JP3987852B2

JP3987852B2 - サービス受信装置

Info

Publication number: JP3987852B2
Application number: JP2004354788A
Authority: JP
Inventors: 晃好河村; 敬信松原; 智寺田; あずさ梅本; 徹上田
Original assignee: Sharp Corp
Current assignee: Sharp Corp
Priority date: 2004-04-08
Filing date: 2004-12-08
Publication date: 2007-10-10
Anticipated expiration: 2024-12-08
Also published as: JP2005323332A; WO2005099268A1

Description

本発明は、テレビジョン（以下単に「ＴＶ」と呼ぶ。）受像機又はパーソナルコンピュータなどの端末を用いた番組及びサービス情報などの送信及び受信のための技術に関し、特に、利用者が特別な労力を掛けることなく、利用者にとって有益な情報をサービス提供者から効率よく取得し、適切なタイミングでそうした情報の存在を利用者に通知できるサービス情報提供技術に関する。

近年、衛星放送、ＣＡＴＶ（ケーブルテレビジョン）など、テレビジョンの放送サービスが普及している。さらに、デジタル放送の開始によって、視聴者には膨大な数の放送番組が提供されるようになった。また、いわゆるインターネットをはじめとしたデータ通信ネットワークを用いて、所定のスケジュールにしたがって番組を放送することが可能になっている。その結果利用者は、ますます多くの番組を利用できるようになってきている。

また、インターネットの発展によって、旧来の放送のように視聴するだけではなく、双方向の通信を介して利用できる様々なサービスも日々増加している。それに加えて、インターネットＴＶの出現により、同一のＴＶ受像機を用い、通常のテレビジョン放送の番組に加え、インターネット上のサービスの利用もできるようになっている。したがって、利用者が利用可能な番組やサービスの選択の幅が確実に広がってきている。

しかも、旧来の無線を使用した放送と異なり、インターネットを利用した放送及びサービスには国境がないため、利用者にとって利用可能な選択肢は従来と比べてはるかに多く、さらに今後も非常に速いペースで増加していくことが予想される。

このような状況下では、あまりに多くのサービスが提供されているため、利用者にとって有用なサービスをどのようにして探すのかが問題となる。したがって、そのように多くの番組やサービスから利用者が好むサービスを容易に見つけられるように支援を行なう必要が生じている。そうした機能を持つデジタル情報受信装置が、後掲の特許文献１に記載されている。

特許文献１に記載のデジタル情報受信装置は、番組の視聴中に、利用者によって登録された選択情報と合致する番組が存在すれば、現在受信の番組画面に割込ませてメッセージを告知する。

また特許文献２には、ユーザの嗜好に応じた効率的なコンテンツ配信を実現するコンテンツ配信装置が開示されている。この装置では、ユーザが要求したコンテンツに加えて、広告用コンテンツを配信しておく。配信したコンテンツに対するユーザの操作ログ（操作までの時間、選択回数など）を記録しておき、このログに応じてコンテンツ評価値を更新し、次回の選択に反映させる。

これ以外にも、予め情報を受けたい項目やキーワードを利用者が指定しておき、その条件に合致する情報が存在すれば電子メールで情報を配信するメール配信サービスも数多く運用されている。

特開２００３−９０３３号公報特開２０００−３１５２１５号公報

しかし、特許文献１の発明においては、告知する条件の設定は利用者が行なう必要がある。利用者の興味が刻々変化する場合には逐一設定の変更を行なう必要がある。その結果、特許文献１に記載の装置は操作が煩わしいという問題もある。また、告知する情報の選択は、受信装置上で利用者が予め登録しておいた情報をもとに行なっている。そのため、送信者側には、受信者が希望する情報が予め分からず、送信者は受信装置に対し、全ての番組情報を送る必要がある。そのため、現実にどのような番組を視聴しているかに関係なく、登録された情報に合致する番組の存在が通知されてしまう。

放送の番組情報の告知に加えて、インターネット上にある関連する情報の告知まで行なう場合、送信するデータ量はさらに増大してしまう。特に、受信装置上で記憶容量が制限される場合は、予め膨大な情報を蓄えておくことはできず、制限された情報の中からしか利用者に提供することができない。提供すべき情報が刻々と更新される場合、最新の情報の提供を行なうためには、膨大な情報を頻繁に送り続ける必要があり、ネットワークの負荷が高くなる。

特許文献２に記載の技術でも同様の問題がある。特に、コンテンツデータに対し広告用コンテンツが付されて配信されるので、配信データ量が多くなるという問題がある上、ユーザの嗜好情報を収集するためには、ユーザの明示的な操作が必要とされるという問題がある。

これに対してメール配信サービスではサーバ側で提供する情報の選別を行なっている。そのため、受信側が受信するデータ量は少なくなる。しかし、メール配信サービスでは、予め登録したデータに関する情報が一方的に送られるだけで、現在視聴している番組又はサービスに関連する情報（以下「関連情報」と呼ぶ。）をリアルタイムに利用者に告知することはできない。また、提供を受けたい情報の登録を利用者が行なう必要があるという問題がやはり存在している。

そこで本発明の１つの目的は、利用者にとって有用なサービス情報を効率よく提供して、有用なサービスの存在を利用者に通知し、サービスの選択及び利用を効率化することができるサービス受信装置及びサービス提供装置を提供することである。

本発明の他の目的は、利用者が自己の関心ある事項に関する情報を登録する手間なく、利用者にとって有用なサービス情報をタイミングよく提供して、有用なサービスの存在を利用者に通知し、サービスの選択及び利用を効率化することができるサービス受信装置及びサービス提供装置を提供することである。

本発明のさらに他の目的は、利用者にとって有用なサービス情報を効率よく提供して、有用なサービスの存在を利用者に通知し、サービスの選択及び利用を効率化することができ、しかも利用者がそれら情報の中からさらに自分にとって有用な情報を短い時間で探し出すことができるサービス受信装置及びサービス提供装置を提供することである。

本発明の第１の局面に係るサービス受信装置は、表示装置を有し、表示装置を用いる複数のサービスのうちの任意のものを選択して利用可能なサービス利用手段と、サービス利用手段により利用するサービスを選択するためのサービス選択手段と、所定のイベントが発生したことに応答して、イベント発生時にサービス利用手段で利用されていたサービスに関する所定の情報を予め定められた送信先に送信するための送信手段と、所定の情報に応答して外部から送信されてくる情報を受信するための受信手段と、受信手段により受信された情報を、表示装置上に表示するための通知表示手段とを含む。

所定のイベントが発生すると、そのときに利用されていたサービスに関する所定の情報が送信先に送信される。送信先で、この情報に基づいて、利用されていたサービスに関連した情報を選択し、このサービス受信装置に送信して来ることにより、その情報が表示装置上に表示される。したがって利用者は、自分で特別のアクションを起こすことなく、サービスを利用しているだけで利用中のサービスに関連する情報を入手することができる。

好ましくは、受信手段により受信された情報は、サービス利用手段が利用可能なサービスにアクセスするために必要なアクセス情報を含み、サービス受信装置はさらに、受信手段により受信された情報のうち、アクセス情報をサービス選択手段に与え、サービス選択手段による当該サービスの選択を可能にするための手段を含む。

受信手段が受信した情報のうち、アクセス情報をサービス選択手段に与えることにより、利用者はサービス選択手段を操作してこのアクセス情報に対応するサービスに直接アクセスできる。その結果、通知表示手段により表示された情報を見て、利用者が直ちに当該情報に対応するサービスを利用することができる。

さらに好ましくは、送信手段は、サービス選択手段によるサービスの切替というイベントの発生に応答して、イベント発生時にサービス利用手段で利用されていたサービスに関する所定の情報を送信先に送信するための手段を含む。

利用者が、自分の好みにしたがってサービスを切替えると、切替えられた後のサービスに関連する情報を得ることができる。サービスの切替は、例えばＴＶ放送のチャンネルの切替のように自然なものであり、利用者は特別な操作をすることなく自分が興味を持つサービスへの切替を行なうだけで、さらにそのサービスに関連する情報を入手できる。

送信手段は、所定のイベントが発生したことに応答して、イベント発生時にサービス利用手段で利用されていたサービスに関する所定の情報、及び利用されていたサービスと所定の関係を有するサービスに関する所定の情報を、送信先に送信するための手段を含んでもよい。

イベント発生時にサービス利用手段で利用されていたサービスだけでなく、そのサービスと所定の関係を持つサービスに関する所定の情報を送信することにより、送信先ではそれら双方のサービスにそれぞれ関連する情報を選択し、サービス受信装置に送信して来ることができる。

好ましくは、利用されていたサービスはテレビジョン放送のあるチャンネルの放送であり、所定の関係を有するサービスは、そのチャンネルに隣接するチャンネルの放送である。

利用チャンネルから次に移動する可能性の高いチャンネルは、隣接するチャンネルである。したがって、現在視聴しているチャンネルだけでなく、隣接するチャンネルについて、放送中の番組に関連するサービスについての情報を予め入手できる。隣接するチャンネルにチャンネルが切替えられたときに、改めて関連する情報を受信する必要がない。

さらに好ましくは、利用されていたサービスは、予め定められたスケジュールにしたがって複数個のコンテンツが順次配信されるサービスであり、所定の関係を有するサービスは、イベントの発生時に配信されていたコンテンツの次に、同じサービスで配信されることが予定されているコンテンツの配信である。

所定のコンテンツが順次配信されるサービスの場合、何もしなければ次のコンテンツの配信が始まる。その場合に、その新しいコンテンツに関連するサービスについての情報を予め入手でき、新しいコンテンツの表示が開始されたときに改めて外部からその関連サービス情報を入手する必要がない。

好ましくは、送信手段は、利用されていたサービスで提供されているコンテンツの終了よりも所定時間だけ前の時刻に到達したというイベントの発生に応答して、イベント発生時にサービス利用手段で利用されていたサービスに関する所定の情報を送信先に送信するための手段を含む。

利用者が利用していたサービスが終了した後、そのサービスと同様のサービスを利用者が選択する可能性は高い。したがって、サービスの終了に近づいた時点で、そのサービスについての情報を送信先に送信し、それに関連するサービスについての情報を入手し利用者に提示することで、利用者は続けて同様のサービスを選択することができる可能性が高くなる。

以上のように本発明によれば、利用者は、自分で特別のアクションを起こすことなく、サービスを利用しているだけで利用中のサービスに関連する情報を入手することができる。利用者は直ちに当該情報に対応するサービスを利用することができる。利用者は特別な操作をすることなく自分が興味を持つサービスへの切替を行なうだけで、さらにそのサービスに関連する情報を入手できる。また、利用中のサービスと所定の関係を持つサービスに関する関連情報を予め入手できるので、サービスの切替があったときに改めて関連情報を入手する必要がない。精度よく、利用者にとって興味があると思われる情報を提示できる。

以下、図面を用いて本発明の具体的な実施の形態を示す。なお、以下の説明及び図面において同一の部品には同一の参照番号を付す。それらの名称及び機能も同一であり、それらについての説明は繰返さない。

［第１の実施の形態］
＜構成＞
本発明の第１の実施の形態に係る情報提供システムについて、図１〜図１６を参照して説明する。図２は、本発明の一実施の形態に係るシステム６０の概略構成を示している。

図２を参照して、この情報提供システム６０は、データ通信ネットワーク７０と、このネットワーク７０に接続され、利用者がサービスを受けるために利用する１又は複数のサービス受信装置１００、１０２と、これらサービス受信装置１００、１０２に対してデータ通信ネットワーク７０を介して種々のサービスに関する情報を通知するためのサービス提供装置８０と、データ通信ネットワーク７０に接続され、サービス受信装置１００、１０２に対して実際のサービスを提供するための１又は複数のサービスサーバ９０、９２とを含む。

サービス提供装置８０は、サービス受信装置１００，１０２に対して多様なサービス情報を通知するために、サービスの関連情報を管理し、サービス受信装置１００、１０２に対して関連情報を適宜通知する。関連情報は、各サービス受信装置１００，１０２がその情報から直ちに所望のサービスを提供するサービスサーバ９０，９２などに接続し、所望のサービスを受けることができるような情報を含む。

サービス受信装置１００（以下サービス受信装置を代表するものとしてサービス受信装置１００についてのみ述べる。）は、利用者が操作し、サービスを享受するための装置である。サービス受信装置１００は例えば、地上波、ケーブル、衛星波などからの放送番組を視聴したり、又は周辺装置を用い、所定の記録媒体に記録してある音楽若しくは映像を視聴したり、インターネット上にある種々のサービスを利用したり、電子メール、インターネット電話、若しくはＴＶ電話のようなサービスを享受したりすることを可能とするものである。

サービスサーバ９０，９２（以下サービスサーバを代表するものとしてサービスサーバ９０についてのみ述べる。）は、サービス提供装置８０が提供するサービス情報に対して、実際のサービスの提供を行なうためのものである。例えば、サービスがＷＷＷ（World Wide Web）上のサービスである場合、サービスのＵＲＩ（Universal Resource Identifier）を提供するのがサービス提供装置８０に相当し、ＵＲＩで特定されるサービスの実体がサービスサーバ９０に相当する。ただし、サービス提供装置８０がサービスサーバ９０の役割を果たしてもよい。

なお、以降の実施の形態において、所定のスケジュールにしたがって放送されるテレビジョン放送を視聴中に、インターネット上で提供される他の任意のサービスに関する情報を通知する場合を例として説明を行なう。ただし、本発明はこれに限定されるものではなく、テレビジョン放送とインターネット上で提供される情報とは互いに同等のものとして取扱うことができる。さらに、ＤＶＤ（Digital Versatile Disc）、ＣＤ−ＲＯＭ（Compact Disc Read-Only Memory）などのパッケージメディアに記録されたコンテンツもそれらと同様に取扱うことができる。

