JP3994713B2 - 波形測定用半導体集積回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、波形測定用半導体集積回路に関し、特に、波形測定回路とクロック発生ブロックを内蔵した波形測定用半導体集積回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、集積回路内に構成されるトランジスタの性能・特性等が飛躍的な進歩を遂げている。この様な傾向において、半導体集積回路においてシグナルインテグリティ(波形品質の完全性)の重要性と共に、波形測定の困難さ等の新たな効果・問題点等も生じている。この効果・問題点等を、項目別に以下に列挙する。
【0003】
(シグナルインテグリティの重要性)
半導体微細加工技術の進展により、トランジスタ性能は着実に向上している。しかし、LSI上の電源ノイズ、基板ノイズ、配線間のクロストーク、配線のインダクタンス効果等により、波形品質の完全性(シグナルインテグリティ)が劣化し、この劣化がLSIトータルでの性能向上を阻害している。そこで、高シグナルインテグリティを実現するためには、現状のLSI上での波形品質を実測により把握し、モデル化を行い、CADによる上記現象を回避した設計を行う必要がある。
【0004】
(波形測定の困難さ)
ところが、電源ノイズ、基板ノイズ、配線間のクロストーク、配線のインダクタンス効果等の現象は、クロック信号の立ち上がり、立ち下がりに起因する。このため、数10psと非常に高速な上、微少な電圧変化である。従って、観測用の線をLSI外部に引き出して外部から測定しても、引き出し線の寄生RLC成分により、LSI上の波形の正確な評価が困難となる。そこで、正確な評価を行うためには、オンチップにサンプリング型の波形測定回路を搭載し、高速なLSI上の波形を低速に変換して、LSI外部に出力する必要がある。
【0005】
(従来のアナログ出力型波形測定回路の例)
サンプリング型のアナログ出力型オンチップ波形測定回路の例として、「ロー等、アイ・イー・イー・イー・シンポジウム・オン・ブイエルエスアイ・サーキッツ・ダイジェスト・オブ・テクニカル・ペーパーズ、第138〜139頁、1998年6月(R. Ho, et al., IEEE Symposium on VLSI CircuitsDigest of Technical Papers, pp.138−139, June, 1998)」に掲載された回路を、図6に示す。本従来の回路では、サンプリングクロック4、4bを外部からサンプルアンドホールド回路に供給し、入力信号1のサンプリングを行う。この結果、出力端子2からアナログ信号が出力される。
【0006】
(従来のデジタル出力型波形測定回路の例)
サンプリング型のデジタル出力型オンチップ波形測定回路の例として「永田等、アイ・イー・イー・イー・インターナショナル・ソリッドステート・サーキッツ・コンファレンス・ダイジェスト・オブ・テクニカル・ペーパーズ、第43巻、第224〜225頁、2000年2月(M . Nagata, et al., IEEE Symposium onInternational Solid-State Circuits Conference Digest of Technical Papers, vol.43,pp.224-225, February, 2000 )」に掲載された(図13.6.5/参考文献)基板ノイズ測定回路を、図7に示す。従来例を示すこれらの図6および図7において、本発明と同一特性の部品は、同一部品番号で示している。
【0007】
従来例を示す図6および図7において、サンプリングクロック4、4bを外部からスイッチ24、25に供給する。図7では、スイッチ25が開いた状態で、スイッチ24を閉じた瞬間での入力電圧1と参照電圧5の大小比較結果が、電圧比較回路70の出力端子2からデジタルで出力される。あるサンプリングのタイミングに対して、参照電圧5を徐々に変化させて、繰り返し比較を行うことにより、そのタイミングにおける入力電圧1を推定する。入力波形全体を測定するためには、サンプリングのタイミングを微少にずらしながらの各タイミングにおいて、上記の繰り返し比較を行わなければならない。
