JP4005710B2 - 自動周波数制御装置および自動周波数制御方法 - Google Patents

自動周波数制御装置および自動周波数制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
(目次)
発明の属する技術分野
従来の技術(図20,図21)
発明が解決しようとする課題
課題を解決するための手段
発明の実施の形態(図1〜図19)
発明の効果
【0002】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線端末の受信系において、発振器からの周波数信号により所定の周波数に変換されたのち復調された受信信号から周波数誤差を検出し、その周波数誤差が無くなるように上記の発振器の発振周波数を制御するのに用いて好適な、自動周波数制御装置および自動周波数制御方法に関する。
【0003】
【従来の技術】
図20は携帯電話などの無線端末の要部の構成を示すブロック図であるが、この図20に示すように、一般に、無線端末は、アンテナ100,受信系200,送信系300をそなえて構成されており、アンテナ共用器400により受信系200及び送信系300が1つのアンテナ100を共有するように構成されている。
【0004】
そして、受信系200に着目すると、この受信系200は、無線受信部201,ミキサ202,電圧制御型発振器(VCO)203,ベースバンド信号処理部204及び自動周波数制御装置(AFC:Automatic Frequency Controller)205などをそなえて構成されている。
ここで、無線受信部201は、アンテナ100及びアンテナ共用器400を通じて受信された無線受信信号(RF信号)をIF(中間周波数)信号にダウンコンバート(周波数変換)する等の受信処理を行なうものであり、ミキサ(周波数変換部)202は、この無線受信部201において得られたIF信号とVCO203からの所定の周波数をもった周波数信号とをミキシングすることによりIF信号をベースバンド(BB)信号にダウンコバートするものである。
【0005】
また、ベースバンド信号処理部204は、上記のミキサ202によって得られたBB信号に対して直交検波,A/D変換等の復調処理を施してディジタル復調信号I,Qを得、得られたディジタル復調信号I,Q(以下、単に「信号I,Q」ということがある)に基づいて所望の信号処理を施して音声や文字等の情報を復元するもので、復元した情報は端末のスピーカやディスプレイ等に出力されるようになっている。
【0006】
そして、AFC205は、上述のごとくVCO203からの周波数信号により所定の周波数に変換されたのち復調された受信信号(ディジタル復調信号I,Q)から周波数誤差を検出し、その周波数誤差が無くなるようにVCO203の発振周波数を制御(フィードバック制御)するものである。なお、このAFC205は、無線受信部201での周波数変換に用いられる発振器(図示省略)の発振周波数を制御しうるようにもなっている(図20中の一点鎖線参照)。
【0007】
図21はこのAFC205の構成例を示すブロック図で、この図21に示すAFC205は、変調除去部206,複素差動信号生成部207,複素信号位相変換部210,乗算器211及び積分器212をそなえて構成されている。
ここで、変調除去部206は、入力信号(ディジタル復調信号I,Q)についてパイロット信号(送受信側で既知のデータ)を用いる又は4逓倍する等により変調成分を除去するものである。なお、「変調成分を除去する」とは、I軸及びQ軸の位相平面上で表される信号I,Qのベクトル〔信号点(シンボル)〕を位相平面の或る象限に集めることに相当する。
【0008】
また、複素差動信号生成部207は、この変調除去部206によって変調成分を除去された信号(シンボル)の複素共役信号と、遅延素子(D)207で遅延させた前回受信した信号とを乗算器209にて乗算することにより、シンボル間の差動をとって位相差情報を含む複素差動信号(以下、単に「複素信号」又は「差動信号」という)を生成するものである。
【0009】
さらに、複素信号位相変換部210は、上記の複素差動信号生成部207で生成された複素信号についてアークタンジェント(arctan)をとることにより位相差情報を抽出するものであり、乗算器211は、この複素信号位相変換部210で得られた位相差情報に所定の重み付け係数(w1)を乗算することにより、その位相差情報を周波数誤差情報に変換するものである。つまり、これらの複素信号位相変換部210及び乗算器211は、差動信号に含まれる位相差情報に基づいて周波数誤差を検出する周波数誤差検出部として機能するようになっている。
【0010】
そして、積分器(制御信号生成部)212は、上記の乗算器211で得られた周波数誤差情報と遅延素子213で遅延された前回検出の周波数誤差情報とを、順次、加算器214にて加算することにより周波数誤差情報を積分し、得られた積分情報をVCO213用の制御信号(積分情報に応じた電圧信号)として出力するものである。なお、このように積分器212にて周波数誤差情報を積分するのは、上記の制御信号の電圧値を検出された周波数誤差情報に応じた電圧値に徐々に近づけてゆくためである。
【0011】
上述のごとく構成されたAFC205では、変調除去部206にて入力信号の変調成分が除去されたのち、複素差動信号生成部207にて入力信号(シンボル間)の差動がとられて複素信号が生成される。そして、この複素信号から複素信号位相変換部210にて位相差情報が抽出され、この位相差情報が乗算器211を通じて周波数誤差に変換され、この周波数誤差に応じた制御信号が積分器212を通じて生成されてVCO203へ出力される。
【0012】
これにより、上記周波数誤差がゼロとなるようにVCO203の発振周波数が補正されて(このような補正を「周波数誤差の引き込み」と呼ぶ)、ベースバンド信号処理部204での復調処理の精度が向上する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したようなAFC205では、雑音や干渉波の影響が大きくなると、周波数の引き込み時間が長くなったり、場合によっては、引き込むことができなくなったりしてしまう。特に、CDMA(Code Division Multiple Access) のような強力な誤り訂正処理が行なわれる低SNR(信号対雑音電力比)で動作するシステムにおいては、他のシステムに比べて雑音や干渉波による影響が大きくAFC205も低SNR状態で動作することになるので、上記のような課題が顕著となる。
【0014】
