JP4005510B2 - Synchronous motor drive system - Google Patents
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Description
技術分野
本発明は速度・位置を検出するセンサを用いずに、簡略化した制御構成によって高精度、高応答、高効率な駆動が可能な同期電動機の駆動システムに関する。
背景技術
磁極位置を検出することなく同期電動機を制御する手法は、大きく二種類に分類できる。一つは、同期電動機の速度・位置センサ付きベクトル制御に基づいた手法である。これは速度・位置センサを用いる代わりに、磁極位置推定器ならびに速度推定器を用いて制御を行う。なお、以後の説明では、この構成をベクトル制御型センサレス方式と呼ぶ。もう一つは、同期電動機を開ループで制御するV/F制御である。
ベクトル制御型センサレス方式として、電気学会 半導体電力変換/産業電力電気応用 合同研究会資料、論文番号SPC−00−67/IEA−00−42(従来例1)に記載された技術がある。この技術では、磁極位置推定器は、電動機の印加電圧と電流から磁極位置を求めている。速度推定器は、磁極位置の推定誤差をもとに速度を求めている。また、速度自動調整部と、電流自動調整部を備え、速度と電流が各々の指令値に一致するように制御している。
V/F制御によるセンサレス方式として、特開2000−236694号公報(従来例2)に開示された技術がある。この技術は、速度指令にほぼ比例した電圧を印加して同期電動機を駆動する。また、トルクや電流の振動を抑制し、負荷急変時の脱調を防止するために、電流検出値から速度を補正する制御ループを備えている。ベクトル制御型センサレス方式と比べると、磁極軸の推定は行わず、速度や電流の自動調整部も持たない方式であるために、V/F制御の制御器構成は極めて単純化される。
V/F制御によるセンサレス方式の他の例として、三菱電機技報Vol.73・No.9・1999年、pp.68−71(従来例3)に記載された技術がある。この技術では、磁極軸を基準とした座標軸上において、モータの印加電圧Vd、Vqが、電流に比例する項、速度に比例する項、および安定化補償電圧項の和によって演算される。また、脱調や乱調等を防ぐため、速度指令に速度安定化項を加算した値をもとに、電動機の印加電圧周波数を決めている。
従来例1のベクトル制御型センサレス方式の場合、速度制御器や電流制御器といった自動調整部が存在する。電動機の制御性能を引き出すには、自動調整部の制御ゲインを適切な値に設定しなければならないが、現実システムではゲイン設計や調整が非常に難しい。この原因として、以下の2点があげられる。
第1に、ベクトル制御型センサレス方式は、速度制御器、電流制御器、磁極位置推定器、および速度推定器を組み合わせた手法であり、これらの制御要素が互いに干渉しやすい構成であることがあげられる。制御ゲインの設定によっては、負荷や速度が変動した際、過渡的な変化のあとに電流や周波数の振動が持続するといった不安定現象が生じやすい。
第2に、磁極位置推定器ならびに速度推定器は、電動機の定数変動や演算処理の遅れなどの影響があり、必ず推定誤差が存在することがあげられる。この推定誤差のため、制御器で推定した磁極軸の位置は実際の磁極位置と等しくならず、両者の間には軸誤差Δθが生じる。軸誤差Δθがある場合、速度制御器や電流制御器といった自動調整部の制御ゲインは調整が難しくなる。また、調整せずに用いると十分な性能を出すことができなくなる。
また、仮にゲイン設計や調整が良好になされた状態であっても、ベクトル制御型センサレス方式を用いて、電動機を高速回転で駆動するには、自動調整部の演算を短いサンプル周期で実行しなければならず、基本的に高速演算処理が必要となる。このため、処理能力の低い普及型マイコンでは駆動システムを作れないという問題がある。
一方、従来例2のV/F制御の場合、ベクトル制御型センサレス方式のような自動調整部がないため、無調整で電動機を可変速制御できる。しかしV/F制御は、電動機の磁極位置を推定して印加電圧の位相を決める方式ではないため、非常に早い速度応答が必要な用途や、トルク制御が必要な用途では充分な性能を出すことができない。また、V/F制御は基本的に電流調整機能を有しておらず、流れる電流は電動機を駆動するまでわからない。つまり、基本的に所定の電流値に制御することができない。このため、V/F制御では電動機を最も少ない電流で駆動するといった高効率運転制御ができず、駆動装置の省エネルギー化に向いていない。
さらに、従来例3では、電流検出値を直接用いて電圧指令を演算しているため、電流振動が生じた際に制御系全体が不安定になりやすい。また、制御系を安定化するための安定化補償電圧の作成方法、ならびに制御系の安定化原理が開示されていない。また、各種ゲインについても設計法が開示されていない。
