JP3988790B2 - 光源装置、光源装置の製造方法、及びプロジェクタ - Google Patents

光源装置、光源装置の製造方法、及びプロジェクタ Download PDF

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Description

本発明は、電極間で放電発光が行われる発光部及びこの発光部の両端に設けられる封止部を有する発光管と、この発光管から放射された光束を一定方向に揃えて射出する楕円リフレクタと、反射面がこの楕円リフレクタの反射面と対向配置され前記発光管の光束射出方向前側を覆い前記発光管から放射された光束を前記楕円リフレクタに反射する副反射鏡とを備えた光源装置、この光源装置を備えたプロジェクタ、及び光源装置の製造方法に関する。
従来、光源から射出された光束を、画像情報に応じて変調し光学像を拡大投写するプロジェクタが利用されており、このようなプロジェクタは、パーソナルコンピュータとともに、会議等でのプレゼンテーションに利用される。また、近年、家庭において大画面で映画等を見たいというニーズに応えて、ホームシアター用途にこのようなプロジェクタが利用される。
このようなプロジェクタの光源としては、メタルハライドランプ、高圧水銀ランプ等の放電型発光管が用いられ、この放電型発光管は、互いに離間配置される一対の電極間で放電発光が行われる球状の発光部、及びこの発光部の両端に設けられ、内部に電極への電圧印加のための金属箔が封入された封止部とを備えて構成される。
この放電型発光管において、たとえば特許文献1に記載されているように、発光部の光束射出側前方部分に、シリカ/アルミナを蒸着した反射兼保温膜を形成した放電型発光管が提案されている。
このような放電型発光管によれば、発光部から放射された光束が反射兼保温膜で熱に変換され、発光部内部の温度上昇に寄与するため、ハロゲン等の発光管内部の添加物の蒸気圧を安定させることができ、放電型発光管に起因するプロジェクタの投影画像の色むら、照度むら等を防止することができるという利点がある。
特開平8−69775号公報(〔0020〕および図2を参照)
しかしながら、従来の放電型発光管は、反射兼保護膜が白色のアルミナとシリカとの混合物を被着したものであるため、該反射兼保護膜での反射効率が低く発光部から放射された光の利用効率が低く、光源装置の照明輝度が低下するという問題がある。
また、反射兼保護膜を蒸着により形成しているため、膜の反射面が発光管の球状の発光部外形形状に依存してしまい、光源光として利用するのに最適な反射面を形成することが必ずしもできないという問題がある。
本発明の目的は、反射面が楕円リフレクタの反射面と対向配置される副反射鏡を用いて、光源光の利用率を大幅に向上させることのできる光源装置、プロジェクタ、及び光源装置の製造方法を提供することにある。
本発明の光源装置の製造方法は、電極間で放電発光が行われる発光部及び前記発光部の両端に設けられる封止部を有する発光管と、前記の発光管から放射された光束を一定方向に揃えて射出する楕円リフレクタと、反射面が前記楕円リフレクタの反射面と対向配置され、前記発光管の光束射出方向前側を覆い、前記発光管から放射された光束を前記楕円リフレクタに反射する副反射鏡とを備えた光源装置を製造する光源装置の製造方法であって、予め放電発光中心が前記楕円リフレクタの第1焦点位置近傍に位置決め保持された発光管に対して、前記副反射鏡を前記発光管の封止部に挿入し、前記発光管を点灯させる工程と、前記発光管内の前記電極間のアーク像及び前記副反射鏡で反射されて形成されるアーク反射像を検出する工程と、前記アーク像及び前記アーク反射像を検出しながら、前記アーク像及びアーク反射像が一部重なるように、前記副反射鏡の位置を前記発光管に対して調整する工程と、前記アーク像及びアーク反射像が一部重なる位置で前記発光管に対して前記副反射鏡を固定する工程とを備えていることを特徴とする。
この発明によれば、アーク像及びアーク反射像の重なりに伴うプラズマ吸収による発光部内部の温度上昇を防止して、両アーク像を光源光に寄与させることができるため、光源光の利用率が確実に向上する光源装置を容易かつ精密に製造することができる。
本発明の光源装置の製造方法は、前記発光管に対して前記副反射鏡を固定する工程は、前記発光管に対して前記副反射鏡の位置を調整する工程の後で前記封止部及び前記副反射鏡に接着剤を塗布して、接着剤を硬化させて固定するのが好ましい。
この発明によれば、副反射鏡の発光管に対する位置調整がされてから、接着剤を封止部と副反射鏡に塗布するから、副反射鏡の位置調整中に接着剤の硬化してしまうことが無く位置調整を行うことができ、さらには、位置調整に際して、発光管の他の部分を接着剤で汚すことがない。
本発明の光源装置の製造方法は、前記発光管に対して前記副反射鏡を固定する工程は、前記発光管に対して前記副反射鏡の位置を調整する工程の前に塗布された接着剤を、硬化させて固定するのが好ましい。
この発明によれば、発光管に対して副反射鏡の位置を調整する前に、封止部及び副反射鏡の間に接着剤が介在しているので、位置調整とともに封止部及び副反射鏡の接着面に接着剤がなじませることができ、製造工程を簡略にすることができ、かつ強固に接着固定することができる。
本発明のプロジェクタは、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成し、拡大投写するプロジェクタであって、前述した光源装置の製造方法で得られた光源装置を備えていることを特徴とする。
この発明によれば、光源装置が前記のような作用及び効果を具備するため、同様の作用及び効果を享受することができ、光源光の利用率が大幅に向上されたプロジェクタとすることができる。
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
(プロジェクタの構成)
図1には、本発明の第1実施形態に係るプロジェクタ1の光学系を表す模式図が示され、このプロジェクタ1は、光源から射出された光束を、画像情報に応じて変調して光学像を形成し、スクリーン上に拡大投写する光学機器であり、光源装置10、均一照明光学系20、色分離光学系30、リレー光学系35、光学装置40、及び投写光学系50を備えて構成され、これらの光学系20〜35を構成する光学素子は、所定の照明光軸Aが設定された光学部品用筐体2内に位置決め調整されて収納されている。
光源装置10は、光源ランプ11から放射された光束を一定方向に揃えて射出し、光学装置40を照明するものであり、詳しくは後述するが、光源ランプ11、楕円リフレクタ12、副反射鏡13、及び図示を略したが、これらを保持するランプハウジングを備えて構成され、楕円リフレクタ12の光束射出方向後段には、平行化凹レンズ14が設けられている。尚、この平行化凹レンズ14は、光源装置10と一体化してもよいし、別体としてもよい。
そして、光源ランプ11から放射された光束は、楕円リフレクタ12により光源装置10の前方側に射出方向を揃えて収束光として射出され、平行化凹レンズ14によって平行化され、均一照明光学系20に射出される。
均一照明光学系20は、光源装置10から射出された光束を複数の部分光束に分割し、照明領域の面内照度を均一化する光学系であり、第1レンズアレイ21、第2レンズアレイ22、偏光変換素子23、及び重畳レンズ24、及び反射ミラー25を備えている。
第1レンズアレイ21は、光源ランプ11から射出された光束を複数の部分光束に分割する光束分割光学素子としての機能を有し、照明光軸Aと直交する面内にマトリクス状に配列される複数の小レンズを備えて構成され、各小レンズの輪郭形状は、後述する光学装置40を構成する液晶パネル42R、42G、42Bの画像形成領域の形状とほぼ相似形をなすように設定されている。
第2レンズアレイ22は、前述した第1レンズアレイ21により分割された複数の部分光束を集光する光学素子であり、第1レンズアレイ21と同様に照明光軸Aに直交する面内にマトリクス状に配列される複数の小レンズを備えた構成であるが、集光を目的としているため、各小レンズの輪郭形状が液晶パネル42R、42G、42Bの画像形成領域の形状と対応している必要はない。
偏光変換素子23は、第1レンズアレイ21により分割された各部分光束の偏光方向を一方向の直線偏光に揃える偏光変換素子である。
この偏光変換素子23は、図示を略したが、照明光軸Aに対して傾斜配置される偏光分離膜及び反射ミラーを交互に配列した構成を具備する。偏光分離膜は、各部分光束に含まれるP偏光光束及びS偏光光束のうち、一方の偏光光束を透過し、他方の偏光光束を反射する。反射された他方の偏光光束は、反射ミラーによって曲折され、一方の偏光光束の射出方向、すなわち照明光軸Aに沿った方向に射出される。射出された偏光光束のいずれかは、偏光変換素子23の光束射出面に設けられる位相差板によって偏光変換され、すべての偏光光束の偏光方向が揃えられる。このような偏光変換素子23を用いることにより、光源ランプ11から射出される光束を、一方向の偏光光束に揃えることができるため、光学装置40で利用する光源光の利用率を向上することができる。
重畳レンズ24は、第1レンズアレイ21、第2レンズアレイ22、及び偏光変換素子23を経た複数の部分光束を集光して液晶パネル42R、42G、42Bの画像形成領域上に重畳させる光学素子である。この重畳レンズ24は、本例では光束透過領域の入射側端面が平面で射出側端面が球面の球面レンズであるが、射出側端面が双曲面状の非球面レンズを用いることも可能である。
この重畳レンズ24から射出された光束は、反射ミラー25で曲折されて色分離光学系30に射出される。
色分離光学系30は、2枚のダイクロイックミラー31、32と、反射ミラー33とを備え、ダイクロイックミラー31、32より均一照明光学系20から射出された複数の部分光束を、赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の色光に分離する機能を具備する。
ダイクロイックミラー31、32は、基板上に所定の波長領域の光束を反射し、他の波長の光束を透過する波長選択膜が形成された光学素子であり、光路前段に配置されるダイクロイックミラー31は、赤色光を透過し、その他の色光を反射するミラーである。光路後段に配置されるダイクロイックミラー32は、緑色光を反射し、青色光を透過するミラーである。
リレー光学系35は、入射側レンズ36と、リレーレンズ38と、反射ミラー37、39とを備え、色分離光学系30を構成するダイクロイックミラー32を透過した青色光を光学装置40まで導く機能を有している。尚、青色光の光路にこのようなリレー光学系35が設けられているのは、青色光の光路長が他の色光の光路長よりも長いため、光の発散等による光の利用効率の低下を防止するためである。本例においては青色光の光路長が長いのでこのような構成とされているが赤色光の光路長を長くした場合は赤色光の光路にリレー光学系35を設ける構成としてもよい。
