JP4003738B2 - 拡声通話機 - Google Patents

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Description

本発明は、インターホンなどに用いられる拡声通話機に関するものである。
従来より、通話時にハンドセットを持つ必要がなく、通話端末から離れた通話者に対して相手側の通話端末から伝送されてくる音声信号をスピーカによって拡声出力し、かつ、上記通話者の発する音声をマイクロホンにより集音して相手側通話端末へ伝送することで拡声通話(ハンズフリー通話)を実現する拡声通話機が提供されている。このような拡声通話機においては、通話者が発した音声の一部が相手側通話端末のスピーカからマイクロホンヘの音響結合や通話端末と伝送路との間のインピーダンスの不整合によって生じる反射などが原因で再び受話信号と重畳して帰還することがあり、この帰還成分のレベルが大きい場合には、不快なエコー(音響エコーあるいは回線エコー)として通話者に聴こえてしまう。また、上記音響結合や反射、および自端末における音響結合により通話系に閉ループが形成され、閉ループの一巡利得が1倍を超える周波数成分が存在する場合には、その周波数においてハウリングを生じ、安定した通話を継続することが不可能となる。したがって、通話端末としての拡声通話機を設計する上で、上述した不快なエコーやハウリングを如何に抑圧するかが重要な課題となる。
このような課題に対して、従来、通話状態(送話状態、受話状態など)を常時推定し、推定結果に基づき適切な配分で送話路および受話路に対して損失を挿入する音声スイッチを用いて閉ループの一巡利得を低減し不快なエコーやハウリングを抑圧する方式が広く用いられてきた。図13は、拡声通話機としてのインターホン親機(以下、「親機」と略す)Mと、相手側通話端末としてのドアホン子器Sとからなる、所謂ハンズフリーインターホンの従来例を示すブロック図である(特許文献1参照)。親機Mは、マイクロホン1、スピーカ2、2線−4線変換回路30、マイクロホン1から出力される送話信号を増幅する第1の増幅器31、相手側の通話端末から伝送系を経て到達する受話信号を増幅する第2の増幅器32、並びに音声スイッチVS’で構成される。また、図示は省略するが、ドアホン子器Sはマイクロホン、スピーカ、2線−4線変換回路等で構成される。
また音声スイッチVS’は、マイクロホン1から第1の増幅器31を経て2線−4線変換回路30へ至る送話側信号経路に損失を挿入する送話側損失挿入手段33と、第2の増幅器32からスピーカ2へ至る受話側信号経路に損失を挿入する受話側損失挿入手段34と、送話側および受話側の各損失挿入手段33,34における挿入損失量を制御する挿入損失量制御手段35とを具備する。この挿入損失量制御手段35は、例えば送話信号および受話信号のパワーを推定し、これらの推定値の大小関係を比較して瞬時パワーの小さい側の損失挿入手段33,34に対して所定の損失を挿入することによって送話状態と受話状態を切り換えるという処理を行っている。
特開2000−307745号公報
しかしながら上記従来例においては、遠端(ドアホン子器S)側の周囲騒音レベルと近端(親機M)側の周囲騒音レベルとの差が大きい場合、例えば屋外に設置されたドアホン子器Sのマイクロホンに風切り音や自動車騒音などの大きな騒音が入力された場合、送話信号及び受話信号を監視して通話状態を推定する挿入損失量制御手段35では、例えば遠端側の周囲騒音レベルが大きい状況においては常に受話状態と判定し、近端側の周囲騒音レベルが大きい状況においては常に送話状態と判定してしまい、実際の通話状態に関係なく、受話状態又は送話状態の何れか一方に通話状態を固定してしまう現象(所謂音声スイッチの片倒れ)が生じてしまう。
本発明は上記事情に鑑みて為されたものであり、その目的は、音声スイッチの片倒れを抑制可能とした拡声通話機を提供することにある。
