JP2007312575A - 直線駆動装置 - Google Patents

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JP2007312575A JP2006141822A JP2006141822A JP2007312575A JP 2007312575 A JP2007312575 A JP 2007312575A JP 2006141822 A JP2006141822 A JP 2006141822A JP 2006141822 A JP2006141822 A JP 2006141822A JP 2007312575 A JP2007312575 A JP 2007312575A
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    • B29C2045/1793Machine parts driven by an electric motor, e.g. electric servomotor by an electric linear motor

Abstract

【課題】トンネルアクチュエータ型のリニアモータを用いる直線駆動装置において、リニアモータの可動子の重量の低減を図り、効率よく加速/減速性能を向上させること。
【解決手段】トンネルアクチュエータ型のリニアモータを用いる直線駆動装置において、リニアモータの可動子のマグネットホルダーの材質をMgとする。
【選択図】図4

Description

本発明は、リニアモータを用いた直線駆動装置に係り、特に例えば、射出成形機やダイカストマシンといった成形機などのマシンおいて、直線移動部材を超高速の加減速で移動させるのに好適な技術に関するものである。
射出成形機やダイカストマシンなどの成形機においては、スクリュや射出プランジャといった直線移動部材を駆動するのに、回転型サーボモータと該サーボモータの回転を直線運動に変換するボールネジ機構とを用いるのが、一般的である。ところが、回転型のサーボモータモータを用いた構成をとると、回転伝達系の回転イナーシャの影響があるため、加減速の能力は、どうしても略4G程度が限界値となっていた。このため、射出充填時間の短縮化などには一定の限界があるものとなっていた。
上記の加減速の能力を上げるために、リニアモータを駆動源とする成形機も知られており、例えば本願出願人は、リニアモータを射出充填の駆動源とするインラインスクリュ式射出成形機を提案している(特許文献1参照)。
上記した特許文献1に示された技術では、スクリュの直線運動の駆動源としてリニアモータを用いているので、回転型のサーボモータモータを用いた場合のように回転イナーシャの影響がなく、6〜8G程度の加速や減速が達成できる。しかし、特許文献1で用いているリニアモータは、一般的なリニア誘導モータであるため、加減速の能力を数10G程度として、超高速の加速動作や減速動作を達成することはできなかった。
そこで、超高速の加速動作や減速動作を達成するために、トンネルアクチュエータ型と称されるリニアモータを直線移動部材の駆動源した成形機を、本願出願人は、特願2004−168754号として提案した。この特願2004−168754号に記載の技術では、スクリューなどの直線移動部材の加減速を40G以上で実現可能となる。
特開2004−050632号公報
ところで、上記したトンネルアクチュエータ型のリニアモータにおいては、3相励磁などの複数相励磁で可動子を直線駆動する構成をとり、駆動位相の異なる各固定子はそれぞれ所定の長さを必要とすることから、駆動位相の異なる複数の固定子の全てに対向する必要のある可動子の全長が長く傾向にある。これは、高出力を得るために、直線配列される固定子の数が増えるほど顕著になる。このように、トンネルアクチュエータ型のリニアモータの可動子は比較的に長尺であり、この可動子のマグネットホルダーに、複数の永久磁石が固定・保持されるようになっている。
従来、上記の可動子のマグネットホルダーは、SUS(非磁性のSUS)によって形成されており、SUS材を切削、放電加工することで所定形状のマグネットホルダーを得るようになっていた。しかしながら、SUSの比重は7.7〜8であり、可動子のマグネットホルダーは比較的に長尺であることから、可動子の重量が嵩むという問題があり、巻線や永久磁石を大型化させずに(リニア推進力の増大させることなく)加速/減速性能を向上させるには、可動子の重量の低減が必須であるという指摘があった。また、マグネットホルダーをSUS材を切削、放電加工することで作製していたため、加工費が嵩む上、量産性の点でも問題のあるものとなっていた。
