JP3988791B2 - 光源装置、光源装置の製造方法、及びプロジェクタ - Google Patents
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Description
この放電型発光管において、たとえば特許文献1に記載されているように、発光部の光束射出側前方部分に、シリカ/アルミナを蒸着した反射兼保温膜を形成した放電型発光管が提案されている。
また、反射兼保護膜を蒸着により形成しているため、膜の反射面が発光管の球状の発光部外形形状に依存してしまい、光源光として利用するのに最適な反射面を形成することが必ずしもできないという問題がある。
(プロジェクタの構成)
図1には、本発明の第1実施形態に係るプロジェクタ1の光学系を表す模式図が示され、このプロジェクタ1は、光源から射出された光束を、画像情報に応じて変調して光学像を形成し、スクリーン上に拡大投写する光学機器であり、光源装置10、均一照明光学系20、色分離光学系30、リレー光学系35、光学装置40、及び投写光学系50を備えて構成され、これらの光学系20〜35を構成する光学素子は、所定の照明光軸Aが設定された光学部品用筐体2内に位置決め調整されて収納されている。
この偏光変換素子23は、図示を略したが、照明光軸Aに対して傾斜配置される偏光分離膜及び反射ミラーを交互に配列した構成を具備する。偏光分離膜は、各部分光束に含まれるP偏光光束及びS偏光光束のうち、一方の偏光光束を透過し、他方の偏光光束を反射する。反射された他方の偏光光束は、反射ミラーによって曲折され、一方の偏光光束の射出方向、すなわち照明光軸Aに沿った方向に射出される。射出された偏光光束のいずれかは、偏光変換素子23の光束射出面に設けられる位相差板によって偏光変換され、すべての偏光光束の偏光方向が揃えられる。このような偏光変換素子23を用いることにより、光源ランプ11から射出される光束を、一方向の偏光光束に揃えることができるため、光学装置40で利用する光源光の利用率を向上することができる。
この重畳レンズ24から射出された光束は、反射ミラー25で曲折されて色分離光学系30に射出される。
光源装置10は、図2に示すように、楕円リフレクタ12の内部に発光管としての光源ランプ11を配置した構成を具備している。なお、本発明において、光源装置10の光束射出方向を前側または先端側とし、光源装置10の光束射出方向と反対方向を後側または基端側として示す。
発光部111の内部には、内部に所定距離離間配置される一対のタングステン製の電極111Aと、水銀、希ガス、及び少量のハロゲンが封入されている。
発光部111の前側及び後側の両側に延出する封止部1121,1122の内部には、発光部111の電極と電気的に接続されるモリブデン製の金属箔112Aがそれぞれ挿入され、ガラス材料等で封止されている。各金属箔112Aには、さらに電極引出線としてのリード線113が接続され、このリード線113は、光源ランプ11の外部まで延出している。
そして、リード線113に電圧を印加すると、図3に示すように、金属箔112Aを介して電極111A間に電位差が生じて放電が生じ、アーク像Dが生成し発光部111が発光する。
首状部121には、中央に挿入孔123が形成されており、この挿入孔123の中心に封止部1121が配置される。
反射部122は、楕円面状のガラス面に金属薄膜を蒸着形成して構成され、この反射部122の反射面122Aは、可視光を反射して赤外線および紫外線を透過するコールドミラーとされる。
このような楕円リフレクタ12の反射部122内部に配置される光源ランプ11は、発光部111内の電極111A間の発光中心が反射部122の反射面122Aの楕円面の第1焦点位置L1の近傍となるように配置される。
このとき、楕円リフレクタ12の第2焦点位置L2と光源ランプ11の光束射出方向先端側(前側)の封止部1122の先端の端部とを結ぶ境界線L3及びL4で示される円錐の内側部分は、楕円リフレクタ12で反射した光束が封止部1122によって遮られて第2焦点位置L2に光束を届けることができない、光束利用不可能領域となる。言い換えれば、楕円リフレクタ12の第2焦点位置L2と光源ランプ11の光束射出方向先端側(前側)の封止部1122の先端の端部とを結ぶ境界線L3及びL4とは、楕円リクレタ12で反射され第2焦点位置L2へとたどりつく光束のうち封止部1122によって遮られる光線との境界の境界光線である。
