JP4004772B2 - 平形柔軟ケーブルの電気接触子、電気接触子付き平形柔軟ケーブル及びその製造方法 - Google Patents
平形柔軟ケーブルの電気接触子、電気接触子付き平形柔軟ケーブル及びその製造方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、FFC(フレキシブル・フラット・ケーブル)、FPC(フレキシブル・プリンテッド・サーキット)などの平形柔軟ケーブルにピアシングにより取り付けられる電気接触子の技術分野に属する。本発明は、平形柔軟ケーブルとの電気接続の安定性を向上させ、また平形柔軟ケーブルからの抜け止めを防止した電気接触子に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、FPCにピアシングにより取り付けられる電気接触子として、相手側の電気接触子等に接続する接続部と、接続部に連続して設けられ、底板から圧着片が間隔をあけて立ち上がりFPCに接続する取付部とを備えた電気接触子が知られている(例えば特開平4−223069号公報を参照)。この電気接触子は、圧着片をFPCに突き刺し、圧着片のうちFPCから突き出た突出部をFPCに向かって押し倒し底板に向かって押圧することで電気接触子をFPCに取り付け、圧着片をFPCの導体に接触させることで導体と電気接触子との電気的接続を果たすようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このようなピアシングを行う場合、加工誤差等により、加工機械から圧着片の突出部に付与された押圧力が突出部をFPCに向かって押圧するために有効に利用されないことがある。例えば突出部に付与された押圧力が突出部をFPCの表面に沿う方向に過剰に延ばすために利用されると、突出部のFPCへの押圧力が充分には得られず、電気接触子とFPCとの接続強度が設計目標を下回ることになる。そうなると、電気接触子とFPCとの電気接続が不安定になり、また、例えばFPCと電気接触子とに引っ張り力等の外力が負荷されたときには、電気接触子がFPCから抜けるという不具合が起こる。このように接続強度が不十分な電気接触子付きのFPCは不良品となり、製品の歩留まりを低下させる。このような課題は、この種の電気接触子をFFCなど他の平形柔軟ケーブルに取り付ける場合にも起こる可能性がある。特に、平形柔軟ケーブルを薄型化し、電気接触子を小型化したときには、このような電気接続の安定性欠如、電気接触子の平形柔軟ケーブルからの脱落が起こりやすくなり、歩留まりの低下が起こりやすくなると考えられる。
【0004】
本発明は、このような点に着目してなされたものであり、その目的とするところは、圧着片の突出部を押し倒し底板に向かって押圧するときに突出部の先端を対向する案内片に当てることで突出部に付与された押圧力を突出部が平形柔軟ケーブルの目標面に向かって押圧する力として有効に利用し、これによって突出部の平形柔軟ケーブルへの押圧力を充分に確保し又は突出部を平形柔軟ケーブルに充分な深さで食い込ませ、それによって電気接触子と平形柔軟ケーブルとの接続強度を向上させ、電気接続の安定性の向上及び電気接触子の平形柔軟ケーブルからの脱落防止を図り、電気接触子付き平形柔軟ケーブルの歩留まりの向上を図ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の平形柔軟ケーブルの電気接触子は、相手側部材に接続する接続部と、接続部に連続して設けられ、平形柔軟ケーブルに取り付けられる取付部とを備え、取付部は底板と、内面同士が向き合うように間隔をあけて底板から立ち上がる少なくとも一対の圧着片及び案内片とを備え、圧着片及び案内片を平形柔軟ケーブルに突き刺し、圧着片のうち平形柔軟ケーブルから突き出た突出部を、案内片に向かって押し倒し底板に向かって押圧すると、突出部の先端が案内片の内面に案内されることで突出部が平形柔軟ケーブルにおける圧着片に突き刺された部位と案内片に突き刺された部位との間の目標面を押圧するように構成したことを特徴としている。
【0006】
この電気接触子は、圧着片及び案内片を平形柔軟ケーブルに突き刺し、圧着片のうち平形柔軟ケーブルから突き出た突出部を、案内片に向かって押し倒し底板に向かって押圧すると、突出部の先端が案内片の内面に案内されることで突出部が平形柔軟ケーブルにおける圧着片に突き刺された部位と案内片に突き刺された部位との間の目標面を押圧する。このとき、圧着片が平形柔軟ケーブルの導体を貫通する形態、案内片が平形柔軟ケーブルの導体を貫通する形態、圧着片の突出部が平形柔軟ケーブルの導体を押圧し又は導体に食い込む形態、底板が平形柔軟ケーブルの導体を押圧する形態のうち少なくとも1つの形態が実現されることで、電気接触子と平形柔軟ケーブルの導体との電気的接続が果たされる。その場合、圧着片の突出部の先端が案内片の内面に案内されることで突出部に付与された押圧力が突出部を平形柔軟ケーブルの目標面に向かって押圧する力として有効に利用されるので、突出部の平形柔軟ケーブルへの押圧力が充分に確保され又は突出部が平形柔軟ケーブルに充分な深さで食い込む。そのため、上記いずれの接続形態においても電気接触子と平形柔軟ケーブルとの接続強度が向上し、電気接続の安定性が向上すると共に、電気接触子の平形柔軟ケーブルからの脱落が防止され、電気接触子付き平形柔軟ケーブルの歩留まりが向上する。
