JP2003166293A - アンカーボルト及びその打設方法並びにその打設装置 - Google Patents

アンカーボルト及びその打設方法並びにその打設装置

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JP2003166293A
JP2003166293A JP2001366129A JP2001366129A JP2003166293A JP 2003166293 A JP2003166293 A JP 2003166293A JP 2001366129 A JP2001366129 A JP 2001366129A JP 2001366129 A JP2001366129 A JP 2001366129A JP 2003166293 A JP2003166293 A JP 2003166293A
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taper
bolt
anchor bolt
sleeve
piston
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JP2001366129A
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Toru Kafuku
徹 加福
Taketo Kato
健人 加藤
Tsutomu Masuda
強 増田
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Mitsubishi Electric Corp
Nishiki KK
KFC Ltd
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Mitsubishi Electric Corp
Nishiki KK
KFC Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、熟練を要することなく、高引っ
張り強度で、かつ、引っ張り強度の変位の少なくなるよ
うにアンカーボルトを打設できるアンカーボルト、その
打設方法およびその打設装置を得ることを目的とする。 【解決手段】 スリーブ22の上端面を第1カバー32
の底面に当接するように、テーパーボルト21のねじ部
21aをナット40に螺着して、アンカーボルト20を
アンカーボルト打設装置30にセットする。ついで、ア
ンカーボルト20穿孔9内に挿入し、作動油を油圧シリ
ンダ31内に供給する。これにより、軸方向の引き抜き
力がナット40を介してテーパーボルト21に加わり、
テーパーボルト21が引き抜かれて、スリーブ22のリ
ップ部22bが開脚拡張され、コンクリート基礎7に食
い込んで固着される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、構造物とコンク
リート基礎とを結びつけるためにコンクリート基礎に打
設されるアンカーボルト、その打設方法およびその打設
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は従来のアンカーボルトの構成を示
す分解斜視図、図9は従来のアンカーボルトを示す一部
破断側面図、図10は従来のアンカーボルトの打設に適
用される打ち込み棒を示す側面図、図11は従来のアン
カーボルトのコンクリート基礎へ打設方法を説明する工
程断面図である。
【0003】アンカーボルト1は、図8および図9に示
されるように、ナット4を螺合させるねじ部2aが頭部
に形成され、かつ、テーパー状に拡径されたテーパー部
2bが下端部に形成されたテーパーボルト2と、開脚可
能な複数のリップ部3bを形成するようにスリット3a
が軸方向に延びるように下端部に形成され、テーパーボ
ルト1に装着される筒状のスリーブ3とから構成されて
いる。なお、テーパーボルト2およびスリーブ3は、例
えばSS400等の一般鋼で作製されている。打ち込み
棒6は、図10に示されるように、テーパーボルト2の
頭部より大径、かつ、スリーブ3の頭部より小径のボル
ト挿入穴6aが一端側に形成された円柱状に形成されて
いる。
【0004】ついで、アンカーボルト1のコンクリート
基礎7への打設方法について図11を参照しつつ説明す
る。まず、図11の(a)に示されるように、ドリル8
を用いて、所定深さの穿孔9をコンクリート基礎7に開
設する。そして、ブロワや吸塵機等を用いて、穿孔9内
の切粉を除去する。ついで、図11の(b)に示される
ように、スリーブ3を所定の長さコンクリート基礎面7
aから突出させた状態で、テーパーボルト2とともに穿
孔9に挿入する。そして、図11の(c)に示されるよ
うに、テーパーボルト2の上端側をボルト挿入穴6a内
に挿入するように打ち込み棒6をテーパーボルト2に装
着し、ハンマー10で打ち込み棒6の頭部を叩き、スリ
ーブ3をテーパーボルト2に沿って圧入させる。このス
リーブ3の圧入によって、リップ部3bがテーパー部2
bの拡径形状に開脚拡張され、穿孔9の内壁面に食い込
み、アンカーボルト1がコンクリート基礎7に固着され
る。その後、構造体としてのL字アングル11がその孔
11aにねじ部2aを挿通させてテーパーボルト2の上
端側に装着され、ワッシャ5がテーパーボルト2の上端
側に装着され、ナット4をねじ部2aに螺着する。そし
て、ナット4を締着して、L字アングル11が、図11
の(d)に示されるように、アンカーボルト1を介して
コンクリート基礎7に固着される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この従来のアンカーボ
ルト1は、スリーブ3を打ち込んでリップ部3bを開脚
拡張させ、コンクリート基礎7に開設された穿孔9との
間に強制的に摩擦抵抗を発生させて、コンクリート基礎
7に固着されている。
【0006】そこで、アンカーボルト1の引っ張り強度
は、穿孔9の穴径および穴深さ、さらにはスリーブ3の
打ち込み量に依存する。そして、穿孔9の穴径および穴
深さは管理することができるものの、スリーブ3の打ち
込み量は目視では判断できず、打撃音等により判断する
しかなく、作業に熟練を要するとともに、アンカーボル
ト1の引っ張り強度にバラツキが生じてしまうという課
題があった。また、スリーブ3のリップ部3bを開脚拡
張させるための力の作用方向、即ちスリーブ3の打ち込
み方向が、構造物からアンカーボルト1に作用する引っ
張り荷重の方向と逆方向であることから、引っ張り荷重
をアンカーボルト1に負荷した場合、アンカーボルト1
の引っ張り強度の変位が低荷重から発生してしまうとい
う課題があった。そして、アンカーボルト1の引っ張り
強度の変位が低荷重で発生すると、取り付けた構造体と
アンカーボルト1との締着に緩みが生じることになるの
で、使用荷重をアンカーボルト1の最大耐力に対して非
常に低く設定する必要がある。
【0007】さらに、ハンマー10でスリーブ3を打撃
しているので、アンカーボルト1の径が大きくなると強
い打撃力が必要となり、作業効率が低下するとともに、
ハンマー10を振り上げる空間を確保する必要があり、
天井や壁に安定した品質でアンカーボルト1を固着でき
なくなるという課題もあった。さらにまた、穿孔9の深
さが深すぎると、スリーブ3の打ち込み時にテーパーボ
ルト2が穿孔9内に引き込まれ、テーパーボルト2のコ
ンクリート基礎面7aからの延出高さが設定高さより低
