JP3997219B2 - 射出成形機の構築方法 - Google Patents
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Description
射出用サーボモータの回転をそれぞれ直線運動に変換する回転直線運動変換機構を1対備え、この1対の回転直線運動変換機構を同時に駆動することによって加熱シリンダ内のスクリューを直線駆動するようにした射出成形機を、それぞれ異なる特定の射出速度能力を備えた複数の機種のマシンとして構築するようにした射出成形機の構築方法であって、
前記1対の回転直線運動変換機構を、前記した複数の機種にわたって共用する共通化構成要素として用意しておき、
前記回転直線運動変換機構の回転部材に連結される被動プーリは、前記した複数の機種に応じて選択される選択用構成要素として、径の異なる被動プーリを複数種類用意しておき、
前記射出用サーボモータは、前記した複数の機種に応じて選択される選択用構成要素として、容量の異なる射出用サーボモータを複数種類用意しておき、
マシンに要求される射出速度仕様である射出速度能力に応じて、前記複数種類の中から選択した特定の径をもつ1対の前記被動プーリを、前記1対の回転直線運動変換機構の回転部材にそれぞれ連結し、
マシンに要求される射出速度仕様である射出速度能力に応じて、前記1対の被動プーリを単一の前記射出用サーボモータで駆動するのか、前記1対の被動プーリを1対の前記射出用サーボモータでそれぞれ個別に駆動するのかを選択するとともに、前記複数種類の中から選択した特定の容量をもつ前記射出用サーボモータを、1つまたは2つマシンに搭載することで、
射出速度能力の異なる各機種毎のマシンを、前記共通化構成要素に対する前記選択用構成要素の選択・組み合わせによって構築できるようにしたものである。
図1は、本発明の実施の1形態(以下、本実施形態と称す)に係る射出成形機の射出系メカニズムの要部構成を示す要部断平面図である。
図2の(a)において、19は支持ブロック2に搭載された容量11kWの射出用のサーボモータ、20はサーボモータ19の出力軸に固着された駆動プーリ、16A−1,16B−1はボールネジ軸13A,13Bに固着された最も径の大きい被動プーリであり、駆動プーリ20と1対の被動プーリ16A−1,16B−1との間には、タイミングベルト21が巻き渡らされていて、2つの被動プーリ16A−1,16B−1は、単一の射出用のサーボモータ19によって回転駆動されるようになっている。
この図2の(a)に示した構成においては、容量11KWの、すなわち比較的小容量の射出用のサーボモータ19を1個のみ用いるようにしているので、射出圧力を必要充分に確保するため、最も径の大きい被動プーリ16A−1,16B−1を用いて減速比を充分に確保するようにしている。したがって、射出速度は最も低速となり、例えば100mm/sec程度の速度能力をもつものとなっており、例えばレンズ成形等に使用することができる。
図2の(b)において、22は支持ブロック2に搭載された容量15kWの射出用のサーボモータ、23はサーボモータ22の出力軸に固着された駆動プーリ、16A−2,16B−2はボールネジ軸13A,13Bに固着された2番目に径の大きい被動プーリであり、駆動プーリ23と1対の被動プーリ16A−2,16B−2との間には、タイミングベルト24が巻き渡らされていて、2つの被動プーリ16A−2,16B−2は、単一の射出用のサーボモータ22によって回転駆動されるようになっている。
この図2の(b)に示した構成においては、容量15kWの、すなわち容量11KWに較べると容量の大きい射出用のサーボモータ22を用いるようにしているので、図2の(a)の場合よりも径の小さい被動プーリ16A−2,16B−2を用いても射出圧力を必要充分に確保できる。したがって、図2の(a)の場合よりも減速比が小さくなって、図2の(a)の構成よりも射出速度は速くなり、例えば150mm/sec程度の速度能力をもつものとすることができる。
図2の(c)において、19,19は支持ブロック2に搭載された容量11kWの1対の射出用のサーボモータ、20,20は各サーボモータ19,19の出力軸に固着された駆動プーリ、16A−3,16B−3はボールネジ軸13A,13Bに固着された被動プーリであり、この被動プーリ16A−3,16B−3は、図2の(b)の被動プーリ16A−2,16B−2よりも径が小さいものとなっている。一方の駆動プーリ20と被動プーリ16A−3との間、および、他方の駆動プーリ20と被動プーリ16B−3との間には、タイミングベルト25,25がそれぞれ巻き渡らされていて、2つの被動プーリ16A−3,16B−3は、それぞれに対応する1対の射出用のサーボモータ19,19によってそれぞれ回転駆動されるようになっている。
