JP4000228B2 - タイヤ組み付け方法および装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、タイヤを把持しナットランナにより前記タイヤを車両に対して自動的に組み付けるためのタイヤ組み付け方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、自動車の組立ラインにおいて、重量物部品の一つであるタイヤを、ロボットを用いて自動車車体に対して自動的に組み付ける作業が行われている。
【0003】
この種の作業に適用される組み付け装置は、通常、タイヤを把持するタイヤ把持部と、ハブナット(以下、単にナットという)を自動車車体側に設けられているハブボルトに締め付けるための複数のナットランナとを備えている。そして、ナットランナは、通常、ナット供給装置から必要本数のナットを自動的に受け取った後、前記ナットをハブボルトに締め付けることにより、タイヤを自動車車体に対して自動的に組み付けるように構成されている。
【0004】
ところで、この種の組立ラインでは、多種類の自動車を混在させる多種混流型組立ラインを用いることにより、生産の合理化および生産性の向上を図ろうという要請がある。このため、例えば、特開平7−32232号公報に開示されているように、それぞれ異なるサイズのナットが収納された複数種のナットカートリッジを並設し、この並設されたそれぞれのカートリッジのナット受け取り位置よりナット受け渡し部と対面する位置にナットホルダユニットを走行させる走行体を設けるとともに、前記カートリッジ種類に対応するN個のナットホルダを360゜/Nに分割回動可能な回動体に取り付けてホルダユニットを構成したナット供給装置が知られている。
【0005】
このナット供給装置は、ナットの種類に対応して回動体を回動させ、対応するナットホルダをナットカートリッジのナット受け取り位置若しくはナット受け渡し部と対面させるだけで、対応するナットの受け渡しを行うものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来技術では、ナットの種類の変更には対応することができるものの、このハブボルトの本数が異なる車種には使用することができない。このため、組み立てラインにおいて、ハブボルトの本数の異なる車種を混流することができず、前記組み立てラインの汎用性が低下するという問題が指摘されている。
【0007】
本発明はこの種の問題を解決するものであり、ハブボルトの本数の変更に容易に対応することができ、タイヤの組み付け作業を効率的かつ高精度に行うことが可能なタイヤ組み付け方法および装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るタイヤ組み付け方法および装置では、車両のハブボルトの数に対応して、N1本およびN2本(N1>N2:自然数)のナットをそれぞれ所定の円周間隔に配置可能なN1本のナットランナが用いられる。そして、先ず、ナット供給機構から送給されるナットが、N1本のナットランナ全てが周回配置される円周間隔に対応してN1本またはN2本ずつ周回配置される。ナットランナは、N1本の円周間隔に対応して配置された状態で、N1本またはN2本のナットを保持する。
【0009】
ここで、ナットランナによりN1本のナットが保持された際には、N1本の前記ナットランナ全てを介しタイヤを車両に対して自動的に組み付ける作業が行われる。一方、ナットランナによりN2本のナットが保持された際には、このナットランナがN2本の円周間隔に周回配置されるとともに、残余のナットランナがその円周上から離間された後、N2本の前記ナットランナを介しタイヤが車両に対して自動的に組み付けられる。
【0010】
このように、ナット供給機構から送給されるナットを、N1本のナットランナ全てが周回配置される円周間隔に対応してN1本またはN2本ずつ周回させている。このため、ナット数がN1本からN2本に変更される際には、ナット配列機構に対してN2本だけナットを周回配置させる一方、残りの本数(N1本−N2本)分を空にするだけでよく、同一のナット配列機構を用いてナット数の異なる車種に容易に対応させることが可能になる。
【0011】