くなり、厚肉の構造物を取り付けできなくなるという不
具合が発生する。また、穿孔9の深さが浅すぎると、打
ち込まれたスリーブ3の上端面がコンクリート基礎面7
aから突出し、構造物を取り付けた際に構造物とコンク
リート基礎面7aとの間に隙間が生じ、大きな曲げモー
メントがアンカーボルト1に作用するという不具合が発
生する。そこで、テーパーボルト2のコンクリート基礎
面7aからの延出量が設定値を確保できるように、スリ
ーブ3の長さ、装着状態におけるテーパーボルト2のス
リーブ3からの延出量およびスリーブ3の打ち込みによ
るテーパーボルト2の穿孔9内への引き込まれ量を考慮
して穿孔9の深さを管理しなければならないという課題
もあった。
【0008】この発明は、上記の課題を解消するために
なされたもので、油圧による作動力を高張力鋼で作製さ
れたテーパーボルトに軸方向の引き抜き力として付加し
て、スリーブの下端部を拡張させるようにし、高引っ張
り強度で、かつ、引っ張り強度の変位が少なくなるよう
にアンカーボルトを打設可能とし、最大耐力近傍まで変
位の発生がなく、取り付けた構造体とアンカーボルトと
の締着が緩まず、構造体の安定した固定を確保できると
ともに、大きな作業スペースを必要とせず、熟練を要す
ることなく、かつ、コンクリート基礎に開設される穿孔
の深さ管理を容易にして、アンカーボルトを打設できる
アンカーボルト打設方法およびアンカーボルト打設装置
を得ることを目的とする。また、テーパーボルトを高張
力鋼で作製し、高引っ張り強度で、かつ、引っ張り強度
の変位が少なくなるように打設できるアンカーボルトを
得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係るアンカー
ボルトは、高張力鋼で作製され、頭部にねじ部が形成さ
れ、かつ、下端部にテーパー状に拡径されたテーパー部
が形成されたテーパーボルトと、上記テーパーボルトに
頭部側から装着される円筒状のスリーブとを備えたもの
である。
【0010】また、上記スリーブは、一端部に開脚可能
な複数のリップ部を形成するように軸方向のスリットが
形成され、該リップ部を上記テーパー部側に向けて上記
テーパーボルトに装着されるものである。
【0011】また、この発明に係るアンカーボルト打設
方法は、コンクリート基礎に穿孔を開設する工程と、頭
部にねじ部が形成され、かつ、下端部にテーパー状に拡
径されたテーパー部が形成され、高張力鋼で作製された
テーパーボルトに、円筒状のスリーブを該テーパーボル
トの頭部側から装着し、ついで該スリーブから延出する
該テーパーボルトのねじ部に螺着部材を螺着する工程
と、上記スリーブが装着され、かつ、上記螺着部材が上
記ねじ部に螺着された上記テーパーボルトを、上記スリ
ーブの上端面がコンクリート基礎面に略一致するよう
に、上記穿孔に挿入保持する工程と、油圧による作動力
を上記スリーブの上端面と上記螺着部材との間に加えて
上記テーパーボルトに軸方向の引き抜き力を付加し、該
スリーブの下端部を上記テーパー部の拡径形状に拡張さ
せて上記コンクリート基礎に食い込ませる工程とを備え
たものである。
【0012】この発明に係るアンカーボルト打設方法
は、コンクリート基礎に穿孔を開設する工程と、頭部に
ねじ部が形成され、かつ、下端部にテーパー状に拡径さ
れたテーパー部が形成され、高張力鋼で作製されたテー
パーボルトと、円筒状のスリーブとを、該スリーブが該
テーパーボルトに頭部側から装着され、かつ、該スリー
ブの上端面がコンクリート基礎面に略一致した状態に、
上記穿孔に挿入保持する工程と、上記コンクリート基礎
面から延出する上記テーパーボルトのねじ部に螺着部材
を螺着する工程と、油圧による作動力を上記スリーブの
上端面と上記螺着部材との間に加えて上記テーパーボル
トに軸方向の引き抜き力を付加し、該スリーブの下端部
を上記テーパー部の拡径形状に拡張させて上記コンクリ
ート基礎に食い込ませる工程とを備えたものである。
【0013】また、上記スリーブは、下端部に開脚可能
な複数のリップ部を形成するように軸方向のスリットが
形成されているものである。
【0014】この発明に係るアンカーボルト打設装置
は、頭部にねじ部が形成され、かつ、下端部にテーパー
状に拡径されたテーパー部が形成され、高張力鋼で作製
されたテーパーボルトと、上記テーパーボルトの頭部側
から装着された円筒状のスリーブとを有するアンカーボ
ルトを、上記テーパーボルトに軸方向の引き抜き力を付
加して上記スリーブの下端部を上記テーパー部の拡径形
状に開脚させてコンクリート基礎に開設された穿孔に固
着させるアンカーボルト打設装置において、ピストンが
ピストンロッドを一端側に延出させるように配設され、
作動油が供給されて該ピストンを駆動する油圧シリンダ
と、有底筒状に形成され、上記ピストンロッドを内包す
るように上記油圧シリンダの一端に固着されて該油圧シ
リンダとともに装置本体部を構成し、上記スリーブの外
径より小径で、かつ、上記テーパーボルトのねじ部の外
径より大径の開口部が底部の上記ピストンロッドの軸心
位置に穿設された第1カバーと、上記油圧シリンダの他
端に取り付けられた第2カバーと、上記第1カバー内に
上記ピストンロッドの進退移動に連動して進退移動可能
に配設され、上記テーパーボルトのねじ部に螺着可能に
形成され、高張力鋼で作製された螺着部材と、上記螺着
部材を回転させて上記テーパーボルトのねじ部に螺着・
螺着解除する螺着部材回転手段とを備え、上記スリーブ
から延出する上記テーパーボルトのねじ部を上記第1カ
バーの底部の開口部に挿入させ、上記螺着部材回転手段
により上記螺着部材を上記テーパーボルトのねじ部に上
記螺着部材を螺着させて上記スリーブの上端面を上記第
1カバーの底部の開口部縁部に当接させ、上記油圧シリ
ンダに上記作動油を供給することによって、上記ピスト
ンロッドを退却させて上記テーパーボルトに軸方向の引
き抜き力を付加するように構成されているものである。
【0015】また、上記螺着部材が上記ピストンロッド
の先端に一体に形成されているものである。
【0016】また、上記テーパーボルトのねじ部の外径
より大径のセンターホールが上記ピストンの軸心位置に
穿設されているものである。
【0017】また、上記螺着部材が上記装置本体部に対
して軸心周りに回転可能に、かつ、その他端を上記ピス
トンの軸心位置から延出するように配設され、上記螺着
部材回転手段が上記第2カバーの上記ピストンの軸心位
置に穿設された開口部に挿通して上記螺着部材の他端に
連結された軸棒と、上記第2カバーからの上記軸棒の延
出端に固着されたハンドル部とから構成されているもの
である。
【0018】また、上記螺着部材が上記装置本体部に軸
心周りの回転を規制されて配設され、上記螺着部材回転
手段が上記装置本体部により構成されているものであ
る。
【0019】また、ストローク表示棒が、上記第2カバ
ーの上記ピストンの軸心位置に穿設された開口部に挿通
されて上記螺着部材の他端に連結されているものであ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
について説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1に係るア
ンカーボルトの構成を示す分解斜視図、図2はこの発明
の実施の形態1に係るアンカーボルトのアンカーボルト
を示す一部破断側面図、図3はこの発明の実施の形態1
に係るアンカーボルト打設装置の全体構成を説明する図
であり、図3の(a)はその一部破断側面図を、図3の
