JP4005111B2 - 室間音圧レベル差の測定方法及びその装置 - Google Patents

室間音圧レベル差の測定方法及びその装置 Download PDF

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Description

本発明は、戸建て住宅や集合住宅における部屋の遮音性能を調べるために行う室間音圧レベル差の測定方法とその装置に関するものである。
従来、室間音圧レベル差の測定は、法律で定める一定の工業基準規格に規定された方法によって行われている。図7は、上記従来の測定に使用される室間音圧レベル差の測定装置の構成と測定方法とを示す図で、室間音圧レベル差の測定装置は、音源室Aに設置された、音圧レベルの測定に使用される雑音を発生させる音源発生器21と電力増幅器22とスピーカ23とを備えた音源装置24と、上記音源室A及び上記音源室Aとは異なる受音室Bとにそれぞれ設置され、上記音源室A内と上記受音室B内の音圧信号を採取する2つのマイクロホン25a,25bを備えた受音装置26とから構成される。この受音装置26は、上記マイクロホン25a,25bで採取した音圧信号の入力切換えを行う切換スイッチ27と、上記入力した音圧信号を帯域制限するフィルタであるオクターブ帯域フィルタ28とレベル表示器29とを有し、上記オクターブ帯域フィルタ28により帯域制限された上記音圧信号の音圧レベル(dB)を検出し上記レベル表示器29に上記音圧レベル(dB)をアナログ表示する騒音計30とを備えている。
音源発生器21は、図8に示すように、125Hzを基本周波数とし、周波数が1オクターブずつ増加する6種類の周波数(f1=125Hz,f2=250Hz, f3=500Hz, f4=1000Hz, f5=2000Hz,f6=4000Hz )をそれぞれ中心周波数とした1オクターブの幅を持つ雑音を発生させるもので、室間音圧レベル差の測定時には、上記6種類の雑音を1種類ずつ発生させる。音源発生器21で発生された雑音は電力増幅器22で増幅されスピーカ23から音源室A内に放射される。なお、上記スピーカ23は、音源室A内の音圧レベルがほぼ一定となるように、また、上記雑音が受音室Bに直接入射しないように、通常音源室Aの隅の床上に床からほぼ1.2〜1.5mの高さに設置される。
次に、室間音圧レベル差の測定方法について説明する。マイクロホン25a,25bで音圧信号を採取する個所(以下、測定点という)は、図7に示すように、音源室Aで5個所(A1〜A5)、受音室Bで5個所(B1〜B5)の合計10個所である。なお、同図において、測定を行う作業者S1〜S4は省略した。
まず、音源室Aにおいて、作業者S1は音源装置24を操作しf1=125Hzを中心周波数とした1オクターブの幅の帯域を持つ雑音をスピーカ23から発生させるとともに、作業者S2が音源室Aの測定点A1にマイクロホン25aをセットして上記測定点A1での音圧信号を採取する。一方、受音室Bでは、作業者S3が測定点B1にマイクロホン25bをセットし、上記測定点B1での音圧信号を採取する。また、作業者S4は、受音装置26を操作し、オクターブ帯域フィルタ28の中心周波数をf1=125Hzに合わせるとともに、切換スイッチ27をマイクロホン25a側に接続し、マイクロホン25aで採取した測定点A1での音圧信号を騒音計30に入力させ、騒音計30で検出された測定点A1での音圧レベルLA11(dB)をレベル表示器29から読み取り記録用紙に記録する。その後、作業者S4は、切換スイッチ27を操作して騒音計30への入力信号を切換え、マイクロホン25bで採取した測定点B1での音圧信号の音圧レベルLB11(dB)を騒音計30のレベル表示器29から読み取り記録用紙に記録する。なお、以下において、LAij(dB)は、測定点がAiで、雑音の中心周波数がfjである音圧レベルを表わし、LBij(dB)は、測定点がBiで、雑音の中心周波数がfjである音圧レベルを表わすものとする。
