JP4004369B2 - 画像調整方法及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真方式による画像形成装置の色合わせ調整等の調整方法及び画像形成装置に関し、より詳しくは、像担持体(画像形成手段;感光体ドラム)又は転写担持体(転写媒体;転写ベルト、用紙)上に形成された色成分画像を重ね合わせて多色画像を形成する際に生じる、多色画像の色ずれを自動的に調整する画像調整方法及び画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ディジタルカラー複写機等の画像形成装置は、入力されたデータを複数の色成分に分解して画像処理を施した後、各色成分毎の画像を重ね合わせて多色画像を形成する。多色画像の形成に際して、各色成分の画像が正確に重ね合わされない場合、形成された多色画像に色ずれが発生し、画質の低下を招くことがある。
特に、多色画像の形成速度を向上させる為に、各色成分毎に画像形成部を設けた画像形成装置では、各画像形成部にて各色成分の画像を形成し、形成した各色成分の画像を順次重ね合わせることによって多色画像を形成する。このような画像形成装置では、各色成分の画像の転写位置にずれが生じ易く、多色画像の色ずれが大きな問題となっている。
【0003】
そこで、画像形成装置では、各色成分の画像を精度よく重ね合わせる為に、多色画像の色ずれを調整する色合わせ調整(レジストレーション調整)を行って、色ずれのない良好な多色画像を形成出来るようにされている。
色合わせ調整は、通常、基準となる色成分の画像形成位置に対する他の色成分の画像形成位置のずれを、光学式の検出器を用いて検出する。そして、この検出結果に基づいて調整量を決定し、この調整量に応じて、各色成分の画像の転写位置が一致するように、各色成分の画像を形成するタイミングを調整する。調整量を決定する為に、一般的には、各色成分の画像を同じタイミングで転写し、各色成分の転写位置間の距離を検出するか、又は各色成分を重ね合わせた多色画像の濃度を検出している。
【0004】
例えば、特許文献1に開示された画像形成装置では、各色成分の画像の転写位置間の距離を検出し、検出した転写位置のずれ量に基づいて調整を行っている。つまり、基準となる色成分にて形成された画像と、他の色成分にて形成された画像との距離を検出器によって検出し、検出した距離に基づいて各色成分の画像の転写位置のずれ量を決定し、色ずれを調整している。
【0005】
また、特許文献2には、各色成分の画像を重ね合わせた多色画像の濃度を測定し、測定した濃度が、各色成分の画像が正確に重なった状態の濃度になるように、色ずれの調整を行う画像形成装置が開示されている。
この画像形成装置では、調整精度を向上させる為に、各色成分の画像を、複数の同一画像を繰り返すことにより形成している。この同一画像として、ライン状の画像を複数形成し、多色ライン画像の濃度を検出器により検出し、各色成分のライン画像の重なり状態を求めている。そして、検出器により検出された多色ライン画像の濃度が所定の濃度範囲になった状態を、各色成分のライン画像が正確に重なり合った状態とみなし、この重なり合った状態で画像形成が行われるように調整を施して、色合わせ調整を行っている。
【0006】
【特許文献1】
特開平10−213940号公報
【特許文献2】
特開2000−81744号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に開示された画像形成装置は、各色成分の画像の転写位置を検出する検出器を用いて、各画像の転写位置のずれを求めている為、転写位置の微小なずれを検出する為には、検出精度の高い検出器を用いる必要があるという問題がある。また、像担持体(感光体ドラム)の回転ムラ等により発生する画像形成ムラに対して影響を受けやすいという問題があるが、調整用の画像を形成する為の現像剤の使用量が比較的少なくて済むという利点がある。
【0008】
また、特許文献2に開示された画像形成装置は、画像色合わせ調整領域の全領域について、1ライン毎に調整値をずらしながら、基準画像と調整対象となる色成分画像とが完全に重なるときの調整値を見付ける為に、複数の調整用の画像を形成し、得られた検出値を平均化する為に、像担持体等の回転ムラ等により発生する画像形成ムラの影響を受けにくいという利点を有している。反面、調整用の画像の形成数量が多く、その為に多くの現像剤を使用しなければならないという問題がある。
【0009】
本発明は、上述したような事情に鑑みてなされたものであり、色合わせ調整に伴う濃度検出の為の画像形成に用いる現像剤を節約できる画像形成装置の画像調整方法及び画像形成装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る画像調整方法は、複数の色成分のうち、基準となる色成分の複数の基準画像に、調整対象となる他の色成分の複数の調整対象画像を、転写媒体上にそれぞれ重ねて転写して調整画像を形成し、形成した調整画像の濃度を検出し、検出した濃度に基づく前記他の色成分の画像形成位置の調整を、前記転写媒体の移動方向及び該移動方向の垂直方向にそれぞれ行う画像形成装置の画像調整方法であって、前記移動方向及び垂直方向の前記画像形成位置の調整は、前記基準画像の前記垂直方向の形成位置を調整した後に行い、該基準画像の前記垂直方向の形成位置の調整は、前記基準となる色成分に基づき形成した画質判定画像を、前記垂直方向へ所定の間隔でずらせながら、前記移動方向へ順次複数形成し、形成した複数の画質判定画像の濃度をそれぞれ検出し、検出した濃度に基づき行い、前記移動方向及び垂直方向それぞれの前記画像形成位置の調整の内、先に行う画像形成位置の調整の為の調整画像を形成する領域は、後に行う画像形成位置の調整の為の調整画像を形成する領域より大きくすることを特徴とする。
【0011】
本発明に係る画像調整方法は、複数の色成分の内、一の色成分に基づく画像を形成し、形成した画像を転写媒体上に転写して画質判定画像を形成し、形成した該画質判定画像の濃度を検出し、検出した濃度に基づき、前記画質判定画像の画質を判定すると共に、前記複数の色成分のうち、基準となる色成分の複数の基準画像に、調整対象となる他の色成分の複数の調整対象画像を、前記転写媒体上にそれぞれ重ねて転写して調整画像を形成し、形成した調整画像の濃度を検出し、検出した濃度に基づく前記他の色成分の画像形成位置の調整を、前記転写媒体の移動方向及び該移動方向の垂直方向にそれぞれ行う画像形成装置の画像調整方法であって、前記移動方向及び垂直方向の前記画像形成位置の調整は、前記基準画像の前記垂直方向の形成位置を調整した後に行い、該基準画像の前記垂直方向の形成位置の調整は、前記基準となる色成分に基づき形成した画質判定画像を、前記垂直方向へ所定の間隔でずらせながら、前記移動方向へ順次複数形成し、形成した複数の画質判定画像の濃度をそれぞれ検出し、検出した濃度に基づき行い、前記移動方向及び垂直方向それぞれの前記画像形成位置の調整の内、先に行う画像形成位置の調整の為の調整画像を形成する領域は、後に行う画像形成位置の調整の為の調整画像を形成する領域より大きくすることを特徴とする。
【0012】
本発明に係る画像調整方法は、前記先に行う画像形成位置の調整は、前記垂直方向の画像形成位置の調整であることを特徴とする。
【0015】
本発明に係る画像調整方法は、前記画質判定画像の前記垂直方向の幅は、前記濃度を検出する手段の前記垂直方向の検出範囲と略等しくしてあることを特徴とする。
【0016】
本発明に係る画像形成装置は、複数の色成分のうち、基準となる色成分の複数の基準画像に、調整対象となる他の色成分の複数の調整対象画像を、転写媒体上にそれぞれ重ねて転写して形成した調整画像の濃度を検出する検出手段と、該検出手段が検出した濃度に基づき、前記他の色成分の画像形成位置を調整する調整手段とを備え、該調整手段は、他の色成分の画像形成位置の調整を、前記転写媒体の移動方向及び該移動方向の垂直方向にそれぞれ行うべくなしてある画像形成装置であって、前記基準画像の前記垂直方向の形成位置を調整する基準画像調整手段を備え、前記調整手段は、該基準画像調整手段が調整した後、前記移動方向及び垂直方向の調整を行い、前記基準画像調整手段は、前記基準となる色成分に基づき形成した画質判定画像を、前記垂直方向へ所定の間隔でずらせながら、前記移動方向へ順次複数形成し、形成した複数の画質判定画像の前記検出手段がそれぞれ検出した濃度に基づき調整し、前記調整手段が行う前記移動方向及び垂直方向それぞれの調整の内、先に行う調整の為の調整画像を形成する領域は、後に行う調整の為の調整画像を形成する領域より大きくすべくなしてあることを特徴とする。
【0017】
本発明に係る画像調整方法及び本発明に係る画像形成装置では、複数の色成分のうち、基準となる色成分の複数の基準画像に、調整対象となる他の色成分の複数の調整対象画像を、転写媒体上にそれぞれ重ねて転写して形成した調整画像の濃度を検出手段が検出し、検出手段が検出した濃度に基づき、調整手段が、他の色成分の画像形成位置を調整する。調整手段は、他の色成分の画像形成位置の調整を、転写媒体の移動方向及びこの移動方向の垂直方向にそれぞれ行う。調整手段が行う転写媒体の移動方向及びその垂直方向それぞれの調整の内、先に行う調整の為の調整画像を形成する領域は、後に行う調整の為の調整画像を形成する領域より大きくする。
【0018】
