JP4000471B2 - 給紙カセット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置の給紙装置に用いられ、紙等のシート状の記録媒体を収容しかつこの記録媒体を押し上げるリフト板を有する給紙カセットの技術分野に属し、特に、記録媒体の複数種のサイズ等に対応するため伸縮可能な給紙カセットの技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来、画像形成装置の給紙装置においては、自動的に紙を転写ユニットに供給するために給紙カセットが用いられている。そして、この従来の給紙カセットには、複数種のサイズの紙に対応できること、画像形成装置の小型化に対応できること、および紙補給等によるカセットの画像形成装置への着脱が容易であること等の要求により、伸縮可能な伸縮カセットとして構成された給紙カセットが種々提案されている。この給紙カセットは、カセット本体とこれに相対移動可能に設けられたカセット延長部とからなり、ロック部材によりこれらのカセット本体とカセット延長部が短縮状態と伸張状態とにロックされるようになっている。
【0003】
従来の伸縮カセットとしては、カセット本体であるメインカセットとこれに相対移動可能に設けられたカセット延長部であるスライドカセットとからなり、メインカセットには紙の前端部を給紙ローラに押し上げるためにリフト板を起伏回動可能に設けるとともに、スライドカセットには紙の後端を規制する後端ガイドをカセットの長手方向(前後方向)に位置調整可能に設け、更に、スライドカセットに設けたロック部材をメインカセットに設けた被係合部に係合することでカセットの伸縮をロックするようにした伸縮カセットが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、従来の他の伸縮カセットとしては、カセット本体であるカセットベースとこれに相対移動可能に設けられたカセット延長部であるカセットエクステンションとからなり、カセットベースには紙の前端部を給紙ローラに押し上げるためにリフトプレートを起伏回動可能に設けるとともに、カセットエクステンションには紙の後端を規制するペーパーリアガイドをカセットの長手方向(前後方向)に位置調整可能に設け、更に、カセットベースに設けたロック部材をカセットエクステンションに設けた被係合部に係合することでカセットの伸縮をロックするようにした伸縮カセットが知られている(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】
特開平9−110191号公報(段落番号[0017]〜[0020]、[0022]、[0024]、[0028]、[0031]、[0034]、[図1]〜[図5]等)
【特許文献2】
特開平6−48590号公報(段落番号[0011]〜[0013]、[0016]、[0017]、[図1]〜[図3]等)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、カセット本体側に紙を押し上げるリフト板を起伏回動可能に備え、カセット延長部側に紙の後端を支持する後端ガイドを備えた伸縮カセットにおいては、リフト板が起き上がり方向に回動すると、リフト板の上の紙の前端が次第に後方に位置ずれするという問題がある。このような位置ずれが生じると、給紙ローラが最上位置の紙の前端部を捕獲し難くなってしまう。
【0006】
しかしながら、前述の特許文献1および2に開示されている伸縮カセットでは、いずれも、カセット延長部側の後端ガイドの位置を紙サイズに応じて調整できるものの、カセット本体側のリフト板が起き上がり方向に回動しても、後端ガイドの位置は変化しない。このため、リフト板の起き上がり方向の回動による前述の問題を効果的に解消することは難しい。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、リフト板の起き上がり方向の回動による記録媒体の位置ずれを効果的に防止することのできる給紙カセットを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前述の課題を解決するために、請求項1の発明の給紙カセットは、記録媒体を押し上げるリフト板が起伏回動可能に設けられたカセット本体と、このカセット本体に相対移動可能に設けられ、前記記録媒体の後端を支持する後端ガイドが前後方向に移動可能に設けられたカセット延長部とを少なくとも備え、前記カセット本体に対して前記カセット延長部が相対移動することで伸張状態と短縮状態とに伸縮する給紙カセットにおいて、前記カセット延長部にスライド板が前後方向にスライド可能に設けられているとともにこのスライド板に前記後端ガイドが設けられており、前記リフト板の少なくとも起き上がり方向の回動に連動して前記後端ガイドが前方移動するように前記リフト板と前記後端ガイドが設けられた前記スライド板とを連結する連結手段を備えていることを特徴としている。
【0009】
また、請求項2の発明は、前記連結手段はスライド板繋合部を備えるとともに、前記スライド板は、前記短縮状態で前記スライド板繋合部が嵌脱可能な繋合用溝と前記伸張状態で前記スライド板繋合部が嵌脱可能な繋合用溝とを備え、前記短縮状態で、前記スライド板繋合部が嵌脱可能な繋合用溝に嵌合することで前記連結手段と前記スライド板とが互いに繋合されるとともに、前記伸張状態で、前記スライド板繋合部が嵌脱可能な繋合用溝に嵌合することで前記連結手段と前記スライド板とが互いに繋合されることで、前記連結手段が前記短縮状態に設定されたときと前記伸張状態に設定されたときとで共通にされていることを特徴としている。
更に、請求項3の発明は、前記カセット延長部と前記スライド板との間に、前記スライド板を常時前記カセット延長部の後壁の方へ付勢する圧縮ばねが設けられていることを特徴としている。
更に、請求項4の発明は、前記後端ガイドが前記スライド板に前後方向の位置を調整可能に設けられていることを特徴としている。
【0010】
更に、請求項5の発明は、前記カセット本体と前記カセット延長部とを、前記短縮状態に設定されたときおよび前記伸張状態に設定されたときにロックするロック手段を備えていることを特徴としている。
更に、請求項6の発明は、前記連結手段と前記ロック手段が一体にされていることを特徴としている。
更に、請求項7の発明は、前記連結手段が前記リフト板と前記後端ガイドが設けられた前記スライド板とを連結解除可能に連結していることを特徴としている。
【0011】
更に、請求項8の発明は、前記連結手段が前記リフト板と前記後端ガイドが設けられた前記スライド板とを連結解除可能に連結しており、前記ロック手段によるロック動作およびロック解除動作と前記連結手段による連結動作および連結解除動作とがそれぞれ互いに連動して行われること特徴としている。
【0012】
【発明の作用および効果】
このように構成された本発明の給紙カセットにおいては、リフト板と後端ガイドが設けられたスライド板とが連結手段により連結される。したがって、リフト板の少なくとも起き上がり方向の回動に連動して後端ガイドとともにスライド板が前方へ移動するようになる。このため、給紙カセット内に収容されている記録媒体の後端が後端ガイドにより前方へ押圧される。したがって、リフト板が起き上がり方向に回動しても、記録媒体の前端部が後ずさりして位置ずれすることなく、この前端部を給紙ローラに確実に捕獲させることができる。これにより、給紙ローラにより最上位置の記録媒体から順に安定して確実に給紙することができる。
【0013】
また、カセット延長部に前後方向にスライド可能に設けられたスライド板に後端ガイドを設けるとともに、連結手段がカセット本体とスライド板とを連結することで、カセット延長部に後端ガイドを安定して設けることができ、しかも後端ガイドをリフト板の回動に確実に連動させることができる。
更に、連結手段を、短縮状態に設定されたときと伸張状態に設定されたときとで共通にすることで、連結手段の構成を簡略化できるとともに、連結手段の操作を容易にできる。
更に、圧縮ばねのばね力でスライド板が常時カセット延長部の後壁の方へ付勢されることで、リフト板とスライド板とのがたを解消することができる。
【0014】
更に、後端ガイドをスライド板に前後方向の位置を調整可能に設けることで、従来の給紙カセットの場合と同様に後端ガイドの位置を記録媒体の複数種のサイズに柔軟に対応させることができる。
更に、カセット本体とカセット延長部とを、短縮状態と伸張状態とにロックするロック手段と連結手段とを一体に構成することで、ロック手段と連結手段の構成を簡略化でき、しかもロック手段と連結手段の各操作を容易にすることができる。
