JP4002719B2 - 解袋装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内部に米粒等の穀物が収容された袋体から穀物を取り出して所定箇所に集積する解袋装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
一般的に、穀物(例えば、玄米等の米粒)を貯蔵庫で保管したり処理施設に搬入・搬出する場合には、これらの穀物は所定の大きさの紙製の穀物袋に所定重量毎に収容され、この穀物袋が所定のパレット上に多数順次積み重ねられ、この状態でパレット毎に貯蔵庫で保管されたり処理施設間で運搬されている。さらに、その後の処理を行う場合、例えば貯蔵タンクに纏めて貯蔵する場合や、処理装置で精米等の処理をする場合には、このような穀物袋に収容された穀物を穀物袋から改めて取り出し、貯蔵タンクや個々の処理装置等に張り込んでいる。
【0003】
ここで、従来では、前述の如く貯蔵タンクや処理装置まで運搬された穀物袋から穀物を改めて取り出す場合には、パレット上に積み重ねられた穀物袋を作業員の人力によって更に一つ一つ運搬し、しかも、これらの穀物袋を手作業によって開封し、一袋毎に内部の穀物を取り出していた。すなわち、多数個の穀物袋を機械力(例えば、ホークリフト等)によって一度に貯蔵タンクや処理装置まで運搬しても、その後の穀物の取り出し作業は一袋毎に手作業によって行うしかなかったため、多大な労力を必要としており、作業性が極めて悪く、このための対策が切望されていた。
【0004】
本発明は上記問題点を解消するために成されたものであり、内部に米粒等の穀物が収容された袋体から穀物を取り出して所定箇所に集積するという作業を、自動的かつ極めて効率良く実施することができ、作業性が大幅に向上する解袋装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の解袋装置は、内部に穀物が収容された袋体を掴み取って搬送し、前記搬送された袋体が供給されるカッター部により前記袋体を前記穀物が収容された状態のままで切断し、切断された後の袋体細片と内部の穀物とが供給される選別部により前記袋体細片と穀物とを分離選別しそれぞれ所定箇所に集積する解袋装置において、前記袋体上方に配置された状態から略垂直下方へ向けて変位されて前記袋体に突き刺される垂直爪と、前記袋体側方に配置された状態から略水平方向へ向けて変位されて前記袋体に突き刺される水平爪と、を備え、前記垂直爪及び水平爪を前記袋体に突き刺すことで前記袋体を掴み取りかつ前記水平爪を所定量上方へ移動させることで前記袋体の搬送方向前側を持ち上げた状態で前記袋体を搬送する、ことを特徴としている。
【0006】
請求項1に記載の解袋装置によれば、内部に穀物が収容された袋体が垂直爪及び水平爪によって掴み取られて搬送される。搬送された袋体は穀物が収容された状態のままで切断され、切断された後の袋体細片と内部の穀物とに分離選別されてそれぞれ所定箇所に集積される。このため、袋体から穀物を取り出して所定箇所に集積するという一連の穀物取り出し作業を順次連続して自動的かつ極めて効率良く実施することができ、大幅に作業効率が向上する。
【0007】
ここで、垂直爪は袋体上方に配置された状態から略垂直下方へ向けて変位されることで袋体に突き刺される。これにより、袋体の水平方向の移動が阻止される。さらに、水平爪は袋体側方に配置された状態から略水平方向へ向けて変位されることで袋体に突き刺される。これにより、袋体の上下方向の移動が阻止される。このように、垂直爪によって袋体の水平方向における移動が阻止されると共に水平爪によって袋体の上下方向における移動が阻止された状態で垂直爪及び水平爪によって袋体を掴み取るため、袋体を強固に掴み取ることができる。
【0008】
さらに、水平爪が所定量上方へ移動されることで、袋体の搬送方向前側が持ち上げられた状態で袋体が搬送される。このため、袋体の搬送方向側に他の袋体等の障害物があっても、この障害物に袋体がぶつかって袋体の搬送が阻害されることを防止でき(袋体が障害物を容易に乗り越えることができ)、これにより、袋体をスムーズに搬送することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1には本発明の実施の形態に係る解袋装置10の概略的な全体構成が斜視図にて示されており、図2には解袋装置10が左側面図にて示されている。また、図3には解袋装置10が正面図にて示されており、図4には解袋装置10が平面図にて示されている。さらに、図5には解袋装置10が裏面図にて示されている。