【0007】
請求項2の平形柔軟ケーブルの電気接触子は、相手側部材に接続する接続部と、接続部に連続して設けられ、平形柔軟ケーブルに取り付けられる取付部とを備え、取付部は底板と、内面同士が向き合うように間隔をあけて底板から立ち上がる少なくとも一対の圧着片及び案内片とを備え、圧着片は、底板に連続して設けられ且つ圧着片を平形柔軟ケーブルに突き刺したときに平形柔軟ケーブルに嵌入する基部と、この基部に連続して設けられると共に圧着片を平形柔軟ケーブルに突き刺したときに平形柔軟ケーブルから突き出し、案内片に向かって押し倒され底板に向かって押圧されると、先端が案内片の内面に案内されることで平形柔軟ケーブルにおける圧着片に突き刺された部位と案内片に突き刺された部位との間の目標面を押圧する突出部とを備えたことを特徴としている。
【0008】
この電気接触子は、圧着片及び案内片を平形柔軟ケーブルに突き刺し、圧着片のうち平形柔軟ケーブルから突き出た突出部を、案内片に向かって押し倒し底板に向かって押圧すると、突出部の先端が案内片の内面に案内されることで突出部が平形柔軟ケーブルにおける圧着片に突き刺された部位と案内片に突き刺された部位との間の目標面を押圧する。このとき、圧着片が平形柔軟ケーブルの導体を貫通する形態、案内片が平形柔軟ケーブルの導体を貫通する形態、圧着片の突出部が平形柔軟ケーブルの導体を押圧し又は導体に食い込む形態、底板が平形柔軟ケーブルの導体を押圧する形態のうち少なくとも1つの形態が実現されることで、電気接触子と平形柔軟ケーブルの導体との電気的接続が果たされる。その場合、圧着片の突出部の先端が案内片の内面に案内されることで突出部に付与された押圧力が突出部を平形柔軟ケーブルの目標面に向かって押圧する力として有効に利用されるので、突出部の平形柔軟ケーブルへの押圧力が充分に確保され又は突出部が平形柔軟ケーブルに充分な深さで食い込む。そのため、上記いずれの接続形態においても電気接触子と平形柔軟ケーブルとの接続強度が向上し、電気接続の安定性が向上すると共に、電気接触子の平形柔軟ケーブルからの脱落が防止され、電気接触子付き平形柔軟ケーブルの歩留まりが向上する。
【0009】
請求項3の平形柔軟ケーブルの電気接触子は、請求項1又は請求項2の電気接触子において、各対の圧着片及び案内片が底板の幅方向に沿って内面同士が向き合うように間隔をあけて立ち上がり、底板の長手方向に沿って圧着片と案内片とが交互に並ぶように圧着片及び案内片が複数対設けられ、全体として圧着片及び案内片がそれぞれ千鳥配置されている。
【0010】
このようにすれば、複数対の圧着片及び案内片を設ける形態のなかでは、突出部の平形柔軟ケーブルを押圧する部位又は食い込む部位が電気接触子の取付部において、より均一に分布する。そのため、圧着片及び案内片の対の数が同一である形態のなかで、電気接触子と平形柔軟ケーブルとの接続強度が高くなり、電気接続の安定性が向上すると共に、電気接触子の平形柔軟ケーブルからの脱落が防止される。
【0011】
請求項4の平形柔軟ケーブルの電気接触子は、請求項1ないし請求項3のうちいずれか1項の電気接触子において、底板には、圧着片及び案内片が立ち上がる側に向かって突き出て平形柔軟ケーブルに食い込む突起が設けられている。
【0012】
このようにすれば、突起が平形柔軟ケーブルに食い込むので、電気接触子と平形柔軟ケーブルとの間で滑りが生じ難くなり。電気接触子の平形柔軟ケーブルからの脱落が更に防止される。
【0013】
請求項5の平形柔軟ケーブルの電気接触子は、請求項1ないし請求項4のうちいずれか1項の電気接触子において、圧着片の内面には、平形柔軟ケーブルに食い込む突起が設けられている。
【0014】
このようにすれば、突起が平形柔軟ケーブルに食い込むので、電気接触子と平形柔軟ケーブルとの間で滑りが生じ難くなり。電気接触子の平形柔軟ケーブルからの脱落が更に防止される。
【0015】
