JP4001558B2 - 天蓋開閉装置付コンテナ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、天蓋開閉装置を備えたコンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】
廃棄物を鉄道や貨物自動車で運搬するためのコンテナは、廃棄物を投入するための開口を上部に有しており、この開口を閉塞する天蓋と、この天蓋を開閉動作させる開閉装置とを備えている(例えば、特許文献1参照。)。天蓋の裏面にはシール用のパッキンが取り付けられており、天蓋の閉鎖により、輸送中にコンテナ内の廃棄物が飛散して洩れ出ることを防止する。また、天蓋は、開閉装置により上方へ大きく開くように構成されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−326701号公報(第3頁、図4,6)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の天蓋開閉装置付コンテナでは、天蓋が上方に開いて裏面がむき出しになるため、裏面に取り付けたパッキンの取替作業が容易である。しかしながら、天蓋がスライドしつつコンテナ側面に沿ってずり落ちるように開くスライド両開き式のコンテナに同様な天蓋裏面パッキンを採用した場合には、天蓋を開いても裏面が外側へむき出しにならないため、天蓋とコンテナとの狭い隙間でパッキンの取替作業を行う必要があり、この作業は困難である。作業者がコンテナ内に入って天蓋を閉鎖すれば、中から取替作業を行うことができるが、有害な廃棄物の残るコンテナ内は、作業環境が非常に悪い。
【0005】
上記のような従来の問題点に鑑み、本発明は、スライド開閉動作する天蓋を備えるコンテナにおいて、シール部分の着脱作業を容易にすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の天蓋開閉装置付コンテナは、上部に開口を有するコンテナ本体部と、前記開口を塞ぐとともに当該開口に対して左右両開きの天蓋と、前記天蓋がスライドしつつコンテナ側面に沿ってずり落ちるように開く開動作及びその逆の閉動作をさせる開閉装置と、前記コンテナ本体部に取り付けられ、前記開口を塞ぐ天蓋と当該開口の周辺部との間を密封する周辺部シールとを備えた天蓋開閉装置付コンテナであって、前記周辺部シールには前記コンテナ本体部の側壁外面に取り付けられた外シールが含まれ、前記天蓋は、閉じた状態で当該外シールを側面から押さえる押さえ部材を有するものである。
【0007】
上記のように構成された天蓋開閉装置付コンテナでは、コンテナ本体部に取り付けられた周辺部シールが天蓋を開くことにより露出するので、天蓋を開いた状態で容易にシール部分の着脱作業を行うことができる。
【0008】
また、天蓋が開くとき押さえ部材は外シールから側面外方に離反し、外シールをほとんど擦らない。従って、外シールの摩耗が少なく、長寿命となる。
【0009】
一方、本発明の天蓋開閉装置付コンテナは、上部に開口を有するコンテナ本体部と、前記開口を塞ぐとともに当該開口に対して左右両開きの天蓋と、前記天蓋がスライドしつつコンテナ側面に沿ってずり落ちるように開く開動作及びその逆の閉動作をさせる開閉装置と、前記コンテナ本体部に取り付けられ、前記開口を塞ぐ天蓋と当該開口の周辺部との間を密封する周辺部シールとを備えた天蓋開閉装置付コンテナであって、前記周辺部シールには前記コンテナ本体部の上部で前記開口の前後縁にそれぞれ取り付けられた前シール及び後シールが含まれ、前記天蓋は、閉じた状態で当該前シール及び後シールのそれぞれの外側に位置してこれを隠す保護板を有するものであり、前記コンテナ本体部にガイドローラが設けられ、前記天蓋がスライド開閉動作するとき、前記保護板に連設された当接部に前記ガイドローラが転接し、前記保護板が当該天蓋のスライド動作案内をするものでもある。
【0010】