前述したダイクロイックミラー31により分離された赤色光は、反射ミラー33により曲折された後、フィールドレンズ41を介して光学装置40に供給される。また、ダイクロイックミラー32により分離された緑色光は、そのままフィールドレンズ41を介して光学装置40に供給される。さらに、青色光は、リレー光学系35を構成するレンズ36、38及び反射ミラー37、39により集光、曲折されてフィールドレンズ41を介して光学装置40に供給される。尚、光学装置40の各色光の光路前段に設けられるフィールドレンズ41は、第2レンズアレイ22から射出された各部分光束を、照明光軸に対して並行な光束に変換するために設けられている。
光学装置40は、入射した光束を画像情報に応じて変調してカラー画像を形成するものであり、照明対象となる光変調装置としての液晶パネル42R、42G、42Bと、色合成光学系としてのクロスダイクロイックプリズム43とを備えて構成される。尚、フィールドレンズ41及び各液晶パネル42R、42G、42Bの間には、入射側偏光板44が介在配置され、図示を略したが、各液晶パネル42R、42G、42B及びクロスダイクロイックプリズム43の間には、射出側偏光板が介在配置され、入射側偏光板44、液晶パネル42R、42G、42B、及び射出側偏光板によって入射する各色光の光変調が行われる。
液晶パネル42R、42G、42Bは、一対の透明なガラス基板に電気光学物質である液晶を密閉封入したものであり、例えば、ポリシリコンTFTをスイッチング素子として、与えられた画像信号に従って、入射側偏光板44から射出された偏光光束の偏光方向を変調する。この液晶パネル42R、42G、42Bの変調を行う画像形成領域は、矩形状であり、その対角寸法は、例えば0.7インチである。
クロスダイクロイックプリズム43は、射出側偏光板から射出された各色光毎に変調された光学像を合成してカラー画像を形成する光学素子である。このクロスダイクロイックプリズム43は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視略正方形状をなし、直角プリズム同士を貼り合わせた界面には、誘電体多層膜が略X字状に形成されている。略X字状の一方の誘電体多層膜は、赤色光を反射するものであり、他方の誘電体多層膜は、青色光を反射するものであり、これらの誘電体多層膜によって赤色光及び青色光は曲折され、緑色光の進行方向と揃えられることにより、3つの色光が合成される。
そして、クロスダイクロイックプリズム43から射出されたカラー画像は、投写光学系50によって拡大投写され、図示を略したスクリーン上で大画面画像を形成する。
(光源装置の構成)
光源装置10は、図2に示すように、楕円リフレクタ12の内部に発光管としての光源ランプ11を配置した構成を具備している。なお、本発明において、光源装置10の光束射出方向を前側または先端側とし、光源装置10の光束射出方向と反対方向を後側または基端側として示す。
発光管としての光源ランプ11は、中央部が球状に膨出した石英ガラス管から構成され、中央部分が発光部111、この発光部111の前側及び後側の両側に延びる部分が封止部1121,1122とされる。
発光部111の内部には、内部に所定距離離間配置される一対のタングステン製の電極111Aと、水銀、希ガス、及び少量のハロゲンが封入されている。
発光部111の前側及び後側の両側に延出する封止部1121,1122の内部には、発光部111の電極と電気的に接続されるモリブデン製の金属箔112Aがそれぞれ挿入され、ガラス材料等で封止されている。各金属箔112Aには、さらに電極引出線としてのリード線113が接続され、このリード線113は、光源ランプ11の外部まで延出している。
そして、リード線113に電圧を印加すると、図3に示すように、金属箔112Aを介して電極111A間に電位差が生じて放電が生じ、アーク像Dが生成し発光部111が発光する。
図2に示すように、楕円リフレクタ12は、光源ランプ11の基端側(後側)の封止部1121が挿通される首状部121及びこの首状部121から拡がる楕円面状の反射部122を備えたガラス製の一体成形品である。
首状部121には、中央に挿入孔123が形成されており、この挿入孔123の中心に封止部1121が配置される。
反射部122は、楕円面状のガラス面に金属薄膜を蒸着形成して構成され、この反射部122の反射面122Aは、可視光を反射して赤外線および紫外線を透過するコールドミラーとされる。
楕円リフレクタ12の反射面122Aは第1焦点L1と第2焦点L2を有する楕円面であり、照明光軸A上に第1焦点L1と第2焦点L2とが配置されている。
このような楕円リフレクタ12の反射部122内部に配置される光源ランプ11は、発光部111内の電極111A間の発光中心が反射部122の反射面122Aの楕円面の第1焦点位置L1の近傍となるように配置される。
そして、光源ランプ11を点灯すると、発光部111から放射された光束は、反射部122の反射面122Aで反射して、楕円リフレクタ12の第2焦点位置L2に収束する収束光となる。楕円リフレクタ12から射出される光束の中心軸は照明光軸Aと略一致する。
このとき、楕円リフレクタ12の第2焦点位置L2と光源ランプ11の光束射出方向先端側(前側)の封止部1122の先端の端部とを結ぶ境界線L3及びL4で示される円錐の内側部分は、楕円リフレクタ12で反射した光束が封止部1122によって遮られて第2焦点位置L2に光束を届けることができない、光束利用不可能領域となる。言い換えれば、楕円リフレクタ12の第2焦点位置L2と光源ランプ11の光束射出方向先端側(前側)の封止部1122の先端の端部とを結ぶ境界線L3及びL4とは、楕円リクレタ12で反射され第2焦点位置L2へとたどりつく光束のうち封止部1122によって遮られる光線との境界の境界光線である。
このような楕円リフレクタ12に光源ランプ11を固定する際には、光源ランプ11の後側の封止部1121を楕円リフレクタ12の挿入孔123に挿入し、発光部111内の電極111A間の発光中心が楕円リフレクタ12の第1焦点位置L1の近傍となるように配置し、挿入孔123内部にシリカ/アルミナを主成分とする無機系接着剤を充填する。
また、反射部122の光軸方向寸法は、光源ランプ11の長さ寸法よりも短くなっていて、このように楕円リフレクタ12に光源ランプ11を固定すると、光源ランプ11の前側の封止部1122が楕円リフレクタ12の光束射出開口から突出する。
副反射鏡13は、光源ランプ11の発光部111の前側略半分を覆う反射部材であり、図4に示すように、内面側が球面状の反射面131とされ、外周面132が反射面131の曲率に倣うような曲面状に構成された椀形状に構成されている。尚、この反射面131には、金属を蒸着することにより反射膜が形成され、この反射膜は楕円リフレクタ12の反射面122Aと同様にコールドミラーとなっている。
また、副反射鏡13の椀形状の底面部分には開口部133が形成され、この開口部133の内周面は、後述するが、封止部1122との固定用接着剤が充填される接着面134とされる。
さらに、副反射鏡13の椀形状の上端側端面(図4(B)中左側端面)は、反射面131の端縁から外周面132の端縁に向かって次第に椀形の高さが小さくなる傾斜面135とされている。
傾斜面135は、図5(A)に示されるように、照明光軸Aの光束射出方向基端側(後側)と、発光部111から放射され直接楕円リフレクタ12に入射する光束とがなす最大の角度θに沿って傾斜する円錐台形状である。尚、角度θは、発光部111から射出され直接楕円リフレクタ12に入射される光束がなす最大の角度であり、楕円リフレクタ12の照明光軸A方向の長さを短くするために、105°以下とするのが好ましい。
このような副反射鏡13は、石英、アルミナセラミックス等の無機系材料から、または、石英、ネオセラム(旭硝子社商標名)等の結晶化ガラス、サファイア、アルミナセラミックス等の材料からなり、具体的には、図4(B)に示されるように、外径D1、内径D2の厚肉の円筒状部材136を研磨加工することにより製造することができる。
まず、円筒状部材136の一方の端面を凹曲面状に研磨して反射面131を形成した後、この反射面131に倣うように凸曲面状の外周面132を研磨し、傾斜面135の研磨を行う。最後に、反射面131に五酸化タンタル(Ta2O5)及び二酸化珪素(SiO2)による誘電体多層膜を蒸着形成する。
光源ランプ11の発光部111に対する副反射鏡13の取付位置は、図5(A)に示されるように、照明光軸Aの光束射出方向基端側(後側)と、発光部111から放射され直接楕円リフレクタ12に入射する光束とがなす最大の角度θに沿って傾斜面135が配置されるような位置で、かつ境界線L3及びL4で示される円錐から副反射鏡13の外周面132がはみ出さない照明光軸Aの直交方向位置とする。
また、本例では傾斜面135は角度θに沿った傾斜面としているが、図5(B)に示されるように、副反射鏡13の反射面131に入射されず副反射鏡13の端面135Aによって遮蔽される光束の量が少ないのであれば、副反射鏡13の発光部111側の端面135Aを照明光軸Aと直交する面として構成してもよい。
副反射鏡13の光源ランプ11への固定は、図5(A)に示すように、接着面134および光源ランプ11の先端側(前側)の封止部1122の外周面の間に接着剤137を介在させて副反射鏡13を接着固定する。なお、接着剤137は、副反射鏡13の外周面132に盛り上げるように塗布する。接着剤137の材質としては、光源ランプ11を楕円リフレクタ12に接着固定する場合と同様に、シリカ/アルミナ系の無機系接着剤を採用することができる。
接着剤137は、図6(A)、(B)に示されるように、照明光軸A回りに間欠的に塗布してもよく、図7(A)、(B)に示されるように、照明光軸A回り全周に塗布してもよい。
(光源装置の製造装置の構成)
図8には、前述した光源装置10を製造する製造装置60が示されており、この製造装置60は、保持枠61、光束検出部62、及び位置調整機構63を備えている。
保持枠61は、楕円リフレクタ12及び光源ランプ11を一体化した光源装置本体を保持する部分であり、楕円リフレクタ12の光束射出開口に応じた開口部を有する枠状部材として構成され、枠状端部でリフレクタの光束射出開口を係合保持する。
光束検出部62は、保持枠61に装着された光源装置10の光源ランプ11を点灯させた際、楕円リフレクタ12から射出される光束を検出する部分であり、前記のプロジェクタ1を構成する光学素子14、21、22、23、24、41、43、50と同様の光学素子と枠部材421とが照明光軸Aに沿って直線状に配置されている。尚、光学素子14、21、22、23、24、41、43、50の配置は、プロジェクタ1の緑色光の光路長に合わせてある。枠部材421は、前述したプロジェクタ1の各液晶パネル42R、42G、42Bの画像形成領域と同形状の開口部を有し、フィールドレンズの光束射出側に配置される。
また、最後段に配置される投写光学系50の光路後段には、積分球621が設けられており、これらの光学素子14、21、22、23、24、41を経て枠部材421の開口部を通過し光学素子43、50を経た光束は、この積分球621で照度測定される。
