JP3991064B2 - 映像信号処理装置 - Google Patents

映像信号処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3991064B2
JP3991064B2 JP2006540848A JP2006540848A JP3991064B2 JP 3991064 B2 JP3991064 B2 JP 3991064B2 JP 2006540848 A JP2006540848 A JP 2006540848A JP 2006540848 A JP2006540848 A JP 2006540848A JP 3991064 B2 JP3991064 B2 JP 3991064B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
video signal
unit
enlargement
line
noise
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006540848A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2006040883A1 (ja
Inventor
章文 山名
克己 帆足
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Application granted granted Critical
Publication of JP3991064B2 publication Critical patent/JP3991064B2/ja
Publication of JPWO2006040883A1 publication Critical patent/JPWO2006040883A1/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
    • H04N5/14Picture signal circuitry for video frequency region
    • H04N5/21Circuitry for suppressing or minimising disturbance, e.g. moiré or halo

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Picture Signal Circuits (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)

Description

本発明は、映像信号のノイズ成分を除去すると共に、映像信号の拡大又は縮小処理を行う映像信号処理装置に関する。
従来、映像信号処理装置として、映像信号に含まれるノイズを除去するNR(Noise Reduction )回路を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。以下、このNR回路を備えた映像信号処理装置のブロック構成を図12に例示する。
同図に示すように、従来の映像信号処理装置では、符号化された映像データであるビデオビットストリームがビデオデコード部11A1に入力される。この復号化された映像信号は、デコードバッファ11A2に一時退避される。その後、NR部(ノイズ除去部)11A3は、前記デコードバッファ11A2から映像信号を取得し、その取得した映像信号のノイズ成分を除去して、NRバッファ11A4に一時退避する。
前記NRバッファ11A4は、フィールドメモリで構成されていて、1画面分(1フィールド分)の映像信号を一時退避する。拡大縮小部11A5は、前記NRバッファ11A4に1画面分の映像信号が格納された後、このNRバッファ11A4から必要なライン分の映像信号を取得して、その取得した映像信号に基づいて映像信号を垂直方向及び水平方向に拡大又は縮小して、フィルタバッファ11A6に一時退避する。表示部11A7は、前記フィルタバッファ11A6から1画面分の映像信号を取得して、例えばTV信号に同期して、テレビなどに映像を画面表示する。
前記NR部11A3の内部のブロック構成を図13に示す。同図に示すように、従来の映像信号処理装置のNR部11A3は、ノイズ成分を除去するためのノイズ除去パラメータをNR初期化設定処理回路11B1で指定し、その指定されたノイズ除去パラメータを基にNR処理回路11B2においてノイズ成分を除去処理する。
次に、前記拡大縮小部11A5の内部ブロック構成を図14に示す。同図に示すように、従来の映像信号処理装置の拡大縮小部11A5は、垂直方向及び水平方向の拡大率又は縮小率と、フィルタ係数パラメータとを拡大縮小初期化設定処理回路11C1において指定し、その指定された垂直方向及び水平方向の拡大率又は縮小率と、フィルタ係数パラメータとを基に、拡大縮小処理回路11C2において映像信号を垂直方向及び水平方向に拡大又は縮小処理をする。
従来の映像信号処理装置の動作タイミングを図15に示す。同図に示すように、従来の映像信号処理装置では、ノイズ成分を除去するNR部11A3が、垂直同期信号に同期して、N 1st Field1212のタイミングで1画面分の映像信号についてノイズ除去処理をする。次いで、拡大縮小部11A5は、垂直同期信号に同期して、前記NR部11A3でのノイズ除去処理の次の垂直同期信号の期間であるN 1st Field1222のタイミングで、前記ノイズ除去された1画面分の映像信号のうち必要ライン分の映像信号を順次取得して、映像信号を垂直方向及び水平方向に拡大又は縮小処理して、フィルタバッファ11A6に退避する。次いで、表示部11A7は、垂直同期信号に同期して、前記拡大又は縮小処理の次の垂直同期信号の期間であるN 1st Field1231のタイミングで、前記フィルタバッファ11A6に退避された映像信号を、TV信号に同期して出力処理する。
特開2001−186377号公報
しかしながら、前記従来の技術では、NRバッファ11A4が1画面分(1フィールド分=例えば540ライン分)の映像信号を格納するフィールドメモリで構成されるのに起因して、次の欠点がある。
すなわち、NR部11A3は、映像信号に含まれるノイズの多少に応じて、ノイズ除去処理を実行したり、停止するよう制御されるのが一般的である。このような制御を可能にするために、例えば、図12では、NR部11A3の前段にセレクタ(図示せず)を配置して、ノイズ除去処理の必要時には、デコードバッファ11A2の出力をNR部11A3に出力する一方、ノイズ除去処理の不要時には、デコードバッファ11A2の出力を直接に拡大縮小部11A5に出力する構成が採用される。
しかし、前記の構成の下では、拡大縮小部11A5での拡大又は縮小処理は、前記NR部11A3が停止する状況では、映像信号がNR部11A3を介さずに拡大縮小部11A5に入力される関係上、NR部11A3が動作する場合に比して、映像信号の1画面分(1フィールド分)、すなわち、1垂直画素信号分(例えば1/60秒)だけ早く拡大縮小処理される。その結果、テレビ等の映像表示器では、映像信号は、1垂直画素信号分だけ早く表示されて、正常な表示が行われなくなる。
