JP3995047B2 - 積層ガラス体の収納ケース - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、載置台の上に複数のガラス基板を載せ、背受け体に立て掛けて積層配列した積層ガラス体を密閉収納する収納ケースに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、素材ガラス、液晶表示用ガラス基板、プラズマ表示用ガラス基板、ハイブリッドICセラミックベース架台、ウェハなどの各種のベース架台、あるいはこれらベース架台を用いて製造した完成パネル等(以下単に「ガラス基板」という)を、例えばガラスメーカからデバイスメーカにトラック等の車両で輸送し、その後工場内に搬入する場合に、輸送中の振動や衝撃から保護するために収納ケースに形成した複数の支持溝にガラス基板をはめ込み、最後に蓋をして外部から塵や埃がガラス基板に付着しないようにして保管、輸送並びに運搬を行うようにしていた。(特許文献1,2参照)。そして、ガラス基板を収納あるいは取り出す際は、蓋を取り外した状態にして、ケースに形成された複数の支持溝にガラス基板を1枚1枚差し入れ、或いは支持溝より抜き出すようにしていた。
【0003】
【特許文献1】
特開平7−309385号公報(図1、2)
【特許文献2】
特開平11−79276号公報(図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の収納ケースは、収納あるいは取り出し部が蓋を取り外した上方部に限定されているためその作業空間が制約され、ロボットによるハンドリング時に上方から下方にガラス基板を差し入れ、或いはその逆に下方から上方に抜き出さなければならないという不都合があった。
【0005】
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、ガラス基板の収納あるいは取り出しを容易にするとともに、緩衝材を用いることなくガラス基板を保護する収納ケースを瞬時に開放或いは閉鎖することができる積層ガラス体の収納ケースを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の積層ガラス体の収納ケースは、載置台の上に複数のガラス基板を載せ、背受け体に立て掛けて積層配列した積層ガラス体を一体に拘束して密閉収納する収納ケースであって、前記積層ガラス体は、上面部と左右側面部及び背受け体側の後面部から成る覆い体と該覆い体を滑動自在に支持する載置台とにより囲繞され、該覆い体の前面部は開閉自在の膜体を有し、且つ前記覆い体は背受け体に向かって移動した場合は折り畳まれ、背受け体より離反方向に移動した場合には伸長して積層ガラス体を密閉収納することを特徴としている。
この特徴によれば、支持溝を収納ケースに設ける必要がなく、しかも前面部が幕体により開放できるので、ガラス基板の収納あるいは取り出しが容易であり、また覆い体を前後に滑動させるだけで、収納ケースの開閉が可能である。
【0007】
本発明の積層ガラス体の収納ケースにおいて、前記覆い体は上面部と左右側面部が蛇腹で構成されていることが好ましい。
このようにすれば、覆い体が蛇腹で構成されているので密封性がよく、かつ軽量化したケースを提供できる。
【0008】
本発明の積層ガラス体の収納ケースにおいて、前記覆い体は、断面形状において下方が開放したコ字状の複数の分割片で構成され、各分割片が相互に入れ子式となっていることが好ましい。
このようにすれば、断面形状がコ字状であるので積層ガラス体を外部の障害物から保護することができる。
【0009】
本発明の積層ガラス体の収納ケースにおいて、前記覆い体が伸長して積層ガラス体を密閉収納している場合は、覆い体の滑動を拘束する手段が設けられていることが好ましい。
このようにすれば、輸送中の振動によって覆い体が開放してしまうようなことが起きない。
【0010】