位置調整機構63は、副反射鏡13を保持枠61に装着された楕円リフレクタ12に固定された光源ランプ11に対して三次元的に位置調整する部分であり、楕円リフレクタ12から射出される光束の中心軸の光束射出方向をZ軸としたときに、Z軸方向と、このZ軸に直交するX軸及びY軸方向と、XY平面内に対する副反射鏡13の倒れを調整できるようになっている。この位置調整機構63は、基台631、Y軸方向調整部632、X軸方向調整部633、Z軸方向調整部634、Y軸回り調整部635、X軸回り調整部636、及び副反射鏡ホルダ640を備えて構成される。
基台631には、Y軸方向に延びる軸部材631Aが設けられており、この軸部材631Aには、Y軸方向調整部632が軸部材631Aの延出方向に沿って摺動自在に支持されている。
Y軸方向調整部632は、図示を略したが、軸部材631Aに形成されるラックと噛合するピニオンを有し、マイクロメータヘッド632Aを回転させると、軸部材631Aに沿ってY軸方向調整部632はY軸方向に昇降する。
また、このY軸方向調整部632の上面はテーブル632Bとされ、このテーブル632B上には、X軸方向に延びるレール632Cが設けられている。
このレール632Cには、X軸方向調整部633が摺動自在に取り付けられており、このX軸方向調整部633は、テーブル633A及びマイクロメータヘッド633Bを備えている。そして、マイクロメータヘッド633Bを回転させると、テーブル633AがX軸方向に沿って移動する。
テーブル633A上には、図示を略したが、Z軸方向に延びるレールが設けられていて、このレールには、Z軸方向調整部634が摺動自在に支持されている。
このZ軸方向調整部634は、Z軸方向に延びる腕部634A及びマイクロメータヘッド634Bを備え、マイクロメータヘッド634Bを回転させると、腕部634AがZ軸方向に移動する。
腕部634Aの先端面は、図示を略したが、Y軸回りに円弧状に形成された凸曲面とされており、この凸曲面上には、Y軸回り調整部635が設けられている。
Y軸回り調整部635は本体635A及びマイクロメータヘッド635Bを備え、マイクロメータヘッド635Bを回転すると、本体635Aが凸曲面に沿ってY軸回りに回転する。
そして、本体635Aの先端面はX軸回りに円弧状に形成された凸曲面とされ、この凸曲面上には、X軸回り調整部636が設けられている。
X軸回り調整部636は、本体636A及びマイクロメータヘッド636Bを備え、マイクロメータヘッド636Bを回転すると、本体636AがX軸回りに回転する。
この本体636Aの先端には、腕部636Cを介して副反射鏡ホルダ640が設けられている。
副反射鏡ホルダ640は、図9及び図10に示されるように、副反射鏡13を保持して光源ランプ11の発光部111に位置決めする部分であり、基部641、一対の軸部642、及び把持部643、644を備えている。
基部641は、X軸回り調整部636の腕部636Cに取り付けられる本体部641Aを備え、この本体部641Aの上面にはX軸方向に延びる溝状のレール641Bが形成されている。本体部641Aの下面には、エアー供給用の継ぎ手641Dが設けられている。
レール641Bには、図9及び図10中X軸方向にスライド自在に支持されるスライド駒641Cが2つ設けられ、各スライド駒641Cは、互いに接近、離間するようにスライドする。
一対の軸部642は、把持部643,644をそれぞれ支持する支持体であり、一対の軸部642は、一対のスライド駒641C上にそれぞれ立設される柱状部材である。尚、この一対の軸部642の上面には、図9及び図10では図示を略したが、雌ねじ孔がそれぞれ2箇所形成されている。
把持部643、644は、図10に示すように、その基端が一対の軸部642の上面にそれぞれ固定され、屈曲した先端に把持面が形成された板金加工部材であり、各把持部643、644の基端部分には、軸部642の雌ねじ孔への固定用の孔643A、644Aが形成されている。
把持部643は、図10及び図11(A)に示すように、基端部643B及び屈曲部643Cを備え、この屈曲部643Cの先端には、副反射鏡13の光束射出開口端面を押さえる押さえ面643Dと、この押さえ面643Dから面外方向に突出し、副反射鏡13の外周面に当接する2本の爪部643Eとが設けられている。
このような把持部643は、副反射鏡13の大きさに応じて複数種類設定されており、例えば、本実施形態よりも小径の副反射鏡を取り付ける場合には、図11(B)に示すように、先端部分の押さえ面645Dの径が小さく、爪部645Eの形状が異なる把持部645に変更することにより、種々の径の副反射鏡13を把持させることができる。
把持部644は、把持部643と同様に、基端部644B及び屈曲部644Cを備えているが、その先端部分は、副反射鏡13の開口部外周面形状に倣う平坦面とされている。
前述した把持部643、644で副反射鏡13を保持する場合、本体部641Aのスライド駒641Cを互いに接近させて、図10に示されるように、把持部643の押さえ面643Dで副反射鏡13の光束射出開口部を押さえるとともに、爪部643Eでこの副反射鏡の外面側を支持する。
この際、把持部644はその先端面で副反射鏡13の光束射出開口部外周縁を押さえ、これらにより、副反射鏡13は、把持部643、644によって把持される。
(光源装置の製造方法)
次に、前述の製造装置60を用いて、光源装置10を製造する手順を、図12のフローチャートに基づいて説明する。
(処理S1)副反射鏡13を取り付ける前の一体化された光源ランプ11及び楕円リフレクタ12を製造装置60の保持枠61にセットする。
(処理S2)副反射鏡13を副反射鏡ホルダ640の把持部643、644にセットする。
(処理S3)光源ランプ11を点灯し、楕円リフレクタ12から光束を射出させる。
(処理S4)光束検出部62の積分球621による照度検出を開始する。
(処理S5)積分球621で検出された光源装置10からの光束の照度が最大となるか否かを判定する。
(処理S6)照度が最大となる副反射鏡13の位置ではないと判定された場合、位置調整機構63のY軸方向調整部632、X軸方向調整部633、Z軸方向調整部634、Y軸回り調整部635、X軸回り調整部を操作し、副反射鏡13のX、Y、Z軸方向の姿勢を調整する。
(処理S7)照度が最大であると判定された場合、図13に示されるように、まず、副反射鏡13を照度最大位置から発光部111側に移動させ(図13(A))、副反射鏡13の接着面134の外周面132側端面に接着剤を塗布した後(図13(B))、副反射鏡13を移動させ、接着面134及び封止部1122の外周面の間に接着剤をなじませるとともに副反射鏡13の外周面132に接着剤を盛り上げるように、副反射鏡13を照度最大位置に復帰させ、接着剤を硬化させる(図13(C))。
(処理S8)接着剤が硬化したら、光源ランプ11を消灯し、光源装置10を保持枠61および副反射鏡ホルダ640から取り外す。
(実施形態の効果)
前述のような本実施形態によれば、次のような効果がある。
(1)副反射鏡13が光源ランプ11と別体とされているため、光源ランプ11の発光部111に反射膜を蒸着する場合のように、反射膜が発光部111の外形形状に依存することがない。従って、副反射鏡13の反射面の形状を、副反射鏡13で反射される光が楕円リフレクタ12で有効に利用できるような反射面形状とすることが可能であるうえ、光源ランプ11、副反射鏡13、及び楕円リフレクタ12の三者間で位置調整を行うことができるので、副反射鏡13を利用した光源装置10において、光源光の利用率を大幅に向上させることができる。
(2)副反射鏡13の外周面132が楕円リフレクタ12の第2焦点位置L2及び光源ランプ11の先端側(前側)の封止部1122の先端側端部を結ぶ境界線L3、L4で示される円錐よりも内側に納まるようになっているので、楕円リフレクタ12で反射された光が副反射鏡13の外周面132および前側の封止部1122で遮られることもなく、光源光の利用率を一層向上させることができる。
(3)副反射鏡13を、円筒状部材136を研磨加工して形成することにより、反射面131の曲率等の高精度化を図ることができるため、光源光の利用率を一層向上させることができる。
(4)副反射鏡13の光束射出方向基端側(後側)の端面が傾斜面135とされているため、発光部111のアーク像Dの発光中心から射出され直接楕円リフレクタ12で反射されるべき光が副反射鏡13の光束射出方向基端側(後側)の端面で遮られることなく、楕円リフレクタ12で反射させることができるため、確実に光源光の利用率を向上させることができる。
(5)副反射鏡13の反射面131の球面状研磨部分に倣うように、外周面132が研磨されているので、外周面132の面精度を確保して、副反射鏡13による光の遮りを確実に防止できる。また、反射面131及び外周面132を研磨加工することにより、円筒状部材136の加工に際して材料に機械的な負荷が掛かりにくく、副反射鏡13の小型化、軽量化、薄型化を実現することができる。
(6)副反射鏡13を光源ランプ11の前側の封止部1122に固定するにあたり、接着面134及び封止部1122の外周面の間に隙間なく全面に接着剤を塗布した場合、光源ランプ11に副反射鏡13を強固に固定することができる。一方、接着剤を間欠的に3箇所ないしは4箇所塗布することにより、他の部分に隙間が形成されるため、加熱した発光部111を冷却する空気の流路とすることができ、発光部111の冷却を行う上で有利である。
(7)光源装置10をプロジェクタ1に採用することにより、前記の効果を享受できるプロジェクタ1とすることができ、プロジェクタ1の小型化、高輝度化を行うことができる。
(8)光源ランプ11から直接楕円リフレクタ12で反射した光束及び副反射鏡1
3を経て楕円リフレクタ12で反射した光束の照度を検出しながら、その照度が
最適になるように副反射鏡13の位置調整を行って、最適な照度となる相対位置で副反射鏡13を光源ランプ11に固定することができるため、光源光の利用率を大幅に向上させた光源装置10を確実に製造することができる。
(9)副反射鏡13の接着面134と光源ランプ11の前側の封止部1122の外周面との間に接着剤を塗布する際、副反射鏡13を照度最大位置から発光部111側に移動させてから接着剤を接着面134の外周面132側端面に塗布し、接着剤を接着面と134と反射面132との間でなじませるように再び副反射鏡13を照度最大位置へと復帰させるので、隙間が狭く接着剤を塗布しにくい接着面134と封止部1122の外周面との間に充分に接着剤をなじませることができるうえに、硬化時間が短い接着剤でも単時間で充分に接着面134と封止部1122の外周面との間に接着剤をなじませることができるから、副反射鏡13を照度最大位置で封止部1122に強固に固定することでき、光利用効率の高い光源装置10を製造することができる。
