JP3999611B2 - ナビゲーション装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ユーザの走行を地図上で案内するナビゲーション装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車に搭載されるナビゲーション装置において、ユーザの走行を地図上で案内する技術としては、従来より、ユーザから地図上で目的地の設定を受付け、受け付けた目的地までの間に誘導経路を設定し、設定した誘導経路に沿った走行を案内する技術が広く用いられている。
【0003】
一方、自動車走行の状態監視に関する技術の一つとして、タイヤ空気圧を監視する技術が知られている。すなわち、たとえば、タイヤ空気圧を監視し、タイヤ空気圧の異常が検出されたときに警報出力などの警告処理を行う技術が知られている(たとえば、特許文献1)。また、ナビゲーション装置が算出した誘導経路上の各地点の高度差による空気圧の変動をも考慮して、誘導経路上の各地点に到達したときのタイヤ空気圧を推定し、推定したタイヤ空気圧が異常な空気圧となる場合に警報出力を行う技術も知られている(たとえば、特許文献2参照)。また、タイヤ空気圧が異常な空気圧となった場合に、現在位置周辺のタイヤ空気圧のメンテナンスが行えるガソリンスタンドを探索し、探索したガソリンスタンドの位置を、ナビゲーション装置の表示する地図上に提示する技術も知られている(たとえば、特許文献3)
そして、これらの技術では、現在のタイヤ空気圧、もしくは、将来のタイヤ空気圧の推定値が、特定の範囲外となる場合にタイヤ空気圧が異常であると判定している。
【0004】
この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては以下のものがある。
【0005】
【特許文献1】
特開平7-81338号公報
【0006】
【特許文献2】
特開平11-263107号公報
【0007】
【特許文献3】
特開2001-33259号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
さて、前述したように、従来のタイヤ空気圧を監視する技術によれば、常に、現在のタイヤ空気圧、もしくは、将来のタイヤ空気圧の推定値が、予め定めた特定の範囲外となる場合に無条件にタイヤ空気圧が異常であると判定している。
しかしながら、適正な走行の確保に必要となるタイヤ空気圧の範囲は、走行速度や自動車の積載荷重などの状況に応じて異なったものとなる。
このため、従来のタイヤ空気圧を監視する技術によれば、適正な走行の確保に必要充分なタイヤ空気圧の範囲外を異常なタイヤ空気圧として検出することができない。たとえば、a>bとして、高速走行を行う場合にはタイヤ空気圧がa以上であることが好ましく、いわゆる街乗の通常速度で走行する場合にb以上のタイヤ空気圧があれば充分である場合において、前述した従来の技術によれば、正常なタイヤ空気圧の下限として単一のタイヤ空気圧cしか設定することができない。このため、c<aの場合には高速走行しようとしているユーザに対してタイヤ空気圧が高速走行に好ましいタイヤ空気圧の下限のa未満であるにも警報出力を行うことができず、a≦cの場合には通常速度で走行しようとしているユーザに対してタイヤ空気圧が通常速度走行に充分な下限であるb以上であるにもかかわらず警報を出力してしまうことになる。
【0009】
そこで、本発明は、状況に応じた妥当なタイヤ空気圧に関するメンテナンスをユーザが行えるように支援することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記課題達成のために、本発明は、目的地までの誘導経路を探索し、探索した誘導経路に沿った自動車の走行を案内するナビゲーション装置に、自動車のタイヤ空気圧の状態を検出する監視手段と、前記監視手段が検出したタイヤ空気圧の状態が、タイヤ空気圧の状態を正常とみなす範囲を規定する所定の第1監視条件に従って正常でないと判定されるものであった場合に、警告を出力する第1警告手段と、探索した前記誘導経路が制限速度の大きい種別の道路を使用するものであったときに、前記監視手段が検出したタイヤ空気圧が、タイヤ空気圧の状態を正常とみなす範囲を規定する所定の第2監視条件に従って正常でないと判定されるものであった場合に、警告を出力する第2警告手段とを備えたものである。ただし、前記第2監視条件は、前記第1監視条件よりも、タイヤ空気圧の状態を正常とみなす範囲を狭く規定するものである。
【0011】
このようなナビゲーション装置によれば、誘導経路から、近い将来に高速道路などの制限速度の大きい種別の道路を走行することになるかどうかを判定し、制限速度の大きい種別の道路を走行することになる場合には、第2監視条件を用いて、高速走行に適したタイヤ空気圧となっているかどうかを判定し、高速走行に適した状態にない場合にはユーザに対して警告を行うようにすることができる。したがって、ユーザは、高速走行に先立ち、高速走行に適するようにタイヤ空気圧のメンテナンスを行うことができるようになる。一方で、通常は第1監視条件のみを用いて、いわゆる街乗りなどの通常走行に対して適正なタイヤ空気圧にあるかどうかを判定することができるので、高速走行の予定のないユーザに対してまで、高速走行を前提とした過度の警告を与えてしまうことがない。よって、ユーザは、状況に応じた妥当なタイヤ空気圧に関するメンテナンスを行うことができる。
【0012】