そこで、前記の欠点を解消するように、例えば、第1に、NR部11A3が停止する場合には、デコードバッファ11A2からの映像信号を一旦コピーするハードウェアを追加し、そのコピー後の映像信号を拡大縮小部11A5に入力する構成を採用すること、第2に、NR部11A3が停止する場合には、映像表示器での映像信号の表示を1画面分遅らせて正常な映像表示とするためのハードウェアを追加する構成を採用することが考えられる。しかし、これ等の第1及び第2の何れの考えも、ハードウェアの追加を要する欠点がある。
しかも、NRバッファ11A3はフィールドメモリであって、大容量であるため、実際の映像の表示までには1画面分の遅延時間が存在する。
本発明の目的は、映像信号処理装置において、NRバッファの容量を小さく制限し、且つハードウェアの追加を要することなく、NR部の動作時や停止時の何れも場合であっても、映像信号を常に正常に表示させるようにすることにある。
前記の目的を達成するため、本発明では、NRバッファを数個のラインメモリで構成して、NR部でノイズ除去した映像信号の1ライン分を1個のラインメモリに格納しながら、他のラインメモリに既に格納した映像信号の数ライン分を拡大縮小部での処理用に供するように、NR部でのノイズ除去処理と拡大縮小部での拡大又は縮小処理とを並列に実行するよう制御する。
具体的に、請求項1記載の発明の映像信号処理装置は、映像信号のノイズ成分を除去するノイズ除去部と、前記ノイズ除去部によりノイズ成分が除去された映像信号を格納し且つ複数個のラインメモリで構成されたNRバッファと、前記NRバッファからの映像信号を垂直方向及び水平方向に拡大又は縮小処理する拡大縮小部と、前記ノイズ除去部及び拡大縮小部を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記ノイズ除去された映像信号の1ライン分を前記ノイズ除去部から前記NRバッファの任意の1つのラインメモリに出力させながら、前記ノイズ除去部から映像信号の1ライン分が入力されているラインメモリを除く前記NRバッファの複数のラインメモリに格納された複数ラインの映像信号を前記NRバッファから前記拡大縮小部に入力させるように、前記ノイズ除去部及び前記拡大縮小部を制御し、前記ノイズ除去部は、水平同期信号に同期して、前記映像信号の1ライン分のノイズ成分を除去し、前記拡大縮小部は、前記水平同期信号に同期して、前記ノイズ除去部が前記1ライン分の映像信号のノイズ成分を除去処理する水平同期信号の次の水平同期信号で、前記1ライン分の映像信号を垂直方向及び水平方向に拡大又は縮小処理することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、前記請求項1記載の映像信号処理装置において、前記映像信号のノイズ成分を除去するための初期値を前記ノイズ除去部に指示すると共に、前記映像信号を垂直方向及び水平方向に拡大又は縮小するための初期値を前記拡大縮小部に指示する初期化設定部を備えたことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、前記請求項2記載の映像信号処理装置において、前記初期化設定部は、前記ノイズ成分を除去するノイズ除去パラメータを前記ノイズ除去部に指示するノイズ除去初期化設定処理回路と、映像信号を指定拡大率で拡大するフィルタパラメータを前記拡大縮小部に指示する拡大縮小初期化設定処理回路とを備えたことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、前記請求項2記載の映像信号処理装置において、前記拡大縮小初期化設定処理回路は、前記ノイズ除去初期化設定処理回路が指示処理を終了した後に指示処理を開始し、且つ、前記ノイズ除去部が映像信号の所定の1ライン分のノイズ除去処理を垂直同期信号に同期して開始する1つ前の垂直同期信号又は1/60秒前に、前記所定の1ラインを含む複数のライン分を用いて映像信号を拡大又は縮小するための初期値の指示処理を開始することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、前記請求項2記載の映像信号処理装置において、前記ノイズ除去初期化設定処理回路は、前記拡大縮小初期化設定処理回路が指示処理を終了した後に指示処理を開始し、且つ、前記ノイズ除去部が映像信号の所定の1ライン分のノイズ除去処理を垂直同期信号に同期して開始する1つ前の垂直同期信号又は1/60秒前に、前記所定の1ライン分についてノイズ成分を除去するための初期値の指示処理を開始することを特徴とする。
請求項6記載の発明は、前記請求項1記載の映像信号処理装置において、前記拡大縮小部の後段に配置され、前記拡大縮小部によって拡大又は縮小処理された映像信号を、前記映像信号に同期して出力する表示部を備えたことを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項6に記載の映像信号処理装置において、前記表示部は、前記拡大縮小部が映像信号の1ライン分の拡大又は縮小処理をした所定の水平同期信号と同一の水平同期信号において、前記1ライン分の映像信号を映像表示器に出力することを特徴とする。
請求項8記載の発明は、前記請求項1に記載の映像信号処理装置において、前記ノイズ除去部は、1/60秒又は1/60秒のN倍(Nは2以上の整数)の時間以上の間、ノイズ成分の除去処理を停止することを特徴とする。
請求項9記載の発明は、前記請求項1に記載の映像信号処理装置において、前記ノイズ除去部は、前記拡大縮小部で拡大又は縮小処理する映像信号の各ライン分について、ノイズ成分の除去処理を行わないことを特徴とする。
請求項10記載の発明は、前記請求項1に記載の映像信号処理装置において、符号化されたビデオビットストリームを復号化した映像信号又は非圧縮のデジタル映像信号を保持するデコードバッファを備え、前記ノイズ除去部は、前記デコードバッファで保持された前記ビデオビットストリームを復号化した映像信号又は前記非圧縮のデジタル映像信号のノイズ成分を除去することを特徴とする。
以上により、本発明の映像信号処理装置では、ノイズ除去部でノイズ除去された1ライン分の映像信号はNRバッファ内の1個のラインメモリに記憶されながら、前記NRバッファ内の他の複数のラインメモリに既に格納された複数ラインの映像信号が拡大縮小部に入力されて、映像信号の拡大又は縮小処理が行われる。従って、ノイズ除去部と拡大縮小部とが並列動作して、これ等のノイズ除去処理と拡大縮小処理とが、映像信号の垂直同期信号の同一サイクル内で行われるので、ノイズ除去部が動作を停止した場合であっても、拡大縮小部での処理は、ノイズ除去部が動作を継続している場合と同様のタイミングで行われる。その結果、テレビ等の映像表示器への映像の表示タイミングが1垂直同期信号分(1サイクル分、例えば1/60秒)早くなることがなく、映像表示器への映像の表示は、新たなハードウェアを追加することなく、正常に行われる。
