JP4002152B2 - 光モジュールの製造方法および製造装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光を出射する第1光学要素を保持した第1保持部材と、前記第1光学要素から出射された光が入射される第2光学要素を保持した第2保持部材と、これら第1保持部材および第2保持部材の間に接合固定され、前記第1光学要素から出射された光を前記第2光学要素に集光させる第3光学要素を保持した第3保持部材とを備えた光モジュールを製造するための方法および製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図10(a)および図10(b)は、光モジュールの一般的な構造を概念的に示したものである。この光モジュールOMは、レーザダイオード(LD)等の発光素子(第1光学要素)LEから出射された光を光ファイバ(第2光学要素)OFに入射させ、該光ファイバOFを通じて光を導出するように構成したもので、これら発光素子LEと光ファイバOFとの間に集光レンズ(第3光学要素)MLを備えている。集光レンズMLは、発光素子LEから出射された広がりをもつ光を効率良く光ファイバOFに入射させるために、当該光を光ファイバOFに集光させるものである。なお、図10(a)中の符号SLは、発光素子LEと集光レンズMLとの間に、該発光素子LEから出射された光を略平行光にするための補助レンズである。
【0003】
上述した発光素子LE、光ファイバOFおよび集光レンズMLは、個別の保持部材に保持されている。すなわち、発光素子LE(および補助レンズSL)がパッケージ(第1保持部材)Pに保持され、また光ファイバOFがフェルールFを介してスリーブ(第2保持部材)Sに保持され、さらに集光レンズMLが筐体(第3保持部材)Bに保持されており、発光素子LEから出射した光が最も効率良く光ファイバOFに入射するようにパッケージP、スリーブSおよび筐体Bの相対位置を調整した後、パッケージPと筐体Bとの間、並びに筐体BとスリーブSとの間をそれぞれ接合固定することによって光モジュールOMを構成している。これらパッケージP、筐体BおよびスリーブSは、それぞれ金属、例えばパッケージPはCu−W、筐体BおよびスリーブSはステンレスによって成形してあり、互いの接合固定箇所にYAG(Yttrium Aluminum Garnet)レーザを照射して溶着させるのが一般的である。
【0004】
ここで、金属を互いに溶着した場合には、一旦溶融したものが凝固することになるため、その際の収縮や内部残留応力による変形が発生する。こうした収縮や変形が筐体BおよびスリーブSに不均一に発生した場合、発光素子LE、光ファイバOFおよび集光レンズMLの相対位置が調整状態からずれ、発光素子LEから出射した光の光ファイバOFに対する入射効率が低下する虞れがある。
【0005】
このため、従来においては、筐体B、スリーブSおよび光ファイバOFのそれぞれの横断面が円形であることを利用し、図10(b)中の符号FPに示すように、個々の円周を三等分した位置、つまり任意の点から円周方向に120°ずつ位相のずれた三位置に同出力のYAGレーザを同時に照射することによってパッケージPと筐体Bとの間、並びに筐体BとスリーブSとの間をそれぞれ接合固定するようにしている。すなわち、互いに等間隔となる三位置に同出力のYAGレーザを同時に照射すれば、理論上、溶着に伴って発生する各位置の内部残留応力も同一となり、収縮や変形の影響が相殺されるため、発光素子LEから出射した光の光ファイバOFに対する入射効率が低下する事態を抑えることが可能になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような方法を適用した場合であっても、製造された光モジュールOMの中には、光ファイバOFに対する光の入射効率が目標値を下回るものも存在し、歩留まりを思った以上に向上させることができないことがある。すなわち、同出力のYAGレーザを同時に照射した場合であっても、溶着に伴って発生する内部応力を三位置で均等にすることは非常に困難であり、収縮や変形の影響を完全に相殺することはできず、光ファイバOFに対する光の入射効率が目標値を下回る光モジュールOMが発生する事態を防止することは難しい。
【0007】
このため、従来においては、光ファイバOFに対する光の入射効率が目標値を下回るものに対して再度調整するリワーク作業、つまり、パッケージP、スリーブSおよび筐体Bの接合固定状態を一旦解除し、三者の相対位置を調整した後に再び接合固定し直す作業を施すことによって歩留まりの向上を図るようにしている。
【0008】
しかしながら、このリワーク作業は、接合固定状態を解除したパッケージP、スリーブSおよび筐体Bを再び接合固定する場合、各接合固定面を研磨して平滑にしなければならず、製造作業を著しく煩雑化する要因となる。
【0009】
しかも、パッケージP、スリーブSおよび筐体Bを再び接合固定する工程自体は、最初の工程と何等変わるものではないため、必ずしも光ファイバOFに対する光の入射効率の向上を保証することができず、リワーク作業を行ったとしても必ずしも所望の光モジュールを得られるとは限らない。
