JP3993138B2 - 溶液分析値確認支援装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は化学プラント等で扱われる核物質などの重要物質を含む溶液の分析を行う溶液分析値確認支援装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来化学プラント、あるいは他の施設において液体試料を分析するにあたって、効率的に分析作業を行う目的で様々な液体試料分析装置が考えられている。
その一例として、液体試料供給部、測定部、試料分配部などの構成ユニットの動作タイミングを記憶演算装置によって制御し、さらに測定部によって測定された測定信号を記憶演算装置によって処理し、分析結果を表示部によって表示するようにしたものが考えられている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
一方、核物質などの重要物質を含む溶液を扱う化学プラントにおいては、溶液を払出し側設備から受入れ側設備へ移送するにあたっての溶液の移送データ管理として、払出し側設備から溶液を移送する前にサンプリングし、その溶液に含まれる核種の分析結果を管理しておく必要がある。
【0004】
【特許文献1】
特公昭62−43139号公報(第2頁右欄第9行−35行、第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、核種によって分析に要する時間が異なるため移送前に払出し側設備の分析値を確認する際、移送可否の判断に必要な各核種について分析結果が出ているのか出ていないのか、分析結果が出ていない核種に関してはいつの時点で分析結果が判明するのかが分からず、常に分析結果が出ているかどうかを確認しなければならないという面倒な作業を必要としていた。
【0006】
また、溶液の移送可否の判断は移送前の最新の分析結果に基づき行う必要があるが、分析結果が出てから移送を実施するまでの間に払出し側設備において他の受入れ設備との間で溶液の移送が行われていると分析値が変わっている可能性があり、このように移送実施と分析タイミングのズレを事前に確認しておかないと実際の値とは異なる分析値で移送可否の判断をしてしまうという問題点があった。
【0007】
さらに、移送後の受入れ側設備の分析値が事前に把握できていないという問題点があった。
本発明は以上の課題を解決し、物質毎に分析の実施状況の確認が行え、正確な溶液分析の行える溶液分析値確認支援装置を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために請求項1記載の発明は、物質を含む溶液を払出し側設備から受入れ側設備へ移送する際、溶液に含まれる物質の分析結果を溶液の移送データ管理とするプラントの溶液分析値確認支援装置において、分析結果の出ている物質と出ていない物質とを区別して表示する手段と、分析結果が出揃った時点で他の払出し/受入れ側設備に対して溶液の移送が行われていたか否かを移送記録データを基に検出する手段を設けたことを特徴とする。
【0009】
この発明によれば、分析結果の出ている物質についてはその分析値が、また分析結果の出ていない物質については分析中と表示されるので、結果が出ているか否かが明確になり、実施状況の確認が行える。また、分析結果が移送可否の判断材料となるか否かが明確になる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態を示すブロック図で、図1において、1は分析設備側システム、2はプラント側システムである。
【0011】
前記プラント側システム2は前記分析設備側システム1から送られてくるジャグ気送実施信号の入力部3、分析結果データベース4、移送記録データベース5、分析時間(実績)データベース6とを備えている。
【0012】
前記分析結果データベース4からの信号はプラント側システム2に設けられた核種別分析結果確認部7、分析終了通知部8、移送後分析値推定部9、分析値信用度判定部10、分析値推定部11、分析終了時刻判定部12にそれぞれ入力される。
【0013】
また移送記録データベース5からの信号は分析値信用度判定部10、分析値推定部11に入力され、さらに分析時間(実績)データベース6からの信号は分析終了時刻判定部12に入力される。
【0014】
次に本実施の形態の動作について図1及び図2のフローチャートを参照して説明する。
まず分析設備側システム1において溶液分析のためのサンプリングが実施されるとジャグ気送実施信号がプラント側システム2のジャグ気送実施信号入力部3に入力され分析が開始されたことを事前に把握する(S1)。
【0015】
次に物質別分析結果識別機能において払出し/受入れ設備双方で確認すべき各物質について分析結果が出ているかどうかを特定する(S2)。
物質別分析結果識別機能の処理結果を基に分析中の物質があるか否かを判断し(S3)、分析中の物質がある場合は次の物質別分析終了予定判定機能(S4)に移行し、分析中の物質が無い場合は分析終了識別機能(S5)に移行する。
【0016】
これと同時に図3に示すように分析装置20で分析された分析結果の値を分析結果データベース4に一旦入力し、物質別分析結果識別手段21及び画面表示手段22を介してCRT23の画面上に溶液分析実施状況として表示する。
【0017】
この場合、分析結果の出ていない核種は「分析中」と表示し、分析が終了した核種と区別して表示する。
これにより、分析結果の出ている物質と出ていない物質とが明確に区別できるので面倒な確認作業が不要となる。
【0018】
物質別分析終了予定判定機能(S4)では分析中の物質の分析結果が出るまでの予定時間を分析時間データベース6を基に過去の実績より算出して分析終了時刻判定部12により判定し、図4に示すように物質別分析結果識別手段21、物質別分析終了予定判定手段24及び画面表示手段22を介してCRT23の画面上に現段階までの溶液分析実施状況として表示する。
分析結果が出るまでの予定時間が表示されることにより移送可否の判断をいつ行えばよいかが明確になる。
【0019】