【0010】
解袋装置10には、その前面側にパレット載置部12が設けられている。パレット載置部12はテーブルプレート14を備えており、このテーブルプレート14が図示しない油圧駆動機構によって上下に移動できるようになっている。テーブルプレート14には、内部に穀物が収容された袋体Hが複数個順次積層状態で積み重ねられたパレットPがそのまま載置される。
【0011】
また、パレット載置部12には、その側部フレーム12Aに複数個(本実施の形態においては、片側に6個、両側に計12個)の袋体検出センサ16が設けられている。これらの袋体検出センサ16は、赤外線光センサとされており、パレット載置部12に載置されたパレットP上の袋体Hのうち最上位に位置する袋体Hを個々に検出することができ、テーブルプレート14の上下移動制御及び後述する掴取り部18の作動制御のための検出信号を出力することができる。これにより、パレット載置部12のテーブルプレート14は、最上位に位置する袋体Hを所定位置に保持することができ、しかも、後述する掴取り部18の掴み取り順序を制御することができる構成である。すなわち、パレットP上の袋体Hの配列パターンに応じて所定の掴み取りパターン(掴み取り位置)がプログラム設定されており、最上位に位置する袋体Hを前記袋体検出センサ16によって検出しながら後述する掴取り部18を作動させるようになっている。
【0012】
一方、解袋装置10の上部、すなわちパレット載置部12の上方には、掴取り部18が設けられている。掴取り部18には、装置左右方向に沿って左右ドライブガイド20が設けられると共に、装置前後方向に沿って前後ドライブガイド22が設けられている。前後ドライブガイド22は、左右ドライブガイド20に支持されており、この左右ドライブガイド20に沿って前後ドライブガイド22が移動できる。
【0013】
また、図6乃至図8に詳細に示す如く、前後ドライブガイド22には、垂直爪としての掴み爪24が設けられている。掴み爪24は複数本の爪24Aによって構成されており、さらに、この掴み爪24にはエアーシリンダ28が連結されている。このエアーシリンダ28の作動によって、掴み爪24が上下方向に所定角度回動する構成となっている。また、掴み爪24の全ての爪24Aは、掴み爪24の回動方向に沿って湾曲して形成されている。
【0014】
さらに、前後ドライブガイド22には、水平爪としての打込みピン26が設けられている。打込みピン26は装置前面側に向けて略水平方向(僅かに斜め上方)へ突出する複数本の細ピン26Aによって構成されており、細ピン26Aは、上下に複数段(例えば2段)設けられると共に水平に複数列設けられている。さらに、打込みピン26にはエアーシリンダ30が連結されている。このエアーシリンダ30の作動によって、打込みピン26が前後方向に進退する構成となっている。また、打込みピン26にはエアーシリンダ31が連結されている。このエアーシリンダ31の作動によって、打込みピン26が上下方向に所定角度回動(所定量移動)する構成となっている。
【0015】
これらの掴み爪24及び打込みピン26は、共に一体的に前後ドライブガイド22に沿って移動可能となっている。すなわち、掴み爪24及び打込みピン26は、前後ドライブガイド22に沿って移動することにより、前述したパレット載置部12に載置されたパレットP上の袋体Hのうち最上位に位置する袋体Hを掴み取れる位置へ前進移動することができ、さらに、後述する受渡し案内部34まで後退移動できる構成である。しかも、前後ドライブガイド22が左右ドライブガイド20に沿って移動することにより、これらの掴み爪24及び打込みピン26は、パレットP上の最上位に位置する袋体Hに対応して装置左右方向にも移動できる構成である。