傾斜面135は、図5(A)に示されるように、照明光軸Aの光束射出方向基端側(後側)と、発光部111から放射され直接楕円リフレクタ12に入射する光束とがなす最大の角度θに沿って傾斜する円錐台形状である。尚、角度θは、発光部111から射出され直接楕円リフレクタ12に入射される光束がなす最大の角度であり、楕円リフレクタ12の照明光軸A方向の長さを短くするために、105°以下とするのが好ましい。
接着剤137は、図6(A)、(B)に示されるように、照明光軸A回りに間欠的に塗布してもよく、図7(A)、(B)に示されるように、照明光軸A回り全周に塗布してもよい。
図8には、前述した光源装置10を製造する製造装置60が示されており、この製造装置60は、保持枠61、光束検出部62、及び位置調整機構63を備えている。
このレール632Cには、X軸方向調整部633が摺動自在に取り付けられており、このX軸方向調整部633は、テーブル633A及びマイクロメータヘッド633Bを備えている。そして、マイクロメータヘッド633Bを回転させると、テーブル633AがX軸方向に沿って移動する。
そして、本体635Aの先端面はX軸回りに円弧状に形成された凸曲面とされ、この凸曲面上には、X軸回り調整部636が設けられている。
この本体636Aの先端には、腕部636Cを介して副反射鏡ホルダ640が設けられている。
このような把持部643は、副反射鏡13の大きさに応じて複数種類設定されており、例えば、本実施形態よりも小径の副反射鏡を取り付ける場合には、図11(B)に示すように、先端部分の押さえ面645Dの径が小さく、爪部645Eの形状が異なる把持部645に変更することにより、種々の径の副反射鏡13を把持させることができる。
この際、把持部644はその先端面で副反射鏡13の光束射出開口部外周縁を押さえ、これらにより、副反射鏡13は、把持部643、644によって把持される。
次に、前述の製造装置60を用いて、光源装置10を製造する手順を、図12のフローチャートに基づいて説明する。
(処理S2)副反射鏡13を副反射鏡ホルダ640の把持部643、644にセットする。
(処理S3)光源ランプ11を点灯し、楕円リフレクタ12から光束を射出させる。
(処理S4)光束検出部62の積分球621による照度検出を開始する。
(処理S5)積分球621で検出された光源装置10からの光束の照度が最大となるか否かを判定する。
(処理S6)照度が最大となる副反射鏡13の位置ではないと判定された場合、位置調整機構63のY軸方向調整部632、X軸方向調整部633、Z軸方向調整部634、Y軸回り調整部635、X軸回り調整部を操作し、副反射鏡13のX、Y、Z軸方向の姿勢を調整する。
(処理S7)照度が最大であると判定された場合、図13に示されるように、まず、副反射鏡13を照度最大位置から発光部111側に移動させ(図13(A))、副反射鏡13の接着面134の外周面132側端面に接着剤を塗布した後(図13(B))、副反射鏡13を移動させ、接着面134及び封止部1122の外周面の間に接着剤をなじませるとともに副反射鏡13の外周面132に接着剤を盛り上げるように、副反射鏡13を照度最大位置に復帰させ、接着剤を硬化させる(図13(C))。
(処理S8)接着剤が硬化したら、光源ランプ11を消灯し、光源装置10を保持枠61および副反射鏡ホルダ640から取り外す。
前述のような本実施形態によれば、次のような効果がある。
3を経て楕円リフレクタ12で反射した光束の照度を検出しながら、その照度が
最適になるように副反射鏡13の位置調整を行って、最適な照度となる相対位置で副反射鏡13を光源ランプ11に固定することができるため、光源光の利用率を大幅に向上させた光源装置10を確実に製造することができる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。尚、以下の説明では、既に説明した部分及び部材等については、同一符号を付してその説明を省略又は簡略化する。
前述の第1実施形態では、副反射鏡13の外周面132は、反射面131の曲率に倣うような曲面形状であり、副反射鏡13は、円筒状部材136を研磨加工することにより、反射面131及び外周面132を形成していた。
これに対して、第2実施形態に係る副反射鏡71〜74は、図14及び図15に示すように、外周面712、722、732、742は略円筒柱形状または略円錐台形状である点が相違する。このような副反射鏡71〜74は、円筒状部材136を反射面131を研磨加工して形成するが、外周面712、722、732、742を全く加工しないか、簡単な切削加工で形成できる。
このテーパ面726Cは、封止部112の外周面と接着面134との間に接着剤を流入しやすくするために形成されている。
