JP4005610B2 - 建築用木材の連結ピン - Google Patents

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Description

本発明は、連結金具を用いて木材同士を連結する際に使用する建築用木材の連結ピンに関するものである。
木造建築において、従来から建築用木材同士を連結するための連結金具を用いた軸組工法が行われている。
例えば、図2,図3を用いて柱材1に対し梁材3を連結固定する場合の工法を説明すると、柱材1には平面視コ字形の連結金具2を固定し、梁材3の端部には前記連結金具2の仕口連結部2Aを差し込みし得る仕口部3Aを形成する。そして、この仕口連結部2Aを仕口部3Aに差し込みした上、仕口連結部2Aに形成した連結孔4と梁材3の仕口部3Aが存する端部に形成した止着孔5とを位置合せし、この合わせ孔4・5に連結ピンP(ドリフトピンとも称される。)を打ち込みするなどして挿通固定することで、柱材1と梁材3とを連結固定する。
また、従来、この連結金具2を用いた軸組工法で使用する連結ピンPは、図8に示すような金属製の無垢の棒P3であり、非常に強度が高く、金槌等で打ち込みするなどして挿通固定することで建築用木材同士を極めて強固に連結することが可能である。
そして、この非常に強度の高い無垢の連結ピンP3は、大型の地震時等にも簡単に破断しないことがわかっている。
しかしながら、この金属製の無垢の棒P3の強度が非常に高いが故に、大型の地震時等にはこの連結ピンP3が破断しない代わりに連結ピンP3が挿通固定された止着孔5付近から木材3に亀裂が入って割れてしまう場合があった。
また、この無垢の連結ピンP3は金属製であるため、この連結ピンP3を合わせ孔4・5に金槌等で打ち込みする際に大きな衝撃が発生して手首に大きな負担がかかり、作業効率が低下したり、手首を傷めてしまう場合があった。加えて、この連結ピンP3を金槌等で打ち込みすると金属音が発生して騒音問題となってしまう場合もあった。
本発明は、このような問題点を同時に解決しようとするもので、金属パイプ若しくはパイプ状金属を採用して連結ピンを構成することで無垢の棒より強度を弱くし、これにより大型の地震等が発生した際には、連結ピンが連結強度を発揮しながらも止着孔付近から木材に亀裂が入る前に連結ピンに変形を生じる構造にできて、この連結ピンの変形により地震等による揺れを吸収して木材の割損を防止できることになるだけでなく、更に、この金属パイプ若しくはパイプ状金属を採用すれば、この金属パイプ若しくはパイプ状金属の中空部分を利用して簡単に芯材を配設できることになる点に着眼し、この金属パイプ若しくはパイプ状金属の中空部分に金属より軟質の芯材を、この金属パイプ若しくはパイプ状金属の軸心方向の一端部から突出するように配設した構成とすることで、金属製の無垢の棒より強度の弱い構造を損なうことなく簡易な構成で、連結ピンを金槌等で打ち込みする際の衝撃及び打撃音(金属音)の発生も抑制できることになる極めて実用性に秀れた画期的な建築用木材の連結ピンを提供するものである。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
一方の木材1に固定した連結金具2の仕口連結部2Aを、他方の木材3に形成した仕口部3Aに差し込みして連結する際、この仕口連結部2Aに形成した連結孔4と他方の木材3に形成した止着孔5とに挿通固定する建築用木材の連結ピンPであって、無垢の棒ではなく、金属パイプP1若しくはパイプ状金属P2を採用した構成とし、前記金属パイプP1若しくはパイプ状金属P2の中空部に、前記金属より軟質な材質よりなる芯材7を介在配設し、この芯材7が少なくとも前記金属パイプP1若しくはパイプ状金属P2の軸心方向の一端部から突出するように配設して突出基端部7aを形成する構成とし、この突出基端部7aを殴打部8に設定する構成とすることを特徴とする建築用木材の連結ピンに係るものである。
また、前記芯材7は、前記金属パイプP1若しくはパイプ状金属P2内に圧入若しくは係止状態に挿通固定したことを特徴とする請求項1記載の建築用木材の連結ピンに係るものである。
また、前記芯材7は、耐打撃性若しくは低反発性を有し且つ金属に比して金槌等の打撃に対する打撃音の発生が少ない樹脂により形成する構成としたことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の建築用木材の連結ピンに係るものである。