(b)はその正面図を示している。
【0021】図1および図2において、アンカーボルト
20は、ねじ部21aが頭部に形成され、かつ、テーパ
ー状に拡径されたテーパー部21bが下端部に形成され
たテーパーボルト21と、開脚可能な複数のリップ部2
2bを形成するようにスリット22aが軸方向に延びる
ように下端部に形成され、テーパーボルト21に環装さ
れる筒状のスリーブ22とから構成されている。ここ
で、テーパーボルト21は高張力鋼、例えばSCM43
5Mで作製され、スリーブ3は、一般鋼、例えばSS4
00で作製されている。
【0022】図3において、油圧シリンダ31は、円筒
状に形成されている。そして、油圧シリンダ31の一端
が厚肉に形成されて、径方向内方に突出するリング状の
フランジ部31aを構成している。また、油流通穴31
bがフランジ部31aの他端面(油圧シリンダ31の内
方に位置する端面)にかかるように油圧シリンダ31の
壁面に穿設されている。第1カバー32は、有底円筒状
に形成され、その開口端に形成されたフランジ部32a
を取付ねじ33によりフランジ31aに締着固定されて
油圧シリンダ31に取り付けられ、油圧シリンダ31と
ともに装置本体部を構成している。そして、テーパーボ
ルト21のねじ部21aの外径より大径で、かつ、スリ
ーブ22の外径より小径の開口部32bが第1カバー3
2の底面の中心に穿設されている。第2カバー34は、
有底円筒状に形成され、その開口端を油圧シリンダ31
の他端に嵌着固定されて取り付けられている。そして、
開口部34aが第2カバー34の底面の中心に穿設され
ている。
【0023】ピストン35は、リング状のフランジ部3
5aと、フランジ部35aの外径より小径の外径に形成
され、フランジ部35aから一端側に延設されたピスト
ンロッドとしての円筒部35bとを備えている。このピ
ストン35は、円筒部35bを第1カバー32内に延出
させるように油圧シリンダ31内に配設されている。そ
して、ピストン35は、フランジ部35aが油圧シリン
ダ31の内周壁面に案内されて、かつ、円筒部35bが
フランジ部31aの内周壁面に案内されて軸方向に往復
移動可能(進退可能)に構成されている。また、フラン
ジ部35aの外周壁面と油圧シリンダ31の内周壁面と
の間がパッキン36により気密シールされ、円筒部35
bの外周壁面とフランジ部31aの内周壁面との間がパ
ッキン37により気密シールされている。さらに、スプ
リング38がピストン35と第2カバー34の底面との
間に縮設されている。ここで、作動油が供給されていな
い状態において、ピストン35がスプリング38の付勢
力により油圧シリンダ31の一端側に押圧され、フラン
ジ部35aがフランジ部31aに当接して初期位置に位
置決めされている。
【0024】ホルダ39は、高張力鋼で作製され、円柱
部39aと、この円柱部39aから同軸に軸方向一端側
に延設された第1円筒部39bと、この第1円筒部39
bから同軸に軸方向一端側に延設された第2円筒部39
cとを備えている。そして、ホルダ39は、第1円筒部
39bをピストン35の円筒部35b内に位置させ、第
2円筒部39cをピストン35の一端側に延出させ、円
柱部39aの先端をピストン35の他端側に延出させて
油圧シリンダ31および第1カバー32内に配設されて
いる。なお、円柱部39a、第1円筒部39bおよび第
2円筒部39cの外径は、円柱部39a、第1円筒部3
9bおよび第2円筒部39cの順に大きくなっている。
また、第1円筒部39bの外径がピストン35の円筒部
35bの内径とほぼ等しくなっており、ホルダ39がピ
ストン35内に同軸的に配設されている。さらに、円柱
部39aの先端軸心位置に雌ねじ部が形成され、第2円
筒部39cの内周壁面に雌ねじ部が形成されている。ナ
ット40は、高張力鋼で作製され、テーパーボルト21
のねじ部21aに螺着可能な雌ねじ部が内周壁面に形成
され、第2円筒部39cの雌ねじ部に螺着可能な雄ねじ
部が外周壁面に形成されている。このナット40は、第
2円筒部39cの雌ねじ部に螺着、締着されて第2円筒
部39c内に取り付けられている。そして、第2円筒部
39cに螺着された取付ねじ41の締着により、ナット
40の緩みが防止されている。なお、ホルダ39および
ナット40が螺着部材を構成している。
【0025】螺着部材回転手段としてのハンドル42
は、円柱部39aの先端軸心位置に形成された雌ねじ部
に螺着可能な雄ねじ部が一端側に形成された軸棒42a
と、軸棒42aの他端に固定されたハンドル部42bと
から構成されている。このハンドル42は、軸棒42a
を第2カバー34の底面に形成された開口部34aから
挿入され、その一端がホルダ39の円柱部39aの先端
に締着固定されている。また、円環状の受け部材43が
円柱部39aの先端外周に嵌着され、取付ねじ45によ
り円柱部39aに固定されている。そして、ピストン3
5の他端側が受け部材43に係合し、一端側が第2円筒
部39cに係合している。これにより、ピストン35の
軸方向の移動力がホルダ39に伝達され、ホルダ39が
ピストン35の進退移動に連動して進退移動する。カプ
ラ44は油圧シリンダ31に取り付けられ、油圧ポンプ
(図示せず)からの作動油を油流通穴31bを介して油
圧シリンダ31内に供給できるようになっている。
【0026】なお、上記軸方向の一端側は、図3の
(a)中左側を、軸方向の他端側は、図3の(a)中右
側を意味している。また、ホルダ39およびナット40
は、油圧による引き抜き力の伝達経路であり、かつ、螺
合部を有しているので、高張力鋼で作製する必要があ
る。また、ピストン35および受け部材43は、油圧に
よる引き抜き力の伝達経路にあるので、高張力鋼で作製
することが望ましいが、引き抜き力の受け面を大きくで
きることから、例えば、アルミ、ステンレスなどの金属
材料を用いることもできる。他の部品は、大きな負荷が
かからないので、高張力鋼で作製する必要はなく、例え
ば、アルミ、ステンレスなどの金属材料を用いることが
できる。
【0027】ついで、このように構成されたアンカーボ
ルト打設装置30を用いたアンカーボルト20の打設方
法について図4を参照しつつ説明する。まず、ドリル
(図示せず)を用いて、所定深さの穿孔9をコンクリー
ト基礎7に開設する。そして、ブロワや吸塵機等を用い
て、穿孔9内の切粉を除去する。ついで、リップ部22
bをテーパー部21bに向けてスリーブ22をテーパー
ボルト21に装着する。そして、スリーブ22の上端面
が第1カバー32の底面に当接するまで、テーパーボル
ト21の頭部を開口部32bから第1カバー32内に挿
入する。この時、図4の(a)に示されるように、ねじ
部21aの先端部がナット40を押圧するので、ホルダ
39、ピストン35およびハンドル42がスプリング3
8の付勢力に抗して右方向に移動する。そして、スプリ
ング38の反発力がピストン35およびホルダ39を介
してナット40に作用し、ナット40とねじ部21aと
の係合状態が確保される。
【0028】ついで、ハンドル部42bを回す。このハ
ンドル部42bの回転力が軸棒42aおよびホルダ39
を介してナット40に伝達され、ナット40がねじ部2
1aに螺着される。そして、フランジ部35aがフラン
ジ部31aに当接し、アンカーボルト20がアンカーボ
ルト打設装置30にセットされる。そして、図4の
(b)に示されるように、このアンカーボルト打設装置
30を持って、第1カバー32の底面がコンクリート基
礎面7aに当接するまで、アンカーボルト20を穿孔9
