JP3994723B2 - ポインティングスティック - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ポインティングスティックに関するもので、特に、ポインティングスティックの耐久性および製造容易性を向上させるための改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ポインティングスティックは、ポインティングデバイスの1種であり、ディスプレイ上に文字や画像を表示するパーソナルコンピュータやビデオゲーム機などの情報処理機器等に適用され、ディスプレイ上にてカーソル等の位置決めおよび動作を制御するために用いられている。
【0003】
この発明にとって興味ある従来のポインティングスティックとして、特開2000−259341号公報に記載されたものがある。この従来のポインティングスティックについて、図9および図10を参照して説明する。
【0004】
図9は、ポインティングスティック1の断面を概略的に示す正面図である。ポインティングスティック1は、大きくとらえると、基板2と操作部3と基台4とを備えている。図10は、基板2の下面を示している。
【0005】
操作部3は、基板2の上面の中央部から突出するように設けられる。また、基台4は、基板2の下面に対して所定の隙間5を隔てて対向するように配置される。
【0006】
基板2の下面上に、操作部3を中心として等間隔に配置された4個の抵抗体6が形成される。また、基板2の下面上であって、外周部には、各抵抗体6の各端部にそれぞれ電気的に接続される複数個の外部電極7が設けられる。また、各抵抗体6の各端部と各外部電極7とを電気的に接続するための配線導体膜8が、基板2の下面上に形成される。
【0007】
基台4には、各外部電極7にそれぞれ電気的に接続される複数個の導電ランド(図示せず。)が設けられている。これら導電ランドと外部電極7とは、半田9によって半田付けされるが、この半田9によって、基板2と基台4との間の前述した隙間5が形成される。
【0008】
このようなポインティングスティック1において、力点となる操作部3に傾倒操作を与えると、外部電極7のいずれかが支点となりながら、操作部3と基板2との交点部が作用点となり、隙間5の存在のために撓み可能とされている基板2が変形する。このとき、抵抗体6のいずれかが変形して歪みが生じる。この歪みが生じた抵抗体6は、その抵抗値を変化させる。
【0009】
このようなポインティングスティック1は、4個の抵抗体6によってブリッジ回路を構成するように、外部電極7を介して配線されている。ブリッジ回路の所定の2端子間に電圧を印加しておけば、歪みが生じた抵抗体6の抵抗値変化を他の2端子間の電圧変化として検出することができる。したがって、これらの電圧を比較演算処理すれば、操作部3への傾倒操作の方向および強さを電気信号として取り出すことができ、ポインティングスティック1をポインティングデバイスとして機能させることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のポインティングスティック1においては、半田9によって、外部電極7と基台4上の導電ランドとの電気的接続を達成するとともに、隙間5を確保するようにし、さらに、基板2と基台4との間の機械的固定を達成している。
【0011】
しかしながら、外部電極7は、基板2の下面側にのみ形成されるにすぎないので、半田9は、図9に示すように、基板2の下面と基台4との間にしか付与されない。
【0012】
したがって、半田9による半田付け強度が比較的低く、操作部3に対する操作を繰り返したとき、この半田付け部分の強度劣化が次第に生じ、やがて、外力に耐え切れず、基板2が基台4から外れてしまうことがある。
【0013】
また、半田9による半田付け部分は、基板2の上面側からはほとんど観察できない。他方、この半田付け部分は、基板2の側方からは観察可能であるものの、十分な観察を行なえるとは必ずしも言えない。このようなことから、半田9による半田付け状態が、ポインティングスティック1の機能上、適正であるか否かを外観から判別することが困難である。
【0014】
また、基板2と基台4との間の隙間5を、半田9によって確保するようにしているので、半田9の厚みを比較的厚くかつできるだけ一定にすることが重要である。そのため、半田9を形成するための半田付与量を良好な精度をもってコントロールする必要があるが、このようなコントロールは必ずしも容易ではない。
【0015】
そこで、この発明の目的は、上述したような問題を解決し得るポインティングスティックを提供しようとすることである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
この発明は、その上に複数個の抵抗体が形成され、かつ外周部に各抵抗体の各端部にそれぞれ電気的に接続される複数個の外部電極が設けられる、基板と、基板の上面の一部から突出するように設けられる、操作部と、基板の下面に対して所定の隙間を隔てて対向するように配置され、かつ各外部電極にそれぞれ電気的に接続される複数個の導電ランドを有する、基台とを備える、ポインティングスティックに向けられるものであって、上述した技術的課題を解決するため、次のような構成を備えることを特徴としている。