また、金属製板材6をパイプ形に巻回折曲して前記金属パイプP1若しくはパイプ状金属P2を構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の建築用木材の連結ピンに係るものである。
また、前記芯材7を、前記金属パイプP1若しくはパイプ状金属P2の基端部から突出するように配設すると共に前記金属パイプP1若しくはパイプ状金属P2の先端部からも突出するように配設して突出先端部7bを形成する構成とし、この突出先端部7bを挿入ガイド部9に設定する構成とすることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の建築用木材の連結ピンに係るものである。
また、前記金属パイプP1若しくはパイプ状金属P2に前記金属パイプP1若しくはパイプ状金属P2よりも長い芯材7を介在配設して芯材7を前記金属パイプP1若しくはパイプ状金属P2の先端部から突出させて前記突出先端部7bを形成すると共に基端部から突出させて前記突出基端部7aを形成したことを特徴とする請求項5記載の建築用木材の連結ピンに係るものである。
また、前記挿入ガイド部9は、先端側に向かって先細りとなるように構成されていることを特徴とする請求項2記載の建築用木材の連結ピンに係るものである。
本発明は上述のように構成したから、従来の連結ピンたる無垢の金属棒のような非常に強い強度は発揮し得ず、金属パイプ若しくはパイプ状金属の強度の選定(設定)により、地震等の大きな外力の作用によって、金属パイプ若しくはパイプ状金属が挿通固定された他方の木材の前記止着孔部位からこの他方の木材が亀裂を生じるより前に金属パイプ若しくはパイプ状金属が変形を生じることとなるように構成することができ、従って地震等の大きな外力が作用した際には、他方の木材が歪み変形するが、この歪みによって止着孔部位からこの他方の木材が亀裂を生じるより前に金属パイプ若しくはパイプ状金属の方が変形を生じるため、他方の木材の歪み変形とこの金属パイプ若しくはパイプ状金属の変形とが前記外力(揺れ)を吸収することになり、これによって他方の木材が割れてしまうことを可及的に防止でき、しかも、この金属パイプ若しくはパイプ状金属を採用したからこそ、この金属パイプ若しくはパイプ状金属の中空部分に簡単に芯材を配設できることになり、この金属パイプ若しくはパイプ状金属の中空部分に金属より軟質の芯材を、この金属パイプ若しくはパイプ状金属の軸心方向の一端部から突出するように配設した構成とすることで、無垢の金属棒より強度の弱い構造を損なうことなく簡易な構成で、連結ピンを金槌等で打ち込みする際の衝撃を小さくでき、また、打撃音(金属音)の発生も抑制できる。
よって、本発明品を利用した軸組構造によれば、大型の地震等が起こった場合でも連結ピン(金属パイプ若しくはパイプ状金属)によって連結する他方の木材が簡単に割損することがない構造にできるため、耐久寿命が一層長期化する木造建築物を構築可能となるだけでなく、合わせ孔へ本発明品である連結ピンを打ち込みするなどして挿通固定する軸組み工法において、打ち込み作業時に手首等にかかる負担を軽減して作業効率を向上させることができ、また、この連結ピンの打ち込み作業時の打撃音の発生を抑制して騒音問題も解消できる等、極めて実用性に秀れた画期的な建築用木材の連結ピンとなる。
また、請求項2に記載の発明によれば、金属パイプ若しくはパイプ状金属内に芯材を圧入若しくは係止状態に挿通固定するため、この連結ピンの打ち込み作業時に芯材が金属パイプ若しくはパイプ状金属内でずれ動いたり、脱落することを確実に防止することができ、特に、金属パイプ若しくはパイプ状金属内に芯材を圧入状態に挿通固定した場合には、簡易な構成で極めて製造容易な連結ピンとなる。
また、請求項3に記載の発明によれば、芯材を樹脂製とすることにより、芯材の形成を容易に量産性良くコスト安に行うことができ、しかもこの樹脂として、耐打撃性若しくは低反発性を有し且つ金属に比して金槌等の打撃に対する打撃音の発生が少ない樹脂を選定(設定)することにより、前述した従来例で生じていた問題点を確実に解消することができる連結ピンとなる。
また、請求項4に記載の発明によれば、使用する金属製板材の厚さの選択により、前記したような最適な強度を発揮する金属パイプ若しくはパイプ状金属を極めて容易に設計実現することができる上、例えばこの金属パイプ若しくはパイプ状金属の内径よりも外径の径大な芯材を配設する場合であっても、このパイプ形に巻回折曲した金属製板材の撓み性により芯材が強固にかしめ配設されることになる等、一層実用的な連結ピンとなる。