次に、作業者S2及び作業者S3は、音源室A内及び受音室B内でそれぞれマイクロホン25a,25bを次の測定点である測定点A2,B2(図7参照)に移動させ、測定点A2,B2において、音源室A内及び受音室B内の音圧信号を測定する。作業者S4は、マイクロホン25aで採取した測定点A2での音圧信号の音圧レベルLA21(dB)とマイクロホン25bで採取した測定点B2での音圧信号の音圧レベルLB21(dB)とをそれぞれ騒音計30のレベル表示器29から読み取り記録用紙に記録する。このように、作業者S2,S3は、測定点A1〜A5及び測定点B1〜B5にマイクロホン25a,25bをそれぞれセットして各測定点での音圧信号を採取し、作業者S4は、音圧信号の音圧レベルLA11(dB)〜LA51(dB)及び音圧レベルLB11(dB)〜LB51(dB)をそれぞれ検出し記録用紙に記録する。
中心周波数f1=125Hzの雑音に対する音圧レベルの測定が終了すると、作業者S1は音源装置24を操作して、発生させる雑音の中心周波数をf2=250Hzに設定する。作業者S2,S3は、上述した作業と同様の作業により、各測定点(A1〜A5及びB1〜B5)の音圧信号を採取し、作業者S4は、上記採取された音圧信号から各測定点(A1〜A5及びB1〜B5)の音圧レベルLA12(dB)〜LA52(dB)及び音圧レベルLB12(dB)〜LB52(dB)をそれぞれ検出し記録用紙に記録する。このようにして、6種類の周波数について、測定点A1〜A5及び測定点B1〜B5における音圧レベルLAij(dB)及びLBij(dB)を検出し記録用紙等に記録する。
なお、音圧レベルLij(dB)の測定は、音源室A内の測定点A1〜A5で行った後、受音室B内の測定点B1〜B5にて測定するようにしても良い。また、測定の簡易化を図るため、マイクロホンをオクターブ帯域フィルタとレベル表示器とを有する騒音計に接続した受音装置26を2台準備して、音源室A内及び受音室B内において、それぞれ音圧レベルLij(dB)の測定を行うケースも多い。この場合には、予め上記2台の受音装置26のレベル合わせを行う。
音源室A内及び受音室B内での各測定点における音圧レベルLAij(dB)及びLBij(dB)の最大値と最小値とのレベル差が10dB以下の場合には、室間音圧レベル差を室間平均音圧レベル差として求める。なお、上記最大値と最小値との差が10dBを越えた場合には、室間平均音圧レベル差を算出せず特定場所間音圧レベル差を算出することになっているが、本発明の課題とは関連がないので、室間平均音圧レベル差を求める場合についてのみ説明する。
まず、上記音圧レベルLAij(dB)及びLBij(dB)を、以下の式(1)を用いて音圧実効値PAij,PBijに変換した後、以下の式(2)により各周波数(f1〜f6)についての音圧実効値の平均値PAj,PBjを算出する。なお、以下の数式においては、音源室Aまたは受音室Bを示す添字A,Bを省略してある。
2 ij=P2 0log10 -1(Lij/10)=P2 0・10(Lij/10)‥‥(1)
2 j =(1/n)・ΣP2 ij
=(P2 0/n)・Σ10(Lij/10) ‥‥(2)
但し、P0は基準音圧でP0=20μPaであり、Σは測定点AiまたはBi(i=1〜n)についての和を示す。なお、ここでは、n=5である。
周波数fjについての音圧レベルのパワー平均Ljは、上記式(2)の音圧実効値の平均値Pjを用いて以下の式(3)で表わせる。
j=10log10(P2 j/P2 0
=10log10(Σ10(Lij/10))−10log10n ‥‥(3)
したがって、周波数fjでの室間平均音圧レベル差Djは以下の式(4)で表わせる。