【0010】
なお、上述した種々の課題は、発光素子LEから出射した光を、集光レンズMLを介して光モジュールOMに入射させるようにした光モジュールOMに限られるものではなく、光を受光するための光モジュール、例えば光ファイバ(第1光学要素)から出射された光を、集光レンズ(第3光学要素)を介してPD(フォトダイオード)等の受光素子(第2光学要素)に入射させるようにした光モジュールにおいても同様に起こり得るものである。
【0011】
本発明は、上記実情に鑑みて、煩雑な作業を要することなく、第1光学要素から出射された光の第2光学要素に対する入射効率を確実に所定の目標値以上に設定することのできる光モジュールの製造方法および製造装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る光モジュールの製造方法は、光を出射する第1光学要素を保持した第1保持部材と、前記第1光学要素から出射された光が入射される第2光学要素を保持した第2保持部材と、これら第1保持部材および第2保持部材の間に接合固定され、前記第1光学要素から出射された光を前記第2光学要素に集光させる第3光学要素を保持した第3保持部材とを備えた光モジュールを製造するための方法において、前記第1光学要素から出射された光の前記第3光学要素に対する入射位置を変化させるべく前記第1保持部材に対して予め相互に接合固定した前記第3保持部材を複数の方向に変位させるとともに、前記第2光学要素に入射される光の特性を測定し、該光が所望の特性となる状態を検出する検出工程と、前記検出工程で検出した状態を維持するべく前記第1保持部材と前記第3保持部材との間に新たな接合固定点を設ける再接合固定工程とを含むことを特徴とする。
【0013】
また、本発明の請求項2に係る光モジュールの製造方法は、上記請求項1において、前記検出工程が、前記第1保持部材を保持した状態で前記第3保持部材および/または前記第2保持部材に外力を付与することにより、前記第1保持部材に対して前記第3保持部材を変位させ、前記第2光学要素に入射される光が所望の特性となる外力の付与位置および外力の大きさを検出することを特徴とする。
【0014】
また、本発明の請求項3に係る光モジュールの製造方法は、上記請求項2において、前記再接合工程が、前記第1保持部材と前記第3保持部材との間を互いに溶着することによって前記接合固定点を設け、該接合固定点が溶着後に収縮することにより、前記検出手段の検出した外力の付与位置から180°ずれた位置に引張応力を作用させることを特徴とする。
【0015】
また、本発明の請求項4に係る光モジュールの製造装置は、光を出射する第1光学要素を保持した第1保持部材と、前記第1光学要素から出射された光が入射される第2光学要素を保持した第2保持部材と、これら第1保持部材および第2保持部材の間に接合固定され、前記第1光学要素から出射された光を前記第2光学要素に集光させる第3光学要素を保持した第3保持部材とを備えた光モジュールを製造するための装置において、前記第1光学要素から出射された光の前記第3光学要素に対する入射位置を変化させるべく前記第1保持部材に対して予め相互に接合固定した前記第3保持部材を複数の方向に変位させる変位手段と、前記変位手段の駆動により前記第1保持部材に対して前記第3保持部材を変位させている間に前記第2光学要素に入射される光の特性を測定し、該光が所望の特性となる状態を検出する検出手段と、前記検出手段の検出した状態を維持するべく前記第1保持部材と前記第3保持部材との間に新たな接合固定点を設ける再接合固定手段とを備えたことを特徴とする。
【0016】
また、本発明の請求項5に係る光モジュールの製造装置は、上記請求項4において、前記変位手段が、前記第1保持部材を前記第1光学要素の光軸回りに回転可能に保持する保持機構部と、前記保持機構部に対して相対的に近接/離反移動することにより、前記第3保持部材および/または前記第2保持部材の周囲から前記第1光学要素の光軸に向けて外力を付与する外力付与機構部とを備えたことを特徴とする。
【0017】
また、本発明の請求項6に係る光モジュールの製造装置は、上記請求項5において、前記検出手段が、前記第2光学要素に入射される光が所望の特性となる外力の付与位置および外力の大きさを検出するものであり、かつ前記再接合固定手段は、前記検出手段の検出した外力の大きさに応じた出力のレーザを照射し、前記第1保持部材と前記第3保持部材との間を互いに溶着することによって前記接合固定点を設けるレーザ照射機構部を備えたことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、本発明に係る光モジュールの製造方法および製造装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0019】