更に、ロック手段によるロック動作およびロック解除動作と連結手段による連結動作および連結解除動作とを、それぞれ互いに連動して行うようにすることで、伸縮カセットの伸縮操作を時間および手間をかけることなく、簡単に行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて、本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明の給紙カセットの実施の形態の一例が用いられている画像形成装置を概略的に示す図である。
【0016】
図1に示すように、この例の画像形成装置1は、概略的には、露光ユニット2、ロータリ式現像装置等の現像ユニット3、露光ユニット2によって露光されて静電潜像が形成されるとともにこの静電潜像が現像ユニット3からのトナーによって現像されてトナー像が形成される像担持体4、無端状の転写ベルトからなる中間転写媒体5、像担持体4上のトナー像を中間転写媒体5に一次転写する一次転写ユニット6、中間転写媒体5上に一次転写されたトナー像を紙等の記録媒体(以下、説明の便宜上紙を例に説明する)7に二次転写する二次転写ユニット8、収容された紙7を二次転写ユニット8に給送する給紙装置9、紙7に二次転写されたトナー像を定着する定着ユニット10、および定着ユニット10で定着されて所定の画像が形成された紙7を収容する排紙トレイ11からなっている。
その場合、画像形成装置1には、紙7が給紙装置9から二次転写ユニット8および定着ユニット10を介して排紙トレイ11に搬送する第1搬送路12と、両面画像形成のために、定着ユニット10から排出されかつ片面に定着画像が形成された紙7を他面に二次転写可能に反転して再び二次転写ユニット8に搬送する第2搬送路13とが設定されている。
【0017】
給紙装置9は、紙7をそれぞれ収容する2個の第1および第2カセット14,15を備えており、これらの第1および第2カセット14,15は上下2段に配置されている。そして、第1および第2カセット14,15は、いずれも図1において画像形成装置本体1aに右方から挿入されて装着されるとともに、画像形成装置本体1aから右方へ引き出されて取り外されるようになっている。また、第1および第2カセット14,15は、いずれも図1に実線で示す短縮した状態と図1に二点差線で示す伸張した状態との間で伸縮可能な伸縮カセットとして形成されている。
【0018】
なお、本発明では、カセットはこれらの2つに限定されるものではなく、1つ以上任意の数だけ設けることができる。複数個のカセットを設ける場合は、それらのカセットは上下複数段に配置される。その場合、画像形成装置本体1aに所望の複数個のカセットを最初からその所望の個数に固定して設けることもできるし、また、画像形成装置本体1aに所定数のカセットを配設し、その後に更に1個以上の所望の数だけ増設することもできる。この説明では、説明の便宜上、画像形成装置1が2個の第1および第2カセット14,15を備えているものとする。第1カセット14は画像形成装置本体1aに最初から設けられる本体カセットであり,また、第2カセット15は第1カセット14の下に増設した増設カセットである。その場合、本発明では、第2カセット15が装着される本体増設部も画像形成装置本体1aとする。
【0019】
第1および第2カセット14,15は、それらの深さが異なるだけで、基本的な構成は実質的に互いに同じである。したがって、増設カセットである第2カセット15について説明し、第1カセット14の説明は省略する。
図2は伸張した状態の第2カセット15を示し、(a)は上面図、(b)は下面図であり、また、図3は短縮した状態の第2カセット15を示し、(a)は上面図、(b)は下面図である。
【0020】
図2(a),(b)および図3(a),(b)に示すように、第2カセット15は、カセット本体16と、カセット延長部17とから構成されている。カセット本体16は、底部16aと、この底部16aの左右両サイドにそれぞれ立設された左右側壁16b,16cと、底部16aの前側(図1において画像形成装置1の右側;図2において下側)に立設された前壁16dとを有している。図4(a)に示すように、左側壁16bは所定の間隙16eをおいて配置される二重側壁からなっている。図示しないが、右側壁16cも左側壁16bと同形状に形成されており、この右側壁16cの場合は左側壁16bの形状と左右対称にされている。
【0021】
また、カセット延長部17は、底部17aと、この底部17aの左右両サイドにそれぞれ立設された左右側壁17b,17cと、底部17aの後側(画像形成装置1の奥側;図2において上側)に立設された後壁17dとを有している。図4(b)に示すように、左側壁17bは所定形状のリブ17eが形成されて強度が高められている。図示しないが、右側壁17cも同形状に形成されており、この右側壁17cの場合は左側壁17bの形状と左右対称にされている。
【0022】
そして、図4(c)に示すようにカセット延長部17の左右側壁17b,17cがそれぞれカセット本体16の対応する左右側壁16b,16cの間隙17e内に摺動可能に挿入されあるいは間隙17eから引き出されることにより、カセット延長部17がカセット本体16に対して相対移動することで縮小あるいは伸張可能に設けられる。その場合、第2カセット15が図3(a)および(b)に示す短縮状態に設定されたときは、カセット本体16の底部16aの下にカセット延長部17の底部17aが位置するようになっている。
【0023】
更に、図2(a)および図3(a)に示すようにカセット本体16の後端部には、ロック手段である左右一対のロックレバー18,19がそれぞれ左右方向に移動可能に設けられている。これらのロックレバー18,19は、カセット本体16とカセット延長部17とを伸張状態および短縮状態で互いに相対移動不能にロックするものである。
【0024】
図5(a)および(b)に示すように、左側のロックレバー18には、ユーザーの指が当たってロックレバー18を移動させる操作突起20が立設されているとともに、ロック用突起21が突設されている。このロック用突起21は、図2(a)に示すカセット延長部17に設けられた左側のロック用溝17f,17gに選択的に嵌合可能となっている。また、ロックレバー18には、弾性変形可能に形成された弾性部22,23が形成されている。これらの弾性部22,23には、それぞれクリック用突起24,25が設けられている。
【0025】
図6(a)に示すように、このロックレバー18はカセット本体16の底部16aに、この底部16aの後端部に形成された左右方向のガイド溝16fにガイドされかつ押さえ部16g,16hにより押さえられながら左右方向に相対的に摺動可能に設けられている。また、ガイド溝16fには、非ロック位置クリック用溝16i,16jとロック位置クリック用溝16k,16mとが設けられており、これらの溝16i,16j,16k,16mには、それぞれ対応するクリック用突起24,25が選択的に係合可能となっている。
【0026】
右側のロックレバー19も左側のロックレバー18と同じ構成を有している。すなわち、左側のロックレバー18と同じ符号を用いて説明すると、右側のロックレバー19も左側のロックレバー18と同じ操作突起20、ロック用突起21、弾性部22,23およびクリック用突起24,25を有しており、その場合、これらは左側のロックレバー18と左右対称に設けられている。また、ロックレバー19のロック用突起21は、図2(a)に示すカセット延長部17に設けられた右側のロック用溝17h,17iに選択的に嵌合可能となっている。更に、右側のロックレバー19は、左側のロックレバー18と同様に、カセット本体16の底部16aの後端部に形成された左右方向のガイド溝16fにガイドされかつ押さえ部16g,16hにより押さえられながら左右方向に摺動可能に設けられている。更に、右側のロックレバー19をガイドする左右方向のガイド溝16fには、左側のロックレバー18のガイド溝16fと同様に、非ロック位置クリック用溝16i,16j、ロック位置クリック用溝16k,16mが設けられているとともに、これらの溝16i,16j,16k,16mには、それぞれ対応するクリック用突起24,25が選択的に係合可能となっている。
【0027】
図1、図2(a)および図3(a)に示すように、カセット本体16には、紙7の前端を上方に押し上げる金属製のリフト板26が設けられている。図7(a)に示すように、リフト板26の後端側の左右側縁には、左右の回動アーム27,28が上方に突出して設けられている。図2(a)に示すように、各回動アーム27,28は、それぞれカセット本体16の左右側壁16b,16cに左右の回転軸29a,29bを中心に回動可能に支持されている。そして、図示しない板ばねにより、リフト板26は常時起き上がり方向に付勢されている。