本発明は上記の点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、トンネルアクチュエータ型のリニアモータを用いる直線駆動装置において、リニアモータの可動子の重量の低減を図り、効率よく加速/減速性能を向上させることにある。また、本発明の目的とするところは、上記の可動子のマグネットホルダーを生産性よく作製することにある。
本発明は上記した目的を達成するため、直線移動部材の駆動源としてリニアモータを用いる直線駆動装置において、
前記リニアモータは、巻線が巻回された駆動位相の異なる複数の固定子と、該固定子に対して直線移動する可動子とからなり、前記固定子は、磁極歯同士が対向する複数の対向部を有すると共に、複数の対向部は、隣り合う対向部の磁極歯が互い違い構造をとり、前記対向部を構成する磁極歯の間に、永久磁石を有する直線状の前記可動子が配置されたものであり、
前記可動子におけるマグネットホルダーの材質をMg(マグネシウム)とした、構成をとる。
また、前記マグネットホルダーを構成する部材の少なくとも一部を、金型を用いたMgの鋳造品とした、構成をとる。
本発明によれば、トンネルアクチュエータ型のリニアモータを用いる直線駆動装置において、リニアモータの可動子のマグネットホルダーの材質をMgとしているので、可動子の重量を大幅に低減できる。すなわち、従来のマグネットホルダーが比重7.7〜8のSUSであったのに対し、本発明ではマグネットホルダーが比重1.743のMgであるので、この比重の差分だけ可動子全体の重量を大幅に低減することができる。よって、可動子の低減により、効率よく加速/減速の性能を向上させることが可能となる。また、マグネットホルダーを構成する部材の少なくとも一部を、金型を用いたMgの鋳造品としているので、量産性に優れたものとなる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を用いて説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る成形機であるインラインスクリュ式の射出成形機の射出系メカニズムの構成を示す図である。
図1において、1は、図示せぬ射出ユニットベース盤上に固設された前側保持プレート、2は、同じく図示せぬ射出ユニットベース盤上に固設された後側保持プレート、3は、その後端部を前側保持プレート1に固着された加熱シリンダ、4は、加熱シリンダ3の先端に取り付けられたノズル、5は、加熱シリンダ3内に回転並びに前後進可能であるように配設されたスクリュ、6は、前側保持プレート1と後側保持プレート2との間に架け渡されたガイドバー、7は、ガイドバー6に挿通・案内されて前後進可能な移動体、8は、移動体7に回転可能に保持されると共に、スクリュ5の後端部が固着された被動プーリ、9は、移動体7に搭載された計量用(スクリュ回転駆動用)の回転型サーボモータ、10は、回転型サーボモータ9の出力軸に固着され、図示せぬタイミングベルトを介して被動プーリ8に回転を伝える小プーリである。
また、11は、その固定子側11aを後側保持プレート2に固定・保持され、その可動子側11bを連結バー12を介して移動体7に固定された、射出および背圧制御用(スクリュ前後進制御用)のトンネルアクチュエータ型のリニアモータ(図1においては、図示の都合上、このリニアモータの構成は模式化して描いてある)であり、リニアモータ11の可動子側11bの直線移動力が、移動体7、すなわちスクリュ5に伝達されるようになっている。
また、13は、回転型サーボモータ9をフィードバック制御で駆動するサーボドライバ、14は、リニアモータ11をフィードバック制御で駆動するサーボドライバ、15は、あらかじめ設定された計量制御条件並びに射出制御条件にしたがって、サーボドライバ13や、サーボドライバ14に指令値を与えるシステムコントローラである。
図2は、本第1実施形態を含め本発明の各実施形態で用いるトンネルアクチュエータ型のリニアモータの構成例の概略を示す図である。図2中で、20、21、22はそれぞれ異なる位相で励磁駆動される固定子であり、各固定子20、21、22において、23は磁極、23aは磁極23の上部磁極歯、23bは磁極23の下部磁極歯、24は磁極、24aは磁極24の上部磁極歯、24bは磁極24の下部磁極歯、25は鉄心、26は鉄心25の長手方向に巻回された巻線である。また、図2中で、27は、N極とS極が長手方向に沿って交番的に配置された永久磁石28をもつ可動子である。