図３に、本実施の形態の情報提供システム６０におけるサービス受信装置１００とサービス提供装置８０との間の交信シーケンスの典型的な例を示す。まずサービス受信装置１００では、例えばユーザがＴＶ放送のチャンネルを変えた、又は放送中のＴＶ番組が終了に近づいた、などの所定のイベント１１０が発生すると、イベント１１０に関する処理１１２を行ない、イベント１１０がどのようなものかを特定する情報（例えばチャンネル変更後の番組に関する情報）を作成してサービス提供装置８０に対してサービス情報の要求１１４として送信する。

イベント１１０は、利用者による明示的なチャンネル変更の操作を含むが、それだけではない。例えば、タイマ予約が可能な場合には、タイマ予約による自動的な起動又はチャンネルの切替も含まれる。さらに、サービスのスケジュールが、番組表にしたがって時間と共に自動的に切替わる場合も含まれる。

サービス提供装置８０は、予めサービスを通知するための通知情報を多数記憶しており、要求１１４を受信すると、その要求１１４に対応する通知情報を選択する処理１１６を行なう。サービス提供装置８０はその後、選択された通知情報１１８をサービス受信装置１００に対して送信する。

サービス受信装置１００は、受信した通知情報１１８に対し、その表示を行なうための所定の処理１２０を行ない、通知１２２を画面上に表示する。

すなわちこの第１の実施の形態に係る情報提供システム６０では、サービス受信装置１００の側で何らかのイベントが生じると、サービス受信装置１００側で生じたそのイベントに基づいて、どのような情報の提供を得るべきかに関する判断をサービス受信装置１００が行ない、そうした情報をサービス提供装置８０から受信して表示する。

＜サービス受信装置１００の構成＞
図１はサービス受信装置１００の論理的構成を示すブロック図である。図１を参照して、サービス受信装置１００は、サービス受信装置１００を構成する端末で視聴できる放送番組に関する番組表１７２を受信するための番組表受信部１４６と、番組表受信部１４６が受信した番組表を格納するための番組表格納部１４８と、番組のコンテンツ１７０を受信するための、チューナなどからなるコンテンツ受信部１４０と、ユーザによる入力を受け付けるユーザ入力部１４２と、ユーザ入力部１４２を用いたユーザの操作にしたがい、コンテンツ受信部１４０が受信したコンテンツのうちの一つを選択する（実際にはチャンネルを切替える）ためのコンテンツ選択部１４４と、コンテンツ選択部１４４により選択されたチャンネルの番組を出力（表示）するための、表示装置を有する出力部１６２とを含む。なお、コンテンツ受信部１４０はＴＶ放送だけでなく、インターネットの任意のアドレスにアクセスし情報を取得することが可能なものとする。

サービス受信装置１００はさらに、時刻情報を提供する計時部１５０と、計時部１５０から与えられる時刻情報に基づき番組表格納部１４８に格納されている番組表を解析し、現在放送されている番組がどの番組かを各チャンネルについて判定するための番組表解析部１５２と、コンテンツ選択部１４４により選択されたチャンネルと、番組表解析部１５２により判定された各チャンネルで放送中の番組に関する情報とから、現在選択されている番組が何かを特定し、当該番組に関する情報をユーザが視聴中の番組に関する視聴情報１７６としてサービス提供装置８０に送信するための視聴情報送信部１６４とを含む。

視聴情報とは、サービスの属性情報のことをいい、ＴＶ放送の場合であれば番組識別情報であり、チャンネル周波数、番組タイトル、放送地域、番組のジャンルなどの任意の組合せを含ませることができる。

サービス受信装置１００はさらに、視聴情報送信部１６４が送信した視聴情報に応答してサービス提供装置８０から送信されてくる通知情報１７４を受信するための通知情報受信部１５４と、通知情報受信部１５４が受信した通知情報を格納するための通知情報記憶部１５６と、通知情報記憶部１５６が記憶した通知情報の中から表示すべき適切なものを選択するための通知情報選択部１５８と、通知情報選択部１５８により選択された通知情報を、出力部１６２に出力されている番組の画像に重畳して出力するための通知情報制御部１６０とを含む。

図４に、ユーザ入力部１４２の一部を構成するリモートコントローラ（以下「リモコン」と呼ぶ。）１９０の外観を示す。図４を参照して、リモコン１９０は、サービス受信装置１００の電源のオン／オフを切替える電源ボタン２００と、リモコン１９０の様々なボタン操作をサービス受信装置１００に対し制御信号として送信するための赤外線送信部２０２と、０−９を含む複数個の数字ボタン２０４と、ＴＶ放送などのチャンネルを順次上下に切替えるための上下ボタン２０６と、音量を調整するための音量ボタン２０８と、通知情報により表示されるサービスを選択し実行させるための決定ボタン２１０とを含む。

図５に、通知情報記憶部１５６に記憶される通知情報２１２の例を示す。図５を参照して、通知情報２１２の各エントリは、そのエントリで表される通知情報に対して割当てられたチャンネル番号と、この通知情報により表されるサービスのサービス識別番号（ＩＤ）と、当該サービスを提供するサービスサーバのＵＲＩと、当該サービスのジャンルを表すジャンルコードと、当該サービスの説明を示すテキスト情報とを含む。サービスＩＤはこのサービス受信装置１００内でユニークとなるように割当てられる。

例えば図５に示す例において、チャンネル番号５００に関する通知情報で表されるサービスのサービスＩＤは０４０４、サービスＵＲＩは「http://world.soccer.co.jp/index.html」、そのジャンルコードは０１０２（ジャンルコードについては図７を参照して後述する）、説明のテキストは「サッカー試合結果速報」である。

他のエントリについても同様である。ただし、この例では、チャンネル番号は、ＴＶ放送と異なるサービスについても放送と同様に利用するために利用者が割当てるものである。したがって、通知情報を取得したが利用者がチャンネル番号を割当てていないサービスもありうる。そうしたサービスについては、図５に示す表ではチャンネル番号として「未」と表示してある。チャンネル番号は、利用者が放送及びサービスを互いに識別するために使用する。例えば、チャンネル番号の大小関係に基づき、リモコン１９０のボタン２０６を用いてチャンネルを順次切替えたり、数字ボタン２０４で直接チャンネル番号を指定して放送又はサービスを直接選択したりすることができる。

なお、この通知情報のもとになる情報は、サービス提供装置８０に蓄積されている。サービス提供装置８０に蓄積された通知情報の構成については図９を参照して後述する。

図６は、番組表格納部１４８に格納された番組表２１４の例を示す。図６を参照して、この番組表２１４は、縦軸に時間を、横軸にチャンネル名及びチャンネル番号をとり、どの時間にどのチャンネルでどのような番組が放送されているかをマトリクス形式でリストしたタイムテーブルである。各エントリには、大カッコ（［］）内に記載されているとおり、その番組のジャンル名を表す語（例えば「スポーツ／サッカー」など）が含まれている。

番組表２１４を構成する内容は、通常ある一定時刻に放送波によって配信されており、その情報に基づいて番組表２１４が更新される。

図７は、前述したとおり番組及びサービスが属するジャンルのジャンル名とジャンルコードとを関係付けたジャンルテーブル２１６の構成を示す。図７に示すようにジャンル名とジャンルコードとが互いに対になっている。したがって、例えば図６に示す番組表２１４内のある番組のジャンル名から、それに対応するジャンルコードを知ることができ、その逆もまた可能である。ジャンル名は大分類がスポーツ、その小分類に野球あるいはサッカーという具合に定義され、それぞれジャンルコードが割当てられている。このジャンル分類の仕方はこれに限るものではなく、さらに細分化してもよい。

ジャンルテーブル２１６は、受信した通知情報２１２（図５参照）の中で、現在選択されている番組（図６参照）と合致するジャンルのものを選択するために使用される。

図８に、サービス提供装置８０の機能的構成をブロック図形式で示す。図８を参照して、サービス提供装置８０は、サービス受信装置１００などに送信すべき通知情報を格納した通知情報記憶部２１８と、サービス受信装置１００から視聴情報を受信するための視聴情報受信部２２２と、視聴情報受信部２２２が視聴情報を受信したことに応答して、通知情報の送信をサービス提供装置８０内で起動するための通知情報提供制御部２２０と、通知情報提供制御部２２０により通知情報の提供が起動されると、視聴情報受信部２２２が受信した視聴情報に基づき、通知情報記憶部２１８に記憶されている通知情報のうちで視聴情報に対し所定の関係があるものを選別するための通知情報選別部２２４と、通知情報選別部２２４により選別された通知情報を、視聴情報１７６を送信して来たサービス受信装置１００に対して通知情報１７４として送信するための通知情報送信部２２６とを含む。

図９は、通知情報記憶部２１８に格納されている通知情報２３０の例を示す。図９に示す通知情報２３０の各エントリの構成は、図５に示すサービス受信装置１００の通知情報２１２の各エントリの構成と同様である。ただし、図５に示すチャンネル番号は各サービス受信装置１００で付けるものなので、図９に示す通知情報２３０には含まれていない。

＜動作＞
次に、図１０〜図１１を参照して、上記した第１の実施の形態に係るシステムの動作、特にサービス受信装置１００上での表示の推移について説明する。

図１０（Ａ）は、サービス受信装置１００上で利用できる全サービス一覧をテーブル形式で画面上に表示したものを示す。番組情報の一例として、図６に示す番組表２１４に記憶された３００チャンネル〜３０２チャンネルのＴＶ番組情報がされている。また通知情報の一例として、図５に示す通知情報２１２に記憶された５００チャンネル及び５０１チャンネルの２つのサービスに関する通知情報が表示されている。

図１０（Ｂ）は、図１０（Ａ）の表示状態で３０１チャンネルが選択された後、当該サービス画面が表示されている状態を示す。従来のテレビジョン装置と同様に、図４に示すリモコン１９０の上下ボタン２０６を用いて、気軽にチャンネルを切替え、各サービスを簡単に呼出すことができる。この例では、図１０（Ａ）に示すようにインターネット上のサービスが５００番台に割当てられており、ＴＶ番組と同様にリモコン１９０のボタン２０６又はボタン２０４を使用してそれぞれのサービスを選び、選択したサービスを実行することができる。

図１を参照して、コンテンツ選択部１４４は、ＴＶ放送であればＴＶチューナを該当するチャンネルにあわせて番組を受信し、インターネット上のサービスであれば、サービスのＵＲIにアクセスしてサービス実体のデータの受信を行ない、サービス内容を出力部１６２に与え画面に表示させることができる。視聴情報送信部１６４は、現在利用しているサービスに関連する通知情報を要求するために、サービス提供装置８０に対して視聴情報１７６を送信する。これに対しサービス提供装置８０が該当サービスに関連する通知情報１７４を送信して来ると、通知情報受信部１５４がそれを受信し、通知情報記憶部１５６に格納する。

本実施の形態では、現在利用しているサービスとは、画面上にサービスに関連する表示が行なわれているサービスのことをいう。通知情報を受信するために、図８に示す通知情報送信部２２６が送信するデータは「http://infoserver?pgid=08006」というＵＲＩである。ここで、このＵＲＩ中で「infoserver」という文字列は、このサービス提供装置８０の実体を表すアドレスである。その後に「？」の次に続く、ＨＴＴＰ（HyperText Transfer Protocol）サーバ上のＣＧＩ（Common Gateway Interface）オプションである文字列「pgid」は、サービス受信装置１００上で現時点で利用されているサービスのジャンルコードを示す。

図１０（Ｂ）では、３０１チャンネルの「九州よかとこ食べ歩き」という題名の番組が表示されており、そのジャンルコードは、図６、図７を参照して「０８００６」となる。サービス提供装置８０は、図９に示す通知情報２３０に記憶されている通知情報のうち、このジャンルコードに合致するジャンルの情報を選び、サービス受信装置１００に送信してくる。ここでは、サービス提供装置８０より、サービスＩＤが「０４１０００」と「０４１００１」の２つの通知情報がサービス受信装置１００に送信されるものとする。

通知情報受信部１５４がサービス情報を受信すると、前述のように図５に示す通知情報２１２にチャンネル番号＝「未」としてこの情報のエントリを追加する。

通知情報選択部１５８は、現在利用されているサービスについて、属性が同じサービス情報を通知情報記憶部１５６内の通知情報２１２から検索し、存在すれば利用者に通知する。本実施の形態では、現在利用されているサービスと、同じジャンルコードを持ち、まだ未通知のサービス情報の検索を行なって利用者に通知する。

図１１は、サービス提供装置８０から提供されたサービスの情報を利用者に通知する場合の、サービス受信装置１００の表示変化の一例を示す図である。図１１に示す画面２４０は、３０１チャンネルのＴＶ番組を表示している。ここでは画面２４０は「九州よかとこ食べ歩き」という番組を主画面に表示している。この番組と同じジャンルコードを持つ「日本海カニ旅館の紹介」のサービス情報２４２が画面右下に表示されている。ここでは、サービス情報２４２は、通知情報のうちの「説明」欄のテキストのみである。ただし、これに限らずサービスのＵＲＩ又はジャンル名などこれに代えて、又はこれに加えて同時に通知してもよい。

画面２４０の表示がされているときにリモコン１９０の決定ボタン２１０が押されると、図１に示すコンテンツ選択部１４４は、画面上に表示されているサービス情報２４２の実行を行ない、サービスの切替を行なう。図１１に示す画面２４４は、通知されたサービスが実行された後の画面表示の様子を示す。ここでは、切替えられ表示されたサービスについても同様に、このサービスに関連するサービスの通知情報を通知情報２１２から検索し、未通知サービス情報が存在すれば利用者に通知する。画面２４４では、「四国日帰り旅行情報」のサービスが通知情報２１２に記憶されており、利用者に通知情報２４６として通知される。