上記のように構成された天蓋開閉装置付コンテナでは、コンテナ本体部に取り付けられた周辺部シールが天蓋を開くことにより露出するので、天蓋を開いた状態で容易にシール部分の着脱作業を行うことができる。
また、前シール及び後シールは保護板によって保護され、コンテナ洗浄時に高圧水を噴射しても破損や脱落を生じない。従って、シール性能の安定維持に寄与する。
【0011】
さらに、シール保護のための保護板が、天蓋のスライド動作のガイドとしての機能を併有することになるので、別途ガイド部材を設ける必要が無く、構造の簡素化及び製造コストの低減に寄与する。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1,2,3及び4はそれぞれ、本発明の一実施形態による天蓋開閉装置付コンテナの平面図、側面図、正面図及び背面図である。図1及び図2において、当該天蓋開閉装置付コンテナ1のコンテナ本体部2は、前後左右に設けられた4本の支柱3間で箱形に形成され、上部に開口Aを有している。コンテナ本体部2の後方にはダンプ排出用の煽戸4(図2にのみ図示。)が設けられ、また、上部の開口Aを塞ぐ両開きの天蓋5が設けられている。閉鎖された状態の2枚の天蓋5は、コンテナ1の屋根を形成するようにやや傾斜した状態となっている(図3,図4参照。)。なお、コンテナ本体部2とは、天蓋5やその開閉装置を除く箱体部分を意味し、後述の衝立部(201,202)も含む。
【0013】
次に、上記天蓋5の開閉装置6について説明する。図1(図2〜図4も参照。)において、天蓋5を直接開閉駆動しているのは前後各一対のアーム7である。各アーム7の基端部には軸8又は8Aが固定されており、これらの軸8,8Aは、コンテナ本体部2上に取り付けられたブラケット10により、回転自在に支持されている。各アーム7は軸8,8Aを中心に回動し、その回動先端側で天蓋5と接続されている。ここで、軸8は単なる支軸であるが、軸8Aは、コンテナ本体部2に取り付けられたモータ11によって回転駆動される駆動軸である。左右のアーム7は、軸8,8Aに固定されたプーリー9に、「8」の字状に張架されたチェーン12(図3,図4)により連動する。また、前後のアーム7も、チェーン13(図3,図4)及び連結軸14(図1〜4)を介して連動する。従って、2枚の天蓋5は、モータ11の運転に基づいて前後各一対のアーム7によって同期して駆動され、開閉される。天蓋5は、左右一対のアーム7の回動先端が互いに当接することによって(図3,図4参照。)、閉動作完了、すなわち全閉となる。
【0014】
駆動軸としての上記軸8Aには、スプリングシリンダ15のピストンロッド15bが、連結部材16を介して接続されている。このスプリングシリンダ15のシリンダチューブ15aの基端部は、コンテナ本体部2に固定されたブラケット17に軸着されている。
図5は、上記スプリングシリンダ15の断面図である。図において、ピストンロッド15bに固定されたピストンヘッド15cによって仕切られるシリンダチューブ15a内の一方のシリンダ室には、圧縮ばね15dが装填されている。図1に示すように取り付けられた状態での圧縮ばね15dは、ピストンヘッド15cによって圧縮されており、ピストンロッド15bをシリンダチューブ15a内に引き戻す方向へ付勢している。また、シリンダチューブ15aの基端部は上述のように軸着されているので、スプリングシリンダ15は、図5の軸着点Pを中心に回動可能である。
【0015】
図6及び図7の(a)はそれぞれ、天蓋5や開閉装置6の図示を省略したコンテナ本体部2の平面図及び正面図である。また、図7の(b)は、(a)におけるB部の拡大図である。図において、開口Aの前後及び左右の縁辺部にはそれぞれ、コンテナ本体部2の上面と天蓋5との間を塞ぐ衝立部201及び202(図7)が形成されている。なお、衝立部201及び202は、通常は、一体の枠状に形成される。前後一対の衝立部201上には「前シール」及び「後シール」としてのパッキン21が取り付けられ、衝立部202の外側面には「外シール」としてのパッキン23が取り付けられている。なお、パッキン21,23には図示の便宜上、ハッチングを付している。
