JP3992636B2 - 挟持状態検出機構 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、一対のフィンガー間にワークを挟持する組立用ロボットのメカニカルハンドのように、第1及び第2の挟持体の間に被挟持物を挟持する挟持装置に用いられ、第1及び第2の挟持体の間における被挟持物の挟持状態を検出する挟持状態検出機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
挟持装置である組立用ロボットのメカニカルハンドは、一対のフィンガー(挟持体)を所定範囲内で互いに接近及び離間する方向に移動自在にして備えている。一対のフィンガーは、互いに最も離間する全開位置から、ワーク(被挟持物)を適正な状態で挟持する挟持位置を経由して、互いに最も近接する全閉位置まで移動する。
【0003】
メカニカルハンドは、一対のフィンガーを全開位置に位置させた状態でワークの収納場所に移動し、一対のフィンガーのそれぞれにワークが対向する状態で一対のフィンガーを全閉位置方向に移動させる。一対のフィンガーは全閉位置に達する前にワークに当接し、ワークを所定の圧力で挟持する。メカニカルハンドは、一対のフィンガーがワークを挟持した状態で垂直方向及び水平方向に移動し、ワークを所定の処理場所に搬送する(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
一対のフィンガーがワークの挟持に失敗した状態のままでメカニカルハンドを移動させても、処理場所にはワークは搬送されず、処理ミスを生じる。また、一対のフィンガー間にワークが傾いて挟持されている状態でメカニカルハンドの移動を開始すると、メカニカルハンドの移動中にワークが落下する可能性があり、ワークを処理場所に搬送できないだけでなく、ワークや他の機器に損傷を与える。したがって、メカニカルハンドが移動を開始する前に、ワークが一対のフィンガー間に適正な状態で挟持される必要がある。
【0005】
このため、従来より、メカニカルハンドには、一対のフィンガー間におけるワークの挟持状態を検出する検出手段が設けられている。従来の検出手段は、例えば、図6に示すように、リードスイッチ101と光電スイッチ102とからなる。リードスイッチ101は、メカニカルハンド100のチャック部120に設けられており、一対のフィンガー110,111が全開位置から挟持位置まで移動したことを検出する。光電スイッチ102(102a,102b)は、ワーク130の収納場所と処理場所との間における検出場所に設置されており、一対のフィンガー110,111にワーク130が挟持されているか否かを検出する。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−354919公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記図6に示した従来の挟持装置では、一対のフィンガー110,111が全開位置から挟持位置まで移動したことを検出するリードスイッチ101と、一対のフィンガー110,111にワーク130が挟持されているか否かを検出する光電スイッチ102と、の2種類の検出手段からの検出信号の処理を必要とし、一対のフィンガー110,111間にワーク130が適正に挟持されているか否かの検出処理が煩雑化する問題がある。また、光電スイッチ102はワーク130の収納場所及び処理場所以外の検出場所に設置されているため、ワーク130を収納場所から検出場所を経由して処理場所に搬送することになり、ワーク130の処理時間が長時間化する問題がある。
【0008】
このような問題は、メカニカルハンドのように各々が互いに離間又は接近する方向に移動する一対の挟持体を備えた挟持装置だけでなく、一方の挟持体が他方の挟持体に対して離間又は接近する方向に移動するようにした挟持装置においても同様に生じる。
【0009】
この発明の目的は、一対の挟持体間における被挟持物が適正な状態で挟持されているか否かを挟持体に設けた単一の検出手段によって検出することができ、検出処理の容易化、及び、被挟持物の処理時間の短縮化を実現できる挟持状態検出機構を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記の課題を解決するための手段として、以下の構成を備えている。
【0011】
