JP4000799B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、電子写真方式等を採用した複写機やプリンタ、あるいはファクシミリ等の画像形成装置に関し、特に、像担持体上に形成された色の異なる複数のトナー像を中間転写体上に一旦多重に一次転写した後、当該中間転写体から記録媒体上に二次転写することによって、カラー画像等を形成する画像形成装置において、中間転写体のクリーニング技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記電子写真方式等を採用した複写機やプリンタ、あるいはファクシミリ等の画像形成装置としては、種々の方式のものが提案されており、実際に製品化されてきている。かかる画像形成装置のうち、記録媒体の材質等に係わりな く、高画質のカラー画像を形成可能とした画像形成装置としては、感光体ドラムが1回転する毎に、当該感光体ドラム上にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラック等の4色のトナー像を順次形成し、この感光体ドラム上に順次形成されるイエロー、マゼンタ、シアン、ブラック等の4色のトナー像を、中間転写体上に一旦多重に一次転写した後、当該中間転写体から記録媒体上に一括して二次転写することによって、カラー画像を形成する4サイクルの中間転写方式の画像形成装置が、種々提案されており、本出願人らによって製品化されてきている。
【0003】
上記4サイクルの中間転写方式の画像形成装置では、中間転写体から記録媒体上に所望の色数のトナー像を転写した後、当該中間転写体上に残留したトナー等を除去するため、中間転写体の表面をクリーニングするクリーニングブレード等を備えたクリーニング装置が用いられている。
【0004】
ところで、上記4サイクルの中間転写方式の画像形成装置では、中間転写体上にフルカラーであれば、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のトナー像を多重に転写する必要があるため、当該中間転写体の表面をクリーニングするクリーニング装置は、中間転写体から記録媒体上への一括したトナー像の転写工程が終了するまで、中間転写体の表面から離間している必要がある。そのため、上記クリーニング装置は、クリーニングブレードをカム等の接離手段によって、中間転写体の表面に接離(コンタクト&リトラクト)可能に構成し、当該中間転写体の表面をクリーニングするときのみ、クリーニングブレードが中間転写体の表面に接触するように構成されている。
【0005】
かかるクリーニングブレードをカム等の接離手段によって、中間転写体の表面に接離(コンタクト&リトラクト)可能に構成した技術としては、例えば、特開平8−202227号公報等に開示されているものがある。
【0006】
この特開平8−202227号公報に係る電子写真装置は、感光体と、前記感光体上の現像された像を一次的に保持する中間転写体と、前記感光体の表面をクリーニングする第一クリーニング手段と、前記中間転写体の表面をクリーニングする第二クリーニング手段と、前記第二クリーニング手段でクリーニングされた排トナーを収容する収容部とを備えた電子写真装置本体から脱着可能な一体のプロセスユニットを有し、前記第二クリーニング手段はブレードを備え、前記ブレードは前記プロセスユニットを前記電子写真装置本体から取り外した状態で前記中間転写体に当接するように構成されており、前記ブレードが前記電子写真装置本体に設けられたカムによって前記中間転写体に接離するように構成したものである。
【0007】
また、上記4サイクルの中間転写方式の画像形成装置では、記録媒体のジャムが発生した場合や、中間転写体の交換等のため、ベルト状の中間転写体が組み付けられたベルトユニットは、画像形成装置本体から抜き差し可能に構成されている。さらに、上記クリーニング装置は、当該クリーニング装置自体でユニット化されているが、当該クリーニングユニットは、通常、ベルトユニットに装着されている。そして、このクリーニングユニットは、上述したように、クリーニングブレードが中間転写体の表面に、カム等の接離手段によって接離(コンタクト&リトラクト)可能となっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術の場合には、次のような問題点を有している。すなわち、最近、上記4サイクルの中間転写方式の画像形成装置においては、トナー像の転写性の向上等を図ることによって、更なる高画質化や定着装置におけるオイルレス化等を可能とするため、従来の粉砕法等によって製造された不定形のトナーに代わって、球形状に近いトナーが使用されるようになってきている。この球形状に近いトナーは、その形状や粒径等に起因して、トナーの飛散やトナークラウドの発生が、従来の不定形のトナーに比べて大きな問題となってきてい る。
