JP2004048886A - Drive controller for synchronous motor - Google Patents

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Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a drive controller for a synchronous motor which can materialize the control property of high torque and high performance in a wide speed range from stop state to high-speed zone. <P>SOLUTION: This device is equipped with a first control system (V/F constant control system) which controls the relation between the drive frequency of a synchronous motor and the application voltage to be constant based on a speed command value, a second control system (magnetic position sensorless/vector control system) which controls the amplitude and the phase of the drive voltage of the synchronous motor, based on the speed command value and the drive current detection value of the synchronous motor, and a switching means which switches the first and second control systems, according to the speed command value, and this applies the V/F constant control system to a low-speed zone, and for middle and high speed zones, this switches it over to the magnetic pole position sensorless/vector control system, and this applies a drive frequency correction means for correcting the drive frequency, based on the drive current detection value, in common to the first and second control systems, whereby this materializes the control properties of high torque and high performance in a wide speed range from stop state to high-speed zone. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、同期電動機の駆動制御装置に係り、特に、同期電動機の磁極位置センサを用いない磁極位置センサレス方式の制御技術に属する。
【0002】
【従来の技術】
同期電動機の磁極位置センサレスの制御方式は、大きく二種類に分類できる。第一の方式は、磁極位置センサレスによるベクトル制御方式であり、様々な方式が提案されている。この制御方式は、基本的に、磁極位置センサを設けた場合のベクトル制御に基づく方式であり、磁極位置センサの代わりに磁極位置の推定器を設けている。磁極位置の推定原理は、同期電動機の電気定数と、電動機に印加している電圧、ならびに電流に基づいて、磁極位置の推定演算を行うものであり、電動機の突極性を利用するもの(例えば、特開平7−245981号公報)、誘起電圧を利用するもの(例えば、特開2001−251889号公報)等が知られている。
【0003】
これらの方法では、図2に示すように、同期電動機の磁極位置を基準とした回転座標軸(d−q軸)と、制御上で仮定している回転座標軸(dc−qc軸)の軸誤差Δθを推定演算し、その軸誤差を零にするように同期電動機の周波数指令値を修正することにより、実際の磁極位置と制御上の磁極位置を一致させるようにしている。このような位置センサレス・ベクトル制御によると、駆動電流の大きさと位相を負荷条件に応じて理想的に制御することが可能となり、高トルク・高性能な同期電動機の制御を実現できる。
【0004】
第二の方式は、V/F一定制御であり、これは回転速度(以下、速度という。)や電流の自動調整部を持たず、速度指令値と電圧指令値を予め設定した一定の比率で電動機に与えるものである。V/F一定制御の例としては、特開2000−236694号公報等に記載されたものが挙げられる。V/F一定制御の場合は、位置センサレス・ベクトル制御と異なり、磁極位置の推定等は行わない。そのため、制御構成は極めて単純なものになる。ただし、駆動中に負荷が急変すると、過渡振動などが生じる場合がある。これを抑制するため、特開2000−236694号公報では、電流検出値により速度を補正する制御方式が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、位置センサレス・ベクトル制御方式の場合は、電動機の回転速度又は電動機のインダクタンス特性に依存して、磁極位置の推定性能が大きく変動する問題がある。例えば、特開平7−245981号公報に記載の方式は、同期電動機のインダクタンスの差(突極性)を利用する方式であるため、突極性の強い同期電動機にしか適用できない。また、磁極位置を推定するために電圧指令に高調波を重畳しているから、高調波による騒音やトルク脈動が生じる問題がある。また、特開2001−251889号公報に記載の方式は、電動機の速度起電圧から軸誤差Δθを推定演算するものであるから、速度起電圧が十分大きい中又は高速域でしか実現できないという問題がある。
【0006】
一方、V/F一定制御の場合は、同期電動機の突極性の有無に拘わらず、また、低速域から高速域までの全速度範囲で電動機を駆動することが可能である。しかし、V/F一定制御では、基本的に電動機内のd−q軸と、制御上のdc−qc軸とが一致していないため、高性能な制御を実現することは困難である。例えば、過渡振動により速度指令に対する高応答化が困難であったり、電動機トルクの線形化を実現するのが難しく、また電流の全てが有効トルクとして働くわけではないことから電動機の効率最大化を実現するのは難しい。その結果、負荷トルク変動等の外乱によって、振動や過電流といった不具合が発生する恐れがある。
【0007】
本発明は、これらの問題点を解決し、停止状態から高速域に至る広い速度範囲において、高トルクで高性能な制御特性を実現できる同期電動機の駆動制御装置を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、次に述べる手段により、上記課題を解決するものである。
【0009】
本発明の同期電動機制御装置は、速度指令値に基づいて前記同期電動機の駆動周波数と印加電圧との関係を一定に制御する第1の制御系と、前記速度指令値と前記同期電動機の駆動電流検出値とに基づいて前記同期電動機の駆動電圧の振幅と位相を制御する第2の制御系と、前記速度指令値に応じて前記第1と第2の制御系を切り替える切替手段とを備えてなることを特徴とする。
【0010】
すなわち、本発明は、低速域の制御特性に問題がある磁極位置センサレス・ベクトル制御系に代えて、低速域はV/F一定制御系の第1の制御系を適用し、中高速域はV/F一定制御系よりも制御特性に優れる磁極位置センサレス・ベクトル制御系の第2の制御系に切り替えることにより、停止状態から高速域に至る広い速度範囲において高トルクで高性能な制御特性を実現するものである。
【0011】
この場合において、駆動電流検出値に基づいて駆動周波数を補正する駆動周波数補正手段を設け、この駆動周波数補正手段を第1と第2の制御系に共通に適用することが好ましい。特に、駆動周波数補正手段により、同期電動機の駆動電流から抽出されるq軸電流検出値と、該q軸電流検出値を1次遅れフィルタ処理してなるq軸電流成分との差を低減させるように駆動周波数指令値を補正する用にすれば、第1の制御系のV/F一定制御時に駆動周波数補正手段による駆動電流のダンピング機能により、V/F一定制御時の急激な負荷変動に対しても安定な制御を実現できる。
【0012】
また、第1の制御系は、同期電動機の駆動電流から抽出されるd軸電流検出値とq軸電流検出値の少なくとも一方の電流検出値を、予め設定したd軸電流指令値又はq軸電流指令値に制御する電流制御手段を有することが好ましい。これによれば、V/F一定制御における同期電動機の電気定数の設定誤差による影響を小さくできる。
【0013】
また、第1の制御系は、同期電動機の駆動電流から抽出されるq軸電流検出値を予め設定したq軸電流指令値に制御する電流制御手段と、d軸電流指令値を前記q軸電流検出値に基づいて生成するd軸電流指令発生手段とを有することが好ましい。これによれば、V/F一定制御においても発生し得る最大トルクを発生させることができる。
【0014】
さらに、駆動周波数補正手段に、同期電動機の速度指令に基づいて駆動周波数指令値を補正する手段を設けることが望ましい。これによれば、駆動電流に基づいて軸誤差と速度指令の双方に基づいて駆動周波数指令値を補正することができるから、それらの補正ゲインを調整することにより、第1と第2の制御系に適した補正ゲインを設定することができる。
【0015】
また、同期電動機の駆動電流を検出する手段としては、同期電動機に流れる交流電流を直接検出する電流検出器を用いる他、次の手段を適用できる。例えば、インバータの直流電流をパルス幅変調信号に対応させてサンプリングし、そのサンプリング値に基づいて駆動電流を求めることができる。また、インバータの直流電流を検出する直流電流検出手段により検出された直流電流検出値に基づいて前記同期電動機のq軸電流検出値を推定することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
(第1実施形態)
図1〜図3に、本発明に係る同期電動機制御装置の一実施形態のブロック構成図を示す。図1は全体構成図であり、図2は図1の電圧指令演算器19の詳細構成図、図3は図1の軸誤差演算器19の詳細構成図である。
【0017】
図1に示すように、本実施形態の同期電動機制御装置は、制御対象の同期電動機5の速度指令値ωr*を与える速度指令(ωr*)発生器1と、速度指令値ωr*に基づいて同期電動機5に供給する交流電圧を演算し、その交流電圧を発生させるパルス幅変調波信号(PWM信号)を生成する制御装置2と、そのPWM信号により駆動されるインバータ3と、インバータ3に電力を供給する直流電源4と、同期電動機の駆動電流を検出する電流検出器6とを含んで構成されている。
【0018】
ここで、制御装置2の詳細構成を説明する。ωr*発生器1から入力される速度指令値ωr*は、変換ゲイン7に入力され同期電動機5の極数Pに応じた周波数指令値ω1*に変換される。変換された周波数指令値ω1*は、加算器20を介して積分器8に入力される。積分器8は、加算器20から出力される駆動周波数指令値ω1cを積分して本制御装置内で用いる交流位相θdcを演算する。dq座標変換器9は、電流検出器6により検出される同期電動機5の3相の駆動電流を、積分器8から出力される交流位相θdcを用いて、回転座標軸であるdc−qc軸上のd軸電流検出値Idc、q軸電流検出値Iqcに変換する。
【0019】
一方、電圧指令演算器15には、第1のId*発生器10からV/F一定制御時のd軸電流指令値Id*(=Idm)が、第2のId*発生器11から位置センサレス・ベクトル制御時のd軸電流指令値Id*(=0)が、切替スイッチ14dを介して択一的に入力される。また、電圧指令演算器15には、第1のIq*発生器12からV/F一定制御時のq軸電流指令値Iq*(=0)と、第2のIq*発生器13から位置センサレス・ベクトル制御時のq軸電流指令値Iq1*が、切替スイッチ14qを介して択一的に入力される。ここで、切替スイッチ14d、qは、切替信号発生器18により速度指令値ωr*に基づいて作成される切替信号S1によって切り替えられるようになっている。また、第2のIq*発生器13は、dq座標変換器9から入力されるq軸電流検出値Iqcに基づいて位置センサレス・ベクトル制御時のq軸電流指令値Iq1*を生成するものであり、図示のように、例えば1次遅れの演算要素が適用される。そして、電圧指令演算器15は、入力されるd軸電流指令値Id*とq軸電流指令値Iq*及び変換ゲイン7から入力される周波数指令値ω1*に基づいて、d軸電圧指令値Vd*及びq軸電圧指令値Vq*を演算し、dq座標逆変換器16に出力する。dq座標逆変換器16は、積分器8から入力される交流位相θdcを用いて、dc−qc軸上のd軸電圧指令値Vd*及びq軸電圧指令値Vq*を、3相交流軸上の電圧指令値Vu*、Vv*、Vw*に変換してPWM発生器17に出力する。PWM発生器17は、電圧指令値Vu*、Vv*、Vw*に基づいてPWM信号を生成する。
【0020】
さらに、軸誤差演算器19は、q軸電流検出値Iqcと第2のIq*発生器13から出力されるq軸電流指令値Iq1*を取り込み、これらに基づいて同期電動機のd−q軸と制御軸dc−qc軸との軸誤差Δθの推定値であるΔθcを演算する。この軸誤差推定値Δθcは、加算器23において、軸誤差目標発生器21から出力される軸誤差目標値Δθ*(例えば、Δθ*=0)から減算され、その差(Δθ*−Δθc)がω1補正器22に入力される。ω1補正器22は、差(Δθ*−Δθc) に基づいて、周波数指令値ω1*に対する補正量Δω1を演算して加算器20に出力する。これにより、加算器20から周波数指令値ω1*に補正量Δω1が加算された駆動周波数指令値ω1cが出力される。
【0021】
他方、インバータ3は、インバータの主回路部31と、主回路部31を構成するスイッチング回路Sup,Svp,Swp,Sun,Svn,Swnのゲート信号を発生するゲートドライバ32とを含んで構成される。インバータ3に電力を供給する直流電源4は、3相交流電源41と、三相交流を整流するダイオード・ブリッジ42と、直流電源に含まれる脈動成分を抑制する平滑コンデンサ43とで構成されている。
【0022】
このように構成される実施形態の動作を説明する。電圧指令演算器15では、周波数指令値ω1*および電流指令値Id*、Iq*に基づいて、数式(2)に基づいてd軸電圧指令値Vdc*およびq軸電圧指令値Vqc*を演算する。ここで、Rは同期電動機の抵抗、Ldはd軸インダクタンス、Lqはq軸インダクタンス、Keは発電定数である。なお、数式(2)は、同期電動機の一般的なモデル式から得られる演算式であり、例えば、特開2001−251889号公報の数式(25)と同じものである。
【0023】
【数2】

Figure 2004048886