このように、関連するサービス情報を次々と利用者に通知することが可能となり、サービス切替によって、利用者にとって興味あるサービスを簡単に発掘できるようになる。

図１１中、画面２４８は、リモコン１９０のボタン２０６を用いてチャンネルを３００チャンネルに切替えたときの画面表示を示す。ここでも、表示されたサービスに関連するサービス情報２５０が通知されている。ここでリモコン１９０の決定ボタン２１０を押すことにより、関連サービス「△△戦チケット予約サービス」が実行され、画面２５２が表示される。

画面２５２では、このサービスのジャンルコードと同じジャンルコードを持つサービスが通知情報２１２に存在していないものとする。すると、画面２５２にはサービス情報の表示はされない。このようにサービス情報が存在しないときには、「サービス情報が存在しません。」という表示を行なうようにしてもよい。

図１１の画面２５４は、サービス提供装置８０より取得したサービス情報一覧を表示している。この一覧中からサービス情報２５６を選択することにより、対応するサービスの画面２５２に移動できる。このように番組視聴中に通知されたサービス情報を、番組終了後、いつでも利用できるようにしてもよい。その場合、表示する順番は、利用者がよく視聴するジャンル順や、受信した日付が新しい順にしてもよい。また、サービス情報を受信後、一定期間利用しなかったサービス情報については自動的に消去するようにしてもよい。

さらに、通知したサービス情報をいずれかのタイミングでチャンネルとして追加するモードを設け、利用者が関心を持ったサービスに対し、チャンネル番号を割当てることによって、自動的に消去されてしまうことが防止できるようにしてもよい。この場合、このサービス情報は通知情報２１２から削除せず、通知情報２１２内でユニークなチャンネル番号を割当てればよい。こうすることで、サービス提供装置８０から提供されたサービスに新たにチャンネル番号を割り当て、図１０の左図のようにサービス一覧の画面に随時追加されいつでも呼出せるようにできる。

送信するサービス情報はＴＶに関する情報だけでなく、サービス情報を実行した結果に関する情報であってもよい。また、関連情報としてサービス提供装置８０からサービス受信装置１００に通知されるサービス情報に関しても、その種類は問わない。また、通知情報記憶部１５６に保持されたサービス情報のうち、一定時間利用者に通知（表示）されなかったものを自動的に削除するようにしてもよい。こうすることで、記憶容量が少ない端末でも、次々にサービス情報を受信し記憶することができるようになる。

関連するサービス情報の表示の方法も上記したものに限らない。テキスト表示をスライドさせたり、主画面に邪魔にならないよう時間とともに表示が小さくなるようにしたりしてもよい。関連するサービス情報が複数ある場合、一定時間ごとに順に切替えて表示するようにしてもよい。さらに、サービス提供装置８０がサービス情報に優先度を設定し、優先度の高さに応じてサービス情報の表示時間を変えたり、表示するフォントの大きさを変えたりしてもよい。アニメーション表示と組合せて表示してもよい。こうすることで、サービス受信装置１００におけるサービス情報の表示態様を、サービス提供装置８０からコントロールすることができるようになる。さらに、通知情報記憶部１５６でサービス情報を記憶する方法は、テーブルであっても配列であってもリスト構造であってもよく、サービス情報同士の順序関係を管理可能であればどんな方法でもよい。

なお本実施の形態では、サービス提供装置８０からの通知情報はＨＴＴＰレスポンスで返されるが、返信される情報のフォーマットはＨＴＴＰに限定されない。例えば、サービス提供装置８０から送られるサービス情報が複数ある場合、一つのサービス情報ごとに別ファイルとして一つのファイルずつ受信してもよいし、ＸＭＬ（eXtended Markup Language）ファイルのようにデータ区切を明示できるフォーマットの一つのファイルに複数のサービス情報を書込んだものを受信してもよい。通信に用いるプロトコルはＨＴＴＰ以外にもＳＭＴＰ（Simple Mail Transfer protocol）のような他のプロトコルを利用してもよい。

＜動作の変形例＞
なお、上記した第１の実施の形態では、利用者によるチャンネル変更などがあったとき（タイマによる自動変更も含む。）に、サービス受信装置１００からサービス提供装置８０に対して通知情報の要求を行ない、返送されてきた情報の表示を行なった。しかし本実施の形態でのサービス情報の通知のタイミングはそのようなものには限定されない。例えば、利用者が視聴している放送番組の終了時間が予め分かっている場合、その番組が終了する直前に、その番組と同じジャンルのサービス情報を通知するようにしても良い。この場合の動作について、サービス受信装置１００とサービス提供装置８０との間の交信を示す図１２を参照して説明する。

図１２を参照して、サービス受信装置１００において、ある番組２６０を表示しているものとする。この番組の終了時刻２６２は、図６に示す番組表２１４から容易に判定できる。この終了時刻２６２から所定の時間だけ先行する時点２６４になったところで、予め記憶してある通知情報２１２から、現在利用者が視聴している番組と同じジャンルコードのものを検索する処理２６６を行ない、通知２６８を行なう。

さらに、その後利用者がチャンネルを変えるなど、所定のイベント２７０が発生した時点でそのとき表示されている番組に関する視聴情報２７２をサービス提供装置８０に送る。サービス提供装置８０は、この視聴情報２７２に基づいてその番組と同じジャンルのサービス情報を検索する処理２７４を行ない、通知情報２７６としてサービス受信装置１００に通知する。

サービス受信装置１００は、この通知情報２７６を通知情報記憶部１５６に格納し、その中から現在視聴中の番組と同じジャンルコードのものを抽出する処理２７８を実行し、通知２８０を行なう。この通知２８０は、本実施の形態では通知情報２７６を受信した後、所定時間経過後に行なう。

＜コンピュータによる実現＞
図１３はサービス受信装置１００の物理的ブロックの構成を示している。図１３を参照して、サービス受信装置１００は、ハードディスク又はフラッシュメモリなどからなる不揮発性メモリ２９６、ＣＰＵ（Central Processing Unit）２９２、メモリ２９４、ネットワーク接続回路３００、出力装置２９８、入力装置３０２、並びに放送受信用チューナ３０４と、これらを相互に接続するバス２９０とを含む。すなわち、サービス受信装置１００は、実質的にはコンピュータと同等である。

図１に示す通知情報記憶部１５６は不揮発性メモリ２９６により、又は場合によってはメモリ２９４により実現される。図１に示すコンテンツ選択部１４４、通知情報選択部１５８、通知情報制御部１６０、番組表解析部１５２は、不揮発性メモリ２９６に記憶されたプログラム及びそれを実行するＣＰＵ２９２により実現される。コンテンツ受信部１４０はネットワーク接続回路３００又は放送受信用チューナ３０４により実現される。

ネットワーク接続回路３００は、ＩＰ（Internet Protocol）プロトコルを用いた通信又は赤外線通信を行なう装置により実現できる。出力装置２９８は、ディスプレイモニタ、小型液晶パネル又はスピーカーなどにより実現される。入力装置３０２は、マウス、キーボード、リモコン又はタッチパッドなどにより実現される。放送受信用チューナ３０４は衛星放送、地上波放送、デジタル放送、アナログ放送、又はラジオ放送などのうちの１又は複数のものを受信できるチューナにより実現される。

なお図１３において入力装置３０２はバス２９０に直接接続されているが、赤外線通信又は微弱電波などの無線通信によって間接的にバス２９０に接続されていてもよい。

図１３に示す構成はあくまで一例である。装置の規模又は用途によって、第１の実施の形態のサービス受信装置１００で示した構成要素のすべてを備えても、一部のみを備えてもよい。例えば、サービス受信装置をインターネットＴＶ受像機で実現するのであれば、図１３に示すすべての部品が必要となるが、サービス受信装置をテレビジョン装置に接続するＳＴＢ（Set Top Box）で実現するのであれば、出力装置２９８は不要である。

図１４は、サービス受信装置１００のＣＰＵ２９２で実行されるコンピュータプログラムによる処理の全体の流れを示した図である。図１４を参照して、ステップ３２０で、現在表示中の番組の選択を行なう。ステップ３２２で、サービス提供装置８０から通知情報を受信したか否かを判定する。もし受信していればステップ３４０に、受信していなければステップ３２４に進む。

ステップ３２４では、利用者によるチャンネル変更というイベントがあったか否かを判定する。チャンネル変更があればステップ３３２に進み、なければステップ３２６に進む。

ステップ３３２では、格納している番組表をチェックし、チャンネル変更の結果、利用者がどの番組を視聴しているかを判定する。さらに、その番組のジャンル情報を調べて、ステップ３３４でそのジャンル情報を視聴情報としてサービス提供装置８０に送信する。この後ステップ３２０に戻る。

ステップ３２４でチャンネル変更がなかったと判定された場合、ステップ３２６で現在利用者が視聴中の番組を判定し、その終了時間を調べる。ステップ３２８では、当該番組の終了時間まで所定の時間を切ったか否かを判定する。番組終了まで所定時間以下であればステップ３３０に進み、それ以外の場合はステップ３２０に戻る。

ステップ３３０では、現在視聴中で、終了が近い番組のジャンル情報を視聴情報としてサービス提供装置８０に送信し、ステップ３２０に戻る。

一方、ステップ３２２で通知情報を受信したと判定された場合、ステップ３４０でこの受信された通知情報を通知情報記憶部１５６に保持する。ステップ３４２で、番組表とチャンネルと時刻情報とから現在視聴中の番組を特定し、ステップ３４４で、その番組のジャンルコードと一致するジャンルコードを持つなど、現在視聴中の番組と整合性がある通知情報を選択する。

ステップ３４６で、選択した通知情報が、現在視聴中の番組にマッチしているか否かを判定する。マッチしていればステップ３４８で、この通知情報を表示し、ステップ３２０に戻る。マッチしていなければ何もせずステップ３２０に戻る。

以上がサービス受信装置１００を実現するためのコンピュータプログラムによる処理のフローチャートである。

なお、サービス提供装置８０における通知情報の選別のためのルールは、上記したようにジャンルコードによるものに限らない。例えば、図９の通知情報２３０のテーブル内に、サービスの登録された日付を保持しておき、登録日付が新しいサービスを優先的に選ぶなどしてもよい。これ以外にも、利用可能な端末の性能や種類、利用対象の年齢又は性別などをサービス情報に保持し、サービス受信装置１００の端末情報と比較して合致するサービス情報だけ選択するようにしてもよい。この場合、サービス受信装置１００の端末属性情報として、端末の種類や性能などを自動的にサービス受信装置１００からサービス提供装置８０に送信するようにするとよい。サービス受信装置１００の視聴データと一緒に、これらの情報を受取るように構成してもよい。利用する利用者の年齢や性別などを予めサービス提供装置８０に登録してもよいが、その場合にはその分の手間が掛かることになる。

また、サービス情報によりアクセス可能なサービスに、サービス開始又は終了の時刻が定められている場合もあり得る。そうした場合、サービス提供装置８０において現時刻を取得する機能を持たせておけば、サービス受信装置１００からの視聴データを受信した時点で、例えば、開始まで５分以内のサービス情報の中から通知情報を選択するといった選択ルールも上記したルールと組合せて利用できる。さらに、各サービスについて、有料か無料かという情報を持っておけば、有料のサービスを多く利用している利用者には有料のサービスを優先的に選択するというルールを設けることもできる。

また、例えば同じジャンルのサービスが複数ある場合に、所定のルールで優先度を設定し、サービス受信装置１００で通知する順番をコントロールできるようにしてもよい。全利用者のサービスの利用率を集計できるようにしておき、利用率が高いサービスに高い優先度を設定すれば、利用者は質の高いサービス情報をより早く知ることができるようになる。

図１５はサービス提供装置８０の物理ブロックの構成を示している。図１５を参照して、サービス提供装置８０は、不揮発性メモリ３６６、ＣＰＵ３６２、メモリ３６４、及びネットワーク接続回路３６８、並びにこれらを相互に接続するバス３６０を含む。図１５の構成から明らかなように、サービス提供装置８０は、市販のサーバ装置又はパーソナルコンピュータ（以下パソコン）などを用いて構成することが可能である。

図８に示す通知情報記憶部２１８は不揮発性メモリ３６６又はメモリ３６４により実現される。視聴情報受信部２２２及び通知情報送信部２２６はネットワーク接続回路３６８により実現される。通知情報提供制御部２２０及び通知情報選別部２２４はネットワーク接続回路３６８により実現される。

サービス提供装置８０を実現するためにＣＰＵ３６２が実行するプログラム処理のフローチャートについて図１６を参照して説明する。ステップ３８０で受信装置から視聴データを受信したか否かを判定する。受信していなければ再度このステップを実行し、受信装置から視聴データを受信するまで待つ。

サービス受信装置から視聴データを受信すると、ステップ３８２でその視聴データを解析し、そのジャンルコードの抽出を行なう。ステップ３８４で、図８及び図９に示す通知情報記憶部２１８に記憶された通知情報２３０の中から、当該ジャンルコードを持つサービス情報を抽出する。ステップ３８６で、抽出された通知情報を、最初に視聴データを送信してきたサービス受信装置１００に対して送信し、ステップ３８０に戻る。受信したジャンルコードと同じジャンルコードを持つ通知情報が１つもない場合、又は受信したジャンルコードがジャンルテーブル２１６に登録されていない場合には、通知情報がない旨の送信データをサービス受信装置１００に対して送信する。

以上のように本実施の形態では、サービス受信装置１００で利用中のサービス情報をサービス提供装置８０に送ることで、利用者は自分が有用と考える情報に関する登録などの作業を行なうことなく、未知のサービスで、自分にとって関連あると思われるサービスの情報の通知を受けることができる。数多くのサービス情報がある場合でも、現在利用中のサービスに関連する通知情報のみ送信されるので、通信の伝送量を抑えて効率的にサービス情報を受信することができる。また、現在利用中のサービスが終了する時間に近づいたとき、またはＴＶなどでチャンネルを切替えたときに通知情報が提示されるので、タイミングよく、利用者の関心が高いと思われる情報を通知できる。