(1)被挟持物を挟持する挟持位置を経由して、互いに最も離間する全開位置と、互いに最も接近する全閉位置と、の間を、少なくとも一方が他方に対して挟持体移動方向に移動する第1の挟持体及び第2の挟持体を備えた挟持装置に適用され、第1の挟持体と第2の挟持体との間における被挟持物の挟持状態を検出する挟持状態検出機構であって、
前記第2の挟持体に固定した当接部材と、
前記第1の挟持体に前記挟持体移動方向における所定範囲内に移動自在にして保持され、前記第1及び第2の挟持体が前記全開位置にある時に前記挟持体移動方向に第1の間隔を設けて前記第2の挟持体の前記当接部材に対向する第1の電極部材と、
前記第1の挟持体に前記第1の電極部材と絶縁状態を維持して固定された導電体からなる連結電極と、
前記第2の挟持体に設けられ、前記第1及び第2の挟持体が前記全開位置にある時に前記挟持体移動方向に前記第1の間隔よりも短い第2の間隔を設けて連結電極に対向し、かつ、前記第1の間隔と前記第2の間隔との差よりも長い範囲で前記挟持体移動方向に弾性変形する導電体からなる第2の電極部材と、
前記第1の電極部材を前記挟持体移動方向における前記第2の挟持体側に向けて付勢する弾性部材と、
前記第1の電極部材の一部に設けられ、前記第1及び第2の挟持体が前記全開位置にある時に前記挟持体移動方向における前記第2の挟持体側に向って前記連結電極に当接する接続電極と、を備え、
前記第1の間隔が前記全開位置から前記挟持位置までの挟持体の移動距離よりも長く前記全開位置から前記全閉位置までの挟持体の移動距離よりも短いとともに、前記第2の間隔が前記全開位置から前記挟持位置までの挟持体の移動距離よりも短いことを特徴とする。
【0012】
この構成においては、第1の挟持体及び第2の挟持体の少なくとも一方が他方に対して全開位置から全閉位置に向って移動すると、第1の電極部材と第2の挟持体との間隔、及び、連結電極と第2の電極との間隔が短縮されていく。第1の挟持体及び第2の挟持体が挟持位置に達する前に、挟持体の移動量が第2の間隔に達した時点で連結電極が第2の電極に当接し、第1の電極部材と第2の電極部材とが連結電極を介して導通する。この後、全閉方向への挟持体の移動が継続すると、第2の電極部材が収縮しつつ、第1の挟持体及び第2の挟持体が挟持位置に達する。さらに、全閉方向への挟持体の移動が継続すると、挟持体の移動量が第1の間隔に達した時点で第1の電極部材が第2の挟持体に当接した後、第1の電極部材は第1の挟持体において挟持体移動方向における第2の挟持体側とは反対側に移動して第1の電極部材の接続電極が連結電極から離間し、第1の電極部材と第2の電極部材とが導通しなくなる。
【0013】
したがって、第1の挟持体と第2の挟持体との間に被挟持体が傾いた状態で挟持された場合には、挟持体の移動の開始から所定時間経過後に第1の電極部材と第2の電極部材とが導通しない。第1の挟持体と第2の挟持体との間に被挟持体が適正な状態で挟持された場合には、挟持体の移動の開始から所定時間経過後に第1の電極部材と第2の電極部材とが導通する。第1の挟持体と第2の挟持体との間に被挟持体が挟持されなかった場合には、挟持体の移動の開始から所定時間経過後に第1の電極部材と第2の電極部材とが一旦導通した後に導通しなくなる。このため、第1の電極部材と第2の電極部材との導通状態に基づいて、第1の挟持体と第2の挟持体との間に被挟持体が適正に挟持されたか否かが検出される。
【0014】
(2)前記第2の挟持体に、前記第1の電極部材が前記挟持体移動方向に前記第1の間隔を設けて対向する当接部材を、前記挟持体移動方向の位置を所定範囲内で変更自在に固定したことを特徴とする。
【0015】
この構成においては、第1の挟持体に設けられた第1の電極部材は、第2の挟持体において挟持体移動方向の位置を所定範囲内で変更自在にして固定された当接部材に、挟持体移動方向に第1の間隔を設けて対向する。したがって、第2の挟持体における当接部材の挟持体移動方向の位置を変更することにより、第1の電極部材と当接部材との間の第1の間隔が変化する。これによって、挟持体の移動開始から第1の電極部材の接続電極と連結電極とが離間するまでのタイミングが、挟持体移動方向における被挟持物の長さに応じて容易に調整される。
【0016】
(3)前記第2の電極部材は、前記挟持体移動方向の位置を所定範囲内で変更自在にして前記第2の挟持体に固定されることを特徴とする。
【0017】
