JP3214889B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3214889B2
JP3214889B2 JP09069992A JP9069992A JP3214889B2 JP 3214889 B2 JP3214889 B2 JP 3214889B2 JP 09069992 A JP09069992 A JP 09069992A JP 9069992 A JP9069992 A JP 9069992A JP 3214889 B2 JP3214889 B2 JP 3214889B2
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美紀 甲斐
雅人 柳田
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    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/16Transferring device, details
    • G03G2215/1647Cleaning of transfer member
    • G03G2215/1661Cleaning of transfer member of transfer belt

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  • Color Electrophotography (AREA)
  • Cleaning In Electrography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Fax Reproducing Arrangements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、プリンター、
FAX等の電子写真方式を用いた画像形成装置に関し、
詳しくは像担持体上から転移されたトナー像を担持し、
転写体へ転移させる工程に向けてトナー像を搬送するた
めの中間転写体を有する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置の一つであるカラー画像形
成装置では、減法混色の三原色の各トナー像を記録紙上
に重ねて形成する必要がある。カラー画像形成装置の一
例としては、例えば、特開昭52ー73738号公報に
示されているように、各色成分のトナー像を感光体上に
数回に分けて作像するとともに、その各色成分のトナー
像を一回ずつ順番に記録紙上に転写することによりカラ
ー画像を形成する画像形成装置がある。
【0003】このようなカラー画像形成装置では、記録
紙の端部をクランプするクランプ機構を設けて感光体に
対して記録紙を数回密着させるようになっているが、そ
の機構が非常に複雑であるとともに、記録紙のクランプ
部位に対して画像を転写できないなどの問題があった。
このような問題を解消するために、まず前記と同様にし
て各色成分別のトナー像を感光体上で数回に分けて作像
するとともに、この各色成分別のトナー像を回転駆動さ
れる中間転写体に対して順番にそれぞれ重ねて転写して
カラートナー像を作成し、このカラートナー像を記録紙
上に一括して転写するように構成された画像形成装置が
提案されている。また、この中間転写体は、担持してい
る画像を記録紙に一括転写した後には、クリーニングブ
レード等の清掃部材によって表面に残っているトナーを
掻き取られて、次回のトナー像転写に備えられるように
なっている。この提案の装置においては、中間転写体を
駆動ローラと従動ローラにより張架されるベルト部材に
することによって、中間転写体の空間的な配置の自由度
が増し、装置の小型化が可能となるという利点が得られ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、中間転写ベル
トは、薄いフィルムで構成されているために、ベルト平
面性が局所的に損なわれ凹凸が発生し易い。特に、低温
になるに従い、上述したトナー除去部材およびベルトを
構成する材質のヤング率が増加し、トナー除去部材の柔