ここで、電圧指令演算器15に入力される電流指令値Id*及びIq*は、切替スイッチ14d、qにより切り替えられる。切替スイッチ14d、qは、切替信号発生器18から出力される切替信号S1に基づいて、「0」側と「1」側に切り替えられる。切替信号発生器18は、速度指令値ωr*が所定の設定速度ωrs以下のときはS1=0を、設定速度を越えるときはS1=1を出力するようになっている。設定速度ωrsは、例えば、同期電動機5の定格速度の10%以下の値に設定する。
【0024】
S1=0の場合、切替スイッチ14d、qが「0」側に切替わり、第1のId*発生器10とIq*発生器12から、d軸電流指令値Id*(=Idmの一定値)とq軸電流指令値Iq*(=0)が電圧指令演算器15に入力される。つまり、切替スイッチ14d、qが「0」である設定速度以下のときは、電圧指令演算器15から出力される電圧指令値Vdc*、Vqc*は、電流検出値Idc、Iqcと無関係になり、V/F一定制御による制御が適用される。
【0025】
S1=1の場合は、切替スイッチ14d、qが「1」側に切替わり、第2のId*発生器11と第2のIq*発生器13とから、d軸電流指令値Id*(=0)とq軸電流指令値Iq*(=Iq1*)が電圧指令演算器15に入力される。つまり、切替スイッチ14d、qが「1」側である設定速度を越えた場合は、電圧指令演算器15から出力される電圧指令値Vdc*、Vqc*は、少なくとも電流検出値Iqcに基づいて生成されるq軸電流指令値Iq*(=Iq1*)を用いている。そのため、負荷条件に応じた電圧を同期電動機に印加することになる。すなわち、q軸電流指令値Iq*を演算する第2のIq*発生器13は、時定数Trの一次遅れフィルタで構成され、数式(3)によりq軸電流指令値Iq*(=Iq1*)を計算している。
【0026】
【数3】
Figure 2004048886
数式(3)から明らかなように、定常状態ではIqc=Iq1*(=Iq*)となるため、同期電動機5が負荷条件に対応して必要としている電圧を供給することになり、ベクトル制御が実現できる。
【0027】
このようにして、速度指令値ωr*が設定速度ωrs以下のときはV/F一定制御によるVdc*及びVqc*が電圧指令演算器15から出力され、速度指令値ωr*が設定速度ωrsを越えたときは磁極位置センサレス・ベクトル制御によるVdc*及びVqc*が電圧指令演算器15から出力される。この電圧指令演算器15から出力されるVdc*及びVqc*は、dq座標逆変換器16により3相交流軸上の電圧指令値vu*、vv*、vw*に座標変換される。電圧指令値vu*、vv*、vw*はPWM発生器17においてPWMパルスに変換されゲートドライバ32に入力される。ゲートドライバ3は、入力されるPWMパルスに基づいてインバータ3のスイッチング回路を駆動し、同期電動機5に電圧指令値Vdc*、Vqc*に相当する3相交流電圧を印加する。
【0028】
次に、位置センサレス・ベクトル制御時における軸誤差演算器19並びにω1補正器22の動作について説明する。図1における軸誤差演算器19では、軸誤差Δθの推定値であるΔθcを推定演算する。軸誤差Δθと、d−q軸並びにdc−qc軸の関係を図2に示す。同期電動機5内の実際の磁極軸をd軸とし、それに直交する軸をq軸とする。一方、制御装置2内で仮定している座標軸をdc−qc軸とすると、軸誤差Δθは図2に示す角度になる。
【0029】
図3に、軸誤差演算器19の内部構成のブロック図を示す。第2のIq*発生器13の入力Iqcと出力Iq1*の差(Iqc―Iq1*)を演算する加算器24と、その差に比例要素(ゲインK0)を乗ずる係数器25からなる。第2のIq*発生器13で説明したように、定常状態においては、Iq1*とIqcは一致する。しかし、加減速時や負荷外乱発生時には、両者にずれが生じる。例えば、負荷トルク外乱が発生すると、d−q軸がdc−qc軸よりも遅れることになり、軸誤差Δθが増加する。この場合、電動機電流のq軸電流成分Iqcもまた増加する。逆に、負荷外乱が減少した場合はその逆の現象が発生する。よって、Iq1*とIqcの差を観測していれば、軸誤差Δθに関する情報が得られることになる。
【0030】
ところで、図3の構成では、必ずしも正確なΔθの値が得られるとは限らない。しかし、d−q軸に、dc−qc軸を一致させるという目的からは、Δθを精度よく演算する必要はなく、ずれの存在の有無がわかれば足りる。もちろん、精度よく演算できる方がよいが、それに関しては、第2の実施形態で説明する。
【0031】
このようにして得られたΔθcに基づいて、ω1補正器22において周波数指令値ω1*の補正量Δω1が求められる。dc−qc軸が、d−q軸よりも遅れているΔθが負の場合は、Δω1を「正」の値にして駆動周波数を高くし、dc−qc軸をd−q軸に一致させる。逆に、dc−qc軸がd−q軸よりも進んでいるΔθが正の場合は、Δω1を「負」の値にして、駆動周波数を低くしてdc−qc軸をd−q軸に一致させる。その結果、位置センサレス・ベクトル制御時の定常状態においては、Δθは零に制御される。したがって、軸誤差演算器19、ω1補正器22、積分器8及びIq*発生器13等からなるループは、PLL(Phase Locked Loop)を形成することになる。なお、軸誤差Δθを零に収束させる制御応答時間は、ω1補正器22のゲインKpにより決定される。
【0032】
ここで、本発明の特徴は、軸誤差演算器19、ω1補正器22、積分器8及びIq*発生器13等からなるPLL制御を、V/F一定制御の期間も活かして制御系の安定化を図ることにある。つまり、V/F一定制御では、負荷が加わることで「負荷角」が生じ、それによってトルク電流成分Iqcが流れて電動機トルクを発生する。したがって、軸誤差Δθを零にすることは負荷角を零にすることになるから、V/F一定制御では原理的に負荷時に軸誤差Δθを零にしてはならない。すなわち、単にPLL制御を機能させると、V/F一定制御時は不安定になる。この点、本実施形態においては、V/F一定制御時には切替スイッチ14qによってIq1*は電圧指令演算器15の入力から分離しているので、V/F一定制御時においてもPLL制御をそのまま活用して、制御系全体の安定化に利用することが可能になる。
【0033】
すなわち、図1の実施形態において、切替スイッチ14qが「0」側に位置するとき、軸誤差演算器19、ω1補正器22、積分器8及びIq*発生器13等からなるPLL制御ループは、Iqダンピングループとして機能する。つまり、Iq*発生器13の入出力関係は不完全微分の関係になっているから、急激なq軸電流の変化を減衰させることになる。その結果、軸誤差演算器19の入力差の急激な増大が抑えられ、その軸誤差を低減するように補正された駆動周波数指令値ω1cに基づいて、交流電圧指令値Vu*、Vv*、Vw*の周波数が制御される。したがって、このIqダンピングループは、負荷急変時において、電動機速度を補正し、同期電動機5の振動や脱調を抑制する機能を有する。つまり、本実施形態では、位置センサレス・ベクトル制御に用いるPLL制御部を、V/F一定制御時におけるq軸電流ダンピングループとして機能させることが特徴である。
【0034】
ここで、図4を用いて本実施形態の動作の特徴を説明する。同図は、同期電動機5の始動時における各部の動作波形を示しており、(a)は速度指令値ωr*、(b)は切替信号発生器18の出力S1、(c)はd軸電流指令値Id*及びq軸電流指令値Iq*、(d)は駆動周波数の補正量Δω1、(d)は軸誤差Δθを示す。図に示すように、速度指令ωr*が零(停止状態)及び低速域においては、切替信号発生器18の出力はS1=0となり、中高速域においてはS1=1となっている。S1=0の場合は、切替スイッチ14qは「0」側に、S1=1の場合には「1」側にそれぞれ切り替わる。そして、前述したように、S1=0の場合にはV/F一定制御になり、S1=1の場合には位置センサレス・ベクトル制御として動作する。
【0035】
軸誤差演算器19、ω1補正器22及び積分器8からなるループは、V/F一定制御時にも動作を続け、Δω1をω1*に加える補正がなされている。但し、V/F一定制御時には、軸誤差Δθは負荷角として存在し、位置センサレス・ベクトル制御時に零に制御される。
【0036】
以上説明したように、第1の実施形態によれば、低速域においてはq軸ダンピングループを備えたV/F一定制御を実現し、中・高速域では位置センサレス・ベクトル制御を実現できる。この結果、簡便な制御構成でありながら、広い速度範囲において高トルク、高性能を実現できる。
(第2の実施の形態)
図5に、図1の実施形態の軸誤差演算器19の他の実施形態の軸誤差演算器19Bのブロック構成図を示す。本実施形態の軸誤差演算器19Bは、図1の実施形態の軸誤差演算器19に代えて、Δθの値を正確に推定する構成にしたものである。図5に示すように、軸誤差演算器19Bは、次式(4)により軸誤差Δθの推定値Δθcを高精度に推定演算するもので、q軸電流検出値Iqcとq軸電流指令値Iq1*の差(Iqc−Iq1*)を加算器26により求め、その差に係数器27においてq軸インダクタンスLqを乗算してアークタンジェントを演算するtan−1演算器33に入力している。また、d軸電流検出値Idcとd軸電流指令値Idcを取り込み、それぞれに係数器28、29においてd軸インダクタンスLdを乗算し、それらの差を加算器31で求め、さらに加算器32においてその差と係数器30に設定された発電定数Keとの差を求めてtan−1演算器33に入力している。
【0037】
【数4】
Figure 2004048886
ここで、数式(4)の導出法について説明する。位置センサレス・ベクトル制御における軸誤差の推定値Δθcの演算式は、特開2001−251889号公報に記載された数式(17)のとおりであり、次式(5)により表せる。
【0038】
【数5】
Figure 2004048886
式(5)において、Vdc*及びVqc*は電圧指令値、Rは電動機抵抗、Ldはd軸インダクタンス、Lqはq軸インダクタンス、Keは電動機の発電定数である。また、Idc、Iqcはそれぞれdc−qc軸上で観測された検出電流成分であり、ω1*は同期電動機5の周波数指令値である。
【0039】
ここで、式(5)は位置センサレス・ベクトル制御方式を対象にした軸誤差演算式であり、そのまま本実施形態における軸誤差演算器19Bに用いると、次の問題が発生する。すなわち、V/F一定制御時においては、Vdc*、Vqc*と、Idc、Iqcが完全に分離されるから、IdcやIqcが負荷変動により変化したとしても、Vdc*、Vqc*に影響しない。その結果、式(5)におけるΔθcでは、定常偏差を持つことになる。Δθcが定常値を持つということは、Δω1が定常値を持つことになり、結果的に速度偏差が存在し、速度制御の性能が劣化する。勿論、位置センサレス・ベクトル制御時には、式(5)を使用することは可能である。
【0040】
このようなV/F一定制御時の問題を解決したのが、式(4)の演算を行なう軸誤差演算器19Bである。まず、式(5)のVdc*、Vqc*に式(2)を代入して整理すると、次式(6)が得られる。
【0041】
【数6】
Figure 2004048886
式(6)における分母、分子の各項をみると、ω1に関する項と、Rに関する項との2種類の項が存在する。分子のRの項(=−R(Idc−Id*))は、IdcとId*の偏差に応じた電圧降下分である。Idは、非突極型の同期電動機では、通常は零に制御している。また、突極型の場合でも、定常状態では、同期電動機定格の20〜30%程度の範囲でしか変化しない。したがって、この項の電圧降下分は、1%程度以下の小さな値になるから無視しても問題はない。
【0042】
また、分母におけるRの項(=−R(Iqc−Iq*))は、定格電流時においても1%以下の電圧降下であり、Ke・ω1の項に比べると、ほぼ全速度範囲で無視できる。さらに、近年の同期電動機の抵抗Rは、高効率化のため、益々小さな値に設計される傾向にある。
【0043】
以上の理由により、式(6)におけるRの項を無視すると、式(4)のように簡略化できる。さらに、式(4)においては、Iq*をIq1*に置き換えている。すなわち、d軸インダクタンスをLd[H]、q軸インダクタンスをLq[H]、モータの発電定数をKe[Wb]、磁極軸d軸の電流指令値をId*、磁極軸d軸に直交する軸であるq軸上の電流指令値をIq1*、磁極軸を仮定した軸dc軸上の電流検出値をIdc、dc軸に直交する軸qc軸上の電流検出値をIqcとしたとき、d−q軸上の各々の電流指令値Id*、Iq1*およびdc−qc軸上の電流検出値Idc、Iqcを用いて、式(4)により軸誤差の推定値Δθcを演算する。
【0044】
式(4)では、分子の項が特に重要である。Iq1*とIqcとは、第2のIq*発生器13の入力と出力であり、両者は定常的には一致する。すなわち、定常的に、式(4)のΔθcは零となるから速度偏差は生じない。
【0045】
なお、式(4)では、式(5)における抵抗分を無視しているため、1〜2%以下の極低速域では、推定誤差が生じることになる。しかし、本実施形態では、そのような極低速域ではV/F一定制御を採用しているため、軸誤差演算の精度は問題にならない。むしろ、V/F一定制御時のq軸ダンピングループとしての機能が有用である。
【0046】
このように、第2実施形態では、式(4)で得られた軸誤差Δθcに基づいてω1*が補正される。この補正量Δω1は、図1の実施形態に基づいて、式(7)のとおりである。なお、式(7)において、Kpは比例ゲインである。
【0047】
【数7】
Figure 2004048886
以上説明したように、第2の実施形態の軸誤差演算器を採用することにより、位置センサレス・ベクトル制御時の軸誤差演算精度を向上できるとともに、V/F一定制御時のq軸ダンピングループの効果を維持することが可能になる。
(第3の実施の形態)
図6に、図1の実施形態の制御装置2に代えて適用できる他の実施形態の制御装置2Cの内部構成のブロック図を示す。同図において、第1及び第2の実施形態と同一符号のブロックは、同一の機能構成を有するものであるから、説明を省略する。本実施形態の特徴は、d軸電流を制御するための電流制御系(ACR)を付加したことにある。つまり、図示のように、切替スイッチ14dから出力されるd軸電流指令値Id*と、dq座標変換器9から出力されるd軸電流検出値Idcの偏差(Id*−Idc)を加算器41により求め、その偏差を電流制御器(ACR)42により処理した後、加算器43において電圧指令演算器15の出力であるd軸電圧指令値Vdc*に加算することにより、d軸電圧指令値Vdc*をd軸電流検出値Idcに応じて補正するようにしたことを特徴とする。
【0048】
すなわち、上述してきたように、V/F一定制御時の制御系は開ループ制御となり、速度指令値に対応して一義的に電圧指令値Vdc*、Vqc*が定まる。そのため、同期電動機5の実際の電気定数と、制御装置2内に設定した対応する電気定数の設定値とが正確に一致していないとV/F一定制御による制御ができなくなるおそれがある。特に、低速域でV/F一定制御を行なう本発明の場合は、同期電動機5の抵抗Rの設定誤差の影響が問題になる。
【0049】
そこで、本実施形態では、図6に示すように、 d軸電流検出値Idcを、d軸電流指令値Idmに一致させるように電流制御系を設けたのである。これによって、V/F一定制御時のIdcはIdmに完全に一致させることができ、抵抗R等の設定誤差の影響を受け難くなる。なお、電流制御器30は、積分制御器あるいは比例積分制御器等で構成すればよい。また、電流制御器30の出力をVdc*に加える代わりに、電流制御器30の出力により電圧指令演算器15内のパラメータ(例えば、電動機抵抗R)を修正するようにしても等価である。