j=LAj−LBj ‥‥(4)
なお、室間平均音圧レベル差Djの算出においては、音源室A内と受音室B内の音圧レベルのパワー平均LAijとLBijとの差をとるので、上記式(3)の第2項である測定点数nに関する項は相殺される。したがって、LAij及びLBijの計算では上記式(3)の第2項を省略しても良い。
この測定結果はグラフまたは表で示す。グラフの場合、横軸を周波数とし縦軸を音圧レベル差とし、各中心周波数毎の音圧レベルを順次直線で結ぶ。
なお、音源室A内及び受音室B内の各測定点における音圧レベルLAij(dB)及びLBij(dB)の最大値と最小値との差が5dB以下の場合には、計算の手間を省く目的で、室間平均音圧レベル差を以下の式(5)で表される算術平均の差で近似してもよいことになっている。
j={(1/n)・ΣLAij−(1/n)・ΣLBij} ‥‥(5)
しかしながら、従来の室間音圧レベル差の測定方法は、各中心周波数fj毎に各測定点A1〜A5及び測定点B1〜B5にて音圧レベルLAij(dB)及びLBij(dB)を1個ずつ測定しているため、1室の測定に約30分程度の時間を必要とするだけでなく、上述したように、作業者も4人程度必要であり作業効率が著しく低いといった問題点があった。特に、集合住宅において上記測定を行う場合には部屋数が多いため、部屋の遮音性能を測定するだけで膨大な時間がかかってしまうという問題点があった。また、最終測定結果である室間平均音圧レベル差Djの算出は、測定後に記録用紙に記入された各測定値LAij(dB)及びLBij(dB)の6(周波数)×5(測定点)×2個の合計60個のデータに基づいてパワー平均あるいは算術平均を行って求めるため、測定結果を算出する手間もかかるといった問題点があった。
本発明は、従来の問題点に鑑みてなされたもので、測定に必要な周波数帯域における平均音圧レベルを1回の測定で求めることのできるような室間音圧レベル差の測定方法及びその装置を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載の発明は、音源を備えた音源室とこの音源室とは異なる室(受音室)との間の音圧レベル差を測定する室間音圧レベル差の測定方法であって、音源室において音圧レベルの測定に使用する複数の周波数を含む雑音を発生させるとともに上記音源室内及び上記音源室とは異なる受音室内において、上記雑音の音圧信号を採取する受音手段をそれぞれ所定のルートで連続的に移動させて上記雑音の音圧信号を採取し、上記採取された音源室と受音室のそれぞれの音圧信号から上記複数の周波数毎に帯域制限した音圧信号を抽出して各周波数毎の音圧信号の時間変化の平均値を演算し、この演算された平均値を用いて各周波数毎の室間音圧レベル差を算出するようにしたことを特徴とする。
た、請求項に記載の発明は、音源室において雑音を発生させる音源装置と、上記音源室及び上記音源室とは異なる受音室において上記雑音の音圧信号を採取する受音手段を有する受音装置とを備えた室間音圧レベル差測定装置において、上記音源装置を音圧レベルの測定に使用する複数の周波数を含む雑音を発生させる音源装置とするとともに、上記受音装置に、上記音源室内及び上記音源室とは異なる受音室内において、上記受音手段をそれぞれ所定のルートで連続的に移動させて採取した音圧信号を所定のサンプリング周波数でサンプリングして音圧データに変換する手段と、この音圧データから上記複数の周波数毎にそれぞれ帯域制限した音圧データを抽出する手段と、上記抽出された各周波数毎の音圧データの時間変化ら各周波数毎の音圧データの平均値を演算し各周波数毎の室間音圧レベル差を算出する手段とを設けたことを特徴とするものである。