【0008】
本発明と技術分野の類似する先願発明例1として、特開2001−141783号公報の「集積回路およびその評価方法」がある。本先願発明例1では、動作確認の難しい高速信号の送受信を行う集積回路において、構成が簡単な時間軸伸張回路を追加搭載することで、IC評価の簡単化の実現を図っている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来技術では、サンプリング型のオンチップ波形測定回路は、以下の問題を伴う。
【0010】
(第1の問題点)
従来技術の第1の問題点は、測定の精度が低い点である。サンプリング測定の精度は、LSI内部の周期信号とサンプリングクロック信号の周期の差で決まり、差が小さいほど精度が高いという特徴がある。また、上記の2つの従来例のアナログ出力型波形測定回路およびデジタル出力型波形測定回路では、共にサンプリングクロック信号を外部から供給する。このため、LSI内部の周期信号とサンプリングクロック信号の周期の差を微少量に維持することは困難であり、測定の精度が低くなってしまう。
【0011】
(第2の問題点)
従来技術の第2の問題点は、測定可能な電圧範囲が狭い点である。従来のアナログ出力型波形測定回路では、rail-to-railアンプを用いても、接地電位から電源電位の範囲の電圧しか測定することができない。しかし、電源ノイズ、基板ノイズ、配線間のクロストーク、配線のインダクタンス効果による信号波形のオーバーシュート・アンダーシュート等を測定するためには、接地電圧以下から電源電圧以上に至る広い範囲の電圧を測定する必要がある。従って、従来のアナログ出力型波形測定回路では、シグナルインテグリティのチェックはできない。
【0012】
(第3の問題点)
従来技術の第3の問題点は、測定方法が煩雑である。上記の2つの従来例では、共にサンプリングクロック信号を外部から供給する必要がある。更に、従来のデジタル出力型波形測定回路では、測定系とデータ処理が煩雑となる。なぜなら、サンプリングのタイミングと参照電圧の両方を、それぞれ独立に変化させて入力電圧と参照電圧の大小比較を多数回行い、その結果から入力波形を復元しなければならないからである。
【0013】
そこで、本発明は、精度が高く、測定可能な電圧範囲が広く、測定方法が簡単な波形測定用半導体集積回路を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するため、請求項1の発明の波形測定用半導体集積回路は、LSIチップ内に集積され、所定の第1の入力サンプリングクロック信号のタイミングに合わせて、第2の入力信号の波形の電圧値を参照する第1のサンプリングヘッドを含み、該LSIチップ内の電圧波形を測定する第1の回路と、測定の結果をLSIチップ内に集積された第2の回路あるいはこのLSIチップ外にある第3の回路に出力する出力回路とを有し、第1のサンプリングヘッドは、第1の入力信号が所定の第1の電圧値のレベルの時に、第2の入力信号の電圧値を記憶する第1の容量素子と、第1の入力信号の電圧値が第1の電 圧値のレベルの時に、所定の第3の入力信号の電圧値を記憶する第2の容量素子と、第1の入力信号の電圧値が第2の入力信号の電圧値のレベルの時に、第1の容量素子と第2の容量素子とを相互に接続して電荷再分配を起こさせる第1のスイッチとを、具備し、第1のサンプリングヘッドが参照できる電圧値は、接地電圧以下から電源電圧以上であり、LSIチップ内の電圧波形の測定機能を構成したことを特徴としている。
【0015】
請求項2の発明は、請求項1記載の波形測定用半導体集積回路において、LSIチップ内に存在する所定の周期信号を第1の入力信号とし、周期信号の周期よりも所望の値だけ周期が異なる第1の入力サンプリングクロック信号を生成し、この生成した第1の入力サンプリングクロック信号を第1の回路に入力する第1のサンプリングクロック発生回路をさらに有することを特徴とする。
【0016】
