JP2004062237A - コンテンツ情報提供方法及び装置及びコンテンツ情報提供プログラム及びコンテンツ情報提供プログラムを格納した記憶媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、視聴者端末で視聴されたコンテンツの視聴履歴を履歴記憶手段に記録し、 履歴記憶手段を参照して、連続的に選択・視聴された複数のコンテンツの相互間の統計的な相関値を計算し、視聴者端末から入力されたコンテンツ選択情報に対応する検索結果として抽出されたコンテンツ情報毎に、相関値を用いた所定の選定基準に基づいて、当該コンテンツ情報以外のコンテンツ情報を選定して、当該コンテンツ情報と共に視聴者端末に出力する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンテンツ情報提供方法及び装置及びコンテンツ情報提供プログラム及びコンテンツ情報提供プログラムを格納した記憶媒体に係り、特に、検索結果として抽出されたコンテンツ毎に関連のあるコンテンツの情報をお薦めコンテンツ情報として付加的に利用者に提示するためのコンテンツ情報提供方法及び装置及びコンテンツ情報提供プログラム及びコンテンツ情報提供プログラムを格納した記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
視聴者が視聴したいコンテンツを検索したときに、検索結果として一括提供されるコンテンツの情報毎にそれぞれ関連のあるコンテンツの情報を付加して、お薦め表示するシステムは見当たらないが、第1の技術として、視聴者の属性に合ったコンテンツの情報をお薦め提供する技術「ユーザ情報によるターゲティング」(米国Double Click社、ダブルクリック株式会社DART http://www.doubleclick.ne.jp/) が存在する。
【0003】
また、第2の技術として、視聴者へ情報を提供するときに視聴者属性に合った広告を表示したり、視聴者が予め設定しておいたキーワードを使って検索を行った際に、検索結果ページにそのキーワードに関連のある広告を付加表示する技術(「キーワードターゲティング」(米国Double Click社、ダブルクリック株式会社DART http://www.doubleclick.ne.jp/) 、「情報検索装置及びこれを用いた情報検索システム」(特開平9−134371)、「情報提供システム」(特開2001−22786))が存在する。
【0004】
また、第3の技術として、視聴者の過去の視聴履歴に応じて、類似の視聴者群の視聴履歴を参照しながらお薦めコンテンツを表示するシステム「アクセス履歴のみから利用者の嗜好を分析推薦するアウェアネスネット」(情報処理学会第62回(平成13年前期)全国大会特1pp.253−256)が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の第1の技術は、視聴者の検索・視聴の進行に応じた、その時々の視聴者の関心事に対応したお薦めとはならないという意味で、お薦めの範囲が狭いものとなり、その効果は限定される。
【0006】
また、従来の第2の技術は、検索結果のコンテンツの情報毎にコンテンツの情報を付加的にお薦め提供するということはしていない。
【0007】
また、従来の第3の技術は、推奨されるコンテンツとしては、視聴者が過去の選択・視聴したコンテンツへの関連コンテンツに限定され、視聴者の検索・視聴の進行に応じた、その時々の視聴者の関心事に対応したお薦めとはならない。
【0008】
本発明は、上記の点に鑑みなされたもので、広告コンテンツや有料コンテンツについて、興味のありそうな視聴者に視聴対象のコンテンツとして選択して貰えるように促すための、より効果の高いお薦めの仕組みを実現するコンテンツ情報提供方法及び装置及びコンテンツ情報提供プログラム及びコンテンツ情報提供プログラムを格納した記憶媒体を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、コンテンツ属性情報とコンテンツ実体データを対応付けて記録するコンテンツ記憶手段に記録されているコンテンツの中から、視聴者端末から入力された視聴したいコンテンツ検索のための検索条件情報を基に検索結果として抽出されたコンテンツの属性情報を視聴者端末に出力し、該視聴者端末から入力された視聴対象のコンテンツ選択情報に対応するコンテンツ実体データを該視聴者端末に出力するコンテンツ情報提供方法において、
視聴者端末で視聴されたコンテンツの視聴履歴を履歴記憶手段に記録し、
履歴記憶手段を参照して、連続的に選択・視聴された複数のコンテンツの相互間の統計的な相関値を計算し、
視聴者端末から入力されたコンテンツ検索条件情報に対応する検索結果として抽出されたコンテンツ毎に、相関値を用いた所定の選定基準に基づいて、お薦めコンテンツを選定して、お薦めコンテンツ属性情報を当該コンテンツ属性情報と共に視聴者端末に出力する。
【0010】
また、本発明は、選定基準として、
検索結果として抽出されたコンテンツ毎に、相関値の高い順に1つまたは、複数個のお薦めコンテンツを選択する。
【0011】
また、本発明は、コンテンツ提供者装置からの、各コンテンツに対するコンテンツ提供条件、お薦め対象コンテンツ指定を含むコンテンツ提供方針の入力を予め受け付け、コンテンツ提供方針記憶手段に保存し、
相関値と、コンテンツ提供方針に基づいた適合の度合を用いて、規定されている評価式に基づいて評価値を算出し、
評価値を選定基準として、視聴者装置に出力するコンテンツ情報を選択する。
本発明は、コンテンツ属性情報とコンテンツ実体データを対応付けて記録するコンテンツ記憶手段に記録されているコンテンツの中から、視聴者端末から入力された視聴したいコンテンツ検索のための検索条件情報を基に検索結果として抽出されたコンテンツの属性情報を視聴者端末に出力し、該視聴者端末から入力された視聴対象のコンテンツ選択情報に対応するコンテンツ実体データを該視聴者端末に出力するコンテンツ情報提供装置であって、
視聴者端末で視聴されたコンテンツの視聴履歴を記録する履歴記憶手段と、
履歴記憶手段を参照して、連続的に選択・視聴された複数のコンテンツの相互間の統計的な相関値を計算する相関値算出手段と、
視聴者端末から入力されたコンテンツ検索条件情報に対応する検索結果として抽出されたコンテンツ毎に、相関値を用いた所定の選定基準に基づいて、お薦めコンテンツを選定して、お薦めコンテンツ属性情報を当該コンテンツ属性情報と共に視聴者端末に出力する提供コンテンツ選定手段と、を有する。
【0012】
また、本発明は、提供コンテンツ選定手段において、
