JP3989710B2 - 離脱防止内蔵受口構造、離脱防止リングおよび拡径用治具 - Google Patents

離脱防止内蔵受口構造、離脱防止リングおよび拡径用治具 Download PDF

Info

Publication number
JP3989710B2
JP3989710B2 JP2001327481A JP2001327481A JP3989710B2 JP 3989710 B2 JP3989710 B2 JP 3989710B2 JP 2001327481 A JP2001327481 A JP 2001327481A JP 2001327481 A JP2001327481 A JP 2001327481A JP 3989710 B2 JP3989710 B2 JP 3989710B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ring
diameter
receiving port
opening
gap
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2001327481A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003130265A (ja
Inventor
晃一郎 梯
宏昭 坂本
晃 中村
友昭 井内
良一郎 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota CI Co Ltd
Original Assignee
Kubota CI Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota CI Co Ltd filed Critical Kubota CI Co Ltd
Priority to JP2001327481A priority Critical patent/JP3989710B2/ja
Publication of JP2003130265A publication Critical patent/JP2003130265A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3989710B2 publication Critical patent/JP3989710B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Joints With Sleeves (AREA)

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は離脱防止内蔵受口構造,離脱防止リングおよび拡径用治具に関し、特にたとえば受口と差口との接合構造に適用される離脱防止内蔵受口構造、この離脱防止内蔵受口構造に使用される離脱防止リング、およびこの離脱防止リングを拡径するための拡径用治具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、合成樹脂製のパイプどうしの接合構造に適用される離脱防止内蔵受口6として、図14および図15に示すものがある。図14に示す離脱防止内蔵受口1によると、パイプ2の差口2aが受口1から抜ける方向に力が働いたときに、離脱防止リング3がリングハウジング4のテーパ面に当接して縮径され、そのリング3の内面に形成された歯3aが差口2aの外面に食い込む。これによって、差口2aが受口1から抜けないようにすることができる。この歯3aは、リング3の内周面の全体にわたって形成されている。この離脱防止リング3は、両端部が隙間を隔てて向いあうC字状リングである。ゴム輪5は、差口2aと受口1との接合部の水密性を保持するためのものである。
【0003】
この離脱防止内蔵受口1におけるゴム輪5の転び(装着位置の異常)の有無の検査は、受口1の周壁に形成された検査窓8からゴム輪5の転びを目で確かめることにより行う。転びとは、差口2aを受口1に接合した際にゴム輪5の位置がずれた状態にあることを言う。
【0004】
また、差口2aを受口1に接合した際にゴム輪5に転びが生じた場合には、ゴム輪5を修正するために、差口2aを受口1から抜き取って両者の接合をやり直す必要がある。この再施工の作業として、受口1の周壁に形成された拡径用窓(図示せず)からドライバー等の治具の先端を挿入して、離脱防止リング3の両端部の隙間3bを広げる。これにより、リング3が拡径して歯3aの、差口2aの外面に対する食い込みを外すことができるので、この状態で差口2aを受口1から抜き取ることができる。
【0005】
図15に示す離脱防止内蔵受口6は、図14に示す離脱防止内蔵受口1のゴム輪収容部7をリングハウジング4よりも拡径受口6の開口部側に形成したものであり、これ以外は、図14に示す離脱防止内蔵受口1と同等である。
【0006】
ゴム輪5の転び(装着位置)を検査するときは、細長い板状のチェックゲージ(図示せず)を差口2aと受口6との隙間6aに差し込み、チェックゲージの先端をゴム輪5の側面に押し当ててゴム輪5の転びを検査する。
【0007】
また、ゴム輪5の転びを修正するために再施工するときは、拡径用治具(図示せず)を使用して離脱防止リング3を拡径する。このように、拡径用治具を使用するのは、リング3がゴム輪5よりも奥にあるために、受口6のリング3と対応する位置に拡径用窓を形成すると、この拡径用窓からパイプ内の水が漏れるからである。再施工するときは、まず、複数の拡径用治具を差口2aと受口6との隙間6aであって、その隙間6aのうちの複数の箇所から差し込む。そして、この拡径用治具の先端を、ゴム輪5と差口2aとの接触部5aおよび隙間6bに通して、離脱防止リング3の内周面と差口2aの外周面との間に挿入する。この状態で差口2aを受口6から抜き取ることができる。この拡径用治具は、差口2aの外周面に沿う湾曲した形状の板状体である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
図14に示す離脱防止内蔵受口1では、受口1の周壁に検査窓および拡径用窓を形成する必要があるが、これら検査窓等を形成するための費用が嵩む。そして、受口1の材質として、たとえば塩化ビニル等を使用した場合は、強度の低下を招く場合があるために検査窓等を形成することができない場合がある。
【0009】
また、図15に示す離脱防止内蔵受口6では、再施工の際に、拡径用治具の先端を、離脱防止リング3の内周面と差口2aの外周面との接触部に挿入する必要があるが、ゴム輪5が邪魔になり、挿入が困難な作業となっている。
【0010】