に挿入する。この時、スリーブ22の上端面とコンクリ
ート基礎面7aとが略一致した状態(スリーブ22の全
長が穿孔9内に挿入された状態)となっている。
【0029】ついで、油圧ポンプを起動させ、所定圧力
に加圧された作動油をカプラ44を介して油圧シリンダ
31に供給する。この作動油は油流通穴31bから油圧
シリンダ31内に流入し、フランジ部35aを図4の
(b)中右方向に押圧するように作用する。そこで、ピ
ストン35が図4の(b)中右方向に移動し、ホルダ3
9がピストン35の移動に連動して図4の(b)中右方
向に移動する。この時、作動油の油圧がスリーブ22の
上端面とナット40との間に加わり、テーパーボルト2
1に軸方向の引き抜き力として付与される。そこで、図
4の(c)に示されるように、テーパーボルト21のみ
が引き抜かれる。これにより、リップ部22bがテーパ
ー部21bの拡径形状に開脚拡張されて穿孔9の内壁面
に食い込み、アンカーボルト20がコンクリート基礎7
に固着される。その後、作動油を排出し、ハンドル部4
2bを逆向きに回してナット40をねじ部21aから外
す。そして、アンカーボルト打設装置30を取り外し、
アンカーボルト20の打設が完了する。
【0030】このように、この実施の形態1によれば、
作動油の油圧をテーパーボルト21に軸方向の引き抜き
力として付与し、テーパーボルト21を引き抜いてリッ
プ部22bを開脚拡張させているので、リップ部22b
を開脚拡張させるための力の作用方向が構造物からアン
カーボルト20に作用する引っ張り荷重の方向に一致す
る。そこで、引っ張り荷重をアンカーボルト20に負荷
した場合におけるアンカーボルト20の引っ張り強度の
変位開始が高荷重側にシフトされる。従って、高引っ張
り強度を有するようにアンカーボルト20を打設するこ
とができる。また、従来例に比べて、変位開始の引っ張
り強度が大きくなるので、取り付けられた構造物とアン
カーボルト20との締着が緩みにくくなり、構造物の安
定した固定が確保できる。さらに、使用荷重を最大耐力
に近づけることができ、使用荷重を高く設定することが
できる。また、第1カバー32の底部をスリーブ22の
上端面に当接させてリップ部22bを開脚拡張させてい
るので、引き抜き力がコンクリート基礎面7aの凹凸に
影響されることなくテーパーボルト21の作用し、コン
クリート基礎面7aの凹凸に起因するアンカーボルト2
0の引っ張り強度のバラツキもなくなる。
【0031】また、作動油の油圧によりテーパーボルト
21に軸方向の引き抜き力を付加し、テーパーボルト2
1を引き抜いてリップ部22bを開脚拡張させているの
で、以下の効果が得られる。まず、熟練を要することな
くアンカーボルト20を打設でき、さらにハンマー10
の打撃作業が不要となり、作業効率が向上される。ま
た、作動油の油圧を管理することで、アンカーボルト2
0の引っ張り強度のバラツキが抑えられる。また、ハン
マー10の打撃力には限度があり、アンカーボルト20
の引っ張り強度を大きくできないが、作動油の油圧によ
りリップ部22bを開脚拡張させているので、極めて大
きな引っ張り強度を得ることができる。また、天井面や
狭い作業スペースでのアンカーボルト20の打設が簡易
に行われる。
【0032】また、このアンカーボルト打設装置30
は、テーパーボルト21のねじ部21aに螺着されるナ
ット40を内蔵しているので、テーパーボルト21のね
じ部21aをナット40に螺着すれば、アンカーボルト
20はナット40とねじ部21aとの螺着力によりアン
カーボルト打設装置30にセット(固定)される。そこ
で、天井面や傾斜面へのアンカーボルト20の打設作業
時に、アンカーボルト20がアンカーボルト打設装置3
0から外れることがない。その結果、作業者はアンカー
ボルト打設装置30を持ってアンカーボルト20を穿孔
9に容易に挿入できるようになり、作業負荷が軽減され
る。
【0033】また、ナット40がホルダ39の第2円筒
部39cの内周壁面に形成された雌ねじ部に螺着されて
いるので、ホルダ39を介してナット40に作用する引
き抜き力が周方向に関して均一となり、スリーブ22の
リップ部22bが周方向に関してばらつくことなく開脚
される。そこで、安定した引っ張り強度にアンカーボル
ト20を打設できる。また、ナット40がホルダ39に
着脱可能に装着されているので、テーパーボルト21の
ねじ部21aに適合するナット40を選択装着でき、優
れた汎用性が得られる。さらにまた、スリーブ22に対
してテーパーボルト21を引き抜いているので、従来例
のように、アンカーボルト20の打設時、テーパーボル
ト21の穿孔9内への引き込まれはない。そこで、穿孔
9の深さは、スリーブ22の長さとそうちゃく状態にお
けるテーパーボルト21のスリーブ22からの延出量と
の総和以上であればよく、穿孔9の深さの管理が極めて
緩やかなものとなり、穿孔9の開設作業が容易となる。
【0034】また、テーパーボルト21のねじ部21a
をナット40に螺着し、スリーブ22の上端面を第1カ
バー32の底面に当接させた状態、即ちアンカーボルト
20をアンカーボルト打設装置30に装着した状態で
は、ナット40とスリーブ22の上端面との位置関係が
常に一定に保持される。そして、作動油が供給されてい
ない時、ピストン35のフランジ部35aはスプリング
38の付勢力により油圧シリンダ31のフランジ部31
aに当接され、ピストン31が初期状態に位置決めされ
る。これにより、一定の位置関係の下、管理された油圧
による軸方向の引き抜き力をテーパーボルト21に付加
してアンカーボルトの打設が行われるので、アンカーボ
ルトの引っ張り強度のバラツキが抑えられる。さらに、
テーパーボルト21の引き抜き量を確認しつつ、アンカ
ーボルトを打設できる。
【0035】ついで、打設されたアンカーボルトの引き
抜き強度について図5を参照しつつ説明する。ここで、
図5の(a)はハンマー打撃により打設された従来のア
ンカーボルト1の引き抜き試験結果を示し、図5の
(b)はアンカーボルト打設装置30を用いて打設され
た従来のアンカーボルト1の引き抜き試験結果を示し、
図5の(c)はアンカーボルト打設装置30を用いて打
設されたアンカーボルト20の引き抜き試験結果を示
し、図5の(d)はハンマー打撃により打設されたアン
カーボルト20の引き抜き試験結果を示している。な
お、横軸の変位は、テーパーボルトの引き抜き量に対応
している。
【0036】従来のアンカーボルト1をハンマー打撃に
より打設した場合には、図5の(a)に示されるよう
に、引き抜き力Fが20KNを越えると変位し始め、変
位が約2mmの時に最大値(38KN)を採り、変位が
約7.5mmでテーパーボルト2が抜け落ちることが分
かる。また、従来のアンカーボルト1をアンカーボルト
打設装置30を用いアンカーボルト1の材料(SS40
0)の許容張力値(約20KN)の引き抜き力にて打設
した場合には、図5の(b)に示されるように、引き抜
き力Fが18KNを越えると変位し始め、変位が約4m
mの時に最大値(32KN)を採り、変位が約12.5
mmでテーパーボルト21が抜け落ちることが分かる。
この場合、アンカーボルト打設装置30を用いて従来の
アンカーボルト1を打設しても、ハンマー打撃により打
設されたアンカーボルト1よりも小さい引っ張り強度し
か得られない。また、アンカーボルト20をハンマー打
撃により打設した場合には、図5の(d)に示されるよ
うに、引き抜き力Fが15KNを越えると変位し始め、