本発明の目的は、従来のベクトル制御型センサレス方式に用いられている自動調整部を無くし、前述したベクトル制御型センサレス方式の諸問題を解決する同期電動機の駆動システムを提供することにある。また本発明の目的は、前記のように自動調整部を無くして制御構成を単純化しても従来のベクトル制御型センサレス方式と同等の性能を出すことができる電動機駆動システムを提供することである。
発明の開示
本発明では、制御要素間の相互干渉で制御系が不安定にならず、ゲイン設計が容易であり、かつ普及型マイコンでも処理可能とするために、従来のベクトル制御型センサレス方式で使われてきた速度制御器、および電流制御器を使用しない駆動システムになるよう留意した。しかし、自動調整部を無くし制御構成が単純化すれば、V/F制御と同様に応答性が悪化し、電流を所定の値に制御できなくなる問題が生じる。
そこで、本発明では、電動機電流が、負荷状態(即ち負荷トルク)と関係のある量であることに着目し、電動機内部の磁極軸を仮定したdc軸と直交するqc軸上において、電流検出値からqc軸上の電流検出値Iqcを求め、Iqcに基づいて電流指令値Iq*を作成すれば、電流指令Iq*は実際の負荷トルクに応じた値になるため、応答性が改善されることを見いだした。
上記目的を達成する本発明は、同期電動機に対して、ベクトル制御と同様に、磁極軸を基準とした座標軸上(dc−qc軸上)で、電動機への印加電圧を演算する。その際、速度制御器や、電流制御器といった自動調整部を持たず、電圧指令演算には、回転速度指令、電流指令値を用いる。ただし、トルク電流指令に相当するIq*は、電動機の負荷状態により変化するため、電流検出値に基づいて演算して与えるようにする。
さらに、電動機の実際の磁極軸であるd軸と前記dc軸との軸誤差に相当する状態量を演算する手段と、軸誤差を用いて回転子座標の位相を修正する手段を備えることにより、制御系の安定性をより向上できる。
また、本発明では、同期電動機の印加電圧の大きさを調整すれば負荷角が変化し、電動機電流の大きさと位相が変わることに着目し、前記qc軸上の電圧指令値を調整すれば、電動機定数の設定誤差によって電流値と指令値との誤差を補正できることを見いだした。
本発明の同期電動機の駆動システムは、前記dc軸上の電流検出値Idcが、電流指令Id*に一致するように、前記qc軸上の電圧指令に修正を加える手段を備えている。これによれば、dc軸の電流Idcを所定の値に制御できる。なお、前記qc軸上の電圧指令に修正を加えるのではなく、前記qc軸における電圧指令の演算に用いる定数を修正する手段を備えていてもよい。または、電動機の誘起電圧定数を修正する手段を備えていてもよい。電動機の誘起電圧定数を修正する場合は、速度急変時の過渡特性をさらに改善できる。さらに、前記qc軸上の電流指令Iq*、あるいは、前記qc軸上の電流検出値Iqcに基づいて、前記dc軸上の電流指令Id*を発生する手段を備えることにより、同期電動機を最大効率で駆動できる。
発明を実施するための最良の形態
以下本発明の詳細を第1図から第5図を参照して説明する。
(実施例1)
第1図に本実施例の構成図を示す。第1図において、符号1は電動機の回転速度指令ωr*を与える速度指令発生器、2は電動機の印加電圧を演算する制御装置、3は電圧指令V1*に基づいて、インバータ4を駆動するパルスを生成するPWM(パルス幅変調)信号発生器、4は電動機を駆動するインバータ、5は制御対象である同期電動機、6は電動機5の電流を検出する電流検出器である。
第1図の制御装置2について説明する。符号7は回転速度指令ωr*を、電動機の電気角周波数指令ω1*に変換する変換ゲイン、Pは電動機の極数、8はω1*に基づいて、制御装置内部の交流位相θcを演算する積分器、9は三相交流軸上の電流値を回転座標軸であるdc−qc軸上の成分に変換するdq座標変換器、10は電動機の磁極軸成分の電流指令Id*を与えるId*発生器、11は本発明の特徴部であるIq*発生器、12はω1*、Id*、Iq*に基づいて、dc−qc軸上の電圧指令Vdc*、Vqc*を演算する電圧指令演算器、13は電動機の誘起電圧定数自動調整器、14はdc−qc軸上の電圧指令Vdc*、Vqc*を、三相交流軸上の値に変換するdq逆変換器である。
次に、第1図のインバータ4について説明する。符号41はインバータ4の主回路電源を構成する直流電源部、42はインバータの主回路部、43は主回路へのゲート信号を発生するゲート・ドライバ、411はインバータ4に電力を供給する三相交流電源、412は三相交流を整流するダイオード・ブリッジ、413は直流電源に含まれる脈動成分を抑制する平滑コンデンサである。
第2図に、本実施例の構成概略図を示す。本発明による電動機駆動システムは、交流電源部、制御・インバータ部、電動機に分けられる。第2図に示すように、制御・インバータ部にある制御ボード上に、速度指令発生器1、制御装置2、PWM(パルス幅変調)信号発生器3が備えられており、実際にはマイクロ・プロセッサーをベースにしたディジタル回路で、上記機能を実現している。また、インバータ4の主回路部、電流検出部6も、一つの装置内に実装されている。