色合わせ調整には、大別して副走査方向の調整と主走査方向の調整とがあり、両方の調整が行われる。先に行われる色合わせ調整では、両方向共に調整前であるので、形成される画像の位置が未調整であり、両方向共に大きくずれている場合がある。その為、検出手段に対して、両方向に余裕を持たせた画像の形成を行わなければならないが、一方の色合わせ調整が終了した後では、未調整である方向についてのみ大きな余裕を持たせれば良い。従って、後で実行される方向の色合わせ調整に使用する調整画像は、先に行われた色合わせ調整の為の調整画像に比べ、画像を形成する領域を狭くしても良く、これにより、同一の領域に画像を形成する場合に比べ、現像剤の使用量を減じることが出来、色合わせ調整に伴う濃度検出の為の画像形成に用いる現像剤を節約出来る。
【0019】
本発明に係る画像形成装置は、複数の色成分の内、一の色成分に基づく画像を形成する手段と、該手段が形成した画像を転写媒体上に転写する手段と、該手段が転写して形成した画質判定画像の濃度を検出する検出手段と、該検出手段が検出した濃度に基づき、前記画質判定画像の画質を判定する手段と、前記複数の色成分のうち、基準となる色成分の複数の基準画像に、調整対象となる他の色成分の複数の調整対象画像を、前記転写媒体上にそれぞれ重ねて転写して形成した調整画像の濃度を前記検出手段が検出し、該検出手段が検出した濃度に基づき、前記他の色成分の画像形成位置を調整する調整手段とを備え、該調整手段は、他の色成分の画像形成位置の調整を、前記転写媒体の移動方向及び該移動方向の垂直方向にそれぞれ行うべくなしてある画像形成装置であって、前記基準画像の前記垂直方向の形成位置を調整する基準画像調整手段を備え、前記調整手段は、該基準画像調整手段が調整した後、前記移動方向及び垂直方向の調整を行い、前記基準画像調整手段は、前記基準となる色成分に基づき形成した画質判定画像を、前記垂直方向へ所定の間隔でずらせながら、前記移動方向へ順次複数形成し、形成した複数の画質判定画像の前記検出手段がそれぞれ検出した濃度に基づき調整し、前記調整手段が行う前記移動方向及び垂直方向それぞれの調整の内、先に行う調整の為の調整画像を形成する領域は、後に行う調整の為の調整画像を形成する領域より大きくすべくなしてあることを特徴とする。
【0020】
本発明に係る画像調整方法及び本発明に係る画像形成装置では、複数の色成分の内、一の色成分に基づく画像を形成し、形成した画像を転写媒体上に転写する。検出手段が、転写して形成した画質判定画像の濃度を検出し、判定する手段が、検出手段が検出した濃度に基づき、画質判定画像の画質を判定する。複数の色成分のうち、基準となる色成分の複数の基準画像に、調整対象となる他の色成分の複数の調整対象画像を、転写媒体上にそれぞれ重ねて転写して形成した調整画像の濃度を検出手段が検出し、検出手段が検出した濃度に基づき、調整手段が、他の色成分の画像形成位置を調整する。調整手段は、他の色成分の画像形成位置の調整を、転写媒体の移動方向及びこの移動方向の垂直方向にそれぞれ行う。調整手段が行う転写媒体の移動方向及びその垂直方向それぞれの調整の内、先に行う調整の為の調整画像を形成する領域は、後に行う調整の為の調整画像を形成する領域より大きくする。
【0021】
色合わせ調整には、大別して副走査方向の調整と主走査方向の調整とがあり、両方の調整が行われる。先に行われる色合わせ調整では、両方向共に調整前であるので、形成される画像の位置が未調整であり、両方向共に大きくずれている場合がある。その為、検出手段に対して、両方向に余裕を持たせた画像の形成を行わなければならないが、一方の色合わせ調整が終了した後では、未調整である方向についてのみ大きな余裕を持たせれば良い。従って、後で実行される方向の色合わせ調整に使用する調整画像は、先に行われた色合わせ調整の為の調整画像に比べ、画像を形成する領域を狭くしても良く、これにより、同一の領域に画像を形成する場合に比べ、現像剤の使用量を減じることが出来、色合わせ調整に伴う濃度検出の為の画像形成に用いる現像剤を節約出来る。
【0022】
本発明に係る画像形成装置は、前記先に行う調整は、前記垂直方向の調整であることを特徴とする。
【0023】
本発明に係る画像調整方法及び本発明に係る画像形成装置では、調整手段が行う転写媒体の移動方向及びその垂直方向それぞれの調整の内、先に行う調整は、垂直方向の調整である。
これにより、副走査方向の色合わせ調整を先に行うより、主走査方向の色合わせ調整を先に行ったほうが、現像剤の使用量を減じることが出来るので、色合わせ調整に伴う濃度検出の為の画像形成に用いる現像剤を節約出来る。
【0025】
本発明に係る画像調整方法及び本発明に係る画像形成装置では、基準画像調整手段が、基準画像の転写媒体の移動方向と垂直方向の形成位置を調整し、調整手段は、基準画像調整手段が調整した後、転写媒体の移動方向及びその垂直方向の調整を行う。
これにより、基準画像を形成する色材(現像剤)を用いた色合わせ調整用画像の主走査方向の形成位置を調整することで、検出手段と基準となる色合わせ調整用画像の主走査方向の位置とを一致させることが出来、色合わせ調整の初期の段階から、少なくとも基準画像を形成する色材による色合わせ調整用画像の、余裕を持たせた形成をあまりしなくても済み、現像剤の使用量を大幅に減じることが出来る。
【0027】
本発明に係る画像調整方法及び本発明に係る画像形成装置では、基準画像調整手段は、基準となる色成分に基づき形成した画質判定画像を、転写媒体の移動方向の垂直方向へ所定の間隔でずらせながら、転写媒体の移動方向へ順次複数形成し、形成した複数の画質判定画像の検出手段がそれぞれ検出した濃度に基づき調整する。
これにより、基準画像の形成位置を検出手段の検出範囲に合わせることが出来る。
【0028】
本発明に係る画像形成装置は、前記画質判定画像の前記垂直方向の幅は、前記検出手段の前記垂直方向の検出範囲と略等しくしてあることを特徴とする。
【0029】
本発明に係る画像調整方法及び本発明に係る画像形成装置では、画質判定画像の転写媒体の移動方向の垂直方向の幅は、検出手段のその垂直方向の検出範囲と略等しくしてあるので、基準画像の形成位置を検出手段の検出範囲に容易に合わせることが出来る。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を、それを示す図面に基づき説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明に係る画像調整方法及び画像形成装置の実施の形態1の要部構成を示すブロック図である。この画像形成装置100は、外部から入力された画像データに応じて、用紙に対して、多色及び単色の画像を形成する。この画像形成装置100は、後述する感光体ドラム、転写ベルト、及び用紙を給紙し搬送する機構等を駆動する駆動部46と、感光体ドラムを所定電位に帯電させる帯電部45と、帯電した感光体ドラム上にレーザ光を走査させて、静電潜像を形成する書込部41と、感光体ドラム上の静電潜像を現像剤により現像する現像部42(画像形成手段)とを備えている。
【0031】
この画像形成装置100は、また、感光体ドラム上の現像画像を用紙(転写媒体)等の媒体に転写し定着させる転写部47(転写手段)と、画像の品質確認用及び色合わせ調整用の各画像のパターンデータを記憶するパターンデータ記憶部43と、色合わせ調整(レジストレーション調整)の為の調整値を記憶する調整値記憶部44と、作動する為の様々な情報を記憶する情報記憶部49とを備えている。
この画像形成装置100は、また、後述するレジストレーション検出センサ21と、画像形成装置100内の温湿度を検出する温湿度センサ22と、操作する為の操作ボタン及び表示画面等からなる操作部48と、作動する上で必要な計数を行うカウンタ51と、作動する上で必要な計時を行うタイマ52と、上記各部と接続され上記各部を制御するマイクロコンピュータからなる制御部40とを備えている。
【0032】
図2は、画像形成装置100の正面から見た縦断面を示す模式的断面図である。この画像形成装置100は、給紙トレイ10、排紙トレイ33、定着ユニット12、画像形成部50、転写搬送ベルトユニット8、レジストレーション検出センサ21(検出手段)及び温湿度センサ22を備えている。
給紙トレイ10は、画像形成装置100の下段に設けられ、画像を記録する為の用紙を蓄積するトレイである。
排紙トレイ33は、画像形成装置100の中段左側部に設けられ、印刷済みの用紙をフェイスアップで載置する。
【0033】
定着ユニット12は、排紙トレイ33に近接して、用紙の流れの上流側に設けられ、ヒートローラ31及び加圧ローラ32を有している。ヒートローラ31の温度は、図示しない温度検出器の検出値に基づき、所定の温度になるように制御されている。ヒートローラ31及び加圧ローラ32は、トナー像が転写された用紙を挟んで回転し、ヒートローラ31の熱により、用紙にトナー像を熱圧着させ定着させる。
【0034】