軟性及びベルトに生成した凹凸の柔軟性が低下するため
に、トナー除去部材とベルト表面との均一な当接状態を
維持することができず、掻き取られないトナーの蓄積に
よるフィルミングが発生しやすくなり、クリーニング不
良による記録紙の裏汚れを起こしたり、転写に必要な中
間転写ベルト側での電気的特性が変化して転写不良を起
こしたりするという問題があった。
【0005】そこで、本発明の目的は、上述した従来の
画像形成装置、特に、トナー像の担持体における問題に
鑑み、低温環境時でも、中間転写ベルトの柔軟性を保持
するのに適した所定の温度範囲に中間転写ベルトの温度
を制御することにより、安定したクリーニング性能を維
持することのできる画像形成装置を得ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、静電
潜像を顕像化したトナー像を担持する感光体と、この感
光体から転移されたトナー像を担持した状態で回転駆動
されることにより、トナー像を転写紙へ転移させる中間
転写ベルトと、上記中間転写ベルトを加熱する加熱手段
と上記中間転写ベルトの温度を検知する温度検知手段と
を具備する加熱装置と、トナー像を上記転写紙へ転移さ
せた後の上記中間転写ベルト上の残留トナーを除去する
トナー除去部材と、を備え、上記温度検知手段により検
知される温度に基づいて、上記加熱手段による上記中間
転写ベルトの温度を制御する画像形成装置において、上
記加熱手段は、上記中間転写ベルトを挟んで上記トナー
除去部材と対向する位置に配置されていることを特徴と
する。 請求項2の発明は、請求項1記載の画像形成装置
において、加熱手段が、加熱ヒーターを備えていて、こ
の加熱ヒーターの長さがトナー除去部材の長さ以上に設
定されていることを特徴とする。 請求項3の発明は、請
求項1または2記載の画像形成装置において、温度検知
手段が、中間転写ベルトの移動方向におけるクリーニン
グブレードの下流側に配置され、中間転写ベルトの表面
に対して接離可能であることを特徴とする。 請求項4の
発明は、請求項1ないし3の内の一つに記載の画像形成
装置において、温度検知手段が中間転写ベルトの幅方向
に複数個配置されていることを特徴とする。 請求項5の
発明は、請求項1ないし4の内の一つに記載の画像形成
装置において、上記温度制御装置は上記中間転写ベルト
の柔軟性を保持するのに適した所定の温度範囲に中間ベ
ルトの温度を制御することを特徴とする。 請求項6の発
明は、上記所定の温度範囲が25℃以上40℃以下であ
ることを特徴とする。 請求項7の発明は、請求項1ない
し6の内の一つに記載の画像形成装置において、上記加
熱手段の加熱出力が2段階に設定し得ることを特徴とす
る。 請求項8の発明は、請求項1ないし6の内の一つに
記載の画像形成装置において、上記トナー除去部材は、
クリーニングブレードであることを特徴とする。
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【作用】本発明によれば、トナー像を転写紙へ転移させ
る中間転写ベルトの温度を検知する温度検知手段とを備
えていているので、この温度検知手段により検知される
温度に基づいて、加熱手段による中間転写ベルトの温度
が制御され、中間転写ベルトの適正な柔軟性が保持され
る。さらに、中間転写ベルトを介してトナー除去部材も
同様の温度制御を受けるので、トナー除去部材の柔軟性
も適正に保たれる。すなわち中間転写ベルトとトナー除
去部材の両者は同時に温度制御される。また、加熱手段
の長さがトナー除去部材の長さ以上に設定されているの
で、中間転写ベルトが部分的でなく全体的に加熱され
る。また、温度検知手段が、中間転写ベルトの移動方向
におけるトナー除去部材の下流側に配置され、中間転写
ベルトの表面に対して接離可能であるので、トナーによ
る汚れがなくなる。さらに、温度検知手段が中間転写ベ
ルトの幅方向に複数個配置されているので、中間転写ベ
ルトの表面全体の温度検知がなされる。さらにまた、加
熱手段が、中間転写ベルトの表面温度が25℃以下にあ
るとき中間転写ベルトの加熱を行ない、中間転写ベルト
の表面温度が40℃以上に達したとき加熱を停止するの
で、中間転写ベルトの過熱が防止され、常に所定の範囲