(10)接着剤137が副反射鏡13の外周面132の外側に盛り上がるように塗布されているため、接着剤137が硬化した後は、光源ランプ11に対して、副反射鏡13が楕円リフレクタ12から射出する光束の中心軸の光束射出方向前側(図5(A)中右側)に移動することを規制できる。従って、光源装置10から射出される照明光の照度低下を防止できる。
〔2〕第2実施形態
次に、本発明の第2実施形態について説明する。尚、以下の説明では、既に説明した部分及び部材等については、同一符号を付してその説明を省略又は簡略化する。
前述の第1実施形態では、副反射鏡13の外周面132は、反射面131の曲率に倣うような曲面形状であり、副反射鏡13は、円筒状部材136を研磨加工することにより、反射面131及び外周面132を形成していた。
これに対して、第2実施形態に係る副反射鏡71〜74は、図14及び図15に示すように、外周面712、722、732、742は略円筒柱形状または略円錐台形状である点が相違する。このような副反射鏡71〜74は、円筒状部材136を反射面131を研磨加工して形成するが、外周面712、722、732、742を全く加工しないか、簡単な切削加工で形成できる。
第2実施形態に係る副反射鏡71は、図14(A)に示すように、円筒形状の外周面712と、副反射鏡71の反射面131が形成される側の端面であって外周面712に垂直な基端側端面715と、基端側端面715の反対側の端面である先端側端面716と、円筒形状の外周面712の中心軸上に曲率中心が配置される反射面131とで構成され、向かい合う断面略台形状の断面形状を有する。この副反射鏡71は、円筒状部材136を加工することにより製造することができ、反射面131の加工のみで副反射鏡71を形成し、円筒状部材136の外周面及び端面を全く加工せず、外周面712、及び端面715、716は、母材の切断面である。
副反射鏡71の照明光軸Aの光束射出方向先端側(前側)は、先端側端面716の端部および外周面712が境界線L3及びL4で示される円錐の内側部分に納まる。また、基端側端面715は、照明光軸Aに対して垂直な端面であるため、発光部111から射出される光束のうち図14(A)に示される角度θaの範囲は基端側端面715により遮られてしまうが、発光部111から射出される光の利用率が悪くならないように、基端側端面715は小さい。
なお、副反射鏡71の先端側端面715は、図14(B)に示すように、第1実施形態の傾斜面135と同様に、照明光軸Aの光束射出方向基端側(後側)と発光部111から放射され直接楕円リフレクタ12に入射される光束とがなす角度θに合わせた傾斜面725とするのが好ましい。
さらに、この副反射鏡71は、先端側端面716及び接着面134の取り合い部分に面取り加工が施され、テーパ面726Cが形成されている。
このテーパ面726Cは、封止部112の外周面と接着面134との間に接着剤を流入しやすくするために形成されている。
また、図15(A)に示すように、副反射鏡73は、先端側端面736および基端側端面735は副反射鏡72の先端側端面725及び基端側端面726と同様であり、外周面732は境界線L3及びL4で示される円錐の内側であって境界線L3およびL4と略平行な直線で示される円錐台形状である。すなわち、外周面73の照明光軸Aに対する傾斜角度と、境界線L3またはL4の照明光軸Aに対する傾斜角度とは略等しい。副反射鏡73は、円筒状部材を加工することにより製造することができ、副反射鏡73は、反射面131を研磨加工して形成し、外周面732は全体的に略円錐台形状の側面を切削加工して形成する。このような形状にすると、副反射鏡73の照明光軸A方向長さ寸法を長く採ることができるため、接着面134の長さを十分に確保して、接着面積を向上させることができる。
さらに、図15(B)に示すように、副反射鏡74は、先端側端面746は副反射鏡73の先端側端面736と同様であり、基端側端面745は、照明光軸Aの光束射出方向基端側(後側)と基端側端面745とのなす傾斜角度が、角度θよりも大きい傾斜角度である傾斜面であり、光の遮りをより確実に防止できるようにしている。また、この副反射鏡74は、外周面742の照明光軸Aに対する傾斜角度を境界線L3またはL4の照明光軸Aに対する傾斜角度よりもきつく、すなわち大きくして、境界先L3及びL4で示される円錐と外周面742との間の隙間を広くし、光源ランプ11に対して副反射鏡74を位置調整しても、外周面742が境界線L3およびL4で示される円錐から一層飛び出しにくくなるような形状である。副反射鏡74は、円筒状部材を加工することにより製造することができ、副反射鏡74は、反射面131を研磨加工して形成し、外周面742は全体的に略円錐台形状の側面を切削加工して形成する。
副反射鏡71〜74を備えた光源装置は、第1実施形態の製造装置60を用いて、第1実施形態の製造方法と同様に製造することができる。
前述のような第2実施形態によれば、前記実施形態で述べた(1)〜(4)、(6)〜(10)の効果に加えて、次のような効果がある。
(11)副反射鏡73、74のように外周面732、742を円錐台形状とすることにより、楕円リフレクタ12から射出される光の遮りを一層確実に防止することができ、光源ランプ11から射出される光の利用効率を一層向上させることができ、光源装置から照度の高い照明光を射出させることができる。
また、このような形状とすることにより、副反射鏡73、74の照明光軸A方向の寸法を長くして接着面の面積を大きく確保できるため、副反射鏡73、74の光源ランプ11に対する接着強度を向上させることができる。従って、光源装置10から射出される照明光の照度低下を防止できる。
(12)副反射鏡71の場合、外周部分に加工を施していないので、副反射鏡71の製造が一層簡素化される。
(13)副反射鏡71は、接着剤塗布部分である先端側端面と接着面との取り合い部分に面取り加工によりテーパ面726Cが形成されているため、接着剤が接着面134及び封止部1122の外周面の間に入り込みやすく、接着強度を一層向上させることができる。従って、光源装置10から射出される照明光の照度低下を防止できる。
〔3〕第3実施形態
次に、本発明の第3実施形態について説明する。尚、以下の説明では、既に説明した部分及び部材等については、同一符号を付してその説明を省略又は簡略化する。
前述の第1実施形態に係る副反射鏡13または第2実施形態に係る副反射鏡71,73,74は、図4及び図14,図15に示されるように、外周面132、712、732、742と接着面134との取り合い部分に何も加工が施されていなかった。
これに対して、第3実施形態に係る副反射鏡76は、図16(A)に示されるように、外周面132と接着面134との取り合い部分の稜線に沿って複数の切欠溝761が形成されている点が相違する。
切欠溝761は、副反射鏡76の封止部1122挿入用の開口部の周縁から外側に拡がるように形成され、各切欠溝761の形状は、正面から見て略三角形状となっている。
このような切欠溝761は、副反射鏡76の開口部の加工時に、外周面132の開口部周縁に、意図的に0.1mm以上のチッピングを生じさせることにより形成することができる。尚、図16(A)では、開口部から外側に拡がるように8箇所に切欠溝761が形成されているが、切欠溝761の位置、個数は接着剤137の材質等に応じて適宜変更することが可能である。
また、チッピングによる切欠溝761だけではなく、図16(B)に示されるように、外周面132の開口部周縁にグラインダ等によって溝771を形成した副反射鏡77を採用することもできる。
副反射鏡76及び77を備えた光源装置は、第1実施形態の製造装置60を用いて、第1実施形態の製造方法と同様に製造することができる。
但し、接着面134と封止部1122の外周面との間に、シリカ/アルミナ系の接着剤137を塗布する際は、各切欠溝761、溝771内にも接着剤137が充填されるように、開口部の外側の外周面132に盛り上げるように接着剤を塗布して、固定する。
このような第3実施形態に係る副反射鏡76及び77によれば、前述した実施形態で述べた(1)〜(10)の効果に加えて、次のような効果がある。
(14)副反射鏡76、77の開口部周縁に切欠溝761、溝771が形成されることにより、切欠溝761、溝771内に接着剤137を充填することができるため、接着剤137の硬化後、光源ランプ11に対して副反射鏡76、77が回転することを規制して、光源ランプ11に対して位置決めされた副反射鏡76、77が接着剤137の硬化後、位置ずれを起こすことを防止できる。従って、光源装置10から射出される照明光の照度低下を防止できる。
〔4〕第4実施形態
次に、本発明の第4実施形態について説明する。尚、以下の説明では、既に説明した部分及び部材等については、同一符号を付してその説明を省略又は簡略化する。
前述のように、第1実施形態に係る副反射鏡13は、副反射鏡13の外周面132は、反射面131の曲率に倣うような曲面形状であり、反射面131に倣うように外周面132が研磨加工して、肉厚が略均一となるように形成されていた(図4(B))。
これに対し、本実施形態に係る副反射鏡81は断面形状等が相違する。
また、反射面に誘電体多層膜を蒸着形成する際に、後述するような前準備を行う。
この副反射鏡81では、図17に示されるように、反射面131及び外周面811がともに球状面とされており、前側の封止部1122に装着される接着面812が形成される部分では、発光部111と接する反射面131が形成される端部よりも肉厚が厚く形成されており、接着面812の面積は大きいものとなっている。
このような肉厚の違いは、外周面811の曲率中心O3と反射面131の曲率中心O1とが、照明光軸A上においてずれて配置されていることに依る。
このような副反射鏡81は、前記の境界線L3及びL4で示される円錐(図2も参照のこと)と光源ランプ11との間の空間をほぼ占めるように納まっている。
ここで、外周面811の曲率中心O3と反射面131の曲率中心O1との距離は、副反射鏡81や光源ランプ11の形状等により変動するが、本実施形態では1.7mmに設定されている。
なお、本実施形態では、発光部111の球中心O4は発光部111内の電極111A間の発光中心O2(図29)と略一致している。また、外周面811はΦ14.4mmの球面状に形成されており、副反射鏡81を前側の封止部1122に装着する際は、発光部111の球中心O4と反射面131の曲率中心O1とを一致させ、発光部111の球中心O4と外周面811との距離は、外周面811を含む球の半径である7.2mmとされている。これにより、副反射鏡81の外周部分は境界線L3及びL4で示される円錐の内側に納まる。そして、照明光軸Aの光束射出方向基端側(後側)の部分と、発光部111から放射され直接楕円リフレクタ12に入射される光束とがなす角度θは105°以下となっている。
ここで、例えば、反射面131と外周面811の曲率中心O1,O3を同軸とした副反射鏡の外周面は、図17中の2点鎖線CL1にも示されるように、前側の封止部1122側の接着面が形成される部分の肉厚寸法T2が曲率中心O3が曲率中心O1から外れる副反射鏡81の肉厚寸法T1よりも薄くなってしまい、接着面812の面積を大きく確保できない。