請求項6は平形柔軟ケーブルに電気接触子が取り付けられてなる電気接触子付き平形柔軟ケーブルであって、電気接触子は、相手側部材に接続する接続部と、接続部に連続して設けられ、平形柔軟ケーブルに取り付けられる取付部とを備え、取付部は底板と、内面同士が向き合うように間隔をあけて底板から立ち上がる少なくとも一対の圧着片及び案内片を備え、圧着片及び案内片は平形柔軟ケーブルを突き刺し、圧着片のうち平形柔軟ケーブルから突き出た突出部は、案内片に向かって倒れて先端が案内片の内面を押圧しており、突出部が平形柔軟ケーブルにおける圧着片に突き刺された部位と案内片に突き刺された部位との間の目標面を押圧していることを特徴としている。
【0016】
この電気接触子付き平形柔軟ケーブルは、電気接触子の圧着片及び案内片を平形柔軟ケーブルに突き刺し、圧着片のうち平形柔軟ケーブルから突き出た突出部を、案内片に向かって押し倒し底板に向かって押圧することで得られる。その過程において、突出部の先端が案内片の内面に案内されることで突出部が平形柔軟ケーブルにおける圧着片に突き刺された部位と案内片に突き刺された部位との間の目標面を押圧する。このとき、圧着片が平形柔軟ケーブルの導体を貫通する形態、案内片が平形柔軟ケーブルの導体を貫通する形態、圧着片の突出部が平形柔軟ケーブルの導体を押圧し又は導体に食い込む形態、底板が平形柔軟ケーブルの導体を押圧する形態のうち少なくとも1つの形態が実現されることで、電気接触子と平形柔軟ケーブルの導体との電気的接続が果たされている。その場合、圧着片の突出部の先端が案内片の内面に案内されることで突出部に付与された押圧力が突出部を平形柔軟ケーブルの目標面に向かって押圧する力として有効に利用されるので、突出部の平形柔軟ケーブルへの押圧力が充分に確保され又は突出部が平形柔軟ケーブルに充分な深さで食い込む。そのため、上記いずれの接続形態においても電気接触子と平形柔軟ケーブルとの接続強度が向上し、電気接続の安定性が向上すると共に、電気接触子の平形柔軟ケーブルからの脱落が防止され、電気接触子付き平形柔軟ケーブルの歩留まりが向上する。
【0017】
請求項7の電気接触子付き平形柔軟ケーブルは、請求項6の電気接触子付き平形柔軟ケーブルにおいて、各対の圧着片及び案内片が底板の幅方向に沿って内面同士が向き合うように間隔をあけて立ち上がり、底板の長手方向に沿って圧着片と案内片とが交互に並ぶように圧着片及び案内片が複数対設けられ、全体として圧着片及び案内片がそれぞれ千鳥配置されている。
【0018】
このようにすれば、複数対の圧着片及び案内片を設ける形態のなかでは、突出部の平形柔軟ケーブルを押圧する部位又は食い込む部位が電気接触子の取付部において、より均一に分布する。そのため、圧着片及び案内片の対の数が同一である形態のなかで、電気接触子と平形柔軟ケーブルとの接続強度が高くなり、電気接続の安定性が向上すると共に、電気接触子の平形柔軟ケーブルからの脱落が防止される。
【0019】
請求項8の電気接触子付き平形柔軟ケーブルは、請求項6又は請求項7の電気接触子付き平形柔軟ケーブルにおいて、底板には、圧着片及び案内片が立ち上がる側に向かって突き出て平形柔軟ケーブルに食い込む突起が設けられている。
【0020】
このようにすれば、突起が平形柔軟ケーブルに食い込むので、電気接触子と平形柔軟ケーブルとの間で滑りが生じ難くなり。電気接触子の平形柔軟ケーブルからの脱落が更に防止される。
【0021】
請求項9の電気接触子付き平形柔軟ケーブルは、請求項6ないし請求項8のうちいずれか1項の電気接触子付き平形柔軟ケーブルにおいて、圧着片の内面には、平形柔軟ケーブルに食い込む突起が設けられている。
【0022】
このようにすれば、突起が平形柔軟ケーブルに食い込むので、電気接触子と平形柔軟ケーブルとの間で滑りが生じ難くなり。電気接触子の平形柔軟ケーブルからの脱落が更に防止される。
【0023】
請求項10は請求項1ないし請求項5のうちいずれか1項の平形柔軟ケーブルの電気接触子を用いた電気接触子付き平形柔軟ケーブルの製造方法であって、圧着片及び案内片を平形柔軟ケーブルに突き刺し、圧着片のうち平形柔軟ケーブルから突き出た突出部を、案内片に向かって押し倒し、底板に向かって押圧し、突出部の先端が案内片の内面に案内されることで突出部を平形柔軟ケーブルにおける圧着片に突き刺された部位と案内片に突き刺された部位との間の目標面に押圧させることを特徴としている。
【0024】
