JP3995695B2 - フィルタユニット - Google Patents

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Description

この発明は、液体を濾過するフィルタユニット関し、特に、液滴吐出装置に用いられるフィルタユニットに関する。
液滴吐出装置は、複数のノズルを介して液滴を吐出する液滴吐出ユニットを備える。液滴吐出ユニットは、液体収容部から液体の供給を受ける。通常、液滴吐出ユニットと液体収容部との間には、フィルタユニットが配置される。フィルタユニットは、液体収容部と液滴吐出ユニットとの間を流れる液体を濾過する。
フィルタユニットの一般的な構成として、2つのハウジング部材を液密に接合し、これらのハウジング部材に挟み込まれるようにフィルタ部材を設ける構成が挙げられる。そして、ハウジング部材にフィルタ部材を固定する方法として、フィルタ部材の外周部分を接着剤を用いてハウジング部材に接着する方法、フィルタ部材の外周部分をハウジング部材に熱溶着または超音波溶着する方法、またはフィルタ部材を押圧するパッキンを用いる方法が用いられることが多かった。これらの方法のうちのいずれの方法を用いるかによって、フィルタユニットの組み立ての難易度が変化する。例えば、パッキンを用いてフィルタ部材を固定する場合には、フィルタユニットの組み立てが比較的容易になることが多かった。その理由は、ハウジング部材の加工精度ムラやフィルタ部材の厚みムラを吸収するようにパッキンが弾性変形するからである。従来技術の中には、フィルタ部材に圧接することによってフィルタ部材を固定するパッキン、および2つのハウジング部材の接合部分をシールするためのパッキンを用いる構成を採り入れたものがあった(例えば、特許文献1参照。)。
実開平2−95508号公報
しかしながら、特許文献1に記載のフィルタホルダは、ハウジング部材の接合部分のシールをパッキンのみで行なっているため、ハウジング部材間の液漏れが発生する虞があった。液漏れの発生は、フィルタユニットの信頼性を著しく低下させるものであるため、これを確実に防止することが重要である。
この発明の目的は、簡易に、かつ、液漏れが発生しないように組み立てることが可能なフィルタユニットを提供することである。
(1) 第1の発明に係るフィルタユニットは、内部を通過する液体を濾過するフィルタユニットであって、第1のハウジング部材、第2のハウジング部材、フィルタ部材、およびOリングを備える。第1,第2のハウジング部材は、有底筒状を呈する。また、第1,第2のハウジング部材は、互いに液密に接合される。フィルタ部材は、第1のハウジング部材と第2のハウジング部材との間に挟み込まれるように配置される。Oリングは、フィルタ部材の端部に当接しつつフィルタ部材とともに第1のハウジング部材と第2のハウジング部材との間に挟み込まれるように配置される。
第1のハウジング部材における、Oリングとの当接位置の外環側には環状の凸部が形成される。また、第2のハウジング部材における凸部と対向する位置には、凸部が導入される環状の凹部が形成される。そして、凸部および凹部の間に封止剤が充填される。
この構成においては、ハウジング部材の加工精度ムラやフィルタ部材の厚みムラを吸収するようにOリングが弾性変形する。このため、各部材の加工精度を厳密にしなくても、フィルタユニットの組み立てに支障を来しにくい。この結果、フィルタユニットの組み立てが容易化する。さらに、ハウジング部材間に封止剤を充填することによって、ハウジング部材間での液漏れが防止し易くなる。
(2) 第2の発明に係るフィルタユニットは、(1)に記載のフィルタユニットであって、Oリングが、
フィルタ部材の端部に当接するフィルタ固定部と、
フィルタ固定部に連続するとともに、第1のハウジング部材と第2のハウジング部材との接合面に沿って外環側に延びるシール部と、
を含むことを特徴とする。
この構成においては、封止剤が充填される箇所とフィルタ部材の配置箇所との間が、Oリングによって封止される。Oリングにおけるシール部および封止剤によって2重にハウジング部材間がシールされるため、液漏れの発生がさらに防止し易くなる。また、過剰に封止剤が用いられたことにより封止剤が流れ出すことがあっても、シール部の存在によって、流れ出した封止剤がフィルタ部材に達することはない。この結果、接着剤によってフィルタ部材が目詰まりを起こすことが防止される。