＜第１の実施の形態の変形例１＞
上述した第１の実施の形態では、サービス受信装置１００は現在利用中のサービスに関する視聴情報をサーバに送信し、関連の通知情報を受信している。しかし本発明はそのような実施の形態には限定されない。例えば、図１７又は図１８に示すような形式での運用を行なうこともできる。

図１７には、第１の変形例におけるサービス受信装置１００Ａ及びサービス提供装置８０の間の交信を示す。この変形例では、現在利用しているサービスの次に利用される可能性の高いサービスについてもサービス受信装置１００Ａからサービス提供装置８０に視聴情報を送り、現在利用中のサービスに関連する通知情報と、次に利用される可能性の高いサービスに関する通知情報とを同時に受取る。次に利用される可能性の高いサービスとは、例えばＴＶ放送の場合であれば、視聴可能なチャンネルのうち、現在視聴中のチャンネルに隣接する二つのチャンネルである。これは、図４に示すような上下ボタン２０６を備えたリモコン１９０を使用するような場合、チャンネルの切替があるとすれば、現在のチャンネルのすぐ前又はすぐ次のチャンネルに切替えられる可能性が高いためである。

この場合、次のような交信が行なわれる。図１７を参照して、サービス受信装置１００Ａにおいて利用者によるチャンネル切替４００があったものとする。このチャンネルが例えば３０１チャンネルで、隣接する視聴可能なチャンネルは３００チャンネル及び３０２チャンネルであるものとする。この場合、サービス受信装置１００Ａは、３０１チャンネルでの番組を示す視聴情報だけでなく、３００チャンネル及び３０２チャンネルで同じ時間帯に放送が予定されている番組を示す視聴情報もいっしょにサービス提供装置８０に送信する。これを図１７において視聴情報４０２として示す。

現在１３時であるとすると、本変形例においては以下のように、各サービス（ここでは番組）のジャンルコードを付加したＨＴＴＰデータ（例えばhttp://infoserver?pgid=08006&gid1=0101&gid2=0104）をサービス提供装置８０に送信する。ここで、「infoserver」はこのサービス提供装置８０の実体を表すアドレスである。その後に続く「pgid」のオプションは、サービス受信装置１００Ａ上で現時点で利用されているサービス（３０１チャンネル）のジャンルコードであり、「gid1」以降のオプションは、次に利用が予定されているサービスのジャンルコードが並べられる。ここでは、それぞれ３００チャンネルと３０２チャンネルのジャンルコードが記述される。ただし、本実施の形態では、計時部１５０によって、現在利用されているサービスの利用時間を計測し、この利用時間によって通知を行なうタイミングのコントロールを行なうこととする。

この情報を受けたサービス提供装置８０は、３００チャンネル〜３０２チャンネルでの各番組のジャンルと同じジャンルに属する通知情報を検索し選別する処理４０４を行ない、通知情報４０６としてサービス受信装置１００Ａに返信する。

この通知情報を受けたサービス受信装置１００Ａで、３０１チャンネルの視聴が続けられていたとすれば、第１の実施の形態の場合と同様に３０１チャンネルの番組に関連するサービス情報が通知される。

一方、サービス受信装置１００Ａが通知情報４０６を受信する前に、３０１チャンネルから３００チャンネルへのチャンネルの切替４０８があったものとする。この場合、その後の時点４１０で、通知情報４０６を受取り、その通知情報４０６には既に３００チャンネルの番組に関連するサービスの通知情報が含まれている。したがってサービス受信装置１００Ａは改めて３００チャンネルの視聴情報をサービス提供装置８０に送信する必要なく、通知情報の受信時点４１０から所定の時間ｔが経過した時点４１２で、通知情報４０６を用いて３００チャンネルに関連するサービス情報の通知４１４を行なうことができる。

したがって、この第１の変形例では、サービス受信装置１００Ａからサービス提供装置８０への視聴情報の送信回数を減らすことができる。

また、本変形例では、現在利用中のサービスに関連するサービス情報と、次に利用される可能性が高いサービスに関連するサービス情報との数に違いを持たせて、例えば前者については２個、後者については各々１個、というようにすることが合理的である。ただしそのような組合せ方だけではなく、任意の組合せが可能である。

＜第１の実施の形態の変形例２＞
次に利用される可能性の高いサービスとして、ＴＶ放送の場合であれば、現在視聴されているチャンネルで、現在放送中の番組の次に放送が予定されている番組を採用することもできる。そうした場合でも、サービス受信装置１００での動作は基本的には第１の実施の形態及びその第１の変形例の場合と同様であり、サービス提供装置８０に送信する視聴情報に、現在の番組だけでなくその番組の次に放送が予定されている番組に関する視聴情報を含ませる点で異なっている。

この場合のサービス受信装置１００Ｂとサービス提供装置８０との間の交信例を図１８に示す。図１８を参照して、サービス受信装置１００Ｂにおいて３０２チャンネルへのチャンネルの切替４２０が行なわれたものとする。サービス受信装置１００Ｂは、３０２チャンネルで現在放送中の番組のジャンルコードに加え、３０２チャンネルで次に放送が予定されている番組のジャンルコードを視聴情報４２２としてサービス提供装置８０に送信する。次の番組が何かについては、図６に示す番組表２１４を参照して容易に調べることができる。

この視聴情報４２２を受けたサービス提供装置８０は、第１の実施の形態及びその第１の変形例の場合と同様、視聴情報４２２に含まれるジャンルコードと同じジャンルコードのサービスの通知情報を選別し（４２４）、その通知情報４２６をサービス受信装置１００Ｂに対し送信する。

通知情報４２６を受けたサービス受信装置１００Ｂでまだ当初の番組が表示されていれば、例えば最初にチャンネル切替があった時点から所定の時間ｔが経過した時点４２８で、現在放送中の番組に関連するサービス情報の通知４３０を行なうことができる。

さらに、当該番組が終了した時点４３２では、サービス受信装置１００Ｂが再度サービス提供装置８０に対して視聴情報の送信を行なう必要はない。通知情報４２６に、この新しい番組に関連するサービスの通知情報が含まれているためである。したがって、新しい番組の開始時点４３２から所定の時間ｔが過ぎた時点４３４で、この新しい番組に関連するサービス情報の通知４３６を行なうことができる。

なお、第１及び第２の変形例で、チャンネルの切替又は番組の交替があってから所定の時間（例えば５分）たたないと関連サービスの通知を行なわないのは、例えばいわゆるザッピングのように頻繁にチャンネルを切替える行為がなされると、そのたびにサービス情報の通知を行なうのは有用ではないと考えられるためである。ある程度の時間、同じサービスを継続して視聴している場合には、利用者はそのサービスに興味があると考えられる。したがって、そのようにある程度継続して同じサービスを利用しているときに限り、関連するサービス情報の通知を行なうようにするのが合理的である。

また、上記した所定の時間は、ジャンルによって変化させても良い。例えばドラマなどについては比較的長い時間見た後でなければサービス情報を通知しないようにし、一方でバラエティ番組などについては比較的短い時間視聴しただけでサービス情報が通知されるようにしてもよい。

さらに、対象となっているサービス、例えば放送番組においては、全体の放送時間に依存してこの所定の時間を変化させるようにしてもよい。

本実施の形態のように、利用中のサービスについてだけでなく、利用可能性が高いサービス情報もサービス提供装置８０に送ることで、サービス情報の取得を効率よく行なうことができ、利用中のサービスが頻繁に切替られる場合でも、関連するサービス情報をスムーズに通知することができる。

［第２の実施の形態］
第１の実施の形態では、サービス受信装置１００から、現在視聴しているサービスに関する視聴情報をサービス提供装置８０に送り、それに応答してサービス提供装置８０から送信されてくる通知情報を利用して、関連サービスの通知を行なっている。しかし本発明はそのような実施の形態には限定されない。この第２の実施の形態では、サービス受信装置側で、利用者によるサービスの利用状況に関する履歴をとっておき、その履歴に基づいて、利用者にとって有用と思われるサービス情報をサーバから受取る。

図１９に、この第２の実施の形態に係るシステムでのサービス提供装置４４０及びサービス受信装置４４２の間の交信経過を示す。図１９を参照して、まずサービス提供装置４４０からサービス受信装置４４２に対して、どのような条件のときに履歴を送信すべきかを示す履歴カウント条件４５０を送信する。一方、サービス受信装置４４２は利用者のサービス利用状況の履歴を記録する処理４５２を行なう。所定の条件が充足される（例えば毎日定時になる）と、サービス受信装置４４２は、サービス提供装置４４０に対して履歴カウント条件に合致する履歴情報４５４を送信する。

履歴情報４５４を受けたサービス提供装置４４０は、この履歴に基づいて、サービスの通知情報の選別処理４５６を行ない、通知情報４５８としてサービス受信装置４４２に送信する。

サービス受信装置４４２は、この通知情報４５８を受けると、直ちにこの通知情報４５８に基づく通知４６０を行なう。

図２０に、この第２の実施の形態に係るシステムで使用されるサービス受信装置４４２の機能的ブロック図を示す。図２０を参照して、サービス受信装置４４２は、第１の実施の形態のサービス受信装置１００で用いられたものと同様のユーザ入力部１４２、コンテンツ受信部１４０、通知情報受信部１５４、及び通知情報制御部１６０に加えて、履歴カウント条件を記憶するための履歴カウント条件格納部４８２と、サービス提供装置４４０から送信されてくる履歴カウント条件を受信するための履歴カウント条件受信部４７８と、履歴カウント条件受信部４７８が受信した履歴カウント条件にしたがって履歴カウント条件格納部４８２に記憶されている履歴カウント条件を更新するための履歴カウント条件更新部４８０とを含む。

サービス受信装置４４２はさらに、ユーザ入力部１４２からのユーザ入力、及び通知情報制御部１６０からの関連サービスの通知情報にしたがって、コンテンツ受信部１４０により受信されるコンテンツを選択するためのコンテンツ選択部４７０と、コンテンツ選択部４７０により選択されたコンテンツを表示し、さらに場合により通知情報制御部１６０から受ける通知情報を重畳して表示するための出力部４７２と、コンテンツ選択部４７０によるコンテンツ選択の動作を監視し、コンテンツの視聴時間を計時するための視聴時間計時部４７４と、視聴時間計時部４７４により計時されたコンテンツの視聴時間を履歴として保存するための履歴情報格納部４７６とを含む。

サービス受信装置４４２はさらに、履歴カウント条件格納部４８２に記憶された履歴カウント条件に基づいて、履歴情報格納部４７６に格納された履歴情報のうちサービス提供装置４４０に送信すべき履歴情報を決定するための履歴カウント判別部４８４と、履歴カウント判別部４８４によりサービス提供装置４４０に送信するように決定された履歴情報をサービス提供装置４４０に送信するための履歴情報送信部４８８と、時刻情報を与えるとともに、履歴情報を送信するスケジュールにしたがい、予定された時刻になると履歴情報送信部４８８を起動し、履歴情報を送信させるための計時部４８６とを含む。

図２１に、履歴情報格納部４７６に記憶される履歴情報５００の例を示す。図２１を参照して、履歴情報５００は、所定ジャンルのコンテンツが放映された日時と、コンテンツの属するジャンルと、当該コンテンツのタイトルと、合計視聴時間とを含む。この履歴情報５００からどのようなサービスの履歴を抽出し送信するかを指定するのが、サービス提供装置４４０から送信されてくる履歴カウント条件である。

履歴カウント条件とは、特定の条件が成立した場合のみ、視聴履歴を送信すること、又は特定の条件が成立したときには視聴履歴を送信しないことを指定する条件である。例えばある番組について５分以上視聴しなかった場合には当該番組の視聴履歴を送信しない、または特定の番組又は特定のジャンルについては、当該番組の視聴履歴を送信しない、などという条件である。又はこれに代えて、履歴をとるかどうかの条件を指定するものであってもよい。

図２２に、サービス提供装置４４０の機能的ブロック図を示す。図２２を参照して、サービス提供装置４４０は、第１の実施の形態に係るものと同様の通知情報記憶部２１８及び通知情報送信部２２６に加えて、時刻を計時するための計時部５１０と、計時部５１０による計時に基づき、履歴カウント条件の送信スケジュール時刻となったときに、履歴カウント条件を各サービス受信装置４４２に送信するための履歴カウント条件送信部５１４と、サービス受信装置４４２から履歴情報を受信するための履歴情報受信部５１６と、履歴情報受信部５１６が受信した履歴情報を記憶するための履歴情報記憶部５１８と、計時部５１０からの指示にしたがって、履歴カウント条件及び通知情報の送信の制御を行なうための通知情報提供制御部５１２と、通知情報提供制御部５１２により通知情報の送信の指示を受けたことに応答して、履歴情報記憶部５１８に記憶されている履歴情報に合致するサービスの通知情報を通知情報記憶部２１８の中から選別し、送信のために通知情報送信部２２６に与えるための通知情報選別部５２０とを含む。

通知情報選別部５２０の通知情報の選択方法としては、各履歴情報に含まれるジャンルコードに合致するサービスの情報を選択するものでもよいし、全履歴情報のうち、視聴時間数が多い上位Ｎ個のジャンルコードに合致するサービスの情報を選択するものでもよい。その他、色々な基準に基づく選択方法が利用できる。

＜動作＞
図２０及び図２２を参照して、この第２の実施の形態に係るシステムは以下のように動作する。まず図２２を参照して、サービス提供装置４４０の計時部５１０によって履歴カウント条件の送信日時になったことが検出されると、通知情報提供制御部５１２が、どのような履歴カウント条件を生成し送信するかに関する情報を履歴カウント条件送信部５１４に与える。履歴カウント条件送信部５１４は、与えられた情報にしたがって履歴カウント条件を生成し、サービス受信装置４４２に送信する。

図２０を参照して、サービス受信装置４４２の履歴カウント条件受信部４７８がこの履歴カウント条件を受信し、履歴カウント条件更新部４８０に与える。履歴カウント条件更新部４８０は、この履歴カウント条件で、履歴カウント条件格納部４８２に格納されている履歴カウント条件を更新する。