検索結果として抽出されたコンテンツ毎に、相関値の高い順に1つまたは、複数個のお薦めコンテンツを選択する、選定基準を用いる。
【0013】
また、本発明は、コンテンツ提供者装置からの、各コンテンツに対するコンテンツ提供条件、お薦め対象コンテンツ指定を含むコンテンツ提供方針の入力を予め受け付け、コンテンツ提供方針記憶手段に保存する手段を更に有し、
提供コンテンツ選定手段は、
相関値と、コンテンツ提供方針に基づいた適合の度合を用いて、規定されている評価式に基づいて評価値を算出する手段と、
評価値を選定基準として、視聴者装置に出力するコンテンツ情報を選択する手段を有する。
【0014】
本発明は、コンテンツ属性情報とコンテンツ実体データを対応付けて記録するコンテンツ記憶手段に記録されているコンテンツの中から、視聴者端末から入力された視聴したいコンテンツ検索のための検索条件情報を基に検索結果として抽出されたコンテンツの属性情報を視聴者端末に出力し、該視聴者端末から入力された視聴対象のコンテンツ選択情報に対応するコンテンツ実体データを該視聴者端末に出力するコンテンツ情報提供プログラムであって、
視聴者端末で視聴されたコンテンツの視聴履歴を履歴記憶手段に記録する履歴記録ステップと、
履歴記憶手段を参照して、連続的に選択・視聴された複数のコンテンツの相互間の統計的な相関値を計算する相関値算出ステップと、
視聴者端末から入力されたコンテンツ検索条件情報に対応する検索結果として抽出されたコンテンツ毎に、相関値を用いた所定の選定基準に基づいて、お薦めコンテンツを選定して、お薦めコンテンツ属性情報を当該コンテンツ属性情報と共に視聴者端末に出力するコンテンツ情報選定ステップと、を実行する。
【0015】
また、本発明は、コンテンツ情報選定ステップにおいて、
検索結果として抽出されたコンテンツ毎に、相関値の高い順に1つまたは、複数個のお薦めコンテンツを選択する選定基準を用いる。
【0016】
また、本発明は、コンテンツ情報選定ステップにおいて、
コンテンツ提供者装置からの、各コンテンツに対するコンテンツ提供条件、お薦め対象コンテンツ指定を含むコンテンツ提供方針の入力を予め受け付け、コンテンツ提供方針記憶手段に保存するステップと、
相関値と、コンテンツ提供方針に基づいた適合の度合を用いて、規定されている評価式に基づいて評価値を算出するステップと、
評価値を選定基準として、視聴者装置に出力するコンテンツ情報を選択するステップとを実行する。
【0017】
本発明は、コンテンツ属性情報とコンテンツ実体データを対応付けて記録するコンテンツ記憶手段に記録されているコンテンツの中から、視聴者端末から入力された視聴したいコンテンツ検索のための検索条件情報を基に検索結果として抽出されたコンテンツの属性情報を視聴者端末に出力し、該視聴者端末から入力された視聴対象のコンテンツ選択情報に対応するコンテンツ実体データを該視聴者端末に出力するコンテンツ情報提供プログラムを格納した記憶媒体であって、
視聴者端末で視聴されたコンテンツの視聴履歴を履歴記憶手段に記録する履歴記録ステップと、
履歴記憶手段を参照して、連続的に選択・視聴された複数のコンテンツの相互間の統計的な相関値を計算する相関値算出ステップと、
視聴者端末から入力されたコンテンツ検索条件情報に対応する検索結果として抽出されたコンテンツ毎に、相関値を用いた所定の選定基準に基づいて、お薦めコンテンツを選定して、お薦めコンテンツ属性情報を当該コンテンツ属性情報と共に視聴者端末に出力するコンテンツ情報選定ステップと、を実行するプログラムを格納する。
【0018】
また、本発明は、コンテンツ情報選定ステップにおいて、
検索結果として抽出されたコンテンツ毎に、相関値の高い順に1つまたは、複数個のお薦めコンテンツを選択する選定基準を用いる。
【0019】
また、本発明は、コンテンツ情報選定ステップにおいて、
コンテンツ提供者装置からの、各コンテンツに対するコンテンツ提供条件、お薦め対象コンテンツ指定を含むコンテンツ提供方針の入力を予め受け付け、コンテンツ提供方針記憶手段に保存するステップと、
相関値と、コンテンツ提供方針に基づいた適合の度合を用いて、規定されている評価式に基づいて評価値を算出するステップと、
評価値を選定基準として、視聴者装置に出力するコンテンツ情報を選択するステップとを実行する。
上記のように、本発明は、検索結果として一括提供されるコンテンツ毎に統計的な相関値または、規定された評価式に基づいて算出された評価値の大きなものから順番にお薦めとして選定された1つ以上の情報に対して、それぞれ関連のあるコンテンツの情報を付加して、お薦め表示するものである。これにより、一人の視聴者が同時または、連続(視聴開始直後に選択)して選択された頻度に基づいて求められる相関値を用いて、映像や音楽等のコンテンツを視聴者端末に配信する際に、当該コンテンツとの相関に基づいて、コンテンツ情報(表題、要約、等)を提示することが可能となる。これにより、多種類のコンテンツ配信を促進することが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面と共に本発明の実施の形態を説明する。
【0021】
図1は、本発明の一実施の形態におけるシステム構成図である。
【0022】
同図に示すシステムは、コンテンツ提供者または、代理人の提供者端末100、コンテンツ流通センタサーバ(以下、サーバ)200及び視聴者端末300から構成される。
【0023】
コンテンツ提供者または代理人は、提供者端末100からサーバ200へ本編/広告コンテンツ及び本編/広告コンテンツ提供方針情報を登録する。
【0024】
サーバ200は、コンテンツ提供者または代理人の提供者端末100からの本編/広告コンテンツ及び本編/広告コンテンツ提供方針情報の登録を受け付け、視聴者へコンテンツ提供サービスを提供する。
【0025】
視聴者端末300は、視聴者がコンテンツ提供サービスを受けようとする場合、通信回線を経由してサーバ200へのアクセスを可能とする。
【0026】
サーバ200は、本編/広告コンテンツ記憶媒体211、本編/広告コンテンツ属性DB212、本編/広告コンテンツ提供方針DB213、情報提供・視聴者操作受付部220、検索実行部231、お薦めコンテンツ選定部232、コンテンツ再生部241、ログ(Log)収集部242、ログ蓄積部243、相関値集計部251、相関データDB252、課金処理部261、課金DB262、システム時計270、視聴リストDB271から構成される。
【0027】
本編/広告コンテンツ記録媒体211は、コンテンツ提供者または代理人の提供者端末100から提供され、登録されたコンテンツ自体を保持する。
【0028】