この製造方法により得られた電気接触子付き平形柔軟ケーブルの場合、圧着片が平形柔軟ケーブルの導体を貫通する形態、案内片が平形柔軟ケーブルの導体を貫通する形態、圧着片の突出部が平形柔軟ケーブルの導体を押圧し又は導体に食い込む形態、底板が平形柔軟ケーブルの導体を押圧する形態のうち少なくとも1つの形態が実現されることで、電気接触子と平形柔軟ケーブルの導体との電気的接続が果たされている。その場合、圧着片の突出部の先端が案内片の内面に案内されることで突出部に付与された押圧力が突出部を平形柔軟ケーブルの目標面に向かって押圧する力として有効に利用されるので、突出部の平形柔軟ケーブルへの押圧力が充分に確保され又は突出部が平形柔軟ケーブルに充分な深さで食い込む。そのため、上記いずれの接続形態においても電気接触子と平形柔軟ケーブルとの接続強度が向上し、電気接続の安定性が向上すると共に、電気接触子の平形柔軟ケーブルからの脱落が防止され、電気接触子付き平形柔軟ケーブルの歩留まりが向上する。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。図1ないし図4は第1実施形態である平形柔軟ケーブル200の電気接触子100を示す。平形柔軟ケーブル200は、箔状の導体210を柔軟性を有する面状の絶縁体220の両面、片面、又は中間層に設けてなる。この平形柔軟ケーブル200としては、FFC、FPCが例示される。
【0026】
上記電気接触子100は、相手側部材に接続する接続部110と、接続部110に連続して設けられ、平形柔軟ケーブル200に取り付けられる取付部120とを備えている。この実施形態の電気接触子100は雌形であるので、接続部110は箱形に形成され、内部に板バネが設けられている。相手側部材は相手側の雄形の電気接触子(図示省略)である。本発明は他の形態の接続部を有する雌形電気接触子にも適用することができるし、ピン形その他の形態の接続部を有する雄形の電気接触子にも適用することができる。さらに、本発明は例えば接続部がバレルである電気接触子など、他の形態の接続部を有する電気接触子にも適用することができる。
【0027】
取付部120は、平板状の底板121と、内面同士122a、123aが向き合うように間隔をあけて底板121から立ち上がる少なくとも一対の圧着片122及び案内片123とを備えている。この実施形態では、圧着片122及び案内片123が略矩形状の底板121の幅方向に沿って向き合っている。詳しくは略矩形状の底板121の幅方向の一端から圧着片122が、他端から案内片123がそれぞれ立ち上がっており、三対の圧着片122及び案内片123が設けられているが、これによって底板の形状、圧着片及び案内片の配置及び対数が限定されるものではない。圧着片122及び案内片123は、平形柔軟ケーブル200に突き刺されるから、先端の厚さが薄く形成され又は先端の幅が狭く形成され、またはこれらを組み合わせることが好ましい。
【0028】
取付部120における圧着片122及び案内片123の配置、圧着片122及び案内片123の形状は、次の作用が得られるように決定される。その作用とは、図5ないし図9に示すように、圧着片122及び案内片123を平形柔軟ケーブル200に突き刺し、圧着片122のうち平形柔軟ケーブル200から突き出た突出部122cを、案内片123に向かって押し倒し底板121に向かって押圧すると、突出部122cの先端122c’が案内片123の内面123aに案内されることで突出部122cが平形柔軟ケーブル200における圧着片122に突き刺された部位230と案内片123に突き刺された部位240との間の目標面250を押圧するというものである。
【0029】
すなわち、圧着片122は、底板121に連続して設けられた基部122bと、この基部122bに連続して設けられた突出部122cとを備えている。圧着片122を平形柔軟ケーブル200に突き刺したときに平形柔軟ケーブル200のなかに嵌入している部分が基部122bであり、平形柔軟ケーブル200から突き出る部分が突出部122cである。そして、突出部122cは、案内片123に向かって押し倒され底板121に向かって押圧されると、先端122c’が案内片123の内面123aに案内されることで平形柔軟ケーブル200における圧着片122に突き刺された部位230と案内片123に突き刺された部位240との間の目標面250を押圧する。そのためには、図8及び図9に示すように、基部122bの高さAが平形柔軟ケーブル200の厚さtにほぼ等しいこと、つまり(A=t)であることが求められる。しかも、突出部122cの高さBが圧着片122及び案内片123の内面間の距離dと等しいかそれ以上であること、つまり(B≧d)であることが求められる。
【0030】
図1ないし図4に示すように、この電気接触子100では、各対の圧着片122及び案内片123が底板121の幅方向に沿って内面同士122a、123aが向き合うように間隔をあけて立ち上がり、底板121の長手方向に沿って圧着片122と案内片123とが交互に並ぶように圧着片122及び案内片123が複数対設けられ、全体として圧着片122及び案内片123がそれぞれ千鳥配置されている。
【0031】