また、このような形状とすることにより、副反射鏡73、74の照明光軸A方向の寸法を長くして接着面の面積を大きく確保できるため、副反射鏡73、74の光源ランプ11に対する接着強度を向上させることができる。従って、光源装置10から射出される照明光の照度低下を防止できる。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。尚、以下の説明では、既に説明した部分及び部材等については、同一符号を付してその説明を省略又は簡略化する。
前述の第1実施形態に係る副反射鏡13または第2実施形態に係る副反射鏡71,73,74は、図4及び図14,図15に示されるように、外周面132、712、732、742と接着面134との取り合い部分に何も加工が施されていなかった。
これに対して、第3実施形態に係る副反射鏡76は、図16(A)に示されるように、外周面132と接着面134との取り合い部分の稜線に沿って複数の切欠溝761が形成されている点が相違する。
このような切欠溝761は、副反射鏡76の開口部の加工時に、外周面132の開口部周縁に、意図的に0.1mm以上のチッピングを生じさせることにより形成することができる。尚、図16(A)では、開口部から外側に拡がるように8箇所に切欠溝761が形成されているが、切欠溝761の位置、個数は接着剤137の材質等に応じて適宜変更することが可能である。
但し、接着面134と封止部1122の外周面との間に、シリカ/アルミナ系の接着剤137を塗布する際は、各切欠溝761、溝771内にも接着剤137が充填されるように、開口部の外側の外周面132に盛り上げるように接着剤を塗布して、固定する。
次に、本発明の第4実施形態について説明する。尚、以下の説明では、既に説明した部分及び部材等については、同一符号を付してその説明を省略又は簡略化する。
前述のように、第1実施形態に係る副反射鏡13は、副反射鏡13の外周面132は、反射面131の曲率に倣うような曲面形状であり、反射面131に倣うように外周面132が研磨加工して、肉厚が略均一となるように形成されていた(図4(B))。
これに対し、本実施形態に係る副反射鏡81は断面形状等が相違する。
また、反射面に誘電体多層膜を蒸着形成する際に、後述するような前準備を行う。
このような肉厚の違いは、外周面811の曲率中心O3と反射面131の曲率中心O1とが、照明光軸A上においてずれて配置されていることに依る。
また、肉厚寸法T1と同じ寸法で全体の肉厚を設定した副反射鏡の外周面は、図17中の2点鎖線CL2で示されるように、境界線L3及びL4で示される円錐から飛び出し、楕円リフレクタ12によって反射された光束が遮られてしまう。
このような副反射鏡81は、例えば、厚肉の円筒状部材136a(ここでは外径Φ14mm)の研磨加工により形成されるが、反射面131の形成後に研磨加工の曲率中心が移動され、外周面811が形成される。
接着面812のマスキングは、図18(B)にも示されるように、副反射鏡81の封止部1122挿入用の開口部に嵌合する冶具Jで接着面812を被覆することにより実施してもよい。この冶具Jの先端部分は、接着面812全体に当接する円盤状の嵌合部J1とされている。この冶具Jで個々の副反射鏡81の開口部を塞いで接着面812をマスキングしながら、誘電体多層膜MFの蒸着形成を行う。
また、このような形状とすることにより、副反射鏡81が境界線L3およびL4で示される円錐よりも内側に納まる範囲内、すなわち、前記の光束利用不可能領域内で照明光軸A方向の寸法を長くして接着面812の面積を拡張することができ、光源ランプ11に対して強固に接着できる。従って、光源装置10から射出される照明光の照度低下を防止できる。
次に、本発明の第5実施形態について説明する。尚、以下の説明では、既に説明した部分及び部材等については、同一符号を付してその説明を省略又は簡略化する。
前述の実施形態では、副反射鏡13、71、73、74、76,81は、円筒状部材をベースに切削又は研磨加工することで製造されていた。
これに対して、第5実施形態に係る副反射鏡は、石英、アルミナセラミックス等の原材料を溶融状態とし、これを型押し成形している点が相違する。
また、型押し成形により切削加工、研磨加工に比較して、副反射鏡75の形状自由度が向上するため、種々の副反射鏡形状に対応することができる。
また、このような形状の接着面745を有する副反射鏡75は、接着剤137が硬化した後は、光源ランプ11に対して、副反射鏡75が照明光軸Aの光束射出方向側(図19中右側)に移動することを規制できる。従って、光源装置10から射出される照明光の照度低下を防止できる。
