JP4003009B2 - 簡易袋入れ装置及びそれに用いられる袋 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、柑橘類等を含む農作物その他の食品、玩具、事務用品、あるいは電子部品等の工業製品、その他種々の収容物を袋に入れる際に用いられる簡易袋入れ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
収穫した柑橘類や野菜類を出荷、保存、品質管理等のために、1個又は数個ずつ袋に入れて小分けしている。例えば、収穫直後の柑橘類は酸味がきついことが多く、酸味を切り糖度を増やして品質を向上した状態で出荷するために、一定期間、合成樹脂製の袋に入れて保管する場合がある。従来、これらの袋入れ作業は、手作業で一枚ずつ袋を開口し、手作業で1個ずつ柑橘類等の収容物を袋内に入れていくが、合成樹脂製の袋は、薄いフィルムを袋状に形成したものからなるので、互いに密着しやすく一枚ずつ取り出したり、開口から袋を広げたりしにくいとともに、作業が面倒で時間もかかり、大きな労力がかかっていた。
【0003】
そこで、例えば、特許文献1には、葉菜類を機械的に袋詰めする袋詰め装置が提案されている。この特許文献1の袋詰め装置は、上下移動しうるホッパー内に葉菜類を入れ、開閉自在のシャッター板を開いた状態でホッパーを下降させて葉菜類をシャッター板の下に配置された袋内に収容し、ホッパーをさらに下降させることで袋をミシン目から切断して袋詰めするものである。そしてケーシング下端側では、揺動可能に設けられた押えロールが葉菜類が収容された袋を一端支持し、落下距離を少なくした状態で搬送コンベア上に落下させるものである。特許文献1のような装置において、袋を袋保持部にセットする際には、袋保持部に設置されたケーシング前面側から表に向けて突出させた吊り下げ用ピンに、袋の係合孔を通係して、さらにその表側から、例えば、蝶螺子等を締め込むことによって袋をケーシングに保持させるものであった。
【特許文献1】
特開2002−29506号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この特許文献1の袋詰め装置では、袋を袋保持部に保持させる際には、吊り下げ用ピンをケーシング前面から表に向けて突出させた状態を維持しながら、積層した袋の係合孔を通係して、さらに、蝶螺子等で表側から締め込むことにより袋を固定しなければならなかったので、袋セット作業が煩雑で使い勝手が悪いとともに、吊り下げ用ピン、複数個の蝶螺子等が必要で部品点数も多く、製造コストを高騰させるとともに部品管理も面倒なものであった。また、ホッパーの上下移動やシャッター板の開閉、押えロールの揺動等の機構、さらには、これらを同期させるための機構及び制御装置等を設けた構成なので装置全体の構造が複雑であり、製造コストが高いものであるとともに装置が大型で特定の設置場所に固定されており、様々な作業現場に簡易に持ち運びして袋詰めを行うことが不可能なものであった。
【0005】
本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、その1つの目的は、簡単な操作で素早く袋を装置の所定位置に設置させることができる使い勝手が良い簡易袋入れ装置及びそれに用いられる袋を提供することにある。また、本発明の他の目的は、装置全体をコンパクトに製造できて、持ち運びしやすく、任意の場所に設置して簡易に袋入れ作業を行うことができるとともに構造が簡単で低コストで製造できる簡易袋入れ装置及びそれに用いられる袋を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、上部を開口した袋を積層させて載置させるベース12と、袋100の上方から風を当てて最上面の袋の投入口106を自動的に開かせる風当て部14と、を含み、開いた投入口106に収容物Xを投入させる簡易袋入れ装置であって、ベース12表面に積層した袋100の上部開口側にあてがわれ各袋に設けた通し孔に挿通して袋を支持する支持ピンを有するとともに、押し付け状態で袋の上部開口側をベース12に対して固定する押え支持手段(16)を有し、押え支持手段は、ベース12の両側面側にバネ性により脱着自在に係着する長い板ばね部材56を備え、該板ばね部材56は、ベース12に袋を載置させた際に少なくとも幅方向中央部を面状に押える面押え部52と、その両端寄り部分を表面前方側に向けて突出させたベース表面に対する非押え部58と、を含むことを特徴とする簡易袋入れ装置10から構成される。