また、請求項5に記載の発明によれば、突出先端部を挿入ガイド部に設定することにより、この挿入ガイド部が合わせ孔へ連結ピンを挿通する際のガイドとなり、それだけ連結ピンの挿通を簡単に行うことができ作業効率を更に向上させることができる。
また、請求項6に記載の発明によれば、金属パイプ若しくはパイプ状金属よりも長い芯材とすることにより、この芯材を金属パイプ若しくはパイプ状金属内に配設する簡単な構成で極めて容易に前記突出基端部若しくは突出先端部を設けることができ、それだけ製造容易でコスト安な連結ピンとなる。
また、請求項7に記載の発明によれば、挿入ガイド部を先端側に向かって先細り形状とすることにより、連結ピンの挿通を一層簡単に行うことができ作業効率も一層向上させることができるだけでなく、金属より軟質の材質を先細り状に形成するため、例えば金属を先細り状に形成する場合に比し、連結ピンの先端の先細り加工を極めて容易に行うことができることとなって、この先細り状の連結ピンの生産を簡単に且つ量産性良くコスト安に行うことができる。
好適と考える本発明の実施形態(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
木造建築の軸組工法において、一方の木材1に固定した連結金具2の仕口連結部2Aを、他方の木材3に形成した仕口部3Aに差し込みし、この仕口連結部2Aに形成した連結孔4と他方の木材3に形成した止着孔5とに、連結ピンPとして採用した金属パイプP1若しくはパイプ状金属P2を挿通固定することで、一方の木材1と他方の木材3とを連結固定することができる。
例えば、大型の地震が発生すると、この軸組工法により連結固定した一方の木材1と他方の木材3との連結部には大きな揺れによる外力が作用するが、この際、本発明の連結ピンP(金属パイプP1若しくはパイプ状金属P2)は、無垢の金属棒P3のような非常に強い強度は発揮し得ない。
従って、この金属パイプP1若しくはパイプ状金属P2の強度の選定(設定)により、地震等の大きな外力の作用によって、金属パイプP1若しくはパイプ状金属P2が挿通固定された他方の木材3の前記止着孔5部位から、この他方の木材3が亀裂を生じるより前に金属パイプP1若しくはパイプ状金属P2が変形を生じることとなるように構成することができる。
そして、このように金属パイプP1若しくはパイプ状金属P2の強度を設定構成することにより、地震等の大きな外力が作用した際には、他方の木材3が歪み変形するが、この歪みによって止着孔5部位からこの他方の木材3が亀裂を生じるより前に金属パイプP1若しくはパイプ状金属P2の方が変形を生じるため、他方の木材3の歪み変形とこの金属パイプP1若しくはパイプ状金属P2の変形とが前記外力(揺れ)を吸収することになり、これによって他方の木材3が割れてしまうことを可及的に防止できることになる。
更に、本発明の連結ピンP(金属パイプP1若しくはパイプ状金属P2)は、中空部分に芯材7を介在配設するが、この際、前記芯材7を前記連結ピンPを構成する金属より軟質な材質とし、また、この芯材7を少なくとも前記金属パイプP1若しくはパイプ状金属P2の軸心方向の一端部から突出するように配設して突出基端部7aを形成し、この突出基端部7aを殴打部8に設定する。
従って、金属より軟質な材質により形成された芯材7の突出基端部7aを殴打部8に設定するから、この金属より軟質な殴打部8を有する連結ピンPを金槌等で打ち込みする際に手首等にかかる衝撃は、例えば従来の無垢の金属棒P3を金槌等で打ち込みする際の衝撃に比し小さくなるため、連結ピンPの打ち込み作業時に手首等に対する負担が軽減して作業効率が向上する。また、金属より軟質な殴打部8を金槌等で打ち込みする際の打撃音は、例えば従来の無垢の金属棒P3を金槌等で打ち込みする際に比し小さくなるため、騒音問題も解消する。
しかも、前記芯材7を前記連結ピンPを構成する金属より軟質な材質としたから、上述した無垢の金属棒P3より強度の弱い構造を損なうこともない。
従って、本発明品を利用した軸組構造とすることで、大型の地震等が起こった場合でも連結ピンP(金属パイプP1若しくはパイプ状金属P2)によって連結する他方の木材3が簡単に割損することがない構造を実現できるので、木造建築物の耐久寿命の一層の長期化が実現することになるだけでなく、この連結ピンPの中空部分に芯材7を配設した本発明品によれば、従来例で生じていた打ち込み作業時の負担や騒音(金属音)等の問題点をも同時に解決可能となる。