図1は、本発明の実施の形態である光モジュールの製造装置を概念的に示したものである。ここで例示する製造装置は、先に示したものと同様、図10に示す光モジュール、すなわち、LD等の発光素子(第1光学要素)LEから出射された光を、補助レンズSLおよび集光レンズ(第3光学要素)MLを介して光ファイバ(第2光学要素)OFに入射させ、該光ファイバOFを通じて光を導出する光モジュールOMを製造するためのもので、既に、発光素子LEを保持するパッケージ(第1保持部材)Pと、フェルールFを介して光ファイバOFを保持するスリーブ(第2保持部材)Sとが、集光レンズMLを保持する筐体(第3保持部材)Bを介して相互に接合固定されたものを適用対象とする。
【0020】
図1に示すように、この製造装置は、光モジュールOMを保持するための保持機構部10と、保持機構部10に保持させた光モジュールOMに外力を付与する外力付与機構部20と、保持機構部10に保持させた光モジュールOMにレーザを照射するレーザ照射機構部30とを備えている。
【0021】
保持機構部10は、図2に示すように、鉛直方向に沿った旋回軸C回りに回転するθステージ11の上面にガイド部材12を備えているとともに、このガイド部材12の上部にスライド部材13を備えている。ガイド部材12は、互いに直角となる態様でガイド基部12aとガイド挟持部12bとを一体に構成したL字状を成すもので、ガイド基部12aを介してθステージ11の上面に固着してある。スライド部材13は、互いに直角となる態様でスライド基部13aとスライド挟持部13bとを一体に構成したL字状を成すもので、スライド基部13aとガイド部材12のガイド基部12aとの間にスライドテーブル14を介在させることにより、スライド挟持部13bとガイド部材12のガイド挟持部12bとが互いに近接離反移動する態様で当該ガイド部材12の上部に配設してある。
【0022】
ガイド部材12のガイド基部12aは、θステージ11の上面において旋回軸Cを中心とした径方向に沿って延在している。ガイド部材12のガイド挟持部12bは、スライド部材13のスライド挟持部13bに対向する面(以下、単にガイド挟持面12cという)に、光ファイバOFを鉛直上方に向ける態様で光モジュールOMのパッケージPを当接させた場合に、発光素子LEの光軸LEC(図6(a)参照)をθステージ11の旋回軸Cに合致させることのできる位置に配置してある。
【0023】
また、ガイド部材12のガイド挟持面12cには、載置部12dを設けてある一方、スライド部材13のスライド挟持部13bには、その両側にそれぞれスライド当接部13cを設けてある。
【0024】
載置部12dは、その上面に光モジュールOMにおけるパッケージPの端面を当接させた場合に、光ファイバOFを鉛直上方に向けた姿勢に保持するとともに、パッケージPと筐体Bとの接合固定部をガイド部材12のガイド挟持部12bおよびスライド部材13のスライド挟持部13bよりも僅かに上方に位置させるための台状部である。スライド当接部13cは、スライド挟持部13bの両側からガイド部材12のガイド挟持部12bに向けて突設したもので、載置部12dを避けた位置において当該載置部12dに当接させた光モジュールOMのパッケージPをガイド部材12のガイド挟持面12cとの間に挟装保持するためのものである。
【0025】
一方、上記保持機構部10には、ガイド部材12のガイド基部12aとスライド部材13のスライド基部13aとの間に直動アクチュエータ15を設けてある一方、ガイド部材12のガイド挟持部12bとスライド部材13のスライド挟持部13bとの間に弾性復帰部材16を設けてあり、さらにガイド部材12のガイド挟持部12bに放熱機構17を設けてある。
【0026】
直動アクチュエータ15は、ガイド部材12のガイド挟持部12bに対してスライド部材13のスライド挟持部13bを近接移動させるためのもので、本実施の形態では空気圧駆動型のシリンダアクチュエータを適用している。弾性復帰部材16は、ガイド部材12のガイド挟持部12bに対してスライド部材13のスライド挟持部13bを常時離反移動させる方向に押圧するためのもので、本実施の形態ではコイルバネを適用している。放熱機構17は、ガイド挟持部12bの背側面を通じて放熱を行うためのもので、図には明示していないが、本実施の形態では、温度調節用のサーモモジュール、また放熱フィンや冷却ファン等々を備えて構成してある。これら構成要素の設置態様は任意である。
【0027】
上記のように構成した保持機構部10では、ガイド部材12の載置部12dに光モジュールOMのパッケージPを当接させ、この状態から直動アクチュエータ15を駆動すると、弾性復帰部材16の押圧力に抗してスライド部材13が移動し、スライド挟持部13bがガイド部材12のガイド挟持部12bに対して近接移動することになり、発光素子LEの光軸LECをθステージ11の旋回軸Cに合致させ、かつ光ファイバOFを鉛直上方に向けた状態で光モジュールOMをガイド部材12のガイド挟持部12bとスライド部材13のスライド当接部13cとの間に挟装保持することができる。
【0028】
