JP4902465B2 - 車載システム及び運転支援方法 - Google Patents
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Description
また、燃費や車両の加減速の度合いよりユーザの低環境負荷度を評価してユーザに通知する装置において、坂を走行中である場合には前記評価を停止する技術も知られている(たとえば、特許文献2)。
一方、このような場合に、特許文献1のように過去に走行した区間の評価値の履歴を表示することとすると、ユーザは、過去の評価値と道路勾配との関係を把握できないために、過去に走行した大勾配区間において評価値が大きく低下した理由が分からず、正しく自己の運転と低環境負荷度の関係を認識することができなくなってしまう。
図1に、本実施形態に係る車載システムの構成を示す。
車載システムは、自動車に搭載されるシステムであり、図示するように、ナビゲーション装置1と、操作部2と、表示装置3と、車両状態センサ4と、GPS受信機5とを備えて構成される。ここで、車両状態センサは、角加速度センサや地磁気センサなどである方位センサや、車速パルスセンサなどである車速センサなどの各種車両状態を検出する各種センサである。
図示するように、地図データは、地図データのバージョン等を記述した管理データ、路線データ、地図を表す基本地図データとを含んで構成される。
そして、路線データは、各道路毎に設けられた路線レコードを有し、各路線レコードには、道路の識別子である路線番号や、各道路の高速道路、国道、県道などの路線種別や、各道路の路線名称が記述される。
そして、基本地図データは、道路網を表す道路ユニットと、地図に含まれる道路以外の描画オブジェクト(地名や地形図形等)を表す描画ユニットとを有する。
ここで、道路ユニットは、ノードと、ノード間を連結するリンクの集合として道路網を定義しており、当該道路ユニットは、ノード毎に設けられたノードデータと、リンク毎に設けられたリンクデータとを有する。
また、各ノードデータには、対応するノードの識別子となるノード番号、対応するノードの属する路線の路線番号を示す所属路線番号、対応するノードの各種属性を表すノード属性、対応するノードの位置を緯度、経度、標高により表すノード座標、ノード接続情報とが登録される。そして、ノード接続情報には、対応するノードに接続するリンクのリンク番号と、対応するノードに一本のリンクを介して接続する他のノードのノード番号とが登録される。
すなわち、現在状態算出部12は、車両状態センサ4やGPS受信機5の出力から推定される現在位置に対して、地図データ記憶部11から読み出した地図データが示す前回決定した現在位置の周辺の地図とのマップマッチング処理などを施して、現在位置として最も確からしいリンク上の位置の座標と、現在の進行方向として最も確からしい方向とを、それぞれ現在位置、現在進行方位として決定し、メモリ15に設定する。
図示するように誘導経路データには、誘導経路を構成する各リンク毎のエントリを有し、各エントリには、誘導経路上通過する順番に従って、誘導経路を構成するリンクのリンク番号と、リンクデータより求まるリンク道程距離と、リンクデータのリンク属性より求まるリンクの一般道/高速道の種別を表す道路種別と、誘導経路を進行する方向に見てリンクの始点となるノードである始点ノードのノード座標を表す始点ノード座標が格納される。ここで、始点ノード座標が示す座標は、始点ノードのノードデータに格納されたノード座標であり、緯度、経度の他に標高も含む。
また、制御部16は、定期的に、地図表示範囲を算出し、表示装置3の表示画面上に設定したナビゲーションウインドウへの、算出した地図表示範囲の案内画像の表示を案内画像生成部17に要求する処理を繰り返し行う。地図表示範囲の算出は、当該地図表示範囲がメモリ15にセットされた現在位置周辺の範囲となり、当該地図表示範囲を設定されている表示地図縮尺で表した地図のサイズが、ナビゲーションウインドウのサイズに適合するサイズとなるように、地図表示範囲を算定することにより行う。
まず、走行状態履歴取得処理において、制御部16は、定期的(たとえば、1秒毎)に、車両状態センサから取得した車速よりの車両の加減速度の算出と、ECU6より取得した燃料噴射量と車速とよりの瞬間燃費の算出を行い、算出した加減速度と瞬間燃費とを走行状態履歴としてメモリ15に保存する処理を行う。
図示するように、この処理では、緯度経度平面上での道程距離が予め定めた単位距離(たとえば、500m)となる分走行する度に(ステップ402)、以下の処理を行う。なお、緯度経度平面上での道程距離は、逐次算出される現在位置の緯度経度座標の差分の積分値として求めることができる。
この結果、評価実績テーブルには、過去の走行経路上の、緯度経度平面上でも道程距離が一定間隔おきの各地点の標高と当該地点で算出した評価ポイントと当該地点を含む道路の道路種別とが、各地点の通過順に蓄積されていくことになる。
次に、制御部16は、評価ポイント提示処理を図4bに示すように行う。
すなわち、この処理では、車両の停車の発生と(ステップ452)、走行している道路の種別の変化の発生とを監視する(ステップ454)。なお、車両の停車は、車両状態センサが検出した車速等より判定することができる。また、走行している道路の種別は、メモリ15にセットされている現在位置が位置するリンクのリンクデータのリンク属性より求めることができる。
