JP3995373B2 - ケーブル抗張力線引留部材 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ケーブルの抗張力線を引き留める引留部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
光ケーブルを接続箱などに引き込む場合には、光ケーブルのシースを剥いで露出させた抗張力線を、接続箱のケーブル導入部に設けられた引留部材によって引き留める必要がある。
【0003】
従来、光ケーブルの抗張力線の引留部材としては図10又は図11に示すようなものが使用されている。図において、10はベース部材12と締め付け用の頭付きねじ14とを備えた引留部材、16は光ケーブル、18は光ケーブル16の端部のシースを剥いで露出させた抗張力線、20は同じく光ファイバ心線、22はベース部材18を接続箱のケーブル導入部などに固定するための固定ねじである。
【0004】
図10の引留部材10は、ベース部材12と頭付きねじ14の頭部14aとの間に抗張力線18をはさんで、頭付きねじ14を締め付けることにより抗張力線18を引き留めるものである。
図11の引留部材10は、ベース部材12に固定された円柱24を有しており、この円柱24に形成された穴26に抗張力線18を挿入し、円柱24の上端にねじ込んだ頭付きねじ14を締め付けることにより抗張力線18を引き留めるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし従来の引留部材は次のような問題があった。図10の引留部材は、頭付きねじ14を締め付ける時に、抗張力線18が頭付きねじの頭部14aから外れやすく、作業がやりにくい。また締め付け後においても抗張力線18が横方向に引っ張られると外れることがあり、信頼性の点でも問題があった。
また図11の引留部材は、抗張力線18を穴26に通すのが面倒で、作業性がよくない。また製作の際に、円柱24に軸線と直交する方向に穴26をあけたり、円柱24をベース部材12に固定したりする必要があるため、製作に手間がかかり、コスト高になる。
【0006】
本発明の目的は、以上のような問題点に鑑み、抗張力線の引留作業を容易に行うことができ、抗張力線が外れるおそれがなく、しかも製作コストの安いケーブル抗張力線引留部材を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため本発明は、ベース部材と、このベース部材にねじ込まれた頭付きねじとからなり、前記ベース部材と頭付きねじの頭部との間にケーブル抗張力線をはさんで頭付きねじを締め付けることによりケーブル抗張力線を引き留める部材であって、前記ベース部材に頭付きねじの横を通るように当該頭付きねじの頭部の直径よりも長い凸部を設け、この凸部の頭付きねじ側の面を、ケーブル抗張力線を頭付きねじの頭部の下に案内する傾斜面とし、この傾斜面の凸部長手方向中間部に、頭付きねじを締め付けたときにその頭部が当該傾斜面に当たらないようにする凹みを形成したことを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
〔実施形態1〕
図1及び図2は本発明の一実施形態を示す。図において、先に説明した図10の引留部材と同一部分には同一符号を付してある。この実施形態の引留部材10が従来のものと異なる点は、ベース部材12に頭付きねじ14の横を通るように当該頭付きねじの頭部 14 aの直径よりも長い凸部28を形成し、この凸部28の頭付きねじ14側の面を、抗張力線18を頭付きねじ14の頭部14aの下に案内する傾斜面Kとしたことである。
【0010】
このような構造にすると、図2(a)のように頭付きねじ14を、その頭部14aと傾斜面Kとの隙間Sが抗張力線18の外径より若干大きくなる程度にゆるめ、その状態で抗張力線18を傾斜面Kに沿って頭部14aの下に滑り込ませた後、頭付きねじ14を締め付ければ、抗張力線18が頭部14aの下から外れることがなく、ねじ締め作業を容易に確実に行うことができる。ネジ締め後の状態は図2(b)のようになる。
【0011】
また凸部28の傾斜面Kは、ベース部材12上の平面Pとの交差線が、図2に示すように頭付きねじ14の頭部14aの傾斜面K側の縁の真下よりベース部材12のねじ穴30側へ入った位置を通るように形成されている。このようにすると抗張力線18をより確実に頭部14aの下に案内することができると共に、頭付きねじ14で締め付ける時及び締め付けた後に抗張力線18が外れるのをより確実に防止することができる。ただしこのような構成にすると、頭付きねじ14を締め付けたときにその頭部14aが傾斜面Kに当たる可能性があるので、傾斜面Kの凸部長手方向中間部には頭部14aに相当する位置に凹み32を形成して、頭部14aが傾斜面Kに当たらないようにしてある。
【0012】
〔実施形態2〕
図3は本発明の他の実施形態を示す。この引留部材10は、光ファイバ心線20の両側に1本ずつ計2本の抗張力線18を有する光ケーブル16を引き留めるためのものである。2本の抗張力線18を引き留めるため、ベース部材12には2つの頭付きねじ14が間隔をあけてねじ込まれており、この2つの頭付きねじ14の間を横切るように2条の凸部28が平行に形成されている。2条の凸部28の頭付きねじ14側の面はそれぞれ、抗張力線18を頭付きねじ14の頭部14aの下に案内する傾斜面Kとなっている。傾斜面Kには頭付きねじの頭部14aが当たらないように凹み32が形成されている。また2条の凸部28の間は光ファイバ心線20を通す溝34となっている。
【0013】
2本の抗張力線18は、2つの凸部28の傾斜面Kに沿って間隔を広げながら2つの頭付きねじ14の頭部14aの下に落とし込まれる。この状態で2本の抗張力線18はさらに外に広がろうとするが、頭付きねじ14の軸部で拘束されるため、ねじ締め前でも外れることがない。このためねじ締め作業を簡単に行うことができる。なおこの引留部材10は、片側の頭付きねじ18と凸部28だけを使用すれば、抗張力線18が1本の光ケーブル16(図1参照)を引き留めることも可能である。