【0016】
図8の(a)は、図6の開口Aに対する前方側の縁辺部におけるVIII-VIII断面に相当する衝立部201の断面図である。図示のように、衝立部201は、垂直に立ち上がり、上端部201aが水平方向に曲げられている。この上端部201aにレール20が固定され、パッキン21の基部21aがレール20の長手方向に差し込まれることによって、パッキン21が衝立部201上に取り付けられる。レール20及びパッキン21は、開口Aの前方側縁辺部の全長にわたって設けられている。また、側面の衝立部202にもレール20の一部が別に設けられており(図7の(b)参照。)、パッキン21は、側面に回り込むように取り付けられる。
【0017】
図8の(b)は、天蓋5が閉鎖状態のときの、上記パッキン21の状態を示す断面図である。天蓋5の端部には、天蓋5を横方向に補強する角パイプの横フレーム501が固定されている。また、横フレーム501の端面には平板状の保護板(目隠し板)502が固定され、さらに、後述するガイドローラ29との「当接部」としての、他の角パイプの横フレーム503が固定されている。横フレーム501,503及び保護板502は、図3又は図4に示すように、天蓋5の前後の端面全体にわたって延設されている。横フレーム501は、図8の(b)に示すようにパッキン21を圧迫してこれを変形させ、天蓋5と衝立部201との間を密封する。
【0018】
上記保護板502は、パッキン21に対して前方の外側に位置し、下端部は衝立部201の上端部201aより若干下方にまで達している。これにより、パッキン21は保護板502によって目隠しされた状態となり、コンテナ洗浄時に高圧水を前方から噴射しても、パッキン21に直接当たらない。従って、高圧水によるパッキン21の破損や脱落を防止することができ、シール性能の安定維持に寄与する。なお、上記501,503以外にも、図示しない補強用の横フレームが天蓋5の前後方向に所定間隔で複数本設けられている。
また、開口Aの後方側縁辺部も同様の構成であり、図8の(b)を左右反転したものとなる。
【0019】
図9の(a)は、図6の開口Aに対する側面の縁辺部におけるIX-IX断面に相当する衝立部202の断面図である。垂直に立ち上がっている衝立部202の外側面にはレール22が固定され、パッキン23の基部23aがレール22の長手方向に差し込まれることによって、パッキン23が衝立部202の外側面上に取り付けられている。上記レール22及びパッキン23は、開口Aの側面縁辺部の全長にわたって設けられている。
【0020】
図9の(b)は、天蓋5が閉鎖状態のときの、上記パッキン23の状態を示す断面図である。天蓋5の側面の外側端部には、天蓋5を前後方向の全長にわたって補強する角パイプの縦フレーム504が固定されている。縦フレーム504は、(b)に示すようにパッキン23を圧迫してこれを変形させ、天蓋5と衝立部202との間を密封する「押さえ部材」でもある。なお、開口Aの反対側側面の縁辺部も同様に構成されている。また、前述のパッキン21の、側面側に回り込んだ部分(図7参照。)も、縦フレーム504によって押さえられ、天蓋5と各衝立部201,202との密封に寄与する。
上記のようにして、開口Aを塞ぐ天蓋5と、開口Aの周辺部(開口Aを形成する衝立部201,202)との間を密封する「周辺部シール」を構成することができる。これにより、コンテナ内の廃棄物が輸送中に飛散して天蓋5の周辺から漏れ出ることを防止することができる。
【0021】
図10は、図3から開閉装置6の図示を省略した図である。天蓋5の内側面の端部には、天蓋5を前後方向の全長にわたって補強する角パイプの縦フレーム505が固定されている(図1も参照。)。この縦フレーム505は、前述の外側の縦フレーム504及び横フレーム501,503等と共に矩形の枠体を構成している。
【0022】