変位が約9mmの時に最大値(48KN)を採ることが
分かる。この場合、極めて高い最大値(最大張力)が得
られたが、テーパーボルト21が15KNから変位し始
め(抜け始め)、従来のアンカーボルト1をハンマー打
撃により打設した場合と同等の結果となる。なお、変位
がでてから耐力が増しているのは、コンクリート基礎内
の小石等に引っ掛かり、耐力が見かけ上大きくなったも
のと推測される。
【0037】また、アンカーボルト20をアンカーボル
ト打設装置30を用いて打設した場合には、図5の
(c)に示されるように、引き抜き力Fが38KNを越
えると変位し始め、変位が約1mmの時に最大値(40
KN)を採ることが分かる。つまり、引き抜き力が38
KNまでテーパーボルト21の変位が全くなく、しかも
非常に低変位で高引っ張り強度を発揮できることがわか
る。
【0038】ここで、テーパーボルトが変位すること
は、テーパーボルトが抜けることを意味している。従っ
て、この変位が大きいと、構造物とアンカーボルトとの
間の締着が緩み、構造物の落下やアンカーボルトの抜け
を誘発させることになる。従って、打設されたアンカー
ボルトには、低変位で高引っ張り強度を発揮できること
が重要となる。そして、図5の結果から、一般鋼で作製
したテーパーボルトを用いた場合には、スリーブを打ち
込んでリップ部を開脚させても、テーパーボルトを引き
抜いてリップ部を開脚させても、低変位、かつ、高引っ
張り強度は得られず、高張力鋼で作製したテーパーボル
トを用いた場合でも、スリーブを打ち込んでリップ部を
開脚させると、低変位、かつ、高引っ張り強度は得られ
ない。つまり、高張力鋼で作製したテーパーボルトを引
き抜いてスリーブのリップ部を開脚させることで、初め
て、低変位、かつ、高引っ張り強度が発揮されることが
わかる。
【0039】従って、この実施の形態1によれば、アン
カーボルト20の引っ張り強度の変位が高荷重まで発生
しないので、取り付けた構造体とアンカーボルト20と
の間の締着が緩みにくくなり、構造体の安定した固定を
確保することができる。また、使用荷重をアンカーボル
ト20の最大耐力に近づけることができ、極めて高く設
定することができる。
【0040】なお、上記実施の形態1では、ナット40
がホルダ39に締着固定されているものとしているが、
ナット40をボルダ39に溶接により固定するようにし
てもよい。さらには、ホルダ39の第2円筒部39cの
内周壁面にテーパーボルト21のねじ部21aに螺合可
能な雌ねじ部を形成し、ナット40を省略するようにし
てもよい。
【0041】実施の形態2.上記実施の形態1によるア
ンカーボルト打設方法は、アンカーボルト20をアンカ
ーボルト打設装置30にセットした後、アンカーボルト
打設装置を持ってアンカーボルト20を穿孔9に挿入
し、ついで所定圧力の作動油をアンカーボルト打設装置
30の油圧シリンダ31に供給してアンカーボルト20
を打設するものとしているが、この実施の形態2による
アンカーボルト打設方法は、アンカーボルト20を穿孔
9に挿入保持させた後、アンカーボルト打設装置30を
アンカーボルト20にセットし、ついで所定圧力の作動
油をアンカーボルト打設装置30の油圧シリンダ31に
供給してアンカーボルト20を打設するものである。
【0042】ついで、この実施の形態2によるアンカー
ボルト20の打設方法について説明する。なお、各構成
部材は上記実施の形態1と同一であるので、同一符号を
用いて説明する。まず、上記実施の形態1と同様に、ド
リルを用いて、所定深さの穿孔9をコンクリート基礎7
に開設し、ブロワや吸塵機等を用いて、穿孔9内の切粉
を除去する。ついで、スリーブ22をテーパーボルト2
1とともに穿孔9に挿入する。この時、スリーブ22の
上端面とコンクリート基礎面7aとが略一致した状態
(スリーブ22の全長が穿孔9内に挿入された状態)と
なっている。そして、テーパーボルト21のねじ部21
aを開口部32b内に通しつつアンカーボルト打設装置
30をコンクリート基礎面7aに宛う。この時、ねじ部
21aの先端部がナット40を押圧するので、ホルダ3
9、ピストン35およびハンドル42がスプリング38
の付勢力に抗して第2カバー34側に移動する。そし
て、スプリング38の反発力がピストン35およびホル
ダ39を介してナット40に作用し、ナット40とねじ
部21aとの係合状態が確保される。ついで、ハンドル
部42bを回す。このハンドル部42bの回転力が軸棒
42aおよびホルダ39を介してナット40に伝達さ
れ、ナット40がねじ部21aに螺着される。これによ
り、フランジ部35aがフランジ部31aに当接し、ス
リーブ22の上端面が第1カバー32の底面に当接し、
アンカーボルト打設装置30のセットが完了する。
【0043】ついで、油圧ポンプを起動させ、所定圧力
に加圧された作動油をカプラ44を介して油圧シリンダ
31に供給する。この作動油は油流通穴31bから油圧
シリンダ31内に流入し、フランジ部35aを第2カバ
ー34側に押圧するように作用する。そこで、ピストン
35が第2カバー34側に移動し、ホルダ39がピスト
ン35の移動に連動して第2カバー34側に移動する。
この時、作動油の油圧がスリーブ22の上端面とナット
40との間に加わり、テーパーボルト21に軸方向の引
き抜き力として付与され、テーパーボルト21のみが引
き抜かれる。これにより、リップ部22bがテーパー部
21bの拡径形状に開脚拡張されて穿孔9の内壁面に食
い込み、アンカーボルト20がコンクリート基礎7に固
着される。その後、作動油を排出し、ハンドル部42b
を逆向きに回してナット40をねじ部21aから外す。
そして、アンカーボルト打設装置30を取り外し、アン
カーボルト20の打設が完了する。
【0044】従って、この実施の形態2によるアンカー
ボルト打設方法においても、上記実施の形態1と同様の
効果が得られる。
【0045】実施の形態3.上記実施の形態1では、下
端側にリップ部22bが形成されているスリーブ22を
用いるものとしているが、この実施の形態3では、スリ
ット22aのない単なる円筒状のスリーブを用いるもの
としている。
【0046】従来のハンマー打撃による打設では、大き
な力を発生できないことから、剛性の大きな単なる円筒
状のスリーブを用いることができず、スリット22aを
形成して剛性を低下させ、拡張し易くしたスリーブ22
を用いていた。しかし、本アンカーボルト打設装置30
は、油圧によりテーパーボルト21に軸方向の引き抜き
力を付与してテーパーボルト21を引き抜いて、アンカ
ーボルトを打設しているので、大きな引き抜き力を発生
させることができるので、スリーブ22に代えて単なる
円筒状のスリーブを用いることが可能となる。
【0047】この円筒状のスリーブは、テーパーボルト
21に軸方向の引き抜き力を付与して引き抜いた時に、
その下端部が塑性変形してテーパー部21bの拡径形状
に拡張され、穿孔9の内壁面に食い込む。そこで、スリ
ーブ22に比べて大きな引っ張り強度が得られる。ま
た、スリット22aが不要となり、低価格化が図られ
る。
【0048】実施の形態4.図6はこの発明の実施の形
態4に係るアンカーボルト打設装置の全体構成を説明す
る図であり、図6の(a)はその一部破断側面図を、図
6の(b)はその正面図を示している。
【0049】図6において、ピストン51は、円盤状の
フランジ部51aと、フランジ部51aの外径より小径
の外径に形成され、フランジ部51aから一端側に延設
されたピストンロッドとしての円筒部51bとを備えて