一方、ユーザがユーザ入力部１４２を用いて何らかのサービス（コンテンツ）を選択すると、その操作に応答してコンテンツ選択部４７０が対応するコンテンツを選択し出力部４７２に出力する。視聴時間計時部４７４は選択されたサービスを利用者が利用している時間を計時し、履歴情報として履歴情報格納部４７６に格納する。この際、選択されたサービスがＴＶ番組などの場合には、番組表から当該番組に関する情報を得て、図２１に示すような履歴情報５００を作成する。履歴カウント判別部４８４は、履歴カウント条件格納部４８２に格納されている履歴カウント条件にしたがって、サービス提供装置４４０に送信すべき履歴を判別し、履歴情報送信部４８８に与える。サービス提供装置４４０に送信する履歴情報として、履歴カウント条件を満たす全ての履歴のジャンルコードを用いる。これ以外にも番組のタイトルや説明、さらに視聴時間の情報も送信するようにしてもよい。

計時部４８６によって履歴をサービス提供装置４４０に送信すべき日時となったと判定されると、履歴情報送信部４８８は履歴カウント判別部４８４から与えられた履歴からなる履歴情報をサービス提供装置４４０に送信する。

図２２を参照して、履歴情報受信部５１６は、この履歴情報を受信すると履歴情報記憶部５１８に記憶させる。計時部５１０によって通知情報を送信すべき日時となったことが判定されると、通知情報提供制御部５１２が通知情報選別部５２０を起動する。通知情報選別部５２０は、履歴情報記憶部５１８に記憶されている履歴情報に基づき、通知情報記憶部２１８に格納されている通知情報のうち、利用者によるサービスの利用履歴と整合する通知情報を選択し、通知情報送信部２２６に与える。通知情報送信部２２６がこの通知情報をサービス受信装置４４２に送信する。

図２０を参照して、通知情報受信部１５４は、この通知情報を受信すると通知情報制御部１６０に与える。通知情報制御部１６０は、出力部４７２に表示されている映像に、利用者にとって関心あると思われるサービスが存在することを示す通知情報を重畳して表示するとともに、コンテンツ選択部４７０に対して、当該サービスにアクセスするためのＵＲＬなどの情報を与える。

通知情報制御部１６０が制御する通知情報の表示方法は、出力部４７２に重畳して表示する場合に限定されない。サービス提供装置４４０より受信した通知情報のみを表示する特定のチャンネルを用意し、そのチャンネルが選択された場合に、出力部４７２に一覧で表示したり、時間管理によって順次切替えながら表示したりするように制御を行ってもよい。この場合、通知情報制御部１６０は受信した通知情報を即出力部４７２に表示するのではなく、通知情報受信部１５４に一時的に保持させ、特定のチャンネルが選択されると保持している通知情報を読出し、出力部４７２に表示するようにすれば容易に実現できる。

仮に利用者がこのサービスを選択すべくリモコンの「決定」ボタンを押すと、コンテンツ選択部４７０は通知情報制御部１６０から与えられたＵＲＬなどの情報にしたがって、利用者により選択されたサービスにアクセスする。

＜コンピュータによる実現＞
図２０に示すサービス受信装置４４２及び図２２に示すサービス提供装置４４０はいずれも、図１３及び図１５にそれぞれ示すようなハードウェアと、図１３及び図１５にそれぞれ示すＣＰＵ２９２及び３６２上で実行されるプログラムとにより実現される。図２３及び図２４に、そのためのコンピュータ処理の流れをフローチャート形式で示す。

サービス受信装置４４２で行なう処理は二つに分かれる。第１の処理は、視聴履歴に関するものであり、第２の処理は、通知情報の表示に関するものである。図２３には第１の処理のフローチャートを、図２４には第２の処理のフローチャートを、それぞれ示す。

図２３を参照して、サービス受信装置４４２で行なわれる、視聴履歴に関する処理について説明する。まずステップ５４０で視聴履歴データをサービス提供装置４４０に送信する日時になったか否かが判定される。送信日時になっていればステップ５４２に進み、なっていなければステップ５４８に進む。

ステップ５４２では、保存されている視聴履歴カウント条件を読込み、ステップ５４４において、この視聴履歴カウント条件に合致するものを視聴履歴の中から選択する。さらにステップ５４６で、選択された視聴履歴データをサービス提供装置４４０に送信する。この後ステップ５４０に戻る。

一方、視聴履歴データ送信の日時になっていない場合、ステップ５４８でサービス提供装置４４０から履歴カウント条件を受信したか否かを判定する。受信していればステップ５５０でこの履歴カウント条件を用いて、既に記憶されている履歴カウント条件を更新する。この後ステップ５４０に戻る。履歴カウント条件が受信されていなければ、何もせずステップ５４０に戻る。

図２４に示すサービス情報の通知に関する処理では、ステップ３２０において番組選択の処理を行なう。ステップ３２２で、サービス提供装置４４０から通知情報を受信したか否かを判定する。通知情報を受信していればステップ３４８に進んで受信した通知情報を表示し、ステップ３２０に戻る。通知情報を受信していなければステップ３２４に進む。

ステップ３２４では、利用者により番組（サービス）の変更があったか否かが判定される。番組変更があればステップ３３２に進み、さもなければステップ５６２に進む。

ステップ３３２では、変更後の番組がどのようなものであるかを、番組表により調べる。ステップ５６０では、番組表から得られた番組情報を視聴時間カウントのために履歴情報５００に記憶し、ステップ３２０に戻る。

一方、番組変更がなければ、ステップ５６２において現在視聴中の番組の視聴時間のカウントを行ない、ステップ３２０に戻る。

図２５に、サービス提供装置４４０で実行される処理のフローチャートを示す。図２５を参照して、サービス提供装置４４０では、まずステップ５７０においてサービス受信装置４４２からの着信があれば履歴情報を受信する。ステップ５７２において、関連サービス情報の通知を行なう日時になったか否かについての判定を行なう。通知日時であればステップ５７４に進み、さもなければステップ５７０に戻る。

ステップ５７４では、受信され蓄積されていた履歴情報に基づき、視聴されていたサービスがどのようなものであるか、そのジャンルなどの情報を特定する。ステップ５７６では、特定された情報に合致するような通知情報（例えば最も長く視聴されていたサービスと同一のジャンルの通知情報）を選択し、ステップ５７８で当該通知情報をサービス受信装置４４２に対し送信する。この後ステップ５７０に戻る。

上記した処理を、サービス提供装置４４０からのサービスを受ける全てのサービス受信装置４４２に対して実行する。

以上の第２の実施の形態の装置によれば、視聴履歴を送信すべきか否かを示す履歴カウント条件をサービス提供装置４４０からサービス受信装置４４２に送信しておき、サービス受信装置４４２では当該条件によって履歴の送信が指示されたサービスについてのみ視聴履歴を送信する。したがって、サーバにおいて履歴の利用価値がないと思われるサービスについては送信する必要がなく、通信容量を削減できる。また、履歴カウント条件として、例えば５分以上視聴していたときのみ送信する、という条件を指定することにより、利用者が関心を持つサービスについてのみ履歴を受取ることができ、通知情報の選択の精度を上げることができる。番組の変更があるたびに通信トラフィックが発生するわけではないので、通信量の削減も可能である。

＜第２の実施の形態の変形例１＞
第２の実施の形態では、サービス受信装置４４２で視聴した番組ごとにその視聴履歴をとっている。しかし、本発明はそのような実施の形態には限定されない。例えば、番組ごとでなくジャンルごとに視聴履歴を集計し、集計結果をサービス提供装置４４０に送信するようにしてもよい。この場合、サービス提供装置において保持される視聴履歴の集計テーブル６３０の例を図２６に示す。図２６に示すように、このテーブルには個別の番組ごとの視聴時間ではなく、日ごと、ジャンルごとの視聴時間の集計が保存されている。こうした集計結果をサービス提供装置に送信することで、サービス提供装置では利用者が関心を持っているサービスを分析により知ることができ、適切な通知情報をサービス受信装置に送信できる。

なお、本実施の形態においてサービス提供装置４４０は、サービス受信装置４４２から受信した視聴履歴の集計結果に基づいて、通知情報の選別を行ない受信装置４４２に対し送信を行なう。しかしこれ以外にも、受信した視聴履歴の集計結果を他の異なるサービス提供装置に提供し、他の異なるサービス提供装置がサービス受信装置４４２に対し通知情報の選別と送信を行なうように構成してもよい。こうすることで、ユーザは視聴履歴の集計結果をサービス提供装置４４０にのみ送信するだけで、他の異なるサービス提供装置からも嗜好に応じた通知情報の提供を受けることが可能となる。さらに別の例では、図２に示すサービスサーバ９０及び９２に対し、視聴履歴の集計結果を提供すれば、サービスサーバ９０及び９２は、サービス受信装置４４２に対し、ユーザの嗜好に応じたサービスの提供が可能となる。

＜第２の実施の形態の変形例２＞
第２の実施の形態では、サービス受信装置４４２はサービス提供装置４４０から履歴カウント条件を受信した後で、サービス提供装置４４０に履歴情報の送信を行なう。しかし、本発明はそのような実施の形態に限定されるわけではない。履歴カウント条件の受信に関係なく、サービス受信装置４４２のスケジュールにしたがって定期もしくは不定期にサービス提供装置４４０に対し履歴情報を送信するように構成してもよい。この場合、サービス受信装置４４２は、計時部４８６によって履歴情報をサービス提供装置４４０に送信すべき日時となったと判定されると、履歴情報格納部４７６に蓄積したサービスの利用履歴をサービス提供装置４４０に送信する。

ここでの送信タイミングについては、毎時、毎日など定期的であってもよいし、サービス受信装置４４２に実装されたスケジュールであってもよい。また、別途予めサービス提供装置４４０から指定された時刻であってもよい。また、ここでは、全ての履歴を送信するのではなく、１０分以上視聴したものなど、サービス受信装置４４２で予め定められた条件によって送信する履歴を選別して送ってもよい。さらに、この選別のための条件として、第２の実施の形態のように、サービス提供装置４４０から受信した履歴カウント条件を利用してもよい。

サービス提供装置４４０での履歴を受信した時の履歴格納処理や、履歴情報に基づいた通知情報の送信処理については第２の実施の形態と同様である。

＜第２の実施の形態の変形例３＞
第２の実施の形態では、サービス受信装置４４２は、日ごとに視聴時間の集計をとっていた。しかし、サービス受信装置４４２による視聴履歴の集計方法は、このような方法には限定されない。例えば、所定の時間帯ごとにその時間帯での視聴履歴を集計し、集計結果をサービス提供装置４４０に送信するようにしてもよい。この場合サービス提供装置において保持される視聴履歴の集計テーブル９００の例を図２７に示す。図２７を参照して集計テーブル９００には、図２６に示す集計テーブル６３０と同様にジャンルごとの視聴時間の集計が保存されている。ただし、図２６に示す集計テーブル６３０と異なり、この集計テーブル９００では、１５分単位の時間帯ごとにその時間帯における視聴時間が集計されている。集計テーブル９００では、時間帯ごとの集計結果を、集計が行なわれた日別にまとめている。集計テーブル９００ではさらに、集計が行なわれた日の曜日の情報も付与されている。

こうした集計結果をサービス提供装置に送信することで、サービス提供装置では利用者が利用するサービスの周期的な傾向を分析により知ることができる。そのため、利用者の嗜好、及び生活リズムなどに合った適切な通知情報をサービス受信装置に送信できる。図２８に、サービス提供装置が、時間帯ごとの集計結果に基づいて周期的な視聴傾向を分析し、その視聴傾向に応じて通知情報を選別する動作の概要を示す。

図２８を参照して、サービス提供装置はまず、現在の曜日と同一の曜日における視聴履歴を時間帯ごとの集計テーブル９００（図２７参照）の中から選ぶ。例えば、現在８月２３日月曜日であるとすると、集計テーブル９００の中から、過去３週間の月曜日における時間帯ごとの集計結果が分析対象の視聴履歴９１０として選ばれる。サービス提供装置は、視聴履歴９１０において時間帯ごとに、その時間帯に最も長時間視聴されたジャンルを特定する。例えば、７：００から７：１５の時間帯においては、「ジャンルＡ」のサービスが最も長時間視聴されていることが特定される。サービス提供装置は、このようにして特定した各時間帯の視聴傾向９１２を、通知情報の選別に用いる。

通知情報を送信すべき時刻に到達すると、サービス提供装置は、視聴傾向９１２を参照し、提供可能な通知情報９１４の中から、その時刻が属する時間帯における視聴傾向と整合する通知情報を選択し、サービス受信装置に送信する。例えば、８：００の時点に通知情報を送信すべきであったものとすると、サービス提供装置は、８：００から８：１５までの時間帯における視聴傾向を参照する。この時間帯においては、「ジャンルＢ」のサービスが最も長時間視聴されている。提供可能な通知情報９１４に、ジャンルＡ〜ジャンルＥにそれぞれ対応する番組１〜５の紹介情報９２０Ａ〜９２０Ｅがあったものとすると、サービス提供装置は、その中から「ジャンルＢ」に対応する番組２の番組情報９２０Ｂを選択し、サービス受信装置に送信する。

なお、図２７に示す集計テーブル９００では、時間帯ごとに、ジャンルごとの視聴時間の合計に代えて、その時間帯において視聴時間が最も長かったサービスのジャンルを示す情報のみを保存するようにしてもよい。この場合、サービス提供装置は、各曜日の各時間帯において、集計テーブルに保存されている頻度が多いジャンルを、その曜日のその時間帯での視聴傾向としてもよい。

