しかしながら、上記特許文献1に開示されている放送受信機、および上記特許文献3に開示されている方法では、日々追加されている非常に多くのコンテンツに関連するメタデータを収集するために大量の通信が必要であり、また、その大量のメタデータを処理する膨大な計算量のため、ユーザ側の端末に高速な処理能力が要求されるという問題点を有している。
すなわち、ユーザ端末が受信可能なコンテンツ全体に対しての嗜好データベースを持ち、ユーザの嗜好に基づく推薦コンテンツを選び出す機器および方法は、例えばTV放送に比べて視聴可能なコンテンツ数が桁違いに膨大なVoDコンテンツなどのようなコンテンツに利用することが現実的でないという問題点を有している。
また、特許文献2に開示されているコンテンツ案内装置では、サーバ(パーソナライズドコンテンツサーバ)側でユーザの嗜好に基づく処理を行うため、ユーザの視聴履歴などの個人情報がネットワークを介してユーザ側の端末からサーバに送信される。すなわち、視聴履歴など、ユーザの行動履歴である個人情報をユーザ側の端末から外部のサーバに送る必要があるため、ユーザが自分自身の個人情報を開示したくない場合には利用できないという問題点を有している。
他にも、サーバはユーザごとに視聴履歴と視聴履歴から求められる嗜好データベースとの管理を行う必要があるため、ユーザ認証を行う必要性がある。すなわち、特許文献2に開示されているコンテンツ案内装置では、ユーザ認証のためのシステムの構築とメンテナンスの必要性とが発生し、サーバ側の処理の増加を招くという問題点を有している。さらに、ユーザがサービスを利用するにあたり、予めユーザ認証のための登録手続きが必要であるため、すぐにコンテンツ案内サービスを受けることができないという問題点も有している。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、ユーザ側の端末に高速な処理能力を必要とさせないとともに、ユーザ認証を必要とするような個人情報をサーバ側で扱わせずにコンテンツの案内を行うことを可能にするユーザ端末、配信サーバ、その制御プログラムおよび該制御プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体、コンテンツ案内システムならびに制御方法を提供することにある。
本発明のユーザ端末は、上記課題を解決するために、配信サーバから配信されるコンテンツを受信し、視聴できるように再生するユーザ端末であって、上記配信サーバに対して、上記配信サーバの一部のコンテンツの一覧であるコンテンツリストの作成を要求するコンテンツリスト作成要求手段と、上記配信サーバにて上記コンテンツリストの作成の要求に基づいてコンテンツを選択して作成されたコンテンツリストを上記配信サーバから受信する第1通信手段と、上記配信サーバから受信したコンテンツリストに基づいて、ユーザに推奨するコンテンツである案内コンテンツとしてユーザに提示するコンテンツを判定する案内コンテンツ判定手段とを備えることを特徴としている。
また、本発明の制御方法は、上記課題を解決するために、配信サーバから配信されるコンテンツを受信し、視聴できるように再生するユーザ端末の制御方法であって、コンテンツリスト作成要求手段によって、上記配信サーバに対して、上記配信サーバの一部のコンテンツの一覧であるコンテンツリストの作成を要求するコンテンツリスト作成要求工程と、第1通信手段によって、上記配信サーバにて上記コンテンツリストの作成の要求に基づいてコンテンツを選択して作成されたコンテンツリストを上記配信サーバから受信する第1通信工程と、案内コンテンツ判定手段によって、上記配信サーバから受信したコンテンツリストに基づいて、ユーザに推奨するコンテンツである案内コンテンツとしてユーザに提示するコンテンツを判定する案内コンテンツ判定工程とを含むことを特徴としている。
上記の発明によれば、ユーザ端末のコンテンツリスト作成要求手段からのコンテンツリストの作成の要求に基づいて、配信サーバの一部のコンテンツによってコンテンツリストが作成されるので、配信サーバのすべてのコンテンツからなるコンテンツリストに基づいて案内コンテンツ判定手段で案内コンテンツを判定する必要がなくなる。すなわち、配信サーバのすべてのコンテンツからなるコンテンツリストに基づいて案内コンテンツの判定を行う場合に比べて、少ない処理量で案内コンテンツの判定を行うことが案内コンテンツ判定手段で可能になる。よって、ユーザ側の端末に高速な処理能力を必要としないでも済む。また、ユーザ端末から配信サーバにコンテンツリストの作成の要求を送ることによって第1通信手段で得たコンテンツリストに基づいて案内コンテンツの判定を行うので、ユーザ認証を必要とするような個人情報をサーバ側で扱わせずにコンテンツの案内を行うことが可能になる。さらに、ユーザ認証を必要とするような個人情報を配信サーバに送る必要がないため、ユーザに安心感を提供でき、通信量も削減することができる。
その結果、ユーザ側の端末に高速な処理能力を必要とさせないとともに、ユーザ認証を必要とするような個人情報をサーバ側で扱わせずにコンテンツの案内を行うことが可能になる。
また、本発明のユーザ端末では、ユーザの視聴履歴の情報を格納するユーザ視聴履歴情報格納部をさらに備え、前記案内コンテンツ判定手段は、前記コンテンツリストに加え、上記ユーザ視聴履歴情報格納部に格納されている上記視聴履歴の情報に基づいて案内コンテンツとしてユーザに提示するコンテンツを判定することが好ましい。
これにより、ユーザ視聴履歴情報格納部に格納されているユーザの視聴履歴の情報に基づいて案内コンテンツ判定手段によって案内コンテンツの判定を行うので、ユーザの視聴履歴の情報を反映させた案内コンテンツをユーザに提示することが可能になる。さらに、ユーザ側の端末で視聴履歴の管理を行うので、ユーザが使用しているIP網に直接つながらないコンテンツを再生する装置(コンテンツ再生装置)でのコンテンツの視聴履歴を、案内コンテンツ判定手段での判定に利用することも容易に可能になる。これにより、IP網に直接つながらないコンテンツ再生装置でのコンテンツの視聴履歴を案内コンテンツの判定に利用することが可能になるので、過去に視聴したコンテンツをユーザに提示することがなくなる。
さらに、本発明のユーザ端末では、前記ユーザ視聴履歴情報格納部に格納されている前記視聴履歴の情報に基づいて、ユーザの嗜好の傾向を示す情報の集合である嗜好データベースを作成する嗜好データベース作成手段と、上記嗜好データベース作成手段によって作成された嗜好データベースを格納する嗜好データベース格納部とをさらに備え、前記案内コンテンツ判定手段は、前記コンテンツリストに加え、前記視聴履歴の情報の代わりに上記嗜好データベース格納部に格納されている上記嗜好データベースの情報に基づいて案内コンテンツとしてユーザに提示するコンテンツを判定することが好ましい。
また、本発明の制御方法は、嗜好データベース作成手段によって、ユーザの視聴履歴の情報を格納するユーザ視聴履歴情報格納部に格納されている前記視聴履歴の情報に基づいて、ユーザの嗜好の傾向を示す情報の集合である嗜好データベースを作成する嗜好データベース作成工程をさらに含み、上記嗜好データベース作成工程で作成された嗜好データベースを格納する嗜好データベース格納部とをさらに備え、前記案内コンテンツ判定工程では、前記コンテンツリストに加え、上記嗜好データベース作成工程で作成された嗜好データベースを格納する嗜好データベース格納部に格納されている上記嗜好データベースに基づいて案内コンテンツとしてユーザに提示するコンテンツを判定することが好ましい。
これにより、嗜好データベース格納部に格納されている、ユーザ視聴履歴に基づいて嗜好データベース作成手段によって作成された嗜好データベースに基づいて案内コンテンツ判定手段によって案内コンテンツの判定を行うので、ユーザの嗜好を反映させた案内コンテンツをユーザに提示することが可能になる。
さらに、本発明のユーザ端末では、個人を特定可能な情報を含まない、上記配信サーバでのコンテンツの選択に利用可能な、コンテンツの視聴に関連する情報である視聴関連情報を作成する視聴関連情報作成手段をさらに備え、前記コンテンツリスト作成要求手段は、前記コンテンツリストの作成の要求を前記配信サーバに行うと同時に、上記視聴関連情報を上記配信サーバに送り、前記第1通信手段は、上記配信サーバにて上記コンテンツリストの作成の要求により上記視聴関連情報に基づいて作成されたコンテンツリストを上記配信サーバから受信することが好ましい。
これにより、個人を特定可能な情報を含まない、上記配信サーバでのコンテンツの選択に利用可能な、コンテンツの視聴に関連する情報である視聴関連情報を視聴関連情報作成手段で作成してコンテンツリスト作成要求手段によって配信サーバに送り、上記視聴関連情報に基づいて、配信サーバでコンテンツリストを作成させるので、配信サーバ側で視聴関連情報に基づいてユーザの嗜好に沿うと予想されるコンテンツを多く含むコンテンツリストを作成させることが可能になる。また、上記ユーザの嗜好に沿うと予想されるコンテンツを多く含むコンテンツリストを第1通信手段で受信して案内コンテンツ判定手段で案内コンテンツの判定を行うことが可能になるので、よりユーザの嗜好に沿った案内コンテンツをユーザに提示することが容易に可能になる。さらに、視聴関連情報には個人を特定可能な情報を含まないので、ユーザ認証を必要とするような個人情報を配信サーバ側で扱わせずにコンテンツの案内を行うことができ、ユーザに安心感を提供できる。
また、本発明のユーザ端末では、前記個人を特定可能な情報には、少なくともユーザが視聴したコンテンツを識別する情報、ユーザの住所、氏名、電話番号、またはWebサービスのIDおよびパスワードのいずれかの情報を含むことが好ましい。