それゆえに、この発明の主たる目的は、安価であって、ゴム輪の装着位置を簡単に検査することができ、しかも離脱防止リングを簡単に拡径させることができる離脱防止内蔵受口構造、この離脱防止内蔵受口構造に使用される離脱防止リング、およびこの離脱防止リングを拡径するための拡径用治具を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、拡径受口、拡径受口内に差口の外面との間に間隙を有して装着されるリングハウジング、拡径受口の内周面でリングハウジングの奥側に形成されるゴム輪収容部、ゴム輪収容部に装着されるゴム輪、およびリングハウジングに収容される離脱防止リングを備え、離脱防止リングの両端部の隙間とは別に、離脱防止リングの内面に1つ以上の凹部を形成し、拡径受口内に差口を差し込んだ際に凹部によって形成される離脱防止リングと差口外面との間隙や隙間の複数箇所からゴム輪の位置へ、ゴム輪の装着位置異常検査するためのチェックゲージを通すことができるようにした、離脱防止内蔵受口構造である。
請求項2記載の発明は、拡径受口、拡径受口内に差口の外面との間に間隙を有して装着されるリングハウジング、拡径受口の内周面でリングハウジングの奥側に形成されるゴム輪収容部、ゴム輪収容部に装着されるゴム輪、およびリングハウジングに収容される離脱防止リングを備え、離脱防止リングの両端部の隙間とは別に、離脱防止リングの内面に1つ以上の凹部を形成し、拡径受口内に差口を差し込んだ際に凹部によって形成される離脱防止リングと差口外面との間隙や隙間の複数箇所から離脱防止リングを拡径するための拡径用治具を嵌入し、離脱防止リングを拡径して、差口を引き抜くことができるようにした、離脱防止内蔵受口構造である。
【0012】
請求項3記載の発明は、拡径受口に差し込まれた差口の外面に食い込んで差口の拡径受口からの離脱を防止するための離脱防止リングにおいて、離脱防止リングの両端部の隙間とは別に、内面に1つ以上の凹部を形成し、凹部は、差口外面との間にゴム輪の装着位置異常をチェックするためのチェックゲージを通す間隙を形成するものであることを特徴とする、離脱防止リングである。
請求項4記載の発明は、拡径受口、拡径受口内に差口の外面との間に間隙を有して装着されるリングハウジング、拡径受口の内周面でリングハウジングの奥側に形成されるゴム輪収容部、ゴム輪収容部に装着されるゴム輪、およびリングハウジングに収容される離脱防止リングを備え、離脱防止リングの両端部の隙間とは別に、離脱防止リングの内面に1つ以上の凹部を形成した離脱防止内蔵受口構造において、拡径受口内に差口を差し込んだ際に凹部によって形成される離脱防止リングと差口外面との間隙や隙間の複数箇所からゴム輪の位置へチェックゲージを通すことで、ゴム輪の装着位置異常を検査するようにしたことを特徴とする、離脱防止内蔵受口構造のゴム輪位置異常の検査方法である。
請求項5記載の発明は、拡径受口、拡径受口内に差口の外面との間に間隙を有して装着されるリングハウジング、拡径受口の内周面でリングハウジングの奥側に形成されるゴム輪収容部、ゴム輪収容部に装着されるゴム輪、およびリングハウジングに収容される離脱防止リングを備え、離脱防止リングの両端部の隙間とは別に、離脱防止リングの内面に1つ以上の凹部を形成した離脱防止内蔵受口構造において、拡径受口内に差口を差し込んだ際に凹部によって形成される離脱防止リングと差口外面との間隙や隙間の複数箇所から拡径用治具を嵌入することで、離脱防止リングを拡径して、差口を抜き取るようにしたことを特徴とする、離脱防止内蔵受口構造の差口抜き取り方法である。
【0013】
請求項6記載の発明は、請求項5に記載の方法に使用するための拡径用治具であって、受口に差し込まれる差口の外径に沿う湾曲面を有し、湾曲面の先端に凹部に嵌まり合う突出部を形成した、拡径用治具である。
【0014】
【作用】
請求項1の発明の離脱防止内蔵受口構造によると、パイプの差口がこの離脱防止内蔵受口構造の拡径受口から抜ける方向に力が働いたときに、離脱防止リングによって差口が受口から抜けないようにすることができる。そして、ゴム輪によって、差口と受口との接合部の水密性を保持することができる。
【0015】
第1および第2の発明の離脱防止リングによると、内面に1つ以上の凹部が形成されているので、凹部の端部とリング内面との境界部が角部として形成される。このリングの内径は、差口の外径よりもわずかに小さいために角部から差口の外面に係合し始める。したがって、角部の数を増やすことによりリングの内面を差口の外面に確実に係合させることができる。
【0016】
そして、リングの内面に1つ以上の凹部が形成されているので、この凹部にチェックゲージを差し込み、チェックゲージの先端をゴム輪の側面に押し当ててゴム輪の装着位置異常(転びの有無)を検査することができる。
【0017】
第3の発明の拡径用治具は、離脱防止リングを拡径するためのものであり、リングを拡径することによって、一旦、受口に接合した差口をこの受口から抜き取ることができる。
【0018】
ここで、まず、拡径用治具の突出部がたとえば凹部の互いに向い合う側面の間に嵌まり合う形状とする。この拡径用治具を使用して離脱防止リングを拡径するときは、湾曲面を差口の外面に沿わせて先端を受口の奥側に挿入する。そして、治具の先端に形成されている突出部をリングの凹部にあてがい、その突出部を凹部に押し込む。この際、凹部がリングの周方向に広がるので、リングを拡径させることができる。
【0019】
次に、拡径用治具の突出部がたとえば凹部の底面と差口との間に嵌まり合う形状とする。この拡径用治具を使用して離脱防止リングを拡径するときは、湾曲面を差口の外面に沿わせて先端を受口の奥側に挿入する。そして、この治具の突出部をリングの凹部と差口との間にあてがい、その突出部を凹部と差口との間に押し込む。この際、凹部がリングの半径方向の外側に広がるので、リングを拡径させることができる。
【0020】
【発明の効果】
この発明によれば、リングの内径を差口の外径よりもわずかに小さくした場合、離脱防止リングの内面にたとえば歯を形成すると、歯は、凹部によって形成された角部から差口の外面に食い込み始めるので、歯を差口の外面に確実に食い込ませることができる。したがって、受口に接合する差口がこの受口から抜ける方向の移動、および受口からの差口の離脱を確実に防止できる。
【0021】
そして、たとえば凹部の互いに向い合う側面の間に嵌まり合うように形成した突出部(拡径用治具)を、たとえばC字状の離脱防止リングの端部どうしの隙間および凹部のうちの2つ以上の箇所に押し込むことによって、または、たとえば凹部の底面と差口との間に嵌まり合うように形成した突出部(拡径用治具)では、突出部を2つ以上の凹部と差口とのそれぞれの間に押し込むことによって、リングの略全周にわたって曲率半径を大きくすることができる。これにより、リングと差口との係合を完全に外すことができるので、差口を受口から簡単に抜き取ることができ、再施工を簡単に行うことができる。