次に、第1図を用いて本実施例の動作原理を説明する。速度指令ωr*に基づき、電動機の電気角周波数ω1*が、変換ゲイン7の出力として得られる。積分器8では、ω1*を積分して制御器内部の交流位相θcが出力される。θcに基づいて、三相交流電流の検出値は座標変換され、dc軸成分であるIdcと、qc軸成分であるIqcとが出力される。Iq*発生器11では、Iqcから高周波の振動分を除去する演算が行われIq*が出力される。Id*発生器10では、同期電動機の種類や運転状態に応じた所定のId*が演算される。誘起電圧定数自動調整器13では、Id*とIdcの差に基づいて、誘起電圧定数(Ke)と定数調整分(ΔKe)の和が演算される。電圧指令演算器12では、回転速度ω1*、電流指令Id*、Iq*、および(Ke+ΔKe)に基づいて、電動機5への印加電圧指令であるVdc*、およびVqc*を演算する。なお、演算式は、
である。式(1)は、逆起電力項に用いる誘起電圧定数をKe+ΔKeの値に基づいて演算していること以外は、通常のベクトル制御で用いられる演算式と同じであって、例えば、文献「ACサーボシステムの理論と設計の実際:杉本英彦著、総合電子出版、p.78、式(4.6)」に演算式の記載がある。Vdc*、ならびにVqc*は、dq逆変換器14で三相交流軸上の電圧指令値V1*に座標変換される。PWM信号発生器3では、電圧指令V1*がパルス幅に変換される。ゲート・ドライバは、このパルス信号に基づいてインバータの半導体スイッチング素子を駆動し、その結果、電動機5にはVdc*、Vqc*に相当する電圧が印加される。
第3図に、電圧指令演算器12の内部構成を示す。電圧指令演算器12では、式(1)に基づいて、電圧指令を演算する。第3図において、符号121は電動機の抵抗値(R)に相当するゲイン、122はd軸インダクタンス(Ld)に相当するゲイン、123はq軸インダクタンス(Lq)に相当するゲイン、124は乗算器、125は入力信号を加算(あるいは減算)する加算器である。
次に、各部の動作の詳細を説明する。第1図に示すId*発生器10は、同期電動機の種類や運転状態に応じて、所定のId*を発生する信号発生器である。同期電動機の駆動効率はId*の値によって変化するため、最大の効率で駆動するにはId*発生器10の設計が重要になる。例えば、電動機の回転子構造が非突極型の場合、Id*=0とすれば、最大トルクとなる状態で電動機を駆動でき、最大効率で運転が行える。
一方、永久磁石型同期電動機には、永久磁石によるトルクと、電動機の突極性によるリラクタンストルクを組み合わせて、電動機トルクを発生するものがある。この種の電動機(以下、リラクタンストルク応用同期電動機と呼ぶ)の場合、Idをマイナスの値にした側に電動機の最大トルク点ある。最大効率で電動機を駆動するためには、常に最大トルクとなる状態で電動機を駆動するとよいので、リラクタンストルク応用同期電動機の場合、Id*発生器10はId*としてマイナス側の所定値を出力する。
なお、リラクタンストルク応用同期電動機の最大トルクを得る条件は、文献「『PMモータの制御法と回転子構造による特性比較』、電気学会論文誌D、平成6年、114巻6号、pp.662−667」に記載がある。この文献に従うと、最大トルクを得る条件は式(2)で表される。
式(2)より、最大トルクを得るIdの大きさは、Iqが定まれば演算できる。なお、式(2)の演算に用いるIqの値は、本実施例ではIqcに相当する。しかし、負荷急変時の過渡状態ではIqcの変動が激しいので、このIqcを用いると制御系全体が不安定化する恐れがある。そこで、Id*発生器10ではIq*を用いて式(2)の演算処理を実行する。
ここで、Iqcから過渡状態で生じた高周波振動成分を除去した量がIq*である。従って、Iq*に基づいてId*を求めると、最大トルクでの運転は定常状態で実現されることになる。なお、電動機が駆動されている時間の大部分は定常状態であり、この定常状態において、最大トルクで駆動できればよいから、本実施例でも効率最大化に関して問題はない。以上より、リラクタンストルク応用同期電動機に対しても、常に最大トルクで駆動でき、最大効率で駆動できる。
次に、第1図に示すIq*発生器11について説明する。電圧指令演算器12に与える指令値の中で、ω1*、Id*は、電動機の負荷状態に無関係な値にできるが、Iq*は、電動機の必要としているトルクに応じた値にする必要がある。Iq*と、実際のトルク負荷とに差異が生じると、電動機の磁極軸と制御軸とが一致せず、不安定やトルク不足の原因になる。本実施例では、Iq*発生器11が、電流検出値Iqcを用いて電流指令Iq*を作成する。ただし、Iqcを直接Iq*として用いると、Iqcの高周波成分が正帰還ループを作るため電流や周波数が振動しやすくなるから、次式に従ってIq*を演算する。