また、肉厚寸法T1と同じ寸法で全体の肉厚を設定した副反射鏡の外周面は、図17中の2点鎖線CL2で示されるように、境界線L3及びL4で示される円錐から飛び出し、楕円リフレクタ12によって反射された光束が遮られてしまう。
このような副反射鏡81は、例えば、厚肉の円筒状部材136a(ここでは外径Φ14mm)の研磨加工により形成されるが、反射面131の形成後に研磨加工の曲率中心が移動され、外周面811が形成される。
なお、この際、副反射鏡81の外周面811と接着面812との取り合い部分の稜線に沿って、前述の第3実施形態のような複数の切欠溝761,771(図22(A)(B))を形成してもよい。
そして、反射面131に五酸化タンタル(Ta2O5)及び二酸化珪素(SiO2)による誘電体多層膜を蒸着形成するが、事前準備として、次のような方法で接着面812のマスキングを実施する。
図18(A)(B)には、マスキングされた副反射鏡81が示されている。
接着面812は、図18(A)に示されるように、ゴム(またはゲル)状に硬化するシール材SLが塗布されてマスキングされている。この状態で反射面131の誘電体多層膜MF蒸着を実施すれば、接着面812に誘電体多層膜が回り込んで付着せず、接着面812が平滑に保たれる。このシール材SLは、誘電体多層膜MFの形成後に除去される。
接着面812のマスキングは、図18(B)にも示されるように、副反射鏡81の封止部1122挿入用の開口部に嵌合する冶具Jで接着面812を被覆することにより実施してもよい。この冶具Jの先端部分は、接着面812全体に当接する円盤状の嵌合部J1とされている。この冶具Jで個々の副反射鏡81の開口部を塞いで接着面812をマスキングしながら、誘電体多層膜MFの蒸着形成を行う。
そして、このように製造された副反射鏡81を光源ランプ11の封止部1122に装着し、外周面811側からシリカ/アルミナ系の接着剤137を塗布する。この際、外周面811の外側に盛り上げるように塗布する。
副反射鏡81を備えた光源装置は、第1実施形態の製造装置60を用いて、第1実施形態の製造方法と同様に製造することができる。
このような第4実施形態によれば、前記実施形態で述べた(1)〜(10)効果に加えて次のような効果がある。
(15)副反射鏡81が境界線L3およびL4で示される円錐よりも内側に納まるように外周面811の曲率中心O3が反射面131の曲率中心O1から照明光軸A上において前側にずれた位置とされることにより、楕円リフレクタ12から射出される光の遮りを一層確実に防止して、光源ランプ11から射出される光の利用効率を一層向上させることができ、光源装置から照度の高い照明光を射出させることができる。
また、このような形状とすることにより、副反射鏡81が境界線L3およびL4で示される円錐よりも内側に納まる範囲内、すなわち、前記の光束利用不可能領域内で照明光軸A方向の寸法を長くして接着面812の面積を拡張することができ、光源ランプ11に対して強固に接着できる。従って、光源装置10から射出される照明光の照度低下を防止できる。
(16)境界線L3及びL4で示される円錐と光源ランプ11の外周部分との間で副反射鏡81が照明光軸Aの光束射出方向基端側(後側)に向かって延出し副反射鏡81が発光部111を覆う面積が拡げることができ、照明光軸Aの光束射出方向後側の部分と発光部111から直接楕円リフレクタ12に入射される光束とがなす最大の角度θを小さくできるので、楕円リフレクタ12の照明光軸A方向の寸法をより小型化することができる。
(17)また、接着面812がマスキングされ、反射面131に誘電体多層膜を蒸着形成する際に誘電体多層膜が接着面812に散点的に付着しないので、接着強度を向上させることができる。従って、光源装置10から射出される照明光の照度低下を防止できる。
〔5〕第5実施形態
次に、本発明の第5実施形態について説明する。尚、以下の説明では、既に説明した部分及び部材等については、同一符号を付してその説明を省略又は簡略化する。
前述の実施形態では、副反射鏡13、71、73、74、76,81は、円筒状部材をベースに切削又は研磨加工することで製造されていた。
これに対して、第5実施形態に係る副反射鏡は、石英、アルミナセラミックス等の原材料を溶融状態とし、これを型押し成形している点が相違する。
すなわち、第5実施形態に係る副反射鏡75は、図21に示すように、反射面751及び外周面752側から光源ランプ11の先端側(前側)に延びる首状部753が形成され、この首状部753の内面側に接着面754が形成されている。接着面754は、反射面751から先端側(前側)に向かって次第に径が拡大する円錐台状の孔の内周面として形成され、副反射鏡75の先端側(前側)から接着剤を注入しやすい構造となっている。
また、副反射鏡75の基端側端面755は、発光部111から放射され直接楕円リフレクタ12に入射される光側と照明光軸Aの光束射出方向基端側(後側)の部分とがなす最大の角度θに沿った傾斜面として形成され、外周面752との取り合い部分は、R面取りされており、境界線L3及びL4で示される円錐の内側に納まる形状となっている。
さらに、副反射鏡75の先端側端面756は、R面状の断面に構成されている。
このような副反射鏡75の端部のR面形成は、型押し時の脱型を考慮したものであり、脱型時に端部が型にかみつき反射面751が歪んだりしないようになっている。
副反射鏡75を備えた光源装置は、第1実施形態の製造装置60を用いて、第1実施形態の製造方法と同様に製造することができる。
なお、副反射鏡75は、反射面751から先端側(前側)に向かって次第に径が拡大する円錐台状の孔の接着面754が形成されているから、照度最大位置に位置調整された副反射鏡75の接着面754と光源ランプ11の外周面との間に充分接着剤を注入できれば、(処理S7)において副反射鏡75を移動させて接着剤をなじませる作業を省略してもよい。
このような第5実施形態によれば、前記実施形態で述べた(1)、(2)、(4)、(6)〜(10)の効果に加えて、次のような効果がある。
(18)副反射鏡75が型押し成形により製造されるため、円筒状部材を加工した場合に比較して、高精度の副反射鏡75を短時間で大量に生産することができる。
また、型押し成形により切削加工、研磨加工に比較して、副反射鏡75の形状自由度が向上するため、種々の副反射鏡形状に対応することができる。
(19)副反射鏡75は、首状部753が形成されていることにより、接着面754を長く確保することができ、封止部1122との接着面積を大きくして、光源ランプ11に強固に固定することができる。そして、接着面754を先端側(前側)に拡がる円錐台内面形状とすることにより、接着剤が注入しやすくなり、接着固定を一層強固にすることができる。従って、光源装置10から射出される照明光の照度低下を防止できる。
(20)副反射鏡75は、反射面751から先端側(前側)に向かって次第に径が拡大する円錐台状の孔の接着面754が形成されているから、照明光軸Aの光束射出方向先端側(前側)から接着面754と副反射鏡75の光束先端側(前側)から接着剤を注入しやすい。
また、このような形状の接着面745を有する副反射鏡75は、接着剤137が硬化した後は、光源ランプ11に対して、副反射鏡75が照明光軸Aの光束射出方向側(図19中右側)に移動することを規制できる。従って、光源装置10から射出される照明光の照度低下を防止できる。
(21)副反射鏡75を備えた光源装置の製造方法において、副反射鏡75は反射面751から先端側(前側)に向かって次第に径が拡大する円錐台状の孔の接着面754が形成されて、照明光軸Aの光束射出方向先端側(前側)から接着面754と副反射鏡75の光束先端側(前側)から接着剤を注入しやすく、接着面754と封止部1122の外周面の間に充分接着剤137を充填できるから、副反射鏡75を移動させて接着剤をなじませる作業を省略でき、製造作業の簡素化ができる。
〔6〕第6実施形態
次に、本発明の第6実施形態について説明する。尚、以下の説明では、既に説明した部分及び部材等については、同一符号を付してその説明を省略又は簡略化する。
前述の実施形態に係る接着面134、812は反射面131から外周面または先端側端面まで同径の円筒形状に形成されていた。
これに対し、本実施形態に係る副反射鏡84では、接着面841は、外周面132から反射面131にむかって次第に縮径する円錐台状のテーパ面とされている点が相違する。その他構成である外周面等は上述した実施形態を適応できる。
この副反射鏡84の接着面841は、図20にも示されるように、外周面132から反射面131に向かうに従って、次第に縮径する円錐台状のテーパ面として構成されている。すなわち、反射面131側では接着面841と封止部1122との間は狭くなっており、反射面131の面積はその分拡がっている。また、反射面131側と反対に、外周面132側では接着面841と封止部1122との間は広くなっている。
副反射鏡84を備えた光源装置は、第1実施形態の製造装置60を用いて、第1実施形態の製造方法と同様に製造することができる。
なお、副反射鏡84は、反射面131から外周面132に向かって次第に径が拡大する円錐台状の孔の接着面841が形成されているから、照度最大位置に位置調整された副反射鏡84の接着面841と光源ランプ11の外周面との間に充分接着剤を注入できれば、(処理S7)において副反射鏡84を移動させて接着剤をなじませる作業を省略してもよい。
このような第6実施形態によれば、前述した実施形態で述べた効果に加えて次のような効果がある。
(22)接着面841と封止部1122との間が広い外周面132側から接着剤137を注入し易いとともに、縮径された反射面131側の接着面841近傍で接着剤137のあふれ出しを防止でき、副反射鏡84の反射性能が損なわれない。さらに、反射面131が縮径部分で拡張されているので、光源光の利用率に一層寄与できる。
また、縮径されたテーパ部分により、接着剤137の硬化後は光源ランプ11に対して副反射鏡83が光束射出方向後側に移動するのを機械的に規制できる。
〔7〕第7実施形態
次に、本発明の第7実施形態について説明する。尚、以下の説明では、既に説明した部分及び部材等については、同一符号を付してその説明を省略又は簡略化する。
前記各実施形態では、副反射鏡の接着面134、754、812、841には段差や突起等は形成されていなかった。
これに対し、本実施形態に係る副反射鏡83は、接着面831に段差が形成されている点が相違する。その他構成である外周面等は上述した実施形態を適応できる。
この副反射鏡83では、図21にも示されるように、接着面831の反射面131側の端部が封止部1122の外周面に向かって突出し、反射面131と連続する面を有するような段差部が形成されており、この部分は段部831Aとされている。すなわち、この段部831Aは、反射面131側では接着面831と反射面131との取り合い部分となっている。
そして、外周面132と接着面831との取り合い部分から段部831Aにかけては、接着面831と封止部1122との間は広くなっている。