【0050】
ところで、V/F一定制御はId*=Idmを流せるだけ流し、それによって最大トルクが決まってくる。したがって、電動機抵抗RによってId*が低下すると、その分トルクが低下することになる。この点、図6の実施形態によれば、V/F一定制御時においても、より安定で、高トルク化が可能な同期電動機制御装置が実現できる。
(第4の実施の形態)
図7に、図1の実施形態の制御装置2に代えて適用できる他の実施形態の制御装置2Dの内部構成のブロック図を示す。同図において、第1の実施形態と同一符号のブロックは、同一の機能構成を有するものであるから、説明を省略する。本実施形態が図1の実施形態と異なる点は、図1の第1と第2のId*発生器10、11及び切替スイッチ14dに代えてId*発生器51を設け、また第1のIq*発生器12に代えて第1のIq*発生器52と加算器53と電流制御器54を設けたことにある。
【0051】
Id*発生器51は、下記の式(8)により、切替スイッチ14qから出力されるq軸電流指令値Iq*に基づいてd軸電流指令値Id*を演算して、電圧指令演算器15に出力するようになっており、V/F一定制御時及び位置センサレス・ベクトル制御時に共通に用いられる。式(8)は、文献「PMモータの制御法と回転子構造による特性比較」『電気学会論文誌D』平成6年、114巻6号、pp.662−667などに記載されている公知の式である。
【0052】
【数8】
Figure 2004048886
式(8)に従ってId*を制御することにより、同期電動機5の最大トルク点での駆動が可能となる。同期電動機の中には、永久磁石によるトルクと同期電動機の突極性(逆突極性)によるリラクタンストルクとを組み合わせて、電動機トルクを発生する種類のものがある。この種の同期電動機の場合、式(8)に従ってId*を与えることで、電流値に対する発生トルクを最大化することが可能となる。但し、Ld≠Lqが前提条件であるため、非突極モータの場合はIq*とは無関係にId*=0とする必要がある。
【0053】
また、本実施形態では、第1のIq*発生器52からIq*=Iqmを出力するようにし、加算器53においてIqmとq軸検出電流Iqcの差(Iqm−Iqc)を求め、電流制御器54によりその差を低減するq軸電流指令値Iq*を生成し、切替スイッチ14qの「0」端子に出力するようにしている。なお、電流制御器54は、IqmとIqcの差に基づいて、q軸電流指令値Iq*を作成するものであり、積分制御あるいは比例積分制御を用いればよい。これにより、V/F一定制御期間中にq軸検出電流Iqc を基準値Iqmに保持するフィードバック制御がなされることになる。
【0054】
ここで、第1〜3の実施形態では、d軸電流を流すことで、V/F一定制御を実現していた。しかし、本実施形態では、一定のq軸電流Iqmを流してV/F一定制御を実現している点で相違する。したがって、例えば、q軸電流Iqm を駆動制御対象の同期電動機5の最大電流に設定しておけば、大きな負荷トルクに対しても脱調せずに起動することが可能になる。
【0055】
さらに、Id*発生器51により、最大トルクを得る電流条件での駆動となるため、発生し得る最大トルクをV/F一定制御時にも実現できることになる。
【0056】
以上のように、第4の実施形態によれば、V/F一定制御時においても、安定で、且つ、同期電動機の性能を最大に引き出すことができる。
(第5の実施の形態)
図8に、図1の実施形態の制御装置2に代えて適用できる他の実施形態の制御装置2Eの内部構成のブロック図を示す。同図において、第1の実施形態と同一符号のブロックは、同一の機能構成を有するものであるから、説明を省略する。本実施形態が図1の実施形態と異なる点は、速度指令値ωr*に基づいて、駆動周波数ω1cの補正量Δω1を修正するゲイン補正テーブル61を付加した点にある。
【0057】
これまでの実施形態で説明したように、軸誤差演算器19及びω1補正器22等による補償ループは、V/F一定制御時及び位置センサレス・ベクトル制御時の両方で動作を続けている。この補償ループは、制御構成としては共通であるが、補償機能は両者の間で異なり、V/F一定制御時にはq軸ダンピングループとして機能し、位置センサレス・ベクトル制御時にはPLL制御として機能する。よって、それぞれの制御モードによって、補償ゲインを適切に調整すれば、さらに高性能な制御装置が実現できることになる。
【0058】
そこで、本実施形態においては、ゲイン補正テーブル50を付加し、ω1*への補正量Δω1を補正するようにしている。ゲイン補正テーブル50は、図9に示すような関数の補正ゲインKrを持っており、速度指令値ωr*に応じて補正ゲインKrを出力する。図9では、V/F一定制御時と、位置センサレス・ベクトル制御時とで2段階にゲインを切り替えているが、回転速度に応じて連続的な関数にしてもよい。速度に対する共振点が存在するような場合は、その部分のゲインを意図的に変えて共振による振動を抑制することも可能である。
【0059】
以上のように、第5の実施形態によれば、V/F一定制御時及び位置センサレス・ベクトル制御時において、適切な補正ゲインに基づく補償ループを実現できるため、広い速度範囲で高性能な同期電動機の制御特性を得ることができる。
(第6の実施の形態)
図10に、本発明に係る同期電動機駆動制御装置の他の実施形態のブロック構成図を示す。同図において、図1の実施形態と同一の符号を付して示したブロックは、同一の機能構成を有することから説明を省略する。本実施形態が図1の実施形態と相違する点は、電流検出器6に代えてインバータ3の主回路に流れる直流電流を検出する電流検出器71を設け、その検出電流値Io とPWM発生器17のPWM波形のタイミング信号に基づいて、交流電流波形を再現する周知電流再現器72を備えて制御装置2Fを構成した点にある。
【0060】
すなわち、同期電動機の制御装置においては、装置の小形化及び高信頼化を狙いとして、交流電流の電流検出器6を削除したいという要望がある。図10の構成では、電流検出器6に代えてインバータ部の直流電流を検出するようにしているから、電流検出器71を例えばシャント抵抗等の簡単な構成のものにできる。
【0061】
ここで、電流再現器72の動作について、図11を用いて説明する。同図の(a)は、3相電圧指令値vu*、vv*、vw*と、PWMパルスを生成するための三角波キャリアを示したものである。各々の電圧指令値vu*、vv*、vw*は交流波形であるが、微小な三角波キャリア周期で観測すると図のように直流と見なすことができる。PWMパルス信号は、各々の電圧指令値と三角波キャリアを比較することで得られる。同図(b)に、PWMパルス波形を示す。PWMパルスが「1」の時にはプラス側のスイッチング回路Sup、Svp、Swpをオンし、「0」の時にはマイナス側のスイッチング回路Sun、Svn、Swnをオンするようになっている。 今、同期電動機5のモータ電流が同図(c)の場合を仮定すると、インバータ3の直流電流Ioは、同図(d)の波形になる。同図(d)の波形には、次の4つのスイッチモードが含まれる。
(1)スイッチモード1:
Sup=ON、 Svp=ON、 Swp=ON →Io=0
(2)スイッチモード2:
Sup=ON、 Svp=ON、 Swp=OFF →Io=Iu+Iv=−Iw
(3)スイッチモード3:
Sup=ON、 Svp=OFF、 Swp=OFF →Io=Iu
(4)スイッチモード4:
Sup=OFF、 Svp=OFF、 Swp=OFF →Io=0
したがって、スイッチモード(3)のスイッチ状態で直流電流IoをサンプリングすればIuを検出でき、スイッチモード(2)の状態でIwを検出できる。Ivは、IuとIwから演算して求めればよい。同期電動機電流推定器の基本的な動作は、例えば、特開平8−19263号公報などに開示されている方法と同様である。
【0062】
以上のように、電流再現器72を用いることで、直流電流Io の検出のみで、交流電流波形を検出できる。その他の動作は、図1の実施形態と同一であるから説明を省略する。
(第7の実施の形態)
図12に、本発明に係る同期電動機駆動制御装置のさらに他の実施形態のブロック構成図を示す。同図において、図10の実施形態と同一の符号を付して示したブロックは、同一の機能構成を有することから説明を省略する。本実施形態が図10の実施形態と相違する点は、、電流再現器72とdq座標変換器9に代えて、フィルタ75とIqc推定器76を設けて制御装置2Gを構成したことにある。つまり、フィルタ75により直流の電流検出値Ioに含まれる高調波を除去し、Iqc推定器76において直流の電流検出値Ioに基づいてq軸電流検出値Iqcを推定演算するようにしている。
【0063】
前述した第6の実施形態の場合において、同期電動機5の回転速度が低い場合には、電動機への印加電圧が下がり、図11におけるスイッチモード(2)及び(3)の期間が短くなる。したがって、非常に狭いパルス状の電流値を読み込む必要が生じることになる。ところで、図11の波形は原理説明用であり、検出電流値Ioとして振動のないパルス状の波形を示しているが、実際の波形にはスイッチングに伴うリンギングが重畳しており、パルス幅が狭い場合には、この影響が無視できなくなる。
【0064】
そこで、本実施形態では、その問題を解決するため、フィルタ75及びIqc推定器76からなる電流検出により、リンギングによる影響を排除するようにしている。つまり、フィルタ75では、検出電流Ioから高調は成分であるPWMパルス成分を除去して検出電流Ioの平均値を抽出する。このフィルタ75は、PWMに用いるキャリア周波数の成分を除去することが目的であるため、フィルタのカットオフ周波数をキャリア周波数以下程度に設定しておけばよい。これによって、スイッチングに伴うリンギングの影響は完全に削除される。したがって、フィルタ75の出力は高調波分が取り除かれた直流成分としての検出電流Iomが得られる。そして、Iqc推定器76では、高調波分が取り除かれた検出電流Iomを用いてIqcを推定演算する。
【0065】
ここで、Iqc推定演算器76の原理を説明する。同期電動機のd−q軸上の電圧及び電流と、インバータの直流電源電圧Voと直流の検出電流Ioとの関係は、電力に関して下記の式(9)の関係が成立する。
【0066】
【数9】
Figure 2004048886
式(9)の右辺の係数3/2は、d−q座標変換として相対変換を用いている場合の係数であり、絶対変換の場合の係数は1になる。式(9)の右辺はどのような座標で観測しても成立するので、dc−qc軸上で、式(10)と考えることも可能である。
【0067】
【数10】
Figure 2004048886
電圧検出値Vdc、Vqcは、インバータ3が理想的であると仮定すると、電圧指令値Vdc*、Vqc*に置き換えることが可能である。式(10)より、Iqcを求めると、式(11)となる。
【0068】
【数11】
Figure 2004048886
式(11)におけるIdcは検出できないので、Idcを電流指令値Id*で代用すると、式(12)となる。
【0069】
【数12】
Figure 2004048886
ここで、IdcをId*に置き換えると、推定誤差は若干増える。しかし、同期電動機5の出力はq軸(qc軸)が支配的なので、大きな誤差にはならない。Iqc推定器76では、式(11)を用いてIqcを推定演算する。なお、直流電圧Voは、センサを用いて電圧を直接検出してもよいが、直流電圧の変動が少ない場合には直流電圧の設定値ないし指令値を用いても問題ない。
【0070】
また、式(12)は、インバータ3の変換効率を「1」と仮定した場合の関係式であるため、推定値にはその分の誤差が含まれている。したがって、推定精度を上げるには、インバータ3の変換効率を考慮してIqcを推定するようにしてもよい。
【0071】
また、本実施形態において、軸誤差演算器19として、図5のものを使用することも可能である。その場合、本実施形態では、Idcを検出することが不可能であるため、Idcの代わりにId*を用いるようにすればよい。
【0072】
以上のように、本実施形態のように、トルク電流成分であるIqcの推定演算にフィルタ75及びIqc推定器76を用いても、他の実施形態と同様に、広い速度範囲で電動機電流センサレス・磁極位置センサレスを実現できる。
【0073】
なお、上記各実施形態の制御装置は、各部の機能をディスクリート形式のブロック図で示したが、各部の機能をマイクロコンピュータにより実現できることは言うまでもない。
【0074】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、停止状態から高速域に至る広い速度範囲において、高トルクで高性能な制御特性を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る同期電動機駆動制御装置の第1の実施形態のブロック構成図である。
【図2】同期電動機のd−q軸系と制御装置上のdc−qc軸系との軸誤差を説明する図である。
【図3】図1の軸誤差演算器の一実施形態の詳細構成図である。
【図4】図1実施形態の動作を説明する各部の信号波形図を示す。
【図5】本発明に係る同期電動機駆動制御装置の第2の実施形態の主要部である軸誤差演算器のブロック構成図である。
【図6】本発明に係る同期電動機駆動制御装置の第3の実施形態の主要部である制御装置のブロック構成図である。
【図7】本発明に係る同期電動機駆動制御装置の第4の実施形態の主要部である制御装置のブロック構成図である。
【図8】本発明に係る同期電動機駆動制御装置の第5の実施形態の主要部である制御装置のブロック構成図である。
【図9】図8の実施形態のゲインKrの設定値を説明する線図である。
【図10】本発明に係る同期電動機駆動制御装置の第6の実施形態のブロック構成図である。
【図11】図10の実施形態の駆動電流検出法を説明する各部の信号波形図である。
【図12】本発明に係る同期電動機駆動制御装置の第7の実施形態のブロック構成図である。
【符号の説明】
1 速度指令発生器
2 制御装置
3 インバータ
4 直流電源
5 同期電動機
6 電流検出器
7 変換ゲイン
8 積分器
9 dq座標変換器
10 第1のId*発生器
11 第2のId*発生器
12 第1のIq*発生器
13 第2のIq*発生器
14d、14q 切替スイッチ
15 電圧指令演算器
16 dq座標逆変換器
17 PWM発生器
18 切替信号発生器
19 軸誤差演算器
20 加算器
21 軸誤差目標発生器
22 ω1補正器
23 加算器
31 インバータ主回路部
32 ゲート・ドライバ
41 3相交流電源
42 ダイオード・ブリッジ
43 平滑コンデンサ[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a drive control device for a synchronous motor, and more particularly to a control technology of a magnetic pole position sensorless system that does not use a magnetic pole position sensor of the synchronous motor.
[0002]
[Prior art]