【0009】
そこで、上記クリーニングユニットは、クリーニングブレードのみを中間転写体の表面に対して接離(コンタクト&リトラクト)させるのではなく、クリーニングユニット全体を中間転写体に対して接離(コンタクト&リトラクト)させることにより、トナーの飛散やトナークラウドの発生を防止するように構成する必要が生じてきた。そのため、上記クリーニングユニットは、全体として、中間転写体に対して接離(コンタクト&リトラクト)させる必要があるので、当該クリーニングユニットの移動(退避)量は、従来のクリーニングブレードのみを接離(コンタクト&リトラクト)させる場合に比べて大きくなってきている。したがって、上記クリーニングユニットが装着されたベルトユニットを、画像形成装置本体から抜き差しする際に、当該ベルトユニットの抜き差し動作に連動して、クリーニングユニットを斜面(スロープ)等を利用して接離させるだけでは、クリーニングユニット全体をベルトユニットに対して大きく移動させることが困難であるという二次的な問題点を有していた。
【0010】
そのため、上記クリーニングユニットは、当該クリーニングユニットが装着されたベルトユニットを画像形成装置本体から抜き差しする際に、クリーニングユニットをベルトユニットに対して、接離(コンタクト&リトラクト)させるために本来設けられているカム等の接離手段を用いて、クリーニングユニット全体をベルトユニットに接触させる必要がある。
【0011】
しかしながら、上記ベルトユニットを画像形成装置本体から抜き差しする際 に、ベルトユニットに対するクリーニングユニットの接触動作を、カム等の接離手段を用いて行うと、当該ベルトユニットを画像形成装置本体から抜き差しする際には、カム等の接離手段がクリーニングユニットから完全に退避していない と、カム等の接離手段がクリーニングユニットと干渉して、カムや当該カムの駆動機構、あるいはクリーニングユニットなどを損傷する虞れがあるという問題点を有していた。
【0012】
この場合、ベルトユニットを画像形成装置本体から抜き出す際には、クリーニングユニットの接触動作を行うカム等の接離手段は、モータ等の駆動源によって駆動されるため、当該カム等の回転位置を制御することが可能であるが、クリーニングユニットをベルトユニットと共に画像形成装置本体から抜き出した後、再度、画像形成装置本体に装着する際には、カム等の接離手段が露出した状態となるため、誤ってカム等の接離手段が回動されると、カム等の接離手段がクリーニングユニットと干渉して、カムや当該カムの駆動機構、あるいはクリーニングユニットなどを損傷する虞れがあるという問題点を依然として有していた。
【0013】
そこで、この発明は、上記従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、画像形成装置本体に対して着脱可能なユニット部材を備え、当該ユニット部材は、2つ以上のユニットで構成されており、当該2つ以上のユニットのうち、一方のユニットは、他方のユニットに対して接離可能に構成されているとともに、前記画像形成装置本体側に、一方のユニットを他方のユニットに対して接離させる接離手段を備えた画像形成装置において、一方のユニットを他方のユニットに対して接離させる接離手段やユニット自体が、誤って損傷されるのを確実に防止することが可能な画像形成装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、請求項1に記載された発明は、画像形成装置本体に対して着脱可能なユニット部材を備え、当該ユニット部材は、2つ以上のユニットで構成されており、当該2つ以上のユニットのうち、一方のユニットは、他方のユニットに対して接離可能に構成されているとともに、前記画像形成装置本体側に、一方のユニットを他方のユニットに対して接離させる接離手段を備えた画像形成装置において、前記2つ以上のユニットが接触した状態でのみ、前記ユニット部材を画像形成装置本体に対して着脱可能とする着脱規制手段と、前記ユニット部材を画像形成装置本体から離脱させる状態では、前記接離手段を所定の位置に固定するロック手段とを備えるように構成されている。