請求項の発明は、上記目的を達成するために、マイクロホンおよびスピーカと、マイクロホンから出力される送話信号を増幅する第1の増幅器と、相手側の通話端末から伝送系を経て到達する受話信号を増幅する第2の増幅器と、送話信号を伝送系へ送り出し且つ受話信号を減衰させる送話状態と受話信号をスピーカへ送り出し且つ送話信号を減衰させる受話状態とを切り換える音声スイッチとを備え、音声スイッチは、マイクロホンから第1の増幅器へ至る送話側信号経路に損失を挿入する送話側損失挿入手段と、第2の増幅器からスピーカへ至る受話側信号経路に損失を挿入する受話側損失挿入手段と、送話側および受話側の各損失挿入手段における挿入損失量を制御する挿入損失量制御手段とを具備し、挿入損失量制御手段は、送話信号の瞬時パワーを推定する送話側瞬時パワー推定部と、送話信号の背景騒音パワーを推定する送話側背景騒音パワー推定部と、送話信号の瞬時パワー推定値および背景騒音パワー推定値に基づいて送話信号の音声区間を検出する第1の音声区間検出部と、受話信号の瞬時パワーを推定する受話側瞬時パワー推定部並びに受話信号の背景騒音パワーを推定する受話側背景騒音パワー推定部と、受話信号の瞬時パワー推定値および背景騒音パワー推定値に基づいて受話信号の音声区間を検出する第2の音声区間検出部とを具備し、送話側および受話側の瞬時パワー推定値に基づいて推定される通話状態と第1および第2の音声区間検出部の検出結果とに応じて送話側および受話側の挿入損失量を制御してなる拡声通話機において、第1の音声区間検出部で音声区間が検出されないときに送話側の瞬時パワー推定値に1未満の正の減衰係数を乗じて減衰させる第1の減衰処理部と、第2の音声区間検出部で音声区間が検出されないときに受話側の瞬時パワー推定値に1未満の正の減衰係数を乗じて減衰させる第2の減衰処理部との少なくとも何れか一方を備えたことを特徴とする。
この発明によれば、遠端側(又は近端側)の周囲騒音レベルが大きい場合に受話側(又は送話側)の瞬時パワー推定値も大きくなってしまうことにより挿入損失量制御手段が通話状態を受話状態(又は送話状態)と誤判定して音声スイッチが受話側(又は送話側)へ片倒れすることがあるが、このような場合でも第2(又は第1)の音声区間検出部で音声区間が検出されないときには受話側(又は送話側)の瞬時パワー推定値に1未満の正の減衰係数を乗じて減衰させるため、挿入損失量制御手段が通話状態を受話状態(又は送話状態)と誤判定することを防いで音声スイッチの片倒れを抑制することができる。
請求項の発明は、請求項の発明において、挿入損失量制御手段は、通話状態が送話状態か受話状態を判定するとともに通話状態に応じて送話側および受話側の各損失挿入手段における挿入損失量を制御してなり、挿入損失量制御手段の判定結果が所定時間以上継続して送話状態であるときにのみ、1の減衰量制御部動作させ、挿入損失量制御手段の判定結果が所定時間以上継続して受話状態であるときにのみ、2の減衰量制御部動作させることを特徴とする。
この発明によれば、挿入損失量制御手段の判定結果が所定時間以上継続して送話又は受話の何れかの通話状態に固定されている場合、その固定されている側(送話側又は受話側)の周囲騒音レベルが相対的に大きくなっていると考えられるから、判定結果が所定時間以上継続したときにだけ第1又は第2の減衰量制御部を動作させて効率的に片倒れの抑制が行える。
本発明によれば、遠端側(又は近端側)の周囲騒音レベルが大きい場合に受話側(又は送話側)の瞬時パワー推定値も大きくなってしまうことにより挿入損失量制御手段が通話状態を受話状態(又は送話状態)と誤判定して音声スイッチが受話側(又は送話側)へ片倒れすることがあるが、このような場合でも第2(又は第1)の音声区間検出部で音声区間が検出されないときには受話側(又は送話側)の瞬時パワー推定値に1未満の正の減衰係数を乗じて減衰させるため、挿入損失量制御手段が通話状態を受話状態(又は送話状態)と誤判定することを防いで音声スイッチの片倒れを抑制することができるという効果がある。
以下、本発明の実施形態を説明する前に、本発明の実施形態と基本構成が共通である参考例について説明する。
参考例1)
参考例の拡声通話機は、図1に示すようにマイクロホン1、スピーカ2、第1の増幅器5、第2の増幅器6、並びに音声スイッチVSを備える点で従来の拡声通話機(インターホン親機M)と共通する。