【0022】
また、ゴム輪が離脱防止リングよりも受口の奥側に配置されている場合でも、凹部にチェックゲージを差し込み、チェックゲージの先端をゴム輪の側面に押し当てて、ゴム輪の装着位置異常(転びの有無)を簡単に検査することができる。これにより、図14に示す従来のように、ゴム輪の検査窓8を形成する必要がないので、検査窓の加工費を削減できるし、塩化ビニル等の比較的強度の小さい材料を使用して受口を形成することができる。
【0023】
このように、ゴム輪を離脱防止リングよりも受口の奥側に配置することができるので、リングを拡径するために、図15に示す従来のように、拡径用治具をゴム輪と差口との接触部の間に挿入する必要がなく、挿入が容易になり、従来よりも拡径用治具の強度を小さくすることができる。よって、拡径用治具のコストを低減させることができる。
【0024】
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0025】
【実施例】
この発明の一実施例のゴム輪受口付パイプ(以下、単に「パイプ」という。)10を、図1等を参照して説明する。このパイプ10は、塩化ビニル等の合成樹脂からなり、他のパイプ10と接続されるものである。
【0026】
パイプ10はパイプ本体14を含み、パイプ10の一方の端部が拡径されて受口16が形成されている。そして、受口16の開口側端部の内周面には、開口端から奥側へ向かって縮径されているテーパ部18が形成され、テーパ部18よりも奥側の位置には、コア収容部20が形成されている。また、コア収容部20の内面には、開口端側に向かって縮径するテーパ面22が形成されている。さらに、コア収容部20よりも受口16の奥側の位置には、ゴム輪受容部24が形成されている。このコア収容部20には、コア(リングハウジング)26が装着され、ゴム輪受容部24には、ゴム輪28が装着されている。
【0027】
コア26は、図2および図3に示すように、材質が塩化ビニル等の合成樹脂または金属等であって円環状に形成され、周方向に直交する断面形状が略コ字状である。コア26の外面32には、コア収容部20のテーパ面22に沿うようにテーパ面26aが形成され、図3に示すコア26の両端壁26bおよび26cは、受口16の軸に対して直交する平坦壁として形成されている。この壁26bおよび26cの内径は、互いに同一であり、パイプ10の差口14aの外径よりも少し大きい寸法である。また、コア26の内面の凹部、すなわちリング収容部30には、受口16の開口側に向かって縮径するテーパ面32が形成され、このリング収容部30には、離脱防止リング34が収容されている。
【0028】
そして、図2(A)に示すように、コア26には、リング収容部30内に1つの突起36が形成されている。この突起36の幅は、図8(A)に示すように、離脱防止リング34の両端部34a,34bの間に形成されている隙間38に挿入することができる寸法に設定されている。このように、突起36を隙間38に挿入することにより、リング収容部30に収容された離脱防止リング34が周方向に移動しないように、図8(A)に示す状態に位置決めすることができる。そして、受口16の表面には、突起36と対応する箇所に表示部40を設けてある。この表示部40は、たとえば印刷により表されており、リング34の両端部の間に形成されている隙間38、および後述するリング34の内面に形成されている3つの凹部42の位置が受口16の外側から分かるようにするものである。また、この突起36の高さは、図8(A)に示すように、突起36の先端面と差口14aの外面との間に形成される隙間44内に後述する第1の拡径用治具46の突出部50および第2の拡径用治具48の凸部(突出部)52を挿入することができる寸法に設定されている。
【0029】
また、図1に示すコア収容部20のテーパ面22、および図3に示すコア26のテーパ面26aのそれぞれには、溝26dと突条26eとが交互に形成されており、これらが互いに噛み合っていることにより、コア26がコア収容部20から開口側に離脱しないようにしている。
【0030】
離脱防止リング34は、図4(A)に示すように、ステンレスやポリアセタール樹脂等のような硬質材料によって形成されたC字状リングである。そして、その内面には、図4(C)に示すように、周方向に直交する断面形状が略鋸歯状の歯34cが形成されている。この歯34cは、先端がリング34の一方の側面に向うように傾斜している。すなわち、図5(A)に示すように、離脱防止リング34が受口16に装着された状態で、差口14aがこの受口16から抜ける方向に移動するときに、歯34cが差口14aの外面に食い込む方向にこの歯34cが形成されている。そして、離脱防止リング34の内径は、それ自体の復元力によって差口14aの外面に歯34cが食い込むように、差口14aの外径よりもやや小さめに形成されている。
【0031】
また、離脱防止リング34の内面には、このリング34の両端部34a,34bの間に形成されている隙間38を基準にして、周方向に沿って約90°おきに3つの凹部42が形成されている。各凹部42は、周方向の幅がW1,深さがH3であり、隙間38の幅もW1である。
【0032】
ゴム輪28は、リング状体であって、外径がゴム輪受容部24の内径と略同じサイズに形成され、その内径が差口14aの外径よりも小さめに形成されている。そして、その外周部には、ゴム輪受容部24の奥部に係止される係止部が形成されている。
【0033】
パイプ10を製造する際には、まず、合成樹脂(塩化ビニル等)の押し出しによりパイプを連続的に形成し、これを所定長さに切断する。一方、別途成形したコア26を内型(図示せず)に被せる。内型は、縮径可能な割型であり、内型を縮径させた状態でこれにコア26を被せ、その後、内型を拡径させる。
【0034】
続いて、パイプの先端部を加熱して軟化させた後、この先端部をコア26および内型に被せる。そして、内型に被せられたパイプの外面に外型(図示せず)を押し付ける。すると、パイプの内面が内型およびコア26の外面に押し付けられ、受口16が形成されるとともに、受口16のコア収容部20にコア26が収容された状態となる。
【0035】
そして、受口16を冷却硬化した後、外型を開くとともに内型を縮径させ、受口16を内型から取り外す。その後、コア26のリング収容部30に離脱防止リング34を装着し、かつ、ゴム輪受容部24にゴム輪28を装着する。これでパイプ10が完成する。
【0036】