しかも、前記NRバッファは、前記拡大縮小部が映像信号を拡大又は縮小処理するのに必要な数ライン分に1ライン分を加えた複数個のラインメモリで構成することができるので、従来のようにフィールドメモリで構成する必要がなく、小型化される。
特に、本発明では、ノイズ除去部及び拡大縮小部の初期化設定処理が、その映像信号のノイズ除去や映像信号の拡大又は縮小処理が行われる垂直同期信号の1つ前の垂直同期信号で行われるので、ノイズ除去部や拡大縮小部の動作周波数を低く設定することができて、それ等のノイズ除去部や拡大縮小部の回路構成が一部削減される。
また、本発明では、拡大縮小部において映像信号の拡大又は縮小処理が水平同期信号に基づいて行われると、その映像信号の1ライン分の拡大又は縮小処理が行われた水平同期信号に同期して、映像表示器に対してその拡大又は縮小処理が行われた1ライン分の映像信号がテレビなどの映像表示器に出力されるので、従来のように拡大又は縮小処理した映像信号を格納するフィールドメモリが不要になる。
以上説明したように、本発明の映像信号処理装置によれば、NRバッファを数個のラインメモリで構成することができるので、ノイズ除去部の動作の停止や継続に拘わらず、テレビ等の映像表示器への映像の表示を常に正常に確保することができると共に、NRバッファをフィールドメモリで構成する必要がなく、NRバッファの小型化を図ることができる。
特に、本発明によれば、ノイズ除去部及び拡大縮小部の初期化設定処理が各々余裕を持って行い得て、ノイズ除去部や拡大縮小部の動作周波数を低く設定できるので、それ等のノイズ除去部や拡大縮小部の回路構成を簡易にできる。
また、本発明によれば、拡大縮小部において1ライン分の映像信号の拡大又は縮小処理を水平同期信号に基づいて行いつつ、その拡大又は縮小処理を行った水平同期信号のサイクルと同一サイクルでその拡大又は縮小処理が行われた1ライン分の映像信号をテレビ等の映像表示器に出力したので、従来のように拡大又は縮小処理した映像信号を格納するためのフィールドメモリを不要にできる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る映像信号処理装置を示すブロック構成図である。
同図に示した本実施形態の映像信号処理装置は、MPEG等で圧縮されたビデオビットストリームを復号化し、その復号化した映像信号のノイズ成分を除去すると共に、その映像信号を拡大又は縮小処理する装置である。
本映像信号処理装置は、ビデオデコード部101と、デコードバッファ102と、NR部(ノイズ除去部)103と、NRバッファ104と、拡大縮小部105と、フィルタバッファ106と、表示部107と、制御部108とを備えている。
前記ビデオデコード部101は、ビデオビットストリームを復号化し、その復号化した映像信号をデコードバッファ102へ退避する。前記デコードバッファ102は、ビデオデコード部101で復号化された映像信号を一時退避するバッファである。一時退避された映像信号は、垂直同期信号(図示せず)に同期して、NR部103へ出力される。
前記NR部103は、前記デコードバッファ102に退避された映像信号SIG103を取得すると共に、水平同期信号を受け、前記受けた映像信号のノイズ成分を前記水平同期信号に同期して映像信号の1ラインづつ順次除去処理し、そのノイズ除去された映像信号SIG104をNRバッファ104へ出力する。NR部103がノイズ除去後の映像信号SIG104をNRバッファ104内のどのメモリアドレスに出力するかを特定するために、NR部103は、制御部108からメモリアドレスSIG109を取得して、そのメモリアドレスにノイズ成分除去後の映像信号を出力して、退避させる(詳細は後述)。尚、NR部103は、既述したように、ビデオビットストリームを復号化した映像信号に代えて、アナログTV、DVDプレーヤ、又はネットワークなどからデジタル映像信号が入力される非圧縮のデジタル映像信号を入力して、その入力した映像信号又はデジタル映像信号のノイズ成分を除去処理しても良いのは勿論である。
前記NRバッファ104は、NR部103で映像信号のノイズ成分を除去した映像信号を一時退避するバッファであって、その一時退避された映像信号は、その後、拡大縮小部105へ出力される。具体的に、NRバッファ104は、水平同期信号に同期して、前記NR部103で処理された1ライン分の映像データを退避し、その前の水平同期信号で処理された1ラインのデータを拡大縮小部105へ出力する。
ここで、前記NRバッファ104は、図2に示したように、5個のラインメモリ104a〜104eにより構成される。各ラインメモリ104a〜104eは、NR部103からのノイズ除去後の映像信号の1ライン分を退避する。尚、NRバッファ104を構成するラインメモリの個数は、本実施形態では5個であるが、本発明はこれに限定されず、少なくとも3個あれば良い。
拡大縮小部105は、前記NRバッファ104で退避された映像信号の数ライン分SIG105を取得すると共に、水平同期信号を受け、この水平同期信号に同期して、前記取得した映像信号に基づいて映像信号を垂直方向及び水平方向に拡大又は縮小処理し、その処理後の映像信号SIG106をフィルタバッファ106へ出力する。拡大縮小部105は、NRバッファ104から何れのラインの映像信号SIG105を入力するかを特定するために、制御部108からNRバッファ104のメモリアドレスSIG110を取得して、その取得したメモリアドレスに退避された映像信号を取り込む。
フィルタバッファ106は、前記拡大縮小部105で映像信号の垂直方向及び水平方向に拡大又は縮小した映像信号を一時退避するバッファであって、その一時退避された映像信号は表示部107へ出力される。具体的に、このフィルタバッファ106は、拡大縮小部105で処理された1画面分の映像信号を退避し、次の垂直同期信号において、前記退避された1画面分の映像信号は、水平同期信号に同期して表示部107へ順次出力される。
表示部107は、前記フィルタバッファ106で一時退避された映像信号を、次の垂直同期信号において、水平同期信号に同期して映像信号を1ラインづつ取得して、テレビTV等への映像表示器に出力する。
そして、前記制御部108は、水平同期信号を受け、この水平同期信号に基づいて、前記NR部103でノイズ成分が除去された1ライン分の映像信号を、NRバッファ104内の何れのラインメモリ104a〜104eに退避するかを指示するためのNRバッファラインアドレスSIG109をNR部103に指示すると共に、前記NRバッファ104に退避された5ライン分の映像信号のうち、何れのラインの映像信号を拡大縮小部105に取り込むかを指示するためのNRバッファラインアドレスSIG110を拡大縮小部105に指示する。以下、この制御部108の内部構成を図3に基づいて説明する。
図3に示すように、制御部108は、前記NRバッファ104内の5個のラインメモリ104a〜104eと同数の5個のNRラインバッファアドレス保持部1〜5(202〜206)と、バッファ管理制御部208と、入力切替部201と、出力切替部207とを有している。
