JP2001124169A - リニアモータを用いた駆動装置 - Google Patents

リニアモータを用いた駆動装置

Info

Publication number
JP2001124169A
JP2001124169A JP30430899A JP30430899A JP2001124169A JP 2001124169 A JP2001124169 A JP 2001124169A JP 30430899 A JP30430899 A JP 30430899A JP 30430899 A JP30430899 A JP 30430899A JP 2001124169 A JP2001124169 A JP 2001124169A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
linear
linear motor
mover
drive
motors
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP30430899A
Other languages
English (en)
Inventor
Zenji Inaba
善治 稲葉
Susumu Ito
進 伊藤
Eihou Hou
榮鳳 方
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fanuc Corp
Original Assignee
Fanuc Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fanuc Corp filed Critical Fanuc Corp
Priority to JP30430899A priority Critical patent/JP2001124169A/ja
Priority to DE2000600959 priority patent/DE60000959T2/de
Priority to EP20000309196 priority patent/EP1095753B1/en
Publication of JP2001124169A publication Critical patent/JP2001124169A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/46Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould
    • B29C45/47Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould using screws
    • B29C45/50Axially movable screw
    • B29C45/5008Drive means therefor
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C2045/1784Component parts, details or accessories not otherwise provided for; Auxiliary operations not otherwise provided for
    • B29C2045/1792Machine parts driven by an electric motor, e.g. electric servomotor
    • B29C2045/1793Machine parts driven by an electric motor, e.g. electric servomotor by an electric linear motor
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/46Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould
    • B29C45/47Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould using screws
    • B29C45/50Axially movable screw
    • B29C45/5008Drive means therefor
    • B29C2045/5016Drive means therefor screws axially driven by a lever mechanism

