JP3987860B2 - 蓄電システム - Google Patents

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本発明は、複数のキャパシタセルを組み合わせた蓄電システムに関する。
電気二重層キャパシタは、電気化学反応を伴う二次電池と異なり、化学反応に依存しない蓄電方式であるので、物質変化や性能劣化が極めて少なく半永久的に使える、また、原料は基本的に炭素と紙と電解液であることから安全でかつ環境に優しい、さらに、大電流の充放電が可能である等の数々の利点を有することから、例えば、急速充電装置、無停電電源装置、電力回生用電源等の用途に適した理想的な蓄電要素である(非特許文献1)。
そして、このような高性能の電気二重層キャパシタを用いた蓄電要素は、その能力を最大限に発揮させる電子回路技術(並列モニタ技術、高効率重放電技術、インターフェイス回路技術)と組み合わされ、革新的な蓄電システム〔高性能電気二重層キャパシタ蓄電システム:ECaSS(Energy Capacitor Systems)(登録商標)〕として発展を遂げてきた。
ところが、電気二重層キャパシタは、分極性電極と電解液との境界面に形成される分子レベルの電気二重層に蓄電するものであることから、一対の電極間に充電できる電圧は、電解液の電気分解が始まる電圧以下に限られる。例えば有機電解液を用いた電気二重層キャパシタの耐電圧は約3Vである。そのため、実際の適用にあたっては、多数の電気二重層キャパシタを直列に接続して大電圧を得る方法が採られる。
具体的に、電気二重層キャパシタを用いた蓄電装置の一例をその製造プロセスと共に簡単に説明する。図10に示すように、まず、活性炭を含む分極性電極1002を表面に塗布した集電極1001と絶縁シートからなるセパレータ1003を交互に重ね合わせた積層体1004を電解液(図示せず)と共に絶縁フィルムパッケージ1005に封入してキャパシタセル1006を構成する。このとき、例えば、複数の集電極1001は、複数の正極性集電極のリード部1007を正極性端子1008に接続し、複数の負極性集電極のリード部1009を負極性端子1010に接続し、これら正極性端子1008と負極性端子1010をラミネートフィルムパッケージ1005から導出する。次に、複数のキャパシタセル1006を積層して頑丈な容器1011に収容し、各キャパシタセル1006の正極性端子1008とこれに隣接するキャパシタセルの負極性端子1010を電気的に接続することで、複数のキャパシタセルを直列に接続する。そして、直列接続された一端側の正極性端子1008(1008)と他端側の負極性端子1010(1010)を、容器1011から導出する一対の出力端子1012,1013にそれぞれ接続してキャパシタモジュール1014を完成する。
このように複数のキャパシタセル1006を直列に接続して構成される蓄電装置では、各キャパシタセルの正極性端子を隣接するキャパシタセルの負極性端子と電気的に接続しなければならない。そのため、従来、図11,12に示すように、隣接する2つのキャパシタセル1006を互いに逆の方向に向けて配置し、複数のキャパシタセル1006を直列に接続している。例えば、図示する例では、キャパシタセル1006aと1006bが逆方向に向けられ、キャパシタセル1006cと1006dが逆方向に向けられている。そして、図12に最も良く示すように、キャパシタセル1006aと1006bの間では、前者のキャパシタセル1006aの負極性端子1010aとこれに対向する後者のキャパシタセル1006bの正極性端子1008bを接続している。また、キャパシタセル1006bとこれに隣接する別のキャパシタセル1006cとの間では、前者のキャパシタセル1006bの負極性端子1010bとこれに対向する別のキャパシタセル1006cの正極性端子1008cを接続している。
しかし、このように各隣接する2つのキャパシタセルを反対方向に向けて配置した構成によれば、多数のキャパシタセルを接続する場合、それぞれのキャパシタセルを交互に逆方向に向けて配置する必要があり、そのために組立作業が繁雑になるという問題があった。また、従来、隣接する正極性端子と負極性端子をねじ又は溶接によって接続しているため、それらの接続に多くの時間を要するという問題があった。特に、溶接の場合、溶接時の熱によって、ラミネートフィルムやパッケージ内の分極性電極を損傷するおそれがあるため、作業に慎重を期さなければならないという問題がある。