次に、本発明の第6実施形態について説明する。尚、以下の説明では、既に説明した部分及び部材等については、同一符号を付してその説明を省略又は簡略化する。
前述の実施形態に係る接着面134、812は反射面131から外周面または先端側端面まで同径の円筒形状に形成されていた。
これに対し、本実施形態に係る副反射鏡84では、接着面841は、外周面132から反射面131にむかって次第に縮径する円錐台状のテーパ面とされている点が相違する。その他構成である外周面等は上述した実施形態を適応できる。
また、縮径されたテーパ部分により、接着剤137の硬化後は光源ランプ11に対して副反射鏡83が光束射出方向後側に移動するのを機械的に規制できる。
次に、本発明の第7実施形態について説明する。尚、以下の説明では、既に説明した部分及び部材等については、同一符号を付してその説明を省略又は簡略化する。
前記各実施形態では、副反射鏡の接着面134、754、812、841には段差や突起等は形成されていなかった。
これに対し、本実施形態に係る副反射鏡83は、接着面831に段差が形成されている点が相違する。その他構成である外周面等は上述した実施形態を適応できる。
そして、外周面132と接着面831との取り合い部分から段部831Aにかけては、接着面831と封止部1122との間は広くなっている。
なお、副反射鏡83は、外周面132と接着面831との取り合い部分から段部831Aにかけては、接着面831と封止部1122との間は広くなっているから、照度最大位置に位置調整された副反射鏡83の接着面831と光源ランプ11の外周面との間に充分接着剤を注入できれば、(処理S7)において副反射鏡83を移動させて接着剤をなじませる作業を省略してもよい。
さらに、この段部831Aにより、接着剤137の硬化後は光源ランプ11に対して副反射鏡83が発光部111の光束射出方向後側に移動するのを機械的に規制できる。
またさらに、段部831Aと反射面131との取り合い部分でも発光部111から放射される光束を反射できるから、光源光の利用率にも寄与できる。
次に、本発明の第8実施形態について説明する。尚、以下の説明では、既に説明した部分及び部材等については、同一符号を付してその説明を省略又は簡略化する。
前述の実施形態に係る副反射鏡の接着面134、812は反射面131から外周面または先端側端面まで同径の円筒形状に形成されていた。
これに対して、本実施形態に係る副反射鏡78は、図22に示されるように、開口部内周面の接着面781が反射面131から外周面132に向かうに従って、次第に縮径する円錐台状のテーパ面として構成されている点が相違する。その他構成である外周面等は上述した実施形態を適応できる。
なお、封止部1122の外周面と照明光軸Aとが平行である場合は、接着面821は封止部1122の外周面に対してもテーパ角度AG1をなしている。
また、接着面821のテーパ角度AG1が1°以上10°以下とされることにより、反射面131をより大きく確保して発光部111から放射された光束を無駄なく利用できる。
したがって、このような接着面821を有する副反射鏡81によれば、光源ランプ11に接着剤137によって固定した際、副反射鏡82の照明光軸A方向の移動を十分に規制しながら、発光部から射出される光源光の利用効率の向上にも寄与でき、光源装置10から射出される照明光の照度を向上できる。
次に、本発明の第9実施形態について説明する。尚、以下の説明では、既に説明した部分及び部材等については、同一符号を付してその説明を省略又は簡略化する。
前記各実施形態では、副反射鏡の接着面134、754、781、812、821、831、841の表面には特に加工が施されていなかった。
これに対し、本実施形態に係る副反射鏡79は、図25に示すように、副反射鏡79の接着面791を凹凸が形成された粗面とされている点が相違する。その他構成である外周面等は上述した実施形態を適応できる。
そして、この接着面791に接着剤137を塗布すると、接着剤137が凹凸に入り込むことにより、前記と同様に照明光軸A方向の移動が規制されるうえ、照明光軸A回りの回動および照明光軸A方向へのずれをも規制することができる。
次に、本発明の第10実施形態について説明する。尚、以下の説明では、既に説明した部分及び部材等については、同一符号を付してその説明を省略又は簡略化する。
前記各実施形態では、副反射鏡の外周面については切削、研磨、型押し成形以外の加工は特に行われていなかった
これに対し、本実施形態に係る副反射鏡85は、外周面851から接着面134を透視できるように、外周面851が鏡面加工され透光化されている点が相違する(図26)。その他構成である外周面の外形形状等は上述した実施形態を適応できる。