押え支持手段側にフックを設け、ベース体側に孔や溝等のフック受け部を設けた構成や、ボタンによる係合、その他任意の構成としてもよく、ワンタッチ状の操作で脱着できるものが好適である。脱着取付部のベース体との取付位置は、ベース体の表面、両側面側、上端側、その他任意の位置でよい。支持ピンの本数は、1本、2本、3本以上でもよく袋の通し孔の数と対応して設けられる。また、ベース体12の大きさ、形状等は任意でよいが、持ち運びできるように必要最低限の大きさで設定されるとよい。さらに、種々の場所に設置できるように、格納、展開自在な自立用スタンドを設けるとよい。また、単に安定しやすいように台を下部に固定させたものでもよい。さらに、袋入れ装置10を室内や工場内等に据え付けることとしても良い。
【0007】
また、最下層位置の袋の上端部分であって該最下層の袋の下面に装着され、袋の最上面の板ばね部材56との間に積層した袋を挟み付け、さらに板ばね部材56の非押え部58に対応する同様のベース表面前方側に突出する突出補助部材64が設けられたこととしてもよい。突出補助部材64は、例えば、板部材の一部を板ばね部材の非押え部58に対応して直線状、円弧状、L字状、コ字状、その他任意形状に折曲して形成される。また、突出補助部材64は、ベース体に固定させてもよい。面押え部52の横幅は、例えば、袋と同じ幅でもよいが、袋の横幅より短めに形成して非押え部58を設ける方が好適である。また、例えば、面押え部の幅等の異なる何種類かの押え支持手段(16)を準備しておき、袋の大きさ、形状、素材等に応じて付け替えることとしてもよい。また、非押え部58は、例えば、板ばね部材56の両端寄り側を円弧状、V字形、コ字形等その他任意の形状に折り曲げて形成させてもよい。これによって、構造を複雑化することなく、袋の投入口に風があたった際に投入口を確実に開口させるとともに、比較的大きく開かせることができる。
【0008】
また、ベース12に風当て部14を介して最上面の袋の投入口106側に風を送る送風ファン20が取りつけられ、さらに格納、展開自在な自立用スタンド18が設けられたこととしてもよい。送風ファン20の種類は、例えば、扇風機、シロッコファン、その他任意の送風装置でもよい。送風ファンの取付位置は、ベース体12の上端側が好適であり、また、ベース体の表面側、裏面側のいずれでもよく、その他ベース体の任意の位置に取りつけられてもよい。また、自立用スタンドを設けることにより、スタンド18を展開させてベース体を垂直あるいは傾斜させた状態で自立させて、装置を任意の場所に設置できる。スタンド18は、例えば、コ字枠状、板状、L字棒状、その他任意の形状でよく、例えば、ベース体の側面側または、背面側等に回動自在に取付けて格納、展開自在としてもよい。
【0009】
なお、弱接合部112は、例えば、上端から通し孔110に向けての縦方向一部切り込みを設けたり、通し孔110と袋の上端の幅を狭くしたり、通し孔の上方側に三角形状又は円弧状等の一部切欠を設けたり、または通し孔の上方に縦方向へミシン目を設ける等、その他任意に形成される。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下添付図面を参照しつつ本発明の簡易袋入れ装置及びそれに用いられる袋の実施の形態を説明する。本発明の簡易袋入れ装置10は、例えば、ベルトコンベア等の搬送装置に近接して設置し、袋の開口側に風をあてて袋の投入口を自動的に開かせておき、例えば、収穫した柑橘類等の収容物を連続的に作業者が1個ずつ袋内に投入させていく袋入れ装置である。図1ないし図13には、本発明の簡易袋入れ装置の一実施形態を示しており、この実施形態において、簡易袋入れ装置10は、積層した袋を載置させるベース体12と、袋100の開口側から風を当てて投入口を開かせる風当て部14と、ベース体12に対して脱着自在に取り付けられて袋100を支持する押え支持装置16と、を備えている。