上述した状態から直動アクチュエータ15の駆動を停止すると、弾性復帰部材16の弾性復元力によってスライド部材13のスライド挟持部13bがガイド部材12のガイド挟持部12bから離隔移動することになり、ガイド部材12のガイド挟持部12bとスライド部材13のスライド当接部13cとの間から光モジュールOMを取り外すことが可能となる。
【0029】
外力付与機構部20は、図3に示すように、Xステージ21の上面にプッシュユニットを備えている。Xステージ21は、上述した保持機構部10に対して近接離反移動する態様で水平方向に沿ってスライドするものである。プッシュユニットは、Xステージ21の上面に基準部材22を備えているとともに、この基準部材22の上部に押圧部材23を備えている。基準部材22は、互いに直角となる態様で基準台22aと基準壁22bとを相互に固着して構成したL字状を成すものである。この基準部材22は、基準台22aが水平となり、かつ基準壁22bが基準台22aにおいてθステージ11の旋回軸Cから離反した位置となる態様で該基準台22aの下面を介してXステージ21に固着してある。押圧部材23は、押圧台23aと、この押圧台23aの両端部からそれぞれ同一方向に向けて直角に延在した前壁23bおよび後壁23cとを一体に構成した側面視コ字状を成すものである。この押圧部材23は、後壁23cを基準部材22の基準壁22bに対向させた状態で押圧台23aと基準部材22の基準台22aとの間にスライドテーブル24を介在させることにより、後壁23cと基準部材22の基準壁22bとが互いに近接離反移動する態様で当該基準部材22の上部に配設してある。
【0030】
一方、上記外力付与機構部20には、基準部材22の基準壁22bと押圧部材23の後壁23cとの間に弾性押圧部材25を設けてあるとともに、押圧部材23の前壁23bにプッシャ26を設けてある。弾性押圧部材25は、基準部材22の基準壁22bに対して押圧部材23が近接移動した場合に該押圧部材23を離反移動させる方向に押圧するためのもので、本実施の形態ではバネ定数が既知のコイルバネを適用している。プッシャ26は、先端面を平坦に加工した細径で、高剛性の円柱状部材であり、前壁23bの前面から水平方向に沿って延設してある。このプッシャ26は、その中心軸が上述した保持機構部10においてガイド部材12のガイド挟持部12bよりも僅かに上方に位置し、かつその中心軸の延長線が保持機構部10におけるθステージ11の旋回軸Cと直交する態様で配置してあり、上述した保持機構部10においてガイド部材12のガイド挟持部12bとスライド部材13のスライド挟持部13bとの間に光モジュールOMを保持させた場合に、該光モジュールOMのスリーブSに対して先端面が対向配置されることになる。なお、図には明示していないが、プッシャ26の中心軸は、上述したXステージ21のスライド軸を含む鉛直面上にも位置している。
【0031】
レーザ照射機構部30は、図4(a)および図4(b)に示すように、Zステージ31から延在するアーム32の先端部にレーザ照射ヘッド33を備えている。Zステージ31は、鉛直上方に向けて立設したガイドレール31aに沿って上下動するものである。アーム32は、Zステージ31から一旦水平方向に延在した後、下方に向けて傾斜延在しており、この傾斜延在する部分の上面に上述したレーザ照射ヘッド33を保持している。レーザ照射ヘッド33は、前面の出射口(図示せず)からYAGレーザを照射するためのもので、そのレーザの出射方向が、上述したプッシャ26の中心軸延長線から180°ずれた位置において保持機構部10におけるθステージ11の旋回軸Cを通過する態様で配置してある。また、このレーザ照射ヘッド33は、保持機構部10においてガイド部材12のガイド挟持部12bとスライド部材13のスライド挟持部13bとの間に光モジュールOMを保持させた場合、該光モジュールOMのパッケージPと筐体Bとの接合固定部に焦点が合致されるように設定してある。
【0032】
図5は、上述した保持機構部10、外力付与機構部20およびレーザ照射機構部30を制御するための制御手段を示したものである。同図5に示すように、この制御手段40は、主制御部41、LD駆動部42、光特性測定部43、放熱機構駆動部44、θステージ駆動部45、Xステージ駆動部46、外力算出部47およびレーザ駆動部48を備えている。
【0033】
主制御部41は、メモリ49に格納されたプログラムやデータに従って、制御手段40を統括的に制御するためのものである。LD駆動部42は、主制御部41から駆動信号が与えられた場合に、保持機構部10に挟装保持された光モジュールOMに電極CEを通じて駆動電流を流すためのものである。光特性測定部43は、LD駆動部42から光モジュールOMに対して駆動電流が流されている間に、光ファイバOFを通じて導出される光の特性を測定するとともに、該測定結果を主制御部41に与えるためのものである。光特性測定部43が測定する光の特性とは、光出力、波長、波形等である。放熱機構駆動部44は、LD駆動部42から光モジュールOMに対して駆動電流が流されている間に、放熱機構17に対して駆動信号を与えるためのものである。