副反射鏡83を備えた光源装置は、第1実施形態の製造装置60を用いて、第1実施形態の製造方法と同様に製造することができる。
なお、副反射鏡83は、外周面132と接着面831との取り合い部分から段部831Aにかけては、接着面831と封止部1122との間は広くなっているから、照度最大位置に位置調整された副反射鏡83の接着面831と光源ランプ11の外周面との間に充分接着剤を注入できれば、(処理S7)において副反射鏡83を移動させて接着剤をなじませる作業を省略してもよい。
このような第7実施形態によれば、前述した各実施形態で述べた効果に加えて次のような効果がある。
(23)接着面132と封止部1122との間が広い外周面132側から接着剤137を容易に注入できるうえ、段部831Aによって接着剤137をせき止められるので、接着剤137が反射面131にあふれ出て汚れるのを防止できる。
さらに、この段部831Aにより、接着剤137の硬化後は光源ランプ11に対して副反射鏡83が発光部111の光束射出方向後側に移動するのを機械的に規制できる。
またさらに、段部831Aと反射面131との取り合い部分でも発光部111から放射される光束を反射できるから、光源光の利用率にも寄与できる。
〔8〕第8実施形態
次に、本発明の第8実施形態について説明する。尚、以下の説明では、既に説明した部分及び部材等については、同一符号を付してその説明を省略又は簡略化する。
前述の実施形態に係る副反射鏡の接着面134、812は反射面131から外周面または先端側端面まで同径の円筒形状に形成されていた。
これに対して、本実施形態に係る副反射鏡78は、図22に示されるように、開口部内周面の接着面781が反射面131から外周面132に向かうに従って、次第に縮径する円錐台状のテーパ面として構成されている点が相違する。その他構成である外周面等は上述した実施形態を適応できる。
このような副反射鏡78は、光源ランプ11の封止部1122に装着され、外周面132側から接着剤137が塗布される。この際、接着剤137は、外周面132の外側に盛り上がるように塗布する。
ここで、副反射鏡82ではさらに、図23にも示されるように、接着面821のテーパ角度AG1を照明光軸Aに対して10°に設定している。
なお、封止部1122の外周面と照明光軸Aとが平行である場合は、接着面821は封止部1122の外周面に対してもテーパ角度AG1をなしている。
さらに、接着面821と封止部1122との間に塗布される接着剤137は、図24(A)にも示されるように、外周面132の外側に接着面821から1mm程度丸く盛り上げるように(図24(A)中のH1参照)塗布されている。この接着剤137の塗布された部分を発光部111の光束射出方向前側から見ると、図24(B)にも示されるように、接着剤137は、副反射鏡82の封止部1122挿入用の開口部の周縁に沿って、盛り上げた部分が連続するリング状となっている。
ここで、テーパ角度AG1(図23)は、副反射鏡82や、楕円リフレクタ12、光源ランプ11の形状等によって1°以上10°以下の範囲で適宜設定できる。
本実施形態では、例えば、副反射鏡82の封止部1122挿入用の開口部の外周面132側の径寸法は、封止部1122の最大外径N1に0.5mmを加えた寸法N2に設定されている。そして、反射面131と接着面821との取り合い部分の稜線が照明光軸Aとなす光利用可能角度AG2が40°以下となるように、反射面131は十分確保されており、このときの副反射鏡82開口部の反射面131側の径寸法が、図23にN3として示されている。
また、副反射鏡81及び光源ランプ11の形状や、接着剤137の材質、粘度等に応じて接着剤137は適宜充填されるが、例えば、照明光軸A方向における接着面821の寸法は2.94mmに設定され、同方向における外周面132外側での接着剤137の寸法は、1mmに設定されている。そしてまた、接着剤137は、接着面821から1mm盛り上げるように塗布される。
本実施形態の副反射鏡78および82を備えた光源装置は、第1実施形態の製造装置60を用いて、第1実施形態の製造方法と同様に製造することができる。
このような第8実施形態によれば、前記実施形態で述べた(1)〜(21)効果に加えて次のような効果がある。
(24)接着剤137が副反射鏡78の外周面132の外側に盛り上がるように塗布されているため、接着剤137が硬化した後は、光源ランプ11に対して、副反射鏡78が照明光軸Aの先端側(前側)(図22中右側)に移動することを規制できる。副反射鏡78の照明光軸Aの光束射出方向基端側(後側)(図22中左側)への移動は、接着面781が基端側(後側)に拡開するテーパ面とされているため、接着剤137が硬化すれば規制することができる。従って、このような接着面781を有する副反射鏡78によれば、光源ランプ11に接着剤137によって固定した際、照明光軸A方向の移動を規制することができ、光源装置10から射出される照明光の照度低下を防止できる。
(25)接着面が接着面821と外周面132との取り合い部分が鋭角的となることにより、この鋭角部分で接着面821と外周面132とを両側から挟み込むように接着剤137が充填されて強固に接着でき、接着剤137として耐熱性は高いが接着性が十分に確保できないシリカ/アルミナ系の接着剤を採用した場合にも、副反射鏡82の移動を確実に規制できる。
また、接着面821のテーパ角度AG1が1°以上10°以下とされることにより、反射面131をより大きく確保して発光部111から放射された光束を無駄なく利用できる。
したがって、このような接着面821を有する副反射鏡81によれば、光源ランプ11に接着剤137によって固定した際、副反射鏡82の照明光軸A方向の移動を十分に規制しながら、発光部から射出される光源光の利用効率の向上にも寄与でき、光源装置10から射出される照明光の照度を向上できる。
〔9〕第9実施形態
次に、本発明の第9実施形態について説明する。尚、以下の説明では、既に説明した部分及び部材等については、同一符号を付してその説明を省略又は簡略化する。
前記各実施形態では、副反射鏡の接着面134、754、781、812、821、831、841の表面には特に加工が施されていなかった。
これに対し、本実施形態に係る副反射鏡79は、図25に示すように、副反射鏡79の接着面791を凹凸が形成された粗面とされている点が相違する。その他構成である外周面等は上述した実施形態を適応できる。
接着面791の凹凸は、加工により表面を荒らしたり、材料段階で薬液処理を行うことにより形成することができる。
そして、この接着面791に接着剤137を塗布すると、接着剤137が凹凸に入り込むことにより、前記と同様に照明光軸A方向の移動が規制されるうえ、照明光軸A回りの回動および照明光軸A方向へのずれをも規制することができる。
副反射鏡79を備えた光源装置は、第1実施形態の製造装置60を用いて、第1実施形態の製造方法と同様に製造することができる。
このような第9実施形態に係る副反射鏡79によれば、前述した実施形態で述べた効果に加えて、次のような効果がある。
(26)副反射鏡79の接着面791は凹凸面に接着剤137が入り込む構成であるから、接着剤137が硬化した後は、光源ランプ11に対して照明光軸A方向の移動が規制されるうえ、照明光軸A回りの回動も規制することができる。従って、このような接着面781を有する副反射鏡78によれば、光源ランプ11に接着剤137によって固定した際、照明光軸A方向の移動を規制することができ、光源装置10から射出される照明光の照度低下を防止できる。
〔10〕第10実施形態
次に、本発明の第10実施形態について説明する。尚、以下の説明では、既に説明した部分及び部材等については、同一符号を付してその説明を省略又は簡略化する。
前記各実施形態では、副反射鏡の外周面については切削、研磨、型押し成形以外の加工は特に行われていなかった
これに対し、本実施形態に係る副反射鏡85は、外周面851から接着面134を透視できるように、外周面851が鏡面加工され透光化されている点が相違する(図26)。その他構成である外周面の外形形状等は上述した実施形態を適応できる。
この副反射鏡85は、前述のように、石英、ネオセラム(旭硝子社商標名)等の結晶化ガラス、サファイア、アルミナセラミックス等の透光性材料からなる円筒状部材136を研磨加工して成形されているが、さらなる研磨により外周面851が鏡面加工されており、副反射鏡85は、図26に示されるように、外周面851から反射面131表面の誘電体多層膜裏面にかけて、また、外周面851から接着面134にかけて透明となっている。
ここで、鏡面加工としては、被膜形成、外周面851の加熱処理等も採用できる。
なお、部分的な研磨加工または被膜加工により、例えば、外周面851の当該加工部分から接着面134の反射面131側の端部にかけてのみを透視できるように透光化することも考えられる。
このような副反射鏡85は透光性の円筒状部材136から挽き出されているので、接着面134をさらに平滑に研磨等しなくても外周面851から接着面134にかけて透光化されており、外周面851側から接着面134側を見通すことができる。
また、外周面851と略同様にして、この接着面134をさらに平滑に研磨したり、加熱しても勿論良い。
またさらに、接着面134と封止部1122との間は狭く設定されており、その分、反射面131の面積が拡張されている。
副反射鏡85を備えた光源装置は、第1実施形態の製造装置60を用いて、第1実施形態の製造方法と同様に製造することができる。なお、副反射鏡85は、外周面851から反射面131を透視できるから、照度最大位置に位置調整された副反射鏡84の接着面841と光源ランプ11の外周面との間に注入される接着剤の塗布範囲を目視しながら注入できれば、(処理S7)において副反射鏡84を移動させて接着剤をなじませる作業を省略してもよい。
このような第10実施形態によれば、前述した実施形態で述べた効果に加えて次のような効果がある。
(27)外周面851から接着面134側透視できるように外周面851が加工されて副反射鏡85が透光化されており、接着面134と封止部1122との間の接着剤137の充填状況を目視しながら、接着剤137が反射面131側にあふれ出ないように、注入量を最適に調整することができる。
したがって、接着剤137によって副反射鏡85の反射性能が阻害されないで済む。そのうえ、このように接着剤137の注入管理が容易なので、接着面134と封止部1122との対向間の寸法を小さくして反射面131の面積を拡げることができ、光源光の利用率にも寄与できる。
〔11〕第11実施形態
次に,本実施形態について説明する。尚、以下の説明では、既に説明した部分及び部材等については、同一符号を付してその説明を省略又は簡略化する。
前述の実施形態の副反射鏡を備えた光源装置の製造方法では、製造装置60を用いて光源ランプ11に対する前述の実施形態の副反射鏡の位置調整を行う際、光源ランプ11を点灯させ、光束検出部62において投写光学系50から射出される光束の照度を積分球621で検出し、積分球621で検出された照度が最大となるように、光源ランプ11に対する前述の実施形態の副反射鏡の位置調整を行っていた。
