JP4001056B2 - 電動ポンプ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、液体ポンプを電動モータにより駆動するようにした小形でコンパクトな電動ポンプ、例えば自動車における自動変速機のクラッチの作動油あるいはハイブリッド車の電気モータの冷却油などの供給源として使用するのに適したこの種の電動ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】
このような電動ポンプとしては、センサレスブラシレスDCモータのマグネットを油圧ポンプのポンプハウジングにより回転自在に支持された回転軸の外端部に結合し、センサレスブラシレスDCモータのコアおよびコイルと一体にモールド成形された有底筒状の樹脂製のモータハウジングの開口端をポンプハウジングに結合してマグネットを収容する室をモータハウジングの内部に形成するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1の技術においては、ポンプハウジング内の作動油が回転軸の外周とポンプハウジングの隙間を通って室に流入してセンサレスブラシレスDCモータを冷却するようになっている。
【0003】
かかる電動ポンプでは、モータハウジングの内部に作動油が流入するので、電動ポンプのモータハウジングを通しての作動油の外部への漏れが発生する虞がある。そこで、これに対処するために、回転軸の外周面に摺動自在に当接してポンプハウジングとモータハウジングの内部を油圧ポンプを収容する収納凹部側と筒状空間側に液密に分離するシール部材を筒状空間に面するポンプハウジングの端面に設けることが提案されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−317772号公報(段落〔0005〕、図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように提案された電動ポンプでは、筒状空間は作動油で満たされている収納凹部と液密に分離されており、空気で満たされている。一方、電動ポンプが駆動されると、モータ部の発熱および外部より伝わる熱等に起因して筒状空間内の空気が膨張する。その後、電動ポンプの停止および水没等によりモータ部の温度が下降すると、筒状空間内の空気は収縮する。この膨張収縮によって筒状空間内の圧力が外気圧より低下すると、モータハウジングとポンプハウジングとの微細な隙間から内部へ水、微小な異物などが侵入するという問題があった。
【0006】
そこで、本発明は、上述した各問題を解消するためになされたもので、モータハウジングの内外気圧差をなくすことができるとともに、モータハウジング内に水、異物などが侵入するのを防止することができる電動ポンプを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段および発明の作用・効果】
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明の構成上の特徴は、ポンプ作動部を収納する収納凹部と吸入室と吐出室が形成されたポンプボデーに回転自在に支持された回転軸の一端部にポンプ作動部のポンプロータを固定し、回転軸の他端部にマグネットを有するブラシレスDCモータのロータを固定し、ブラシレスDCモータのコアとコイルよりなる環状のステータの内側に有底の筒状空間が形成されたモータハウジングをロータが多少の隙間をおいて筒状空間内に位置されるようにポンプボデーに固定し、筒状空間に面するポンプボデーの端面に設けたシール部材を回転軸の外周面に摺動自在に当接してポンプボデーとモータハウジングの内部を収納凹部側と筒状空間側に液密に分離し、筒状空間と反対側となるモータハウジングの端面に形成した凹んだ収容空間内にブラシレスDCモータを作動させるドライバ部を収容してカバーにより液密に覆ってなり、コアを磁性体である積層板材から構成し、このコアの外周部と収容空間とを連通する第1通気孔をモータハウジングに設けたことである。
【0008】
これによれば、モータハウジングの内部すなわち筒状空間がブラシレスDCモータのコアの積層板材の隙間および第1通気孔を介して収容空間に連通される。したがって、モータハウジング内の気圧が変動しても収容空間への空気の出入によって吸収されるので、モータハウジングの隙間から水、異物などが侵入するのを防ぐことができる。さらに、筒状空間から収容空間へ空気が入る場合、その空気に霧状の作動油が含まれていても、コアの積層板材の隙間を通過する際に、霧状の作動油が積層板材に付着して除去される。したがって、ドライバ部を作動油から確実に保護することができ、電動ポンプの作動の信頼性を高く維持することができる。
【0009】
また、請求項2に係る発明の構成上の特徴は、少なくとも外部の電源と接続されるハーネスのコネクタが液密に挿着されるコネクタハウジングをモータハウジングの外周に形成し、収容空間とコネクタハウジング内とを連通する第2通気孔を設けたことである。