図2に示すトンネルアクチュエータ型のリニアモータでは、磁極23の上部磁極歯23aと磁極24の下部磁極歯24bが、所定ギャップGをもって対向して対向部を形成し、磁極23の下部磁極歯23bと磁極24の上部磁極歯24aが、同じく所定ギャップGをもって対向して対向部を形成して、隣接する対向部同士で磁極歯が互い違い構造をとるようになっている。そして、各対向部を構成する磁極歯の間に、可動子27が配置された構造となっている。
このような構成をとるトンネルアクチュエータ型のリニアモータでは、隣り合う磁極歯中心間の極ピッチPを所定値に設定して、可動子27を一方方向に直線駆動するときには、固定子20をA相で励磁駆動し、固定子21をB相で励磁駆動し、固定子22をC相で励磁駆動することで、可動子27は所定方向の推力を与えられて一方方向に直線移動し、また、可動子27を上記とは逆方向の他方方向に直線駆動するときには、固定子20をA相で励磁駆動し、固定子21をC相で励磁駆動し、固定子22をB相で励磁駆動することで、可動子27は上記とは逆方向の推力を与えられて他方方向に直線移動する。
ここで、隣り合う前記した対向部においては、図3に示すように、吸引力が働く方向が互いに逆向きとなるので、全体として見れば吸引力を略零に相殺できるようになっており、これによって十分な推力を得ることができる構成となっていることと、可動子27を後記するように従来よりも軽量化できることとが相俟って、40G以上の加減速を容易に実現できるようになっている。
なお、トンネルアクチュエータ型のリニアモータの構成については、特許第3395155号公報などにおいて公知であるので、これ以上の詳細説明については割愛する。なおまた、図2では3相励磁の例を示したが、2相励磁で駆動する構成や、4相励磁以上の多相励磁で駆動する構成をとることも可能である。
図4は、本第1実施形態を含め本発明の各実施形態で用いるトンネルアクチュエータ型のリニアモータの平面図および側面図を示す図で、図4の(a)は、一部の構成を割愛し構成を簡略化して示す平面図、図4の(b)は、構成を簡略化して示す側面図であり、図4において、図2の構成と均等な構成要素には同一符号を付してある。
図4において、30は非磁性材料からなるリニアモータ枠体で、該リニアモータ枠体30に、所定間隔をおいて直線配置される前記固定子20、21、22が固定されており、本第1実施形態では、リニアモータ枠体30が前記後側保持プレート2に固定・保持されている。また、31は、可動子27の直線移動をガイドするためにリニアモータ枠体30に固定された非磁性材料からなるリニア軸受部材で、該リニア軸受部材31は、両端の固定子20、22の外側と、固定子20と固定子21との間と、固定子21と固定子22との間との4箇所に、それぞれ設けられていて、この4箇所において、可動子27の長手方向の両側部をガイド保持するように、それぞれ対をなすように設けられている。したがって、可動子27の全長が長くても、可動子27のたわみ変形を阻止できる位置にリニア軸受部材31が配置されているので、可動子27の自重によるたわみ変形を確実に防止でき、トンネルアクチュエータ型のリニアモータに、所期の加減速性能を発揮させることができるようになっている。
本発明の各実施形態で用いるトンネルアクチュエータ型のリニアモータにおいては、可動子27は、マグネットホルダー32と、マグネットホルダー32の長手方向の両側辺にそれぞれ固着されたレール部材35とからなっており、マグネットホルダー32の材質はMg(マグネシウム)とされ、レール部材35の材質は非磁性SUSとされており、非磁性SUSよりなるレール部材35が、前記リニア軸受部材31に担持されて直線移動するようになっている。
上記のマグネットホルダー32は可動子27の主体部をなし(可動子27の大部分を構成し)、このマグネットホルダー32が比重1.743のMgで形成されているので、従来のSUSによるマグネットホルダーに比すと、マグネットホルダー32、すなわち、可動子27全体の重量を大幅に低減することができる。よって、可動子27の低減により、効率よく加速/減速の性能を向上させることが可能となっている。