Magnetic pole position sensorless control methods for synchronous motors can be broadly classified into two types. The first method is a vector control method without a magnetic pole position sensor, and various methods have been proposed. This control method is basically a method based on vector control when a magnetic pole position sensor is provided, and a magnetic pole position estimator is provided instead of the magnetic pole position sensor. The principle of estimating the magnetic pole position is to estimate the magnetic pole position based on the electric constant of the synchronous motor, the voltage applied to the motor, and the current, and to use the saliency of the motor (for example, Japanese Unexamined Patent Application Publication No. 7-245981) and those using an induced voltage (for example, Japanese Unexamined Patent Application Publication No. 2001-251889) are known.
[0003]
In these methods, as shown in FIG. 2, an axis error Δθ between a rotation coordinate axis (dq axis) based on the magnetic pole position of the synchronous motor and a rotation coordinate axis (dc-qc axis) assumed for control. Is estimated, and the frequency command value of the synchronous motor is corrected so that the axis error becomes zero, so that the actual magnetic pole position and the magnetic pole position for control are made to coincide. According to such position sensorless vector control, the magnitude and phase of the drive current can be ideally controlled according to the load conditions, and a high-torque, high-performance synchronous motor can be controlled.
[0004]
The second method is V / F constant control, which does not have a rotation speed (hereinafter, referred to as speed) or an automatic current adjuster, and controls a speed command value and a voltage command value at a predetermined fixed ratio. This is given to the electric motor. An example of the V / F constant control is described in JP-A-2000-236694. In the case of the constant V / F control, unlike the position sensorless vector control, the estimation of the magnetic pole position is not performed. Therefore, the control configuration becomes very simple. However, if the load suddenly changes during driving, transient vibration or the like may occur. In order to suppress this, Japanese Patent Application Laid-Open No. 2000-236694 proposes a control method for correcting a speed based on a current detection value.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the case of the position sensorless vector control method, there is a problem that the performance of estimating the magnetic pole position greatly varies depending on the rotation speed of the motor or the inductance characteristics of the motor. For example, the method described in Japanese Patent Application Laid-Open No. 7-245981 is a method that utilizes the difference in inductance (salient polarity) of synchronous motors, and therefore can be applied only to synchronous motors with strong salient polarities. Further, since harmonics are superimposed on the voltage command in order to estimate the magnetic pole position, there is a problem that noise and torque pulsation due to the harmonics occur. Further, the method described in Japanese Patent Application Laid-Open No. 2001-251889 estimates and calculates the axis error Δθ from the speed electromotive voltage of the electric motor. Therefore, the method can be realized only in a medium or high speed region where the speed electromotive voltage is sufficiently large. is there.
[0006]
On the other hand, in the case of V / F constant control, the motor can be driven in the entire speed range from the low speed range to the high speed range regardless of the presence or absence of the saliency of the synchronous motor. However, in the constant V / F control, basically, the dq axes in the electric motor do not match the dc-qc axes in the control, so that it is difficult to realize high-performance control. For example, it is difficult to achieve high response to speed commands due to transient vibration, it is difficult to achieve linearization of motor torque, and since all current does not work as effective torque, maximization of motor efficiency is realized. Hard to do. As a result, disturbances such as load torque fluctuations may cause problems such as vibration and overcurrent.
[0007]
SUMMARY OF THE INVENTION It is an object of the present invention to solve these problems and to provide a drive control device for a synchronous motor capable of realizing high torque and high performance control characteristics in a wide speed range from a stopped state to a high speed range.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The present invention solves the above problems by means described below.
[0009]
A synchronous motor control device according to the present invention includes a first control system that controls a relationship between a drive frequency of the synchronous motor and an applied voltage to be constant based on a speed command value, and a speed control value and a drive current of the synchronous motor. A second control system that controls the amplitude and phase of the drive voltage of the synchronous motor based on the detected value; and a switching unit that switches between the first and second control systems according to the speed command value. It is characterized by becoming.
[0010]
That is, in the present invention, instead of the magnetic pole position sensorless vector control system having a problem in the control characteristics in the low speed region, the first control system of the constant V / F control system is applied in the low speed region, By switching to the second control system of the magnetic pole position sensorless vector control system, which has better control characteristics than the / F constant control system, realizes high torque and high performance control characteristics in a wide speed range from the stop state to the high speed range. Is what you do.
[0011]
In this case, it is preferable to provide a drive frequency correction means for correcting the drive frequency based on the drive current detection value, and to apply the drive frequency correction means commonly to the first and second control systems. In particular, the difference between the detected q-axis current value extracted from the drive current of the synchronous motor and the q-axis current component obtained by subjecting the detected q-axis current value to first-order lag filtering is reduced by the drive frequency correction means. If the drive frequency command value is corrected, the drive current damping function by the drive frequency correction means at the time of V / F constant control of the first control system can prevent sudden load fluctuation at the time of V / F constant control. However, stable control can be realized.