【0025】
すなわち、外部電極は、基板の少なくとも下面側から側面側にわたって延びるように設けられるとともに、外部電極と導電ランドとの電気的接続の少なくとも一部は、外部電極の側面部と導電ランドとを連結する半田フィレットによって達成され、さらに、前述した隙間には、弾性体が配置されることを特徴としている。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明に係るポインティングスティックの種々の実施形態について図1〜図8を参照しながら説明するが、この発明の本質的特徴は図5に示されている。しかしながら、この図5は、本質的特徴のみを図示しているにすぎず、この本質的特徴を備えるポインティングスティックの全体の構成および変形例をより良く理解するためには、参考例となる実施形態を示す他の図面およびこれらを参照しての説明も必要である。
図1は、この発明の第1の参考例としてのポインティングスティック11を示す正面図である。ポインティングスティック11は、従来のポインティングスティック1の場合と同様、大きくとらえると、基板12と操作部13と基台14とを備えている。
【0027】
図2は、基板12の下面を示し、図3は、基板12および操作部13を断面で概略的に示す正面図である。
【0028】
操作部13は、基板12の上面の一部から、好ましくは上面の中央部から突出するように設けられる。基板12と操作部13とは、たとえば接着剤により互いに固着される。
【0029】
基板12は、この参考例では、正方形の板状をなしていて、たとえば、アルミナのようなセラミックから構成される。操作部13は、たとえば、アルミナのようなセラミック、金属または樹脂などから構成される。なお、このポインティングスティック11は、たとえばパーソナルコンピュータなどの機器に搭載するにあたって、リフロー半田付けが適用され、それに応じた耐熱性が要求される場合には、基板12および操作部13は、ともにアルミナのようなセラミックから構成されることが好ましい。
【0030】
基台14は、基板12の下面に対して所定の隙間15を隔てて対向するように配置される。
【0031】
基板12の下面上には、複数個、たとえば4個の抵抗体16、17、18および19が形成される。これら抵抗体16〜19は、操作部13を中心として90度の角度間隔をもって配置される。この参考例では、基板12の対角線方向に、抵抗体16および18が対向し、かつ抵抗体17および19が対向するように配置されている。
【0032】
また、抵抗体16〜19の各々の中心位置は、操作部13の外周面の延長面上に位置することが好ましい。これによって、操作部13に操作を与えたとき、抵抗体16〜19に最も大きい歪みを与えることができるからである。
【0033】
抵抗体16〜19は、厚膜印刷技術により形成されるもので、その材料として、サーメットタイプの抵抗体ペーストまたはカーボンペーストが用いられる。これら抵抗体16〜19は、そこに歪みが生じたとき、その抵抗値を変化させることができる。
【0034】
基板12の外周部には、複数個の外部電極20、21、22、23、24、25、26および27が設けられる。これら外部電極20〜27は、基板12の外周部において、ほぼ等間隔に配置されている。
【0035】
外部電極20〜27は、所定の厚みを有する金属板から構成され、その表面には、必要に応じて、錫または金などのめっき処理が施されている。これら外部電極20〜27を構成する金属板は、たとえば、0.1mm程度またはそれ以上の厚みを有していることが好ましい。
【0036】
外部電極20〜27は、基板12の下面側から側面側を通って上面側にまで延びるように設けられ、したがって、外部電極20〜27を構成する金属板は、図3によく示されているように、U字状に折り曲げられた形状を有している。また、この参考例では、外部電極20〜27の各々を構成する金属板は、互いに同じ形状を有している。
【0037】
外部電極20〜27は、抵抗体16〜19の各々の各端部にそれぞれ電気的に接続されるものである。これらの接続のために、基板12の下面上には、厚膜印刷技術によって形成された複数個の配線導体膜28〜35が設けられる。
【0038】
より詳細には、配線導体膜28は、抵抗体16の一方端と外部電極20とを接続し、配線導体膜29は、抵抗体16の他方端と外部電極21とを接続し、配線導体膜30は、抵抗体17の一方端と外部電極22とを接続し、配線導体膜31は、抵抗体17の他方端と外部電極23とを接続し、配線導体膜32は、抵抗体18の一方端と外部電極24とを接続し、配線導体膜33は、抵抗体18の他方端と外部電極25とを接続し、配線導体膜34は、抵抗体19の一方端と外部電極26とを接続し、配線導体膜35は、抵抗体19の他方端と外部電極27とを接続している。
【0039】
上述した抵抗体16〜19の各々と関連の配線導体膜28〜35の各々との接続状態からわかるように、抵抗体16〜19の各々の、関連の配線導体膜28〜35の各々に対する各接続端部間を結ぶ線は、基板12の中心すなわち操作部13の中心から放射方向に延びるようにされている。