図3及び図4に示すように、この電気接触子100では、底板121に、圧着片122及び案内片123が立ち上がる側に向かって突き出て平形柔軟ケーブル200に食い込む突起122dが設けられている。この突起122dは、例えばシアリング加工により底板121の一部を圧着片122及び案内片123が立ち上がる側に向かって切り起こすことで形成されている。この実施形態では突起122dを横に寝た三角錐状の形状に形成しているが、これによって突起の形状が限定されるものではない。
【0032】
上記電気接触子100を用いた電気接触子付き平形柔軟ケーブルの製造方法を図8により説明する。まず、圧着片122及び案内片123を平形柔軟ケーブル200に突き刺す(最初の図)。次いで、圧着片122のうち平形柔軟ケーブル200から突き出た突出部122cを、案内片123に向かって押し倒し、底板121に向かって押圧する(2番目の図から3番目の図)。そして、突出部122cの先端122c’が案内片123の内面123aに案内されることで突出部122cを平形柔軟ケーブル200における圧着片122に突き刺された部位230と案内片123に突き刺された部位240との間の目標面250に押圧させる(最後の図)。図9に示した製造方法は、図8の製造方法に較べて最終段階で突出部122cを底板121に向かって更に強く押圧して、圧着片122の突出部122cを、少なくとも先端側で平形柔軟ケーブル200の導体210に食い込ませている。これらの実施形態は、導体210を絶縁体220の中間層に設けた平形柔軟ケーブル200を図示して説明しているが、導体210を絶縁体220の両面又は片面に設けた平形柔軟ケーブル200を用いた場合でも同様の製造方法を用いることができる。導体210を絶縁体220の中間層に設けた平形柔軟ケーブル200に突出部122cが食い込む場合、本発明は、突出部122cが平形柔軟ケーブル200の絶縁体220に食い込んで導体210にまでは至らない実施形態と、突出部122cが平形柔軟ケーブル200の導体210まで食い込む実施形態との両方を含む。
【0033】
従って、この第1実施形態の電気接触子100の場合、圧着片122及び案内片123を平形柔軟ケーブル200に突き刺し、圧着片122のうち平形柔軟ケーブル200から突き出た突出部122cを、案内片123に向かって押し倒し底板121に向かって押圧すると、突出部122cの先端122c’が案内片123の内面123aに案内されることで突出部122cが平形柔軟ケーブル200における圧着片122に突き刺された部位230と案内片123に突き刺された部位240との間の目標面250を押圧する。このとき、図8で示した形態では圧着片122及び案内片123が平形柔軟ケーブル200の導体210を貫通することで、電気接触子100と平形柔軟ケーブル200の導体210との電気的接続が果たされる。図9で示した形態では圧着片122及び案内片123が平形柔軟ケーブル200の導体210を貫通し、圧着片122の突出部122cが平形柔軟ケーブル200の導体210に食い込むことで、電気接触子100と平形柔軟ケーブル200の導体210との電気的接続が果たされる。導体210が絶縁体220の表面に露出している平形柔軟ケーブル200を用いたときには、圧着片122の突出部122cが平形柔軟ケーブルの導体を押圧することでも電気接触子100と平形柔軟ケーブル200の導体210との電気的接続が果たされる。いずれの場合でも、圧着片122の突出部122cの先端122c’が案内片123の内面123aに案内されることで突出部122cに付与された押圧力が突出部122cを平形柔軟ケーブル200の目標面250に向かって押圧する力として有効に利用されるので、突出部122cの平形柔軟ケーブル200への押圧力が充分に確保され又は突出部122cが平形柔軟ケーブル200に充分な深さで食い込む。そのため、上記いずれの接続形態においても電気接触子100と平形柔軟ケーブル200との接続強度が向上し、電気接続の安定性が向上すると共に、電気接触子100の平形柔軟ケーブル200からの脱落が防止され、電気接触子付き平形柔軟ケーブルの歩留まりが向上する。
【0034】
電気接触子100の平形柔軟ケーブル200の導体210との接続形態は種々あり、圧着片122が平形柔軟ケーブル200の導体210を貫通する形態、案内片123が平形柔軟ケーブル200の導体210を貫通する形態、圧着片122の突出部122cが平形柔軟ケーブル200の導体210を押圧し又は導体210に食い込む形態、底板121が平形柔軟ケーブル200の導体210を押圧する形態のうち少なくとも1つの形態が実現されることで、電気接触子100と平形柔軟ケーブル200の導体210との電気的接続が果たされる。従って、例えば、図10に示すように、圧着片122のみが平形柔軟ケーブル200の導体210を貫通する形態、図11に示すように、案内片123のみが平形柔軟ケーブル200の導体210を貫通する形態、図12に示すように、圧着片122及び案内片123のいずれもが平形柔軟ケーブル200の導体210から外れた部分を貫通し、圧着片122の突出部122cが平形柔軟ケーブル200の表面にある導体210を押圧する形態、図13に示すように、圧着片122及び案内片123のいずれもが平形柔軟ケーブル200の導体210から外れた部分を貫通し、圧着片122の突出部122cが平形柔軟ケーブル200の導体210に食い込む形態、及びこれらを組み合わせた形態は、いずれも本発明の対象とする接続形態に含まれる。