また、本発明は前記課題達成のために、自動車が走行中の道路を算出し提示するナビゲーション装置に、自動車のタイヤ空気圧の状態を検出する監視手段と、前記監視手段が検出したタイヤ空気圧の状態が、タイヤ空気圧の状態を正常とみなす範囲を規定する所定の第1監視条件に従って正常でないと判定されるものであった場合に、警告を出力する第1警告手段と、算出した走行中の道路が高速道路であるときに、前記監視手段が検出したタイヤ空気圧の状態が、タイヤ空気圧の状態を正常とみなす範囲を規定する所定の第2監視条件に従って正常でないと判定されるものであった場合に、警告を出力する第2警告手段とを備え、前記第2監視条件を、前記第1監視条件よりも、タイヤ空気圧の状態を正常とみなす範囲を狭く規定するものとしたものである。
【0013】
このようなナビゲーション装置によれば、高速道路を走行中である場合には、第2監視条件を用いて、高速走行に適したタイヤ空気圧となっているかどうかを判定し、高速走行に適した状態にない場合にはユーザに対して警告を行うことができると共に、高速道路を走行中でない場合には第1監視条件のみを用いて、いわゆる街乗りなどの通常走行に対して適正なタイヤ空気圧にあるかどうかを判定し、通常走行に対して適正なタイヤ空気圧にない場合にのみユーザに対して警告を行うことができる。したがって、ユーザは、走行中道路に応じた妥当なタイヤ空気圧に関するメンテナンスを行うことができる。
【0014】
なお、以上の各ナビゲーション装置で用いる第1監視条件と第2監視条件としては、正常とみなすタイヤ空気圧の下限についての条件を含むものを用いることができ、この場合には、第1監視条件が示す下限は、第2監視条件が示す下限より小さく設定する。
【0015】
また、本発明は前記課題達成のために、自動車の現在位置を算出しユーザに提示するナビゲーション装置でに、自動車のタイヤ空気圧の状態を検出する監視手段と、前記監視手段が検出したタイヤ空気圧の状態が、タイヤ空気圧の状態を正常とみなす範囲を規定する所定の監視条件に従って正常でないと判定されるものであった場合に、警告を出力する警告手段と、算出した現在位置が、タイヤ空気圧のメンテナンスを行うことのできることが期待できる種別の施設内にあるときに、前記監視手段が検出したタイヤ空気圧の状態が、前記監視条件に従って正常でないと判定されるタイヤ空気圧の状態に近接した状態にあると判定された場合に、タイヤ空気圧のメンテナンスを促すメッセージを出力するメッセージ手段とを備えたものである。
【0016】
このようなナビゲーション装置によれば、タイヤ空気圧のメンテナンスを行うことのできることが期待できる種別の施設にいるとき、すなわち、タイヤ空気圧のメンテナンスを行う良い機会が到来した時に、前記監視条件に従って正常でないと判定されるタイヤ空気圧の状態に近接した状態にある場合には、タイヤ空気圧のメンテナンスをユーザに対して促すので、ユーザは、タイヤ空気圧のメンテナンスを行う良い機会を確実に捉えて、必要な又は好ましいタイヤ空気圧のメンテナンスを、警告出力に先だって行うことができるようになる。
【0017】
また、前記課題達成のために、本発明は、目的地までの誘導経路を探索し、探索した誘導経路に沿った自動車の走行を案内するナビゲーション装置において、自動車のタイヤ空気圧の状態を検出する監視手段が検出したタイヤ空気圧の状態が、タイヤ空気圧の状態を正常とみなす範囲を規定する所定の監視条件に従って正常でないと判定されるものであった場合に、誘導経路の再設定を行うようにしたものである。
【0018】
この誘導経路の再設定では、たとえば、タイヤ空気圧のメンテナンスを行うことのできる各施設の位置を表すサービス施設位置情報に基づいて、当該タイヤ空気圧のメンテナンスを行うことのできることが期待できる種別の施設の位置を探索し、探索した施設の位置を経由地とし、現在設定されている前記誘導経路の目的地を目的地とする誘導経路を、道路地図を表す地図データに基づき探索して再設定するようにする。このようにすることにより、単一の誘導経路に従った一連の走行によって、ユーザは途中でタイヤ空気圧のメンテナンスを行いながら目的地に到達することができるようになる。
【0019】
または、誘導経路の再設定では、たとえば、道路地図を表す地図データに基づき、現在設定されている目的地までの、高速道路を使用しない経路を優先して探索した新たな誘導経路を再設定するようにする。このようにすることにより、正常でないタイヤ空気圧で走行することが、より好ましくない高速道路を走行しないようユーザを誘導することができる。
【0020】
また、併せて本発明は、自動車が走行中の道路を算出する走行中道路算出手段と、自動車のタイヤ空気圧の状態を検出する監視手段と、前記監視手段が検出したタイヤ空気圧の状態が、タイヤ空気圧の状態を正常とみなす範囲を規定する所定の監視条件に従って正常でないと判定されるものであった場合に、自動車の速度が所定の速度以上とならないように規制する速度規制手段とを有することを特徴とする自動速度制御装置も提供する。このような自動速度制御装置によれば、タイヤ空気圧が正常でない場合には、そのようなタイヤ空気圧で行うことが、より好ましくない高速走行をユーザが行なえないようにすることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1に本第1実施形態に係るナビゲーション装置の構成を示す。