本発明によれば、音源室において音圧レベルの測定に使用する複数の周波数を含む雑音を発生させるとともに上記音源室内及び上記音源室とは異なる受音室内において、上記雑音の音圧信号を採取する受音手段をそれぞれ所定のルートで連続的に移動させて上記雑音の音圧信号を採取し、上記採取された音源室と受音室の音圧信号から上記複数の周波数毎に帯域制限した音圧信号を抽出して各周波数毎の音圧信号の時間変化の平均値を演算し、この演算された平均値を用いて各周波数毎の室間音圧レベル差を算出するようにしたので、測定に必要な複数の周波数帯域での測定を1回の測定で行うことができ、測定時間を大幅に短縮することができる。
以下、本発明の最良の形態について、図面に基づき説明する。
図1は、本最良の形態に係わる室間音圧レベル差の測定装置の構成と測定方法とを示す図で、室間音圧レベル差の測定装置は、音源室Aに設置された、音圧レベルの測定に使用される複数の周波数を含んだ雑音を発生させる広帯域雑音発生器1と電力増幅器2とスピーカ3とを備えた音源装置4と、音源室A内及び上記音源室Aとは異なる受音室B内の音圧信号を採取する受音手段である1個のマイクロホン5と、上記マイクロホン5の出力を増幅する低雑音増幅器6と上記低雑音増幅器6の出力から音源室A内及び受音室B内のれぞれの音圧信号の平均値を演算し室間音圧レベル差を算出する手段であるCPU7とを有する計測部8Aとを備えた受音装置8とから構成される。なお、図1では、測定を行う作業者(S1,S2)は省略した。
上記広帯域雑音発生器1は、図2(a)に示すように、音圧測定に使用される6種類の周波数( f1=125Hz,f2=250Hz, f3=500Hz, f4=1000Hz, f5=2000Hz,f6=4000Hz )を含んだ広帯域の雑音を発生させるもので、上記雑音は一般にホワイトノイズといわれ、その出力は周波数に対して平坦である。なお、人間の聴覚では同じ音圧でも、低周波側が小さく感じられることから、低周波側の出力の大きい雑音を用いて室間音圧レベル差の測定を行う場合もあるため、上記広帯域雑音発生器1は、図2(b)に示すように、低周波側の出力が大きい、いわゆるピンクノイズを発生可能としている。なお、本最良の形態においては、雑音として上記ホワイトノイズを使用する。
受音装置8のCPU7は、低雑音増幅器6を介してマイクロホン5から入力した音圧信号を所定のサンプリング周波数でA/D変換するA/D変換器9と、A/D変換器9でA/D変換された音圧信号(以下、音圧データという)を記憶するRAM10と、上記RAM10に格納された音源室A内及び受音室B内の音圧データに対して、上記6つの周波数f1〜f6のいずれかを中心周波数とし、上記中心周波数の1オクターブ帯域の上限を遮断周波数fc1とするデジタルローパスフィルタ11と、上記中心周波数の1オクターブ帯域の下限を遮断周波数fc2とするデジタルハイパスフィルタ12と、上記デジタルローパスフィルタ11及びデジタルハイパスフィルタ12に、上記遮断周波数fc1,fc2を通知する周波数設定手段13と、上記デジタルハイパスフィルタ12から出力される帯域制限された音圧信号から、音源室A内または受音室B内の当該中心周波数f0での平均音圧レベルLAj(dB),LBj(dB)を演算する音圧レベル演算手段14と、上記平均音圧レベルLAj(dB),LBj(dB)から各周波数毎の室内音圧レベル差Dj(dB)を算出する音圧レベル差算出手段15とを備えている。
次に、本最良の形態の室間音圧レベル差の測定装置を用いて室間音圧レベル差を測定する方法について説明する。まず、装置のキャリブレーションを行う。これは、受音装置に内蔵された校正信号を計測部8Aに入力し、A/D変換した時の量子化最大値が、予め設定された電圧値V0となっているかどうかを調べるもので、上記V0を校正音圧信号の基準値とする。