【0015】
また、請求項2に記載の発明は、トナー像が形成される像担持体と、前記像担持体上に形成されるトナー像が多重に一次転写される中間転写体を有し、当該中間転写体を画像形成装置本体に対して着脱可能に構成された中間転写体ユニットと、前記中間転写体上に残留したトナーをクリーニングするとともに、中間転写体ユニットに対して接離可能に構成されたクリーニングユニットと、画像形成装置本体側に設けられ、前記クリーニングユニットを中間転写体ユニットに対して接離させる接離手段とを備えた画像形成装置において、前記中間転写体ユニットとクリーニングユニットとが接触した状態でのみ、前記中間転写体ユニットを画像形成装置本体に対して着脱可能とする着脱規制手段と、前記中間転写体ユニットを画像形成装置本体から離脱させた状態では、前記接離手段を所定の位置に固定するロック手段とを備えるように構成されている。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0018】
実施の形態1
図2はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置としてのデジタルフルカラー複写機を示すものである。なお、画像形成装置としては、複写機以外に、プリンタやファクシミリ等であっても良いことは勿論である。
【0019】
図2において、1はデジタルフルカラー複写機の本体を示すものであり、このデジタルフルカラー複写機本体(画像形成装置本体)1の上部には、カラー画像等を有する原稿の画像を読み取るIIT2(Image Input Terminal)が配設されている。このIIT2によって読み取られた画像データ や、図示しないパーソナルコンピュータ等から送られてくる画像データは、例えば、赤(R)、緑(G)、青(B)(各8bit)の3色の画像データとして図示しない画像処理装置に送られ、この画像処理装置では、画像データに対して、シェーデイング補正、位置ズレ補正、明度/色空間変換、ガンマ補正、枠消し、色/移動編集等の所定の画像処理が施される。
【0020】
そして、上記の如く画像処理装置で所定の画像処理が施された画像データは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)(各8bit)の4色の画像データとしてROS3(Raster Output Scanner)に送られ、このROS3では、画像データに応じてレーザー光LBによる画像露光が行われる。
【0021】
上記ROS3によってレーザー光LBが走査露光される像担持体としての感光体ドラム4は、図示しない駆動手段によって矢印方向に沿って所定の速度で回転駆動されるようになっている。この感光体ドラム4の表面は、予め一次帯電用のスコロトロン5によって所定の極性(例えば、マイナス極性)及び電位に帯電された後、画像データに応じてレーザー光LBが走査露光されることによって静電潜像が形成される。上記感光体ドラム4上に形成された静電潜像は、イエロー (Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)の4色の現像器6 Y、6M、6C、6BKを備えたロータリー方式の現像装置6によって、例え ば、感光体ドラム4の帯電極性と同極性のマイナス極性に帯電したトナーによって反転現像され、所定の色のトナー像となる。尚、上記感光体ドラム4上に形成されたトナー像は、必要に応じて図示しない転写前帯電器によって帯電を受け、電荷量が調整されるようになっている。
【0022】
この実施の形態に係るデジタルフルカラー複写機は、トナー像の転写性の向上等を図ることによって、更なる高画質化や定着装置におけるオイルレス化を可能とするため、現像器6Y、6M、6C、6BKでは、従来の粉砕法等によって製造された不定形のトナーに代わって、球形状に近いトナーが使用されている。