ところで、従来、正極・負極となる一対の電極を重ねて巻回し、得られた電極巻回体のエッジに集電板を取り付け、この集電板を介して電極に充電し、電極から放電させる電気二重層コンデンサにおいて、電極巻回体の中心から放射状に延び且つ電極巻回体に向って突起する放射凸条を集電板に設けるとともにこの放射凸条を電極と溶接する技術が、特許文献1に開示されている。しかし、この技術は、上述のように、溶接時の熱に起因する問題を解消するものでない。
また、正極性集電極と負極性集電極を隔離体を介して積層するとともに、各集電極に形成した2つの導電貫通孔にそれぞれ正極導電棒と負極導電棒を挿通させることで、これら複数の集電極を直列又は並列に接続する技術が特許文献2に開示されている。しかし、この技術は、キャパシタセルから導出された端子を接続するためのものではない。
さらに、電気二重層キャパシタの集電極リード部同士をかしめて接続する公知技術がある。しかし、この技術は、集電極リード部同士を接続することに関するものであって、キャパシタセルから導出された端子を接続するためのものではない。
電気二重層キャパシタと蓄電システム、第2版、発行所:日刊工業新聞社 特開2001−68379号公報 特開平11−233097号公報
本発明は、多数のキャパシタセルの組み付け及び接続を簡単且つ容易に行うことができる蓄電システムを提供する。
本発明の蓄電システムは、複数のキャパシタセルを並列に配置することにより複数のキャパシタセルから導出した複数の第1の端子と複数の第2の端子をそれぞれ第1の方向に一列に整列し、各キャパシタセルの第2の端子を第1の方向に隣接する他のキャパシタセルの第の端子と電気的に接続したことを特徴とする。

具体的に、この蓄電システムは、
(a)第1の方向に一列に配置された複数の第1の端子の間にそれぞれ配置された複数の絶縁ブロックと、
(b)第1の方向に一列に配置された複数の第2の端子の間にそれぞれ配置された複数の絶縁ブロックと、
(c)第1の方向と直交する第2の方向に隣接する絶縁ブロックの間に介在する連結部と、接続される第1の端子と第2の端子に接する一対の端子接続部を有し、これら一対の端子接続部の間を連結部で連結した複数のコネクタと、
(d)第1の方向に配置された複数の絶縁ブロックを、第1の端子とこれに接する端子接続部を接触した状態で保持し連結する第1の連結手段と、
(e)第2の方向に配置された複数の絶縁ブロックを、第2の端子とこれに接する端子接続部を接触した状態で保持し連結する第2の連結手段を備えたことを特徴とする。
本発明の他の形態の蓄電システムは、上記コネクタが一枚の導電板材で構成されていることを特徴とする。
本発明の他の形態の蓄電システムは、上記端子接続部の上記第1の端子及び第2の端子に接する面が、上記第1の端子及び第2の端子に向けて突出する複数の突起部を備えていることを特徴とする。
本発明の他の形態の蓄電システムは、
第1の方向に一列に配置された複数の第1の端子と複数の絶縁ブロックを貫通して形成された第1の貫通孔と、
上記第1の貫通孔を貫通して配置された第1の軸と、
上記第1の軸の両端に設けられ、上記第1の方向に一列に配置された複数の第1の端子と複数の絶縁ブロックを締め付ける締付手段を備えており、
上記第2の連結手段は、
第1の方向に一列に配置された複数の第2の端子と複数の絶縁ブロックを貫通して形成された第2の貫通孔と、
上記第2の貫通孔を貫通して配置された第2の軸と、
上記第2の軸の両端に設けられ、上記第1の方向に一列に配置された複数の第2の端子と複数の絶縁ブロックを締め付ける締付手段を備えていることを特徴とする。
本発明の他の形態の蓄電システムは、上記第1の軸がボルトであり、上記締付手段は上記ボルトの一端に固定されたボルト頭部と上記ボルトの他端に螺合されるナットを有し、上記ナットの上記第1の端子又は第2の端子に接する面には、この面に接する第1の端子又は第2の端子に向けて突出する突起部が形成されており、また、上記第2の軸がボルトであり、上記締付手段は上記ボルトの一端に固定されたボルト頭部と上記ボルトの他端に螺合されるナットを有し、上記ナットの上記第1の端子又は第2の端子に接する面には、この面に接する第1の端子又は第2の端子に向けて突出する突起部が形成されていることを特徴とする。
本発明の他の形態の蓄電システムは、上記第1の軸及び第2の軸が、絶縁材料からなる中空スリーブと、上記中空スリーブの内部を貫通するシャフトからなり、上記シャフトに締付手段が取り付けられていることを特徴とする。