さらに、上述のように、封止剤が充填される箇所とフィルタ部材の配置箇所との間のシール性が高められることによって、フィルタユニット内部の液体と封止剤とが接触しにくくなる。このため、フィルタユニット内部の液体の種類によって封止剤の素材が制限されたり、用いる封止剤の種類によってフィルタユニット内部で濾過可能な液体が制限されたりすることがなくなる。
(3) 第3の発明に係るフィルタユニットは、(1)または(2)に記載のフィルタユニットであって、
第1,第2のハウジング部材に、Oリングが嵌め込まれる保持部が形成されることを特徴とする。Oリングは保持部によって保持されるため、Oリングの位置決めが行ない易くなる。
(4) 第4の発明に係るフィルタユニットは、(1)〜(3)のいずれか1項に記載のフィルタユニットであって、
第1,第2のハウジング部材が、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)で構成されており、
Oリングが、パーフロムゴムで構成されることを特徴とする。
この構成においては、耐薬品性の高い部材を用いることによって、耐薬品性に優れたフィルタユニットが組み立てられる。
通常、PEEKのように高融点、高粘度樹脂は、熱溶着によってフィルタ部材をハウジング部材に固定することが困難である。ただし、上述のように、Oリングによってフィルタ部材を固定し、封止剤によって液漏れを防止する構成であれば、PEEKを用いてフィルタユニットが組み立て易い。
(1)第1の発明によれば、簡易に、かつ、液漏れが発生しないように組み立てることができる。
(2)第2の発明によれば、フィルタユニットにおける液漏れの発生をより確実に防止することができる。
(3)の発明によれば、Oリングの位置決めを容易に行なうことができる。
(4)の発明によれば、フィルタユニットの耐薬品性を向上させることができる。
図1(A),(B)は、本発明のフィルタユニットが適用されるインクジェットヘッド1を示す。インクジェットヘッド1は、カバー部材18、ベースユニット2、およびフィルタユニット3を備える。カバー部材18は、ベースユニット2およびフィルタユニット3のインク吐出側の面を覆うように配置される。なお、図1(A)ではベースユニット2およびフィルタユニット3にカバー部材18が取り付けられた状態を示しており、図1(B)ではベースユニット2およびフィルタユニット3からカバー部材18が取り外された状態を示している。
続いて、図2〜図5を用いてベースユニット2の構成を説明する。図2に示すように、ベースユニット2の基本的構成は左右対称である。ベースユニット2は、ヘッドベース13、チップマウント12、ヘッドチップ11、フレキシブル基板26、ドライバ基板4、マニホールド14A,14Bを備える。
ヘッドベース13は、金属性素材によって構成される。本実施形態では、ヘッドベース13の素材としてSUS(線膨張係数約11×10-6 m/K)を用いている。図3に示すように、ヘッドベース13は、その表面に凸状の台座部131が形成されているおり、その断面は逆T字型を呈している。台座部131は、ヘッドベース13における短手方向(以下、幅方向という。)の中央部において、長手方向(以下、長さ方向)に沿って形成される。台座部131において、長さ方向に沿って第1の台132A、第2の台132B、第3の台132Cが配置される。
図4に示すように、第1の台132Aには接着剤を介してチップマウント12が接着される。チップマウント12は、アルミナ(線膨張係数約4×10-6 m/K)によって構成される。また、チップマウント12には接着剤を介してヘッドチップ11が接着される。本実施形態では、接着剤としてエポキシ系接着剤が用いられる。ただし、接着剤の種類は、本実施形態のものに限定されるものではない。なお、本実施形態では、第1の台132A、第2の台132B、および第3の台132Cの幅はすべて12mmであり、チップマウント12の幅は11.5mmであり、かつ、ヘッドチップ11の幅は12mmである。第1の台132Aにチップマウント12を固定する際には、チップマウント12の幅方向の両端部が、第1の台132Aの幅方向の両端部より約0.25mmずつ凹んだ状態になるようにチップマウント12が配置される。このとき、第1の台132A、第2の台132B、および第3の台132Cの幅方向の両端面とヘッドチップ11の幅方向の両端面とが、それぞれ略同一平面上に配置される。