[0012]
In addition, the first control system converts at least one of the detected d-axis current value and the detected q-axis current value extracted from the drive current of the synchronous motor into a preset d-axis current command value or a predetermined q-axis current value. It is preferable to have current control means for controlling to a command value. According to this, the influence of the setting error of the electric constant of the synchronous motor in the constant V / F control can be reduced.
[0013]
The first control system includes a current control means for controlling a q-axis current detection value extracted from a drive current of the synchronous motor to a predetermined q-axis current command value, and a d-axis current command value for controlling the q-axis current command value. It is preferable to have a d-axis current command generating means for generating the command based on the detected value. According to this, it is possible to generate the maximum torque that can be generated even in the constant V / F control.
[0014]
Further, it is desirable that the drive frequency correction means be provided with means for correcting the drive frequency command value based on the speed command of the synchronous motor. According to this, since the drive frequency command value can be corrected based on both the axis error and the speed command based on the drive current, the first and second control systems can be adjusted by adjusting their correction gains. The correction gain suitable for can be set.
[0015]
As means for detecting the drive current of the synchronous motor, a current detector for directly detecting an alternating current flowing through the synchronous motor can be used, and the following means can be applied. For example, the direct current of the inverter can be sampled in correspondence with the pulse width modulation signal, and the drive current can be obtained based on the sampled value. Further, a q-axis current detection value of the synchronous motor can be estimated based on a DC current detection value detected by DC current detection means for detecting a DC current of the inverter.
[0016]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described.
(1st Embodiment)
1 to 3 show block diagrams of an embodiment of the synchronous motor control device according to the present invention. 1 is an overall configuration diagram, FIG. 2 is a detailed configuration diagram of the voltage command calculator 19 of FIG. 1, and FIG. 3 is a detailed configuration diagram of the axis error calculator 19 of FIG.
[0017]
As shown in FIG. 1, the synchronous motor control device according to the present embodiment is based on a speed command (ωr *) generator 1 that gives a speed command value ωr * of a synchronous motor 5 to be controlled, and a speed command value ωr *. A control device 2 that calculates an AC voltage to be supplied to the synchronous motor 5 and generates a pulse width modulated signal (PWM signal) for generating the AC voltage, an inverter 3 driven by the PWM signal, And a current detector 6 for detecting a drive current of the synchronous motor.
[0018]
Here, a detailed configuration of the control device 2 will be described. The speed command value ωr * input from the ωr * generator 1 is input to a conversion gain 7 and converted into a frequency command value ω1 * corresponding to the number of poles P of the synchronous motor 5. The converted frequency command value ω1 * is input to the integrator 8 via the adder 20. The integrator 8 integrates the drive frequency command value ω1c output from the adder 20 to calculate an AC phase θdc used in the present control device. The dq coordinate converter 9 converts the three-phase drive current of the synchronous motor 5 detected by the current detector 6 on the dc-qc axis, which is the rotational coordinate axis, using the AC phase θdc output from the integrator 8. It is converted into a detected d-axis current value Idc and a detected q-axis current value Iqc.
[0019]
On the other hand, the voltage command calculator 15 receives the d-axis current command value Id * (= Idm) at the time of V / F constant control from the first Id * generator 10 and the position sensorless value from the second Id * generator 11. -The d-axis current command value Id * (= 0) at the time of vector control is alternatively input via the changeover switch 14d. Further, the voltage command calculator 15 includes a q-axis current command value Iq * (= 0) at the time of constant V / F control from the first Iq * generator 12 and a position sensorless value from the second Iq * generator 13. -The q-axis current command value Iq1 * at the time of vector control is alternatively input via the changeover switch 14q. Here, the changeover switches 14d and q are switched by a changeover signal S1 generated by the changeover signal generator 18 based on the speed command value ωr *. The second Iq * generator 13 generates a q-axis current command value Iq1 * at the time of position sensorless vector control based on the q-axis current detection value Iqc input from the dq coordinate converter 9. As shown, for example, a first-order lag calculation element is applied. The voltage command calculator 15 calculates the d-axis voltage command value Vd based on the input d-axis current command value Id *, q-axis current command value Iq *, and frequency command value ω1 * input from the conversion gain 7. * And the q-axis voltage command value Vq * are calculated and output to the dq coordinate inverse converter 16. The dq coordinate inverse converter 16 converts the d-axis voltage command value Vd * and the q-axis voltage command value Vq * on the dc-qc axes using the AC phase θdc input from the integrator 8 into the three-phase AC axes. To the voltage command values Vu *, Vv *, Vw *. The PWM generator 17 generates a PWM signal based on the voltage command values Vu *, Vv *, Vw *.
[0020]
Further, the axis error calculator 19 takes in the q-axis current detection value Iqc and the q-axis current command value Iq1 * output from the second Iq * generator 13 and, based on these, the d-q axes of the synchronous motor and Δθc, which is an estimated value of the axis error Δθ from the control axis dc-qc axis, is calculated. The estimated axis error value Δθc is subtracted from the target axis error value Δθ * (for example, Δθ * = 0) output from the target axis error generator 21 by the adder 23, and the difference (Δθ * −Δθc) is obtained. It is input to the ω1 corrector 22. The ω1 corrector 22 calculates a correction amount Δω1 for the frequency command value ω1 * based on the difference (Δθ * −Δθc) and outputs the result to the adder 20. As a result, the adder 20 outputs the drive frequency command value ω1c obtained by adding the correction amount Δω1 to the frequency command value ω1 *.
[0021]
On the other hand, the inverter 3 is configured to include a main circuit unit 31 of the inverter and a gate driver 32 that generates gate signals of the switching circuits Sup, Svp, Swp, Sun, Svn, and Swn that configure the main circuit unit 31. . The DC power supply 4 for supplying power to the inverter 3 includes a three-phase AC power supply 41, a diode bridge 42 for rectifying three-phase AC, and a smoothing capacitor 43 for suppressing a pulsating component contained in the DC power supply. .
[0022]
The operation of the embodiment configured as described above will be described. The voltage command calculator 15 calculates the d-axis voltage command value Vdc * and the q-axis voltage command value Vqc * based on the mathematical expression (2) based on the frequency command value ω1 * and the current command values Id * and Iq *. . Here, R is the resistance of the synchronous motor, Ld is the d-axis inductance, Lq is the q-axis inductance, and Ke is the power generation constant. Expression (2) is an arithmetic expression obtained from a general model expression of a synchronous motor, and is, for example, the same as Expression (25) in JP-A-2001-251889.
[0023]
(Equation 2)
Figure 2004048886
Here, the current command values Id * and Iq * input to the voltage command calculator 15 are switched by the changeover switches 14d and 14q. The changeover switches 14d and q are switched between the “0” side and the “1” side based on the switching signal S1 output from the switching signal generator 18. The switching signal generator 18 outputs S1 = 0 when the speed command value ωr * is equal to or lower than a predetermined set speed ωrs, and outputs S1 = 1 when the speed command value exceeds the set speed. The set speed ωrs is set to, for example, a value of 10% or less of the rated speed of the synchronous motor 5.
[0024]
When S1 = 0, the changeover switches 14d and q are switched to the “0” side, and the d-axis current command value Id * (= constant value of Idm) is supplied from the first Id * generator 10 and the Iq * generator 12. And the q-axis current command value Iq * (= 0) are input to the voltage command calculator 15. That is, when the changeover switches 14d and q are equal to or lower than the set speed of “0”, the voltage command values Vdc * and Vqc * output from the voltage command calculator 15 become irrelevant to the current detection values Idc and Iqc, Control by V / F constant control is applied.
[0025]
When S1 = 1, the changeover switches 14d and q are switched to “1” side, and the d-axis current command value Id * (= 0) and the q-axis current command value Iq * (= Iq1 *) are input to the voltage command calculator 15. That is, when the changeover switches 14d and q exceed the set speed on the “1” side, the voltage command values Vdc * and Vqc * output from the voltage command calculator 15 are generated based at least on the current detection value Iqc. Used q-axis current command value Iq * (= Iq1 *). Therefore, a voltage corresponding to the load condition is applied to the synchronous motor. That is, the second Iq * generator 13 that calculates the q-axis current command value Iq * is configured by a first-order lag filter of the time constant Tr, and the q-axis current command value Iq * (= Iq1 *) according to Expression (3). Is calculated.
[0026]
[Equation 3]
Figure 2004048886
As is clear from equation (3), since Iqc = Iq1 * (= Iq *) in the steady state, the synchronous motor 5 supplies the required voltage corresponding to the load condition, and the vector control is performed. realizable.
[0027]
In this manner, when the speed command value ωr * is equal to or lower than the set speed ωrs, Vdc * and Vqc * by the V / F constant control are output from the voltage command calculator 15, and the speed command value ωr * exceeds the set speed ωrs. In this case, Vdc * and Vqc * by the magnetic pole position sensorless vector control are output from the voltage command calculator 15. The Vdc * and Vqc * output from the voltage command calculator 15 are coordinate-converted into voltage command values vu *, vv *, vw * on the three-phase AC axis by the dq coordinate inverse converter 16. The voltage command values vu *, vv *, vw * are converted into PWM pulses in the PWM generator 17 and input to the gate driver 32. The gate driver 3 drives the switching circuit of the inverter 3 based on the input PWM pulse, and applies a three-phase AC voltage corresponding to the voltage command values Vdc * and Vqc * to the synchronous motor 5.
[0028]
Next, the operation of the axis error calculator 19 and the ω1 corrector 22 during the position sensorless vector control will be described. The axis error calculator 19 in FIG. 1 estimates and calculates Δθc which is an estimated value of the axis error Δθ. FIG. 2 shows the relationship between the axis error Δθ, the dq axis and the dc-qc axis. An actual magnetic pole axis in the synchronous motor 5 is defined as a d-axis, and an axis orthogonal thereto is defined as a q-axis. On the other hand, if the coordinate axes assumed in the control device 2 are dc-qc axes, the axis error Δθ is the angle shown in FIG.
[0029]
FIG. 3 shows a block diagram of the internal configuration of the axis error calculator 19. It comprises an adder 24 for calculating the difference (Iqc-Iq1 *) between the input Iqc and the output Iq1 * of the second Iq * generator 13, and a coefficient unit 25 for multiplying the difference by a proportional element (gain K0). As described in the second Iq * generator 13, in a steady state, Iq1 * and Iqc match. However, at the time of acceleration / deceleration or at the time of occurrence of a load disturbance, a difference occurs between the two. For example, when a load torque disturbance occurs, the dq axis is delayed from the dc-qc axis, and the axis error Δθ increases. In this case, the q-axis current component Iqc of the motor current also increases. Conversely, when the load disturbance decreases, the opposite phenomenon occurs. Therefore, if the difference between Iq1 * and Iqc is observed, information on the axis error Δθ can be obtained.
[0030]
By the way, in the configuration of FIG. 3, an accurate value of Δθ is not always obtained. However, for the purpose of making the dc-qc axes coincide with the dq axes, it is not necessary to calculate Δθ with high accuracy, and it is sufficient to know whether there is a deviation. Of course, it is better to be able to calculate with high accuracy, but that will be described in the second embodiment.
[0031]
Based on Δθc obtained in this manner, the correction amount Δω1 of the frequency command value ω1 * is obtained by the ω1 corrector 22. When the dc-qc axis lags behind the dq-axis, Δθ is negative, Δω1 is set to a “positive” value to increase the drive frequency, and the dc-qc axis coincides with the dq-axis. Conversely, when Δθ in which the dc-qc axis is ahead of the dq axis is positive, Δω1 is set to a “negative” value, the drive frequency is lowered, and the dc-qc axis is changed to the dq axis. Match. As a result, in a steady state during position sensorless vector control, Δθ is controlled to zero. Therefore, a loop including the axis error calculator 19, the ω1 corrector 22, the integrator 8, the Iq * generator 13, and the like forms a PLL (Phase Locked Loop). The control response time for converging the axis error Δθ to zero is determined by the gain Kp of the ω1 corrector 22.