これに対して、第11実施形態に係る光源装置の製造方法は、光源ランプ11に対する副反射鏡の位置調整において、発光部111内の電極間のアーク像Dと副反射鏡13により形成されるアーク反射像DMとのずれ量を検出する光束検出部を備えた製造装置を用いて、点灯された光源ランプ11のアーク像Dとアーク反射像DMとの画像を、光束検出部のCCD等の撮像素子で楕円リフレクタ12の反射部122を透過して撮像し画像処理部で撮像された画像からアーク像Dとアーク反射像DMとのずれ量を検出しながら、光束検出部で検出されたずれ量が最適ずれ量となるように光源ランプ11に対する副反射鏡の位置調整を行う点が相違する。
本実施形態の製造装置は、製造装置60と同様の保持枠61および位置調整機構63を備えている。さらに本実施形態の製造装置は、発光部111を楕円リフレクタ12の反射部122を透過して発光部111内の電極間のアーク像Dと副反射鏡13により形成されるアーク反射像DMとの画像を撮像する複数のCCD等の撮像素子と、撮像素子で撮像された画像を処理してアーク像Dとアーク反射像DMとのずれ量を算出する画像処理部と、画像処理部で算出されたずれ量が最適ずれ量であるかどうかを判定する判定部とを備えている。
次に、製造装置を用いた副反射鏡71を備えた光源装置の製造方法を、図27に示されるフローチャートに基づいて説明する。なお、前述した実施形態の他の副反射鏡を備えた光源装置も同様の製造方法で製造することができる。
(処理S11)副反射鏡71を取り付ける前の一体化された光源ランプ11及び楕円リフレクタ12を保持枠61にセットする。
(処理S12)副反射鏡71を副反射鏡ホルダ640の把持部643、644にセットする。
(処理S13)図28(A)に示すように、副反射鏡71の先端側端面716及び封止部112の外周面に跨るように接着剤を塗布する。
(処理S14)光源ランプ11を点灯する。
(処理S15)発光部111内部の実際のアーク像Dと副反射鏡71により形成されるアーク反射像DMとの画像をCCD等の撮像素子によって撮像する。
(処理S16)撮像素子で撮像されたアーク像D及びアーク反射像DMの画像から画像処理部によってアーク像Dとアーク反射像DMとのずれ量を算出する。
(処理S17)画像処理部によって算出されたアーク像Dとアーク反射像DMとのずれ量が最適ずれ量であるかどうか判定部によって判定する。
ここで、アーク像Dとアーク像反射DMとの位置ずれ量の判定は、次のように行う。すなわち、図29(A)に示されるように、電極111A間に形成されるアーク像Dと、電極111Aの反射像111AM間に形成されるアーク反射像DMが離れすぎていると、アーク反射像DMが楕円リフレクタの第1焦点位置から離れてしまい、アーク反射像DMを光源光として十分に利用することができない。一方、図29(B)に示すように、アーク像D及びアーク反射像DMを完全に一致させると、プラズマ吸収により発光部111内部の温度上昇が生じてしまい、アーク反射像DMの光量が却って落ちてしまう。従って、図29(C)に示すように、アーク像Dとアーク反射像DMが僅かにずれていて、かつ一部が重なるような位置ずれ量を最適位置ずれ量として選択する。
(処理S18)判定部によってアーク像Dとアーク反射像DMとのずれ量が最適ずれ量でないと判定された場合は、位置調整機構63のY軸方向調整部632、X軸方向調整部633、Z軸方向調整部634、Y軸回り調整部635、X軸回り調整部を操作し、副反射鏡71のX、Y、Z軸方向の姿勢を調整する。この際、図28(B)、(C)に示されるように、まず、副反射鏡71を光源ランプ11の先端側に移動させ、その後、復帰させるような動作を繰り返し、封止部112の外周面及び接着面134の間に接着剤がなじむように位置調整を行う。
(処理S19)判定部によってアーク像Dとアーク反射像DMとのずれ量が最適ずれ量であると判定された場合は、接着剤を硬化する。
(処理S20)接着剤が硬化したら、光源ランプを消灯し、光源装置10を製造装置から取り外す。
本実施形態で使用される接着剤は、硬化時間をある程度確保できるものを採用するのが好ましく、または、熱硬化型接着剤等の特殊なものを採用するのが好ましい。
前述のような第11実施形態によれば、次のような効果がある。
(28)アーク像D及びアーク反射像DMの位置ずれ量を検出しながら、光源ランプ11及び副反射鏡71の相対位置調整を行っているため、最も光エネルギが大きくなるような状態にアーク像D、アーク反射像DMの位置調整を行って、光源光の利用率を確実に向上させることができる。
(29)予め接着剤を塗布してから位置調整を行えば、位置調整とともに封止部1122の外周面及び接着面の間に接着剤をなじませることができ、製造工程を簡略にすることができ、かつ強固に接着固定することができる。
〔12〕第12実施形態
次に、本発明の第12実施形態について説明する。尚、以下の説明では、既に説明した部分及び部材等については、同一符号を付してその説明を省略又は簡略化する。
前述の第11実施形態では、光源装置の製造に際して、光源ランプ11を点灯させ、アーク像D及びアーク反射像DMの像を撮像素子621aで検出しながら、発光部111内の電極間のアーク像Dと副反射鏡13により形成されるアーク反射像DMとのずれ量が最適ずれ量となるように、光源ランプ11に対する副反射鏡71の位置調整を行っていた。
これに対して、第12実施形態に係る光源装置の製造方法では、光源ランプ11を点灯させることなく、発光部111内の一対の電極111Aと副反射鏡により形成される各電極111Aの反射像111AMとをCCD等の撮像素子で撮像しながら、各電極111Aと反射像111AMとのずれ量が最適ずれ量となるように、光源ランプ11に対する副反射鏡の位置調整を行っている点が相違する。
すなわち、図30に示すように、離間配置される一対の電極111A及び副反射鏡により形成される各電極111Aの反射像111AMを、撮像素子で撮像し、撮像された画像を画像処理して両電極像111A、111AMの位置を確認しながら、位置調整を行う。
基本的には、第11実施形態における製造方法と同様に光源ランプ11に対する副反射鏡71の位置調整を行うが、光源ランプ11を点灯させ検出されたアーク像Dとアーク反射像DMとのずれ量が最適ずれ量かどうかを判定する工程にかわって、光源ランプ11を点灯せずに電極111Aと反射像111AMとのずれ量を検出しそのずれ量が最適ずれ量であるかどうかを判定する。なお、前述した実施形態の他の副反射鏡を備えた光源装置も同様の製造方法で製造することができる。
図30(A)のように電極111Aの像と反射像111AMの位置が離れすぎると、その間に形成されるアーク像D及びアーク反射像DMも離れすぎてしまい、アーク反射像DMを光源光として有効利用できなくなると考えられる。
また、図30(B)のように電極111Aの像と反射像111AMを完全に一致させると、電極111A間に発生するアーク像Dとアーク反射像DMが重なってしまい、プラズマ吸収が大きくなってしまう。
従って、図30(C)に示すように、電極111Aの像と反射像111AMが一部重なるような位置を最適なずれ量として位置調整判定の基準とする。
前述のような本実施形態によれば、次のような効果がある。
(29)電極111A及びその反射像111AMの像を撮像して位置調整を行っているので、光源ランプを点灯させて位置調整を行う必要がなく、工程の簡素化を図ることができる上、光源ランプを発光させないから、製造装置から光源装置を取り外すに際しても、保持枠等の製造装置の各部が加熱されることがなく、迅速に取り外すことができる。
〔13〕第13実施形態
次に、本発明の第13実施形態について説明する。尚、以下の説明では、既に説明した部分及び部材等については、同一符号を付してその説明を省略又は簡略化する。
前述の第12実施形態では、電極111Aの像、及び電極111Aの副反射鏡を経た反射像111AMを撮像素子で撮像し、これに基づいて、電極111Aと反射像111AMとのずれ量が最適ずれ量となるように、光源ランプ11に対する副反射鏡の位置調整を行っていた。
これに対して、第13実施形態に係る光源装置の製造方法では、発光部111の発光中心O2を一対の電極の位置から求め、さらに、副反射鏡の反射面画像から球状反射面の曲率中心O1の位置を求め、これらに基づいて、反射面131の曲率中心O1と発光中心O2とのずれ量が最適ずれ量となるように、光源ランプ11に対する副反射鏡の位置調整を行っている点が相違する。
すなわち、本実施形態では、図31(A)に示すように、副反射鏡71の反射面131の球面状の曲面形状を把握し、これに基づいて、反射面131の曲率中心O1を求め、離間配置される一対の電極111Aの位置から発光中心O2を求めている。
反射面131の曲率中心O1は、X線解折装置等を用いて、副反射鏡71の内部断面形状を把握し、反射面131の円弧断面形状画像の画像処理を行って曲率中心O1を求めることができる。また、図31(A)の矢視方向からCCD等の撮像素子により反射面131の画像を取得し、焦点深度を利用して曲率中心O1を求めることも可能である。
発光中心O2は、一対の電極111AをCCD等の撮像素子で画像として取り込んで、画像処理を行って電極111A間の中点を求めこれを発光中心O2とする。
曲率中心O1及び発光中心O2を求める点以外は、基本的に第11実施形態の製造方法と同様の手順で製造することができるが、光源ランプ11を点灯させアーク像Dとアーク反射像DMとのずれ量を検出しそのずれ量が最適ずれ量かどうかを判定する工程にかわって、光源ランプ11を点灯せずに反射面131の曲率中心O1と発光中心O2とのずれ量が最適ずれ量かどうかを判定する。なお、前述した実施形態の他の副反射鏡を備えた光源装置も同様の製造方法で製造することができる。
中心位置の位置ずれ量が最適であるか否かの判定は、図31(A)のように曲率中心O1及び発光中心O2が離れすぎると、その間に形成されるアーク像D及びアーク反射像DMも離れすぎてしまい、アーク反射像DMを光源光として有効利用できなくなると考えられる。また、図31(B)に示されるように、曲率中心O1及び発光中心O2が完全に一致してしまうと、プラズマ吸収による温度上昇が懸念されるため、図31(C)に示されるように曲率中心O1及び発光中心O2が僅かにずれ、アーク像D及びアーク反射像DMが部分的に重なると予測される相対位置を、最適な位置ずれの偏差量とする。
(30)このような第13実施形態によれば、第3実施形態と同様に、光源ランプを点灯することなく、副反射鏡71を光源ランプ11の発光部111上に接着固定することができる。
〔14〕実施形態の変形
本発明は、前述の各実施形態に限定されるものではなく、以下に示すような変形をも含むものである。
上述した実施形態の副反射鏡74の基端側端面を、上述した第1実施形態と同様に照明光軸Aの光束射出方向基端側と、発光部111から射出され直接楕円リフレクタ12に入射される光束とがなす最大の角度θに沿った傾斜面になるように形成してもよい。
