JP4004261B2 - 車両のルーフ格納構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両においてルーフ及びルーフの後部に連なるバックパネルの格納構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両においてはルーフ及びルーフの後部に連なるバックパネルを、所定の使用位置(クローズド状態)から、トランクリッド及びパッケージトレイの下側の格納位置に、移動させて格納するように構成したものがある(オープン状態)。
この場合、シートの上部後側にパッケージトレイが配置され、パッケージトレイに連なって後側にトラックリッドが配置されており、ルーフ及びバックパネルの所定の使用位置において、室内側(バックパネルの内側)にパッケージトレイが位置し、室外側(バックパネルの外側)にトランクリッドが位置している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前述のように、ルーフ及びバックパネルを所定の使用位置から格納位置(格納位置から所定の使用位置)に移動させる場合、後側を支点としてトランクリッドを上方の開き姿勢に移動自在、前側を支点としてパッケージトレイを起立した開き姿勢に移動自在に構成することにより、開き姿勢のトランクリッド及びパッケージトレイの間を通して、ルーフ及びバックパネルを移動させることが考えられている。
【0004】
前述のように開き姿勢のトランクリッド及びパッケージトレイの間を通して、ルーフ及びバックパネルを移動させる場合、ルーフ及びバックパネルの移動軌跡に近い位置にパッケージトレイが位置しているので、開き姿勢のパッケージトレイにルーフ及びバックパネルが干渉するおそれがある。これにより、開き姿勢のトランクリッド及びパッケージトレイの間隔が、充分に広いものになるように構成する必要がある。
【0005】
本発明は、車両においてルーフ及びバックパネルを、所定の使用位置並びにトランクリッド及びパッケージトレイの下側の格納位置に移動自在に構成した場合に、開き姿勢のトランクリッド及びパッケージトレイの間隔が充分に広いものになるようにする構造を簡素に構成することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
[I]
請求項1の特徴によると、以下のように構成されている。
シートの上部後側に配置されたパッケージトレイと、パッケージトレイに連なって後側に配置されたトランクリッドとを備えて、後側を支点としてトランクリッドを上方の開き姿勢及び下方の閉じ姿勢に移動自在に構成している。
車体側に揺動自在に備えられた第1支持アームと第2支持アームとを備えている。
パッケージトレイを第1支持アームに接続し、トランクリッドへの接近側に移動した第1姿勢及びトランクリッドから離間側に移動した第2姿勢に移動可能にスライド機構を介して、パッケージトレイを第2支持アームに接続している。
第1支持アームの揺動によりパッケージトレイが第1及び第2姿勢に移動するように構成し、第2支持アームの揺動によりパッケージトレイが起立した開き姿勢及び横向きの閉じ姿勢に移動するように構成している。
第1支持アームを第1姿勢側に付勢するバネを備え、バネによる第1支持アームの第1姿勢側への移動を第1支持アームとの接当により規制可能で、尚且つ、第2支持アームと連係リンクを介して接続されたカム板を備えている。
カム板により、第1支持アームの第1姿勢側への移動が規制されながら、第1及び第2支持アームが第1姿勢側及び閉じ姿勢側、並びに、第2姿勢側及び開き姿勢側に操作されるように構成している。
開き姿勢のトランクリッドと第2姿勢及び開き姿勢のパッケージトレイとの間を通してルーフ及びルーフの後部に連なるバックパネルが、所定の使用位置からトランクリッド及びパッケージトレイの下側の格納位置に移動、及び格納位置から所定の使用位置に移動するように構成している。ルーフ及びバックパネルが所定の使用位置及び格納位置に在る状態で、トランクリッドが閉じ姿勢となり、パッケージトレイが第1姿勢及び閉じ姿勢となるように構成している。
【0007】
これにより請求項1の特徴によると、ルーフ及びバックパネルが所定の使用位置及び格納位置に設定された状態において、トランクリッドを閉じ姿勢に移動させるのに加えて、パッケージトレイを第1支持アームにより第1姿勢に移動させ、第2支持アームにより閉じ姿勢に移動させる。