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、雑音や干渉波の影響を抑えて(SNRを向上させて)周波数誤差を高精度に検出し、低SNRで動作するシステムにおいても、確実に、周波数誤差を引き込むことのできる、自動周波数制御装置および自動周波数制御方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明の自動周波数制御装置は、無線端末の受信系において、発振器からの周波数信号により所定の周波数に変換されたのち復調された復調信号から周波数誤差を検出し、その周波数誤差が無くなるように上記発振器の発振周波数を制御するものであって、上記復調信号の変調成分を除去した信号である受信信号を出力する変調除去部と、前記受信信号のシンボル間の差動をとってそのシンボル間の位相差情報を含む差動信号を生成する差動信号生成部と、この差動信号生成部で生成された差動信号に含まれる位相差情報に基づいて周波数誤差を検出する周波数誤差検出部と、この周波数誤差検出部で検出された周波数誤差に応じて上記発振器用の制御信号を生成する制御信号生成部とをそなえるとともに、上記の差動信号生成部と周波数誤差検出部との間に設けられて上記差動信号生成部で生成された差動信号を入力信号として平均化を行なう差動信号平均化部としての平均化手段が設けられたことを特徴としている。
【0016】
また本発明の自動周波数制御装置は無線端末の受信系において、発振器からの周波数信号により所定の周波数に変換されたのち復調された復調信号から周波数誤差を検出し、その周波数誤差が無くなるように上記発振器の発振周波数を制御するものであって、上記復調信号の変調成分を除去した信号である受信信号を出力する変調除去部と、前記受信信号のシンボル間の差動をとってそのシンボル間の位相差情報を含む差動信号を生成する差動信号生成部と、この差動信号生成部で生成された差動信号に含まれる位相差情報に基づいて周波数誤差を検出する周波数誤差検出部と、この周波数誤差検出部で検出された周波数誤差に応じて上記発振器用の制御信号を生成する制御信号生成部とをそなえるとともに、上記差動信号生成部の前段に設けられて上記の受信信号について平均化を行なう受信信号平均化部としての平均化手段が設けられたことを特徴としている
さらに、本発明の自動周波数制御装置は、無線端末の受信系において、発振器からの周波数信号により所定の周波数に変換されたのち復調された復調信号から周波数誤差を検出し、その周波数誤差が無くなるように上記発振器の発振周波数を制御するものであって、上記復調信号の変調成分を除去した信号である受信信号を出力する変調除去部と、前記受信信号のシンボル間の差動をとってそのシンボル間の位相差情報を含む差動信号を生成する差動信号生成部と、この差動信号生成部で生成された差動信号に含まれる位相差情報に基づいて周波数誤差を検出する周波数誤差検出部と、この周波数誤差検出部で検出された周波数誤差に応じて上記発振器用の制御信号を生成する制御信号生成部とをそなえるとともに、上記の差動信号生成部と周波数誤差検出部との間に設けられて上記差動信号生成部で生成された差動信号について平均化を行なう差動信号平均化部と、上記の差動信号生成部の前段に設けられて上記の受信信号について平均化を行なう受信信号平均化部とからなる平均化手段が設けられたことを特徴としている。
【0017】
また、本自動周波数制御装置(以下、単に「制御装置」という)には、上記の差動信号生成部において差動をとるシンボルの間隔を制御する差動シンボル間隔制御部が設けられていてもよい。
ここで、この差動シンボル間隔制御部は、上記の受信信号についての初期同期状態からの時間経過に応じて、上記の差動信号生成部において差動をとるシンボルの間隔が大きくなるように制御してもよいし、上記の周波数誤差検出部で検出された周波数誤差に応じて、差動信号生成部において差動をとるシンボルの間隔を制御してもよい。
【0018】
なお、上記の差動シンボル間隔制御部は、上記の差動信号生成部において差動をとるシンボルの間隔を所定間隔以上に制御するまでは上記の受信信号平均化部による平均化を行なわせないように構成するのがよい。
さらに、本発明の自動周波数制御装置は、受信信号に対してチャネル推定を行ないそのチャネル推定結果に基づいて前記受信信号の各シンボルの位相差を補正する補正系を複数そなえた無線端末の受信系において、発振器からの周波数信号により所定の周波数に変換されたのち復調された復調信号から周波数誤差を検出し、この周波数誤差が無くなるように前記発振器の発振周波数を制御する自動周波数制御装置であって、前記複数の補正系にそれぞれ設けられて、上記復調信号の変調成分を除去した信号である受信信号を出力する変調除去部と、上記の補正系で位相差の補正を施された各シンボルを合成した後のシンボル間の差動をとってシンボル間の位相差情報を含む差動信号を生成する差動信号生成部と、上記の差動信号生成部で生成された差動信号に含まれる前記位相差情報に基づいて周波数誤差を検出する周波数誤差検出部と、この周波数誤差検出部で検出された周波数誤差に応じて上記発振器用の制御信号を生成する制御信号生成部とをそなえるとともに、上記の差動信号生成部と周波数誤差検出部との間に設けられて差動信号生成部で生成された上記差動信号について平均化を行なう平均化手段が設けられていることを特徴としている。
【0019】
また、上記の差動信号生成部は、上記の受信信号にパイロット信号が利用されている場合にパイロット信号のみのシンボル間の差動をとることにより上記の差動信号を生成するように構成されていてもよい。
さらに、本制御装置には、上記の周波数誤差検出部へ入力される所定数ビット構成の差動信号についてMSBを除くビット以降でビット値=0が連続しなくなる箇所から所定ビット数を選択する振幅制御部が設けられていてもよい。
【0020】
次に、本発明の自動周波数制御方法は、無線端末の受信系において、発振器からの周波数信号により所定の周波数に変換されたのち復調された復調信号から周波数誤差を検出し、その周波数誤差が無くなるように発振器の発振周波数を制御する方法であって、前記復調信号の変調成分を除去した信号である受信信号を出力する変調除去ステップと、前記の受信信号のシンボル間の差動をとってシンボル間の位相差情報を含む差動信号を生成する差動信号生成ステップと、この差動信号生成ステップで生成された差動信号に含まれる位相差情報に基づいて周波数誤差を検出する検出ステップと、この検出ステップで検出された周波数誤差に応じて発振器用の制御信号を生成する制御信号生成ステップとを有するとともに、上記の差動信号生成ステップと周波数誤差検出ステップとの間に設けられた、差動信号を平均化する平均化ステップを有する、または、上記の差動信号生成ステップの前の受信信号を平均化する平均化ステップを有する、または、これらの両平均化ステップを有することを特徴としている。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の一実施形態としての自動周波数制御装置(AFC)の構成を示すブロック図で、この図1に示すAFC1も、図20により前述したAFC205と同様に、VCO203(図20参照)からの周波数信号により所定の周波数に変換されたのち復調された受信信号(ディジタル復調信号I,Q)から周波数誤差を検出し、その周波数誤差が無くなるようにVCO203の発振周波数を制御(フィードバック制御)するものであるが、本実施形態では、変調除去部2,複素差動信号生成部3,周波数誤差検出部4及び制御信号生成部5をそなえるほか、周波数誤差検出部4の前段に平均化部6が設けられた構成となっている。