さらに、掴み爪24及び打込みピン26が前記パレットP上の最上位に位置する袋体Hを掴み取れる位置へ前進移動した状態において、エアーシリンダ28及びエアーシリンダ30が作動することで、掴み爪24が袋体Hを上方から突き刺すと共に打込みピン26が袋体Hを後方から突き刺し、これらの掴み爪24及び打込みピン26の共働によって袋体Hを掴み取ることができる構成である。また、掴み爪24が袋体Hを突き刺した直後に打込みピン26が袋体Hを突き刺す設定とされている。さらに、掴み爪24及び打込みピン26によって袋体Hを掴み取った後(打込みピン26が袋体Hを突き刺した後)には、エアーシリンダ31が作動することで、打込みピン26が上方向に所定角度回動(所定量移動)して袋体Hの装置後側が持ち上げられた状態となり、この状態を維持しつつ掴み爪24及び打込みピン26が後述する受渡し案内部34まで後退移動する構成である。
【0016】
なお、掴み爪24及び打込みピン26がパレットP上の袋体Hを掴み取る順序は、前述した如く予め設定されたプログラムに応じて実施される。
【0017】
また、以上の構成の掴取り部18には、移動位置検出センサ32が取り付けられている。この移動位置検出センサ32は、掴み爪24及び打込みピン26が前後ドライブガイド22に沿って前進移動した際に、パレットP上の最上位に位置する一の袋体Hを検出可能であり、この移動位置検出センサ32の検出信号に基づいて、掴み爪24及び打込みピン26の前後ドライブガイド22に沿った前進移動が制御される構成である。なお、本実施の形態においては、移動位置検出センサ32が袋体を検出した時点で、掴み爪24及び打込みピン26の前後ドライブガイド22に沿った前進移動が急減速され、袋体Hの例えば150mm手前の時点で停止されるように構成されている。
【0018】
また、図9及び図10に詳細に示す如く、解袋装置10には、その後方側に受渡し案内部34が設けられている。この受渡し案内部34は、前述した掴取り部18の後退側移動経路終端部に対応して設けられており、漏斗状の受けホッパ36が配置されている。さらに、この受けホッパ36の前方側上端角部には、回転プレート38が取り付けられている。回転プレート38は、水平状態から受けホッパ36の側壁に倣った傾斜状態までの間で回動可能に取り付けられており、さらに、エアーシリンダ40が連結されている。このエアーシリンダ40の作動によって、回転プレート38が水平状態から傾斜状態まで上下方向に回動する構成となっている。
【0019】
また、受渡し案内部34には、解除位置検出センサ42が取り付けられている。この解除位置検出センサ42は、掴み爪24及び打込みピン26が前後ドライブガイド22に沿って後退移動した際に、掴んだままで後方へ移動させた袋体Hが回転プレート38上に達したことを検出可能であり、この解除位置検出センサ42の検出信号に基づいてエアーシリンダ28、エアーシリンダ30及びエアーシリンダ31が作動されて、打込みピン26による袋体Hの装置後側の持ち上げと掴み爪24及び打込みピン26による袋体Hの掴み込みとが解除されると共に、所定のタイミングの後にエアーシリンダ40が作動されて、回転プレート38が水平状態から傾斜状態へと回動される構成である。したがって、掴み爪24及び打込みピン26による袋体Hの掴み込みが解除され回転プレート38が傾斜されると、袋体Hは回転プレート38に案内されながら下方へそのまま送給されることになる。
【0020】
受渡し案内部34の受けホッパ36の下端開口部直下には、カッター部44が設けられている。このカッター部44は、複数本(本実施の形態においては、6本)の回転軸が装置幅方向に沿って配列され、各回転軸にそれぞれ複数枚(例えば、6枚)の円盤刃が取り付けられた構成となっている。このカッター部44は、回転軸(円盤刃)が互いに反対向きに回転することで、前記受渡し案内部34の回転プレート38から案内送給された袋体Hを受け取り、穀物が収容された状態のままで袋体Hを切断することができる。
【0021】
なお、カッター部44の各回転軸(円盤刃)のうち中央部に位置する所定本数(例えば、2本)の回転軸は、他の回転軸よりも上位に(高い位置に)取り付けられており、回転プレート38から袋体Hを受け取る際の衝撃を分散して和らげるように構成されている。
【0022】