ゴム輪受口付パイプ10に別のパイプ10を接続するときは、図1に示すように、パイプ10の差口14aを受口16内に挿入し、差口14aの先端が受口16の奥端と間隔を隔てた手前の位置となるように位置決めすればよい。この接続作業において、差口14aを受口16内に挿入していくと、離脱防止リング34が差口14aの先端に押されてリング収容部30の奥端へ移動され、テーパ面32の拡径部において離脱防止リング34が差口14aの外面により拡径される。したがって、離脱防止リング34が差口14aの挿入の妨げとなる心配はなく、差口14aの挿入作業を容易に行うことができるので、施工性に優れている。
【0037】
施工後、パイプ10が冷却されるなどによって縮んだ場合、または水圧が掛かってパイプ10が抜け出そうとした場合には、その縮み量または抜け出した量に応じて差口14aが受口16から引き出される。このとき、離脱防止リング34が差口14aに伴って同方向に移動するため、差口14aが所定長さ以上に引き出されると、図1に示すように、離脱防止リング34がリング収容部30のテーパ面32に押し当てられて縮径する。その結果、離脱防止リング34は、その歯34cが差口14aの外面に食い込むことによって差口14aの外面に固定され、差口14aの離脱が防止される。また、この図1に示す状態で差口14aに対してさらに引き出される方向に移動する力が働くと、離脱防止リング34によってコア26が受口16の開口側に押される。しかしながら、コア26はコア収容部20のテーパ面22に係止されるので、コア26が受口16の開口側から離脱することを防止できる。
【0038】
ところで、この離脱防止リング34は、図4(A)に示すように、内面に3つの凹部42が形成されており、凹部42の端部とリング34の内面との境界部が角部54として形成されている。そして、この離脱防止リング34の内面には歯34cが形成されているので、歯34cの端部がその角部54として形成されている。この歯34cは、角部54から差口14aの外面に食い込み始めるので、これら6つの角部54によって歯34cを差口14aの外面に確実に食い込ませることができる。もちろん、リング34の両方の各端部34a,34bにもそれぞれ歯34cの角部54が形成されているので、これらの角部54からも歯34cが差口14aの外面に食い込み始める。したがって、受口16に接合する差口14aがこの受口16から抜ける方向の移動、および受口16からの差口14aの離脱を確実に防止できる。
【0039】
一方、パイプ10が加熱されるなどによって伸長した場合には、差口14aがさらに受口16の奥側へ挿入される。このとき、離脱防止リング34は、リング収容部30(テーパ面32)の縮径部から拡径部に向って移動して拡径部において拡径されるため、離脱防止リング34が差口14aの挿入方向の移動の妨げとなることはない。
【0040】
次に、図5を参照して受口16に装着されているゴム輪28の転びの有無(装着位置異常)を、チェックゲージ56を使用して検査する手順を説明する。このチェックゲージ56は、厚みH5が各隙間58,60,62および64の幅H1,H2,H3およびH4よりも薄く、横幅が離脱防止リング34の凹部42の幅W1よりも狭く形成された、細長い板状体である。なお、隙間58は、テーパ部18の縮径部と差口14aとの隙間であり、隙間60,64はコア26の壁26b,26cの内面と差口14aとの隙間、そして、隙間62は離脱防止リング34の凹部42の深さである。
【0041】
ゴム輪28を検査するときは、図5(B)に示すように、このチェックゲージ56をこれらの各隙間58,60,62および64に挿入する。そして、チェックゲージ56の先端をゴム輪28の側面に押し当てることによってゴム輪28の転びを検査することができる。チェックゲージ56には、ゴム輪28の適切な装着位置の許容範囲が表示されており、チェックゲージ56をゴム輪28に押し当てた状態で、受口16の開口縁16aがこの許容範囲内に位置している場合は、ゴム輪28に転びが生じていないと判断することができる。しかし、受口16の開口縁16aが許容範囲外に位置している場合は、ゴム輪28に転びが生じていると判断することができる。この場合のチェックゲージ56の挿入深さは、ゴム輪28に転びが生じていないと判断した場合よりも深くなっている。
【0042】
また、離脱防止リング34には、図4に示すように、3つの凹部42が形成されており、リング34の両端部の間に隙間38が形成されているので、これら3つの各凹部42および隙間38にチェックゲージ56を挿入して、ゴム輪28の転びを検査することができる。その結果、ゴム輪28の略全周にわたって転び(装着位置)の検査を行うことができる。
【0043】
そして、図8に示すように、受口16の外面には表示部40が形成されているので、リング34の両端部に形成されている隙間38、およびリング34の3つの凹部42の位置を受口16の外側から分かり、チェックゲージ56の差し込み位置を簡単に知ることができる。
【0044】
また、図5に示すように、ゴム輪28が離脱防止リング34よりも受口16の奥側に装着されているが、凹部42にチェックゲージ56を差し込むことによってゴム輪28の転びを簡単に確認することができる。これにより、ゴム輪28の転びを検査するための検査窓を形成する必要がないので、検査窓の加工費を削減できるし、塩化ビニル等の比較的強度の小さい材料を使用して受口16を形成することができる。
【0045】
次に、図6〜図8を参照して、第1の拡径用治具46を説明する。この第1の拡径用治具46は、離脱防止リング34を拡径して、差口14aを受口16から抜き取るときに使用されるものである。このように、差口14aを受口16から抜き取るのは、差口14aを受口16に接合した際にゴム輪28に転びが生じる場合があり、この場合には、ゴム輪28を修正するために、差口14aを受口16から抜き取って両者の接合をやり直す(再施工する)必要があるからである。
【0046】
この第1の拡径用治具46は、ステンレス等の金属製であるが、これ以外の材質としてもよい。第1の拡径用治具46は、図6に示すように湾曲部66を備えており、下面が湾曲面として形成されている。この湾曲部66は、略矩形の板状体を差口14aの外面に沿う形状に屈曲形成されたものであり、その先端に突出部50が形成され、後端に鍔部68が形成されている。湾曲部66および突出部50は、互いに同じ厚みH6であって、図7に示すように、各隙間58,60,62および64の幅H1,H2,H3およびH4よりも薄く形成されている。そして、湾曲部66および突出部50は、同一の曲率半径に形成されている。また、突出部50は、差口14aの周方向に沿う幅がW2であり、離脱防止リング34に形成されている凹部42の幅W1よりも広く形成されている。さらに、この突出部50の先端部の両側の各縁には、先端に向うほど幅が狭くなる方向に傾斜する傾斜縁50aが形成されており、この両方の各傾斜縁50aの略中央部の間隔がW1となっている。なお、湾曲部66の幅は、突出部50の幅W2よりも広く、差口14aの周方向に沿って約60°の範囲にわたって形成されている。鍔部68は、この第1の拡径用治具46の突出部50を凹部42に打ち込むためのものであり、湾曲部66の後端から差口14aの半径方向の外側に延びる円弧状の板状体である。