第2の台132Bは、幅方向の両端面に、複数の雌ネジ部31および複数の位置決め用穴32を有している。また、第2の台132Bには、ドライバ基板4が取り付けられる。第2の台132Bにおけるドライバ基板4を取り付ける面には、ネジ穴133A,133Bが形成されている。このため、ドライバ基板4に形成された孔を通ったネジ134A,134Bがネジ穴133A,133Bにそれぞれねじ込まれることによって、ドライバ基板4が第2の台132Bに固定される。ドライバ基板4は、フレキシブル基板26を介して、ヘッドチップ11に接続される。
図5は、チップマウント12、ヘッドチップ11、およびフレキシブル基板26の構成を示す図である。
ヘッドチップ11は、チタン酸ジルコン亜鉛[(PZT)線膨張係数2〜7×10-6 m/K]で構成される2枚の圧電体基板111および圧電体基板112が互いに重ねあわせられることによって構成される。
圧電体基板111は分極しており、圧電体基板112と対向すべき面に互いに平行な複数の溝が形成される。この複数の溝のそれぞれの側面には駆動電極が形成されている。これに対して、圧電体基板112は分極しておらず、圧電体基板111における溝形成面側に接着される。圧電体基板112には幅方向の全域に渡って溝24が形成されており、断面が略逆U字状を呈している。圧電体基板111および圧電体基板112が接着された際に、圧電体基板111に形成された複数の溝のそれぞれは個別液室を構成し、圧電体基板112に形成された溝24は共通液室を構成する。なお、個別液室、共通液室、およびヘッドチップ11の外側には、パリレン成膜による保護膜が形成される。
溝24は、ヘッドチップ11における幅方向の第1の側面に液体導入口23Aとなって表れる。また、溝24は、第1の側面の反対側に位置する第2の側面に、液体排出口23Bとなって表れる。この結果、ヘッドチップ11内の共通液室を介して液体導入口23Aおよび液体排出口23Bが連通する。
圧電体基板111および圧電体基板112を重ね合わせた際に、圧電体基板111に形成された複数の溝がインク吐出面に露出する。インク吐出面には、ポリイミドフィルムからなるノズルプレート15が接着される。ノズルプレート15は、圧電体基板111の複数の溝と同じ間隔で配列された複数のノズル孔14を備える。
ヘッドチップ11は、インク吐出面と反対側に、複数の個別液室のそれぞれから引き出された接続電極を備える。接続電極は、ACF(異方性導電膜)によってフレキシブル基板26に電気的に接続される。
ここで、再び図3を用いて、マニホールド14A,14Bについて説明する。説明の便宜上、マニホールド14Aにおけるベースユニット2と向かい合う面をマニホールド14Aの内側面といい、マニホールド14Bにおけるベースユニット2と向かい合う面をマニホールド14Bの内側面という。
マニホールド14A,14Bは、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)によって構成される。マニホールド14A,14Bは、互いに対称な形状を呈している。マニホールド14A,14Bの内部には共通液室に連続すべき液体流路が形成されている。マニホールド14A内の液体流路は、第1の開口57Aおよび第2の開口57Bの間に形成される。一方、マニホールド14B内の液体流路は、第1の開口56Aおよび第2の開口56Bの間に形成される。マニホールド14Aの第2の開口57Bは、液体導入口23Aに対応する位置に配置される。第2の開口57Bの周囲に凹部51Aが形成される。同様に、マニホールド14Bの第2の開口56Bは、液体排出口23Bに対応する位置に配置される。第2の開口56Bの周囲に凹部51Bが形成される。なお、本実施形態では、凹部51A,51Bの凹みの深さは0.8mmである。
