JP4001975B2 - 車両用エントリ制御システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は車両のロック/アンロックを遠隔操作で行う車両用エントリ制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
車両のドア等のロック等は、イグニションキーと共通の機械式のキーをドアのキーシリンダに挿入して行うようにしたものが一般的であるが、近年、電子式のキーを用いた遠隔操作のエントリシステムが用いられるようになっている。このシステムは、運転者が携帯するキーの把手部分に内蔵した発信機から車両ごとに割り振られたコードを車両側の受信機に送信し、これを車両側に記憶したコードと照合して一致すると電磁アクチュエータ等の作動により車両のロックを解除するもので、夜間等のドアのロック/アンロックが楽になる長所がある。
【0003】
特開平5−156851号公報記載の車両用ワイヤレスドアロック制御装置では、車両側の受信機が、運転者が携帯する送信機をサーチする電波を送信し、これを送信機が受信することにより送信機が所定のコードを持つ電波を受信機に送信するように構成することで、運転者が駐車場所に来れば自動で車両がアンロックされ、運転者が駐車場所から離れれば車両がロックされるようにしている。
【0004】
電子式のキーはまた、機械式キーに比べて複製を作るのが難しいことや、電気駆動により自動で車両のロックが行えることから防犯上、好適である。特開昭63−125783号公報、特公平7−67900号公報には電子式キーのコード照合と機械式キーを併用して初めてエンジンが始動するようにすることで、不審者が機械式キーを複製してもエンジンを始動できないようにしたものが提案されている。また特開平4−371684号公報には、アンロック指令を受けた後、所定時間以内にドアが開かれないとドアが自動でロックされるようにすることで、アンロック後、急な用事等を思い出して駐車場所から離れても車両がアンロック状態のまま放置されないようにしたものが提案されている。
【0005】
このように電子式キーを採用することで、利便性や防犯上のセキユリティを大幅に向上させることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら電子式のキーを用いるものでは電気残量の不足により車両をアンロックすることができなくなるおそれがある。特開昭63−167856号公報、特開平5−179841号公報には車両走行時にイグニションキーシリンダに挿入されるキーのプレート部分を介して内蔵電池を充電するようにしたものがあるが、車両に搭載されたバッテリが上がると結局、コードの照合による正規な方法では車両をアンロックすることができない。また正規ではない非常の方法で車両のアンロック等を行うと、バッテリ交換時等に車両の盗難警報装置が作動してしまう。
【0007】
そこで本発明では車両のバッテリが上がっても車両の盗難警報装置を作動させることなくバッテリ上がりの処置をすることのできる車両用エントリ制御システムを提供することを目的とする。
【0008】
請求項1記載の発明では、運転者により携帯された発信手段が所定の信号を発し、これを車両側のロック/アンロック制御手段が受信しこれに応答して車両のロックとアンロックとを切り換えるようにした車両用エントリ制御システムにおいて、車両各部に給電する主バッテリに並列接続されて主バッテリとともに、ロック/アンロック制御手段に給電する補助バッテリと、補助バッテリとロック/アンロック制御手段との間の接続と遮断とを車両の外部からマニュアル操作で切り換える常開の補助バッテリ用の切り換え手段を設ける。発電装置が発電補助バッテリには上記主バッテリとともに車載の発電装置から充電する構成とする。発電装置が発電作動していないときには、発電装置の発電出力を補助バッテリに供給する給電線の途中に設けた禁止手段により、補助バッテリから主バッテリへの通電を禁止する。
【0009】
補助バッテリは、通常はロック/アンロック制御手段と遮断されているから、ロック/アンロック制御手段を介しては主バッテリとも遮断されている。発電装置の発電休止中には禁止手段により主バッテリへ電流が流れるのが禁止されるから、補助バッテリが主バッテリの残量とは関係なく走行中に十分に充電され、常に主バッテリのバッテリ上がりに対応可能な状態に維持される。しかして主バッテリが上がっても、車両外部からのマニュアル操作で補助バッテリからロック/アンロック制御手段に給電され、通常通り車両のアンロックが可能となる。