また、例えば、前記芯材7は、前記金属パイプP1若しくはパイプ状金属P2内に圧入若しくは係止状態に挿通固定する構成とすれば、金属パイプP1若しくはパイプ状金属P2内に芯材7が圧入若しくは係止状態に挿通固定されるため、この連結ピンPの打ち込み作業時に芯材7が金属パイプP1若しくはパイプ状金属P2内でずれ動いたり、脱落することがなく、特に、金属パイプP1若しくはパイプ状金属P2内に芯材7を圧入状態に挿通固定した場合の連結ピンPは簡易な構成で極めて製造容易となる。
また、例えば、前記芯材7は、耐打撃性若しくは低反発性を有し且つ金属に比して金槌等の打撃に対する打撃音の発生が少ない樹脂により形成する構成とすれば、芯材7を容易に量産性良くコスト安に形成することが可能で、しかも耐打撃性若しくは低反発性を有し且つ金属に比して金槌等の打撃に対する打撃音の発生が少ない樹脂を選定(設定)することにより、前述した従来例で生じていた問題点が確実に解消する。
また、例えば、金属製板材をパイプ形に巻回折曲して前記金属パイプP1若しくはパイプ状金属P2を構成すれば、使用する金属製板材の厚さの選択により、前記したような最適な強度を発揮する金属パイプP1若しくはパイプ状金属P2を極めて容易に設計実現可能となり、一層実用的となる。
また、例えば、前記芯材7を、前記金属パイプP1若しくはパイプ状金属P2の軸心方向の一端部から突出するように配設すると共に前記金属パイプP1若しくはパイプ状金属P2の軸心方向の他端部からも突出するように配設して突出先端部7bを形成する構成とし、この突出先端部7bを挿入ガイド部9に設定する構成とすれば、挿入ガイド部9が合わせ孔4・5に連結ピンPを挿通する際のガイドとなり得るため、この合わせ孔4・5に対する連結ピンPの挿入が簡単となり、作業効率が更に向上する。
また、例えば、前記金属パイプP1若しくはパイプ状金属P2に前記金属パイプP1若しくはパイプ状金属P2よりも長い芯材7を介在配設して芯材7を前記金属パイプP1若しくはパイプ状金属P2の先端部から突出させて前記突出先端部7bを形成すると共に基端部から突出させて前記突出基端部7aを形成する構成とすれば、この芯材7を金属パイプP1若しくはパイプ状金属P2内に配設する簡単な構成で極めて容易に前記突出先端部7b若しくは突出基端部7aを設けることができるため、それだけ製造容易でコスト安となる。
また、例えば、前記挿入ガイド部9は、先端側に向かって先細りとなるように構成すれば、合わせ孔4・5に対する連結ピンPの挿入が一層簡単となり、作業効率が極めて良好になる上、金属より軟質の材質を先細り状に形成するため、例えば金属を先細り状に形成する場合に比して極めて容易な形成加工で済むこととなり、この先細り状の連結ピンPの生産は極めて簡単で且つ量産性も良くコスト安となる。
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
本実施例は、図2,図3に示すように、一方の木材1(図面では柱材1)に固定した連結金具2の仕口連結部2Aを、他方の木材3(図面では梁材3)に形成した仕口部3Aに差し込みして連結する際、この仕口連結部2Aに形成した連結孔4と他方の木材3に形成した止着孔5とに挿通固定する建築用木材の連結ピンPに係るものであり、従来までのような無垢の金属棒P3ではなく、金属パイプP1若しくはパイプ状金属P2を採用し、前記金属パイプP1若しくはパイプ状金属P2の中空部に、前記金属より軟質な材質よりなる芯材7を介在配設し、この芯材7を、前記金属パイプP1若しくはパイプ状金属P2の軸心方向の一端部から突出するように配設して突出基端部7aを形成し、この突出基端部7aを殴打部8に設定すると共に前記金属パイプP1若しくはパイプ状金属P2の軸心方向の他端部からも突出するように配設して突出先端部7bを形成し、この突出先端部7bを挿入ガイド部9に設定するものである。
先ず、金属パイプP1若しくはパイプ状金属P2について具体的に説明すると、本実施例は、方形状の金属製板材6を小径な丸パイプ形に巻回折曲して、この巻回始端と終端(金属製板材6の対向する一方の端縁同士)を突き合わせ当接することで、例えば他方の木材3(梁材3)の横幅と同等若しくは若干短い長さ寸法を有する円筒状の前記金属パイプP1を構成している。