また、上記のマグネットホルダー32は、永久磁石28を固定・保持する平板部33と、平板部33の長手方向の両側部を挟持した補強部材34とをもち、補強部材34にレール部材35が固着されている。上記の平板部33は、図5に示すような、主構成ブロック33aと端部構成ブロック33bとを組み合わせて構成されており、主構成ブロック33a同士や、主構成ブロック33aと端部構成ブロック33bとは、例えば熱硬化性樹脂により互いに接着・固定されると共に、補強部材34にネジ止めなどで挟持・一体化されている。そして、これにより、永久磁石28を嵌め込むための複数の穴が形成されて、1つの部材に一体化された平板部33が構築されており、平板部33の穴にそれぞれ嵌め込まれた永久磁石28は、例えば熱硬化性樹脂により平板部33に接着・固定されている。
本発明の各実施形態では、少なくとも、上記の主構成ブロック33aおよび端部構成ブロック33bを、金型を用いたMgの鋳造品によって作製しており、これにより、永久磁石28を嵌め込むための複数の穴が形成された平板部33を、量産性よく生産可能としている。なお、補強部材34は、形状が簡易であることから、板材を切削することで量産性よく生産可能であるが、この補強部材34についても、金型を用いたMgの鋳造品によって作製した方がコスト的に有利な場合には、金型を用いたMgの鋳造品とすべきである。
次に、本第1実施形態の射出成形機の射出充填動作を、光ディスク基板の成形を例にとって説明する。図1に示す構成において、計量行程時には、システムコントローラ15からの指令でサーボドライバ13を介して回転型サーボモータ9が回転駆動され、これにより、小プーリ10、図示せぬタイミングベルトを介して被動プーリ8が回転駆動され、被動プーリ8と一体のスクリュ5が所定方向に回転する。このスクリュ5の回転によって、スクリュ5の後端側に供給された樹脂材料が、混練・可塑化されつつ、スクリュ5のネジ送り作用によって前方に移送され、スクリュ5の先端側に溶融樹脂が貯まるにしたがって、スクリュ5は後退する。このとき、システムコントローラ15からの指令でサーボドライバ14を介してリニアモータ11が駆動制御されて、これによりスクリュ5にかかる背圧が制御されつつ、スクリュ5が後退する。そして、スクリュ5の先端側に1ショット分の溶融樹脂が貯えられた時点で、回転型サーボモータ9によるスクリュ5の回転駆動は停止される。
一方、射出充填行程時には、計量完了後の適宜タイミングで、システムコントローラ15からの指令でサーボドライバ14を介してリニアモータ11が駆動されて、リニアモータ11の可動子側11aと連結バー12を介して一体の移動体7が急速に前進駆動され、これにより、スクリュ5が急速に加速されて前進し、スクリュ5の先端側に貯えられた溶融樹脂が、図示せぬ金型のキャビティ内(ディスク基板の成形用空間内)に射出充填される。そして、キャビティ内の大部分に溶融樹脂が充填された適宜タイミング(スクリュの適宜前進位置のタイミング)で、リニアモータ11が急減速制御され、これにより、スクリュ5が超急速に減速されて、キャビティ内に溶融樹脂が完全に行き渡った時点でスクリュ5が前進停止されるように、制御される。
ところで、上記のディスク基板の成形においては、ディスク中心から外周に向かって充填を行うため、充填過程で半径の拡がりに応じて(半径の2乗に比例して増加するように)溶融樹脂の充填量を制御できるように、射出速度を加速して均一な充填を行うとともに、キャビティの隅々まで溶融樹脂が行き渡るまで射出速度を加速して、キャビティの隅々まで溶融樹脂が行き渡った時点で、瞬時に射出速度を0(零)にするのが、良品成形の達成と成形サイクルの短縮化のための理想である。図6中の2点鎖線は、このような理想形の射出速度を示している。なお、図6においては、縦軸が射出速度(スクリューの前進速度)を表し、横軸が、スクリューの前進位置と対応するキャビティ内の溶融樹脂の拡がり先端位置を表している。
ここで、射出速度を瞬時に0(零)にするのは、慣性が存在するため、技術的に不能である。そこで、過充填を防止するためには、充填過程の途上のある時点から射出速度を減速させる必要がある。従来の回転型のサーボモータを用いた射出成形機においては、回転イナーシャの影響で加減速の能力の限界は4G程度であり、このため、急減速させるための減速度も4G程度が限界値となって、射出充填時間の短縮化にも一定の限界があるものとなっていた。さらに、加速性能にも限界があるため、この点でも射出充填時間の短縮化を制限するものとなっていた。また、従来のリニアモータを用いた射出成形機においても、急減速させるための減速度は10G程度以下が限界値であるため、理想型に近い急減速は行えなかった。図6中の点線は、従来の回転型のサーボモータを用いた射出成形機における射出速度の特性を示しており、図6中の1点鎖線は、従来のリニアモータを用いた射出成形機における射出速度の特性を示している。