【0010】
請求項2記載の発明では、上記補助バッテリ用の切り換え手段に加えて、ロック/アンロック制御手段と主バッテリ間の接続と遮断とを切り換える常閉の主バッテリ用の切り換え手段と、主バッテリ用の切り換え手段および補助バッテリ用の切り換え手段の開閉を検知する開閉検知手段を設け、開閉検知手段により補助バッテリ用の切り換え手段が閉じられたことが検知されると、主バッテリ用の切り換え手段が遮断側となるように主バッテリ用の切り換え手段を制御する切り換え制御手段を設ける。
【0011】
主バッテリが上がっても、車両外部からのマニュアル操作で補助バッテリからロック/アンロック制御手段に給電され、通常通り車両のアンロックが可能となる。その後、主バッテリがロック/アンロック制御手段と遮断されるから、常にバッテリとロック/アンロック制御手段間が接続された状態で、ロック/アンロック制御手段に給電するバッテリが切り換えられる。しかして補助バッテリに切り換わっても盗難防止装置が作動しない。
【0012】
請求項3記載の発明では、上記補助バッテリ用の切り換え手段は、上記補助バッテリからロック/アンロック制御手段への給電線の途中に常閉のリレー接点を有するリレーを具備する構成とする。そのコイルには補助バッテリから給電する。また補助バッテリ用の切り換え手段には、補助バッテリからコイルへの通電をオンオフするスイッチを具備せしめる。スイッチは、その操作部が車両ボデーに設けられたキーシリンダにキーを差し込み回動して作動するスイッチとする。
【0013】
スイッチ操作でリレーを作動させるだけで補助バッテリが確実にロック/アンロック制御手段に接続され、バッテリ上がり時の処置が簡単に行える。しかもスイッチをキー式のスイッチとしているから不審者によりいたずらされることはない。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1、図2に本発明の車両用エントリ制御システムを適用した車両管理システムの一実施形態の構成図を示す。本発明の特徴部分の説明に先立ち車両管理システムの概要について説明する。
【0017】
図1において、車両管理システムは、運転者が携帯するカード1と、車両に搭載された車両制御部2とからなる。
【0018】
カード1は、スマート通信機11と、キーレス通信機12と、これらに給電する電池13とを備え、図3に示すようにこれらがカード型のケーシング100に格納されている。ケーシング100には表面に運転者がマニュアルで車両の操作を行う操作ボタンとして、車両をロックするロックボタン125、車両をアンロックするアンロックボタン126、トランクを開くトランクボタン127、非常事態を知らせるパニックボタン128が設けてある。
【0019】
ケーシング100にはまた2つのトレイ101,102が設けてある。トレイ101,102はそのレール溝103(トレイ101についてのみ図示)がケーシング100本体部のレール突起104(トレイ101についてのみ図示)と係合しスライド可能としてあり、トレイオープンボタン105の操作によりケーシング100本体部の側面より引き出されるようになっている。一方のトレイ101には機械式のキー(メカキー)14が格納され、取り出せるようになっている。メカキー14はその溝が車両ごとに固有のもので、後述するトランクに設けたキーシリンダーに合うものである。他方のトレイ102には電池13が格納してあり、消耗時に交換できるようになっている。
【0020】
図4はカード1の回路構成を示すもので、スマート通信機11はキャリア周波数が2.45GHz の送受信回路111およびアンテナ112と、送受信回路111に暗号化されたコード信号を出力する制御回路113と、車両ごとに割り振られたコード等が記憶された記憶装置114とから構成されている。送受信回路111は車両のアンテナからみたインピーダンスをコード信号を形成する「1」「0」コードに応じて変化せしめることで車両側からの2.45GHz のマイクロ波を変調せしめ自動送信するようになっている。
【0021】