【0022】
ここで、上記の変調除去部2は、本実施形態でも、入力信号(ディジタル復調信号I,Q)についてパイロット信号(送受信側で既知のデータ)を用いる又は4逓倍する等により変調成分を除去するものであり、複素差動信号生成部3は、この変調除去部2によって変調成分を除去された信号(シンボル)の複素共役信号と、遅延素子(D)31で遅延させた前回受信した信号とを乗算器32にて乗算することにより、シンボル間の差動をとって位相差情報(以下、単に「位相差」ということがある)を含む複素差動信号(以下、単に「複素信号」といったり「差動信号」といったりすることがある)を生成するものである。
【0023】
さらに、周波数誤差検出部4は、上記の複素差動信号生成部3で生成された複素信号に含まれる位相差情報に基づいて周波数誤差を検出するもので、前記複素信号のアークタンジェント(arctan)を複素信号位相変換部41にてとることにより位相差情報を抽出し、その位相差情報に所定の重み付け係数(w1)を乗算器42にて乗算することにより、位相差情報をそれに応じた周波数誤差情報に変換するようになっている。
【0024】
また、積分器(制御信号生成部)5は、この周波数誤差検出部4(乗算器42)で得られた周波数誤差情報と遅延素子51で遅延された前回検出の周波数誤差情報とを、順次、加算器52にて加算することにより周波数誤差情報を積分し、得られた積分情報をVCO213用の制御信号(積分情報に応じた電圧信号)として出力するものである。なお、この場合も、このように積分器5にて周波数誤差情報を積分するのは、上記の制御信号の電圧値を検出された周波数誤差情報に応じた電圧値に徐々に近づけてゆくためである。
【0025】
そして、上記の平均化部(平均化手段)6は、入力信号と前回の入力信号を遅延素子61で遅延させた信号とを、順次、加算器62にて加算してゆくことにより、入力信号を或る一定期間積分(平均化)するもので、この場合は、図1に示すように、複素差動信号生成部3と周波数誤差検出部4との間に設けられて複素差動信号生成部3で生成された複素差動信号を入力信号として平均化を行なう差動信号平均化部として構成されている。
【0026】
ただし、この差動信号平均化部6での平均化(積分)は、上記の或る一定期間(後述するように数シンボル分の平均化が行なわれる)毎にリセットスイッチ63がOFF制御される(遅延素子61から加算器62への入力を遮断する)ことによって初期化(リセット)されるようになっている。
上述のごとく構成された本実施形態のAFC1では、パイロット信号を用いる、又は受信信号を4逓倍する等して受信信号の変調成分が変調除去部2にて除去される。例えば図2に示すように、時刻t1に位相平面上でデータ(シンボル)(1,1)の信号A1〔=(1+j)・A・exp(j2πΔf・t1+φ):Aは実数,Δfは周波数誤差,φは信号位相をそれぞれ表す〕を受信し、時刻t2(ただし、t2>t1)に位相平面上でシンボル(−1,−1)の信号B1〔=(−1−j)・B・exp(j2πΔf・t2+φ):Bは実数〕を受信した場合を考える。
【0027】
この場合、信号A1,B1は、それぞれ変調除去部2にてその変調成分が除去されると、図3に示すように、信号A2〔=(1+j)・A・exp(j2πΔf・t1+φ)〕,信号B2〔=(1+j)・A・exp(j2πΔf・t1+φ)〕となり、第1象限に集まる。これにより、第1象限において各信号A2,B2に位相差θが発生することになる。
【0028】
次に、このように変調成分を除去された受信信号(無変調信号)は複素差動信号生成部3に入力され、複素差動信号生成部3では、現受信信号の複素共役信号と遅延素子31で遅延された前回受信した信号とを乗算器32にて乗算することにより、受信信号の差動をとって複素信号を生成する(差動信号生成ステップ)。
【0029】
例えば、上記の信号A2,B2の場合は、信号A2の複素共役と信号B2との積をとることにより、図4に示すように、B・A・exp(j2πΔf・(t2−t1))で表される一定の位相差θをもった複素信号Cが得られる。
得られた複素信号Cは、差動信号平均化部6によって或る一定期間(数シンボル分)積分されることによって平均化される(平均化ステップ)。これにより、受信信号に対する雑音や干渉波の影響が小さくなり(SNRが高くなり)、複素信号Cは本来の周波数誤差Δfに非常に近い位相差θをもった信号となる。なお、平均化部6での平均化(積分)は、数シンボル分の平均化が終わる毎にスイッチ63がOFF制御されることによって初期化される。
【0030】
次に、上述のごとく平均化された複素信号Cは、周波数誤差検出部4に入力され、周波数誤差検出部4では、複素信号Cのアークタンジェント(arctan)を複素信号位相変換部41でとって位相差θ〔=2πΔf・(t2−t1)〕を抽出し、この位相差θに対して所定の重み付け係数w1を乗算器42にて乗算することにより、位相差θに応じた周波数誤差Δfを検出する(周波数誤差検出ステップ)。
【0031】
そして、得られた周波数誤差Δfは、順次、積分器5で積分されてゆくことにより、周波数誤差Δfに応じた制御信号に変換されて(制御信号生成ステップ)VCO203へ出力され、これにより、徐々に周波数誤差Δfが小さく引き込まれてゆく。
以上のように、本実施形態のAFC1によれば、複素差動信号生成部3において受信信号のシンボル間の差動をとることにより得られる差動信号(シンボル間の位相差情報を含む)から周波数誤差検出部4にて周波数誤差Δfを検出する前に、差動信号を差動信号平均化部6にて平均化するので、差動信号のSNRを向上させた状態で周波数誤差Δfの検出を実施することができる。従って、例えばCDMAシステムのようなSNRの低いシステムにおいても、周波数誤差Δfの検出を高精度に行なって、確実に、周波数誤差Δfを引き込むことができる。
【0032】
なお、受信信号にパイロット信号(既知のデータ)が含まれている場合は、後述するように、受信信号を4逓倍するよりもそのパイロット信号を用いて受信信号の変調成分を除去してから、複素差動信号生成部3においてパイロット信号のみの差動をとるようにした方が、雑音や干渉波の影響を低減してSNRを高くとることができるので、より高精度に周波数誤差Δfを検出することができる。
【0033】
・第1変形例の説明