本実施形態では、射出充填の駆動源としてトンネルアクチュエータ型のリニアモータ11を用いており、しかも、可動子27のマグネットホルダー32を比重の小さなMgで形成して、可動子27の重量を従来よりも大幅に低減しているので、トンネルアクチュエータ型のリニアモータ11に、所期の加減速性能を発揮させることができ、したがって、極めて応答性のよい加速や減速を行うことが可能となり、数10G程度の減速度による超急速の減速の制御が可能となるので、図6中で実線の特性で示すように、キャビティ内の大部分に溶融樹脂が充填されるまで加速制御を行い、そこから超急速に減速させて、射出充填動作を超急速で停止させることが可能となり、以って、理想型に近い射出速度の特性を得ることができる。よって、射出充填時間の可及的な短縮化が図れるとともに、過充填のない且つ超高速のきわめて短時間の射出充填を行うことによって、光ディスクの光学性能も向上させることができる(具体的には、複屈折率のバラツキを抑えること等ができる)。また、巻線や永久磁石を大型化させずに(リニア推進力の増大させることなく)、効率よく加速/減速性能を向上させることができるので、トンネルアクチュエータ型のリニアモータ11全体の軽量化にも大きく貢献できる。
<第2実施形態>
図7は、本発明の第2実施形態に係る成形機であるプリプラ式の射出成形機の射出系メカニズムの構成を示す図である。
図7において、41は、図示せぬ支持ベースに固設された保持ブロック、42は、その後端側を保持ブロック41に固着された第1の加熱シリンダ(可塑化・溶融用の加熱シリンダ)、43は、第1の加熱シリンダ42内に回転可能であるように配設されたスクリュ、44は、保持ブロック41に回転可能に保持されると共に、スクリュ43の後端部が固着された被動プーリ、45は、保持ブロック41に搭載された計量用(スクリュ回転駆動用)の回転型サーボモータ、46は、回転型サーボモータ45の出力軸に固着され、図示せぬタイミングベルトを介して被動プーリ44に回転を伝える小プーリ、47は、図示せぬ支持ベースに固設された保持ブロック、48は、その後端側を保持ブロック47に固着された第2の加熱シリンダ(射出用の加熱シリンダ)、49は、第2の加熱シリンダ48の先端に取り付けられたノズル、50は、第2の加熱シリンダ48内に前後進可能であるように配設された射出プランジャ、51は、図示せぬ適宜の案内メカニズムにより前後進可能であるように案内・保持されると共に、射出プランジャ50の後端部が固着された移動プレート、52は、その固定子側を図示せぬ適宜の保持部材に固定・保持され、その可動子側を移動プレート51に固定された、射出および背圧制御用(スクリュ前後進制御用)のトンネルアクチュエータ型のリニアモータ(図示の都合上、このリニアモータはブロック化して描いてある)である。
また、53は、回転型サーボモータ45をフィードバック制御で駆動するサーボドライバ、54は、リニアモータ52をフィードバック制御で駆動するサーボドライバ、55は、あらかじめ設定された計量制御条件並びに射出制御条件にしたがって、サーボドライバ53や、サーボドライバ54に指令値を与えるシステムコントローラである。
図7に示す構成において、計量行程時には、システムコントローラ55からの指令でサーボドライバ53を介して回転型サーボモータ45が回転駆動され、これにより、小プーリ46、図示せぬタイミングベルトを介して被動プーリ44が回転駆動され、被動プーリ44と一体のスクリュ43が所定方向に回転する。このスクリュ43の回転によって、スクリュ43の後端側に供給された樹脂材料が、混練・可塑化されつつ、スクリュ43のネジ送り作用によって前方に移送され、この前方に移送された溶融樹脂は、第1の加熱シリンダ42の先端から第2の加熱シリンダ48内へと送り込まれ、第2の加熱シリンダ48内に溶融樹脂が貯まるにしたがって、第2の加熱シリンダ48内の射出プランジャ50は後退する。このとき、システムコントローラ55からの指令でサーボドライバ54を介してリニアモータ52が駆動制御されて、これにより射出プランジャ50にかかる背圧が制御されつつ、射出プランジャ50が後退する。そして、第2の加熱シリンダ48内に所定量の溶融樹脂が貯えられた時点で、回転型サーボモータ45によるスクリュ43の回転駆動は停止される。