前記NRラインバッファアドレス保持部1202は、NRバッファ104の1つ目のラインメモリ104aの開始アドレスを保持する。NRラインバッファアドレス保持部2203は、NRバッファ104の2つ目のラインメモリ104bの開始アドレスを保持する。同様に、NRラインバッファアドレス保持部3204は、NRバッファ104の3つ目のラインメモリ104cの開始アドレスを、NRラインバッファアドレス保持部4205は4つ目のラインメモリ104dの開始アドレスを、NRラインバッファアドレス保持部5206は5つ目のラインメモリ104eの開始アドレスを保持する。
図3に示した制御部108の構成は、NR部103からのノイズ除去後の1ライン分の映像信号を退避する1つのラインメモリを特定するために1つのNRラインバッファアドレス保持部を対応させ、一方、拡大縮小部105での垂直方向の拡大又は縮小処理を垂直方向の4画素を用いて1画素の映像信号を出力するために、残りの4つラインメモリを特定するために残る4つのNRラインバッファアドレス保持部を対応させている。尚、拡大縮小部105での処理について、垂直方向の拡大又は縮小処理を垂直方向に2画素のみ用いて処理する場合には、そのためのNRバッファ104内のラインメモリの個数及び制御部108内のNRラインバッファアドレス保持部の個数は、各々、2個となる。
更に、図3の制御部108において、入力切替部201は、バッファ管理制御部208からの指示信号SIG221を受けて、前記5個のNRラインバッファアドレス保持部1202〜206に各々保持されている開始アドレスSIG202〜SIG206のうち、前記信号信号SIG221に従った1つの開始アドレスを選択して、指示信号SIG201としてNR部103に指示、出力する。
また、出力切替部207は、バッファ管理制御部208からの指示信号SIG222を受けて、前記5個のNRラインバッファアドレス保持部1202〜206に各々保持されている開始アドレスSIG207〜SIG211のうち、前記指示信号SIG222に従った4つの開始アドレスを選択して、指示信号SIG212〜SIG215として拡大縮小部105に指示、出力する。
加えて、バッファ管理制御部208は、前記デコードバッファ102から映像信号がNR部103へ入力された際に、入力切替部201に対し指示信号SIG221を出力すると共に、出力切替部207に対し指示信号SIG222を出力する。入力切替部201への指示信号SIG221は、NR部103がノイズ除去した1ライン分の映像信号を、NRバッファ104内の5個のラインメモリ104a〜104eのうち何れに退避するか指示する。また、出力切替部207への指示信号SIG222は、前記入力切替部201への指示信号SIG221が指示するアドレスのラインメモリを除く他の4個のラインメモリのアドレスを選択するよう指示する。従って、入力切替部201への指示信号SIG221と出力切替部207への指示信号SIG222とは、相互に、重なるアドレスを指示することはない。
前記制御部108内のバッファ管理制御部208は、前記NRバッファ104内の5個のラインメモリ104a〜104eと、制御部108内の5個のNRラインバッファアドレス保持部202〜206とを、各々、リングバッファとして管理するよう制御する。すなわち、バッファ管理制御部208は、NR部103から映像信号の1ライン分が出力される毎に、NRバッファ104内の5個のラインメモリ104a〜104eが順番にその1ライン分の映像信号を保持して、その5個のラインメモリ間で映像信号の1ライン分の保持を巡回させるように制御する。従って、バッファ管理制御部208は、前記5個のNRラインバッファアドレス保持部202〜206を順番に選択するように入力切替部201を制御する。以下、この制御の様子を具体的に説明する。
例えば、M番目(Mは任意の整数)の水平同期信号では、NR部103に対してNライン目のNRラインバッファアドレス保持部1202を指示すると、拡大縮小部105に対しては、N−4ライン目をNRラインバッファアドレス保持部2203と指示し、N−3ライン目をNRラインバッファアドレス保持部3204と指示し、N−2ライン目をNRラインバッファアドレス保持部4205と指示し、N−1ライン目をNRラインバッファアドレス保持部5206と指示する。
次に、M+1番目の水平同期信号では、NR部103に対してN+1ライン目のNRラインバッファアドレス保持部2203を指示すると、拡大縮小部105に対しては、N−3ライン目をNRラインバッファアドレス保持部3204と指示し、N−2ライン目をNRラインバッファアドレス保持部4205と指示し、N−1ライン目をNRラインバッファアドレス保持部5206と指示し、Nライン目をNRラインバッファアドレス保持部1202と指示する。
更に、次のM+2番目の水平同期信号では、NR部103に対してN+2ライン目のNRラインバッファアドレス保持部3204を指示すると、拡大縮小部105に対しては、N−2ライン目をNRラインバッファアドレス保持部4205と指示し、N−1ライン目をNRラインバッファアドレス保持部5206と指示し、Nライン目をNRラインバッファアドレス保持部1202と指示し、N+1ライン目をNRラインバッファアドレス保持部2203と指示する。このように、NRラインバッファアドレス保持部202〜206をリングバッファとして管理する。
次に、図1に示した映像信号処理装置の要部の動作の一例を説明する。図4は、本実施形態の映像信号処理装置における各部の動作の一例を示すタイミングチャートである。
図4に示すタイミングチャートでは、映像信号の処理の対象を例えば“N 1st Field”のように表記している。以下では、各処理の表記において、“N”、“N+1”等は処理対象のフレーム番号を示している(Nは整数)。また、“1st Field”又は“2nd Field”は、それぞれ第1フィールド、第2フィールドについての処理であることを示している。尚、図4に示すタイミングチャートにおいて、1フィールドの期間、すなわち垂直同期期間は1/60秒である。
図4に示すように、本実施形態の映像信号処理装置では、ビデオデコード部101が、垂直同期信号に同期して、N番目のビデオビットストリーム301の復号化を第1フィールドから処理を開始する。
次に、NR部103は、前記N番目のビデオビットストリームの復号化を開始した期間の2つ後の垂直同期信号の垂直アクティブ期間に同期して、第1フィールド312及び第2フィールド314のノイズ成分を除去し、そのノイズ除去後の映像信号を出力する。拡大縮小部105は、前記NR部103と同一の垂直同期信号の垂直アクティブ期間に同期して、N番目のノイズ成分を除去した映像信号である第1フィールド322及び第2フィールド324を順次垂直方向及び水平方向に拡大又は縮小処理し、その処理後の映像信号を出力する。
前記NR部103でのノイズ除去処理及び拡大縮小部105での拡大縮小処理の1垂直同期信号内での詳細動作を図5に基づいて説明する。すなわち、図5において、NR部103は、水平同期信号の1サイクル毎に第1ライン目から第2、第3ラインと順次映像信号の1ライン分についてノイズ除去処理を行う。このノイズ除去処理は次の水平同期信号までの間に完了し、早期に終了する場合もある。一方、拡大縮小部105は、前記NR部103が任意のMライン目の映像信号をノイズ除去処理した次の水平同期信号でそのMライン目の映像信号の拡大又は縮小処理を行う。即ち、NR部103と拡大縮小部105とは、パイプライン処理を行う。