この図2の(c)に示した構成においては、各被動プーリ16A−3,16B−3を駆動するために、それぞれに個別に射出用のサーボモータ19,19を割り当てているので、各サーボモータが比較的小容量(容量11kW)のものであっても、図2の(b)の場合よりも径の小さい被動プーリ16A−3,16B−3を用いても、射出圧力を必要充分に確保できる。したがって、図2の(b)の場合よりも減速比が小さくなって、図2の(b)の構成よりも射出速度は速くなり、例えば200mm/sec程度の速度能力をもつものとすることができ、例えば薄物成形に使用することができる。
図2の(d)において、22,22は支持ブロック2に搭載された容量15kWの1対の射出用のサーボモータ、23,23は各サーボモータ22,22の出力軸に固着された駆動プーリ、16A−4,16B−4はボールネジ軸13A,13Bに固着された被動プーリであり、この被動プーリ16A−4,16B−4は、最も径が小さいものとなっている。一方の駆動プーリ23と被動プーリ16A−4との間、および、他方の駆動プーリ23と被動プーリ16B−4との間には、タイミングベルト26,26がそれぞれ巻き渡らされていて、2つの被動プーリ16A−4,16B−4は、それぞれに対応する1対の射出用のサーボモータ22,22によってそれぞれ回転駆動されるようになっている。
この図2の(d)に示した構成においては、容量15kWの、すなわち容量11KWに較べると容量の大きい射出用のサーボモータ22を1対用いるようにしているので、図2の(c)の場合よりもさらに径の小さい被動プーリ16A−4,16B−4を用いても射出圧力を必要充分に確保できる。したがって、図2の(c)の場合よりも減速比が小さくなって、図2の(c)の構成よりも射出速度は速くなり、例えば300mm/sec程度の速度能力をもつものとすることができ、例えば超薄物成形に使用することができる。
3 加熱シリンダ
4 スクリュー
5 ガイドバー
6 スライド体
7 計量用のサーボモータ
8 スクリュー駆動体
9 ベアリング
10 スクリュー回転用の被動プーリ
11 駆動プーリ
12 タイミングベルト
13A,13B ボールネジ軸
14A,14B ベアリング
15A,15B ナット体
16A,16B(16A−1,16B−1,16A−2,16B−2,16A−3,16B−3,16A−4,16B−4) スクリュー前後進用の被動プーリ
17 連結体
18 圧力検出体(連結体)
19,22 射出用のサーボモータ
20,23 駆動プーリ
21,24,25,26 タイミングベルト
Claims (1)
- 射出用サーボモータの回転をそれぞれ直線運動に変換する回転直線運動変換機構を1対備え、この1対の回転直線運動変換機構を同時に駆動することによって加熱シリンダ内のスクリューを直線駆動するようにした射出成形機を、それぞれ異なる特定の射出速度能力を備えた複数の機種のマシンとして構築するようにした射出成形機の構築方法であって、
前記1対の回転直線運動変換機構を、前記した複数の機種にわたって共用する共通化構成要素として用意しておき、
前記回転直線運動変換機構の回転部材に連結される被動プーリは、前記した複数の機種に応じて選択される選択用構成要素として、径の異なる被動プーリを複数種類用意しておき、
前記射出用サーボモータは、前記した複数の機種に応じて選択される選択用構成要素として、容量の異なる射出用サーボモータを複数種類用意しておき、
マシンに要求される射出速度仕様である射出速度能力に応じて、前記複数種類の中から選択した特定の径をもつ1対の前記被動プーリを、前記1対の回転直線運動変換機構の回転部材にそれぞれ連結し、
マシンに要求される射出速度仕様である射出速度能力に応じて、前記1対の被動プーリを単一の前記射出用サーボモータで駆動するのか、前記1対の被動プーリを1対の前記射出用サーボモータでそれぞれ個別に駆動するのかを選択するとともに、前記複数種類の中から選択した特定の容量をもつ前記射出用サーボモータを、1つまたは2つマシンに搭載することで、
射出速度能力の異なる各機種毎のマシンを、前記共通化構成要素に対する前記選択用構成要素の選択・組み合わせによって構築できるようにしたことを特徴とする射出成形機の構築方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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