請求項3の発明の波形測定用半導体集積回路は、LSIチップ内に集積され、所定の第1の入力サンプリングクロック信号のタイミングに合わせて、第2の入力信号の波形の電圧値を参照する第1のサンプリングヘッドを含み、該LSIチップ内の電圧波形を測定する第1の回路と、測定の結果をLSIチップ内に集積された第2の回路あるいは該LSIチップ外にある第3の回路に出力する出力回路とを有し、第1のサンプリングヘッドは、第1の入力信号が所定の第1の電圧値のレベルの時に、第2の入力信号の電圧値を記憶する第1の容量素子と、第1の入力信号の電圧値が第1の電圧値のレベルの時に、所定の第3の入力信号の電圧値を記憶する第2の容量素子と、第1の入力信号の電圧値が第2の入力信号の電圧値のレベルの時に、第1の容量素子と第2の容量素子とを相互に接続して電荷再分配を起こさせる第1のスイッチとを、具備し、第1の回路が測定できる電圧値は、接地電圧以下から電源電圧以上であり、LSIチップ内の電圧波形の測定機能を構成したことを特徴としている。
【0017】
請求項4の発明は、請求項3記載の波形測定用半導体集積回路において、LSIチップ内に存在する所定の周期信号を第1の入力信号とし、周期信号の周期よりも所望の値だけ周期が異なる第1の入力サンプリングクロック信号を生成し、この生成した第1の入力サンプリングクロック信号を第1の回路に入力する第1のサンプリングクロック発生回路をさらに有することを特徴とする。
【0018】
請求項5の発明は、請求項3又は4記載の波形測定用半導体集積回路において、第1のサンプリングヘッドが参照できる電圧値を、接地電圧以下から電源電圧以上としたことを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
次に、添付図面を参照して、本発明による波形測定用半導体集積回路の実施の形態を詳細に説明する。図1から図5を参照すると、本発明の波形測定用半導体集積回路の一実施形態が示されている。本発明の実施の形態を、0.13μmCMOSプロセス技術を用いた具体例について、図面を参照して詳細に説明する。
【0020】
(全体ブロック)
図1に、本発明の波形測定用半導体集積回路の実施例のブロック図を示す。本実施形態の波形測定用半導体集積回路14は、1つのサンプリングクロック発生ブロック11、N個のサンプリングヘッド12、1つのアンプ13、から構成されている。上記構成の波形測定用半導体集積回路14と被測定半導体集積回路10とへは同一のクロック3が供給され、被測定半導体集積回路10からの出力信号が入力1として波形測定用半導体集積回路14へ伝達され、これらクロック3および入力1を受けた波形測定用半導体集積回路14からは、出力2が出力される。
【0021】
上記の通り、波形測定用半導体集積回路14へは、被測定半導体集積回路10とサンプリングクロック発生ブロック11にクロック3が供給される。サンプリングクロック発生ブロック11は、クロック3から周期の微少に異なるサンプリングクロック4を発生し、サンプリングヘッド12に供給する。サンプリングヘッド12は、サンプリングクロック4により被測定半導体集積回路10からの入力波形1の電圧値をサンプリングして保持し、これをアンプ13で増幅して出力する。ここにおいて、面積節約のため、N個のサンプリングヘッド12a〜12nでは、1つのサンプリングクロック発生ブロック11とアンプ13を共用している。
【0022】
(サンプリングヘッドの構成)
図1を構成するサンプリングヘッド12の実施例の回路図を、図2に示す。本実施形態のサンプリングヘッド12は、スイッチ素子20、21、22、23、容量素子30、31、32、N型MOSトランジスタ40、p型MOSトランジスタ41、を有して構成される。本構成のサンプリングヘッド12への入出力信号の信号名は、入力1、出力2、サンプリングクロック4、サンプリングクロックの反転信号4b、アンプへの入力6、バイアス入力50、選択信号51、等である。
【0023】