画像形成部50は、定着ユニット12の用紙の流れの上流側、画像形成装置100の中段に設けられており、用紙の流れに沿って並設されたブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色用の4つの画像形成ステーション(画像形成手段)から構成されている。4つの画像形成ステーションは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色を用いて多色画像を形成する為に、各色に応じた4種類の潜像を形成するように、それぞれ露光ユニット1a,1b,1c,1d、現像器2a,2b,2c,2d、感光体ドラム3a,3b,3c,3d、クリーナユニット4a,4b,4c,4d、及び帯電器5a,5b,5c,5dの4つの部材を備えている。尚、上記a,b,c,dは、それぞれブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)に対応するように付加している。
【0035】
尚、以下では、各色に応じて設けられた上記4つの部材のうち、特定の色に対応する部材を指定する場合を除いて、各色に対して設けられた部材をまとめて、露光ユニット1、現像器2、感光体ドラム3、クリーナユニット4、帯電器5と記載する。
露光ユニット1は、発光素子をアレイ状に並べたEL(Electro Luminescence),LED(Light Emitting Diode)等の書込みヘッド、又はレーザ照射部、反射ミラーを備えたレーザスキャニングユニット(LSU)であり、書込部41(図1)を構成する。図2ではLSUを用いている。露光ユニット1は、入力された画像データに応じて露光することにより、感光体ドラム3上に画像データに応じた静電潜像を形成する。
【0036】
現像器2は、現像部42(図1)を構成し、感光体ドラム3上に形成された静電潜像を上記各色のトナーにより顕像化する。
感光体ドラム3は、各画像形成ステーションの中心部に配置され、その周面に、入力された画像データに応じた静電潜像やトナー像を形成する。
クリーナユニット4は、感光体ドラム3の周面上に形成された静電潜像が現像され、転写された後に、感光体ドラム3の周面上に残留したトナーを除去・回収する。
【0037】
帯電器5は、帯電部45(図1)を構成し、感光体ドラム3の周面を所定の電位に均一に帯電させる。帯電器5は、感光体ドラム3に接触するローラ型又はブラシ型の他に、感光体ドラム3に接触しないチャージャ型等が用いられる。図2ではチャージャ型の帯電器を用いている。
転写搬送ベルトユニット8は、各感光体ドラム3の下方に配置され、転写ベルト7(転写媒体)、用紙の下流側で転写ベルト7を張架する転写ベルト駆動ローラ71、用紙の上流側で転写ベルト7を張架する転写ベルトテンションローラ73、転写ベルト7の中間部に設けられた転写ベルト従動ローラ72,74、各感光体ドラム3の下部に接するように設けられた各転写ローラ6(6a,6b,6c,6d)(転写手段)、及び転写ベルト7の復側の下方に設けられた転写ベルトクリーニングユニット9を備えている。
【0038】
尚、以下では、各色に対応した4つの転写ローラ6a,6b,6c,6dをまとめて転写ローラ6と記載する。
転写ベルト駆動ローラ71、転写ベルトテンションローラ73、転写ローラ6、転写ベルト従動ローラ72,74等は、転写ベルト7を張架し、転写ベルト7を一方向に回転駆動させるものである。
【0039】
転写ローラ6は、転写部47(図1)を構成しており、転写ベルトユニット8のハウジングに回転可能に支持されており、直径8〜10mmの金属軸をベースとし、その表面は、EPDM(エチレンプロピレンジエン共重合体)又は発泡ウレタン等の導電性の弾性材によって覆われている。転写ローラ6は、この導電性の弾性材により、用紙に対して、トナーの帯電極性とは逆極性の高電圧を均一に印加することが出来、感光体ドラム3の周面に形成されたトナー像を、転写ベルト7(転写媒体)又は転写ベルト7上に吸着されて搬送される用紙(転写媒体)に転写する。
【0040】
転写ベルト7は、転写部47(図1)を構成しており、厚さ100μm程度のポリカーボネイト、ポリイミド、ポリアミド、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン重合体、エチレンテトラルフルオロエチレン重合体等のフィルムで無端状に形成され、感光体ドラム3及び転写ローラ6間を通過するように張架されている。この転写ベルト7上又は転写ベルト7上に吸着されて搬送される用紙上に、感光体ドラム3で形成された各色のトナー像を順次転写することにより、多色トナー像を形成する。
【0041】
転写ベルトクリーニングユニット9は、転写ベルト7上に直接転写された色合わせ調整用のトナー、転写ベルト7上のプロセス制御用のトナー、及び感光体ドラム3との接触により転写ベルト7に付着したトナーを除去し回収する。
レジストレーション検出センサ21(検出手段)は、転写ベルト7上に形成された色合わせ調整用の各パッチ画像を検出する為、転写ベルト7が各画像形成ステーションを通過し終えてから、転写ベルトクリーニングユニット9に至る迄の位置に設けられている。レジストレーション検出センサ21は、各画像形成ステーションで転写ベルト7上に形成されたパッチ画像の濃度を検出すると共に、パッチ画像が形成される前の転写ベルト7表面の濃度を検出し、それらの検出値を制御部40に与える。
温湿度センサ22は、画像形成装置100内の温度や湿度を検出し、急激な温度変化及び湿度変化がないプロセス部近傍に設置されている。
【0042】
このような構成の画像形成装置100の画像形成ステーションでは、露光ユニット1が、入力された画像データに基づいて、所定のタイミングで露光することにより、感光体ドラム3上に静電潜像が形成される。次いで、現像部2により静電潜像が顕像化したトナー像が形成され、このトナー像が転写ベルト7又は転写ベルト7上に吸着されて搬送される用紙上に転写される。
【0043】
転写ベルト7は、転写ベルト駆動ローラ71、転写ベルトテンションローラ73、転写ベルト従動ローラ72,74及び転写ローラ6により回転駆動しているので、各色成分のトナー像が、転写ベルト7上又は転写ベルト7上に吸着されて搬送される用紙上に、順次重ねて転写され、多色トナー像が形成される。尚、転写ベルト7上に多色トナー像が形成される場合は、さらにこの多色トナー像を用紙上に転写する。
【0044】
本実施の形態の画像形成装置100では、色合わせ調整(レジストレーション調整)を行う際は、上述した画像形成ステーションで形成された各色成分のトナー像を転写ベルト7上に転写する。このとき、各色成分のトナー像のうち基準となるトナー像(以下、基準パッチ画像と記載する)を転写ベルト7上に転写し、次いで、この基準パッチ画像の上に、色ずれ調整の対象となる他の色成分のトナー像(以下、調整パッチ画像と記載する)を転写する。
【0045】
転写ベルト7は、転写ベルト駆動ローラ71により回転駆動しており、図3に示すように、転写ベルト7上に形成された基準パッチ画像K(黒)及び調整パッチ画像C(シアン)が、レジストレーション検出センサ21の位置に達すると、レジストレーション検出センサ21が、転写ベルト7上の基準パッチ画像及び調整パッチ画像の濃度を検出する。
レジストレーション検出センサ21は、転写ベルト7に光を照射し、転写ベルト7上で反射した光を検出して、基準パッチ画像及び調整パッチ画像の濃度を検出する。そして、この検出結果に基づき、露光ユニット1が露光するタイミングを調整し、感光体ドラム3上への書込みのタイミングを調整する。この調整をその他のM(マゼンタ)やY(イエロー)等の調整の対象となる色についても同様に行う。
【0046】
尚、本実施の形態では、基準パッチ画像をK(黒)としているが、別の色(C,M,Y)の何れにしてもよく、その場合、Kは調整の対象となる。
また、レジストレーション検出センサ21は、図3に示すように、照射光の出射位置及び反射光の検出位置の位置関係が、転写ベルト7の搬送方向に対して、平行となるように配置しているが、これに限定されるものではない。つまり、照射光の出射位置及び反射光の検出位置の位置関係が、転写ベルト7の搬送方向に対して垂直となるように配置してもよい。
また、本実施の形態では、画像形成を行うプロセス速度を100mm/secとし、レジストレーション検出センサ21による検出は、2msecのサンプリング周期で行っている。
【0047】
以下に、本発明に係る画像形成装置100の動作について説明する。
画像形成装置100は、画像データが入力されると、入力された画像データに応じて、また、色合わせ調整により求めた調整値に基づいて、露光ユニット1が露光し、感光体ドラム3上に静電潜像を形成する。現像器2は、この静電潜像をトナー像に現像する。
【0048】
一方、給紙トレイ10に蓄積された用紙は、ピックアップローラ16により、一枚ずつ分離されて用紙搬送経路Sに搬送され、レジストローラ14で一旦保持される。レジストローラ14は、図示しないレジスト前検知スイッチの検知信号に基づき、感光体ドラム3上のトナー像の先端が、用紙の画像形成領域の先端に合うように制御されたタイミングにより、用紙を感光体ドラム3の回転に合わせて転写ベルト7へ搬送する。用紙は、転写ベルト7上に吸着されて搬送される。
【0049】
感光体ドラム3から用紙へのトナー像の転写は、転写ベルト7を介して感光体ドラム3に対向して設けられた転写ローラ6により行われる。転写ローラ6には、トナーとは逆極性を有する高電圧が印加されており、これによって、用紙にトナー像が転写される。転写ベルト7により搬送される用紙には、各色に応じた4種類のトナー像が順次重ねられる。
その後、用紙は、定着ユニット12に搬送され、熱圧着により用紙上にトナー像が定着される。トナー像が定着された用紙は、排紙トレイ33へ搬送される。