図5は上述したAFC1の第1変形例を示すブロック図で、この図5に示すAFC1Aは、周波数誤差Δfが小さな場合、シンボル毎の位相変化が無視でき、数シンボルの間、同じ位相の信号が続くと考えることができるので、複素差動信号生成部3の前段に入力信号を平均化する平均化部(平均化手段)7を設け、変調除去部2で変調成分を除去された受信信号をシンボル毎に遅延素子71及び加算器72によって積分することで、複素差動信号生成部3でシンボルの差動をとる前に受信信号のシンボルを平均化するようになっている。なお、この図5において図1中に示す符号と同一符号を付した部分はそれぞれ図1により前述した部分と同様である。
【0034】
つまり、本第1変形例のAFC1Aは、図1に示す平均化手段6と同様の平均化手段7が、複素差動信号生成部3の前段に設けられて受信信号を入力信号として平均化を行なう受信信号平均化部として構成されている。なお、この受信信号平均化部7での平均化も、数シンボル分の平均化が行なわれる毎にリセットスイッチ73がOFF制御される(遅延素子71から加算器72への入力を遮断する)ことによって初期化(リセット)されるようになっている。
【0035】
このような構成により、本第1変形例のAFC1Aでは、周波数誤差Δfが小さな場合、変調除去部2による変調除去後の受信信号が、受信信号平均化部7において遅延素子71及び加算器72により積分されて平均化される。これにより、複素差動信号生成部3で差動をとる前に、受信信号の雑音や干渉波による影響が低減される。
【0036】
そして、複素差動信号生成部3では、このように受信信号平均化部7で平均化された受信信号の差動をとることにより、位相差情報θを含む複素信号を生成する。
以降、上述した実施形態と同様にして、上述のごとく複素差動信号生成部3によって生成された複素信号から位相差情報θに応じた周波数誤差Δfが周波数誤差検出部4において検出され、その周波数誤差Δfに応じたVCO203用の制御信号が制御信号生成部5において生成されて、徐々に周波数誤差Δfの引き込み操作が行なわれてゆく。
【0037】
このように、本第1変形例のAFC1Aによれば、複素差動信号生成部3において受信信号のシンボル間の差動をとる前に、受信信号を受信信号平均化部7にて平均化するので、差動をとる前の受信信号のSNRを向上させた状態で受信信号の差動をとることができる。従って、本第1変形例でも、例えばCDMAシステムのような低SNRで動作するシステムにおいても、周波数誤差Δfの検出を高精度に行なって、確実に、周波数誤差Δfを引き込むことができる。
【0038】
・第2変形例の説明
図6は図1に示すAFC1の第2変形例を示すブロック図であるが、この図6に示すAFC1Bは、図1に示す構成において複素差動信号生成部3の前段に第1変形例にて上述した受信信号平均化部7が設けられた構成となっている。なお、この図6において図1及び図5に示す符号と同一の符号を付した部分はそれぞれ図1及び図5により前述した部分と同様である。
【0039】
つまり、本第2変形例のAFC1Bは、複素差動信号生成部3と周波数誤差検出部4との間に設けられて複素差動信号生成部3で生成された複素信号を入力信号として平均化を行なう差動信号平均化部6と、複素差動信号生成部3の前段に設けられて受信信号を入力信号として平均化を行なう受信信号平均化部7とで、周波数誤差検出部4の前段で入力信号を平均化する平均化手段が形成されている。
【0040】
このような構成により、本第2変形例のAFC1Bでは、変調除去部2による変調除去後の受信信号の平均化と、複素差動信号生成部3で生成された複素信号の平均化とが、それぞれ、受信信号平均化部7と差動信号平均化部6とによって施されるので、受信信号及び複素信号の両SNRを向上させた状態で、周波数誤差Δfの検出を行なうことができ、より高精度に周波数誤差Δfを検出して、確実な周波数誤差Δfの引き込みを行なうことができる。
【0041】
・第3変形例の説明
図7は図1に示すAFC1の第3変形例を示すブロック図であるが、この図7に示すAFC1Cは、図1に示すものに比して、基本的に、差動シンボル間隔制御部8が設けられている点が異なる。
ここで、この差動シンボル間隔制御部8は、複素差動信号生成部3において差動をとるシンボルの間隔を制御するもので、例えば、周波数誤差検出部4で検出された周波数誤差Δfが所定値以下になると、その周波数誤差Δfに応じて、複素差動信号生成部4において差動をとるシンボルの間隔を制御するようになっている。
【0042】
具体的には、受信信号についての初期同期状態では周波数誤差Δfが大きく、シンボル速度と周波数誤差Δfによっては、数シンボルで位相が360度回転してしまう場合があるため、このような初期同期状態においては、シンボル毎の差動をとるように複素差動信号生成部3の遅延量可変型の遅延素子31′での遅延量を制御する。
【0043】
一方、周波数誤差Δfの引き込みが進み、或る程度小さな周波数誤差Δfに引き込んだ後、周波数誤差検出部4で検出された周波数誤差Δfが所定値以下になると、シンボル毎に差動をとっていては複素差動信号生成部3で生成される複素信号に現れる位相差情報θが小さな値となってしまい誤差が大きくなるから、周波数誤差検出部4で検出された周波数誤差Δfに応じて、数シンボル離れたシンボル間で差動をとる(差動をとるシンボル間隔を大きくする)ように遅延素子31の遅延量を制御(大きく)する。
【0044】
ただし、この場合、複素信号に現れる位相差情報θは本来の位相差情報θよりも大きな値になるため、これを補正するのに周波数誤差検出部4の乗算器42に対する重み付け係数を変更する必要がある。
このように、周波数誤差検出部4で検出された周波数誤差Δfが所定値以下になると、周波数誤差検出部4で検出された実際の周波数誤差Δfに応じて複素差動信号生成部3において差動をとるシンボル間隔を適応的に制御することにより、周波数誤差Δfの引き込み状況に応じて最適なシンボル間隔を設定することが可能になる。従って、複素信号に対する雑音や干渉波の影響を常に最小に抑えることができるので、小さな周波数誤差Δfでも高精度に検出することができる。
【0045】
なお、上記の差動シンボル間隔制御部8は、上記の初期同期状態から一定時間が経過すると、或る程度、周波数の引き込みが進み、周波数誤差検出部4で検出される周波数誤差Δfが小さくなるので、初期同期状態からの時間経過に応じて、自動的に(例えば、何秒かおきに)差動をとるシンボルの間隔を大きくするように、複素差動信号生成部3の遅延素子31′の遅延量を制御(大きく)しても、複素信号への雑音や干渉波による影響を受けにくくすることができるので、この場合も、小さな周波数誤差Δfでも高精度に検出することができる。
【0046】
また、上記のようなシンボル間隔の制御は、第1及び第2変形例にて前述したAFC1A,1Bに適用してもよい。
・第4変形例の説明
図8は図1に示すAFC1の第4変形例を示すブロック図で、この図8に示すAFC1Dは、CDMAシステムやダイバーシチシステム等のように異なる伝搬路を通じて受信される受信信号の合成(RAKE合成)を行なう無線端末の受信系に適用されることを想定し、複数のフィンガ(又はブランチ:補正系))9−1〜9−n(nは2以上の整数)において差動をとるシンボルの中心(シンボル間)に対してチャネル推定を行ないそのチャネル推定値に基づいて各フィンガ9−i(ただし、i=1〜n)で扱う受信信号(シンボル)の位相差情報θを補正し、補正後の各シンボルを複素差動信号生成部3′において合成してから各シンボルの差動をとるようになっている。