本発明の積層ガラス体の収納ケースにおいて、前記拘束する手段は、前記覆い体前面部下方を嵌合可能な前記載置台前方に形成した嵌合穴であることが好ましい。
このようにすれば、覆い体を前方に引出すことで覆い体前面部下方が嵌合穴で嵌合できるから、収納ケースの閉鎖作業が楽に行える。
【0011】
本発明の積層ガラス体の収納ケースにおいて、前記拘束する手段は、前記覆い体前面部下方に設けた作動ピンと、該ピンと嵌合可能な前記載置台前方に形成した嵌合穴であることが好ましい。
このようにすれば、作動ピンと嵌合穴の使用により、収納ケースの閉鎖状態をより確実に維持できる。
【0012】
本発明の積層ガラス体の収納ケースにおいて、前記載置台は積層ガラス体を傾斜保持するための傾斜保持体を有し、該保持体と背受け体は直交するように配置されていることが好ましい。
このようにすれば、背受け体近傍のガラス基板に局部的な応力が掛かることが防げる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の一実施形態に係り、覆い体を閉じた状態を示す積層ガラス体収納ケースの斜視図、図2は覆い体を開放した状態を示す積層ガラス体収納ケースの斜視図、図3は覆い体を閉じた状態を示す積層ガラス体収納ケースの断面図であり、図4は覆い体前面部の門形枠体の滑動を拘束する際の動作説明図である。
【0014】
図1、図2に示すように、1は積層ガラス体Gの収納ケースであって、この収納ケース1は、載置台2の上に複数のガラス基板5を載せ、背受け体4に立て掛けて積層配列した積層ガラス体Gを密閉収納すべく、積層ガラス体Gは、上面部8と左右側面部10a,10b及び背受け体4側の後面部12から成る覆い体6と、この覆い体6を滑動自在に支持する載置台2とにより囲繞され、覆い体6の前面部14は開閉自在の膜体Sを有している。
【0015】
載置台2は、前面に一対のフォーク差込口Hが設けられて有り、複数のガラス基板5を傾斜状に立て掛けて積層配列した積層ガラス体Gの底面部を傾斜保持すべく後方に向けて下り傾斜で支持された傾斜保持板3Aと、この傾斜保持板3Aの支持面に平行に列設された3本の帯板材(例えば硬質ゴム板)3a,3b,3cとから成る傾斜保持体3が構成されている。この積層ガラス体Gの底面は傾斜保持板3Aを用いずに直接載置台2に支持させるようにしてもよい。
【0016】
一方、背受け体4は載置台2の後端に下端が取付けられると共に上端が載置台2に立設装架した支柱(図示せず)間に横架した横梁13と、支持面にそれぞれ硬質ゴム板Tを貼り付けた3本の背板15a,15b,15cから成り、傾斜保持体3と背受け体4は互いにほぼ直交するように構成されている。このように、直交するように構成することで、背受け体4近傍のガラス基板5下部に局部的な応力が掛かることが防げる。
【0017】
更に、積層ガラス体Gは、載置台2上面の傾斜した傾斜保持板3A上面に列設した3本の帯板材3a,3b,3cを介して下端が支持されると共に背面側が背受け体4に傾斜状に立て掛けて支持され、外周を横方向に巻回保持すべく、連結具18を備えた2本のベルト16の端部が両側の背板15a,15cに固定されている。
【0018】
次に、収納ケースとなる覆い体6は、図1〜図3に示すように下方が開放した断面コ字状の分割片として3組のスライドカバー6a,6b,6cから構成され、各スライドカバー6a,6b,6cが相互に入れ子式に密封状態で伸縮可能に連結されていて載置台2の上面に前後方向に滑動自在に支持されている。
【0019】
覆い体6の前面部14であって、前方に配置されるスライドカバー6aの前端には下方が開放したコ字状の門形枠体17が装着され、この門形枠体17は、図3,図4で示すように、スライドカバー6a前端の開口する両側枠に垂直に固定されたL字形の鋼材で構成される一対の支持枠20に所定範囲で上下に移動可能に取付けられており、両側枠前面にはコ字形の取っ手19が設けられている。
【0020】
