JP3994181B2 - 繰り出し容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、外筒体と内筒体との相対回転操作により、内筒体の内部に収納した口紅等の棒状化粧料を繰り出して使用する繰り出し容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の繰り出し容器において、外筒体と内筒体との相対回転操作時における外筒体と内筒体との間のガタつきを無くし、操作性の向上を図ることを目的とした技術として、特開平9−182620号公報記載のものが提案されている。
【0003】
この従来技術は、外筒体の上端部に、内筒体を囲繞する頸部体(装着筒)を嵌着すると共に、これら外筒体と頸部体との取付部分内周に、周方向に適宜間隔をもって内筒体の外周に圧接する摺動凸部を形成した軟質弾性体から成る抵抗リングを配置し、この抵抗リングを外筒体の上面と頸部体の下面とで挟持して構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来技術にあっては、抵抗リングを外筒体の上面と頸部体の下面とで挟持するように構成されているので、抵抗リングが、この上下からの押圧により、内筒体との間に隙間が形成されている内周側へ縮径するように弾性変形し、それに伴って摺動凸部の内筒体の外周面に対する押圧力が増大するため、外筒体と内筒体との相対回転における抵抗感が増大し、操作性が悪くなる恐れがあるという問題があった。
【0005】
また、外筒体に対して頸部体を、抵抗リングの弾発力に抗した状態で単に嵌着するように構成されているので、この抵抗リングの弾発力が常に頸部体を離脱させる方向に作用した状態となり、このため外部からの種々の衝撃により頸部体の外筒体に対する組付きが劣化する恐れがあるという問題があった。
【0006】
そこで、本発明は、上記した従来技術における問題点を解消すべく創案されたもので、弾性リングの組付きによる弾性変形を、ガタつき防止および摺動抵抗に影響を与えないようにすることを技術的課題とし、もって出し入れの回転操作時における外筒体と内筒体との間のガタつき発生を防止すると共に、適度な回転抵抗感を確実に得ることができ、かつ外筒体に対する装着筒の組付きが安定して維持されるようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記技術的課題を解決する本発明の手段は、
内周面に螺溝を刻設した螺筒を内部に嵌入固定した外装筒の上端開口部に、上部分を装着機能部分とした装着筒の下部分を嵌入固定した外筒体を有すること、
上半分の収納筒部を延出させた姿勢で、縦長ガイド孔を設けた下半分にガイド筒部を挿入して、外筒体に回転自在ではあるが抜け出し不能に組付いた内筒体を有すること、
外周面に内筒体の縦長ガイド孔を貫いて外筒体の螺溝に螺合する螺合突片を突設し、内筒体内に昇降変位可能に組付いた円筒形状の受皿体を有すること、
外筒体の装着筒の装着機能部分に着脱して、内筒体の収納筒部の上端開口部を開閉する有頂筒形状のキャップ体を有すること、
内筒体の外周面に圧接する摺接凸部を上部内周面に設けた軟質弾性体から成る弾性リングを、その下部を外筒体の螺筒と外装筒とによって内外から挟持させた状態で、外筒体に組付けること、
にある。
【0008】
内筒体は、その上半分の収納筒部を延出させた状態で、下半分のガイド筒部を挿入させて外筒体に回転自在ではあるが抜け出し不能に組付いており、この内筒体内に受皿体が、その外周面に設けた螺合突片を内筒体のガイド筒部の縦長ガイド孔を貫いて外筒体の螺溝に螺合させた状態で昇降変位可能に組付けられているので、外筒体と内筒体との相対回転により、受皿体は、その螺合突片の螺溝に対する螺合に従って昇降変位し、これにより内筒体の収納筒部内からの保持した化粧料の出し入れを達成する。
【0009】
そして、内筒体の外周面に圧接する摺接凸部を設けた弾性リングを、その一部を螺筒と外装筒とによって内外から挟持させた状態で、外筒体に組付けるので、弾性リングは装着筒による上方からの押圧等の作用を受けることがなく、従って不正に弾性変形する恐れは全くないため、その摺接凸部は常に予め設定した所定の押圧力で内筒体の外周面に圧接し、外筒体と内筒体との相対回転操作時における適度な抵抗感を確実に得ることができると共に、外筒体と内筒体との間のガタつきを防止することができる。
【0010】
一方、装着筒も弾性リングの弾発力等の作用を受けることはないため、外装筒に対する組付きは常に強固に保持され、何らかの衝撃等によって外筒体から離脱する等の組付きの劣化の発生する恐れは全くない。
【0011】
なお、弾性リングの上面を装着筒の下面から離間させて配設することにより、弾性リングと装着筒との相互の影響をより確実に回避することができる。
【0012】
また、弾性リングを、螺筒と外装筒とによって挟持される肉厚な基部の上部に肉薄な作用部を形成し、この作用部の内周面略中央に摺接凸部を設けると共に、外周面上端に鍔部を周設して構成するのがよい。
【0013】
これにより、弾性リングの作用部の外周面と外装筒の内周面との間に隙間が形成されるので、この作用部は弾性変形可能となり、成形誤差等により摺接凸部の内筒体外周面に対する押圧力が強すぎる場合には、これを吸収して緩和できるため、常に適度な回転時の抵抗感を得ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を、図面を参照しながら説明する。
繰り出し容器1は、大別して、外筒体2と、内筒体10と、受皿体20と、キャップ体22と、から構成されている。
【0015】
外筒体2は、内周面に螺溝4を刻設した合成樹脂製の直線円筒形状をした螺筒3と、この螺筒3を不動に嵌入固定した直線円筒形状の外装筒5と、この外装筒5の螺筒3よりも上方に突出した上端開口部に、外周面中央部に周設した突周部9を外装筒5の上端内周面に当接させて嵌入固定され、突周部9よりも上の筒片部分をキャップ体22のための装着機能部分とした円筒片状の装着筒8と、から構成されている。