【0014】
図4は図3の引留部材10の使用状態を示したものである。図3と同一部分には同一符号を付してある。引留部材10は、光ファイバ接続部収納トレイ36の、光ファイバ心線導入部に固定ねじ22によって固定されている。符号38は光ケーブル16の光ファイバ心線20と相手方の光ファイバ心線40との接続部、42は相手方の光ファイバ心線40の導入部、44は光ファイバ心線20、40の余長をループ状に案内する外周壁、46は同じく内周壁、48は光ファイバ心線20、40の飛び出し防止片、50は光ファイバ心線接続部38を定位置に保持するための保持片である。
【0015】
〔実施形態3〕
図5及び図6は本発明のさらに他の実施形態を示す。この引留部材10も2本の抗張力線18を有する光ケーブル16を引き留めるためのものであるが、実施形態2と異なる点は、1つの頭付きねじ14で2本の抗張力線18を引き留められるようにしたことである。このためベース部材12には、頭付きねじ14の両側に凸部28を平行に形成し、この2条の凸部28の頭付きねじ14側の面をそれぞれ、抗張力線18を頭付きねじ14の頭部14aの下に案内する傾斜面Kとしたものである。傾斜面Kには頭部14aが当たらないように凹み32が形成されている。
【0016】
2本の抗張力線18は、2つの凸部28の傾斜面Kに沿って頭付きねじ14の両側の頭部14aの下に落とし込まれる。この状態で2本の抗張力線18の間隔はケーブル内の間隔とほぼ同じになり、ねじ締め前でも外れることがなく、1つの頭付きねじ14を締め付けるだけで2本の抗張力線18を同時に締め付けることができる。このためねじ締め作業を非常に簡単に効率よく行うことができる。またこの引留部材10は、図7のように、抗張力線18が1本の光ケーブル16を引き留めるのにも使用できる。
【0017】
〔実施形態4〕
図8及び図9は本発明のさらに他の実施形態を示す。図において図1及び図2の各部に対応する部分にはそれと同じ符号が付してある。この引留部材10が実施形態1のものと異なる点は、2つの案内ねじ52A、52Bが抗張力線18を頭付きねじ14の頭部14aの下に案内する凸部を構成していることである。2つの案内ねじ52A、52Bは頭部が丸く、この丸みが抗張力線18を頭付きねじ14の頭部14aの下に案内する傾斜面として作用する。
このような構造でも実施形態1とほぼ同様の効果を得ることができる。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、ケーブルの抗張力線が締め付け用の頭付きねじの頭部の下に案内されるようになっているので、抗張力線の引留作業を容易に行うことができると共に、締め付け時及び締め付け後に抗張力線が外れるおそれがない。また抗張力線案内用の凸部はベース部材と一体成形するか又は案内ネジで構成できるので、製作に手間がかからず、コスト安である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るケーブル抗張力線引留部材の一実施形態を示す斜視図。
【図2】 図1の引留部材の、(a)は頭付きねじ締め付け前の正面図、(b)は締め付け後の正面図。
【図3】 本発明に係るケーブル抗張力線引留部材の他の実施形態を示す斜視図。
【図4】 図3の引留部材の使用状態を示す斜視図。
【図5】 本発明に係るケーブル抗張力線引留部材のさらに他の実施形態を示す斜視図。
【図6】 図5の引留部材の正面図。
【図7】 図5の引留部材の他の使用例を示す斜視図。
【図8】 本発明に係るケーブル抗張力線引留部材のさらに他の実施形態を示す斜視図。
【図9】 図8の引留部材の正面図。
【図10】 従来のケーブル抗張力線引留部材の一例を示す斜視図。
【図11】 従来のケーブル抗張力線引留部材の他の例を示す斜視図。
【符号の説明】
10:引留部材
12:ベース部材
14:頭付きねじ
14a:頭部
16:光ケーブル
18:抗張力線
20:光ファイバ心線
28:凸部
K:傾斜面
30:ねじ穴
32:凹み
34:溝
52A、52B:案内ネジ
Claims (1)
- ベース部材と、このベース部材にねじ込まれた頭付きねじとからなり、前記ベース部材と頭付きねじの頭部との間にケーブル抗張力線をはさんで頭付きねじを締め付けることによりケーブル抗張力線を引き留める部材であって、前記ベース部材に頭付きねじの横を通るように頭付きねじの頭部の直径よりも長い凸部を設け、この凸部の頭付きねじ側の面を、ケーブル抗張力線を頭付きねじの頭部の下に案内する傾斜面とし、この傾斜面の凸部長手方向中間部に、頭付きねじを締め付けたときにその頭部が当該傾斜面に当たらないようにする凹みを形成したことを特徴とするケーブル抗張力線引留部材。
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Family Applications (1)
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JP29912699A Expired - Lifetime JP3995373B2 (ja) | 1999-10-21 | 1999-10-21 | ケーブル抗張力線引留部材 |
Country Status (1)
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-
1999
- 1999-10-21 JP JP29912699A patent/JP3995373B2/ja not_active Expired - Lifetime
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