の温度を保つことができ、中間転写ベルトの適正な柔軟
性が保持され、ベルトの凹凸による低温時でのクリーニ
ング不良を防止することができる。
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【実施例】以下、図1乃至図5において、本発明の実施
例の詳細を説明する。
【0019】図1は、トナー像の転写体として中間転写
ベルトを用いた場合の本発明による画像形成装置の概略
構成図であり、また、図2は、図1に示した感光体・中
間転写ベルト回りの拡大図である。以下に、本装置の構
成・動作を説明する。
【0020】カラー画像読み取り装置(以下、カラース
キャナーという)1は、原稿3の画像を照明ランプ4、
ミラー群5、およびレンズ6を介してカラーセンサー7
に結像させるようになっており、原稿のカラー画像情報
を、例えばBlue、Green、Redの色分解光毎(以下、こ
れら分解光を便宜上、B、G、Rと表現する)に読み取
り電気的な画像信号に変換する。そして、このカラース
キャナー1で得たB、G、Rの色分解画像信号強度レベ
ルを基にして、画像処理部(図示されず)で色変換処理を
行ない、Black(以下、BKと記す)、Cyan(同、C)、M
agenta(同、M)、Yellow(同、Y)のカラー画像データ
を得る。
【0021】これを、次に述べるカラー画像記録装置
(以下、カラープリンターと称す)2によって、BK、
C、M、Yの顕像化を行ない、これを重ね合わして4色
フルカラー画像を形成する。
【0022】次にカラープリンター2の概要を説明す
る。書き込み光学ユニット8は、カラースキャナー1か
らのカラー画像データを光信号に変換して、原稿画像に
対応した光書き込みを行ない、感光体ドラム9に静電潜
像を形成する。
【0023】感光体ドラム9は、矢印の如く反時計方向
に回転するが、その回りには感光体クリーニングユニッ
ト(クリーニング前除電器を含む)10、除電ランプ1
1、帯電器12、電位センサー13、BK現像器14、
C現像器15、M現像器16、Y現像器17、現像濃度
パターン検知器18、中間転写ベルト19などが配置さ
れている。各現像器は、図2において、静電潜像を現像
するために現像剤を感光体9に対向させるよう回転する
現像スリーブ(14ー1、15ー1、16ー1、17ー1)と、現
像剤を汲み上げ・攪拌するために回転する現像パドル
(14ー2、15ー2、16ー2、17ー2)および現像剤のトナ
ー濃度検知センサー(14ー3、15ー3、16ー3、17ー3)
などで構成されている。そして、現像動作の順序(カラ
ー画像形成順序)を、BK、C、M、Yとした場合につ
き、以下に説明する。但し、画像形成順序はこれに限定
されるものではないコピー動作が開始されると、カラー
スキャナ1で所定のタイミングによりBK画像データの
読み取りがスタートし、この画像データに基づきレーザ
ー光による光書き込み・潜像形成が始まる(以下、BK画
像データによる静電潜像をBK潜像と称す。C、M、Y
についても同じ)。このBK潜像の先端部から現像を可能
にするべく、BK現像器14の現像位置に潜像先端部が
到達する前に現像スリーブ14ー1を回転開始してBK潜
像をBKトナーで現像する。そして以後、BK潜像領域の
現像動作を続けるが、BK潜像後端部がBK現像位置を通
過した時点で現像不作動状態にする。これは少なくと
も、次のC画像データによるC潜像先端部が到達する前
に完了させる。
【0024】さて、感光体9に形成したBKトナー像
は、感光体と等速駆動されている中間転写ベルト19の
表面に転写する(以下、感光体から中間転写ベルトへの
トナー像転写をベルト転写と称す)。ベルト転写は、感
光体9と中間転写ベルト19が接触状態において、転写
バイアスローラ20に所定のバイアス電圧を印加するこ
とで行う。なお、中間転写ベルト19には、感光体9に
順次形成されるBK、C、M、Yのトナー像を同ー面に
順次位置合せして4色重ねのベルト転写画像を形成し、
その後、転写紙に一括転写を行う。この中間転写ベルト
ユニットの構成・動作については後述する。
【0025】ところで、感光体9側ではBK工程の次に
C工程に進むが、所定のタイミングによってカラースキ