いる。そして、円筒部51bの先端内周壁面にねじ部2
1aに螺着可能な雌ねじ部51cが形成され、螺着部材
をピストン51に一体に構成している。さらに、フラン
ジ部51aの中心に六角凹部51dが形成されている。
ここで、ピストン51は、高張力鋼、例えばSCM43
5Mで作製されている。
【0050】このピストン51は、円筒部51bを第1
カバー32内に延出させるように油圧シリンダ31内に
配設されている。そして、ピストン51は、フランジ部
51aが油圧シリンダ31の内周壁面に案内されて、か
つ、円筒部51bがフランジ部31aの内周壁面に案内
されて軸方向に往復移動可能(進退可能)に構成されて
いる。また、フランジ部51aの外周壁面と油圧シリン
ダ31の内周壁面との間がパッキン36により気密シー
ルされ、円筒部51bの外周壁面とフランジ部31aの
内周壁面との間がパッキン37により気密シールされて
いる。さらに、スプリング38がピストン51と第2カ
バー34の底面との間に縮設されている。ここで、作動
油が供給されていない状態において、ピストン51がス
プリング38の付勢力により油圧シリンダ31の一端側
に押圧され、フランジ部51aがフランジ部31aに当
接して初期位置に位置決めされている。また、目盛りが
付された六角棒52が第2カバー34の開口部34aに
挿入され、六角凹部51dに嵌着されて取り付けられて
いる。なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成
されている。
【0051】このように構成されたアンカーボルト打設
装置50は、装置本体を回して雌ねじ部51cとねじ部
21aとの螺着・螺着解除を行うことになる。つまり、
雌ねじ部51cは僅かな力でねじ部21aに螺着・螺着
解除できる。また、装置本体を回すと、ピストン51お
よび油圧シリンダ31とパッキン36、37との間に摩
擦力が発生し、ピストン51が共回りする。これによ
り、雌ねじ部51cとねじ部21aとの螺着・螺着解除
が行われる。なお、他の動作は上記実施の形態1と同様
である。
【0052】このアンカーボルト打設装置50は、締着
部材がピストン50に一体に構成されているので、ホル
ダ39およびナット40が不要となり、構成が簡略化さ
れ、低価格化が図られる。また、目盛りが付された六角
棒52を取り付けているので、テーパーボルト21の引
き抜き量(ストローク)を目視判断できるようになる。
そこで、作動油の圧力を管理してアンカーボルト20の
打設を行うことができるとともに、テーパーボルト21
のストロークを管理してアンカーボルト20の打設を行
うこともできる。
【0053】なお、上記実施の形態4では、六角棒52
を取り付けるものとしているが、六角棒52を取り外せ
ば、ピストン51の軸心位置にセンターホールが構成さ
れる。この場合、ねじ部21aの長いテーパーボルト2
1を用いても、雌ねじ部51cから第2カバー34側に
延出するねじ部21aがセンターホール内に格納される
ので、アンカーボルト20の打設が可能となり、優れた
汎用性が得られる。
【0054】実施の形態5.図7はこの発明の実施の形
態5に係るアンカーボルト打設装置の全体構成を説明す
る図であり、図7の(a)はその一部破断側面図を、図
7の(b)はその正面図を示している。
【0055】図7において、ホルダ39Aは、第1カバ
ー32Aに対して軸方向に移動可能に、かつ、周方向の
回転を規制されている。これは、図示されていないが、
軸方向に延びるガイドが第1カバー32Aの内周壁面に
突設され、軸方向に延びる溝がホルダ39Aの第2円筒
部39cの外周壁面に凹設され、ガイドを溝内に収納す
るように第1カバー32Aを油圧シリンダ31に取り付
けることで実現されている。そして、第1カバー32A
および油圧シリンダ31からなる装置本体部が、螺着部
材回転手段を構成している。また、目盛りが付されたス
トローク表示棒61が第2カバー34の開口部34aに
挿入され、ホルダ39Aの先端に着脱可能に連結されて
いる。尚、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成さ
れている。
【0056】このように構成されたアンカーボルト打設
装置60は、装置本体部を回してナット40とねじ部2
1aとの螺着・螺着解除を行うことになる。なお、他の
動作は上記実施の形態1と同様である。
【0057】このアンカーボルト打設装置60は、スト
ローク表示棒61によりテーパーボルト21の引き抜き
量(ストローク)を目視判断できるようになる。そこ
で、作動油の圧力を管理してアンカーボルト20の打設
を行うことができるとともに、テーパーボルト21のス
トロークを管理してアンカーボルト20の打設を行うこ
ともできる。
【0058】なお、上記実施の形態5では、軸方向に延
びるガイドを第1カバー32Aの内周壁面に突設し、軸
方向に延びる溝をホルダ39Aの第2円筒部39cの外
周壁面に凹設し、ガイドを溝内に収納するように第1カ
バー32Aを油圧シリンダ31に取り付けることで、ホ
ルダ39Aが、第1カバー32Aに対して軸方向に移動
可能に、かつ、周方向の回転を規制するように構成され
ているが、実現手段はこれに限定されるものではなく、
例えば油圧シリンダ31の内周壁面とピストン35の外
周壁面を同等の角形とし、さらにピストン35の円筒部
35bの内周壁面とホルダ39の第1円筒部39bの外
周壁面とを同等の角形としてもよい。
【0059】なお、上記各実施の形態で用いられる高張
力鋼は、JIS B 1051による強度区分4.6以
上の鋼材であり、例えばSCM435M(強度区分:
9.8)、S45C(強度区分:5.6)、SNC41
5M(強度区分:8.8)を用いることができる。ま
た、従来のハンマー打撃では、打撃力の点から高耐力コ
ンクリートにはアンカーボルトを打設できなかったが、
この発明によれば、高耐力コンクリートにも低変位、か
つ、高引っ張り強度が得られるようにアンカーボルト2
0を打設できることが確認された。
【0060】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るので、以下に記載されているような効果を奏する。
【0061】この発明によれば、高張力鋼で作製され、
頭部にねじ部が形成され、かつ、下端部にテーパー状に
拡径されたテーパー部が形成されたテーパーボルトと、
上記テーパーボルトに頭部側から装着される円筒状のス
リーブとを備えているので、高引っ張り強度で、かつ、
引っ張り強度の変位が少なくなるように打設できるアン
カーボルトを得ることができる。
【0062】また、上記スリーブは、一端部に開脚可能
な複数のリップ部を形成するように軸方向のスリットが
形成され、該リップ部を上記テーパー部側に向けて上記
テーパーボルトに装着されるので、簡易にアンカーボル
トを打設できる。
【0063】また、この発明に係るアンカーボルト打設
方法は、コンクリート基礎に穿孔を開設する工程と、頭
部にねじ部が形成され、かつ、下端部にテーパー状に拡
径されたテーパー部が形成され、高張力鋼で作製された
テーパーボルトに、円筒状のスリーブを該テーパーボル
トの頭部側から装着し、ついで該スリーブから延出する
該テーパーボルトのねじ部に螺着部材を螺着する工程
と、上記スリーブが装着され、かつ、上記螺着部材が上
記ねじ部に螺着された上記テーパーボルトを、上記スリ
ーブの上端面がコンクリート基礎面に略一致するよう
に、上記穿孔に挿入保持する工程と、油圧による作動力