マニホールド14A,14Bは、それぞれの内側面に、複数の貫通孔54および複数の位置決めピン55がそれぞれ形成される。さらに、マニホールド14A,14Bの内側面には、それぞれV字溝52が形成される。なお、マニホールド14A,14Bをベースユニット2に取り付ける際に、V字溝52にエポキシ系接着剤が塗布される。
マニホールド14A,14Bをベースユニット2に取り付ける際には、第2の開口57Bと液体導入口23Aとの間に弾性シール部材15Aが配置され、第2の開口56Bと液体排出口23Bとの間に弾性シール部材15Bが配置される。本実施形態では、弾性シール部材15A,15Bとして、パーフロゴムからなる額縁状のパッキンが用いられる。弾性シール部材15A,15Bの中空領域の大きさは、それぞれ液体導入口23Aおよび液体排出口23Bの開口と同一の大きさ(2.4×1.1mm)になるように設計されている。弾性シール部材15A,15Bは、凹部51A,51Bにそれぞれ嵌め込まれる。弾性シール部材15A,15Bの厚みは、1.1mmであり、凹部51A,51Bの凹みの深さより約0.3mmだけ大きい。このため、マニホールド14A,14Bをベースユニット2に取り付ける際に、弾性シール部材15A,15Bは圧縮されて弾性変形する。また、弾性シール部材15A,15Bによって、マニホールド14A内の液体流路およびマニホールド14B内の液体流路が、それぞれヘッドチップ11内の共通液室に連通する。なお、ここでは弾性シール部材15A,15Bは、0.3mm圧縮した際に、約9.8Nの反発力を生じる。
また、マニホールド14A,14Bをベースユニット2に取り付ける際には、複数の位置決めピン55が複数の位置決め用穴32にそれぞれ嵌め込まれる。さらに、複数の貫通孔54を介して複数の雌ネジ部31にネジを嵌め込むことにより、マニホールド14A,14Bがベースユニット2に固定される。
続いて、図6および図7を用いて、フィルタユニット3の構成を説明する。フィルタユニット3は、一方に開放した有底角筒状のハウジング161、162を備える。なお、本構成のフィルターユニット3の有底角筒状の凹み300は、図12に示すような形状である。
ハウジング161、162は、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)で構成される。ハウジング161、162は、それぞれ開放面を重ねあわせるように接合される。また、ハウジング161、162に挟み込まれるようにフィルタプレート164が配置される。
ハウジング161には、環状のパッキンを保持する環状の溝169が形成される。本実施形態では、溝169は本発明の保持部を構成する。溝169には、略L字状の断面を有する環状のパッキン165Aが配置される。本実施形態ではパッキン165Aの素材として、パーフロムゴムを用いている。なお、ハウジング161の液室は、後述する液体収容部100(図10参照。)から液体が導入される導入口が形成される。
ハウジング部材162には、フィルタプレート164の端部を支持するための環状のフィルタ支持部170が形成される。ハウジング162の液室内には、マニホールド14Aにおける第1の開口57Aに連通されるべき流路が形成される。さらに、ハウジング162には、マニホールド14Bの第1の開口56Aに連通されるべき図示しないベント流路が形成されている。なお、このベント流路は、ハウジング161に形成されたベント流路を介して、液体収容部100に接続される。
ハウジング161における、Oリング165Aとの当接位置の外環側には凸部167が形成される。ハウジング162には、凸部167が導入される凹部166が形成される。そして、凸部167および凹部166の間に封止剤168が充填される。
図8に示すように、マニホールド14A,14Bには溝16A,16Bがそれぞれ形成されている。溝16A,16Bには、マニホールド14A,14Bとフィルタユニット6との取り付け時に接着剤が充填される。溝16A,16Bには、フィルタユニット6やマニホールド14A,14Bの素材と近い線膨張係数のものを用いるのが好ましい。本実施形態では、溝16A,16Bにエポキシ系接着剤が充填される。なお、フィルタユニット6とマニホールド14A,14Bとが接着剤によって接着された状態を図9に示す。