ャナー1によるC画像データ読み取りが始まり、その画
像データによるレーザー光書き込みでC潜像形成を行
う。C現像器15は、その現像位置に対して、先のBK
潜像後端部が通過した後で、かつ、C潜像の先端が到達
する前に現像スリーブ15ー1を回転開始して剤の穂立て
を行い、C潜像をCトナーで現像する。以後、C潜像領
域の現像を続けるが、潜像後端部が通過した時点で、先
のBK現像器の場合と同様にC現像スリーブ15ー1上の
剤穂切りを行う。これもやはり次のM潜像先端部が到達
する前に完了させる。なお、M、およびYの工程につい
ては、それぞれの画像データ読み取り・潜像形成・現像
の動作が上述のBK・Cの工程と同様であるので説明は
省略する。
【0026】次に、中間転写ベルトユニットについて説
明する。
【0027】中間転写ベルト19は、駆動ローラ21、
ベルト転写バイアスローラ20、および従動ローラ群に
張架されており、図示されない駆動モータにより後述の
如く駆動制御される。
【0028】ベルトクリーニングユニット22は、図2
に示すように、ブラシローラ22ー1、ゴムブレード22
ー2、およびベルトからの接離機構22ー3などで構成され
ており、1色目のBK画像をベルト転写した後の、2、
3、4色目をベルト転写している間は、接離機構22ー3
によってベルト面から離間させられるようになってい
る。
【0029】紙転写ユニット23は、紙転写バイアスロ
ーラー23ー1、ローラークリーニングブレード23ー2、
およびベルトからの接離機構23ー3などで構成されてい
る。バイアスローラー23ー1は、通常、ベルト19面か
ら離間しているが、中間転写ベルト19面に形成された
4色の重ね画像を転写紙に一括転写する時には、タイミ
ングを設定されて接離機構23ー3により押圧され、ロー
ラー23ー1によって所定のバイアス電圧を印加しながら
紙へトナー像の転写を行う。なお、転写紙24は、図1
に示すように、給紙ローラー25、レジストロラー26
によって、中間転写ベルト面の4色重ね画像の先端部が
紙転写位置に到達するタイミングに合わせて給紙され
る。
【0030】さて、中間転写ベルト19の動き方は、1
色目のBKトナー像のベルト転写が後端部まで終了した
後の動作方式として次の3通りが考えられるが、このな
かの1方式かまたはコピーサイズに応じて(コピー速度
面などで)効率的な方式の組合わせによって動作させ
る。
【0031】1)ー定速往動方式 これは、第1番目の色のトナー像を転写された後におい
ても、一定速度により転写ベルトの移動を継続させる方
式であり、この方式の場合には、感光体9側で可視像処
理される次の色のトナー像の画像先端と中間転写ベルト
19上での画像先端とが合致するようにタイミングを設
定されて画像処理が行なわれる。そして、そのための行
程は次のとおりである。 BKトナー像のベルト転写後も、そのままー定速で往
動を続ける。 そして、ベルト19面上のBK画像先端位置が、再び
感光体9との接触部のベルト転写位置に到達した時、感
光体9側は次のCトナー像の先端部が丁度その位置にく
るように、タイミングを採って画像形成されている。そ
の結果、C画像はBK画像に正確に位置合せして中間転
写ベルト19上に重ねてベルト転写される。 その後も同様動作によってM、Y画像工程に進み、4
色重ねのベルト転写画像を得る。 4色目のYトナー像ベルト転写工程に引き続きそのま
ま往動しながらベルト面上の4色重ねトナー像を、上記
したように転写紙24にー括転写する。
【0032】2)スキップ往動方式 これは、第1番目の色のトナー像を転写された後、感光
体から転写ベルトを離間させ、第1番目の色のトナー像
を転写する場合よりも高速で今までと同じ方向に移動さ
せ、所定量を移動した時点で、当初の移動速度に切り換
えて、再度、感光体に当接させる方式である。この方式
は、例えば、転写ベルトの長さに対して転写される画像
の長さが短い場合に実行され、感光体側での作像のため
のサイクルタイムが長くなるのを防止できるものであ
り、このための行程は次のとおりである。 BKトナー像のベルト転写が終了したら、感光体9面
からベルト19を離間させ、そのままの往動方向に高速
スキップさせて所定量を移動したら当初の往動速度に戻