一方、射出充填行程時には、計量完了後の適宜タイミングで、システムコントローラ55からの指令でサーボドライバ54を介してリニアモータ52が駆動されて、リニアモータ52の可動子と連結プレート51を介して一体の射出プランジャ50が急速に前進駆動され、これにより、射出プランジャ50が急速に加速されて前進し、射出プランジャ50の先端側に貯えられた溶融樹脂が、図示せぬ金型のキャビティ内に射出充填される。そして、キャビティ内の大部分に溶融樹脂が充填された適宜タイミング(スクリュの適宜前進位置のタイミング)で、リニアモータ52が急減速制御され、これにより、射出プランジャ50が超急速に減速されて、キャビティ内に溶融樹脂が完全に行き渡った時点で射出プランジャ50が停止するよう、制御される。
このような構成と動作をとる本第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、射出充填の駆動源としてトンネルアクチュエータ型のリニアモータを用いており、しかも、リニアモータの可動子のマグネットホルダーを比重の小さなMgで形成して、可動子の重量を従来よりも大幅に低減しているので、トンネルアクチュエータ型のリニアモータに、所期の加減速性能を効率よく発揮させることができ、したがって、射出充填時間の可及的な短縮化が図れるとともに、過充填のない且つ超高速のきわめて短時間の射出充填を行うことによって、携帯電話のバッテリーケースのように超薄肉成形品や狭ピッチコネクタのような超精密小物成形品の成形が容易に可能となる。
<第3実施形態>
図8は、本発明の第3実施形態に係る成形機であるダイカストマシンの要部構成を示す図である。
図8において、61は固定ダイプレート、62は、固定ダイプレート61に搭載された固定側側金型、63は、図示せぬ可動ダイプレートに搭載されて、固定側金型62に対して前後進される可動側金型、64は、型締め状態の両金型62、63で形づくられるキャビティ、65は、固定ダイプレート61にその端部を固定され、キャビティ64と金型湯道部66を介して連通する射出スリーブ、67は、射出スリーブ65への溶湯供給部、68は、射出スリーブ65内を前後進可能な筒状の射出プランジャ、69は、図示せぬ適宜の案内メカニズムにより前後進可能であるように案内・保持されると共に、射出プランジャ68の後端部が固着された移動プレート、70は、その固定子側を図示せぬ適宜の保持部材に固定・保持され、その可動子側を移動プレート69に固定された、4つの並列配置された射出用(射出プランジャ前後進制御用)のトンネルアクチュエータ型のリニアモータ(図示の都合上、このリニアモータはブロック化して描いてある)である。本第3実施形態では、リニアモータ70は、移動プレート69(射出プランジャ68)に対して4つが並列配置して設けられており、各リニアモータ70の可動子の直線移動力を合成して(足し合わせて)、移動プレート69(射出プランジャ68)に伝達するように構成されている。
また、71は、対応するリニアモータ70をフィードバック制御で駆動する4つのサーボドライバ、72は、あらかじめ設定された射出制御条件にしたがって、4つのサーボドライバ71に指令値を与えるシステムコントローラである。
図8に示す構成において、射出前には、射出プランジャ68は後退位置(図示右行方向、射出スリーブ65の溶湯供給孔65aの右位置)にある。この状態で、図示せぬラドルで溶湯炉から汲み上げられた金属溶湯が、溶湯供給部67を通じて射出スリーブ65内に供給されると、直ちに、システムコントローラ72からの指令で各サーボドライバ71を介して各リニアモータ70が同期して駆動制御されて、射出プランジャ68が高速度で前進駆動される。これによって、射出プランジャ68で押された金属溶湯73が、射出スリーブ65から金型湯道部66を通じて型締め状態にある両金型62、63で形成されるキャビティ64内に急速に射出充填される。