図11は、図10のXI部の拡大図である。図において、右側の縦フレーム505の下方には、レール24が固定され、パッキン25の基部25aがレール24の長手方向に差し込まれている。また、左側の縦フレーム505の上方には、レール26が固定され、パッキン27の基部27aがレール26の長手方向に差し込まれている。上記レール24,26及びパッキン25,27は、天蓋5の前後方向の全長にわたって設けられている。図示しているのは自由な状態のパッキン25,27であるが、一対の天蓋5が閉じることによってこれらは圧迫されて縦フレーム505間を密封し、上下2段に「内シール」を構成する。これにより、さらにシール性能を向上させ、より確実に廃棄物の漏れを防止することができる。
【0023】
図12は、図10のXII部の拡大図である。図において、天蓋5の裏面と縦フレーム504とのコーナー部分には、端面が図示のような略三角形の柱状体であるコーナーパッキン28が接着されている。このコーナーパッキン28は、両開きの2枚の天蓋5を上から見たときの四隅にのみ、設けられている。これにより、上記コーナー部分に隙間ができることを防止する。従って、さらに確実に廃棄物の漏れを防止することができる。
【0024】
図13は、図1におけるXIII部の拡大図である。図において、ガイドローラ29は、コンテナ本体部2に立設されたブラケット30(図3,図4も参照。)により、中心軸回りに回転自在に取り付けられている。ガイドローラ29は、横フレーム503に転接して、これを接線方向に案内する。また、保護板502は、横フレーム503が移動して天蓋5がスライド開閉動作するときのガイドとなる。すなわち、保護板502は、前述したように高圧水に対してパッキン21を保護するとともに、天蓋5のスライド動作案内機能も有する。従って、別途ガイド部材を設ける必要はなく、構造の簡素化及び製造コストの低減に寄与する。なお、クッションゴム31は、ブラケット30から水平に延設した支持部30a上に固定されており、アーム7を当接させるために設けられている。
【0025】
図14〜図16は、コンテナ1の前方側から見た、天蓋5及びアーム7等を示す図である(但し、説明上不要な部分の図示は省略している。)。図14は、左右一対のアーム7の回動先端が互いに当接して、天蓋5が閉じた状態を示している。この状態では、前述のように、横フレーム501及び縦フレーム504がパッキン21を押圧し、かつ、縦フレーム504が側面からパッキン23を押圧して、開口Aの周辺部がシールされている。また、天蓋5同士が2段のパッキン25,27を介して突き合わせられることにより、当該突き合わせ部がシールされている。
【0026】
アーム7は、前述のように駆動軸8,8Aを中心に回動可能であり、また、回動先端側ではピン32により天蓋5に軸着されている。天蓋5の端面にある横フレーム503の外側端部は、ガイドローラ29によって支持されている。また、横フレーム503の外側端部には係合ピン33(図13も参照。)が植設され、この係合ピン33は、ブラケット30に設けられた係合溝30bに係合している。
【0027】
一方、スプリングシリンダ15のピストンロッド15bの先端は、ピン34を介して、連結部材16の一端と接続されている。この連結部材16は軸8Aに固定されており、アーム7と共に回動する。天蓋5が閉鎖位置にあるときは、ピストンロッド15bの中心軸のほぼ延長線上に軸8Aが存在しており、ピストンロッド15bを引き込もうとするスプリングシリンダ15の付勢力は、軸8Aを回転させるトルクを生じさせない。従って、当該アーム7と連動する他のアーム(左のアーム7及び後方の一対のアーム7)もトルクを生じることはなく、天蓋5は、自重で安定している。
【0028】