【0050】
用紙へのトナー像の転写が終了すると、クリーナユニット4が、感光体ドラム3に残留したトナーの回収・除去を行う。また、転写ベルトクリーニングユニット9は、転写ベルト7に付着したトナーの回収・除去を行って、一連の画像形成動作を終了する。
尚、本実施の形態は、転写ベルト7上に用紙を担持し、各感光体ドラム3に形成されたトナー像を、用紙上で重ね合わせる直接転写方式の画像形成装置であるが、本発明は、転写ベルト上に各感光体ドラムに形成されたトナー像を重ね転写した後、用紙に一括して再度転写して多色画像を形成する中間転写方式の画像形成装置にも適用可能であり、本実施の形態と同様な効果が得られることは言うまでもない。
【0051】
次に、本発明に係る画像形成装置100の色合わせ調整について、詳細に説明する。画像形成装置100の色合わせ調整は、第1〜3の色合わせ調整からなる。
ここでは、基準パッチ画像としてK(黒)のトナー像を、調整パッチ画像としてC(シアン)のトナー像をそれぞれ用い、色合わせ調整範囲が、転写ベルト7の搬送方向に99ドット(ライン)分(開始位置を0ドットとし、終了位置を99ドットとする)である場合について説明する。
【0052】
尚、基準パッチ画像及び調整パッチ画像として用いるトナー画像の色は、特に限定されるものではなく、何れの色を用いても良い。また、色合わせ調整範囲は、99ドット分の調整範囲に限定されるものではなく、より狭い範囲又はより広い範囲に設定しても良い。また、状況に応じて調整範囲を変更出来るようにしても良い。何れにしても、調整範囲が広い場合には、色合わせ調整(レジストレーション調整)に要する時間が長くなり、調整範囲が狭い場合には、色合わせ調整に要する時間が短くて済む。
【0053】
画像形成装置100による色合わせ調整は、転写ベルト7の搬送方向(以下、副走査方向と記載する)に対して垂直な方向(以下、主走査方向と記載する)の複数のラインからなる基準パッチ画像及び調整パッチ画像を、転写ベルト7上に形成することにより行う。
【0054】
先ず、第1の色合わせ調整では、図4に示すように、例えば、画像形成パターンのピッチ(m+n)(第2間隔)が、ライン幅nが4ドット、各ラインのライン間隔mが7ドットである計11ドットからなるように設定し、転写ベルト7上に基準パッチ画像(以下、基準ラインと記載する)を形成する(図4中、Kパッチ)。そして、基準ラインを形成した後に、この基準ライン上に、基準ラインと同じライン幅n及びライン間隔mを有する調整パッチ画像(以下、調整ラインと記載する)を更に形成する。
【0055】
続いて、転写ベルト7上に形成された基準ライン及び調整ラインの濃度を、レジストレーション検出センサ21により検出する。レジストレーション検出センサ21は、図5(転写ベルト7上に形成された基準ライン及び調整ラインの例をを示す説明図)に示すように、センサ読み取り範囲D内で、基準ライン及び調整ラインの濃度を検出する。
センサ読み取り範囲Dは、直径が約10mmであり、細かい(微小な)振動等による色ずれに起因する検出誤差を平均化出来るようになっている。基準パッチ画像及び調整パッチ画像は、組み画像(図5,10の点線で囲まれた部分)を形成する。組み画像は、1つの条件当たり数十〜数百個ずつ形成され、異なる条件による複数組の組画像が形成される。
【0056】
転写ベルト7上の基準ライン及び調整ラインの濃度は、転写ベルト7上での基準ラインと調整ラインとの重なり合いの状態によって異なる。つまり、基準ラインと調整ラインとの重なり合った状態の程度に応じて、レジストレーション検出センサ21が検出する反射光の検出値が変化する。
レジストレーション検出センサ21の濃度検出結果は、転写ベルト7の表面に形成される基準ラインと調整ラインとを合わせた面積により変化する。面積が最小の場合、つまり、基準ラインと調整ラインとが完全に重なっている場合、レジストレーション検出センサ21から発光された光が、基準ラインと調整ラインとによって吸収される量が減少すると共に、転写ベルト7からの反射光が最も多くなるので、検出値(検出出力)が高くなる。
尚、転写ベルトが透明である場合には、レジストレーション検出センサ21に反射型ではなく透過型を用いても同様な検出が可能となる。
【0057】
上記のように、基準ラインと調整ラインとが完全に重なった場合には、検出値が極値を取る。つまり、検出値が極大(場合によっては極小;透明な転写ベルトを用いた場合等)となるような条件で画像形成を行えば、基準ラインと調整ラインとが完全に重なり合った状態を得ることが出来る。
尚、第1の色合わせ調整では、基準ラインと調整ラインとが完全に重なった場合に、レジストレーション検出センサ21の検出値が極値をもつことに着目し、検出値の極値を求めることにより、色合わせ調整を行っているが、基準ラインと調整ラインとが完全にずれた状態、つまり、極小値を検出する方法でもよい。
【0058】
ここでは、基準ラインと調整ラインとが完全に重なった場合に、レジストレーション検出センサ21の検出値が極大となる極値を有する。従って、基準ライン像上に形成する調整ラインを任意の割合でずらせて形成することにより、基準ラインと調整ラインとの重なり状態を変化させ、各状態についてレジストレーション検出センサ21の検出値を得て、検出値の極大を求める。
【0059】
具体的には、上述したように、ライン幅nが4ドット、各ラインのライン間隔mが7ドットとなる複数のラインからなる場合、基準ラインと調整ラインとが完全に重なると、図5のQ1に示すように、基準ラインが調整ラインで完全に覆われた状態となる。即ち、レジストレーション検出センサ21は、基準ラインの4ドット分と調整ラインの4ドット分とが重なったライン幅と、7ドット分のライン間隔との繰り返し画像(ピッチが11ドットの画像)の濃度を検出する。
【0060】
次に、調整ラインが、基準ラインの形成位置から、副走査方向(転写ベルトの移動方向)に1ドットずらす(+1ドットずれとする)と、図5のQ2に示すように、基準ラインは、調整ラインにより完全には覆われない、重なりがずれた状態となる。つまり、レジストレーション検出センサ21は、基準ライン及び調整ラインが重なった3ドット分のライン幅と、基準ライン及び調整ラインがずれた各1ドット分のライン幅と、6ドット分のライン間隔とを検出する。言い換えれば、レジストレーション検出センサ21は、基準ラインと調整ラインとからなる5ドット分のライン幅と、6ドット分のライン間隔との繰り返し画像の濃度を検出する。
【0061】
図4及び図5に示すように、調整ラインを、ずれのないQ1の状態から、副走査方向に1ドットずつずらせていくと、Q1からQ11に示すように、基準ラインと調整ラインとの重なった状態が変化していく。そして、Q1の状態から+11ドットずれた場合に、図4のQ12に示すように、調整ラインの4ドット分のライン幅と7ドット分のライン間隔との繰り返しとなり、再び、基準ラインと調整ラインとが完全に重なった状態となる。
つまり、調整ラインが11ドットずれた状態は、調整ラインをずらす前の状態と同じ状態であり、調整ラインが11ドットずれる毎に、同じ状態が繰り返される。
【0062】
従って、予め決められた状態より−5ドットずらせた位置から+5ドットずらせた位置で、基準ラインと調整ラインとの作成及び検出を終了する。つまり、色合わせ調整可能範囲内の、例えば中央値(色合わせ調整範囲が“0”〜“99”の範囲の場合の値は“50”)より−5ドットずらせた位置から+5ドットずらせた位置(基準ラインに対して“45”〜“55”の調整値)迄の調整ラインによる11種類の組画像パターンを形成し、それらの濃度を検出して終了する。
それ以上、つまり12ドット(“61”),13ドット(“62”)・・・と行っても、同じ結果が繰り返されるだけである。つまり、11種類の条件に対して(色合わせ調整可能範囲内の11ドットの調整範囲内で)第1の色合わせ調整を行ない、基準となる色成分画像と調整の対象となる他の色成分画像とが完全に一致する露光タイミングの調整値を予測出来る状態にする。
【0063】
上述したように、基準ラインと調整ラインとの重なり状態の変化を、レジストレーション検出センサ21のセンサ読み取り範囲D(ここでは直径D=10mm)で検出し、その検出値をグラフで表すと、図6に示すように、基準ラインと調整ラインとが完全に重なり合った状態(図中、仮の一致点)で検出値が極大になる(この例では、最初の状態が−1ドットずれていたので、1ドットずらせたときに、基準ラインと調整ラインとが仮に重なった状態になっている。最初の調整値を“50”とした場合は、このときが−1ドットずれた状態であり、“51”が仮に重なる調整値であることがわかる)。
【0064】
しかし、この一致点は真の一致点ではない場合もあり、他に+11ドット(調整値“62”)、+22ドット(調整値“73”)、+33ドット(調整値“84”)、+44ドット(調整値“95”)、−11ドット(調整値“40”)、−22ドット(調整値“29”)、−33ドット(調整値“18”)又は−44ドット(調整値“7”)ずれた状態の何れかが真に一致する状態で有るかもしれない。
【0065】
つまり、これら9点のうち何れか1つが真に一致する条件であり、この段階では、真の一致点の候補を予測することが出来る。従って、レジストレーション検出センサ21の検出値が極大となる調整値を用いて、調整ラインを形成する露光ユニット1が露光するタイミングを調整しても、基準となる色成分の画像と調整の対象となる他の色成分の画像とを完全に重ね合わせることが出来るかもしれないし、出来ないかもしれない。