まず、誘導経路が設定されている場合には、図5aに示すように、折れ線グラフによる標高グラフ501と、棒グラフによる評価ポイントグラフ502とを表示する、すなわち、評価ポイントグラフ502の縦軸は評価ポイントとし横軸は緯度経度平面上での道程距離とする。また、標高グラフ501の縦軸は標高とし横軸は緯度経度平面上での道程距離とする。そして、評価ポイントグラフ502と標高グラフ501の横軸は一つの横軸を共有させる。そして、当該横軸の原点を横軸の中心に設定し、車両の進行方向に計った道程距離を正方向の道程距離に設定すると共に、横軸のスケールを、横軸の右端の座標が現在位置から目的地までの道程距離となるように設定する。そして、横軸の原点の下に現在位置を表すマーク511を描画し、横軸の右端下に目的地を表すマーク512を描画する。
一方、横軸の原点より右側の領域、すなわち、道程距離が正となる領域には、誘導経路データが示す、誘導経路上の現在位置より目的地側の各ノードの標高を折れ線グラフで描画する。すなわち、誘導経路上の現在位置までの各ノードについて、当該ノードの標高をz、当該ノードまでの現在位置からの緯度経度平面上での道程距離をxとして、(x、z)をプロットし、プロットした各点を結んで、折れ線グラフを描画する。なお、誘導経路上の現在位置より目的地側の各ノードの標高は誘導経路データが示す始点ノード座標より求まり、誘導経路上の現在位置より目的地側の各ノードの現在位置からの道程距離は、誘導経路データが示すリンク道程距離を用いて求めることができる。
次に、誘導経路が設定されていない場合には、図5bに示すように、標高グラフ501、評価ポイントグラフ502とを表示する。
この標高グラフ501、評価ポイントグラフ502の、図5aに示した標高グラフ501、評価ポイントグラフ502との相違は、横軸のスケールを予め定めたスケールに設定している点と、横軸の原点より右側の領域、すなわち、道程距離が正となる領域の標高グラフ501として、現在走行中の路線の現在位置より進行方向側の各ノードの標高を折れ線グラフで描画している点である。現在走行中の路線上の各ノードは、現在位置が位置するリンクのリンクデータと所属路線番号を共通するリンクデータのリンクの端点のノードとして求めることができ、当該ノードの内の進行方向側のノードはリンクデータのリンク接続情報に従って、リンクを現在進行方向側に辿っていくことにより求めることができる。
この標高グラフ501、評価ポイントグラフ502の、図5aに示した標高グラフ501、評価ポイントグラフ502との相違は、横軸のスケールを予め定めたスケールに設定している点と、横軸の原点を横軸の右側端に設定し、横軸の原点より左側の領域、すなわち、過去に走行した地点についてのみ標高グラフ501、評価ポイントグラフ502を表示するようにした点である。
以上のように本実施形態によれば、現在までの前記評価値の推移が、現在までの標高の推移と共に、両推移が並進する形態でグラフ表示される。よって、ユーザは、並べて配置される両グラフより、過去の走行における自己の運転の低環境負荷度の評価値を、当該評価値と走行道路の標高や当該標高の変化によって表される勾配との関係と共に容易に認識できるようになる。
Claims (3)
- 自動車に搭載される車載システムであって、
表示装置と、
現在位置の標高もしくは現在位置における道路勾配を、道路情報として算出する道路情報算出手段と、
自動車の状態に基づいて、ユーザの運転の低環境負荷度を表す評価値を算出する評価手段と、
各時点において前記道路情報算出手段が算出した道路情報と各時点において前記評価手段が算出した評価値とを表す評価履歴データを記憶する評価履歴記憶手段と、
前記評価履歴記憶手段に記憶された各時点の評価履歴データに基づいて、現在までの前記評価値と、現在までの標高もしくは道路勾配とを、前記現在位置からの距離を表す共通の横軸に対して表したグラフを前記表示装置に表示する評価履歴提示手段とを有することを特徴とする車載システム。 - 請求項1記載の車載システムであって、
ユーザから設定された目的地までの経路を探索し誘導経路として設定する誘導経路設定手段と、
誘導経路設定手段が設定した前記誘導経路に従った走行を案内する案内手段とを有し、
前記評価履歴提示手段は、誘導経路設定手段が設定した前記誘導経路の現在位置より目的地側の部分における、当該誘導経路に沿った標高もしくは道路勾配も、前記グラフ中に表すことを特徴とする車載システム。 - 自動車に搭載される車載システムにおいて、ユーザの低環境負荷な運転を支援する運転支援方法であって、
各時点において、現在位置の標高もしくは現在位置における道路勾配を、道路情報として算出するステップと、
各時点において、自動車の状態に基づいて、ユーザの運転の低環境負荷度を表す評価値を算出するステップと、
各時点において算出した道路情報と各時点で算出した評価値とを表す評価履歴データを記憶するステップと、
記憶された各時点の評価履歴データに基づいて、現在までの前記評価値と、現在までの標高もしくは道路勾配とを、前記現在位置からの距離を表す共通の横軸に対して表したグラフを前記表示装置に表示するステップとを有することを特徴とする運転支援方法。
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