θステージ駆動部45は、主制御部41から駆動信号が与えられた場合にθステージ11を駆動することにより、保持機構部10に挟装保持された光モジュールOMを旋回軸C回りに回転させるためのものである。Xステージ駆動部46は、主制御部41から駆動信号が与えられた場合にXステージ21を駆動することにより、プッシュユニットをスライド移動させるためのものである。外力算出部47は、上述した外力付与機構部20において基準部材22に対する押圧部材23の相対移動距離を監視し、これら基準部材22および押圧部材23の相対移動距離と、既知である弾性押圧部材25のバネ定数とに基づいて外力(=バネ定数×相対移動距離)の大きさを算出するとともに、該算出結果を主制御部41に与えるためのものである。レーザ駆動部48は、主制御部41を通じて外力算出部47から算出結果が与えられた場合に、当該算出結果と同等の引張応力を作用させることのできるレーザの出力を算出し、この算出した出力のレーザを照射するべくレーザ照射機構部30に対して駆動信号を与えるためのものである。
【0034】
以下、上記のように構成した製造装置を適用して光モジュールOMを製造する方法について説明する。なお、本実施の形態の製造装置は、光モジュールOMを製造するための既存の製造ラインに組み込む、あるいは既存の製造ラインを通過して製造された光モジュールOMを修正するための修正専用ラインに設ける、等々その設置態様は任意である。
【0035】
まず、既に、集光レンズMLを保持する筐体Bを介して、発光素子LEを保持するパッケージPと、フェルールFを介して光ファイバOFを保持するスリーブSとを相互に接合固定した光モジュールOMに対して、光ファイバOFを通じて導出される光が予め設定した所望の特性になっているか否かを検査する。この場合に検査対象となる光モジュールOMは、上述したように、光ファイバOFから導出される光が所望の特性となるようにパッケージP、筐体BおよびスリーブSの相対位置を調整し、しかる後、円周方向に120°ずつ位相のずれた三位置に同出力のYAGレーザを同時に照射することによってこれらを相互に接合固定したものである。
【0036】
検査の結果、図6(a)に示すように、光ファイバOFを通じて出力される光が所望の特性となっている光モジュールOMに関しては、そのまま製造工程を終了し、製品として取り扱うことが可能となる。
【0037】
これに対して、光ファイバOFを通じて出力される光が所望の特性となっていない光モジュールOMに関しては、つまり金属を互いに溶着した時の内部残留応力による収縮や変形の影響によって発光素子LE、光ファイバOFおよび集光レンズMLの相対位置が調整状態からずれ、図6(b)に示すように、発光素子LEから出射した光の光ファイバOFに対する入射効率が低下した光モジュールOMに関しては、保持機構部10においてガイド部材12のガイド挟持部12bとスライド部材13のスライド挟持部13bとの間に光ファイバOFを上方に向けた状態でそのパッケージPを挟装保持させ、発光素子LEの光軸LECをθステージ11の旋回軸Cに合致させる。さらに、光モジュールOMの電極CEをLD駆動部42に接続するとともに、光ファイバOFを光特性測定部43に接続し、さらに保持機構部10の放熱機構17を放熱機構駆動部44に接続する。なおこの際、Xステージ21は初期状態にあり、プッシャ26の先端面が保持機構部10から十分に離隔した位置に配置されている。
【0038】
この状態から図示せぬ起動スイッチをオンすると、主制御部41からの駆動信号により、LD駆動部42を通じて光モジュールOMに駆動電流が供給され、発光素子LEから出射された光が補助レンズSLおよび集光レンズMLを介して光ファイバOFに入射されるとともに、光特性測定部43を通じて光ファイバOFから導出される光の特性、例えば光の出力が測定されることになる。またこのとき、主制御部41は、放熱機構駆動部44を通じて放熱機構17を適宜駆動し、光モジュールOMの温度制御を行うことにより、該光モジュールOMを常時所望の温度状態に維持する。
【0039】
次いで、上記主制御部41は、Xステージ駆動部46を通じてXステージ21を駆動することにより、プッシュユニットを予め設定した距離だけ保持機構部10に近接する方向にスライドさせる。プッシュユニットがスライドすると、やがてプッシャ26の先端面が光モジュールOMにおいてスリーブSの周面に当接し、以降、当該スリーブSが筐体Bと一体的となって、パッケージPに対して変位することになる。この結果、光モジュールOMにおいては、図6(c)に示すように、発光素子LEから出射した光の集光レンズMLに対する入射位置が変化し、光ファイバOFに入射される光の出力、つまり光特性測定部43によって測定される光の出力もこれに応じて変化するようになる。なおこのとき、プッシャ26は、Xステージ21の駆動によって光モジュールOMのスリーブSを押圧することになるものの、その押圧力は弾性押圧部材25を介して与えられることになる。従って、仮にXステージ21が不用意にスライドしたとしても、光モジュールOMのスリーブSに過大な押圧力が作用することはない。
【0040】
主制御部41は、プッシュユニットのスライド量が予め設定した距離となった場合、光特性測定部43を通じて光の出力を測定し、当該測定結果とその時点におけるθステージ11の回転移動量(上記の場合は0°)とを互いに関連付けてメモリ49に格納する。その後、Xステージ21を駆動することにより、プッシャ26が光モジュールOMから離隔するようにプッシュユニットを初期状態に復帰移動させるとともに、θステージ駆動部45を通じてθステージ11を予め設定した回転移動量だけ回転移動させる。
【0041】
以降、主制御部41は、上述した操作を繰り返し行い、この操作が360°の範囲、つまりスリーブSの全周に亘って終了した後、メモリ49に格納した測定結果の中から光の出力が最大となるθステージ11の回転移動量を特定するとともに、この特定した回転移動量に基づいてθステージ11を適宜回転移動させ、保持機構部10を光特性測定部43の測定結果が最大となった状態を復元する。この結果、保持機構部10に保持された光モジュールOMは、プッシャ26を介してスリーブSを押圧した場合に、光モジュールOMに入射する光の出力が最大となる状態となる。
【0042】
次いで、主制御部41は、再びXステージ駆動部46を通じてXステージ21を駆動することにより、プッシュユニットを保持機構部10に近接する方向に順次スライドさせ、プッシャ26の先端を介して光モジュールOMのスリーブSを押圧することにより、当該スリーブSと筐体Bとを一体としてパッケージPに対して変位を与える。この場合においても、発光素子LEから出射した光の集光レンズMLに対する入射位置が変化し、光ファイバOFに入射される光の出力、つまり光特性測定部43によって測定される光の出力もこれに応じて変化するようになるのは先と同様である。この間、主制御部41は、外力算出部47を通じて基準部材22に対する押圧部材23の相対移動距離を監視するとともに、光特性測定部43を通じて光の出力を測定しており、該光の出力が最大となった時点の基準部材22に対する押圧部材23の相対移動距離から外力の算出、つまりプッシャ26を介して与えた押圧力の算出を行う。
【0043】
押圧力を算出した主制御部41は、Xステージ21を駆動することにより、プッシャ26が光モジュールOMから離隔するようにプッシュユニットを初期状態に復帰移動させた後、レーザ駆動部48を通じて押圧力に応じたレーザを光モジュールOMに対して照射し、当該光モジュールOMに新たな接合固定点FP′を設ける。このレーザの照射によって新たに設けられた接合固定点FP′は、光モジュールOMのパッケージPと筐体Bとの接合部においてプッシャ26による押圧力を付与していた位置から180°ずれた部位であり、しかもプッシャ26によって与えられていた押圧力と同等の引張応力を当該部位に作用させるものである。つまり、上記光モジュールOMは、プッシャ26を離隔させた場合にも、プッシャ26によって押圧力を付与した場合と同じ状態に保持されることになる。
【0044】
従って、上記製造装置によれば、パッケージP、筐体BおよびスリーブSが既に接合固定された状態において、光ファイバOFを通じて出力される光の出力が目標値を下回る光モジュールOMに対しても、光の出力を確実に目標値以上に修正することが可能になり、その歩留まりを向上させることが可能となる。
【0045】
しかも、パッケージP、スリーブSおよび筐体Bの接合固定状態を一旦解除することなく光ファイバOFに対する光の入射効率を向上させることができるため、これらパッケージP、スリーブSおよび筐体Bに対して研磨等の作業を行う必要もなく、製造作業を著しく煩雑化する事態を招来することもない。
【0046】
なお、上述した実施の形態では、発光素子LEから出射された光を、補助レンズSLおよび集光レンズMLを介して光ファイバOFに入射させ、該光ファイバOFを通じて光を導出する光モジュールOMを製造するための製造装置を例示しているが、本発明はこれに限定されない。
【0047】
例えば、図7(a)に示すように、補助レンズを有さず、発光素子LEから出射された光を、集光レンズMLを介して光ファイバOFに入射させ、該光ファイバOFを通じて光を導出する光モジュールOMであって、既に、発光素子LEを保持するパッケージ(第1保持部材)Pと、フェルールFを介して光ファイバOFを保持するスリーブ(第2保持部材)Sとが、集光レンズMLを保持する筐体(第3保持部材)Bを介して相互に接合固定されたものにも適用することが可能である。この光モジュールOMに対してもプッシャ26の先端面を光モジュールOMにおいてスリーブSの周面に当接させれば、当該スリーブSが筐体Bと一体的となり、パッケージPに対して変位することになる。従って、図7(b)および図7(c)に示すように、発光素子LEから出射した光の集光レンズMLに対する入射位置が変化し、光ファイバOFに入射される光の特性、つまり光特性測定部43によって測定される光の特性もこれに応じて変化するようになり、上述した製造装置をそのまま適用することが可能である。また、発光素子LEから出射した光を、集光レンズMLを介して光モジュールOMに入射させるようにした光モジュールOMに限られるものではなく、光を受光するための光モジュール、例えば光ファイバ(第1光学要素)から出射された光を、集光レンズ(第3光学要素)を介してPD(フォトダイオード)等の受光素子(第2光学要素)に入射させるようにした光モジュールにおいても同様に適用することが可能である。