本編/広告コンテンツ属性DB212は、コンテンツ提供者または代理人の提供者端末100から提供され、登録されたコンテンツの属性情報を保持する。当該本編/広告コンテンツ属性DB212に格納されるテーブルの例を図2、図3に示す。図2は、当該本編/広告コンテンツ属性DBに格納される本編テーブルの構成・登録例であり、本編ID、コンテンツ名、提供者、視聴料金、ジャンルの各項目から構成され、図3は、当該本編/広告コンテンツ属性DBに格納される広告テーブルの構成・登録例であり、広告ID、コンテンツ名、提供者の各項目から構成される。
【0029】
本編/広告コンテンツ提供方針DB213は、お薦めコンテンツ選定基準として、検索結果のコンテンツとお薦め候補の各本編/広告コンテンツとの統計的な相関値に加えて、お薦め候補の各本編/広告コンテンツのコンテンツ提供方針に基づいた適合性の度合が、選定基準の要素として加味されるように規定された評価式を用いる場合に、コンテンツ提供者または代理人の提供者端末100から登録された本編/広告コンテンツ提供方針情報を保持する。
【0030】
当該本編/広告コンテンツ提供方針DB213の例を図4、図5、図6に示す。
【0031】
図4は、本編/広告コンテンツ提供方針DBに格納される本編コンテンツ提供条件テーブルの構成・登録例を示しており、当該テーブルは、本編ID及び期限の項目から構成される。
【0032】
図5は、本編/広告コンテンツ提供方針DBの広告コンテンツ提供条件テーブルの構成・登録例を示し、当該テーブルは、広告ID、期限、上限額から構成される。
【0033】
図6は、本編/広告コンテンツ提供方針DBのお薦め対象コンテンツ指定テーブルの構成・登録例を示し、当該テーブルは、指定ID、本編/広告ID、特定コンテンツ指定、対象コンテンツジャンル指定(階層)から構成される。
【0034】
情報提供・視聴者操作受付部220は、視聴者端末300から視聴対象コンテンツ検索条件情報を受信し、検索実行部231へ受信した検索条件情報を引き渡し、検索実行部231から受け取った検索結果情報にお薦めコンテンツ選定部232から受け取ったお薦めコンテンツ情報を付与した検索結果情報を視聴者端末300へ送信し、視聴者端末300からの視聴対象コンテンツの選択情報を受信する。
【0035】
検索実行部231は、情報提供・視聴者操作受付部220で受信した検索条件情報を受け取って、本編/広告コンテンツ属性DB212に記録されている属性情報に基づいて、本編/広告コンテンツ提供方針DB213を検索し、コンテンツ提供条件が登録されている場合には、コンテンツ提供条件を検索条件に含めて、検索処理を実行し、検索結果情報を情報提供・視聴者操作受付部220へ引き渡す処理を行う。
【0036】
お薦めコンテンツ選定部232は、検索実行部231で検索された結果、抽出されたコンテンツの属性情報を受け取って、付与すべきお薦めコンテンツを選定し、検索結果情報を情報提供・視聴者操作受付部220へ引き渡す処理を行う。
お薦めコンテンツ選定のための基となる情報としては、
・相関データDB252に記録されている相関データ;
さらに、お薦めコンテンツの選定基準として、
・検索結果のコンテンツとお薦め候補の各本編/広告コンテンツとの統計的な相関値に加えて、お薦め候補の各本編/広告コンテンツのコンテンツ提供方針に基づいた適合性の度合が、要素として加味されるように規定された評価式を用いる場合には、本編/広告コンテンツ提供方針DB213に登録されているコンテンツ提供条件、及びお薦め対象コンテンツ指定;
・評価式に広告提供可能価額残高が要素として含まれる場合には、課金DB262に記録されている広告提供累計額;
・評価式に広告提供期限までの残り時間が要素として含まれる場合には、システム時計270から現在の時刻;
・評価式に最終広告提供日時からの経過時間が要素として含まれる場合には、課金DB262に記録されている最終広告提供日時、及びシステム時計270からの現在時刻;
とを、参照する。
【0037】
コンテンツ再生部241は、情報提供・視聴者操作受付部220で選択された視聴対象コンテンツについて、本編/広告コンテンツ記録媒体211に記録されているコンテンツの再生を行う。
【0038】
ログ(Log)収集部242は、情報提供・視聴者操作受付部220で受け付けた、視聴者による視聴対象コンテンツ選択によるコンテンツ視聴の履歴をログとして収集し、視聴者毎に順に視聴したコンテンツをログとしてログ蓄積部243に蓄積する。
【0039】
ログ蓄積部243は、ログ収集部242により収集されたログを蓄積する。
【0040】
相関値集計部251は、視聴者が一連のコンテンツの視聴を終了する度に、相関データDB252に記録されている相関データを読み出し、それとログ収集部242で収集されたデータを基に相関データを更新し、更新された相関データを相関データDB252へ書き戻すことで、コンテンツ相互間の視聴者を跨がった統計的な相関値の集計を行う。
【0041】
相関データDB252は、相関値集計部251で集計された相関データを保持する。図7にコンテンツ相互間の相関データの相関データDB252への記録イメージの例を示し、図8に、相関値更新処理後のコンテンツ相互間の相関データの相関データDB252への記録イメージの例を示す。
【0042】
課金処理部261は、課金を行う場合に、情報提供・視聴者操作受付部220で選択された視聴対象コンテンツについて、課金DB262に記録されている課金情報を読み出し、課金処理を行い、更新された課金データを課金DB262に書き戻す。
【0043】
課金DB262は、課金を行う場合に、課金処理部261で計算された課金情報を保持する。課金DB262の例を図9、図10、図11に示す。
【0044】
システム時計270は、お薦めコンテンツの選定基準として、検索結果のコンテンツとお薦め候補の各本編/広告コンテンツとの統計的な相関値に加えて、お薦め候補の各本編/広告コンテンツのコンテンツ提供方針に基づいた適合性の度合が、要素として加味されるように規定された評価式を用いる場合で、評価式に広告提供期限までの残り時間、最終広告提供日時からの経過時間が要素として含まれる場合に参照される。
【0045】
ここで、「適合性の度合」とは、
・お薦めコンテンツの選定基準の要素に、検索結果のコンテンツがお薦め候補コンテンツの特定コンテンツ指定と合致しているか;
・検索結果のコンテンツのジャンルがお薦め候補コンテンツの対象コンテンツジャンル指定と合致しているか;
・お薦め候補コンテンツが広告である場合は、さらに、広告提供期限までの残り時間と、広告提供可能価額残高と、最終広告提供日時からの経過時間とを加味することが可能である;