【0028】
一方、図2(a)に示すようにカセット延長部17には、その左右中心位置に金属製のスライド板30がカセット延長部17の長手方向(前後方向)に延びる左右のガイド31,32に沿ってスライド可能に設けられている。その場合、図2(a),(b)および図3(a),(b)に示すようにカセット延長部17とスライド板30との間に圧縮ばね33が縮設されており、この圧縮ばね33のばね力により、スライド板30が常時後方に付勢されている。
【0029】
このスライド板30の左右中心位置には、紙7の後端を支持する後端ガイド34がカセット延長部17の長手方向に沿って移動可能に立設されている。この後端ガイド34はセット延長部17の長手方向(前後方向)の任意の位置に調整され可能に位置決めされている。その場合、その位置決め機構は従来の給紙カセットに設けられている後端ガイドの位置決め機構と同じ機構を用いることができるので、その説明は省略する。
図8に示すように、スライド板30はその前後右左に4つのアーム30a,30b,30c,30dを有しており、これらのアーム30a,30b,30c,30dには、それぞれ左右方向に開口する繋合用溝35,36,37,38が設けられている。
【0030】
図2(a)および図3(a)に示すように、リフト板26とスライド板30とは連結手段である左右の連結部材39,40で連結されている。これを具体的に説明する。図5(a)および(b)に示すように、左側の連結部材39はリフト板繋合部41とスライド板繋合部42とを有している。また図示しないが、右側の連結部材40も連結部材39のリフト板繋合部41とスライド板繋合部42と同様のリフト板繋合部(以下、説明の便宜上同じ符号41で示す)とスライド板繋合部(以下、説明の便宜上同じ符号42で示す)とを有している。更に、図1に示すように、リフト板26の後端には、左右の連結部材39,40の各リフト板繋合部41にそれぞれ対応して繋合用フック43(図1には、右側の繋合用フック43のみが示されている。以下、説明の便宜上左側の繋合用フックも同じ符号43で示す)が設けられている。
【0031】
そして、図9(a)ないし(d)に示すようにリフト板26の左右の繋合用フック43がそれぞれ対応するリフト板繋合部41に常時繋合されている。その場合、繋合用フック43とリフト板繋合部41は、連結部材39,40がリフト板26に対して左右方向に相対的に移動可能に繋合される。また、各スライド板繋合部42はスライド板30の対応する繋合用溝35,36,37,38に選択的に嵌脱可能になっている(この嵌脱動作については後述する)。その場合、各スライド板繋合部42が対応する繋合用溝35,36,37,38内に嵌合することにより、スライド板30と連結部材39,40とが互いに繋合するようになる。
【0032】
このように、スライド板30と連結部材39,40とが互いに繋合することで、リフト板26とスライド板30とが連結部材39,40を介して互いに連結される。これにより、リフト板26の起伏回動に連動して、スライド板30が前後移動するようになっている。
【0033】
したがって、図9(a)ないし(d)に示すように、第2カセット15が伸張状態および短縮状態のいずれであっても、各連結部材39,40の各スライド板繋合部42が対応する繋合用溝35,36,37,38内に嵌合した状態で、リフト板26が伏せ方向に回動してカセット本体16の底部16aとほぼ平行な実線で示す伏せ位置にあるときは、スライド板30はこのリフト板26の伏せ方向の回動に連動して後方へ移動して、カセット延長部17の後壁17dに当接する最も後方位置に保持される。
【0034】
また、リフト板26とスライド板30とが連結部材39,40を介して互いに連結されたとき、前述のように圧縮ばね33のばね力でスライド板30が常時後方へ付勢されているので、リフト板26は圧縮ばね33のばね力により伏せ方向に付勢される。しかし、前述したリフト板26を起き上がり方向に付勢する付勢力がこの圧縮ばね33のばね力によるリフト板26の付勢力より大きいので、リフト板26は起き上がり方向に付勢されるようになっている。
【0035】
圧縮ばね33のばね力でスライド板30が常時後方へ付勢されることで、リフト板26とスライド板30とのがたが解消されるようにな。更に、連結部材39,40が導電性樹脂で形成されることで、金属製のリフト板26が導電性の連結部材39,40、金属製のスライド板30および圧縮ばね33を介してアースされている。これにより、摩擦帯電等により帯電された紙7の電荷が金属製のリフト板26、導電性の連結部材39,40、金属製のスライド板30および圧縮ばね33を介して排出され、放電が防止されるようにしている。
【0036】
リフト板26がこの伏せ位置から、リフト板26の起き上がり方向の回動により二点差線で示すように起き上がったとき、リフト板26の後端が前方(これらの図において、右方)に移動すると、繋合用フック43がリフト板繋合部41に繋合していることから、連結部材39,40も、このリフト板26の後端の前方移動に連動して前方へ移動する。そして、図1に示すようにリフト板26の前端部に設けられたパッド44が画像形成装置本体1aに設けられた給紙ローラ45に当接することで、リフト板26の起き上がり方向の回動が停止する。なお、紙7が第2カセット15内にセットされてリフト板26の上にあるときは、最上位置の紙7の前端部が給紙ローラ45に当接することで、リフト板26の起き上がり方向の回動が停止することは言うまでもない。
【0037】
この連結部材39,40の前方移動により、スライド板30および後端ガイド34が、ともに実線で示す位置から二点差線で示す位置の方へカセット本体16およびカセット延長部17に対して相対的に前方へ移動するようになる。このように、リフト板26の起き上がり方向への回動に連動して、後端ガイド34が前方へ移動することにより、第2カセット15内に収容されている紙7で最上位置の紙7の前端部が後ずさりして位置ずれすることなく給紙ローラ45に確実に捕獲されて、この給紙ローラ45により最上位置の紙7から順に二次転写ユニット8の方へ給送されるようにしている。
【0038】
図5(a)および(b)に示すように、左側の連結部材39は左側のロックレバー18に、このロックレバー18の前後方向の溝18aにガイドされかつ押さえ部18b,18cにより押さえられながら前後方向に相対的に摺動可能に一体に設けられている。その場合、図5(b)に示すようにロックレバー18はロック動作方向(カセット本体16の左右方向)に移動するようになるが、このロックレバー18の移動時には、連結部材39もロックレバー18と一体に同方向に移動するようになる。また、連結部材39は前述のようにリフト板26の起伏運動に連動して図5(b)に示すスライド動作方向に移動するが、この連結部材39のスライド動作方向の移動時にはロックレバー18は移動しなく、連結部材39のみが移動するようになる。
【0039】
また、右側の連結部材40も左側の連結部材39の場合と同様に右側のロックレバー19に設けられるとともに、これらのロックレバー19の動作および連結部材40も左側のロックレバー18および連結部材39の動作の場合と同様に動作するようになる。その場合、右側のロックレバー19および連結部材40のロック動作方向は左側のロックレバー18および連結部材39のロック動作方向と左右対称となる。
【0040】
次に、ロックレバー18,19によるカセット本体16とカセット延長部17のロック動作およびロック解除動作と、連結部材39,40によるリフト板26とスライド板30の連結動作および連結解除動作について説明する。
図3(a)および(b)に示すように、第2カセット15が最小に短縮された状態では、カセット延長部17の底部17aの大部分およびスライド板30の大部分がカセット本体16の底部26の下に位置する。このとき、左側のロック用溝17fが左側のロックレバー18のロック用突起21に対向するとともに、右側のロック用溝17hが右側のロックレバー19のロック用突起21に対向する。そして、左側のロックレバー18が図6(a)に示す位置から右方向に移動されて、図6(b)および図11(b)に示すようにそのロック用突起21が左側のロック用溝17fに嵌合するとともに、図11(b)に示すように右側のロックレバー19が左方向に移動されてそのロック用突起21が右側のロック用溝17hに嵌合することにより、カセット延長部17がカセット本体16に対してロックされ、第2カセット15の短縮状態が保持される。