【0047】
次に、再施工の手順を説明する。まず、第1の拡径用治具46を使用して離脱防止リング34を拡径する必要があるので、図7(A)に示すように、湾曲部66を差口14aの外面に沿わせて先端の突出部50を受口16の開口縁内面と差口14aの外面との隙間58から奥側に挿入する。そして、その突出部50の両方の各傾斜縁50aをリング34に形成されている凹部42の各角部54にあてがい、鍔部68を樹脂ハンマ等で打ち叩いて、その突出部50の先端を凹部42に押し込む(図7(B)および図8参照)。これによってリング34を拡径させることができる。
【0048】
つまり、リング34の凹部42に第1の拡径用治具46の突出部50を押し込んで嵌合させることによって、凹部42を周方向に押し広げて曲率半径を大きくすることができる。なお、この実施例では、図8(A)に示すように、リング34に形成されている3つの各凹部42、およびリング34の両端部の間に形成されている隙間38の合計4箇所に4つの第1の拡径用治具46を打ち込んでいる。その結果、リング34の略全周にわたって曲率半径を大きくすることができる。これによって、リング34の歯34cの、差口14aの外面に対する食い込みを完全に外すことができるので、差口14aを受口16から簡単に抜き取ることができ、再施工を簡単に行うことができる。もちろん、3つの各凹部42、および隙間38の合計4箇所に4つの第1の拡径用治具46を打ち込まずに、これらのうちの少なくとも2箇所に第1の拡径用治具46を打ち込むようにしてもよい。この場合、互いに対向する箇所に第1の拡径用治具46を打ち込むようにすると、効果的に歯34cを差口14aの外面から外すことができる。
【0049】
そして、リング34の内面に形成されている歯34cのうちの角部54は、差口14aの外面に対する食い込み量が最も大きいが、凹部42に第1の拡径用治具46の突出部50を押し込んで、凹部42の曲率半径を大きくしているので、この角部54から順に歯34cを差口14aから引き離すことができる。よって、歯34cの、差口14aの外面に対する食い込みを完全に外すことができる。
【0050】
また、図7に示すように、ゴム輪28が離脱防止リング34よりも受口16の奥側に装着されている場合でも、前述したようにゴム輪28の転びを簡単に検査できるので、離脱防止リング34は、ゴム輪28よりも受口16の開口縁に近い位置に配置されている。これにより、リング34を拡径する際に、第1の拡径用治具46をゴム輪28と差口14aとの接触部の間に挿入する必要がなく、従来よりも第1の拡径用治具46の強度を小さくすることができる。よって、第1の拡径用治具46のコストを低減させることができる。
【0051】
次に、図9〜図11を参照して、第2の拡径用治具48を説明する。この第2の拡径用治具48は、第1の拡径用治具46と同様に再施工の際に、離脱防止リング34を拡径して、差口14aを受口16から抜き取るときに使用されるものである。
【0052】
この第2の拡径用治具48は、ステンレス等の金属製であるが、これ以外の材質としてもよい。第2の拡径用治具48は、図9に示すように湾曲部70を備えており、下面が湾曲面として形成されている。この湾曲部70は、略矩形の板状体を差口14aの外面に沿う形状に屈曲形成されたものであり、その外面に凸部(突出部)52が形成され、後端に鍔部68が形成されている。湾曲部70および凸部52の合計の厚みはH7であって、図10に示すように、各隙間58,60および64の幅H1,H2およびH4よりも薄く、隙間62の幅H3よりも厚く形成されている。そして、湾曲部70および凸部52は、同一の曲率半径に形成されている。また、湾曲部70は、差口14aの周方向に沿う幅がW3であり、離脱防止リング34の凹部42の幅W1よりも狭く形成されている。そして、凸部52の同方向の幅は、湾曲部70の幅W3(凹部42の幅W1)よりも狭くなっている。さらに、この凸部52の先端部には、先端に向うほど厚みが薄くなる方向に傾斜する傾斜面72が形成されている。凸部52は、この傾斜面72以外の部分の厚みが一定であり、平面形状が矩形である。そして、湾曲部70の先端には、この凸部52を凹部42内に案内するための案内部74が形成されており。この案内部74は、先端に向うほど幅が狭くなる形状である。鍔部68は、この第2の拡径用治具48の凸部52を凹部42内に打ち込むためのものであり、湾曲部70の後端から差口14aの半径方向の外側に延びる円弧状の板状体である。
【0053】
次に、再施工の手順を説明する。まず、第2の拡径用治具48を使用して離脱防止リング34を拡径する必要があるので、図10(A)に示すように、湾曲部70を差口14aの外面に沿わせて先端の案内部74を受口16の開口縁内面と差口14aの外面との隙間58から奥側に挿入する。そして、凸部52の先端に形成された傾斜面72をリング34の凹部42の底面にあてがい、鍔部68を樹脂ハンマ等で打ち叩いて、その凸部52の平坦部を凹部42の底面と差口14aの外面との間に押し込む(図10(B)および図11参照)。これによってリング34を拡径させることができる。
【0054】
つまり、第2の拡径用治具48を受口16内に挿入していくと、リング34が凸部52の傾斜面72に押されてリング収容部30の奥端へ少し移動され、テーパ面32の拡径部においてリング34が凸部52の外面により拡径される。この際、凹部42に凸部52を押し込んで嵌合させることによって、凹部42を半径方向の外側に押し広げてリング34の曲率半径を大きくすることができる。
【0055】
なお、この実施例では、図11(A)に示すように、リング34に形成されている3つの凹部42に合計3つの第2の拡径用治具48を打ち込んでいる。その結果、リング34の略全周にわたって曲率半径を大きくすることができる。これによって、リング34の歯34cの、差口14aの外面に対する食い込みを完全に外すことができるので、差口14aを受口16から簡単に抜き取ることができ、再施工を簡単に行うことができる。もちろん、3つの各凹部42に合計3つの第2の拡径用治具48を打ち込まずに、これらのうちの少なくとも2箇所に第2の拡径用治具48を打ち込むようにしてもよい。この場合、互いに対向する箇所に第2の拡径用治具48を打ち込むようにすると、効果的に歯34cを差口14aの外面から外すことができる。
【0056】