これらの要素は、最終広告提供日時からの経過時間において、お薦め候補コンテンツのコンテンツ提供方針として登録されたデータ(特定コンテンツ指定、対象コンテンツジャンル指定、広告コンテンツ提供期限、広告コンテンツ提供上限額)を参照して算出され、それぞれの値が各お薦め候補コンテンツがお薦めコンテンツとして適合しているかの度合を示していることを意味する。
【0046】
視聴リストDB271は、複数のコンテンツを視聴する対象として一括選択しておいて、一括選択された一連のコンテンツを後からまとめて連続視聴可能な形態の場合に、視聴者が自身で選択したコンテンツのリストが視聴リストとして登録される。
【0047】
次に、上記の構成における処理の流れを説明する。
【0048】
図12は、本発明の一実施の形態におけるコンテンツ検索・視聴処理のフローチャートである。
【0049】
ここでは、コンテンツ提供者による本編/広告コンテンツの登録と、コンテンツ提供者による各本編/広告コンテンツに対する提供方針の登録が事前準備として完了しているものとする。
【0050】
視聴者端末300から視聴したいコンテンツ検索の受け付け(ステップ101)が行われると、検索が実行される(ステップ102)。検索結果として抽出された各コンテンツに対するお薦めコンテンツが選定される(ステップ103)。お薦めコンテンツの属性情報が付与された形で抽出されたコンテンツの属性情報が視聴者端末300に一括提供され(ステップ104)、図13のように一覧表示されたり、順番に読み上げられたりする。検索結果の一覧表示は、検索条件を入力して検索を行うと、検索結果として抽出されたコンテンツの属性情報としての各コンテンツの名称に加えて、関連のあるコンテンツの属性情報としての各コンテンツの名称がお薦めコンテンツ情報として提供される。
【0051】
視聴者端末300からの視聴者による操作待ち(ステップ105)の状態で、視聴者端末300からの視聴者による操作を受け付けたとき、再検索が指示された場合は、再検索が実行される(ステップ102)。
【0052】
視聴対象のコンテンツが選択された場合は、それが広告コンテンツであったときは、広告提供上限額を超過していなかチェックされ(ステップ106)、課金処理が行われる(ステップ107)。この後、選択コンテンツの再生が開始され(ステップ108)、視聴ログの収集が行われ(ステップ109)、視聴者端末300からの視聴者による操作待ち(ステップ105)の状態へ戻る。
【0053】
視聴終了が指示された場合は、収集された視聴ログを基にしてコンテンツ相互間の相関データの更新(ステップ110)が実行され、検索・視聴が終了する。
上記のステップ102における検索実行、及びステップ103におけるお薦めコンテンツの選定のタイミングでの本編/広告コンテンツのコンテンツ提供条件のチェックにおいて、
・広告コンテンツの視聴者への提供に伴う広告提供期限や広告提供上限額などのコンテンツ提供条件が指定されている場合;
・本編コンテンツについても広告コンテンツと同様に視聴者への提供に伴う本編提供期限などのコンテンツ提供条件が指定されている場合;
には、検索実行のタイミング及びお薦めコンテンツ選定のタイミングでコンテンツ提供条件のチェックが実施され、提供条件が適合しない広告コンテンツまたは、本編コンテンツは、検索対象からもお薦めコンテンツとしての候補からも除外される。
【0054】
また、上記のステップ106の広告コンテンツ選択・視聴のタイミングでの広告提供上限額超過のチェックでは、視聴者端末300に属性情報が一括提供された中から広告コンテンツが選択・視聴されるとき、一括提供されてから視聴者によって選択・視聴されるまでの間に、他の視聴者に対する広告提供が行われたことなどにより広告提供上限額に達していないかについて視聴者による選択・視聴のタイミングでチェックされ、広告提供上限額に達していた場合には視聴が拒否されるようにしてもよい。
【0055】
上記の図12に示す視聴者が行う検索・視聴を行う前の準備のための処理として、コンテンツ提供者の提供者端末100からの本編コンテンツ及び広告コンテンツの登録及び、各本編/広告コンテンツに対するコンテンツ提供方針の登録について説明する。
【0056】
まず、コンテンツ提供者100の提供者端末からの本編コンテンツ及び広告コンテンツの登録例について、図2、図3に示す本編/広告コンテンツ属性DBの構成・登録例に基づいて説明する。
【0057】
図2、図3に示す例では、本編/広告コンテンツ属性DB212として、本編コンテンツ属性テーブル(図2)と広告コンテンツ属性テーブル(図3)の2つのテーブルに分けていて、本編コンテンツ属性として、ジャンルが含まれる。階層が深くなるにつれて細かいジャンル指定を表し、この例では、n階層でジャンル指定を行っている。
【0058】
次に、コンテンツ提供者の提供者端末100からの各本編/広告コンテンツに対するコンテンツ提供方針の登録例について説明する。
【0059】
お薦めコンテンツの選定基準として、検索結果のコンテンツとお薦め候補の各本編/広告コンテンツとの統計的な相関値に加えて、お薦め候補の各本編/広告コンテンツのコンテンツ提供方針に基づいた適合性の度合が、要素として加味されるように規定された評価式を用いる場合には、コンテンツ提供者によるコンテンツ提供方式の登録がなされている必要がある。
【0060】
本編/広告コンテンツの提供条件の項目例を説明する。
【0061】
図4、図5は、本編/広告提供方針DB213の本編/広告提供条件のテーブルの構成・登録の例を示している。これらの図に示す例では、本編コンテンツの提供条件項目として本編提供期限が、広告コンテンツの提供条件項目として広告提供期限、及び広告提供上限額がそれぞれ登録可能である。
【0062】
次に、お薦め対象コンテンツ指定の項目例を説明する。
【0063】
図6は、コンテンツ提供方針DB213に格納されるお薦め対象コンテンツ指定テーブルの構成・登録例であり、お薦め対象コンテンツ指定テーブルは、指定ID、本編/広告ID、特定コンテンツ指定、対象コンテンツジャンル指定(階層)の各項目から構成され、コンテンツ提供方針DB213に格納される。同図の例では、本編コンテンツ、広告コンテンツのいずれについても、お薦め対象コンテンツ指定として、特定コンテンツ指定及び対象コンテンツジャンル指定が登録可能である。なお、当該テーブルは、後述する式1、式2に使用される。
【0064】
各コンテンツのお薦め対象コンテンツ指定は、登録した数だけレコードが分けられて記録され、1つのコンテンツに対して複数のレコードが記録されている場合はレコード単位のOR条件となる。
【0065】
次に、上記のステップ103におけるお薦めコンテンツ選定の処理の具体的な方法を説明する。
【0066】