上述した実施形態の副反射鏡13,71,73〜79,81〜85の傾斜面または基端側端面を、第2実施形態の副反射鏡74の基端側端面745と同様に角度θに合わせた傾斜面の照明光軸Aの光束射出方向基端側(後側)となす傾斜角度よりも大きい傾斜角度を有する傾斜面になるように形成してもよい。
上述した実施形態の副反射鏡13,73〜77,78,79,82〜85の外周面または先端側端面と接着面との取り合い部分に、上述した第2実施形態と同様にテーパ面726Cを形成させてもよい。
上述した実施形態の副反射鏡13,71,73〜75,78,79,82〜85の外周面または先端側端面と接着面との取り合い部分の稜線に、上述した第3実施形態と同様に切欠溝761または溝771を形成させてもよい。
上述した実施形態の副反射鏡13,71,73〜77,78,79,82〜85の反射面への誘電体多層膜の蒸着の際に、上述した第4実施形態と同様に接着面をマスキングし、誘電体多層膜が接着面に付着しないようにしてもよい。
上述した実施形態の副反射鏡13,71,73,74,76,77,79,81,85の接着面を、上述した第6実施形態と同様に外周面または先端側端面から反射面にむかって次第に縮径する円錐台状のテーパ面に形成してもよい。
上述した実施形態の副反射鏡13,71,73〜77,79,81,83,85の接着面を、上述した第7実施形態と同様に反射面と連続する面を有するような段差部を有するように形成してもよい。
上述した実施形態の副反射鏡13,71,73〜76,79,81,85の接着面を、上述した第8実施形態と同様に反射面から外周面または先端側端面に向かうに従って次第に縮径する円錐台状のテーパ面に形成してもよい。
上述した実施形態の副反射鏡13,71,73〜78,81〜85の接着面を、上述した第9実施形態と同様に接着面に凹凸が形成されるように加工してもよい。
上述した実施形態の副反射鏡13,71,73〜79,81〜84の外周面および/または先端側端面を、上述した第10実施形態と同様に接着面を透視できるように鏡面加工してもよい。
上述した第1実施形態の副反射鏡を備えた光源装置の製造方法では、副反射鏡の位置が最適な位置に調整された後に、接着剤を塗布して光源ランプ11に対して副反射鏡を固定していたが、本発明はこれに限られず、第11実施形態の副反射鏡を備えた光源装置の製造方法と同様に、副反射鏡の位置を調整する前に、接着剤を塗布し、最適な位置へと副反射鏡の位置が調整されたら、接着剤を硬化させて、光源ランプ11に対して副反射鏡を固定する光源装置の製造方法を本発明に採用してもよい。
上述した第11実施形態、第12実施形態および第13実施形態の副反射鏡を備えた光源装置の製造方法では、副反射鏡の位置を調整する前に、接着剤を塗布し、最適な位置へと副反射鏡の位置が調整されたら、接着剤を硬化させて、光源ランプ11に対して副反射鏡を固定していたが、本発明はこれに限られず、第1実施形態の副反射鏡を備えた光源装置の製造方法と同様に、副反射鏡の位置を調整する前には接着剤を塗布せず、副反射鏡の位置が最適な位置に調整された後に接着剤を塗布して光源ランプ11に対して副反射鏡を固定する光源装置の製造方法を本発明に採用してもよい。
前記実施形態では、3つの液晶パネル42R,42G,42Bを用いたプロジェクタ1の例のみを挙げたが、本発明は、1つの液晶パネルのみを用いたプロジェクタ、2つの液晶パネルを用いたプロジェクタ、あるいは、4つ以上の液晶パネルを用いたプロジェクタにも適用可能である。
前記実施形態では、光入射面と光射出面とが異なる透過型の液晶パネルを用いていたが、光入射面と光射出面とが同一となる反射型の液晶パネルを用いてもよい。
前述の実施形態では光変調装置として液晶パネル42R、42G、42Bを採用していたが、本発明はこれに限られず、マイクロミラーを用いて光変調を行うデバイスを照明する光源装置として本発明を採用してもよい。この場合は、光束入射側および光束射出側の偏光板は省略できる。
前述の実施形態では、光変調装置を備えたプロジェクタに本発明の光源装置を採用していたが、本発明はこれに限られず、他の光学機器に本発明の光源装置を適用してもよい。
前記実施形態では、スクリーンを観察する方向から投写を行うフロントタイプのプロジェクタの例のみを挙げたが、本発明は、スクリーンを観察する方向とは反対側から投写を行うリアタイプのプロジェクタにも適用可能である。
前記各実施形態で述べた副反射鏡形状は例示に過ぎず、要するに、楕円リフレクタの第2焦点位置から発光管の封止部端部を結ぶ線で示される円錐の内側に外形が納まるような副反射鏡であれば、他の形状であってもよい。
その他、本発明の実施の際の具体的な構造及び形状等は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造等としてもよい。
本発明は、プロジェクタに利用できる他、その他の光学機器にも利用することができる。
本発明の実施形態に係るプロジェクタの構造を表す模式図。 本発明の第1実施形態における光源装置の構造を表す模式図。 本発明の第1実施形態における光源ランプの構造を表す概要斜視図。 本発明の第1実施形態における副反射鏡の構造を表す正面図及び断面図。 本発明の第1実施形態における光源ランプに副反射鏡を固定した状態を表す光軸方向断面図。 本発明の第1実施形態における接着剤の塗布状態を表す光軸方向及び光軸直交方向断面図。 本発明の第1実施形態における接着剤の塗布状態を表す光軸方向及び光軸直交方向断面図。 本発明の第1実施形態における光源装置の製造装置を表す側面図。 本発明の第1実施形態における製造装置を構成する副反射鏡ホルダの構造を表す側面図。 本発明の第1実施形態における製造装置を構成する副反射鏡ホルダの構造を表す平面図。 本発明の第1実施形態における副反射鏡ホルダの把持部形状を表す正面図。 本発明の第1前記実施形態における光源装置の製造方法を表すフローチャート。 本発明の第1実施形態における接着剤の塗布方法を表す模式図。 本発明の第2実施形態における副反射鏡の構造を表す要部断面図。 本発明の第2実施形態における副反射鏡の構造を表す要部断面図。 本発明の第3実施形態における光源装置を構成する副反射鏡の構造を表す要部断面図。 本発明の第4実施形態における光源装置を構成する副反射鏡の構造を表す要部断面図。 本発明の第4実施形態における副反射鏡のマスキング状態を表す断面図。 本発明の第5実施形態における光源装置を構成する副反射鏡の構造を表す要部断面図。 本発明の第6実施形態における光源装置を構成する副反射鏡の構造を表す要部断面図。 本発明の第7実施形態における光源装置を構成する副反射鏡の構造を表す要部断面図。 本発明の第8実施形態における光源装置を構成する副反射鏡の構造を表す要部断面図。 本発明の第8実施形態における光源装置を構成する副反射鏡の構造を表す要部断面図。 本発明の第8実施形態における光源装置を構成する副反射鏡の構造を表す要部断面図及び光束射出方向前側から見た平面図。 本発明の第9実施形態における光源装置を構成する副反射鏡の構造を表す要部断面図。 本発明の第10実施形態に係る光源装置を構成する副反射鏡の構造を表す要部断面図。 本発明の第11実施形態における光源装置の製造方法を表すフローチャート。 本発明の第11実施形態における接着剤の塗布方法を表す模式図。 本発明の第11実施形態におけるアーク像及びアーク反射像のずれ量の最適値判定の手順を表す模式図。 本発明の第12実施形態に係る光源装置の製造方法における電極像及び電極反射像のずれ量の最適値判定の手順を表す模式図。 本発明の第13実施形態に係る光源装置の製造方法における発光中心位置及び反射面の曲率中心のずれ量の最適値判定の手順を表す模式図。
符号の説明
1…プロジェクタ、10…光源装置、11…光源ランプ(発光管)、12…楕円リフレク
タ、13、71、73、74、75、76、78、79、81、82、83、84、85…副反射鏡、111…発光部、111A…電極(電極、電極像)、111AM…電極反射像、112…封止部、131、751…反射面、132、712、732、742、751、811…外周面(外周部分)、134、754、781、791、812、821、831、841…接着面、135、725、735、745、755…基端側端面(傾斜面)、716、736、746…先端側端面、726C…テーパ面(面取り部)、753…首状部、831A…段部(段差)、851…外周面(透光化に係る)、A…照明光軸、D…アーク像、DM…アーク反射像、L1…第1焦点位置、L2…第2焦点位置、L3、L4…境界線(第2焦点位置と発光管の封止部先端とを結ぶ線)、O1…反射面の曲率中心、O2…発光中心、O3…外周面の曲率中心

Claims (4)

  1. 電極間で放電発光が行われる発光部及び前記発光部の両端に設けられる封止部を有する発光管と、前記の発光管から放射された光束を一定方向に揃えて射出する楕円リフレクタと、反射面が前記楕円リフレクタの反射面と対向配置され、前記発光管の光束射出方向前側を覆い、前記発光管から放射された光束を前記楕円リフレクタに反射する副反射鏡とを備えた光源装置を製造する光源装置の製造方法であって、
    予め放電発光中心が前記楕円リフレクタの第1焦点位置近傍に位置決め保持された発光管に対して、前記副反射鏡を前記発光管の封止部に挿入し、前記発光管を点灯させる工程と、
    前記発光管内の前記電極間アーク像及び前記副反射鏡で反射されて形成されるアーク反射像を検出する工程と、
    前記アーク像及び前記アーク反射像を検出しながら、前記アーク像及びアーク反射像が一部重なるように、前記副反射鏡の位置を前記発光管に対して調整する工程と、
    前記アーク像及びアーク反射像が一部重なる位置で前記発光管に対して前記副反射鏡を固定する工程とを備えていることを特徴とする光源装置の製造方法。
  2. 請求項1に記載の光源装置の製造方法において、
    前記発光管に対して前記副反射鏡を固定する工程は、前記発光管に対して前記副反射鏡の位置を調整する工程の後で前記封止部及び前記副反射鏡に接着剤を塗布して、前記接着剤を硬化させて固定することを特徴とする光源装置の製造方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載の光源装置の製造方法において、
    前記発光管に対して前記副反射鏡を固定する工程は、前記発光管に対して前記副反射鏡の位置を調整する工程の前に塗布された接着剤を、硬化させて固定することを特徴とする光源装置の製造方法。
  4. 光源から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成し、拡大投写するプロジェクタであって、
    請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の光源装置の製造方法により製造された光源装置を備えていることを特徴とするプロジェクタ。

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