本発明の他の形態の蓄電システムは、複数の第1の端子のうち上記第1の方向に関して一端側にある第1の端子に第1の出力端子が接続され、複数の第2の端子のうち上記第1の方向に関して他端側にある第2の端子に第2の出力端子が接続されていることを特徴とする。
本発明の他の形態の蓄電システムは、直列に接続された上記第1の端子及び第2の端子の一端側にある第1の端子が第1の出力端子に接続されると共に他端側にある第2の端子が第2の出力端子に接続されていることを特徴とする。
本発明の他の形態の蓄電システムは、上記シャフトが導電性材料からなり、直列に接続された上記第1の端子及び第2の端子の一端側にある第1の端子が第1の出力端子に接続されると共に他端側にある第2の端子が上記シャフトを介して上記第1の出力端子に接続された第1の端子と共にキャパシタセルから導出された第2の端子の近傍にある第2の出力端子に接続されていることを特徴とする。
本発明に係る蓄電システムによれば、多数のキャパシタセルを同一方向に向けて配置できるため、それらキャパシタセルの組み付けが極めて簡単で行える。
また、多数のキャパシタセルを、溶接を用いることなく直列接続できる。
さらに、コネクタが一枚の導電板材で構成した形態によれば、複数のキャパシタセルの接続が容易に行える。
さらにまた、第1の端子又は第2の端子に接する面に突起部を形成した形態によれば、端子をアルミニウムで形成した場合、このアルミニウムの表面に形成される酸化皮膜を容易に破壊して電気的に接続できるとともに、アルミニウムに固有のコールドフローに起因する接続不良の問題を解消し得る。
そして、連結手段として、貫通孔、軸(例えば、中空スリーブとこれに挿通するシャフトの組み合わせ)、締付手段(例えば、ボルトとナットの組み合わせ)を用いた形態によれば、複数のキャパシタセルを容易に接続できる。
また、2つの出力端子を一端側に配置した形態、また2つの出力端子を一端側と他端側にそれぞれ配置した形態により、出力端子の配置を任意に選択できる。
以下、添付図面を参照して本発明の基本的構成とこの基本的構成を具体化した実施形態を説明する。なお、以下に説明に参照する複数の図面に示された符号は同一又は類似の要素を示す。
図1,2は、本発明に係る蓄電システムを構成するキャパシタモジュールの一部を示す図である。図示するキャパシタモジュール10は複数のキャパシタセル12(12a〜2d)を有する。各キャパシタセル2は、図10を参照して説明したキャパシタセルと同一又は類似の構成を有する。したがって、外観に表れている構成についてのみ説明すると、各キャパシタセル12は、分極性電極を表面に塗布した集電極と絶縁シートからなるセパレータを交互に重ね合わせた積層体と電解液を収容した絶縁フィルムパッケージ14と、このパッケージ14から突出した一対の端子(第1の端子16a〜16dと第2の端子18a〜18d)を有する。このような構成を備えたキャパシタセル2は、並列に配置されて第1の方向(符号20で示す矢印の方向)に積層されており、この第1の方向20に第1の端子16a〜16dと第2の端子18a〜18dがそれぞれ一列に配置されている。そして、キャパシタセル12a〜12cにおける第2の端子18a〜18cは、第1の方向20に関して各キャパシタセル12a〜12cと隣接する他のキャパシタセル12b〜12dにおける第1の端子16b〜16dと、点線で示す導電部材42によって電気的に接続されており、これにより、複数のキャパシタセル12a〜12dは、一端側のキャパシタセル12aの第1の端子16aから他端側のキャパシタセル12dの第2の端子18dまで、直列に接続されている。したがって、このような基本的構成を備えた蓄電システムでは、多数のキャパシタセルを同一方向に向けて配置できるので、キャパシタセルの組み付けが極めて容易に行える。
次に、図3と図4を参照して、上述した基本的構成を備えた蓄電システムの実施形態を説明する。図3は本発明に係る蓄電システムのキャパシタモジュールを構成する部品の一部を示す図である。図において、キャパシタモジュール10を構成する複数のキャパシタセル12は並列に配置されている。各キャパシタセル12は、図10を参照して説明したキャパシタセルと同一又は類似の構成を有する。したがって、キャパシタセル12の具体的な構成及び製造の説明は省略する。本実施形態のキャパシタモジュール10は4つのキャパシタセル12を有するが、図面を簡略化するために、図面には一個のキャパシタセルのみが示されている。背景技術の欄で説明したように、各キャパシタセル12は、集電極とセパレータ(共に図示せず)を交互に積層して収容したラミネートフィルムパッケージ14と、各パッケージ14から導出された一対の端子(第1の端子16と第2の端子18)を備えている。図示するように、第1と第2の端子16,18は導電性金属からなる板で構成されており、キャパシタセル12の厚み方向(第1の方向20)にそれぞれ一列に配置されている。また、第1と第2の端子16,18にはそれぞれ孔22,24が形成されており、これらの孔22,24がそれぞれ第1の方向20に一列に整列して配置されている。