また、タイヤ組み付け装置は、ナットランナによる把持側を下方に向けて供給されるナットを、同一の姿勢でN1本またはN2本ずつ周回配置可能なN1台の第1保持部を有する第1配列手段と、前記第1配列手段から受け取ったナットを、前記把持側を上方に向かうようにしてN1本またはN2本ずつ周回配置可能なN1台の第2保持部を有する第2配列手段とを備えている。従って、ナット供給装置を介してナットが把持側を下方に向けて、すなわち、安定した姿勢で、順次、ナット配列装置へと供給され、このナットの供給不良を可及的に阻止することができる。
【0012】
しかも、第2配列手段に把持されているナットは、把持側を上方に向けて周回配置されており、ナットランナを介して前記第2配列手段から前記ナットを容易かつ円滑に受け取ることが可能になる。このため、ナットの供給作業が迅速かつ効率的に遂行される。
【0013】
さらにまた、第1保持部は、寸法の異なる多種類のナットを把持可能な段付きチャックを備えており、ナットの種類に応じて専用のナットホルダ等を用いる必要がない。これにより、簡単な構成で、多種類の異なるナットに対応し得るとともに、ナット本数の変更にも対応して多種混流型の組立ラインに適応することが可能になる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係るタイヤ組み付け方法を実施するためのタイヤ組み付け装置10が配置される組み立てライン12の正面説明図であり、図2は、前記組み立てライン12の平面説明図である。組み立てライン12では、搬送路14に沿って自動車車体16がタイヤ組み付け位置に搬入され、この自動車車体16のタイヤ取り付け部位であるハブ部(ハブボルト)18にタイヤ組み付け装置10を介してタイヤ20が自動的に組み付けられる。
【0015】
タイヤ組み付け装置10は、ナット供給機構22と、このナット供給機構22から1本ずつ鉛直姿勢で供給されるナット24を同一の姿勢で所定の数ずつ、例えば、5本(N1本)または4本(N2本)ずつ保持する第1配列手段26と、この第1配列手段26から前記ナット24を反転させた状態で保持する第2配列手段28と、前記第2配列手段28に保持されている前記ナット24を受け取るとともに、タイヤ供給路30に沿って搬送されるタイヤ20を把持し、前記タイヤ20を自動車車体16のハブ部18に組み付けるタイヤ組み付け機構32とを備える。第1配列手段26と第2配列手段28とによりナット配列機構33が構成されている。
【0016】
図3に示すように、ナット供給機構22は、ナット24をそのねじ孔24aが上方に向かうようにして、すなわち、後述するナットランナ114a〜114dおよび116に把持される把持部24b側を下方に向けて1本ずつ、順次、搬送するように構成されている。第1配列手段26は、ナット供給ロボット34を構成するアーム部34aの手首部36に回転自在に装着される割り出し台38を備える。
【0017】
図3および図4に示すように、割り出し台38には、5本のナット24を把持自在な第1保持部40a〜40eが設けられる。割り出し台38には、所定角度間隔ずつ離間して5つのレール部材42が設けられ、各レール部材42には、スプリング44を介して第1保持部40a〜40eが進退自在に装着される。第1保持部40a〜40eは、それぞれ駆動部48を介して開閉自在な1組のチャック50a、50bを有しており、図5および図6に示すように、チャック50a、50bの互いに対向する内面側には、寸法の大きなナット24の外周を保持するための円弧状を有する第1段部52a、52bと、寸法の小さなナット24Sの外周を保持するための円弧状の第2段部54a、54bとが同軸的に形成されている。
【0018】
図2および図7に示すように、第2配列手段28はレール部材60を備え、このレール部材60上に可動テーブル62が載置される。レール部材60には水平方向に長尺なシリンダ64が装着され、このシリンダ64から延在するロッド66が可動テーブル62に固定されている。可動テーブル62上には、支軸68を支点にして旋回自在な基台70が配置され、この基台70は、図示しないアクチュエータ、例えば、シリンダを介して所定の角度範囲内で旋回自在である。
【0019】
基台70上には、第1配列手段26を構成する第1保持部40a〜40eと同一円周上に配置可能な第2保持部72a〜72eが設けられる。第2保持部72a〜72eは、ナット24のねじ孔24aに挿入されて前記ナット24を等角度ずつ離間して保持自在な支持ロッド74を備えている(図8参照)。
【0020】