詳しくは、門形枠体17の両側枠は、一対の支持枠20に上下に向けて形成された3個の長孔22に挿通したボルトBにより上下方向移動可能に支持されており、門形枠体17上端の横枠の直下には、覆い体6の前面部14を覆う膜体Sを巻回して出し入れ自在に収容する収容筒体Cが装着されている。
【0021】
膜体Sは、例えば布状の織物とビニルシートを貼着し所定の強度を備えた可撓性を有するシート材であって、その下端にはシート材の両幅より外方に延出された端部が門形枠体17両側の対向面に上下方向に形成された縦溝17a(図3参照)に案内係止される係止部26a,26b(図1参照)となる横枠26が設けられ、図3に示すように、縦溝17aの下端には係止部26a,26bを係止状態に保持する横溝17bが形成されると共に、膜体S前面の横枠26中間には把持部24が取付けられている。
【0022】
更に膜体Sは、シート材が収容筒体C内部に引き込み方向に弾力的に付勢状態で巻回されて収納されており、覆い体6の前面部14を覆う際は把持部24を把持して付勢力に抗しつつ下方に引き出されるように構成されている。
【0023】
スライドカバー6aの前端に固定された門形枠体17の両側枠下端には、図1に示すように、載置台2の上面に前後方向に向けて形成された一対のガイド溝28a,28bによって案内支持されるガイドローラRが軸支されており、ガイド溝28a,28bの前端には両ガイドローラRの滑動を落下により拘束して停止させる手段となる所定深さの嵌合穴30がガイド溝28a,28bと傾斜溝を介して連通するように形成されている。
【0024】
また、図3に示すように、最後端のスライドカバー6cは、載置台2の後方端部に立設支持した収容枠体25に密封状態で摺動可能に支持されている。収容枠体25の後方端部には全面に亘って覆い板25aが張り付けられている。
【0025】
前方に配置されるスライドカバー6aの後方には、スライドカバー6b,6cが相互に入れ子式に密封状態で伸縮可能に連結されており、3組のスライドカバー6a,6b,6cを開放する際に、後方に移動する過程で相互に入れ子式に内部に入り込んで縮小した各スライドカバー6a,6b,6cは門形の収容枠体25に収められる。
【0026】
覆い板25aは収容枠体25に設けられているが、この覆い板25aを設けずにスライドカバー6a,6b,6cが通過できる開放型とし、最後端のスライドカバー6cに閉鎖蓋を設けるようにしてもよい。この場合、スライドカバー6cは収容枠体25に対して所定位置で停止できるストッパー体を設けるようにする。
【0027】
各スライドカバー6a,6b,6c前端上面の両側には一対の係止片35が突設していると共に、各スライドカバー6a,6b,6c後端側の上面部ないし左右側面部周囲には係止枠32a,32b,32cが突設されており、収容枠体25と各スライドカバー6a,6b,6c上面部ないし左右側面部の前端側に形成された内側の折曲げ部34の内側周囲にはシール材となるフェルトFが固定され、各スライドカバー6a,6b,6cが背受け体4より離反方向に移動して伸長した際に係止枠32a,32b,32cがフェルトFを介して折曲げ部34に当接することで、それぞれの連結部周囲がシールされるようになっている。
【0028】
更に、スライドカバー6a,6bの下端縁前方の両側にはそれぞれ一対の支持ローラrが軸支されており、後端のスライドカバー6c下端両側には前後に4個の支持ローラrが軸支されており、各スライドカバー6a,6b,6cの両下端縁にはシール材となるフェルトFが固定され各スライドカバー6a,6b,6cの両下端縁と載置台2の上面とで形成される隙間がシールされている。
【0029】
次に、載置台に載置された積層ガラス体を密閉収納する収納ケースの機能に付き図1〜図4を参照して詳述する。
【0030】
例えば、複数のガラス基板をガラスメーカからデバイスメーカにトラック等の車両で輸送するために、複数のガラス基板5を載置台2上に載置するに際し、載置台2上の覆い体6は大きく開放された状態となっている。