式(3)は一次遅れフィルタであるが、これ以外にも移動平均値などの手段を用いてもよい。Iqcから高周波成分を除去した量をIq*として、制御系が不安定になることを抑制できる。また、定常的にはIqcの直流成分とIq*は一致するから、Iq*発生器11は電動機の負荷状態に応じたIq*を与えることができる。
次に、第1図に示す誘起電圧定数自動調整器13について説明する。式(1)ならびに第3図に示すように、電圧指令演算器12では、電動機の定数であるR、Ld、Lq、Keに基づいて電圧指令を演算する。これらの電動機定数が正確であれば、電動機は指令値通りの回転速度、電流値で駆動される。しかし、実際の電動機定数には誤差を含むので、与えられた指令値での駆動に必要な電圧と比べると、演算された電圧指令の大きさは異なるのが普通である。このため、電動機は指令値とずれて駆動される。
一般に同期電動機では、電動機の回転数は、指令値に必ず一致するように制御できる。一方、電動機の電流は、印加電圧の大きさが変われば同期電動機の負荷角が変わるため、電流の位相と大きさは、ともに変化する。従って、電動機定数に誤差があると、指令値通りの電流値で駆動できない。
上記問題を解決するため、本発明では誘起電圧定数自動調整器13によって、電動機定数の誤差を補正し、電流が指令値通りになるように制御する。誘起電圧定数自動調整器13は、誘起電圧定数を調整するため、結果的にqc軸電圧指令Vqc*が変化することになる。よって、式(1)からわかるように、誘起電圧定数自動調整器13で補正が可能な電気定数はKeのみならず、LdおよびRも含まれる。
なお、公知の技術には、駆動システムの据え付け後の調整段階に、特殊な条件で電動機を駆動して電動機定数の同定を行う「オートチューニング制御」と呼ばれる技術があるが、本実施例の誘起電圧定数自動調整器13は、システムが同期電動機を駆動している時、常に動作させており、基本的に異なるる。
誘起電圧定数自動調整器13の内部を、第1図を用いて説明する。誘起電圧定数信号発生器131では、誘起電圧定数Keが出力される。一方、d軸電流指令値Id*と検出電流Idcの差は、加算器133によって演算される。誘起電圧定数補償器132では、前記加算器133の出力値に基づいて、その値が零になるように誘起電圧定数調整分ΔKeが演算される。KeとΔKeの和は、加算器134によって演算される。電圧指令演算器12では、加算器134が出力するKe+ΔKeの値に基づいて、電圧指令が演算される。
誘起電圧定数補償器132の演算式として、比例積分補償器演算を用いる例を式(4)に示す。
なお、誘起電圧定数補償器132は定数誤差分を保持する機能があればよく、式(4)においてKpe=0として積分補償器のみの演算にしてもよい。式(4)からわかるように、誘起電圧定数自動調整器13の構成は、電流Idcについての電流制御器として見ることができる。しかし、従来技術のベクトル制御型センサレス方式の電流自動調整部が、Idcを制御するためにVdc*を調整していることに対し、本実施例ではIdcを制御するために誘起電圧定数Keを変化させている。
本実施例では、誘起電圧定数自動調整器13を備えているので以下のメリットがある。
(1)従来方式の電流自動調整では、補償電圧を電圧指令に加算する構成であるため、速度指令が急変した際に補償電圧が即座に変化しない問題がある。一方、誘起電圧定数自動調整器13は、誘起電圧定数を調整するため、補償電圧はΔKe・ω1*で表される。従って、速度指令ω1*が急変した際に、補償電圧も即時に変化するため、制御系全体の安定性や応答性能が改善される。
(2)誘起電圧定数補償器132は電動機定数誤差の修正が目的であり、IdcをId*へ追従させる応答速度は遅くできるので、電流や周波数の振動が持続するといった不安定現象の発生を抑制できる。
(3)電動機のd軸とq軸の間には干渉項があり、ω1が大きくなるほど、d−q軸間の干渉が強くなる。よって、過渡時には、d、q軸間での振動が生じやすくなる。Iq*は、Iqcに大きなフィルタを介しているため、この振動を抑制する能力はない。しかし、誘起電圧定数自動調整器13を付加すると、IdcをId*(一定値)に一致させようとするため、dq軸間の干渉項を抑制するので、制御系全体の安定性や応答性能が改善される。
(4)前述のように、誘起電圧定数自動調整器13は、最終的にqc軸電圧指令Vqc*を調整する。qc軸電圧指令Vqc*を調整するので、制御系を構成する補償器どうしの相互干渉を小さくでき、安定な制御系を実現できる。
なお、qc軸電圧指令Vqc*を増減させる方法は、誘起電圧定数Keを調整する以外にも、例えば、他の電気定数Ld、あるいはRを調整してもよい。特に、電動機の場合、配線の引きまわしや、インバータの抵抗分等により、抵抗値に誤差を含むことがある。この場合、停止時や低速時では、誘起電圧定数でなく抵抗定数Rを調整するほうが、制御系全体の安定性や応答性能が改善される。
(実施例2)
第4図を用いて本実施例を説明する。第4図は、制御装置2Bの構成を示したものであり、本制御装置を、第1図における制御装置2の代わりに用いる。第4図において、符号7〜14は、第1図の同一番号のものと同じである。符号15は電動機のd−q軸と、制御軸dc−qc軸との軸誤差を推定演算する軸誤差推定器、16は軸誤差に零指令を与える零発生器、17は入力信号を加算(あるいは減算)する加算器、18は軸誤差を用いて、電気角周波数指令ω1*への修正量を演算する磁極軸推定ゲインである。
次に、本実施例の動作原理を説明する。第1図の制御装置2に、符号15〜18を加えたものが、本実施例である。軸誤差推定器15では、d−q軸とdc−qc軸の誤差分Δθを推定演算する。ここでは、軸誤差Δθを、第5図に示すように、d−q軸から観測したdc−qc軸の誤差成分と定義する。軸誤差Δθの推定値Δθcの演算には、いくつかの手法が考えられるが、例えば従来例1の演算式を式(5)に示す。
式(5)は、電動機定数、ならびに電動機への印加電圧指令、電流検出値(dc−qc軸上での観測値)に基づいて、直接Δθを推定演算する。なお、式(5)は突極型の電動機の電気定数を用いた場合の演算式である。
軸誤差Δθcが正である場合、第5図に示す関係より、制御軸dc−qc軸が、d−q軸よりも回転方向に進んでいるので、電気角周波数ω1*を減少するように補正量Δω1(この場合は、Δω1<0)を加え、Δθを減少させる。逆に、Δθcが負の場合は、ω1*を増加するように補正量Δω1を加える。これらの動作によりPLL動作を実現しているのが、第4図における符号15〜18で示すブロックである。磁極軸推定ゲイン18は、Δθcの収束時間を決定する係数であり、基本的には比例ゲインでよいが、比例・積分、あるいは微分要素等を組み合わせてもよい。
本実施例の制御装置では、負荷変動等によって軸誤差が発生した場合にも、設定応答時間内にΔθcを零に収束させることができる。また、本実施例では、磁極軸推定ゲインを調整すれば、制御系を不安定にすることなく外乱応答を改善できる。本実施例では、速度指令への追従性も改善される。これは、PLL動作により、Δθが高応答で零になるように制御されるため、磁極軸推定ゲイン18の出力Δω1も零になり、電動機の駆動周波数は瞬時にω1*に一致するためである。
なお、軸誤差推定器15は、電圧指令値を用いて軸誤差推定値Δθcを演算する。このため、誘起電圧定数自動調整器13が動作し、その結果qc軸電圧指令Vqc*が変化すると、Δθcの演算値は影響を受けることになる。ところが、式(5)からわかるように、Vqc*が変化して影響を受けるのは、逆正接関数内の分母であり、この分母の値は、ほぼ電動機の逆起電力の大きさになることから、Vqc*が調整されたとしても、分母の値は大きく変化しないと考えられる。従って、Δθcの演算値が受ける影響は非常に小さい。これより、誘起電圧定数自動調整器13は、最終的にqc軸電圧指令Vqc*を調整させているが、これは制御系を構成する補償器どうしの相互干渉を小さくし、安定な制御系を実現している。
なお、実施例として、軸誤差推定器15において軸誤差Δθを推定し、PLL制御系を構成する手法を述べたが、軸誤差Δθ相当の他状態量を求めるセンサレス方式にも、本実施例は適用できる。例えば、式(5)の逆正接関数内部の分子だけを演算して求め、その値に基づいてω1*の修正を行っても、原理的に問題ない。その他、磁極位置の推定方法として、高調波信号を注入して磁極位置推定を行う手法も提案されているが、それらに対しても本発明は適用できる。
以上、本実施例によれば、制御系の安定性、および速度応答特性をより向上させることができる。
産業上の利用可能性
以上述べたように本発明の同期電動機の駆動システムは、あらゆる産業分野で駆動用原動機として用いられる同期電動機を制御するために広く利用できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1の構成図である。
第2図は実施例1の同期電動機の駆動システムを実装した駆動装置の構造概略図である。
第3図は実施例1の電圧指令演算器の構成図である。
第4図は実施例2の制御装置の構成図である。
第5図は電動機内のd−q軸、ならびに制御装置内のdc−qc軸と、軸誤差Δθの関係を示すベクトル図である。TECHNICAL FIELD The present invention relates to a drive system for a synchronous motor that can be driven with high accuracy, high response, and high efficiency by a simplified control configuration without using a sensor for detecting speed and position.