図10は、インクジェットヘッド1の概略構成を示す図である。図10のハッチングを付した部分は、液体流路の1部分の断面を示している。上述したように、チップマウント12は、ヘッドチップ11およびヘッドベース13の台座131より幅狭になっているため、チップマウント12とマニホールド14Aの間、およびチップマウント12とマニホールド14Bの間にはそれぞれ空隙が形成される。このため、ヘッドチップ11とチップマウント12を接着する接着剤、または、チップマウント12とヘッドベース13を接着する接着剤の量が過剰であった場合でも、余った分の接着剤は上述の空隙にて吸収される。この結果、接着剤がヘッドチップ11とマニホールド14A,14Bの間に流れ込んだり、ヘッドベース13とマニホールド14A,14Bの間に流れ込んだりすることがない。
本実施形態では、ヘッドチップ11およびマニホールド14A,14Bは、直接固着されていない。このため、弾性シール部材15A,15Bの反発力がヘッドチップ11に作用することによって、ヘッドチップ11とチップマウント12との間に摩擦力が発生し得る。ただし、弾性シール部材15Aからヘッドチップ11に作用する力、および弾性シール部材15Bからヘッドチップ11に作用する力は、それぞれ逆方向であり互いに打ち消しあうため、ヘッドチップ11とチップマウント12との間に発生する摩擦力が微小に抑えられる。
以上の構成において、液体の初期充填時には、液体収容部100からチューブ管61を介してハウジング161内に液体が供給される。ハウジング161内に供給された液体は、フィルタプレート通過してハウジング162内に導かれる際に濾過される。液体は、ハウジング162からマニホールド14Aを介してヘッドチップ11の共通液室に案内される。さらに、共通液室を通過した液体は、マニホールド14B内の流路、ハウジング161,162に形成されたベント流路、およびチューブ管62を介して液体収容部100に帰還する。そして、液体が循環する際に、共通液室に存在する残留エアが除去される。残留エアの除去が終わると、マニホールド14Bと液体収容部100との間の帰還流路が図示しない弁によって閉じられる。その後、制御部200がドライバ基板4を制御し、ヘッドチップ11の個別液室内の駆動電極を駆動することによって、ヘッドチップ11から液体が吐出する。
以上のように、本実施形態に係るインクジェットヘッド1によれば、液体収容部100、フィルタユニット3、ヘッドチップ11の間で液体を循環させることによって、共通液室に存在する残留エアが効率よく排出されるというメリットがある。また、ヘッドチップ11に液体導入口23Aと液体排出口23Bとが設けられているため、液体を循環させる流路を簡易に構築することができる。
なお、液体導入口23Aと液体排出口23Bを液体が循環する構成でなくとも良い。
例えば、液体をヘッドチップに充填する初期段階で、液体導入口23A側から液体を導入し、液体排出口23Bと通じているドレイン(図示せず)により排出し、残留エアーを除去後に液体排出口23Bと通じているドレインを閉じる構成でも良い。この場合でも、排出液とともに残留エアーを効率よく排出することができる。また、残留エアー除去性を確保しつつ、流路をさらに簡素化し、装置コストを低減することが可能となる。
続いて、再び図8を用いて、本実施形態に係るインクジェットヘッド1の他のメリットを説明する。同図に示すように、ヘッドベース13上のドライバ基板4およびフレキシブル基板26は、マニホールド14A,14Bおよびフィルタユニット3によって覆われる。具体的には、ハウジング161,162から延び出すように設けられたプレート部163、マニホールド14Aにおける流路構成部から延び出すように設けられたプレート部141、およびマニホールド14Bにおける流路構成部から延び出すように設けられたプレート部142によって、ドライバ基板4の略全域が覆われて保護される。このため、ドライバ基板4に液体がかかってドライバ基板4が破損することが防止される。さらに、マニホールド14A,14Bおよびフィルタユニット3のように必要不可欠な部材によってドライバ基板4を保護するため、ドライバ基板4を保護するためにのみ用いる別部材を用意する必要がなく、構成要素を減らすことができる。