次に、モータ11(図1)を運転して軸8Aごと右側のアーム7を時計回り方向に回動させると、図14における左アーム7も同期して起立方向に回動し始める(後方もアーム7も同様。)。アーム7が起立方向に回動すると、図15に示すように、天蓋5の内端部が持ち上げられるとともに、外端部の横フレーム503がガイドローラ29上をスライドする。アーム7及び軸8Aの回動に伴って連結部材16も回動し、その結果、ピストンロッド15bが圧縮ばね15d(図5)に抗して若干引き出される。従って、アーム7には閉方向への駆動力も付与されるが、この駆動力は、モータ11によってアーム7に付与される開方向への駆動力に比べて小さいものである。
【0029】
図14から図15への動作において、天蓋5の側面外側の縦フレーム504(図9の(b)参照。)は、側面のパッキン23から側面外方へ離反する。離反する際、縦フレーム504はパッキン23をほとんど擦らないので、パッキン23の摩耗が少なく、長寿命となる。仮に、パッキン23を側面ではなく、衝立部202の頂部に設けていたとすると、天蓋5に擦られて摩耗しやすくなる。
【0030】
図15の状態からさらにアーム7が回動すると、図16に示すようにアーム7は外側へ倒伏してクッションゴム31に当接し、天蓋5がほぼ垂直に垂れ下がる。なお、天蓋5の外側面の端部には、コンテナ本体部2と当接した場合の緩衝用に、クッションゴム35が設けられている。こうして、天蓋5は完全に開き、開口が全開状態となる。その後、モータ11を停止させる。この状態では、ピストンロッド15bが圧縮ばね15d(図5)に抗して大きく引き出され、連結部材16を介してアーム7には閉方向への駆動力が付与される。この駆動力は、図15の状態より大きくなっているが、天蓋5の自重が優り、図示の状態で安定している。
【0031】
天蓋5の閉動作は、上記と逆の動作によって行われる。図16の状態から閉動作を開始する時、シリンダピストン15による閉方向への駆動力によって、モータ11にかかる負荷が軽減される。
なお、図示を省略したロック装置により、天蓋5を閉じた状態でアーム7をロックすることができる。
【0032】
上記のような天蓋開閉装置付コンテナにおいて、パッキン21、23は、コンテナ本体部2の衝立部201,202に取り付けられているため、天蓋5を開いた図16の状態で露出している。従って、天蓋5が開いた状態で容易に着脱作業を行うことができる。また、レール20,22に装着されているため、交換のための脱着が極めて容易であり、短時間に取替を完了することができる。また、パッキン25,27も天蓋5を開いた状態で露出し、しかも、レール24,26に装着されているため、同様に、天蓋5が開いた状態で容易に着脱作業を行うことができる。
【0033】
また、上記のように、スプリングシリンダ15のピストンロッド15bを駆動軸8Aに接続したことにより、天蓋5に駆動力(モータ11,スプリングシリンダ15)を付与する軸が一本化され、複数軸からの駆動により天蓋5が捻れを生じて変形する、という事態を防止することができる。仮に、モータ11の駆動力を軸8Aに付与し、かつ、スプリングシリンダ15を後方に配置して軸8にその駆動力を付与したとすると、アーム7を全開位置まで回動させたとき、駆動軸8Aに接続されている前方のアーム7と、スプリングシリンダ15が接続されている後方のアーム7とが互いに逆トルクを受けて天蓋5が若干捻れる場合がある。天蓋5が捻れると、シール性能が低下する。すなわち、上記のようにモータ11を接続する駆動軸8Aにスプリングシリンダ15を接続する構成は、シール性能の安定維持に寄与する。
【0034】
なお、上記実施形態における開閉装置は電動式であるが、モータ11の代わりに操作ハンドルを手で回す手動式であっても、同様なシール構造やスプリングシリンダ15を適用できることは言うまでもない。
また、スプリングシリンダ15に代えて、同様にアーム7を付勢するばねを設けてもよい。例えば、アーム7の回動範囲の中間位置で付勢の死点となるように、軸8Aに捻りばねを装着してもよいし、軸8Aと一体のアーム7の回動先端側に引っ張りコイルばねを引っ掛けてもよい。
【0035】
【発明の効果】