【0040】
なお、抵抗体16〜19の、配線導体膜28〜35を介しての外部電極20〜27への接続態様は、図10に示した従来例のように、2個の抵抗体の各一方端を共通に配線導体膜によって接続しながら1個の外部電極によって引き出すように変更されてもよい。
【0041】
外部電極20〜27は、それぞれ、配線導体膜28〜35に対して、半田付け、溶接または溶着等の方法を用いて接合されることにより、電気的に接続されるとともに、機械的に固定される。
【0042】
上述した電気的接続および機械的固定をより信頼性の高いものとするため、図2において外部電極20〜27の各々の領域内に破線で図示するように、配線導体膜28〜35は、外部電極20〜27の各々を構成する金属板と基板12との間にまで延びるように形成されることが好ましい。なお、このような配線導体膜28〜35の各々の終端は、基板12の下面上に位置していても、側面上に位置していても、あるいは上面上に位置していてもよい。
【0043】
外部電極20〜27を基板12に取り付けるにあたっては、通常、外部電極20〜27の各々の上面部の内側に接着剤を塗布し、その状態で、外部電極20〜27を基板12の外周部に嵌め込み、それによって、外部電極20〜27と基板12とを仮固定しておき、次いで、外部電極20〜27の各々と配線導体膜28〜35の各々とを、半田付け、溶接または溶着等の方法を用いて接合することが行なわれる。
【0044】
基板12は、そこに設けられた外部電極20〜27の各々が基台14上に設けられた複数個の導電ランド(図示せず。)の各々に半田付けされることによって、基台14に固定される。このとき、前述したように、基板12の下面と基台14との間には、所定の隙間15が形成される。
【0045】
より詳細には、外部電極20〜27の各々を構成する金属板の厚みによって、隙間15が規定された状態で、外部電極20〜27の各々と基台14上の導電ランドの各々とが、半田36によって半田付けされる。このとき、外部電極20〜27の各々は、基板12の側面側にまで延びるように設けられているので、外部電極20〜27の各々の側面部と導電ランドとを連結するように、半田フィレット37が形成される。したがって、外部電極20〜27と導電ランドとの間での半田付けの強度を高めることができ、また、半田付け状態の適否を外観から容易に観察することができる。
【0046】
次に、以上説明したようなポインティングスティック11の操作方法および動作について説明する。
【0047】
力点となる操作部13に傾倒動作を与えると、外部電極20〜27のいずれかが支点となりながら、操作部13と基板12との交点部が作用点となり、隙間15の存在のために撓み可能とされている基板12が変形する。
【0048】
この基板12の変形に応じて、抵抗体16〜19のいずれかが変形して歪みが生じる。そして、抵抗体16〜19のうち、歪みが生じたものは、その抵抗値を変化させる。抵抗体16〜19のいずれが変形するかについては、操作部13への傾倒操作の方向による。
【0049】
たとえば、操作部13に対する傾倒操作を抵抗体16側に向けて行なうと、抵抗体16が凸面となり、これに対向する抵抗体18が凹面となるように変形する。この変形によって、抵抗体16の抵抗値は大きくなるように変化し、他方、抵抗体18の抵抗値は小さくなるように変化する。このとき、残りの抵抗体17および19については、それらを流れる電流方向に対してねじれ応力が加えられるだけであるので、無視できる程度の抵抗値変化しか生じない。
【0050】
このようなポインティングスティック11は、4個の抵抗体16〜19によってブリッジ回路を構成するように、外部電極20〜27を介して配線されている。基台14を、たとえば印刷配線板によって構成することにより、基台14によって、上述のような配線を実現することができる。ブリッジ回路の所定の2端子間に電圧を印加しておけば、上述のように、歪みが生じた抵抗体16および18の抵抗値変化を他の2端子間の電圧変化として検出することができる。
【0051】
したがって、これらの電圧を比較演算処理すれば、操作部13が抵抗体16側に向けて傾倒操作されたことおよびその強さを電気信号として取り出すことができ、このポインティングスティック11をポインティングデバイスとして機能させることができる。
【0052】
操作部13を他の方向に向けて傾倒操作した場合にも、同様の原理に従って、その傾倒操作の方向および強さを電気信号として取り出すことができる。
【0053】
図4は、この発明の第2の参考例によるポインティングスティック11aを示す、図1に相当する図である。図4において、図1に示した要素に相当する要素には同様の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
【0054】
図4に示したポインティングスティック11aにおいては、外部電極20〜27の各々の下面部と基台14との間に間隔が置かれ、外部電極20〜27の各々と基台14上の導電ランドの各々との電気的接続の一部が、外部電極20〜27の各々の下面部と導電ランドの各々との間に付与される半田36によって達成されていることを特徴としている。