【0041】
なお、左右のロックレバー18,19の左右方向の移動時、連結部材39,40もロックレバーと一体に同方向に移動するのに対してリフト板26は左右方向には移動しないが、連結部材39,40がリフト板26に対して左右方向に相対移動可能となっているので、左右のロックレバー18,19の左右方向の移動はスムーズに行うことができる。また、左側のロック用突起21がロック用溝17fに嵌合しているときは、クリック用突起24,25がそれぞれロック位置クリック用溝16k,16mに係合している。そして、ユーザーは、クリック用突起24,25がそれぞれロック位置クリック用溝16k,16mに係合する際のクリック感で左側のロック用突起21がロック用溝17fに嵌合したことを知ることができる。
【0042】
このようにカセット延長部17がカセット本体16に対してロックされた状態では、左側の連結部材39のスライド板繋合部42が図10(a),(b)および図11(a)に示すようにスライド板30の溝38に嵌合するとともに、図11(a)に示すように右側の連結部材40のスライド板繋合部42がスライド板30の溝37に嵌合する。したがって、左右の連結部材39,40がスライド板30に連結し、その結果、リフト板26とスライド板30とがスライド板30を介して連結されている。これにより、図9(d)に示すように第2カセット15が短縮された状態で、スライド板30がリフト板26の起伏回動に連動して前後方向に移動可能となる。また、このようにして、ロックレバー18,19によるロック動作と連結部材39,40による連結動作とが互いに連動して行われる。
【0043】
第2カセット15を伸張させるために、左側のロックレバー18が図6(b)に示すロック状態から左方向に移動されるとともに右側のロックレバー19が右方向に移動される。これにより、左側のロック用突起21が図6(a)に示すように左側のロック用溝17fから離脱するとともに、右側のロック用突起が右側のロック用溝17hから離脱すると、カセット延長部17がカセット本体16に対してロック解除され、第2カセット15の伸張可能な状態となる。このとき、図6(a)に示すように左側のクリック用突起24,25がそれぞれロック位置クリック用溝16k,16mから外れて非ロック位置クリック用溝16i,16jに係合する。そして、ユーザーは、クリック用突起24,25がそれぞれ非ロック位置クリック用溝16i,16jに係合する際のクリック感で左側のロック用突起21がロック用溝17fから離脱したことを知ることができる。
【0044】
このように左右のロックレバー18,19が移動されて各ロック用突起が各ロック用溝から離脱した状態では、左右の連結部材39,40も左右のロックレバー18,19と一体に移動するので、図10(c),(d)に示すように左右の連結部材39,40のスライド板繋合部42がスライド板30の溝38,37から離脱する。したがって、スライド板30は左右の連結部材39,40から連結解除されて連結部材39,40およびリフト板26に対して前後方向に相対移動可能となる。この状態で、カセット延長部17がカセット本体16から引き出されることで、第2カセット15が伸張される。また、このようにして、ロックレバー18,19によるロック解除動作と連結部材39,40による連結解除動作とが互いに連動して行われる。
【0045】
図2(a)および(b)に示すように、第2カセット15が最大に伸張された状態では、カセット延長部17の底部17aの大部分およびスライド板30の大部分がカセット本体16の底部26から突出する。このとき、左側のロック用溝17gが左側のロックレバー18のロック用突起21に対向するとともに、右側のロック用溝17iが右側のロックレバー19のロック用突起21に対向する。そして、左側のロックレバー18が図6(b)に示す場合と同様に右方向に移動されて、そのロック用突起21が左側のロック用溝17gに嵌合するとともに、右側のロックレバー19が左方向に移動されてそのロック用突起21が右側のロック用溝17iに嵌合することにより、カセット延長部17がカセット本体16に対してロックされ、第2カセット15の伸張状態が保持される。このように左右のロック用突起21がロック用溝17g,17iに嵌合しているときは、クリック用突起24,25がそれぞれロック位置クリック用溝16k,16mに係合する。
【0046】
カセット延長部17がカセット本体16に対してロックされた状態では、左側の連結部材39のスライド板繋合部42が図10(e),(f)に示すようにスライド板30の溝36に嵌合するとともに、右側の連結部材40のスライド板繋合部42がスライド板30の溝35に嵌合する。したがって、左右の連結部材39,40がスライド板30に連結され、その結果、リフト板26とスライド板30とがスライド板30を介して連結される。これにより、図9(b)に示すように第2カセット15が伸張された状態で、スライド板30がリフト板26の起伏回動に連動して前後方向に移動可能となる。
【0047】
このようにリフト板26と後端ガイド34が設けられたスライド板30とが連結部材39,40により連結されることからリフト板26が起き上がり方向に回動しても、紙7の前端部が後ずさりして位置ずれすることなく、この前端部を給紙ローラ45に確実に捕獲させることができる。これにより、給紙ローラ45により最上位置の紙7から順に安定して確実に二次転写ユニット8へ給送することができる。
【0048】
また、連結部材39,40が、短縮状態に設定されたときと伸張状態に設定されたときとで共通となるので、カセットの伸縮状態に対応して連結部材を設ける必要はない。すなわち、カセットの短縮状態では連結部材39 , 40のスライド板繋合部42が、それぞれ繋合用溝38 , 37に嵌合してリフト板26とスライド板30とを繋合する。また、カセットの伸張状態では、同じ連結部材39 , 40のスライド板繋合部42が、それぞれ繋合用溝36 , 35に嵌合してリフト板26とスライド板30とを繋合する。このようにして、連結部材39 , 40のスライド板繋合部42が短縮状態に設定されたときと伸張状態に設定されたときとで共通となる。これにより、カセットの短縮状態でリフト板26とスライド板30とを繋合する連結部材と、カセットの伸張状態でリフト板26とスライド板30とを繋合する連結部材とをそれぞ別々に設ける必要はない。したがって、連結部材39,40の構成を簡略化できるとともに、連結部材39,40の操作を容易にできる。
更に、カセット延長部17に前後方向にスライド可能に設けられたスライド板30に後端ガイド34を設けるとともに、連結部材39,40がカセット本体16とスライド板30とを連結することで、カセット延長部17に後端ガイド34を安定して設けることができ、しかも後端ガイド34をリフト板26の回動に確実に連動させることができる。
【0049】
更に、後端ガイド34をスライド板30に前後方向の位置を調整可能に設けることで、従来の給紙カセットの場合と同様に後端ガイドの位置を紙7の複数種のサイズに柔軟に対応させることができる。
更に、カセット本体16とカセット延長部17とを、短縮状態と伸張状態とにロックするロックレバー18,19と連結部材39,40とを一体に構成することで、ロックレバー18,19と連結部材39,40の構成を簡略化でき、しかもロックレバー18,19と連結部材39,40の各操作を容易にすることができる。更に、ロックレバー18,19によるロック動作およびロック解除動作と連結部材39,40による連結動作および連結解除動作とを、それぞれ互いに連動して行うようにすることで、給紙カセット14,15の伸縮操作を時間および手間をかけることなく、簡単に行うことができる。
【0050】
ところで、リフト板26は前述のように常時起き上がり方向へ付勢されていることから、第2カセット15に紙7がなくなって、図1に示すようにリフト板26のパッド44が給紙ローラ45に当接した状態で、第2カセット15が画像形成装置本体1aから引き出されると、リフト板26が更に起き上がり方向に回動した状態となる。このため、第2カセット15内に新たに紙7を補給しようとするとき、この起き上がったリフト板26により、新たな紙7が第2カセット15内にセットし難くなる。
【0051】
そこで、この例では、第2カセット15が画像形成装置本体1aから引き出されたときは、リフト板26が図9(a)ないし(d)に実線で示す伏せ位置に保持されて新たな紙7が第2カセット15内に収容され易くするとともに、第2カセット15が画像形成装置本体1aに挿入されて装着されたときは、リフト板26が起き上がり方向に回動可能となるようにしている。
【0052】