す。またその後再び感光体9にベルト19を接触させ
る。 そして、ベルト19面上のBK画像先端位置が再びベ
ルト転写位置に到達した時、感光体9側は次のCトナー
像の先端部が丁度その位置にくるようにタイミングを取
って画像形成されている。その結果、C画像はBK画像
に正確に位置合わせして重ねてベルト転写される。 その後も同様動作によってM、Y画像工程に進み4色
重ねのベルト転写画像を得る。 4色目のYトナー像ベルト転写工程に引き続きそのま
まの往動速度で、ベルト19面上の4色重ねトナー像を
転写紙24に一括転写する。
【0033】3)往復動(クイックリターン)方式 これは、第1番目の色のトナー像を転写された後、感光
体から転写ベルトを離間させ、今までよりも高速で逆方
向に転写ベルトを移動させて、前に転写されたトナー像
の位置を、感光体に担持されている次の色のトナー像の
位置に合致させた状態で待機し、再度、転写ベルトを感
光体に当接させて感光体と同方向に移動を開始するよう
にし、この動作を最終色のトナー像の転写まで継続させ
る方式である。この方式は、転写ベルト上の画像位置を
感光体の画像位置に合わせる場合の制御に関していう
と、転写ベルトを順方向に移動させるのでなく、今まで
進行した移動量のみを逆行させるだけであるので転写ベ
ルトの移動量をそれほど確保しなくて済むことを考慮す
れば、制御が簡単になるものであり、このための行程は
次のとおりである。 BKトナー像のベルト転写が終了したら、感光体9面
からベルト19を離間させ、そして往動を停止させると
同時に逆方向に高速リターンさせる。
【0034】リターンは、ベルト19面上のBK画像先
端位置がベルト転写相当位置を逆方向に通過し、さらに
予め設定された距離分を移動した後に停止させて待機状
態にする。 次に感光体9側のCトナー像の先端部がベルト転写位
置より手前の所定位置に到達した時点に、中間転写ベル
ト19を再び往動方向にスタートさせる。またベルト1
9を感光体9面に再び接触させる。この場合も、C画像
がベルト19面上でBK画像に正確に重なるような条件
に制御されてベルト転写される。 その後も同様動作によってM、Y画像工程に進み4色
重ねのベルト転写画像を得る。 4色目のYトナー像のベルト転写工程に引き続き、リ
ターンせずにそのままの速度で往動して、ベルト19面
上の4色重ねトナー像を転写紙24に一括転写する。
【0035】さて、中間転写ベルト面から4色重ねトナ
ー像を一括転写された転写紙24は、図1において、紙
搬送ユニット27で定着器28に搬送され、所定温度に
コントロールされた定着ローラ28ー1と加圧ローラー2
8ー2とでトナー像を溶融定着してコピートレイ29に搬
出されフルカラーコピーを得る。
【0036】なお、ベルト転写後の感光体9は、感光体
クリーニングユニット10(クリーニング前除電器10
ー1、ブラシローラ10ー2、ゴムブレード10ー3)で表面
をクリーニングされ、また、除電ランプ11で均一に除
電される。
【0037】さらに、転写紙24にトナー像を転写した
後の中間転写ベルト19は、クリーニングユニット22
を再び接離機構22ー3で押圧して表面をクリーニングさ
れる。また、リピートコピーの時は、カラースキャナ1
の動作および感光体9への画像形成は、1枚目のY(4
色目)画像工程に引き続き所定のタイミングで2枚目の
BK(1色目)画像工程に進む。さらに、中間転写ベルト
19は、1枚目の4色重ね画像を転写紙へ一括転写する
工程に引き続き、表面をクリーニングユニット22でク
リーニングされた領域に、2枚目のBKトナー像がベル
ト転写されるようにする。その後は、1枚目と同様動作
になる。
【0038】一方、図1において、転写紙カセット3
0、31、32、33には、各種サイズの転写紙が収納
されており、操作パネル(図示なし)で指定されたサイズ
紙の収納カセットからタイミングを採ってレジストロー
ラ26の方向に向けて給紙、搬送される。なお、符号3
4はOHP用紙や厚紙などの手差し給紙トレイを示して
いる。
【0039】以上までは4色フルカラーを得るコピーモ
ードの説明であったが、3色コピーモード、2色コピー
モードの場合は指定された色と回数の分について上記同
様の動作を行うことになる。また単色コピーモードの場