カッター部44の直下には、選別部46が配置されている。選別部46には、選別ネット48が設けられている。この選別ネット48は、カッター部44によって切断された後の袋体細片よりは小さくかつ内部の穀物よりは大きな網目状に形成されており、切断された後の袋体細片と内部の穀物とを分離選別することができる。したがって、カッター部44によって切断された後の袋体H内の穀物は、選別ネット48の網目を通過してそのまま下方に落下して集積され、カッター部44によって切断された後の袋体細片は一時的に選別ネット48上に溜まる構成である。
【0023】
また、選別ネット48上には、掻き出しバー50が設けられている。この掻き出しバー50は、装置幅方向に沿って配置されたチェーンコンベヤー52に取り付けられており、チェーンコンベヤー52に連結されたモータ56によってチェーンコンベヤー52が作動されることで掻き出しバー50が選別ネット48上を移動するように構成されている。これにより、カッター部44によって切断され選別ネット48上に溜まった袋体細片を、装置幅方向へ掻き出し、排出口54から外部へ排出することができるようになっている。
【0024】
次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0025】
上記構成の解袋装置10では、穀物が収容された袋体Hは予めパレットP上に積み重ねられており、複数の袋体Hが積み重ねられたパレットPがホークリフト等によりパレット載置部12に載置される。
【0026】
ここで、パレットP上に積み重ねられる袋体Hは、例えば、「7袋張り」の場合には、図11(A)に示す如く「A配列パターン」で配列し、さらにその上に図11(B)に示す如く「B配列パターン」で配列して積み重ね、以後は「A配列パターン」と「B配列パターン」とを順次交互に繰り返して、通常は7段から8段に積み重ねられている。また例えば、「5袋張り」の場合には、図11(C)に示す如く「C配列パターン」で配列し、さらにその上に図11(D)に示す如く「D配列パターン」で配列して積み重ね、以後は「C配列パターン」と「D配列パターン」とを順次交互に繰り返して、全体として最大7段から8段に積み重ねられている。
【0027】
以上の如く積み重ねられた複数の袋体Hは、パレットP上に積み重ねられた状態のままでこのパレットPごとパレット載置部12のテーブルプレート14に載置される。
【0028】
次いで、解袋装置10を起動する。ここで、解袋装置10を起動する際には、前述の如くパレットP上に積み重ねられた袋体Hが「7袋張り」か「5袋張り」かを選択してボタン設定すると共に、最上位に位置する袋体Hの配列パターンが「A配列パターン」か「B配列パターン」か、あるいは「C配列パターン」か「D配列パターン」かを選択しボタン設定する。この設定操作に基づいて、袋体を掴み取る順序(換言すれば、掴み取り位置)が決定されると共に、以後の作動が制御される。
【0029】
前述の如く各種の設定操作を行い装置が起動すると、パレット載置部12のテーブルプレート14が上昇し、さらに、最上位に位置する袋体Hが所定位置に達するとこの最上位に位置する袋体Hが袋体検出センサ16によって検出される。これにより、テーブルプレート14が停止され、パレットP上の最上位に位置する袋体Hが所定の掴み取り位置に保持される。すなわち、この時点において、袋体Hの三次元的な(X軸、Y軸、及びZ軸方向の)掴み取り位置のうち、上下方向における掴み取り位置(Z軸方向の位置)が設定されたことになる。
【0030】
次いで、掴取り部18が作動して、パレットP上の袋体Hが順次掴み取られる。
【0031】
すなわち、パレットP上の最上位に位置する袋体Hのうち、掴み取り目標とする一の袋体H▲1▼に向けて、掴み爪24及び打込みピン26が前後ドライブガイド22に沿って前進移動し、図6乃至図8に詳細に示す如く、さらに、移動位置検出センサ32が当該袋体H▲1▼を検出した時点で、この掴み爪24及び打込みピン26の前進移動が急減速され、袋体H▲1▼の所定距離(例えば、150mm)手前の時点で停止される。さらに、掴み爪24及び打込みピン26が停止すると、これと同時にエアーシリンダ28が作動して掴み爪24が回動し、この掴み爪24が当該袋体H▲1▼に上方から打ち込まれる(掴み爪24の打ち込み深さは例えば当該袋体Hの肉厚の80%の深さとされる)。また、これと略同時に、エアーシリンダ30が作動して打込みピン26が前方へ打ち出され、この打込みピン26が当該袋体H▲1▼に後方側から打ち込まれる。これにより、当該袋体H▲1▼は、掴み爪24及び打込みピン26によって確実に掴み取られた状態となる。さらに、エアーシリンダ31が作動して打込みピン26が上方向に所定角度回動(所定量移動)することで袋体H▲1▼の装置後側が持ち上げられた状態とされる。