また、この金属製板材の厚さの選定により、前記作用・効果を発揮し得る最適な強度の金属パイプPに構成する。
また、パイプ形に巻回折曲する金属製板材6の巻回始端と終端とを、例えば図4に示すような凹凸段差形状に形成して、この対向端縁を嵌め合わせて突き合わせ当接させる構成としても良く、このように構成すると、巻回始端と終端との位置合わせが容易にできて製作性が向上すると共に、完成した金属パイプP1の保形性も向上することになる。
尚、完全なパイプ形でなく、例えば、本実施例において巻回始端と終端とを当接させない(断面C形を呈する)ような近似パイプ形のものに構成しても良い。また、請求項1中の「パイプ状金属P2」なる記載は、断面C形等の完全なパイプ形でないものを含む意味合いで用いているものである。
また、もちろん、突き合わせ当接部等が周面に表出しない完全なパイプ形の金属パイプP1を採用しても良い。
次に、芯材7について具体的に説明すると、本実施例は、前記金属より軟質な材質よりなる芯材7を採用する。
具体的には、耐打撃性若しくは低反発性を有し且つ金属に比して金槌等の打撃に対する打撃音の発生が少ない樹脂により形成する構成としている。
芯材7を樹脂により形成することで、芯材7の形成を容易に量産性良くコスト安に行うことができる。
本実施例は前記樹脂としてPP(ポリプロピレン)を採用する。尚、本実施例はPP(ポリプロピレン)以外にも適宜な樹脂を用いることができる。
また、耐打撃性若しくは低反発性を有し且つ金属に比して金槌等の打撃に対する打撃音の発生が少ない材質のものであれば、本実施例の樹脂以外にも、例えば合成ゴム等の適宜な材質を採用することができる。
また、本実施例の芯材7は、図5に示すとおり、前記金属パイプP1の全長よりも長い構成とし、また、その外径を前記金属パイプP1の中空部分の内径と同等に構成し、この芯材7を金属パイプP1に圧入状態に挿通固定している。
具体的には、図1に示すように前記金属パイプP1の先端部から芯材7の一端部を突出させて突出先端部7bを形成し、この突出先端部7bを挿入ガイド部9に設定する。
また、前記金属パイプP1の基端部からもこの芯材7の他端部を突出させて突出基端部7aを形成し、この突出基端部7aを殴打部8に設定する。
従って、本実施例の連結ピンPは、殴打部8が耐打撃性若しくは低反発性を有し且つ金属に比して金槌等の打撃に対する打撃音の発生が少ない樹脂により形成されるため、この連結ピンPを金槌等で打ち込みする際の衝撃が小さくなり、打ち込み作業時に手首等にかかる負担を軽減して作業効率を向上させることができ、手首を傷めてしまうようなこともなくなる。また、金槌等で打ち込みする際に打撃音の発生も抑制して騒音問題も解消することができる。
しかも、この芯材7は金属より軟質であるため、無垢の金属棒P3より強度の弱い前記金属パイプP1の構造を損なうこともない。
更に、本実施例の前記金属パイプP1に、この金属パイプP1の中空部分の内径よりやや大きな外径の芯材7を配設する構成とすれば、このパイプ形に巻回折曲した金属製板材6の撓み性が発揮されることとなって、中空部に配設された芯材7が極めて強固にこの金属パイプP1の中空部分にかしめ配設されるため、例えば芯材7(殴打部8)が金槌で非常に強く殴打される場合であっても、金属パイプP1内の芯材7のずれ動きを生じさせるこが一層防止されて、芯材7と金属パイプP1とを強固に一体化させた状態で合わせ孔4・5に挿入できることになる。
尚、本実施例の前記芯材7の長さは、前記金属パイプP1の軸心方向の一端部から突出する突出基端部7a及び突出先端部7bの突出長さ設定により適宜変更して良く、本実施例は突出先端部7b及び突出先端部7bが前記金属パイプP1から夫々数ミリ〜数センチ程度突出する長さの芯材7を採用している。
また、芯材7として本実施例以外にも、例えば、金属パイプP1の内周面に係止突起等の特別な係止構造を設けたり、あるいは芯材7の端部に栓蓋構造を設けることで、金属パイプP1の全長より短い芯材7をこの金属パイプ1の中空部分に係止状態に固定して、この金属パイプP1の一端部若しくは両端部から芯材7の一部が突出する構成としても良いが、本実施例のように金属パイプP1の全長よりも長い芯材7を金属パイプP1の中空部分に圧入状態に挿通固定する構成とすれば、中空部分から芯材7が脱落したり、中空部分で芯材7がずれ動いたりすることのない連結ピンPを簡易な構成で、しかも極めて製造容易に得ることができる。