【0011】
本実施形態に用いられる袋100は、図16、図17に示すように、例えば、ポリエチレン等の合成樹脂で形成された厚さ0.02mm程度の2枚の前裏面フィルム102、104を重ね合わせて、上辺側のみを開口させるように他の3辺側をコ字状に溶着して形成されている。さらに、袋100は、裏面フィルム104の上端側が前面フィルム102より上方に出るように延設されて延設部108を有しており、前面フィルム102の上端と裏面フィルム104との間に投入口106が形成されている。裏面フィルム104の延設部108の左右中間位置には、2個の通し孔110がそれぞれ左右端から1/3程度離隔した位置に穿孔されている。袋100は、例えば、100〜200枚程度を密着させながら重ね合わせた状態でベース体12に載置される。
【0012】
図1ないし図3に示すように、ベース体12は、表面側に袋100を積層して載置するベース面12aを有している。この実施形態では、ベース体12は、例えば、アルミニウム等の金属からなる矩形状の平板から形成され、送風ファン20を含む装置全体を一体的に組付けし、スタンド18を介して自立状態で設置される。ベース体12の左右両端側はそれぞれ背面側に向けて直角に折り曲げられて側壁22を形成しており、この側壁22にスタンド18が取付けられている。なお、ベース体12の構成は、平板に限らず、例えば、L字状板、矩形箱状、その他任意に設けることとしてもよい。
【0013】
スタンド18は、ベース体12を自立させるための補助的な支えである。この実施形態において、スタンド18は、ベース体12に対して、格納、展開自在に設けられている。スタンド18は、図1、図6、図12に示すように、例えば、アルミニウム等の金属帯板をコ字形に屈曲したコ字枠体からなり、ベース体の背面側に配置され、コ字枠体の対向2辺の延長先端部側がベース体の側壁22の中間位置にそれぞれ枢支されている。スタンド18は、その下端側をベース体の下端から離隔させるように所定の角度に開いた状態で掛金板28を介して固定され、ベース体の背面側を支えて、ベース体を傾斜させた状態で自立させる。これにより、袋入れ装置をシンプルな構成を維持しつつ小型化及び軽量化しうるとともに、装置を簡単に持ち運びして任意の場所に設置することができる。図13(a)に示すように、スタンド18の下部側をベース体側に近接させると、嵩張りが少なくなり持ち運びしやすくできる。また、図13(b)〜(d)に示すように、スタンド18の角度を傾斜させて、ベース体12の傾斜角度を変化させて、収容物の種類や作業状況に対応して使用できる。
【0014】
図1ないし図6に示すように、送風ファン20は、風の発生装置であり、後述する風当て部14を介して上方側から袋の投入口106に向けて風を送る。この実施形態において、送風ファン20は、図3、図5に示すように、ベース体12の裏面の上端寄り位置に配置され、その吹出口38がベース体12に設けられた通風孔24と連通するように取付けられている。送風ファン20は、例えば、モータ36を備えたシロッコファンからなり、モータに接続された電源コードのスイッチ40をONに入れると吹出口38から風を連続的に吹出し、通風孔24から風当て部14に向けて送りこむ。
【0015】
風当て部14は、送風ファン20からの風を積層された袋の上方側から当てるようにガイドして、最上面の袋の投入口106を自動的に開かせる風当てガイド手段である。この実施形態において、風当て部14は、図3、図5に示すように、ベース体12の上方側の通風孔24を覆うように配置され、送風ファン20からの風を下方に向けて案内する風導カバー34を有している。風導カバー34の前面壁42の下側開口側には、く字状に内向きに折り曲げられた風向調整部48が突設されている。風導カバー34は、送風ファン20から通風孔24を通過した風を、前面壁42の内面に沿って下向きに送り、さらに風向調整部48を介して最上面の袋の投入口106に向けて集中的に送り、袋の投入口106を開かせる。