このように、1垂直同期信号毎に1フィールド分の映像信号のノイズ除去及び拡大縮小処理が行われると、図4に示すように、表示部107は、N番目のフィールド322、324の垂直方向及び水平方向の拡大又は縮小処理を開始した期間の次の垂直同期信号に同期して、N番目の垂直方向及び水平方向に拡大又は縮小処理した映像信号である第1フィールド331と第2フィールド332とを順次出力する。
尚、NR部103の第1フィールドの処理についてのNR初期化設定処理311については、N番目のビデオビットストリームの復号化を開始した期間の2つ次の垂直同期信号の垂直ブランキング期間に同期して開始され、そのNR初期化設定処理後にNR処理312が開始される。また、その第2フィールドの処理については、そのNR初期化設定処理313が、N番目のビデオビットストリームの復号化を開始した期間の3つ次の垂直同期信号の垂直ブランキング期間に同期して開始され、そのNR初期化設定処理後にNR処理314が開始される。
また、拡大縮小部105での第1フィールドの処理についての拡大縮小初期化設定処理321については、NR部103によるN番目の第1フィールドのノイズ除去処理312を開始した垂直同期信号と同一の垂直同期信号の垂直ブランキング期間に同期して開始され、その拡大縮小初期化設定処理の後に拡大縮小処理322が開始される。また、拡大縮小部105での第2フィールドの処理については、その拡大縮小初期化処理323が、NR部103によるN番目の第2フィールドのノイズ除去処理314が開始した垂直同期信号と同一の垂直同期信号の垂直ブランキング期間に同期して開始され、その拡大縮小初期化設定処理後に拡大縮小処理324が開始される。
ここで、例えばN+1 1st Field316、及びN+1 2nd Field318以降のノイズ除去処理が不要な状況となって、NR部103が停止した場合(図4には、これ等のField 316、318のノイズ除去処理の停止状態を破線で示している)においては、拡大縮小部105の拡大縮小処理及び表示部107での出力処理のタイミングは、NR部103が動作している場合の垂直同期信号と同一タイミングであって、何ら異なることがない。従って、NR部103が停止する場合に備えてデコードバッファ102からの映像信号を一旦コピーするハードウェアを追加したり、テレビなどでの映像信号の表示を1画面分遅らせるためのハードウェアを追加する構成が不要であり、常にテレビなどの映像表示器での映像表示は正常の映像表示を確保できる。
しかも、本実施形態では、制御部108によりNR部103と拡大縮小部105とを制御して、NR部103での1ライン分の映像信号のノイズ除去及びその映像信号のNRバッファ104への退避処理と、拡大縮小部105による映像信号の拡大又は縮小処理とを衝突することなく並列処理するので、NRバッファ104を5個のラインメモリ104a〜104eのみで構成することができる。従って、従来のようにNRバッファをフィールドメモリで構成する場合に比して、NRバッファの構成を簡易且つ小規模にできる。
尚、本実施形態の映像信号処理装置に含まれる各部の動作は、ソフトウェアによって中央演算装置(CPU)を動作させることによっても、実現可能である。
(実施の形態2)
図6は、本発明の第2の実施形態に係る映像信号処理装置を示すブロック構成図である。
同図に示す映像信号処理装置は、ビデオデコード部401と、デコードバッファ402と、NR部404と、NRバッファ405と、拡大縮小部406と、フィルタバッファ407と、表示部408と、制御部409とを備えている。これ等の構成については、前記第1の実施形態で説明下図1と同一であるので、その詳細な説明は省略する。
本実施形態では、特に、NR・拡大縮小初期化設定部(初期化設定部)403が配置されている点に特徴を有する。前記NR・拡大縮小初期化設定部403は、NR部404に対して、ノイズ成分除去のための初期化設定信号(ノイズ除去パラメータ)SIG404を指示すると共に、拡大縮小部406に対して、垂直方向及び水平方向の拡大又は縮小のための初期化設定信号(フィルタパラメータ)SIG412を指示する。
前記NR・拡大縮小初期化設定部403の内部構成を図7に示す。同図に示すように、NR・拡大縮小初期化設定部403は、初期化切替部SIG503と、NR初期化設定処理回路501と、拡大縮小初期化設定処理回路502とを有している。
前記初期化切替部SIG503は、NR初期化設定処理回路501と、拡大縮小初期化設定処理回路502とを切替える。この初期化切替部SIG503は、図6に示したデコードバッファ402に退避された復号後の映像信号(又はビデオデコード部401で復号された映像信号)を受け、この受けた映像信号の頭部に含まれるシーケンスヘッダ情報SH及びピクチャヘッダ情報PHをNR初期化設定処理回路501と拡大縮小初期化設定処理回路502とに送る。初期化切替部SIG503は、当初はNR初期化設定処理回路501側に切り替わり、そのNR初期化設定処理が完了した後に、拡大縮小初期化設定処理回路502側に切替わる。
前記NR初期化設定処理501は、受けた情報に基づいて、NR部404で必要となる映像信号のノイズ成分を除去するためのノイズ除去パラメータを作成し、これを信号SIG506としてNR部404へ指示する。また、拡大縮小初期化設定処理502は、受けた情報に基づいて、拡大縮小部406で必要となる映像信号の垂直方向及び水平方向の拡大又は縮小処理のためのフィルタパラメータを作成し、これを信号SIG507として拡大縮小部406へ指示する。
前記NR・拡大縮小初期化設定部403は、図8に示すように、ビデオデコード部401でのデコード処理が開始した次の垂直同期信号において(換言すると、NR部404及び拡大縮小部406での処理を行う垂直同期信号の1つ前の垂直同期信号において)、初期化信号の作成及び指示を行う。更に、NR初期化設定処理回路501での処理は、垂直同期信号の前半分の時間(即ち、1/120秒)までに完了し、その後半分の時間(1/120秒)で拡大縮小初期化設定処理回路502での処理を行う。
次に、本実施形態の映像信号処理装置の要部の動作の一例を図8に示したタイミングチャートに基づいて説明する。
同図において、ビデオデコード部401は、垂直同期信号に同期して、N番目のビデオビットストリーム601の復号化を第1フィールドから開始する。次に、NR・拡大縮小初期化設定部403は、前記N番目のビデオビットストリームの復号化を開始した期間の次の垂直同期信号に同期して、第1フィールド611と第2フィールド612とのN番目のビデオビットストリームに対するノイズ除去パラメータを作成してNR部404に指示し、その後、このN番目のビデオビットストリームに対する垂直方向及び水平方向の拡大縮小処理のためのフィルタパラメータを作成して拡大縮小部406に指示する。