【0066】
尚、本実施の形態では、第1の色合わせ調整時に、基準ラインと調整ラインとが重なるときの検出値が極大となる点を求めたが、基準ラインと調整ラインとが完全にずれた状態、つまり検出値が極小となる点をレジストレーション検出センサで検出してもよい。この場合には極小となる点を検出し易いように、検出用のパターンを構成する必要がある。つまり、例えば画像形成ピッチを10(n=4,m=6)とする。そして、この場合“51”ではなく “56”が求められこの“56”から5を差し引いて“51”を求めることが出来る。
【0067】
そこで、基準となる色成分の画像と調整の対象となる他の色成分の画像との真の一致点、つまり第1の色合わせ調整で求めた調整置(“51”)と、その調整置より求めることが出来る予測値との中から、真の一致点となる調整値を求める為に、第2の色合わせ調整を行う。
【0068】
第2の色合わせ調整では、第1の色あわせ調整で求めた極大となる調整値でのタイミングを基にして、露光ユニット1を露光して感光体ドラム3上への書込みを行い、基準パッチ画像及び調整パッチ画像を転写ベルト7上に形成する。このとき形成する基準パッチ画像及び調整パッチ画像は、第1の色合わせ調整の基準ライン及び調整ラインの1ピッチ分のドット数d(d=m+n)を基準にして用いる。
例えば、図7に示すように、基準パッチ画像のライン幅をdの8倍のドット数、基準パッチ画像のライン間隔をdとし、調整パッチ画像のライン幅をd、調整パッチ画像のライン間隔をdの8倍のドット数に設定する。
【0069】
上述した第1の色合わせ調整で、nを4ドット、mを7ドットとしているので、調整パッチ画像のライン幅dは11ドットとなる。従って、基準パッチ画像のライン幅は、8倍のドット数に設定した場合は88ドットとなり、d+8d、つまり0〜99ドットが色合わせ調整範囲になる。
色合わせ調整範囲を変えたい場合は、この8倍を増減させることにより狭くも広くもすることが出来る(9倍では、0〜110ドットが、7倍では、0〜88ドットが色合わせ調整範囲となる)。
【0070】
このように、第2の色合わせ調整の上記基準パッチ画像のライン幅(8d)及び調整パッチ画像のライン間隔(8d)は、色合わせ調整範囲に応じて設定すれば良い。つまり、基準パッチ画像又は調整パッチ画像の画像形成パターンのピッチが、必要とする色合わせ調整範囲のドット数になるように設定すれば良い。本実施の形態では、初期(最大)の色合わせ調整範囲を99ドット分としている。
図7は、調整範囲を99ドットに設定した場合のパッチ画像の画像形成パターンであり、各パッチ画像の画像形成パターンのピッチが99ドットになるように設定している。
【0071】
第2の色合わせ調整は、第1の色合わせ調整の場合と同様に、基準パッチ画像に対して調整パッチ画像を、第1の色合わせ調整時のパッチ画像のピッチに関連するドット数ずつずらせて形成し、レジストレーション検出センサ21の検出値を求める。具体的には、調整ラインを調整ラインの幅であるdドットずつずらせて形成する。
【0072】
この第2の色合わせ調整では、基準となる色成分の画像と調整の対象となる他の色成分の画像との位置が完全に一致した場合に、基準パッチ画像と調整パッチ画像との形成位置が完全にずれた場合になるように設定してあるの。その為、転写ベルト7上に形成されたパッチ画像を示す図8のq1に示すように、基準パッチ画像間の間隔に、調整パッチ画像が形成された状態、即ち、レジストレーション検出センサ21が、基準パッチ画像と調整パッチ画像とが連続的につながった状態(転写ベルト7上に副走査方向に隙間が無い状態)を検出したときの調整値が、真の一致点の調整値となる。
【0073】
一方、基準パッチ画像と調整パッチ画像との形成位置が完全に一致せず、基準パッチ画像と調整パッチ画像とがq1の状態からずれた状態にある場合には、図8に示すように、調整パッチ画像が基準パッチ画像上に形成された状態となる。この場合は、基準となる色成分の画像と調整の対象となる他の色成分の画像との位置がずれた状態となる調整値であり、真の一致点となる調整値でないことを意味する。
【0074】
図7,8に示すように、q1の状態からdドットずつ調整ラインをずらせ、基準パッチ画像上で調整パッチ画像を順次移動させq9までずらす。次に、図示していないが、もう一回ずらすと、再び最初のq1と同じような状態となるが、色合わせ調整範囲を超えるので、q1〜q9までの9種類のずらせ画像パターンについて、画像の濃度を検出する。図7,8は、説明の為の図であり、基準パッチ画像と調整パッチ画像との形成位置が完全に一致せずにずれた状態から、調整パッチをずらせた画像を形成するのではなく、調整パッチ画像を基準パッチ画像に対してずらせていき、q1となる調整値を求めるのが第2の色合わせ調整である。
【0075】
本実施の形態では、基準パッチ画像又は調整パッチ画像で覆われた領域が広いほど、レジストレーション検出センサ21の検出値が小さくなる。従って、図8のq1に示すように、基準パッチ画像間の間隔に調整パッチ画像が形成された状態の検出値は、図8及び図7のq2〜q9に示すように、調整パッチ画像が基準パッチ画像上に形成された状態の検出値よりも小さくなる。言い換えれば、基準パッチ画像と調整パッチ画像とが重ならずに形成された場合に、検出値は極小値となる。
【0076】
つまり、図7,8に示す基準パッチ画像と調整パッチ画像との重なり状態の変化をグラフで表すと、図9に示すように、基準パッチ画像と調整パッチ画像とが重なりなく形成された状態(図中、真の一致点)で、検出値が極小になる。
図9では、−5dの調整値が“7”、−4dの調整値が“18”、−3dの調整値が“29”、−2dの調整値が“40”、−dの調整値が“51”、一致点の調整値が“62”、+dの調整値が“73”、+2dの調整値が“84”、+3dの調整値が“95”であり、調整値“51”のときに極小になっている。そして、この調整値“62”が基準となる色成分の画像と、調整の対象となる色成分の色画像とが、真に一致する調整値である(q1の状態になる調整値)。
【0077】
従って、レジストレーション検出センサ21の検出値が極小となるように、露光ユニット1の露光するタイミングを調整すれば、基準となる色成分の画像と、調整の対象となる色成分の画像とが、ずれがなく完全に一致し、色ずれが無い多色画像を形成することが出来る。
このように、第2の色合わせ調整においても、基準パッチ画像と調整パッチ画像との各重なり状態毎に、レジストレーション検出センサ21により検出される検出値を求める。そして、基準パッチ画像と調整パッチ画像との形成位置に重なりが無い状態となった場合に、検出値が極小値となることを利用して、レジストレーション検出センサ21の検出値が極小値となるように、露光ユニット1の露光するタイミングの調整値を設定することにより、色合わせ調整を行う。
【0078】
以上のように、色合わせ調整を2回に分けて行うことにより、広い色合わせ調整範囲内から、基準となる色成分の画像と調整の対象となる色成分の画像とを完全に一致させることが出来るように、対象となる色成分の画像を形成する露光ユニット1の露光するタイミングを見付け出し調整することが出来る。
【0079】
また、第2の色合わせ調整は、第1の色合わせ調整で得られた検出値に基づいて設定された画像形成パターンを有する基準パッチ画像と調整パッチ画像との重なり状態の内、完全に重なり合わない状態を検出する。
その為、第1の色合わせ調整で、狭い色合わせ調整範囲(11条件による11ドット分の範囲)で求める調整値を予測し、第2の色合わせ調整で、その予測した調整値の中から求める調整値を求めるが、このときの色合わせ調整範囲は、(9条件による99ドット分の範囲)広い範囲となる。
【0080】
このように、基準パッチ画像に対して20条件、つまり20回(20種類)の調整パッチをずらせた画像を形成して、それぞれの画像の濃度を測定するだけで、99ドット分の広範囲の色合わせ調整を行うことが出来る。
これにより、広範囲の色合わせ調整を効率的に容易に行うことが可能になり、また、高精度の色合わせ調整を行うことが可能になる。これらの色合わせ調整は、調整の対象となる色成分の画像ステーション毎に行うが、ここでの説明は、一色分の説明のみ記載している。つまり、実際には、Kに対してC,M,Yごとに色合わせ調整を行う。
【0081】
尚、上記では、転写ベルト7上に形成する基準パッチ画像及び調整パッチ画像のライン方向を用紙の搬送方向と直角の方向(主走査方向)として、副走査方向の色合わせ調整を行った場合について説明したが、主走査方向の色ずれも有るので、副走査方向の色合わせ調整と同様に、基準パッチ画像及び調整パッチ画像を主走査方向(副走査方向と垂直の方向)に形成して、色合わせ調整を行う。
【0082】
この場合、図10に示すように、先ず最初に、第1の色合わせ調整として、画像形成パターンのピッチの範囲内で、調整ラインを順次ずらせて形成し、基準パッチ画像と調整パッチ画像とが完全に重なり合う状態を探す。
次いで、第2の色合わせ調整として、図11に示すように、画像形成パターンのピッチ分ずつ調整ラインをずらし、基準パッチ画像と調整パッチ画像との形成位置が重ならない状態を探す。
【0083】