【0016】
押え支持装置16は、図1、図3、図5に示すように、積層した袋ごとベース体12の表面側にあてがって、ベース体12に対して脱着自在に装着され、ベース体12の表面に袋の上端側を押えつけた状態で保持させて袋をベ−ス体表面に載置させる押え支持手段である。この実施形態において、押え支持装置16は、袋100の通し孔110を挿通する支持ピン50と、袋の上端を面状に押える面押え部52と、ベース体12に対する脱着取付部54と、を備えている。押え支持装置16は、ベース体12の横幅より長めに設定された横長い板ばね部材56からなり、中央部分に面押え部52が設けられ、板ばね部材の両端部側に脱着取付部54が設けられている。
【0017】
脱着取付部54は、押え支持装置16に一体的に構成されており、押え支持装置16をベース体12表面側に脱着自在に取付けさせる。この実施形態では、脱着取付部54は、図7、図8に示すように、板ばね部材56を両端部側が前方側に向けて少し反るように形成して、該板ばね部材の両端部側をそれぞれく字状に屈曲させて設けられている。脱着取付部54は、板ばね部材のバネ性を介して、ベース体12の側壁22の固定された係着用板60に脱着自在に係着される。具体的には、図9にも示すように、係着用板60は、ベース体の側壁22の中間位置にベース体表面から前方向に向けて突出するように固定されており、ベース体表面に合わせた位置に上側を開放させた切欠溝62が設けられている。脱着取付部54を、係着用板に係着させる際には、押え支持装置16をベース体12の表面にあてがった状態で、例えば、手でそれぞれの脱着取付部54を板ばね部材の復元力に抗いながら始めに上向きに力を加えつつベース体表面側に向けて押し付けし、係着用板60の切欠溝62の真上位置付近にきたら、該脱着取付部54を下に押し下げて切欠溝内に入れる。そして、手を放すと、板ばね部材56の復元力による両端部側の前方向に向けた力を介して、脱着取付部54と係着用板60とが係着する。したがって、脱着取付部54は、単純な構成であるとともにベース体の両側に設けられておりその周囲の空間が広くとれるので手で操作しやすく、脱着操作を簡単かつ素早く行える。
【0018】
支持ピン50は、図5、図7に示すように、押え支持装置16に一体的に設けられており、積層した袋の通し孔110を挿通して袋を吊支状に支持する。この実施形態において、支持ピン50は、板ばね部材56の中央部分に裏面側に向けて2個突設されており、押え支持装置16の装着時には、ベース体12の孔を貫通して、袋を面押え部52とベース体との間に挟みつけるようにしている。
【0019】
この実施形態において、図1、図8に示すように、面押え部52は、ベース体12の表面に袋を載置させた際に袋の上端の少なくとも幅方向中央部を面状に押える押え手段である。面押え部52は、板ばね部材56の中央部分を、例えば、袋100の横幅の略1/3程度の長さで直線状に形成させて設けられており、袋の上端側中央部分だけを面状に張った状態で押え付ける。これにより、風当て部14からの風が最上面の袋の投入口106に確実に当り、投入口が確実に開くとともに、最上面の袋が下方に離脱された後の新たに最上面となった袋の投入口を瞬間的に自動的に開くことができる。この実施形態では、面押え部52の両外側には、ベース体表面に対する非押え部58が設けられている。
【0020】