したがって、接着剤137によって副反射鏡85の反射性能が阻害されないで済む。そのうえ、このように接着剤137の注入管理が容易なので、接着面134と封止部1122との対向間の寸法を小さくして反射面131の面積を拡げることができ、光源光の利用率にも寄与できる。
次に,本実施形態について説明する。尚、以下の説明では、既に説明した部分及び部材等については、同一符号を付してその説明を省略又は簡略化する。
前述の実施形態の副反射鏡を備えた光源装置の製造方法では、製造装置60を用いて光源ランプ11に対する前述の実施形態の副反射鏡の位置調整を行う際、光源ランプ11を点灯させ、光束検出部62において投写光学系50から射出される光束の照度を積分球621で検出し、積分球621で検出された照度が最大となるように、光源ランプ11に対する前述の実施形態の副反射鏡の位置調整を行っていた。
これに対して、第11実施形態に係る光源装置の製造方法は、光源ランプ11に対する副反射鏡の位置調整において、発光部111内の電極間のアーク像Dと副反射鏡13により形成されるアーク反射像DMとのずれ量を検出する光束検出部を備えた製造装置を用いて、点灯された光源ランプ11のアーク像Dとアーク反射像DMとの画像を、光束検出部のCCD等の撮像素子で楕円リフレクタ12の反射部122を透過して撮像し画像処理部で撮像された画像からアーク像Dとアーク反射像DMとのずれ量を検出しながら、光束検出部で検出されたずれ量が最適ずれ量となるように光源ランプ11に対する副反射鏡の位置調整を行う点が相違する。
(処理S12)副反射鏡71を副反射鏡ホルダ640の把持部643、644にセットする。
(処理S13)図28(A)に示すように、副反射鏡71の先端側端面716及び封止部112の外周面に跨るように接着剤を塗布する。
(処理S14)光源ランプ11を点灯する。
(処理S15)発光部111内部の実際のアーク像Dと副反射鏡71により形成されるアーク反射像DMとの画像をCCD等の撮像素子によって撮像する。
(処理S16)撮像素子で撮像されたアーク像D及びアーク反射像DMの画像から画像処理部によってアーク像Dとアーク反射像DMとのずれ量を算出する。
(処理S17)画像処理部によって算出されたアーク像Dとアーク反射像DMとのずれ量が最適ずれ量であるかどうか判定部によって判定する。
ここで、アーク像Dとアーク像反射DMとの位置ずれ量の判定は、次のように行う。すなわち、図29(A)に示されるように、電極111A間に形成されるアーク像Dと、電極111Aの反射像111AM間に形成されるアーク反射像DMが離れすぎていると、アーク反射像DMが楕円リフレクタの第1焦点位置から離れてしまい、アーク反射像DMを光源光として十分に利用することができない。一方、図29(B)に示すように、アーク像D及びアーク反射像DMを完全に一致させると、プラズマ吸収により発光部111内部の温度上昇が生じてしまい、アーク反射像DMの光量が却って落ちてしまう。従って、図29(C)に示すように、アーク像Dとアーク反射像DMが僅かにずれていて、かつ一部が重なるような位置ずれ量を最適位置ずれ量として選択する。
(処理S18)判定部によってアーク像Dとアーク反射像DMとのずれ量が最適ずれ量でないと判定された場合は、位置調整機構63のY軸方向調整部632、X軸方向調整部633、Z軸方向調整部634、Y軸回り調整部635、X軸回り調整部を操作し、副反射鏡71のX、Y、Z軸方向の姿勢を調整する。この際、図28(B)、(C)に示されるように、まず、副反射鏡71を光源ランプ11の先端側に移動させ、その後、復帰させるような動作を繰り返し、封止部112の外周面及び接着面134の間に接着剤がなじむように位置調整を行う。
(処理S19)判定部によってアーク像Dとアーク反射像DMとのずれ量が最適ずれ量であると判定された場合は、接着剤を硬化する。
(処理S20)接着剤が硬化したら、光源ランプを消灯し、光源装置10を製造装置から取り外す。
次に、本発明の第12実施形態について説明する。尚、以下の説明では、既に説明した部分及び部材等については、同一符号を付してその説明を省略又は簡略化する。
前述の第11実施形態では、光源装置の製造に際して、光源ランプ11を点灯させ、アーク像D及びアーク反射像DMの像を撮像素子621aで検出しながら、発光部111内の電極間のアーク像Dと副反射鏡13により形成されるアーク反射像DMとのずれ量が最適ずれ量となるように、光源ランプ11に対する副反射鏡71の位置調整を行っていた。
