JP3986115B2 - 電球装置および照明装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はグローブと基体とを含んで構成された外囲器内に電球を配設した電球装置およびこれを用いた照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ガラスバルブ内に複数の小形電球を直列接続して封入した電球は、従来から知られている。
【0003】
図15は、実開昭61−138160号公報に開示されている従来技術1を示す正面図である。
【0004】
図において、101はガラスバルブ、102は口金、103は導入線、104は電灯、105は導線である。
【0005】
ガラスバルブ101は、一般照明用の電球に用いられているのと同様なもので、フレアステム101aを備えている。
【0006】
電灯104は、複数直列接続され、両端の導体105を一対の導入線103に接続することにより、口金102に接続され、ガラスバルブ内に図のように直線状または図示しない環状に配設されている。また、電灯104には、白熱電球や放電灯などを用いる旨述べられている。
【0007】
そうして、上記従来技術においては、優れたディスプレイ効果を発揮するとされている。
【0008】
図16は、実開平2−117657号公報に開示されている従来技術2を示す要部略図である。
【0009】
図において、201はフレアステム、202は台、203は麦球、204は導線、205は接続具である。
【0010】
フレアステム201は、一般照明用電球のガラスバルブの封止部として採用されているもので、先端にアンカー線植立用として形成されているような突起201aが形成され、一対の導入線201bがガラスバルブ内に気密に導入されている。
【0011】
台202は、中心部に形成した中心穴をステムの突起201aに挿入することにより、ガラスバルブ(図示されてない。)内に定置されている。そして、台202の中心穴のまわりに小孔が形成されている。
【0012】
麦球203は、その複数が台202の上に配設され、一方の導線は小孔を貫通して台202の背面側へ導出して、当該一方の導線側に隣接する麦球の片側の導線と接続具205によって台202の裏面側で接続し、他方の導線は台202の表面側で当該他方の導線側に隣接する麦球の一方の導線と接続具205によって接続している。
【0013】
そうして、麦球203を固定した台202をステム201に挿入して固定するので、麦球203の固定が簡単になるとともに、各麦球203の表面に耐熱性塗料を塗布して着色することにより、多色光の電球が得られると述べられている。
【0014】
一方、ガラスバルブに代えて合成樹脂製のグローブ内に小形の電球を収納してなる電球も知られている。
【0015】
図17は、実公昭43−20603号公報に開示されている従来技術3を示す一部断面正面図である。
【0016】
図において、301は合成樹脂製のグローブ、302は小形電球、303は口金である。
【0017】
合成樹脂製のグローブ301は、適所に空気流通孔301aが形成され、開口端に口金303が装着されている。
【0018】
口金303には、小形電球302の一対の導線302a、302aがそれぞれの端子に接続されている。302bはフィラメントである。必要に応じて口金303の上部周囲にも空気流通孔303aを形成する。
【0019】
そうして、グローブが合成樹脂製であるから、軽くて、破損しにくいと述べられている。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術1および2は、いずれも一般照明用のガラスバルブをそのまま使用しようとしているので、複数の小形電球をガラスバルブ内に所要の配置にして挿入するのが困難である。
【0021】
また、耐振性に問題がある。
【0022】
すなわち、従来技術1は、ガラスバルブのネック部が狭いので、電灯104をガラスバルブ内に直線状または環状に配設するのが困難である。
【0023】
従来技術2は、やはりガラスバルブのネック部が狭いので、台202として所望の大きさのものを用いることができないし、麦球203の片側の導線のみで麦球203を支えるため、麦球203の支持が不安定となる。
【0024】
さらに、従来技術1および2は、ガラスバルブを封止する際に加熱してガラス溶着を行うので、専用のシーリング設備が必要であるし、ガラスバルブ内に十分な耐熱性のない部品を封入することができない。