を上記スリーブの上端面と上記螺着部材との間に加えて
上記テーパーボルトに軸方向の引き抜き力を付加し、該
スリーブの下端部を上記テーパー部の拡径形状に拡張さ
せて上記コンクリート基礎に食い込ませる工程とを備え
ているので、熟練を要することなく、高引っ張り強度
で、かつ、引っ張り強度の変位が少なくなるようにアン
カーボルトを打設できるアンカーボルト打設方法が得ら
れる。
【0064】この発明に係るアンカーボルト打設方法
は、コンクリート基礎に穿孔を開設する工程と、頭部に
ねじ部が形成され、かつ、下端部にテーパー状に拡径さ
れたテーパー部が形成され、高張力鋼で作製されたテー
パーボルトと、円筒状のスリーブとを、該スリーブが該
テーパーボルトに頭部側から装着され、かつ、該スリー
ブの上端面がコンクリート基礎面に略一致した状態に、
上記穿孔に挿入保持する工程と、上記コンクリート基礎
面から延出する上記テーパーボルトのねじ部に螺着部材
を螺着する工程と、油圧による作動力を上記スリーブの
上端面と上記螺着部材との間に加えて上記テーパーボル
トに軸方向の引き抜き力を付加し、該スリーブの下端部
を上記テーパー部の拡径形状に拡張させて上記コンクリ
ート基礎に食い込ませる工程とを備えているので、熟練
を要することなく、高引っ張り強度で、かつ、引っ張り
強度の変位が少なくなるようにアンカーボルトを打設で
きるアンカーボルト打設方法が得られる。
【0065】また、上記スリーブは、下端部に開脚可能
な複数のリップ部を形成するように軸方向のスリットが
形成されているので、簡易にアンカーボルトを打設でき
る。
【0066】この発明に係るアンカーボルト打設装置
は、頭部にねじ部が形成され、かつ、下端部にテーパー
状に拡径されたテーパー部が形成され、高張力鋼で作製
されたテーパーボルトと、上記テーパーボルトの頭部側
から装着された円筒状のスリーブとを有するアンカーボ
ルトを、上記テーパーボルトに軸方向の引き抜き力を付
加して上記スリーブの下端部を上記テーパー部の拡径形
状に開脚させてコンクリート基礎に開設された穿孔に固
着させるアンカーボルト打設装置において、ピストンが
ピストンロッドを一端側に延出させるように配設され、
作動油が供給されて該ピストンを駆動する油圧シリンダ
と、有底筒状に形成され、上記ピストンロッドを内包す
るように上記油圧シリンダの一端に固着されて該油圧シ
リンダとともに装置本体部を構成し、上記スリーブの外
径より小径で、かつ、上記テーパーボルトのねじ部の外
径より大径の開口部が底部の上記ピストンロッドの軸心
位置に穿設された第1カバーと、上記油圧シリンダの他
端に取り付けられた第2カバーと、上記第1カバー内に
上記ピストンロッドの進退移動に連動して進退移動可能
に配設され、上記テーパーボルトのねじ部に螺着可能に
形成され、高張力鋼で作製された螺着部材と、上記螺着
部材を回転させて上記テーパーボルトのねじ部に螺着・
螺着解除する螺着部材回転手段とを備え、上記スリーブ
から延出する上記テーパーボルトのねじ部を上記第1カ
バーの底部の開口部に挿入させ、上記螺着部材回転手段
により上記螺着部材を上記テーパーボルトのねじ部に上
記螺着部材を螺着させて上記スリーブの上端面を上記第
1カバーの底部の開口部縁部に当接させ、上記油圧シリ
ンダに上記作動油を供給することによって、上記ピスト
ンロッドを退却させて上記テーパーボルトに軸方向の引
き抜き力を付加するように構成されているので、汎用の
油圧ポンプが使用でき、熟練および大きな作業スペース
が必要とされず、低変位、かつ、高引っ張り強度にアン
カーボルトを安定して打設できる安価なアンカーボルト
打設装置が得られる。
【0067】また、上記螺着部材が上記ピストンロッド
の先端に一体に形成されているので、部品点数が削減さ
れ、低コスト化が図られる。
【0068】また、上記テーパーボルトのねじ部の外径
より大径のセンターホールが上記ピストンの軸心位置に
穿設されているので、ねじ部の長いテーパーボルトにも
適用することができる。
【0069】また、上記螺着部材が上記装置本体部に対
して軸心周りに回転可能に、かつ、その他端を上記ピス
トンの軸心位置から延出するように配設され、上記螺着
部材回転手段が上記第2カバーの上記ピストンの軸心位
置に穿設された開口部に挿通して上記螺着部材の他端に
連結された軸棒と、上記第2カバーからの上記軸棒の延
出端に固着されたハンドル部とから構成されているの
で、装置の着脱が容易となる。
【0070】また、上記螺着部材が上記装置本体部に軸
心周りの回転を規制されて配設され、上記螺着部材回転
手段が上記装置本体部により構成されているので、装置
の着脱が容易となる。
【0071】また、ストローク表示棒が、上記第2カバ
ーの上記ピストンの軸心位置に穿設された開口部に挿通
されて上記螺着部材の他端に連結されているので、油圧
を管理してアンカーボルトの打設を行うことができると
ともに、テーパーボルトのストロークを管理してアンカ
ーボルトの打設を行うこともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係るアンカーボル
トの構成を示す分解斜視図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係るアンカーボル
トのアンカーボルトを示す一部破断側面図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係るアンカーボル
ト打設装置の全体構成を説明する図である。
【図4】 この発明の実施の形態1に係るアンカーボル
ト打設装置を用いて打設されたアンカーボルトにおける
引き抜き力とテーパーボルトの変位との関係を示す図で
ある。
【図5】 この発明の実施の形態1に係るアンカーボル
ト打設装置を用いたアンカーボルトのコンクリート基礎
への打設方法を説明する工程断面図である。
【図6】 この発明の実施の形態4に係るアンカーボル
ト打設装置の全体構成を説明する図である。
【図7】 この発明の実施の形態5に係るアンカーボル
ト打設装置の全体構成を説明する図である。
【図8】 従来のアンカーボルトの構成を示す分解斜視
図である。
【図9】 従来のアンカーボルトを示す一部破断側面図
である。
【図10】 従来のアンカーボルトの打設に適用される
打ち込み棒を示す側面図である。
【図11】 従来のアンカーボルトのコンクリート基礎
への打設方法を説明する工程断面図である。
【符号の説明】
7 コンクリート基礎、7a コンクリート基礎面、9
穿孔、20 アンカーボルト、21 テーパーボル
ト、21a ねじ部、21b テーパー部、22スリー
ブ、22a スリット、22b リップ部、30 アン
カーボルト打設装置、31 油圧シリンダ(装置本体
部)、32、32A 第1カバー(装置本体部)、32
b 開口部、34 第2カバー、34a 開口部、35
ピストン、35b 円筒部(ピストンロッド)、3
9、39A ホルダ(螺着部材)、40 ナット(螺着
部材)、42 ハンドル(螺着部材回転手段)、42a
軸棒、42b ハンドル部、50 アンカーボルト打
設装置、51 ピストン(螺着部材)、51b 円筒部
(ピストンロッド)、52 六角棒、60 アンカーボ