非押え部58は、図10、図11に示すように、押え支持装置16の袋の上端の両端側付近をベース体表面側に対して押えつけていない部分であり、板ばね部材の両端寄り側をベース表面前方向に向けて突出させて形成されている。この実施形態では、非押え部58は、例えば、板ばね部材56の面押え部52の両外側から両脱着取付部54付近までをそれぞれ円弧状に曲成して設けられている。非押え部58は、風当て部14を介して風を袋の投入口にあてた際に、袋の投入口106が大きく開くように袋の上端側の両端部側が前方側向けて突出状に湾曲され得る空間を形成しており、袋の大きさ等に合わせてベース体表面からの突出幅が設定される。さらに、この実施形態では、非押え部58に対応して、突出補助部材64が設けられている。
【0021】
図10、図11に示すように、突出補助部材64は、袋100の上端側の両隅部付近をベース表面前方に向けて突出状に湾曲させるための湾曲形成手段である。突出補助部材64は、板ばね部材56の非押え部58に対応して、同様にベース体表面前方側に突出して形成されている。この実施形態において、突出補助部材64は、図7に示すように、例えば、板ばね部材の略半分程度の長さの挟板部材66で一体的に形成されている。挟板部材66は、板ばね部材56の裏面側に略重ね合わさるように、中央部分が直線状に、その両端部分を短い円弧状に曲成させて設けられており、この円弧状部を突出補助部材としている。突出補助部材64を含む挟板部材66は、最下層の袋の上端部分であって該最下層の袋の下面に装着され、中央部分を支持ピン50に挿通されながら風路の最上面の板ばね部材との間に積層した袋を挟みつけた状態でベース体表面側に装着される。この際、袋の上側の両隅部付近は、非押え部58と突出補助部材64の間に、それぞれベース体表面から突出状に湾曲された状態で保持される。これにより、袋の上端側をその幅方向全てをベース体表面側に向けて面状に押え付ける場合よりも、袋の投入口を大きく開かせることができ、収容物の投入作業が行いやすい。
【0022】
また、図1、図5に示すように、板ばね部材56の中央部分には、面押え部52の位置に対応して、風向調整補助板68が一体的に設けられている。風向調整補助板68は、板ばね部材56から上方に向けて突設され、その上部側をベース体側に向けてく字状に折り曲げられており、風当て部14から送られる風を最上面の袋の投入口側に向けて送る。
【0023】
図1、図3に示すように、ベース体12の表面側には、収容物を投入した袋の落下方向をガイドする枠部材70が設けられている。この実施形態において、枠部材70は、例えば、2個のL字アングル材からなり、ベース体表面に種々の袋の横幅に応じて左右対向して配置され、ベース体側に穿孔された横長の幅調整用孔72を介して中央位置をボルト・ナットにより、ベース体12に固定されている。図15に示すように、枠部材70を、斜め向けに固定することもでき、落下方向を真下方向に限らず、設置場所や使用状況に応じて斜め方向にすることができる。
【0024】
この実施形態では、図14、図16に示すように、袋の通し孔110の上方には弱接合部112が形成されている。弱接合部112は、袋100に収容部Xの投入による重力で通し孔110との非連続部114を破砕して下方に離脱させる。弱接合部112は、例えば、上端から通し孔に向けての縦方向の一部切り込み116を形成したり、通し孔の上方側に三角形状の一部切欠を設けたり、または通し孔の上方に縦方向へミシン目等を設けることにより形成される。好適には、弱接合部112は、一部切り込み116で形成するとよく、形成が簡単で袋の製造コストを低廉に維持できるとともに、収容物Xを袋に投入した際に確実に通し孔から非連続部を破砕して該袋を離脱させることができる。これにより、袋をいちいち手で離脱させることなく、連続的かつスムーズに袋入れ作業を行える。
【0025】
次に、簡易袋入れ装置の作用を説明する。図1、図2に示すように、例えば、図示しないベルトコンベアの近くの台上等の任意の場所に、ベース体12をスタンド18を展開させて自立させた状態で袋入れ装置10を設置する。図7、図8に示すように、押え支持装置16の支持ピン50に、例えば、200枚程度積層した袋の通し孔を挿通させながら、袋の最上面側に面押え部52を当接させつつ、最下面側に挟板部材66をあてがって、板ばね部材56と挟板部材66とで挟み込んだ状態で、支持ピン50をベース体の孔に挿通させて、押え支持手段を袋ごとベース体表面にあてがう。そのあてがった状態で、押え支持装置16の脱着取付部54を、それぞれ指で上向きに力を加えつつベース表面に向かって押えつけ、係着用板60の切欠溝62に位置合わせした後、脱着取付部54を切欠溝62内に押し入れて、係着用板60と係着させる。これによって、簡単かつ短時間で袋をベース体に取付けすることができる。この際、袋の上端の両隅部側は、非押え部58及び突出補助部材64によりベース表面前方向に向けて突出状に湾曲した状態で挟まれて保持されている。