【0010】
これによれば、筒状空間が第1通気孔、収容空間、第2通気孔およびハーネスを介してモータハウジングの外部に液密に連通される。したがって、モータハウジング内の気圧が大きく変動した場合、モータハウジングの内外間の気圧差の発生をほとんど抑制するので、モータハウジングの隙間から水、異物などが侵入するのを防ぐことができる。
【0011】
また、請求項3に係る発明の構成上の特徴は、ポンプ作動部を収納する収納凹部と吸入室と吐出室が形成されたポンプボデーに回転自在に支持された回転軸の一端部にポンプ作動部のポンプロータを固定し、回転軸の他端部にマグネットを有するブラシレスDCモータのロータを固定し、ブラシレスDCモータのコアとコイルよりなる環状のステータがモールドされてこのステータの内側に有底の筒状空間が形成されたモータハウジングをロータが多少の隙間をおいて筒状空間内に位置されるようにポンプボデーに固定し、筒状空間に面するポンプボデーの端面に設けたシール部材を回転軸の外周面に摺動自在に当接してポンプボデーとモータハウジングの内部を収納凹部側と筒状空間側に液密に分離してなり、外部に別体として設けられているブラシレスDCモータを作動させるドライバ部と接続されるハーネスのコネクタが液密に挿着されるコネクタハウジングをモータハウジングの外周に形成し、コアを磁性体である積層板材から構成し、このコアの外周部とコネクタハウジング内とを連通する第3通気孔を同モータハウジングに設けたことである。
【0012】
これによれば、筒状空間がブラシレスDCモータのコアの積層板材の隙間、第3通気孔およびハーネスを介してモータハウジングの外部に液密に連通される。したがって、モータハウジング内の気圧が大きく変動した場合、モータハウジングの内外間の気圧差の発生をほとんど抑制するので、モータハウジングの隙間から水、異物などが侵入するのを防ぐことができる。さらに、筒状空間から外部へ空気が出る場合、その空気に霧状の作動油が含まれていても、コアの積層板材の隙間を通過する際に、霧状の作動油が積層板材に付着して除去される。したがって、電動ポンプ内の作動油が外部に出るのを確実に防ぐことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に、図1〜図3に示す第1の実施の形態により、本発明による電動ポンプの説明をする。この実施の形態の電動ポンプは、主としてポンプ部10と、これを回転駆動するモータ部20と、このモータ部20を作動させるドライバ部30よりなるものである。すなわち、ドライバ部一体型の電動ポンプである。
【0014】
図1に示すように、ポンプ部10のケーシングは一端面に円形の収納凹部11aが形成されたポンプボデー11と、このポンプボデー11の収納凹部11aが形成された端面を環状のシール部材19aを介して液密に覆うポンプカバー12よりなるもので、ポンプボデー11には収納凹部11aと偏心する軸受孔11bが形成されている。収納凹部11a内に設けられたトロコイドポンプよりなるポンプ作動部15は、外歯のインナロータ(ポンプロータ)15aとこれと噛合する内歯のアウタロータ15bよりなるもので、アウタロータ15bは外周面が収納凹部11aにより回転自在に支持され、インナロータ15aは軸受孔11bに回転自在に支持された回転軸16の一端部に同軸的に圧入固着されている。
【0015】
図1に示すように、互いに噛合する両ロータ15a,15bの歯部の間には、回転に伴い容積が増減する多数のポンプ作動室15cが形成され、このポンプ作動室15cの両側となるポンプカバー12の内面および収納凹部11aの底面には、ポンプ作動室15cの容積が増大する範囲に沿って吸入室13,13aが形成され、またポンプ作動室15cの容積が減少する範囲に沿って吐出室14,14aが形成されている。ポンプカバー12には、吸入室13と連通される吸入ポート13b、および吐出室14と連通される吐出ポート14bが形成されている。
【0016】
図1に示すように、ポンプ作動部15の収納凹部11aと反対側となるポンプボデー11には、軸受孔11bと同軸的に筒部11cが形成され、一端部にインナロータ15aが固着された回転軸16の他端部は、この筒部11cの端面から突出されている。ポンプボデー11の筒部11cの端面に軸受孔11bと同軸的に形成された円形の凹部11dにはオイルシール(シール部材)17の外周面が液密に嵌着され、このオイルシール17のリップの先端は回転軸16の外周面に摺動自在に液密に当接されて、ポンプボデー11とモータハウジング21の内部を収納凹部11a側と筒状空間25側に液密に分離している。凹部11dの底部はポンプボデー11内に形成された戻し通路18により吸入室13aに連通されている。またポンプボデー11には、吐出室14aを軸受孔11bに連通する切欠き14cが形成されている。
【0017】