参考例における音声スイッチVSは、送話信号を回線へ伝送するための送話側信号経路に挿入される送話側損失挿入部3と、受話信号をスピーカ2へ伝送するための受話側信号経路に挿入される受話側損失挿入部4と、通話状態に応じて送話側損失挿入部3並びに受話側損失挿入部4の挿入損失量を制御する挿入損失量制御部10とを備える。また、挿入損失量制御部10は、送話信号の音声区間を検出する第1の音声区間検出部11と、受話信号の音声区間を検出する第2の音声区間検出部12とを具備する。第1の音声区間検出部11は、送話側損失挿入部3へ入力する送話信号(点Bの信号)の瞬時パワーを推定する送話側瞬時パワー推定部(図示せず)と、送話信号の背景騒音パワーを推定する送話側背景騒音パワー推定部(図示せず)と、送話側の瞬時パワー推定値Ps(T)と背景騒音パワー推定値Pn(T)の比(=Ps(T)/Pn(T))を所定の閾値δと比較し、前記比が閾値δ以上のときに音声区間と判定する判定部(図示せず)とで構成される。同様に第2の音声区間検出部12は、受話側損失挿入部4へ入力する受話信号(点Cの信号)の瞬時パワーを推定する受話側瞬時パワー推定部(図示せず)と、受話信号の背景騒音パワーを推定する受話側背景騒音パワー推定部(図示せず)と、受話側の瞬時パワー推定値Ps(R)と背景騒音パワー推定値Pn(R)の比(=Ps(R)/Pn(R))を所定の閾値δと比較し、前記比が閾値δ以上のときに音声区間と判定する判定部(図示せず)とで構成される。そして、第1および第2の音声区間検出部11,12は音声区間を検出したときに各々送話側および受話側の音声区間検出信号SDF(T),SDF(R)を「1」とし、音声区間を検出しないとき(非音声区間のとき)に音声区間検出信号SDF(T),SDF(R)を「0」とする。なお、送話側並びに受話側の瞬時パワー推定部は、立ち上がりが急峻で立ち下がりが緩やかな特性を有するフィルタ等で構成され、送話側並びに受話側の背景騒音パワー推定部は、立ち上がりが緩やかで立ち下がりが急峻な特性を有するフィルタ等で構成される。
さらに挿入損失量制御部10は、送話側損失挿入部3への入力点Bから送話側損失挿入部3並びに回線側での回り込みを経て受話側損失挿入部4への入力点Cへ帰還する系の利得に応じて決定される値を係数にもつ回線帰還利得乗算部13と、受話側損失挿入部4への入力点Cから受話側損失挿入部4並びに音響側(マイクロホン1およびスピーカ2)での回り込みを経て送話側損失挿入部3への入力点Bへ到る経路の利得に応じて決定される値を係数にもつ音響結合利得乗算部14と、第2の音声区間検出部12から出力される受話側瞬時パワー推定値Ps(R)を音響結合利得乗算部14へ入力して得られる出力信号P2と第1の音声区間検出部11から出力される送話側瞬時パワー推定値Ps(T)との大小関係を比較する第1の比較器15と、送話側瞬時パワー推定値Ps(T)を回線帰還利得乗算部13へ入力して得られる出力信号P1と受話側瞬時パワー推定値Ps(R)との大小関係を比較する第2の比較器16と、第1の比較器15及び第2の比較器16の出力信号C1,C2と第1の音声区間検出部11及び第2の音声区間検出部12の出力信号C3(=SDF(T)),C4(=SDF(R))に基づいて通話状態を判定し、送話側損失挿入部3及び受話側損失挿入部4の損入損失量を制御する挿入損失量分配処理部17とを具備する。ここで、第1の比較器15の出力信号C1は、Ps(T)<P2の場合に「0」となり、Ps(T)≧P2の場合に「1」となる。また、第2の比較器16の出力信号C2は、Ps(R)≧P1の場合に「0」となり、Ps(R)<P1の場合に「1」となる。
