JP3998452B2 - 不揮発性メモリの制御回路 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、データを一括又は部分的(セクター単位等)に電気的消去でき且つデータを繰り返し書き込み及び読み出しできる不揮発性メモリ(フラッシュメモリ等)を内蔵したマイクロコンピュータに関し、特に、システムリセット信号発生に伴う不揮発性メモリの誤消去及び誤書き込みを防止する不揮発性メモリの制御回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
1チップマイクロコンピュータは論理演算動作を実行するためのプログラムを記憶するメモリを内蔵する。最近では、このプログラムメモリとして、マスクROMの代わりにデータの電気的消去及び書き込み可能なフラッシュメモリを内蔵する傾向が高い。これは、プログラム内容を変更する際、マスクROMの場合は、マスクROM自体の設計変更を必要とするために多額の開発費と長い納期を強いられるが、これに対し、フラッシュメモリの場合は書き換え命令を実行して外部から書き換えデータを供給することで容易に対応でき、プログラム開発及びデバッグ作業の効率化が図れ、開発期間の短縮化と汎用性の向上を実現できる利点に起因する。
【0003】
1チップマイクロコンピュータは、例えば、フラッシュメモリの内容を書き換えるための命令が格納された書き換えメモリを別途内蔵するか、または、フラッシュメモリ内蔵の場合フラッシュメモリの特定の領域に書き換え命令プログラムを格納するように構成されている。フラッシュメモリのデータ書き換えは、フラッシュメモリの書き換え命令が実行されると、書き換えデータが1チップマイクロコンピュータ内部に取り込まれ、書き換えるべき記憶領域のデータを消去したのち、書き換えデータを書き込むことにより実行される。
【0004】
フラッシュメモリは、そのメモリの内容を消去及び書き込み読み出しを制御する各種制御信号入力を有し、また、書き込みの際にアドレスデータを保持するためのアドレス保持回路を有する。また、フラッシュメモリにおいて、一般には、セクター単位で消去のアクセスを行うセクターイレーズ機能と、全記憶領域の消去のアクセスを行うチップイレーズ機能と、書き込みのアクセスを行うプログラム機能とを有し、また、その各々のアクセスに要する時間はメモリの容量やセクターのサイズ等によって異なる。
【0005】
フラッシュメモリを内蔵する1チップマイクロコンピュータにおいて、メモリの容量やセクターサイズや書き込み等に要する時間などの特性の異なるフラッシュメモリ内蔵に対応するため、夫々の制御信号を格納するレジスタ回路を設け、夫々の制御信号の設定タイミング、消去及び書き込み時間の制御をプログラムで実行することにより、汎用性を実現している。
【0006】
図4は、従来の不揮発性メモリの制御回路を示す図である。
図4において、1はフラシュメモリであって、ロウアドレス入力XADR[11:0]、カラムアドレス入力YADR[7:0]、データ入力DI[31:0]、データ出力DO[31:0]、チップイネーブル信号入力CEX、アウトプットイネーブル信号入力OEX、セクターイレーズ信号入力SERS、チップイレーズ信号入力CERS、プログラム信号入力PROG、及び、ライトプロテクト信号入力WPXとを有し、アドレスXADR及びYADR入力にはアドレス保持回路2を備える。このアドレス保持回路2では、メモリの内容を消去又は書き込みの際に、チップイネーブル信号CEXの立下りに応じてアドレス値が保持される。
3はCPUであって、各種論理演算等が実行されると共に、周辺回路等へ夫々の制御信号が出力される。4はレジスタ回路であって、CPU3からバスを介してフラッシュメモリ1の制御信号CEX、OEX、SERS、CERS、PROG及びWPXが格納される。
【0007】
次に、フラッシュメモリ1の内容の消去及び書き込み動作を図3を用いて説明する。フラッシュメモリ1の内容の消去及び書き込みのアクセスのタイミングにおいて、図3に示すような所定のシーケンスに基づいてアクセスを実行する必要がある。
【0008】
図3Aは、フラッシュメモリ1の全ての記憶領域のデータを消去するチップイレーズ動作のタイミングを示す。まず、CPU3からバスを介してレジスタ回路4へプロテクト信号WPX及びアウトプットイネーブル信号OEXがHレベルに設定される。プロテクト信号WPXのHレベルに応じて、フラッシュメモリ1ではデータの書き込み及び消去動作の禁止が解除される。また、アウトプットイネーブル信号OEXがHレベルに応じて、フラッシュメモリ1ではデータ出力DO[31:0]が高インピーダンスとなる。