以上のように構成された本発明は、コンテナ本体部に取り付けられた周辺部シールが天蓋を開くことにより露出するので、天蓋を開いた状態で容易にシール部分の着脱作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による天蓋開閉装置付コンテナの平面図である。
【図2】上記天蓋開閉装置付コンテナの側面図である。
【図3】上記天蓋開閉装置付コンテナの正面図である。
【図4】上記天蓋開閉装置付コンテナの背面図である。
【図5】上記天蓋開閉装置付コンテナにおけるスプリングシリンダの断面図である。
【図6】上記天蓋開閉装置付コンテナにおいて、天蓋や開閉装置の図示を省略したコンテナ本体部の平面図である。
【図7】(a)は、上記天蓋開閉装置付コンテナにおいて、天蓋や開閉装置の図示を省略したコンテナ本体部の正面図である。(b)は(a)におけるB部の拡大図である。
【図8】(a)は、図6におけるVIII-VIII断面に相当する衝立部の断面図である。(b)は、(a)の状態から天蓋を閉じた状態を示す断面図である。
【図9】(a)は、図6におけるIX-IX断面に相当する衝立部の断面図である。(b)は、(a)の状態から天蓋を閉じた状態を示す断面図である。
【図10】図3から開閉装置の図示を省略した図である。
【図11】図10のXI部の拡大図である。
【図12】図10のXII部の拡大図である。
【図13】図1におけるXIII部の拡大図である。
【図14】上記天蓋開閉装置付コンテナにおいて、コンテナの前方側から見た、天蓋及びアーム等を示す図であり、天蓋の全閉状態を示している。
【図15】上記天蓋開閉装置付コンテナにおいて、コンテナの前方側から見た、天蓋及びアーム等を示す図であり、天蓋の開閉途中の状態を示している。
【図16】上記天蓋開閉装置付コンテナにおいて、コンテナの前方側から見た、天蓋及びアーム等を示す図であり、天蓋が全開の状態を示している。
【符号の説明】
1 コンテナ
2 コンテナ本体部
5 天蓋
6 開閉装置
15 スプリングシリンダ
20,22,24,26 レール
21 パッキン(前シール、後シール)
23 パッキン(外シール)
25,27 パッキン(内シール)
29 ガイドローラ
502 保護板
503 横フレーム(当接部)
504 縦フレーム(押さえ部材)
505 縦フレーム(突き合わせ部)
A 開口
Claims (2)
- 上部に開口を有するコンテナ本体部と、
前記開口を塞ぐとともに当該開口に対して左右両開きの天蓋と、
前記天蓋がスライドしつつコンテナ側面に沿ってずり落ちるように開く開動作及びその逆の閉動作をさせる開閉装置と、
前記コンテナ本体部に取り付けられ、前記開口を塞ぐ天蓋と当該開口の周辺部との間を密封する周辺部シールとを備えた天蓋開閉装置付コンテナであって、
前記周辺部シールには前記コンテナ本体部の側壁外面に取り付けられた外シールが含まれ、前記天蓋は、閉じた状態で当該外シールを側面から押さえる押さえ部材を有することを特徴とする天蓋開閉装置付コンテナ。 - 上部に開口を有するコンテナ本体部と、
前記開口を塞ぐとともに当該開口に対して左右両開きの天蓋と、
前記天蓋がスライドしつつコンテナ側面に沿ってずり落ちるように開く開動作及びその逆の閉動作をさせる開閉装置と、
前記コンテナ本体部に取り付けられ、前記開口を塞ぐ天蓋と当該開口の周辺部との間を密封する周辺部シールとを備えた天蓋開閉装置付コンテナであって、
前記周辺部シールには前記コンテナ本体部の上部で前記開口の前後縁にそれぞれ取り付けられた前シール及び後シールが含まれ、前記天蓋は、閉じた状態で当該前シール及び後シールのそれぞれの外側に位置してこれを隠す保護板を有するものであり、
前記コンテナ本体部にガイドローラが設けられ、
前記天蓋がスライド開閉動作するとき、前記保護板に連設された当接部に前記ガイドローラが転接し、前記保護板が当該天蓋のスライド動作案内をする
ことを特徴とする天蓋開閉装置付コンテナ。
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