［第３の実施の形態］
＜構成＞
第２の実施の形態では、サービス受信装置４４２で視聴履歴をとり、これをサービス提供装置４４０に送信することでサービス提供装置４４０において履歴に基づき適切な通知情報を選択し、サービス受信装置４４２に送信している。しかし、履歴に基づいて適切なサービス情報を通知する方法はこれには限定されない。この第３の実施の形態に係るシステムでは、次のような方式でサービス情報の通知を行なう。

図２９を参照して、このシステムは、サービス提供装置６４２とサービス受信装置６４０とを含む。サービス受信装置６４０では、利用者によるサービスの視聴に関する履歴をとる処理６６０を行なう。サービス提供装置６４２からは、履歴がどのような条件を満たしたときにどのサービス情報を通知すべきかを指示する指示条件を、種々のサービス情報とともに一括してサービス受信装置６４０に送信する処理６６２を行なう。サービス受信装置６４０では、受信した指示条件に自己が保持する履歴情報をあてはめ、通知すべきサービス情報を決定して通知する処理６６４を行なう。

サービス受信装置６４０及びサービス提供装置６４２は、両者の間の通信を、双方向型のセッションの開始、変更、終了を制御するための通信制御プロトコルの一種であるＳＩＰ（Session Initiation Protocol）のＳＵＢＳＣＲＩＢＥメソッド及びＮＯＴＩＦＹメソッドを用いて行なう。すなわちサービス受信装置６４０はサービス提供装置６４２に対して、予めＳＵＢＳＣＲＩＢＥメソッドを用いて情報の通知を要請し、サービス提供装置６４２は、通知先としてサービス受信装置６４０を登録しておく。処理６６２においてサービス提供装置６４２は、ＮＯＴＩＦＹメソッドを用い、登録されたサービス受信装置６４０に対し通知を行なう。

図３０に、第３の実施の形態に係るシステムで使用されるサービス受信装置６４０の機能的ブロック図を示す。図３０を参照して、サービス受信装置６４０は、第１の実施の形態に係るものと同様のユーザ入力部１４２及びコンテンツ受信部１４０と、第２の実施の形態に係るものと同様のコンテンツ選択部４７０、出力部４７２、視聴時間計時部４７４、及び履歴情報格納部４７６とに加え、条件付通知情報をサービス提供装置６４２から受信するための条件付通知情報受信部６５０と、条件付通知情報受信部６５０により受信された条件付通知情報を格納するための条件付通知情報格納部６５２とを含む。

サービス受信装置６４０はさらに、条件付通知情報格納部６５２に格納された条件を履歴情報格納部４７６に格納された履歴に適用することにより、利用者に通知すべき通知情報を選択するための条件判定部６５４と、条件判定部６５４により選択された通知情報を出力部４７２上の画面に重畳して表示するよう出力部４７２を制御し、あわせてコンテンツ選択部４７０に対して、通知情報に対応するサービスのアドレスなどの情報を通知するための通知情報制御部６５６とを含む。

図３１に、サービス提供装置６４２の機能的ブロック図を示す。図３１を参照して、サービス提供装置６４２は、図８に示す第１の実施の形態に係るサービス提供装置８０で使用されているものと同様の通知情報記憶部２１８と、図２２に示すものと同様の計時部５１０とを含み、さらに、計時部５１０による計時にしたがって、通知情報をサービス受信装置６４０に通知すべき時期を判定し実行するための通知情報提供制御部６７０と、通知情報提供制御部６７０により起動されると、通知情報記憶部２１８に記憶されている通知情報に基づいて集計条件を生成するための集計条件生成部６７２と、集計条件生成部６７２により生成された集計条件を対応する通知情報に付し、それら条件付通知情報をサービス受信装置６４０に対して送信するための条件付通知情報送信部６７４とを含む。

図３２に、集計条件生成部６７２により生成される条件付通知情報６７６の例を示す。図３２を参照して、この条件付通知情報６７６は二つの条件付通知情報を含む。第１の通知情報は、「１月１日に、ジャンルコードが１０００のサービスを３０分以上視聴していた場合には、『バラエティ．ｓｍｉｌ』というサービスを通知する」ことを表す。第２の通知情報は、「１月１日から１月３日の間に、ジャンルコードが２０００のサービスを合計して２４０分以上していた場合には、『新ドラマ．ｓｍｉｌ』というサービスを通知する」ことを表す。したがって、サービス受信装置６４０で利用者の視聴に関する履歴情報を維持していれば、この条件に基づいてどのサービス情報を利用者に通知すべきかを判定できる。

＜動作＞
図３０及び図３１を参照して、このシステムの動作について説明する。

前述したように、サービス受信装置６４０は予め、ＳＩＰのＳＵＢＳＣＲＩＢＥメソッドを用いて、サービス提供装置６４２に対し条件付通知情報６７６の送信を要請しておく。図３３に、サービス受信装置６４０が要請を行なう際の、サービス受信装置６４０とサービス提供装置６４２との間の交信シーケンスを示す。図３３を参照して、サービス受信装置６４０の利用者が条件付通知情報による通知を希望し、サービス受信装置６４０に所定の設定９６０を行なうと、サービス受信装置６４０は、設定に関する処理９６２を行なう。この後、サービス受信装置６４０とサービス提供装置６４２とは、ＳＵＢＳＣＲＩＢＥメソッドによる一連の処理を開始する。まず、サービス受信装置６４０は、サービス提供装置６４２に対して、条件付通知情報の送信の要請９６４を送信する。サービス提供装置６４２は、送信の要請９６４に基づき、サービス受信装置６４０を条件付通知情報の送信先に登録する登録処理９６６を行なう。登録処理９６６が完了すると、サービス提供装置６４２は、サービス受信装置６４０に対して、登録処理９６６の結果９６８を送信する。

図３１を参照して、サービス提供装置６４２の計時部５１０によって、条件付通知情報を送信する時刻となったことが検出されると通知情報提供制御部６７０が集計条件生成部６７２を起動する。集計条件生成部６７２は、通知情報記憶部２１８から通知情報を読出し、集計条件生成部６７２から与えられた条件にしたがって集計条件を生成し通知情報に付して、条件付通知情報を条件付通知情報送信部６７４に与える。条件付通知情報送信部６７４はこの集計条件付通知情報を、送信先として登録されたサービス受信装置６４０に送信する。

図３４に、サービス提供装置６４２が条件付通知情報をサービス受信装置６４０に対して送信する際の、サービス受信装置６４０とサービス提供装置６４２との間の交信シーケンスを示す。図３４を参照して、上記した一連の動作で条件付通知情報が条件付通知情報送信部６７４に与えられると、条件付通知情報送信部６７４は、図３３に示す登録処理９６６で登録した情報に基づき、条件付通知情報の送信先すなわちサービス受信装置６４０を特定する処理９７０を行なう。この後、条件付通知情報送信部６７４は、ＳＩＰのＮＯＴＩＦＹメソッドを利用して条件付通知情報９７２をサービス受信装置６４０に送信する。サービス受信装置６４０は、受信した条件付通知情報に基づく処理９７４を開始し、さらに、サービス提供装置６４２に対して、条件付通知情報に対する返答９７６を行なう。この後、サービス受信装置６４０は、条件付通知情報に基づき通知情報を表示する（６６４）。

図３０を参照して、図３４に示す処理９７４において、サービス受信装置６４０の条件付通知情報受信部６５０は、この条件付通知情報を受信すると条件付通知情報格納部６５２に格納する。一方、利用者によるコンテンツの選択と、それに伴う視聴時間計時部４７４による履歴情報の作成及び更新は前述したとおりである。

条件判定部６５４は、履歴情報格納部４７６に格納されている履歴の中で、条件付通知情報格納部６５２に格納されている通知情報のいずれかの集計条件に合致するものがあるかを監視し、合致するものを発見するとその通知情報を通知情報制御部６５６に与える。通知情報制御部６５６は、この通知情報を出力部４７２の表示上に重畳して表示させて利用者に通知するとともに、コンテンツ選択部４７０に対して当該通知情報に対応するサービスへのアクセスに必要な情報を与える。

＜コンピュータによる実現＞
このサービス受信装置６４０及びサービス提供装置６４２の各機能部についても、コンピュータプログラムにより実現できる。図３５に、サービス受信装置６４０の各機能部を実現するためのプログラム処理のフローチャートを示す。図３５を参照して、ステップ３２０で現在の番組を選択する。ステップ３２２で、条件付通知情報をサービス提供装置６４２から受信したか否かを判定する。受信していればステップ６９２に、受信していなければステップ３２４に、それぞれ進む。

ステップ６９２では、受信した条件付通知情報を条件付通知情報格納部６５２に保持する。ステップ６９４で、履歴情報格納部４７６に保持されている履歴情報のうち、条件付通知情報格納部６５２に保持されている条件付通知情報の条件にマッチするものがあるか否かを判定する。もしあればステップ６９６でその通知情報（複数も可）を表示し、ステップ３２０に戻る。

条件付通知情報の受信がなかった場合、ステップ３２４で利用者により番組変更がされたか否かを判定する。番組変更があればステップ３３２に進み、なければステップ５６２に進む。

ステップ３３２では、変更後の番組のジャンルなどの番組情報について、番組表を参照して調べる。ステップ５６０で、利用者によるこの番組の視聴履歴を記録するため、番組情報を履歴情報格納部４７６中に記憶する。この後ステップ３２０に戻る。

一方、ステップ３２４で利用者による番組変更がないと判定された場合、ステップ５６２で現在視聴中の番組の視聴時間をカウントし、履歴情報を更新する。この後、ステップ３２０に戻る。

図３６は、サービス提供装置６４２を実現するために、ＣＰＵにより実行されるプログラム処理のフローチャートである。図３６を参照して、まずステップ５７２で条件付通知情報をサービス受信装置６４０に通知すべき日時になったか否かが判定される。通知日時になっていなければステップ５７２に戻り、通知日時になるまで待つ。

通知日時になれば、ステップ７１０で集計条件を生成する処理が実行される。さらにステップ７１２において、生成された集計条件付通知情報をサービス受信装置６４０に対して送信し、ステップ５７２に戻る。

条件付通知情報の送信タイミングは、上記したような所定の日時に限定されるわけではない。図３７を参照して、このシステムのサービス受信装置６４０及びサービス提供装置６４２の間の他のタイミングで集計条件を送信する例について述べる。まず、利用者がサービス受信装置６４０の電源をオンし（７２０）、その後チャンネルを３０１から３００に切替えたものとする（７２８）。サービス受信装置６４０の電源がオンされた時点７２０で、通知情報の要求７２２がサービス提供装置６４２に対して送信される。サービス提供装置６４２は、この要求に応じて条件付通知情報の選別処理７２４を行ない、その結果である条件付通知情報７２６をサービス受信装置６４０に送信する。

サービス受信装置６４０は、この条件付通知情報７２６を受信すると、一旦記憶し、履歴を調べて条件付通知情報７２６のうちでこの履歴により充足される条件がないかどうかを定期的に調べる。履歴は常に更新されており、例えば３００チャンネルの視聴が所定時間７３０の間だけ連続した場合にサービス情報を通知する、という条件があれば、その条件が充足された時点で当該サービス情報の通知７３２が行なわれる。

本実施の形態によれば、サービス受信装置６４０に対し、通知情報として集計条件を含んだデータを送信することで、サービス提供装置６４２が通知方法に対する制御を行なうことができるようになる。また、履歴に基づく集計条件ではなく、利用者の年齢や利用者が住んでいる地域情報といった個人情報に関する情報を条件として利用すれば、利用者のプライバシィに関する情報をサービス提供装置６４２に対し登録したり送信したりすることなく、利用者にとって重要な情報のみ通知を受けるといった処理を行なうことが可能となる。

＜第３の実施の形態の変形例１＞
第３の実施の形態のシステムを、第１の実施の形態と組合せることもできる。図３８に、そのような組合せによる変形例を示す。

図３８を参照して、本変形例に係るシステムにおいては、サービス受信装置６４０は、第１の実施の形態と同様、あるサービス（例えばＴＶ放送の３０１チャンネルの放送）を視聴中、放送終了の所定時間前になると３０１チャンネルで放送されている番組に関連したサービス情報の通知７４０を行なう。さらに、この後利用者が別のチャンネル（例えば３００チャンネル）への切替７４２を行なった時点で、サービス提供装置６４２に対して視聴情報７４４を送信する。

サービス提供装置６４２は、この視聴情報を受けると、条件付通知情報を作成し（７４６）、通知情報７４８としてサービス受信装置６４０に送信する。サービス提供装置６４２はまた、３００チャンネルで放送されている番組に関連するサービス情報に基づき、条件のついていない通知情報も通知情報７４８に含めて送信する。

サービス受信装置６４０は、この通知情報７４８を受信すると、まず条件のついていない通知情報に基づき、サービス情報の通知７５０を行なう。さらに、履歴情報と条件付通知情報の条件とのマッチングを行ない、例えば所定時間７５２の間、利用者がこの３００チャンネルの番組を視聴しているという条件が充足されると、当該条件が付されていたサービス情報の通知７５４を行なう。

＜第３の実施の形態の変形例２＞
第３の実施の形態では、サービス受信装置６４２は、日ごとに視聴時間の集計をとり、その視聴時間の総量が条件を満たすサービス情報を利用者に通知した。しかし、サービス受信装置６４２による視聴履歴の集計方法は、このような方法には限定されない。例えば、所定の時間帯ごとにその時間帯での視聴履歴を集計し、視聴時間が条件を満たすサービス情報を利用者に通知するようにしてもよい。この場合、サービス受信装置において保持される集計テーブルの例を図３９に示す。図３９を参照して、集計テーブル９３０には、図２７に示す集計テーブル９００と同様に、１５分単位の時間帯ごとに、ジャンルごとの視聴時間の集計が保存されている。集計テーブル９３０では、時間帯ごとの集計結果が集計の行なわれた日別にまとめられ、集計が行なわれた日に対応する曜日の情報が付与されている。