【0047】
このため、フィンガ9−iは、それぞれ、図8に示すように、逆拡散部91,変調除去部92,チャネル推定部93,乗算器94,95及び遅延素子(D)96を有して構成されており、複素差動信号生成部3′は、合成部33,34及び乗算器35を有して構成されている。なお、これらの各構成要素以外の要素はそれぞれ図1に示すものと同様のものである。
【0048】
ここで、フィンガ9−iにおいて、逆拡散部91は、スペクトラム拡散変調を施されている受信信号を逆拡散することにより復調するものであり、変調除去部92は、前記の変調除去部2と同様に、受信信号の変調成分を除去するものであり、チャネル推定部93は、受信シンボル間の相関に基づいて受信シンボル間の中心に対するチャネル推定を行なうものである。
【0049】
また、乗算器94は、このチャネル推定部93で推定されたチャネル推定値と変調除去部92で変調成分を除去された信号とを乗算することにより、現受信信号を検波して位相差情報θを補正した信号を生成するものであり、乗算器95は、上記と同じチャネル推定値の複素共役信号と変調除去部92による変調除去後の信号を遅延素子96で1シンボル分遅延させたものとを乗算することにより、1シンボル前の受信信号を検波して位相差情報θを補正した信号を生成するものである。
【0050】
一方、複素差動信号生成部3′において、合成部33は、各フィンガ9−iの乗算器94によって得られた位相補正後の現受信シンボルを合成するものであり、合成部34は、各フィンガ9−iの乗算器95によって得られた位相補正後の1シンボル前の受信シンボルを合成するものであり、乗算器35は、合成部33で合成した信号の複素共役信号と合成部34で合成した信号とを乗算することにより、各信号の差動をとって複素(差動)信号を生成するものである。
【0051】
以下、上述のごとく構成された本第4変形例のAFC1Dの動作について、上記n=2の場合を想定して説明する。
まず、例えば図9に示すように、時刻t1に、フィンガ9−1へシンボル(1,1)の信号A11〔=(1+j)・A1・exp(j2πΔf・t1+φ1)〕が入力されるとともに、フィンガ9−2へシンボル(1,1)の信号A21〔=(1+j)・A2・exp(j2πΔf・t1+φ2)〕が入力され、時刻t2(ただし、t2>t1)に、フィンガ9−1へシンボル(−1,−1)の信号B11〔=(−1−j)・B1・exp(j2πΔf・t2+φ1)〕が入力されるとともに、フィンガ9−2へシンボル(−1,−1)の信号B21〔=(−1−j)・B2・exp(j2πΔf・t2+φ2)〕が入力されるとする。ただし、上記のA1,A2,B1,B2はそれぞれ実数、φ1,φ2はそれぞれ信号位相を表す。
【0052】
この場合、上記の信号A11及びA21と、信号B11及び信号B21とは、それぞれ、フィンガ9−1,9−2の逆拡散部91において変調成分を除去されることにより、例えば図10に示すように、信号A12〔=(1+j)・A1・exp(j2πΔf・t1+φ1)〕及び信号A22〔=(1+j)・A2・exp(j2πΔf・t1+φ2)〕と、信号B12〔=(1+j)・B1・exp(j2πΔf・t2+φ1)〕及び信号B22〔=(1+j)・B2・exp(j2πΔf・t2+φ2)〕となる。
【0053】
そして、例えば図11に示すように、フィンガ9−1では、上記の信号A12及び信号B12の相関から各信号(シンボル)A12,B12間の中心に対するチャネル推定値S1〔=S1・exp(φ1):S1は実数〕がチャネル推定部93によって求められ、フィンガ9−2では、上記の信号A22及び信号B22の相関から各信号A22,B22(シンボル)間の中心に対するチャネル推定値S2〔=S2・exp(φ2):S2は実数〕がチャネル推定部93によって求められる。
【0054】
このようにして求められたチャネル推定値S1(S2)は、乗算器94,95へそれぞれ供給され、乗算器94では、チャネル推定値S1(S2)と現受信信号〔時刻t2の信号B12(B22)〕とを乗算することにより現受信信号を検波し、乗算器95では、チャネル推定値S1(S2)と1シンボル前の(遅延素子96で遅延させた)受信信号〔時刻t1の信号A12(A22)〕とを乗算することにより1シンボル前の受信信号を検波する。
【0055】
このようなチャネル推定値S1,S2による検波の結果、上記の信号A12,B12,A22,B22は、それぞれ、例えば図12に示すような、信号A13〔=(1+j)・A1・exp(j2πΔf・t1)〕,信号B13〔=(1+j)・B1・exp(j2πΔf・t2),信号A23〔=(1+j)・A2・exp(j2πΔf・t1),信号B23〔=(1+j)・B2・exp(j2πΔf・t2)となる。つまり、信号A13と信号A23とが同相になり、信号B13と信号B23とが同相になる(平均化される)。
【0056】
即ち、上記の各フィンガ9−iは、前記の受信信号平均化部7と同等の機能を果たしており、ここでは、後述するように各フィンガ9−iの出力を合成することで、受信信号の平均化の信頼度をより向上させるようにしているのである。
そして、各フィンガ9−1,9−2の乗算器94によって得られた信号B13,B23(時刻t2の信号)は複素差動信号生成部3′の合成部33で合成され、例えば図13に示すような信号B〔=(1+j)・(B1+B2)・exp(j2πΔf・t2)〕となり、各フィンガ9−1,9−2の乗算器95によって得られた信号A13,A23(時刻t1の信号)は合成部34で合成され、図13に示すような信号A〔=(1+j)・(A1+A2)・exp(j2πΔf・t1)〕となる。
【0057】
このような合成を行なうことによって受信信号の雑音や干渉波による影響を大幅に低減することができ、この結果、SNRが大幅に向上する。そして、このようにSNRが向上した状態で、合成後の信号Bの複素共役信号と合成後の信号Aとが乗算器35で乗算されることにより、図14に示すように、より実際の位相差θをもった複素信号C〔=(A1+A2)・(B1+B2)・exp(j2πΔf・(t2−t1)):位相差θ=2πΔf・(t2−t1)〕が生成される。
【0058】
以降は、前述した実施形態及び各変形例と同様に、この複素信号Cから周波数誤差検出部4において、位相差θ=2πΔf・(t2−t1)が抽出されて周波数誤差Δfが検出され、制御信号生成部5において、検出された周波数誤差Δfに応じた制御信号が生成されて、周波数誤差Δfの引き込みが行なわれる。なお、n=3以上の場合の動作も上記と同様である。
【0059】