これにより、ユーザ個人を特定可能な情報を配信公開する必要はないので、個人特定されることはなく、ユーザに安心感を提供できる。
さらに、本発明のユーザ端末では、前記視聴関連情報は、前記嗜好データベースから導出される情報を含むことが好ましい。
これにより、ユーザの嗜好の傾向を示す情報である嗜好データベースから導出される情報に基づいて、コンテンツリスト作成手段でコンテンツリストを作成することが可能になるので、ユーザの嗜好に沿ったコンテンツを多く含むコンテンツリストを配信サーバで作成させることが可能になる。また、ユーザの嗜好に沿ったコンテンツを含むコンテンツリストを多く含むコンテンツリストを配信サーバで作成させることが可能になるので、コンテンツリストに含まれるコンテンツ数を抑えながらもユーザの嗜好に沿ったコンテンツリストを配信サーバで作成させることが可能になる。従って、ユーザ端末が受け取るユーザの嗜好に沿ったコンテンツリストに含まれるコンテンツ数を抑え、ユーザ端末の処理量を削減することも可能になる。
また、本発明のユーザ端末では、前記嗜好データベースから導出される情報は、少なくともユーザの好みのジャンル、ユーザの好みの出演者名、ユーザの好みの単語、またはユーザの嗜好とコンテンツの複数の特徴それぞれとの関係を数値化した値を要素に持つ多次元ベクトルとして表現されるものであるユーザ嗜好のベクトル情報のいずれかの情報を含むことが好ましい。
これにより、ユーザの好みのジャンル、ユーザの好みの出演者名、ユーザの好みの単語、または上記ユーザ嗜好のベクトル情報の情報に基づいて、コンテンツリスト作成手段でコンテンツリストを作成することが可能になるので、ユーザの嗜好に沿ったコンテンツを多く含むコンテンツリストを配信サーバで作成させることが可能になる。また、ユーザ端末が受け取るユーザの嗜好に沿ったコンテンツリストに含まれるコンテンツ数を抑え、ユーザ端末の処理量を削減することも可能になる。
ここで、「ユーザ嗜好のベクトル」とは、意味ベクトル、嗜好ベクトルとも表現されるものであって、ユーザの嗜好と多くの特徴(明るい、暗い、楽しい、面白いなど)との意味的な関係を数値化し、特徴を表す数値を要素に持つ多次元ベクトルとして表現したものである。数値は、例えば各特徴要素との関連が大きいほど、大きな値を持つように定義するものである。
さらに、本発明のユーザ端末では、前記視聴関連情報は、ユーザが所望するコンテンツの再生に必要な時間情報を含むことが好ましい。
これにより、ユーザが所望するコンテンツの再生に必要な時間情報に基づいて、コンテンツリスト作成手段でユーザが所望しない再生時間を要するコンテンツを含まないコンテンツリストを作成させることが可能になるので、ユーザの嗜好に沿ったコンテンツを多く含むコンテンツリストを配信サーバで作成させることが可能になる。例えば、ユーザが所望する再生時間を超える再生時間を要するコンテンツを含まないコンテンツリストをコンテンツリスト作成手段で作成させることによって、ユーザが視聴可能なコンテンツのみを案内コンテンツとして提示することが可能になる。また、ユーザ端末が受け取るユーザの嗜好に沿ったコンテンツリストに含まれるコンテンツ数を抑え、ユーザ端末の処理量を削減することも可能になる。
また、本発明のユーザ端末では、前記視聴関連情報は、ユーザの所望するコンテンツの視聴に必要な費用情報を含むことが好ましい。
これにより、ユーザが所望するコンテンツの視聴に必要な費用情報に基づいて、コンテンツリスト作成手段でユーザが所望しない費用を要するコンテンツを含まないコンテンツリストを作成させることが可能になるので、ユーザの嗜好に沿ったコンテンツを多く含むコンテンツリストを配信サーバで作成させることが可能になる。例えば、ユーザが所望しない費用を要するコンテンツを含まないコンテンツリストをコンテンツリスト作成手段で作成させることによって、ユーザが希望する費用を下回るコンテンツのみを案内コンテンツとして提示することが可能になる。また、ユーザ端末が受け取るユーザの嗜好に沿ったコンテンツリストに含まれるコンテンツ数を抑え、ユーザ端末の処理量を削減することも可能になる。
さらに、本発明のユーザ端末では、前記視聴関連情報には、ユーザの属性の情報である属性情報のみを含むことが好ましい。
これにより、ユーザの属性の情報である属性情報に基づいて、コンテンツリスト作成手段でコンテンツリストを作成することが可能になるので、ユーザの属性に応じたコンテンツを多く含むコンテンツリストを配信サーバで作成させることが可能になる。また、例えば配信サーバ側で属性情報に基づいて、ユーザの属性に応じたCMをコンテンツリスト中のコンテンツに挿入する場合に利用することが可能になる。
また、本発明のユーザ端末では、前記属性情報は、少なくともユーザの性別、ユーザの年代、ユーザの居住都道府県、または同居家族中の所定年齢以下の未成年の有無のいずれかの情報を含むことが好ましい。
これにより、ユーザの性別、ユーザの年代、ユーザの居住都道府県、または同居家族中の所定年齢以下の未成年の有無といった属性情報に基づいて、コンテンツリスト作成手段でコンテンツリストを作成することが可能になるので、ユーザの性別、ユーザの年代、ユーザの居住都道府県、または同居家族中の所定年齢以下の未成年の有無に応じたコンテンツを多く含むコンテンツリストを配信サーバで作成させることが可能になる。また、例えば配信サーバ側でユーザの性別、ユーザの年代、ユーザの居住都道府県、または同居家族中の所定年齢以下の未成年の有無といった属性情報に基づいて、ユーザの性別、ユーザの年代、ユーザの居住都道府県、または同居家族中の所定年齢以下の未成年の有無に応じたCMをコンテンツリスト中のコンテンツに挿入する場合に利用することが可能になる。
さらに、本発明のユーザ端末では、前記コンテンツリスト作成要求手段は、複数の配信サーバのそれぞれに対して、前記コンテンツリストの作成の要求を行い、前記第1通信手段は、上記複数の配信サーバのそれぞれにて上記コンテンツリストの作成の要求に基づいて作成されたコンテンツリストを上記複数の配信サーバのそれぞれから受信し、前記案内コンテンツ判定手段は、上記複数の配信サーバから受信したすべての上記コンテンツリストに基づいて、前記案内コンテンツとしてユーザに提示するコンテンツを判定することが好ましい。
これにより、コンテンツリスト作成要求手段が複数の配信サーバにコンテンツリストの作成要求を行い、第1通信手段が、複数の配信サーバのそれぞれで作成されたコンテンツリストを複数の配信サーバのそれぞれから受信し、案内コンテンツ判定手段が、複数の配信サーバから受信したすべてのコンテンツリストに基づいて、案内コンテンツの判定を行うので、ユーザに対してより多くのコンテンツの提示が可能になる。
また、本発明のユーザ端末では、前記複数の配信サーバのそれぞれに対して優先レベルを設定する第1優先レベル設定手段をさらに備え、前記案内コンテンツ判定手段は、さらに上記複数の配信サーバのそれぞれに設定された優先レベルに基づいて、前記案内コンテンツとしてユーザに提示するコンテンツを判定することが好ましい。
これにより、第1優先レベル設定手段が複数の配信サーバのそれぞれに対して優先レベルを設定するので、ユーザに対して適切なコンテンツを提示できる配信サーバに対してより高い優先レベルを設定することが可能になる。また、さらに上記優先レベルに基づいて、案内コンテンツ判定手段で案内コンテンツの判定を行うので、ユーザにより適したコンテンツを提示できる配信サーバの選択を、ユーザに負担をかけない簡単な操作で実現することが可能になる。
さらに、本発明のユーザ端末では、前記複数の配信サーバに対して設定する前記優先レベルを、ユーザのコンテンツ選択結果に応じて変更する優先レベル変更手段をさらに備えることが好ましい。
これにより、コンテンツ配信サーバごとに第1優先レベル設定手段が設定した優先レベルを、優先レベル変更手段によってユーザのコンテンツ選択結果に応じて変更するので、ユーザが視聴した配信サーバに対して優先レベルを上げるように動的に変更して、ユーザが視聴したコンテンツを含むコンテンツリストを送信した配信サーバのコンテンツがより案内コンテンツとして優先的に提示されるようにすることが可能になる。従って、ユーザにより適したコンテンツを提示できる配信サーバの選択を、ユーザに負担をかけない簡単な操作で実現することが可能になる。
また、本発明のユーザ端末では、前記コンテンツリスト作成要求手段は、同一の配信サーバに対して、複数種類のコンテンツリストの作成の要求を行い、前記第1通信手段は、上記同一の配信サーバにて上記複数種類のコンテンツリストの作成の要求に基づいて作成された複数種類のコンテンツリストを上記同一の配信サーバから受信し、前記案内コンテンツ判定手段は、上記同一の配信サーバから受信した上記複数種類のコンテンツリストに基づいて、前記案内コンテンツとしてユーザに提示するコンテンツを判定することが好ましい。
これにより、複数の出演者ごとなど、キーワードごとに複数種類のコンテンツリストを作成することが可能になる。そしてキーワードごとの複数種類のコンテンツリストが存在することによって、容易に出演者ごとなどのキーワードごとにコンテンツリストの表示順位を指定することが可能になる。または、容易に出演者ごとなどのキーワードごとに表示するコンテンツ数を設定することが可能になる。従って、ユーザ端末において容易に適切なコンテンツをユーザに提示することが可能になる。
また、例えば、出演者単位だけでなくジャンル、タイトル、サブタイトル、および単語など、他の単位で複数種類のコンテンツリストを作った場合でも同様に、コンテンツリストごとに分けることで、容易に提示するコンテンツを制御することが可能になる。
