JP2016223284A - アンカー、アンカーの製造方法、アンカーの施工方法、及びスリーブ打込治具 - Google Patents
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Abstract
Description
図1に示すように、本実施形態に係るアンカー10は、棒状の固定部材1と、この固定部材1に挿通されるスリーブ2と、を備えている。固定部材1は、円柱状に形成された本体部11を備えており、この本体部11の軸方向の一端部に、ワイヤ用の係合部12が形成されている。この係合部12は、角がなく若干丸みを帯びた矩形状の平板状に形成されており、中央付近にワイヤ5が挿通される貫通孔121が形成されている。また、係合部12の幅方向(図1(a)の上下方向)の長さ(最大幅)D1は、本体部11の外径D2及びスリーブ2の外径D4よりも長くなっている。反対に、係合部12の厚み方向(図1(b)の左右方向)の長さD5は、スリーブ2の外径D4よりも短くなっている。一方、本体部11の軸方向の他端部には、先端にいくにしたがって径が大きくなる円錐状のテーパ部13が形成されている。
次に、上記のように構成されたアンカーの製造方法について、図2を参照しつつ説明する。図2は、アンカーの製造方法を示す斜視図である。
続いて、上記のように構成されたアンカーの施工方法について、図3〜図5を参照しつつ説明する。まず、図3(a)に示すように、コンクリート6の施工面61に対し、板状のパネル7を配置する。このとき、同図に示すように、施工面61とパネル7との間に隙間を形成してもよいし、密着させてもよい。次に、ドリル8によって、パネル7を貫通した上で、これに連続して施工面61に削孔62を形成する。この削孔62の内径は、アンカーのテーパ部13の最大径D3及びスリーブ2の外径よりもやや大きい。
以上のように、本実施形態によれば、固定部材1の端部にワイヤ5が係合可能な係合部12が一体的に設けられているため、係合部12が固定部材1から離脱することがなく、施工時にワイヤ5を係合するための部材を取付ける工程が不要になる。また、固定部材1の施工面またはパネル7からの突出長さを短くすることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。
固定部材1の形状は特には限定されず、上記実施形態では、円柱状に形成しているが、多角柱状に形成することもできる。また、係合部12を板状に形成し、貫通孔121を形成しているが、ワイヤ5が係合可能であれば、その形状は特には限定されない。例えば、U字型のフックなど、ワイヤ5が係合できればよい。また、係合部12の外径は、パネル7等の取付物の貫通孔71よりも大きいことが好ましいが、小さくてもよい。
上記実施形態では、棒状部材100の端部を潰して板状にし、これを係合部12としているが、例えば、固定部材1の係合部12と、本体部11とを別体として製造し、摩擦圧接などの手段でこれらを一体的に連結することもできる。
さらに、スリーブ2をどの程度軸方向に移動させれば、拡径部22が十分に拡径するかを視認できるようにするため、固定部材1の本体部11の外周面に対し、線状のマーキングを施すことができる。すなわち、図6(a)に示すように、マーキング111は、初期状態では、スリーブ2に隠れて、外部からは見えないようになっているが、図6(b)に示すように、拡径部22が十分に拡径するまで、スリーブ2をテーパ部13側に移動させたときには、マーキング111が露出するような位置にマーキング111を付す。これにより、施工者は、マーキング111が見えるまで、スリーブ2をテーパ部13側に移動させれば、スリーブ2の拡径が完了したことを視認することができる。なお、マーキングは、図6に示すような線状に限定されず、視認できることが可能であれば、図形、突起、凹部など、種々の態様にすることができる。
上記実施形態では、パネル7を施工面61に対して取付けたが、本発明に係る取付物は、パネル7に限定されず、貫通孔を形成でき、且つアンカー10を挿通できるものであれば、特には限定されない。したがって、ブロック状など、種々の形態のものを取付物とすることができる。
上記実施形態では、平板状の係合部12が挿入される溝を有する打撃部材91を用いて、スリーブ2の打ち込みを行っている(上記図3(c))。しかしながら、このような打撃部材91では、スリーブ2の打ち込みを行う際に、係合部12から溝周囲に荷重が作用しやすく、これによって、当該溝を起点に打撃部材91が破損してしまう可能性がある。そこで、上記スリーブ2の打ち込みでは、打撃部材91に代えて、次のようなスリーブ打込治具を用いてもよい。
次に、図9を用いて、上記のように構成されたスリーブ打込治具3の使用方法を説明する。図9は、スリーブ打込治具3によりスリーブ2を打ち込む過程を示す。なお、図9(b)〜図9(d)では、説明の便宜のため、スリーブ打込治具3を上記B−B線の断面で示している。