モータ部20のセンサレスブラシレスDCモータ22は、環状のステータ23と、多少の隙間をおいてその内側に位置するロータ24により構成されている。ロータ24は、図1に示すように、円筒状のバックヨーク24aの外周にマグネット24bを一体的に固着したもので、一端部にポンプ作動部15のインナロータ15aが圧入固着されて収納凹部11a側からポンプボデー11の軸受孔11b内に挿入された回転軸16の筒部11cの端面から突出された他端部に同軸的に圧入固着されている。ステータ23は磁性体である積層板材(例えば、積層鉄板)から構成されたコア23aとコイル支持枠23cに巻回されたコイル23bよりなるもので、樹脂製のモータハウジング21内に一体的にモールドされ、モータハウジング21のステータ23の内側となる部分には有底の筒状空間25が形成されている。コア23aの内面は筒状空間25に露出されている。
【0018】
図1に示すように、モータハウジング21は、その筒状空間25がロータ24の外側に多少の隙間をおいて同軸的にかぶせられ、筒状空間25の開口側をポンプボデー11の筒部11cに嵌合させ、複数(図1は1本のみを示す)の六角穴付きボルト27によりポンプボデー11を通してポンプカバー12に締め付けることにより、ポンプボデー11とポンプカバー12とモータハウジング21は一体的に連結される。コア23aとロータ24の軸線方向長さはほぼ同じであり、この連結状態では、ステータ23のコア23aとロータ24の軸線方向両端の位置はほぼ一致し、従ってステータ23のコイル23bおよびコイル支持枠23cは軸線方向両側においてコア23aから突出している。
【0019】
筒状空間25と反対側となるモータハウジング21の端面には、モータ部20を作動させるドライバ部30を収容する凹んだ収容空間26が形成され、この収容空間26の底部には、モータハウジング21にモールドされたステータ23の一端側のコイル23bおよびコイル支持枠23cの内側に入り込む凹部26aが形成され、この凹部26aと筒状空間25の間は底壁26bにより仕切られている。ドライバ部30は多数の部品32a,32b,32cを基板31に取り付けたもので、収容空間26の底部から立ち上がる複数(図1は1個のみを図示)の取付け用突起28に基板31を小ねじ33により締め付けることにより取り付けられ、カバー35により液密に覆われている。コンデンサなどのドライバ部30の大形部品32aは、凹部26a内に位置されるように基板31に配置されている。
【0020】
収容空間26が形成されたモータハウジング21の端部には、コネクタ29が形成されている。コネクタ29のコネクタハウジング29a内には、ドライバ部30に電気的に接続された端子34が突出して設けられている。このコネクタ29には外部の電源、制御装置が接続されたハーネス46のコネクタ45が液密に挿着され、ドライバ部30に電源を供給したり、制御指令や車両の状態信号を入力したりするようになっている。なお、このコネクタハウジング29aは、下向きに開口して形成されており、コネクタハウジング29a内に水が入りにくくなっている。また、両コネクタ29,45は防水コネクタを構成するものである。また、ハーネス46はその内部を空気が流通するようになっている。
【0021】
モータハウジング21には、図1および図2に示すように、ステータ23のコア23aの内部(すなわち筒状空間25)とモータハウジング21の外部を連通する通気孔41が形成されている。通気孔41は、コア23aの内部と収容空間26を連通する第1通気孔41aと、収容空間26とモータハウジング21とを連通する41bとから構成されている。第1通気孔41aは、図3に示すように、下端がコア23aの外周縁部に臨んで開口するとともに上端が収容空間26に開口してモータハウジング21の端部に形成されている。また、第2通気孔41bは、図1および図2に示すように、下端がコネクタハウジング29a内に臨んで開口するとともに上端が収容空間26に開口してモータハウジング21の端部に形成されている。これにより、図2に矢印にて示すように、コア23aの内部(内側)すなわち筒状空間25と収容空間26との間においては、コア23aを構成する積層鉄板間の微小隙間および第1連通孔41aを通って空気が往来し、収容空間26とモータハウジング21の外部との間においては、第2連通孔41bを通って空気が往来する。
【0022】
ドライバ部30により制御される電流がセンサレスブラシレスDCモータ22のステータ23のコイル23bに印加されて回転磁界を生じればロータ24が回転され、回転軸16を介してポンプ作動部15のインナロータ15aが回転駆動される。これにより吸入ポート13bから吸入室13を経てトロコイドポンプ15のポンプ作動室15c内に吸入された作動油は、吐出室14を経て吐出ポート14bから吐出される。ポンプ作動室15cから吐出される作動油の一部は切欠き14cからポンプボデー11の軸受孔11bと回転軸16の間に入り軸支部の潤滑を行ってオイルシール17が設けられた凹部11dの底部内に入り、戻し通路18から吸入室13aに還流される。この実施の形態では、ポンプボデー11とモータハウジング21の内部は、オイルシール17により収納凹部11a側と筒状空間25側に液密に分離されているので、この作動油が筒状空間25内に入ることはない。