【0016】
内筒体10は、略その全高さ範囲にわたって一対の縦長ガイド孔13を開設して、螺筒3に内装される、この螺筒3と略等しい高さのガイド筒部12と、このガイド筒部12の上端から段部14を介して拡径された収納筒部11とから構成され、その全体が金属製の円筒形状となっている。
【0017】
軟質合成樹脂、ゴム等の軟質弾性体から成る弾性リング15は、比較的肉厚な基部16の上部に肉薄な作用部17を形成し、この作用部17の内周面略中央には、一本の周突条または周方向に適宜分割された複数の突部である摺接凸部18が設けてあると共に、外周面上端には鍔部19が周設してある。
【0018】
この弾性リング15は、その基部16の下部分を、外筒体2の螺筒3上端部と外装筒5とによって内外から挟持される状態で外筒体2に組付けられるが、外装筒5の内周面に突設した多数の縦リブ6が基部16の外周面に食い込むことによって強固に固定されている。
【0019】
この弾性リング15の組付き状態において、摺接凸部18は内筒体10の収納筒部11外周面に所定の押圧力で圧接し、鍔部19の外周面は外装筒5の内周面に軽く当接するか、あるいはわずかに離間して、作用部17の外周面と外装筒5の内周面との間に隙間17aが形成され、また弾性リング15の上面は装着筒8の下面から離間している。
【0020】
受皿体20は、外周面に、縦長ガイド孔13を貫いて螺溝4に螺合する螺合突片21を突設した、内筒体10内に緩く摺動可能に嵌入する径寸法の円筒形状に形成されている。
【0021】
キャップ体22は、下端開口部を外筒体2の装着筒8に着脱自在に嵌装する有頂円筒形状に形成されている。
【0022】
【発明の効果】
本発明は、上記した構成となっているので、以下に示す効果を奏する。
内筒体の外周面に圧接する摺接凸部を設けた弾性リングを、その一部を螺筒と外装筒とによって内外から挟持させた状態で、外筒体に組付けるので、弾性リングは装着筒による上方からの押圧等の作用を受けることがなく、不正に弾性変形する恐れは全くないため、その摺接凸部は常に予め設定した所定の押圧力で内筒体の外周面に圧接し、外筒体と内筒体との相対回転操作時における適度な抵抗感を確実に得ることができると共に、外筒体と内筒体との間のガタつきを防止することができ、操作性が向上する。
【0023】
請求項2記載の発明によれば、装着筒も弾性リングの弾発力等の作用を受けることはないため、外装筒に対する組付きは常に強固に保持され、何らかの衝撃等によって外筒体から離脱してしまう恐れは全くなく、常に安定した組付き状態が維持される。
【0024】
請求項3の発明によれば、摺接凸部を設けた作用部の外周面と外装筒の内周面との間に隙間が形成されるので、この作用部は弾性変形可能となり、成形誤差等により摺接凸部の内筒体外周面に対する押圧力が強すぎる場合には、これを吸収して緩和できるため、常に適度な回転時の抵抗感を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す、全体縦断面図。
【図2】図1に示した実施例の要部拡大縦断面図。
【符号の説明】
1 ; 繰り出し容器
2 ; 外筒体
3 ; 螺筒
4 ; 螺溝
5 ; 外装筒
6 ; 縦リブ
8 ; 装着筒
9 ; 突周部
10 ; 内筒体
11 ; 収納筒部
12 ; ガイド筒部
13 ; 縦長ガイド孔
14 ; 段部
15 ; 弾性リング
16 ; 基部
17 ; 作用部
17a; 隙間
18 ; 摺接凸部
19 ; 鍔部
20 ; 受皿体
21 ; 螺合突片
22 ; キャップ体
Claims (3)
- 内周面に螺溝(4)を刻設した螺筒(3)を内部に嵌入固定した外装筒(5)の上端開口部に、上部分を装着機能部分とした装着筒(8)の下部分を嵌入固定した外筒体(2)と、上半分の収納筒部(11)を延出させた姿勢で、縦長ガイド孔(13)を設けた下半分にガイド筒部(12)を挿入して、前記外筒体(2)に回転自在ではあるが抜け出し不能に組付いた内筒体(10)と、外周面に前記縦長ガイド孔(13)を貫いて螺溝(4)に螺合する螺合突片(21)を突設し、前記内筒体(10)内に昇降変位可能に組付いた円筒形状の受皿体(20)と、前記装着筒(8)の装着機能部分に着脱して、前記収納筒部(11)の上端開口部を開閉する有頂筒形状のキャップ体(22)と、から構成され、前記内筒体(10)の外周面に圧接する摺接凸部(18)を上部内周面に設けた軟質弾性体から成る弾性リング(15)を、該弾性リング(15)の下部を前記螺筒(3)と外装筒(5)とによって内外から挟持させた状態で、前記外筒体(2)に組付けて成る繰り出し容器。
- 弾性リング(15)の上面を、装着筒(8) の下面から離間させて配設した請求項1記載の繰り出し容器。
- 弾性リング(15)を、螺筒(3) と外装筒(5) とによって挟持される肉厚な基部(16)の上部に肉薄な作用部(17)を形成し、該作用部(17)の内周面略中央に摺接凸部(18)を設けると共に、外周面上端に鍔部(19)を周接して構成した請求項1または2記載の繰り出し容器。
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JP33681997A JP3994181B2 (ja) | 1997-12-08 | 1997-12-08 | 繰り出し容器 |
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1997
- 1997-12-08 JP JP33681997A patent/JP3994181B2/ja not_active Expired - Fee Related
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