次に、CPU3からバスを介してレジスタ回路4へチップイレーズ信号CERSがHレベルに設定される。そして、フラッシュメモリの特性に依って決まる所定の時間(一般的には、数十nsec)後、CPU3からバスを介してレジスタ回路4へチップイネーブル信号CEXがLレベルに設定されると、フラシュメモリ1では全記憶領域のデータ消去が開始される。
【0009】
そして、フラッシュメモリ1が全記憶領域のデータ消去に必要な期間、ライトプロテクト信号WPX及びチップイレーズ信号CERSがHレベル、チップイネーブル信号CEXがLレベルに保持されることにより、全記憶領域のデータ消去が完了する。そして、CPU3からバスを介してレジスタ回路4へチップイネーブル信号CEXがHレベルに戻され、フラッシュメモリの特性に依って決まる所定の時間後、CPU3からバスを介してレジスタ回路4へチップイレーズ信号CERSとプロテクト信号WPXとがLレベルに戻されることにより、フラッシュメモリ1ではチップイレーズモードが解除される。尚、プロテクト信号WPXとチップイレーズCERSとの設定順は、特に制限されるものでなく、信号WPX及びCERSがHレベルに設定され、チップイネーブル信号CEXがLレベルに設定されるまでの時間がラッシュメモリの特性に依って決まる所定の時間確保されていればよい。
【0010】
次に、図3Bは、フラッシュメモリ1のロウアドレスXADR[11:3]に対応したセクター領域のデータを消去するセクターイレーズ動作のタイミングを示す。セクターイレーズは、まず、フラッシュメモリ1のデータを消去するセクター領域を示すロウアドレスXADR[11:3]の値がCPU3からアドレスバスを介してフラッシュメモリ1へ入力される。次に、CPU3からバスを介してレジスタ回路4へライトプロテクトWPX、アウトプットイネーブルOEX、及び、セクターイレーズ信号SERSがHレベルに設定される。そして、フラッシュメモリの特性に依って決まる所定の時間(一般的には、数十nsec)後、CPU3からバスを介してレジスタ回路4へチップイネーブル信号CEXがLレベルに設定されると、フラシュメモリ1では1セクター分のデータ消去が開始される。尚、チップイネーブル信号CEXのHレベルからLレベルに遷移する立下りに基づいてアドレスデータがアドレス保持回路2で保持される。
【0011】
そして、フラッシュメモリ1が1セクター分のデータ消去に必要な期間、ライトプロテクト信号WPX及びセクターイレーズ信号SERSがHレベル、チップイネーブル信号CEXがLレベルに保持されると、1セクター分のデータが消去完了する。そして、1セクター分のデータ消去が完了した後、CPU3からバスを介してレジスタ回路4へチップイネーブル信号CEXがHレベルに戻され、フラッシュメモリの特性に依って決まる所定の時間後、CPU3からバスを介してレジスタ回路4へセクターイレーズ信号SERSとプロテクト信号WPXとがLレベルに戻されると、フラッシュメモリ1ではセクターイレーズモードが解除される。
【0012】
図3Cは、アドレスXADR[11:0]及びYADR[7:0]に対応した領域にデータDI[31:0]を書き込むプログラム動作のタイミングを示す。まず、フラッシュメモリ1のデータを書き込む領域を示すアドレスXADR[11:0]及びYADR「7:0」の値がCPU3からアドレスバスを介してフラッシュメモリ1へ入力される。また、そのアドレスに書き込むデータの値がCPU3からデータバスを介してフラッシュメモリ1へ入力される。次に、CPU3からバスを介してレジスタ回路4へライトプロテクトWPX、アウトプットイネーブルOEX、及び、プログラム信号PROGがHレベルに設定される。そして、フラッシュメモリの特性に依って決まる所定の時間(一般的には、数十nsec)後、CPU3からバスを介してレジスタ回路4へチップイネーブル信号CEXがLレベルに設定されると、フラシュメモリ1ではデータ書き込みが開始される。尚、チップイネーブル信号CEXのHレベルからLレベルに遷移する立下りに基づいてアドレスデータがアドレス保持回路2で保持される。
【0013】