キーレス通信機12は314MHz (ヨーロッパの場合は430MHz )の送信回路121およびアンテナ122と、操作ボタン125〜128に対応した指令コードを送信回路121に出力する制御回路123と、各指令コード等が記憶された記憶装置124とから構成されている。キーレス通信機12は運転者により操作ボタン125〜128が操作されたときのみ対応する指令コードにて変調された電波が発信される。
【0022】
図1において車両制御部2は、制御用のセキュリティECU201と、これとともに車両用エントリシステムを構成する3系統のスマート通信機202,203,204と、2系統のキーレス通信機205,206と、セキュリティECU201からのロック/アンロック指令に基づいてドアのロック/アンロック作動をするドアコントローラ207およびドアロックアクチュエータ208,209,210,211(図例は4ドア車のもの)とを備えている。またセキュリティECU201とともにセキュリティシステムを構成する盗難防止用の検知センサ212,213,214と、サイレン215とを備えている。さらにセキュリティECU201とともに車両各部を管理または作動せしめるための種々の状態スイッチ等216〜234等を備えている。
【0023】
車両用エントリシステムとしての構成について説明する。各スマート通信機202〜204は実質的に同一の構成のもので、2.45GHz の電波をそれぞれのアンテナから発信し、カード1のスマート通信機11から変調されて返ってくる電波を復調してコード信号を得、これをセキュリティECU201に出力するようになっている。これらの設置場所は運転席側のドア31、トランク32、カードホルダ33としてある。カードホルダ33は運転席前面のパネル部分等に設けられ、運転者によりカード1がセットされる。ドア31、トランク32に設けられるものはカード1を携帯する運転者が室外にいるときのカード1のサーチ用で、カードホルダ33に設けられるものは始動時におけるIDの認証用である。
【0024】
各キーレスエントリ通信機205,206は実質的に同じ構成のもので、そのアンテナにカード1のキーレス通信機12から入信する314MHz の電波を復調して指令コードを得、これをセキュリティECU201に出力するようになっている。これらの設置場所は運転席側のドア31、トランク32としてある。
【0025】
セキュリティECU201は、スマート通信機202〜204、キーレス通信機205,206から得られるコード信号を、予め記憶されているコードと照合し、合致すれば得られたIDコードに対応して車両をロック/アンロック、トランクオープン、パニック作動せしめる。
【0026】
セキュリティシステムとしての構成について説明する。セキュリティECU201は車両がロックされると作動がセキュリティモードに切り替わり、不審者の行動を監視するようになっている。盗難防止用の検知センサとして、ウィンドウガラスの破損を検知するガラス割れセンサ212、車両の傾斜を検知する傾斜センサ213、不審者の車内への侵入を検知する侵入センサ214を備え、その検知信号がセキュリティECU201に入力している。これら検知センサにより異常が発見されるとセキュリティECU201がサイレン215に作動指令を出力し、サイレン215が警報音を発するようになっている。なお傾斜センサ213は自動車ごと持ち去るのを検知するものである。
【0027】
サイレン215は電池が内蔵されたもので、セキュリティECU201がセキュリティモードのときにバッテリ電圧が急激に低下すると不審者によりバッテリが取り外されたと判断し、内蔵電池により警報音を発する。
【0028】
またセキュリティECU201は、エンジンにおける燃料噴射等を制御するエンジン制御回路216と接続され、カード1のIDが一致しなければエンジン制御回路216の作動を禁止するようになっている。これにより不審者が車両内に侵入してもエンジンが始動しないようになっている。
【0029】