次に分析終了識別機能(S5)では分析中の物質について溶液の移送可否の判断に必要な分析結果が全部出揃った時点でそれを検出し、分析終了の通知を外部の分析終了通知部8に入力すると共に、図5に示すように音声、メールなどの手段25により分析終了の通知を行い、物質別分析結果識別手段21、分析終了識別手段26及び画面表示手段22を介してCRT23の画面上に現段階までの溶液分析実施状況として表示する。
物質の分析結果が出揃ったことが通知されることにより、移送可否の判断忘れの防止や、移送可否の判断における時間的損失の低減が図れる。
【0020】
次に、移送有無識別機能では分析結果が出揃った時点で他の払出し/受入れ設備に対して溶液の移送が行われていたかどうかを移送記録データベース5を基に検出し(S6)、分析値信用度判定部10で判定する(S7)。
分析結果が出た後での他設備との溶液移送の有無が表示されることにより分析結果が移送可否の判断材料となるか否かが明確になる。
【0021】
分析後の溶液の移送が行われていたかどうかの判定の結果、移送が行われていた場合は分析値推定機能(S8)に、また移送が行われていない場合は移送量入力機能(S9)に移行すると共に、図6に示すように移送有無識別手段27及び画面表示手段22を介してCRT23の画面上に現段階までの溶液分析実施状況として表示する。
他設備との溶液移送が行われている場合に現在の推定値として表示され、移送可否の判断材料にできる。
【0022】
分析値推定機能では前回の分析結果と分析後に行われた他の払出し/受入れ設備との溶液の移送記録に基づき現在の分析値を推定計算すると共に(S8)、推定分析値を図7に示すように分析値推定手段27及び画面表示手段22を介してCRT23の画面上に現段階までの溶液分析実施状況として表示する。
移送後の受入れ側設備の分析値が推定値として表示され、移送可否の判断材料にできる。
【0023】
次に移送量入力機能では、CRT23の画面上に系統を図示して、マウス操作などで払出し/受入れ設備の液位を指定させることにより移送予定量を入力させる(S9)。
【0024】
移送後分析値推定機能では移送量入力機能(S9)で入力された移送予定量に基づき溶液の移送後の受入れ側設備の分析値を推定計算すると共に(S10)、移送後推定分析値を図8に示すように移送後分析値推定手段29及び画面表示手段22を介してCRT23の画面上に現段階までの溶液分析実施状況として表示する。
【0025】
払出し/受入れ側設備の液位が図表で示され、移送予定量が容易に指定できると共に、移送後の受入れ側設備の推定分析値が自動的に逐次表示され、移送可否の判断が行いやすくなる。
【0026】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、物質を含む溶液を払出し側設備から受入れ側設備へ移送する際、溶液に含まれる物質の分析結果を溶液の移送データ管理とするプラントの溶液分析値確認支援装置において、分析結果の出ている物質と出ていない物質とを区別して表示する手段を設けるようにしたので、物質毎に分析の実施状況の確認が行えると共に、分析結果が出揃った時点で他の払出し/受入れ側設備に対して溶液の移送が行われていたか否かを移送記録データを基に検出する手段を設けるようにしたので、分析結果が移送可否の判断材料となるか否かが明確になり、正確な溶液分析の行える溶液分析値確認支援装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の態様を示すブロック図。
【図2】本発明の実施の態様の動作を説明するフローチャート。
【図3】本発明の実施の態様を示す概略構成図。
【図4】本発明の実施の態様を示す概略構成図。
【図5】本発明の実施の態様を示す概略構成図。
【図6】本発明の実施の態様を示す概略構成図。
【図7】本発明の実施の態様を示す概略構成図。
【図8】本発明の実施の態様を示す概略構成図。
【符号の説明】
1…分析設備側システム、2…プラント側システム、3…ジャグ気送実施信号入力部、4…分析結果データベース、5…移送記録データベース、6…分析時間データベース、7…核種別分析結果確認部、8…分析終了通知部、9…移送後分析値推定部、10…分析値信用度判定部、11…分析値推定部、12…分析終了時刻判定部、20…分析装置、21…物質別分析結果識別手段、22…画面表示手段、23…CRT、24…物質別分析終了予定判定手段、25…音声出力装置、26…分析終了識別手段、27…移送有無識別手段、28…分析値推定手段、29…移送後分析値推定手段。
Claims (3)
- 物質を含む溶液を払出し側設備から受入れ側設備へ移送する際、溶液に含まれる物質の分析結果を溶液の移送データ管理とするプラントの溶液分析値確認支援装置において、
分析結果の出ている物質と出ていない物質とを区別して表示する手段と、
分析結果が出揃った時点で他の払出し/受入れ側設備に対して溶液の移送が行われていたか否かを移送記録データを基に検出する手段と、
を設けたことを特徴とする溶液分析値確認支援装置。 - 前回の分析結果と他の払出し/受入れ側設備に対する溶液の移送状況に基づき現在の分析値を推定計算する手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の溶液分析値確認支援装置。
- 移送予定量に基づき移送後の受入れ側設備の分析値を推定計算し、表示する手段を設けたことを特徴とする請求項2に記載の溶液分析値確認支援装置。」
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JP2003171479A Expired - Lifetime JP3993138B2 (ja) | 2003-06-17 | 2003-06-17 | 溶液分析値確認支援装置 |
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-
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- 2003-06-17 JP JP2003171479A patent/JP3993138B2/ja not_active Expired - Lifetime
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