タイヤ組み付け機構32は、多関節ロボットで構成されており、その手首部80には、図9に示すように、外筒部材82が固定されるとともに、この外筒部材82にアーム84a、84bが設けられる。アーム84a、84bの先端には、それぞれCCDカメラ86a、86bと、照明用ライト88a、88bとが装着されてステレオカメラ90が構成されている。
【0021】
図10に示すように、外筒部材82の内周には、ベアリング92a、92bを介して回動基台94が回動自在に支持されており、前記回動基台94の一端(前端)には、支持板96が固定される。外筒部材82には、回動手段98を構成するモータ100が固定されるとともに、このモータ100の駆動軸102に歯車104が軸着される。支持板96には、歯車104に噛合する円弧状歯車106が固定されている(図10および図11参照)。
【0022】
図9〜図12に示すように、支持板96には、タイヤ20を把持するタイヤ把持手段110と、前記タイヤ20の周方向に沿って離間して配置され、前記円周方向と径方向とに移動可能な複数の復動テーブル112a〜112dと、前記復動テーブル112a〜112dに支持されて前記円周方向および前記径方向に移動自在な4本のナットランナ114a〜114dと、前記径方向に移動自在であり、前記ナットランナ114a〜114dと同一円周上に配置される一方、ナット数の変更に伴って前記ナットランナ114a〜114d同士が互いに隣接して同一円周上に配置される際、前記円周上から離間する位置に退避可能なナットランナ116とを備える。ナットランナ114a〜114dおよび116は、回動基台94に所定角度間隔ずつ離間して固定された各モータ118にそれぞれ一組のユニバーサルジョイント120を介して連結されている(図10参照)。
【0023】
図11および図12に示すように、支持板96の中央には、比較的大径な開口部122が形成されており、前記支持板96には、この開口部122を周回して復動テーブル112a〜112dを構成する第1駆動手段124a〜124dが固定される。第1駆動手段124a〜124dは、例えば、ロッドレスシリンダを備えており、それぞれ周方向に進退自在な第1移動台126a〜126dには、それぞれ径方向に向かって第2駆動手段128a〜128dが装着される。
【0024】
第2駆動手段128a〜128dは、例えば、ロッドレスシリンダを備え、径方向に進退自在な第2移動台130a〜130dには、ナットランナ114a〜114dが回転自在に支持される。第1移動台126a〜126dの停止位置を規定するために、それぞれストッパねじ132a、132bが設けられるとともに、第2移動台130a〜130dの進退位置を規定するために、図示しないストッパねじが同様に設けられている。
【0025】
第1駆動手段124aと124dとの間には、例えば、ロッドレスシリンダを備えた第3駆動手段134が設けられる。この第3駆動手段134を介して径方向に進退自在な第3移動台136には、ナットランナ116が回転自在に支持される。支持板96には、支柱138を介してタイヤ把持手段110を構成する取り付け板140が固定される。
【0026】
図12および図13に示すように、取り付け板140の中央部には、比較的大径な貫通孔142が形成されるとともに、この貫通孔142を周回して複数、例えば、3個のガイドローラ144が回転自在に配置される。ガイドローラ144には、リング状のカム部材146が回転自在に支持されており、取り付け板140に揺動自在に装着されたシリンダ148に連結されているロッド150が前記カム部材146に固定される。
【0027】
取り付け板140には、貫通孔142を中心に等角度間隔ずつ離間しかつ径方向に延在して3本のガイドレール152が設けられ、各ガイドレール152にスライドベース154が配置される。各スライドベース154とカム部材146とは、連結ロッド156を介して連結されるとともに、前記スライドベース154には、ばね158および一対のガイド板160を介して進退自在なタイヤ押さえ部材162が設けられる(図12参照)。取り付け板140の下部にシリンダ164が固定され、このシリンダ164に設けられた係止板166が前後方向に移動可能である。この係止板166は、ナットランナ116が退避位置に配置された際に、前記ナットランナ116に当接する位置に配置される。
【0028】
このように構成されるタイヤ組み付け装置10の動作について、本発明に係るタイヤ組み付け方法との関連で以下に説明する。