NR部404は、前記N番目のビデオビットストリームの復号化を開始した期間の2つ次の垂直同期信号に同期して、前記指示されたノイズ除去パラメータに基づいて、第1フィールド621と第2フィールド622のノイズ成分を除去する。拡大縮小部406は、前記NR部404と同一の垂直同期信号に同期して、前記指示されたフィルタパラメータに基づいて、N番目のノイズ成分を除去した映像信号である第1フィールド631及び第2フィールド632を垂直方向及び水平方向の拡大縮小処理する。
次に、表示部408は、前記N番目の垂直方向及び水平方向の拡大縮小処理を開始した期間の次の垂直同期信号に同期して、N番目の垂直方向及び水平方向の拡大縮小処理した映像信号である第1フィールド641と第2フィールド642とを出力する。
ここに、本実施形態では、NR・拡大縮小初期化設定処理部403が、NR部404に対するノイズ除去パラメータの作成及び指示と、拡大縮小部406に対するフィルタパラメータの作成及び指示を、実際のノイズ除去処理や拡大縮小処理の1つ前の垂直同期信号で(1/60秒の時間で)行うので、従来のようにこれ等の作成及び指示を垂直同期信号の垂直ブランキング期間という短時間で行う場合に比して、NR・拡大縮小初期化設定処理部403の動作周波数を低くすることができる。更に、NR部404及び拡大縮小部406も垂直同期信号から次の垂直同期信号までの時間(1/60秒の時間)で処理できるので、これ等のNR部404及び拡大縮小部406の動作周波数をも低くでき、それ等の回路規模を削減できる。
尚、本実施形態においても、NR・拡大縮小初期化設定部403の動作は、ソフトウェアによって中央演算装置(CPU)を動作させることによっても実現可能である。
また、本実施形態では、最初にノイズ除去パラメータを作成し、その後にフィルタパラメータを作成したが、逆に、最初にフィルタパラメータを作成し、その後にノイズ除去パラメータを作成しても良いのは勿論である。
(実施の形態3)
続いて、本発明の第3の実施形態に係る映像信号処理装置を図9に基づいて説明する。
図9に示した映像信号処理装置は、ビデオデコード部801と、デコードバッファ802と、NR部803と、NRバッファ804と、拡大縮小部805と、表示部806と、制御部807とを備えている。これ等の構成については、前記第1の実施形態で説明した図1と同一であるので、その詳細な説明は省略する。
本実施形態の特徴点は、図1や図6に示したフィルタバッファ106、407を削除した構成にある。
すなわち、本実施形態では、図11に示す1垂直同期信号内において、NR部803が水平同期信号に同期して映像信号を1ラインづつ第1ラインから第Nラインまで順次ノイズ除去処理を行うと共に、拡大縮小部805が、前記NR部803のノイズ除去処理よりも1水平同期信号遅れて映像信号を1ラインづつ第1ラインから第Nラインまで順次拡大又は縮小処理することは、前記第1の実施形態と同様であるが、表示部806は、前記拡大縮小部805で処理された各ラインの映像信号を、その拡大又は縮小処理された水平同期信号と同一の水平同期信号で、テレビなどの映像表示器に出力する。従って、拡大縮小部805と表示部806とは、同期し且つ同一水平同期信号(の同一サイクル)で並列に処理動作する。
従って、表示部806は、前述のように拡大縮小部805の処理している映像信号のラインと同期して、そのラインの映像信号をテレビなどの映像表示器に出力し、その結果、図10のタイミングチャートに示すように、表示部806は拡大縮小部805と同期して、拡大縮小部805が各垂直同期信号で順次N番目、N+1番目…のフィールド922、924、926、928の拡大又は縮小処理を行うと、その各垂直同期信号と同一の垂直同期信号の期間で、順次N番目、N+1番目…のフィールド931〜934を出力する。
このように、拡大縮小部805が、水平同期信号に同期して映像信号を1ラインづつ拡大又は縮小処理するのに合わせて、表示部806が、その水平同期信号に同期して映像信号を1ラインづつ順次テレビなどに出力するので、テレビなどの映像表示器での映像表示は正常の映像表示となる。
従って、本実施形態では、拡大縮小部805からの拡大又は縮小された映像信号を格納するフィルタバッファ(フィールドメモリ)(図12の従来例に示したフィルタバッファ11A6)を配置する必要がない。しかも、本実施形態では、図10から判るように、ビデオデコード部801での映像信号のデコードの開始から表示部806での映像信号の処理までの期間は2垂直同期信号分であるのに対し、図15に示した従来例では、同図から判るように、4垂直同期信号分であるので、本実施形態では、前記従来例と比較して、2垂直同期信号分だけ早期に映像表示を行うことができる。その結果、映像信号に通常付随する音声信号についても、その音声信号のデコード後は2垂直同期信号分のみを格納すれば良く、音声信号の格納用バッファの容量を半減できる。
以上説明したように、本発明は、ノイズ除去された映像信号を格納するNRバッファを数個のラインメモリで構成できて、ノイズ除去部での処理と拡大縮小部での処理とを並列に実行できるので、デジタルテレビ、DVD等のノイズ除去処理や、テレビの出力信号の処理などの映像信号処理装置等として有用である。
本発明の第1の実施形態に係る映像信号処理装置を示すブロック図である。 同映像信号処理装置に備えるNRバッファの内部構成を示す図である。 同映像信号処理装置に備える制御部の内部構成を示すブロック図である。 本発明の映像信号処理装置の要部の動作の一例を示すタイミングチャート図である。 同映像信号処理装置に備えるNR部及び拡大縮小部の水平同期信号に対する動作の一例を示すタイミングチャート図である。 本発明の第2の実施形態に係る映像信号処理装置を示すブロック図である。 同映像信号処理装置に備えるNR・拡大縮小初期化設定部の内部構成を示すブロック図である。 同映像信号処理装置の要部の動作の一例を示すタイミングチャート図である。 本発明の第3の実施形態に係る映像信号処理装置を示すブロック図である。 同映像信号処理装置の要部の動作の一例を示すタイミングチャート図である。 同映像信号処理装置のに備えるNR部、拡大縮小部及び表示部の水平同期信号に対する動作の一例を示すタイミングチャート図である。 従来の映像信号処理装置を示すブロック図である。 同従来の映像信号処理装置に備えるNR部の内部構成を示す図である。 同従来の映像信号処理装置に備える拡大縮小部の内部構成を示す図である。 同従来の映像信号処理装置の動作を示すタイミングチャート図である。
符号の説明
101、401、801 ビデオデコード部
102、402、802 デコードバッファ
103、404、803 NR部(ノイズ除去部)
104、405、804 NRバッファ
104a〜104e ラインメモリ
105、406、805 拡大縮小部
106、407 フィルタバッファ
107、408、806 表示部
108、409、807 制御部
403 NR・拡大縮小初期化設定部
201 入力切替部
202〜206 NRラインバッファアドレス保持部
207 出力切替部
208 バッファ管理制御部
403 NR・拡大縮小初期化設定部(初期化設定部)
501 ノイズ除去初期化設定処理回路
502 拡大縮小初期化設定処理回路