本実施形態において、複数のキャパシタセル12を収容する容器(図10の容器1011に相当するもので、図3では省略されている。)の内部に配置される板状の支持板26には、第1の方向20に関するキャパシタセル12の間隔とほぼ同一の間隔をあけて、第1の方向20と直交する方向(第2の方向28)に直線状に伸びるスロット30がキャパシタセル12の数だけ形成されており、各スロット30に各キャパシタセル12の第1及び第2の端子16,18が貫通させてある。図面には特に示していないが、支持板26は、容器の内側に形成した突起部又は段部によって水平に安定支持することが好ましい。
支持板26から突出して第1の方向20に隣接する第1及び第2の端子16,18の間には、絶縁材料からなるスペーサとして第1及び第2の絶縁ブロック32,34が配置される。本実施形態において、第1の絶縁ブロック32と第2の絶縁ブロック34は同一の大きさと形状をしており、図示する状態に配置したとき、隣接する第1と第2の絶縁ブロック32,34の間に、第2の方向28と所定の角度をもって斜めの方向に伸びる通路(溝)36が形成されるようにしてある。図示する好ましい実施形態では、第2の方向に隣接する第1の絶縁ブロック32と第2の絶縁ブロック34は、通路(溝)36の底部を形成する連結部37を介して連結されて一つのスペーサ31に一体化されている。ただし、図9に示すように、第2の方向28に隣接する第1と第2の絶縁ブロック32,34は分離して個々の部品として構成してもよい。
第1と第2の絶縁ブロック32,34は、第1及び第2の端子16,18の孔22,24とほぼ同一の大きさを有する孔38,40がそれぞれ形成されており、孔38,40を端子の孔22,24に一致させた状態で配置されている。
複数のキャパシタセル12を直列に接続するために、複数のコネクタ(導電部材又は導電板材)42が用意される。本実施形態では、4組のキャパシタセル12に対して3枚のコネクタ42が用意される。コネクタ42は、導電性金属からなる細長い長方形の板からなり、中間の2カ所を逆方向に所定角度折り曲げ、両端側に位置する端子接続部と、これら端子接続部44,46の間を連結する連結部48が形成されている。図示するように、コネクタ42の折り曲げ角度は、上述した通路36が第2の方向との間に形成する角度とほぼ同一とする。また、端子接続部44,46には孔50,52がそれぞれ形成されている。このように構成されたコネクタ42は、図4に示すように、第2の方向28に隣接する絶縁ブロック32,34の間に形成された通路36に連結部48を配置するとともに、第1の絶縁ブロック32の一方の側面に一方の端子接続部44を沿わせ、第2の絶縁ブロック34の他方の側面に他方の端子接続部46を沿わせるように、絶縁ブロック32,34と組み合わされる。組み合わせた状態で、端子接続部44,46に形成されている孔50,52は、端子16,81に形成された孔22,24と絶縁ブロック32,34に形成された孔38,40と一列に配置されて連通している。
本実施形態では、第1の方向に隣接する端子ブロック44と44,46と46の間では、端子接続部44,46と端子16,18の間に導電金属からなるスペーサリング54,56を配置し、このスペーサリング54,56を介して端子接続部16,18とこれに隣接する端子16,18を接続している。また、スペーサリング54,56は、孔58,60を備えており、端子16,81の孔22,24と絶縁ブロック32,34の孔38,40と一列に配置されて連通している。なお、スペーサリング54,56は、端子接続部44,46と端子16,18の間に配置する必要はなく、これら端子接続部44,46と端子16,18が直に接触するように、それらの外側に配置してもよい。また、スペーサリング54,56は特に不可欠の部品ではなく、スペーサリングの無い形態もあり得る。