【0035】
図14及び図15は別の接続形態を示し、いずれも本発明に含まれる接続形態である。図14は、案内片123が圧着片122の突出部122cに押されて圧着片122から離れる方向に若干傾斜している形態である。図15は、案内片123の先端を圧着片122の突出部122cに被さる方向に押圧して曲げた形態である。
【0036】
本発明は、二対以上の圧着片及び案内片を設けたときの各対の配置を限定するものではない。そのなかで、上記第1実施形態の電気接触子100は、全体として圧着片122及び案内片123をそれぞれ千鳥配置している。このようにすれば、複数対の圧着片122及び案内片123を設ける形態のなかでは、突出部122cの平形柔軟ケーブル200を押圧する部位又は食い込む部位が電気接触子100の取付部120において、より均一に分布する。そのため、圧着片122及び案内片123の対の数が同一である形態のなかで、電気接触子100と平形柔軟ケーブル200との接続強度が高くなり、電気接続の安定性が向上すると共に、電気接触子100の平形柔軟ケーブル200からの脱落が防止される。
【0037】
本発明は、取付部の底板を平滑にした実施形態を含む。そのなかで、上記第1実施形態の電気接触子100は、底板121に、圧着片122及び案内片123が立ち上がる側に向かって突き出て平形柔軟ケーブル200に食い込む突起121aを設けている。このようにすれば、突起121aが平形柔軟ケーブル200に食い込むので、電気接触子100と平形柔軟ケーブル200との間で滑りが生じ難くなり。電気接触子100の平形柔軟ケーブル200からの脱落が更に防止される。
【0038】
図16及び図17は第2実施形態の電気接触子100を示す。図16は第1実施形態の図8で示した形態に、図17は第1実施形態の図9で示した形態にそれぞれ対応する。第1実施形態の電気接触子100と同一の機能を発揮する部材には同一の符合を付してその説明を省略する。上記第1実施形態の電気接触子100と異なることは、第2実施形態の電気接触子100は、圧着片122の内面122aに、平形柔軟ケーブル200に食い込む突起122dが設けられている。このようにすれば、第1実施形態と同様の作用及び効果が得られる上、突起122dが平形柔軟ケーブル200に食い込むので、電気接触子100と平形柔軟ケーブル200との間で滑りが生じ難くなり。電気接触子100の平形柔軟ケーブル200からの脱落が更に防止される。
【0039】
図18及び図19は第3実施形態の電気接触子100を示す。第1実施形態の電気接触子100と同一の機能を発揮する部材には同一の符合を付してその説明を省略する。上記第1実施形態の電気接触子100は、圧着片122及び案内片123が略矩形状の底板121の幅方向に沿って向き合っていた。これに対して第3実施形態の電気接触子100は、圧着片122及び案内片123が略矩形状の底板121の長手方向に沿って向き合っている。このようにしても、第1実施形態と同様の作用及び効果が得られる。
【0040】
本発明は以上説明した実施形態により限定解釈されるものではない。また、本発明はこれらの実施形態の特徴を組み合わせてなる実施形態を含むものである。
【0041】
【発明の効果】
請求項1の平形柔軟ケーブルの電気接触子は、圧着片の突出部を押し倒し底板に向かって押圧するときに突出部の先端を案内片に当てることで突出部に付与された押圧力を突出部が平形柔軟ケーブルの目標面に向かって押圧する力として有効に利用するので、突出部の平形柔軟ケーブルへの押圧力を充分に確保し又は突出部を平形柔軟ケーブルに充分な深さで食い込ませ、それによって電気接触子と平形柔軟ケーブルとの接続強度を向上させ、電気接続の安定性を向上させることができると共に、電気接触子の平形柔軟ケーブルからの脱落を防止することができ、更に電気接触子付き平形柔軟ケーブルの歩留まりを向上させることができる。
【0042】
請求項2の平形柔軟ケーブルの電気接触子は、請求項1の平形柔軟ケーブルの電気接触子と同様の効果を得ることができる。
【0043】