[0032]
Here, the feature of the present invention is that the PLL control including the axis error calculator 19, the ω1 corrector 22, the integrator 8, the Iq * generator 13, and the like is utilized to stabilize the control system by utilizing the V / F constant control period. The idea is to make In other words, in the constant V / F control, a “load angle” is generated by applying a load, whereby a torque current component Iqc flows to generate a motor torque. Therefore, setting the axis error Δθ to zero means setting the load angle to zero. Therefore, in the constant V / F control, the axis error Δθ must not be set to zero during load in principle. That is, if the PLL control is simply operated, it becomes unstable during the constant V / F control. In this regard, in the present embodiment, Iq1 * is separated from the input of the voltage command calculator 15 by the changeover switch 14q during the constant V / F control, so that the PLL control is utilized as it is even during the constant V / F control. Thus, it can be used for stabilizing the entire control system.
[0033]
That is, in the embodiment of FIG. 1, when the changeover switch 14q is located on the “0” side, the PLL control loop including the axis error calculator 19, the ω1 corrector 22, the integrator 8, the Iq * generator 13, and the like: Functions as an Iq damping group. That is, since the input / output relationship of the Iq * generator 13 is a relationship of incomplete differentiation, a sudden change in the q-axis current is attenuated. As a result, an abrupt increase in the input difference of the axis error calculator 19 is suppressed, and the AC voltage command values Vu *, Vv *, Vw are based on the drive frequency command value ω1c corrected so as to reduce the axis error. The frequency of * is controlled. Therefore, the Iq damping group has a function of correcting the motor speed at the time of a sudden change in load, and suppressing the vibration and the step-out of the synchronous motor 5. That is, the present embodiment is characterized in that the PLL control unit used for position sensorless vector control functions as a q-axis current damping group at the time of constant V / F control.
[0034]
Here, the features of the operation of the present embodiment will be described with reference to FIG. 5A and 5B show operation waveforms of various parts when the synchronous motor 5 is started. FIG. 5A shows a speed command value ωr *, FIG. 5B shows an output S1 of the switching signal generator 18, and FIG. The command value Id * and the q-axis current command value Iq *, (d) indicates the correction amount Δω1 of the drive frequency, and (d) indicates the axis error Δθ. As shown in the drawing, the output of the switching signal generator 18 is S1 = 0 when the speed command ωr * is zero (stop state) and in the low speed range, and S1 = 1 in the middle and high speed range. When S1 = 0, the changeover switch 14q switches to the “0” side, and when S1 = 1, switches to the “1” side. Then, as described above, when S1 = 0, V / F constant control is performed, and when S1 = 1, operation is performed as position sensorless vector control.
[0035]
The loop including the axis error calculator 19, the ω1 corrector 22, and the integrator 8 continues to operate even during the constant V / F control, and a correction is made to add Δω1 to ω1 *. However, during the V / F constant control, the axis error Δθ exists as a load angle, and is controlled to zero during the position sensorless vector control.
[0036]
As described above, according to the first embodiment, constant V / F control with a q-axis damping pin group can be realized in a low speed range, and position sensorless vector control can be realized in a middle / high speed range. As a result, high torque and high performance can be realized in a wide speed range with a simple control configuration.
(Second embodiment)
FIG. 5 shows a block diagram of an axis error calculator 19B of another embodiment of the axis error calculator 19 of the embodiment of FIG. The axis error calculator 19B of the present embodiment is configured to accurately estimate the value of Δθ instead of the axis error calculator 19 of the embodiment of FIG. As shown in FIG. 5, the axis error calculator 19B estimates and calculates the estimated value Δθc of the axis error Δθ with high accuracy by the following equation (4), and detects the q-axis current detection value Iqc and the q-axis current command value Iq1. * The difference (Iqc-Iq1 *) is obtained by the adder 26, and the difference is multiplied by the q-axis inductance Lq in the coefficient unit 27 to calculate an arc tangent. -1 It is input to the arithmetic unit 33. Also, the d-axis current detection value Idc and the d-axis current command value Idc are fetched, multiplied by the d-axis inductance Ld in the coefficient units 28 and 29, the difference between them is obtained by the adder 31, and the difference is further obtained by the adder 32. The difference between the difference and the power generation constant Ke set in the coefficient unit 30 is determined to obtain tan. -1 It is input to the arithmetic unit 33.
[0037]
(Equation 4)
Figure 2004048886
Here, a method of deriving Equation (4) will be described. The equation for calculating the estimated value Δθc of the axis error in the position sensorless vector control is as shown in equation (17) described in JP-A-2001-251889, and can be expressed by the following equation (5).
[0038]
(Equation 5)
Figure 2004048886
In equation (5), Vdc * and Vqc * are voltage command values, R is motor resistance, Ld is d-axis inductance, Lq is q-axis inductance, and Ke is a power generation constant of the motor. Idc and Iqc are detected current components observed on the dc-qc axes, respectively, and ω1 * is a frequency command value of the synchronous motor 5.
[0039]
Here, equation (5) is an axis error calculation equation for the position sensorless vector control method, and if used as it is in the axis error calculator 19B in the present embodiment, the following problem occurs. That is, during the V / F constant control, Vdc * and Vqc * are completely separated from Idc and Iqc, so that even if Idc or Iqc changes due to load fluctuation, it does not affect Vdc * and Vqc *. As a result, Δθc in equation (5) has a steady-state deviation. The fact that Δθc has a steady value means that Δω1 has a steady value, and as a result, there is a speed deviation and the performance of speed control deteriorates. Of course, in position sensorless vector control, equation (5) can be used.
[0040]
What solved such a problem at the time of constant V / F control is the axis error calculator 19B that performs the calculation of the equation (4). First, by substituting equation (2) for Vdc * and Vqc * in equation (5) and rearranging, the following equation (6) is obtained.
[0041]
(Equation 6)
Figure 2004048886
Looking at the denominator and numerator terms in equation (6), there are two types of terms, one relating to ω1 and one relating to R. The term R in the numerator (= −R (Idc−Id *)) is a voltage drop corresponding to the deviation between Idc and Id *. Id is normally controlled to zero in a non-salient pole type synchronous motor. Further, even in the case of the salient pole type, in the steady state, it changes only within a range of about 20 to 30% of the synchronous motor rating. Therefore, the voltage drop in this term becomes a small value of about 1% or less, so that there is no problem even if it is ignored.
[0042]
Also, the term of R in the denominator (= −R (Iqc−Iq *)) is a voltage drop of 1% or less even at the rated current, and can be ignored in almost the entire speed range as compared with the term of Ke · ω1. . Furthermore, the resistance R of the synchronous motor in recent years tends to be designed to be smaller and smaller for higher efficiency.
[0043]
For the above reasons, ignoring the R term in equation (6) can simplify as equation (4). Further, in equation (4), Iq * is replaced with Iq1 *. That is, the d-axis inductance is Ld [H], the q-axis inductance is Lq [H], the power generation constant of the motor is Ke [Wb], the current command value of the magnetic pole axis d axis is Id *, and the axis perpendicular to the magnetic pole axis d axis. When the current command value on the q axis is Iq1 *, the current detection value on the axis dc axis assuming the magnetic pole axis is Idc, and the current detection value on the axis qc axis orthogonal to the dc axis is Iqc, d− Using the respective current command values Id * and Iq1 * on the q-axis and the current detection values Idc and Iqc on the dc-qc axes, an estimated value Δθc of the axis error is calculated by equation (4).
[0044]
In equation (4), the numerator term is particularly important. Iq1 * and Iqc are the input and the output of the second Iq * generator 13, and they are constantly consistent. That is, since Δθc in equation (4) becomes zero constantly, no speed deviation occurs.
[0045]
In addition, in the equation (4), since the resistance component in the equation (5) is neglected, an estimation error occurs in an extremely low speed range of 1 to 2% or less. However, in the present embodiment, V / F constant control is employed in such an extremely low speed range, so that the accuracy of the axis error calculation does not matter. Rather, the function as the q-axis damping group during the constant V / F control is useful.
[0046]
As described above, in the second embodiment, ω1 * is corrected based on the axis error Δθc obtained by Expression (4). The correction amount Δω1 is as shown in Expression (7) based on the embodiment of FIG. In equation (7), Kp is a proportional gain.
[0047]
(Equation 7)
Figure 2004048886
As described above, by adopting the axis error calculator of the second embodiment, it is possible to improve the axis error calculation accuracy at the time of position sensorless vector control, and to improve the q-axis damping group at the time of constant V / F control. The effect can be maintained.
(Third embodiment)
FIG. 6 shows a block diagram of an internal configuration of a control device 2C according to another embodiment which can be applied in place of the control device 2 of the embodiment of FIG. In the figure, blocks having the same reference numerals as those of the first and second embodiments have the same functional configuration, and therefore, the description thereof will be omitted. The feature of this embodiment is that a current control system (ACR) for controlling the d-axis current is added. That is, as shown in the drawing, the difference (Id * -Idc) between the d-axis current command value Id * output from the changeover switch 14d and the d-axis current detection value Idc output from the dq coordinate converter 9 is added to the adder 41. After the deviation is processed by a current controller (ACR) 42 and added to a d-axis voltage command value Vdc * output from the voltage command calculator 15 in an adder 43, the d-axis voltage command value Vdc * Is corrected in accordance with the d-axis current detection value Idc.
[0048]
That is, as described above, the control system at the time of V / F constant control is open-loop control, and the voltage command values Vdc * and Vqc * are uniquely determined according to the speed command value. Therefore, if the actual electric constant of the synchronous motor 5 does not exactly match the set value of the corresponding electric constant set in the control device 2, there is a possibility that control by the constant V / F control cannot be performed. In particular, in the case of the present invention in which V / F constant control is performed in a low speed range, the influence of a setting error of the resistance R of the synchronous motor 5 becomes a problem.
[0049]
Therefore, in the present embodiment, as shown in FIG. 6, a current control system is provided so that the detected d-axis current value Idc matches the specified d-axis current value Idm. As a result, Idc at the time of V / F constant control can be made to completely match Idm, and is less affected by a setting error of the resistor R or the like. Note that the current controller 30 may be configured by an integral controller, a proportional integral controller, or the like. Further, instead of adding the output of the current controller 30 to Vdc *, the parameter (for example, the motor resistance R) in the voltage command calculator 15 is corrected by the output of the current controller 30, which is equivalent.
[0050]
By the way, in the V / F constant control, as much as Id * = Idm can be passed, the maximum torque is determined. Therefore, when Id * decreases due to the motor resistance R, the torque decreases accordingly. In this regard, according to the embodiment of FIG. 6, a synchronous motor control device that is more stable and can increase the torque even during the constant V / F control can be realized.
(Fourth embodiment)
FIG. 7 shows a block diagram of an internal configuration of a control device 2D according to another embodiment which can be applied in place of the control device 2 of the embodiment of FIG. In the figure, blocks having the same reference numerals as those in the first embodiment have the same functional configuration, and therefore, description thereof will be omitted. This embodiment is different from the embodiment of FIG. 1 in that an Id * generator 51 is provided instead of the first and second Id * generators 10 and 11 and the changeover switch 14d of FIG. That is, a first Iq * generator 52, an adder 53 and a current controller 54 are provided instead of the * generator 12.
[0051]
The Id * generator 51 calculates the d-axis current command value Id * based on the q-axis current command value Iq * output from the changeover switch 14q according to the following equation (8), and sends it to the voltage command calculator 15. The output is used in common during V / F constant control and position sensorless vector control. Equation (8) is described in the document “Comparison of Characteristics between PM Motor Control Method and Rotor Structure”, “Transaction D of the Institute of Electrical Engineers of Japan”, 1994, Vol. 662-667 and the like.