而して、挿入損失量分配処理部17では上記4つの2値信号C1〜C4を参照して通話状態を判定し、送話側損失挿入部3及び受話側損失挿入部4の挿入損失量を決定する。ここで、C1=C2=1且つC3=1の場合は送話モード、C1=C2=0且つC4=1の場合は受話モード、C1≠C2且つC3及びC4が共に0ではない場合は高速アイドルモード、その他の状態では緩速アイドルモードと判定し、判定結果が送話モードのときには送話側損失挿入部3の挿入損失量を最小値、受話側損失挿入部4の挿入損失量を最大値に設定し、判定結果が受話モードのときには送話側損失挿入部3の挿入損失量を最大値、受話側損失挿入部4の挿入損失量を最小値に設定し、判定結果が高速アイドルモードのときには短い遷移時間で送話損失挿入部3並びに受話損失挿入部4の挿入損失量を互いに等しくするとともに、判定結果が緩速アイドルモードのときには長い遷移時間で送話損失挿入部3並びに受話損失挿入部4の挿入損失量を互いに等しくする。なお、上述した音声スイッチVSの構成および動作は特許文献1に開示されたものと共通であるので詳しい説明は省略する。
次に本参考例の要旨について説明する。本参考例は、相手側の通話端末から伝送系を経て到達する受話信号を増幅する第2の増幅器6の利得G2が可変であって、受話側の背景騒音パワー推定値Pn(R)が所定の閾値Xcを超えたら第2の増幅器6の利得G2を減少させる利得制御部20を備えた点に特徴がある。
利得制御部20は、図2に示すように受話側背景騒音パワー推定値Pn(R)が閾値Xc以下のときには第2の増幅器6の利得G2を初期値G20に設定し、閾値Xcを超えたら初期値G20よりも小さい値G21に利得G2を減少させ、受話側背景騒音パワー推定値Pn(R)が閾値XcよりさらにΔX以上増大したらG21よりもさらに小さい値G22に利得G2を減少させる。
而して、遠端側の周囲騒音レベルが大きい場合に受話側瞬時パワー推定値Ps(R)も大きくなってしまうことにより、挿入損失量分配処理部17が通話状態を受話状態と誤判定して音声スイッチVsが受話側へ片倒れすることがあるが、遠端側の周囲騒音レベルが大きくなって受話側背景騒音パワー推定値Pn(R)が閾値Xcを超えていれば、利得制御部20により受話信号を増幅する第2の増幅器6の利得G2を初期値G20からG21さらにG22へと減少させるため、受話側瞬時パワー推定値Ps(R)も減少するから挿入損失量分配処理部17が通話状態を受話状態と誤判定することを防いで音声スイッチVSの片倒れを抑制することができる。
なお、本参考例では受話側に利得制御部20を設けたが、第1の増幅器5の利得G1を可変とし、送話側の背景騒音パワー推定値Pn(T)が所定の閾値を超えたら第1の増幅器5の利得G1を減少させる利得制御部を設ければ、受話側と同様に挿入損失量分配処理部17における通話状態の誤判定を防いで音声スイッチVSの片倒れを抑制することが可能であり、送話側又は受話側の何れか一方だけでなく双方に利得制御部を設けても構わない。
参考例2)
図3に本参考例の一部省略したブロック図を示す。但し、本参考例の基本構成は参考例1と共通であるから、共通の構成要素には同一の符号を付して説明を省略し、本参考例の特徴となる構成についてのみ説明する。
参考例は、第2の音声区間検出部12に入力する受話信号を減衰させる減衰器21と、受話側背景騒音パワー推定値Pn(R)が所定の閾値Xcを超えたら減衰器21の減衰量Lrを増大させる減衰量制御部22とを備えた点に特徴がある。
減衰量制御部22は、図4に示すように受話側背景騒音パワー推定値Pn(R)が閾値Xc以下のときには減衰器21の減衰量Lrを初期値Lr0(=0dB)に設定し、閾値Xcを超えたら初期値Lr0よりも大きい値Lr1に減衰量Lrを増大させ、受話側背景騒音パワー推定値Pn(R)が閾値XcよりさらにΔX以上増大したらLr1よりもさらに大きい値Lr2に減衰量Lrを増大させる。
而して、遠端側の周囲騒音レベルが大きい場合に受話側瞬時パワー推定値Ps(R)も大きくなってしまうことにより、挿入損失量分配処理部17が通話状態を受話状態と誤判定して音声スイッチVsが受話側へ片倒れすることがあるが、遠端側の周囲騒音レベルが大きくなって受話側背景騒音パワー推定値Pn(R)が閾値Xcを超えていれば、減衰量制御部22により受話信号を減衰する減衰器21の減衰量Lrを初期値Lr0からLr1さらにLr2へと増大させるため、受話側瞬時パワー推定値Ps(R)も減少するから挿入損失量分配処理部17が通話状態を受話状態と誤判定することを防いで音声スイッチVSの片倒れを抑制することができる。