【0023】
具体的には、トナーとして、平均粒径が6μmで、トナーの粒状性向上及び高転写性獲得のため、形状係数(ML2 /A)が130以下、ここでは形状係数が120の球形トナー(本例では重合トナーである)が用いられている。球形トナーには、クリーニング性、転写性、帯電維持性のため外添剤が添加されている。
【0024】
なお、上記トナーの形状係数(ML2 /A)は、次式で表される。
形状係数(ML2 /A)=(トナー径の絶対最大長)2 /(トナーの投影面積)×π/4×100
【0025】
上記感光体ドラム4上に順次形成された各色のトナー像は、当該感光体ドラム4の下部に配置された中間転写体としての中間転写ベルト7上に、第1の転写手段としての1次転写ロール8によって互いに重ね合わせた状態で順次転写され る。この中間転写ベルト7は、駆動ロール9、テンションロール10、2次転写手段の一部を構成する対向ロールとしてのバックアップロール11、従動ロール12によって、例えば、感光体ドラム4の周速と同一の移動速度で矢印方向に沿って回動可能に支持されている。また、上記中間転写ベルト7は、図1及び図3に示すように、当該中間転写ベルト7を張架する駆動ロール9、テンションロール10、バックアップロール11、従動ロール12とともに、一体的に中間転写ベルトユニット35を構成しており、この中間転写ベルトユニット35は、ガイドレール36、37を介して、複写機本体1のフレーム38に対して前面側に抜き差しする方向に着脱可能となっている。なお、上記中間転写ベルトユニット35は、その手前側にフロントプレート39(ベルトユニット35を載せている筐体)を備えており、当該中間転写ベルトユニット35は、フロントプレート39と一体的に複写機本体1の前面側に引き出されるように構成されている。
【0026】
上記中間転写ベルト7上には、形成する画像の色に応じて、感光体ドラム4上に形成されるイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(B K)の4色のすべて又はその一部のトナー像が、一次転写ロール8によって順次重ね合わせた状態で転写される。この中間転写ベルト7上に転写されたトナー像は、所定のタイミングで2次転写位置へと搬送される記録媒体としての記録用紙13上に、中間転写ベルト7を支持するバックアップロール11と、当該バックアップロール11に圧接する第2の転写手段の一部を構成する2次転写ロール14の圧接力及び静電吸引力によって転写される。上記記録用紙13は、図2に示すように、複写機本体1の下部に配置された複数の用紙カセット15、16、17から、所定のサイズのものが、フィードロール18及び分離ロール対19によって1枚ずつ給紙される。給紙された記録用紙13は、複数の搬送ロール対20及びレジストロール21によって、所定のタイミングで中間転写ベルト7の2次転写位置まで搬送される。そして、上記記録シート13には、上述したように、2次転写手段としてのバックアップロール11と2次転写ロール14とによっ て、中間転写ベルト7上から所定の色のトナー像が一括して転写されるようになっている。
【0027】
また、上記中間転写ベルト7上から所定の色のトナー像が転写された記録シート13は、中間転写ベルト7から分離された後、搬送ベルト22によって定着手段としての定着装置23へと搬送され、この定着装置23の加熱ロール24及び加圧ロール25によって、熱及び圧力でトナー像が記録用紙13上に定着され、本体排出ロール26によって複写機本体1の外部に設けられた排紙トレイ27上に排出されてカラー画像の形成工程が終了する。
【0028】
なお、図2中、28は転写工程が終了した後の感光体ドラム4の表面から残留トナーや紙粉等を除去するための感光体用のクリーニング装置、29は中間転写ベルト7の清掃を行うための中間転写ベルト用クリーニング装置、30は2次転写ロール14の清掃を行うためのクリーナー、31は手差しトレイをそれぞれ示している。また、上記感光体用のクリーニング装置28及び中間転写ベルト用クリーニング装置29で回収されたトナーは、回収トナーボックス32に集められて回収されるようになっている。
【0029】