また車両管理用の種々の状態スイッチ等には、乗車時にカード1がカードホルダ33に挿入されているかどうかを検知するカード挿入スイッチ217、エンジン回転数を検知するエンジン回転数センサ218、パーキングブレーキの入切を検知するパーキングブレーキスイッチ219、ギアのシフト位置を検知するシフトポジションスイッチ220、フットブレーキの入切を検知するフットブレーキスイッチ221、ボンネットの開閉を検知するボンネットスイッチ222、ドアロックの有無を検知するドアロック検知スイッチ223、ドアの開閉を検知するドア開閉スイッチ224、乗員の着座を検知する乗員検知スイッチ225、アンロックの有無を検知するアンロック検知スイッチ226、エンジンを始動するスタートスイッチ227、エンジンを停止するストップスイッチ228、カードホルダ33からカード1を抜き取るためのイジェクトスイッチ(図中EJECTスイッチ)229、トランクの開閉を検知するトランクオープン検知スイッチ230を備え、セキュリティECU201がこれらから出力される検知信号に基づいて車両の状態を把握し、必要があれば運転者に知らせるようになっている。例えば降車時にカード1を抜き忘れていれば、カード抜き忘れブザー232を作動せしめて警告する。
【0030】
またセキュリティECU201はトランクオープン機構231にオープン指令を出力してトランクを開くようになっている。スタートスイッチ227がオンするとACCリレー233、IGリレー234、スタータリレー235を駆動してエンジンを始動せしめ、ストップスイッチ228がオンするとエンジンを停止するとともにステアリングロック装置236を作動せしめてステアリングを固定する。
【0031】
図2は車両制御部2の、図1に示した各部に給電する給電回路である。セキュリティECU201、センサ212等、各回路に+B線31、GND線32を介して給電する主バッテリ41と、これと並列接続される補助バッテリ42と、これらバッテリ41,42にエンジンの駆動力により発電する発電装置5と、これらの間の接続を切り換える切り換え回路6とを備えている。なお補助バッテリ42は、交換が容易にできるように、トランク内、エンジンルーム内、グローブボックス等の車室内に搭載されている。
【0032】
切り換え回路6は、主バッテリ41とセキュリティECU201等間の接続と遮断を切り換える主バッテリ用の切り換え手段たる第1のリレー61と、補助バッテリ42とセキュリティECU201等間の接続と遮断を切り換える第2のリレー62と、リレー62とともに補助バッテリ用の切り換え手段を構成し、車両のアンロックが作動しないときに操作するスイッチ63と、補助バッテリ42と発電装置5間の接続と遮断を切り換える禁止手段たる第3のリレー64とを有している。切り換え回路6はリレーを用いているが、リレーに代えてサイリスタやトランジスタを用いた構成とすることもできる。
【0033】
第1のリレー61はリレー接点611が常閉のもので、通常主バッテリ41がセキュリティECU201等と接続され、これに給電する。第1のリレー61は、リレーコイル612がセキュリティECU201から信号線33を介して給電され、給電時にはリレー接点611が閉じるようになっている。
【0034】
第2のリレー62はリレー接点621が常開のもので、通常補助バッテリ42からセキュリティECU201等への給電は行われない。第2のリレー62は、リレーコイル622がその給電用に補助バッテリ42と接続されている。
【0035】
スイッチ63は直列に接続された2つのスイッチ接点631,632を有し、これらが第2のリレー62のリレーコイル622と直列に接続されている。スイッチ接点の一方631はその操作部が車両ボデーの、例えばトランク部や運転席、助手席のドアに設けられたキーシリンダ633に、カード1から取り出したメカキー14を挿入し回動して作動するスイッチ接点であり、キーシリンダ633とメカキー14が合うとキーシリンダ633が回転してオンする。スイッチ接点の他方632は運転席側のドアノブに取り付けられ、ドアノブを引くとオンするようになっている。すなわち両スイッチ接点631,632がオンして初めてリレーコイル622に補助バッテリ42から給電され第2のリレー62がオンするようになっている。なおメカキー14をキーシリンダ633に挿入してまわしただけではトランクやドアは開かない。カード1のIDが一致して開くようになっている。
【0036】
キーシリンダ633内にはもう一つのスイッチ接点634が設けてある。その一方の接点は+B線31と通じ、他方の接点はメカキー14の、鍵溝が形成されたプレート部141がキーシリンダ633に挿入されるとメカキー14と接触導通する。そしてメカキー14が回動操作されるとスイッチ接点634はオンする。メカキー14は上記両バッテリ41,42が上がっているときに、これに代わって車両の外部の電源(図例ではバッテリ7)からセキュリティECU201等に給電するための給電用端子となる。