この第2の拡径用治具48は、第1の拡径用治具46と同様に、凹部42に第2の拡径用治具48の凸部52を押し込んで、凹部42の曲率半径を大きくしているので、歯34cの角部54から順に歯34cを差口14aから引き離すことができる。そして、リング34を拡径する際に、第2の拡径用治具48をゴム輪28と差口14aとの接触部の間に挿入する必要がなく、従来よりも第2の拡径用治具48の強度を小さくすることができる。
【0057】
ただし、図6に示す第1の拡径用治具46に代えて、図12に示す第3の拡径用治具76を使用してもよい。この第3の拡径用治具76は、湾曲部66を突出部50の幅W2と同一の幅に形成し、突出部50の先端の中央に切欠50bを形成したものである。これによって、重量の軽量化を図ることができる。これ以外は、第1の拡径用治具46と同等であるので、それらの詳細な説明を省略する。この第3の拡径用治具76は、第1の拡径用治具46と同様に使用して、離脱防止リング34を拡径することができる。
【0058】
そして、図9に示す第2の拡径用治具48に代えて、図13に示す第4の拡径用治具78を使用してもよい。この第4の拡径用治具78は、凸部52の先端部の両側の各側面に、先端に向うほど幅が狭くなる方向に傾斜する傾斜側面80を形成し、さらに案内部74の両側縁と湾曲部70の両側縁とをなだらかな曲線の縁で接続したものである。これによって、第4の拡径用治具78の凸部52を凹部42に挿入し易くすることができる。これ以外は、第2の拡径用治具48と同等であるので、それらの詳細な説明を省略する。この第4の拡径用治具78は、第2の拡径用治具48と同様に使用して、離脱防止リング34を拡径することができる。なお、図6,図9,図12および図13に示す第1,第2,第3および第4の拡径用治具46,48,76および78は、厚みを誇張して描いてある。
【0059】
また、上記実施例では、図4に示すように、離脱防止リング34の内面に4つの凹部42を形成したが、4つ以外の1つ以上の凹部42を形成してもよい。ただし、第2および第4の拡径用治具48,78を使用して拡径される離脱防止リング34では、4つ以外の2つ以上の凹部42を形成するとよい。
【0060】
さらに、上記実施例では、コア26が装着された内型にパイプを被せることにより受口16を形成したが、これに代えて、まず、パイプの端部に受口16だけを形成し、その後、受口16のコア収容部20にコア26を装着してもよい。この場合のコア26は、C字状に形成し、縮径状態でコア収容部20内に挿入し、コア収容部20内で拡径させてそこに固定する。
【0061】
そして、パイプ本体14は、図1に示すように直管としたが、これに限らず曲管としてもよい。また、図示しないが、受口16を継手部材に形成してもよい。
【0062】
また、上記実施例では、コア26が受口16の奥側へ移動するのをゴム輪28により規制しているが、たとえば受口16の内面にコア26と係合される係合部を形成し、これによりコア26の位置ずれを防止してもよい。
【0063】
さらに、上記実施例では、コア収容部20のテーパ面22等により受口16からコア26が抜け出すのを防止しているが、他の構成によりコア26の離脱を防止してもよい。たとえば、コア26の外面に突起を形成するとともに、コア収容部20の内面に孔を形成し、突起と孔とを嵌合させることにより離脱を防止してもよい。
【0064】
そして、上記実施例では、図1に示すように、受口16とコア26とを別々の部品として形成し、この2つの受口16とコア26とを組み立てて両者を結合させる構成としたが、これに代えて、受口16とコア26とを一体に成形した構成としてもよい。
【0065】
また、上記実施例では、図1に示すように、離脱防止リング34よりも受口16の奥側の位置にゴム輪28を配置した構成としたが、これに代えて、ゴム輪28よりも受口16の奥側の位置に離脱防止リング34を配置した構成としてもよい。この場合、これに応じてコア収容部20およびゴム輪収容部24の位置も変更する。この場合でも、上記実施例と同様に、離脱防止リング34によって、受口16に接合する差口14aがこの受口16から抜ける方向の移動、および受口16からの差口14aの離脱を確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る離脱防止内蔵受口の一実施例を示す縦断面図である。
【図2】(A)は図1実施例のコアを示す部分断面正面図、(B)は図2(A)のコアの平面図である。
【図3】(A)は図2(A)におけるコアのIIIA−IIIA断面図、(B)は図2(A)におけるコアのIIIB−IIIB断面図である。
【図4】(A)は図1実施例の離脱防止リングを示す正面図、(B)は図4(A)の離脱防止リングの平面図、(C)は図4(A)におけるIVC−IVC断面図、(D)は図4(A)におけるIVD−IVD断面図である。
【図5】(A)は図1実施例の受口にゴム輪のチェックゲージを挿入する前の状態を示す縦断面図、(B)は受口にチェックゲージを挿入して検査する状態を示す縦断面図である。
【図6】図1実施例の離脱防止リングを拡径するための第1の拡径用治具を示す斜視図である。
【図7】(A)は図1実施例の受口に第1の拡径用治具を挿入する前の状態を示す縦断面図、(B)は受口に第1の拡径用治具を挿入して離脱防止リングを拡径する状態を示す縦断面図である。
【図8】(A)は図1実施例の受口に4つの第1の拡径用治具を挿入した状態を示す軸方向に対して直交する縦断面図、(B)は離脱防止リングの凹部に第1の拡径用治具を挿入した状態を示す平面図である。
【図9】図1実施例の離脱防止リングを拡径するための第2の拡径用治具を示す斜視図である。
【図10】(A)は図1実施例の受口に第2の拡径用治具を挿入する前の状態を示す縦断面図、(B)は受口に第2の拡径用治具を挿入して離脱防止リングを拡径する状態を示す縦断面図である。
【図11】(A)は図1実施例の受口に3つの第2の拡径用治具を挿入した状態を示す軸方向に対して直交する縦断面図、(B)は離脱防止リングの凹部に第2の拡径用治具を挿入した状態を示す平面図である。
【図12】図1実施例の離脱防止リングを拡径するための第3の拡径用治具を示す斜視図である。
【図13】図1実施例の離脱防止リングを拡径するための第4の拡径用治具を示す斜視図である。
【図14】従来の離脱防止内蔵受口を示す縦断面図である。
【図15】従来の他の離脱防止内蔵受口を示す縦断面図である。
【符号の説明】
10 …ゴム輪受口付パイプ
16 …受口
20 …コア収容部
24 …ゴム輪受容部
26 …コア
28 …ゴム輪
30 …リング収容部
34 …離脱防止リング
36 …突起
40 …表示部
42 …凹部
46 …第1の拡径用治具
48 …第2の拡径用治具
50 …突出部
52 …凸部(突出部)
54 …角部
56 …チェックゲージ
66,70 …湾曲部
68 …鍔部
76 …第3の拡径用治具
78 …第4の拡径用治具