さらに、本発明のユーザ端末では、前記複数種類のコンテンツリストのそれぞれに対して、優先レベルを設定する第2優先レベル設定手段をさらに備え、前記案内コンテンツ判定手段は、さらに上記複数種類のコンテンツリストのそれぞれに設定された優先レベルに基づいて、前記案内コンテンツとしてユーザに提示するコンテンツを判定することが好ましい。
これにより、複数の出演者ごとなど、キーワードごとに複数種類のコンテンツリストを作成することができ、さらに出演者ごとなどのキーワードごとに優先レベルを指定することができる。そして、指定された優先レベルを用いて、容易に出演者ごとなどのキーワードごとのコンテンツ表示順位を変更、または表示するコンテンツ数の指定、変更を行うことが可能になる。従って、ユーザ端末において容易に適切なコンテンツをユーザに提示することが可能になる。
また、例えば、出演者単位だけでなくジャンル、タイトル、サブタイトル、および単語など、他の単位で複数種類のコンテンツリストを作った場合でも同様に、コンテンツリストごとに分けることで、容易に提示するコンテンツを制御することが可能になる。
本発明の配信サーバは、上記課題を解決するために、ユーザ端末にコンテンツを配信する配信サーバであって、上記ユーザ端末から送信されてきた、上記配信サーバの一部のコンテンツの一覧であるコンテンツリストの作成の要求に基づいてコンテンツリストを作成するコンテンツリスト作成手段と、作成した上記コンテンツリストを上記ユーザ端末に送信する第2通信手段とを備えることを特徴としている。
また、本発明の制御方法は、上記課題を解決するために、ユーザ端末にコンテンツを配信する配信サーバの制御方法であって、コンテンツリスト作成手段によって、上記ユーザ端末から送信されてきた、コンテンツの一覧であるコンテンツリストの作成の要求に基づいてコンテンツリストを作成するコンテンツリスト作成工程と、第2通信手段によって、コンテンツリスト作成工程で作成した上記コンテンツリストを上記ユーザ端末に送信する第2通信工程とを含むことを特徴としている。
上記の発明によれば、ユーザ端末から送信されてきたコンテンツリストの作成の要求に基づいて、配信サーバの一部のコンテンツによってコンテンツリスト作成手段でコンテンツリストが作成されるので、配信サーバのすべてのコンテンツからなるコンテンツリストを第2通信手段から送信する必要がなくなる。すなわち、配信サーバのすべてのコンテンツからなるコンテンツリストに基づいて案内コンテンツの判定をユーザ端末で行わせる場合に比べて、少ない処理量で案内コンテンツの判定を行わせることが可能になる。よって、ユーザ側の端末に高速な処理能力を必要とさせなくても済むようにすることができる。また、ユーザ端末から配信サーバにコンテンツリストの作成の要求を送ることによって得たコンテンツリストに基づいて、ユーザ端末側で案内コンテンツの判定を行わせるので、ユーザ認証を必要とするような個人情報を配信サーバ側で扱わずにコンテンツの案内を行わせることが可能になる。さらに、ユーザ認証を必要とするような個人情報をユーザ端末から受け取る必要がないため、ユーザに安心感を提供でき、通信量も削減することができる。
その結果、ユーザ側の端末に高速な処理能力を必要とさせないとともに、ユーザ認証を必要とするような個人情報をサーバ側で扱わせずにコンテンツの案内を行うことが可能になる。
さらに、本発明の配信サーバでは、前記コンテンツリスト作成手段は、前記コンテンツリストの作成の要求に加え、前記ユーザ端末から送信されてきた、個人を特定可能な情報を含まない、コンテンツリスト作成手段でのコンテンツの選択に利用可能な、コンテンツの視聴に関連する情報である視聴関連情報に基づいてコンテンツリストを作成することが好ましい。
また、本発明の制御方法は、前記コンテンツリスト作成工程では、前記コンテンツリストの作成の要求に加え、前記ユーザ端末から送信されてきた、個人を特定可能な情報を含まない、コンテンツリスト作成手段でのコンテンツの選択に利用可能な、コンテンツの視聴に関連する情報である視聴関連情報に基づいてコンテンツリストを作成することが好ましい。
これにより、個人を特定可能な情報を含まない、上記配信サーバでのコンテンツの選択に利用可能な、コンテンツの視聴に関連する情報である視聴関連情報に基づいて、配信サーバでコンテンツリストを作成するので、配信サーバ側で視聴関連情報に基づいてユーザの嗜好に沿うと予想されるコンテンツを多く含むコンテンツリストを作成することが可能になる。また、上記ユーザの嗜好に沿うと予想されるコンテンツを多く含むコンテンツリストをユーザ端末に送信して案内コンテンツ判定手段で案内コンテンツの判定を行わせることが可能になるので、よりユーザの嗜好に沿った案内コンテンツをユーザに提示することが容易に可能になる。さらに、視聴関連情報には個人を特定可能な情報を含まないので、ユーザ認証を必要とするような個人情報を配信サーバ側で扱わずにコンテンツの案内を行わせることができ、ユーザに安心感を提供できる。
さらに、本発明の配信サーバでは、コンテンツ提供者からの入力に応じて、コンテンツ提供者がユーザへの提示を希望しているコンテンツである追加コンテンツを選択する追加コンテンツ選択手段と、前記配信サーバは、前記コンテンツリストの作成の要求と前記ユーザ端末から送信されてきた前記視聴関連情報とに基づいて作成したコンテンツリストに、上記追加コンテンツ選択手段によって選択された追加コンテンツを追加する追加コンテンツ追加手段をさらに備えることが好ましい。
これにより、追加コンテンツ選択手段によって、コンテンツリスト作成手段で作成したコンテンツリストにコンテンツ提供者からの入力に応じてコンテンツを追加することができるので、コンテンツ提供者がユーザに視聴して欲しいコンテンツをコンテンツリストに追加し、コンテンツ提供者がユーザに視聴して欲しいコンテンツをユーザに提示することが可能になる。
また、本発明の配信サーバでは、前記追加コンテンツに上記追加コンテンツを識別するための情報を付加する識別情報付加手段をさらに備えていることが好ましい。
これにより、ユーザが追加コンテンツを選んだ場合に、上記識別子によって追加コンテンツが選択されたことを判別することが可能になるので、ユーザによって追加コンテンツが選択される傾向を、例えば選択割合として嗜好データベースに格納し、前記選択割合が高い場合に、追加コンテンツをより上位の案内コンテンツとしてユーザに提示するようにすることも可能になる。従って、よりユーザの選択が期待できるコンテンツをユーザに提示することが可能になる。
ところで、上記ユーザ端末および上記配信サーバは、ハードウェアで実現してもよいし、プログラムをコンピュータに実行させることによって実現してもよい。具体的には、本発明に係る制御プログラムは、ユーザ端末または配信サーバとしてコンピュータを動作させるプログラムであり、本発明に係る記録媒体には、当該プログラムが記録されている。
これらの制御プログラムがコンピュータによって実行されると、当該コンピュータは、ユーザ端末または配信サーバとして動作する。従って、上記ユーザ端末または上記配信サーバと同様に、ユーザ側の端末に高速な処理能力を必要とさせないとともに、ユーザ認証を必要とするような個人情報をサーバ側で扱わせずにコンテンツの案内を行うことが可能になる。
本発明のコンテンツ案内システムは、上記課題を解決するために、前記のいずれかのユーザ端末と、前記のいずれかの配信サーバと、上記ユーザ端末と上記配信サーバとの間の通信に用いる通信ネットワークとを含むことを特徴としている。
上記の発明によれば、ユーザ側の端末に高速な処理能力を必要とさせないとともに、ユーザ認証を必要とするような個人情報をサーバ側で扱わせずにコンテンツの案内を行うことが可能になる。
また、本発明のコンテンツ案内システムでは、前記配信サーバは、前記コンテンツリスト作成手段が作成するコンテンツリスト中の個々のコンテンツに、コンテンツ提供者の入力に応じて優先レベルを設定する第3優先レベル設定手段をさらに備え、前記案内コンテンツ判定手段は、さらに上記第3優先レベル設定手段によって設定された優先レベルに基づいて、前記案内コンテンツとしてユーザに提示するコンテンツを判定することが好ましい。
これにより、コンテンツリスト作成手段が作成するコンテンツリスト中の個々のコンテンツに、第3優先レベル設定手段によってコンテンツ提供者の入力に応じて優先レベルを設定するので、コンテンツ提供者がよりユーザに視聴して欲しいコンテンツに高い優先レベルを設定して、案内コンテンツ判定手段でコンテンツ提供者がユーザに視聴して欲しいコンテンツが案内コンテンツとして判定されやすくなるようにすることが可能になる。従って、コンテンツ提供者がよりユーザに視聴して欲しいコンテンツを提示され易くすることができる。
さらに、本発明のコンテンツ案内システムでは、前記配信サーバは、コンテンツリスト作成手段で作成されたコンテンツリストに、有効期限を示す情報である有効期限情報を付与する有効期限情報付与手段をさらに備え、前記ユーザ端末は、前記案内コンテンツ判定手段による判定を予め実行して得られた判定結果を、上記有効期限情報が示す有効期限まで保持する結果保持部と、上記有効期限情報に基づいて、上記結果保持部に保持されていた判定結果が有効期限を超過していると判定した場合に、前記コンテンツリスト作成要求手段からの新たなコンテンツリストの作成要求の指示を行うコンテンツリスト作成要求指示手段と、ユーザからのユーザ端末に対する操作に応じて、上記結果保持部に保持されている判定結果をユーザに提示する判定結果提示手段とをさらに備えることが好ましい。