図12は、第2カセット15の引出し時にリフト板26を伏せ位置に設定しかつ保持する機構を示し、(a)はリフト板26の起き上がり位置にあるときのカセット本体16を示す断面図、(b)はリフト板26の伏せ位置にあるときのカセット本体16を示す断面図、(c)は(b)におけるXIIC−XIIC線に沿う断面図である。
【0053】
図12(a)および(b)に示すように、カセット本体16の右側壁16cに、押し下げレバー46がその一端部を中心に回動可能に支持されている。この押し下げレバー46の他端部には、リフト板26の前端部をその上面右側縁部に当接して押し下げる押し下げピン47が内側に向けて突出するように設けられている。また、押し下げレバー46の中間部には、リフト板26を押し下げる駆動ピン48が押し下げピン47と反対の外側に向けて突出するように設けられている。その場合、この駆動ピン48は、右側壁16cに穿設された孔49を貫通して右側壁16cの外側に突出している。この孔49は押し下げレバー46の回動中心を中心とする円の円弧状孔として形成されている。
【0054】
図13(a)に示すように、カセット本体16の右側壁16cの外面に対向する画像形成装置本体1aの内壁面1bには、カム50が、画像形成装置本体1aのカセット挿入引出口1cから奥に向かって延びるようにして設けられている。このカム50は押し下げレバー46の駆動ピン48を駆動制御するようになっている。図13(b)に示すように、カム50の下面はカム面50aとされている。その場合、このカム面50aは、カセット挿入引出口1c側から奥に向かって順次、画像形成装置本体1aの奥に向かって下方に進むように傾斜した平面状のカセット誘導面50b、このカセット誘導面50bに連続した水平な平面状の第1カム面50c、この第1カム面50cに連続しかつ奥に向かって上方に進むように傾斜した平面状の第2カム面50d、この第2カム面50dに連続しかつ奥に向かって上方に進むように第2カム面50dより大きな傾斜角で傾斜した平面状の第3カム面50e、この第3カム面50eに連続しかつ奥に向かって上方に進むように第3カム面50eより大きな傾斜角で傾斜した平面状の第4カム面50fから構成されている。
【0055】
このようにカム面50の傾斜を徐々に変化させることで、第2カセット15の引出し動作初期では、付勢力が比較的小さいリフト板26の、第2カセット15の引出し量に対するの回動量を大きくし、第2カセット15の引出し動作が進むに連れて付勢力が大きくなるリフト板26の、第2カセット15の引出し量に対するの回動量を徐々に小さくしている。つまり、押し下げピン47がリフト板26を押し下げる力を第2カセット15の引出し動作初期でが比較的大きく設定し、第2カセット15の引出し動作が進むに連れて徐々に小さくなるように設定している。これにより、第2カセット15を画像形成装置本体1aから比較的小さな引出し力で引き出すことができるとともに、この引出し動作中、その引出し力が大きく変化することなく、ほぼ一定となる。したがって、給紙カセットの引出し操作のフィーリングを良好にできる。
また、押し下げピン47のリフト板26の押し下げ位置がリフト板26の先端部に設定されて回転軸29a,29bより大きく離れているので、押し下げピン47のリフト板押下げ力を比較的小さくでき、引出し操作をより一層簡単に行うことができる。
【0056】
一方、カセット本体16の左側壁16bにも、前述の右側壁16cの場合と同じように、押し下げレバー46、リフト板26をその上面左側縁部に当接して押し下げる押し下げピン47、駆動ピン48、孔49が設けられている。更に、左側壁16bに対向する画像形成装置本体1aの左側壁にも、前述の画像形成装置本体1aの右側壁の場合と同じように、カム50が設けられている。その場合、これらの左側の押し下げレバー46、押し下げピン47、駆動ピン48、孔49、カム50は、右側のそれらと左右対称に設けられており、ここでの説明においては、左右共通の符号を付して説明する。
【0057】
なお、カム面50aは、必ずしもこれらの複数の平面から構成することはなく、傾斜角がほぼ同じであれば、これらの複数の平面に近似させた近似曲面でカム面50aの全体を形成することもできるし、カム面50aの一部分を同様の曲面で形成することもできる。要は、第2カセット15の引出し動作初期では、第2カセット15の引出し量に対する押し下げレバー46の回動量を比較的大きくし、
第2カセット15の引出し動作が進むに連れて、この押し下げレバー46の回動量を徐々に小さくするものであれば、カム面50はどのような面で構成することもできる。
【0058】
図14は、第2カセット15の引出し時にリフト板26を伏せ位置に保持するロック機構を示し、(a)はロック機構のロック状態を示す、図12(c)におけるXIVA部の部分拡大断面図、(b)はロック機構のロック作動開始状態を説明する図、(c)はロック機構のロック解除状態を示す図、(d)はロック機構のロック解除保持状態を示す図である。
図2(b)、図3(b)、図14(a)に示すように、カセット本体16の前端側の左右両側にはリフト板26を伏せ位置に保持するロック機構51が設けられている。これらのロック機構51は、カセット本体16の底部16aに設けられたロック部材52およびこのロック部材52を付勢する圧縮ばね53と、リフト板26の下面の前端部に設けられた断面コ字状の被ロック部材54とから構成されている。これらのロック機構51は左右対称に設けられるが、左右いずれも同じ構成を有している。なお、図14(a)ないし(d)に示すロック機構51は左側のロック機構である。
【0059】
ロック部材52はカセット本体16の左右方向に摺動可能に設けられているとともに、図14(a)および(b)に示すロック位置と、図14(d)に示すロック解除保持位置とが設定されている。その場合、ロック位置は、図14(a)に示すようにロック部材52が被ロック部材54に係合することで、リフト板26の起き上がり方向の移動が阻止され、リフト板26がロックされて伏せ位置に保持される位置である。また、ロック解除保持位置は、図14(b)に示すようにロック部材52が被ロック部材54から完全に外れた状態に保持されることで、リフト板26の起き上がり方向の移動が可能となる位置である。
【0060】
また図14(b)に示すように、このロック部材52は被ロック部材54の下端が当接可能な当接面52aを有しており、この当接面52aは上方に向いて傾斜した傾斜面とされている。そして、この傾斜した当接面52aに被ロック部材54の下端が当接した図14(b)に示す状態から、被ロック部材54が下方に移動しようとするとき、被ロック部材54がロック部材52の当接面52aを押圧する。これにより、ロック部材52が圧縮ばね53の付勢力に抗して左方に移動する(右側のロック部材52はこれと逆方向に移動する)。すなわち、被ロック部材54はロック部材52を左方に移動させながら下方に移動するようになっている。更に被ロック部材54が下方に移動して、図14(c)に示すようにロック部材52が被ロック部材54から外れて、ロック部材52の先端が被ロック部材54の側面54aに当接する。その後、図14(a)に示すように被ロック部材54が最下位置まで移動すると、ロック部材52は圧縮ばね53の付勢力で図14(a)において右方に移動して、被ロック部材54に係合するようになっている。このようにロック部材52が被ロック部材54に係合した状態では、リフト板26は伏せ位置にロックされて保持される。
【0061】
図15は、ロック機構51によるリフト板26のロックを解除するロック解除機構を示し、(a)はロック状態を示す図、(b)はロック解除状態を示す図である。
図15(a)および(b)に示すように、カセット本体16の底部16aの右側には、右側のロック部材支持部材55が左右方向に移動可能に設けられている。そして、このロック部材支持部材55には、右側のロック部材52が支持されており、このロック部材支持部材55が左右方向に移動することで、ロック部材52が同方向に移動するようになっている。また、ロック部材支持部材55には、カセット本体16の右側壁16cから突出するようにして駆動突出部55aが設けられている。この駆動突出部55aの先端は円弧状に形成されているとともに画像形成装置本体1aの内壁面1bに対向している。
【0062】
一方、画像形成装置本体1aの内壁面1bには、ロック解除突起56が突設されている。このロック解除突起56のカセット挿入引出口1cに対向する面は、画像形成装置本体1aのカセット挿入引出口1c側から奥に向かってロック解除突起56が次第に突出するように傾斜した傾斜面からなるロック解除駆動面56aとされている。また、ロック解除突起56の突出端はカセット本体16の長手方向と平行になるロック解除面56bとされている。