【0026】
送風ファン20のスイッチを入れると、ファンの吹出口38から吹出した風は、ベース体の通風孔24を通過し、風当て部14の風導カバーに案内されて下方に流れ、さらに、風向調整部48によって最上面の袋の投入口に向かって吹出し、袋の投入口を開く。この際、袋の上端側が面押え部により面状に押え付けられているので、風当て部側からの風が良好に投入口に入り込むように送られる。図14に示すように、袋の投入口106に、例えば、柑橘類等の収容物Xを手で投入されるが、袋の上端の両隅部側が上述のように湾曲しているので投入口は比較的大きく開かれており、袋入れする作業を行いやすくしている。そして、収容物を投入すると、その重みにより袋の上端側が弱接合部によって通し孔との非連続部が破砕されて袋が下方に落下し、それと同時に、風当て部14から送られる連続的な風が、新たに最上面となる袋の投入口にあたり、同様に投入口を瞬時に開かせる。したがって、簡単な構成で袋をいちいち手で離脱させる必要がないとともに、連続的かつスムーズな袋入れ作業を実現できる。落下した収容物入りの袋、例えば、図示しないベルトコンベア等で搬送される。また、袋がなくなったら、前記と逆に押え支持装置を離脱させ、前記同様に、袋を設置して袋入れ作業を行う。
【0027】
本発明の簡易袋入れ装置及びそれに用いられる袋は、上記した実施の形態に限定されるものではなく特許請求の範囲に記載した発明の本質を逸脱しない範囲において任意の改変を行ってよい。
【0028】
【発明の効果】
上記したように本発明の簡易袋入れ装置によれば、上部を開口した袋を積層させて載置させるベースと、袋の上方から風を当てて最上面の袋の投入口を自動的に開かせる風当て部と、を含み、開いた投入口に収容物を投入させる簡易袋入れ装置であって、ベースの表面側からあてがわれ、ベースの表面に載置させた各袋に設けた通し孔に挿通して袋を支持する支持ピンを有するとともにベースに対する脱着取付部を一体的に備えた袋の押え支持手段を含む構成であるから、袋の取付け構成を単純かつ一体的なものとし、低廉なコストで製造し得るとともに、簡単かつ短時間で袋をベース表面の所定位置に設置することができるので、使い勝手がよい。
【0029】
また、押え支持手段は、ベース表面に袋を載置させた際に少なくとも幅方向中央部を面状に押える面押え部を有し、脱着取付部は、ベースの両側面側にバネ性を介して脱着自在に係着する長い板ばね部材からなる構成とすることにより、風当て部からの風を投入口の所定位置に好適に当てて投入口を自動的に開き、さらに、前の最上面の袋を離脱させて新しい最上面の袋が現れるごとに瞬時に投入口を開かせることができるので作業効率がよい。さらに、脱着取付部の構成を簡単な構造で具体的に実現して、低コストで製造できるとともに、脱着取付もそれぞれ左右両側のワンタッチ状の操作だけでよく、簡単かつ短時間で労力をかけることなく袋をベース表面に設置させることができる。
【0030】
また、板ばね部材が、その両端寄り部分を表面前方側に向けて突出させたベース表面に対する非押え部を有する構成とすることにより、該投入口を確実に開かせるとともに大きく開口させて収容物を確実に投入しやすくし、袋入れ作業効率を向上させうる。
【0031】
また、最下層位置の袋の上端部分であって該最下層の袋の下面に装着され、袋の最上面の板ばね部材との間に積層した袋を挟み付け、さらに板ばね部材の非押え部に対応する同様のベース表面前方側に突出する突出補助部材が設けられたことを特徴とする構成とすることにより、袋をベースに載置すると同時に袋の上端側の左右両端を前方向に突出させて保持し、袋の投入口を大きく開口させることができるので、収容物を投入しやすくし、袋入れ作業効率を向上させうる。