このような色合わせ調整を行うことにより、主走査方向の基準となる色成分の画像と、調整の対象となる色成分の画像とが完全に一致する露光タイミングを求め調整を行う。
また、色あわせ調整は、主走査方向及び副走査方向の何れか片方についてのみ行ったり、双方について行ったりしても良い。これにより、副走査方向及び主走査方向の双方の色ずれを必要に応じて調整することが可能になり、良好な画質を得ることが出来る。
【0084】
以下に、本発明に係る画像形成装置100の画像調整方法(色合わせ調整方法)を、それを示す図12,13のフローチャートを参照しながら説明する。
尚、上記の説明と同様に、色合わせ調整範囲を99ドット分とし、色合わせ調整範囲を0ドット〜99ドットとする。また、第1の色合わせ調整に用いる検出用パターンは、パッチ画像のピッチを11ドットとし、基準パッチ画像及び調整パッチ画像の両方で、ライン幅が4ドットであり、ライン間隔が7ドットとする。更に、第2の色合わせ調整に用いる検出用パターンは、パッチ画像のピッチを99ドットとし、基準パッチ画像のライン幅を88ドット、ライン間隔を11ドット、調整パッチ画像のライン幅を11ドット、ライン間隔を88ドットとする。
【0085】
画像形成装置100の制御部40は、先ず、各色成分C,M,Yの主走査方向の色合わせ調整を行わせ(S1)、次いで、各色成分C,M,Yの副走査方向の色合わせ調整を行わせ(S2)リターンして、次の処理を行う。
図14は、主走査方向の色合わせ調整を行う前に、副走査方向の色合わせ調整を行った場合の基準ラインと調整ラインの形成状態を示す説明図である。図14では、主走査方向の色合わせ調整が実行される前であり、基準ラインと調整ラインとが主走査方向にずれて形成されている。この図では、基準ラインとレジストレーション検出センサ21との主走査方向の位置ズレも含めた状態を示している。
【0086】
基準ラインと調整ラインとは、レジストレーション検出センサ21の測定範囲であるDに対して、余裕を持たせた幅D1を確保しておかなければならない。従って、調整前の主走査方向の位置ずれを考慮して、余裕を持たせて、基準ラインをDKの長さで、調整ラインをDCの長さでそれぞれ形成しなければならない(但し、図14は誇張して図示している)。
また、それぞれのラインの形成個数は、所定のサンプル数を得ることが出来るL1の範囲に、それぞれのラインが形成されるだけの個数が必ず形成されるよう余裕を持たせて形成する。
【0087】
図15は、副走査方向の色合わせ調整を行う前に、主走査方向の色合わせ調整を行った場合の基準ラインと調整ラインの形成状態を示す説明図である。図15では、副走査方向の色合わせ調整が実行される前であり、基準ラインと調整ラインとが副走査方向にずれて形成されている。この図では、基準ラインとレジストレーション検出センサ21との副走査方向の位置ずれも含めた状態を示している。
【0088】
基準ラインと調整ラインとは、レジストレーション検出センサ21の測定範囲であるDに対して、余裕を持たせた幅D1の範囲内に、正常に基準ラインと調整ラインとを形成しておかなければならない。また、それぞれのラインの形成長さは、所定のサンプル数を得ることが出来るL1の範囲に、それぞれのラインが形成されるだけの長さが必要であり、基準ラインはLKに,調整ラインはLCの長さにそれぞれ余裕を持たせて形成する。
【0089】
図14,15では、誇張して図示しているが、調整前に実際にずれる量はそれ程大きくはない。600dpiで50ドットずれていても長さで表せば0.0423×50=2.1mm程度である。従って、この両者を比べれば、図14の主走査方向の色合わせ調整を行わずに、副走査方向の色合わせ調整を行った場合(副走査方向を先に行う場合)には、副走査方向の色合わせ調整を行わずに主走査方向の色合わせ調整を行った場合(主走査方向を先に行う場合)に比べ、余裕を持たせる部分が多くなり、現像剤の使用量が多くなる。
従って、主走査方向の色合わせ調整を先に行う方が、現像剤の使用量を減じることが出来る。
【0090】
画像形成速度が100mm/secの設定で、サンプリング周波数が2msecである場合に、例えば、サンプル数を100に設定すれば、0.002×100×100=20mmに、レジストレーション検出用センサ21の測定範囲D=10mmをプラスすると30mmとなるので、L1が30mmに設定される。
【0091】
測定領域Dをカバーする為には、例えば、基準ラインと調整ラインそれぞれの画像形成ピッチが11ドット(0.042×11(mm))である場合には、D÷(0.042×11)≒21.5(個)であるので、主走査方向の色合わせ調整では、D1は約22個以上に相当する長さとし、主走査方向の色合わせ調整では、基準ラインと調整ラインとの形成個数が22個以上に設定される。
一方、L1の範囲内にはL1を30mmに設定した場合にはL1÷(0.042×11)≒64.935(個)より65個以上の基準ラインと調整ラインとが形成される。
【0092】
図16及び図17は、何れか一方の方向の色合わせ調整が終了した後に行われる場合の基準ラインと調整ラインの形成状態を示す説明図である。色合わせ調整が終了した方向への基準ラインと調整ラインとのずれはなくなっているが、色合わせ調整を現に行っている方向への両者のずれは存在するので、その方向への余裕を持たせた画像形成が行われる。また、基準ラインとレジストレーション検出センサ21との位置合わせ調整を行っていないので、主走査方向への余裕を持たせた画像形成を必ず行なっておかなければならない。
【0093】
制御部40は、主走査方向及び副走査方向の色合わせ調整を実施する(S1,2)に際して、先ず、色合わせ調整範囲の任意の位置を、スタート時の調整値Aとして定める(S11)。
一般的には、調整値Aは、色合わせ調整範囲の中央値で、99ドットが調整範囲の場合は、A=50をデフォルト値とし、調整値記憶部44に設定しておく。ここで、調整値とは、調整パッチ画像を形成する画像形成ステーションの露光ユニット1の露光タイミングの調整値を示す。
【0094】
制御部40は、次に、調整値Aから5を差し引いた調整値を調整値Aとして設定する(S12)。つまり、調整値Aの初期値が“50”の場合は、調整値Aは“45”となる。
制御部40は、次いで、画像形成部50に第1の色合わせ調整用の検出用パターンを形成(印字)させる(S13)。
【0095】
ここで、検出用パターンの基準パッチ画像は、所定のタイミングで形成するが、調整パッチ画像は、調整値Aで、つまり、露光タイミングの調整値を“45”として形成する。即ち、デフォルトの調整値による調整パッチ画像の形成位置に対して−5ドットの位置となるタイミングで、調整パッチ画像(調整ライン)を形成する。
【0096】
制御部40は、次いで、レジストレーション検出センサ21に転写ベルト7上の基準パッチ画像及び調整パッチ画像の濃度を検出させ、その検出値SAから、情報記憶部49に記憶させた転写ベルト7の表面の濃度を差し引き、その結果の絶対値を求めることにより、検出値SAを補正する(S14)。
制御部40は、次いで、調整値Aに1を加えたものを調整値Aとし(S15)、調整値Aが(A+5)つまり“55”を超えたか否かを判定し(S16)、調整値Aが超えていなければ、ステップS13〜S16を繰り返す。
【0097】
一方、制御部40は、調整値Aが(A+5)を超えていれば(S16)、検出し補正したSA値(S14)のうち、最大のSAを有する調整値をAmaxとして設定する(S17)。
つまり、ここでは調整値が“45”から“55”迄の11回(11ドット)、調整ラインの位置が1ドットずつ異なる画像形成を行ないながら、画像の濃度を検出する動作を行う。
この第1の色合わせ調整の結果が、図6に示す結果であった場合は、一致点(仮の一致点)がAmaxであり、そのときの調整値A“46”がAmaxとして設定される。
【0098】
次に、制御部40は、調整値Amax(“46”)よりも小さい、11の倍数を調整値Amaxから差し引いた値を、調整値Bとして定める(S21)。つまり、“46”−“44”=“2”を調整値Bの初期値として設定する。
次に、制御部40は、第2の色合わせ調整用の検出用パターンを用いて、基準パッチ画像及び調整値Bの位置(“2”)で調整パッチ画像を形成し(S22)、レジストレーション検出センサ21に転写ベルト7上の基準パッチ画像及び調整パッチ画像からなる画像の濃度を検出させ、その検出値SBを読み込む(S23)。
【0099】
次に、制御部40は、調整値Bに、第1の色合わせ調整に用いる画像形成パターンのピッチ数11を加えて、調整値Bを“13”と設定し(S24)、調整値Bが色合わせ調整範囲のドット数(99)を超えているか否かを判定する(S25)。
制御部40は、調整値Bが色合わせ調整範囲のドット数(99)を超えていなければ(S25)、ステップS22〜S25を繰り返す。
【0100】
一方、制御部40は、調整値Bが色合わせ調整範囲のドット数(99)を超えていれば(S25)、検出した検出値SB(S23)のうちの最小のSB値を有する調整値Bを求めてBminとする(S26)。
ここで求められた結果が、図9に示す結果である場合は、6回目(“57”)が極小値であり、これが真の一致点となる。制御部40は、この“57”を最新の調整値として調整値記憶部44に記憶し(S27)リターンする。
制御部40は、他の調整対象の色についても、並行して上記と同様に、色合わせ調整を実施して調整値を求め、調整値記憶部44に記憶する。
【0101】
実施の形態2.