この構成においては、第1の挟持体に設けられた連結電極は、第2の挟持体において挟持体移動方向の位置を所定範囲内で変更自在にして固定された第2の電極部材に、挟持体移動方向に第2の間隔を設けて対向する。したがって、第2の挟持体における第2の電極部材の挟持体移動方向の位置を変更することにより、連結電極と第2の電極部材との間の第2の間隔が変化する。これによって、挟持体の移動開始から連結電極と第2の電極部材とが当接するまでのタイミングが、挟持体移動方向における被挟持物の長さに応じて容易に調整される。
【0018】
(4)前記第1及び第2の挟持体を複数組備えた挟持装置に用いられ、一方の組の第2の電極部材と他方の組の第1の電極部材とを順次接続したことを特徴とする。
【0019】
この構成においては、挟持装置に複数組が備えられた挟持体において、一方の組の第2の電極部材と他方の組の第1の電極部材とが順次接続される。したがって、複数組の挟持体のうち一端側に位置する挟持体の第1の電極部材と他端側に位置する挟持体の第2の電極部材との導通状態に基づいて、複数組の挟持体に被挟持物が適正に挟持されたか否かが検出される。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の実施形態に係る挟持状態検出機構を適用した挟持装置であるメカニカルハンドの要部の構成を示す図である。メカニカルハンド1は、チャック2の底面から延出する一対のフィンガー3a,3b(以下、適宜、フィンガー3ともいう。)の間に、被挟持物であるワークを挟持する。フィンガー3a,3bは、図中矢印X1,X2で示す挟持体移動方向において、各々が互いに離間又は接近する方向に移動する。
【0021】
この発明の第1の挟持体である第1フィンガー3aには、絶縁体である支持部材4aを介して、第1の電極部材5及び連結電極6が取り付けられている。この発明の第2の挟持体である第2フィンガー3bには、絶縁体である支持部材4bを介して、当接部材7及び第2の電極部材8が取り付けられている。
【0022】
支持部材4aには、挟持体移動方向に平行に孔41及びネジ孔42が形成されている。孔41には第1の電極部材5の軸部5aが支持部材4aの外側(支持部材4aにおいて第2フィンガー3bに対向する側とは反対側)から貫通しており、第1の電極部材5は支持部材4aにおいて挟持体移動方向に所定範囲内で移動自在にされている。
【0023】
第1の電極部材5は、軸部5a、接続電極5b及びネジ部5cからなる。第1の電極部材5の軸部5aにおいて支持部材4aの第2フィンガー3b側に露出した部分には、この発明の弾性部材であるコイルスプリング9が外嵌している。コイルスプリング9の一端は支持部材4aの側面に当接しており、他端は第1の電極部材5の軸部5aにEリング51を介して保持された止め板52に当接している。第1の電極部材5の他端側には軸部5aとの間にフランジ状の接続電極5bを挟んでネジ部5cが形成されている。ネジ部5cには固定ナット53が螺合しており、固定ナット53と接続電極5bとの間に端子板10が挟持されている。第1の電極部材5において少なくとも接続電極5bは導電体によって形成されている。
【0024】
連結電極6は、導電体によって構成され、ネジ部6a及び頭部6bからなる。連結電極6は、支持部材4aのネジ孔42に支持部材4aの外側から螺合している。図1に示すように、フィンガー3が全開位置にある状態で、連結電極6の頭部6bには第1の電極部材5の接続電極5bが第2フィンガー3bに向う挟持体移動方向(矢印X2方向)に向って当接している。この当接は、コイルスプリング9が弾性力により、第1の電極部材5を矢印X2方向に付勢していることによる。
【0025】
支持部材4bには、挟持体移動方向に平行にネジ孔43及び44が形成されている。当接部材7は、ネジ孔43に支持部材4bの外側(支持部材4bにおいて第1フィンガー3aに対向する側とは反対側)から螺合している。この当接部材7には、支持部材4bの内側(支持部材4bにおいて第1フィンガーに対向する側)からロックナット71が螺合している。ロックナット71は、ネジ孔43に螺合した当接部材7が支持部材4bの内側に突出する長さを規定する。
【0026】
第2の電極部材8は、ネジ部が形成された本体8aの一端から可動ピン8bを本体8aの軸方向に突出する方向に付勢して備えており、全体が導電体によって構成されている。この第2の電極部材8は、ネジ孔44に支持部材4bの外側から螺合している。第2の電極部材8において支持部材4bの外側に露出した部分には、ロックナット81が螺合している。ロックナット81は、ネジ孔44に螺合した第2の電極部材8が支持部材4bの内側に突出する長さを規定するとともに、支持部材4bとの間に端子板11を第2の電極部材8と接触した状態で挟持する。