図示するように、本ナビゲーション装置は、制御装置1、地図データを格納したDVD-ROMやハードディスク等の記憶媒体21にアクセスするための記録媒体ドライブ2、GPS(Global Positioning System)受信機3、角加速度センサや車速センサなどの車両の走行状態を検知する走行状態センサ4、ユーザよりの入力を受け付けるリモコン5(リモートコントローラ)、表示装置6、タイヤ空気圧を測定するタイヤ空気圧監視装置7、自動車の各種走行特性を制御する自動車電子制御システム8を備えている。
【0022】
また、制御装置1は、地図データバッファ101、地図データ読出処理部102、現在位置算出部103、ルート探索部104、ナビゲート画像生成部105、パラメータメモリ106、主制御部107、GUI制御部108、タイヤ空気圧監視装置7との間の信号の入出力を担うインタフェース109、自動車電子制御システム8の信号を送受するための通信インタフェース110を備えている。ここで、図1におけるGUI制御部108に接続する細線はユーザとの間でリモコン5や表示装置6を用いて入出力する操作情報や画像情報の経路を示す。
【0023】
但し、以上の制御装置1は、ハードウエア的には、マイクロプロセッサや、メモリや、その他のグラフィックプロセッサやジオメトリックプロセッサ等の周辺デバイスを有する一般的な構成を備えたCPU回路であって良く、この場合、以上に示した制御装置1の各部は、マイクロプロセッサが予め用意されたプログラムを実行することにより具現化するプロセスとして実現されるものであって良い。また、この場合、このようなプログラムは、記憶媒体21や通信路を介して、制御装置1に提供されるものであって良い。
【0024】
次に、記憶媒体21に記憶される地図データの構成を示す。
ここで、地図データは、所定の地理的区域毎に図葉と呼ばれる単位で管理されており、各図葉は地図の詳細度に応じた複数のレベルで構成されている。そして、各図葉の各レベルの地図は、1つまたは複数のユニットよりなり、各ユニットは、自身が属する図葉の地理的区域またはこれを分割した区域に対応し、対応する区域の地図を、自身が属するレベルで表現したものである。
【0025】
そして、図2に示すように、地図データは、各ユニットと図葉、対応区域、レベルとの関係を記述した管理データ、地図を表す基本地図データ、路線データと、施設データとを含んで構成される。
ここで、基本地図データは、前述したユニット毎のユニットデータと、各ユニットデータと図葉、対応区域、レベルとの関係を記述したユニット管理データを含む。そして、各ユニットデータは道路ネットワークを表す道路ユニットと、地形図形や施設図形や地域名称や施設名称等の表示を含んだ地図の画像である背景地図画像を表す描画ユニットとを有する。
【0026】
そして、道路ユニットは、ノードリストと、リンクテーブルとを有する。
ここで、道路ユニットでは、道路を直線であるリンクの集合として表現しており、この各リンクの端点がノードである。このようなノードは、料金所や交差点等の道路の接続点に必ず設けられる他、隣接するユニットの境界に必ず設けられる。また、各リンクは方向を持ち、リンクを介して隣接する二つのノードの間には、基本的には相互に逆方向の二つのリンクが設けられる。
【0027】
さて、ノードリストは、各ノード毎のノードレコードを含み、各ノードレコードは、ノード番号、ノードの座標、当該ノードが交差点やインターチェンジに対応するノードであるか等を表すノード属性、ノードに接続するリンクのリンク番号のリストである接続リンク番号リスト、ノードにリンクを介して隣接するノードのノード番号のリストである隣接ノード番号リストが記述される。
【0028】
次に、リンクテーブルは、各リンク毎のリンクレコードを含み、各リンクレコードには、リンク番号、リンクの始点となるノードのノード番号1、リンクの終点となるノードのノード番号2、道路のリンクに対応する区間の高速道路、有料道路、一般道、林道、未舗装道路などの種別を表す道路種別、リンクの距離、リンクの方位、リンクに与えた経路探索用のコストであるリンクコスト、リンクの属する路線の路線番号等が記述される。
【0029】
そして、地図データに含まれる路線データは、各道路毎に設けられた路線レコードを有し、各路線レコードには、道路の識別子である路線番号や、各道路の高速道路、国道、県道などの路線種別や、各道路の路線名称が記述される
そして、地図データに含まれる施設データは、ガソリンスタンドやサービスエリアなどの施設毎に設けられた施設レコードを有し、各施設レコードには、施設の識別子である施設番号や、施設のガソリンスタンドやサービスエリアなどの種別を表す施設種別や、施設の存在する領域を示す領域座標、施設に接続する(施設に出入りすることのできる)リンクのリング番号と当該リンク上の施設への接続座標を示す接続リンク情報などが記述される。
【0030】
次に、図1の制御装置1のパラメータメモリ106に格納されるパラメータについて説明する。
図3に示すように、パラメータメモリ106には、現在状態情報301、立寄地データ302、目的地データ303、誘導経路データ304、タイヤ空気圧ログ305を格納する。
現在状態情報301は、現在位置データ3011、現在走行方位データ3012、走行中リンクデータ3013、利用中施設データ3014を含み、現在位置データ3011は、車両の現在位置座標を表すデータであり、現在走行方位データ3012は、車両の現在の走行方位を表すデータであり、走行中リンクデータ3013は現在走行しているリンクのリンク番号を示すデータである。利用中施設データ3014は、車両が道路上になく、ガソリンスタンドやサービスエリアなどの施設内にいる場合に、その施設の施設番号を示すデータである。