【0029】
自動車車体16のハブ部18が5軸タイプである場合について説明すると、図2に示すように、先ず、ナット供給機構22を介してナット24が、順次、送られる一方、タイヤ供給路30に沿ってタイヤ20が供給される。そこで、図3および図4に示すように、ナット供給ロボット34に装着された第1配列手段26がナット供給機構22に対応して配置され、このナット供給機構22から一つずつ切り出されるナット24が、ねじ孔24aを上方に向けた状態で、すなわち、把持部24bを下方に向けた姿勢で、前記第1配列手段26側に送り出される。
【0030】
第1配列手段26では、先ず、第1保持部40aがナット供給機構22に応じて配置されており、この第1保持部40aを構成する駆動部48の作用下にチャック50a、50bが開閉駆動されてナット24を把持する。この場合、図5に示すように、ナット24はその外周をチャック50a、50bに形成されている円弧状の第1段部52a、52bに保持されており、把持部24bが下方に延在している。なお、小径なナット24Sが用いられる際には、図6に示すように、このナット24Sの外周面がチャック50a、50bの円弧状の第2段部54a、54bに保持される。
【0031】
第1保持部40aにナット24が保持された後、割り出し台38が所定の角度だけ回転し、第1保持部40bがナット切り出し位置に配置される。そして、駆動部48を介して第1保持部40bによりナット24が把持される。以下、同様の動作を行って、第1保持部40a〜40eによりそれぞれナット24が把持された後、第1配列手段26は、ナット供給機構22に対応する位置から第2配列手段28側に移動される。
【0032】
第2配列手段28に移動された第1配列手段26は、図8に示すように、手首部36の旋回作用下に鉛直下方向に向かって配置される。この状態で、第1配列手段26が下方向に移動すると、第1保持部40a〜40eに把持されている各ナット24は、同心円上に配置されている5本の支持ロッド74にねじ孔24aが挿入される。さらに、各駆動部48が駆動されることにより、5つのナット24が第2保持部72a〜72eに受け渡されることになる。
【0033】
その際、第1保持部40a〜40eは、レール部材42に沿って進退自在に構成されている。このため、チャック50a、50bに把持されているナット24の高さ位置の変更に影響されることがなく、前記ナット24を第2保持部72a〜72eを構成する各支持ロッド74に対し確実に受け渡すことが可能になる。
【0034】
上記のように、第2配列手段28に5つのナット24がねじ孔24aを下向きにして(把持部24bを上向きにして)配置された後、ナット供給ロボット34がこの第2配列手段28から離間する。一方、タイヤ組み付け機構32を構成する手首部80が第2配列手段28側に移動し、ナットランナ114a〜114dおよび116が第2保持部72a〜72eに保持されているナット24を把持する(図14参照)。ナットランナ114a〜114dおよび116を介してナット24が把持された後、手首部80がタイヤ受け取り位置に移送される。
【0035】
一方、図15に示すように、第2保持部72a〜72eに保持されているナット24の受け取り不良が生じた際には、基台70が支軸68を支点にして旋回する。これにより、第2保持部72a〜72e上に残置されていたナット24が受け台73内に払い出される。
【0036】
タイヤ受け取り位置では、タイヤ把持手段110がタイヤ20の上方から下降することにより、タイヤ押さえ部材162が前記タイヤ20の外径を覆って配置される。そこで、図13に示すように、シリンダ148が駆動されてロッド150が矢印方向に突き出されると、このロッド150に固定されているカム部材146は、ガイドローラ144の案内作用下に矢印方向に所定の角度だけ回転する。このため、カム部材146に連結ロッド156を介して連結されている各スライドベース154は、ガイドレール152の案内作用下にタイヤ20の径方向内方に移動し、タイヤ押さえ部材162が前記タイヤ20の外周面を把持する。なお、タイヤ把持手段110でタイヤ20を把持する際、このタイヤ20とナットランナ114a〜114dおよび116との位置合わせ作業が行われる。
【0037】