【0031】
すなわちこの状態は、図2に示すように、収納ケース1を構成する覆い体6のスライドカバー6a,6b,6cは、後方へ移動して相互に入れ子式に縮小された状態で門形の収容枠体25の内部に収容されている。
【0032】
そこで、複数のガラス基板5は、傾斜保持板3A上の帯板材3a,3b,3c上に載置されて、傾斜保持体3に直交する3本の傾斜した背板15a,15b,15cの硬質ゴム板Tに面接触状態で立て掛けられる。そして、複数のガラス基板5を傾斜状態で積層配列した積層ガラス体Gを、上下に配置される2本のベルト16により連結具18を介して結束する。この傾斜保持体3と背受け体4は直交するように配置されているので、背受け体近傍のガラス基板に局部的な応力が掛かることが防げる。
【0033】
積層ガラス体Gがベルト16により結束された後、門形枠体17が取っ手19を把持して前方に引出されると、ガイドローラRがガイド溝28a,28bに案内されて前方に移動すると共に、3組のスライドカバー6a,6b,6cが係止枠32a,32b,32cとフェルトFを介して折曲げ部34との係止により収容枠体25の内部から引出されて次々に係合して前方に移動する。
【0034】
門形枠体17が前方に移動操作されて左右のガイドローラRが、一対のガイド溝28a,28bに案内されて所定深さの嵌合穴30の位置まで到達すると、ガイドローラRが落下する動作で門形枠体17は支持枠20に形成された3個の長孔22にガイドされて自重により下方に移動する。
【0035】
これにより、門形枠体17が位置決めされるとスライドカバー6a,6b,6cが図3に示されるように伸長した状態となり、各スライドカバー6a,6b,6cにより形成される隙間はフェルトFにより確実にシールされる。
【0036】
次いで、把持部24を把持して膜体Sを付勢力に抗して収容筒体Cの内部から下方に引出すことでスライドカバー6a前端の開口側がシール部材により閉塞され、膜体Sと接触する両側枠ないし上枠の前面は図示しないシール部材によりシールされ、膜体S下端の係止部26a,26bが縦溝17aに案内されて下降端に移動したところで縦溝17a下端の横溝17bに係止され膜体Sの閉塞状態が保持される。このようにして、複数のガラス基板5を傾斜状に立て掛けて積層配列した積層ガラス体Gは、収納ケース1内に密閉収納される。
【0037】
次に、覆い体6を開放する際は、把持部24を把持して横溝17bに係止している係止部26a,26bを解除することで、付勢力の作用で膜体Sが上方に移動して収容筒体C内に収容される。
【0038】
これにより、スライドカバー6aの前端が開口された状態で取っ手19を把持し門形枠体17を上方に持上げることでガイドローラRは、嵌合穴30から離脱して一対のガイド溝28a,28bに支持される。
【0039】
次いで、門形枠体17を一対のガイド溝28a,28bに沿って後方に移動させるとスライドカバー6a,6b,6cは、次々と前端側の折曲げ部34が一対の係止片35に当接しつつ相互に入れ子状に縮小されて収容枠体25の内部に収容され、覆い体6は大きく開放されることとなり内部の積層ガラス体Gが露呈される。これにより積層ガラス体Gをロボットのハンドリング等により取り出すときも、前方が大きく広がっているので作業がし易い。
【0040】
従って、このように構成された積層ガラス体Gの収納ケース1によれば、スライドカバー6a,6b,6cが背受け体4に向かって移動した場合は縮小し、背受け体4より離反方向に移動した場合にはスライドカバー6a,6b,6cが伸長して積層ガラス体Gを密閉収納するよう構成されているので、従来のように、支持溝を収納ケースに設ける必要がなく、しかもスライドカバー6aの前面開口部が膜体S により開放できるので、ガラス基板5の収納あるいは取り出しが容易であり、またスライドカバー6a,6b,6cを前後に滑動させるだけで、収納ケース1の開閉が即座に可能となる。