【0027】
支持部材4aにおける孔41及びネジ孔42のそれぞれは、支持部材4bにおけるネジ孔43及びネジ孔44のそれぞれと挟持体移動方向における同軸上に形成されている。したがって、支持部材4aに支持された第1の電極部材5は支持部材4bに支持された当接部材7に挟持体移動方向に対向している。また、支持部材4aに支持された連結電極6は、支持部材4bに支持された第2の電極部材8の可動ピン8bに挟持体移動方向に対向している。
【0028】
図1に示すように、フィンガー3が全開位置にある状態では、第1の電極部材5と当接部材7との間には第1の間隔d1が設けられており、連結電極6と第2の電極部材8との間には第2の間隔d2が設けられている。第1の間隔d1は第2の間隔d2よりも長い。また、第2の電極部材8における可動ピン8bの突出量は、第1の間隔d1と第2の間隔d2との差よりも長くされている。さらに、フィンガー3a及び3bの全開位置から挟持位置(ワークを適正に挟持する位置)までの移動量の和は、第1の間隔d1よりも短く、かつ、第2の間隔d2よりも長くされている。また、フィンガー3a及び3bの全開位置から全閉位置までの移動量の和は、第1の間隔d1よりも長い。
【0029】
図2は、上記メカニカルハンドにおいてフィンガーが挟持位置にある状態を示す図である。第1フィンガー3aと第2フィンガー3bとの間にワーク20が適正な姿勢で存在する状態で、図1に示した全開位置から第1フィンガー3aを矢印X2方向に移動させるとともに、第2フィンガー3bを矢印X1方向に移動させると、第1フィンガー3a及び第2フィンガー3bの間にワーク20が適正な状態で挟持され、フィンガー3a及び3bは挟持位置において停止する。なお、フィンガー3a及び3bは、空気圧又は油圧によって駆動されており、ワーク20を一定の押圧力によって挟持する。
【0030】
このとき、フィンガー3a及び3bは全開位置から第2の間隔d2を越えて移動しており、連結電極6は第2の電極部材8の可動ピン8bに挟持体移動方向に当接した後に、可動ピン8bを本体8a内に押し込んでいる。一方、フィンガー3a及び3bの全開位置からの移動量は第1の間隔d1を越えていないため、第1の電極部材5と当接部材7とは当接していない。このため、支持部材4aにおける第1の電極部材5の位置は変化しておらず、接続電極5bと連結電極6の頭部6bとの接触状態は維持されている。
【0031】
以上のことから、図2に示すように、挟持位置にある一対のフィンガー3によってワーク20が適正に挟持されている状態では、第1の電極部材5は連結電極6を介して第2の電極部材8に導通する。
【0032】
図3は、上記メカニカルハンドにおいてフィンガーが全開位置と挟持位置との間にある状態を示す図である。第1フィンガー3aと第2フィンガー3bとの間にワーク20が不適正な姿勢で存在する状態で、図1に示した全開位置から第1フィンガー3aを矢印X2方向に移動させるとともに、第2フィンガー3bを矢印X1方向に移動させると、第1フィンガー3a及び第2フィンガー3bの間にワーク20が傾いた状態で挟持され、フィンガー3a及び3bは挟持位置に達する前に、全開位置と挟持位置との間で停止する。
【0033】
このとき、フィンガー3a及び3bの全開位置からの移動量は第2の間隔d2を越えていないため、連結電極6は第2の電極部材8の可動ピン8bに挟持体移動方向に当接しない。
【0034】
以上のことから、図3に示すように、全開位置と挟持位置との間に位置する一対のフィンガー3によってワーク20が傾いて挟持されている状態では、第1の電極部材5は連結電極6を介して第2の電極部材8に導通しない。
【0035】
図4は、上記メカニカルハンドにおいてフィンガーが全閉位置にある状態を示す図である。第1フィンガー3aと第2フィンガー3bとの間にワーク20が存在しない状態で、図1に示した全開位置から第1フィンガー3aを矢印X2方向に移動させるとともに、第2フィンガー3bを矢印X1方向に移動させると、第1フィンガー3a及び第2フィンガー3bの間にワーク20が挟持されることなく、フィンガー3a及び3bは全閉位置に達する。
【0036】