BACKGROUND ART Methods for controlling a synchronous motor without detecting a magnetic pole position can be roughly classified into two types. One is a method based on vector control with a speed / position sensor of a synchronous motor. This is controlled using a magnetic pole position estimator and a speed estimator instead of using a speed / position sensor. In the following description, this configuration is referred to as a vector control type sensorless system. The other is V / F control for controlling the synchronous motor in an open loop.
As a vector control type sensorless system, there is a technology described in the IEEJ Semiconductor Power Conversion / Industrial Power / Electric Power Application Joint Study Group Material, Article No. SPC-00-67 / IEA-00-42 (Conventional Example 1). In this technique, the magnetic pole position estimator obtains the magnetic pole position from the applied voltage and current of the electric motor. The speed estimator obtains the speed based on the estimation error of the magnetic pole position. Further, an automatic speed adjusting unit and an automatic current adjusting unit are provided, and control is performed so that the speed and current coincide with each command value.
As a sensorless system based on V / F control, there is a technique disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 2000-236694 (conventional example 2). In this technique, a synchronous motor is driven by applying a voltage substantially proportional to the speed command. In addition, a control loop for correcting the speed from the detected current value is provided in order to suppress vibration of torque and current and prevent step-out at the time of sudden load change. Compared with the vector control type sensorless system, the magnetic pole axis is not estimated and the system does not have an automatic speed / current adjustment unit, so the controller configuration for V / F control is greatly simplified.
As another example of the sensorless system based on V / F control, Mitsubishi Electric Technical Report Vol. 73 No. 9, 1999, pp. 68-71 (conventional example 3). In this technique, on the coordinate axes with respect to the magnetic pole axis, the applied voltages Vd and Vq of the motor are calculated by the sum of a term proportional to the current, a term proportional to the speed, and a stabilization compensation voltage term. Further, in order to prevent step-out and irregularity, the applied voltage frequency of the motor is determined based on the value obtained by adding the speed stabilization term to the speed command.
In the case of the vector control type sensorless system of Conventional Example 1, there are automatic adjustment units such as a speed controller and a current controller. In order to extract the control performance of the electric motor, the control gain of the automatic adjustment unit must be set to an appropriate value, but gain design and adjustment are very difficult in an actual system. The following two points can be cited as the cause.
First, the vector control type sensorless system is a method combining a speed controller, a current controller, a magnetic pole position estimator, and a speed estimator, and these control elements tend to interfere with each other. It is done. Depending on the control gain setting, when the load or speed fluctuates, an unstable phenomenon is likely to occur in which oscillation of current or frequency continues after a transient change.
Secondly, the magnetic pole position estimator and the speed estimator are influenced by constant fluctuations of the electric motor and delays in calculation processing, and there is always an estimation error. Due to this estimation error, the position of the magnetic pole axis estimated by the controller is not equal to the actual magnetic pole position, and an axial error Δθ occurs between them. When there is an axis error Δθ, it is difficult to adjust the control gain of an automatic adjustment unit such as a speed controller or a current controller. Moreover, if it is used without adjustment, sufficient performance cannot be obtained.
Even if the gain design and adjustment are in good condition, in order to drive the motor at high speed using the vector control type sensorless method, the calculation of the automatic adjustment unit must be executed in a short sample cycle. Basically, high-speed arithmetic processing is required. For this reason, there is a problem that a drive system cannot be made with a popular microcomputer with low processing capability.
On the other hand, in the case of the V / F control of Conventional Example 2, since there is no automatic adjustment unit like the vector control type sensorless system, the motor can be controlled at a variable speed without adjustment. However, V / F control is not a method to determine the phase of the applied voltage by estimating the magnetic pole position of the motor, so that it provides sufficient performance in applications that require a very fast speed response or applications that require torque control. I can't. Further, V / F control basically does not have a current adjustment function, and the flowing current is not known until the motor is driven. That is, it cannot be basically controlled to a predetermined current value. For this reason, the V / F control cannot perform high-efficiency operation control in which the electric motor is driven with the least current, and is not suitable for energy saving of the drive device.
Furthermore, in the conventional example 3, since the voltage command is calculated using the current detection value directly, the entire control system tends to become unstable when current oscillation occurs. Also, a method for creating a stabilization compensation voltage for stabilizing the control system and a stabilization principle of the control system are not disclosed. Also, no design method is disclosed for various gains.
An object of the present invention is to provide a drive system for a synchronous motor that eliminates the automatic adjustment unit used in the conventional vector control type sensorless system and solves the problems of the vector control type sensorless system described above. Another object of the present invention is to provide an electric motor drive system that can achieve the same performance as a conventional vector control sensorless system even if the control configuration is simplified by eliminating the automatic adjustment unit as described above.
DISCLOSURE OF THE INVENTION In the present invention, the control system does not become unstable due to mutual interference between control elements, the gain design is easy, and the processing can be performed by a popular microcomputer. Care was taken to achieve a drive system that does not use the speed controller and current controller that have been used. However, if the automatic adjustment unit is eliminated and the control configuration is simplified, the responsiveness deteriorates similarly to the V / F control, and the current cannot be controlled to a predetermined value.