そして、フラッシュメモリ1がデータ書き込みに必要な期間、ライトプロテクト信号WPX及びプログラム信号PROGがHレベル、チップイネーブル信号CEXがLレベルに保持されることにより、データの書き込みが完了する。そして、データの書き込みが完了した後、CPU3からバスを介してレジスタ回路4へチップイネーブル信号CEXがHレベルに戻され、フラッシュメモリの特性に依って決まる所定の時間後、CPU3からバスを介してレジスタ回路4へプログラム信号PROGとプロテクト信号WPXとがLレベルに戻されると、フラッシュメモリ1ではプログラムモードが解除される。
【0014】
ところで、レジスタ回路4では、マイクロコンピュータ全体を初期化するシステムリセット信号RSTXが入力されるリセット入力を有している。このシステムリセット信号RSTXは、外部から入力され、システム動作に用いるクロックとは非同期である。
そして、例えば、チップイレーズ動作中に外部から非同期にシステムリセット信号RSTXが入力されると、レジスタ回路4では、信号CEX、CERS、OEX、WPXが格納されるレジスタが初期化され、チップイネーブル信号CEXがHレベル、チップイレーズ信号CERSがLレベル、アウトプットイネーブル信号OEX及びライトプロテクト信号WPXがHレベルとして出力される。これより、フラッシュメモリ1では、チップイレーズ動作が強制終了される。なお、信号OEX、SERS、CERS、PROG及びWPXを格納するレジスタの出力段には、チップイネーブル信号CEXがHレベルに初期化出力されてからフラッシュメモリの特性に依って決まる所定の時間(一般的には、数十nsec)分遅延させる遅延手段が設けられている。よって、システムリセットRSTXが発生しても所定の終了シーケンスを実行できる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
マイクロコンピュータに内蔵されるフラッシュメモリは、そのフラッシュメモリに内蔵されるアドレス保持回路の初期化を容易にするため、アドレス保持回路にリセット入力を備え、他のマイクロコンピュータ等への内蔵という汎用性の向上が図られている。これにより、フラッシュメモリの初期化をプログラムに依らず、リセット信号による初期化を実現しているのである。
【0016】
しかし、フラッシュメモリにおいては、そのメモリの内容を消去及び書き込みの終了においても、所定のシーケンスを実行する必要がある為、消去又は書き込みシーケンスを実行中に、システムリセット信号が発生すると、メモリのアクセスを制御する制御回路が消去又は書き込みの終了シーケンスを完了する前に、フラッシュメモリに内蔵されるアドレス保持回路が初期化されてしまい、誤ったアドレスの内容が誤消去又は誤書き込みされてしまうという問題が生じる。
【0017】
そこで、本発明は、フラッシュメモリの消去及び書き込みシーケンス実行中のシステムリセット信号の発生に伴うフラッシュメモリの誤消去及び誤書き込みを確実に防止する、フラッシュメモリ(不揮発性メモリ)の制御回路を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した点に鑑みて、創作されたものであり、その特徴とするところは、データの電気消去及びデータの書き込み読み出しが可能な不揮発性メモリと、前記不揮発性メモリの消去及び書き込み読み出しを制御する各種制御信号を発生するレジスタ回路とを備えるマイクロコンピュータにおいて、前記不揮発性メモリはリセット入力を有し、そのリセット信号に応じて少なくともアドレスデータが初期化され、前記制御回路はシステムリセット信号に応じて前記各種制御信号を解除し、前記システムリセット信号を遅延し、第2リセット信号として前記不揮発性メモリへ出力するリセット制御手段を備えることを特徴とする。
【0019】
また、前記リセット制御手段は、前記システムクロックを少なくとも前記各種制御信号が解除される所定量遅延し、第2リセット信号として出力することを特徴とする。
【0020】
さらに、前記リセット制御回路は、シフトレジスタで構成し、前記システムリセット信号を所定量以上遅延し、第2リセット信号として出力することを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明の詳細を図面に従って具体的に説明する。図1は本発明の実施形態の構成を示すブロック図である。
【0022】