▲1▼ 視聴ログを基にしたデータマイニングに基づく、コンテンツ相互間の相関データを基にした評価のみが選択ための評価基準となる場合には、検索結果として抽出されたコンテンツ毎に、それぞれ相関値の高いものから順番に1つまたは複数個のコンテンツがお薦めコンテンツとして選定される。
【0067】
▲2▼ コンテンツ提供者の提供者端末100によって設定される本編/広告提供方針によるルールベースの評価をデータマイニングに基づく評価と組み合わせる場合には、検索結果として抽出されたコンテンツ毎に、それぞれ規定された評価式を基にしてお薦め候補の各コンテンツの評価値が算出され、評価値の高いものから順番に1つまたは、複数個のコンテンツがお薦めコンテンツとして選定される。
【0068】
ここで、評価式の規定例を示す。
【0069】
以下に示す式1は、検索結果として抽出された各コンテンツに対して本編コンテンツが付与される場合のお薦め本編コンテンツの選定基準となる評価式の規定例である。
【0070】
【数1】
上記の式1は、相関データDB252に保持され、図7に例示されるコンテンツ相互間の統計的な相関データと、本編/広告コンテンツ提供方針DB213に保持され、図6に例示される特定コンテンツ指定及び対象コンテンツジャンル指定の各データとを参照し、検索結果として抽出されたコンテンツ毎に、それぞれお薦め候補の各本編コンテンツの評価値を算出するものである。
【0071】
以下の式2は、検索結果として抽出された各コンテンツに対して広告コンテンツが付与される場合のお薦め広告コンテンツの選定基準となる評価式の規定例である。
【0072】
【数2】
但し、
X1 :検索結果のコンテンツに対する、お薦め候補コンテンツの相関値;
X2 :検索結果のコンテンツがお薦め候補コンテンツの特定コンテンツ指定(図6参照)と合致のとき1、そうでないとき0;
X3 :お薦め表示コンテンツの対象コンテンツジャンル指定(図6参照)を階層nまでしていき、検索結果のコンテンツのジャンルが指定と合致するときn、そうでないとき0;
X4 :広告提供期限までの残り時間(秒)の逆数;
X5 :広告提供可能価額残高(円);
X6 :最終広告提供日時からの経過時間(秒);
A1 〜A6 :X1 〜X6 に対するそれぞれの重み付けの係数;
上記の式2は、式1が参照しているデータに加えて、
・本編/広告コンテンツ提供方針DB213に保持される広告コンテンツ提供条件の期限データ(図5)とシステム時計270の現在時刻データとの差から算出される広告提供期限までの残り時間;
・本編/広告コンテンツ提供方針DB213に保持される広告コンテンツ提供条件の上限額(図5)と、課金DB262に保持される広告提供累計額(図9)との差から算出される広告提供可能価額残高;
・課金DB262に保持される最終広告提供日時(図9)とシステム時計270の現在時刻データとの差から算出される最終広告提供日時からの経過時間;
とを参照し、検索結果として抽出されたコンテンツ毎に、それぞれお薦め候補の各広告コンテンツの評価値を算出する。
【0073】
例えば、検索結果として本編#1が抽出されたときに、お薦め広告コンテンツを1つ選定しようとする場合、お薦め候補として広告#1、広告#2に絞って考えると、現在時刻が2002/7/1午前0時として、図7を見ると、本編#1と広告#1との相関値がそれぞれ2、5となっているため、X1 の値はそれぞれ2、5となる。
【0074】
図6を見ると、広告#1、広告#2ともに本編#1を特定コンテンツ指定としており、X1 の値はどちらも1となる。さらに、広告#1については対象コンテンツジャンル指定が本編#1のジャンルと階層nまで一致しているため、X3 の値はnとなるが、広告#2は対象コンテンツジャンル指定を行っていないため、X3 の値は0となる。
【0075】
図5の広告コンテンツ提供条件の期限データを見ると、広告#1、広告#2の広告提供期限はそれぞれ2002/12/31,2002/10/31となっており、広告提供期限までの残り時間はそれぞれ184日(184×24×60×60秒)、123日(123×24×60×60秒)となり、X4 の値はそれぞれ秒として計算された値の逆数となる。図5の広告コンテンツ提供条件の上限額データを見ると、広告#1、広告#2の広告提供期限は、それぞれ2,000,000 円、150,000 円となっており、図9の広告提供累計額データを見ると、広告#1、広告#2の広告提供累計額はそれぞれ5575,700円、45,200円となっているので、広告提供可能価額残高としてX5 の値は、それぞれ1,442,300 、104,800 となる。
【0076】
図9の最終広告提供日時データを見ると、広告#1、広告#2の最終広告提供日時は、それぞれ2001/3/31 12:35 、2001/3/31 12:25 となっており、現在時刻2002/7/1午前0時との差を求めると、最終広告提供日時からの経過時間(秒)として算出されたX1 〜X6 の値を式2に代入すると、お薦め候補としての広告#1、広告#2の評価値が算出され、値の大きい方が、図12のステップ103の過程で、お薦め広告コンテンツとして選定される。
【0077】
また、お薦めコンテンツ選定の形態のバリエーションとしては、一つの検索結果の中に、同一コンテンツがお薦めとして選定される回数が制限されるようにしたり、複数回お薦めとして選定されないようにしてもよい。
【0078】
次に、課金処理について説明する。
【0079】
まず、広告コンテンツが視聴される場合には、広告コンテンツが視聴者によって視聴されたら広告主へ広告提供料金が課金される(ステップ107)形態に、広告コンテンツ属性情報が視聴者端末300に提供された(ステップ104)広告主へ広告提供料金が課金される形態も加えて組み合わせてもよい。
【0080】
本編コンテンツ視聴料金は、本編コンテンツ毎に設定可能で、無料のコンテンツも許容してもよい。
【0081】
課金DB262の構成及び登録例を図9〜図11に示す。これらの図に示す例では、課金DB262として広告提供累計額テーブル、サービス利用料累計額テーブル、及び本編売上累計額テーブルの3つのテーブルに分かれて課金DB262に格納されている。広告提供累計額テーブルには、広告提供累計額と最終広告提供日時が記録されており、これらの項目はお薦め広告コンテンツ選定時に参照される場合がある。
【0082】
課金処理としては、
・視聴者へのコンテンツ視聴料金の課金処理;
・コンテンツ提供料金の積算処理;
・広告主への広告提供料金の課金処理;
・広告視聴に伴うサービス利用料の割引処理;
がある。
【0083】