Claims (6)

  1. 拡径受口、
    前記拡径受口内に差口の外面との間に間隙を有して装着されるリングハウジング、
    前記拡径受口の内周面で前記リングハウジングの奥側に形成されるゴム輪収容部、
    前記ゴム輪収容部に装着されるゴム輪、および
    前記リングハウジングに収容される離脱防止リングを備え、
    前記離脱防止リングの両端部の隙間とは別に、前記離脱防止リングの内面に1つ以上の凹部を形成し、
    前記拡径受口内に差口を差し込んだ際に前記凹部によって形成される前記離脱防止リングと差口外面との間隙や前記隙間の複数箇所から前記ゴム輪の位置へ、前記ゴム輪の装着位置異常検査するためのチェックゲージを通すことができるようにした、離脱防止内蔵受口構造。
  2. 拡径受口、
    前記拡径受口内に差口の外面との間に間隙を有して装着されるリングハウジング、
    前記拡径受口の内周面で前記リングハウジングの奥側に形成されるゴム輪収容部、
    前記ゴム輪収容部に装着されるゴム輪、および
    前記リングハウジングに収容される離脱防止リングを備え、
    前記離脱防止リングの両端部の隙間とは別に、前記離脱防止リングの内面に1つ以上の凹部を形成し、
    前記拡径受口内に差口を差し込んだ際に前記凹部によって形成される前記離脱防止リングと差口外面との間隙や前記隙間の複数箇所から前記離脱防止リングを拡径するための拡径用治具を嵌入し、前記離脱防止リングを拡径して、前記差口を引き抜くことができるようにした、離脱防止内蔵受口構造。
  3. 拡径受口に差し込まれた差口の外面に食い込んで前記差口の前記拡径受口からの離脱を防止するための離脱防止リングにおいて、
    前記離脱防止リングの両端部の隙間とは別に、内面に1つ以上の凹部を形成し、
    前記凹部は、差口外面との間に前記ゴム輪の装着位置異常をチェックするためのチェックゲージを通す間隙を形成するものであることを特徴とする、離脱防止リング。
  4. 拡径受口、前記拡径受口内に差口の外面との間に間隙を有して装着されるリングハウジング、前記拡径受口の内周面で前記リングハウジングの奥側に形成されるゴム輪収容部、前記ゴム輪収容部に装着されるゴム輪、および前記リングハウジングに収容される離脱防止リングを備え、前記離脱防止リングの両端部の隙間とは別に、前記離脱防止リングの内面に1つ以上の凹部を形成した離脱防止内蔵受口構造において、
    前記拡径受口内に差口を差し込んだ際に前記凹部によって形成される前記離脱防止リングと差口外面との間隙や前記隙間の複数箇所から前記ゴム輪の位置へチェックゲージを通すことで、前記ゴム輪の装着位置異常を検査するようにしたことを特徴とする、離脱防止内蔵受口構造のゴム輪位置異常の検査方法。
  5. 拡径受口、前記拡径受口内に差口の外面との間に間隙を有して装着されるリングハウジング、前記拡径受口の内周面で前記リングハウジングの奥側に形成されるゴム輪収容部、前記ゴム輪収容部に装着されるゴム輪、および前記リングハウジングに収容される離脱防止リングを備え、前記離脱防止リングの両端部の隙間とは別に、前記離脱防止リングの内面に1つ以上の凹部を形成した離脱防止内蔵受口構造において、
    前記拡径受口内に差口を差し込んだ際に前記凹部によって形成される前記離脱防止リングと差口外面との間隙や前記隙間の複数箇所から拡径用治具を嵌入することで、前記離脱防止リングを拡径して、前記差口を抜き取るようにしたことを特徴とする、離脱防止内蔵 受口構造の差口抜き取り方法。
  6. 請求項5に記載の方法に使用する拡径用治具であって、
    受口に差し込まれる差口の外径に沿う湾曲面を有し、前記湾曲面の先端に前記凹部に嵌まり合う突出部を形成した、拡径用治具。
JP2001327481A 2001-10-25 2001-10-25 離脱防止内蔵受口構造、離脱防止リングおよび拡径用治具 Expired - Lifetime JP3989710B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001327481A JP3989710B2 (ja) 2001-10-25 2001-10-25 離脱防止内蔵受口構造、離脱防止リングおよび拡径用治具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001327481A JP3989710B2 (ja) 2001-10-25 2001-10-25 離脱防止内蔵受口構造、離脱防止リングおよび拡径用治具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003130265A JP2003130265A (ja) 2003-05-08
JP3989710B2 true JP3989710B2 (ja) 2007-10-10