【0041】
また、スライドカバー6a,6b,6cは、断面形状において下方が開放したコ字状の複数の分割片で構成され、各分割片が相互に入れ子式に構成されているので、積層ガラス体Gを外部の障害物から保護することができる。
【0042】
更に、スライドカバー6a,6b,6cが伸長して積層ガラス体Gを密閉収納している場合は、スライドカバー6a,6b,6c前端に設けられた門形枠体17下端のガイドローラRを嵌合穴30に嵌合することで滑動が拘束されるので、搬送中の振動によってスライドカバー6a,6b,6cが開放してしまうようなことはない。
【0043】
次に、収納ケースの覆い体の滑動を拘束する手段に係る変形例に付き図5および図6を参照して説明する。図5は変形例となる拘束手段を備えた門形枠体の一部を示す部分斜視図であり、図6は図5の部分拡大斜視図である。尚、上記実施形態の構成部分と同一構成部分は同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0044】
本変形例となる門形枠体17は、略同一構造に構成されていてその両側下方前面には、縦方向の長孔36が形成されてその上端には長孔36に連通する横長の係止溝36aが形成されている。
【0045】
そして、門形枠体17の断面四角形の筒状に形成された両側枠内部には作動ピン40が収容されており、これら作動ピン40は、その上端から横方向に突設し先端に摘みを備えた係止片38が係止溝36aに係止可能であると共に縦方向の長孔36に案内されて上下動可能に支持されている。
【0046】
また、門形枠体17が前方に位置している場合において、作動ピン40に対応して載置台2の上面にはこれら両作動ピン40を嵌合するための一対の係止穴42が形成されている。
【0047】
ここで、両係止穴42の穴位置は、門形枠体17がガイド溝28a,28bに案内されて前方に引出されて、ガイドローラRがガイド溝28a,28bの先端に当接して停止した際の両作動ピン40に対応する位置に配置されるようになっている。
【0048】
従って、門形枠体17を前後に移動する際は、両作動ピン40は係止片38が係止溝36aに係止した状態で上方に保持されており、門形枠体17を前方に移動させて載置台2上の積層ガラス体Gがスライドカバー6a,6b,6cにより密閉収納された状態で、係止片38を係止溝36aから離脱すると両作動ピン40は下方に移動して両係止穴42に嵌合する。
【0049】
次に、両係止穴42に嵌合している両作動ピン40の係止片38を摘んで上方に引き上げて係止穴42から両作動ピン40を抜き出し、係止片38を係止溝36aに係止させることで、門形枠体17の拘束が解除されるので載置台2上のスライドカバー6a,6b,6cを開放するための操作が可能になる。
【0050】
従って、上記のような変形例を採用することで、両作動ピン40と係止穴42の使用により、収納ケース1の閉鎖状態をより確実に維持できる。
【0051】
尚、前記の実施形態では、覆い体を下方が開放した断面コ字状の分割片として3組のスライドカバー6a,6b,6cで構成した例に付き説明したが、この覆い体を上面部と左右側面部を蛇腹で構成することも可能であり、このようにすれば密封性がよく、かつ軽量化した収納ケースとして提供することができる。
【0052】
【発明の効果】
本発明は以下の効果を奏する。
【0053】
(a)請求項1項の発明によれば、支持溝を収納ケースに設ける必要がなく、しかも前面部が幕体により開放できるので、ガラス基板の収納あるいは取り出しが容易であり、また覆い体を前後に滑動させるだけで、収納ケースの開閉が可能である。
【0054】
(b)請求項2項の発明によれば、覆い体が蛇腹で構成されているので密封性がよく、かつ軽量化したケースを提供できる。
【0055】
(c)請求項3項の発明によれば、断面形状がコ字状であるので積層ガラス体を外部の障害物から保護することができる。
【0056】