【0032】
その後には、掴取り部18(掴み爪24及び打込みピン26)は前後ドライブガイド22に沿って後退移動し、当該袋体H▲1▼は、掴み爪24及び打込みピン26によって掴み取られかつ装置後側が持ち上げられた状態のままで受渡し案内部34まで運び込まれる。図9及び図10に詳細に示す如く、当該袋体H▲1▼が受渡し案内部34の回転プレート38上に達すると、解除位置検出センサ42がこれを検出し、エアーシリンダ28、エアーシリンダ30及びエアーシリンダ31が作動されて、打込みピン26による袋体Hの装置後側の持ち上げと掴み爪24及び打込みピン26による当該袋体H▲1▼の掴み込みとが解除される。さらに、所定のタイミングの後にエアーシリンダ40が作動されて、回転プレート38が水平状態から傾斜状態へと回動される。これにより、当該袋体H▲1▼は、回転プレート38に案内されながら下方へそのまま落下送給される。
【0033】
なお、当該袋体H▲1▼の掴み取りを解除した後の掴み爪24及び打込みピン26は、さらに前後ドライブガイド22に沿って後退移動して初期位置に復帰する。また、当該袋体H▲1▼を落下送給した後の回転プレート38は、再び傾斜状態から水平状態へと回動して初期位置に復帰する。
【0034】
回転プレート38に案内されて下方へ送給された当該袋体H▲1▼は、既に回転駆動されているカッター部44に至る。このカッター部44では、送給された当該袋体H▲1▼が、複数の円盤刃によって穀物が収容された状態のままで切断される。この場合、カッター部44の各回転軸(円盤刃)のうち中央部に位置する所定本数(例えば、2本)の回転軸は他の回転軸よりも上位に(高い位置に)取り付けられているため、回転プレート38から落下送給された当該袋体H▲1▼を受け取る際の衝撃が分散して和らげられ、円滑に袋体H▲1▼の切断動作が行われる。
【0035】
さらに、切断された袋体H▲1▼(袋体細片)及び内部の穀物は、カッター部44の直下に設けられた選別部46へと落下する。選別部46では、切断された後の袋体細片と内部の穀物とが選別ネット48によって分離選別され、切断された後の当該袋体H▲1▼内の穀物は、選別ネット48の網目を通過してそのまま下方に落下して集積され、一方、切断された後の袋体細片は選別ネット48上に一時的に溜まる。
【0036】
さらに、選別部46においては既にチェーンコンベヤー52が作動しており、選別ネット48上に一時的に溜まっていた切断後の袋体細片は、掻き出しバー50によって装置幅方向へ掻き出され、排出口54から外部へ排出される。
【0037】
以上により第1袋目の袋体H▲1▼の解袋処理が終了し、以後は前述と同様の工程が袋体H▲2▼、▲3▼、・・・の順に順次繰り返される。
【0038】
なお、第2袋目以降の袋体Hを掴み取る際には、前述したパレットP上に積み重ねられた袋体Hのうち最上位に位置する袋体Hの配列パターンが「A配列パターン」か「B配列パターン」か、あるいは「C配列パターン」か「D配列パターン」かに基づいて予め設定されている「袋体の掴み取り順序(掴み取り位置)」に従って掴取り部18の作動が制御され、掴み爪24及び打込みピン26が前後ドライブガイド22に沿って移動すると共に前後ドライブガイド22自体が左右ドライブガイド20に沿って移動することで、掴み爪24及び打込みピン26がパレットP上の第2袋目以降の袋体Hに対応した掴み取り位置に移動する。すなわち、掴み爪24及び打込みピン26が水平方向に沿って移動することにより、袋体Hの三次元的な(X軸、Y軸、及びZ軸方向の)掴み取り位置のうち、水平方向における掴み取り位置(X軸、及びY軸方向の位置)が設定され、順次前述と同様の工程が繰り返される。
【0039】