【0037】
第3のリレー64は、発電装置5から補助バッテリ42への給電線の途中に設けられるリレー接点641が常開のもので、補助バッテリ42が主バッテリ41および発電装置5から遮断されている。第3のリレー64のリレーコイル642は一端が補助バッテリ42と接続され、他端が信号線34によりセキュリティECU201と接続されている。セキュリティECU201はエンジンが始動し発電装置5が発電作動をしているかどうかを判断し発電時には信号線34を「L」レベルとして第3のリレー64のリレーコイル642に通電してリレー接点641を閉じて発電装置5と補助バッテリ42とを接続する。発電休止時には信号線34を「H」レベルとしてリレー接点641を開き、補助バッテリ42を発電装置5から遮断することで主バッテリ41とも遮断する。
【0038】
発電状態の検知は、例えばエンジン回転数センサ218により検出されるアイドル回転数が最低回転数(例えば600rpm)を越えると発電状態、最低回転数を割ると休止状態と判断する。もしくは発電装置5の出力電圧から発電状態か否かを判断する。
【0039】
発電装置5が発電中は発電装置5から両バッテリ41,42に電流が流れ、両バッテリ41,42は充電される。発電休止中は補助バッテリ42は主バッテリ41と遮断されるから、仮に主バッテリ41が残量が僅少であっても補助バッテリ42から主バッテリ41に電流が流れることが禁止され、補助バッテリ42は主バッテリ41のバッテリ上がりに対応可能な状態に維持される。
【0040】
開閉検知手段たるセキュリティECU201は、信号線35により第2のリレー62のリレーコイル621の、スイッチ部63側と接続され、リレーコイル621電圧がチェックできるようになっている。またセキュリティECU201は、信号線36により補助バッテリ42の正極側と接続され、補助バッテリ42電圧がチェックできるようになっている。
【0041】
図5、図6は上記車両用エントリ制御システムの作動を説明するためのフローチャートで、図4がカード1を携帯した運転者の行動を示すもので、図5が車両側の作動を示している。
【0042】
車両は上述のごとく通常第1のリレー61がオンしており、車両制御部2は主バッテリ41からの給電で作動している(ステップS201)。次いでセキュリティECU201により信号線35のレベルが読み込まれ(ステップS202)、チェックされる(ステップS203)。通常スイッチ部63は作動していないから信号線35は「H」レベルであり、ステップS204に進む。第2のリレー62がオフで(ステップS204)、補助バッテリ42はセキュリティECU201への給電が停止している(ステップS205)。そして信号線33は「L」レベルであり(ステップS206)、第1のリレー61はオンしている(ステップS207)。すなわち主バッテリ41のみによる給電となる。
【0043】
主バッテリ41による給電で、スマート通信機202〜204、キーレス通信機205,206が間欠作動する(ステップS215)。一方、運転者がコード信号の復調可能範囲である駐車場所まで来るか、運転者によるボタン125〜128の操作でキーレス通信機12が作動する(ステップS101)。
【0044】
そしてスマート通信機202〜204またはキーレス通信機205,206がカード1との間で通信を行い、コード信号を得る(ステップS216)。次いでコードの照合が行われ、その可否がチェックされる(ステップS217)。
【0045】
照合が可であれば、ステップS218に進む。スマート通信機202〜204が受信した場合、キーレス通信機205,206がカード1のアンロックボタンに対応するコードを受信した場合はドアがアンロックされる。キーレス通信機205,206が、カード1のトランクボタンに対応したコードを受信した場合はトランクがオープンする。アンロック後、ロックボタンに対応したコードを受信した場合は車両がロックされる。パニックボタンに対応したコードを受信した場合はハザートランプの点滅等、非常時作動をする。
【0046】