【0031】
また、立寄地データ302は、目的地までの間に立ち寄るべき1または複数の立寄地のリンク上の座標が設定される。
また、目的地データ303は、リンク上の目的地の座標を表す。
また、誘導経路データ304は、誘導経路を表すデータであり、誘導経路が経由するリンクのリンク番号を経由順に記述したルートリンクリスト3041と、誘導経路が経由するノードのノード番号を経由順に記述したルートノードリスト3042とを有する。
【0032】
そして、タイヤ空気圧ログ305には、タイヤ空気圧監視装置7が測定した各タイヤの空気圧が測定日時と共に、過去所定期間分格納される。
以上、パラメータメモリ106の内容について説明した。
さて、図1に戻り、このような構成において、地図データ読出処理部102は、主制御部107の制御下で、記録媒体ドライブ2を介して記憶媒体21から地図データの所要範囲を読み出し地図データバッファ101に格納する。
また、現在位置算出部103は、以下の処理を繰り返し行う。
すなわち、現在位置算出部103は、走行状態センサ4やGPS受信機3の出力から推定される現在位置に対して、地図データバッファ101から読み出した前回決定した現在位置の周辺の地図とのマップマッチング処理などを施して、現在位置が道路上にあるか施設内あるかを判定すると共に、道路上にあると判定された場合には、現在位置として最も確からしいリンク座標と、現在の走行方向として最も確からしいリンク方向と、現在の走行中のリンクとして最も確からしいリンクとを、それぞれ現在位置座標、現在走行方位、走行中リンクとして決定し、パラメータメモリ106の現在位置データ3011と現在走行方位データ3012と走行中リンクデータ3013に設定する。一方、現在位置が施設内にあると判定された場合には現在位置として最も確からしい座標と、走行方位として最も確からしい方位と、現在位置が領域内に含まれる施設の施設番号を決定し、それぞれをパラメータメモリ106の現在位置データ3011と現在走行方位データ3012と利用中施設データ3014に設定すると共に走行中リンクデータ3013にリンク外を示す値を設定する。
【0033】
また、主制御部107は、所定の時間間隔で、タイヤ空気圧監視装置7が検出している各タイヤ(乗用車であれば通常4本のタイヤ)の空気圧を読み込み、タイヤ空気圧ログ305に現在日時と共に書き込む処理を行う。ここで、タイヤ空気圧ログ305には、日時と空気圧のセットを所定数書き込むことができるようになっており、タイヤ空気圧ログ305に日時と空気圧のセットを書き込む空き領域が無くなったならば、日時と空気圧のセットの書き込みは、最も古い日時と空気圧のセットを消去して作った空き領域に対して行う(すなわち、上書きする)。
【0034】
一方、主制御部107は、ユーザの目的地設定要求に応じて、ユーザからリモコン5、GUI制御部108を介して目的地の設定を受付け、これを目的地データ303にセットする。また、ユーザの立寄地設定要求に応じて、ユーザからリモコン5、GUI制御部108を介して1または複数の立寄地の設定を受付け、受け付けた各立寄地を立寄地目的地データにセットする。そして、目的地データ303が示す目的地までの誘導経路をルート探索部104に探索させる。ルート探索部104は、必要地理的範囲の道路ユニットの道路データを地図データバッファ101から読み出し、パラメータメモリ106の現在位置データ3011が示す現在位置座標から目的地データ303が示す目的地座標までの、走行中リンクデータ3013が示すリンクを最初に辿る誘導経路を、リンクレコードのリンクコストを用いた所定のコストモデルに基づいて算出し、算出した誘導経路の経路データを、誘導経路データ304のルートリンクリスト3041とルートノードリスト3042にそれぞれ格納する。
【0035】
ここで、この誘導経路探索にあたって、ルート探索部104は、立寄地データ302が設定されている場合には立寄地データ302が示す各立寄地を経由する目的地データ303が示す目的地までの誘導経路を探索する。より具体的には、たとえば、まず立寄地の立ち寄り順を現在位置からの距離などに応じて決定し、現在位置から目的地までの各立寄地で区切られる各区間について、部分的な誘導経路をリンクレコードのリンクコストを用いた所定のコストモデルに基づいて算出し、算出した部分的な誘導経路を連結することにより、現在位置から目的地までの最終的な誘導経路を算出する。
【0036】
また、主制御部107は、以下のナビゲート画像生成処理を繰り返す。
すなわち、主制御部107は、現在走行方位データ3012が示す走行方位に応じた方位を表示方位に決定し、予め成されたユーザ設定や初期設定に応じて縮尺を決定し、現在位置データ3011から読み出した現在位置周辺の、決定した表示方位と決定した縮尺とに応じて定まる所定範囲を表示範囲として決定する。ここで表示方位はたとえば、走行方位が常に上向きとなるように算出する。
【0037】