以上のように、本第4変形例のAFC1Dによれば、フィンガ9−iにおいて、受信信号のシンボル間に対してチャネル推定を行ないそのチャネル推定結果に基づいて各シンボルの位相差情報θを補正した各シンボルを合成した後で各シンボル間の差動をとるので、信号に対する雑音や干渉波の影響を低減して、さらにSNRを高くすることができ、これにより、さらに大幅に周波数誤差Δfの検出精度が向上している。
【0060】
なお、上記のAFC1Dには、前記のシンボル間隔の制御手法を適用してもよい。また、差動信号平均化部6は省略してもよい。
・第5変形例の説明
図15は図1に示すAFC1の第5変形例を示すブロック図であるが、この図15に示すAFC1Eは、図1に示すものに比して、パイロットスイッチ10,切り替えスイッチ11,第1変形例(図5参照)にて前述した受信信号平均化部7及び第3変形例(図7参照)にて前述したものと同様の差動シンボル間隔制御部8′をそなえて構成されている点が異なる。
【0061】
ここで、パイロットスイッチ10は、受信信号にパイロット信号が用いられている場合に、パイロット信号の受信タイミングで図示しないサーチャ等のタイミング制御回路から供給されるタイミング信号でON制御されるものである。つまり、このパイロットスイッチ10は、受信信号のうちパイロット信号のみを変調除去部2へ出力するようになっている。
【0062】
また、受信信号平均化部7は、前述したものと同様のものであるが、ここでは、差動シンボル間隔制御部8′によるシンボル間隔制御が行なわれて、複素差動信号生成部3において差動をとるシンボル間隔が或る程度大きくなるまでは、切り替えスイッチ11が差動シンボル間隔制御部8′によって通常の信号経路12側へ切り替えられることにより、信号経路12から切り離された状態に制御されるようになっている。
【0063】
さらに、差動シンボル間隔制御部8′は、基本的に、図7により前述したものと同様のものであるが、本変形例では、複素差動信号生成部3の遅延素子31′での遅延量を制御(大きく)して差動をとるシンボル間隔を或る程度(所定間隔以上に)大きくする(周波数誤差Δfが或る程度小さくなる)までは、切り替えスイッチ11を信号経路12側へ切り替えることにより、平均化部7を信号経路12から切り離した状態に制御して、平均化部7による受信信号の平均化を行なわせないようになっている。なお、差動をとるシンボル間隔が所定間隔以上になれば、切り替えスイッチ11を平均化部7側へ切り替えて受信信号の平均化を行なわせる。
【0064】
上述のごとく構成された本第5変形例のAFC1Eでは、周波数誤差Δfの初期引き込み時には、差動シンボル間隔制御部8′が、切り替えスイッチ11を信号経路12側へ切り替えることにより、平均化部7を切り離す。これにより、受信信号(パイロット信号)は平均化されずに、複素差動信号生成部3へ出力され、複素差動信号生成部3においてシンボル毎に差動がとられ、得られた差動信号から周波数誤差Δfが周波数誤差検出部4で検出され、その周波数誤差Δfに応じたVCO203用の制御信号が制御信号生成部5によって生成されて周波数誤差Δfの引き込みが行なわれる。
【0065】
その後、引き込みが進み、周波数誤差Δfが或る程度小さくなってくると(所定値以下になると)、追従動作に入り、差動シンボル間隔制御部8′は、徐々に複素差動信号生成部3において差動をとるシンボル間隔を大きくして、誤差の影響を低減する。このとき、シンボル間隔が変更されるので、差動シンボル間隔制御部8′は、乗算器42への重み付け係数w1をシンボル間隔の制御に応じて変更することにより、周波数誤差検出部4に検出した周波数誤差Δfの補正を行なわせる。
【0066】
さらに、この追従動作により、周波数誤差Δfの変動がほとんど無くなってくると、シンボル毎の位相変化が無視でき、数シンボルの間、同じ位相の信号が続くと考えることができるので、差動シンボル間隔制御部8′は、切り替えスイッチ11を平均化部7側へ切り替えることにより、平均化部7による受信信号の平均化を行なわせる。
【0067】
このように、上記のAFC1Eは、第3変形例と同様に、差動シンボル間隔制御部8′によって、常に、最適なシンボル間隔でシンボル間の差動をとることができるほか、シンボル毎の位相変化が無視できる場合に限って、平均化部7によって受信信号の平均化を行なうので、受信信号の平均化後の平均値の信頼度が大幅に向上しており、より高精度に周波数誤差Δfを検出して引き込み処理を行なうことができる。
【0068】
また、ここでは、変調除去部2においてパイロット信号を用いて変調成分を除去し、複素差動信号生成部3において、パイロット信号についてのみシンボル間の差動をとることにより差動信号を生成するので、実際の受信信号を4逓倍して変調成分を除去したのちシンボル間の差動をとる場合に比べて、雑音や干渉波の影響を小さく抑えることができるので、さらに高精度の周波数誤差検出を実現できている。
【0069】
・第6変形例の説明
図16は図1に示すAFC1の第6変形例を示すブロック図で、この図16に示すAFC1Fは、図1に示すものに比して、周波数誤差検出部4の前段にビットセレクタ13が設けられている点が異なる。
ここで、このビットセレクタ(振幅制御部)13は、複素差動信号生成部3で得られた複素信号(ディジタル復調信号I,Q)から位相差情報θを抽出(複素信号位相変換)する際、信号I,Qの振幅が小さいと量子ビット化により位相差情報θに大きな誤差が生じてしまうことから、周波数誤差検出部4へ入力される差動信号(I,Q)の振幅(成分)が大きくなるよう制御するものである。
【0070】
具体的には、平均化部6による平均化(積分)によって差動信号I,Qがそれぞれ図17(a),図17(b)に示すように0〜28の29ビット構成となっている場合、MSB(信号の極性ビット)を除くビット以降でビット値=0が連続しなくなる箇所からそれぞれ7ビットを選択することにより、MSBを含む先頭8ビットに0の連続値が多く含まれるために信号I,Qの振幅が小さくなることを回避するようになっている。
【0071】
例えば、信号I,Qの値がそれぞれ図18(a),図18(b)に示すようになっていたとすると、ビットセレクタ13は、信号I,QのMSBを除く27ビット目から順にそれぞれMSBとの排他的論理和(XOR)をとってゆくことにより、ビット値=0が連続しなくなる箇所を検索し、信号I,Qのいずれか一方でビット値=0が連続しなくなった箇所(斜線部参照)から7ビットを選択する。この選択(振幅制御)アルゴリズムを図19に示す。
【0072】
これにより、周波数誤差検出部4での周波数誤差Δfの検出前(複素信号位相変換部41による複素位相変換前)に、差動信号I,Qの振幅を大きくすることができるので、差動信号I,Qの振幅が小さいために検出誤差(位相変換誤差)が生じることを防止することができ、さらに周波数誤差Δfの検出精度を向上させることができる。
【0073】
なお、上記のビットセレクタ13は高速処理を目的とし、ハードウェアにより構成される。また、上記のビットセレクタ13は、前述したAFC1やAFC1A〜1Eに適用してもよい。