Claims (10)

  1. 映像信号のノイズ成分を除去するノイズ除去部と、
    前記ノイズ除去部によりノイズ成分が除去された映像信号を格納し且つ複数個のラインメモリで構成されたNRバッファと、
    前記NRバッファからの映像信号を垂直方向及び水平方向に拡大又は縮小処理する拡大縮小部と、
    前記ノイズ除去部及び拡大縮小部を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記ノイズ除去された映像信号の1ライン分を前記ノイズ除去部から前記NRバッファの任意の1つのラインメモリに出力させながら、前記ノイズ除去部から映像信号の1ライン分が入力されているラインメモリを除く前記NRバッファの複数のラインメモリに格納された複数ラインの映像信号を前記NRバッファから前記拡大縮小部に入力させるように、前記ノイズ除去部及び前記拡大縮小部を制御し、
    前記ノイズ除去部は、水平同期信号に同期して、前記映像信号の1ライン分のノイズ成分を除去し、
    前記拡大縮小部は、前記水平同期信号に同期して、前記ノイズ除去部が前記1ライン分の映像信号のノイズ成分を除去処理する水平同期信号の次の水平同期信号で、前記1ライン分の映像信号を垂直方向及び水平方向に拡大又は縮小処理する
    ことを特徴とする映像信号処理装置。
  2. 前記請求項1記載の映像信号処理装置において、
    前記映像信号のノイズ成分を除去するための初期値を前記ノイズ除去部に指示すると共に、前記映像信号を垂直方向及び水平方向に拡大又は縮小するための初期値を前記拡大縮小部に指示する初期化設定部を備えた
    ことを特徴とする映像信号処理装置。
  3. 前記請求項2記載の映像信号処理装置において、
    前記初期化設定部は、
    前記ノイズ成分を除去するノイズ除去パラメータを前記ノイズ除去部に指示するノイズ除去初期化設定処理回路と、
    映像信号を指定拡大率で拡大するフィルタパラメータを前記拡大縮小部に指示する拡大縮小初期化設定処理回路とを備えた
    ことを特徴とする映像信号処理装置。
  4. 前記請求項2記載の映像信号処理装置において、
    前記拡大縮小初期化設定処理回路は、
    前記ノイズ除去初期化設定処理回路が指示処理を終了した後に指示処理を開始し、且つ、前記ノイズ除去部が映像信号の所定の1ライン分のノイズ除去処理を垂直同期信号に同期して開始する1つ前の垂直同期信号又は1/60秒前に、前記所定の1ラインを含む複数のライン分を用いて映像信号を拡大又は縮小するための初期値の指示処理を開始する
    ことを特徴とする映像信号処理装置。
  5. 前記請求項2記載の映像信号処理装置において、
    前記ノイズ除去初期化設定処理回路は、
    前記拡大縮小初期化設定処理回路が指示処理を終了した後に指示処理を開始し、且つ、前記ノイズ除去部が映像信号の所定の1ライン分のノイズ除去処理を垂直同期信号に同期して開始する1つ前の垂直同期信号又は1/60秒前に、前記所定の1ライン分についてノイズ成分を除去するための初期値の指示処理を開始する
    ことを特徴とする映像信号処理装置。
  6. 前記請求項1記載の映像信号処理装置において、
    前記拡大縮小部の後段に配置され、前記拡大縮小部によって拡大又は縮小処理された映像信号を、前記映像信号に同期して出力する表示部を備えた
    ことを特徴とする映像信号処理装置。
  7. 請求項6に記載の映像信号処理装置において、
    前記表示部は、
    前記拡大縮小部が映像信号の1ライン分の拡大又は縮小処理をした所定の水平同期信号と同一の水平同期信号において、前記1ライン分の映像信号を映像表示器に出力する
    ことを特徴とする映像信号処理装置。
  8. 前記請求項1に記載の映像信号処理装置において、
    前記ノイズ除去部は、
    1/60秒又は1/60秒のN倍(Nは2以上の整数)の時間以上の間、ノイズ成分の除去処理を停止する
    ことを特徴とする映像信号処理装置。
  9. 前記請求項1に記載の映像信号処理装置において、
    前記ノイズ除去部は、
    前記拡大縮小部で拡大又は縮小処理する映像信号の各ライン分について、ノイズ成分の除去処理を行わない
    ことを特徴とする映像信号処理装置。
  10. 前記請求項1に記載の映像信号処理装置において、
    符号化されたビデオビットストリームを復号化した映像信号又は非圧縮のデジタル映像信号を保持するデコードバッファを備え、
    前記ノイズ除去部は、
    前記デコードバッファで保持された前記ビデオビットストリームを復号化した映像信号又は前記非圧縮のデジタル映像信号のノイズ成分を除去する
    ことを特徴とする映像信号処理装置。
JP2006540848A 2004-10-14 2005-09-01 映像信号処理装置 Expired - Fee Related JP3991064B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004300515 2004-10-14
JP2004300515 2004-10-14
PCT/JP2005/015984 WO2006040883A1 (ja) 2004-10-14 2005-09-01 映像信号処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP3991064B2 true JP3991064B2 (ja) 2007-10-17
JPWO2006040883A1 JPWO2006040883A1 (ja) 2008-05-15

