JP2007158589A - 音場補正方法、音場補正装置及びオーディオ装置 - Google Patents

音場補正方法、音場補正装置及びオーディオ装置 Download PDF

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Abstract


【課題】 定在波による影響を高精度に補正可能な音場補正方法、音場補正装置及びオーディオ装置を提供する。
【解決手段】 室内に形成される音場における定在波の影響を補正するための音場補正装置であって、該装置は、直方状の部屋の大きさから、所定の数式に基づいて定在波を特徴づける理論的共振周波数の群を算出する周波数算出部32と、部屋において実測された周波数特性から、所定数のピーク周波数を抽出する周波数抽出部34と、前記周波数抽出部34で抽出された所定数のピーク周波数について、前記周波数算出部32で算出された理論的共振周波数のいずれかから所定周波数範囲内にあるものを、実測共振周波数と判別する周波数判別部36と、前記周波数判別部36で判別された実測共振周波数に基づいて、定在波の影響を補正するよう信号を処理する信号処理部16と、を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、室内における音場補正方法、音場補正装置及びオーディオ装置に関する。
家庭や車の室内に形成される音場には、壁等からの反射により定在波が発生する。定在波は、特に、低周波数側で不要な周波数成分を増強し音質に悪影響を与える。したがって、高忠実性の音響再生を実現するには、定在波の影響を低減可能であることが望ましい。
定在波による影響を調整するため、室内の周波数特性を測定した結果から振幅が上位のピーク周波数を検出し、共振周波数を定在波として判別する手法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この手法では、音場形成の際、判別した共振周波数に基づいて定在波と逆位相の音を生成・出力し、室内における定在波を相殺する。
特開2000−115883号公報
しかし、上記手法では、検出したピーク周波数が共振周波数(定在波)かどうかの整合性をとらない。したがって、定在波ではない周波数を定在波として判別し、音響再生の忠実性が損なわれる可能性がある。このように、上記従来の手法では、室内で複雑に発生する共振周波数(定在波)を高精度に把握するのは難しく、再生音を高精度に補正し、高忠実性の音響再生を実現することが難しいという問題があった。
上記事情を鑑みて、本発明は、定在波による影響を高精度に補正可能な音場補正方法、音場補正装置及びオーディオ装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、定在波を特徴づける共振周波数を高精度に判別し排除するため、定在波による影響を高精度に補正可能な音場補正方法、音場補正装置及びオーディオ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の態様における音場補正方法は、
室内に形成される音場における定在波の影響を補正するための音場補正方法であって、
直方状の部屋の大きさから、下記数式に基づいて定在波を特徴づける理論的共振周波数の群を算出する周波数算出ステップと、
部屋において実測された周波数特性から、所定数のピーク周波数を抽出する周波数抽出ステップと、
前記周波数抽出ステップで抽出された所定数のピーク周波数について、前記周波数算出ステップで算出された理論的共振周波数のいずれかから所定周波数範囲内にあるものを、実測共振周波数と判別する周波数判別ステップと、
前記周波数判別ステップで判別された実測共振周波数に基づいて、定在波の影響を補正するよう信号を処理する信号処理ステップと、
を備える。
Figure 2007158589
(ただし、C:音速[m/s]、L:部屋の長さ[m]、W:部屋の幅[m]、H:部屋の高さ[m」、x,y,z:0又は正の整数)
上記構成の音場補正方法によれば、室内に発生する定在波を特徴づける共振周波数を高精度に判別することができる。したがって、本来の周波数特性への影響を最小限に抑えつつ、定在波の補正を行うことが可能となる。
上記構成の方法は、例えば、部屋の大きさを取得する大きさ判別ステップを備える。
あるいは、ユーザから部屋の大きさの入力を受け付ける入力ステップを備えてもよい。
上記目的を達成するため、本発明の第2の態様における音場補正装置は、
室内に形成される音場における定在波の影響を補正するための音場補正装置であって、