視聴者へのコンテンツ視聴料金の課金処理は、情報提供・視聴者操作受付部220で選択された視聴対象コンテンツについて、視聴対象コンテンツが本編コンテンツであった場合には、課金DB262に記録される、視聴者情報(情報提供・視聴者操作受付部220が把握している)に対応するサービス利用料累計額のデータ(図10)を読み出し、本編/広告コンテンツ属性DB212に保持される視聴料金の金額(図2)に予め定められたコンテンツ流通センタの手数料を加えた金額を読み出されたサービス利用料累計額に加算し、新たなサービス利用料累計額として課金DB262へ書き戻す。
【0084】
コンテンツ提供料金の積算処理は、課金DB262に記録されている視聴対象の本編コンテンツの対応する売上累計額のデータ(図11)を読み出し、本編/広告コンテンツ属性DB212に保持されている視聴料金の金額(図2)を、読み出された売上げ累計額に加算し、新たな売上累計額として課金DB262に書き戻す。
【0085】
広告主への広告提供料金の課金処理は、視聴対象コンテンツが広告コンテンツであった場合に、課金DB262に記録されている、視聴対象の広告コンテンツに対応する広告提供累計額のデータ(図9)を読み出し、予め定められた視聴者サービス利用料割引額に予め定められたサーバ200の手数料を加えた金額を、読み出された広告提供累計額に加算し、新たな広告提供累計額として課金DB262に書き戻す。
【0086】
広告視聴に伴うサービス利用の割引処理の課金処理は、課金DB262に記録されている視聴者情報(情報提供・視聴者操作受付部220が把握している)に対応するサービス利用料累計額のデータ(図10)を読み出し、予め定められた視聴者サービス利用料割引額を読み出されたサービス利用累計額から減算し、新たなサービス利用料累計額とし課金DB262に書き戻す。
【0087】
次に、ステップ109の視聴ログ収集について説明する。
【0088】
視聴ログについては、視聴者が視聴した順番に視聴コンテンツのリストをテキストファイルやデータベースへ順次記録していけばよいが、視聴者が視聴を継続中である間は、その期間の視聴履歴を基に相関データの更新処理を行う必要があるので、視聴継続中の視聴者毎に一連の視聴履歴が識別できるようにしておく必要がある。
【0089】
図14は、本発明の一実施の形態における視聴ログの記録イメージの例である。同図の例において、視聴継続中の視聴者#7さんの一連の視聴履歴は、視聴終了までテンポラリなメモリ上に保持しておくことで、識別可能となる。
【0090】
次に、ステップ110のコンテンツ相互間の相関データの更新について説明する。
【0091】
図7に、コンテンツ相互間の相関データの相関データDB252への記録イメージを示す。相関データDB252には、コンテンツ相互間でマトリクス状に相関値が記録され、お薦めコンテンツ選定の際に全視聴者共通で参照され、視聴者による一覧のコンテンツ視聴が終了する度に、当該相関データDB252が更新される。
【0092】
ここで統計的な相関値の更新を行う場合について説明する。
【0093】
ある視聴者がN個のコンテンツC1 ,C2 ,…CN を連続的に視聴したとすると、視聴ログに残された視聴の履歴を基にした統計的な相関値の更新処理例として、
(C1 ,C2 ),(C1 ,C2 )…,(C1 ,CN )
(C2 ,C3 ),…,(C2 ,CN )
…,
(CN−1 ,CN )
の相関値にそれぞれ1ポイントずつ加えるように規定できる。
【0094】
例えば、図7のようにコンテンツ相互間の統計的な相関値が記録されている時に、ある視聴者が本編#1、本編#2、広告#2を連続的に視聴したとするとき、
(本編#1、本編#2)、(本編#1、広告#2)、(本編#2、広告#2)
の相関値にそれぞれ1ポイントずつ加えられ、相関値更新処理後のコンテンツ相互間の統計的な相関値の相関データDB252への記録イメージは、図8のようになる。
【0095】
お薦めコンテンツの選定基準として、検索結果のコンテンツとお薦め候補の各本編/広告コンテンツとの統計的な相関値に加えて、お薦め候補の各本編/広告コンテンツのコンテンツ提供方針に基づいた適合性の度合が、要素として加味されるように規定された評価式を用いる場合の扱いは、コンテンツ相互間の各相関値は更新処理が行われる度に大きな値となっていく。そうすると、式1、式2の評価式に共通した話として、検索結果のコンテンツに対するお薦め候補コンテンツの相関値としてのX1 の値は、更新処理が行われる度に平均的に大きな値となってくる。一方、お薦め候補の各本編/広告コンテンツのコンテンツ提供方針に基づいた適合性を示すX2 〜X6 の値は、更新処理に影響されないため、このままではコンテンツ相互間の相関データの影響が相対的に大きくなってしまう。この問題を回避するためには、前述の式1、式2の評価式でコンテンツ相互間の各相関値の重み付けの係数であるA1 の値を、式3のように重み付け定数aの値を全てのコンテンツ相互間の相関値で割った値:
【0096】
【数3】
但し、
xij:本編コンテンツと広告コンテンツを合わせたものに順番に番号を振ったときのコンテンツ番号iのコンテンツとコンテンツ番号jのコンテンツとの相関値;
a:重み付け定数;
n:本編コンテンツの数
m:広告コンテンツの数
として、コンテンツの相関値としてのX1 の値が評価値に与える影響を更新処理に関わらず一定とすることで、この問題を回避できる。
【0097】
次に、複数のコンテンツを視聴対象として一括選択して連続視聴する場合の処理について説明する。
【0098】
視聴者端末300へ属性情報が提供されたコンテンツの中から、視聴者が視聴者端末300から一度に複数のコンテンツを視聴対象として一括選択しておいて、一括選択された一連のコンテンツを後から纏めて連続視聴が可能な場合には、複数のコンテンツが一括選択されて連続視聴されたときに、連続視聴されたコンテンツ相互間には関連がある場合が多いと見做して、お薦めコンテンツ選定のときに参照されるコンテンツ相互間の相関データを得るために、ログ蓄積部243から一括選択によるコンテンツ連続視聴情報を収集して、コンテンツ相互間の統計的な相関値を視聴者をまたがった形で集計するという形態を採用することも可能である。
【0099】
図15は、本発明の一実施の形態におけるコンテンツ検索・連続視聴処理のフローチャートである。
【0100】
同図の処理において、コンテンツ属性情報一括提供の処理のステップ204までは、前述の図12と同様である。
【0101】
視聴者端末300から視聴者による操作を受け付ける(ステップ205)場合において、受け付けられる操作として視聴対象コンテンツ選択、視聴リスト選択・視聴開始、再検索、視聴終了が可能である。
【0102】
再検索及び視聴終了の処理は、図12の場合と同様であるが、視聴対象コンテンツが選択された場合は、即時に視聴者によって視聴されるのではなく、一旦視聴リストDB271の視聴リストへ追加される(ステップ207)。