次に、端子接続部44,46に接続されていない、図4において右下と左上に位置する端子16a、18dの外側には出力端子62,64と、リング状のワッシャ66、68が配置される。他方、第1の方向20に関して端子16a、18dの反対側にある端子16d、18aの外側には、絶縁板70,72とリング状のワッシャ74,76が配置される。これら出力端子62,64、ワッシャ66,68、絶縁板70,72、ワッシャ74,76は、端子16,18及び絶縁ブロック32,34と同様に、孔78,80、孔82,84、孔86,88、孔90,92が形成されており、図示する組立状態で、一列に整列している孔82,78,22,50,58,38,86,90によって第1の貫通孔94が形成され、また、同様に一列に整列されている孔92,88,24,60,52,80,84によって第2の貫通孔96が形成される。そして、第1と第2の貫通孔94,96にはそれぞれ絶縁材料からなる中空円筒状のスリーブ98,100と、これらのスリーブ98,100に挿通されたボルト102,104からなる軸106,108が挿入される。次に、ボルト102,104の先端にナット110,112を螺合し、ナット110,112とボルト頭部114,116によって構成される締結手段によって、端子16,18を端子接続部44,46及び出力端子62,64に締め付けて固定する。したがって、第1及び第2の貫通孔94,96に挿入されるスリーブ98,100の長さは、締結手段を締め付けた状態で、端子16,18を端子接続部44,46及び出力端子62,64に圧接される長さにする必要がある。
このようにして組み立てられた複数のキャパシタセル12等は、図示しないモジュール容器に収容され、出力端子62,64が容器から突出される。また、複数のキャパシタセル12は、ボルトとナットによって簡単に直列接続できるので、溶接を用いて接続したときに問題となる熱の影響がなく、高い接続信頼性が得られる。さらに、本実施形態では、図4に示すように、一つのスペーサ31に一体化されている第1の絶縁ブロック32と第2の絶縁ブロック34についてみると、第1の絶縁ブロック32に対して第2の絶縁ブロック34は第1の方向20に所定の距離dだけずらして配置されており、この距離dが隣第1の方向20に隣接する絶縁ブロック32と32及び34と34の間にそれぞれ配置される端子16,18、端子接続部44,46、スペーサリング54,56の厚みを合計した値と同一又はほぼ同一としてある。したがって、図示するようにボルト102,104とナット110,112等を含む連結手段(締付手段)を用いて絶縁ブロックを一体的に連結したとき、左右の締付力が安定する。
なお、上述の実施形態では、軸106,108を中空スリーブ98,100とボルト102,104で構成したが、絶縁材料からなるボルトを使用する場合、スリーブは不要である。
また、上述した実施形態では、出力端子62,64を斜めに対向する端子16a、18dの近傍に配置したが、図5に示すように、一端側にある端子16a,18aの近傍に配置することもできる。この場合、端子18dと出力端子64は、導電性の材料からなるワッシャ118,120を介して端子18d、ボルト104、出力端子64を電気的に接続する。
ところで、蓄電装置の製造過程で電界賦活の処理が行われるが、その際に端子が電解液と化学反応しないことが必要である。また、端子は、酸とアルカリに耐性を有すること、電解液に体制を有すること、低抵抗であること、加工がし易いこと、安価であることが必要である。そのため、端子16,18には、一般的にアルミニウムで形成される。ところが、アルミニウムを大気中に置くと表面に酸化膜を生じる。そのために、端子16,18と端子接続部44,46及び出力端子62,64と接触不良を生じることがあり得る。また、アルミニウムは、これに長期間圧力が加えられた場合、アルミニウムが圧力を解放する方向に変形し(この現象は「コールドフロー」と呼ばれている。)、端子16,18と端子接続部44,46及び出力端子62,64との間に長期的な接触信頼性が得られなくなるおそれがある。そこで、図6(a)、図6(b)に示すように、アルミニウム端子16,18と接する部材、例えば、ワッシャ54,56、66,68、74,76、端子接続部44,46、出力端子62,64、ボルト110,112、ナット頭部114,116において、アルミニウム端子16,18に接する面には、端子16,18に向けて突出する複数の突起部122を形成し、締付手段を締めて端子16,18に端子接続部44,46等を圧接した状態で、これらの突起部122を端子16.18に食い込ませることが好ましい。これにより、アルミニウム端子16,18の表面に形成されている酸化皮膜が破壊され、端子16,18と端子接続部44,46が確実に電気的に接続されるとともに、端子16,18に食い込んだ突起部122によってアルミニウムの変形(コールドフロー)が防止されて長期に亘る安定した接触が確保できる。なお、突起部122は、これが形成される部材、例えば端子接続部44,46を背後から突き出して形成してもよいし、表面を加工して形成してもよい。また、突起部122は端子16,18に食い込むことができればよく、その形状は特に限定的ではない。