Therefore, in the present invention, focusing on the fact that the motor current is an amount related to the load state (that is, load torque), the detected current value on the qc axis orthogonal to the dc axis assuming the magnetic pole axis inside the motor. If the current detection value Iqc on the qc axis is obtained from the current value and the current command value Iq * is created based on Iqc, the current command Iq * becomes a value according to the actual load torque, so that the responsiveness is improved. I found.
The present invention that achieves the above object calculates the applied voltage to the motor on the coordinate axis (on the dc-qc axis) with respect to the magnetic pole axis, as in the vector control, for the synchronous motor. At this time, there is no automatic adjustment unit such as a speed controller or a current controller, and a rotational speed command and a current command value are used for voltage command calculation. However, since Iq * corresponding to the torque current command changes depending on the load state of the electric motor, it is calculated and given based on the detected current value.
Furthermore, by providing means for calculating a state quantity corresponding to the axis error between the d axis and the dc axis, which are the actual magnetic pole axes of the electric motor, and means for correcting the phase of the rotor coordinates using the axis error, The stability of the control system can be further improved.
Further, in the present invention, if the magnitude of the voltage applied to the synchronous motor is adjusted, the load angle changes, the magnitude and phase of the motor current change, and if the voltage command value on the qc axis is adjusted, It was found that the error between the current value and the command value can be corrected by the setting error of the motor constant.
The drive system for the synchronous motor according to the present invention includes means for correcting the voltage command on the qc axis so that the detected current value Idc on the dc axis matches the current command Id *. According to this, the dc-axis current Idc can be controlled to a predetermined value. Instead of correcting the voltage command on the qc axis, a means for correcting a constant used for calculation of the voltage command on the qc axis may be provided. Alternatively, a means for correcting the induced voltage constant of the electric motor may be provided. When correcting the induced voltage constant of the electric motor, the transient characteristics at the time of sudden speed change can be further improved. Further, the synchronous motor is configured to have a maximum efficiency by providing means for generating the current command Id * on the dc axis based on the current command Iq * on the qc axis or the current detection value Iqc on the qc axis. It can be driven with.
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION Details of the present invention will be described below with reference to FIGS.
Example 1
FIG. 1 shows a configuration diagram of this embodiment. In FIG. 1,
The
Next, the inverter 4 in FIG. 1 will be described.
FIG. 2 shows a schematic configuration diagram of this embodiment. The electric motor drive system according to the present invention is divided into an AC power supply unit, a control / inverter unit, and an electric motor. As shown in FIG. 2, a
Next, the operation principle of this embodiment will be described with reference to FIG. Based on the speed command ωr *, the electrical angular frequency ω1 * of the motor is obtained as the output of the
It is. Equation (1) is the same as the equation used in normal vector control except that the induced voltage constant used for the back electromotive force term is calculated based on the value of Ke + ΔKe. Servo system theory and design practice: Hidehiko Sugimoto, General Electronic Publishing, p. 78, equation (4.6) ”describes the arithmetic expression. Vdc * and Vqc * are coordinate-converted by the dq
FIG. 3 shows the internal configuration of the
Next, details of the operation of each unit will be described. The Id *
On the other hand, there are permanent magnet type synchronous motors that generate a motor torque by combining a permanent magnet torque and a reluctance torque due to the saliency of the motor. In the case of this type of motor (hereinafter referred to as a reluctance torque application synchronous motor), the maximum torque point of the motor is on the side where Id is set to a negative value. In order to drive the motor with the maximum efficiency, it is preferable to drive the motor in a state where the maximum torque is always obtained. Therefore, in the case of a reluctance torque applied synchronous motor, the Id *
The conditions for obtaining the maximum torque of a synchronous motor using a reluctance torque are described in the literature “Comparison of characteristics by PM motor control method and rotor structure”, IEICE Transactions D, 1994, Vol. 114, No. 6, pp. 662. -667 ". According to this document, the condition for obtaining the maximum torque is expressed by equation (2).
From Equation (2), the magnitude of Id for obtaining the maximum torque can be calculated if Iq is determined. Note that the value of Iq used in the calculation of Expression (2) corresponds to Iqc in this embodiment. However, since the fluctuation of Iqc is severe in the transient state at the time of sudden load change, the use of this Iqc may cause the entire control system to become unstable. Therefore, the Id *
Here, an amount obtained by removing a high-frequency vibration component generated in a transient state from Iqc is Iq *. Accordingly, when Id * is obtained based on Iq *, the operation at the maximum torque is realized in a steady state. Note that most of the time during which the electric motor is driven is in a steady state, and it is sufficient that the motor can be driven with the maximum torque in this steady state. As described above, the reluctance torque applied synchronous motor can always be driven with the maximum torque and can be driven with the maximum efficiency.