これにより、有効期限情報付与手段によってコンテンツリスト作成手段で作成されたコンテンツリストに付与された有効期限情報に基づいて、案内コンテンツ判定手段による判定を予め実行して得られた判定結果が保持されている結果保持部の判定結果が有効期限を超過していた場合に、コンテンツリスト作成要求指示手段によってコンテンツリスト作成要求手段からの新たなコンテンツリストの作成要求の指示を行うので、結果保持部に保持されている判定結果の有効期限が超過していた場合には、新たに案内コンテンツの判定を行って判定結果を結果保持部に保持することになる。従って、公開期限の過ぎたコンテンツを判定結果提示手段で提示することを防ぎ、公開期限の過ぎていない最新のコンテンツ情報を案内コンテンツとしてユーザに提供することが可能となる。
本発明によれば、ユーザ端末のコンテンツリスト作成要求手段からのコンテンツリストの作成の要求に基づいて、配信サーバの一部のコンテンツによってコンテンツリストが作成されるので、配信サーバのすべてのコンテンツからなるコンテンツリストに基づいて案内コンテンツの判定を行う場合に比べて、少ない処理量で案内コンテンツの判定を行うことが案内コンテンツ判定手段で可能になる。また、ユーザ端末から配信サーバにコンテンツリストの作成の要求を送ることによって第1通信手段で得たコンテンツリストに基づいて案内コンテンツの判定を行うので、ユーザ認証を必要とするような個人情報をサーバ側で扱わせずにコンテンツの案内を行うことが可能になる。従って、ユーザ側の端末に高速な処理能力を必要とさせないとともに、ユーザ認証を必要とするような個人情報をサーバ側で扱わせずにコンテンツの案内を行うことを可能にするという効果を奏する。
〔実施の形態1〕
本発明の一実施形態について図1ないし図9に基づいて説明すれば、以下の通りである。
最初に、図2を用いてコンテンツ案内システム1の構成の概要について説明を行う。本実施の形態のコンテンツ案内システム1は、ユーザの操作によって、ユーザの嗜好に合うコンテンツを表示装置の画面上に提示するシステムである。図2は、本実施の形態におけるコンテンツ案内システム1のハードウェア構成を示す図である。本実施の形態におけるコンテンツ案内システム1は、図2に示すように、ユーザ端末2、通信ネットワーク3、コンテンツ配信サーバ(配信サーバ)4、リモコン装置5、および外部TVアンテナ6を含む。
ユーザ端末2は、リモコン装置5からの信号を受信するリモコンI/F(リモコンインターフェース)16と、各種プログラムの制御を行うCPU(中央処理装置)11と、各種プログラムを格納するROM12と、通信バス18を介して表示装置17と接続されている、情報(データ)の格納および各プログラム実行時のワーク領域に用いるRAM13とを備える。また、ユーザ端末2は、ハードディスク14に加え、他の機器との通信を行う通信I/F(通信インターフェース)15を備え、通信ネットワーク3を介して、コンテンツ配信サーバ4と接続されるものである。さらに、ユーザ端末2は、図2に示すように、外部TVアンテナ6と接続された放送波を受信するTVチューナ19を備えていてもよい。
なお、本実施の形態では、コンテンツ案内システム1にユーザ端末2、通信ネットワーク3、コンテンツ配信サーバ4、リモコン装置5、および外部TVアンテナ6を含む構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、リモコン装置5および/または外部TVアンテナ6を含まない構成であってもよい。リモコン装置5をコンテンツ案内システム1に含まない場合は、ユーザ端末2の操作をリモコン装置5によって無線で行わずに、ユーザ端末2に備えられた操作装置によってユーザ端末2の操作を行う構成にすればよい。
次に、図1を用いてユーザ端末2の構成の概要について説明を行う。図1は本実施の形態におけるユーザ端末2の構成を示す機能ブロック図である。ユーザ端末2は、図1に示すように、操作入力部21、操作実行部22、操作履歴情報格納部(ユーザ視聴履歴情報格納部)23、嗜好データベース作成部(嗜好データベース作成手段)24、嗜好データベース格納部25、視聴関連情報作成部(視聴関連情報作成手段)26、コンテンツリスト作成要求部(コンテンツリスト作成要求手段)27、第1通信部(第1通信手段)28、案内コンテンツ判定部(案内コンテンツ判定手段)29、結果保持部30、コンテンツリスト作成要求指示部(コンテンツリスト作成要求指示手段)31、案内コンテンツ提示部(判定結果提示手段)32、および第2優先レベル設定部(第2優先レベル設定手段)33を備えている。
まず、操作入力部21は、リモコン装置5などによってユーザが入力を行うための入力手段である。また、操作実行部22は、操作入力部21への入力に相当する操作を実行するものである。ここで言うところの入力操作とは、画面表示のON/OFF、視聴チャンネルの変更、視聴コンテンツの決定などを含んだものである。そして、操作履歴情報格納部23は、操作入力部21に入力された操作についての情報(操作履歴の情報)などを格納するものである。操作履歴情報格納部23に格納される内容には、操作入力部21への入力操作から求められるユーザの視聴履歴などの操作履歴の情報、およびユーザが選択して視聴した視聴コンテンツのメタデータなどの情報、ユーザからの入力によって求められるユーザの性別、ユーザの年代、ユーザの居住都道府県、または同居家族に所定以下の年齢である未成年が含まれる(同居家族中の所定年齢以下の未成年の有無)などのユーザの属性の情報(属性情報)、ユーザの所望するコンテンツの再生に必要な時間情報、コンテンツの視聴に必要な費用情報などを含む構成であってもよい。なお、ここで言うところのメタデータとは、集約的に管理されるデータを扱うために各データが付随して持つ抽象度の高いデータ、あるいは付加的なデータのことを表している。メタデータの具体例については、後に図5を用いて詳述する。
また、嗜好データベース作成部24は、操作履歴情報格納部23に格納されたデータに基づいて、ユーザの嗜好を示す(ユーザの嗜好の傾向を示す情報の集合である)嗜好データベースを作成するものである。嗜好データベースの作成に用いられる操作履歴情報格納部23に格納されたデータとしては、例えば、視聴コンテンツのメタデータ、視聴時間、同一コンテンツの視聴回数などがある。嗜好データベース格納部25は、嗜好データベース作成部24によって作成された嗜好データベースを格納するものである。そして、視聴関連情報作成部26は、操作履歴情報格納部23に格納されている情報および/または嗜好データベース格納部25に格納されている嗜好データベースから、個人を特定可能な情報を含まない、上記配信サーバでのコンテンツの選択に利用可能な、コンテンツの視聴に関連する情報である視聴関連情報を抽出して、コンテンツリスト作成要求部27からコンテンツ配信サーバ4に送信するものである。なお、ここで言うところの個人を特定可能な情報としては、ユーザが視聴したコンテンツを識別する情報、ユーザの住所、氏名、電話番号、WebサービスのID、パスワードなどが該当する。
続いて、コンテンツリスト作成要求部27は、操作実行部22の指示によって、インターネット等の通信ネットワーク3を通じて、コンテンツ配信サーバ4にコンテンツリストの作成要求を送信するものである。
そして、第1通信部28は、コンテンツ配信サーバ4で作成されたコンテンツリストを受信し、案内コンテンツ判定部29に送るものである。また、第1通信部28は、コンテンツ配信サーバ4からコンテンツリストとともに、後述するコンテンツの有効期限の情報、コンテンツの優先レベルの情報が送信された場合には、これらの情報の受信を行って案内コンテンツ判定部29に送るものである。なお、コンテンツ配信サーバ4から送信されてくるコンテンツの有効期限の情報およびコンテンツの優先レベルの情報については後に詳述する。
案内コンテンツ判定部29では、嗜好データベース格納部25に格納されている嗜好データベースと、操作履歴情報格納部23に格納されている過去に提示された視聴コンテンツのメタデータとを用いて、案内コンテンツとしてユーザに提示するコンテンツ、および当該案内コンテンツのユーザへの提示順序を決定するものである。結果保持部30は、案内コンテンツ判定部29での判定に基づいてユーザへの提示順にソートされた判定結果、すなわちユーザへの提示順にソートされた案内コンテンツを格納するものである。コンテンツリスト作成要求指示部31は、結果保持部30に保持されている案内コンテンツに有効期限情報が付与されている場合には、当該有効期限情報に基づいて、結果保持部30に保持されている案内コンテンツが有効期限を超過しているか否かの判定を行うものである。また、コンテンツリスト作成要求指示部31は、当該案内コンテンツが有効期限を超過していた場合には、コンテンツリスト作成要求部27に対して、新たなコンテンツリスト作成要求のコンテンツ配信サーバ4への送信の指示を行うものである。そして、案内コンテンツ提示部32は、操作入力部21へのユーザの操作に応じて、結果保持部30に保持している案内コンテンツの提示を行うものである。ここで言うところのユーザの操作としては、ユーザからの案内コンテンツの提示を求める入力などがある。また、案内コンテンツとして提示された視聴コンテンツのメタデータは、操作履歴情報格納部23に格納される。
第2優先レベル設定部33は、同一のコンテンツ配信サーバ4から複数種類のコンテンツリストが送信されてくる場合に、コンテンツリストのそれぞれに優先レベルを設定するものである。なお、優先レベルとは、案内コンテンツとして優先的に提示する度合いであるコンテンツ優先度を案内コンテンツ判定部29で求めて案内コンテンツの判定を行う場合に、求められるコンテンツ優先度の補正に用いられるものである。例えば、より高い優先レベルが設定されているほど、求められるコンテンツ優先度がより高くなるように補正され、より低い優先レベルが設定されているほど、求められるコンテンツ優先度がより低くなるように補正される。