なお、本参考例では受話側に減衰器21並びに減衰量制御部22を設けたが、第1の音声区間検出部11に入力する送話信号を減衰させる減衰器と、送話側背景騒音パワー推定値Pn(T)が所定の閾値Xcを超えたら減衰器の減衰量を増大させる減衰量制御部とを設ければ、受話側と同様に挿入損失量分配処理部17における通話状態の誤判定を防いで音声スイッチVSの片倒れを抑制することが可能であり、送話側又は受話側の何れか一方だけでなく双方に減衰器並びに減衰量制御部を設けても構わない。
参考例3)
図5に本参考例の一部省略したブロック図を示す。但し、本参考例の基本構成は参考例1と共通であるから、共通の構成要素には同一の符号を付して説明を省略し、本参考例の特徴となる構成についてのみ説明する。
参考例は、受話側の瞬時パワー推定値Ps(R)を所定の上限値P0で飽和させる飽和処理部18を挿入損失量制御部10に具備した点に特徴がある。
飽和処理部18は、第2の音声区間検出部12から音響帰還利得乗算部14並びに第2の比較器16に対して出力される受話側瞬時パワー推定値Ps(R)を監視し、図6に示すように上限値P0以下のときには第2の音声区間検出部12から出力される受話側瞬時パワー推定値Ps(R)と同一の値の受話側瞬時パワー推定値Ps(R)’を音響帰還利得乗算部14並びに第2の比較器16に対して出力し、上限値P0を超えているときには上限値P0に固定された受話側瞬時パワー推定値Ps(R)’(=P0)を音響帰還利得乗算部14並びに第2の比較器16に対して出力する。
而して、遠端側の周囲騒音レベルが大きい場合に第2の音声区間検出部12から音響帰還利得乗算部14並びに第2の比較器16に対して出力される受話側瞬時パワー推定値Ps(R)も大きくなって挿入損失量分配処理部17が通話状態を受話状態と誤判定してしまうことにより音声スイッチVsが受話側へ片倒れすることがあるが、遠端側の周囲騒音レベルが大きくなって受話側瞬時パワー推定値Ps(R)が上限値P0を超えた場合、第2の音声区間検出部12から音響帰還利得乗算部14並びに第2の比較器16に対して出力される受話側瞬時パワー推定値Ps(R)’を飽和処理部18によって上限値P0で飽和させるため、音響帰還利得乗算部14並びに第2の比較器16に入力される受話側瞬時パワー推定値Ps(R)’が上限値P0より大きくなることが無く、挿入損失量分配処理部17が通話状態を受話状態と誤判定するのを防いで音声スイッチVSの片倒れを抑制することができる。
なお、第1の音声区間検出部11から回線帰還利得乗算部13並びに第1の比較器15に対して出力される送話側瞬時パワー推定値Ps(T)を飽和させる飽和処理部を設ければ、挿入損失量分配処理部17が通話状態を送話状態と誤判定するのを防いで音声スイッチVSの片倒れを抑制することが可能であり、送話側又は受話側の何れか一方だけでなく双方に飽和処理部を設けても構わない。
(実施形態
図7に本実施形態の一部省略したブロック図を示す。但し、本実施形態の基本構成は参考例1と共通であるから、共通の構成要素には同一の符号を付して説明を省略し、本実施形態の特徴となる構成についてのみ説明する。
本実施形態は、第2の音声区間検出部12で音声区間が検出されないときに受話側の瞬時パワー推定値Ps(R)に1未満の正の減衰係数γを乗じて減衰させる減衰処理部19を挿入損失量制御部10に具備した点に特徴がある。
減衰処理部19は、図8のフローチャートに示すように第2の音声区間検出部12の出力信号C4(=SDF(R))を監視し(ステップ1)、出力信号C4が「1」のとき(音声区間のとき)には第2の音声区間検出部12から出力される受話側瞬時パワー推定値Ps(R)と同一の値の受話側瞬時パワー推定値Ps(R)’を音響帰還利得乗算部14並びに第2の比較器16に対して出力し、出力信号C4が「0」のとき(非音声区間のとき)には受話側瞬時パワー推定値Ps(R)に減衰係数γ(0<γ<1)を乗じた値に等しい受話側瞬時パワー推定値Ps(R)’(=Ps(R)×γ)を音響帰還利得乗算部14並びに第2の比較器16に対して出力する。