以上のように、本実施形態に係るアンカー10では、スリーブ2よりも軸方向手前側に位置する係合部12が一方向(幅方向)にスリーブ2より大きくなっている。そのため、上記図3(c)の工程では、係合部12を挿通させる溝を有する打撃部材91を用いた。しかしながら、当該溝に係合部12を挟んだ状態では、打撃部材91を打撃した際に、当該溝付近に大きな力が作用しやすく、これによって、打撃部材91が破損してしまう可能性があった。
以上、本発明の実施形態に係るスリーブ打込治具について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。
1…固定部材、11…本体部、12…係合部、121…貫通孔、
13…テーパ部、
2…スリーブ、21…スリット、22…拡径部、23…凹凸、
5…ワイヤ―、
6…コンクリート、61…施工面、62…削孔、
7…パネル、71…貫通孔、
8…ドリル、
91…打撃部材、92…ハンマー、
100…棒状部材、
111…マーキング、
3…スリーブ打込治具、
31…打撃部、311…打撃面、312…端部、313…凹凸、
32…筒状部、321…端面、
3211…部分(押圧面を構成する部分)、3212…他の部分、
322…中空部
Claims (10)
- 棒状の固定部材と、
前記固定部材に挿通され、前記固定部材の軸方向に沿って移動可能な筒状のスリーブと、
を備え、
前記固定部材の一端部には、先端にいくにしたがって径が大きくなるテーパ部が形成され、他端部には、ワイヤに係合可能な係合部が形成されており、
前記スリーブは、前記固定部材のテーパ部と係合部との間に配置され、
前記スリーブの前記テーパ部側の端部には、前記テーパ部によって拡径される拡径部が形成されている、アンカー。 - 前記係合部は、ワイヤを挿通可能な貫通孔を備えている、請求項1に記載のアンカー。
- 前記スリーブの拡径部が、前記テーパ部によって施工完了となるように拡径されるまで前記軸方向に移動したときに、外部に露出するように、前記固定部材の外周面に、マーキングが施されている、請求項1または2に記載のアンカー。
- 一端部に、先端にいくにしたがって径が大きくなるテーパ部が形成された棒状部材を準備するステップと、
一端部が拡径可能に形成された拡径部を有する、筒状のスリーブを準備するステップと、
前記棒状部材の他端部側に対し、前記筒状のスリーブを前記拡径部側から挿通するステップであって、前記スリーブにおいて、前記テーパ部側の端部は前記テーパ部によって拡径されるように構成されている、ステップと、
前記棒状部材の他端部に、ワイヤを係合可能な係合部を形成するステップと、
を備えている、アンカーの製造方法。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載のアンカーを準備するステップと、
施工面に削孔を形成するステップと、
前記施工面と対向するように配置される取付物を準備するステップと、
前記取付物に、前記削孔と対応する貫通孔を形成するステップと、
前記アンカーを、前記取付物の貫通孔に挿通するとともに、当該アンカーのテーパ部側を前記削孔に挿入するステップと、
前記アンカーのスリーブを、前記削孔の奥端部側に移動させることで、前記テーパ部によって前記拡径部を拡径させ、当該拡径部を削孔内壁面に密着させるステップと、
を備えている、アンカーの施工方法。 - 前記アンカーの係合部は、前記取付物の貫通孔の内径よりも大きい外径を有している、請求項5に記載のアンカーの施工方法。
- 請求項1から3のいずれか1項に記載のアンカーの前記スリーブを打ち込むためのスリーブ打込治具であって、
軸方向の一方に打撃面を有する打撃部と、
前記打撃面とは反対側の前記打撃部の端部に連結し、前記打撃部とは反対側の端面で前記スリーブを押圧する押圧面を構成し、当該端面に開口する中空部を有する筒状部と、
を備え、
前記筒状部は、前記中空部の前記幅方向の長さが前記係合部の前記幅方向の長さよりも長く、前記中空部の前記厚み方向の長さが、前記係合部の前記厚み方向の長さよりも長く、かつ前記スリーブの外径よりも短くなるように形成される、
スリーブ打込治具。 - 前記係合部は平板状に形成され、当該係合部の幅方向の長さが前記スリーブの外径より長く、当該係合部の厚み方向の長さが前記スリーブの外径よりも短い、
請求項7に記載のスリーブ打込治具。 - 前記筒状部の前記端面において、前記押圧面を構成する部分は他の部分より突出している、
請求項7または8に記載のスリーブ打込治具。 - 前記打撃部は、棒状に形成され、
前記打撃部の外周面には、複数の凹凸が設けられている、
請求項7から9のいずれか1項に記載のスリーブ打込治具。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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