そして、ナビゲート画像生成部105に、決定した表示範囲中の道路ユニット、描画ユニットに基づいて、決定した表示方位が示す方位を上として、決定した縮尺で、描画ユニットが表す背景地図画像上に道路ユニットが表す道路ネットワークの道路図形を描画した地図画像を生成させる。そして、主制御部107は、誘導経路データ304が設定されている場合には、ナビゲート画像生成部105に、決定した表示範囲中の、誘導経路データ304が示す現在位置より目的地側の誘導経路を地図画像上で表す誘導経路図形と、現在位置データ3011が示す現在位置に対応する位置に現在走行方位データ3012が示す方位に対応する方向を向いた現在位置マークとを、地図画像上に描画させてナビゲート画像を生成させ、GUI制御部108を介して表示装置6に表示させる。誘導経路データ304が設定されていない場合には、現在位置マークのみを、地図画像上に描画させてナビゲート画像を生成させ、GUI制御部108を介して表示装置6に表示させる。
【0038】
さて、このようなナビゲーション装置において主制御部107は、さらに空気圧警告処理と、誘導経路再設定処理と、走行特性規制処理とを行う。
まず、空気圧警告処理について説明する。
図4に空気圧警告処理の手順を示す。
図示するように、この処理では、まず、タイヤ空気圧ログ305に書き込まれている最新日時の各タイヤの空気圧が第1正常空気圧条件を満たすかどうかを調べ(ステップ402)、第1正常空気圧条件を満たさない場合にはタイヤ空気圧が異常である旨の警告文をGUI制御部108を介して表示装置6に表示し(ステップ410)、ステップ402に戻る。一方、第1正常空気圧条件を満たす場合には、ステップ406へ進む。
【0039】
一方、最新日時の各タイヤの空気圧が全て第1正常空気圧条件を満たす場合には、現在状態情報301の走行中リンクが示すリンクが高速道路の部分に対応するものかどうか、すなわち、現在位置が高速道路上にあるかどうかをリンクテーブルを参照して調べ(ステップ404)、高速道路上に無ければステップ406へ進む。一方、高速道路上にあれば、タイヤ空気圧ログ305に書き込まれている最新日時の各タイヤの空気圧が第2正常空気圧条件を満たすかどうかを調べ(ステップ412)、第2正常空気圧条件を満たしていなければタイヤ空気圧が異常である旨の警告文をGUI制御部108を介して表示装置6に表示し(ステップ414)、ステップ42に戻る。ここで、第1正常空気圧条件は一般道走行(通常速度での走行)に支障のないタイヤ空気圧の条件であり、第2正常空気圧条件は高速道路(高速速度での走行)に支障のないタイヤ空気圧の条件である。そして、第1正常空気圧条件は、タイヤ空気圧範囲についての条件と、タイヤ空気圧バランスについての条件の二つの条件より構成されており、全てのタイヤのタイヤ空気圧がタイヤ空気圧範囲についての条件を満たし、各タイヤの空気圧バランスがタイヤ空気圧バランスについての条件を満たす場合に、第1正常空気圧条件が満たされていると判定する。同様に、第2正常空気圧条件は、タイヤ空気圧範囲についての条件と、タイヤ空気圧バランスについての条件の二つの条件より構成されており、全てのタイヤのタイヤ空気圧がタイヤ空気圧範囲についての条件を満たし、各タイヤの空気圧バランスがタイヤ空気圧バランスについての条件を満たす場合に、第2正常空気圧条件が満たされていると判定する。また、第1正常空気圧条件において正常とする空気圧範囲の下限は、第2正常空気圧条件において正常とする空気圧範囲の下限より小さく、第1正常空気圧条件において正常とする空気圧バランスにおける最大アンバランス量(許容アンバランス量)は、第2正常空気圧条件において正常とする空気圧バランスにおける最大アンバランス量(許容アンバランス量)よりも大きい。すなわち、第2正常空気圧条件では、第1正常空気圧条件よりも正常とするタイヤ空気圧の条件を厳しく設定している。
【0040】
さて、次に、ステップ406では、現在位置がガソリンスタンドやサービスエリアなどの空気圧メンテナンスが可能な種別の施設(以下、便宜上「サービス施設」と呼ぶ)内に現在位置があるかどうかを、現在状態情報301の利用中施設データ3014と利用中施設データ3014が示す施設番号の施設レコードを参照して判定する。そして、サービス施設内にある場合には、タイヤ空気圧ログ305に書き込まれている最新日時の各タイヤの空気圧が第2正常空気圧条件を満しているかどうかを調べ(ステップ416)、第2正常空気圧条件が満たされていなければタイヤ空気圧のメンテナンスを推奨するメッセージをGUI制御部108を介して表示装置6に表示し(ステップ420)、ステップ408に進む。一方、第2正常空気圧条件が満たされている場合には、近い将来(たとえば、数日以内)に、各タイヤの空気圧が第2正常空気圧条件を満たさないようになるかどうかを推定し、第2正常空気圧条件を満たさないようになると推定された場合には(ステップ418)、タイヤ空気圧のメンテナンスを推奨するメッセージをGUI制御部108を介して表示装置6に表示し(ステップ420)、ステップ408に進む。一方、第2正常空気圧条件を満たさないようになると推定されなかった場合には、そのままステップ408に進む。
【0041】
ここで、この推定は、たとえば、単純に、タイヤ空気圧ログ305に書き込まれている最新日時の各タイヤの空気圧が全て第2正常空気圧条件において正常と見なされる範囲の境界に所定レベル以上近接している場合に、近い将来に、各タイヤの空気圧が第2正常空気圧条件を満たさないようになると推定することにより行うようにしても良いし、タイヤ空気圧ログ305に書き込まれている過去一定期間分の各タイヤの空気圧の測定履歴が示す各タイヤの空気圧の変化傾向を演繹して、近い将来に、各タイヤの空気圧が第2正常空気圧条件を満たさないようになると推定することにより行うようにしても良い。
【0042】