図18は、本発明に係る画像調整方法及び画像形成装置の実施の形態2の動作を示すフローチャートである。本発明に係る画像形成装置の要部構成は実施の形態1で説明した画像形成装置の構成と同様であるので、説明を省略する。
尚、実施の形態1の説明と同様に、色合わせ調整範囲を99ドット分とし、色合わせ調整範囲を0ドット〜99ドットとする。また、第1の色合わせ調整に用いる検出用パターンは、パッチ画像のピッチを11ドットとし、基準パッチ画像及び調整パッチ画像の両方で、ライン幅が4ドットであり、ライン間隔が7ドットとする。更に、第2の色合わせ調整に用いる検出用パターンは、パッチ画像のピッチを99ドットとし、基準パッチ画像のライン幅を88ドット、ライン間隔を11ドット、調整パッチ画像のライン幅を11ドット、ライン間隔を88ドットとする。
【0102】
画像形成装置100の制御部40は、先ず、図19に示すように、レジストレーション検出センサ21の測定範囲Dと略同一の主走査方向の幅D0を有する、基準となる色成分の確認画像(画質判定画像)を、主走査方向に所定の間隔でずらせながら形成させる(S3)。次いで、レジストレーション検出センサ21でそれらの濃度を検出する(S4)。
【0103】
次に、制御部40は、その検出結果(S4)より、適正な位置となる基準ラインの形成タイミングを算出して設定し、色合わせ調整の主走査方向の基準位置とする(S5)。このとき、レジストレーション検出センサ21の測定範囲内に存在する確認画像の面積に応じて、レジストレーション検出センサ21の出力値が異なるので、確認画像の複数の位置に対する出力値を演算することにより、レジストレーション検出センサ21の検出範囲をカバーする基準となる色成分の画像の主走査方向の形成位置(形成タイミング)を決定することができる。
次に、制御部40は、各色成分C,M,Yの主走査方向の色合わせ調整を行わせ(S6)、次いで、各色成分C,M,Yの副走査方向の色合わせ調整を行わせ(S7)リターンして、次の処理を行う。
【0104】
図14は、主走査方向の色合わせ調整を行う前に、副走査方向の色合わせ調整を行った場合の基準ラインと調整ラインの形成状態を示す説明図である。図14では、図12のフローチャートにおいて説明したように、主走査方向の色合わせ調整が実行される前であり、基準ラインと調整ラインとが主走査方向にずれて形成されている。この図では、基準ラインとレジストレーション検出センサ21との主走査方向の位置ズレも含めた状態を示している。
【0105】
基準ラインと調整ラインとは、レジストレーション検出センサ21の測定範囲であるDに対して、余裕を持たせた幅D1を確保しておかなければならない。従って、調整前の主走査方向の位置ずれを考慮して、余裕を持たせて、基準ラインをDKの長さで、調整ラインをDCの長さでそれぞれ形成しなければならない(但し、図14は誇張して図示している)。
また、それぞれのラインの形成個数は、所定のサンプル数を得ることが出来るL1の範囲に、それぞれのラインが形成されるだけの個数が必ず形成されるよう余裕を持たせて形成する。
【0106】
図15は、副走査方向の色合わせ調整を行う前に、主走査方向の色合わせ調整を行った場合の基準ラインと調整ラインの形成状態を示す説明図である。図15では、副走査方向の色合わせ調整が実行される前であり、基準ラインと調整ラインとが副走査方向にずれて形成されている。この図では、基準ラインとレジストレーション検出センサ21との副走査方向の位置ずれも含めた状態を示している。
【0107】
基準ラインと調整ラインとは、レジストレーション検出センサ21の測定範囲であるDに対して、余裕を持たせた幅D1の範囲内に、正常に基準ラインと調整ラインとを形成しておかなければならない。また、それぞれのラインの形成長さは、所定のサンプル数を得ることが出来るL1の範囲に、それぞれのラインが形成されるだけの長さが必要であり、基準ラインはLKに,調整ラインはLCの長さにそれぞれ余裕を持たせて形成する。
【0108】
図14,15では、誇張して図示しているが、調整前に実際にずれる量はそれ程大きくはない。600dpiで50ドットずれていても長さで表せば0.0423×50=2.1mm程度である。従って、この両者を比べれば、図14の主走査方向の色合わせ調整を行わずに、副走査方向の色合わせ調整を行った場合(副走査方向を先に行う場合)には、副走査方向の色合わせ調整を行わずに主走査方向の色合わせ調整を行った場合(主走査方向を先に行う場合)に比べ、余裕を持たせる部分が多くなり、現像剤の使用量が多くなる。
従って、主走査方向の色合わせ調整を先に行う方が、現像剤の使用量を減じることが出来る。
【0109】
画像形成速度が100mm/secの設定で、サンプリング周波数が2msecである場合に、例えば、サンプル数を100に設定すれば、0.002×100×100=20mmに、レジストレーション検出用センサ21の測定範囲D=10mmをプラスすると30mmとなるので、L1が30mmに設定される。
【0110】
測定領域Dをカバーする為には、例えば、基準ラインと調整ラインそれぞれの画像形成ピッチが11ドット(0.042×11(mm))である場合には、D÷(0.042×11)≒21.5(個)であるので、主走査方向の色合わせ調整では、D1は約22個以上に相当する長さとし、主走査方向の色合わせ調整では、基準ラインと調整ラインとの形成個数が22個以上に設定される。
一方、L1の範囲内にはL1を30mmに設定した場合にはL1÷(0.042×11)≒64.935(個)より65個以上の基準ラインと調整ラインとが形成される。
【0111】
図16及び図17は、何れか一方の方向の色合わせ調整が終了した後に行われる場合の基準ラインと調整ラインの形成状態を示す説明図である。色合わせ調整が終了した方向への基準ラインと調整ラインとのずれはなくなっているが、色合わせ調整を現に行っている方向への両者のずれは存在するので、その方向への余裕を持たせた画像形成が行われる。また、基準ラインとレジストレーション検出センサ21との位置合わせ調整を行っていないので、主走査方向への余裕を持たせた画像形成を必ず行なっておかなければならない。
【0112】
図12,13のフロ−チャートにおいては、基準ラインとレジストレーション検出用センサ21との主走査方向との位置合わせを行わずに、色合わせ調整を行った場合について説明したが、図18のフローチャートが示すように、基準ラインの主走査方向の形成位置とレジストレーション検出センサ21の位置とを最初に合わせると、基準ラインを余裕を大きく持たせて形成しなくても良く、現像剤を節約できる。
その為、色合わせ調整を行う前に、基準となる色成分の確認画像(画質判定画像)を形成して、基準ラインの形成位置を調整し、それを基準にして色合わせ調整を行えばよい。
【0113】
図20は、基準となる色成分の確認画像の検出工程を行った後に行う色合わせ調整で、副走査方向を先に行った場合を示す説明図である。基準ラインの形成位置は、レジストレーション検出センサ21の測定範囲内に収まっているが、調整ラインは、余裕を持たせた大きさに画像を形成している。
図21は、基準確認画像の検出工程を行った後に行う色合わせ調整で、主走査方向を先に行った後に、副走査方向の色合わせ調整行う場合を示す説明図である。基準ライン及び調整ライン共に副走査方向への個数の余裕を持たせた画像形成が行われるが、基準ライン及び調整ライン共にレジストレーション検出センサ21の測定範囲内に収まっており、基準となる色成分の確認画像の検出を行い、その後、主走査方向の色合わせ調整を先に行うことで、現像剤をさらに大幅に節約することが出来る。
【0114】
制御部40が主走査方向及び副走査方向の色合わせ調整を実施する(S6,7)際の動作は、既に説明した図13のフローチャートが示す動作と同様であるので、説明を省略する。また、その他の動作は、実施の形態1で説明した動作と同様であるので、説明を省略する。
尚、図12,13,18の各フローチャートが示す色合わせ調整は、初期段階の色合わせ調整時の調整方法であり、画像形成装置を組み立て後、実際に使用される所に設置されたとき、部品の交換時、及びメンテナンスの後に行われ、色合わせ調整後、上記調整値を画像形成装置に記憶させておき、画像形成装置は、この調整値に基づいて画像形成を行う。上記の場合の色合わせ調整は、第1の色合わせ調整、第2の色合わせ調整及び第3の色合わせ調整を必ず行う。
【0115】
また、初期の色合わせ調整を実施した後は、画像形成装置の電源が投入され、画像形成を実施する前にレジストレーション調整を行うときには、大きな色ずれが発生していることは稀であると考えられるので、第1の色合わせ調整及び第2の色合わせ調整を実施する場合に、第2の色合わせ調整時の調整範囲を狭めても良い。また、第2の色合わせ調整を省略しても良い。
【0116】
更に、電源投入から所定時間が経過した後、及び画像形成が所定枚数を超えた後等に、色合わせ調整を行うように設定しても良い。この場合には、色ずれが殆ど発生していないことが多いので、第2の色合わせ調整を省略することにより、色合わせ調整の時間を大幅に短縮することが出来る。
また、画像形成装置内に設置された温湿度センサ22(図1)の検出値が、予め設定された温湿度の範囲を外れた場合、及び温湿度センサ22の検出値が急激に変化した場合にも、色合わせ調整を行っても良い。
【0117】
更に、サービスマン又はユーザによる感光体ドラム及び現像ユニット等のプロセスユニット交換等のメンテナンス後、及び色ずれが目立つ場合等に、ユーザ又はサービスマンが、強制的に色合わせ調整を行うことが出来るようになっている。これらの場合には、第1及び第2の色あわせ調整を完全に行うか、第1の色合わせ調整及び調整範囲を狭めた第2の色合わせ調整を組み合わせて行うか、又は第1の色合わせ調整のみを行うかを選択することも出来るようになっている。
尚、電源投入時及び強制的な色合わせ調整時を除いて、色合わせ調整を行う条件に達した場合に、即座に色合わせ調整を実施するのではなく、通常は、進行中の画像形成ジョブの終了後、又は次の画像形成ジョブの開始前に実施する。