而して、遠端側の周囲騒音レベルが大きい場合に第2の音声区間検出部12から音響帰還利得乗算部14並びに第2の比較器16に対して出力される受話側瞬時パワー推定値Ps(R)も大きくなって挿入損失量分配処理部17が通話状態を受話状態と誤判定してしまうことにより音声スイッチVsが受話側へ片倒れすることがあるが、第2の音声区間検出部12で非音声区間と検出された場合に第2の音声区間検出部12から音響帰還利得乗算部14並びに第2の比較器16に対して出力される受話側瞬時パワー推定値Ps(R)’を減衰処理部19によって減衰させるため、挿入損失量分配処理部17が通話状態を受話状態と誤判定するのを防いで音声スイッチVSの片倒れを抑制することができる。
なお、第1の音声区間検出部11により非音声区間が検出されたときに第1の音声区間検出部11から回線帰還利得乗算部13並びに第1の比較器15に対して出力される送話側瞬時パワー推定値Ps(T)を減衰させる減衰処理部を設ければ、挿入損失量分配処理部17が通話状態を送話状態と誤判定するのを防いで音声スイッチVSの片倒れを抑制することが可能であり、送話側又は受話側の何れか一方だけでなく双方に減衰処理部を設けても構わない。
参考例4
図9に本参考例の一部省略したブロック図を示す。但し、本参考例の基本構成は参考例1と共通であるから、共通の構成要素には同一の符号を付して説明を省略し、本参考例の特徴となる構成についてのみ説明する。
参考例は、挿入損失量制御部10で参照する受話信号(第2の増幅器6から受話側損失挿入部4へ至る信号伝送路の分岐点Aから取り出した受話信号)から音声の主成分帯域以外の帯域成分を除去する帯域通過フィルタ(BPF)23を備えた点に特徴がある。すなわち、帯域通過フィルタ23は、図10に示すように音声の主成分帯域の下限値(約400Hz)と上限値(約2kHz)を各々低域側および高域側のカットオフ周波数に略一致させている。
而して、挿入損失量制御部10(第2の音声区間検出部12)で通話状態の判定に利用する受話信号から音声の主成分帯域以外の帯域成分を帯域通過フィルタ23で除去するため、周囲騒音レベルが大きい場合でも通話状態を受話状態と誤判定するのを防いで音声スイッチVSの片倒れを抑制することができる。なお、挿入損失量制御部10で参照する送話信号(第1の増幅器5から送話側損失挿入部3へ至る信号伝送路の分岐点Bから取り出した送話信号)から音声の主成分帯域以外の帯域成分を除去する帯域通過フィルタを設ければ、挿入損失量分配処理部17が通話状態を送話状態と誤判定するのを防いで音声スイッチVSの片倒れを抑制することが可能であり、送話側又は受話側の何れか一方だけでなく双方に帯域通過フィルタを設けても構わない。
(実施形態
図11に本実施形態の一部省略したブロック図を示す。但し、本実施形態の基本構成は参考例1と共通であるから、共通の構成要素には同一の符号を付して説明を省略し、本実施形態の特徴となる構成についてのみ説明する。
本実施形態は、挿入損失量分配処理部17の判定結果が所定時間以上継続して受話状態であるときにのみ利得制御部20を動作させる点に特徴があり、挿入損失量分配処理部17は通話状態の判定を行う毎に図12のフローチャートに示す処理を行っている。
すなわち、挿入損失量分配処理部17は4つの出力信号C1〜C4を参照して通話状態を判定(ステップ1)した後、その判定結果が受話モードであればカウンタのカウント値をデクリメントし(ステップ2)、さらにカウント値が0か否かを判断する(ステップ3)。そして、カウント値が0であれば、カウント値を1に設定(ステップ4)した後に利得制御部20の動作を開始させ(ステップ5)、カウント値が0でなければ何もせずに処理を終了する。一方、通話状態の判定結果が受話モード以外の場合にはカウント値を2以上の初期値に初期化(ステップ6)して処理を終了する。
而して、カウント値が初期値から0までデクリメントされるまでの所定時間以上継続して受話モードと判定された場合、受話側の周囲騒音レベルが相対的に大きくなっていると考えられるから、判定結果が所定時間以上継続したときにだけ利得制御部20を動作させて効率的に片倒れの抑制が行える。