直方状の部屋の大きさから、下記数式に基づいて定在波を特徴づける理論的共振周波数の群を算出する周波数算出部と、
部屋において実測された周波数特性から、所定数のピーク周波数を抽出する周波数抽出部と、
前記周波数抽出部で抽出された所定数のピーク周波数について、前記周波数算出部で算出された理論的共振周波数のいずれかから所定周波数範囲内にあるものを、実測共振周波数と判別する周波数判別部と、
前記周波数判別部で判別された実測共振周波数に基づいて、定在波の影響を補正するよう信号を処理する信号処理部と、
を備える。
Figure 2007158589
(ただし、C:音速[m/s]、L:部屋の長さ[m]、W:部屋の幅[m]、H:部屋の高さ[m」、x,y,z:0又は正の整数)
上記構成の音場補正装置によれば、室内に発生する定在波を特徴づける共振周波数を高精度に判別することができる。したがって、本来の周波数特性への影響を最小限に抑えつつ、定在波の補正を行うことが可能となる。
上記構成の装置は、例えば、部屋の大きさを取得する大きさ判別部を備える。
あるいは、ユーザから部屋の大きさの入力を受け付ける入力部を備えてもよい。
上記構成の音場補正装置は、アンプ、プレーヤ等のオーディオ装置に好適に適用することが可能である。
本発明によれば、定在波による影響を高精度に補正可能な音場補正方法、音場補正装置及びオーディオ装置が提供される。
また、本発明によれば、定在波を特徴づける共振周波数を高精度に判別して、定在波による影響を高精度に補正可能な音場補正方法、音場補正装置及びオーディオ装置が提供される。
本発明に係る実施の形態について、以下、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に示す実施の形態は一例であり、これに限定されない。なお、以下に示す実施の形態では、本発明を信号源からのオーディオ信号を増幅して出力するオーディオ装置に適用した場合を例として説明する。
本発明の実施の形態に係るオーディオ装置10の構成を図1に示す。図1に示すオーディオ装置10は、入力部12と、ADC(Analog to Digital Converter)14と、信号処理部16と、DAC(Digital to Analog COnvertor)18と、増幅部20と、出力部22と、操作入力部24と、MPU(Micro Procesing Unit)26と、マイクロフォン入力部28と、を備える。
入力部12は、ラジオ受信機、光ディスクプレーヤ等の信号源3に接続され、信号源13からのオーディオ信号の入力を受け付ける。
ADC14は、入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換する。勿論、入力される信号がデジタル信号である場合には設けなくともよい。
信号処理部16は、デジタルシグナルプロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)を含んで構成され、デジタルオーディオ信号に所定の処理を施して出力する。信号処理部16が施す処理には、後述する定在波の補正処理が含まれる。
DAC18は、信号処理部16からのデジタルオーディオ信号をアナログ信号に変換する。
増幅部20は、DAC18からのアナログオーディオ信号を増幅する。
出力部22は、増幅部20からのアナログオーディオ信号を、出力部22に接続されたスピーカ23に供給する。
スピーカ23は、直方状の部屋の内部に配置される。スピーカ23からの放音により、部屋の内部に音場が形成される。部屋は、直方状であればよく、専門のオーディルームに限らず、一般的な居住用の部屋や車の内部であってもよい。
操作入力部24は、オーディオ装置10の動作に関するユーザからの操作入力を受け付ける。操作入力部24は、操作パネル、リモートコントローラ等から構成される。
マイクロフォン入力部28は、室内に配置されるマイクロフォン29の端子が接続され、マイクロフォン29が受信する室内の音声信号を受け付ける。マイクロフォン29は、オーディオ装置10の使用の前処理(機器設定)に用いられる。
MPU26は、オーディオ装置10の動作を制御し、信号処理部16の設定を行う。なお、MPU26は信号処理部16の制御のみをするものとし、オーディオ装置10の制御部をMPU26とは別に設けるようにしてもよい。MPU26は、大きさ判別部30と、周波数算出部32と、周波数抽出部34と、周波数判別部36と、設定部38と、を備える。