このとき、フィンガー3a及び3bの全開位置からの移動量は第2の間隔d2だけでなく第1の間隔d1をも越える。このため、連結電極6が第2の電極部材8の可動ピン8bに挟持体移動方向に当接するとともに、第1の電極部材5が当接部材7に挟持体移動方向に当接し、フィンガー3a及び3bが全閉位置に達したときには第1の電極部材5が当接部材7によって矢印X1方向に押圧する。これによって、第1の電極部材5は、支持部材4aにおいてコイルスプリング8の付勢力に抗して支持部材4aの外側方向に移動し、第1の電極部材5の接触電極5bは連結電極6の頭部6bに当接しなくなる。
【0037】
以上のことから、図4に示すように、一対のフィンガー3がワーク20を挟持できずに全閉位置にある状態では、第1の電極部材5は連結電極6を介して第2の電極部材8に導通しない。
【0038】
第1の電極部材5と第2の電極部材8との導通状態は、第1の電極部材5に固定された端子板10と第2の電極部材に固定された端子板11との間における通電状態から検出することができ、検出した第1の電極部材5と第2の電極部材8との導通状態に基づいて、一対のフィンガー3の間にワーク20が不適正な姿勢で挟持されている状態、適正な姿勢で挟持されている状態、及び、挟持されていない状態のそれぞれが検出できる。
【0039】
したがって、一対のフィンガー3の間におけるワーク20の3態様の挟持状態を単一の検出信号の処理によって正確かつ容易に判別することができるとともに、この検出信号は一対のフィンガー3に取り付けられた部材を介してワーク20の収納場所で検出できるため、収納場所及び処理場所以外の検出場所にメカニカルハンド1を移動させる必要がなく、ワーク20に対する処理作業時間を短縮することができる。
【0040】
また、支持部材4bにおいて、当接部材7及び第2の電極部材8を挟持体移動方向における固定位置を所定範囲内で変更できるようにしているため、ワーク20の寸法形状が変化した場合にも、第1の間隔d1及び第2の間隔d2を挟持すべきワーク20の寸法形状に応じた長さに容易に変更することができる。但し、挟持体移動方向におけるワーク20の形状寸法が大きく変化しない場合には、第1の電極部材5と支持部材4b又は第2フィンガー3bとの間隔が第1の間隔d1となるようにして、当接部材7を省略することができる。
【0041】
さらに、図5に示すように、単一のメカニカルハンド1に複数組のフィンガー3,3,・・・が配置されている場合には、一方の組のフィンガー3における第2の電極部材8に固定された端子板11と隣接する他の組のフィンガー3における第1の電極部材5に固定された端子板10とを導電線30等を介して電気的に接続することにより、複数組のフィンガー3,3,・・・の全てにおいてワーク20が適正に挟持されたか否かを、単一の検出信号の処理により、正確かつ容易に検出することができる。この場合、複数組のフィンガー3,3,・・・のうち一端部に位置するフィンガー3の第1の電極部材5と他端部に位置するフィンガー3の第2の電極部材8との導通状態を検出する。
【0042】
以上の説明においては、挟持装置として各々が互いに離間又は接近する方向に移動する一対のフィンガーを備えたメカニカルハンドを例に挙げたが、一方の挟持体が他方の挟持体に対して離間又は接近する方向に移動するようにした挟持装置においても、この発明の挟持状態検出機構を同様に適用することができる。
【0043】
また、接続電極5bを除く第1の電極部材5及び当接部材7は導電体である必要はなく、これらが導電性を有しない場合には、支持部材4a,4bは必ずしも絶縁性を備えている必要はない。
【0044】
【発明の効果】
この発明によれば、以下の効果を奏することができる。
【0045】
(1)第1の電極部材と第2の電極部材との導通状態に基づいて、第1の挟持体と第2の挟持体との間に被挟持体が適正に挟持されたか否かを正確かつ容易に検出することができる。これによって、検出処理の容易化、及び、被挟持物の処理時間の短縮化を実現できる
(2)第1の挟持体に設けられた第1の電極部材を、第2の挟持体において挟持体移動方向の位置を所定範囲内で変更自在にして固定された当接部材に、挟持体移動方向に第1の間隔を設けて対向させることにより、第2の挟持体における当接部材の挟持体移動方向の位置を変更して、第1の電極部材と当接部材との間の第1の間隔を変化させることができる。これによって、挟持体の移動開始から第1の電極部材の接続電極と連結電極とが離間するまでのタイミングを、挟持体移動方向における被挟持物の長さに応じて容易に調整することができる。
【0046】