ところで、この実施の形態では、画像形成装置本体に対して着脱可能なユニット部材を備え、当該ユニット部材は、2つ以上のユニットで構成されており、当該2つ以上のユニットのうち、一方のユニットは、他方のユニットに対して接離可能に構成されているとともに、前記画像形成装置本体側に、一方のユニットを他方のユニットに対して接離させる接離手段を備えた画像形成装置において、前記2つ以上のユニットが接触した状態でのみ、前記ユニット部材を画像形成装置本体に対して着脱可能とする着脱規制手段と、前記ユニット部材を画像形成装置本体から離脱させる状態では、前記接離手段を所定の位置に固定するロック手段とを備えるように構成されている。
【0030】
また、この実施の形態では、トナー像が形成される像担持体と、前記像担持体上に形成されるトナー像が多重に一次転写される中間転写体を有し、当該中間転写体を画像形成装置本体に対して着脱可能に構成された中間転写体ユニットと、前記中間転写体上に残留したトナーをクリーニングするとともに、中間転写体ユニットに対して接離可能に構成されたクリーニングユニットと、画像形成装置本体側に設けられ、前記クリーニングユニットを中間転写体ユニットに対して接離させる接離手段とを備えた画像形成装置において、前記中間転写体ユニットとクリーニングユニットとが接触した状態でのみ、前記中間転写体ユニットを画像形成装置本体に対して着脱可能とする着脱規制手段と、前記中間転写体ユニットを画像形成装置本体から離脱させた状態では、前記接離手段を所定の位置に固定するロック手段とを備えるように構成されている。
【0031】
さらに、この実施の形態では、前記ロック手段が接離手段を固定する所定の位置が、前記ユニット部材又は中間転写体ユニットの着脱が可能となる位置であるように構成されている。
【0032】
すなわち、この実施の形態では、図1に示すように、中間転写ベルト用クリーニング装置29が、駆動ロール9の上流側近傍に配設されている。このベルトクリーニング装置本体40の内部には、図4に示すように、中間転写ベルト7の回転方向上流側にウレタン等の弾性部材からなるクリーニングブレード41が、下流側に金属製の薄板状部材としてのスクレーパー42が、それぞれ配設されている。
【0033】
上記クリーニングブレード41は、厚さが2mmに設定されており、自由長が10mmとなるように、その基端部が支持プレート43に接着等の手段によって固着されている。また、このクリーニングブレード41は、中間転写ベルト7との接触角度が16.5度となるように保持されているとともに、その先端の中間転写ベルト7への食い込み量が1.1mmとなるように設定されている。
【0034】
一方、上記クリーニングブレード41の下流側に配設されるスクレーパー42は、ステンレスや鋼鉄等の金属からなり、所定の肉厚を有する薄板状に形成されている。また、上記スクレーパー42は、その厚みが0.1mm、自由長が10mmに設定されており、スペーサー44を介してボルト45止めされた取付プレート46によって、中間転写ベルト7とのなす角度が23度、圧接力が4g/mmとなるように、中間転写ベルト7に押し付けられるようになっている。
【0035】
また、上記中間転写ベルト用クリーニング装置29には、その上流側にトナーの漏れを防止するシール部材47が設けられているとともに、クリーニング装置本体40の内部には、回収トナーを所定のタイミングで搬送するためのオーガ48が、回転可能に設けられている。
【0036】
さらに、上記中間転写ベルト用クリーニング装置29は、その全体が一体的にユニット化されており、当該クリーニングユニット50は、中間転写ベルトユニット35に対して、支点51を中心にして揺動することによって接離可能に構成されている。
【0037】
ところで、上記デジタルカラー複写機本体1には、図5に示すように、クリーニングユニット50を中間転写ベルトユニット35に対して接離させる接離手段52が設けられている。この接離手段52は、図6に示すように、フロント側とリア側に偏芯カム53をそれぞれ備えており、この偏芯カム53は、図示しない駆動モータによって回転駆動される駆動シャフト54に固定した状態で取り付けられている。そして、上記偏芯カム53は、図7及び図8に示すように、図示しない駆動モータによって回転駆動されつつ、クリーニングユニット50の一部に当接することにより、当該クリーニングユニット50を中間転写ベルトユニット35に対して接離する方向に移動させるようになっている。また、上記クリーニングユニット50は、圧縮スプリング55によって中間転写ベルトユニット35に当接する方向に付勢されている。なお、図7は、クリーニングユニット50が中間転写ベルトユニット35に接触している状態を、図8は、クリーニングユニット50が中間転写ベルトユニット35から離間している状態を、それぞれ示している。