合は、所定枚数が終了するまでの間その色の現像器のみ
を現像作動(剤穂立て)状態にして、中間転写ベルト19
は、感光体9面に接触したまま往動方向にー定速駆動し
さらにベルトクリーナー22もベルト19に接触したま
まの状態でコピー動作を行う。
【0040】本発明の実施例においては、中間転写ベル
ト19として、厚さ150μmの炭素含有ポリカーボネ
ート製のベルトを用い、そして、クリーニングブレード
22ー2として、硬度66°厚さ2mmのポリウレタンゴム
製ブレードを用いた場合、ブレード当接角22°そして
突き出し量10mmの条件では、ブレード当接圧を20gf
/cmとされている。上記のブレード当接条件に対して3
0℃,90%RH、24℃,50%RH、10℃,15%RHの
3種に区分した環境条件においてクリーニング性の試験
を行った結果を表1に示す。
【0041】
【表1】
【0042】30℃,90%RH、および、24℃,50
%RHの環境下では、4色重ねの未転写トナー層に対して
も良好なクリーニング性を示した。これらの環境下にお
いて、ブレードの温度はそれぞれ38℃,27℃、ベルトの
温度はそれぞれ、40℃、27℃であった。10℃,1
5%RH環境では、クリーニング不良が発生した。この
時、ブレード温度は17℃、ベルト温度は19℃であっ
た。しかし、低温環境時においてもブレードのみを25
℃に加熱することによって、良好なクリーニング性が得
られた。
【0043】本実施例では、このような環境条件での中
間転写ベルト19でのクリーニング性に基づいて、中間
転写ベルト19の温度管理を行なうようになっている。
【0044】すなわち、図3(A)において、中間転写ベ
ルト19をはさんでクリーニングブレード22ー2と対向
する位置に配置されているバックアップローラ35の内
部には、加熱ヒータで構成されている加熱装置37が配
置されており、これによって、クリーニングブレード2
2ー2と中間転写ベルト19との間の当接部を効率的に加
熱するようになっている。このため、加熱装置37は、
その長手方向の長さを、クリーニングブレード22ー2の
長さよりも長くされることによって、中間転写ベルト1
9に対するクリーニングブレード22ー2の当接部での長
手方向に対して均一に加熱できるようになっている。し
たがって、クリーニングブレード22ー2の長手方向両端
部、すなわち、中間転写ベルト19の幅方向に相当して
いる長手方向両端部の加熱不足による温度低下を防止す
ることができる。また、中間転写ベルト19には、その
表面温度を検知するための温度検知手段としての温度セ
ンサ36が設けられており、この温度センサ36は、中
間転写ベルト19の移動方向(図3(A)中、矢印で示す
方向)におけるクリーニングブレード22ー2の下流側に
配置されている。この温度センサ36の位置としては、
できるだけクリーニングブレード22ー2が中間転写ベル
ト19に当接している当接部に近い位置に設けること
が、加熱装置37による中間転写ベルト19への温度制
御の応答性を早くする意味において望ましい。このと
き、中間転写ベルト19表面に温度センサ36を設ける
場合には、中間転写ベルト19表面との接離機構をもた
せ、図3(A)中、実線および二点鎖線で示すように、ク
リーニングブレード22ー2の接離に同期して接離させる
ようにする。そして、この温度センサ36を用いた中間
転写ベルト19の温度制御は、低温環境時の場合、具体
的には中間転写ベルト19の表面温度が25℃以下であ
った場合に加熱装置37をオンして中間転写ベルト19
を加熱する。従って、加熱装置37が、中間転写ベルト
19をはさんでクリーニングブレード22ー2とバックア
ップローラ35とのブレード当接部を直接加熱するた
め、ベルト温度とブレード温度はほぼ等しくなる。一
方、中間転写ベルト19温度が上昇しすぎると、ベル
トを介して加熱されているクリーニングブレード22ー2
の温度も上昇してベルト19およびブレード22ー2のヤ
ング率が低下し、所謂、柔らかくなりすぎてブレード2
2ー2の鳴きが発生し易くなる。また、中間転写ベルト1
9上へのトナーの融着が起こり易くなることによってト
ナーのフィルミングが生成されやすくなる。そこで、加
熱装置37においては、温度センサ36によって、中間