請求項3のようにすれば、複数対の圧着片及び案内片を設ける場合、対の数が同一である形態のなかでは、電気接触子と平形柔軟ケーブルとの接続強度が高くなり、電気接続の安定性を向上させることができると共に、電気接触子の平形柔軟ケーブルからの脱落を防止することができる。
【0044】
請求項4のようにすれば、底板の突起が平形柔軟ケーブルに食い込むので、電気接触子と平形柔軟ケーブルとの間で滑りが生じ難くなり。電気接触子の平形柔軟ケーブルからの脱落を更に防止することができる。
【0045】
請求項5のようにすれば、圧着片の突起が平形柔軟ケーブルに食い込むので、電気接触子と平形柔軟ケーブルとの間で滑りが生じ難くなり。電気接触子の平形柔軟ケーブルからの脱落を更に防止することができる。
【0046】
請求項6の電気接触子付き平形柔軟ケーブルは、圧着片の突出部を押し倒し底板に向かって押圧するときに突出部の先端を案内片に当てることで突出部に付与された押圧力を突出部が平形柔軟ケーブルの目標面に向かって押圧する力として有効に利用するので、突出部の平形柔軟ケーブルへの押圧力を充分に確保し又は突出部を平形柔軟ケーブルに充分な深さで食い込ませ、それによって電気接触子と平形柔軟ケーブルとの接続強度を向上させ、電気接続の安定性を向上させることができると共に、電気接触子の平形柔軟ケーブルからの脱落を防止することができ、更に電気接触子付き平形柔軟ケーブルの歩留まりを向上させることができる。
【0047】
請求項7のようにすれば、複数対の圧着片及び案内片を設ける場合、対の数が同一である形態のなかでは、電気接触子と平形柔軟ケーブルとの接続強度が高くなり、電気接続の安定性を向上させることができると共に、電気接触子の平形柔軟ケーブルからの脱落を防止することができる。
【0048】
請求項8のようにすれば、底板の突起が平形柔軟ケーブルに食い込むので、電気接触子と平形柔軟ケーブルとの間で滑りが生じ難くなり。電気接触子の平形柔軟ケーブルからの脱落を更に防止することができる。
【0049】
請求項9のようにすれば、圧着片の突起が平形柔軟ケーブルに食い込むので、電気接触子と平形柔軟ケーブルとの間で滑りが生じ難くなり。電気接触子の平形柔軟ケーブルからの脱落を更に防止することができる。
【0050】
請求項10の電気接触子付き平形柔軟ケーブルの製造方法は、圧着片の突出部を押し倒し底板に向かって押圧するときに突出部の先端を案内片に当てることで突出部に付与された押圧力を突出部が平形柔軟ケーブルの目標面に向かって押圧する力として有効に利用するので、突出部の平形柔軟ケーブルへの押圧力を充分に確保し又は突出部を平形柔軟ケーブルに充分な深さで食い込ませ、それによって電気接触子と平形柔軟ケーブルとの接続強度を向上させ、電気接続の安定性を向上させることができると共に、電気接触子の平形柔軟ケーブルからの脱落を防止することができ、更に電気接触子付き平形柔軟ケーブルの歩留まりを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の電気接触子の斜視図である。
【図2】上記電気接触子の側面図である。
【図3】上記電気接触子の平面図である。
【図4】上記電気接触子の取付部の底板を切断したときの側面図である。
【図5】上記電気接触子を平形柔軟ケーブルに取り付けたときの側面図である。
【図6】上記電気接触子を平形柔軟ケーブルに取り付けたときの平面図である。
【図7】上記電気接触子を平形柔軟ケーブルに取り付けたときの要部の斜視図である。圧着片及び案内片は仮想線で示している。
【図8】上記電気接触子を平形柔軟ケーブルに取り付けるときの手順を示す断面図である。
【図9】上記電気接触子を平形柔軟ケーブルに取り付けるときの別の手順を示す断面図である。
【図10】上記電気接触子の圧着片のみが平形柔軟ケーブルの導体を貫通する接続形態を示す断面図である。
【図11】上記電気接触子の案内片のみが平形柔軟ケーブルの導体を貫通する接続形態を示す断面図である。
【図12】上記電気接触子の圧着片及び案内片のいずれもが平形柔軟ケーブルの導体から外れた部分を貫通し、圧着片の突出部が平形柔軟ケーブルの導体を押圧する形態を示す断面図である。
【図13】上記電気接触子の圧着片及び案内片のいずれもが平形柔軟ケーブルの導体から外れた部分を貫通し、圧着片の突出部が平形柔軟ケーブルの導体に食い込む形態を示す断面図である。
【図14】上記電気接触子と平形柔軟ケーブルとの他の接続形態を示す断面図である。
【図15】上記電気接触子と平形柔軟ケーブルとの他の接続形態を示す断面図である。
【図16】第2実施形態の電気接触子を平形柔軟ケーブルに取り付けるときの手順を示す断面図である。
【図17】第2実施形態の電気接触子を平形柔軟ケーブルに取り付けるときの別の手順を示す断面図である。
【図18】第3実施形態の電気接触子の斜視図である。