【0103】
視聴対象として選択されたのが広告コンテンツであったときには、視聴リストへ追加される前に、広告提供上限額を超過していないかチェックされる(ステップ206)。
【0104】
視聴リストが選択され、視聴が開始されると、視聴リストに登録されている一連のコンテンツが順番に視聴リスト内のエントリがなくなるか、視聴者によって視聴が中止されるまで連続再生される。視聴リストに登録されている各コンテンツの再生は、課金処理(ステップ209)、コンテンツ再生開始(ステップ210)、視聴ログ収集(ステップ211)の順番で行われ、広告コンテンツの場合は、ここでも再生の前に広告提供上限額を超過していなかチェックされる(ステップ208)。
【0105】
視聴リストに登録されている一連のコンテンツの視聴を終了した場合や、途中で視聴を中止したい場合、収集された視聴ログを基にしてコンテンツ相互間の相関データの更新(ステップ212)が実行される。
【0106】
再生時間が規定されていないコンテンツを含めて連続再生する場合には、コンテンツの再生終了のタイミングについて、予め再生時間を設定できるようにしておいてもよいし、視聴者の操作により再生終了とするようにしてもよい。
【0107】
上記の処理により検索された結果は、図16に示すような検索結果一覧表示イメージが表示される。図13の表示と比べると、視聴リスト表示エリアが追加され、検索結果の各コンテンツに追加ボタンが付与されている。
【0108】
視聴リスト表示エリアには、視聴者が自身で登録した視聴リストが表示される。追加したい視聴リストをラジオボタンで選択して追加したいコンテンツの追加ボタンをクリックすると、コンテンツが選択した視聴リストに追加される。
【0109】
図17は、本発明の一実施の形態における視聴リストDBの構成・登録例を示す。視聴リストDB271は、視聴リストID、エントリナンバ、エントリコンテンツ、編集者、及び最終フラグの各項目から構成され、最終フラグは、視聴リストの最終のエントリであることを示す。
【0110】
また、上記の図12及び図15に示すフローチャートをプログラムとして構築し、サーバとして利用されるコンピュータにインストールして実行する、または、ネットワークを介して流通させることが可能である。
【0111】
また、構築されたプログラムをサーバとして利用されるコンピュータに接続されるハードディスク装置や、フレキシブルディスク、CD−ROM等の可搬記憶媒体に格納しておき、本発明を実施する際に当該コンピュータにインストールすることも可能である。
【0112】
なお、本発明は、上記の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲内において、種々変更・応用が可能である。
【0113】
【発明の効果】
上述のように、本発明によれば、検索結果として一括提供されるコンテンツ毎に関連のあるコンテンツの情報を付加的にお薦め提供することで、視聴者の検索・視聴の進行に応じた、その時々の視聴者の関心事にきめ細かく対応した、効果的なお薦めコンテンツの情報提供が可能になる。
【0114】
また、コンテンツの提供方針に基づくルールベースの評価と、視聴ログを基にしたデータマイニングに基づく評価との組合せにより、よりきめ細かいお薦めコンテンツの選定が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態におけるシステム構成図である。
【図2】本発明の一実施の形態における本編/広告コンテンツ属性DBに格納される本編テーブルの構成・登録例である。
【図3】本発明の一実施の形態における本編/広告コンテンツ属性DBに格納される広告テーブルの構成・登録例である。
【図4】本発明の一実施の形態におけるコンテンツ提供方針DBに格納される本編コンテンツ提供条件テーブルの構成・登録例である。
【図5】本発明の一実施の形態におけるコンテンツ提供方針DBに格納される広告コンテンツ提供条件テーブルの構成・登録例である。
【図6】本発明の一実施の形態におけるコンテンツ提供方針DBに格納されるお薦め対象コンテンツ指定テーブルの構成・登録例である。
【図7】本発明の一実施の形態におけるコンテンツ相互間の相関値記録イメージ例である。
【図8】本発明の一実施の形態におけるコンテンツ相互間の統計的な相関値記録イメージの例である。
【図9】本発明の一実施の形態における課金DBに格納される広告提供累計額テーブルの構成・登録例である。
【図10】本発明の一実施の形態における課金DBに格納されるサービス利用料累計額テーブルの構成・登録例である。
【図11】本発明の一実施の形態における課金DBに格納される本編売上げ累計額テーブルの構成・登録例でる。
【図12】本発明の一実施の形態におけるコンテンツ検索・視聴処理のフローチャートである。
【図13】本発明の一実施の形態における検索結果表示イメージの例である。
【図14】本発明の一実施の形態におけるログ蓄積部の記録イメージ例である。
【図15】本発明の一実施の形態におけるコンテンツ検索・連続的視聴処理のフローチャートである。
【図16】本発明の一実施の形態における検索結果表示イメージの例である。
【図17】本発明の一実施の形態における視聴リストDBの構成・登録例である。
【符号の説明】
100 提供者端末
200 サーバ
211 本編/広告コンテンツ記憶媒体
212 属性DB
213 本編/広告コンテンツ提供方針DB
220 情報提供・視聴操作受付部
231 検索実行部
232 お薦めコンテンツ選定部
241 コンテンツ再生部
242 ログ収集部
243 ログ蓄積部
251 相関値集計部
252 相関データDB
261 課金処理部
262 課金DB
270 システム時計
271 視聴リスト
300 視聴者端末
Claims (12)
- コンテンツ属性情報とコンテンツ実体データを対応付けて記録するコンテンツ記憶手段に記録されているコンテンツの中から、視聴者端末から入力された視聴したいコンテンツ検索のための検索条件情報を基に検索結果として抽出されたコンテンツの属性情報を視聴者端末に出力し、該視聴者端末から入力された視聴対象のコンテンツ選択情報に対応するコンテンツ実体データを該視聴者端末に出力するコンテンツ情報提供方法において、
前記視聴者端末で視聴されたコンテンツの視聴履歴を履歴記憶手段に記録し、
前記履歴記憶手段を参照して、連続的に選択・視聴された複数のコンテンツの相互間の統計的な相関値を計算し、
前記視聴者端末から入力された前記コンテンツ検索条件情報に対応する検索結果として抽出されたコンテンツ毎に、前記相関値を用いた所定の選定基準に基づいて、お薦めコンテンツを選定して、お薦めコンテンツ属性情報を当該コンテンツ属性情報と共に前記視聴者端末に出力することを特徴とするコンテンツ情報提供方法。 - 前記選定基準として、