転写ベルト19の表面温度がトナーの融着が起こり易く
なる温度より十分低い温度、すなわち40℃に達した場
合を検知されると、通電をオフされ、中間転写ベルト1
9への加熱を停止して表面温度を低下させる。この場
合、望ましくは、上記ブレード当接部での中間転写ベル
ト19の温度を30〜35℃に維持できるように制御す
る。なお、中間転写ベルト19の停止時と中間転写ベル
ト19回転時で加熱する効率が異なるため、予め、加熱
装置37の加熱出力を二段階に設定しておく。
【0045】また、上記温度センサ36は、図3(B)に
示すように、中間転写ベルト19の長手方向に沿って複
数個設置することによって、中間転写ベルト19の長手
方向全域にわたっての加熱ムラの発生を検知することが
できる。この場合の温度センサ36の配置位置と中間転
写ベルト19およびバックアップローラ35の長手方向
の長さとの関係は図4に示されている。図4において
は、低温時での温度変化と温度上昇時での変化とがそれ
ぞれ実線で示されており、この実線ではさまれた範囲内
において、加熱装置37のオン、オフ切り換え位置が、
黒丸印によって示されている。このような複数個の温度
センサ36を配置する場合には、複数の検知値の最小値
から加熱装置37をオンさせるタイミングを決定し、最
大値からオフさせるタイミングを決定する。
【0046】本実施例は以上のような構成であるから、
中間転写ベルト19の長手方向での温度を温度センサ3
6により検知し、その検知温度が25°C以下に達した
場合には加熱装置37をオンして中間転写ベルト19を
加熱し、これによって中間転写ベルト19およびこれに
当接しているクリーニングブレード22ー2のヤング率を
低下させる。従って、クリーニングブレード22ー2に対
する中間転写ベルト19の当接状態が均一化され、中間
転写ベルト19上に残存しているトナーの掻き取り効率
が向上することになる。
【0047】一方、中間転写ベルト19の表面温度が4
0°Cに達した場合には、加熱装置37をオフに切り換
えて加熱状態を停止する。以下、温度センサ36による
中間転写ベルト19の表面温度を上述した所定の範囲に
おいて管理し、中間転写ベルト19およびクリーニング
ブレード22ー2のヤング率を所定範囲に維持させること
によってそれらの柔軟性を適正な状態にに保持する
【0048】なお、上述した実施例においては、バック
アップローラ35と対向する位置にトナー除去部材とし
てのクリーニングブレード22ー2を配置した構造とした
が、クリーニングブレード22 2に代えて、図5に示す
ように、ブラシローラで構成されたトナーフィルミング
除去部材38を設けた構造としてもよい。
【0049】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、中間転写
体としてフィルム状のものを用いた場合、ベルト平面性
が局所的に損なわれ凹凸が発生し易く、特に低温時にな
ると、クリーニングブレードやベルトを構成する部材の
材質のヤング率が増加し、クリーニングブレードの柔軟
性および転写ベルトに生成した凹凸の柔軟性が低下して
しまうのを加熱することによって防止できるので、クリ
ーニング部材とベルト表面との均一な当接状態を維持す
ることができる。従って、転写ベルトとクリーニングブ
レードとの当接状態を均一化できない場合に発生するト
ナーの掻き取り不良を未然に防止して残存トナーのフィ
ルミングによる記録紙への裏汚れあるいは転写ベルトに
おける転写バイアス効果の変化等を未然に防ぐことが可
能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置のひとつであるカラー複
写装置の概略構成を示す配置図である。
【図2】図1に示したカラー複写装置における感光体・
中間転写ベルト回りの拡大図である。
【図3】(A)は図1に示したカラー複写装置における中
間転写ベルトとクリーニングブレードとの位置関係を示
す側面図、(B)は(A)に示した温度センサの配置構成を示
す斜視図である。
【図4】図3に示した中間転写ベルトの長手方向に対す
る転写ベルトの表面温度検知用温度センサの配置位置の
関係を説明するための線図である。