次に、音源室Aでの音圧レベルの測定を行う。音源室Aにおいて、作業者S1が音源装置4を操作し、上述したホワイトノイズ(図2(a)参照)を発生させる。作業者S2は、音源室Aにおいて、マイクロホン5を、図1の実線で示すような、予め設定された所定のルートで、10〜30秒間連続的にかつほぼ等速度で移動させ、音源室A内の音圧信号を採取して計測部8Aに送り、計測部8Aにおいて、後述する音圧レベルの算出方法により音源室A内の音圧レベルを算出する。次に、作業者S2は、受音室Bに移動し、マイクロホン5を、図1の破線で示すような、予め設定された所定のルートで、10〜30秒間連続的に移動させ受音室B内の音圧信号を採取し、計測部8Aにより受音室B内の音圧レベルを算出する。計測部8Aでは、上記算出した音源室A内の音圧レベルと受音室B内の音圧レベルから室間音圧レベル差を算出する。受音装置8の計測部8Aは、例えば、音源室A内の音源装置4の近くに設置され、上記作業者S1が管理するものとする。なお、音圧信号を採取時には、音源装置4はホワイトノイズを出し続けているので、音圧信号を採取する作業者S2が上記音源装置4を操作するとともに、上記受音装置8の計測部8Aを携帯するかあるいはリモコン等で上記計測部8Aを操作するようにすれば、一人の作業者で音圧レベルの測定を行うことも可能である。
次に、マイクロホン5で採取した音圧信号から音圧レベルを算出する方法について詳細に説明する。音圧レベルの算出方法は音源室A内と受音室B内とで同一であるので、ここでは受音室B内で採取された音圧信号から音圧レベルを算出する場合について説明する。なお、音源室A内において上記マイクロホン5で採取された音圧信号は、後述する演算処理を施され、既に音圧レベルに変換された後、音圧レベル演算手段14に備えられた図示しない記憶手段に格納されているものとする。
音源室Aのスピーカ3から放射された雑音は、受音室B内において上記マイクロホン5で音圧信号として採取され、計測部8Aの低雑音増幅器6で増幅された後CPU7のA/D変換器9に出力される。A/D変換器9では、上記増幅された音圧信号を、例えば、サンプリング周波数FS0=44.1kHzでサンプリングし、量子化ビット数16bitのデジタルデータ(音圧データ)に変換する。上記量子化された音圧データはRAM10に記憶される。図3(a)は、上記音圧データの時間変化を示す図で、図3(b)はその部分拡大図である。上記音圧データの振幅は、図3(a)に示すように、受音室B内の上述した所定のルートでマイクロホン5を連続的に移動させたときのマイクロホン5の位置に応じて増減する。また、上記量子化された音圧データは、図3(b)に示すように、音圧測定に使用される6種類の周波数(f1〜f6)を含んだ音圧信号となっている。
図4は、上記RAM10に記憶された音圧データから、上記6つの周波数f1〜fのそれぞれに対する平均音圧レベルLj(j=1〜6)を演算するためのフローチャートである。まず、周波数設定手段13において、中心周波数をf0=4kHzに設定し(ステップS1)、上記受音室B内の音圧データ(図3参照)からf6=4kHzでの平均音圧レベルLB6を演算する。なお、このフローチャートでは、上記中心周波数f0を1オクターブずつ減じて、f6=4kHzからf1=125Hzまでの平均音圧レベルLB1を順次演算するようにしている。
周波数設定手段13は、量子化された受音室B内の上記音圧データをRAM10から読み出し、デジタルローパスフィルタ11に送るとともに、上記デジタルローパスフィルタ11の遮断周波数を上記中心周波数f=4kHzの1オクターブ帯域の上限値fc1とする指示を行う。上記デジタルローパスフィルタ11のサンプリング周波数FSは、当該中心周波数f0の11.025倍とするが、f0=4kHzの場合には上記FSはA/D変換器9でのサンプリング周波数FS0と等しいので、上記音圧データ全てを用いてフィルタリングを行うことになる(ステップS2)。次に、上記フィルタリングされた音圧データに対して、上記中心周波数fの1オクターブ帯域の下限を遮断周波数fc2とするデジタルハイパスフィルタ12により、上記FSと等しいサンプリング周波数FSフィルタリングを行い、上記音圧データから、図5(a)に示すような、中心周波数f0=4kHzで1オクターブ帯域の音圧データを抽出する(ステップS3)。なお、上記抽出された音圧データは、1オクターブの帯域幅を持つが、図5(a)では上記中心周波数f0の信号のみが取り出されたような簡略した図とした。
次に、上記帯域制限された音圧データを、図6(a)に示すように、2乗平均化処理して音圧データの大きさに変換した後、上記変換された音圧データを予め設定した時間間隔ΔT(例えば、1秒)毎に平均し、時間間隔ΔT毎の音圧データの大きさVijを求める(ステップS4)。すなわち、上記Vijは、図6(b)に示すように、マイクロホン5の移動ルートをΔT毎に時間分割した位置をP1,P2,‥,Pi-1,Pi,‥‥としたときの、区間(Pi-1−Pi)における音圧データの平均値に相当する。
したがって、区間(Pi-1−Pi)での音圧レベルLij(dB)は、上記Vijと、上述した校正音圧信号の基準値V0の実効値VC=V0/√2と、校正音圧信号の音圧レベルLCとから、計算式Lij=20log10(Vij/VC)+LCによって求める(ステップS5)ことができる。なお、上記2乗平均化は、データを2乗整流した後に、音の時間的変動に対して人間の耳の特性を反映させるために動特性Fastのデジタルローパスフィルタを掛けて補正した後平方根をとり、音圧実効値に対応する量子化値を求めるものである。
受音室B内の中心周波数fj(ここでは、j=6)での平均音圧レベルLjは、上記Lijを用いて、下記の式(6)より算出する。
j=10log10(Σ10(Lij/10))‥‥(6)
上記式(6)には上記所定のルートの分割数に関する項もあるが、レベル差の算出時には相殺されるので省略し、上記式(6)の値を平均音圧レベルLjとして音圧レベル演算手段14に備えられた図示しない記憶手段に記憶する。
中心周波数fjにおける音平均音圧レベルLjの測定が終了すると、上記中心周波数fjが、音圧測定に使用される周波数の内最も低い周波数であるf1=125Hzであるかどうかを判定する(ステップS7)。ここでは、上記中心周波数がf6=4kHzであるので、周波数設定手段13は中心周波数fjを(1/2)fjであるf5=2kHzとしステップS2に戻り(ステップS8)、中心周波数f5=2kHzでの平均音圧レベルLjを演算する。
このように、中心周波数f0を1オクターブずつ減じて、f6=4kHzからf1=125Hzまでの平均音圧レベルLB1を順次演算する。したがって、上記ステップS7で中心周波数fjがf1=125Hzである場合には、音圧測定に使用される6種類の周波数での平均音圧レベルLjが求められたことになるので、図4のフローチャートを完了し、室間音圧レベル差の算出を行う。
なお、中心周波数(1/2)fjでの平均音圧レベルLjを演算する際に使用する量子化データ(音圧データ)としては、RAM10に記憶されたデータを再度使用せず、上記ステップS2で求められたデジタルローパスフィルタ11でフィルタリングされたデータを1個おきに間引きしたデータを使用する。これにより、処理するデータ数が少なくなって計算時間を短縮することができる。また、デジタルローパスフィルタ11及びデジタルハイパスフィルタ12のサンプリング周波数FSが当該中心周波数f0の11.025倍としているので、上記間引きされたデータをすべて用いてフィルタリングを行えば良い。図5(b)は、中心周波数fjがf5=2kHzのときのデジタルローパスフィルタ11及びデジタルハイパスフィルタ12によりフィルタリングされて抽出された音圧データを示すもので、図5(a)に示したf6=4kHzの場合と比較すると、サンプリング周波数FSが1/2でも中心周波数f0も1/2なので、1波長あたりのサンプリング数は等しくなる。したがって、上記ステップS4での2乗平均の精度は、中心周波数f0には依存しない。
各周波数fjでの室間音圧レベル差の算出は、室間音圧レベル差算出手段15において、音源室Aの音圧レベルLAj(dB)と受音室Bの音圧レベルLBj(dB)とを、音圧レベル演算手段14に備えられた図示しない記憶手段から読み出し、以下の式(7)により算出する。
j=LAj−LBj ‥‥(7)
最後に、この測定結果を横軸を周波数とし縦軸を音圧レベル差とし、各中心周波数毎の音圧レベルを順次直線で結んだグラフで表わし、室間音圧レベル差の測定を完了する。なお、上記本最良の形態の測定方法では、測定に要する時間は準備を含めて5分程度である。
このように、本最良の形態によれば、音源室Aにおいて、音源装置4の広帯域雑音発生器1を用いて音圧レベルの測定に使用する複数の周波数(f1〜f6)を含む雑音を発生させるとともに、マイクロホン5を音源室A内と受音室B内においてそれぞれ所定のルートで、10〜30秒間移動させて採取した音圧信号から、上記複数の周波数毎にそれぞれ帯域制限した音圧信号を抽出し、上記抽出された音圧信号から上記各周波数毎の音圧信号の平均音圧レベルLAj(dB)と受音室Bの平均音圧レベルLBj(dB)を演算するようにしたので、測定に必要な全周波数帯域を1回の測定で行うことができ、測定時間を大幅に短縮することができるとともに、作業員数も少なくできるので、作業効率を大幅に改善することができる。
なお、本最良の形態においては、音圧レベルの測定に使用される複数の周波数を含んだ雑音を発生させる広帯域雑音発生器1を備えた音源装置4を用いて、上記複数の周波数での平均値音圧レベルLjを同時に測定したが、従来の音源装置24を用いても、マイクロホン5を予め設定された所定のルートで連続的にかつほぼ等速度で移動させるようにしたので、測定時間を大幅に短縮することができることは言うまでもない。なお、この場合には、マイクロホン5で採取される音圧信号の帯域幅が狭いので、受音装置8のデジタルローパスフィルタ11やデジタルハイパスフィルタ12を簡素化するなど、計測部8Aの構成を簡素化することが可能である。
また、上記例では、マイクロホン5を予め設定された所定のルートで連続的にかつほぼ等速度で移動させるようにして、音源室A内及び受音室B内の音圧信号を採取したが、特定の構造の部屋でない限り、室内の音圧レベルが場所により急激に変化することはないので、マイクロホン5を厳密に連続的にかつほぼ等速度で移動させる必要はない。なお、マイクロホン5の移動時間及び移動速度を別途検出するなどして、マイクロホン5の移動による音圧信号の時間変化を音圧信号の位置変化に変換するようにすれば、マイクロホン5を必ずしも連続的にかつほぼ等速度で移動させる必要はない。
ところで、音圧信号の位置平均、すなわち、上述した区間(Pi-1−Pi)での音圧レベルLij(dB)のデータは、室内の音圧分布を知る上での参考データではあるが、室間音圧レベル差を算出するためには必ずしも求めなければならないデータではない。したがって、時間間隔ΔTを設定して上述した区間(Pi-1−Pi)での音圧レベルLij(dB)のデータをいちいち演算する作業を省略し、以下に示すように、中心周波数fjでの平均音圧レベルLjを求めるようにしても良い。
まず、量子化されたそれぞれの音圧データを2乗整流した後に、上述した動特性Fastのデジタルローパスフィルタを掛けて補正し、上記補正された音圧データに対して平方根をとり、その値を音圧データの大きさVijとする。次に、各データの音圧レベルLij(dB)を計算式Lij=20log10(Vij/VC)+LCによって求め、中心周波数fjでの平均音圧レベルLjを、上記Lijを用いて、上記式(6)より算出すればよい。このときの和(Σ)は、当該中心周波数fjに対応するサンプリング周波数でサンプリングされた全音圧データに対しての和を表わすものである。なお、このようなデータ処理は、上述した図4のステップS4において、時間間隔ΔTをデジタルローパスフィルタ11及びデジタルハイパスフィルタ12のサンプリング周期と等しい値とした場合に相当する。