図1において、1はフラシュメモリであって、マイクロコンピュータのプログラムデータ等を格納する。2はフラッシュメモリに内蔵されるアドレス保持回路であって、リセット入力を有している。3はCPUであって、各種論理演算等を実行すると共に、周辺回路等へ夫々の制御信号を出力するものである。4はレジスタ回路であって、制御信号の数の分のレジスタで構成され、CPU3からデータバスを介してフラッシュメモリ1への各種制御信号が設定される。5はリセット制御回路であって、例えば、図2に示すような4ビットのシフトレジスタで構成される。そして、リセット制御回路5では、外部からのシステムリセット信号RST1XをシステムクロックCLKに基づいて4サイクル分遅延し、その遅延させた信号を第2のリセット信号RST2Xとして出力する。これにより、システムリセット信号RST1Xが発生した場合でも、レジスタ回路4が初期化され、フラッシュメモリ1への制御信号すべてが初期化された後、フラッシュメモリ1のアドレス保持回路2が初期化される。
【0023】
次に、具体的に、図3Cのプログラムのシーケンス実行中にシステムリセットが発生した場合で説明する。
【0024】
先ず、第1の処理ステップとして、レジスタ回路4において、プロテクト信号WPXが書き込み及び消去の禁止を解除するLレベルに設定される。これより、フラッシュメモリ1において、消去及び書き込みのシーケンスの実行が可能となる。
【0025】
次に、第2のステップとして、アドレス保持回路2において、アドレスバスを介して書き込むべきアドレスの情報が第1アドレスXADR[11:0]及び第2アドレスYADR[7:0]に入力される。また、フラッシュメモリ1において、データバスを介して書き込むデータの値がデータ入力I[31:0]に入力される。尚、書き込むデータは、外部、CPU3又は別のメモリやレジスタ等から入力される。
【0026】
次に、第3のステップとして、レジスタ回路4において、プログラム信号PROGが書き込み動作を指示するHレベルに設定される。
【0027】
また、レジスタ回路4において、アウトプットイネーブル信号OEXがデータ出力O[31:0]を非アクティブにするHレベルに設定される。
【0028】
次に、第4のステップとして、レジスタ回路4において、チップイネーブル信号CEXがフラッシュメモリの動作をアクティブにするLレベルに設定される。尚、アドレス保持回路2において、チップイネーブルCEXがHレベルからLレベルに遷移、即ち、チップイネーブル信号CEXの立下りに応じて、第1及び第2アドレスXADR[11:0]及びYADR[7:0]のアドレス入力データが保持される。
【0029】
これより、フラッシュメモリ1では、プログラムシーケンスであるデータの書き込みが実行される。
【0030】
そして、第5のステップとして、フラッシュメモリ1が書き込みを実行するのに必要な時間、チップイネーブルCEXがLレベル、アウトプットイネーブル信号OEX及びプログラム信号PROGがHレベルに保持されると、データの書き込みが完了する。
【0031】
一方、上述の第5ステップにおいて、データの書き込みが完了する前に、システムリセット信号RST1Xが発生すると、つまり、フラッシュメモリの書き込みに必要な時間が経過する前にシステムリセット信号RST1Xが発生すると、レジスタ回路4から出力される全ての制御信号は初期化される。
【0032】
システムリセット信号RST1Xが発生すると、レジスタ回路4では、全てのレジスタが初期化されることにより、全ての制御信号は非アクティブの状態となる。具体的には、チップイネーブル信号CEXはHレベル、アウトプットイネーブル信号OEX、プロテクト信号WPX及びプログラム信号PROGはLレベルに初期化される。これより、フラッシュメモリ1のプログラム動作が強制終了される。
【0033】
また、リセット制御回路5では、システムリセット信号RST1Xがシステムクロック信号CLKの4サイクル分遅延され、その遅延された信号が第2リセット信号RST2Xとして出力される。そして、アドレス保持回路2では、第2リセット信号RST2Xに応じてアドレスデータが初期化される。
【0034】
以上で、フラッシュメモリのプログラムのシーケンスを制御する制御信号が所定の手順で初期化されることにより、プログラムの終了シーケンスが完了され、その後、アドレス保持回路2の初期化が成されるので、誤ったアドレスに対しての誤書き込みが防止できる。
【0035】