【0032】
また、ベースに風当て部を介して最上面の袋の投入口側に風を送る送風ファンが取りつけられ、さらに格納、展開自在な自立用スタンドが設けられた構成とすることにより、装置全体をシンプルな構成を維持しつつ、コンパクト化及び軽量化することができ、したがって、装置を簡単に持ち運びして、所要場所に設置して使用することができる。
【0033】
さらに、本発明の簡易袋入れ装置に用いられる袋によれば、前面フィルムより裏面フィルムの上端側が上方に出るように延設されて前面フィルムの上端と裏面フィルムとの間に投入口が形成された請求項1ないし5のいずれかに記載の装置に用いられる袋であり、該袋には、それぞれ通し孔の上方側であって、収容物の投入による重力で通し孔との非連続部を破砕して下方に離脱させる弱接合部を設けた構成であるから、簡単な構成で、収容物を投入した袋をいちいち手で離脱させる手間を省略でき、連続的かつスムーズに袋入れ作業を行え、作業効率を大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の簡易袋入れ実施形態の斜視図である。
【図2】 図1の側面図である。
【図3】 図2のX方向矢視説明図である。
【図4】 図3のA−A線一部断面図である。
【図5】 図4の一部拡大図である。
【図6】 図2のY方向矢視説明図である。
【図7】 袋を装着する際の要部分解平面図である。
【図8】 押え支持装置の平面説明図である。
【図9】 脱着取付部の作用拡大説明図である。
【図10】 図1の装置の作用斜視説明図である。
【図11】 押え支持装置周辺の作用説明平面図である。
【図12】 図1の装置のスタンドの作用説明図である。
【図13】 図1の装置のスタンドの使用状態を示す説明図である。
【図14】 図1の装置の袋入れ作業の一例を示す斜視説明図である。
【図15】 枠部材の他の使用例の説明図である。
【図16】 本発明の装置に用いられる袋の正面図及び一部拡大図である。
【図17】 (a)は図16のB−B線断面図、(b)は、収容物を投入した際の断面図である。
【符号の説明】
10 袋入れ装置
12 ベース体
14 風当て部
16 押え支持装置
18 スタンド
20 送風ファン
50 支持ピン
52 面押え部
54 脱着取付部
58 非押え部
64 突出補助部材
100 袋
106 投入口
112 弱接合部

Claims (3)

  1. 上部を開口した袋を積層させて載置させるベースと、袋の上方から風を当てて最上面の袋の投入口を自動的に開かせる風当て部と、を含み、開いた投入口に収容物を投入させる簡易袋入れ装置であって、
    ベース表面に積層した袋の上部開口側にあてがわれ各袋に設けた通し孔に挿通して袋を支持する支持ピンを有するとともに、押し付け状態で袋の上部開口側をベースに対して固定する押え支持手段を有し、
    押え支持手段は、ベースの両側面側にバネ性により脱着自在に係着する長い板ばね部材を備え、
    該板ばね部材は、ベースに袋を載置させた際に少なくとも幅方向中央部を面状に押える面押え部と、その両端寄り部分を表面前方側に向けて突出させたベース表面に対する非押え部と、を含むことを特徴とする簡易袋入れ装置。
  2. 最下層位置の袋の上端部分であって該最下層の袋の下面に装着され、袋の最上面の板ばね部材との間に積層した袋を挟み付け、さらに板ばね部材の非押え部に対応する同様のベース表面前方側に突出する突出補助部材が設けられたことを特徴とする請求項1記載の簡易袋入れ装置。
  3. ベースに風当て部を介して最上面の袋の投入口側に風を送る送風ファンが取りつけられ、さらに格納、展開自在な自立用スタンドが設けられた請求項1または2記載の簡易袋入れ装置。
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