【0038】
また、この実施の形態では、前記中間転写体ユニット35とクリーニングユニット50とが接触した状態でのみ、前記中間転写体ユニット35とクリーニングユニット50とからなるユニット部材56全体を、複写機本体1に対して着脱可能とする着脱規制手段57と、前記中間転写体ユニット35を複写機本体1から離脱させた状態では、前記接離手段52を所定の位置に固定するロック手段58とを備えるように構成されている。
【0039】
即ち、上記偏芯カム53が取り付けられた駆動シャフト54の先端部には、図6に示すように、着脱規制手段57としての規制部材59が、取付ボルト60によって固着されている。この規制部材59は、正面形状が略3/4周にわたって円筒形状に形成されているとともに、半径方向の一方向に向けて略三角形状に突出した突出部61を備えている。また、上記ベルトユニット35の前面側に設けられたフロントプレート39には、図3に示すように、クリーニングユニット50を中間転写ベルトユニット35に当接させる位置に、偏芯カム53が回動した状態でのみ、当該偏芯カム53の駆動シャフト54の端部に設けられた規制部材59を挿通可能とする着脱規制手段57としての挿通孔62が設けられている。
【0040】
なお、上記ベルトユニット35のフロントプレート39に設けられた挿通孔62と、偏芯カム53の駆動シャフト54の端部に設けられた規制部材59とが一致する位置は、必ずしも、クリーニングユニット50を中間転写ベルトユニット35に当接させた位置と一致している必要はなく、クリーニングユニット50を中間転写ベルトユニット35に当接させた状態で、更に手動で規制部材59を所定の角度だけ回動させることによって、始めて挿通孔62と規制部材59とが一致し、中間転写ベルトユニット35を複写機本体1から引き出し可能に構成しても良い。
【0041】
上記挿通孔62は、図9に示すように、規制部材59の正面形状と相似であって、若干大きい形状に形成されている。そして、クリーニングユニット50を中間転写ベルトユニット35に当接させる位置に、偏芯カム53が回動した状態でのみ、ベルトユニット35のフロントフレーム39は、挿通孔62を介して規制部材59を挿通させ、図6に示すように、ベルトユニット35を複写機本体1から手前側に引き出して離脱させることができ、偏芯カム53がクリーニングユニット50を中間転写ベルトユニット35に当接させる位置以外の位置にある場合には、規制部材59の突起部61が、フロントフレーム39の挿通孔62に当接し、ベルトユニット35を複写機本体1から手前側に引き出して離脱させることができないように構成されている。
【0042】
また、上記偏芯カム53を回転駆動する駆動シャフト54には、図6に示すように、ロック手段59としての円筒状のロック部材63が、スライド自在に且つ回り止め状態で装着されているとともに、当該ロック部材63は、同じく駆動シャフト54に挿通されたコイルスプリング64によって、規制部材59に当接する方向に付勢されている。上記ロック部材63の基端部には、複写機本体1のフレーム38に設けられた規制用のプレート65の先端65aが係合する係合溝66が設けられている。そして、上記ロック手段59は、図7に示すように、クリーニングユニット50を中間転写ベルトユニット35に当接させる位置に、偏芯カム53が回動した状態で、図10に示すように、複写機本体1の規制用プレート65と、ロック部材63の係合溝66とが一致し、ベルトユニット50を複写機本体1から手前に引き出して離脱させた状態では、図6及び図11に示すように、ベルトユニット50のフロントプレート39によって押されていたロック部材63が、スプリング64によって手前側に押し出され、当該ロック部材58の係合溝66に規制用プレート65が係合し、このロック部材58が回り止め状態に取り付けられた駆動シャフト64が不本位に回転するのを防止するようになっている。