Abstract

(57)【要約】 【課題】 リニアモータを用いた機械可動部をリニアモ
ータで駆動する場合に加減速時に生じる直線方向の反力
を駆動機構内部でキャンセルする。 【解決手段】 両側に磁石板48,50が取り付けられ
た可動子フレーム49には、機械可動部であるスクリュ
12が取り付けられている。磁石板48,50に対面し
て固定子47、51が設けられている。対面する磁石板
48,50と固定子47,51で正方向駆動リニアモー
タを構成する。可動子フレーム43の両側に磁石板4
2,44を固着し、これら磁石板42,44と対面する
位置に固定子41,45を配置され、対面する磁石板4
2、44と固定子41,45で逆方向リニアモータを構
成する。正、逆リニアモータの可動子フレーム49と4
3間に運動方向変換機構を連結する。可動子フレーム4
9と43は互いに逆方向に移動し、これによりモータ加
減速時に発生する慣性力による反力をキャンセルしてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械、産業機
械、ロボット、射出成形機等の機械における可動部をリ
ニアモータで駆動する駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】工作機械、産業機械、ロボット、射出成
形機等の各種機械の直線移動する可動部の駆動源として
は、従来、油圧装置や回転モータが用いられている。油
圧装置を用いる場合、エネルギ効率が悪く、作動油が必
要であり、制御性もあまりよくなかった。そこで、従来
駆動源として油圧を多く用いられていたロボットや射出
成形機においても、回転式の電気モータを駆動源として
用いる場合が多くなって来ている。
【0003】回転式の電気モータを用いた場合、エネル
ギ効率がよく、作動油を必要とせず、制御性もよいが、
回転式モータの出力をボールネジ等の変換機構で直線運
動に変換して機械可動部を駆動するようにしていること
から、可動部の高速移動を得ることは難しい。例えば、
超薄肉成形品を射出成形機で成形する場合、射出機構の
駆動源に回転式電気モータを用いたときは高射出速度が
得られず成形することが難しい。そのため、油圧式の超
高速射出成形機を使用せざるを得ない。そこで、リニア
モータを用いた電動式射出成形機も種々開発されている
(特開平11−58468号公報参照)。しかし、実用
化に至ったものは見あたらない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】機械の直線運動する可
動部の駆動源に電気式であるリニアモータを用いれば、
エネルギ効率がよく、制御もしやすく、かつ高速移動も
可能であるが、モータの加減速時に大きな慣性力が機械
に作用し、機械各部を破損させたり、制御特性を悪くす
るという問題がある。
【0005】回転式モータで機械可動部を直線移動させ
る場合、回転式モータの回転運動をボールネジ等で直線
運動に変換して可動部を駆動している。この場合、可動
部の直線運動による慣性力は、モータ回転子とボールネ
ジなどの回転による慣性力に比べ無視できる程度であ
り、モータの加減速時の主な反力はモータハウジングか
らモータが取り付けられた部材(機械ベース等)に加わ
る回転させようとする力である。このモータ取付部材を
直線運動させようとする反力は小さい。そのため、例え
ば、射出成形機の射出機構の駆動源に回転式電気モータ
を用い、ボールネジ等を介してスクリュやプランジャを
軸方向に駆動したとしても、直線方向の反力は小さい。
モータを駆動してスクリュやプランジャを金型方向に駆
動する際のモータの加減速時には、モータが取り付けら
れている射出ユニットにモータ加減速によって発生する
反力が加わるが、この反力は小さいので、射出ユニット
を後退させ、射出ユニットの加熱シリンダ先端であるノ
ズルを金型から離脱させることや、逆に射出ユニットが
前進ノズルが金型に大きな力で押され破損するようなこ
とはない。
【0006】しかし、このスクリュやプランジャ等の可
動部の駆動源にリニアモータを用いた場合には、回転力
で慣性力を受けるということがないので、リニアモータ
の大部分の推力は加減速時には慣性力として作用し、数
tonfの直線運動の慣性力がリニアモータ取付部材に作用
することになる。この慣性力により機械の一部を破損さ
せる恐れがある。上述した射出機構の場合、ノズルが金
型から離れたり、ノズルが金型に強圧され破損するとい
う問題がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】機械の直線移動する可動
部の駆動源としてリニアモータを使用するものにおい
て、上記課題を解決するために、本発明は、リニアモー
タで駆動される直線可動部材を少なくとも2以上設け、
一方の直線可動部材を機械可動部に連結し、該一方の直
線可動部材と他方の直線可動部材間を運動方向変換機構
で連結し、前記一方の直線可動部材と他方の可動部材は
互いに逆方向に移動するようにした。特に、1台以上の
リニアモータで構成し、各リニアモータの固定子及び可
動子を共に可動子移動方向に移動可能に機械ベースに取
り付け、前記一方の直線可動部材を前記可動子又は固定
子の一方とし、他方の直線可動部材を前記可動子又は固
定子の他方とした。又、前記一方の直線可動部材は1台
以上の正方向駆動用リニアモータの可動子で構成し、前
記他方の直線可動部材は前記正方向駆動用リニアモータ
の可動子の移動方向とは反対方向へ駆動される1台以上
の逆方向駆動用リニアモータ可動子で構成するようにし
た。更に、リニアモータ2台を1組とし、各組のリニア
モータをそれぞれ対向して配置し、1以上の組を正方向
駆動用リニアモータとし、残りの1以上の組を逆方向駆
動用リニアモータとした。その組み合わせも、リニアモ
ータ2台を1組とし、各組のリニアモータをそれぞれ対
向して配置し、正方向駆動用リニアモータの組、逆方向
駆動用リニアモータの組、正方向駆動用リニアモータの
組、あるいは、逆方向駆動用リニアモータの組、正方向
駆動用リニアモータの組、逆方向駆動用リニアモータの
組の順に配置するようにした。
【0008】又、前記運動方向変換機構の一方の直線可
動部材側の連結点と他方の直線可動部材側の連結点との
速度比を、前記一方の直線可動部材と共に移動する正方
向移動部材の質量と他方の直線可動部材と共に移動する
逆方向移動部材の質量比の逆比になるように構成した。
又、この運動方向変換機構機の構成を、リンク機構、ラ
ック−ギア−ラック機構、てこ機構、ベルト機構のいず
れかで構成した。特に、リンク機構で構成する場合に
は、3つのリンクから構成する。なお、前記リニアモー
タの固定子または可動子の一方に励磁コイルが配設さ
れ、他方に磁石板を配設し、励磁コイル、磁石板の配設
側を固定子側、可動子側どちら側でも良いものとした。
特に、前記機械を射出成形機とした。
【0009】
【発明の実施の形態】直線移動する機械可動部として射
出成形機のスクリュを例にとり、以下、本発明のリニア
モータを用いた駆動機構の実施の形態を説明する。図1
は、本発明の第1の実施形態における射出部構造の説明
図である。射出ユニットフレーム(図示せず)に固定さ
れた射出シリンダ11内には射出スクリュ12が嵌装さ
れ、該射出スクリュ12の軸13はベアリングブロック
20で回転自在で軸方向移動不能に軸支されている。該
ベアリングブロック20にはロードセル21を介して第
1、第2の正方向駆動リニアモータの可動子フレーム4
9が固着されている。スクリュ回転軸13は該第1、第
2の正方向駆動リニアモータの可動子フレーム49を貫
通しており、その後端部にはスプライン加工が施され、
ベルトプーリ82がスプライン結合している。該ベルト
プーリ82はタイミングベルト81を介してスクリュ回
転用モータ80によって駆動される。なお83はベルト
プーリ支持用ベアリングであり、このベルトプーリ支持
用ベアリング83及びスクリュ回転用モータ80は射出
ユニットフレームに固定されている。
【0010】第1、第2の正方向駆動リニアモータの可
動子フレーム49の両側には第1の正方向駆動リニアモ
ータの可動子の磁石板48,第2の正方向駆動リニアモ
ータの可動子の磁石板50が固着されている。該第1の
正方向駆動リニアモータの可動子の磁石板48、第2の
正方向駆動リニアモータの可動子の磁石板50には、そ