【0118】
【発明の効果】
本発明に係る画像調整方法及び本発明に係る画像形成装置によれば、後で実行される方向の色合わせ調整に使用する調整画像は、先に行われた色合わせ調整の為の調整画像に比べ、画像を形成する領域を狭くしても良いので、同一の領域に画像を形成する場合に比べ、現像剤の使用量を減じることが出来、色合わせ調整に伴う濃度検出の為の画像形成に用いる現像剤を節約出来る。
【0119】
本発明に係る画像調整方法及び本発明に係る画像形成装置によれば、副走査方向の色合わせ調整を先に行うより、主走査方向の色合わせ調整を先に行ったほうが、現像剤の使用量を減じることが出来るので、色合わせ調整に伴う濃度検出の為の画像形成に用いる現像剤を節約出来る。
【0120】
本発明に係る画像形成装置及び本発明に係る画像形成装置によれば、色合わせ調整の初期の段階から、少なくとも基準画像を形成する色材による色合わせ調整用画像の、余裕を持たせた形成をあまりしなくても済み、現像剤の使用量を大幅に減じることが出来る。
【0121】
本発明に係る画像形成装置及び本発明に係る画像形成装置によれば、基準画像の形成位置を検出手段の検出範囲に合わせることが出来る。
【0122】
本発明に係る画像調整方法及び本発明に係る画像形成装置によれば、画質判定画像の転写媒体の移動方向の垂直方向の幅は、検出手段のその垂直方向の検出範囲と略等しくしてあるので、基準画像の形成位置を検出手段の検出範囲に容易に合わせることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像調整方法及び画像形成装置の実施の形態の要部構成を示すブロック図である。
【図2】画像形成装置の正面から見た縦断面を示す模式的断面図である。
【図3】レジストレーション検出センサ及び転写ベルトの位置関係の例を示す説明図である。
【図4】基準パッチ画像(基準ライン)及び調整パッチ画像(調整ライン)の例を示す説明図である。
【図5】副走査方向の色合わせ調整における転写ベルト上の検出画像の例を示す説明図である。
【図6】レジストレーション検出センサの検出値の例を示す説明図である。
【図7】副走査方向の色合わせ調整における検出画像の例を示す説明図である。
【図8】副走査方向の色合わせ調整における転写ベルト上の検出画像の例を示す説明図である。
【図9】レジストレーション検出センサの検出値の例を示す説明図である。
【図10】主走査方向の色合わせ調整における転写ベルト上の検出画像の例を示す説明図である。
【図11】主走査方向の色合わせ調整における転写ベルト上の検出画像の例を示す説明図である。
【図12】本発明に係る画像形成装置の画像調整方法を示すフローチャートである。
【図13】本発明に係る画像形成装置の画像調整方法を示すフローチャートである。
【図14】主走査方向の色合わせ調整前の副走査方向の色合わせ調整の例を示す説明図である。
【図15】副走査方向の色合わせ調整前の主走査方向の色合わせ調整の例を示す説明図である。
【図16】主走査方向の色合わせ調整後の副走査方向の色合わせ調整の例を示す説明図である。
【図17】副走査方向の色合わせ調整後の主走査方向の色合わせ調整の例を示す説明図である。
【図18】本発明に係る画像調整方法及び画像形成装置の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【図19】基準となる色成分の確認画像の主走査方向の位置調整の例を示す説明図である。
【図20】基準となる色成分の確認画像の主走査方向の位置調整前の副走査方向の色合わせ調整の例を示す説明図である。
【図21】基準となる色成分の確認画像の主走査方向の位置調整後の副走査方向の色合わせ調整の例を示す説明図である。
【符号の説明】
1a、1b、1c、1d 露光ユニット
2a、2b、2c、2d 現像器
3a、3b、3c、3d 感光体ドラム
4a,4b、4c、4d クリーナユニット
5a、5b、5c、5d 帯電器
6a、6b、6c、6d 転写ローラ(転写手段)
7 転写ベルト(転写媒体)
21 レジストレーション検出センサ(検出手段)
22 湿温度センサ
40 制御部
43 パターンデータ記憶部
44 調整値記憶部
47 転写部(転写手段)
48 操作部
49 情報記憶部
50 画像形成部(画像形成手段)
100 画像形成装置
Claims (8)
- 複数の色成分のうち、基準となる色成分の複数の基準画像に、調整対象となる他の色成分の複数の調整対象画像を、転写媒体上にそれぞれ重ねて転写して調整画像を形成し、形成した調整画像の濃度を検出し、検出した濃度に基づく前記他の色成分の画像形成位置の調整を、前記転写媒体の移動方向及び該移動方向の垂直方向にそれぞれ行う画像形成装置の画像調整方法であって、
前記移動方向及び垂直方向の前記画像形成位置の調整は、前記基準画像の前記垂直方向の形成位置を調整した後に行い、該基準画像の前記垂直方向の形成位置の調整は、前記基準となる色成分に基づき形成した画質判定画像を、前記垂直方向へ所定の間隔でずらせながら、前記移動方向へ順次複数形成し、形成した複数の画質判定画像の濃度をそれぞれ検出し、検出した濃度に基づき行い、前記移動方向及び垂直方向それぞれの前記画像形成位置の調整の内、先に行う画像形成位置の調整の為の調整画像を形成する領域は、後に行う画像形成位置の調整の為の調整画像を形成する領域より大きくすることを特徴とする画像調整方法。 - 複数の色成分の内、一の色成分に基づく画像を形成し、形成した画像を転写媒体上に転写して画質判定画像を形成し、形成した該画質判定画像の濃度を検出し、検出した濃度に基づき、前記画質判定画像の画質を判定すると共に、前記複数の色成分のうち、基準となる色成分の複数の基準画像に、調整対象となる他の色成分の複数の調整対象画像を、前記転写媒体上にそれぞれ重ねて転写して調整画像を形成し、形成した調整画像の濃度を検出し、検出した濃度に基づく前記他の色成分の画像形成位置の調整を、前記転写媒体の移動方向及び該移動方向の垂直方向にそれぞれ行う画像形成装置の画像調整方法であって、
前記移動方向及び垂直方向の前記画像形成位置の調整は、前記基準画像の前記垂直方向の形成位置を調整した後に行い、該基準画像の前記垂直方向の形成位置の調整は、前記基準となる色成分に基づき形成した画質判定画像を、前記垂直方向へ所定の間隔でずらせながら、前記移動方向へ順次複数形成し、形成した複数の画質判定画像の濃度をそれぞれ検出し、検出した濃度に基づき行い、前記移動方向及び垂直方向それぞれの前記画像形成位置の調整の内、先に行う画像形成位置の調整の為の調整画像を形成する領域は、後に行う画像形成位置の調整の為の調整画像を形成する領域より大きくすることを特徴とする画像調整方法。 - 前記先に行う画像形成位置の調整は、前記垂直方向の画像形成位置の調整である請求項1又は2記載の画像調整方法。
- 前記画質判定画像の前記垂直方向の幅は、前記濃度を検出する手段の前記垂直方向の検出範囲と略等しくしてある請求項1乃至3の何れか1つに記載の画像調整方法。
- 複数の色成分のうち、基準となる色成分の複数の基準画像に、調整対象となる他の色成分の複数の調整対象画像を、転写媒体上にそれぞれ重ねて転写して形成した調整画像の濃度を検出する検出手段と、該検出手段が検出した濃度に基づき、前記他の色成分の画像形成位置を調整する調整手段とを備え、該調整手段は、他の色成分の画像形成位置の調整を、前記転写媒体の移動方向及び該移動方向の垂直方向にそれぞれ行うべくなしてある画像形成装置であって、
前記基準画像の前記垂直方向の形成位置を調整する基準画像調整手段を備え、前記調整手段は、該基準画像調整手段が調整した後、前記移動方向及び垂直方向の調整を行い、前記基準画像調整手段は、前記基準となる色成分に基づき形成した画質判定画像を、前記垂直方向へ所定の間隔でずらせながら、前記移動方向へ順次複数形成し、形成した複数の画質判定画像の前記検出手段がそれぞれ検出した濃度に基づき調整し、前記調整手段が行う前記移動方向及び垂直方向それぞれの調整の内、先に行う調整の為の調整画像を形成する領域は、後に行う調整の為の調整画像を形成する領域より大きくすべくなしてあることを特徴とする画像形成装置。 - 複数の色成分の内、一の色成分に基づく画像を形成する手段と、該手段が形成した画像を転写媒体上に転写する手段と、該手段が転写して形成した画質判定画像の濃度を検出する検出手段と、該検出手段が検出した濃度に基づき、前記画質判定画像の画質を判定する手段と、前記複数の色成分のうち、基準となる色成分の複数の基準画像に、調整対象となる他の色成分の複数の調整対象画像を、前記転写媒体上にそれぞれ重ねて転写して形成した調整画像の濃度を前記検出手段が検出し、該検出手段が検出した濃度に基づき、前記他の色成分の画像形成位置を調整する調整手段とを備え、該調整手段は、他の色成分の画像形成位置の調整を、前記転写媒体の移動方向及び該移動方向の垂直方向にそれぞれ行うべくなしてある画像形成装置であって、
前記基準画像の前記垂直方向の形成位置を調整する基準画像調整手段を備え、前記調整手段は、該基準画像調整手段が調整した後、前記移動方向及び垂直方向の調整を行い、前記基準画像調整手段は、前記基準となる色成分に基づき形成した画質判定画像を、前記垂直方向へ所定の間隔でずらせながら、前記移動方向へ順次複数形成し、形成した複数の画質判定画像の前記検出手段がそれぞれ検出した濃度に基づき調整し、前記調整手段が行う前記移動方向及び垂直方向それぞれの調整の内、先に行う調整の為の調整画像を形成する領域は、後に行う調整の為の調整画像を形成する領域より大きくすべくなしてあることを特徴とする画像形成装置。 - 前記先に行う調整は、前記垂直方向の調整である請求項5又は6記載の画像形成装置。
- 前記画質判定画像の前記垂直方向の幅は、前記検出手段の前記垂直方向の検出範囲と略等しくしてある請求項5乃至7の何れか1つに記載の画像形成装置。
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