大きさ判別部30は、部屋の大きさ(長さ、幅、高さ)を判別する。部屋の大きさは、スピーカ23からパルス波を出力し、ユーザが壁際に配置したマイクロフォン29により集音したデータに基づいて算出される。例えば、ユーザは、スピーカ23から一方の壁に対して略垂直の位置にマイクロフォン29を配置し、スピーカ23から出力されたパルス波をマイクロフォン29で集音する。
大きさ判別部30は、出力パルス信号のデータと、検出信号のデータとを比較して、パルス遅延量を算出する。大きさ判別部30は、得られたパルス遅延量に基づいて直方状の部屋の一辺の大きさ(長さ、幅、高さのいずれか)を算出する。ここで、スピーカ23は部屋の壁に沿って配置されていることを前提としている。なお、スピーカ23の筐体の大きさ分を補正することにより、より高精度の測定が可能となる。
ユーザは、部屋の長さ、幅、高さについて、マイクロフォン29を部屋の三方ごとに配置し、オーディオ装置10を操作してパルス波の出力、集音を行う。例えば、ユーザは、マイクロフォン29を所望の位置に配置した上で、操作入力部24より測定モードに設定する。測定モードが設定されることにより、オーディオ装置10は、パルス信号の出力、集音を行う。測定は、部屋の長さ、幅、高さのそれぞれについて行われる。大きさ判別部30は、測定結果に基づいてそれぞれの値を判別し、メモリ31に記憶する。
メモリ31はEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等から構成され、オーディオ装置10の電源が切られた後でもデータを保持する。メモリ31に記憶された部屋の大きさに関するデータは、再測定によって、変更することができる。
周波数算出部32は、メモリ31に記憶された部屋の大きさに基づいて、室内に発生する定在波を特徴づける理論的共振周波数の群を算出する。具体的には、周波数算出部32は、部屋の大きさ(長さ、幅、大きさ)から、平面波に関する三次元の波動方程式(下記数式)に基づいて、共振周波数の群を算出する。算出される共振周波数は、理想的な直方状の部屋の大きさから決定される理論的な値である。
Figure 2007158589
(ただし、C:音速[m/s]、L:部屋の長さ[m]、W:部屋の幅[m]、H:部屋の高さ[m」、x,y,z:0又は正の整数)
周波数抽出部34は、スピーカ23からテスト用に放音されるサインスイープ信号についてマイクロフォン29が受信した測定信号の周波数特性から、所定のピーク値を有する周波数を抽出する。
例えば、周波数抽出部34は、スピーカ23からサインスイープ信号が放音されたときにマイクロフォン29を介して得られる計測信号について、周波数特性の平均レベルより所定程度大きく増減した周波数のピーク値およびディップ値のうち増減幅の大きい上位の周波数を抽出する。抽出する周波数の数は、例えば、MPU26、信号処理部16の処理能力に応じてデフォルトで定められる。
周波数判別部36は、周波数抽出部34が抽出した周波数と、メモリ31に記憶された理論的共振周波数の群と、を比較し、理論的共振周波数から所定周波数範囲内にある実測周波数を共振周波数として判別する。
設定部38は、周波数判別部36が共振周波数として判別した周波数に基づいて、定在波の影響を排除するよう信号処理部16の処理パラメータを設定する。例えば、設定部38は、信号処理部16のデジタルフィルタについて判別された共振周波数のピークを除去するよう信号処理部16の処理パラメータを設定する。このようにすることにより、信号処理部16において共振周波数について補正されたオーディオ信号がスピーカ23から放音され、室内の音場は定在波の影響が排除された忠実度の高いものとなる。
次に、上記構成の本実施の形態に係るオーディオ装置10の動作について説明する。
本オーディオ装置10を通常の状態で使用する前には、信号処理部16を初期設定するための前処理が行われる。
前処理では、まず、ユーザは、操作入力部24より測定モードに設定して、オーディオ装置10に部屋の大きさ(長さ、幅、高さ)を測定させる。すなわち、ユーザは、マイクロフォン29を部屋の一方向に配置する。オーディオ装置10は、スピーカ23からパルス波を出力し、マイクロフォン29で集音する。ユーザは、3方向について測定を繰り返す。大きさ判別部30は測定結果に基づいて部屋の大きさ(長さ、幅、高さ)を判別し、メモリ31に記憶する。
周波数算出部32はメモリ31から部屋の大きさを示すパラメータを読出し、上記数式に基づいて周波数の群を算出する。なお、精度の向上のため、スピーカ23の筐体の大きさを自動的に補正するようにしてもよい。