なお、ステップ418では、近い将来に、各タイヤの空気圧が、第2正常空気圧条件ではなく第2正常空気圧条件を満たさないようになるかどうかを判定するようにしてもよい。
さて、ステップ408では、新たな誘導経路が誘導経路データ304として設定されたかどうかを調べ、設定されていなければステップ402に戻る。一方、新たな誘導経路が誘導経路データ304として設定されていれば、誘導経路データ304のルートリンクリスト3041に登録されたリンク番号のリンクレコードを参照し、誘導経路中に高速道路の部分を形成するリンクが含まれるかどうか、すなわち誘導経路が高速道路を使用するものであるかどうを調べる(ステップ422)。そして、含まれていない場合には、そのままステップ402に戻る。一方、誘導経路中に高速道路の部分を形成するリンクが含まれている場合には、タイヤ空気圧ログ305に書き込まれている最新日時の各タイヤの空気圧が第2正常空気圧条件を満たすかどうかを調べ(ステップ424)、第2正常空気圧条件を満たしていなければタイヤ空気圧が異常である旨の警告文をGUI制御部108を介して表示装置6に表示し(ステップ426)、ステップ402に戻る。また、第2正常空気圧条件が満たされている場合には、そのままステップ402に戻る。
【0043】
以上、空気圧警告処理について説明した。
このような空気圧警告処理によれば、誘導経路から、近い将来に高速道路を走行することになるかどうかを判定し、高速道路を走行することになる場合には、第2正常空気圧条件をを用いて、高速走行に適したタイヤ空気圧となっているかどうかを判定し、高速走行に適した状態にない場合にはユーザに対して警告を行う。したがって、ユーザは、高速走行に先立ち、高速走行に適するようにタイヤ空気圧の妥当なメンテナンスを行うことができるようになる。
【0044】
また、高速道路を走行中である場合には、第2正常空気圧条件を用いて、高速走行に適したタイヤ空気圧となっているかどうかを判定し、高速道路を走行しておらず、また、誘導経路に従って近い将来に高速道路を走行する予定がない場合には、第1正常空気圧条件によって通常の走行に適したタイヤ空気圧となっているかどうかを判定する。したがって、ユーザは、タイヤ空気圧に関するメンテナンスを走行中道路に応じて行うことができる。
【0045】
また、サービス施設にいるとき、すなわち、タイヤ空気圧のメンテナンスを行う良い機会が到来した時に、近い将来に第1正常空気圧条件または第2正常空気圧条件に従って正常でないと判定されるタイヤ空気圧の状態になることが予測される状態にある場合には、タイヤ空気圧のメンテナンスをユーザに対して促すので、ユーザは、タイヤ空気圧のメンテナンスを行う良い機会を確実に捉えて、必要な又は好ましいタイヤ空気圧のメンテナンスを、警告出力に先だって行うことができるようになる。
【0046】
次に、誘導経路再設定処理について説明する。
図5に誘導経路再設定処理の手順を示す。
図示するように、この処理では、タイヤ空気圧が第1正常条件を満たさない状態への遷移の発生(ステップ502)と、現在位置が高速道路上であってタイヤ空気圧が第2正常条件を満たさない状態への遷移の発生(ステップ504)と、高速道路のリンクを含む新たな誘導経路が設定されたときにタイヤ空気圧が第2正常条件を満たさない状態の発生(ステップ506)とを監視し、これらいずれかが発生したならば、まず、地図データの施設データなどを参照して、現在位置データ3011が示す現在位置に近接するサービス施設を探索する(ステップ508)。
【0047】
そして、現在誘導経路が設定中であるかどうか、すなわち、誘導経路データ304に有効なデータが設定されているかどうかを調べ(ステップ510)、設定されていなければ、探索したサービス施設の施設レコードの接続リンク情報が示すリンクのリンク上の接続座標を目的地データ303に設定する(ステップ514)。一方、現在誘導経路が設定中であれば、探索したサービス施設の施設レコードの接続リンク情報が示すリンクのリンク上の接続座標を立寄地データ302に追加設定する(ステップ512)。
【0048】
そして、目的地データ303が示す目的地までの誘導経路をルート探索部104に再探索させる(ステップ516)。ルート探索部104は、前述のように、誘導経路を探索し、探索した経路のデータを、誘導経路データ304のルートリンクリスト3041とルートノードリスト3042にそれぞれ格納する。
【0049】
この結果、たとえば、ユーザが設定した目的地までの誘導経路として高速道路を使用する経路を求めた時点において第2正常タイヤ空気圧条件が満たされている場合には、図6aのようにナビゲート画像が表示されることになるが、ユーザが設定した目的地までの誘導経路として高速道路を使用する経路を求めた時点において第2正常タイヤ空気圧条件が満たされていない場合には、最寄りのサービス施設620(図ではガソリンスタンド: GS)に立ち寄る誘導経路が再度探索され、図6bに示すように最探索された誘導経路を示すナビゲート画像が、上述のように警告処理が表示する警告文610と共に表示されることになる。なお、図中において、601が現在位置マークを、602が誘導経路図形を示している。また、603が探索され立ち寄り地に設定されたサービス施設であるガソリンスタンドである。また、ナビゲート画像生成部105は、図示するように、立ち寄り地には所定の立ち寄り地マーク(図中では旗マーク)を表示するようにしてもよい。
【0050】
以上、誘導経路再設定処理について説明した。