また、前述した最上位に位置する袋体Hが全て処理された後は、再びパレット載置部12のテーブルプレート14が上昇する。そして、次なる最上位に位置する袋体Hが所定位置に達すると、袋体検出センサ16によって検出され、テーブルプレート14が停止される。以後は、前述と同様の工程が順次繰り返される。
【0040】
このようにして、最下段の袋体Hまで全て処理されると、パレット載置部12のテーブルプレート14が下降し、最低位置で停止する。空になったパレットPはホークリフト等によりテーブルプレート14から外され、それに代わって穀物が収容された袋体Hが積み重ねられた新たなパレットPが載置されることになる。
【0041】
このように、本実施の形態に係る解袋装置10では、穀物が収容されかつパレットP上に積み重ねられた袋体Hを掴取り部18によって掴み取り、この袋体Hをそのままカッター部44へ送給して穀物が収容された状態のままで切断し、切断された後の袋体細片と内部の穀物とを分離選別して集積するため、袋体Hから穀物を取り出して所定箇所に集積するという一連の作業を順次連続して自動的かつ極めて効率良く実施することができ、大幅に作業効率が向上する。
【0042】
またここで、掴み爪24は袋体H上方に配置された状態から略垂直下方へ向けて変位される(下方へ回動される)ことで袋体Hに突き刺される。これにより、袋体Hの水平方向の移動が阻止される。さらに、打込みピン26は袋体H側方に配置された状態から略水平方向へ向けて変位されることで袋体Hに突き刺される。これにより、袋体Hの上下方向の移動が阻止される。このように、掴み爪24によって袋体Hの水平方向における移動が阻止されると共に打込みピン26によって袋体Hの上下方向における移動が阻止された状態で掴み爪24及び打込みピン26によって袋体Hを掴み取るため、袋体Hを強固に掴み取ることができる。
【0043】
さらに、掴み爪24を袋体Hに突き刺すと袋体Hの水平方向の移動が阻止されるため、その直後に打込みピン26を袋体Hに突き刺すことにより、打込みピン26を確実に袋体Hに突き刺すことができる。このため、袋体Hを確実に掴み取ることができる。
【0044】
また、掴み爪24の回動方向に沿って掴み爪24(複数本の爪24A)が湾曲されているため、掴み爪24が回動される際には、掴み爪24の先端から末端に亘る全ての部位が同一軌道上(同一円弧上)を回動する。これにより、掴み爪24を袋体Hに突き刺す際の抵抗を小さくでき、容易かつ確実に掴み爪24を袋体Hに突き刺すことができる。このため、袋体Hを一層確実に掴み取ることができる。
【0045】
さらに、打込みピン26の細ピン26Aが上下に複数段設けられると共に水平に複数列設けられている。このため、打込みピン26の袋体H方向への前進移動位置がずれた場合や袋体Hの肉厚や幅が通常と異なる場合でも、少なくとも一部の細ピン26Aを袋体Hに突き刺すことができる。ここで、複数の細ピン26Aのうち一部の細ピン26Aが掴取対象の袋体Hに突き刺される一方、仮に他の細ピン26Aが掴取対象の袋体H以外の物体(他の袋体H等)に突き刺された場合でも、掴み爪24及び打込みピン26が受渡し案内部34側へ後退移動する際には、掴取対象の袋体Hのみに掴み爪24による受渡し案内部34側への搬送力が作用してこの袋体Hに突き刺された細ピン26Aは抜けることがない一方、掴取対象の袋体H以外の物体には掴み爪24による受渡し案内部34側への搬送力が作用せずこの物体に突き刺された細ピン26Aが抜ける。これにより、掴み爪24及び打込みピン26によって掴取対象以外の物体が掴み取られて受渡し案内部34側へ搬送されることを防止できる。
【0046】
さらにここで、エアーシリンダ31が作動されて打込みピン26が上方へ所定角度回動(所定量移動)されることで、袋体Hの装置後側(搬送方向前側)が持ち上げられた状態で袋体Hが搬送される。このため、図6乃至図8に示す如くパレットP上に袋体Hが乱雑に積み重ねられた場合等で袋体Hの搬送方向側に他の袋体Hの出っ張り部(障害物)がありかつ袋体Hの装置前側(搬送方向後側)が引きずられる状態で袋体Hが搬送される場合でも、該出っ張り部に袋体Hがぶつかって袋体Hの搬送が阻害されることを防止でき(袋体Hが該出っ張り部を容易に乗り越えることができ)、これにより、袋体Hをスムーズに搬送することができる。
【0047】