前記検索結果として抽出されたコンテンツ毎に、前記相関値の高い順に1つまたは、複数個のお薦めコンテンツを選択する請求項1記載のコンテンツ情報提供方法。 - コンテンツ提供者装置からの、各コンテンツに対するコンテンツ提供条件、お薦め対象コンテンツ指定を含むコンテンツ提供方針の入力を予め受け付け、コンテンツ提供方針記憶手段に保存し、
前記相関値と、前記コンテンツ提供方針に基づいた適合の度合を用いて、規定されている評価式に基づいて評価値を算出し、
前記評価値を前記選定基準として、前記視聴者装置に出力するコンテンツ情報を選択する請求項1記載のコンテンツ情報提供方法。 - コンテンツ属性情報とコンテンツ実体データを対応付けて記録するコンテンツ記憶手段に記録されているコンテンツの中から、視聴者端末から入力された視聴したいコンテンツ検索のための検索条件情報を基に検索結果として抽出されたコンテンツの属性情報を視聴者端末に出力し、該視聴者端末から入力された視聴対象のコンテンツ選択情報に対応するコンテンツ実体データを該視聴者端末に出力するコンテンツ情報提供装置であって、
前記視聴者端末で視聴されたコンテンツの視聴履歴を記録する履歴記憶手段と、
前記履歴記憶手段を参照して、連続的に選択・視聴された複数のコンテンツの相互間の統計的な相関値を計算する相関値算出手段と、
前記視聴者端末から入力された前記コンテンツ検索条件情報に対応する検索結果として抽出されたコンテンツ毎に、前記相関値を用いた所定の選定基準に基づいて、お薦めコンテンツを選定して、お薦めコンテンツ属性情報を当該コンテンツ属性情報と共に前記視聴者端末に出力する提供コンテンツ選定手段と、を有することを特徴とするコンテンツ情報提供装置。 - 前記提供コンテンツ選定手段は、
前記検索結果として抽出されたコンテンツ毎に、前記相関値の高い順に1つまたは、複数個のお薦めコンテンツを選択する、前記選定基準を用いる請求項4記載のコンテンツ情報提供装置。 - コンテンツ提供者装置からの、各コンテンツに対するコンテンツ提供条件、お薦め対象コンテンツ指定を含むコンテンツ提供方針の入力を予め受け付け、コンテンツ提供方針記憶手段に保存する手段を更に有し、
前記提供コンテンツ選定手段は、
前記相関値と、前記コンテンツ提供方針に基づいた適合の度合を用いて、規定されている評価式に基づいて評価値を算出する手段と、
前記評価値を前記選定基準として、前記視聴者装置に出力するコンテンツ情報を選択する手段を有する請求項4記載のコンテンツ情報提供装置。 - コンテンツ属性情報とコンテンツ実体データを対応付けて記録するコンテンツ記憶手段に記録されているコンテンツの中から、視聴者端末から入力された視聴したいコンテンツ検索のための検索条件情報を基に検索結果として抽出されたコンテンツの属性情報を視聴者端末に出力し、該視聴者端末から入力された視聴対象のコンテンツ選択情報に対応するコンテンツ実体データを該視聴者端末に出力するコンテンツ情報提供プログラムであって、
前記視聴者端末で視聴されたコンテンツの視聴履歴を履歴記憶手段に記録する履歴記録ステップと、
前記履歴記憶手段を参照して、連続的に選択・視聴された複数のコンテンツの相互間の統計的な相関値を計算する相関値算出ステップと、
前記視聴者端末から入力された前記コンテンツ検索条件情報に対応する検索結果として抽出されたコンテンツ毎に、前記相関値を用いた所定の選定基準に基づいて、お薦めコンテンツを選定して、お薦めコンテンツ属性情報を当該コンテンツ属性情報と共に前記視聴者端末に出力するコンテンツ情報選定ステップと、を実行することを特徴とするコンテンツ情報提供プログラム。 - 前記コンテンツ情報選定ステップにおいて、
前記検索結果として抽出されたコンテンツ毎に、前記相関値の高い順に1つまたは、複数個のお薦めコンテンツを選択する選定基準を用いる請求項7記載のコンテンツ情報提供プログラム。 - 前記コンテンツ情報選定ステップにおいて、
コンテンツ提供者装置からの、各コンテンツに対するコンテンツ提供条件、お薦め対象コンテンツ指定を含むコンテンツ提供方針の入力を予め受け付け、コンテンツ提供方針記憶手段に保存するステップと、
前記相関値と、前記コンテンツ提供方針に基づいた適合の度合を用いて、規定されている評価式に基づいて評価値を算出するステップと、
前記評価値を前記選定基準として、前記視聴者装置に出力するコンテンツ情報を選択するステップとを実行する請求項7記載のコンテンツ情報提供プログラム。 - コンテンツ属性情報とコンテンツ実体データを対応付けて記録するコンテンツ記憶手段に記録されているコンテンツの中から、視聴者端末から入力された視聴したいコンテンツ検索のための検索条件情報を基に検索結果として抽出されたコンテンツの属性情報を視聴者端末に出力し、該視聴者端末から入力された視聴対象のコンテンツ選択情報に対応するコンテンツ実体データを該視聴者端末に出力するコンテンツ情報提供プログラムを格納した記憶媒体であって、
前記視聴者端末で視聴されたコンテンツの視聴履歴を履歴記憶手段に記録する履歴記録ステップと、
前記履歴記憶手段を参照して、連続的に選択・視聴された複数のコンテンツの相互間の統計的な相関値を計算する相関値算出ステップと、
前記視聴者端末から入力された前記コンテンツ検索条件情報に対応する検索結果として抽出されたコンテンツ毎に、前記相関値を用いた所定の選定基準に基づいて、お薦めコンテンツを選定して、お薦めコンテンツ属性情報を当該コンテンツ属性情報と共に前記視聴者端末に出力するコンテンツ情報選定ステップと、を実行するプログラムを格納したことを特徴とするコンテンツ情報提供プログラムを格納した記憶媒体。 - 前記コンテンツ情報選定ステップにおいて、
前記検索結果として抽出されたコンテンツ毎に、前記相関値の高い順に1つまたは、複数個のお薦めコンテンツを選択する選定基準を用いる請求項10記載のコンテンツ情報提供プログラムを格納した記憶媒体。 - 前記コンテンツ情報選定ステップにおいて、
コンテンツ提供者装置からの、各コンテンツに対するコンテンツ提供条件、お薦め対象コンテンツ指定を含むコンテンツ提供方針の入力を予め受け付け、コンテンツ提供方針記憶手段に保存するステップと、
前記相関値と、前記コンテンツ提供方針に基づいた適合の度合を用いて、規定されている評価式に基づいて評価値を算出するステップと、
前記評価値を前記選定基準として、前記視聴者装置に出力するコンテンツ情報を選択するステップとを実行する請求項10記載のコンテンツ情報提供プログラムを格納した記憶媒体。
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