れぞれ対面して第1の正方向駆動リニアモータの固定子
47、第2の正方向駆動リニアモータの固定子51が配
置されている。これら固定子47,51には励磁コイル
が配設され射出ユニットフレームに固着されている。こ
の、第1の正方向駆動リニアモータの可動子の磁石板4
8と第1の正方向駆動リニアモータの固定子47によっ
て第1の正方向駆動リニアモータを構成し、第2の正方
向駆動リニアモータの可動子の磁石板50と第2の正方
向駆動リニアモータの固定子51で、第2の正方向駆動
リニアモータを構成している。そして、可動子フレーム
49は磁石板48,50を連結し、共通の可動子を形成
して、本実施形態における直線可動部材を形成してい
る。
【0011】第1の正方向駆動リニアモータの固定子4
7は、射出ユニットフレームに固定された固定子固定板
46に固着されており、この固定子固定板46の反対側
面には、第2の逆方向駆動リニアモータの固定子45が
固定されている。該第2の逆方向駆動リニアモータの固
定子45に対して、第2の逆方向駆動リニアモータの可
動子の磁石板44が対面している。この第2の逆方向駆
動リニアモータの固定子45と第2の逆方向駆動リニア
モータの可動子の磁石板44で第2の逆方向駆動リニア
モータを構成している。前記磁石板44は、第1、第2
の逆方向駆動リニアモータの可動子を構成するフレーム
43の一方の面に設けられており、この可動子フレーム
43の他方の面には、第1の逆方向駆動リニアモータの
可動子の磁石板42が固定されている。該第1の逆方向
駆動リニアモータの可動子の磁石板42に対面して第1
の逆方向駆動リニアモータの固定子41が配置され、該
固定子41は射出ユニットフレームに固定されている。
この、固定子41と磁石板42によって第1の逆方向駆
動リニアモータを構成している。可動子フレーム43
は、第1、第2の逆方向駆動リニアモータの磁石板4
2,44を連結し共通の可動子として直線可動部材を構
成している。
【0012】第1、第2の逆方向駆動リニアモータの可
動子フレーム43と、第1、第2の正方向駆動リニアモ
ータの可動子フレーム49は運動方向変換機構60で連
結されている。なお、可動子フレーム43、可動子フレ
ーム49とそれぞれ一体的に移動する部材にこの運動方
向変換機構60を連結してもよい。運動方向変換機構6
0は3つのリンク66,67,68とリンクピン61,
62,63,64,65で構成されている。射出ユニッ
トフレームに固定されたリンクピン63を中心に概略対
称形状になっており、リンクピン63に回動自在に取り
付けられたリンク67の両端に設けられたリンクピン6
2,64にはそれぞれリンク66,68が回動自在に軸
支されている。又リンク66,68の他端は、第1、第
2の逆方向駆動リニアモータの可動子フレーム43、第
1、第2の正方向駆動リニアモータの可動子フレーム4
9に設けられたリンクピン61,65にそれぞれ回動自
在に軸支されている。
【0013】図2(a)〜(c)は、この第1の実施形
態における動作状態を示す図である。図2(a)は図1
と同様に射出スクリュー12がストロークの中間位置に
ある時の状態を示している。樹脂の計量混練りのために
射出スクリュ12を回転させる場合には、スクリュ回転
用モータ80を駆動しタイミングベルト81、ベルトプ
ーリ82を介してスプライン結合されているスクリュ回
転軸13を駆動し、射出スクリュ12を回転させる。
【0014】又、射出時の場合には、各リニアモータを
駆動して、射出スクリュ12を前進(図2において左方
向)させるが、第1の逆方向駆動リニアモータ及び第2
の逆方向駆動リニアモータを逆方向に駆動し、可動子フ
レーム43を図2(b)に示すように後退(図2におい
て右方向)させ、かつ、第1の正方向駆動リニアモータ
及び第2の正方向駆動リニアモータを正方向に駆動し
て、図2(b)に示すように、可動子フレーム49を前
進させ、ベアリングブロック20を介して射出スクリュ
12を前進させて射出を行う。この場合、第1、第2の
逆方向駆動リニアモータによる可動子フレーム43を後
退させる推力は、運動変換機構60の各リンクを介し
て、第1,第2の正方向駆動リニアモータの可動子フレ
ーム49を前進させる推力となり、射出スクリュ12
は、第1、第2の正方向駆動リニアモータ及び、第1、
第2の逆方向駆動リニアモータの4つのモータの推力に
よって駆動されることになる。
【0015】又、図2(c)は、図2(b)の状態とは
逆方向に正方向駆動リニアモータ及び逆方向駆動リニア
モータを駆動したときの状態を示す図である。通常、計
量混練り工程で射出スクリュ12が回転され、樹脂が混
練りされて溶融し、この溶融圧によって射出スクリュ1
2は後退方向に力を受けるが、各リニアモータによって
射出スクリュ12を前進させる方向に設定背圧を与え、
溶融樹脂圧が設定背圧以上となることにより射出スクリ
ュ12は後退する。そして、設定計量位置に達し、図2
(c)のような状態から、図2(b)の状態になるよう
に各リニアモータを駆動することによって射出を行う。
【0016】以上の通り、第1、第2の正方向駆動リニ
アモータで駆動される可動子フレーム49の直線可動部
材と、第1、第2の逆方向駆動リニアモータで駆動され
る可動子フレーム43の直線可動部材は、互いに逆方向
に駆動されるものである。以下、正方向駆動リニアモー
タで駆動される可動子フレーム49と該可動子フレーム
49と共に移動する磁石板48,50、射出スクリュ1
2,スクリュ回転軸13、ベアリングブロック20、ロ
ードセル21等を正方向移動部材という。又、逆方向駆
動リニアモータで駆動される可動子フレーム43と該可
動子フレーム43共に移動する磁石板42,44等を逆
方向移動部材という。
【0017】図3は、運動方向変換機構60の説明図で
ある。図3に示すように、リンクピン65とリンクピン
64中心軸間の距離をr、リンクピン63とリンクピン
64の中心軸間の距離をL、リンクピン63とリンクピ
ン62の中心軸間の距離をkL、リンクピン61とリン
クピン62の中心軸間の距離をkrとし、リンクピン6
3とリンクピン65の中心軸をそれぞれ通りスクリュ回
転軸13の軸心と並行な線間の距離をh、リンクピン6
3とリンクピン61の中心軸をそれぞれ通りスクリュ回
転軸13の軸心と並行な線間の距離をkhとする。な
お、kは比例係数である。
【0018】そして、各リニアモータが駆動され、図3
(a)の状態からリンクピン65がx1変位し、リンク
ピン61がx2変位して図3(b)となったとする。の
ときの各変位x1,x2は次のようになる。 x1=Lsinθ+(r2−(Lcosθ−h)2)1/2−(r2−(L−
h)2)1/2 x2=kLsinθ+(k22−(kLcosθ−kh)2)1/2
(k22−(kL−kh)2)1/2=k{Lsinθ+(r2−(Lcos
θ−h)2)1/2−(r2−(L−h)2)1/2}=kx1 となる。つまり、変位x2とx1は比例係数kで比例す
る線形関係にあることを意味する。これは、このkの値
をリンクピン65と共に移動する正方向移動部材の等価
全質量m1とリンクピン61と共に移動する逆方向移動
部材の等価全質量m2の比とすることで、加減速時の慣
性力から生じる反力をキャンセルすることができる。
【0019】即ち、 k=m1/m2=x2/x1 よって、 m1・x1=m2・x2 ここで、x1,x2を加速度とみれば、m1・x1は正
方向移動部材の慣性力であり、m2・x2は逆方向移動
部材の慣性力である。この正、逆の慣性力が等しいとい
うことは、互いに慣性力がうち消され、射出ユニットフ
レームには加減速時の反力が加わらないことを意味す
る。又、x1,x2を速度とみれば、正方向移動部材の
速度と逆方向移動部材の速度の比(x1/x2)を正方
向移動部材と逆方向移動部材の質量の逆比(m2/m1
=1/k)とするようにすればよいことを意味する。
【0020】以上のことから、正方向移動部材及び逆方
向移動部材のそれぞれの全質量m1、m2と、リンク6
7を枢着するリンクピン63の位置を調整することによ
って上記比例係数kを調整して、k=m1/m2とすれ
ばよい。
【0021】又、本実施形態では、リンクピン63とリ
ンクピン65の中心軸をそれぞれ通りスクリュ回転軸1
3の軸心と並行な線間の距離hよりリンクピン63とリ
ンクピン64の中心軸間の距離Lが少し大きくなるよう