次に、ルーフ及びバックパネルを所定の使用位置からトランクリッド及びパッケージトレイの下側の格納位置(格納位置から所定の使用位置)に移動させる場合、トランクリッドを開き姿勢に移動させるのに加えて、パッケージトレイを第1支持アームにより第2姿勢に移動させ、第2支持アームにより開き姿勢に移動させる。この場合、パッケージトレイをトランクリッドから離間側に移動した第2姿勢に移動させた状態で、前側を支点としてパッケージトレイを起立した開き姿勢に移動させるので、開き姿勢のトランクリッド及びパッケージトレイの間隔を充分に広いものにすることができる。これにより、ルーフ及びバックパネルを所定の使用位置から格納位置(格納位置から所定の使用位置)に移動させる場合、ルーフ及びバックパネルがパッケージトレイに干渉することがない。
【0008】
[II]
前項[I]に記載のように、パッケージトレイをトランクリッドから離間側に移動した第2姿勢に移動させた状態で、前側を支点としてパッケージトレイを起立した開き姿勢に移動させる場合、請求項1の特徴によると、車体側に第2支持アームが備えられて、第2支持アームにスライド機構を介してパッケージトレイが支持されている。言い換えると、第2支持アームにスライド機構が支持され、スライド機構にパッケージトレイが備えられた構造となっている。
これにより、請求項1の特徴によると、第2支持アームがスライド機構及びパッケージトレイの両方を支持することになり、スライド機構を支持する支持機構に第2支持アームが兼用されることになるので、スライド機構を支持する為の専用の支持機構を備える必要がない。
【0009】
[III]
請求項2の特徴によると、請求項1の特徴において、以下のように構成されている。
第1及び第2支持アームに接続されて第1姿勢及び閉じ姿勢並びに第2姿勢及び開き姿勢に移動自在な第1パッケージトレイと、車体側に接続されて開き姿勢及び閉じ姿勢に移動自在な第2パッケージトレイとを備えて、パッケージトレイを構成する。
【0010】
【0011】
【発明の実施の形態】
図1(イ)に示すように、前輪1及び後輪2で支持された車体に、左右一対のシート3が備えられ車室4が構成されて、乗用車が構成されている。車室4は、フロントウィンドウ5、ルーフ6及びルーフ6の後部に連なるバックパネル7等により覆われており、バックパネル7にリヤウィンドウ11(図2参照)が備えられている。
【0012】
図1(イ)及び図2に示すように、バックパネル7とシート3との間に、第1パッケージトレイ8及び第2パッケージトレイ9が備えられており、第1パッケージトレイ9に連なって後側にトランクリッド10が備えられている。トランクリッド10は後部の横向きの支点P1周りに、上方の開き姿勢(図1(ハ)参照)及び下方の閉じ姿勢(図1(イ)参照)に移動自在に構成されており、トランクリッド10を移動操作する操作シリンダ12が備えられている。
【0013】
次に、第1及び第2パッケージトレイ8,9の構造について説明する。
図2に示すように、右及び左のシート3の後側に右及び左の支持板13が固定されて、側面視でS字状の右及び左の第1支持アーム14が、支持板13の内側において支持板13の横向きの支点P2周りに揺動自在に支持されている。第1パッケージトレイ8は樹脂の板状に構成されており、第1パッケージトレイ8の後端にゴム製のウェザーストリップ15が固定され、第1パッケージトレイ8の裏面の左右に右及び左の支持部材16が固定されている。第1支持アーム14の先端の横向きの支点P3周りに、支持部材16が揺動自在に支持されている。
【0014】
図2に示すように、平板状の右及び左のカム板17が、支持板13の外側において支持板13の横向きの支点P4周りに回転自在に支持されている。帯板をリング状に巻いたリング部材18がカム部材17に固定されており、カム板17を支点P4周りに図2の紙面時計方向に付勢するバネ19が備えられ、支持板13のストッパー部13aにカム板17の接当部17aが接当することによって、カム板17が図2に示す姿勢で止められる。ワイヤ21の一端側がリング部材18に固定され、リング部材18に巻き付けられており、ワイヤ21の他端側がトランクリッド10に接続されている。
【0015】
図2に示すように、第1支持アーム14を支点P2周りに図2の紙面時計方向に付勢するバネ20が備えられ、第1支持アーム14に備えられたローラー14aが、支持板13の長孔13bに入り込んでいる。図5に示すように、バネ20によって第1支持アーム14のローラー14aがカム板17に接当することにより、第1支持アーム14が図5に示す姿勢で止められる。
【0016】