(3)第1の挟持体に設けられた連結電極を、第2の挟持体において挟持体移動方向の位置を所定範囲内で変更自在にして固定された第2の電極部材に、挟持体移動方向に第2の間隔を設けて対向させることにより、第2の挟持体における第2の電極部材の挟持体移動方向の位置を変更して、連結電極と第2の電極部材との間の第2の間隔を変化させることができる。これによって、挟持体の移動開始から連結電極と第2の電極部材とが当接するまでのタイミングを、挟持体移動方向における被挟持物の長さに応じて容易に調整することができる。
【0047】
(4)挟持装置に複数組が備えられた挟持体において、一方の組の第2の電極部材と他方の組の第1の電極部材とを順次接続することにより、複数組の挟持体のうち一端側に位置する挟持体の第1の電極部材と他端側に位置する挟持体の第2の電極部材との導通状態に基づいて、複数組の挟持体に被挟持物が適正に挟持されたか否かを正確かつ容易に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係る挟持状態検出機構を適用した挟持装置であるメカニカルハンドの要部の構成を示す図である。
【図2】上記メカニカルハンドにおいてフィンガーが挟持位置にある状態を示す図である。
【図3】上記メカニカルハンドにおいてフィンガーが全開位置と挟持位置との間にある状態を示す図である。
【図4】上記メカニカルハンドにおいてフィンガーが全閉位置にある状態を示す図である。
【図5】単一のメカニカルハンドに複数組のフィンガーが配置されている場合の構成を示す図である。
【図6】従来の挟持装置における被挟持物の挟持状態を検出する検出手段の一例を示す図である。
【符号の説明】
1−メカニカルハンド
3a−第1フィンガー(第1の挟持体)
3b−第2フィンガー(第2の挟持体)
4a,4b−支持部材
5−第1の電極部材
6−連結電極
7−当接部材
8−第2の電極部材
9−コイルスプリング(弾性部材)
20−ワーク(被挟持物)

Claims (4)

  1. 被挟持物を挟持する挟持位置を経由して、互いに最も離間する全開位置と、互いに最も接近する全閉位置と、の間を、少なくとも一方が他方に対して挟持体移動方向に移動する第1の挟持体及び第2の挟持体を備えた挟持装置に適用され、第1の挟持体と第2の挟持体との間における被挟持物の挟持状態を検出する挟持状態検出機構であって、
    前記第2の挟持体に固定した当接部材と、
    前記第1の挟持体に前記挟持体移動方向における所定範囲内に移動自在にして保持され、前記第1及び第2の挟持体が前記全開位置にある時に前記挟持体移動方向に第1の間隔を設けて前記第2の挟持体の前記当接部材に対向する第1の電極部材と、
    前記第1の挟持体に前記第1の電極部材と絶縁状態を維持して固定された導電体からなる連結電極と、
    前記第2の挟持体に設けられ、前記第1及び第2の挟持体が前記全開位置にある時に前記挟持体移動方向に前記第1の間隔よりも短い第2の間隔を設けて連結電極に対向し、かつ、前記第1の間隔と前記第2の間隔との差よりも長い範囲で前記挟持体移動方向に弾性変形する導電体からなる第2の電極部材と、
    前記第1の電極部材を前記挟持体移動方向における前記第2の挟持体側に向けて付勢する弾性部材と、
    前記第1の電極部材の一部に設けられ、前記第1及び第2の挟持体が前記全開位置にある時に前記挟持体移動方向における前記第2の挟持体側に向って前記連結電極に当接する接続電極と、を備え、
    前記第1の間隔が前記全開位置から前記挟持位置までの挟持体の移動距離よりも長く前記全開位置から前記全閉位置までの挟持体の移動距離よりも短いとともに、前記第2の間隔が前記全開位置から前記挟持位置までの挟持体の移動距離よりも短いことを特徴とする挟持状態検出機構。
  2. 前記第2の挟持体に、前記第1の電極部材が前記挟持体移動方向に前記第1の間隔を設けて対向する当接部材を、前記挟持体移動方向の位置を所定範囲内で変更自在に固定したことを特徴とする請求項1に記載の挟持状態検出機構。
  3. 前記第2の電極部材は、前記挟持体移動方向の位置を所定範囲内で変更自在にして前記第2の挟持体に固定されることを特徴とする請求項1又は2に記載の挟持状態検出機構。
  4. 前記第1及び第2の挟持体を複数組備えた挟持装置に用いられ、一方の組の第2の電極部材と他方の組の第1の電極部材とを順次接続したことを特徴とする請求項1に記載の挟持状態検出機構。
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