【0055】
したがって、図4に示したポインティングスティック11aでは、基板12の下面と基台14との間の隙間15の一部が、外部電極22〜27の各々を構成する金属板の厚みによって規定されることになる。
【0056】
図5は、この発明の一実施形態によるポインティングスティック11bを断面で概略的に示す正面図である。図5において、前述した図1ないし図3に示した要素に相当する要素には同様の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
【0057】
図5に示したポインティングスティック11bにおいては、基板12の下面と基台14との間の隙間15に、弾性体38が配置されていることを特徴としている。弾性体38は、好ましくは、基板12の下面上に取り付けられている。
【0058】
弾性体38は、基板12の撓みを阻害しない程度の軟らかさをもった材料から構成される。
【0059】
上述のように、弾性体38を基板12の下面上に取り付けることによって、基板12を基台14に半田付けする際、両者の間の隙間15を確保することができる。したがって、外部電極20〜27の下面部と基台14上の導電ランドとの間に付与される半田36の厚みをコントロールすることが容易になる。
【0060】
なお、図5に示した実施形態のように、弾性体38を配置する構成は、図1ないし図3を参照して説明した第1の参考例によるポインティングスティック11において採用されてもよい。
【0061】
図6は、この発明の第3の参考例によるポインティングスティック11cを断面で概略的に示す正面図である。図7は、図6に示したポインティングスティック11cに備える基板12aの下面を示している。図6および図7において、前述した図1ないし図3に示した要素に相当する要素には同様の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
【0062】
第3の参考例では、図7によく示されているように、外部電極20〜27の各々の特に下面部が、配線導体膜28〜35の各々の端部より小さくされていることを特徴としている。なお、外部電極20〜27の各々の下面部の形状が、図2に示したものとは異なるが、これは本質的な相違ではない。
【0063】
この第3の参考例によれば、外部電極22および25ならびに配線導体膜30および33について図示される図6からわかるように、外部電極20〜27の各々と基台14上の導電ランドの各々との電気的接続のための半田36の一部が、配線導体膜28〜35の各々と導電ランドの各々との間にも付与される。
【0064】
したがって、半田36は、外部電極20〜27の各々ならびに配線導体膜28〜35の各々と導電ランドの各々との間での電気的接続および機械的固定を果たすばかりでなく、外部電極20〜27の各々と配線導体膜28〜35の各々との間での電気的接続および機械的固定を果たすようにも作用する。
【0065】
なお、第3の参考例では、図6からわかるように、外部電極20〜27の各々の下面部と基台14との間に間隔が置かれ、この間隔部分にも半田36が付与されているが、この第3の参考例を、前述した第1の参考例の場合と同様、外部電極20〜27の各々の下面部と基台14との間に間隔が設けられない形態に変更することも可能である。
【0066】
図8は、この発明の第4の参考例によるポインティングスティックに備える基板12および操作部13を断面で概略的に示す正面図である。
【0067】
図8には、第1の参考例における外部電極20〜27のうち、外部電極22および25に各々対応する外部電極22aおよび25aが図示されている。
【0068】
他の外部電極についても同様であるが、図示された外部電極22aおよび25aについて説明すると、この第4の参考例では、外部電極22aおよび25aは、基板12の上面側にまで延びず、基板12の下面側から側面側にまで延びるように設けられていることを特徴としている。そのため、外部電極22aおよび25aの各々を構成する金属板は、基板12の下面側から側面側にまで延びるようにL字状に折り曲げられた形状を有している。
【0069】
これら外部電極22aおよび25aを含む外部電極は、前述した参考例の場合と同様、図8では図示しない配線導体膜28〜35に対して、半田付け、溶接または溶着等によって電気的に接続されかつ機械的に固定される。
【0070】
なお、図8では、基台14について図示していないが、この基台14に対する基板12の取付け状態については、図1に示した態様、図4に示した態様、図5に示した態様および図6に示した態様のいずれを採用してもよい。
【0071】
以上、この発明を、図示したいくつかの参考例および実施形態に関連して説明したが、この発明の範囲内において、その他、種々の変形例が可能である。
【0072】
たとえば、基板12または12aは、図2または図7に示すように、その平面形状が実質的に正方形であったが、他の角形であっても、あるいは円形であってもよい。