上記構成のサンプリングヘッド12において、図2に示されているスイッチ20、21、22、23は、例えばCMOSトランスミッションゲートを用いる。このサンプリングヘッド12は、サンプルアンドホールド回路とアンプから構成される。サンプリングヘッド12の−3dBの帯域は、スイッチ20と容量30で決まり、20GHz程度である。サンプリングヘッド12の入力1を、例えば、クロック線、電源線、基板コンタクトに接続することにより、クロック信号波形、電源ノイズ波形、基板ノイズ波形を測定できる。選択信号51により、N個のサンプリングヘッド12a〜12nから所望の1つのサンプリングヘッドを選択して測定を行う。
【0024】
サンプリングヘッド12への入力電圧1が接地電圧以下から電源電圧(=1.2V)以上の広い範囲の電圧を測定する必要がある。しかし、アンプへの入力6は、0.3V〜0.9Vの範囲しか線形性がないので、直接アンプに入力すると正確な測定が出来ない。そこで、スイッチ21、22と容量31とバイアス入力50を新たに追加する。以下に、図2のサンプリングヘッド12の概略動作例を示す。
【0025】
スイッチ20、22とスイッチ21、23は、ONとOFFあるいはOFFとONの状態になるように、サンプリングクロック4およびサンプリングクロックの反転信号4bから、サンプリングクロック信号が入力されている。スイッチ20によって、サンプリングクロック4が第1の電位レベルの時に、入力信号1の電圧レベルを容量30に記憶する。また同時に、スイッチ22を用いて、サンプリングクロック4が第1の電位レベルの時に、バイアス入力50の電圧レベルを容量31に記憶する。
【0026】
バイアス入力50は、アンプの入力レンジの中心値(例えば0.6V)に設定する。サンプリングクロック4が第2の電位レベルの時には、スイッチ20と22はOFFとなるが、スイッチ21と23はONとなり、上記の容量30、31はスイッチ21により接続され、電荷再分配が起こる。図2では、このときスイッチ23がONとなり、同時に容量32にも電荷が再分配される。スイッチ23がOFFのときに、容量32の電圧レベルはMOSトランジスタ41、40を用いて増幅され、出力端子2から出力される。入力電圧1と出力電圧2の関係は、キャリブレーションにより求める。
【0027】
以上により、入力電圧1をバイアス入力50に近づけ、アンプへの入力6を0.3V〜0.9Vの範囲に収めることができる。従って、入力電圧1が−|Vt(nMOS)|からVdd+|Vt(pMOS)|までの広い範囲で測定が可能になる。但し、Vt (nMOS)はnMOSトランジスタのしきい電圧であり、Vt (pMOS)はpMOSトランジスタのしきい電圧であり、Vddは電源電圧である。
【0028】
(アンプの構成)
図1を構成するアンプ13の実施例の回路図を、図3に示す。図3に示す本実施例のアンプ13は、2個のp型MOSトランジスタ41を有して構成される。本構成のアンプ13では、カレントミラー回路により電流を増幅し、LSI外部の50Ω終端のオシロスコープへ電流出力を行う。
【0029】
(サンプリングクロック発生ブロックの構成)
図1を構成するサンプリングクロック発生ブロック11の実施例のブロック図を、図4に示す。図4において、本実施例のサンプリングクロック発生ブロック11は、可変遅延オフセット回路60と遅延増加回路61とを有して構成される。本実施例のサンプリングクロック発生ブロック11では、面積を増やさず、測定可能な時間範囲をなるべく広くするため、可変遅延オフセット回路60と遅延増加61とで構成される。
【0030】
上記構成のサンプリングクロック発生ブロック11において、入力クロック3は、可変遅延オフセット回路60に入り、0nsから7nsまで1ns刻みの遅延回路(1ns delay回路)62の内のいずれか1つの固定遅延を加えられる。次に遅延増加回路61に入り、クロック入力3毎に10psずつ増加する遅延を、制御回路67でセレクタ66を制御することにより加えられる。10psの遅延は、160psの遅延単位回路(160ps delay回路)63に対して位相補間回路64により1/16の位相補間を行うことにより生成している。10psが、実効サンプリングレート100GHzに対応する。ここでは、サンプリングクロック発生ブロックとして遅延線を用いたが、これに限定されるものではなく、位相同期ループ回路(PLL)、遅延同期ループ回路(DLL)を用いても良い。
【0031】