【0043】
また、図12に示すように、ベルトユニット50を複写機本体1の所定の位置に装着し、ベルトユニット50のフロントプレート39に設けられた挿通孔62が、規制部材59を挿通し、しかも、規制用プレート65がロック部材58の係合溝66から外れた状態では、偏芯カム53を自由に回動駆動することが可能となっている。
【0044】
以上の構成において、この実施の形態に係る画像形成装置では、次のようにして、画像形成装置本体に対して着脱可能なユニット部材を備え、当該ユニット部材は、2つ以上のユニットで構成されており、当該2つ以上のユニットのうち、一方のユニットは、他方のユニットに対して接離可能に構成されているととも に、前記画像形成装置本体側に、一方のユニットを他方のユニットに対して接離させる接離手段を備えた画像形成装置において、一方のユニットを他方のユニットに対して接離させる接離手段やユニット自体が、誤って損傷されるのを確実に防止することが可能となっている。
【0045】
すなわち、この実施の形態では、図7及び図8に示すように、クリーナーユニット50がベルトユニット35に対して、接離手段52としての偏芯カム53によって接離可能に構成されており、当該ベルトユニット35は、クリーナーユニット50が接触した状態でのみ、複写機本体1から手前側に引き出した状態で離脱可能となっている。上記クリーナーユニット50は、偏芯カム53を図示しない駆動モータによって回転駆動することによって、ベルトユニット35に対して接離するようになっており、このクリーナーユニット50は、図7に示すよう に、偏芯カム53の偏芯量が小さい部分が、当該クリーナーユニット50に当接することによって、ベルトユニット35に当接した状態となる。この状態では、クリーナーユニット50のクリーニングブレード41及びスクレーパー42、更にはシール部材47が、中間転写ベルト7の表面に当接しており、球形化されたトナーを使用した場合であっても、トナーがクリーナーユニット50から漏れるのを確実に防止可能となっている。
【0046】
ところで、上記クリーナーユニット50がベルトユニット35に対して当接した状態では、偏芯カム53を回転駆動する駆動シャフト54に設けられた規制部材59が、図9及び図10に示すように、当該規制部材59に設けられた突出部61が、水平方向を向いた所定の位置に位置している。この状態では、図9に示すように、規制部材59の位置が、ベルトユニット35のフロントプレート39に設けられた挿通孔62の位置と一致し、当該ベルトユニット35は、その挿通孔62を介して、規制部材59を挿通させることによって、複写機本体1の手前側に引き出して離脱させることが可能となっている。
【0047】
また、上記ベルトユニットを複写機本体から引き出して離脱させた状態では、図11に示すように、偏芯カム53を回転駆動する駆動シャフト54に設けられたロック部材63が、スプリング64によって押し出され、当該ロック部材63は、図6に示すように、その係合部66が規制プレート65に係合した状態となる。そのため、上記ベルトユニット35を複写機本体1から引き出して離脱させた状態では、図6及び図11に示すように、ロック部材63の係合部66が規制プレート65に係合した状態となり、当該ロック部材63が回り止め状態に装着された駆動シャフト64は、所定の位置で固定され、回転が不可能な状態とな る。
【0048】
したがって、上記ベルトユニット35を複写機本体1から引き出して離脱させた状態では、偏芯カム53が取り付けられた駆動シャフト54が、回転不可能な状態となり、偏芯カム54等が不本位に回動されるのを確実に防止することが可能となっている。そのため、中間転写ベルト7の交換等が完了した後、ベルトユニット35を複写機本体1内に押し込んで装着する際、クリーナーユニット35がベルトユニット50に接触した状態となっており、偏芯カム53が必ず最も退避した状態となっている。よって、複写機本体1内にベルトユニット35を押し込んで装着する際には、ベルトユニット35に接触したクリーナーユニット50が、偏芯カム53に当接したりすることがなく、偏芯カム53やクリーナーユニット50が損傷するのを確実に防止することが可能となっている。