また、隣接する絶縁ブロック32,34の間に配置されるワッシャ54,56と端子16,18又は端子接続部44,46は、図7に示すように、ワッシャ54,56にボス部124,126を形成すると共に、このボス部124,126が嵌り込む孔128,130を端子16,18又は端子接続部44,46に形成し、これらボス部124,126を孔128,130にはめ込み、両者を確実に接触させるようにしてもよい。また、図8に示すように、絶縁ブロック32,34に凹部132,134を形成し、ボス部124,126の先端を凹部132,134にはめ込むようにしてもよい。なお、ワッシャ54,56を絶縁材料で形成する場合、その材料にはポリプロピレン、ポリブチレンテレフタレート、ナイロン、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂を用いることができる。
さらに、上述の実施形態に使用するワッシャ54,56,66,68,74,76は、板状のワッシャ(平ワッシャ、角ワッシャ)に限るものでなく、スプリングワッシャ、シボリワッシャ、カメワッシャなどの種々のワッシャを使用することができる。特に、ボルト102,104の締付力を安定的に維持するためには、ボルト頭部114、116とワッシャ66,68の間にはスプリングワッシャを設けることが好ましい。
さらにまた、絶縁ブロック32,34は支持板26から分離された別部材である必要はなく、支持板26と一体的に形成してもよい。また、絶縁ブロック32,34は形状の安定した硬質材料で形成することが好ましいが、これは必須の要件ではないし、製造に利用する材料を少なくするために、適宜凹部や貫通孔を形成してもよい。
そして、以上の説明では、ボルト102,104とナット110,112を用いて端子16,18と端子接続部44,46を締め付けたが、これらを締め付ける手段はこれに限るものでなく、例えば、クランプを用いることもできる。
以上で説明した蓄電システムは、種々の装置やシステムに組み込むことができる。例えば、加熱定着機能を備えた複写機や複合機では、蓄電システムをヒータの急速加熱に利用することができる。また、蓄電システムは、コンピュータシステムや各種工場、電気自動車・船舶・鉄道車両などの乗物、家庭用及び商用の発電装置のエネルギ回生装置や急速電力供給装置として利用できる。
本発明に係る蓄電システムの特徴部分を示す平面図。 図1と共に本発明に係る蓄電システムの特徴部分を示す斜視図。 本発明に係る蓄電システムの一部を分解した斜視図。 図3に示す部品を組み合わせた状態を示す部分切断平面図。 出力端子を同一側面に配置した形態の平面図。 端子接続部と端子の接続部を示す平面図〔図4(a)〕と端子接続部に形成された突起部が端子に食い込んだ状態を示す断面図〔図4(b)〕。 ワッシャと端子との接続構造を示す断面図。 ワッシャと端子との他の接続構造を示す断面図。 図3に示す蓄電システムの変形例を示す分解斜視図。 蓄電システムの概略の構成を示す斜視図。 複数のキャパシタセルを直列に接続する従来の方法を説明する平面図。 図11と共に従来の接続方法を説明する斜視図。
符号の説明
10:キャパシタモジュール、12:キャパシタセル、14:パッケージ、16:第1の端子、18:第2の端子、20:第1の方向、22,24:孔、26:支持板、28:第2の方向、30:スロット、32:第1の絶縁ブロック、34:第2の絶縁ブロック、36:通路、38,40:孔、42:コネクタ、44、46:端子接続部、48:連結部、50.52:孔、54,56スペーサリング、58,60:孔、62,64:出力端子、66,68:ワッシャ、70,72:絶縁板、74,76:ワッシャ、78,80,82,84,86,88,90,92:孔、94:第1の貫通孔、96:第2の貫通孔、98,100:スリーブ、102,104:ボルト、106,108:軸、110,112:ナット、114,116:ボルト頭部、118,120:ワッシャ、122:突起部。

Claims (9)

  1. 複数のキャパシタセルを並列に配置することにより複数のキャパシタセルから導出した複数の第1の端子と複数の第2の端子をそれぞれ第1の方向に一列に整列し、各キャパシタセルの第2の端子を第1の方向に隣接する他のキャパシタセルの第2の端子と電気的に接続した蓄電システムであって、