【0063】
そして、ロック機構51によりリフト板26が伏せ位置にロックされた状態で第2カセット15を画像形成装置本体1aのカセット挿入引出口1cから挿入すると、図15(a)に示すように駆動突出部55aがロック解除突起56に接近する。更に、第2カセット15が奥深く挿入されると、駆動突出部55aの先端がロック解除突起56のロック解除駆動面56aに当接し、その後、第2カセット15の更なる挿入とともにこのロック解除駆動面56aによりロック解除突起56が図15(a)において下方(カセット本体16の内側)に押圧されるので、ロック部材52およびロック部材支持部材55がともに同方向に移動する。第2カセット15が正規位置に装着されると、図15(b)に示すように駆動突出部55aの先端がロック解除突起56のロック解除面56bに当接する位置となる。この駆動突出部55aの位置では、ロック部材52は被ロック部材54から外れたロック解除位置に設定されかつこのロック解除位置に保持される。
【0064】
したがって、第2カセット15が画像形成装置本体1aに正規に装着されたときは、リフト板26はロックが解除されて、起き上がり方向に回動可能となる。これにより、図14(d)に示すようにリフト板26は最上位置の紙7の前端部が給紙ローラ45の当接するまで起きあがり方向へ若干量回動した後停止する。すなわち、ロック解除突起56は、第2カセット15が画像形成装置本体1aに正規に装着されたときに、駆動突出部55aの先端がロック解除突起56のロック解除面56bに当接する位置に設けられている。
【0065】
一方、カセット本体16の左側にも、前述の右側の場合と同様にロック部材支持部材55が設けられているとともに、このロック部材支持部材55に左側のロック部材52が支持されている。また、この左側のロック部材支持部材55は右側のロック部材支持部材55と左右対称に形成されている。
更に、前述の左側壁16bと対向する画像形成装置本体1aの内壁面1bにも、前述の右側壁16cと対向する画像形成装置本体1aの内壁面1bの場合と同じように、ロック解除突起56が突設されている。この左側のロック解除突起56は右側のロック解除突起56と左右対称に形成されている。したがって、ここでの説明においては、左右共通の符号を付して説明する。
【0066】
次に、第2カセット15の画像形成装置本体1からの引出時におけるリフト板26の伏せ位置への設定かつこの伏せ位置でのロック動作および第2カセット15の画像形成装置本体1からの挿入時におけるリフト板26の伏せ位置でのロック解除動作について説明する。
第2カセット15が画像形成装置本体1aに装着された状態で、第2カセット15内に紙7がなくなると、図1に示すようにリフト板26はそのパッド44が給紙ローラ45に当接した最大起き上がり位置になる。この状態では、図12(a)に示すように押し下げレバー46が最大に時計方向に回動した位置となっている。このとき、駆動ピン48は図13に実線でおよび図16(a)にそれぞれ示すようにカム50の第4カム面50fより若干離れた最上位置となっている。
【0067】
紙7を第2カセット15に補給するために、図16(a)に示す状態にある第2カセット15の画像形成装置本体1aからの引出し操作を行うと、第2カセット15が画像形成装置本体1aに対して図16(a)において右方へ移動する。この第2カセット15の移動で、駆動ピン48も移動して図13(b)に二点鎖線で示すようにすぐに第4カム面50fに当接する。第2カセット15の更なる右方への移動で、駆動ピン48が第4カム面50fにより図13(b)において右方へ移動しつつ下方へ移動する。すると、押し下げレバー46が図12(a)において反時計方向に回動するとともに、リフト板26の前端部が押し下げピン47で押し下げられてリフト板26が回転軸29a,29bを中心に図12(a)において時計方向つまり伏せ方向に回動する。
【0068】
このリフト板26の回動初期では、第4カム面50fの傾斜角が最も大きく設定されているので、第2カセット15の引出し量に対するリフト板26の回動量が比較的大きくなる。リフト板26を起きあがり方向に付勢する板ばねの付勢力がリフト板26の回動初期では小さいことから、このようにリフト板26の回動量が大きくなることで、第2カセット15が比較的小さい引出し力で効率よく引き出されるようになる。
【0069】
第2カセット15の引出し量が大きくなると、リフト板26の伏せ方向の回動量も大きくなり、図13(b)に二点鎖線で示すように駆動ピン48のカム面50aへの当接位置は第3カム面50eに移行する。第3カム面50eの傾斜角が第4カム面50fより小さく設定されているので、第2カセット15の引出し量に対するリフト板26の回動量もその分小さくなる。
駆動ピン48が第3カム面50eに移行した時点では、リフト板26の付勢力がリフト板26の回動初期より大きくなるが、このようにリフト板26の回動量が小さくなることで、第2カセット15が引出し力をあまり大きくすることなく、容易に引き出されるようになる。
【0070】
第2カセット15の引出し量が更に大きくなると、図13(b)に二点鎖線で示すように駆動ピン48は第2カム面50dに移行する。第2カム面50dの傾斜角が更に小さくなるので、前述と同様にリフト板26の付勢力が更に大きくなっても、第2カセット15が引出し力をあまり大きくすることなく、容易に引き出されるようになる。
【0071】
第2カセット15が更に引き出されて、駆動ピン48が第1カム面50cに接近すると、図14(b)に示すようにリフト板26の被ロック部材54の下端が、ロック位置にあるロック部材52の当接面52aに当接する。以後、前述のようにリフト板26は、ロック部材52をロック解除方向に移動させつつ伏せ位置の方へ回動する。このとき、第2カム面50dの傾斜角が小さいので、ロック部材52を移動させても、第2カセット15が引出し力をあまり大きくすることなく、容易に引き出される。
【0072】
図16(b)に示すように、第2カセット15が所定量引き出されて駆動ピン48が第1カム面50cに移行すると、リフト板26は伏せ位置となる。すると、図14(a)に示すようにロック部材52が圧縮ばね53のばね力でロック位置へ移動して被ロック部材54に係合する。これにより、リフト板26がロックされて図12(b)に示す伏せ位置に保持されるとともに、押し下げレバー46も図12(b)に示すようにリフト板26の伏せ位置に対応した位置に保持される。
こうして、第2カセット15はリフト板26が伏せ位置に保持された状態で画像形成装置本体1aから完全に引き出される。そして、引き出された第2カセット15に新たな紙7が補給されるが、このとき、リフト板26が伏せ位置に保持されているので、紙7の補給は容易にかつスムーズに行うことができる。
【0073】
次に、新たな紙7が補給された第2カセット15はカセット挿入引出口1cから画像形成装置本体1aに挿入される。このとき、駆動ピン48が第1カム面50cを通過するが、押し下げレバー46がリフト板26の伏せ位置に対応した位置に保持されているので、駆動ピン48は第1カム面50cをスムーズに通過する。第2カセット15が正規装着位置の近傍まで挿入されると、図15(a)に示すようにロック部材支持部材55の駆動突出部55aがロック解除突起56に接近する。以後、前述のようにして第2カセット15が正規位置に装着されると、図15(b)に示すように駆動突出部55aの先端がロック解除突起56のロック解除面56bに当接してロック部材52がロック解除位置に保持され、リフト板26のロックが解除される。これにより、リフト板26が起き上がり方向に若干量回動して、最上位置の紙7の前端部が給紙ローラ45の当接する。
【0074】
図2(a),(b)および図3(a),(b)に示すように、カセット本体16には、紙7の左右側縁をその左右幅の大きさに応じてガイドする紙幅調整機構57が設けられている。図17(a)および(b)に示すように、この紙幅調整機構57は、左右のL字状のサイドガイド58,59とサイドレジ調整板60とを備えている。
【0075】
左右のサイドガイド58,59は互いに左右対称に形成されており、それぞれ紙7の左右側縁をガイドする垂直ガイド部58a,59aと、サイドガイド58,59を左右方向にガイドする水平部ガイド部58b,59bとを有している。また、左右の水平部ガイド部58b,59bには、それぞれラック61a,62aを有するラック部材61,62が左右方向に延びるように取り付けられている。このとき、左右のラック61a,62aは互いに対向するようにして配置されている。サイドガイド58,59はカセット本体16に対して左右方向に相対移動可能に設けられている。