(動作波形)
図5は、主要部の波形タイミング図であり、本発明の波形測定用半導体集積回路の動作例の模式図を示す。ここでは、入力信号1として正弦波を仮定する。サンプリングクロック発生ブロックにより生成された周期(T+ΔT)のサンプリングクロック4で、周期Tの入力信号1をサンプリングすることにより、出力信号2の周期は入力信号の周期のT/ΔT倍に拡大される。従って、外部のオシロスコープは、低帯域の特性を有する測定器で構わない。
【0032】
図4の遅延増加回路61の総和が1.27nsに達すると、遅延がリセットされる。従って、図5に示すように、1度の測定の出力2の周期は128Tであり、入力信号(正弦波)1の一部しか出力されない。しかし、図4の可変遅延オフセット回路60の遅延を変化させることにより、出力する正弦波の部分をシフトさせることができるので、出力波形2をつなぎ合わせれば入力信号(正弦波)全体を復元することができる。従って、測定可能なトータルの時間範囲は、最大8.27nsである。
【0033】
(作用)
上記実施形態による波形測定用半導体集積回路は、サンプリングクロック発生回路を内蔵することにより、外部の波形発生装置からサンプリングクロック信号を供給する必要がなく、LSI内部周期信号とサンプリングクロック信号の周期の差を非常に微少にすることができる。また、低帯域のオシロスコープで評価できる。従って、測定精度が高く、測定方法が簡単となる。
【0034】
上記実施形態によるサンプリングヘッドでは、初段のアンプの入力レンジの中心電圧にプリチャージされた容量素子と、入力電圧レベルをサンプルアンドホールドする容量素子の間で電荷再分配を行うことにより、接地電圧以下(−|Vt(nMOS) |)から電源電圧以上(Vdd+|Vt(pMOS) |)に至る広い範囲の電圧を測定することができる。但し、Vt(nMOS) はnMOSトランジスタのしきい電圧であり、Vt(pMOS) はpMOSトランジスタのしきい電圧であり、Vddは電源電圧である。従って、電源ノイズ、基板ノイズ、配線間のクロストーク、配線のインダクタンス効果による信号波形のオーバーシュート・アンダーシュート等を測定することができ、シグナルインテグリティのチェックが可能となる。
【0035】
また、上記実施形態による波形測定用半導体集積回路は、小面積であるので、本回路を複数搭載することにより、LSI内の複数箇所のシグナルインテグリティのチェックも容易に行うことができる。
【0036】
従って、本実施形態の波形測定用半導体集積回路により、LSI上の信号波形及びノイズ波形を、LSIが実装された状態でも高精度かつ容易に実測できる。また、実測に基づくシグナルインテグリティの設計ガイドライン作成及び動作不具合解析が新たに可能となり、高品質なLSIの迅速な開発に大きく寄与する。
【0037】
なお、上述の実施形態は本発明の好適な実施の一例である。ただし、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施が可能である。
【0038】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明の波形測定用半導体集積回路は、サンプリングクロック信号により入力波形の電圧値を参照して保持するサンプリングヘッドと、サンプリングヘッドで保持された電圧値を増幅して出力するアンプと、被測定半導体集積回路に供給されている周期信号から周期の微少に異なるサンプリングクロック信号を生成しサンプリングヘッドに供給するサンプリングクロック発生回路から構成される。これにより、簡単な測定方法で、LSI上の高速かつ微弱で範囲の広い電圧波形を高精度に測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の波形測定用半導体集積回路の実施例を示すブロック図である。
【図2】サンプリングヘッドの実施例を示す回路図である。
【図3】アンプの実施例を示す回路図である。
【図4】サンプリングクロック発生ブロックの実施例を示すブロック図である。
【図5】波形測定用半導体集積回路の動作例を示す模式図である。