図2に示すように、右及び左の第2支持アーム22が、支持板13の外側において支持板13の横向きの支点P5周りに揺動自在に支持されており、第2支持アーム22の先端のピン22aが支持部材16の長孔16aに挿入されている。第2支持アーム22を支点P5周りに図2の紙面時計方向に付勢するバネ23が備えられており、支持板13のストッパー部13cに第2支持アーム22の接当部22bが接当することによって、第2支持アーム22が図2に示す姿勢で止められる。
【0017】
図2に示すように、右及び左の連係リンク24が、第2支持アーム22の外側において第2支持アーム22の横向きの支点P6周りに揺動自在に支持されており、リング部材18にブラケット18aが備えられ、ブラケット18aのピン18bが連係リンク24の長孔24aに挿入されている。第2パッケージトレイ9は樹脂の板状に構成され、シート3の後側の固定部の横向きの支点P7周りに揺動自在に支持されている。
【0018】
図5及び図1(ホ)に示す状態は、ルーフ6及びバックパネル7を、トランクリッド10及び第1パッケージトレイ8の下側の格納位置に設定している状態であり(オープン状態)、トランクリッド10が下方の閉じ姿勢に設定され、第1パッケージトレイ8がトランクリッド10への接近側に移動した第1姿勢で横向きの閉じ姿勢に設定された状態である。図5に示すように、ルーフ6及びバックパネル7を格納位置に設定している状態において、第1支持アーム14のローラー14aがカム板17に接当し、第2支持アーム22のピン22aが支持部材16の長孔16aの端部に位置しており、第1パッケージトレイ8のウェザーストリップ15がトランクリッド10に接当し、第2パッケージトレイ9が横向きの閉じ姿勢に設定されている。
【0019】
図2及び図1(イ)に示す状態は、ルーフ6及びバックパネル7を、所定の使用位置に設定している状態であり(クローズド状態)、トランクリッド10が下方の閉じ姿勢に設定され、第1パッケージトレイ8がトランクリッド10への接近側に移動した第1姿勢で横向きの閉じ姿勢に設定された状態である。図2に示すように、ルーフ6及びバックパネル7を所定の使用位置に設定している状態において、第1パッケージトレイ8のウェザーストリップ15がバックパネル7に接当して、第1パッケージトレイ8がトランクリッド10から離間側に少しだけ移動しており、第1支持アーム14のローラー14aがカム板17から少し離間し、第2支持アーム22のピン22aが支持部材16の長孔16aの端部から少し中程に位置している。第2パッケージトレイ9が横向きの閉じ姿勢に設定されている。
【0020】
先ずルーフ6及びバックパネル7の所定の使用位置から格納位置への移動の状態について説明する。
図2及び図1(イ)に示すように、ルーフ6及びバックパネル7を所定の使用位置に設定している状態から、図1(ロ)に示すように操作シリンダ12によって、トランクリッド10が閉じ姿勢から開き姿勢に移動し始めると、ワイヤ21がトランクリッド10側に引き操作されて、図2に示すカム板17が支点P4周りに紙面反時計方向に回転し、カム板17が第1支持アーム14のローラー14aに接当する。
【0021】
次に、操作シリンダ12によりトランクリッド10がさらに開き姿勢に移動して、ワイヤ21がトランクリッド10側にさらに引き操作され、カム板17が支点P4周りに紙面反時計方向にさらに回転すると、図3及び図1(ロ)に示すように、カム板17により第1支持アーム14のローラー14aが押されて、第1支持アーム14が支点P2周りに紙面反時計方向に揺動し、第1パッケージトレイ8及び支持部材16が、第2支持アーム22のピン22aに沿って、第1支持アーム14によりトランクリッド10から離間側に移動した第2姿勢に設定される。
【0022】
この場合、図2及び図1(イ)から図3及び図1(ロ)に示すように、リング部材18のピン18bが移動し、これに伴って連係リンク24が支点P6周りに紙面時計方向に揺動するのであるが、連係リンク24の長孔24aの融通機能によって、連係リンク24(支点P6)が上下方向に移動することはない(これにより、第2支持アーム22は図2に示す姿勢から動くことはない)。
【0023】
次に、操作シリンダ12によりトランクリッド10がさらに開き姿勢に移動して、ワイヤ21がトランクリッド10側にさらに引き操作され、カム板17が支点P4周りに紙面反時計方向にさらに回転すると、図3及び図1(ロ)から図4及び図1(ハ)に示すように、リング部材18のピン18bにより連係リンク24が紙面下方に引き操作されて、第2支持アーム22が支点P5周りに紙面反時計方向に揺動し、第2支持アーム22によって第1パッケージトレイ8が支点P3周りに紙面反時計方向に揺動して、第1パッケージトレイ8が起立した開き姿勢に設定される。
【0024】