また、上記例では、マイクロホン5を1台とし、音源室A内及び受音室B内の音圧を採取したが、マイクロホンを2台とし、計測部8Aを音源室A内及び受音室B内の2つの音圧信号をそれぞれ独立に処理できる。例えば、増幅器6及びA/D変換器9から音圧レベル演算手段14までの構成を2系列有する2チャンネル型とすれば、測定時間を更に短縮することができる。
なお、上記最良の形態では、従来とは異なり、音圧レベルを精度の良いパワー平均により算出できるので、LAij(dB)及びLBij(dB)の最大値と最小値との差が5dB以下の場合を特に区別することなく、室間音圧レベル差を算出することができる。
以上説明したように、本発明によれば、測定に必要な複数の周波数帯域での測定を1回の測定で行うことができ、測定時間を大幅に短縮することができるので、室間音圧レベル差の測定を効率的に行うことができる。
本発明の最良の形態に係わる室間音圧レベル差の測定方法と測定装置を示す図である。 本最良の形態における発生雑音の周波数分布を示す図である。 A/D変換された音圧信号を示す図である。 本最良の形態における音圧レベルの演算方法を示す図である。 本最良の形態における音圧データの処理方法を示す図である。 本最良の形態における音圧データの処理方法を示す図である。 従来の室間音圧レベル差の測定方法と測定装置を示す図である。 従来の発生雑音の周波数分布を示す図である。
符号の説明
1 広帯域雑音発生器、2 電力増幅器、3 スピーカ、4 音源装置、
5 マイクロホン、6 低雑音増幅器、7 CPU、8 受音装置、8A 計測部、
9 A/D変換器、10 RAM、11 デジタルローパスフィルタ、
12 デジタルハイパスフィルタ、13 周波数設定手段、14 音圧レベル演算手段、15 音圧レベル差算出手段。

Claims (2)

  1. 音源室において音圧レベルの測定に使用する複数の周波数を含む雑音を発生させるとともに上記音源室内及び上記音源室とは異なる受音室内において、上記雑音の音圧信号を採取する受音手段をそれぞれ所定のルートで連続的に移動させて上記雑音の音圧信号を採取し、上記採取された音源室と受音室のそれぞれの音圧信号から上記複数の周波数毎に帯域制限した音圧信号を抽出して各周波数毎の音圧信号の時間変化の平均値を演算し、この演算された平均値を用いて各周波数毎の室間音圧レベル差を算出するようにしたことを特徴とする室間音圧レベル差の測定方法。
  2. 音源室において雑音を発生させる音源装置と、上記音源室及び上記音源室とは異なる受音室において上記雑音の音圧信号を採取する受音手段を有する受音装置とを備えた室間音圧レベル差の測定装置において、上記音源装置を音圧レベルの測定に使用する複数の周波数を含む雑音を発生させる音源装置とするとともに、上記受音装置に、上記音源室内及び上記音源室とは異なる受音室において、上記受音手段をそれぞれ所定のルートで連続的に移動させて採取した音圧信号を所定のサンプリング周波数でサンプリングして音圧データに変換する手段と、この音圧データから上記複数の周波数毎にそれぞれ帯域制限した音圧データを抽出する手段と、上記抽出された各周波数毎の音圧データの時間変化ら各周波数毎の音圧データの平均値を演算し各周波数毎の室間音圧レベル差を算出する手段とを設けたことを特徴とする室間音圧レベル差の測定装置。
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