第３の実施の形態では、サービス提供装置６４２は、履歴がどのような条件を満たしたときにどのサービス情報を通知すべきかを指示する指示条件を、サービス情報とともにサービス受信装置６４０に送信した。しかし本発明はこのような実施の形態には限定されない。例えば、サービス提供装置６４２は、条件付通知情報として、指示条件と、サービス情報と、サービス情報を通知するタイミングなど、当該通知情報の通知方法を指定する情報とをあわせて送信するようにしてもよい。

図４０に、指示条件と、サービス情報に対応する通知情報と、通知情報の通知方法を指定する情報とからなる条件付通知情報の一例を示す。図４０を参照して、条件付通知情報９４０は、実質的にはＸＭＬ形式の情報である。ＸＭＬ文書は複数の要素を含むことができる。ＸＭＬ文書の記法の詳細についてはここでは述べないが、一般に、各要素は、開始タグと、終了タグと、開始タグ及び終了タグの間に配置される要素内容とを含む。開始タグは、「＜」と「＞」との間に情報の要素名を記載したものである。終了タグは「＜／」と「＞」との間に情報の要素名を記載したものである。タグを入れ子にすることにより、複数の項目を構造化することができる。条件付通知情報９４０の１行目は、条件付通知情報９４０がＸＭＬ形式で記述された情報であることを示す。

通知情報９４０は、メタデータ（ある情報についての副次的な情報）の表現方法についての枠組みであるＲＤＦ（Resource Description Framework）をベースにしたフォーマットであり、ウェブサイトの概要を記述するために一般的に使用されているフォーマットであるＲＳＳ（RDF Site Summary、又はRich Site Summary）１．０に準拠した記法で記載されている。２行目は、この行から２８行目のタグ「＜／ｒｄｆ：ＲＤＦ＞」までに記載される情報が、ＲＤＦをベースにしたフォーマットであり、ＲＳＳ１．０に準拠した記法で記述された情報であることを示す。

３〜２７行目までに記載される情報が条件付通知情報９４０の内容である。この部分は、１つのチャンネルに対応するｃｈａｎｎｅｌ要素（３〜１３行目）と、当該チャンネルで提供される番組にそれぞれ対応するｉｔｅｍ要素（１４〜２０行目、及び２１〜２７行目）とを含む。

ｃｈａｎｎｅｌ要素は、この要素に対応するチャンネルのタイトルを記載するためのｔｉｔｌｅ要素と、当該チャンネルのチャンネルデータを取得するためのアクセス情報を記載するためのｌｉｎｋ要素と、当該チャンネルの概要を記載するためのｄｅｓｃｒｉｐｔｉｏｎ要素、及び、条件付通知情報９４０におけるｉｔｅｍ要素の構成を示すｉｔｅｍｓ要素とを含む。ｉｔｅｍ要素は、この要素に対応する番組のタイトルを記載するためのｔｉｔｌｅ要素と、当該番組の番組データを取得するためのアクセス情報を記載するためのｌｉｎｋ要素と、当該番組の概要を記載するためのｄｅｓｃｒｉｐｔｉｏｎ要素とを含む。これらの要素の情報が、条件に応じて利用者に通知されるべき通知情報となる。

ｉｔｅｍ要素はさらに、ｉｔｅｍ要素の情報の表示タイミングを指定する情報と、この要素の情報を通知するための条件を指定する情報とを含む。これらの情報は、上記した要素以外の情報に関する記述方法としてモジュール化されて提供されているＤｕｂｌｉｎＣｏｒｅモジュールの記法に基づき記載されている。例えば、１４〜２０行目のｉｔｅｍ要素の情報の表示タイミングは、この要素内の１８行目にある「ｄｃ：ｄａｔｅ」要素に記載される。この例では、表示タイミングは、「２００４年５月１８日の７：００」である。またこのｉｔｅｍ要素の情報を通知するための条件は、１９行目にある「ｄｃ：ｔｙｐｅ」要素に記載されている。この例では、「サービスのジャンルコードが３０００のサービスを視聴するという視聴傾向が得られた場合には、このｉｔｅｍ要素内の情報をユーザに通知する」という条件である。

サービス受信装置６４０が、図３９に示す集計テーブル９３０で時間帯ごとの視聴履歴の集計を行ない、サービス提供装置６４２が図４０に示す条件付通知情報をサービス受信装置６４０に送信する場合、コンテンツ受信装置６４０は、条件付通知情報９４０により指定された条件が、指定された表示タイミング付近の時間帯において充足されているときに、サービス情報の通知を、指定されたタイミングで行なうようにすることも可能である。

例えば、サービス受信装置６４０が、利用者によるコンテンツの選択に伴い履歴情報の作成及び更新を行ない、時間帯ごとに視聴時間の集計をとって、図３９に示す集計テーブル９３０を作成していたものとする。また、サービス提供装置６４２が条件付通知情報９４０をサービス受信装置に送信していたものとする。この場合、サービス受信装置６４０の条件判定部６５４（図３０参照）は、集計テーブル９３０の中で、条件付通知情報９４０内のいずれかの集計条件に合致するものがあるかを監視する。図３９を参照して、集計テーブル９３０には、５月１８日の７：００〜７：１５の時間帯には、ジャンルコードが３０００のサービスを１０分視聴し、ジャンルコードが２０００のサービスを５分視聴していたことが示されている。すなわちこの時間帯において利用者が最も長時間視聴したサービスのジャンルコードは３０００である。条件付通知情報９４０の１８及び１９行目に記載の集計条件は、この集計結果と合致する。条件判定部６５４は、合致するものを発見すると、条件付通知情報９４０においてこの条件に対応する１４〜２０行目のｉｔｅｍ要素の情報を通知情報制御部６５６に与える。通知情報制御部６５６は、この情報を出力部４７２の表示上に重畳して表示させて利用者に通知するとともに、コンテンツ選択部４７０に対して当該通知情報に対応するサービスへのアクセスに必要な情報を与える。

図４１に、このときの画面表示の一例を示す。図４１を参照して、画面９５０には、３００チャンネルのコンテンツの表示に、通知９５２が重畳された状態で表示されている。通知９５２には、条件付通知情報９４０の１４〜２０行目のｉｔｅｍ要素のｔｉｔｌｅ要素の情報とｄｅｓｃｒｉｐｔｉｏｎ要素の情報とが表示される。このように、時間帯ごとに視聴履歴を集計し、所定のタイミングにあわせてサービス情報の通知を行なうことにより、利用者の嗜好、及び生活リズムなどに合った適切なサービス情報を通知することができる。

なお、上記した例では、条件付通知情報９４０は、通知情報の表示タイミングを指定する情報を含むものであったが、条件付通知情報９４０は、通知情報の表示位置、サイズ、及び表示の持続時間など、通知情報を表示する方法を指定する種々の情報を含んでもよい。また、第３の実施の形態の変形例１における条件の付いていない通知情報に、表示タイミングなどを指定する情報を付与することも可能である。

以上のようにこの実施の形態では、番組の終了の所定時間前、番組の切替の直後、及び所定の条件が充足されたときにそれぞれその時点で適切なサービス情報が通知される。その結果、利用者に有用な情報をタイミングよく、かつ効率よく通知することができる。

サービス情報を通知する条件もサービス提供装置６４２より提供することで、適切な利用者にのみサービス情報の通知を行なうことが可能になる。さらに、条件にマッチするか否かの判定をサービス受信装置６４０で行なうことで、通知するサービスの選択を利用者ごとに変える場合でも、サービス提供装置６４０で利用者ごとのサービス選択を行なう負荷がなくなる。

また条件設定によって、視聴したチャンネルや時刻に関係なく、いつでも利用可能な条件を設定したり、サービス提供装置６４２に設定されている個人情報を用いた条件判定を行なったりすることが可能となる。個人情報又は視聴ログといった秘匿情報を、サービス提供装置６４２で管理しなくても、利用者の関心に沿った様々なアクションを実行させることができる。利用者も個人情報の流出に対する不安を解消させることができる。

また、有料サービスに関し、サービス受信装置６４０に当該サービスの利用者識別番号を保持しておくと、サービス提供装置６４２からは視聴契約を行なった利用者にのみ次々に新しいサービスを通知することが可能となる。また、通知されたメッセージに対し、パスワードを設定し、パスワードを知っている利用者だけが通知メッセージを見ることができるようにしてもよい。

図３２及び図４０に示すような条件の記法だけでなく、例えば「IF」節の条件を満たせば「Then」節以下のアクションを起こすというルールを使用することもできる。さらに複雑なルール設定を行なってもよい。また、本実施の形態では、過去の視聴ログを利用して、条件のマッチングを行なっているが、本発明はこれに限定されるわけではない。例えば「現在視聴しているチャンネルが３００チャンネルであれば、通知情報を表示する」や、「現在利用しているサービスが通販サイトのサービスであれば、商品情報を表示する」など、現在の状況も組合せて条件のマッチングを行なうようにしてもよい。

［第４の実施の形態］
＜構成＞
上記した第３の実施の形態では、条件付の通知情報をサービス提供装置からサービス受信装置に送信し、サービス受信装置で履歴が条件を充足するか否かを判定している。しかし、本発明はそのような実施の形態に限定されるわけでなない。例えば、サービス受信装置で、サービス提供装置から指定された集計条件にしたがって履歴から集計し、その集計結果をサービス提供装置に送信し、サービス提供装置でその集計結果に基づいて通知情報を選択するようにしてもよい。

図４２に、本実施の形態に係るシステムの概略構成を示す。図４２を参照して、このシステムは、サービス提供装置７６２と、サービス受信装置７６０とを含む。双方の交信の概略は以下のとおりである。

図４２を参照して、まずサービス提供装置７６２からサービス受信装置７６０に対して、履歴の集計条件７６１を送信する。サービス受信装置７６０はこの集計条件７６１を受信すると、集計条件７６１にしたがって履歴から集計する処理７６７を行ない、集計結果７６３をサービス提供装置７６２に送信する。

サービス提供装置７６２はこの集計結果７６３を受信すると、履歴に基づいてサービス受信装置７６０にどのようなサービス情報を通知すればよいかを判定する処理７６４を行ない、通知情報７６５をサービス受信装置７６０に送信する。

サービス受信装置７６０は、受信した通知情報にしたがい、サービス情報を利用者に通知する処理７６６を行なう。

図４３は、本実施の形態に係るサービス受信装置７６０の機能的構成を示すブロック図である。図４３を参照して、サービス受信装置７６０は、第１の実施の形態で使用されているものと同様のユーザ入力部１４２、コンテンツ受信部１４０、通知情報受信部１５４、及び通知情報制御部１６０に加え、第２の実施の形態で用いられているコンテンツ選択部４７０、出力部４７２、視聴時間計時部４７４、及び履歴情報格納部４７６に加え、サービス提供装置７６２から履歴の集計条件を受信するための集計条件受信部７８０と、集計条件受信部７８０により受信された集計条件にしたがって、履歴情報格納部４７６に記憶されている履歴を集計するための履歴集計部７８２と、履歴集計部７８２により集計された集計結果８０６をサービス提供装置７６２に送信するための集計結果送信部７８４とを含む。

図４４は、本実施の形態に係るシステムで使用されるサービス提供装置７６２の機能的構成を示すブロック図である。図４４を参照して、サービス提供装置７６２は、第１の実施の形態に係る装置で用いられているのと同様の通知情報記憶部２１８、及び第２の実施の形態に係る装置の計時部５１０に加えて、計時部５１０により制御され、所定のスケジュールにしたがってサービス受信装置７６０に対して集計条件８００を送信するための集計条件送信部７９４と、サービス受信装置７６０から履歴の集計結果を受信するための集計結果受信部７９０と、集計結果受信部７９０が集計結果を受信したことに応答して、通知情報の選別処理を起動するための通知情報提供制御部７９２とを含む。通知情報提供制御部７９２は、集計条件送信部７９４に対してどのような集計条件を生成すべきかに関する情報を送ることで、集計条件送信部７９４による集計条件の生成を制御する機能も持つ。

サービス提供装置７６２はさらに、通知情報提供制御部７９２により起動されると、通知情報記憶部２１８に記憶されている通知情報のうち、どの通知情報をサービス受信装置７６０に対して送信すべきかを、集計結果受信部７９０が受信した集計結果に基づいて選別するための通知情報選別部７９６と、サービス受信装置７６０に対して、通知情報選別部７９６により選別された通知情報８０４を送信するための通知情報送信部７９８とを含む。

図４５は、本実施の形態において集計条件送信部７９４からサービス受信装置７６０に対して送信される集計条件８００の一例を示す。集計条件８００は、「1月１日〜１月３日の期間において、ジャンルコード＝１０００のサービスを視聴した時間を集計せよ」という集計条件を表している。本実施の形態では、他の集計条件も同様の形式で指定される。ただし、ジャンルコード＝１０００はバラエティ番組のジャンルを表すものとする。

図４６は、この集計条件８００にしたがって履歴の集計を行なったサービス受信装置７６０からサービス提供装置７６２に送信されてくる集計結果の一例を示す。図４６を参照して、この集計結果８０６は、１月１日〜１月３日の間に、ジャンルコード＝１０００に属するサービスを利用者が利用した時間の合計が、２３５分であったことを示す。

図４７は、図４４に示す通知情報記憶部２１８に記憶されている通知情報テーブルの構成の一例を示す。図４７を参照して、この通知情報テーブル８０２は、図４５に示した集計条件８００に対応するものであり、サービス受信装置７６０から送信されてきた集計結果８０６（図４６）により示される集計時間の大きさと、どのコンテンツファイルを送信すべきかとを対応付けたものである。図４７に示す例では、ジャンルコード＝１０００に属するサービスを利用した時間が０分以上６０分未満であれば「バラエティ再放送.smil」を、６０分以上２４０分未満であれば「新着バラエティ.smil」を、２４０分〜６００分であれば「特別バラエティ.smil」を、それぞれ通知情報として選択すべきことを示す。したがって、図４６に示すような集計結果８０６が送信されて来た場合には、サービス受信装置７６０に対して送信すべき通知情報は「新着バラエティ.smil」ということになる。