にしている。これにより、各リニアモータの駆動による
推力がリンクピン61,リンクピン65に加わった場合
に発生する垂直方向の力の最大値を最小化しているもの
である。
【0022】図4は、この運動方向変換機構60におけ
る前進動作、後退動作による可動部であるスクリュの全
ストローク状態を表す説明図で、図4(a)は前進最大
位置の状態を示し、図4(e)は後退最大位置を示す状
態を示す。図4(a)、(e)に示すこのストロークの
両端とすると、図4(c)に示すストロークの中央で、
リンク66,リンク68とリニアモータの推力方向(図
4において水平方向)となす角度が等しい値で最大とな
る。即ち、この運動方向変換機構60のリンク機構は、
リンク66、リンク68とリニアモータの推力方向との
角度の最大値を最小化するようになっている。
【0023】上述した実施形態では、可動子側に磁石板
を取り付け、固定子側に励磁コイルを配置するようにし
たが、逆に、固定子側に磁石板を配置し、可動子側に励
磁コイルを配置しても良い。又、上述した実施形態で
は、リニアモータの可動子を中心に配置し、その両側に
固定子を配置して、可動子を共用する2つのリニアモー
タを2組設け、一方の組の可動子を機械可動部であるス
クリュを駆動する直線可動部材とし、この直線可動部材
と共に移動する部材を正方向移動部材としている。又、
この正方向移動部材とは逆方向に移動する他方の組のリ
ニアモータの可動子(直線可動部材)を含めた部材を逆
方向移動部材としたものである。しかし、リニアモータ
の固定子も可動子も固定せず、長手方向(可動子の移動
方向)に移動可能にベース(射出ユニットフレーム)に
取り付け、固定子か可動子かの一方を正方向の直線可動
部材とし、他方を逆方向の直線可動部材としてもよい。
この例を第2の実施形態として図5に示す。
【0024】射出シリンダ11,射出スクリュ12,ス
クリュ回転軸13,ベアリングブロック20,ロードセ
ル21、スクリュ回転用モータ80,タイミングベルト
81,ベルトプーリ82,ベルトプーリ支持用ベアリン
グ83は、図1に示した第1の実施形態と同一構成であ
る。この第2の実施形態では、リニアモータ1台で構成
し、その可動子側を正方向の直線可動部材(正方向移動
部材)、固定子側を逆方向の直線可動部材(逆方向移動
部材)としている。そして、この固定子と可動子間を運
動方向変換機構60で連結している。
【0025】ベアリングブロック20にロードセル21
を介して正方向移動部材を構成するリニアモータ可動子
のフレーム33が取り付けられている。該リニアモータ
可動子のフレーム33の中心部に設けられた孔にスクリ
ュ回転軸13が貫通している。このリニアモータ可動子
のフレーム33の長手方向の一方の面にはリニアモータ
可動子の磁石板32が取り付けられており、この磁石板
32に対面してリニアモータ固定子31が配置されてい
る。なお、リニアモータ固定子31は固定子といって
も、ベースである射出ユニットフレームに移動不能に固
着されるのではなく、可動子であるリニアモータ可動子
のフレーム33の移動方向と並行に移動できるように射
出ユニットフレームに摺動自在に取り付けられている。
【0026】又、リニアモータ固定子31とリニアモー
タ可動子のフレーム33間(又はこれら固定子31と一
体的な部材とフレーム33と一体的な部材間)は、運動
方向変換機構60で連結されている。この運動方向変換
機構60の構成は第1の実施形態で述べた構成と同一で
ある。この実施形態においては、正方向移動部材は、ス
クリュ回転軸13、射出スクリュ12,ベアリングブロ
ック20,ロードセル21,リニアモータ可動子のフレ
ーム33,リニアモータ可動子の磁石板32等で構成さ
れ、逆方向移動部材はリニアモータ固定子31で構成さ
れている。この正方向移動部材の全質量m1と逆方向移
動部材の全質量m2の比kによって、運動方向変換機構
60のリンクピン61,リンクピン62,リンクピン6
3,リンクピン64,リンクピン65の配設位置が決め
られている点は、第1の実施形態と同様であるが、この
第2の実施形態では、更に、リンクピン65の配設位置
が射出スクリュ12の中心軸線、リニアモータの推力線
との関係によって決められている。
【0027】図6(a)は、この第2の実施形態におけ
る運動方向変換機構60の拡大図である。リンクピン6
5は射出スクリュ12の中心軸線よりも下側(反リニア
モータ固定子31側)に配置されており、リニアモータ
固定子31とリニアモータ可動子の磁石板32で構成さ
れるリニアモータの推力線と射出スクリュ12の中心軸
線間の距離をaとすると、リンクピン65は、射出スク
リュ12の中心軸線からa/k(kは前述した質量比)
の距離の位置に配設されている。これによって、射出ス
クリュ12の中心線付近に、正方向移動部材に加わるリ
ニアモータの推力の合力が加わることになる。図6
(b)は、この合力の説明図で、リニアモータの推力を
Fとすると、リンクピン63とリンクピン61間、及び
リンクピン63とリンクピン65間の垂直方向の距離が
それぞれkh、hであるから、リンクピン65にはkF
の力が加わる。一方、射出スクリュ12の中心線からリ
ニアモータの推力線までの距離をa、リンクピン65の
中心までの距離をa/kとしているから、射出スクリュ
12の中心線近傍にリニアモータの推力の合力(1+
k)Fが発生することになる。
【0028】この第2の実施形態においても、第1の実
施形態と同様に、射出シリンダ11、リンクピン63、
ベルトプーリ支持用ベアリング83はベースである射出
ユニットフレームに固定されており、スクリュ回転用モ
ータ80を駆動することによって、タイミングベルト8
1,ベルトプーリ82及びベルトプーリ82とスクリュ
回転軸13のスプライン結合を介して、スクリュ回転軸
13及び射出スクリュ12を回転させる。又、リニアモ
ータ固定子31とリニアモータ可動子の磁石板32で構
成されるリニアモータの駆動によって、リニアモータ固
定子31とリニアモータ可動子のフレーム33は互いに
逆方向に移動し、射出スクリュ12を前後進させる。図
5(b)は、射出スクリュ12を前進させたときの状態
を示し、正方向移動部材であるリニアモータ可動子のフ
レーム33及び射出スクリュ12は前進(図5において
左方向)し、逆方向移動部材であるリニアモータ固定子
31は後退している。又、図5(c)は、射出スクリュ
12を後退させるようにリニアモータを駆動したときの
状態を示し、リニアモータ固定子31が前進し、リニア
モータ可動子のフレーム33,射出スクリュ12が後退
している。
【0029】上記第2の実施形態では、リニアモータを
1台のみ設けたが、更にリニアモータを追加してもよ
い。例えば、射出スクリュ12の中心軸線と対称リニア
モータを設けてもよい。図5におけるリニアモータ可動
子のフレーム33の下側にも磁石板を設け、かつこの磁
石板と対面して固定子を摺動自在に配置して、リニアモ
ータを構成してもよい。さらには、複数のリニアモータ
を設け各リニアモータの可動子を連結しロードセル21
を介してベアリングブロック20に結合するようにし、
かつ各リニアモータの固定子は、摺動自在に射出ユニッ
トフレーム(ベース)に取り付けるようにすればよい。
なお、これらの場合にも、スクリューと共に移動する正
方向移動部材側の部材の全質量と逆方向移動部材側の全
固定子の全質量の比kによって、運動方向変換機構60
のピン位置等を設計することは上記実施形態で述べた通
りである。なお、前述した第2の実施形態では、可動子
側に機械可動部である射出スクリュ12を取り付けた
が、この第2の実施形態では、固定子も可動子も共に移
動するものであるから、固定子側に射出スクリュ12を
取り付けてもよいものである。即ち、リニアモータを構
成するコイル側、磁石側のどちらの側に機械可動部を取
り付けてもよいものである。
【0030】図7は、本発明の第3の実施形態の説明図
である。この第3の実施形態では、スクリュ中心軸線に
対して対称にリニアモータが配設されているものであ
る。射出シリンダ11、射出スクリュ12,スクリュ回
転軸13,ベアリングブロック20,ロードセル21,
第1、第2の正方向駆動リニアモータの可動子フレーム
49,スクリュ回転用モータ80,タイミングベルト8
1,ベルトプーリ82,ベルトプーリ支持用ベアリング
83の構成は、図1に示す第1の実施形態と同様であ