図9に示すように、タイヤ把持手段110がタイヤ20を把持するとともに、ナットランナ114a〜114dおよび116がナット20を保持して前記タイヤ20内に配置された状態で、手首部80が組み立てライン12に沿って搬送される。そして、手首部80は、タイヤ取り付け位置で配置されている自動車車体16の所定のハブ部18側に移動される。
【0038】
タイヤ組み付け機構32では、外筒部材82、アーム84a、84bを介してステレオカメラ90が装着されている。そして、ハブ部18がCCDカメラ86a、86bにより撮像され、その画像信号に基づいてタイヤ把持手段110に把持されているタイヤ20の位相合わせが行われる。
【0039】
具体的には、図10および図11に示すように、モータ100の作用下に駆動軸102を介して歯車104が回転されると、この歯車104に噛合する円弧状歯車106が移動し、前記円弧状歯車106と一体的に支持板96が所定の角度だけ回転する。支持板96には、ナットランナ114a〜114dおよび116とタイヤ把持手段110とが設けられており、ステレオカメラ90によるハブ部18の撮像処理に基づいて前記タイヤ把持手段110に把持されているタイヤ20の位相決めが容易かつ迅速に遂行される。
【0040】
次いで、手首部80がハブ部18側に移動すると、タイヤ把持手段110に把持されているタイヤ20は、各タイヤ押さえ部材162に当接しているばね158の弾性力を介して前記ハブ部18側に押圧保持される。この状態で、各モータ118の駆動作用下にナットランナ114a〜114dおよび116が回転し、それぞれに保持されているナット24がハブ部18にねじ込まれてタイヤ20の取り付け作業が遂行される。
【0041】
ところで、自動車車体16のハブ部18が4軸タイプの場合には、以下に示すようにタイヤ組み付け機構32の調整が行われる。先ず、図3に示すように、ナット供給機構22から第1配列手段26を構成する第1保持部40a〜40dに4個のナット24が保持された状態で、すなわち第1保持部40eが空の状態で、手首部36を介して前記第1配列手段26が第2配列手段28側に移送される。そして、第1配列手段26が下向きに配置され、第2配列手段28を構成する第2保持部72a〜72dに、4個のナット24がねじ孔24aを下向きにして配置される。なお、第2保持部72eは、空の状態である。
【0042】
さらに、タイヤ組み付け機構32を構成するナットランナ114a〜114dが、第2保持部72a〜72dからナット24を保持する一方、ナットランナ116が空の状態で、タイヤ受け取り位置に移送される前に前記ナットランナ114a〜114dおよび116の位置調整作業が行われる。具体的には、図16に示すように、シリンダ164が駆動されて係止板166が前方に突出し、この係止板166がナットランナ116に干渉しない位置に配置される(図16中、2点鎖線参照)。
【0043】
次に、図11に示すように、第3駆動手段134の駆動作用下に第3移動台136が半径外方向に移動し、この第3移動台136に支持されているナットランナ116がナットランナ114a〜114dが配置される円周上から離間する位置に退避される(図11中、2点鎖線参照)。次いで、第1駆動手段124a〜124dが駆動され、第1移動台126a〜126dがそれぞれ所定の距離だけ円周方向に移動する。このため、ナットランナ114a〜114dは、同一の円周上に互いに所定の間隔ずつ離間して配置される(図17および図18参照)。
【0044】
さらに、シリンダ164が駆動されて係止板166が後方に変位すると、この係止板166がナットランナ116の先端に係合してこのナットランナ116を支持板96側に移動させ、タイヤ20との干渉を阻止することができる(図19参照)。これにより、それぞれナット24を保持しているナットランナ114a〜114dが4軸タイプのハブ部18に対応して位置決めされ、タイヤ把持手段110を介して新たなタイヤ20が把持される。タイヤ20は、ハブ部18側に移送されて位相合わせが行われた後、ナットランナ114a〜114dの回転作用下に4個のナット24により前記タイヤ20の取り付け作業が遂行される。
【0045】
さらにまた、ハブ部18に設けられている図示しないハブボルトのピッチ円径が変更される際には、以下の動作が行われる。すなわち、図18に示すように、第2駆動手段128a〜128dが駆動され、ナットランナ114a〜114dが径方向に進退することにより、2種類のピッチ円径の変更に対応することができる。