ここで、第2優先レベルの設定方法を、複数の出演者をキーワードとしてコンテンツ配信サーバ4に送り、同数のコンテンツリストが送信されてくる場合を例にとって説明する。
まず、ユーザの過去の操作履歴の情報が格納された操作履歴情報格納部23に格納されている現在から所定の期間内に視聴したコンテンツのメタデータから、予め嗜好データベース作成部24によって出演者を抽出して、出演者名と出現回数とを嗜好データベース格納部25に格納しておく。次に、嗜好データベース格納部25に格納された出演者の中で最も出現回数が多い出演者を第1のキーワードとしてコンテンツ配信サーバ4に対してコンテンツリスト作成要求を送り、当該コンテンツリスト作成要求に応じてコンテンツ配信サーバ4で作成されたコンテンツリストを第1のコンテンツリストとして受信する。同様に、2番目に多い出演者を第2キーワードとしてコンテンツ配信サーバ4に対してコンテンツリスト作成要求を送り、当該コンテンツリスト作成要求に応じてコンテンツ配信サーバ4で作成されたコンテンツリストを第2のコンテンツリストとして受信する。
このようにして得られた各々のコンテンツリストに対して、第1キーワードの出現回数を第1のコンテンツリストの優先レベル、第2キーワードの出現回数を第2のコンテンツリストの優先レベルとする。なお、計算時に桁数などの制約がある場合は、出現回数の比率を維持したまま正規化処理、例えばすべての第2優先レベルの積を1とするような処理を行うことが望ましい。
以上により、コンテンツリストごとに優先レベルを設定することができる。同様の方法で、出演者以外に、ジャンル、コンテンツの視聴に必要な料金などの項目により優先レベルを設定することも可能である。
なお、本実施の形態では、ユーザからの入力の後、操作実行部22の指示によってコンテンツリスト作成要求部27がコンテンツリストの作成要求を行うことにより、案内コンテンツを提示する構成になっているが、必ずしもこれに限らない。例えば、案内コンテンツの提示に必要な一連の処理を予め実行しておき、ユーザからの入力の後、即座に案内コンテンツを提示する構成であっても構わない。
次に、図3を用いてコンテンツ配信サーバ4の構成の概要について説明を行う。図3は本実施の形態におけるコンテンツ配信サーバ4の構成を示す機能ブロック図である。コンテンツ配信サーバ4は、図3に示すように、コンテンツリスト作成部(コンテンツリスト作成手段)41、コンテンツ格納部42、第2通信部(第2通信手段)43、追加コンテンツ選択部(追加コンテンツ選択手段)44、追加コンテンツ追加部(追加コンテンツ追加手段)45、識別情報付加部(識別情報付加手段)46、コンテンツ配信サーバ側入力部47、第3優先レベル設定部(第3優先レベル設定手段)48、および有効期限情報付与部(有効期限情報付与手段)49を備えている。
まず、コンテンツリスト作成部41は、ユーザ端末2から送信されてきたコンテンツリストの作成要求と視聴関連情報とに基づいて、配信可能なコンテンツリストを格納しているコンテンツ格納部42からコンテンツを選択してコンテンツリストを作成する。そして、第2通信部43は、コンテンツリスト作成部41が作成したコンテンツリストをユーザ端末2に送信するものである。
また、追加コンテンツ選択部44は、後述するコンテンツ配信サーバ側入力部47へのコンテンツ提供者からの入力に応じて、コンテンツリスト作成部41が作成したコンテンツリストに追加するコンテンツ(追加コンテンツ)を選択するものである。なお、追加コンテンツはコンテンツ格納部42から選択することが可能である。そして、追加コンテンツ追加部45は、追加コンテンツ選択部44が選択した追加コンテンツを、コンテンツリスト作成部41が作成したコンテンツリストに追加するものである。また、識別情報付加部46は、追加コンテンツ選択部44が選択した追加コンテンツとコンテンツリスト作成部41が選択したコンテンツとを識別する識別情報を、追加コンテンツに付加するものである。
続いて、コンテンツ配信サーバ側入力部47は、コンテンツ提供者からの入力結果を追加コンテンツ選択部44または後述する第3優先レベル設定部48に送るものである。ここで言うところのコンテンツ提供者からの入力としては、特定のコンテンツを選択するものであってもよいし、特定の視聴関連情報に対して特定のコンテンツを対応づけるといった条件を入力するものであってもよい。
また、第3優先レベル設定部48は、コンテンツ配信サーバ側入力部47へのコンテンツ提供者の入力に応じて、コンテンツリスト作成部41が作成するコンテンツリスト中の個々のコンテンツに対して優先レベルを設定するものである。
そして、有効期限情報付与部49は、コンテンツリスト作成部41で作成されるコンテンツリスト中のコンテンツの個々に有効期限情報を付与するものである。ここで言うところの有効期限情報は、コンテンツの有効期限、すなわち公開期限を示す情報である。
次に、図4を用いてリモコン装置5とユーザ端末2とコンテンツ配信サーバ4との間でのデータの流れについての説明を行う。図4は、本実施の形態におけるリモコン装置5とユーザ端末2とコンテンツ配信サーバ4との間でのデータの流れを示す図である。なお、図4における時間軸は上から下方向である。なお、図4に示す一連の処理を行う前に、予めユーザデータ情報すなわち嗜好データベースを作成しておく。例えば、上述した特許文献3に開示されている、ユーザの嗜好に沿った番組情報の抽出方法と同様の方法によって、ユーザが視聴した視聴コンテンツのメタデータから、嗜好データベースを作成することが可能である。
まず、リモコン装置5がコンテンツ再生を要求するデータ(制御データ)を送信(コンテンツ再生操作)し、ユーザ端末2が受信する。すると、ユーザ端末2がコンテンツ配信サーバ4に再生の要求を受けたコンテンツの要求を行う。続いて、コンテンツ配信サーバ4がユーザ端末2に要求されたコンテンツデータの送信を行う。そして、ユーザ端末2でコンテンツの再生を行う。ユーザ端末2では、コンテンツを再生したときに、再生したコンテンツの履歴データ(メタデータ)を生成し、操作履歴情報格納部23に格納するとともに、操作履歴情報格納部23に格納されている情報に基づいて嗜好データベースを作成し、嗜好データベースを嗜好データベース格納部25に格納する。
次に、リモコン装置5がコンテンツ案内を要求するデータ(制御データ)を送信し(コンテンツ案内操作)、ユーザ端末2が受信する。すると、ユーザ端末2が、コンテンツリスト要求をコンテンツリスト作成要求部27で生成し、コンテンツリスト作成要求をコンテンツ配信サーバ4に送信する。続いて、コンテンツ配信サーバ4が、コンテンツリスト作成要求に基づいて、コンテンツリスト作成部41でコンテンツリストを作成する。そして、コンテンツ配信サーバ4が、作成したコンテンツリストをユーザ端末2に送信する。コンテンツリストを受信したユーザ端末2では、受信したコンテンツリストのフィルタリングを行う。そして、案内コンテンツ判定部29で案内コンテンツとして提示するコンテンツの判定を行って、案内コンテンツ提示部32に案内コンテンツの提示を行う(コンテンツ案内表示)。
続いて、リモコン装置5がコンテンツを選択するデータ(制御データ)を送信し(コンテンツ選択操作)、ユーザ端末2が受信する。すると、ユーザ端末2が、コンテンツ配信サーバ4に選択されたコンテンツの要求を行う。続いて、コンテンツ配信サーバ4が、選択されたコンテンツデータをユーザ端末2に送信する。そして、ユーザ端末2では、選択されたコンテンツの履歴データ(メタデータ)を生成して操作履歴情報格納部23に格納し、選択されたコンテンツの再生を行う。ユーザ端末2では、コンテンツの再生を行った後、操作履歴情報格納部23に格納されている情報に基づいて新たな嗜好データベースを作成し、新たな嗜好データベースを嗜好データベース格納部25に格納する。
ここで、図5を用いて、本実施の形態におけるコンテンツのメタデータの一例を示す。図5は、本実施の形態におけるコンテンツのメタデータの一例を示した図である。
図5に示したメタデータは、配信サーバとコンテンツとを識別できるように、公開開始日時、公開終了日時、コンテンツURLを一緒に格納している。また、図5に示したメタデータは、図5に示したメタデータは、案内コンテンツを案内コンテンツ提示部32に提示する場合に案内コンテンツの詳細な内容を同時に提示できるように、コンテンツの内容の説明である詳細説明を格納している。シリーズもののコンテンツの順番を識別できるように、シリーズ総数、シリーズ番号を一緒に格納している。さらに、なお、メタデータにおけるキーワード種別として、図5では、ジャンル、タイトル、サブタイトル、出演者、および単語を利用しているが、必ずしもこれに限らず、例えば、他のキーワード種別を用いてもよい。
次に、図6を用いて、コンテンツ案内システム1での動作フローについて説明を行う。図6は、コンテンツ案内システム1での動作フローを示すフローチャートである。なお、図4におけるコンテンツ再生操作からコンテンツ案内操作までの動作は、本発明のコンテンツ案内システム1の主旨ではないので、図6の動作フローでは、図4におけるコンテンツ案内操作以降の動作フローについて説明を行う。
まず、ステップS1では、ユーザによるリモコン装置5の操作によって、上述のコンテンツ案内操作(コンテンツ要求案内操作)が行われ、ステップS2に移る。ステップS2では、嗜好データベース格納部25に格納されている嗜好データベースに基づいて、コンテンツ配信サーバ4にコンテンツリスト作成要求とともに送信する視聴関連情報の作成を視聴関連情報作成部26が行う。本実施の形態では、例として、嗜好データベースからユーザが最も視聴しているジャンル情報と出演者名とを抽出したものを視聴関連情報としている。視聴関連情報に用いるジャンル情報としては、例えば、図7のようにジャンル内容に対応させて予め定義しておいた16進数表記のジャンルコードを用いることが可能である。