また、本実施例は、挿入ガイド部9に設定された前記突出先端部7bの端部を先端側に向かって先細りとなるように構成している。
挿入ガイド部9を先細り状とすると、この連結ピンPの合わせ孔4・5に対する挿入は極めて容易となり、打ち込み作業の効率が向上する。しかも、本実施例によれば、金属より軟質の芯材7を先細り状に加工するため、例えば金属の先端を切削して先細り形状に加工する場合に比し、極めて容易に先細り形状の加工を連結ピンPに施すことができる。
また、本実施例の殴打部8に設定する前記突出基端部7aの端縁は、略平坦な切断面としている。このように突出基端部7aの端縁を略平坦な形状とすることにより、例えば金槌等による殴打のし易い殴打部8となる。
また、本実施例は、図6に示すように、突き合わせ当接部等が周面に表出しない完全なパイプ形の金属パイプP1に芯材7を介在配設した構成としても良い。
また、本実施例は、図7に示すように、金属パイプP1の基端部側に係止爪10を設けた構成としても良い。この係止爪10を設けることで、あわせ孔4・5に一旦挿通固定された連結ピンPの抜け落ちを確実に防止できる。
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
本実施例を示す斜視図である。 本実施例を使用して、一方の木材と他方の木材とを連結しようとする状態を示す説明分解斜視図である。 本実施例の使用状態(一方の木材と他方の木材との連結状態)を示す説明斜視図である。 本実施例の金属パイプの別例を示す拡大側面図である。 本実施例の分解斜視図である。 本実施例の別例を示す斜視図である。 本実施例の別例を示す斜視図である。 従来例を示す斜視図である。
符号の説明
1 一方の木材
2 連結金具
2A 仕口連結部
3 他方の木材
3A 仕口部
4 連結孔
5 止着孔
6 金属製板材
7 芯材
7a 突出基端部
7b 突出先端部
8 殴打部
9 挿入ガイド部
P1 金属パイプ
P2 パイプ状金属


Claims (7)

  1. 一方の木材に固定した連結金具の仕口連結部を、他方の木材に形成した仕口部に差し込みして連結する際、この仕口連結部に形成した連結孔と他方の木材に形成した止着孔とに挿通固定する建築用木材の連結ピンであって、無垢の棒ではなく、金属パイプ若しくはパイプ状金属を採用した構成とし、前記金属パイプ若しくはパイプ状金属の中空部に、前記金属より軟質な材質よりなる芯材を介在配設し、この芯材が少なくとも前記金属パイプ若しくはパイプ状金属の軸心方向の一端部から突出するように配設して突出基端部を形成する構成とし、この突出基端部を殴打部に設定する構成とすることを特徴とする建築用木材の連結ピン。
  2. 前記芯材は、前記金属パイプ若しくはパイプ状金属内に圧入若しくは係止状態に挿通固定したことを特徴とする請求項1記載の建築用木材の連結ピン。
  3. 前記芯材は、耐打撃性若しくは低反発性を有し且つ金属に比して金槌等の打撃に対する打撃音の発生が少ない樹脂により形成する構成としたことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の建築用木材の連結ピン。
  4. 金属製板材をパイプ形に巻回折曲して前記金属パイプ若しくはパイプ状金属を構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の建築用木材の連結ピン。
  5. 前記芯材を、前記金属パイプ若しくはパイプ状金属の基端部から突出するように配設すると共に前記金属パイプ若しくはパイプ状金属の先端部からも突出するように配設して突出先端部を形成する構成とし、この突出先端部を挿入ガイド部に設定する構成とすることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の建築用木材の連結ピン。
  6. 前記金属パイプ若しくはパイプ状金属に前記金属パイプ若しくはパイプ状金属よりも長い芯材を介在配設して芯材を前記金属パイプ若しくはパイプ状金属の先端部から突出させて前記突出先端部を形成すると共に基端部から突出させて前記突出基端部を形成したことを特徴とする請求項5記載の建築用木材の連結ピン。
  7. 前記挿入ガイド部は、先端側に向かって先細りとなるように構成されていることを特徴とする請求項2記載の建築用木材の連結ピン。
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