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、画像形成装置本体に対して着脱可能なユニット部材を備え、当該ユニット部材は、2つ以上のユニットで構成されており、当該2つ以上のユニットのうち、一方のユニットは、他方のユニットに対して接離可能に構成されているとともに、前記画像形成装置本体側に、一方のユニットを他方のユニットに対して接離させる接離手段を備えた画像形成装置において、一方のユニットを他方のユニットに対して接離させる接離手段やユニット自体が、誤って損傷されるのを確実に防止することが可能な画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明の一実施の形態に係る画像形成装置としてのデジタルカラー複写機の要部を示す構成図である。
【図2】 図2はこの発明の一実施の形態に係る画像形成装置としてのデジタルカラー複写機を示す構成図である。
【図3】 図3はこの発明の一実施の形態に係る画像形成装置としてのデジタルカラー複写機の本体フレームを示す構成図である。
【図4】 図4は中間転写ベルトのクリーニング装置を示す構成図である。
【図5】 図5はこの発明の一実施の形態に係る画像形成装置としてのデジタルカラー複写機の要部を示す構成図である。
【図6】 図6はこの発明の一実施の形態に係る画像形成装置としてのデジタルカラー複写機の要部を示す斜視構成図である。
【図7】 図7はこの発明の一実施の形態に係る画像形成装置としてのデジタルカラー複写機の要部を示す構成図である。
【図8】 図8はこの発明の一実施の形態に係る画像形成装置としてのデジタルカラー複写機の要部を示す構成図である。
【図9】 図9はこの発明の一実施の形態に係る画像形成装置としてのデジタルカラー複写機の要部を示す斜視構成図である。
【図10】 図10はこの発明の一実施の形態に係る画像形成装置としてのデジタルカラー複写機の着脱規制手段とロック手段とを示す斜視構成図である。
【図11】 図11はこの発明の一実施の形態に係る画像形成装置としてのデジタルカラー複写機の要部を示す構成図である。
【図12】 図12はこの発明の一実施の形態に係る画像形成装置としてのデジタルカラー複写機の要部を示す構成図である。
【符号の説明】
1:デジタルカラー複写機本体、35:中間転写ベルトユニット、50:クリーニングユニット、52:接離手段、53:偏芯カム、56:ユニット部材、57:着脱規制手段、58:ロック手段、59:規制部材、63:ロック部材。
Claims (2)
- 画像形成装置本体に対して着脱可能なユニット部材を備え、当該ユニット部材は、2つ以上のユニットで構成されており、当該2つ以上のユニットのうち、一方のユニットは、他方のユニットに対して接離可能に構成されているとともに、前記画像形成装置本体側に、一方のユニットを他方のユニットに対して接離させる接離手段を備えた画像形成装置において、前記2つ以上のユニットが接触した状態でのみ、前記ユニット部材を画像形成装置本体に対して着脱可能とする着脱規制手段と、前記ユニット部材を画像形成装置本体から離脱させる状態では、前記接離手段を所定の位置に固定するロック手段とを備えていることを特徴とする画像形成装置。
- トナー像が形成される像担持体と、前記像担持体上に形成されるトナー像が多重に一次転写される中間転写体を有し、当該中間転写体を画像形成装置本体に対して着脱可能に構成された中間転写体ユニットと、前記中間転写体上に残留したトナーをクリーニングするとともに、中間転写体ユニットに対して接離可能に構成されたクリーニングユニットと、画像形成装置本体側に設けられ、前記クリーニングユニットを中間転写体ユニットに対して接離させる接離手段とを備えた画像形成装置において、前記中間転写体ユニットとクリーニングユニットとが接触した状態でのみ、前記中間転写体ユニットを画像形成装置本体に対して着脱可能とする着脱規制手段と、前記中間転写体ユニットを画像形成装置本体から離脱させた状態では、前記接離手段を所定の位置に固定するロック手段とを備えていることを特徴とする画像形成装置。
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