この場合に、前述のようにカム板17が支点P4周りに紙面反時計方向に回転しても、図3から図4に示すように、カム板17の作用によって第1支持アーム14のローラー14aが押されることはなく、第1支持アーム14は図3に示す姿勢を維持する。前述のように、第2支持アーム22によって第1パッケージトレイ8が支点P3周りに紙面反時計方向に揺動するのに伴って、第1パッケージトレイ8により第2パッケージトレイ9が、支点P7周りに紙面反時計方向に揺動して、第2パッケージトレイ9が起立した開き姿勢に設定される。
【0025】
以上のように図4及び図1(ハ)に示すように、トランクリッド10が開き姿勢に設定されて、第1パッケージトレイ8が第2姿勢及び開き姿勢に設定され、第2パッケージトレイ9が開き姿勢に設定された状態において、図1(ニ)に示すように所定の使用位置のバックパネル7がルーフ6から分離され、トランクリッド10及び第1パッケージトレイ8(第2パッケージトレイ9)の間を通って格納位置に移動させられ、所定の使用位置のルーフ6がトランクリッド10及び第1パッケージトレイ8(第2パッケージトレイ9)の間を通って格納位置に移動させられる。
【0026】
次に、図1(ニ)から図1(ホ)に示すように、操作シリンダ12によりトランクリッド10が開き姿勢から閉じ姿勢に移動すると、ワイヤ21がカム板17側に戻し操作されて、図4に示すカム板17が支点P4周りに紙面時計方向に回転する。これにより、前述とは逆に図4に示す状態から図3に示す状態となり(但しルーフ6及びバックパネル7は格納位置)、図3に示す状態から図5に示す状態となって(トランクリッド10が閉じ姿勢、第1パッケージトレイ8が第1姿勢及び閉じ姿勢、第2パッケージトレイ9が閉じ姿勢)、第1パッケージトレイ8のウェザーストリップ15がトランクリッド10に接当する。
【0027】
次に、ルーフ6及びバックパネル7の格納位置から所定の使用位置への移動の状態について説明する。
図5及び図1(ホ)に示す状態において操作シリンダ12によりトランクリッド10が閉じ姿勢から開き姿勢に移動すると、図5及び図1(ホ)から図3及び図1(ロ)に示す状態となり(但しルーフ6及びバックパネル7は格納位置)、図3及び図1(ロ)に示す状態から図4及び図1(ハ)に示す状態となる(但しルーフ6及びバックパネル7は格納位置)(トランクリッド10が開き姿勢、第1パッケージトレイ8が第2姿勢及び開き姿勢、第2パッケージトレイ9が開き姿勢)。
【0028】
これによって、図1(ニ)から図1(ハ)に示すように、格納位置のルーフ6がトランクリッド10及び第1パッケージトレイ8(第2パッケージトレイ9)の間を通って所定の使用位置に移動させられ、格納位置のバックパネル7がトランクリッド10及び第1パッケージトレイ8(第2パッケージトレイ9)の間を通って所定の使用位置に移動させられて、バックパネル7がルーフ6に接続される。
【0029】
次に図1(ハ)から図1(ロ)及び図1(イ)に示すように、操作シリンダ12によりトランクリッド10が開き姿勢から閉じ姿勢に移動すると、ワイヤ21がカム板17側に戻し操作されて、前述とは逆に図4に示す状態から図3に示す状態となり、図3に示す状態から図2に示す状態となって(トランクリッド10が閉じ姿勢、第1パッケージトレイ8が第1姿勢及び閉じ姿勢、第2パッケージトレイ9が閉じ姿勢)、第1パッケージトレイ8のウェザーストリップ15がバックパネル7に接当する。
【0030】
[発明の実施の別形態]
前述の[発明の実施の形態]において、樹脂の板状の第2パッケージトレイ9を廃止したり、第2パッケージトレイ9に代えて自由に曲がる樹脂製の薄いシートを、第1パッケージトレイ8とシート3の後側とに亘って接続してもよい。ワイヤ21の他端側をトランクリッド10に接続するのではなく、ワイヤ21の他端側を操作シリンダ12に接続し、操作シリンダ12によりトランクリッド10が閉じ姿勢から開き姿勢に移動すると、ワイヤ21がトランクリッド10側に引き操作されるように構成してもよい。
【0031】
前述の[発明の実施の形態]において、案内部材16の長孔16aを第2支持アーム22に備え、第2支持アーム22のピン22aを案内部材16に備えるように構成してもよい。
前述の[発明の実施の形態]において、図1(ニ)に示すように、ルーフ6及びバックパネル7が分離するのではなく、ルーフ6及びバックパネル7の接続部分でルーフ6及びバックパネル7が折れ曲がりながら、図1(ニ)に示す格納位置に移動するように構成してもよい。
【0032】
【発明の効果】