る。
【0031】第1、第2の正方向駆動リニアモータの可
動子フレーム49の一方の面には第1の正方向駆動リニ
アモータの可動子の磁石板48がとりつけられ、該磁石
板48と対面して固定子固定板46に取り付けられた第
1の正方向駆動リニアモータの固定子47が配置され、
第1の正方向駆動のリニアモータを構成している。又、
固定子固定板46の反対側の面には第1の逆方向駆動リ
ニアモータの固定子41が取り付けられこの第1の逆方
向駆動リニアモータの固定子41に対面して、第1の逆
方向駆動リニアモータの可動子フレーム52に取り付け
られた第1の逆方向駆動リニアモータの可動子の磁石板
42が配置されている。この第1の逆方向駆動リニアモ
ータの固定子41と可動子の磁石板42によって第1の
逆方向駆動のリニアモータを構成している。
【0032】更に、第1、第2の正方向駆動リニアモー
タの可動子フレーム49の他方の面には、第2の正方向
駆動リニアモータの可動子の磁石板50が取り付けら
れ、該磁石板50に対して固定子固定板53に固着され
た第2の正方向駆動リニアモータの可動子の固定子51
が対面するよう配置され、第2の正方向駆動のリニアモ
ータを構成している。固定子固定板53の反対側面に
は、第2の逆方向駆動リニアモータの固定子54が設け
られ、該固定子54に対して第2の逆方向駆動リニアモ
ータの可動子フレーム56に取り付けられた磁石板55
が対面するよう配置されている。この固定子54と磁石
板55、可動子フレーム56で第2の逆方向駆動のリニ
アモータを構成している。
【0033】第1の逆方向駆動リニアモータの可動子フ
レーム52と第1、第2の正方向駆動リニアモータの可
動子フレーム49間には運動方向変換機構60が設けら
れ、第2の逆方向駆動リニアモータの可動子フレーム5
6と第1、第2の正方向駆動リニアモータの可動子フレ
ーム49間にも運動方向変換機構60’が設けられてい
る。なお、運動方向変換機構60と運動方向変換機構6
0’は同一構成であり運動方向変換機構60’の詳細は
省略する。この第3の実施形態においても、射出シリン
ダ11、リンクピン63,リンクピン63’(リンクピ
ン63に対応する運動方向変換機構60’のピン)、固
定子固定板46,固定子固定板53,ベルトプーリ支持
用ベアリング83,スクリュ回転用モータ80はベース
である射出ユニットフレームに固定されている。又、ス
クリュ回転用モータ80を駆動することによって、射出
スクリュ12を回転させる点も第1の実施形態と同一で
ある。
【0034】図7(b)は、機械可動部である射出スク
リュ12を前進(図7中左方向)駆動させたときの状態
を示し、射出スクリュ12に連結された第1、第2の正
方向駆動リニアモータの可動子フレーム49は前進し、
逆方向移動部材を構成する第1の逆方向駆動モータの磁
石板42,可動子フレーム52及び第2の逆方向駆動モ
ータの可動子フレーム56,磁石板55は後退してい
る。又、図7(c)は射出スクリュ12が後退している
ときの状態を示しており、第1、第2の正方向駆動リニ
アモータの可動子フレーム49は後退し、第1の逆方向
駆動リニアモータの可動子の磁石板42,可動子フレー
ム52,第2の逆方向駆動リニアモータの可動子の磁石
板55,可動子フレーム56は前進している。
【0035】この第3の実施形態においても、スクリュ
12と共に移動するスクリュ回転軸13,ベアリングブ
ロック20、ロードセル21,可動子フレーム49,磁
石板48,50で正方向移動部材が構成され、この正方
向移動部材とは逆方向に移動する逆方向移動部材は、第
1、第2逆方向駆動リニアモータの可動子フレーム5
2,56,磁石板42,55で構成される。運動方向変
換機構60,運動方向変換機構60’の構成を前述した
ように、スクリュと共に移動する正方向移動部材の質量
と、それとは逆方向に移動する逆方向移動部材の質量の
比kによって、各ピン位置等を構成しておく。これによ
り、正方向移動部材と逆方向移動部材の相対運動によっ
て、可動部の加減速時の反力をキャンセルしている。
【0036】図1に示した第1の実施形態においては、
射出スクリュ12の軸線方向の反力はキャンセルするこ
とはできるが、射出ユニットを回転させるような反力は
射出ユニットの支持部(図示せず)で受けざるを得な
い。しかしこの第3の実施形態においては、射出スクリ
ュ12の中心軸に対して対称にリニアモータが配置され
ているから、この回転方向の反力もキャンセルさせるこ
とができる。
【0037】この第3の実施形態と同様に、第1の実施
形態において、射出スクリュ12の中心軸線に対して対
称に第3、第4の逆方向駆動リニアモータを加えて配設
し、逆方向駆動リニアモータを4台としてもよい。即
ち、図1において、第1の逆方向駆動リニアモータの固
定子41,第1の逆方向駆動リニアモータの可動子の磁
石板42,第1、第2の逆方向駆動リニアモータの可動
子フレーム43,第2の逆方向駆動リニアモータの可動
子の磁石板44,第2の逆方向駆動リニアモータの固定
子45、固定子固定板46を射出スクリュ12の中心軸
線に対して対称に下側に配置し、この下側に配置した、
第3、第4の逆方向駆動リニアモータの可動子(第1、
第2の逆方向駆動リニアモータの可動子フレーム43に
対応するもの)と第1、第2の正方向駆動リニアモータ
の可動子フレーム49間に運動方向変換機構60’を設
けるようにすればよい。
【0038】図8は、本発明の第4の実施形態である。
この第4の実施形態と第1の実施形態との相違点は、運
動変換機構が相違するのみで、他の構成は第1の実施形
態と同一である。即ちリンク機構からなる運動方向変換
機構60の代わりに、ラック−ギア−ラックからなる運
動方向変換機構70を設けたものである。ギア71回転
自在に軸支するギア軸72は機械ベースである射出ユニ
ットフレームに固定され、ギア71に噛み合うラック7
3,74がそれぞれ第1、第2の正方向駆動リニアモー
タの可動子フレーム49,第1、第2の逆方向駆動リニ
アモータの可動子フレーム43に固定されている。ギア
71のラック74と噛み合っている部分のピッチ円半径
とラック73に噛み合っている部分のピッチ半径との比
を正方向移動部材と逆方向移動部材の質量比とすること
によって、この第4実施形態における射出スクリュ12
の移動方向への反力をキャンセルさせることができる。
【0039】図8(b)は、射出スクリュ12を前進さ
せた状態を表す図で、図8(c)は射出スクリュ12を
後退させたときの状態を表す図である。
【0040】図9は、本発明の第5の実施形態である。
この第5の実施形態と第1図に示す第1の実施形態と相
違する点は、リンク機構で構成された運動方向変換機構
60がプーリとベルト機構で構成された運動方向変換機
構90となっている点であり、他の構成は図1に示す第
1の実施形態と同一である。運動方向変換機構90を構
成するスチールベルトプーリ93を回転自在に軸支する
スチールベルトプーリ軸95及びスチールベルトプーリ
94を回転自在に軸支するスチールベルトプーリ軸96
は、射出ユニットフレームに固定されており、スチール
ベルトプーリ93,スチールベルトプーリ94は同一の
構成で、それぞれ半径の異なる2つの半周面を備えてい
る。スチールベルトプーリ93の一方の半周面(図9で
は半径の小さい方の半周面)の一端にはスチールベルト
91の一端が固着され、スチールベルト91はこの半周
面の一部に沿い、かつ、スチールベルトプーリ94の一
方の半周面(図9では半径の小さい方の半周面)の一部
に沿い、この半周面の一端に他方の端が固定されてい
る。このスチールベルト91は第1、第2の正方向駆動
リニアモータの可動子フレーム49に固定されたスチー
ルベルト固定軸97に固定されている。
【0041】また、スチールベルトプーリ93の他方の
半周面(図9では半径の大きい方の半周面)の一端には
スチールベルト92の一端が固着され、スチールベルト
92はこの半周面の一部に沿い、かつ、スチールベルト
プーリ94の他方の半周面(図9では半径の大きい方の
半周面)の一部に沿い、この半周面の一端に他方の端が
固定されている。このスチールベルト92は第1、第2
の逆方向駆動リニアモータの可動子フレーム43に固定
されたスチールベルト固定軸98に固定されている。
【0042】スチールベルトプーリ93とスチールベル