このような構成と動作をとる本第3実施形態においても、第1、第2実施形態と同様に、射出充填の駆動源としてトンネルアクチュエータ型のリニアモータを用いており、しかも、リニアモータの可動子のマグネットホルダーを比重の小さなMgで形成して、可動子の重量を従来よりも大幅に低減しているので、トンネルアクチュエータ型のリニアモータに、所期の加減速性能を効率よく発揮させることができる。また、本第3実施形態のダイカストマシンでは、射出プランジャ68を4つのリニアモータ70の推進力を足し合わせて前進駆動させるようにしているので、きわめて大きな加速度が出せるも、単一では大きな力(推力)を得ることが不向きなトンネルアクチュエータ型のリニアモータであっても、4つのリニアモータ70の推進力を足し合わせることで、径(断面積)が大きい射出プランジャを応答性よく、高速前進させることができる。
なお、上述した実施形態では、スクリュや射出プランジャなどの溶融成形材料の押出し部材(直線移動部材)を駆動する直線駆動装置を例にして説明を行ったが、成形機の型開閉などの駆動にも、本発明が適用可能であることは言うまでもない。さらに、成形機以外にも、各種の工作機械・製造機械、XYテーブルなどの駆動にも、本発明は適用可能である。
本発明の第1実施形態に係るインラインスクリュ式の射出成形機の射出系メカニズムの構成を示す説明図である。 本発明の各実施形態で用いるトンネルアクチュエータ型のリニアモータの構成例の概略を示す説明図である。 図2のトンネルアクチュエータ型のリニアモータにおける吸引力相殺を示す説明図である。 本発明の各実施形態で用いるトンネルアクチュエータ型のリニアモータの一部を割愛しかつ簡略化した平面図および簡略化した側面図である。 本発明の各実施形態で用いるトンネルアクチュエータ型のリニアモータの可動子における、平板部の構成要素である主構成ブロックと端部構成ブロックとを示す説明図である。 光ディスク基板の射出成形における射出速度と位置との関係を示す説明図である。 本発明の第2実施形態に係るプリプラ式の射出成形機の射出系メカニズムの構成を示す説明図である。 本発明の第3実施形態に係るダイカストマシンの要部構成を示す説明図である。
符号の説明
1 前側保持プレート
2 後側保持プレート
3 加熱シリンダ
4 ノズル
5 スクリュ
6 ガイドバー
7 移動体
8 被動プーリ
9 回転型サーボモータ
10 小プーリ
11 トンネルアクチュエータ型のリニアモータ
12 連結バー
13、14 サーボドライバ
15 システムコントローラ
20、21、22 固定子
23 磁極
23a 上部磁極歯
23b 下部磁極歯
24 磁極
24a 上部磁極歯
24b 下部磁極歯
25 鉄心
26 巻線
27 可動子
28 永久磁石
30 リニアモータ枠体
31 リニア軸受部材
32 マグネットホルダー
33 平板部
33a 主構成ブロック
33b 端部構成ブロック
34 補強部材
35 レール部材
41 保持ブロック
42 第1の加熱シリンダ(可塑化・溶融用の加熱シリンダ)
43 スクリュ
44 被動プーリ
45 回転型サーボモータ
46 小プーリ
47 保持ブロック
48 第2の加熱シリンダ(射出用の加熱シリンダ)
49 ノズル
50 射出プランジャ
51 移動プレート
52 トンネルアクチュエータ型のリニアモータ
53、54 サーボドライバ
55 システムコントローラ
61 固定ダイプレート
62 固定側側金型
63 可動側金型
64 キャビティ
65 射出スリーブ
66 金型湯道部
67 溶湯供給部
68 射出プランジャ
69 移動プレート
70 トンネルアクチュエータ型のリニアモータ
71 サーボドライバ
72 システムコントローラ
73 金属溶湯

Claims (2)

  1. 直線移動部材の駆動源としてリニアモータを用いる直線駆動装置であって、
    前記リニアモータは、巻線が巻回された駆動位相の異なる複数の固定子と、該固定子に対して直線移動する可動子とからなり、前記固定子は、磁極歯同士が対向する複数の対向部を有すると共に、複数の対向部は、隣り合う対向部の磁極歯が互い違い構造をとり、前記対向部を構成する磁極歯の間に、永久磁石を有する直線状の前記可動子が配置されたものであり、
    前記可動子におけるマグネットホルダーの材質をMg(マグネシウム)としたことを特徴とする直線駆動装置。
  2. 請求項1に記載の直線駆動装置において、
    前記マグネットホルダーを構成する部材の少なくとも一部を、金型を用いたMgの鋳造品としたことを特徴とする直線駆動装置。
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