また、視聴関連情報には、ユーザの属性情報、あるいはユーザが所望するコンテンツの再生時間(コンテンツの再生に必要な時間情報)、視聴費用の最高値(コンテンツの視聴に必要な費用情報、視聴費用情報)などを含めることも可能である。ユーザの属性情報は、コンテンツ配信サーバ4がコンテンツ中にCMを挿入する場合に有効な情報となる。また、コンテンツの再生時間は、ユーザが視聴可能な時間を指定することでコンテンツ案内の精度を高めることができる。さらに、視聴費用情報は、ユーザが所望しない価格のコンテンツを予め対象外とすることでコンテンツ案内の精度を高めることができる。
続いて、ステップS3では、コンテンツリスト作成要求と視聴関連情報作成部26が作成した嗜好情報とをコンテンツリスト作成要求部27がコンテンツ配信サーバ4に向けて、通信ネットワーク3を解して送信する。なお、通信ネットワーク3としては、IP網で構築されるインターネットなどが利用可能である。そして、ステップS4では、ユーザ端末2からのコンテンツリスト作成要求および視聴関連情報をコンテンツ配信サーバ4が受信し、ステップS5に移る。
ステップS5では、コンテンツリスト作成要求および視聴関連情報を受信したコンテンツ配信サーバ4のコンテンツリスト作成部41が、コンテンツリスト作成要求および視聴関連情報に基づいて、配信可能なコンテンツリストを格納したコンテンツ格納部42からコンテンツを選択してコンテンツリストを作成する。本実施の形態においては、例として、ジャンル情報と出演者名とをキーワードに検索を行って、コンテンツ格納部42に格納したコンテンツの時間が新しいものから100個のコンテンツを抽出(選択)し、コンテンツリストとしている。なお、コンテンツリストの作成方法は、公開期限まで時間が少ないコンテンツを優先するなど、任意の方法で作成可能である。
続いて、ステップS6では、コンテンツ配信サーバ4の第2通信部43が、コンテンツリスト作成部41が作成したコンテンツリストを、ユーザ端末2に送信し、ステップS7に移る。ステップS7では、ユーザ端末2の第1通信部28が、コンテンツ配信サーバ4から送信されてきたコンテンツリストを受信し、ステップS8に移る。
ステップS8では、コンテンツ配信サーバ4から受信したコンテンツリスト中のコンテンツごとに、案内コンテンツ判定部29でコンテンツ優先度を演算し、ステップS9に移る。ここで、コンテンツ優先度とは、案内コンテンツとしてユーザに案内すべき度合いを示している。案内コンテンツ判定部29では、嗜好データベース格納部25に格納されているユーザ嗜好データベースの情報に基づいて、コンテンツリストに含まれるコンテンツからユーザが好みそうなコンテンツを検索してコンテンツ優先度を設定する。
ユーザ嗜好データベースの情報に基づいてコンテンツ優先度を設定する方法について、例として図8を用いて説明を行う。図8は、本実施の形態における嗜好データベースの一例を示した図である。
図8に示すように、嗜好データベースにはジャンルごとにキーワード、視聴頻度などが格納されており、タイトル、出演者名、単語などのキーワード種別ごとにもキーワード、視聴頻度などが格納されている。例えば、図8に示すように、キーワードごとの視聴頻度を、ユーザが好みそうなコンテンツを検索するための指標(嗜好ポイント)として用いることが可能である。具体的には、視聴頻度の高い、すなわち嗜好ポイントの高いキーワードを多く含むコンテンツほど、ユーザが好みそうなコンテンツとして高いコンテンツ優先度を設定すればよい。また、視聴頻度の低い、すなわち嗜好ポイントの低いキーワードを多く含むコンテンツほど、ユーザが好まなさそうなコンテンツとして低いコンテンツ優先度を設定してもよい。なお、コンテンツ優先度の計算を行う方法は、本発明の主旨とは異なるので詳しくは述べないが、例えば、上述の特許文献3に開示されているユーザの嗜好との合致度を求める方法を用いることができる。また、操作履歴情報格納部23に格納している視聴履歴中に一致するコンテンツがあれば、案内コンテンツ判定部29が、当該コンテンツのコンテンツ優先度を低く変更することが好ましい。さらに、上記視聴履歴中にあるコンテンツと同じシリーズであるコンテンツであれば、視聴したコンテンツに続く回のコンテンツのコンテンツ優先度を、案内コンテンツ判定部29が高く設定することが好ましい。例えば、「ドラマ」ジャンルに含まれるシリーズもののコンテンツの第4話までユーザが視聴していた場合、第5話のコンテンツのコンテンツ優先度を高く設定することで、ユーザにとって連続した同じシリーズのコンテンツを選択しやすく提示することが可能になる。
続いて、ステップS9では、演算によって得られたコンテンツ優先度に基づいて、案内コンテンツ判定部29がコンテンツ優先度の高い順にコンテンツのソートを行い、ステップS10に移る。ステップS10では、案内コンテンツを結果保持部30に記憶する。本実施の形態では、例として、コンテンツ優先度の高い順に12個のコンテンツを記憶する。そして、ステップS11では、結果保持部30に記憶しておいた案内コンテンツを、案内コンテンツ提示部32が提示する。案内コンテンツ提示部32に提示される案内コンテンツは、例えば図9に示すようにして提示される。なお、図9は、本実施の形態における案内コンテンツの表示例を示した図である。
続いて、ステップS12では、リモコン装置5の十字キー等を用いてユーザによって案内コンテンツの中から視聴するコンテンツの選択が行われる。そして、コンテンツが選択された場合(ステップS12でYes)には、ステップS13に移る。また、コンテンツが選択されなかった場合(ステップS12でNo)には、ステップS15に移る。
ステップS13では、選択されたコンテンツ(視聴コンテンツ)の図5に示すようなメタデータを操作履歴情報格納部23に格納し、ステップS14に移る。ステップS14では、ユーザが選択したコンテンツをユーザ端末2がコンテンツ配信サーバ4から受信して再生を行い、ステップS15に移る。
続いて、ステップS15では、ユーザによってコンテンツ案内システム1の終了操作が行われる。そして、ユーザによって終了操作が行なわれた場合(ステップS15でYes)には、コンテンツ案内システム1での処理を終了し、フローを終了する。また、ユーザによって終了操作が行われなかった場合(ステップS15でNo)には、コンテンツ案内システム1での処理を継続するために、ステップS1に戻ってフローを繰り返す。
以上により、コンテンツ案内システム1は、個人を特定可能な情報を通信ネットワーク3に送出することなく、案内コンテンツの提示を受けることができる。またコンテンツ配信サーバ4においても、ユーザによる視聴を誘導したいコンテンツを追加したり、コンテンツ提供者側でユーザ端末2に送信するコンテンツリスト中の個々のコンテンツに優先レベルを設定することによって、ユーザをコンテンツに誘導したりすることが可能になる。
なお、本実施の形態では、コンテンツ配信サーバ4はコンテンツリスト作成部41と第2通信部43とを備えているが、コンテンツリストを作成するためのサーバとコンテンツの配信をするためのサーバを設け、分散処理を行うことも可能である。
また、本実施の形態では、コンテンツリスト作成要求とともにジャンル情報と出演者名とを、視聴関連情報としてユーザ端末2からコンテンツ配信サーバ4に送信する例を示したが、必ずしもこれに限らず、必要に応じてジャンル情報と出演者名とを他の視聴関連情報に変更することも可能である。
なお、本実施の形態では、コンテンツ配信サーバ4が追加コンテンツ選択部44、追加コンテンツ追加部45、および識別情報付加部46を備える構成になっているが、必ずしもこれに限らず、追加コンテンツ選択部44、追加コンテンツ追加部45、および識別情報付加部46を備えない構成であってもよい。
また、本実施の形態では、コンテンツ配信サーバ4が識別情報付加部46を備える構成になっているが、必ずしもこれに限らず、識別情報付加部46を備えない構成であってもよい。
なお、本実施の形態では、コンテンツ配信サーバ4が第3優先レベル設定部48を備える構成になっているが、必ずしもこれに限らず、第3優先レベル設定部48を備えない構成であってもよい。
また、本実施の形態では、コンテンツ配信サーバ4が有効期限情報付与部49を備える構成になっているが、必ずしもこれに限らず、有効期限情報付与部49を備えない構成であってもよい。
また、本実施の形態では、1つのコンテンツ配信サーバ4からユーザ端末2が1つのコンテンツリストを受信する構成について主に説明を行ったが、必ずしもこれに限らない。例えば、上述したように、1つのコンテンツ配信サーバ4からユーザ端末2が複数種類のコンテンツリストを受信する構成であってもよい。この場合、案内コンテンツ判定部29は、1つのコンテンツリストを受信する場合と同様にして、複数種類のコンテンツリストに含まれるコンテンツのそれぞれのコンテンツ優先度を演算して案内コンテンツを判定すればよい。
また、本実施の形態では、ユーザ端末2が第2優先レベル設定部33を備える構成になっているが、必ずしもこれに限らず、第2優先レベル設定部33を備えない構成であってもよい。