なお、送話側の背景騒音パワー推定値Pn(T)が所定の閾値を超えたら第1の増幅器5の利得G1を減少させる利得制御部を設ける場合、挿入損失量分配処理部17の判定結果が所定時間以上継続して送話状態であるときにのみ利得制御部を動作させるようにしても同様に効率的に片倒れの抑制が行える。また参考例2〜4及び実施形態1において、挿入損失量分配処理部17の判定結果が所定時間以上継続して受話状態(又は送話状態)であるときにのみ減衰量制御部22、飽和処理部18、減衰処理部19、帯域通過フィルタ23を動作させるようにしても同様に効率的に片倒れの抑制が行える。
本発明の参考例1を示すブロック図である。 同上の動作説明図である。 本発明の参考例2を示すブロック図である。 同上の動作説明図である。 本発明の参考例3を示すブロック図である。 同上の動作説明図である。 実施形態を示すブロック図である。 同上の動作説明用のフローチャートである。 本発明の参考例4を示すブロック図である。 同上の動作説明図である。 実施形態を示すブロック図である。 同上の動作説明用のフローチャートである。 従来例を示すブロック図である。
符号の説明
1 マイクロホン
2 スピーカ
3 送話側損失挿入部
4 受話側損失挿入部
6 第2の増幅器
10 挿入損失量制御部
12 第2の音声区間検出部
20 利得制御部

Claims (2)

  1. マイクロホンおよびスピーカと、マイクロホンから出力される送話信号を増幅する第1の増幅器と、相手側の通話端末から伝送系を経て到達する受話信号を増幅する第2の増幅器と、送話信号を伝送系へ送り出し且つ受話信号を減衰させる送話状態と受話信号をスピーカへ送り出し且つ送話信号を減衰させる受話状態とを切り換える音声スイッチとを備え、音声スイッチは、マイクロホンから第1の増幅器へ至る送話側信号経路に損失を挿入する送話側損失挿入手段と、第2の増幅器からスピーカへ至る受話側信号経路に損失を挿入する受話側損失挿入手段と、送話側および受話側の各損失挿入手段における挿入損失量を制御する挿入損失量制御手段とを具備し、挿入損失量制御手段は、送話信号の瞬時パワーを推定する送話側瞬時パワー推定部と、送話信号の背景騒音パワーを推定する送話側背景騒音パワー推定部と、送話信号の瞬時パワー推定値および背景騒音パワー推定値に基づいて送話信号の音声区間を検出する第1の音声区間検出部と、受話信号の瞬時パワーを推定する受話側瞬時パワー推定部並びに受話信号の背景騒音パワーを推定する受話側背景騒音パワー推定部と、受話信号の瞬時パワー推定値および背景騒音パワー推定値に基づいて受話信号の音声区間を検出する第2の音声区間検出部とを具備し、送話側および受話側の瞬時パワー推定値に基づいて推定される通話状態と第1および第2の音声区間検出部の検出結果とに応じて送話側および受話側の挿入損失量を制御してなる拡声通話機において、送話側瞬時パワー推定部の後段に設けられて第1の音声区間検出部で音声区間が検出されないときに前記送話側瞬時パワー推定部で推定された送話信号の瞬時パワー推定値に1未満の正の減衰係数を乗じて減衰させる第1の減衰処理部と、受話側瞬時パワー推定部の後段に設けられて第2の音声区間検出部で音声区間が検出されないときに受話側瞬時パワー推定部で推定された受話側の瞬時パワー推定値に1未満の正の減衰係数を乗じて減衰させる第2の減衰処理部との少なくとも何れか一方を備えたことを特徴とする拡声通話機。
  2. 挿入損失量制御手段は、通話状態が送話状態か受話状態を判定するとともに通話状態に応じて送話側および受話側の各損失挿入手段における挿入損失量を制御してなり、挿入損失量制御手段の判定結果が所定時間以上継続して送話状態であるときにのみ、第1の減衰処理部を動作させ、挿入損失量制御手段の判定結果が所定時間以上継続して受話状態であるときにのみ、第2の減衰処理部を動作させることを特徴とする請求項1記載の拡声通話機
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