続くステップS219では、ステップS218でアンロックの場合はカードと車両間で正規の通信が行われて車両がアンロックされたのであるからセキュリティモードを解除する。ロックの場合はセキュリティモードを設定する。トランクオープンの場合はモードの変更はなく、それまでのモードが維持される。
【0047】
一方、運転者はステップS102で、通常通り車両がアンロック等した(ステップS218)かどうかをチェックする。通常通り作動していれば車両側の主バッテリ41は問題がないと認められる。
【0048】
さて車両においてアンロック等の作動がなければバッテリ上がりのおそれが高くステップS103に進む。ステップS103では、カード1からメカキー14を取り出しトランクのキーシリンダ633に挿入し回動してスイッチ631をオンする。続くステップS104ではドアノブを引きスイッチ接点632をオンする。
【0049】
これにより第2のリレー62のリレーコイル622が通電して信号線35レベルが「L」となって(ステップS203)、第2のリレー62がオンする(ステップS208)。しかして補助バッテリ42からセキュリティECU等に給電される(ステップS209)。ステップS210では信号線36のレベルを読む。続くステップS211では信号線36のレベルが判定され、「H」レベルであれば補助バッテリ42の電圧が高く補助バッテリ42の残量が十分であると判断してステップS212に進み、セキュリティECU201が信号線33を「H」レベルにして(ステップS212)、第1のリレー61をオフする(ステップS213)。セキュリティECU201等へ給電が、主バッテリ41から補助バッテリ42に切り換わる(ステップS214)。
【0050】
しかして補助バッテリ42からの給電によりステップS215〜S219が行われる。
【0051】
このように+B線31、GND線32は、一旦補助バッテリ42と接続されてから主バッテリ41と遮断されるのでバッテリ電圧が急激に低下せずセキュリティモードであってもサイレン215が作動することがない。通常時と同様に車両をアンロックすることができる。
【0052】
運転者は、補助バッテリ42からの給電で車両がアンロック等した(ステップS218)かどうかをチェックする。通常通り作動すれば車両をアンロックしてセキュリティモードを解除し(ステップS219)、主バッテリ41を他の車両のバッテリとブースターケーブルで接続しエンジンを始動して充電するか、あるいは主バッテリ41を満充電されたものと交換する。この場合、セキュリティモードが解除されているからサイレン215は警報音を発しない。
【0053】
次いでドアノブを戻し(ステップS112)、メカキー14をトランクキーシリンダから抜く(ステップS113)。これによりスイッチ631,632がオフし、第2のリレー62がオフして補助バッテリ42が給電を停止する。しかしてセキュリティECU201の再起動では信号線35のレベルが「H」となってステップS204に進む。すなわち主バッテリ41が給電する正常な状態に復する。
【0054】
次にステップS106において車両がアンロックされなかった場合について説明する。これは補助バッテリ42も上がってしまっている蓋然性が高く、非常用バッテリ7を用意し(ステップS107)、その+端子をキー14につなぎ(ステップS108)、−端子をボデーにつなぐ(ステップS109)。なおバッテリ7ではなく主バッテリ41等と同じ電圧のAC−DC電源でもよい。
【0055】
これにより車両制御部2各部への給電が確保され、カード1と車両間の通信により車両のアンロック等が可能となる(ステップ218)。
【0056】
運転者は、非常用バッテリ7からの給電で車両がアンロック等(ステップS218)したかどうかをチェックする(ステップS111)。通常通り作動すれば補助バッテリ42で作動した場合と同様にステップS112に進む。
【0057】
ステップS111で正常に作動しなかった場合には、車両が作動しない原因はバッテリ上がりとは異なると判断してステップS114に進みその他の作動しない原因を探る。
【0058】
なおメカキー14操作によるスイッチ631とドアノブスイッチ632は両方設けるのではなく一方のみでもよい。この場合、望ましくはメカキー14を持たない不審者が操作できないスイッチ631を残すのがよい。
【0059】
非常用のバッテリ7により給電するためのスイッチ部63のスイッチ634は省略してその分構成を簡単にしてもよい。逆に補助バッテリ42等の、補助バッテリによりバックアップする構成を省略して主バッテリ41が上がったときには非常用のバッテリ7等によりメカキー14を介して給電する構成でもよい。
【0060】
またセキュリティECU201が、発電装置5が発電中であるか休止中であるかを判断してこれに応じ第3のリレー64が主バッテリ41と補助バッテリ42間の接続と遮断とを切り換えているが、リレー64に代えて主バッテリ41から補助バッテリ42に向かう方向を順方向とするダイオードでもよい。
【0061】
また補助バッテリ42を発電装置5で充電しない構成とすることもできる。この場合は例えば定期点検の機会等に満充電としておく。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の車両用エントリ制御システムの制御系を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態の車両用エントリ制御システムの給電系を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態の車両用エントリ制御システムを構成するカードの斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態の車両用エントリ制御システムを構成するカードのブロック図である。
【図5】本発明の一実施形態の車両用エントリ制御システムの作動を説明する第1のフローチャートである。
【図6】本発明の一実施形態の車両用エントリ制御システムの作動を説明する第2のフローチャートである。
【符号の説明】
1 カード(発信手段)
14 機械式のキー
141 プレート部
2 車両制御部(ロック/アンロック制御手段)
201 セキュリティECU(開閉検知手段、切り換え制御手段)
41 主バッテリ
42 補助バッテリ
5 発電装置
61 第1のリレー(主バッテリ用の切り換え手段)
62 第2のリレー(補助バッテリ用の切り換え手段)
63 スイッチ部(補助バッテリ用の切り換え手段、スイッチ)
631 スイッチ接点
633 キーシリンダ
634 スイッチ接点
64 第3のリレー(禁止手段)

Claims (3)

  1. 運転者により携帯され所定の信号を発する発信手段と、車両に設けられ、発信手段からの信号を受信しこれに応答して車両のロックとアンロックとを切り換え制御するロック/アンロック制御手段を有する車両用エントリ制御システムにおいて、車両各部に給電する主バッテリに並列接続されて主バッテリとともに、ロック/アンロック制御手段に給電する補助バッテリであって、主バッテリとともに車載の発電装置が充電する補助バッテリと、ロック/アンロック制御手段と補助バッテリ間の接続と遮断とを車両の外部からマニュアル操作で切り換える常開の補助バッテリ用の切り換え手段とを具備し、かつ発電装置の発電出力を補助バッテリに供給する給電線の途中に、発電装置が発電作動していないときに補助バッテリから主バッテリへの通電を禁止する禁止手段を設けたことを特徴とする車両用エントリ制御システム。
  2. 請求項1記載の車両用エントリ制御システムにおいて、ロック/アンロック制御手段と主バッテリ間の接続と遮断とを切り換える常閉の主バッテリ用の切り換え手段と、主バッテリ用の切り換え手段および補助バッテリ用の切り換え手段の開閉を検知する開閉検知手段と、開閉検知手段により補助バッテリ用の切り換え手段が閉じられたことが検知されると、主バッテリ用の切り換え手段が遮断側となるように主バッテリ用の切り換え手段を制御する切り換え制御手段とを具備せしめた車両用エントリ制御システム。
  3. 請求項1または2記載の車両用エントリ制御システムにおいて、上記補助バッテリ用の切り換え手段は、上記補助バッテリにより作動し、補助バッテリから上記ロック/アンロック制御手段への給電線の途中に常閉のリレー接点を有するリレーと、補助バッテリからリレーのコイルへの通電をオンオフするスイッチとで構成し、スイッチを、その操作部が車両ボデーに設けられたキーシリンダに機械式のキーを差し込み回動して作動するスイッチとした車両用エントリ制御システム。
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