【0046】
このように、本実施形態では、第1および第2配列手段26、28を構成する第1および第2保持部40a〜40eおよび72a〜72eが、5本のナットランナ114a〜114dおよび116が同一円周上に配置される円周間隔に対応して周回配置されている。そして、自動車車体16のハブ部18が5軸タイプである場合、ナット供給機構22から第1保持部40a〜40eにそれぞれナット24を一旦保持させた後、この第1保持部40a〜40eから第2保持部72a〜72eに前記ナット24が受け渡され、さらに前記第2保持部72a〜72eからナットランナ114a〜114dおよび116に該ナット24が受け渡される。
【0047】
一方、ハブ部18が4軸タイプである場合、ナット供給機構22から第1保持部40a〜40dに4本のナット24が一旦保持された後、第2保持部72a〜72dに前記ナット24が反転された状態で保持され、さらにナットランナ114a〜114dにより該ナット24が保持される。次いで、ナットランナ114a〜114dが4軸タイプのハブ部18に対応して所定の円周間隔に周回配置されるとともに、ナットランナ116がこの円周上から離間され、前記ナットランナ114a〜114dを介して前記ナット24の締め付け作業が行われる。
【0048】
従って、ナット配列機構33では、ハブ部18が4軸タイプ、5軸タイプのいずれであっても異なる構成を用いる必要がなく、第1および第2配列手段26、28にナット24を4本ずつまたは5本ずつ保持させるだけでよい。これにより、同一のナット配列機構33を介して、5軸タイプのハブ部18または4軸タイプのハブ部18のいずれにも容易に対応することができるという効果が得られる。
【0049】
しかも、第1保持部40a〜40eを構成するチャック50a、50bは、寸法の異なるナット24、24Sに対応して、それぞれ円弧状の第1および第2段部52a、52bおよび54a、54bを設けている。このため、同一の第1保持部40a〜40eで寸法の異なる2種類のナット24、24Sを確実に保持することができ、構成の簡素化が図られる。これにより、ハブ部18の本数の変更やナット24(24S)の種類の変更に容易に適応することが可能になり、多種混流型の組み立てライン12を構成することが可能になるという利点がある。
【0050】
【発明の効果】
本発明に係るタイヤ組み付け方法および装置では、N1本のナットランナ全てが周回配置される円周間隔に対応してナットをN1本またはN2本だけ配置させ、前記ナットランナにより前記ナットを保持するとともに、該ナットランナがこれに保持されている前記ナットの数に応じて位置調整された後、タイヤの組み付け作業が行われる。このため、車両のハブボルトの数が変更されても、ナットをナットランナに供給するためのナット配列機構の構成を変更する必要がなく、設備費および設置面積の削減が図られる。しかも、ハブボルトの数の変更に対応することができ、多種混流型の組み立てラインに有効に組み込むことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るタイヤ組み付け方法を実施するためのタイヤ組み付け装置が配置される組み立てラインの正面説明図である。
【図2】前記組み立てラインの平面説明図である。
【図3】前記タイヤ組み付け装置を構成する第1配列手段およびナット供給機構の側面説明図である。
【図4】図3の平面説明図である。
【図5】前記第1配列手段でナットを保持した状態の一部縦断面説明図である。
【図6】前記第1配列手段で前記ナットより小径なナットを保持した状態の一部縦断面説明図である。
【図7】前記タイヤ組み付け装置を構成するナット配列機構の一部縦断面説明図である。
【図8】前記ナット配列機構の要部説明図である。
【図9】前記タイヤ組み付け装置を構成するタイヤ組み付け機構の先端斜視説明図である。
【図10】図9の縦断面説明図である。
【図11】図9の正面図である。
【図12】図9の一部分解斜視説明図である。
【図13】タイヤ把持手段の正面説明図である。
【図14】第2配列手段に整列されたナットをナットランナで保持する際の説明図である。
【図15】前記第2配列手段に残存するナットを払い出す際の説明図である。
【図16】前記ナットランナに4つのナットが保持された状態の斜視説明図である。
【図17】空のナットランナを退避させる際の斜視説明図である。