【0023】
上述した第1の実施の形態によれば、モータ部20を作動させるドライブ部30をモータハウジング21に一体化した電動ポンプにおいては、モータハウジング21の内部すなわち筒状空間25がブラシレスDCモータ22のコア23aの積層鉄板間の微小隙間、第1通気孔41a、収容空間26、第2通気孔41bおよびハーネス46を介してモータハウジング21の外部に液密に連通される。したがって、モータハウジング21内の気圧が大きく変動した場合、モータハウジング21の内外間の気圧差の発生をほとんど抑制するので、モータハウジング21の隙間から水、異物などが侵入するのを防ぐことができる。さらに、筒状空間25内の空気が収容空間26へ入る場合、その空気に霧状の作動油が含まれていても、コア23aの積層板材の隙間を通過する際に、霧状の作動油がコア23aの積層板材に付着して除去される。したがって、ドライバ部30を作動油から確実に保護することができ、電動ポンプの作動の信頼性を高く維持することができる。
【0024】
また、コネクタハウジング29a内に第2通気孔41bを連通させたので、モータハウジング21内の気圧が低下しハウジング21の内外間の気圧差が発生した場合、コネクタハウジング29a内に連通した第2通気孔41bはコネクタ29に液密に挿着されるコネクタ45によってほぼカバーされるので、第2通気孔41bから水、異物などが侵入するのを確実に防ぐことができる。
【0025】
なお、上記第1の実施の形態においては、第1通気孔41aを残して第2通気孔41bを省略するように構成してもよい。これによれば、モータハウジング21の内部すなわち筒状空間25がコア23aの積層鉄板間の微小隙間および第1通気孔41aを介して筒状空間25と比して大容積の収容空間26に連通される。したがって、モータハウジング21内の気圧が変動しても筒状空間25の膨張収縮を収容空間26によって吸収するので、モータハウジング21の隙間から水、異物などが侵入するのを防ぐことができる。さらに、筒状空間25から収容空間26へ空気が入る場合、その空気に霧状の作動油が含まれていても、コア23aの積層板材の隙間を通過する際に、霧状の作動油が積層板材に付着して除去される。したがって、ドライバ部30を作動油から確実に保護することができ、電動ポンプの作動の信頼性を高く維持することができる。
【0026】
次に、本発明による電動ポンプの第2の実施の形態を図4および図5を参照して説明をする。第2の実施の形態は、電動ポンプのモータハウジング21からドライバ部30が分離されたものであり、第1および第2通気孔41a,41bの代わりに第3通気孔141が設けられたという点で第1の実施の形態と異なる。他の構造はほぼ同一であるのでその説明を省略する。
【0027】
モータハウジング121は、樹脂製の有底筒状に形成されており、磁性体である積層板材(例えば、積層鉄板)のコア123aとコイル支持枠(図示省略)に巻回されたコイル(図示省略)よりなるステータ123を一体的にモールド成形されたものである。モータハウジング121のステータ123の内側となる部分には有底の筒状空間25が形成されている。コア123aの内面は筒状空間25に露出されている。コイルの両端が接続された端子134も同時にモールド成型されており、端子134の先端はモータハウジング121の外壁面から突出している。モータハウジング121の外周壁面には、端子134が収納されたコネクタハウジング129aを有するコネクタ129が形成されている。このコネクタ129には、別体のドライバ部30が接続されたハーネス146のコネクタ145が液密に挿着され、ドライバ部30によって制御されるようになっている。なお、両コネクタ129,145は防水コネクタを構成するものである。また、ハーネス146はその内部を空気が流通するようになっている。
【0028】
モータハウジング121には、図4および図5に示すように、コア123aの外周部とコネクタハウジング129a内とを連通する第3通気孔141が形成されている。第3通気孔141は、図5に示すように、左端がコア123aの外周縁部に臨んで開口するとともに右端がコネクタハウジング129a内に臨んで開口してモータハウジング121の外周壁に形成されている。これにより、図4に矢印にて示すように、コア123aの内部(内側)すなわち筒状空間25とモータハウジング121の外部との間においては、コア123aの微小隙間および連通孔141を通って空気が往来する。
【0029】