このような誘導経路再設定処理によれば、第1正常空気圧条件または第2正常空気圧条件に従ってタイヤ空気圧が適正でないと判定されたとき、すなわち、タイヤ空気圧のメンテナンスが必要であるときに、自動的に、タイヤ空気圧のメンテナンスを行うことのできるサービス施設を誘導経路によって案内することができる。また、既に目的地が設定されているときには、サービス施設を立寄地とする目的地までの経路に誘導経路を更新するので、ユーザは、トータルコストが最小となるように探索された単一の誘導経路に従った一連の走行によってスムーズに、途中でタイヤ空気圧のメンテナンスを行いながら目的地に到達することができるようになる。
【0051】
なお、以上の誘導経路再設定処理では、現在位置最寄りのサービス施設を立寄地または目的地に設定したが、これはインターチェンジに近いサービス施設を立寄地または目的地に設定するようにしてもよい。また、近接するサービス施設に代えて、現在位置と誘導経路上の高速道路開始点との間の、誘導経路上にある(誘導経路から直接進入できる)サービス施設を探索するようにしてもよい。また、ナビゲーション装置において走行の履歴を蓄積するようにし、この履歴より求まる、よく利用するガソリンスタンドが所定の距離範囲内にある場合には、このガソリンスタンドを優先して探索するようにしてもよい。また、ユーザによって目的地が設定されているとには、ステップ516でサービス施設を経由する誘導経路を設定する代わりに、または、ステップ508で適当なサービス施設を探索できなかった場合に、高速道路その他の走行条件の厳しい道路(たとえば、林道や急峻なカーブの多い道路や未舗装道路)を使用しない、または、できるだけ使用しない目的地までの誘導経路を探索するようにしてもよい。このようにすることにより、高速走行に対して適正でないタイヤ空気圧で走行することが、より好ましくない高速道路等の道路を走行しないようユーザを誘導することができる。
【0052】
次に、走行特性規制処理について説明する。
図7に走行特性規制処理の手順を示す。
図示するように、この処理では、まず、規制中フラグをリセットし(ステップ702)、現在位置が高速道路上であってタイヤ空気圧が第2正常条件を満たさない状態であるかどうかを調べ(ステップ704)、そのような状態であり、かつ、規制中フラグがセットされていなければ(ステップ710)、自動車電子制御システム8が、その速度以上自動車のスピードがでないように制御する速度である上限スピードを、標準より小さい所定の速度である速度規制値まで、現在の上限スピードの値より徐々に変化するように、通信インタフェース110を介して自動車電子制御システム8に要求する。また、自動車電子制御システム8がハンドルに加えるハンドル負荷(ハンドルの回転に抗する力)を、標準よりも大きい所定の負荷であるハンドル負荷規制値まで、現在のハンドル負荷の値より徐々に変化するように、通信インタフェース110を介して自動車電子制御システム8に要求する(ステップ712)。そして、規制中フラグをセットする(ステップ714)。自動車電子制御システム8は要求に応じて、上限スピードとハンドル負荷を徐々に変化させていく。
【0053】
なお、現在位置が高速道路上であってタイヤ空気圧が第2正常条件を満たさない状態であっても(ステップ704)、規制中フラグがセットされている場合には(ステップ710)、そのままステップ704に戻る。
一方、現在位置が高速道路上であってタイヤ空気圧が第2正常条件を満たさない状態でなければ(ステップ704)、規制中フラグがセットされているかどうかを調べ(ステップ706)、セットされていなければ、そのままステップ704に戻る。また、現在位置が高速道路上であってタイヤ空気圧が第2正常条件を満たさない状態でなく、規制中フラグがセットされていれば(ステップ706)、自動車の上限スピードの制限とハンドル負荷の値を標準の値まで徐々に戻すように、通信インタフェース110を介して自動車電子制御システム8に要求する(ステップ708)。自動車電子制御システム8は要求に応じて、上限スピードとハンドル負荷を徐々に変化する。そして、ステップ702に戻って規制中フラグをリセットし、以上の処理を繰り返す。
【0054】
以上、走行特性規制処理について説明した。
このような走行特性規制処理によれば、第2正常空気圧条件に従ってタイヤ空気圧が高速走行に対して適正でないと判定された場合には、そのようなタイヤ空気圧で行うことが好ましくない高速走行をユーザが行なえないようにすると共に、そのようなタイヤ空気圧で行うことが好ましくない進路の急激な変更を抑制することができる。
【0055】
以上、本発明の実施形態について説明した。
ところで、以上の実施形態では、第1正常空気圧条件と第2正常空気圧条件とを固定的に設定したが、これらの条件は、たとえば自動車の積載荷重の変化などに応じて可変としてもよい。すなわち、たとえば、自動車が停車中に、タイヤ空気圧が急激に変化した場合に、その変化の挙動から、この変化がパンクによる変化でなく自動車への荷物や人間の自動車への乗降によるものと推定されるときには、そのタイヤ空気圧の変化量より自動車の積載荷重を求め、積載荷重に応じて、第1正常空気圧条件や第2正常空気圧条件において正常とみなすタイヤ空気圧範囲やタイヤ空気圧バランスの条件として、荷重が大きいほど厳しい条件が適用されるように変化させるなどしてよい。
【0056】