これに対して、第12実施形態に係る光源装置の製造方法では、光源ランプ11を点灯させることなく、発光部111内の一対の電極111Aと副反射鏡により形成される各電極111Aの反射像111AMとをCCD等の撮像素子で撮像しながら、各電極111Aと反射像111AMとのずれ量が最適ずれ量となるように、光源ランプ11に対する副反射鏡の位置調整を行っている点が相違する。
また、図30(B)のように電極111Aの像と反射像111AMを完全に一致させると、電極111A間に発生するアーク像Dとアーク反射像DMが重なってしまい、プラズマ吸収が大きくなってしまう。
従って、図30(C)に示すように、電極111Aの像と反射像111AMが一部重なるような位置を最適なずれ量として位置調整判定の基準とする。
次に、本発明の第13実施形態について説明する。尚、以下の説明では、既に説明した部分及び部材等については、同一符号を付してその説明を省略又は簡略化する。
前述の第12実施形態では、電極111Aの像、及び電極111Aの副反射鏡を経た反射像111AMを撮像素子で撮像し、これに基づいて、電極111Aと反射像111AMとのずれ量が最適ずれ量となるように、光源ランプ11に対する副反射鏡の位置調整を行っていた。
これに対して、第13実施形態に係る光源装置の製造方法では、発光部111の発光中心O2を一対の電極の位置から求め、さらに、副反射鏡の反射面画像から球状反射面の曲率中心O1の位置を求め、これらに基づいて、反射面131の曲率中心O1と発光中心O2とのずれ量が最適ずれ量となるように、光源ランプ11に対する副反射鏡の位置調整を行っている点が相違する。
本発明は、前述の各実施形態に限定されるものではなく、以下に示すような変形をも含むものである。
タ、13、71、73、74、75、76、78、79、81、82、83、84、85…副反射鏡、111…発光部、111A…電極(電極、電極像)、111AM…電極反射像、112…封止部、131、751…反射面、132、712、732、742、751、811…外周面(外周部分)、134、754、781、791、812、821、831、841…接着面、135、725、735、745、755…基端側端面(傾斜面)、716、736、746…先端側端面、726C…テーパ面(面取り部)、753…首状部、831A…段部(段差)、851…外周面(透光化に係る)、A…照明光軸、D…アーク像、DM…アーク反射像、L1…第1焦点位置、L2…第2焦点位置、L3、L4…境界線(第2焦点位置と発光管の封止部先端とを結ぶ線)、O1…反射面の曲率中心、O2…発光中心、O3…外周面の曲率中心
Claims (4)
- 電極間で放電発光が行われる発光部及び前記発光部の両端に設けられる封止部を有する発光管と、前記発光管から放射された光束を一定方向に揃えて射出する楕円リフレクタと、反射面が前記楕円リフレクタの反射面と対向配置され、前記発光管の光束射出方向前側を覆い、前記発光管から放射された光束を前記楕円リフレクタに反射する副反射鏡とを備えた光源装置を製造する光源装置の製造方法であって、
予め前記楕円リフレクタに保持された前記発光管に対して、前記副反射鏡を前記発光管の封止部に挿入する工程と、
前記電極像及び前記副反射鏡の反射像として検出される電極反射像を検出する工程と、
前記電極像及び前記電極反射像を検出しながら、前記電極像及び電極反射像のずれが所定の偏差量となるように、前記副反射鏡の位置を前記発光管に対して調整する工程と、
前記電極像及び電極反射像のずれが所定の偏差量となった位置で前記発光管に対して前記副反射鏡を固定する工程とを備えていることを特徴とする光源装置の製造方法。 - 請求項1に記載の光源装置の製造方法において、
前記発光管に対して前記副反射鏡を固定する工程は、前記発光管に対して前記副反射鏡の位置を調整する工程の後で前記封止部及び前記副反射鏡に接着剤を塗布して、前記接着剤を硬化させて固定することを特徴とする光源装置の製造方法。 - 請求項1または請求項2に記載の光源装置の製造方法において、
前記発光管に対して前記副反射鏡を固定する工程は、前記発光管に対して前記副反射鏡の位置を調整する工程の前に塗布された接着剤を、硬化させて固定することを特徴とする光源装置の製造方法。 - 光源から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成し、拡大投写するプロジェクタであって、
請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の光源装置の製造方法により製造された光源装置を備えていることを特徴とするプロジェクタ。
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