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について図10ないし図13に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本実施の形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1と同じである。また、説明の便宜上、前記の実施の形態1の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態のコンテンツ案内システム1aは、前記実施の形態1のコンテンツ案内システム1の構成に対して、複数のコンテンツ配信サーバ4を含んでいる点が異なっている。
最初に、図10を用いてコンテンツ案内システム1aの構成の概要について説明を行う。図10は、本実施の形態におけるコンテンツ案内システム1aの概略的構成を示す図である。本実施の形態におけるコンテンツ案内システム1aは、図10に示すように、ユーザ端末2a、通信ネットワーク3、複数のコンテンツ配信サーバ(配信サーバ)4およびリモコン装置5を備えている。なお、コンテンツ案内システム1aに外部TVアンテナ6を含む構成であってもよいし、リモコン装置5および/または外部TVアンテナ6を含まない構成であってもよい。また、ユーザ端末2aは実施の形態1と同様のハードウェア構成で実現でき、コンテンツ配信サーバ4は実施の形態1と同一の機能を持つサーバで実現できる。
次に、図11を用いてユーザ端末2aの構成の概要について説明を行う。図11は本実施の形態におけるユーザ端末2aの構成の一部を示す機能ブロック図である。ユーザ端末2aは、図11に示す、優先レベル変更部(優先レベル変更手段)51および第1優先レベル設定部(第1優先レベル設定手段)52をさらに備えている点以外は、ユーザ端末2と同様の部材を有している。
まず、優先レベル変更部51は、後述する第1優先レベル設定部52で複数のコンテンツ配信サーバ4に対して設定される優先レベルを、操作入力部21へのユーザの入力(ユーザのコンテンツ選択結果)に応じて変更するものである。また、第1優先レベル設定部52は、操作履歴情報格納部23に格納されている視聴履歴の情報に基づいて、複数のコンテンツ配信サーバ4のそれぞれに対して優先レベルを設定するものである。
次に、図12を用いてユーザ端末2aの動作フローについて説明を行う。なお、コンテンツ案内システム1aでの動作フローは、前記実施の形態で説明した図6のフローチャートのステップS3、ステップS4、およびステップS9以外では同様である。
まず、ステップS21では、時間を計測する図示しない内蔵タイマーを0にセットし、ステップS22に移る。ステップS22では、コンテンツリスト作成要求部27が、通信可能なコンテンツ配信サーバ4の全てにコンテンツリスト作成要求を送信し、ステップS23に移る。ステップS23では、通信可能なコンテンツ配信サーバ4の全てにコンテンツリスト作成要求の送信が完了したか否かの判定をコンテンツリスト作成要求部27が行う。そして、全ての送信が完了していた場合(ステップS23でYes)には、ステップS24に移る。また、全ての送信が完了していなかった場合(ステップS23でNo)には、ステップS22に戻ってフローを繰り返す。
ステップS24では、コンテンツ配信サーバ4の第2通信部43から送信されてくるコンテンツリストを受信し、ステップS25に移る。ステップS25では、コンテンツリスト作成要求を送信した全てのコンテンツ配信サーバ4からコンテンツリストの受信が完了したか否かの判定を第1通信部28が行う。そして、コンテンツリスト作成要求を送信した全てのコンテンツ配信サーバ4からのコンテンツリストを受信完了していた場合(ステップS25でYes)には、コンテンツリストの受信を終了し、フローを終える。また、コンテンツリスト作成要求を送信した全てのコンテンツ配信サーバ4からのコンテンツリストを受信完了していなかった場合(ステップS25でNo)には、ステップS26に移る。
ステップS26では、ステップS21でセットしたタイマーが計測している時間が所定時間を経過しているか否かの判定を行う。そして、所定時間を経過していた場合(ステップS26でYes)には、コンテンツリストの受信を終了し、フローを終了する。また、所定時間を経過していなかった場合(ステップS26でNo)には、ステップS24に戻ってフローを繰り返す。なお、ここで言うところの所定時間は任意に設定可能なものであって、例えば所定時間を10秒などに設定することができる。
次に、コンテンツ案内システム1での動作とは異なる点であるコンテンツ案内システム1aでのステップS9に対応する「案内コンテンツの優先度順のソート」部分の動作について説明を行う。
まず、コンテンツ案内システム1aでは、コンテンツ案内システム1と同様に、第1通信部28で受信したコンテンツリストに含まれる全てのコンテンツに対して、案内コンテンツ判定部29が前記実施の形態1と同様の方法でコンテンツ優先度を計算する。そして、コンテンツ案内システム1aでは、コンテンツ案内システム1とは異なり、以下の式(1)に示すように、それぞれのコンテンツ配信サーバ4のコンテンツリストごとに補正を行う。
Score=Sr×Ws …式(1)
Score:補正後のコンテンツ優先度
Sr:コンテンツ優先度
Ws:コンテンツ配信サーバsに対する優先レベル
なお、Wsの値は、(コンテンツ配信サーバsのコンテンツ視聴数+補正値)/((個々のコンテンツ配信サーバのコンテンツ視聴数+補正値)の合計)の式を演算することによって得ることができる。また、sは複数あるコンテンツ配信サーバ4の個々を区別するためのものであり、コンテンツ配信サーバ4が3つある場合には、例えば、3つのコンテンツ配信サーバ4の優先レベルをそれぞれW1、W2、W3などのように表すためのものである。
また、コンテンツ配信サーバ4ごとのコンテンツ数は、図13のように記憶された視聴履歴から求められる。なお、本実施の形態では例として補正値を10としたが、必ずしもこれに限らず、他の値であってもよい。また、上述の式(1)は、コンテンツ案内システム1aの案内コンテンツ判定部29で行う演算の一例であって、この他の演算を用いても本発明の主旨にはなんら影響がない。
そして、コンテンツ案内システム1aの案内コンテンツ判定部29は、以上のようにして求められた補正後のコンテンツ優先度に基づいてコンテンツをソートし、案内コンテンツ提示部32でユーザに案内コンテンツとして提示するコンテンツを判定(選択)する。案内コンテンツ判定部29では、ソートされたコンテンツから、上位一定数のコンテンツを選び、同じジャンルのコンテンツをまとめて、案内コンテンツ提示部32で提示する構成であってもよい。
次に、図9および図13を用いて、ユーザ端末2・2aによりユーザの視聴履歴の情報に基づいて実際に提示される案内コンテンツについての説明を行う。図13は、本実施の形態における視聴履歴の一例を示した図である。図13に示すように、視聴履歴の情報には、ユーザがコンテンツの視聴を行った時刻、ユーザが視聴を行ったコンテンツ(視聴コンテンツ)を配信したコンテンツ配信サーバ4、視聴コンテンツのタイトル、視聴コンテンツのジャンル、視聴コンテンツの詳細な内容などが含まれる。なお、視聴履歴の情報はこれに限るものではなく、他の情報を含んでいてもよい。
なお、本実施の形態では、案内コンテンツ判定部29が上位12個のコンテンツを選び、コンテンツのジャンルごとにまとめて、案内コンテンツ提示部32で提示する設定を行った場合を例に挙げて説明を行う。このとき、ユーザのコンテンツ選択の手助けとなるように、ジャンル名も同時に提示してもよい。また、コンテンツの配信サーバが分かるようにコンテンツのURLなどを提示することも可能である。
実際に、図13に示した視聴履歴に基づいてユーザ端末2・2aにより案内コンテンツを判定し、提示を行ったところ、図9に示す表示画面が提示された。これにより、図9の表示例に示すように、図13の視聴履歴に基づいて、連続シリーズもののコンテンツの次の回のコンテンツをユーザ端末2・2aが案内コンテンツとして判定して案内コンテンツ提示部32に提示していることがわかる。また、図13に示した視聴履歴のタイトルに含まれていた「海賊」との単語をタイトルに含むコンテンツを案内コンテンツとして提示していることもわかる。
以上のように、本発明のユーザ端末2・2aでは、コンテンツ配信サーバ4に対して、ユーザが詳細な嗜好情報などの個人情報を通信ネットワークに送出することなく、適切な案内コンテンツの提示(コンテンツ案内)を行うことが可能になっている。
また、本発明によれば、本来コンテンツ案内には不必要な個人情報をコンテンツ配信サーバ4に送る必要がないため、ユーザに安心感を提供でき、通信量も削減することができる。また、コンテンツ配信サーバ4においても、個々のユーザ単位でユーザID、視聴履歴等を管理してアクセス時にユーザ認証を行う必要がないので、コンテンツ配信サーバ4に対する負荷を低減することができる。
さらに、本発明によれば、ユーザ端末2で視聴履歴の管理を行うため、ユーザが使用しているIP網に直接つながらないコンテンツを再生する装置(コンテンツ再生装置)でのコンテンツの視聴履歴と統合することが容易に可能である。これにより、IP網に直接つながらないコンテンツ再生装置でのコンテンツの視聴履歴を案内コンテンツの判定に利用することが可能になるので、過去に視聴したコンテンツをユーザに提示することがなくなる。すなわち、ユーザは不必要な視聴済みコンテンツに煩わされることなく、未視聴コンテンツの選択を行うことが可能になる。
なお、連続シリーズ物のコンテンツを案内コンテンツとして判定するときには、初回のコンテンツの案内、あるいは他の端末で視聴した続きのコンテンツの案内を行うような柔軟な運用も可能である。さらに、ユーザ端末、あるいはユーザ端末と通信可能な家電機器等の操作状況・履歴を把握することによって、ユーザの状況の推測が可能となり、ユーザの状況に沿ったコンテンツの案内が可能となる。例えば、出勤日の朝用にニュース、休日の昼には映画などの異なったジャンルのコンテンツの案内を行う構成も可能である。