そして、本発明は上述した実施形態及び各変形例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【0074】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、受信信号のシンボル間の差動をとることにより得られる差動信号(シンボル間の位相差情報を含む)から周波数誤差を検出する前に、入力信号(差動信号又は受信信号もしくはこれらの両方)を平均化するので、SNR(信号対雑音電力比)を向上させた状態で周波数誤差の検出を実施することができる。従って、SNRの低いシステムにおいても、周波数誤差の検出を高精度に行なって、確実に、周波数誤差を引き込むことができる。
【0075】
ここで、上記のように受信信号の差動をとるシンボルの間隔を制御するようにすれば、上記のシンボル間隔を適宜に変更することができるので、周波数の引き込み状況に応じて最適なシンボル間隔を設定することができ、これにより、周波数誤差の検出精度をさらに大幅に向上させることが可能になる。
【0076】
例えば、上記の受信信号についての初期同期状態から一定時間が経過すると、或る程度、周波数の引き込みが進み検出される周波数誤差が小さくなるので、時間経過に応じて、差動をとるシンボルの間隔を大きくするように制御すれば、雑音や干渉波による影響を受けにくくなるので、小さな周波数誤差でも高精度に検出することができる。また、実際に検出された周波数誤差に応じて、差動をとるシンボルの間隔を制御するようにすれば、より高精度に、小さな周波数誤差でも検出することができる。
【0077】
なお、差動をとるシンボルの間隔を所定間隔以上に制御するまでは受信信号の平均化を行なわないようにすれば、周波数の引き込みが進んでいない状態で受信信号を平均化することが無いので、受信信号の平均化自体を精度良く行なうことができ、これにより、さらに周波数誤差の検出精度を向上させることができる。
【0078】
さらに、上記の受信信号のシンボル間に対してチャネル推定を行ないそのチャネル推定結果に基づいて各シンボルの位相差情報を補正した各シンボルを合成した後で各シンボル間の差動をとるようにすれば、信号に対する雑音や干渉波の影響を低減することができるので、さらにSNRを高くすることができ、これにより、さらに大幅に周波数誤差の検出精度を向上させることができる。
【0079】
また、上記の受信信号にパイロット信号が利用されている場合、パイロット信号のシンボル間の差動をとることにより上記の差動信号を生成するようにすれば、パイロット信号(既知のデータ)を用いない場合に比べて、雑音や干渉波の影響を低減することができるので、さらにSNRを向上させて周波数誤差の検出精度を向上させることができる。
【0080】
さらに、上記の周波数誤差の検出前に所定数ビット構成の差動信号についてMSBを除くビット以降でビット値=0が連続しなくなる箇所から所定ビット数を選択することにより振幅が大きくなるように制御すれば、差動信号の振幅が小さいために検出誤差が生じることを防止することができるので、さらに周波数誤差の検出精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての自動周波数制御装置(AFC)の構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態のAFCの動作を説明するための信号ベクトル図である。
【図3】本実施形態のAFCの動作を説明するための信号ベクトル図である。
【図4】本実施形態のAFCの動作を説明するための信号ベクトル図である。
【図5】本実施形態のAFCの第1変形例を示すブロック図である。
【図6】本実施形態のAFCの第2変形例を示すブロック図である。
【図7】本実施形態のAFCの第3変形例を示すブロック図である。
【図8】本実施形態のAFCの第4変形例を示すブロック図である。
【図9】第4変形例のAFCの動作を説明するための信号ベクトル図である。
【図10】第4変形例のAFCの動作を説明するための信号ベクトル図である。
【図11】第4変形例のAFCの動作を説明するための信号ベクトル図である。
【図12】第4変形例のAFCの動作を説明するための信号ベクトル図である。
【図13】第4変形例のAFCの動作を説明するための信号ベクトル図である。
【図14】第4変形例のAFCの動作を説明するための信号ベクトル図である。
【図15】本実施形態のAFCの第5変形例を示すブロック図である。
【図16】本実施形態のAFCの第6変形例を示すブロック図である。
【図17】(a),(b)はいずれも第6変形例のAFCにおける周波数誤差検出部への入力信号のビット構成例を示す図である。
【図18】(a),(b)はいずれも第6変形例のAFCにおける振幅制御を説明するための図である。
【図19】第6変形例のAFCにおける振幅制御アルゴリズムの一例を示す図である。
【図20】無線端末の要部の構成を示すブロック図である。
【図21】AFCの構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1,1A〜1F 自動周波数制御装置(AFC)
2,92 変調除去部
3 複素差動信号生成部
4 周波数誤差検出部
5 積分器
6 差動信号平均化部(平均化手段)
7 受信信号平均化部(平均化手段)
8,8′ 差動シンボル間隔制御部
9−1〜9−n フィンガ(ブランチ:補正系)
10 パイロットスイッチ
11 切り替えスイッチ
12 信号経路
13 ビットセレクタ(振幅制御部)
31,31′,51,61,71,96 遅延素子(D)
32,35,42,94,95 乗算器
33,34 合成部
41 複素信号位相変換部
52,62,72 加算器
63,73 リセットスイッチ
91 逆拡散部
93 チャネル推定部
203 電圧制御型発振器(VCO)

Claims (14)

  1. 無線端末の受信系において、発振器からの周波数信号により所定の周波数に変換されたのち復調された復調信号から周波数誤差を検出し、該周波数誤差が無くなるように該発振器の発振周波数を制御する自動周波数制御装置であって、
    該復調信号の変調成分を除去した信号である受信信号を出力する変調除去部と、
    該受信信号のシンボル間の差動をとって該シンボル間の位相差情報を含む差動信号を生成する差動信号生成部と、
    該差動信号生成部で生成された該差動信号に含まれる該位相差情報に基づいて周波数誤差を検出する周波数誤差検出部と、
    該周波数誤差検出部で検出された該周波数誤差に応じて該発振器用の制御信号を生成する制御信号生成部とをそなえるとともに、
    該差動信号生成部と該周波数誤差検出部との間に設けられて該差動信号生成部で生成された該差動信号について平均化を行なう差動信号平均化部としての平均化手段が設けられたことを特徴とする、自動周波数制御装置。