【図18】残余のナットランナが同一円周上に配置された際の正面説明図である。
【図19】図18の斜視説明図である。
【符号の説明】
10…タイヤ組み付け装置 12…組み立てライン
16…自動車車体 18…ハブ部
20…タイヤ 22…ナット供給機構
24…ナット 26、28…配列手段
30…タイヤ供給路 32…タイヤ組み付け機構
33…ナット配列機構 34…ナット供給ロボット
36、80…手首部 40a〜40e、72a〜72e…保持部
48…駆動部 50a、50b…チャック
52a、52b、54a、54b…段部
74…支持ロッド 82…外筒部材
94…回動基台 96…支持板
98…回動手段 110…タイヤ把持手段
112a〜112d…復動テーブル
114a〜114d、116…ナットランナ
118…モータ
124a〜124d、128a〜128d、134…駆動手段
126a〜126d、130a〜130d、136…移動台
132a、132b…ストッパねじ
140…取り付け板 146…カム部材
148、164…シリンダ 158…ばね
162…タイヤ押さえ部材 166…係止板

Claims (4)

  1. 車両のハブボルトの数に対応して、N1本およびN2本(N1>N2:自然数)のナットをそれぞれ所定の円周間隔に配置可能なN1本のナットランナを介し、タイヤを前記車両に自動的に組み付けるためのタイヤ組み付け方法であって、
    ナット供給機構から送給される前記ナットを、N1本の前記ナットランナ全てが周回配置される円周間隔に対応してN1本またはN2本ずつ周回配置させる工程と、
    N1本またはN2本ずつ周回配置された前記ナットを、N1本の円周間隔に配置された前記ナットランナで保持する工程と、
    前記ナットがN1本である際、前記タイヤを把持してN1本の前記ナットランナ全てを介し該タイヤを前記車両に組み付ける工程と、
    前記ナットがN2本である際、前記ナットランナをN2本の円周間隔に周回配置する一方、残余(N1本−N2本)の前記ナットランナをN2本の前記ナットランナが周回配置される円周上から離間させた後、前記タイヤを把持してN2本の前記ナットランナを介し該タイヤを前記車両に組み付ける工程と、
    を有することを特徴とするタイヤ組み付け方法。
  2. 請求項1記載の方法において、前記ナットランナによる把持側を下方に向けて前記ナット供給機構から供給される前記ナットを、N1本の前記ナットランナ全てが周回配置される円周間隔に対応して同一の姿勢でN1本またはN2本ずつ第1配列手段に周回配置させる工程と、
    N1本またはN2本の前記ナットを、前記把持側が上方に向かうようにして前記第1配列手段から第2配列手段に受け渡して周回配置させる工程と、
    N1本またはN2本の前記ナットを、前記第2配列手段から前記ナットランナに受け渡す工程と、
    を有することを特徴とするタイヤ組み付け方法。
  3. 車両のハブボルトの数に対応して、N1本およびN2本(N1>N2:自然数)のナットをそれぞれ所定の円周間隔に配置可能なN1本のナットランナを有し、タイヤを前記車両に自動的に組み付けるタイヤ組み付け機構と、
    前記ナットを1本ずつ鉛直姿勢で供給するナット供給機構と、
    前記ナット供給機構から送給される前記ナットを、N1本の前記ナットランナ全てが周回配置される円周間隔に対応してN1本またはN2本ずつ周回配置させるとともに、N1本またはN2本の前記ナットを前記ナットランナに受け渡すナット配列機構と、
    を備え
    前記ナット配列機構は、前記ナットランナによる把持側を下方に向けて前記ナット供給機構から供給される前記ナットを、N1本の前記ナットランナ全てが周回配置される円周間隔に対応して同一の姿勢でN1本またはN2本ずつ周回配置可能なN1台の第1保持部を有する第1配列手段と、
    N1本またはN2本の前記ナットを前記第1配列手段から受け取るとともに、N1本またはN2本の前記ナットを、前記把持側が上方に向かうようにして周回配置可能なN1台の第2保持部を有する第2配列手段と、
    を備えることを特徴とするタイヤ組み付け装置。
  4. 請求項記載の装置において、前記第1保持部は、寸法の異なる多数種類の前記ナットを把持可能な段付チャックを備えることを特徴とするタイヤ組み付け装置。
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