Family

ID=19143701

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001327481A Expired - Lifetime JP3989710B2 (ja) 2001-10-25 2001-10-25 離脱防止内蔵受口構造、離脱防止リングおよび拡径用治具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3989710B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3783018B2 (ja) 2004-01-15 2006-06-07 株式会社三木製作所 可撓継手の固定リング
JP5722955B2 (ja) * 2013-06-27 2015-05-27 株式会社水道技術開発機構

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003130265A (ja) 2003-05-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5484174A (en) Pipe coupling and method of joining materials
EP1698821A1 (en) Quick connector
JP4174738B2 (ja) ホース継手
EP2213928A2 (en) Push lock pipe connection system
WO1993007417A1 (en) Coupling ring and method of making same
JPH07317982A (ja) クイックコネクタ
JP2685105B2 (ja) パイプ継手
JP3989710B2 (ja) 離脱防止内蔵受口構造、離脱防止リングおよび拡径用治具
JP2006322516A (ja) 軸部材の結合構造
JP2011140997A (ja) 離脱防止機能付きシール材および離脱防止管継手
JP4827171B2 (ja) 管用栓を用いた管端閉塞工法
JP2010096305A (ja) 管継手構造
JP3051378B2 (ja) 引き絞り操作式の再使用可能なクランプ金具
JP2009051006A (ja) 圧入嵌合部材およびパイプ製品
JP4391868B2 (ja) 上下杭のジョイント用継ぎ手及び部材同士のジョイント用継ぎ手
JP4405342B2 (ja) スペーサおよびスペーサを取付けた管
US9869417B2 (en) Pipe coupling structure
WO2011043113A1 (ja) 離脱防止機能付きシール材および離脱防止管継手
JP2008232330A (ja) 流体管継手
JP3747309B2 (ja) 管継手
JP3329381B2 (ja) 引き絞り操作式の再使用可能なクランプ金具
JP6101796B2 (ja) 管継手
CN113167415A (zh) 管接头
JP2009138869A (ja) 管継手連結部品及び配管構造体
JP3083773U (ja) ハウジング型管継手の構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040817

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050531

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050621

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20050707

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050815

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20050825

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20051101

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051228

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20060106

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20060818

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070607

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070718

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100727

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3989710

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100727

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110727

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120727

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130727

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140727

Year of fee payment: 7

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term