上述した第2の実施の形態によれば、モータハウジング121の内部すなわち筒状空間25がブラシレスDCモータ22のコア123aの積層板材の隙間、第3通気孔141およびハーネス146を介してモータハウジング121の外部に液密に連通される。したがって、モータハウジング121内の気圧が大きく変動した場合、モータハウジング121の内外間の気圧差の発生をほとんど抑制するので、モータハウジング121の隙間から水、異物などが侵入するのを防ぐことができる。さらに、筒状空間25内の空気が外部へ出る場合、その空気に霧状の作動油が含まれていても、コア123aの積層板材の隙間を通過する際に、霧状の作動油が積層板材に付着して除去される。したがって、電動ポンプ内の作動油が外部に出るのを確実に防ぐことができる。
【0030】
また、コネクタハウジング129a内に第3通気孔141を連通させたので、モータハウジング121内の気圧が低下しハウジング121の内外間の気圧差が発生した場合、コネクタハウジング129a内に連通した第3通気孔141はコネクタ129に液密に挿着されるコネクタ145によってほぼカバーされるので、第3通気孔141から水、異物などが侵入するのを確実に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による電動ポンプの第1の実施の形態の全体構造を示す縦断面図である。
【図2】 図1に示すドライバ部が一体化されたモータハウジングを示す縦断面図である。
【図3】 図1に示す第1通気孔を示す部分拡大断面図である。
【図4】 本発明による電動ポンプの第2の実施の形態のモータハウジングを示す縦断面図である。
【図5】 図4に示す第3通気孔を示す部分拡大断面図である。
【符号の説明】
11…ポンプボデー、11a収納凹部、13,13a…吸入室、14,14a…吐出室、15…ポンプ作動部、16…回転軸、17…シール部材(オイルシール)、21,121…モータハウジング、22…ブラシレスDCモータ(センサレスブラシレスDCモータ)、23,123…ステータ、23a,123a…コア、23b…コイル、24…ロータ、24b…マグネット、25…筒状空間、26…収容空間、26a…凹部、29,129…コネクタ、29a,129a…コネクタハウジング、30…ドライバ部、32a…大形部品、34,134…端子、35…カバー、41a…第1通気孔、41b…第2通気孔、45,145…コネクタ、46,146…ハーネス、141…第3通気孔。
Claims (3)
- ポンプ作動部を収納する収納凹部と吸入室と吐出室が形成されたポンプボデーに回転自在に支持された回転軸の一端部に前記ポンプ作動部のポンプロータを固定し、前記回転軸の他端部にマグネットを有するブラシレスDCモータのロータを固定し、前記ブラシレスDCモータのコアとコイルよりなる環状のステータの内側に有底の筒状空間が形成されたモータハウジングを前記ロータが多少の隙間をおいて前記筒状空間内に位置されるように前記ポンプボデーに固定し、前記筒状空間に面する前記ポンプボデーの端面に設けたシール部材を前記回転軸の外周面に摺動自在に当接して前記ポンプボデーとモータハウジングの内部を前記収納凹部側と前記筒状空間側に液密に分離し、前記筒状空間と反対側となる前記モータハウジングの端面に形成した凹んだ収容空間内に前記ブラシレスDCモータを作動させるドライバ部を収容してカバーにより液密に覆ってなり、前記コアを磁性体である積層板材から構成し、該コアの外周部と前記収容空間とを連通する第1通気孔を前記モータハウジングに設けたことを特徴とする電動ポンプ。
- 請求項1において、少なくとも外部の電源と接続されるハーネスのコネクタが液密に挿着されるコネクタハウジングを前記モータハウジングの外周に形成し、前記収容空間とコネクタハウジング内とを連通する第2通気孔を設けたことを特徴とする電動ポンプ。
- ポンプ作動部を収納する収納凹部と吸入室と吐出室が形成されたポンプボデーに回転自在に支持された回転軸の一端部に前記ポンプ作動部のポンプロータを固定し、前記回転軸の他端部にマグネットを有するブラシレスDCモータのロータを固定し、前記ブラシレスDCモータのコアとコイルよりなる環状のステータがモールドされてこのステータの内側に有底の筒状空間が形成されたモータハウジングを前記ロータが多少の隙間をおいて前記筒状空間内に位置されるように前記ポンプボデーに固定し、前記筒状空間に面する前記ポンプボデーの端面に設けたシール部材を前記回転軸の外周面に摺動自在に当接して前記ポンプボデーとモータハウジングの内部を前記収納凹部側と前記筒状空間側に液密に分離してなり、外部に別体として設けられている前記ブラシレスDCモータを作動させるドライバ部と接続されるハーネスのコネクタが液密に挿着されるコネクタハウジングを前記モータハウジングの外周に形成し、前記コアを磁性体である積層板材から構成し、該コアの外周部と前記コネクタハウジング内とを連通する第3通気孔を同モータハウジングに設けたことを特徴とする電動ポンプ。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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