図４８は、図４４に示す通知情報８０４の一例を示す。図４８を参照して、通知情報８０４は、通知情報であることを示すタグ<inform>と、サービス情報のファイル名を指す「file="新着バラエティ.smil"」とからなる。この通知情報８０４を受けたサービス受信装置７６０では、新着バラエティ.smilという、利用者の過去のサービス利用履歴から見て利用者にとって関心あると思われるファイルが存在することを示す通知情報を表示する。

＜動作＞
図４３及び図４４を参照して、本実施の形態に係るシステムの動作のうち、本実施の形態に特有の部分の概略を説明する。図４４を参照して、集計条件送信の日時になると、サービス提供装置７６２の集計条件送信部７９４が集計条件８００を生成しサービス受信装置７６０に送信する。

図４３を参照して、サービス受信装置７６０の集計条件受信部７８０がこの集計条件を受信すると、履歴集計部７８２がこの集計条件にしたがって履歴情報格納部４７６中の履歴を集計し、集計結果送信部７８４に与える。集計結果送信部７８４はこの集計結果８０６をサービス提供装置７６２に送信する。

図４４を参照して、集計結果受信部７９０がこの集計結果を受信すると、通知情報提供制御部７９２が受信した集計結果に基づき通知情報選別部７９６を起動する。通知情報選別部７９６は、通知情報記憶部２１８に記憶された通知情報のうち、受信した集計結果と合致するものを選択し、通知情報送信部７９８に与える。通知情報送信部７９８は、与えられた通知情報をサービス受信装置７６０に送信する。

サービス受信装置７６０の通知情報受信部１５４、通知情報制御部１６０及び出力部４７２によりこの通知情報が表示される。また、当該通知情報に対応するサービスへのアクセス情報がコンテンツ選択部４７０に与えられる。

＜コンピュータによる実現＞
本実施の形態に係るサービス受信装置７６０を実現するためのプログラム処理のフローチャートを図４９に示す。図４９を参照して、まずステップ３２０において番組の選択を行なう。続いてステップ８２０で、サービス提供装置７６２から集計条件式を受信したか否かを判定する。もし受信していればステップ８２２に進み、受信していなければステップ３２２に進む。

ステップ８２２では、送信されてきた集計条件に応じて、記録済みの履歴を集計し、ステップ８２４でこの集計結果をサービス提供装置７６２に送信する。この後ステップ３２０に戻る。

集計条件式を受信していないと判定された場合、ステップ３２２でさらにサービス提供装置７６２から通知情報を受信したか否かを判定する。受信していればステップ３４８に進み通知情報を表示してステップ３２０に戻る。受信していなければ、ステップ３２４で利用者により番組変更が行なわれたか否かを判定する。番組変更が行なわれていればステップ３３２に進み、行なわれていなければステップ５６２に進む。

ステップ３３２では、変更後の番組について番組表を調べてジャンルなどの番組情報を取得する。ステップ５６０で、以後この番組に関する履歴を取得するために、この番組情報を履歴情報格納部４７６に格納する。この後、ステップ３２０に戻る。

一方ステップ５６２では、表示中の番組の視聴時間をカウントし、履歴情報格納部４７６中の当該番組の視聴時間をカウントする。この後ステップ３２０に戻る。

以上の制御構造を持つプログラムをＣＰＵ上で実行することにより、本実施の形態に係るサービス受信装置７６０を実現できる。

図５０には、サービス提供装置７６２で実行されるプログラム処理のフローチャートを示す。図５０を参照して、ステップ５７２で集計条件を送信する日時になったか否かを判定する。集計条件を送信する日時になった場合にはステップ８４０に進み、それ以外の場合意はステップ８４４に進む。

ステップ８４０では、集計条件を生成し、ステップ８４２でこの集計条件をサービス受信装置７６０に送信する。この後ステップ５７２に戻る。

ステップ５７２からステップ８４４に進んだ場合、ステップ８４４ではサービス受信装置７６０から集計結果を受信したか否かを判定する。集計結果を受信していればステップ８４６に進み、さもなければステップ５７２に戻る。

ステップ８４６では、受信した集計結果を解析し、ステップ８４８でこの解析結果にしたがってサービス受信装置７６０に送信すべき通知情報を選択する。さらにステップ８５０でこの通知情報をサービス受信装置７６０に送信し、ステップ５７２に戻る。

以上の制御構造を持つプログラムをＣＰＵ上で実行することにより、本実施の形態に係るサービス提供装置７６２を実現できる。

今回開示された実施の形態は単に例示であって、本発明が上記した実施の形態のみに制限されるわけではない。本発明の範囲は、発明の詳細な説明の記載を参酌した上で、特許請求の範囲の各請求項によって示され、そこに記載された文言と均等の意味及び範囲内でのすべての変更を含む。

本発明の第１の実施の形態に係るサービス受信装置１００の機能的構成を示すブロック図である。本発明の第１の実施の形態におけるサービス受信装置及びサービス提供装置を含むシステムの全体構成を示す図である。本発明の第１の実施の形態に係るシステムのサービス受信装置及びサービス提供装置の間の交信過程を示す図である。本発明におけるサービス受信装置を制御するためのリモコンの一例を示す図である。通知情報２１２の構成例を示す図である。番組表２１４の構成例を示す図である。ジャンルテーブル２１６の構成例を示す図である。本発明の第１の実施の形態に係るサービス提供装置８０の機能的構成を示すブロック図である。通知情報記憶部２１８に格納されている通知情報２３０の例を示す図である。サービス受信装置１００上での表示の推移例を示す図である。サービス受信装置１００上での表示の推移例を示す図である。サービス受信装置１００とサービス提供装置８０との間の交信を示す図である。サービス受信装置１００の物理的ブロックの構成を示す図である。サービス受信装置１００のＣＰＵ２９２で実行されるコンピュータプログラムによる処理の全体の流れを示した図である。サービス提供装置８０の物理ブロックの構成を示す図である。サービス提供装置８０を実現するためにＣＰＵ３６２が実行するプログラム処理のフローチャートである。第１の実施の形態に係るシステムの第１の変形例におけるサービス受信装置１００Ａ及びサービス提供装置８０の間の交信を示す図である。第１の実施の形態に係るシステムの第２の変形例におけるサービス受信装置１００Ｂとサービス提供装置８０との間の交信を示す図である。第２の実施の形態に係るシステムでのサービス提供装置４４０及びサービス受信装置４４２の間の交信経過を示す図である。第２の実施の形態に係るシステムで使用されるサービス受信装置４４２の機能的ブロック図である。履歴情報格納部４７６に記憶される履歴情報５００の例を示す図である。第２の実施の形態に係るサービス提供装置４４０の機能的ブロック図である。サービス受信装置４４２で行なわれる、視聴履歴に関する処理のフローチャートである。サービス受信装置４４２で行なわれる、サービス情報の通知に関する処理のフローチャートである。第２の実施の形態に係るサービス提供装置４４０で実行される処理のフローチャートである。第２の実施の形態の変形例に係るサービス提供装置４４０において保持される視聴履歴の集計テーブル６３０の例を示す図である。第２の実施の形態の変形例に係るサービス提供装置４４０において保持される、時間帯ごとの視聴履歴の集計テーブル９００の例を示す図である。第２の実施の形態の変形例において、サービス提供装置が集計テーブル９００に基づき通知情報を選択する動作の一例を示す概略図である。第３の実施の形態に係るシステムでの装置間の交信を示す図である。第３の実施の形態に係るシステムで使用されるサービス受信装置６４０の機能的ブロック図である。第３の実施の形態に係るサービス提供装置６４２の機能的ブロック図である。第３の実施の形態において、集計条件生成部６７２により生成される条件付通知情報６７６の例を示す図である。第３の実施の形態において、条件付通知情報の送信を要請する際の、サービス受信装置６４０とサービス提供装置６４２との間の交信を示す図である。第３の実施の形態において、条件付通知情報を送信をする際の、サービス受信装置６４０とサービス提供装置６４２との間の交信を示す図である。第３の実施の形態に係るサービス受信装置６４０の各機能部を実現するためのプログラム処理のフローチャートである。第３の実施の形態において、サービス提供装置６４２を実現するために、ＣＰＵにより実行されるプログラム処理のフローチャートである。第３の実施の形態に係るシステムのサービス受信装置６４０及びサービス提供装置６４２の間の他のタイミングで集計条件を送信する例を説明するための図である。第３の実施の形態の第１の変形例に係るシステムのサービス受信装置６４０及びサービス提供装置６４２の間の他のタイミングで集計条件を送信する例を説明するための図である。第３の実施の形態の第２の変形例に係るサービス受信装置６４０において保持される、時間帯ごとの視聴履歴の集計テーブル９３０の例を示す図である。第３の実施の形態の第２の変形例に係る条件付通知情報９４０の一例を示す図である。第３の実施の形態の第２の変形例に係る条件付通知情報９４０に基づく画面表示の一例を示す図である。第４の実施の形態に係るシステムの概略構成を示す図である。第４の実施の形態に係るサービス受信装置７６０の機能的構成を示すブロック図である。第４の実施の形態に係るシステムで使用されるサービス提供装置７６２の機能的構成を示すブロック図である。第４の実施の形態において集計条件送信部７９４からサービス受信装置７６０に対して送信される集計条件８００の一例を示す図である。第４の実施の形態に係るシステムにおいて、集計条件８００にしたがって履歴の集計を行なった集計結果の一例を示す図である。通知情報記憶部２１８に記憶されている通知情報テーブルの構成の一例を示す図である。第４の実施の形態に係るシステムでの通知情報８０４の一例を示す図である。第４の実施の形態に係るサービス受信装置７６０を実現するためのプログラム処理のフローチャートである。第４の実施の形態に係るサービス提供装置７６２で実行されるプログラム処理のフローチャートである。

符号の説明

６０情報提供システム、８０，４４０，６４２，７６２サービス提供装置、９０，９２サービスサーバ、１００，１００Ａ，１００Ｂ，１０２，４４２，６４０，７６０サービス受信装置、１４０コンテンツ受信部、１４２ユーザ入力部、１４４，４７０コンテンツ選択部、１４６番組表受信部、１４８番組表格納部、１５０，４８６，５１０計時部、１５２番組表解析部、１５４通知情報受信部、１５６通知情報記憶部、１５８通知情報選択部、１６０，６５６通知情報制御部、１６２，４７２出力部、１６４視聴情報送信部、１９０リモコン、２１２，２３０通知情報、２１４番組表、２１６ジャンルテーブル、２１８通知情報記憶部、２２０，５１２，６７０，７９２通知情報提供制御部、２２４，５２０，７９６通知情報選別部、２２６，７９８通知情報送信部、２９０バス、２９２，３６２ＣＰＵ、２９４，３６４メモリ、２９６，３６６不揮発性メモリ、２９８出力装置、３００，３６８ネットワーク接続回路、３０２入力装置、３０４放送受信用チューナ、４７４視聴時間計時部、４７６履歴情報格納部、４７８履歴カウント条件受信部、４８０履歴カウント条件更新部、４８２履歴カウント条件格納部、４８４履歴カウント判別部、５００履歴情報、５１４履歴カウント条件送信部、５１６履歴情報受信部、５１８履歴情報記憶部、６５０条件付通知情報受信部、６５２条件付通知情報格納部、６５４条件判定部、６７２集計条件生成部、６７４条件付通知情報送信部、７８０集計条件受信部、７８２履歴集計部、７８４集計結果送信部、７９０集計結果受信部、７９４集計条件送信部

Claims

表示装置を有し、前記表示装置を用いる複数のサービスのうちの任意のものを選択して利用可能なサービス利用手段と、
前記サービス利用手段により利用するサービスを選択するためのサービス選択手段と、
前記サービス選択手段によるサービスの切替というイベントが発生したことに応答して、前記イベント発生時に前記サービス利用手段で利用されていたサービスに関する所定の情報を予め定められた送信先に送信するための送信手段と、
前記所定の情報に応答して外部から送信されてくる情報であって、前記サービス利用手段が利用可能なサービスに関して利用者に通知すべき情報と、当該サービスにアクセスするために必要なアクセス情報とを含む通知情報を受信するための受信手段と、
前記イベントの発生後、予め定める時間の間、前記サービス利用手段において継続して同じサービスが利用されていることに応答して、前記通知すべき情報を、前記表示装置上に表示するための通知表示手段と、
前記受信手段により受信される情報のうち、前記アクセス情報を前記サービス選択手段に与え、前記サービス選択手段による当該サービスの選択を可能にするための手段とを含む、サービス受信装置。
前記送信手段は、前記サービス選択手段によるサービスの切替というイベントが発生したことに応答して、前記イベント発生時に前記サービス利用手段で利用されていたサービスに関する所定の情報、及び前記利用されていたサービスと所定の関係を有するサービスに関する前記所定の情報を、前記送信先に送信するための手段を含む、請求項１に記載のサービス受信装置。
前記利用されていたサービスはテレビジョン放送のあるチャンネルの放送であり、前記所定の関係を有するサービスは、前記あるチャンネルに隣接するチャンネルの放送である、請求項２に記載のサービス受信装置。
前記利用されていたサービスは、予め定められたスケジュールにしたがって複数個のコンテンツが順次配信されるサービスであり、前記所定の関係を有するサービスは、前記イベントの発生時に配信されていたコンテンツの次に、同じサービスで配信されることが予定されているコンテンツの配信である、請求項２に記載のサービス受信装置。
前記送信手段は、利用されていたサービスで提供されているコンテンツの終了よりも所定時間だけ前の時刻に到達したというイベントの発生に応答して、前記イベント発生時に前記サービス利用手段で利用されていたサービスに関する前記所定の情報を前記送信先に送信するための手段を含む、請求項１に記載のサービス受信装置。