請求項1の特徴によると、車両においてルーフ及びバックパネルを、所定の使用位置並びにトランクリッド及びパッケージトレイの下側の格納位置に移動自在に構成した場合、トランクリッドを開き姿勢に移動させるのに加えて、パッケージトレイを第1支持アームにより第2姿勢に移動させ、第2支持アームにより開き姿勢に移動させることにより、開き姿勢のトランクリッド及びパッケージトレイの間隔を充分に広いものにすることができるようになって、パッケージトレイに干渉することなく、ルーフ及びバックパネルを所定の使用位置から格納位置(格納位置から所定の使用位置)に移動させることができるようになり、干渉による破損を未然に防止することができた。
【0033】
請求項1の特徴によると、第2支持アームがスライド機構及びパッケージトレイの両方を支持することになり、スライド機構を支持する支持機構に第2支持アームが兼用されることになり、スライド機構を支持する為の専用の支持機構を備える必要がなくなるので、構造の簡素化の面で有利なものとなった。
【0034】
【図面の簡単な説明】
【図1】 ルーフ及びバックパネルを所定の使用位置から格納位置に移動させる状態を示す概略側面図
【図2】 ルーフ及びバックパネルが所定の使用位置に設定された状態において、トランクリッドが閉じ姿勢、第1パッケージトレイが第1姿勢及び閉じ姿勢、第2パッケージトレイが閉じ姿勢の状態を示す縦断側面図
【図3】 ルーフ及びバックパネルが所定の使用位置に設定された状態において、トランクリッドが閉じ姿勢から開き姿勢に移動し始め、第1パッケージトレイが第2姿勢及び閉じ姿勢、第2パッケージトレイが閉じ姿勢の状態を示す縦断側面図
【図4】 ルーフ及びバックパネルが所定の使用位置に設定された状態において、トランクリッドが開き姿勢、第1パッケージトレイが第2姿勢及び開き姿勢、第2パッケージトレイが開き姿勢の状態を示す縦断側面図
【図5】 ルーフ及びバックパネルが格納位置に設定された状態において、トランクリッドが閉じ姿勢、第1パッケージトレイが第1姿勢及び閉じ姿勢、第2パッケージトレイが閉じ姿勢の状態を示す縦断側面図
【符号の説明】
3 シート
7 バックパネル
8 パッケージトレイ、第1パッケージトレイ
9 パッケージトレイ、第2パッケージトレイ
10 トランクリッド
14 第1支持アーム
16a,22a スライド機構
17 カム板
20 バネ
22 第2支持アーム
Claims (2)
- シートの上部後側に配置されたパッケージトレイと、前記パッケージトレイに連なって後側に配置されたトランクリッドとを備えて、後側を支点として前記トランクリッドを上方の開き姿勢及び下方の閉じ姿勢に移動自在に構成すると共に、
車体側に揺動自在に備えられた第1支持アームと第2支持アームとを備え、
前記パッケージトレイを第1支持アームに接続し、
前記トランクリッドへの接近側に移動した第1姿勢及びトランクリッドから離間側に移動した第2姿勢に移動可能にスライド機構を介して、前記パッケージトレイを第2支持アームに接続して、
前記第1支持アームの揺動によりパッケージトレイが第1及び第2姿勢に移動するように構成し、前記第2支持アームの揺動によりパッケージトレイが起立した開き姿勢及び横向きの閉じ姿勢に移動するように構成して、
前記第1支持アームを第1姿勢側に付勢するバネを備え、
前記バネによる第1支持アームの第1姿勢側への移動を第1支持アームとの接当により規制可能で、尚且つ、前記第2支持アームと連係リンクを介して接続されたカム板を備え、
前記カム板により、前記第1支持アームの第1姿勢側への移動が規制されながら、前記第1及び第2支持アームが第1姿勢側及び閉じ姿勢側、並びに、第2姿勢側及び開き姿勢側に操作されるように構成して、
開き姿勢の前記トランクリッドと第2姿勢及び開き姿勢のパッケージトレイとの間を通して、ルーフ及び前記ルーフの後部に連なるバックパネルが、所定の使用位置から前記トランクリッド及びパッケージトレイの下側の格納位置に移動、及び格納位置から所定の使用位置に移動するように構成し、
前記ルーフ及びバックパネルが所定の使用位置及び格納位置に在る状態で、前記トランクリッドが閉じ姿勢となり、前記パッケージトレイが第1姿勢及び閉じ姿勢となるように構成してある車両のルーフ格納構造。 - 前記第1及び第2支持アームに接続されて第1姿勢及び閉じ姿勢、並びに、第2姿勢及び開き姿勢に移動自在な第1パッケージトレイと、
車体側に接続されて開き姿勢及び閉じ姿勢に移動自在な第2パッケージトレイとを備えて、
前記パッケージトレイを構成してある請求項1に記載の車両のルーフ格納構造。
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