トプーリ94において、スチールベルト92の回ってい
る部分の半径(図9では大きい方の半径)とスチールベ
ルト91が回っている部分の半径(図9では小さい方の
半径)の比を正方向移動部材と逆方向移動部材の質量比
とすることによって、射出方向(射出スクリュ12の軸
方向)への反力をキャンセルすることができる。
【0043】図9(b)は、各リニアモータを駆動して
射出スクリュ12を前進させた状態を示し図9(c)
は、射出スクリュ12を後退させたときの状態を示して
いる。
【0044】図10は、本発明の第6の実施形態であ
る。この第6の実施形態と第1図に示す第1の実施形態
と相違する点は、リンク機構で構成された運動方向変換
機構60が、てこ構成された運動方向変換機構100と
なっている点であり、他の構成は図1に示す第1の実施
形態と同一である。
【0045】てこ軸103,104は射出ユニットフレ
ームに固着され、該てこ軸103,104にそれぞれて
こ101,102が回動自在に取り付けらている。てこ
101,102は同一形状に構成され、一方の面にカム
面が形成されている。そしてカム面が形成された面が互
いに対面するように前記てこ軸103,軸104にそれ
ぞれ枢着されている。てこ101におけるてこ軸103
の両側(図10における上側、下側)に設けたカム面の
一方の面(図10における上側のカム面)には第1、第
2の逆方向駆動リニアモータの可動子フレーム43に固
定されているカムフォロア107が当接し、かつ他方の
面(図10における下側のカム面)には第1、第2の正
方向駆動リニアモータの可動子フレーム49に固定され
たカムフォロア105が当接するように配置されてい
る。又、てこ102におけるてこ軸104の両側に設け
たカム面の一方の面(図10における上側のカム面)に
は第1、第2の逆方向駆動リニアモータの可動子フレー
ム43に固定されているカムフォロア108が当接し、
かつ他方の面(図10における下側のカム面)には第
1、第2の正方向駆動リニアモータの可動子フレーム4
9に固定されたカムフォロア106が当接するように配
置されている。
【0046】図10(b)に示すように、射出スクリュ
12を前進させるように各リニアモータが駆動すると、
カムフォロア107,カムフォロア108は第1、第2
の逆方向駆動リニアモータの可動子フレーム43と共に
後退し、カムフォロア108がてこ102をてこ軸10
4を中心に時計方向に駆動し、カムフォロア106を前
進方向に駆動する。又、正方向駆動リニアモータの駆動
によりカムフォロア105、106も駆動され前進す
る。このカムフォロア105の前進でてこ101をてこ
軸103を中心に時計方向に回動させるが、カムフォロ
ア107は第1,第2の逆方向リニアモータの駆動で該
第1、第2の逆方向駆動リニアモータの可動子フレーム
43と共に後退方向に駆動されているから、てこ101
の回転を阻止することはなく、カムフォロア105,カ
ムフォロア107は、てこ101のカム面に当接した状
態を保持している。
【0047】一方、各リニアモータが射出スクリュ12
を後退させる方向に駆動されたときは、図10(c)に
示すように、第1、第2の逆方向駆動リニアモータの可
動子フレーム43が前進し、第1、第2の正方向駆動リ
ニアモータの可動子フレーム49が後退させられるか
ら、カムフォロア107が、てこ101を反時計方向に
駆動し、カムフォロア105を後退方向に駆動すると共
に、第1、第2の正方向駆動リニアモータの駆動により
可動子フレーム49を後退方向に駆動する。又、カムフ
ォロア106が後退してもカムフォロア108が前進す
るから、てこ102とカムフォロア106,カムフォロ
ア108は当接した状態を常に保持する。
【0048】この第6の実施形態においても、てこ軸1
03,てこ軸104からカムフォロア107,108と
カムフォロア105,106との鉛直距離比を正方向移
動部材と逆方向移動部材の質量比とすることによって、
射出方向(射出スクリュ12の軸方向)への反力をキャ
ンセルすることができる。
【0049】図11は上記第6の実施形態で使用した、
てこに関する説明図である。この図11に示されるよう
に、てこ102(てこ101)が回転しても、カムフォ
ロア106,カムフォロア108(カムフォロア10
5,カムフォロア107)からの接触力の方向が変わら
ないように、てこ102(てこ101)のカム面が形成
されているから、リニアモータの推力に垂直方向の力を
発生しない。これにより可動部と可動部支持ガイドに不
必要な力を与えることが防止できる。
【0050】上述した各実施形態では、機械可動部を射
出成形機のスクリュとして、該射出スクリュをリニアモ
ータを用いて駆動する駆動装置の例を説明したが、工作
機械、産業機械、ロボット等の各種機械の直線移動する
可動部の駆動源とリニアモータを用いる際の駆動装置と
して本発明は適用できるものである。
【0051】
【発明の効果】本発明は、リニアモータを用いて機械可
動部を駆動する際に、モータの加減速時に生じる直線方
向の反力を駆動機構内部でキャンセルするようにしたの
で、この駆動機構を備える機械に大きな力が加わらず、
不用意な機械の破損を防止でき、機械の寿命を長くする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における射出成形機の
射出部構造の説明図である。
【図2】本発明の第1の実施形態における射出成形機の
動作説明図である。
【図3】同実施形態における運動方向変換機構であるリ
ンク機構の説明図である。
【図4】同運動方向変換機構の動作状態の説明図であ
る。
【図5】本発明の第2の実施形態における射出成形機の
射出部構造及び動作説明図である。
【図6】同第2実施形態における運動方向変換機構の説
明図である。
【図7】本発明の第3の実施形態における射出成形機の
射出部構造及び動作説明図である。
【図8】本発明の第4の実施形態における射出成形機の
射出部構造及び動作説明図である。
【図9】本発明の第5の実施形態における射出成形機の
射出部構造及び動作説明図である。
【図10】本発明の第6の実施形態における射出成形機
の射出部構造及び動作説明図である。
【図11】同第6の実施形態における運動方向変換機構
のてこ形状及び動作説明図である。
【符号の説明】
11 射出シリンダ 12 射出スクリュ 13 スクリュ回転軸 20 ベアリングブロック 21 ロードセル 31 リニアモータ固定子 32 リニアモータ可動子の磁石板 33 リニアモータ可動子フレーム 41 第1の逆方向駆動リニアモータの固定子 42 第1の逆方向駆動リニアモータの可動子の磁石板 43 第1、第2の逆方向駆動リニアモータの可動子フ
レーム 44 第2の逆方向駆動リニアモータの可動子の磁石板 45 第2の逆方向駆動リニアモータの固定子 46、53 固定子固定板 47 第1の正方向駆動リニアモータの固定子 48 第1の正方向駆動リニアモータの可動子の磁石板 49 第1、第2の正方向駆動リニアモータの可動子フ
レーム 50 第2の正方向駆動リニアモータの可動子の磁石板 51 第2の正方向駆動リニアモータの固定子 52 第1の逆方向駆動リニアモータの可動子フレーム 54 第2の逆方向駆動リニアモータの固定子 55 第2の逆方向駆動リニアモータの可動子の磁石板 56 第2の逆方向駆動リニアモータの可動子フレーム 60,60’,70,90,100 運動方向変換機構 61〜65、61’〜65’ リンクピン 66〜68、66’〜68’ リンク 80 スクリュ回転用モータ 81 タイミングベルト 82 ベルトプーリ 83 ベルトプーリ支持用ベアリング 71 ギア 72 ギア軸 73,74 ラック 91,92 スチールベルト 93,94 スチールベルトプーリ 95,96 スチールベルトプーリ軸 97,98 スチールベルト固定軸 101,102 てこ 103,104 てこ軸 105〜108 カムフォロア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 方 榮鳳 山梨県南都留郡忍野村忍草字古馬場3580番 地 ファナック株式会社内 Fターム(参考) 4F206 JA07 JL02 JQ06 JT01 JT03 JT31 JT35 JT37 JT40 5H641 BB06 BB19 GG02 HH03 HH05 JA02 JA09