なお、本実施の形態では、打込みピン26の細ピン26Aを上下に複数段設けると共に水平に複数列設けた構成としたが、打込みピンの複数の細ピンをランダムな配置で設けた構成としてもよい。
【0048】
【発明の効果】
以上説明した如く本発明に係る解袋装置は、内部に米粒等の穀物が収容されかつパレット上に積み重ねられた袋体から穀物を取り出して所定箇所に集積するという作業を、自動的かつ極めて効率良く実施することができ、作業性が大幅に向上するという優れた効果を有している。さらに、垂直爪及び水平爪によって袋体を強固に掴み取ることができると共に、袋体の搬送方向前側を持ち上げることで袋体をスムーズに搬送できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る解袋装置の概略的な全体構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る解袋装置の概略的な全体構成を示す左側面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る解袋装置の概略的な全体構成を示す正面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る解袋装置の概略的な全体構成を示す平面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る解袋装置の概略的な全体構成を示す裏面図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る解袋装置の掴み爪及び打込みピンの前進移動が袋体の手前で停止された際を示す左側面図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る解袋装置の掴み爪及び打込みピンが袋体を掴み取った際を示す左側面図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る解袋装置の打込みピンによって袋体の搬送方向前側が持ち上げられた際を示す左側面図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る解袋装置の掴み爪及び打込みピンが受渡し案内部まで後退移動して停止された際を示す左側面図である。
【図10】本発明の実施の形態に係る解袋装置の掴み爪及び打込みピンによる袋体の掴み込みが解除された際を示す左側面図である。
【図11】(A)は、パレット上に積み重ねられる袋体が「7袋張り」の場合の「A配列パターン」を示す平面図であり、(B)は、前記袋体が「7袋張り」の場合の「B配列パターン」を示す平面図である。(C)は、前記袋体が「5袋張り」の場合の「C配列パターン」を示す平面図であり、(D)は、前記袋体が「5袋張り」の場合の「D配列パターン」を示す平面図である。
【符号の説明】
10 解袋装置
12 パレット載置部
14 テーブルプレート
16 袋体検出センサ
18 掴取り部
20 左右ドライブガイド
22 前後ドライブガイド
24 掴み爪(垂直爪)
26 打込みピン(水平爪)
32 移動位置検出センサ
34 受渡し案内部
38 回転プレート
42 解除位置検出センサ
44 カッター部
46 選別部
48 選別ネット
50 掻き出しバー
H 袋体
P パレット

Claims (1)

  1. 内部に穀物が収容された袋体を掴み取って搬送し、前記搬送された袋体が供給されるカッター部により前記袋体を前記穀物が収容された状態のままで切断し、切断された後の袋体細片と内部の穀物とが供給される選別部により前記袋体細片と穀物とを分離選別しそれぞれ所定箇所に集積する解袋装置において、
    前記袋体上方に配置された状態から略垂直下方へ向けて変位されて前記袋体に突き刺される垂直爪と、
    前記袋体側方に配置された状態から略水平方向へ向けて変位されて前記袋体に突き刺される水平爪と、
    を備え、前記垂直爪及び水平爪を前記袋体に突き刺すことで前記袋体を掴み取りかつ前記水平爪を所定量上方へ移動させることで前記袋体の搬送方向前側を持ち上げた状態で前記袋体を搬送する、
    ことを特徴とする解袋装置。
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