ルト打設装置、61 ストローク表示棒。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加福 徹 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 加藤 健人 東京都港区芝2丁目5番10号 株式会社ケ ー・エフ・シー内 (72)発明者 増田 強 東京都狛江市中和泉5丁目4番地16号 株 式会社西機内 Fターム(参考) 2D046 AA01 2E125 AA45 AC01 AG20 BA18 BB08 BB25 BB29 BD01 BE07 BF01 CA75 EA33

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高張力鋼で作製され、頭部にねじ部が形
    成され、かつ、下端部にテーパー状に拡径されたテーパ
    ー部が形成されたテーパーボルトと、上記テーパーボル
    トに頭部側から装着される円筒状のスリーブとを備えた
    ことを特徴とするアンカーボルト。
  2. 【請求項2】 上記スリーブは、一端部に開脚可能な複
    数のリップ部を形成するように軸方向のスリットが形成
    され、該リップ部を上記テーパー部側に向けて上記テー
    パーボルトに装着されることを特徴とする請求項1記載
    のアンカーボルト。
  3. 【請求項3】 コンクリート基礎に穿孔を開設する工程
    と、 頭部にねじ部が形成され、かつ、下端部にテーパー状に
    拡径されたテーパー部が形成され、高張力鋼で作製され
    たテーパーボルトに、円筒状のスリーブを該テーパーボ
    ルトの頭部側から装着し、ついで該スリーブから延出す
    る該テーパーボルトのねじ部に螺着部材を螺着する工程
    と、 上記スリーブが装着され、かつ、上記螺着部材が上記ね
    じ部に螺着された上記テーパーボルトを、上記スリーブ
    の上端面がコンクリート基礎面に略一致するように、上
    記穿孔に挿入保持する工程と、 油圧による作動力を上記スリーブの上端面と上記螺着部
    材との間に加えて上記テーパーボルトに軸方向の引き抜
    き力を付加し、該スリーブの下端部を上記テーパー部の
    拡径形状に拡張させて上記コンクリート基礎に食い込ま
    せる工程とを備えたことを特徴とするアンカーボルトの
    打設方法。
  4. 【請求項4】 コンクリート基礎に穿孔を開設する工程
    と、 頭部にねじ部が形成され、かつ、下端部にテーパー状に
    拡径されたテーパー部が形成され、高張力鋼で作製され
    たテーパーボルトと、円筒状のスリーブとを、該スリー
    ブが該テーパーボルトに頭部側から装着され、かつ、該
    スリーブの上端面がコンクリート基礎面に略一致した状
    態に、上記穿孔に挿入保持する工程と、 上記コンクリート基礎面から延出する上記テーパーボル
    トのねじ部に螺着部材を螺着する工程と、 油圧による作動力を上記スリーブの上端面と上記螺着部
    材との間に加えて上記テーパーボルトに軸方向の引き抜
    き力を付加し、該スリーブの下端部を上記テーパー部の
    拡径形状に拡張させて上記コンクリート基礎に食い込ま
    せる工程とを備えたことを特徴とするアンカーボルトの
    打設方法。
  5. 【請求項5】 上記スリーブは、下端部に開脚可能な複
    数のリップ部を形成するように軸方向のスリットが形成
    されていることを特徴とする請求項3又は請求項4記載
    のアンカーボルトの打設方法。
  6. 【請求項6】 頭部にねじ部が形成され、かつ、下端部
    にテーパー状に拡径されたテーパー部が形成され、高張
    力鋼で作製されたテーパーボルトと、上記テーパーボル
    トの頭部側から装着された円筒状のスリーブとを有する
    アンカーボルトを、上記テーパーボルトに軸方向の引き
    抜き力を付加して上記スリーブの下端部を上記テーパー
    部の拡径形状に開脚させてコンクリート基礎に開設され
    た穿孔に固着させるアンカーボルト打設装置において、 ピストンがピストンロッドを一端側に延出させるように
    配設され、作動油が供給されて該ピストンを駆動する油
    圧シリンダと、 有底筒状に形成され、上記ピストンロッドを内包するよ
    うに上記油圧シリンダの一端に固着されて該油圧シリン
    ダとともに装置本体部を構成し、上記スリーブの外径よ
    り小径で、かつ、上記テーパーボルトのねじ部の外径よ
    り大径の開口部が底部の上記ピストンロッドの軸心位置
    に穿設された第1カバーと、 上記油圧シリンダの他端に取り付けられた第2カバー
    と、 上記第1カバー内に上記ピストンロッドの進退移動に連
    動して進退移動可能に配設され、上記テーパーボルトの
    ねじ部に螺着可能に形成され、高張力鋼で作製された螺
    着部材と、 上記螺着部材を回転させて上記テーパーボルトのねじ部
    に螺着・螺着解除する螺着部材回転手段とを備え、 上記スリーブから延出する上記テーパーボルトのねじ部
    を上記第1カバーの底部の開口部に挿入させ、上記螺着
    部材回転手段により上記螺着部材を上記テーパーボルト
    のねじ部に上記螺着部材を螺着させて上記スリーブの上
    端面を上記第1カバーの底部の開口部縁部に当接させ、
    上記油圧シリンダに上記作動油を供給することによっ
    て、上記ピストンロッドを退却させて上記テーパーボル
    トに軸方向の引き抜き力を付加するように構成されてい
    ることを特徴とするアンカーボルト打設装置。
  7. 【請求項7】 上記螺着部材が上記ピストンロッドの先
    端に一体に形成されていることを特徴とする請求項6記
    載のアンカーボルト打設装置。
  8. 【請求項8】 上記テーパーボルトのねじ部の外径より
    大径のセンターホールが上記ピストンの軸心位置に穿設
    されていることを特徴とする請求項7記載のアンカーボ
    ルト打設装置。
  9. 【請求項9】 上記螺着部材が上記装置本体部に対して
    軸心周りに回転可能に、かつ、その他端を上記ピストン
    の軸心位置から延出するように配設され、 上記螺着部材回転手段が上記第2カバーの上記ピストン
    の軸心位置に穿設された開口部に挿通して上記螺着部材
    の他端に連結された軸棒と、上記第2カバーからの上記
    軸棒の延出端に固着されたハンドル部とから構成されて
    いることを特徴とする請求項6記載のアンカーボルト打
    設装置。
  10. 【請求項10】 上記螺着部材が上記装置本体部に軸心
    周りの回転を規制されて配設され、上記螺着部材回転手
    段が上記装置本体部により構成されていることを特徴と
    する請求項6記載のアンカーボルト打設装置。
  11. 【請求項11】 ストローク表示棒が、上記第2カバー
    の上記ピストンの軸心位置に穿設された開口部に挿通さ
    れて上記螺着部材の他端に連結されていることを特徴と
    する請求項6記載のアンカーボルト打設装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016223284A (ja) * 2015-05-28 2016-12-28 株式会社ケー・エフ・シー アンカー、アンカーの製造方法、アンカーの施工方法、及びスリーブ打込治具
JP2021148544A (ja) * 2020-03-18 2021-09-27 株式会社電業社機械製作所 引き抜き試験機及び引き抜き試験方法

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