【0076】
図18(a)および(b)に示すように、サイドレジ調整板60はカセット本体16の底部16aに、このカセット本体16に対して左右方向に位置調整可能に設けられる。すなわち、サイドレジ調整板60がカセット本体16の底部16aに、このカセット本体16に対して左右方向に相対移動可能に設けられている。その場合、サイドレジ調整板60の中央部分60aがカセット本体16の底部16aの下に位置されているとともに、サイドレジ調整板60の左右端部60b,60cがそれぞれクランク状に折曲されかつ底部16aに穿設された矩形状孔63,64を貫通して底部16aの上面に位置されている。
【0077】
また、カセット本体16の底部16aの右側には、左右方向に延びる長孔65が穿設されている。この長孔65にビス66を貫通させて図17(a)に示すサイドレジ調整板60のビス孔60dに螺合締結することで、サイドレジ調整板60はカセット本体16の底部16aに固定されている。更に、サイドレジ調整板60の右端部60cには、位置決め用指針67,68が設けられているとともに、底部16aの上面の位置決め用指針67,68に対応する位置に、位置調整用目盛69,70がそれぞれ形成されている。
【0078】
そして、ビス66を弛めた状態で、サイドレジ調整板60がカセット本体16に対して左右方向に相対移動され、位置決め用指針67,68が位置調整用目盛69,70の所望の位置に合わせられる。その後、ビス66を締めることで、サイドレジ調整板60がカセット本体16に対して左右方向に位置調整されて固定される。
【0079】
更に、図18(a)および(b)に示すように、底部16aには、左右方向に延びる長孔71が穿設されている。サイドレジ調整板60の中央部分60aに立設されたピニオン取付軸72がこの長孔71を貫通して底部16aより上方に突出している。図17(a)および(b)に示すように、このピニオン取付軸72にはピニオン73がビス74により回転可能に取り付けられている。このピニオン73には、左右のラック部材61,62のラック61a,62aがともに噛合されている。これらのピニオン73とラック61a,62aとの噛合により、左右のサイドガイド58,59の左右方向に移動は、互いに左右対称とされている。
【0080】
そして、左右のサイドガイド58,59が互いに離隔するように左右方向に移動され、図19(a)に示すようにラック61a,62aが終了してそれ以上離隔方向に移動できなくなったとき、左右のサイドガイド58,59は左右方向に最大に開いた最大開き状態となる。また、左右のサイドガイド58,59が互いに接近するように左右方向に移動され、図19(b)に示すように左右の水平部ガイド部58b,59bの対向端が当接したとき、左右のサイドガイド58,59は左右方向に最小に開いた最小開き状態となる。このように左右のサイドガイド58,59が最大開き状態と最小開き状態との間で任意に移動できることから、左右のサイドガイド58,59は収容される紙7の左右幅に応じた間隔に調整可能となる。
【0081】
更に、図17(a)および(b)に示すように左側のサイドガイド58には、サイドガイドロック手段75が設けられている。このサイドガイドロック手段75は、左右のサイドガイド58,59の間隔が紙7の左右幅に応じて調整された位置にこれらのサイドガイド58,59をロックするようになっている。
図19(c)に示すように、サイドガイドロック手段75は、左側のサイドガイド58の垂直ガイド部58aに回動可能に設けられたロックレバー76を備えている。このロックレバー76の下端には、ラッチ爪77が形成されている。ロックレバー76は、図示しないばねにより図19(c)において反時計方向に回動するように常時付勢されている。また、図19(c)、図2(a)および図3(a)に示すように、カセット本体16の底部16aの上面には、ラッチ爪77が係合するラッチ歯78が形成されている。
【0082】
したがって、ロックレバー76が図19(c)に点線で示すように時計方向に回動されることでラッチ爪77がラッチ歯78から外れ、この状態で左右のサイドガイド58,59が左右方向に移動されてそれらの間隔が紙7の左右幅に応じて調整された後、ロックレバー76が解放されて図19(c)に実線で示すように反時計方向に回動されることでラッチ爪77がラッチ歯78に係合されて、左右のサイドガイド58,59が調整された位置にロックされる。
【0083】
このように、左右のサイドガイド58,59が紙7の左右幅に応じた間隔に調整されることにより、左右のサイドガイド58,59は収容される紙7の左右側縁を適切にガイドするようになる。
更に、前述のようにサイドレジ調整板60がカセット本体16に対して左右方向に位置調整されることで、左右のサイドガイド58,59もカセット本体16に対して左右方向に位置調整される。これにより、第2カセット15に収容された紙7が二次転写ユニット8に対して適切にガイドされるようになる。
【0084】
図20(a)ないし(f)に示すように、第2カセット15にはその上方開口の一部を覆うカバー79が設けられている。このカバー79は、図20(a)に示す第2カセット15の短縮状態ではカセット本体16の後半部に設けられるとともに、図20(d)に示す第2カセット15の伸張状態ではカセット本体16から突出したカセット延長部17に設けられるようになっている。
【0085】
その場合、カバー79は第2カセット15に係合することで固定される。図21(c)に示すように、第2カセット15のカセット延長部17の左側壁17bには、カバー79が係止可能な被係止部80が形成されている。この被係止部80は、図21(c)および(d)に示す第2カセット15の伸張状態ではカセット本体16から突出して露出するようになっている。
【0086】
また、図21(a)および(b)に示す第2カセット15の短縮状態では、前述のようにカセット延長部17の左右側壁17b,17cがカセット本体16の左右側壁16b,16cの間隙16e内に進入するため、被係止部80は隠れるようになる。そこで、カセット本体16の左側壁16bには、第2カセット15の短縮状態での被係止部80に対応する位置に開口部16b1が設けられている。したがって、第2カセット15の短縮状態では、被係止部80がこの開口部16b1を介して露出するようになっている。
一方、図20(b)、(c)、(e)および(f)に示すように、カバー79には被係止部80に弾性的に係合可能な係止部81が形成されている。
【0087】
そして、第2カセット15の短縮状態では、図20(b)および(c)に示すようにカバー79がカセット本体16の後半部の上方開口部を覆うように設けられるとともに、カバー79の係止部81が開口部16b1を介して露出する被係止部80に係合することで、カバー79がカセット本体16に着脱可能に取り付けられる。また、第2カセット15の伸張状態では、図20(e)および(f)に示すようにカバー79がカセット延長部17の上方開口部を覆うように設けられるとともに、カバー79の係止部81が直接露出する被係止部80に係合することで、カバー79がカセット延長部17に着脱可能に固定される。
【0088】
カセット延長部17の右側壁17cにも、左側壁17bの場合と同様に被係止部80が形成されている。また、カセット本体16の右側壁16cにも、左側壁16bの場合と同様に第2カセット15の短縮状態での被係止部80に対応する位置に開口部16b1が設けられている。更に、カバー79にはこの右側の被係止部80に弾性的に係合可能な係止部81が形成されている。
【0089】
そして、第2カセット15の短縮状態では、図20(b)および(c)に示すようにカバー79がカセット本体16の後半部の上方開口部を覆うように設けられるとともに、カバー79の係止部81が開口部16b1を介して露出する被係止部80に係合することで、カバー79がカセット本体16に着脱可能に取り付けられる。また、第2カセット15の伸張状態では、図20(e)および(f)に示すようにカバー79がカセット延長部17の上方開口部を覆うように設けられるとともに、カバー79の係止部81が直接露出する被係止部80に係合することで、カバー79がカセット延長部17に着脱可能に固定される。
【0090】
このように、カバー79は、第2カセット15の短縮状態および伸張状態にかかわらず、その係止部81がカセット延長部17に形成された被係止部80に係合するので、カセット本体16に係止部81が係合する被係止部を設ける必要はない。したがって、その分、カセット本体16の製造が容易になる。また、カバー79の係止部81が第2カセット15の短縮状態と伸張状態とで共通の被係止部80に係合することから、カバー79がカセット本体16およびカセット延長部17の両方に装着するようにしても、カバー79の係止部81も共通に用いることができる。したがって、カバー79の製造も容易になる。
なお、本発明の給紙カセットは、前述の課題を解決するための手段に記載されている事項の範囲内で種々変形が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の給紙カセットの実施の形態の一例が用いられている画像形成装置を概略的に示す図である。
【図2】 伸張状態のカセットを示し、(a)は上面図、(b)は下面図である。
【図3】 短縮状態のカセットを示し、(a)は上面図、(b)は下面図である。
【図4】 図2および図3に示すカセットの左側壁を部分的に示し、(a)はカセット本体の左側壁の部分断面図、(b)はカセット延長部の左側壁の部分断面図、(c)は短縮状態のカセットの左側壁の部分断面図である。
【図5】 ロックレバーおよび連結部材を示し、(a)は右側面図、(b)は上面図である。
【図6】 ロックレバーによるロック動作を説明し、(a)はロック状態を示す図、(b)はロック解除状態を示す図である。
【図7】 リフト板とスライド板との連結状態を示し、(a)は短縮状態での連結状態を示す斜視図、(b)は伸張状態での連結状態を示す斜視図である。
【図8】 スライド板を示す上面図である。
【図9】 リフト板とスライド板との連結および連動動作を説明し、(a)は伸張状態での連結を説明する図、(b)は伸張状態での連動動作を説明する図、(c)は短縮状態での連結を説明する図、(d)は短縮状態での連動動作を説明する図である。
【図10】リフト板とスライド板との連結動作を説明し、(a)は短縮状態での連結動作を説明する斜視図、(b)は(a)におけるXB部の拡大斜視図、(c)は短縮状態での連結解除動作を説明する斜視図、(d)は(c)におけるXD部の拡大斜視図、(e)は伸張状態での連結動作を説明する斜視図、(f)は(e)におけるXE部の拡大斜視図である。
【図11】(a)のリフト板とスライド板の連結動作および(b)のカセット本体とカセット延長部のロック動作が同時に行われることを説明する図である。
【図12】リフト板の起伏回動を行う機構とロック機構とを示し、(a)はリフト板の起き上がり状態を示す図、(b)はリフト板の伏せ状態を示す図、(c)はリフト板の伏せ状態でのロック状態を示す、(b)におけるXIIC−XIIC線に沿う断面図である。
【図13】(a)はリフト板の伏せ方向の回動を行うためのカムを示す図、(b)は(a)のカム部分の拡大図である。
【図14】リフト板の伏せ状態でのロック機構によるロック動作を説明し、(a)はロック状態を示す、図12(c)におけるXIVA部の拡大図、(b)はロック動作開始状態を示す図、(c)はロック解除状態を示す図、(d)はロック解除保持状態を示す図である。
【図15】カセットの画像形成装置本体への挿入時におけるロック機構によるロック解除動作を説明し、(a)はロック解除動作開始直前を説明する図、(b)はロック解除保持状態を説明する図である。
【図16】カムにより制御される押し下げレバーの駆動ピンの挙動を説明し、(a)はカセットの画像形成装置本体への装着時を示す図、(b)はカセットの画像形成装置本体からの引出し時を示す図である。
【図17】紙幅調整機構を示し、(a)は上面図、(b)は正面図である、
【図18】紙幅調整機構のサイドレジ調整板のカセット本体への取付状態を示し、(a)は上面図、(b)はサイドレジ調整板の長手方向に沿う断面図である。
【図19】紙幅調整機構の動作を説明し、(a)はサイドガイドが最大に開いた状態を示す図、(b)はサイドガイドが最小に開いた状態を示す図、(c)はサイドガイドをロックするロック手段を示す図である。
【図20】カバーのカセットへの装着状態を示し、(a)は短縮状態のカセットの左側面図、(b)は(a)におけるXXB部の部分拡大図、(c)は(b)におけるXXC−XXC線に沿う断面図、(d)は伸張状態のカセットの左側面図、(e)は(d)におけるXXE部の部分拡大図、(f)は(e)におけるXXF−XXF線に沿う断面図である。
【図21】カバーを取り付けるためのカセットの被係止部を示し、(a)は短縮状態のカセットの左側面図、(b)は(a)におけるXXIB部の部分拡大図、(c)は伸張状態のカセットの左側面図、(d)は(c)におけるXXID部の部分拡大図である。
【符号の説明】
1…画像形成装置、1a…画像形成装置本体、1b…内壁面、1c…カセット挿入引出口、2…露光ユニット、3…現像ユニット、4…像担持体、5…中間転写媒体、6…一次転写ユニット、7…記録媒体(紙)、8…二次転写ユニット、9…給紙装置、10…定着ユニット、11…排紙トレイ、12…第1搬送路、13…第2搬送路、14…第1カセット、15…第2カセット、16…カセット本体、16a…底部、16b…左側壁、16c…右側壁、17…カセット延長部、17a…底部、17b…左側壁、17c…右側壁、18,19…ロックレバー、20…操作突起、21…ロック用突起、22,23…弾性部、24,25…クリック用突起、26…リフト板、27,28…回動アーム、29a,29b…回転軸、30…スライド板、33…スプリング、34…後端ガイド、35,36,37,38…溝、39,40…連結部材、41…リフト板繋合部、42…スライド板繋合部、43…繋合用フック、45…給紙ローラ

Claims (8)

  1. 記録媒体を押し上げるリフト板が起伏回動可能に設けられたカセット本体と、このカセット本体に相対移動可能に設けられ、前記記録媒体の後端を支持する後端ガイドが前後方向に移動可能に設けられたカセット延長部とを少なくとも備え、前記カセット本体に対して前記カセット延長部が相対移動することで伸張状態と短縮状態とに伸縮する給紙カセットにおいて、
    前記カセット延長部にスライド板が前後方向にスライド可能に設けられているとともにこのスライド板に前記後端ガイドが設けられており、
    前記リフト板の少なくとも起き上がり方向の回動に連動して前記後端ガイドが前方移動するように前記リフト板と前記後端ガイドが設けられた前記スライド板とを連結する連結手段を備えていることを特徴とする給紙カセット。
  2. 前記連結手段はスライド板繋合部を備えるとともに、前記スライド板は、前記短縮状態で前記スライド板繋合部が嵌脱可能な繋合用溝と前記伸張状態で前記スライド板繋合部が嵌脱可能な繋合用溝とを備え、
    前記短縮状態で、前記スライド板繋合部が嵌脱可能な繋合用溝に嵌合することで前記連結手段と前記スライド板とが互いに繋合されるとともに、前記伸張状態で、前記スライド板繋合部が嵌脱可能な繋合用溝に嵌合することで前記連結手段と前記スライド板とが互いに繋合されることで、前記連結手段は前記短縮状態に設定されたときと前記伸張状態に設定されたときとで共通にされていることを特徴とする請求項1記載の給紙カセット。
  3. 前記カセット延長部と前記スライド板との間に、前記スライド板を常時前記カセット延長部の後壁の方へ付勢する圧縮ばねが設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の給紙カセット。
  4. 前記後端ガイドは前記スライド板に前後方向の位置を調整可能に設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1記載の給紙カセット。
  5. 前記カセット本体と前記カセット延長部とを、前記短縮状態に設定されたときおよび前記伸張状態に設定されたときにロックするロック手段を備えていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1記載の給紙カセット。
  6. 前記連結手段と前記ロック手段が一体にされていることを特徴とする請求項5記載の給紙カセット。
  7. 前記連結手段は前記リフト板と前記後端ガイドが設けられた前記スライド板とを連結解除可能に連結していることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1記載の給紙カセット。
  8. 前記連結手段は前記リフト板と前記後端ガイドが設けられた前記スライド板とを連結解除可能に連結しており、前記ロック手段によるロック動作およびロック解除動作と前記連結手段による連結動作および連結解除動作とがそれぞれ互いに連動して行われること特徴とする請求項5または6記載の給紙カセット。
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