(d)請求項4項の発明によれば、輸送中の振動によって覆い体が開放してしまうようなことが起きない。
【0057】
(e)請求項5項の発明によれば、覆い体を前方に引出すことで覆い体前面部下方が嵌合穴で嵌合できるから、収納ケースの閉鎖作業が楽に行える。
【0058】
(f)請求項6項の発明によれば、作動ピンと嵌合穴の使用により、収納ケースの閉鎖状態をより確実に維持できる。
【0059】
(g)請求項7項の発明によれば、背受け体近傍のガラス基板に局部的な応力が掛かることが防げる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係り、覆い体を開放した状態を示す積層ガラス体収納ケースの斜視図である。
【図2】覆い体を閉じた状態を示す積層ガラス体収納ケースの斜視図である。
【図3】覆い体を閉じた状態を示す積層ガラス体収納ケースの断面図である。
【図4】覆い体前面部の門形枠体の滑動を拘束する際の動作説明図である。
【図5】変形例となる拘束手段を備えた門形枠体の一部を示す部分斜視図である。
【図6】図5の部分拡大斜視図である。
【符号の説明】
1 収納ケース
2 載置台
3 傾斜保持体
3A 傾斜保持板
3a,3b,3c 帯板材
4 背受け体
5 ガラス基板
6 覆い体
6a,6b,6c スライドカバー(断面コ字状の分割片)
8 上面部
10a,10b 左右側面部
12 後面部
13 横梁
14 前面部
15a,15b,15c 背板
16 ベルト
17 門形枠体
17a 縦溝
17b 横溝
18 連結具
19 取っ手
20 支持枠
22 長孔
24 把持部
25 収容枠体
25a 覆い板
26 横枠
26a,26b 係止部
28a,28b ガイド溝
30 嵌合穴
32a,32b,32c 係止枠
34 折曲げ部
35 係止片
36 長孔
36a 係止溝
38 係止片
40 作動ピン
42 係止穴
B ボルト
C 収容筒体
F フェルト
G 積層ガラス体
H フォーク差込口
R ガイドローラ
r 支持ローラ
S 膜体
T 硬質ゴム板
Claims (7)
- 載置台の上に複数のガラス基板を載せ、背受け体に立て掛けて積層配列した積層ガラス体を一体に拘束して密閉収納する収納ケースであって、前記積層ガラス体は、上面部と左右側面部及び背受け体側の後面部から成る覆い体と該覆い体を滑動自在に支持する載置台とにより囲繞され、該覆い体の前面部は開閉自在の膜体を有し、且つ前記覆い体は背受け体に向かって移動した場合は折り畳まれ、背受け体より離反方向に移動した場合には伸長して積層ガラス体を密閉収納することを特徴とする積層ガラス体の収納ケース。
- 前記覆い体は上面部と左右側面部が蛇腹で構成されている請求項1に記載の積層ガラス体の収納ケース。
- 前記覆い体は、断面形状において下方が開放したコ字状の複数の分割片で構成され、各分割片が相互に入れ子式となっている請求項1に記載の積層ガラス体の収納ケース。
- 前記覆い体が伸長して積層ガラス体を密閉収納している場合は、覆い体の滑動を拘束する手段が設けられている請求項1ないし3の何れかに記載の積層ガラス体の収納ケース。
- 前記拘束する手段は、前記覆い体前面部下方を嵌合可能な前記載置台前方に形成した嵌合穴である請求項4に記載の積層ガラス体の収納ケース。
- 前記拘束する手段は、前記覆い体前面部下方に設けた作動ピンと、該ピンと嵌合可能な前記載置台前方に形成した嵌合穴である請求項4に記載の積層ガラス体の収納ケース。
- 前記載置台は積層ガラス体を傾斜保持するための傾斜保持体を有し、該保持体と背受け体は直交するように配置されている請求項1ないし6の何れかに記載の積層ガラス体の収納ケース。
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JP2005022685A (ja) | 2005-01-27 |
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