Family

ID=36148185

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006540848A Expired - Fee Related JP3991064B2 (ja) 2004-10-14 2005-09-01 映像信号処理装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20080192146A1 (ja)
EP (1) EP1679882A4 (ja)
JP (1) JP3991064B2 (ja)
CN (1) CN1860778B (ja)
WO (1) WO2006040883A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011114633A1 (ja) * 2010-03-18 2011-09-22 パナソニック株式会社 映像信号処理装置及び映像信号処理方法

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8264610B2 (en) 2006-04-18 2012-09-11 Marvell World Trade Ltd. Shared memory multi video channel display apparatus and methods
US8218091B2 (en) 2006-04-18 2012-07-10 Marvell World Trade Ltd. Shared memory multi video channel display apparatus and methods
US8284322B2 (en) * 2006-04-18 2012-10-09 Marvell World Trade Ltd. Shared memory multi video channel display apparatus and methods
JP2007335956A (ja) * 2006-06-12 2007-12-27 Mitsubishi Electric Corp デジタルテレビ
KR101556931B1 (ko) * 2009-02-24 2015-10-02 삼성전자주식회사 영상 데이터 처리 장치 및 방법
CN116456144B (zh) * 2023-06-14 2023-09-26 合肥六角形半导体有限公司 一种无帧缓存视频流处置输出装置和方法

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0588181B1 (en) * 1992-09-14 2000-11-15 THOMSON multimedia Method and apparatus for noise reduction
JPH07177393A (ja) * 1993-12-21 1995-07-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 雑音除去装置
EP0660595B1 (en) * 1993-12-20 2000-03-15 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. A noise reducer
US6002447A (en) * 1996-03-07 1999-12-14 Thomson Consumer Electronics, Inc. Video signal processing apparatus
US6239847B1 (en) * 1997-12-15 2001-05-29 Netergy Networks, Inc. Two pass multi-dimensional data scaling arrangement and method thereof
JPH11275447A (ja) * 1998-03-20 1999-10-08 Nikon Corp 撮像装置
US6501480B1 (en) * 1998-11-09 2002-12-31 Broadcom Corporation Graphics accelerator
JP3338002B2 (ja) * 1999-05-27 2002-10-28 松下電器産業株式会社 画像メモリ機能付き映像装置
JP2000358193A (ja) * 1999-06-15 2000-12-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 画像メモリ機能付き映像装置
US6836289B2 (en) * 1999-12-20 2004-12-28 Texas Instruments Incorporated Digital still camera architecture with red and blue interpolation using green as weighting factors
EP1160759A3 (en) * 2000-05-31 2008-11-26 Panasonic Corporation Image output device and image output control method
JP3718832B2 (ja) * 2000-05-31 2005-11-24 松下電器産業株式会社 画像出力装置及び画像出力制御方法
US6980598B2 (en) * 2002-02-22 2005-12-27 International Business Machines Corporation Programmable vertical filter for video encoding
US6996186B2 (en) * 2002-02-22 2006-02-07 International Business Machines Corporation Programmable horizontal filter with noise reduction and image scaling for video encoding system
US7782398B2 (en) * 2002-09-04 2010-08-24 Chan Thomas M Display processor integrated circuit with on-chip programmable logic for implementing custom enhancement functions
JP4035408B2 (ja) * 2002-09-10 2008-01-23 キヤノン株式会社 解像度変換装置及び方法及び情報処理装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011114633A1 (ja) * 2010-03-18 2011-09-22 パナソニック株式会社 映像信号処理装置及び映像信号処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP1679882A1 (en) 2006-07-12
EP1679882A4 (en) 2008-07-09
WO2006040883A1 (ja) 2006-04-20
JPWO2006040883A1 (ja) 2008-05-15
US20080192146A1 (en) 2008-08-14
CN1860778B (zh) 2010-10-13
CN1860778A (zh) 2006-11-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3991064B2 (ja) 映像信号処理装置
JP4320658B2 (ja) 撮像装置、制御方法、並びにプログラム
JP5317825B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP5460405B2 (ja) 画像表示装置およびその制御方法
JP4411310B2 (ja) 情報処理装置およびプログラム
JP2008252701A (ja) 映像信号処理装置、映像表示装置および映像信号処理方法
JP2011097245A (ja) 受信装置、受信方法、プログラム、および受信システム
JP5121978B2 (ja) 画像処理装置及びその制御方法
KR20010022788A (ko) 영상표시장치 및 프로그램 기록매체
US20080136966A1 (en) Frame Synchronizer, Synchronization Method of Frame Synchronizer, Image Processing Apparatus, and Frame Synchronization Program
JP4723427B2 (ja) 画像処理回路および画像処理システムならびに画像処理方法
JP4323776B2 (ja) マルチチャンネル映像処理装置及びその方法
JP2006098935A (ja) ビデオ・グラフィックス表示装置
JP4300410B2 (ja) 信号処理装置、信号処理方法および画像表示装置
JP2014216668A (ja) 撮像装置
JP5328549B2 (ja) 画像処理装置及びその制御方法
WO2023017577A1 (ja) 映像信号を合成する装置、方法及びプログラム
JP2007288559A (ja) 再生方法および再生装置
JP2007094391A (ja) 動画像表示装置
JP2003189261A (ja) 映像信号表示処理装置
JP2008118237A (ja) 映像編集装置
JP3436043B2 (ja) 信号処理装置
JPH11341356A (ja) 画像復号装置
JP3322099B2 (ja) 圧縮伸張処理回路
JP2006109130A (ja) 画像データの記憶方法

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070626

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070723

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100727

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110727

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110727

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120727

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120727

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130727

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees