JP3197939B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3197939B2
JP3197939B2 JP12632192A JP12632192A JP3197939B2 JP 3197939 B2 JP3197939 B2 JP 3197939B2 JP 12632192 A JP12632192 A JP 12632192A JP 12632192 A JP12632192 A JP 12632192A JP 3197939 B2 JP3197939 B2 JP 3197939B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、プリンター、
FAX等の電子写真方式を用いる画像形成装置に関し、
詳しくは、中間転写体のトナーフィルミング除去装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置の一つであるカラー画像形
成装置では、減法混色の三原色の各トナー像を記録紙上
に重ねて形成する必要がある。そして、カラー画像形成
装置の一例としては、例えば、特開昭52ー73738
号公報に示されているように、各色成分のトナー像を感
光体上に数回に分けて作像するとともに、その各色成分
のトナー像を一回ずつ順番に記録紙上に転写することに
よりカラー画像を得るようにした画像形成装置がある。
【0003】しかしながら、このようなカラー画像形成
装置では、記録紙の端部をクランプするクランプ機構を
設けて感光体に対して記録紙を数回密着させるようにな
っているが、その機構が非常に複雑であるとともに、記
録紙のクランプ部位に対して画像を転写できないなどの
問題があった。そこで、このような問題を解消するため
に、まず前記と同様にして各色成分別のトナー像を感光
体上で数回に分けて作像するとともに、この各色成分別
のトナー像を中間転写体に対して順番にそれぞれ重ね転
写してカラートナー像を作成し、このカラートナー像を
記録紙上に一括して転写するように構成された画像形成
装置が提案されている。また、この中間転写体は、担持
している画像を記録紙に一括転写した後には、クリーニ
ングブレード等の清掃部材によって表面に残っているト
ナーを掻き取られて、次回のトナー像転写に備えられる
ようになっている。この提案の装置においては、中間転
写体を駆動ローラと従動ローラにより張架されるベルト
部材にすることによって、中間転写体の空間的な配置の
自由度が増し、装置の小型化が可能となるという利点が
得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、中間転
写体のクリーニングに際して、クリーニングブレード等
を用いた場合には、例えば、中間転写体が薄いフィルム
等で構成されていると、環境温度の変化によって中間転
写体のヤング率が変化し、中間転写体表面に凹凸が生じ
てクリーニングブレードとの接触状態が不安定になるこ
とがある。従って、クリーニングブレードにより擦り取
られなかったトナーは、そのまま転写体表面に残留して
トナーフィルミングを形成してしまうことになる。この
ようなトナーフィルミングは、トナー中に含まれている
シリカ等の電気絶縁物質が主成分となっており、このた
め、トナーフイルミングの堆積量によっては、中間転写
体での電気抵抗率を変化させてしまい、転写バイアス作
用が妨げられて転写効率を一定に保つことができなくな
り、この結果、画像抜け等を生じた異常画像が得られて
しまうことになる。
【0005】そこで、中間転写体表面に対して、回転す
るブラシを接触させてトナーフィルミングを除去する構
造が提案されている。しかし、このようなブラシによる
中間転写体のクリーニングにおいては、ブラシ等のトナ
ーフィルミング除去部材が経時的に劣化を来たし、具体
的には摩耗や毛倒れ等が発生し、トナーフィルミングの
除去効率が低下してしまうことがある。また、これとは
別に、ブラシを一様回数数によって駆動していると、ト
ナーフィルミングの層厚が厚い場合などには除去するま
での時間が長く必要となり、これによっても、トナーフ
ィルミングの除去効率が低下することになる。
【0006】そこで、本発明の目的は、上述した従来の
画像形成装置、特に、中間転写体のトナーフィルミング
除去における問題に鑑み、ブラシを用いた場合のトナー
フィルミング除去効率を低下させないで安定した画像品
質を得ることのできる画像形成装置を得ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、静電
潜像を顕像化したトナー像を担持する像担持体と、上記
像担持体上から転写されたトナー像を担持した状態で回
転駆動されることにより、上記トナー像を記録媒体に転
写させる行程に向け搬送する中間転写体を有する画像形
成装置において、上記中間転写体に当接可能かつ回転可
能なブラシからなり、上記中間転写体への当接時間の経
過に応じて上記ブラシが中間転写体に対して食い込む向
きに変位するトナーフィルミング除去部材を有し、この
トナーフィルミング除去部材は、上記中間転写体に当接
して回転を開始した時点の回転数とこの時点以外の回転
数とを変化させるようになっていることを特徴とする。
【0008】請求項2の発明は、静電潜像を顕像化した
トナー像を担持する像担持体と、上記像担持体上から転
写されたトナー像を担持した状態で回転駆動されること
により、上記トナー像を記録媒体に転写させる行程に向
け搬送する中間転写体を有する画像形成装置において、
上記中間転写体に当接可能かつ回転可能なブラシからな
り、上記中間転写体への当接時間の経過に応じて上記ブ
ラシが中間転写体に対して食い込む向きに変位するトナ
ーフィルミング除去部材を有し、このトナーフィルミン
グ除去部材は、上記中間転写体への当接期間に応じて、
その期間の初期とその後の時期とで回転数を変化させる
ようになっていることを特徴とする。
【0009】請求項3の発明は、請求項1または2記載
の画像形成装置において、トナーフィルミング除去部材
は、正逆回転可能であることを特徴とする。
【0010】請求項4の発明は、請求項1または2記載
の画像形成装置において、トナーフィルミング除去部材
は、中間転写体への当接期間が所定期間経過した時点で
回転方向を逆転されることを特徴とする。
【0011】
【0012】
【0013】
【作用】本発明によれば、トナーフィルミング除去部材
による除去期間が経過するにつれ、中間転写体への食い
込み量が増加されてトナーフィルミングの掻き取り量の
低下を抑えられる。また本発明によれば、トナーフィル
ミング部材を正逆回転させることによって、一方向への
毛倒れが矯正される。さらに本発明によれば、トナーフ
ィルミング部材による除去期間が所定期間経過すると、
今までと逆方向に回転することにより、倒れた毛を起こ
して矯正することができる。さらにまた本発明によれ
ば、トナーフィルミング部材による除去期間が長くなる
に従い回転数を変えられ、毛倒れ等による除去効率の低
下を補う状態とされる。そして本発明によれば、トナー
フィルミング除去部材が中間転写体に当接し始めた段階
において高回転数で回転させ、そしてこれ以後その回転
数以下に設定することによって、中間転写体に当接し始
めた段階でおおまかなトナーフィルミングの除去を行な
い、当接してから時間が経過した段階で上記回転数より
も低い回転数に設定することにより、徐々にトナーフィ
ルミングを除去するようにして確実にかつ丁寧にトナー
フィルミングを除くとともに中間転写体への損傷を抑え
るようにすることができる。
【0014】
【実施例】以下、図1乃至図6において、本発明の実施
例の詳細を説明する。
【0015】図1は、画像形成装置の一つであるカラー
複写機における中間転写体としてベルト(以下、中間転
写ベルトという)を用いた場合の複写機全体の概略構成
図であり、また、図2は、図1に示した感光体・中間転
写ベルト回りの拡大図である。以下に、本装置の構成・
動作を説明する。
【0016】カラー複写機は、後述するカラー画像読み
取り装置1とプリンタ部をなすカラープリンタ2とで構
成されており、このうち、カラー画像読み取り装置(以
下、カラースキャナーという)1は、原稿3の画像を照
明ランプ4、ミラー5ー1、5ー2、5ー3およびレンズ6を
介してカラーセンサー7に結像させるようになってお
り、原稿のカラー画像情報を、例えば、ブルー(Blu
e)、グリーン(Green)、レッド(Red)の色分解光毎に読
み取り、電気的な画像信号に変換する。なお、これら分
解光は、以下の説明において便宜上、B、G、Rと表現
する。そして、このカラースキャナー1で得たB、G、
Rの色分解画像信号強度レベルを基にして、画像処理部
(図示されず)で色変換処理を行ない、ブラック(以下、
BKと記す)、シアン(同、C)、マゼンタ(同、M)、イエ
ロー(同、Y)のカラー画像データを得る。
【0017】これを、次に述べるカラー画像記録装置
(以下、カラープリンターと称す)2によって、BK、
C、M、Yのトナーを用いて顕像化し、これらトナー像
を重ね合わして4色フルカラー画像を形成する。
【0018】次にカラープリンター2の概要を説明す
る。書き込み光学ユニットは、カラースキャナー1から
のカラー画像データを光信号に変換して原稿画像に対応
した光書き込みを行なうユニットであり、レーザ光源8
ー1からのレーザビームを駆動モータ8ー3により回転され
るポリゴンミラー8ー2を介して走査し、fθレンズ8ー
4、反射鏡8ー5をによって感光体ドラム9に走査光を導
き、静電潜像を形成するようになっている。
【0019】感光体ドラム9は、矢印の如く反時計方向
に回転するが、その回りには感光体クリーニングユニッ
ト(クリーニング前除電器を含む)10、除電ランプ1
1、帯電器12、電位センサー13、BK現像器14、
C現像器15、M現像器16、Y現像器17、現像濃度
パターン検知器18、中間転写ベルト19などの電子写
真複写行程を実行するための機器が配置されている。各
現像器は、図2において、静電潜像を現像するために現
像剤を感光体9に対向させるよう回転する現像スリーブ
(14ー1、15ー1、16ー1、17ー1)と、現像剤を汲み上
げ・攪拌するために回転する現像パドル(14ー2、15ー
2、16ー2、17ー2)および現像剤のトナー濃度検知セン
サー(14ー3、15ー3、16ー3、17ー3)などで構成され
ている。そして、現像動作の順序(カラー画像形成順序)
を、BK、C、M、Yとした場合につき、以下に説明す
る。但し、画像形成順序はこれに限定されるものではな
い コピー動作が開始されると、カラースキャナ1で所定の
タイミングによりBK画像データの読み取りがスタート
し、この画像データに基づきレーザー光による光書き込
み・潜像形成が始まる(以下、BK画像データによる静電
潜像をBK潜像と称す。C、M、Yについても同じ)。こ
のBK潜像の先端部からの現像が行なえるように、BK現
像器14の現像位置に潜像先端部が到達する前に現像ス
リーブ14ー1を回転開始させてBK潜像をBKトナーで現
像する。そして以後、BK潜像領域の現像動作を続ける
が、BK潜像後端部がBK現像位置を通過した時点で現像
不作動状態にする。これは少なくとも、次のC画像デー
タによるC潜像先端部が到達する前に完了させる。
【0020】さて、感光体9に形成したBKトナー像
は、感光体と等速駆動されている中間転写ベルト19の
表面に転写される(以下、感光体から中間転写ベルトへ
のトナー像転写をベルト転写と称す)。ベルト転写は、
感光体9と中間転写ベルト19が接触状態において、転
写バイアスローラ20に所定のバイアス電圧を印加する
ことで行う。なお、中間転写ベルト19には、感光体9
に順次形成されるBK、C、M、Yのトナー像を同ー面
に順次位置合せして4色重ねのベルト転写画像を形成
し、その後、転写紙に一括転写を行う。この中間転写ベ
ルトユニットの構成・動作については後述する。
【0021】ところで、感光体9側ではBK工程の次に
C工程に進むが、所定のタイミングによってカラースキ
ャナー1によるC画像データ読み取りが始まり、その画
像データによるレーザー光書き込みにより、C潜像を形
成する。C現像器15は、その現像位置に対して、先の
BK潜像後端部が通過した後で、かつ、C潜像の先端が
到達する前に現像スリーブ15ー1を回転開始して剤の穂
立てを行い、C潜像をCトナーで現像する。以後、C潜
像領域の現像を続けるが、潜像後端部が通過した時点
で、先のBK現像器の場合と同様にC現像スリーブ15ー
1上の剤穂切りを行う。これもやはり次のM潜像先端部
が到達する前に完了させる。なお、M、およびYの工程
については、それぞれの画像データ読み取り・潜像形成
・現像の動作が上述のBK・Cの工程と同様であるので
説明は省略する。
【0022】次に、中間転写ベルトユニットについて説
明する。
【0023】中間転写ベルト19は、駆動ローラ21、
ベルト転写バイアスローラ20、および従動ローラ群に
張架されており、図示されない駆動モータにより後述の
如く駆動制御される。
【0024】ベルトクリーニングユニット22は、図2
に示すように、ブラシローラ22ー1、ゴムブレード22
ー2、およびベルトからの接離機構22ー3などで構成され
ており、1色目のBK画像をベルト転写した後の、2、
3、4色目をベルト転写している間は、接離機構22ー3
によってベルト面から離間させられるようになってい
る。
【0025】紙転写ユニット23は、紙転写バイアスロ
ーラー23ー1、ローラークリーニングブレード23ー2、
およびベルトからの接離機構23ー3などで構成されてい
る。バイアスローラー23ー1は、通常、ベルト19面か
ら離間しているが、中間転写ベルト19面に形成された
4色の重ね画像を転写紙に一括転写する時には、タイミ
ングを設定されて接離機構23ー3により押圧され、ロー
ラー23ー1によって所定のバイアス電圧を印加しながら
紙へトナー像の転写を行う。なお、転写紙24は、図1
に示すように、給紙ローラー25、レジストロラー26
によって、中間転写ベルト面の4色重ね画像の先端部が
紙転写位置に到達するタイミングに合わせて給紙され
る。
【0026】さて、中間転写ベルト19の動き方は、1
色目のBKトナー像のベルト転写が後端部まで終了した
後の動作方式として次の3通りが考えられるが、このな
かの1方式かまたはコピーサイズに応じて(コピー速度
面などで)効率的な方式の組合わせによって動作させ
る。
【0027】1)ー定速往動方式 これは、第1番目の色のトナー像を転写された後におい
ても、一定速度により転写ベルトの移動を継続させる方
式であり、この方式の場合には、感光体9側で可視像処
理される次の色のトナー像の画像先端と中間転写ベルト
19上での画像先端とが合致するようにタイミングを設
定されて画像処理が行なわれる。そして、そのための行
程は次のとおりである。 BKトナー像のベルト転写後も、そのままー定速で往
動を続ける。 そして、ベルト19面上のBK画像先端位置が、再び
感光体9との接触部のベルト転写位置に到達した時、感
光体9側は次のCトナー像の先端部が丁度その位置にく
るように、タイミングを採って画像形成されている。そ
の結果、C画像はBK画像に正確に位置合せして中間転
写ベルト19上に重ねてベルト転写される。 その後も同様動作によってM、Y画像工程に進み、4
色重ねのベルト転写画像を得る。 4色目のYトナー像ベルト転写工程に引き続きそのま
ま往動しながらベルト面上の4色重ねトナー像を、上記
したように転写紙24にー括転写する。
【0028】2)スキップ往動方式 これは、第1番目の色のトナー像を転写された後、感光
体から転写ベルトを離間させ、第1番目の色のトナー像
を転写する場合よりも高速で今までと同じ方向に移動さ
せ、所定量を移動した時点で、当初の移動速度に切り換
えて、再度、感光体に当接させる方式である。この方式
は、例えば、転写ベルトの長さに対して転写される画像
の長さが短い場合に実行され、感光体側での作像のため
のサイクルタイムが長くなるのを防止できるものであ
り、このための行程は次のとおりである。 BKトナー像のベルト転写が終了したら、感光体9面
からベルト19を離間させ、そのままの往動方向に高速
スキップさせて所定量を移動したら当初の往動速度に戻
す。またその後再び感光体9にベルト19を接触させ
る。 そして、ベルト19面上のBK画像先端位置が再びベ
ルト転写位置に到達した時、感光体9側は次のCトナー
像の先端部が丁度その位置にくるようにタイミングを取
って画像形成されている。その結果、C画像はBK画像
に正確に位置合わせして重ねてベルト転写される。 その後も同様動作によってM、Y画像工程に進み4色
重ねのベルト転写画像を得る。 4色目のYトナー像ベルト転写工程に引き続きそのま
まの往動速度で、ベルト19面上の4色重ねトナー像を
転写紙24に一括転写する。
【0029】3)往復動(クイックリターン)方式 これは、第1番目の色のトナー像を転写された後、感光
体から転写ベルトを離間させ、今までよりも高速で逆方
向に転写ベルトを移動させて、前に転写されたトナー像
の位置を、感光体に担持されている次の色のトナー像の
位置に合致させた状態で待機し、再度、転写ベルトを感
光体に当接させて感光体と同方向に移動を開始するよう
にし、この動作を最終色のトナー像の転写まで継続させ
る方式である。この方式は、転写ベルト上の画像位置を
感光体の画像位置に合わせる場合の制御に関していう
と、転写ベルトを順方向に移動させるのでなく、今まで
進行した移動量のみを逆行させるだけであるので転写ベ
ルトの移動量をそれほど確保しなくて済むことを考慮す
れば、制御が簡単になるものであり、このための行程は
次のとおりである。 BKトナー像のベルト転写が終了したら、感光体9面
からベルト19を離間させ、そして往動を停止させると
同時に逆方向に高速リターンさせる。
【0030】リターンは、ベルト19面上のBK画像先
端位置がベルト転写相当位置を逆方向に通過し、さらに
予め設定された距離分を移動した後に停止させて待機状
態にする。 次に感光体9側のCトナー像の先端部がベルト転写位
置より手前の所定位置に到達した時点に、中間転写ベル
ト19を再び往動方向にスタートさせる。またベルト1
9を感光体9面に再び接触させる。この場合も、C画像
がベルト19面上でBK画像に正確に重なるような条件
に制御されてベルト転写される。 その後も同様動作によってM、Y画像工程に進み4色
重ねのベルト転写画像を得る。 4色目のYトナー像のベルト転写工程に引き続き、リ
ターンせずにそのままの速度で往動して、ベルト19面
上の4色重ねトナー像を転写紙24に一括転写する。
【0031】さて、中間転写ベルト面から4色重ねトナ
ー像を一括転写された転写紙24は、図1において、紙
搬送ユニット27で定着器28に搬送され、所定温度に
コントロールされた定着ローラ28ー1と加圧ローラー2
8ー2とでトナー像を溶融定着してコピートレイ29に搬
出されフルカラーコピーを得る。
【0032】なお、ベルト転写後の感光体9は、感光体
クリーニングユニット10(クリーニング前除電器10ー
1、ブラシローラ10ー2、ゴムブレード10ー3)で表面を
クリーニングされ、また、除電ランプ11で均一に除電
される。
【0033】さらに、転写紙24にトナー像を転写した
後の中間転写ベルト19は、クリーニングユニット22
を再び接離機構22ー3で押圧して表面をクリーニングさ
れる。また、リピートコピーの時は、カラースキャナ1
の動作および感光体9への画像形成は、1枚目のY(4
色目)画像工程に引き続き所定のタイミングで2枚目の
BK(1色目)画像工程に進む。さらに、中間転写ベルト
19は、1枚目の4色重ね画像を転写紙へ一括転写する
工程に引き続き、表面をクリーニングユニット22でク
リーニングされた領域に、2枚目のBKトナー像がベル
ト転写されるようにする。その後は、1枚目と同様動作
になる。
【0034】なお、図1において、転写紙カセット3
0、31、32、33には、各種サイズの転写紙が収納
されており、操作パネル(図示なし)で指定されたサイズ
紙の収納カセットからタイミングを採ってレジストロー
ラ26の方向に向けて給紙、搬送される。なお、符号3
4はOHP用紙や厚紙などの手差し給紙トレイを示して
いる。
【0035】以上までは4色フルカラーを得るコピーモ
ードの説明であったが、3色コピーモード、2色コピー
モードの場合は指定された色と回数の分について上記同
様の動作を行うことになる。また、単色コピーモードの
場合は、所定枚数が終了するまでの間、その色の現像器
のみを現像作動(剤穂立て)状態にするとともに、中間転
写ベルト19は、感光体9面に接触したまま往動方向に
ー定速駆動し、さらにベルトクリーナー22もベルト1
9に接触したままの状態でコピー動作を行う。
【0036】一方、中間転写ベルト19には、図3に示
すように、これが掛け回されているプーリの一つに対向
する位置にトナーフィルミング除去装置35が配置され
ている。トナーフイルミング除去装置35は、本実施例
の場合、回転可能なステンレス製のループブラシ35A
によって構成されており、このブラシ35Aは、例え
ば、50μmの太さのステンレスワイヤーが用いられ、
中間転写ベルト19に対して接触した場合の面積を大き
くできるようにループ状に植毛されているものであり、
ループの集合密度を600ループ/平方インチに設定さ
れている。また、ループブラシ35Aは、図3におい
て、図示されない揺動部材の自由端に支持されて中間転
写ベルト19に対し接離可能に設けられており、通常時
には、中間転写ベルト19から離間し、そして、当接し
たときには中間転写ベルト19の表面から1mm程度食
い込ませられるようになっている。このトナーフィルミ
ング除去装置35は、複写が、例えば、1000回実行
される毎にループブラシ35Aを中間転写ベルト19に
当接させ、500rpmの回転数を以って、中間転写ベ
ルト19との対向位置で相対方向に移動する方向に回転
して中間転写ベルト19表面を摺擦するようになってい
る。なお、このトナーフィルミング除去動作が行なわれ
ているときには、前述した画像形成処理が行なわれてい
ないこと勿論である。
【0037】ところで、トナーフィルミング装置35
は、ループブラシ35Aを中間転写ベルト19に当接さ
せる回数が増加するに従い、経時的な変化として、毛倒
れや繊維のほつれあるいは異物の付着などが起こり、こ
れによって、中間転写ベルト19の表面に当接した場合
の接触圧が変化したり接触すべき箇所が接触しなくなる
ことがあるので、本実施例においては、このような事態
を回避するようになっている。すなわち、ループブラシ
35Aは、中間転写ベルト19に対する当接時間を計時
され、時間経過に応じて、中間転写ベルト19への当接
条件を変化させるようになっており、その当接条件とし
ては、図4に示すように、当接時間の経過に従い中間転
写ベルト19への食い込み量を増加させる方向に変化さ
せるようになっている。
【0038】本実施例は以上のような構成であるから、
中間転写ベルト19によるトナー像の一括転写回数が1
000回に達すると、トナーフイルミング除去装置35
のループブラシ35Aが中間転写ベルト19に当接す
る。そして、このループブラシ35Aの当接時間が図示
しないタイマにより計時され、経過時間に応じて、中間
転写ベルト19に対するループブラシ35Aの食い込み
量が補正される。本実施例によれば、中間転写ベルト1
9への当接時間が経過して、ループブラシ35Aの経時
的な変化として、毛倒れや繊維のほつれが生じて中間転
写ベルト19への当接条件が変化しても、中間転写ベル
ト19への接触圧力等のトナーフィルミングを掻き取る
ための条件を一定化することができるので、トナーフィ
ルミング除去効率を低下させないようにすることができ
る。
【0039】また、上述したトナーフィルミング除去装
置35におけるループブラシ35Aの毛倒れや繊維のほ
つれによるトナーフィルミング除去効率の低下を抑える
構成としては、ループブラシ35Aを正逆回転可能なも
のとし、中間転写ベルト19に当接した時間が、例えば
30分等のように所定時間を経過した後、回転方向を反
転させて毛倒れや繊維のほつれを矯正するようにしても
よい。この場合には、ループブラシ35Aの駆動源とし
て直流モータを用い、このモータへの給電極性を反転さ
せることによって、上述した回転方向を切り換えるよう
にするとともに、中間転写ベルト19側の駆動源におい
ても、ベルトの移動方向を反転させるように構成する。
【0040】一方、本発明においては、上述したループ
ブラシ35Aの回転数を常に同じにした場合、トナーフ
ィルミングの厚さによっては、それを除去するまでの時
間が比較的長く必要になる点に着目し、短時間でトナー
フィルミングの除去を完了させるようになっている。す
なわち、トナーフィルミング除去開始からさほど時間が
経過していない段階では、トナーフィルミングの除去を
おおまかに行なって大量に除去するようにし、そして時
間が経過した段階ではトナーフィルミングの除去を徐々
に行なうようになっている。これは、除去動作開始段階
では中間転写ベルト19の表面とループブラシ35Aと
の摺擦機会が少ないことを踏まえて大量に掻き取るよう
にし、そして除去動作開始から時間が経過した段階、換
言すれば、トナーフイルミングが除去されていくことに
よりループブラシ35Aが中間転写ベルト19を摺擦す
る危険がある段階においては徐々にかつ丁寧に掻き取る
ようにして確実にトナーフイルミングを除去すると共に
中間転写ベルトを摺擦した場合でも中間転写ベルト19
の表面への損傷を小さくするためである。このため、ル
ープブラシ35Aは、トナーフィルミング除去動作の開
始段階で高回転とされ、そしてこの回転による所定時間
経過後にはこの回転数以下になるように回転数が設定さ
れている。本発明者は、ループブラシ35Aの回転時間
と回転数との関係について実験したところ、トナーフィ
ルミング除去動作開始段階で中間転写ベルトの移動速度
を700mm/sとし、これに対してループブラシ35Aの回
転数を800/rpmとしてトナーフィルミングを除去し、そ
して、除去動作開始から1分経過後には、中間転写ベル
ト19の移動速度を180mm/rpmとし、ループブラシ35
Aの回転数を500rpmとした場合、トナーフィルミングを
完全に除去するまでの時間が5分で終了し、一定回転数
の場合に要した7分に比べて2分短縮できる結果を得
た。なお、この場合の中間転写ベルトの移動速度の変化
は、トナーフイルミング除去動作開始段階では大まか、
かつ、大量に除去することができるようにするためと、
所定時間経過後での丁寧な掻き取り及び中間転写ベルト
19への損傷を抑えるためである。また、上述した回転
数を変更する時期として設定される所定時間は、トナー
フィルミングを形成するトナーあるいはトナーフイルミ
ングを付着させるベルト側の材質等によるトナーフィル
ミングの堆積条件の違いを踏まえ、いずれの場合におい
てもループブラシ35Aによる中間転写ベルト19への
摺擦が発生しない時期に見合う時間に設定されている。
【0041】次に、本発明においては、前述したループ
ブラシの経時変化として現われる毛倒れや繊維のほつれ
がトナーフイルミング除去効率に悪影響を及ぼすことを
回転数あるいは当接時間の変化によって解消するように
もなっている。すなわち、図5は、本発明の別実施例に
よる画像形成装置のトナーフイルミング装置における回
転数特性を示した線図であり、この線図において、ルー
プブラシ35Aの回転数は、中間転写ベルト19への当
接時間が経過するに従って高回転化するようになってい
る。また、図6は、本発明の他の実施例による画像形成
装置のトナーフイルミング除去装置35における当接時
間に関する特性を示した線図であり、この線図におい
て、中間転写ベルト19に対するループブラシ35Aの
当接時間をトナーフィルミング除去動作の経過に従い長
くするようになっている。
【0042】このような特性を設定した実施例において
は、ループブラシ35Aの経時的な変化が生じた場合に
おいても、変化したままの状態で、中間転写ベルト19
に対するループブライ35Aの摺擦回数を増やすように
して、トナーフィルミングの除去効率を低下させないよ
うにすることができる。
【0043】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、中間転写
体に当接するブラシによりトナーフイルミングを除去す
る場合に、上記ブラシの当接条件として、ブラシによる
除去時間の経過に応じて中間転写体への食い込み量が増
加するように変化させるようにしたので、毛倒れや繊維
のほつれ等による接触条件の変化によるトナーフイルミ
ングの掻き取り不良を未然に防止することができる。ま
た、毛倒れや繊維のほつれをブラシの正逆回転設定によ
り矯正することができる。従って、ブラシを用いた場合
に発生する経時変化によって、トナーフィルミングの除
去効率が変化するのを防止して、中間転写体での転写効
率を妨げないで良好な画像品質を得ることができる。
【0044】さらに本発明によれば、トナーフィルミン
グ除去動作開始段階と開始から所定時間経過後とでブラ
シの回転数を変化させるようにしたので、除去動作開始
段階では大まかにかつ大量の除去が行なえ、そして、所
定時間経過後においては丁寧にかつ徐々に掻き取るよう
にして確実にトナーフイルミングを除去できるようにす
ると共に中間転写体への損傷を未然に防止することがで
きる。従って、トナーフイルミングの確実な除去が行な
えることにより、中間転写体での転写効率の変化を抑え
て良好な画像品質を得ることが可能になる。そして本発
明によれば、ブラシの経時変化に応じて、ブラシの回転
数あるいは中間転写体への当接時間を変化させるように
したので、経時変化が生じていても、その状態での中間
転写体への摺擦回数を増加させてトナーフイルミングの
除去効率を低下させないようにすることができる。従っ
て、これによっても、トナーフイルミングの確実な除去
により、中間転写体での転写効率の変化を抑えて良好な
画像品質を得ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置のひとつであるカラー複
写装置の概略構成を示す配置図である。
【図2】図1に示したカラー複写装置における感光体・
中間転写ベルト回りの拡大図である。
【図3】図1に示した画像形成装置における中間転写ベ
ルトのトナーフィルミング除去装置を示す模式的な配置
図である。
【図4】図4に示したトナーフィルミング除去装置の特
性を説明するための線図である。
【図5】図3に示したトナーフイルミング除去装置の他
の特性を説明するための線図である。
【図6】図3に示したトナーフイルミング装置の別の特
性を説明するための線図である。
【符号の説明】
1 カラー画像読み取り装置(カラースキャナー) 2 カラー画像記録装置(カラープリンター) 9 感光体ドラム 10 感光体クリーニングユニット 19 中間転写ベルト 35 トナーフィルミング除去装置 35A ループブラシ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−296787(JP,A) 特開 昭57−109970(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/16 G03G 21/10

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】静電潜像を顕像化したトナー像を担持する
    像担持体と、上記像担持体上から転写されたトナー像を
    担持した状態で回転駆動されることにより、上記トナー
    像を記録媒体に転写させる行程に向け搬送する中間転写
    体を有する画像形成装置において、 上記中間転写体に当接可能かつ回転可能なブラシからな
    り、上記中間転写体への当接時間の経過に応じて上記ブ
    ラシが中間転写体に対して食い込む向きに変位するトナ
    ーフィルミング除去部材を有し、このトナーフィルミン
    グ除去部材は、上記中間転写体に当接して回転を開始し
    た時点の回転数とこの時点以外の回転数とを変化させる
    ようになっていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】静電潜像を顕像化したトナー像を担持する
    像担持体と、上記像担持体上から転写されたトナー像を
    担持した状態で回転駆動されることにより、上記トナー
    像を記録媒体に転写させる行程に向け搬送する中間転写
    体を有する画像形成装置において、 上記中間転写体に当接可能かつ回転可能なブラシからな
    り、上記中間転写体への当接時間の経過に応じて上記ブ
    ラシが中間転写体に対して食い込む向きに変位するトナ
    ーフィルミング除去部材を有し、このトナーフィルミン
    グ除去部材は、上記中間転写体への当接期間に応じて、
    その期間の初期とその後の時期とで回転数を変化させる
    ようになっていることを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の画像形成装置にお
    いて、トナーフィルミング除去部材は、正逆回転可能で
    あることを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】請求項1または2記載の画像形成装置にお
    いて、トナーフィルミング除去部材は、中間転写体への
    当接期間が所定期間経過した時点で回転方向を逆転され
    ることを特徴とする画像形成装置。
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