また、本発明のユーザ端末2では、視聴関連情報は、嗜好データベースから導出される情報を含む構成であってもよい。なお、嗜好データベースから導出される情報は、少なくともユーザの好みのジャンル、ユーザの好みの出演者名、ユーザの好みの単語、またはユーザの嗜好とコンテンツの複数の特徴それぞれとの関係を数値化した値を要素に持つ多次元ベクトルとして表現されるものであるユーザ嗜好のベクトル情報のいずれかの情報を含むものである。また、ここで言うところの「ユーザ嗜好のベクトル」とは、意味ベクトル、嗜好ベクトルとも表現されるものであって、ユーザの嗜好と多くの特徴(明るい、暗い、楽しい、面白いなど)との意味的な関係を数値化し、特徴を表す数値を要素に持つ多次元ベクトルとして表現したものである。数値は、例えば各特徴要素との関連が大きいほど、大きな値を持つように定義するものである。
これにより、ユーザ端末2からコンテンツ配信サーバ4に、例えば嗜好データベースから導出される、「サッカー」、「SF映画」などのジャンル情報、出演者、チーム名等のキーワードなどを付加した情報を、コンテンツリスト作成に利用可能な情報として送ることが可能になる。
さらに、本発明のユーザ端末2では、コンテンツリスト作成要求部27は、複数のコンテンツ配信サーバ4のそれぞれに対して、コンテンツ配信サーバ4から受信したすべての上記コンテンツリストに基づいて、案内コンテンツとしてユーザに提示するコンテンツを判定する構成であってもよい。
これにより、複数のコンテンツ配信サーバ4にコンテンツリスト作成要求を送ることによって、ユーザに対してより多くの案内コンテンツの提示が可能になるとともに、特定のコンテンツ配信サーバ4の負荷が高い場合には、そのコンテンツ配信サーバ4との通信を避けることによって、より快適なコンテンツ視聴環境が実現できる。
また、本発明のユーザ端末2では、複数のコンテンツ配信サーバ4に対して設定する優先レベルを、ユーザのコンテンツ選択結果に応じて変更する優先レベル変更手段をさらに備える構成であってもよい。
これにより、コンテンツ配信サーバ4ごとに設定した優先レベルを、例えばユーザが視聴したコンテンツ配信サーバ4に対して優先レベルを上げるように動的に変更することによって、同じコンテンツ配信サーバ4で作成されたコンテンツリスト中のコンテンツが、案内コンテンツとしてより上位に提示される機会が増える。従って、適切なコンテンツを提示できるコンテンツ配信サーバ4が選択される機会が増え、ユーザにとっての、より自身にあったコンテンツ配信サーバ4の選択がユーザに負担をかけない簡単な操作で実現できる。このため、コンテンツ配信サーバ4は、現状のTV放送のように、よりユーザに選んでもらえるようなコンテンツリストの提供に注力でき、ユーザはその結果により、自らの嗜好にあったコンテンツを視聴可能になるという相乗効果が生じることになる。
また、本発明のコンテンツ配信サーバ4では、ユーザ端末2・2aから送られた情報に基づき作成したコンテンツリストに加え、コンテンツ提供者が独自にユーザに提示したいコンテンツを追加する構成であってもよい。
さらに、本発明のコンテンツ配信サーバ4では、コンテンツリスト作成部41は、コンテンツ提供者が定義可能な優先レベルを表す情報を含むコンテンツリストを作成する構成であってもよい。
また、本発明のコンテンツ案内システム1・1aでは、コンテンツ配信サーバ4のコンテンツリスト作成部41が作成するコンテンツリストは、コンテンツ提供者が定義可能な優先度を表す情報を含み、ユーザ端末2・2aの案内コンテンツ判定部29は、上記コンテンツリストに含まれる上記優先レベルに基づいて、前記案内コンテンツとしてユーザに提示するコンテンツを判定する構成であってもよい。
なお、本発明のコンテンツ案内システム1・1aでは、コンテンツ配信サーバ4は、コンテンツリスト作成部41で作成されたコンテンツリストに、有効期限を示す情報である有効期限情報を付与する有効期限情報付与部49をさらに備え、ユーザ端末2・2aは、案内コンテンツ判定部29による判定を予め実行して得られた判定結果を、上記有効期限情報が示す有効期限まで保持する結果保持部30と、上記有効期限情報に基づいて、上記結果保持部30に保持されていた判定結果が有効期限を超過していると判定した場合に、コンテンツリスト作成要求部27からの新たなコンテンツリストの作成要求の指示を行うコンテンツリスト作成要求指示部31と、ユーザからのユーザ端末2・2aに対する操作に応じて、結果保持部30に保持されている判定結果をユーザに提示する案内コンテンツ提示部32とをさらに備える構成であってもよい。
これにより、コンテンツリストに有効期限情報を儲けるので、公開期限の過ぎたコンテンツを提示することを防ぎ、コンテンツ案内サービスに必要な一連の処理(案内コンテンツ判定部29による判定)を予め実行しておいても、最新の案内コンテンツをユーザに提供することが可能となる。
また、本実施の形態では、コンテンツリスト作成部41は、コンテンツリスト作成要求と視聴関連情報とに基づいて、コンテンツリストを作成する構成になっているが、必ずしもこれに限らない。例えば、コンテンツリスト作成部41は、コンテンツリスト作成要求のみに基づいて、コンテンツリストを作成する構成であってもよい。この場合、
コンテンツ配信サーバ4において、視聴関連情報を用いずに、現在から所定の期間、例えば1週間でのコンテンツ視聴数が多い順に、コンテンツリスト作成要求に従ってコンテンツリスト作成部41でコンテンツリストを作成する構成にすればよい。
他にも、コンテンツ配信サーバ4における複数の所定の期間、例えば短期として過去3日、長期として過去1ヶ月のコンテンツ視聴数の多い順に基づいて、コンテンツリスト作成部41でコンテンツリストを生成する構成であってもよい。このように、複数種の期間でのコンテンツ視聴数のすべてを参考にすることによって、最近のトピックに連動したコンテンツと、長期的に安定して視聴されているコンテンツとの双方を含むコンテンツリストをコンテンツリスト作成部41で生成することが可能になる。
なお、本実施の形態では、案内コンテンツ判定部29は、嗜好データベースに基づいて案内コンテンツの判定を行う構成になっているが、必ずしもこれに限らない、例えば、案内コンテンツ判定部29は、操作履歴情報格納部23に格納されている情報に基づいて、案内コンテンツを判定する構成であってもよい。この場合、まず、ユーザ端末2・2aはコンテンツ配信サーバ4に、操作履歴情報格納部23に保存されている、ユーザが直前に視聴したコンテンツに関する情報、例えばコンテンツのジャンル、あるいは出演者などの情報含むコンテンツリスト作成要求を送る構成にすればよい。そして、続いてコンテンツ配信サーバ4が、受信した情報と共通する情報を持つコンテンツを検索し、コンテンツリスト作成部41でコンテンツリストを生成する構成にすればよい。
なお、本実施の形態では、ユーザ端末2が優先レベル変更部51を備える構成になっているが、必ずしもこれに限らず、優先レベル変更部51を備えない構成であってもよい。
また、本実施の形態では、ユーザ端末2が第1優先レベル設定部52を備える構成になっているが、必ずしもこれに限らず、第1優先レベル設定部52を備えない構成であってもよい。
なお、本発明のユーザ端末2・2aでは、ユーザの視聴履歴の情報を格納する操作履歴情報格納部23と、操作履歴情報格納部23に格納されている前記視聴履歴の情報に基づいて、ユーザの嗜好の傾向を示す情報の集合である(ユーザの嗜好の特徴を示す)嗜好データベースを作成する嗜好データベース作成部24と、嗜好データベース作成部24によって作成された嗜好データベースを格納する嗜好データベース格納部25とをさらに備え、案内コンテンツ判定部29は、前記コンテンツリストに加え、嗜好データベース格納部25に格納されている上記嗜好データベースに基づいて案内コンテンツとしてユーザに提示するコンテンツを判定する構成であってもよい。
最後に、操作入力部21、操作実行部22、嗜好データベース作成部24、視聴関連情報作成部26、コンテンツリスト作成要求部27、第1通信部28、案内コンテンツ判定部29、結果保持部30、コンテンツリスト作成要求指示部31、案内コンテンツ提示部32、第2優先レベル設定部33、コンテンツリスト作成部41、第2通信部43、追加コンテンツ選択部44、追加コンテンツ追加部45、識別情報付加部46、コンテンツ配信サーバ側入力部47、第3優先レベル設定部48、優先レベル変更部51、および第1優先レベル設定部52は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、ユーザ端末2およびコンテンツ配信サーバ4は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアであるユーザ端末2およびコンテンツ配信サーバ4の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読取り可能に記録した記録媒体を、ユーザ端末2およびコンテンツ配信サーバ4に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、ユーザ端末2およびコンテンツ配信サーバ4を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを、通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
なお、本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。