【図5】(A)は図3(A)に示したクリーニングブレードに
代えてブラシローラで構成されたトナーフィルミング除
去部材を用いた場合を示す図3(A)相当の側面図、(B)は
(A)に示した温度センサの配置構成を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 カラー画像読み取り装置(カラースキャナー) 2 カラー画像記録装置(カラープリンター) 9 感光体ドラム 10 感光体クリーニングユニット 19 中間転写ベルト 22 ベルトクリーニングユニット 22ー1 ゴムブラシ 22ー2 クリーニングブレードを構成するゴムブレード 35 バックアップローラ 36 温度センサ 37 加熱装置 38 トナーフィルミング除去部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−149075(JP,A) 特開 平5−88566(JP,A) 特開 昭63−193168(JP,A) 特開 昭59−127080(JP,A) 特開 昭61−175669(JP,A) 特開 平2−244185(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/16 G03G 21/10

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】静電潜像を顕像化したトナー像を担持する
    感光体と、上記感光体から転移されたトナー像を担持し
    た状態で回転駆動されることにより、トナー像を転写紙
    へ転移させる中間転写ベルトと、上記中間転写ベルトを
    加熱する加熱手段と上記中間転写ベルトの温度を検知す
    る温度検知手段を具備する加熱装置と、トナー像を上記
    転写紙へ転移させた後の上記中間転写ベルト上の残留ト
    ナーを除去するトナー除去部材と、を備え、上記温度検
    知手段により検知される温度に基づき、上記加熱手段に
    よる上記中間転写ベルトの温度を制御する温度制御装置
    を有する画像形成装置において、上記加熱手段は、上記中間転写ベルトを挟んで上記トナ
    ー除去部材と対向する位置に配置されている ことを特徴
    とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の画像形成装置において、
    記加熱手段は、加熱ヒーターを備え、 この加熱ヒーターの長さが上記トナー除去部材の長さ以
    上に設定されている画像形成装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の画像形成装置にお
    いて、上記温度検知手段は、上記中間転写ベルトの移動
    方向における上記トナー除去部材の下流側に配置され、
    上記中間転写ベルトの表面に対して接離可能である画像
    形成装置。
  4. 【請求項4】請求項1ないし3の内の一つに記載の画像
    形成装置において、上記温度検知手段が上記中間転写ベ
    ルトの幅方向に複数個配置されている画像形成装置。
  5. 【請求項5】請求項1ないし4の内の一つに記載の画像
    形成装置において、上記温度制御装置は上記中間転写ベ
    ルトの柔軟性を保持するのに適した所定の温度範囲に中
    間ベルトの温度を制御することを特徴とする画像形成装
    置。
  6. 【請求項6】請求項5記載の画像形成装置において、上
    記所定の温度範囲が25℃以上40℃以下であることを
    特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】請求項1ないし6の内の一つに記載の画像
    形成装置において、上記加熱手段の加熱出力が2段階に
    設定し得ることを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】請求項1ないし7の内の一つに記載の画像
    形成装置において、上記トナー除去部材は、クリーニン
    グブレードである画像形成装置。
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