Next, the Iq *
Equation (3) is a first-order lag filter, but means other than this, such as a moving average value, may be used. It is possible to suppress the control system from becoming unstable by setting the amount obtained by removing the high frequency component from Iqc as Iq *. Further, since the DC component of Iqc and Iq * are consistent with each other, the Iq *
Next, the automatic induced voltage
In general, in a synchronous motor, the rotation speed of the motor can be controlled so as to always coincide with the command value. On the other hand, since the load angle of the synchronous motor changes when the magnitude of the applied voltage changes, both the phase and the magnitude of the current change. Therefore, if there is an error in the motor constant, it cannot be driven with the current value as commanded.
In order to solve the above problem, in the present invention, the induced voltage constant
As a known technique, there is a technique called “auto-tuning control” in which the motor constant is identified by driving the motor under special conditions in the adjustment stage after the installation of the drive system. The voltage constant
The inside of the induced voltage constant
As an arithmetic expression of the induced voltage
The induced voltage
In this embodiment, since the induced voltage constant
(1) In the conventional automatic current adjustment, since the compensation voltage is added to the voltage command, there is a problem that the compensation voltage does not change immediately when the speed command changes suddenly. On the other hand, since the induced voltage constant
(2) The induced voltage
(3) There is an interference term between the d-axis and the q-axis of the electric motor, and the larger the ω1, the stronger the interference between the d-q axes. Therefore, during the transition, vibration between the d and q axes is likely to occur. Since Iq * passes through a large filter in Iqc, there is no ability to suppress this vibration. However, when the induced voltage constant
(4) As described above, the induced voltage constant
Note that the method of increasing / decreasing the qc-axis voltage command Vqc * may adjust other electrical constants Ld or R, for example, besides adjusting the induced voltage constant Ke. In particular, in the case of an electric motor, an error may be included in the resistance value due to wiring routing, the resistance of the inverter, or the like. In this case, the stability and response performance of the entire control system are improved by adjusting the resistance constant R instead of the induced voltage constant at the time of stopping or at a low speed.
(Example 2)
This embodiment will be described with reference to FIG. FIG. 4 shows the configuration of the control device 2B, and this control device is used in place of the
Next, the operation principle of this embodiment will be described. This embodiment is obtained by adding
Equation (5) directly estimates Δθ based on the motor constant, the applied voltage command to the motor, and the current detection value (observed value on the dc-qc axis). Expression (5) is an arithmetic expression in the case where the electric constant of the salient pole type electric motor is used.
When the axis error Δθc is positive, the control axis dc-qc axis advances in the rotational direction relative to the dq axis from the relationship shown in FIG. 5, so that the electrical angular frequency ω1 * is corrected to decrease. The amount Δω1 (in this case, Δω1 <0) is added to decrease Δθ. Conversely, when Δθc is negative, the correction amount Δω1 is added so as to increase ω1 *. The blocks indicated by
In the control device of the present embodiment, Δθc can be converged to zero within the set response time even when an axis error occurs due to load fluctuation or the like. In this embodiment, if the magnetic pole axis estimation gain is adjusted, the disturbance response can be improved without destabilizing the control system. In this embodiment, the followability to the speed command is also improved. This is because the output Δω1 of the magnetic pole axis estimation gain 18 also becomes zero because the Δθ is controlled to zero with high response by the PLL operation, and the drive frequency of the motor instantaneously matches ω1 *. .
The
As an embodiment, a method of estimating the axis error Δθ in the
As described above, according to this embodiment, the stability and speed response characteristics of the control system can be further improved.
INDUSTRIAL APPLICABILITY As described above, the synchronous motor drive system of the present invention can be widely used to control a synchronous motor used as a driving motor in all industrial fields.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram of the first embodiment.
FIG. 2 is a schematic diagram of the structure of a drive apparatus in which the synchronous motor drive system of
FIG. 3 is a block diagram of the voltage command calculator of the first embodiment.
FIG. 4 is a block diagram of the control device of the second embodiment.
FIG. 5 is a vector diagram showing the relationship between the dq axis in the electric motor, the dc-qc axis in the control device, and the axis error Δθ.
Claims (6)
前記qc軸成分の電流指令Iq*を与える手段は、前記電動機の電流検出値から得られるqc軸上の電流検出値Iqcに基づいて、前記Iq*を演算することを特徴とする同期電動機の駆動システム。A synchronous motor, an inverter for applying an arbitrary alternating current to the motor, a means for detecting a current flowing through the motor, a means for giving a rotational speed command to the motor, and the electric motor based on the rotational speed command Means for calculating the AC phase of the motor, a dc axis assuming a magnetic pole axis inside the motor, a means for giving a current command Id * on the qc axis that is an axis orthogonal to the dc axis, and Iq *, and the current A means for calculating a voltage command on the dc-qc axis based on the command and the rotational speed command, and a means for sending a control signal to the inverter based on the voltage command, and controlling the motor In the motor drive system,
The means for providing the qc-axis component current command Iq * calculates the Iq * based on the current detection value Iqc on the qc-axis obtained from the current detection value of the motor. system.
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