[0052]
(Equation 8)
Figure 2004048886
By controlling Id * according to the equation (8), the synchronous motor 5 can be driven at the maximum torque point. Some synchronous motors generate a motor torque by combining a torque by a permanent magnet and a reluctance torque by a saliency (reverse saliency) of the synchronous motor. In the case of this type of synchronous motor, by giving Id * according to equation (8), it is possible to maximize the generated torque with respect to the current value. However, since Ld ≠ Lq is a precondition, in the case of a non-salient motor, it is necessary to set Id * = 0 regardless of Iq *.
[0053]
Further, in the present embodiment, Iq * = Iqm is output from the first Iq * generator 52, and the difference (Iqm-Iqc) between Iqm and the q-axis detection current Iqc is obtained by the adder 53. A q-axis current command value Iq * for reducing the difference is generated by 54 and output to the “0” terminal of the changeover switch 14q. The current controller 54 generates the q-axis current command value Iq * based on the difference between Iqm and Iqc, and may use integral control or proportional integral control. As a result, feedback control for maintaining the q-axis detection current Iqc at the reference value Iqm during the V / F constant control period is performed.
[0054]
Here, in the first to third embodiments, the V / F constant control is realized by flowing the d-axis current. However, this embodiment is different from the first embodiment in that a constant q / axis current Iqm is passed to realize V / F constant control. Therefore, for example, if the q-axis current Iqm is set to the maximum current of the synchronous motor 5 to be controlled, it is possible to start the motor without step-out even with a large load torque.
[0055]
Furthermore, since the drive is performed under the current condition for obtaining the maximum torque by the Id * generator 51, the maximum torque that can be generated can be realized even during the V / F constant control.
[0056]
As described above, according to the fourth embodiment, even during the constant V / F control, the performance of the synchronous motor can be maximized in a stable manner.
(Fifth embodiment)
FIG. 8 shows a block diagram of an internal configuration of a control device 2E of another embodiment which can be applied in place of the control device 2 of the embodiment of FIG. In the figure, blocks having the same reference numerals as those in the first embodiment have the same functional configuration, and therefore, description thereof will be omitted. The present embodiment differs from the embodiment of FIG. 1 in that a gain correction table 61 for correcting the correction amount Δω1 of the drive frequency ω1c based on the speed command value ωr * is added.
[0057]
As described in the previous embodiments, the compensation loop by the axis error calculator 19 and the ω1 corrector 22 continues to operate both during the constant V / F control and during the position sensorless vector control. This compensation loop has a common control configuration, but the compensation function is different between the two, and functions as a q-axis damping group during constant V / F control, and functions as PLL control during position sensorless vector control. Therefore, by appropriately adjusting the compensation gain in each control mode, a higher-performance control device can be realized.
[0058]
Therefore, in the present embodiment, a gain correction table 50 is added to correct the correction amount Δω1 to ω1 *. The gain correction table 50 has a correction gain Kr of a function as shown in FIG. 9 and outputs the correction gain Kr according to the speed command value ωr *. In FIG. 9, the gain is switched in two steps between the time of the constant V / F control and the time of the position sensorless vector control. However, a continuous function may be used according to the rotation speed. When there is a resonance point with respect to the speed, it is also possible to intentionally change the gain of that portion to suppress vibration due to resonance.
[0059]
As described above, according to the fifth embodiment, at the time of constant V / F control and at the time of position sensorless vector control, a compensation loop based on an appropriate correction gain can be realized. The control characteristics of the motor can be obtained.
(Sixth embodiment)
FIG. 10 shows a block diagram of another embodiment of the synchronous motor drive control device according to the present invention. In the figure, the blocks denoted by the same reference numerals as those in the embodiment of FIG. 1 have the same functional configuration, and thus the description thereof will be omitted. This embodiment is different from the embodiment of FIG. 1 in that a current detector 71 for detecting a DC current flowing in the main circuit of the inverter 3 is provided instead of the current detector 6, and the detected current value Io and the PWM generator The control device 2F includes a well-known current reproducer 72 that reproduces an AC current waveform based on the 17 PWM waveform timing signals.
[0060]
That is, in a synchronous motor control device, there is a demand for eliminating the current detector 6 of the alternating current for the purpose of miniaturization and high reliability of the device. In the configuration shown in FIG. 10, the direct current of the inverter unit is detected instead of the current detector 6, so that the current detector 71 can have a simple configuration such as a shunt resistor.
[0061]
Here, the operation of the current reproducer 72 will be described with reference to FIG. FIG. 7A shows three-phase voltage command values vu *, vv *, and vw *, and a triangular wave carrier for generating a PWM pulse. Each of the voltage command values vu *, vv *, vw * has an AC waveform, but when observed at a minute triangular wave carrier cycle, can be regarded as DC as shown in the figure. The PWM pulse signal is obtained by comparing each voltage command value with a triangular wave carrier. FIG. 3B shows a PWM pulse waveform. When the PWM pulse is "1", the plus side switching circuits Sup, Svp, Swp are turned on, and when the PWM pulse is "0", the minus side switching circuits Sun, Svn, Swn are turned on. Now, assuming that the motor current of the synchronous motor 5 is as shown in FIG. 3C, the DC current Io of the inverter 3 has a waveform as shown in FIG. The waveform of FIG. 11D includes the following four switch modes.
(1) Switch mode 1:
Sup = ON, Svp = ON, Swp = ON → Io = 0
(2) Switch mode 2:
Sup = ON, Svp = ON, Swp = OFF → Io = Iu + Iv = −Iw
(3) Switch mode 3:
Sup = ON, Svp = OFF, Swp = OFF → Io = Iu
(4) Switch mode 4:
Sup = OFF, Svp = OFF, Swp = OFF → Io = 0
Therefore, if the DC current Io is sampled in the switch mode (3), Iu can be detected, and Iw can be detected in the switch mode (2). Iv may be calculated from Iu and Iw. The basic operation of the synchronous motor current estimator is the same as the method disclosed in, for example, JP-A-8-19263.
[0062]
As described above, by using the current reproducer 72, the AC current waveform can be detected only by detecting the DC current Io. Other operations are the same as those in the embodiment of FIG.
(Seventh embodiment)
FIG. 12 shows a block diagram of still another embodiment of the synchronous motor drive control device according to the present invention. In the figure, the blocks denoted by the same reference numerals as those in the embodiment of FIG. 10 have the same functional configuration, and thus description thereof will be omitted. The present embodiment differs from the embodiment of FIG. 10 in that a control device 2G is configured by providing a filter 75 and an Iqc estimator 76 instead of the current reproducer 72 and the dq coordinate converter 9. That is, the filter 75 removes harmonics included in the DC current detection value Io, and the Iqc estimator 76 estimates and calculates the q-axis current detection value Iqc based on the DC current detection value Io.
[0063]
In the case of the sixth embodiment described above, when the rotation speed of the synchronous motor 5 is low, the voltage applied to the motor is reduced, and the periods of the switch modes (2) and (3) in FIG. 11 are shortened. Therefore, it becomes necessary to read a very narrow pulse-like current value. Incidentally, the waveform in FIG. 11 is for explanation of the principle, and shows a pulse-like waveform without oscillation as the detected current value Io. However, the actual waveform is superimposed with ringing accompanying switching, and the pulse width is narrow. In some cases, this effect cannot be ignored.
[0064]
Therefore, in the present embodiment, in order to solve the problem, the influence of ringing is eliminated by detecting the current using the filter 75 and the Iqc estimator 76. That is, the filter 75 removes the PWM pulse component, which is a harmonic component from the detection current Io, and extracts the average value of the detection current Io. Since the purpose of this filter 75 is to remove the component of the carrier frequency used for PWM, the cutoff frequency of the filter may be set to be equal to or lower than the carrier frequency. As a result, the effect of ringing due to switching is completely eliminated. Therefore, the output of the filter 75 provides a detection current Iom as a DC component from which harmonic components have been removed. Then, the Iqc estimator 76 estimates and calculates Iqc using the detected current Iom from which harmonic components have been removed.
[0065]
Here, the principle of the Iqc estimation calculator 76 will be described. As for the relationship between the voltage and current on the dq axes of the synchronous motor, the DC power supply voltage Vo of the inverter, and the DC detection current Io, the following expression (9) holds for the power.
[0066]
(Equation 9)
Figure 2004048886
The coefficient 3/2 on the right side of the equation (9) is a coefficient when relative conversion is used as dq coordinate conversion, and a coefficient when absolute conversion is 1. Since the right side of equation (9) is established regardless of the coordinates observed, equation (10) can be considered on the dc-qc axes.
[0067]
(Equation 10)
Figure 2004048886
Assuming that inverter 3 is ideal, voltage detection values Vdc and Vqc can be replaced with voltage command values Vdc * and Vqc *. When Iqc is obtained from Expression (10), Expression (11) is obtained.
[0068]
[Equation 11]
Figure 2004048886
Since Idc in Expression (11) cannot be detected, Expression (12) is obtained by substituting Idc for the current command value Id *.
[0069]
(Equation 12)
Figure 2004048886
Here, when Idc is replaced with Id *, the estimation error slightly increases. However, since the output of the synchronous motor 5 is dominated by the q-axis (qc-axis), no large error occurs. The Iqc estimator 76 estimates and calculates Iqc using Expression (11). The DC voltage Vo may be directly detected by using a sensor. However, if the DC voltage does not fluctuate much, there is no problem even if the set value or the command value of the DC voltage is used.
[0070]
Since the equation (12) is a relational equation when assuming that the conversion efficiency of the inverter 3 is “1”, the estimated value includes a corresponding error. Therefore, to increase the estimation accuracy, Iqc may be estimated in consideration of the conversion efficiency of inverter 3.
[0071]
In this embodiment, the axis error calculator 19 shown in FIG. 5 can be used. In this case, in this embodiment, since Idc cannot be detected, Id * may be used instead of Idc.
[0072]
As described above, even when the filter 75 and the Iqc estimator 76 are used in the estimation calculation of the torque current component Iqc as in the present embodiment, the motor current sensorless sensor can be used in a wide speed range as in the other embodiments. Magnetic pole position sensorless can be realized.
[0073]
In the control device of each of the above embodiments, the function of each unit is shown in a discrete block diagram, but it goes without saying that the function of each unit can be realized by a microcomputer.
[0074]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, high torque and high performance control characteristics can be realized in a wide speed range from a stopped state to a high speed range.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram of a first embodiment of a synchronous motor drive control device according to the present invention.
FIG. 2 is a diagram illustrating an axis error between a dq axis system of a synchronous motor and a dc-qc axis system on a control device.
FIG. 3 is a detailed configuration diagram of one embodiment of an axis error calculator of FIG. 1;
FIG. 4 is a signal waveform diagram of each section for explaining the operation of the embodiment in FIG. 1;
FIG. 5 is a block diagram of an axis error calculator which is a main part of a second embodiment of the synchronous motor drive control device according to the present invention.
FIG. 6 is a block diagram of a control device that is a main part of a third embodiment of the synchronous motor drive control device according to the present invention.
FIG. 7 is a block diagram of a control device as a main part of a fourth embodiment of the synchronous motor drive control device according to the present invention.
FIG. 8 is a block diagram of a control device as a main part of a fifth embodiment of the synchronous motor drive control device according to the present invention.
FIG. 9 is a diagram illustrating set values of a gain Kr in the embodiment of FIG. 8;
FIG. 10 is a block diagram of a sixth embodiment of the synchronous motor drive control device according to the present invention.
11 is a signal waveform diagram of each section for explaining a drive current detection method according to the embodiment of FIG. 10;
FIG. 12 is a block diagram of a seventh embodiment of the synchronous motor drive control device according to the present invention.