【0048】
さらに、上述した実施の形態では、外力の付与位置から180°ずれた部位に新たな接合固定点FP′を唯一設けることによって、ここに引張応力を作用させるようにしているが、例えば、図8に示すように、外力の付与位置から180°ずれた位置に対して互いに対称となる部位にそれぞれ新たな接合固定点FP′を同時に設けるようにしても、同様の作用効果を奏することができる。つまり、外力の付与位置から180°ずれた位置に対して互いに対称となる部位にそれぞれ新たな接合固定点FP′を設ければ、外力の付与位置から180°ずれた位置に引張応力を作用させることができるため、光ファイバに入射される光が所望の特性となる状態を維持することができるようになる。なお、新たな接合固定点FP′としては、必ずしもレーザ照射による溶着に限らず、例えば接着剤や半田を用いるようにしても構わない。但し、これらの場合には、溶着に伴う収縮や変形を期待することができないため、プッシャ26によって外力を付与した状態のまま新たな接合固定点FP′を設けることが好ましい。
【0049】
また、上述した実施の形態では、外力付与機構部20にXステージ21を設け、この外力付与機構部20のプッシュユニットを保持機構部10に近接移動させることによって該保持機構部10に保持させた光モジュールOMに外力を付与するようにしているが、例えば、図9に示すように、外力付与機構部20のプッシュユニットを床面FDに固定設置する一方、保持機構部10におけるθステージ11と床面FDとの間にXステージ18を設け、この保持機構部10をプッシュユニットに近接移動させることによって該保持機構部10に保持させた光モジュールOMに外力を付与するようにしても構わない。なお、図9において図1に示した実施の形態と同様の構成に関しては、同一の符号を付してある。
【0050】
さらに、上述した実施の形態では、スリーブSを介してパッケージPと筐体Bとの間に変位を与えるようにしているが、直接筐体Bに外力を付与してパッケージPとの間に変位を与えるようにしてももちろん構わない。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る光モジュールの製造方法によれば、検出工程において第2光学要素に入射される光が所望の特性となる状態が検出され、再接合固定工程においてその状態が維持されることになるため、第1光学要素から出射された光の第2光学要素に対する入射効率を確実に所定の目標値以上に設定することができ、歩留まりを向上させることが可能になる。しかも、再接合固定工程においては、第1〜第3保持部材に対して研磨等の作業を行う必要もないため、製造作業を著しく煩雑化する事態を招来することもない。
【0052】
また、本発明に係る光モジュールの製造装置によれば、変位手段および検出手段によって第2光学要素に入射される光が所望の特性となる状態が検出され、再接合固定手段によってその状態が維持されることになるため、第1光学要素から出射された光の第2光学要素に対する入射効率を確実に所定の目標値以上に設定することができ、歩留まりを向上させることが可能になる。しかも、再接合固定工程においては、第1〜第3保持部材に対して研磨等の作業を行う必要もないため、製造作業を著しく煩雑化する事態を招来することもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1である光モジュールの製造装置を示した概念図である。
【図2】図1に示した製造装置の保持機構部を示す図である。
【図3】図1に示した製造装置の外力付与機構部を示す図である。
【図4】図1に示した製造装置のレーザ照射機構部を示す図である。
【図5】図1に示した製造装置の制御手段を例示するブロック図である。
【図6】本発明の製造対象となる光モジュールを示したもので、(a)は断面側面図、(b)は第2光学要素に対する光の入射効率が目標値を下回るものの概念図、(c)は(b)に対して第3保持部材を変位させた状態を示す概念図である。
【図7】本発明の製造対象となる他の光モジュールを示したもので、(a)は断面側面図、(b)は第2光学要素に対する光の入射効率が目標値を下回るものの概念図、(c)は(b)に対して第3保持部材を変位させた状態を示す概念図である。
【図8】図4に示したレーザ照射機構部の変形例を示す平面図である。
【図9】図1に示した製造装置の変形例を示した概念図である。
【図10】(a)は、光モジュールの一般的な構造を概念的示した断面側面図、(b)は(a)に示した光モジュールの端面を示した図である。
【符号の説明】
10 保持機構部
11 θステージ