【図19】第3実施形態の電気接触子を平形柔軟ケーブルに取り付けたときの要部の斜視図である。圧着片及び案内片は仮想線で示している。
【符号の説明】
100 電気接触子
110 接続部
120 取付部
121 底板
121a 突起
122 圧着片
122a 内面
122c 突出部
122c’ 先端
122d 突起
123 案内片
200 平形柔軟ケーブル
210 導体
220 絶縁体
230 圧着片に突き刺された部位
240 案内片に突き刺された部位
250 目標面
Claims (10)
- 相手側部材に接続する接続部と、接続部に連続して設けられ、平形柔軟ケーブルに取り付けられる取付部とを備え、取付部は底板と、内面同士が向き合うように間隔をあけて底板から立ち上がる少なくとも一対の圧着片及び案内片とを備え、圧着片及び案内片を平形柔軟ケーブルに突き刺し、圧着片のうち平形柔軟ケーブルから突き出た突出部を、案内片に向かって押し倒し底板に向かって押圧すると、突出部の先端が案内片の内面に案内されることで突出部が平形柔軟ケーブルにおける圧着片に突き刺された部位と案内片に突き刺された部位との間の目標面を押圧するように構成したことを特徴とする平形柔軟ケーブルの電気接触子。
- 相手側部材に接続する接続部と、接続部に連続して設けられ、平形柔軟ケーブルに取り付けられる取付部とを備え、取付部は底板と、内面同士が向き合うように間隔をあけて底板から立ち上がる少なくとも一対の圧着片及び案内片とを備え、圧着片は、底板に連続して設けられ且つ圧着片を平形柔軟ケーブルに突き刺したときに平形柔軟ケーブルに嵌入する基部と、この基部に連続して設けられると共に圧着片を平形柔軟ケーブルに突き刺したときに平形柔軟ケーブルから突き出し、案内片に向かって押し倒され底板に向かって押圧されると、先端が案内片の内面に案内されることで平形柔軟ケーブルにおける圧着片に突き刺された部位と案内片に突き刺された部位との間の目標面を押圧する突出部とを備えたことを特徴とする平形柔軟ケーブルの電気接触子。
- 各対の圧着片及び案内片が底板の幅方向に沿って内面同士が向き合うように間隔をあけて立ち上がり、底板の長手方向に沿って圧着片と案内片とが交互に並ぶように圧着片及び案内片が複数対設けられ、全体として圧着片及び案内片がそれぞれ千鳥配置されている請求項1又は請求項2の平形柔軟ケーブルの電気接触子。
- 底板には、圧着片及び案内片が立ち上がる側に向かって突き出て平形柔軟ケーブルに食い込む突起が設けられている請求項1ないし請求項3のうちいずれか1項の平形柔軟ケーブルの電気接触子。
- 圧着片の内面には、平形柔軟ケーブルに食い込む突起が設けられている請求項1ないし請求項4のうちいずれか1項の平形柔軟ケーブルの電気接触子。
- 平形柔軟ケーブルに電気接触子が取り付けられてなる電気接触子付き平形柔軟ケーブルであって、電気接触子は、相手側部材に接続する接続部と、接続部に連続して設けられ、平形柔軟ケーブルに取り付けられる取付部とを備え、取付部は底板と、内面同士が向き合うように間隔をあけて底板から立ち上がる少なくとも一対の圧着片及び案内片を備え、圧着片及び案内片は平形柔軟ケーブルを突き刺し、圧着片のうち平形柔軟ケーブルから突き出た突出部は、案内片に向かって倒れて先端が案内片の内面を押圧しており、突出部が平形柔軟ケーブルにおける圧着片に突き刺された部位と案内片に突き刺された部位との間の目標面を押圧していることを特徴とする電気接触子付き平形柔軟ケーブル。
- 各対の圧着片及び案内片が底板の幅方向に沿って内面同士が向き合うように間隔をあけて立ち上がり、底板の長手方向に沿って圧着片と案内片とが交互に並ぶように圧着片及び案内片が複数対設けられ、全体として圧着片及び案内片がそれぞれ千鳥配置されている請求項6の電気接触子付き平形柔軟ケーブル。
- 底板には、圧着片及び案内片が立ち上がる側に向かって突き出て平形柔軟ケーブルに食い込む突起が設けられている請求項6又は請求項7の電気接触子付き平形柔軟ケーブル。
- 圧着片の内面には、平形柔軟ケーブルに食い込む突起が設けられている請求項6ないし請求項8のうちいずれか1項の電気接触子付き平形柔軟ケーブル。
- 請求項1ないし請求項5のうちいずれか1項の平形柔軟ケーブルの電気接触子を用いた電気接触子付き平形柔軟ケーブルの製造方法であって、圧着片及び案内片を平形柔軟ケーブルに突き刺し、圧着片のうち平形柔軟ケーブルから突き出た突出部を、案内片に向かって押し倒し、底板に向かって押圧し、突出部の先端が案内片の内面に案内されることで突出部を平形柔軟ケーブルにおける圧着片に突き刺された部位と案内片に突き刺された部位との間の目標面に押圧させることを特徴とする電気接触子付き平形柔軟ケーブルの製造方法。
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