【0073】
また、抵抗体16〜19は、基板12または12aの下面上に形成されたが、これに代えて、基板12または12aの上面上に形成されてもよい。この場合、必要に応じて、配線導体膜28〜35を基板12または12aの上面上に形成したり、あるいは、基板12または12aを貫通するスルーホール接続を適用したりするなどの変更が加えられる。
【0074】
また、前述した参考例では、4個の抵抗体16〜19が基板12または12a上に形成されたが、抵抗体の数は必要に応じて任意に変更することができる。たとえば、基板のX方向およびY方向の各々について1個ずつ、すなわち単に2個の抵抗体のみが設けられても、さらに、4個を超える数の抵抗体が設けられてもよい。
【0075】
また、前述した参考例では、外部電極20〜27または22aおよび25aとして、金属板から構成されるものを示したが、厚膜印刷技術によって形成された厚膜から構成されてもよい。この場合、外部電極の厚みによって基板と基台との間の隙間の少なくとも一部を規定することを望むならば、外部電極を構成する厚膜の厚みは、たとえば0.1mm程度またはそれ以上とされることが好ましい。
【0076】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、基板の外周部に設けられる外部電極が、基板の少なくとも下面側から側面側にわたって延びるように設けられ、外部電極と基台上の導電ランドとの電気的接続の少なくとも一部が、外部電極の側面部と導電ランドとを連結する半田フィレットによって達成されるので、次のような効果が奏される。
【0077】
まず、基板と基台との間の半田付けの強度を高めることができる。したがって、操作部に対する傾倒操作の繰り返しによっても、半田付け部分の劣化が生じにくく、基板が基台から外れるような不都合が生じにくく、ポインティングスティックの耐久性を向上させることができる。
【0078】
また、半田フィレットによる半田付け部分は、外観から容易に観察することができる。したがって、半田付け状態の適否を判別することが容易となり、ポインティングスティックを高い信頼性をもって供給することができる。
【0085】
また、この発明によれば、基板の下面と基台との隙間に、弾性体が配置されるので、この弾性体によって、基板の下面と基台との間の隙間を確保することができる。したがって、外部電極の厚みが比較的薄い場合であっても、上述の隙間を確実に形成しながら、外部電極と導電ランドとの間の半田付けを達成することができ、あるいは、外部電極の下面部と導電ランドとの間にも所定の厚みをもって半田を付与することが容易になる。また、弾性体は、基板と基台との間の隙間を外部雰囲気に対して遮断する効果を有しているので、基板の下面上に抵抗体や配線導体膜が形成される場合には、これら抵抗体や配線導体膜の汚染または劣化等を防止する効果も期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の参考例によるポインティングスティック11を示す正面図である。
【図2】 図1に示した基板12の下面図である。
【図3】 図1に示した基板12および操作部13を断面で概略的に示す正面図である。
【図4】 この発明の第2の参考例によるポインティングスティック11aを示す正面図である。
【図5】 この発明の一実施形態によるポインティングスティック11bを断面で概略的に示す正面図である。
【図6】 この発明の第3の参考例によるポインティングスティック11cを断面で概略的に示す正面図である。
【図7】 図6に示した基板12aの下面図である。
【図8】 この発明の第4の参考例によるポインティングスティックに備える基板12および操作部13を断面で概略的に示す正面図である。
【図9】 この発明にとって興味ある従来のポインティングスティック1を断面で概略的に示す正面図である。
【図10】 図9に示した基板2の下面図である。
【符号の説明】
11,11a,11b,11c ポインティングスティック
12,12a 基板
13 操作部
14 基台
15 隙間
16〜19 抵抗体
20〜27,22a,25a 外部電極
28〜35 配線導体膜
36 半田
37 半田フィレット
38 弾性体
Claims (1)
- その上に複数個の抵抗体が形成され、かつ外周部に各前記抵抗体の各端部にそれぞれ電気的に接続される複数個の外部電極が設けられる、基板と、
前記基板の上面の一部から突出するように設けられる、操作部と、
前記基板の下面に対して所定の隙間を隔てて対向するように配置され、かつ各前記外部電極にそれぞれ電気的に接続される複数個の導電ランドを有する、基台と
を備え、
前記外部電極は、前記基板の少なくとも下面側から側面側にわたって延びるように設けられるとともに、前記外部電極と前記導電ランドとの電気的接続の少なくとも一部は、前記外部電極の側面部と前記導電ランドとを連結する半田フィレットによって達成され、さらに、前記隙間には、弾性体が配置される、ポインティングスティック。
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