  2. 無線端末の受信系において、発振器からの周波数信号により所定の周波数に変換されたのち復調された復調信号から周波数誤差を検出し、該周波数誤差が無くなるように該発振器の発振周波数を制御する自動周波数制御装置であって、
    該復調信号の変調成分を除去した信号である受信信号を出力する変調除去部と、
    該受信信号のシンボル間の差動をとって該シンボル間の位相差情報を含む差動信号を生成する差動信号生成部と、
    該差動信号生成部で生成された該差動信号に含まれる該位相差情報に基づいて周波数誤差を検出する周波数誤差検出部と、
    該周波数誤差検出部で検出された該周波数誤差に応じて該発振器用の制御信号を生成する制御信号生成部とをそなえるとともに、
    該差動信号生成部の前段に設けられて該受信信号について平均化を行なう受信信号平均化部としての平均化手段が設けられていることを特徴とする、自動周波数制御装置。
  3. 無線端末の受信系において、発振器からの周波数信号により所定の周波数に変換されたのち復調された復調信号から周波数誤差を検出し、該周波数誤差が無くなるように該発振器の発振周波数を制御する自動周波数制御装置であって、
    該復調信号の変調成分を除去した信号である受信信号を出力する変調除去部と、
    該受信信号のシンボル間の差動をとって該シンボル間の位相差情報を含む差動信号を生成する差動信号生成部と、
    該差動信号生成部で生成された該差動信号に含まれる該位相差情報に基づいて周波数誤差を検出する周波数誤差検出部と、
    該周波数誤差検出部で検出された該周波数誤差に応じて該発振器用の制御信号を生成する制御信号生成部とをそなえるとともに、
    該差動信号生成部と該周波数誤差検出部との間に設けられて該差動信号生成部で生成された該差動信号について平均化を行なう差動信号平均化部と、該差動信号生成部の前段に設けられて該受信信号について平均化を行なう受信信号平均化部とからなる平均化手段が設けられていることを特徴する、自動周波数制御装置。
  4. 該差動信号生成部において差動をとるシンボルの間隔を制御する差動シンボル間隔制御部が設けられていることを特徴とする、請求項1記載の自動周波数制御装置。
  5. 該差動シンボル間隔制御部が、
    該受信信号についての初期同期状態からの時間経過に応じて、該差動信号生成部において差動をとるシンボルの間隔が大きくなるように制御することを特徴とする、請求項4記載の自動周波数制御装置。
  6. 該差動シンボル間隔制御部が、
    該周波数誤差検出部で検出された該周波数誤差に応じて、該差動信号生成部において差動をとるシンボルの間隔を制御することを特徴とする、請求項4記載の自動周波数制御装置。
  7. 該差動信号生成部において差動をとるシンボルの間隔を制御する差動シンボル間隔制御部が設けられていることを特徴とする、請求項2又は請求項3に記載の自動周波数制御装置。
  8. 該差動シンボル間隔制御部が、
    該受信信号についての初期同期状態からの時間経過に応じて、該差動信号生成部において差動をとるシンボルの間隔が大きくなるようにように制御することを特徴とする、請求項7記載の自動周波数制御装置。
  9. 該差動シンボル間隔制御部が、
    該周波数誤差検出部で検出された該周波数誤差に応じて、該差動信号生成部において差動をとるシンボルの間隔を制御することを特徴とする、請求項7記載の自動周波数制御装置。
  10. 該差動シンボル間隔制御部が、
    該差動信号生成部において差動をとるシンボルの間隔を所定間隔以上に制御するまでは該受信信号平均化部による該平均化を行なわせないように構成されていることを特徴とする、請求項8又は請求項9に記載の自動周波数制御装置。
  11. 受信信号に対してチャネル推定を行ないそのチャネル推定結果に基づいて該受信信号の各シンボルの位相差を補正する補正系を複数そなえた無線端末の受信系において、発振器からの周波数信号により所定の周波数に変換されたのち復調された復調信号から周波数誤差を検出し、該周波数誤差が無くなるように該発振器の発振周波数を制御する自動周波数制御装置であって、
    前記複数の補正系にそれぞれ設けられて、該復調信号の変調成分を除去した信号である受信信号を出力する変調除去部と、
    該補正系で該位相差の補正を施された各シンボルを合成した後のシンボル間の差動をとって該シンボル間の位相差情報を含む差動信号を生成する差動信号生成部と、
    該差動信号生成部で生成された該差動信号に含まれる該位相差情報に基づいて周波数誤差を検出する周波数誤差検出部と、
    該周波数誤差検出部で検出された該周波数誤差に応じて該発振器用の制御信号を生成する制御信号生成部とをそなえるとともに、
    該差動信号生成部と該周波数誤差検出部との間に設けられて該差動信号生成部で生成された該差動信号について平均化を行なう平均化手段が設けられていることを特徴とする、自動周波数制御装置。
  12. 該差動信号生成部が、
    該受信信号にパイロット信号が利用されている場合に該パイロット信号のみのシンボル間の差動をとることにより該差動信号を生成するように構成されていることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか1項に記載の自動周波数制御装置。
  13. 該周波数誤差検出部へ入力される所定数ビット構成の該差動信号についてMSBを除くビット以降でビット値=0が連続しなくなる箇所から所定ビット数を選択する振幅制御部が設けられていることを特徴とする、請求項1〜12のいずれか1項に記載の自動周波数制御装置。
  14. 無線端末の受信系において、発振器からの周波数信号により所定の周波数に変換されたのち復調された復調信号から周波数誤差を検出し、該周波数誤差が無くなるように該発振器の発振周波数を制御する自動周波数制御方法であって、
    該復調信号の変調成分を除去した信号である受信信号を出力する変調除去ステップと、
    該受信信号のシンボル間の差動をとって該シンボル間の位相差情報を含む差動信号を生成する差動信号生成ステップと、
    該差動信号生成ステップで生成された該差動信号に含まれる該位相差情報に基づいて周波数誤差を検出する周波数誤差検出ステップと、
    該周波数誤差検出ステップで検出された該周波数誤差に応じて該発振器用の制御信号を生成する制御信号生成ステップとを有するとともに、
    該差動信号生成ステップと該周波数誤差検出ステップとの間に設けられた、差動信号を平均化する平均化ステップを有する、または、該差動信号生成ステップの前の受信信号を平均化する平均化ステップを有する、または、これらの両平均化ステップを有することを特徴とする、自動周波数制御方法。
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