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リニアモータを用いて機械の可動部を直
    線運動させるための駆動機構であって、リニアモータで
    駆動される直線可動部材を少なくとも2以上設け、一方
    の直線可動部材を機械可動部に連結し、該一方の直線可
    動部材と他方の直線可動部材間を運動方向変換機構で連
    結し、前記一方の直線可動部材と他方の可動部材は互い
    に逆方向に移動するようにしたリニアモータを用いた駆
    動装置。
  2. 【請求項2】 1台以上のリニアモータで構成し、各リ
    ニアモータの固定子及び可動子を共に可動子移動方向に
    移動可能に機械ベースに取り付け、前記一方の直線可動
    部材を前記可動子又は固定子の一方とし、他方の直線可
    動部材を前記可動子又は固定子の他方とした請求項1記
    載のリニアモータを用いた駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記一方の直線可動部材は1台以上の正
    方向駆動用リニアモータの可動子で構成し、前記他方の
    直線可動部材は前記正方向駆動用リニアモータの可動子
    の移動方向とは反対方向へ駆動される1台以上の逆方向
    駆動用リニアモータ可動子で構成している請求項1記載
    のリニアモータを用いた駆動装置。
  4. 【請求項4】 リニアモータ2台を1組とし、各組のリ
    ニアモータをそれぞれ対向して配置し、1以上の組を正
    方向駆動用リニアモータとし、残りの1以上の組を逆方
    向駆動用リニアモータとした請求項3記載のリニアモー
    タを用いた駆動装置。
  5. 【請求項5】 リニアモータ2台を1組とし、各組のリ
    ニアモータをそれぞれ対向して配置し、正方向駆動用リ
    ニアモータの組、逆方向駆動用リニアモータの組、正方
    向駆動用リニアモータの組、あるいは、逆方向駆動用リ
    ニアモータの組、正方向駆動用リニアモータの組、逆方
    向駆動用リニアモータの組の順に配置したリニアモータ
    を用いた請求項3記載のリニアモータを用いた駆動装
    置。
  6. 【請求項6】 前記運動方向変換機構の一方の直線可動
    部材側の連結点と他方の直線可動部材側の連結点との速
    度比は、前記一方の直線可動部材と共に移動する正方向
    移動部材の質量と他方の直線可動部材と共に移動する逆
    方向移動部材の質量比の逆比になっている請求項1乃至
    5の内1項記載のリニアモータを用いた駆動装置。
  7. 【請求項7】 前記運動方向変換機構機はリンク機構、
    ラック−ギア−ラック機構、てこ機構、ベルト機構の中
    の1つである請求項1乃至6の内1項記載のリニアモー
    タを用いた駆動装置。
  8. 【請求項8】 前記運動方向変換機構機としてリンク機
    構を少なくとも1つ有しており、その、1つのリンク機
    構は3つのリンクから構成されている請求項1乃至6の
    内1項記載のリニアモータを用いた駆動装置。
  9. 【請求項9】 前記リニアモータの固定子または可動子
    の一方に励磁コイルが配設され、他方に磁石板が配設さ
    れている請求項1乃至6の内1項記載のリニアモータを
    用いた駆動装置。
  10. 【請求項10】 前記機械は射出成形機である請求項1
    乃至8の内1項記載のリニアモータを用いた駆動装置。
JP30430899A 1999-10-26 1999-10-26 リニアモータを用いた駆動装置 Pending JP2001124169A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30430899A JP2001124169A (ja) 1999-10-26 1999-10-26 リニアモータを用いた駆動装置
DE2000600959 DE60000959T2 (de) 1999-10-26 2000-10-19 Antriebsvorrichtung unter Verwendung eines Linearmotors
EP20000309196 EP1095753B1 (en) 1999-10-26 2000-10-19 Driving device using linear motor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30430899A JP2001124169A (ja) 1999-10-26 1999-10-26 リニアモータを用いた駆動装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001124169A true JP2001124169A (ja) 2001-05-08

Family

ID=17931475

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30430899A Pending JP2001124169A (ja) 1999-10-26 1999-10-26 リニアモータを用いた駆動装置

Country Status (3)

Country Link
EP (1) EP1095753B1 (ja)
JP (1) JP2001124169A (ja)
DE (1) DE60000959T2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003016021A1 (fr) * 2001-08-17 2003-02-27 Sumitomo Heavy Industries, Ltd. Dispositif d'injection et procede d'injection
US7214049B2 (en) 2003-09-09 2007-05-08 Fanuc Ltd System for controlling nozzle touch force

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TW578684U (en) * 2002-10-09 2004-03-01 Ind Tech Res Inst Electromagnetic type coaxial driving injecting device
DE102010014451B4 (de) * 2010-04-09 2015-07-02 Wittmann Battenfeld Gmbh Plastifizier- und Einspritzeinheit einer Spritzgießmaschine
DE102010014450B4 (de) * 2010-04-09 2013-05-23 Wittmann Battenfeld Gmbh Einspritzeinheit einer Spritzgießmaschine
EP3370941A1 (en) * 2015-11-02 2018-09-12 Tetra Laval Holdings & Finance S.A. Moulding assembly
CN110977610B (zh) * 2019-12-26 2021-07-02 西京学院 一种高速加工过程中急速变向加速度补偿系统和方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3735717A (en) * 1971-02-10 1973-05-29 Brimer J Von Electromagnetic drive system
US4234831A (en) * 1978-07-18 1980-11-18 Josef Kemmer Compound rotary and/or linear motor
DE3621463A1 (de) * 1986-06-26 1988-01-21 Krauss Maffei Ag Antriebseinrichtung fuer eine schneckenspritzgiessmaschine sowie verfahren zum steuern einer derartigen antriebseinrichtung
DE19731833C1 (de) * 1997-07-24 1999-01-14 Karl Hehl Spritzgießeinheit für eine Spritzgießmaschine
JP3240274B2 (ja) * 1997-08-26 2001-12-17 東芝機械株式会社 射出成形機の型締装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003016021A1 (fr) * 2001-08-17 2003-02-27 Sumitomo Heavy Industries, Ltd. Dispositif d'injection et procede d'injection
KR100704268B1 (ko) * 2001-08-17 2007-04-05 스미도모쥬기가이고교 가부시키가이샤 사출장치 및 사출방법
US7214049B2 (en) 2003-09-09 2007-05-08 Fanuc Ltd System for controlling nozzle touch force

Also Published As

Publication number Publication date
EP1095753B1 (en) 2002-12-11
EP1095753A1 (en) 2001-05-02
DE60000959D1 (de) 2003-01-23
DE60000959T2 (de) 2003-05-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006507464A (ja) 標準化された回転アクチュエータ
JP5383135B2 (ja) 直接駆動式の往復動及び旋回動を行なうアクチュエータ付き工具交換装置
JP4695723B2 (ja) シリンダ装置
CN202895245U (zh) 用于工业机器人的臂组件和工业机器人
JP2009090457A6 (ja) 直接駆動式の往復動及び旋回動を行なうアクチュエータ付き工具交換装置
CN209774584U (zh) 一种平面三自由度全柔性并联定位平台
EP2705940A1 (en) Injection molding machine
JP2001124169A (ja) リニアモータを用いた駆動装置
US7234337B2 (en) Punch Press
CN102019636B (zh) 一种光电反馈式木工双摆角铣头装置
US8567278B2 (en) Zero backlash preload gears
JP2008024511A (ja) 往復運動機構及びピックアンドプレイス装置
US7152503B2 (en) Device for compensating a torque produced by a gyrostatic effect
JPS63163063A (ja) 産業用ロボットの手首用2自由度駆動機構
EP1246350A2 (en) Linear driving device
JP2007312575A (ja) 直線駆動装置
CN108331888B (zh) 线角耦合传动机构
CN109571452B (zh) 一种一平动和一转动的双自由度绳索驱动机构
CN110340874B (zh) 一种三自由度平行驱动并联加工装置
CN215709925U (zh) 二自由度换向装置
CN110154081A (zh) 一种3c工业用四轴机械臂
CN213646814U (zh) 一种用于直驱机床的z轴平衡结构
JPH0811336B2 (ja) Xyテーブル
CN215709926U (zh) 四自由度换向装置
JP2000263604A (ja) 射出成形機

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20031202