なお、上述の説明では、フラシュメモリ1のデータを書き込むプログラムのシーケンスの場合を説明したが、チップイレーズまたはセクターイレーズ動作の場合、プログラムのシーケンスのプログラム信号PROGの場合と同様に、システムリセット信号RST1Xに応じてレジスタ回路4の全てのレジスタが初期化されることによりチップイレーズ信号CERS及びセクターイレーズ信号SERSが非アクティブの状態となる。そして、フラッシュメモリ1のチップイレーズまたはセクターイレーズ動作が強制終了された後、リセット制御回路5では、システムリセット信号RST1Xがシステムクロック信号CLKの4サイクル分遅延された第2リセット信号RST2Xに応じてアドレス保持回路4のアドレスデータが初期化される。
【0036】
このように、フラッシュメモリ1のデータ消去や書き込み時に、システムリセット信号RST1Xが発生した場合、その消去や書き込み動作のシーケンスを制御する制御信号が初期化されたのち、アドレス保持回路2の初期化されるので、誤ったアドレスに対しての誤書き込みが防止される。
【0037】
以上より、フラッシュメモリ1の消去及び書き込みシーケンスの実行中においてシステムリセット信号RST1Xが発生した場合、レジスタ回路4がシステムリセット信号RST1Xに応じて初期化され、フラッシュメモリ1のプログラム、チップイレーズ及びセクターイレーズ動作が強制終了されたのち、フラッシュメモリ1の内蔵されるアドレス保持回路2が初期化されるようにしたので、フラッシュメモリの消去及び書き込みの所定の終了シーケンスを確実に実行することができる。
【0038】
このように、フラッシュメモリの消去及び書き込みシーケンスの実行中においてシステムリセット信号RST1Xが発生した場合、リセット制御回路5がシステムリセット信号RST1Xをレジスタ回路4が消去又は書き込みの終了シーケンスを完了するまで遅延し、第2リセット信号RST2Xとしてフラッシュメモリのアドレス保持回路2へ出力する構成とした。これにより、フラッシュメモリの消去及び書き込みの終了シーケンスを確実に完了させることができ、誤消去及び誤書き込みを確実に防止できる。
【0039】
【発明の効果】
上述の如く、本発明によれば、リセット入力を有するアドレス保持回路が内蔵される不揮発性メモリの記憶領域の消去及び書き込みシーケンスを実行中にシステムリセット信号が発生しても、所定の終了シーケンスを完了させた後、不揮発性メモリのアドレス保持回路を初期化させる為、誤消去及び誤書き込みを確実に防止できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の不揮発性メモリの制御回路の構成を示すブロック図である。
【図2】図1のリセット制御回路の具体例を示す図である。
【図3】不揮発性メモリの各種シーケンスを説明するタイムチャートである。
【図4】従来の不揮発性メモリの制御回路の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 フラッシュメモリ
2 アドレス保持回路
3 CPU
4 レジスタ回路
5 リセット制御回路
RST1X システムリセット信号
CLK システムクロック信号

Claims (3)

  1. データの電気消去及びデータの書き込み読み出しが可能で、内部にアドレス保持回路を有する不揮発性メモリと、前記不揮発性メモリの消去及び書き込み読み出しを制御する制御信号を発生し、外部リセット信号により前記制御信号を初期状態とするレジスタ回路と、前記不揮発性メモリのリセットを制御するリセット制御回路と、を備えるマイクロコンピュータにおいて、
    前記リセット制御回路は、前記外部リセット信号により前記制御信号が初期状態となるまで、前記外部リセットを遅延させる遅延回路を有し、当該遅延回路からの出力を第2リセット信号として出力することを特徴とする不揮発性メモリの制御回路。
  2. 前記不揮発性メモリは、前記第2リセット信号を受け、前記アドレス保持回路を初期状態とすることを特徴とする請求項1記載の不揮発性メモリの制御回路。
  3. 前記遅延回路は、シフトレジスタで構成され、前記シフトレジスタはシステムクロックが供給され、システムクロックのサイクル数の倍数で、遅延されることを特徴とする請求項1記載の不揮発性メモリの制御回路。
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