12 ガイド部材
12a ガイド基部
12b ガイド挟持部
12c ガイド挟持面
12d 載置部
13 スライド部材
13a スライド基部
13b スライド挟持部
13c スライド当接部
14 スライドテーブル
15 直動アクチュエータ
16 弾性復帰部材
17 放熱機構
18 Xステージ
20 外力付与機構部
21 Xステージ
22 基準部材
22a 基準台
22b 基準壁
23 押圧部材
23a 押圧台
23b 前壁
23c 後壁
24 スライドテーブル
25 弾性押圧部材
26 プッシャ
30 レーザ照射機構部
31 Zステージ
31a ガイドレール
32 アーム
33 レーザ照射ヘッド
40 制御手段
41 主制御部
42 LD駆動部
43 光特性測定部
44 放熱機構駆動部
45 θステージ駆動部
46 Xステージ駆動部
47 外力算出部
48 レーザ駆動部
49 メモリ
B 筐体
C 旋回軸
CE 電極
F フェルール
FD 床面
FP′ 新たな接合固定点
LE 発光素子
LEC 光軸
ML 集光レンズ
OF 光ファイバ
OM 光モジュール
P パッケージ
S スリーブ
SL 補助レンズ

Claims (6)

  1. 光を出射する第1光学要素を保持した第1保持部材と、
    前記第1光学要素から出射された光が入射される第2光学要素を保持した第2保持部材と、
    これら第1保持部材および第2保持部材の間に接合固定され、前記第1光学要素から出射された光を前記第2光学要素に集光させる第3光学要素を保持した第3保持部材と
    を備えた光モジュールを製造するための方法において、
    前記第1光学要素から出射された光の前記第3光学要素に対する入射位置を変化させるべく前記第1保持部材に対して予め相互に接合固定した前記第3保持部材を複数の方向に変位させるとともに、前記第2光学要素に入射される光の特性を測定し、該光が所望の特性となる状態を検出する検出工程と、
    前記第3保持部材が変位した状態から復元した後に、前記検出工程で検出した状態を維持するべく前記第1保持部材と前記第3保持部材との間に新たな接合固定点を設ける再接合固定工程と
    を含むことを特徴とする光モジュールの製造方法。
  2. 前記検出工程は、前記第1保持部材を保持した状態で前記第3保持部材および/または前記第2保持部材に外力を付与することにより、前記第1保持部材に対して前記第3保持部材を変位させ、前記第2光学要素に入射される光が所望の特性となる外力の付与位置および外力の大きさを検出することを特徴とする請求項1に記載の光モジュールの製造方法。
  3. 前記再接合工程は、前記第1保持部材と前記第3保持部材との間を互いに溶着することによって前記接合固定点を設け、該接合固定点が溶着後に収縮することにより、前記検出手段の検出した外力の付与位置から180°ずれた位置に引張応力を作用させることを特徴とする請求項2に記載の光モジュールの製造方法。
  4. 光を出射する第1光学要素を保持した第1保持部材と、
    前記第1光学要素から出射された光が入射される第2光学要素を保持した第2保持部材と、
    これら第1保持部材および第2保持部材の間に接合固定され、前記第1光学要素から出射された光を前記第2光学要素に集光させる第3光学要素を保持した第3保持部材と
    を備えた光モジュールを製造するための装置において、
    前記第1光学要素から出射された光の前記第3光学要素に対する入射位置を変化させるべく前記第1保持部材に対して予め相互に接合固定した前記第3保持部材を複数の方向に変位させる変位手段と、
    前記変位手段の駆動により前記第1保持部材に対して前記第3保持部材を変位させている間に前記第2光学要素に入射される光の特性を測定し、該光が所望の特性となる状態を検出する検出手段と、
    前記第3保持部材が変位した状態から復元した後に、前記検出手段の検出した状態を維持するべく前記第1保持部材と前記第3保持部材との間に新たな接合固定点を設ける再接合固定手段と
    を備えたことを特徴とする光モジュールの製造装置。
  5. 前記変位手段は、前記第1保持部材を前記第1光学要素の光軸回りに回転可能に保持する保持機構部と、
    前記保持機構部に対して相対的に近接/離反移動することにより、前記第3保持部材および/または前記第2保持部材の周囲から前記第1光学要素の光軸に向けて外力を付与する外力付与機構部と
    を備えたことを特徴とする請求項4に記載の光モジュールの製造装置。
  6. 前記検出手段は、前記第2光学要素に入射される光が所望の特性となる外力の付与位置および外力の大きさを検出するものであり、かつ前記再接合固定手段は、前記検出手段の検出した外力の大きさに応じた出力のレーザを照射し、前記第1保持部材と前記第3保持部材との間を互いに溶着することによって前記接合固定点を設けるレーザ照射機構部を備えたことを特徴とする請求項5に記載の光モジュールの製造装置。
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