また、以上では高速道路走行中および高速道路が誘導経路に含まれる場合に対してのみ第2正常空気圧条件を適用したが、第2正常空気圧条件は自動車専用道路その他の制限速度が大きい種別の道路や、林道や未舗装道路などの運転が比較的難しい道路に対しても適用するようにしてもよい。すなわち、それらの道路を走行中の場合やそれらの道路が誘導経路に含まれる場合に対しても第2正常空気圧条件を適用してタイヤの正常性を判定し、警告や、誘導経路再設定や、上限スピードやハンドル負荷の規制を行うようにしてもよい。
【0057】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、状況に応じた妥当なタイヤ空気圧に関するメンテナンスをユーザが行えるように支援することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態に係る地図データの内容を示す図である。
【図3】本発明の実施形態に係るパラメータメモリの内容を示す図である。
【図4】本発明の実施形態に係る警告処理を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態に係る誘導経路再設定処理を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施形態に係るナビゲーション画像と警告の表示例を示す図である。
【図7】本発明の実施形態に係る走行特性規制処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1:制御装置、2:記録媒体ドライブ、3:GPS受信機、4:走行状態センサ、5:リモコン、6:表示装置、7:タイヤ空気圧監視装置、8:自動車電子制御システム、21:記憶媒体、101:地図データバッファ、102:地図データ読出処理部、103:現在位置算出部、104:ルート探索部、105:ナビゲート画像生成部、106:パラメータメモリ、107:主制御部、108:GUI制御部、109:インタフェース、110:通信インタフェース、301:現在状態情報、302:立寄地データ、303:目的地データ、304:誘導経路データ、305:タイヤ空気圧ログ、3011:現在位置データ、3012:現在走行方位データ、3013:走行中リンクデータ、3014:利用中施設データ、3041:ルートリンクリスト、3042:ルートノードリスト。

Claims (3)

  1. 自動車の現在位置を算出しユーザに提示するナビゲーション装置であって、
    自動車のタイヤ空気圧の状態を検出する監視手段と、
    前記監視手段が検出したタイヤ空気圧の状態が、タイヤ空気圧の状態を正常とみなす範囲を規定する所定の監視条件に従って正常でないと判定されるものであった場合に、警告を出力する警告手段と、
    算出した現在位置が、タイヤ空気圧のメンテナンスを行うことができることが期待できる種別の施設内にあるときに、前記監視手段が検出したタイヤ空気圧の状態が、前記監視条件に従って正常でないと判定される状態に所定レベル以上近接した状態にある場合には、当該タイヤ空気圧の状態が前記監視条件に従って正常とみなす範囲内にある場合でも、タイヤ空気圧のメンテナンスを促すメッセージを出力するメッセージ出力手段とを有することを特徴とするナビゲーション装置。
  2. 自動車のタイヤ空気圧の状態を検出する監視手段と、警告を出力する警告手段と、メッセージを出力するメッセージ出力手段とを備え、自動車の現在位置を算出しユーザに提示するナビゲーション装置においてタイヤ空気圧が適正でないことをユーザに通知するタイヤ空気圧状態監視方法であって、
    前記監視手段において、自動車のタイヤ空気圧の状態を検出するステップと、
    前記警告手段において、検出したタイヤ空気圧の状態が、タイヤ空気圧の状態を正常とみなす範囲を規定する所定の監視条件に従って正常でないと判定されるものであった場合に、警告を出力するステップと、
    前記メッセージ出力手段において、算出した現在位置が、タイヤ空気圧のメンテナンスを行うことができることが期待できる種別の施設内にあるときに、前検出したタイヤ空気圧の状態が、前記監視条件に従って正常でないと判定される状態に所定レベル以上近接した状態にある場合には、当該タイヤ空気圧の状態が前記監視条件に従って正常とみなす範囲内にある場合でも、タイヤ空気圧のメンテナンスを促すメッセージを出力するステップとを有することを特徴とするタイヤ空気圧状態監視方法。
  3. 自動車に搭載されるコンピュータシステムによって読み取られ実行されるコンピュータプログラムであって、
    前記コンピュータシステムを、
    自動車の現在位置を算出する現在位置算出手段と、
    自動車のタイヤ空気圧の状態を検出する監視手段と、
    前記監視手段が検出したタイヤ空気圧の状態が、タイヤ空気圧の状態を正常とみなす範囲を規定する所定の監視条件に従って正常でないと判定されるものであった場合に、警告を出力する警告手段と、
    算出した現在位置が、タイヤ空気圧のメンテナンスを行うことができることが期待できる種別の施設内にあるときに、前記監視手段が検出したタイヤ空気圧の状態が、前記監視条件に従って正常でないと判定される状態に所定レベル以上近接した状態にある場合には、当該タイヤ空気圧の状態が前記監視条件に従って正常とみなす範囲内にある場合でも、タイヤ空気圧のメンテナンスを促すメッセージを出力するメッセージ出力手段として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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