上記数式において、(x,y,z)はいずれも0,1,2,3…を取りうるが、好ましくは、そのうちの所定数のモードを考慮する。例えば、特に、向かい合った壁間の定在波(軸波)が強調される傾向があり、(x、y、z)=(1,0,0)、(2,0,0)…、(0,1,0)、(0,2,0)…、(0,0,1)、(0,0,2)…、などのモードを主に考慮すればよい(0は、その方向の定在波が無いことを意味する)。また、特に定在波が聴感に与える影響が大きい低周波数域を主に考慮すれば、ある程度十分な精度が得られる。
例えば、長さL=4.6m、幅W=4.1m、高さH=2.55mの理想的な直方状の部屋を考えた場合には、低周波数域(500Hz以下)のみを考慮して、(x,y,z)を10以下として、図2の表に示す周波数群について考えれば実用上は充分である。勿論、より広い周波数域、より多いモード数の組み合わせについて算出して用いてもよい。周波数算出部32が算出した理論的共振周波数群は、図2に示すような表としてメモリ31に記憶される。
次の前処理として、ユーザは、例えば操作入力部24よりテストモードに設定し、信号源13からサインスイープ信号を出力させ、オーディオ装置10にスピーカ23から出力される音をマイクロフォン29を通じて計測させる。ユーザは、好ましくは、マイクロフォン29を部屋の聴取位置に配置する。周波数抽出部34は、得られた計測信号の周波数特性に基づいて、所定条件を満たすピーク周波数を抽出する。例えば、周波数特性の平均レベルより±8dB程度大きく増減した周波数のピーク値、ディップ値を抽出する。抽出する周波数の数は、信号処理部16、MPU26の処理能力に応じて定めることができ、例えば、10個とする。
周波数判別部36は、周波数抽出部34が抽出した各周波数について、メモリ31に記憶された理論的共振周波数群と比較する。周波数判別部36は、理論的共振周波数から所定周波数範囲内、例えば、その前後3%(各理論周波数に3%を乗じた値)以内にある実測周波数を共振周波数として判別する。
定在波の周波数分布は、波長、室内の状態、リスニングポジションによって、部屋の大きさから求めた理論的な分布とは異なる。したがって、理論値に所定の幅を持たせておくことが必要となる。
設定部38は、周波数判別部36が共振周波数として判別した周波数に基づいて、定在波の影響を排除するよう信号処理部16の処理パラメータを設定する。例えば、設定部38は、信号処理部16のデジタルフィルタについて、判別された共振周波数のピークを除去するよう信号処理部16のパラメータを設定する。パラメータは信号処理部16あるいは他に設けられた記憶部(図示せず)に保持される。
以上で前処理は完了し、信号処理部16は、入力された信号について、共振周波数で特徴づけられる定在波を高精度に補正処理する。信号処理部16は、たとえば、パラメトリック・イコライジングによって補正する。すなわち、周波数判別部36が判別した共振周波数をF0として、F0のピークまたはディップレベルからから所定レベル(たとえば3dB)低いレベルの周波数をFL、FHとし、F0/(FH−FL)を算出して補正Q値を得る。得られたQ値の逆特性においてF0における平均値からのずれを補正量とし、補正前の周波数特性に付加する。得られたすべての共振周波数群について補正を行うことにより、定在波に起因するピークのみが補正された、高忠実性の周波数特性が得られる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、直方状の室内に発生する定在波を特徴付ける共振周波数を高精度に判別できる。これにより、本来の周波数特性まで補正することなく、室内に固有の定在波について補正することができ、高忠実性の音場の構築が可能となる。
(実施例)
長さL=4.6m、幅W=4.1m、高さH=2.55mのオーディオルーム中に音声を出力したところ、ある聴取位置で測定した周波数特性は図3に示すようなものであった。図3に示す周波数特性において、増減レベルの大きかった上位10個の周波数は、54Hz、62.0Hz、67.7Hz、83.9Hz、93.3Hz、173Hz、220Hz、310Hz、363Hz、404Hzであった。なお、オーディオルームの大きさは、パルス波を用いて実測した。
上記数式に、長さL=4.6m、幅W=4.1m、高さH=2.55mを代入することにより、図2に示すようなモード数の組み合わせの表を得る。図2に示す表は、低周波数域(500Hz以下)のみを考慮して、(x,y,z)を10以下として得られる。
このような理論的共振周波数を実測により得られたピーク周波数と比較し、その前後3%にあれば対応すると判断する。これによれば、ピーク周波数のうち、54Hz、67.7Hz、83.9Hz、220Hz、363Hz、404Hzのものについては、対応する理論的周波数が存在し、これらの周波数が定在波を特徴付ける共振周波数であると判断できる。