また、図8に示すように、ヘッドチップ11の両側に位置するマニホールド14A,14Bの間をフィルタユニット3によって連結し、全体として門型の構成にすることによって、流路を構成する部分の剛性が増す。このため、弾性シール部材15A,15Bからの反発力や外部からの外力が作用した場合でも流路が壊れにくい。
上述の実施形態では、略L字状の断面を有するパッキン165Aを用いる例を説明したが、以下に示す形状のパッキンを用いることもできる。
図11(A)は、縦に長い形状のパッキン165Bを用いた例を示している。この例では、パッキン165Bは、専らフィルタプレート164を固定するように機能している。
図11(B)は、横に長い形状のパッキン165Cを用いた例を示している。この例では、パッキン165Cは、フィルタプレート164の固定およびハウジング161,162間のシールの両方の機能を果たす。パッキン165Cは、フィルタプレート164と強く圧接しないため、大きく変形することがない。このため、パッキン165Cが変形することによって、ハウジング161,162間のシールに支障を来すことがない。
上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施形態に係るインクジェットヘッドの斜視図である。 ベースユニットの構成を示す斜視図である。 ベースユニットの概略構成を示す分解図である。 ヘッドベース、チップマウント、およびヘッドチップの構成を示す図である。 ヘッドチップの構成を示す斜視図である。 フィルタユニットの構成を示す斜視図である。 フィルタユニットの構成を示す斜視図である。 ベースユニットとフィルタユニットとを分解した状態を示す図である。 ベースユニットとフィルタユニットとを結合した状態を示す図である。 インクジェットヘッドの概略構成を示す図である。 フィルタユニットの構成を示す斜視図である。 フィルタユニットの構成を示す斜視図である。
符号の説明
1−インクジェットヘッド
3−フィルタユニット
161,162−ハウジング部材
164−フィルタ部材
165A〜165C−Oリング
166−凹部
167−凸部
168−接着剤

Claims (4)

  1. 内部を通過する液体を濾過するフィルタユニットであって、
    有底筒状を呈する第1のハウジング部材と、
    有底筒状を呈しており、前記第1のハウジング部材に液密に接合される第2のハウジング部材と、
    前記第1のハウジング部材と前記第2のハウジング部材との間に挟み込まれるように配置されるフィルタ部材と、
    前記フィルタ部材の端部に当接しつつ前記フィルタ部材とともに前記第1のハウジング部材と前記第2のハウジング部材との間に挟み込まれるように配置されるOリングと、
    を備えており、
    前記第1のハウジング部材は、前記Oリングとの当接位置の外環側に配置された環状の凸部を有し、
    前記第2のハウジング部材は、前記凸部と対向する位置に配置され、前記凸部が導入される環状の凹部を有し、かつ、
    前記凸部および前記凹部の間に封止剤が充填されることを特徴とするフィルタユニット。
  2. 前記Oリングは、
    前記フィルタ部材の端部に当接するフィルタ固定部と、
    前記フィルタ固定部に連続するとともに、前記第1のハウジング部材と前記第2のハウジング部材との接合面に沿って外環側に延びるシール部と、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載のフィルタユニット。
  3. 前記第1,第2のハウジング部材に、前記Oリングが嵌め込まれる保持部が形成されることを特徴とする請求項1または2に記載のフィルタユニット。
  4. 前記第1,第2のハウジング部材が、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)で構成されており、
    前記Oリングが、パーフロムゴムで構成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のフィルタユニット。
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