[Explanation of symbols]
1 Speed command generator
2 Control device
3 Inverter
4 DC power supply
5 Synchronous motor
6 Current detector
7 Conversion gain
8 Integrator
9 dq coordinate converter
10 First Id * generator
11 Second Id * generator
12 First Iq * generator
13 Second Iq * generator
14d, 14q changeover switch
15 Voltage command calculator
16 dq coordinate inverse transformer
17 PWM generator
18 Switching signal generator
19 Axis error calculator
20 adder
21 Axis error target generator
22 ω1 corrector
23 Adder
31 Inverter main circuit
32 gate driver
41 Three-phase AC power supply
42 Diode Bridge
43 Smoothing capacitor

Claims (14)

同期電動機を駆動するインバータと、該インバータをパルス幅変調されたインバータ駆動信号を生成して制御する制御装置と、前記同期電動機の駆動電流を検出する手段とを備えた同期電動機制御装置において、
前記制御装置は、速度指令値に基づいて前記同期電動機の駆動周波数と印加電圧との関係を一定に制御する第1の制御系と、前記速度指令値と前記同期電動機の駆動電流検出値とに基づいて前記同期電動機の駆動電圧の振幅と位相を制御する第2の制御系と、前記速度指令値に応じて前記第1と第2の制御系を切り替える切替手段とを備えてなることを特徴とする同期電動機の駆動制御装置。
An inverter for driving the synchronous motor, a control device for generating and controlling an inverter drive signal with pulse width modulation of the inverter, and a synchronous motor control device including: means for detecting a drive current of the synchronous motor.
The control device includes a first control system that controls a relationship between a drive frequency of the synchronous motor and an applied voltage to be constant based on a speed command value, and a speed control value and a drive current detection value of the synchronous motor. A second control system for controlling the amplitude and phase of the drive voltage of the synchronous motor based on the control signal, and switching means for switching between the first and second control systems according to the speed command value. Drive control device for a synchronous motor.
前記第1と第2の制御系は、前記駆動電流検出値に基づいて前記駆動周波数を補正する駆動周波数補正手段を備えてなることを特徴とする請求項1に記載の同期電動機の駆動制御装置。2. The drive control device for a synchronous motor according to claim 1, wherein the first and second control systems include a drive frequency correction unit that corrects the drive frequency based on the drive current detection value. 3. . 前記駆動周波数補正手段は、前記同期電動機の駆動電流から抽出されるq軸電流検出値と、該q軸電流検出値を1次遅れフィルタ処理してなるq軸電流成分との差を低減させるように前記駆動周波数指令値を補正することを特徴とする請求項2に記載の同期電動機の駆動制御装置。The drive frequency correction means reduces a difference between a detected q-axis current value extracted from a drive current of the synchronous motor and a q-axis current component obtained by performing a first-order lag filter process on the detected q-axis current value. The drive control device for a synchronous motor according to claim 2, wherein the drive frequency command value is corrected. 前記駆動周波数補正手段は、前記同期電動機のd軸インダクタンスをLd、q軸インダクタンスをLq、発電定数をKe、前記d軸電流指令値をId*、q軸電流指令値をIq*、前記d軸電流検出値をIdc、q軸電流検出値をIqc、補正ゲインをKpとしたとき、下記式数1に基づいて前記駆動周波数の補正量Δω1を演算することを特徴とする請求項2に記載の同期電動機の駆動制御装置。
Figure 2004048886
The drive frequency correction means includes a d-axis inductance of the synchronous motor of Ld, a q-axis inductance of Lq, a power generation constant of Ke, the d-axis current command value of Id *, a q-axis current command value of Iq *, and the d-axis The correction amount Δω1 of the drive frequency is calculated based on the following equation (1), where Idc is a current detection value, Iqc is a q-axis current detection value, and Kp is a correction gain. Drive control device for synchronous motor.
Figure 2004048886
前記第1の制御系は、前記同期電動機の駆動電流から抽出されるd軸電流検出値とq軸電流検出値の少なくとも一方の電流検出値を、予め設定したd軸電流指令値又はq軸電流指令値に制御する電流制御手段を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の同期電動機の駆動制御装置。The first control system converts at least one of the detected d-axis current value and the detected q-axis current value extracted from the drive current of the synchronous motor into a preset d-axis current command value or a predetermined q-axis current value. The drive control device for a synchronous motor according to any one of claims 1 to 4, further comprising current control means for controlling to a command value. 前記第1の制御系は、前記同期電動機の駆動電流から抽出されるq軸電流検出値を予め設定したq軸電流指令値に制御する電流制御手段と、d軸電流指令値を前記q軸電流検出値に基づいて生成するd軸電流指令発生手段とを有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の同期電動機の駆動制御装置。The first control system includes a current control unit configured to control a q-axis current detection value extracted from a drive current of the synchronous motor to a preset q-axis current command value, and a d-axis current command value to the q-axis current. The drive control device for a synchronous motor according to any one of claims 1 to 5, further comprising: a d-axis current command generation unit configured to generate a d-axis current command based on the detected value. 前記駆動周波数補正手段は、前記同期電動機の速度指令に基づいて前記駆動周波数指令値を補正することを特徴とする請求項3又は4に記載の同期電動機の駆動制御装置。5. The drive control device for a synchronous motor according to claim 3, wherein the drive frequency correction unit corrects the drive frequency command value based on a speed command for the synchronous motor. 6. 前記同期電動機の駆動電流を検出する手段は、前記インバータの直流電流を検出する直流電流検出手段と、該直流電流検出手段により検出された直流電流検出値を前記パルス幅変調信号に対応させてサンプリングし、前記直流電流検出値のサンプリング値に基づいて前記駆動電流を求める駆動電流検出手段とを有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の同期電動機の駆動制御装置。The means for detecting the drive current of the synchronous motor includes: a DC current detection means for detecting a DC current of the inverter; and a DC current detection value detected by the DC current detection means, sampled in accordance with the pulse width modulation signal. The drive control device for a synchronous motor according to any one of claims 1 to 7, further comprising: drive current detection means for obtaining the drive current based on a sampling value of the DC current detection value. 前記同期電動機の駆動電流を検出する手段は、前記インバータの直流電流を検出する直流電流検出手段と、該直流電流検出手段により検出された直流電流検出値に基づいて前記同期電動機のq軸電流検出値を推定するq軸電流推定手段とを有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の同期電動機の駆動制御装置。Means for detecting a drive current of the synchronous motor includes: a DC current detection means for detecting a DC current of the inverter; and a q-axis current detection of the synchronous motor based on a DC current detection value detected by the DC current detection means. 8. The drive control device for a synchronous motor according to claim 1, further comprising: q-axis current estimating means for estimating a value. 同期電動機を駆動するインバータと、該インバータをPWMパルスにより制御する制御装置とを備え、
前記制御装置は、
第1及び第2のd軸電流指令値を発生する第1及び第2のd軸電流指令値発生手段と、
設定された第1のq軸電流指令値を発生する第1のq軸電流指令値発生手段と、
前記同期電動機の駆動電流から抽出されるq軸電流成分を、1次遅れフィルタ処理してなる第2のq軸電流指令値を発生する第2のq軸電流指令値発生手段と、
前記第1又は第2のd軸電流指令値発生手段及び第1又は第2のq軸電流指令値発生手段から出力されるd軸及びq軸の前記電流指令値に基づいてd軸及びq軸の電圧指令値を生成する電圧指令演算手段と、
該電圧指令演算手段から出力されるd軸及びq軸の前記電圧指令値と、速度指令値に応じた駆動周波数指令値とに基づいて交流電圧指令値を生成する交流電圧指令生成手段と、
該交流電圧指令生成手段から出力される交流電圧指令値に基づいて前記PWMパルスを発生するPWMパルス発生手段と、
前記速度指令値が設定値以下のとき前記第1のd軸電流指令値及び第1のq軸電流指令値を前記電圧指令演算手段に入力し、前記速度指令値が設定値を超えたとき第2のd軸電流指令値及び第2のq軸電流指令値を前記電圧指令演算手段に入力する切替手段と、
前記第2のq軸電流指令値発生手段の入力と出力のq軸電流成分を取り込み、該入力と出力の差を低減させるように前記交流電圧指令生成手段に入力される前記駆動周波数指令値を補正する駆動周波数指令補正手段とを備えてなることを特徴とする同期電動機の駆動制御装置。
An inverter for driving the synchronous motor, and a control device for controlling the inverter with a PWM pulse;
The control device includes:
First and second d-axis current command value generating means for generating first and second d-axis current command values;
First q-axis current command value generating means for generating the set first q-axis current command value;
Second q-axis current command value generating means for generating a second q-axis current command value obtained by performing a first-order lag filter process on a q-axis current component extracted from the drive current of the synchronous motor;
D-axis and q-axis based on the d-axis and q-axis current command values output from the first or second d-axis current command value generating means and the first or second q-axis current command value generating means Voltage command calculating means for generating a voltage command value of
AC voltage command generation means for generating an AC voltage command value based on the d-axis and q-axis voltage command values output from the voltage command calculation means and a drive frequency command value corresponding to a speed command value;
PWM pulse generation means for generating the PWM pulse based on the AC voltage command value output from the AC voltage command generation means,
When the speed command value is equal to or less than a set value, the first d-axis current command value and the first q-axis current command value are input to the voltage command calculating means, and when the speed command value exceeds the set value, Switching means for inputting the d-axis current command value and the second q-axis current command value to the voltage command calculation means;
The q-axis current component of the input and output of the second q-axis current command value generating means is taken in, and the drive frequency command value input to the AC voltage command generating means is reduced so as to reduce the difference between the input and output. A drive control device for a synchronous motor, comprising: a drive frequency command correction means for correcting the drive frequency.
前記駆動周波数補正手段は、前記同期電動機のd軸インダクタンスをLd、q軸インダクタンスをLq、発電定数をKe、前記d軸電流指令値をId*、q軸電流指令値をIq*、前記d軸電流検出値をIdc、q軸電流検出値をIqc、補正ゲインをKpとしたとき、下記式数1に基づいて前記駆動周波数の補正量Δω1を演算することを特徴とする請求項10に記載の同期電動機の駆動制御装置。
Figure 2004048886
The drive frequency correction means includes a d-axis inductance of the synchronous motor of Ld, a q-axis inductance of Lq, a power generation constant of Ke, the d-axis current command value of Id *, a q-axis current command value of Iq *, and the d-axis The correction amount Δω1 of the driving frequency is calculated based on the following equation (1), where Idc is a current detection value, Iqc is a q-axis current detection value, and Kp is a correction gain. Drive control device for synchronous motor.
Figure 2004048886
前記制御装置は、前記同期電動機の駆動電流から抽出されるd軸電流検出値とq軸電流検出値の少なくとも一方の電流検出値を、予め設定したd軸電流指令値又はq軸電流指令値に制御する電流制御手段を有することを特徴とする請求項10又は11に記載の同期電動機の駆動制御装置。The control device converts at least one of the d-axis current detection value and the q-axis current detection value extracted from the drive current of the synchronous motor to a preset d-axis current command value or a q-axis current command value. The drive control device for a synchronous motor according to claim 10 or 11, further comprising current control means for controlling. 前記制御装置は、前記同期電動機の駆動電流から抽出されるq軸電流検出値を予め設定したq軸電流指令値に制御する電流制御手段と、d軸電流指令値を前記q軸電流検出値に基づいて生成するd軸電流指令発生手段とを有することを特徴とする請求項10乃至12のいずれかに記載の同期電動機の駆動制御装置。The control device includes a current control unit configured to control a q-axis current detection value extracted from a drive current of the synchronous motor to a preset q-axis current command value, and a d-axis current command value to the q-axis current detection value. The drive control device for a synchronous motor according to any one of claims 10 to 12, further comprising: a d-axis current command generation unit that generates the command based on the d-axis current command. 前記駆動周波数補正手段は、前記同期電動機の速度指令に基づいて前記駆動周波数指令値を補正することを特徴とする請求項10乃至13のいずれかに記載の同期電動機の駆動制御装置。14. The synchronous motor drive control device according to claim 10, wherein the drive frequency correction unit corrects the drive frequency command value based on a speed command of the synchronous motor.
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