【図6】従来のアナログ出力型波形測定回路の構成例を示す回路図である。
【図7】従来のデジタル出力型波形測定回路の構成例を示す回路図である。
【符号の説明】
1 入力
2 出力
3 クロック
4 サンプリングクロック
4b サンプリングクロックの反転信号
5 参照電圧
6 アンプへの入力
10 被測定半導体集積回路
11 サンプリングクロック発生ブロック
12 サンプリングヘッド
13 アンプ
14 波形測定用半導体集積回路
20、21、22、23、24、25 スイッチ素子
30、31、32、33 容量素子
40 N型MOSトランジスタ
41 p型MOSトランジスタ
50 バイアス入力
51 選択信号
60 可変遅延オフセット回路
61 遅延増加回路
62 1ns delay回路
63 160ps delay回路
64 位相補間回路
65、66 セレクタ
67 制御回路
70 電圧比較回路
Claims (5)
- LSIチップ内に集積され、所定の第1の入力サンプリングクロック信号のタイミングに合わせて、第2の入力信号の波形の電圧値を参照する第1のサンプリングヘッドを含み、該LSIチップ内の電圧波形を測定する第1の回路と、
前記測定の結果を前記LSIチップ内に集積された第2の回路あるいは該LSIチップ外にある第3の回路に出力する出力回路とを有し、
前記第1のサンプリングヘッドは、
前記第1の入力信号が所定の第1の電圧値のレベルの時に、前記第2の入力信号の電圧値を記憶する第1の容量素子と、
前記第1の入力信号の電圧値が前記第1の電圧値のレベルの時に、所定の第3の入力信号の電圧値を記憶する第2の容量素子と、
前記第1の入力信号の電圧値が前記第2の入力信号の電圧値のレベルの時に、前記第1の容量素子と第2の容量素子とを相互に接続して電荷再分配を起こさせる第1のスイッチとを、具備し、
前記第1のサンプリングヘッドが参照できる電圧値は、接地電圧以下から電源電圧以上であり、
LSIチップ内の電圧波形の測定機能を構成したことを特徴とする波形測定用半導体集積回路。 - LSIチップ内に存在する所定の周期信号を第1の入力信号とし、前記周期信号の周期よりも所望の値だけ周期が異なる前記第1の入力サンプリングクロック信号を生成し、該生成した第1の入力サンプリングクロック信号を前記第1の回路に入力する第1のサンプリングクロック発生回路を、さらに有することを特徴とする請求項1記載の波形測定用半導体集積回路。
- LSIチップ内に集積され、所定の第1の入力サンプリングクロック信号のタイミングに合わせて、第2の入力信号の波形の電圧値を参照する第1のサンプリングヘッドを含み、該LSIチップ内の電圧波形を測定する第1の回路と、
前記測定の結果を前記LSIチップ内に集積された第2の回路あるいは該LSIチップ外にある第3の回路に出力する出力回路とを有し、
前記第1のサンプリングヘッドは、
前記第1の入力信号が所定の第1の電圧値のレベルの時に、前記第2の入力信号の電圧値を記憶する第1の容量素子と、
前記第1の入力信号の電圧値が前記第1の電圧値のレベルの時に、所定の第3の入力信号の電圧値を記憶する第2の容量素子と、
前記第1の入力信号の電圧値が前記第2の入力信号の電圧値のレベルの時に、前記第1の容量素子と第2の容量素子とを相互に接続して電荷再分配を起こさせる第1のスイッチとを、具備し、
前記第1の回路が測定できる電圧値は、接地電圧以下から電源電圧以上であり、
LSIチップ内の電圧波形の測定機能を構成したことを特徴とする波形測定用半導体集積回路。 - LSIチップ内に存在する所定の周期信号を第1の入力信号とし、前記周期信号の周期よりも所望の値だけ周期が異なる前記第1の入力サンプリングクロック信号を生成し、該生成した第1の入力サンプリングクロック信号を前記第1の回路に入力する第1のサンプリングクロック発生回路を、さらに有することを特徴とする請求項3記載の波形測定用半導体集積回路。
- 前記第1のサンプリングヘッドが参照できる電圧値を、接地電圧以下から電源電圧以上としたことを特徴とする請求項3または4記載の波形測定用半導体集積回路。
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