一方で、実測された62.0Hz、93.3Hz、173Hz、310Hzには対応する理論的周波数が存在せず、これらのピーク周波数は定在波によるものではないと判断できる。したがって、ピーク周波数の中から、定在波を特徴付けるピーク周波数を選別することが可能であることがわかる。
上記実施の形態では、信号源13からのオーディオ信号を増幅して出力するオーディオ装置10を例として説明した。しかし、これに限らず、本発明は、オーディオ信号を出力して室内に音場を形成する再生装置、サーバ等いかなるオーディオ装置にも適用可能である。
上記実施の形態では、部屋の大きさ(長さ、幅、高さ)は、マイクロフォン29などを用いて実測するものとした。しかし、これに限らず、部屋の大きさをユーザが直接入力可能な構成としてもよい。この場合、図4に示すような構成において、ユーザは操作入力部24から予め把握している部屋の大きさを入力し、入力値はメモリ31に記憶される。
さらに、標準的な住宅を想定し、部屋の大きさ(長さ、幅、高さ)の複数の組を予めメモリ31に記憶させておき、ユーザが使用環境に応じて適宜選択可能な構成としてもよい。
本発明の実施の形態にかかるオーディオ装置の構成を示すブロック図である。 理論的共振周波数の群の一例を示す図である。 実測した周波数特性を示す図である。 本発明の他の実施の形態にかかるオーディオ装置の構成を示すブロック図である。
符号の説明
10:オーディオ装置、12:入力部、14:ADC、16:信号処理部、18:DAC、20:増幅部、22:出力部、23:スピーカ、24:操作入力部、26:MPU、28:マイクロフォン入力部、29:マイクロフォン、30:大きさ判別部、31:メモリ、32:周波数算出部、34:周波数抽出部、36:周波数判別部、38:設定部

Claims (7)

  1. 室内に形成される音場における定在波の影響を補正するための音場補正方法であって、
    直方状の部屋の大きさから、下記数式に基づいて定在波を特徴づける理論的共振周波数の群を算出する周波数算出ステップと、
    部屋において実測された周波数特性から、所定数のピーク周波数を抽出する周波数抽出ステップと、
    前記周波数抽出ステップで抽出された所定数のピーク周波数について、前記周波数算出ステップで算出された理論的共振周波数のいずれかから所定周波数範囲内にあるものを、実測共振周波数と判別する周波数判別ステップと、
    前記周波数判別ステップで判別された実測共振周波数に基づいて、定在波の影響を補正するよう信号を処理する信号処理ステップと、
    を備える、ことを特徴とする音場補正方法。
    Figure 2007158589
    (ただし、C:音速[m/s]、L:部屋の長さ[m]、W:部屋の幅[m]、H:部屋の高さ[m」、x,y,z:0および正の整数)
  2. さらに、部屋の大きさを取得する大きさ判別ステップを備える、ことを特徴とする請求項1に記載の音場補正方法。
  3. さらに、ユーザから部屋の大きさの入力を受け付ける入力ステップを備える、ことを特徴とする請求項1に記載の音場補正方法。
  4. 室内に形成される音場における定在波の影響を補正するための音場補正装置であって、
    直方状の部屋の大きさから、下記数式に基づいて定在波を特徴づける理論的共振周波数の群を算出する周波数算出部と、
    部屋において実測された周波数特性から、所定数のピーク周波数を抽出する周波数抽出部と、
    前記周波数抽出部で抽出された所定数のピーク周波数について、前記周波数算出部で算出された理論的共振周波数のいずれかから所定周波数範囲内にあるものを、実測共振周波数と判別する周波数判別部と、
    前記周波数判別部で判別された実測共振周波数に基づいて、定在波の影響を補正するよう信号を処理する信号処理部と、
    を備える、ことを特徴とする音場補正装置。
    Figure 2007158589
    (ただし、C:音速[m/s]、L:部屋の長さ[m]、W:部屋の幅[m]、H:部屋の高さ[m」、x,y,z:0又は正の整数)
  5. さらに、部屋の大きさを取得する大きさ判別部を備える、ことを特徴とする請求項4に記載の音場補正装置。
  6. さらに、ユーザから部屋の大きさの入力を受け付ける入力部を備える、ことを特徴とする請求項4に記載の音場補正装置。
  7. 請求項4乃至6に記載の音場補正装置を備えるオーディオ装置。
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