    (a)第1の方向に一列に配置された複数の第1の端子の間にそれぞれ配置された複数の絶縁ブロックと、
    (b)第1の方向に一列に配置された複数の第2の端子の間にそれぞれ配置された複数の絶縁ブロックと、
    (c)第1の方向と直交する第2の方向に隣接する絶縁ブロックの間に介在する連結部と、接続される第1の端子と第2の端子に接する一対の端子接続部を有し、これら一対の端子接続部の間を連結部で連結した複数のコネクタと、
    (d)第1の方向に配置された複数の絶縁ブロックを、第1の端子とこれに接する端子接続部を接触した状態で保持し連結する第1の連結手段と、
    (e)第2の方向に配置された複数の絶縁ブロックを、第2の端子とこれに接する端子接続部を接触した状態で保持し連結する第2の連結手段を備えたことを特徴とする蓄電システム。
  2. 上記コネクタが一枚の導電板材で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の蓄電システム。
  3. 上記端子接続部の上記第1の端子及び第2の端子に接する面は、上記第1の端子及び第2の端子に向けて突出する複数の突起部を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の蓄電システム。
  4. 上記第1の連結手段は、
    第1の方向に一列に配置された複数の第1の端子と複数の絶縁ブロックを貫通して形成された第1の貫通孔と、
    上記第1の貫通孔を貫通して配置された第1の軸と、
    上記第1の軸の両端に設けられ、上記第1の方向に一列に配置された複数の第1の端子と複数の絶縁ブロックを締め付ける締付手段を備えており、
    上記第2の連結手段は、
    第1の方向に一列に配置された複数の第2の端子と複数の絶縁ブロックを貫通して形成された第2の貫通孔と、
    上記第2の貫通孔を貫通して配置された第2の軸と、
    上記第2の軸の両端に設けられ、上記第1の方向に一列に配置された複数の第2の端子と複数の絶縁ブロックを締め付ける締付手段を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の蓄電システム。
  5. 上記第1の軸がボルトであり、上記締付手段は上記ボルトの一端に固定されたボルト頭部と上記ボルトの他端に螺合されるナットを有し、上記ナットの上記第1の端子又は第2の端子に接する面には、この面に接する第1の端子又は第2の端子に向けて突出する突起部が形成されており、また、
    上記第2の軸がボルトであり、上記締付手段は上記ボルトの一端に固定されたボルト頭部と上記ボルトの他端に螺合されるナットを有し、上記ナットの上記第1の端子又は第2の端子に接する面には、この面に接する第1の端子又は第2の端子に向けて突出する突起部が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の蓄電システム。
  6. 上記第1の軸及び第2の軸は、絶縁材料からなる中空スリーブと、上記中空スリーブの内部を貫通するシャフトからなり、上記シャフトに締付手段が取り付けられていることを特徴とする請求項4又は5に記載の蓄電システム。
  7. 複数の第1の端子のうち上記第1の方向に関して一端側にある第1の端子に第1の出力端子が接続され、複数の第2の端子のうち上記第1の方向に関して他端側にある第2の端子に第2の出力端子が接続されていることを特徴とする請求項1〜6に記載の蓄電システム。
  8. 直列に接続された上記第1の端子及び第2の端子の一端側にある第1の端子が第1の出力端子に接続されると共に他端側にある第2の端子が第2の出力端子に接続されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の蓄電システム。
  9. 上記シャフトが導電性材料からなり、直列に接続された上記第1の端子及び第2の端子の一端側にある第1の端子が第1の出力端子に接続されると共に他端側にある第2の端子が上記シャフトを介して上記第1の出力端子に接続された第1の端子と共にキャパシタセルから導出された第2の端子の近傍にある第2の出力端子に接続されていることを特徴とする請求項6に記載の蓄電システム。
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