【0025】
一方、従来技術3は、グローブの材料として合成樹脂を用いるので、加熱によるシーリングは不要であるが、内部に収納する小形電球の支持がその導線だけなので、耐振性が悪い。小形電球として複数の電球を直列接続した状態ではとても所定の位置に収納することはできない。
【0026】
本発明は、複数の無口金小形電球を直列接続してグローブ内に収納する場合において、所要の耐震性を付与することができるとともに、組み立てが容易な電球装置を提供することを第1の目的とする。
【0027】
また、本発明は、部品を共用化して多様な電球装置を提供可能にすることを第2の目的とする。
【0028】
さらに、本発明は、寿命の長い電球装置を提供することを第3の目的とする。
【0029】
【課題を達成するための手段】
請求項1の発明の電球装置は、一端に開口端を備え透光部を有するグローブ、ならびに一端に相対的に広口のグローブ接続用開口および他端に相対的に細口の電源接続用開口を備えグローブの開口端にグローブ接続用開口が接続する基体を含んで構成された外囲器と;基体のグローブ接続用開口内に嵌合した板体部、電球装着部および支持体起立部を備え基体に固定されたアタッチメントと;複数の無口金小形電球が集合してなりアタッチメントの電球装着部に装着されているとともに両端の導体がアタッチメントを貫通して電源接続用開口側へ導出されている無口金小形電球直列接続体と;アタッチメントの支持体起立部から起立して無口金小形電球直列接続体を支持する支持体と;を具備していることを特徴としている。
【0030】
本発明および以下の各発明において、特に指定しない限り用語の定義および技術的意味は次による。
【0031】
まず、外囲器について説明する。
【0032】
外囲器は、無口金小形電球を内部に収納して電気的、かつ機械的に無口金小形電球を保護する。
【0033】
また、外囲器は、グローブおよび基体を含んで構成され、必要に応じて無口金小形電球からの発光を光学的に処理するためにも利用することができる。たとえば外囲器を透明性の着色合成樹脂で形成して従来に比べて光量の多いカラー電球を得ることができる。また、光拡散性の材料を使用するか、光拡散性の皮膜を外囲器の外面および内面のいずれか一方または両方に形成するか、または表面を粗面化して光拡散性の電球装置にすることもできる。透明性材料からなる外囲器の内面または外面にプリズム状の部分を形成することによっても光拡散性を付与することができる。
【0034】
さらに、外囲器の材質は、グローブがガラス、ポリカーボネート樹脂などの合成樹脂その他絶縁性を備えるとともに、機械的にある程度の強度を有し、かつ少なくとも一部に導光のための透光部があれば、どのようなものであってもよい。また、基体は、合成樹脂が好ましく、たとえばポリエステル樹脂に無機質充填材を混合してなるBMC(バルクモウルヂングコウンパンド)材、ポリエチレンテレフタレート樹脂またはポリアミド樹脂などを用いる。しかし、要すればガラスその他の材料からなることを妨げない。
【0035】
外囲器の好ましい構成は、グローブが透光性に優れたガラス、基体が加工性に優れた合成樹脂である。しかし、グローブを合成樹脂で形成するときは、透光性に優れたアクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂などを用いることができる。
【0036】
グローブが透光性を有するとは、グローブ全体が透光性である以外に、一部が透光性であってもよいという意味である。たとえばグローブの頂部の半球状部にアルミニウム蒸着による反射膜を被着して、半間接照明に供することもできる。
【0037】
基体は、透光性であってもよいが、必要に応じて非透光性にすることができる。
【0038】
グローブと基体との接続は、接着剤、溶着、機械的な係合など既知の種々の手段を用いることができる。しかし、グローブを取り外した際に無口金小形電球直列体の導体などの充電部が露出する場合には、グローブは基体から着脱不能にするのが好ましい。
【0039】
基体の電源接続用開口は、これに一般照明用電球と同一仕様の口金を装着することができる。そして、無口金小形電球直列体の両端を口金に常法により接続すれば、電球用ソケットに本発明の電球装置を装着して一般照明用電球と同じ感覚で使用することができる。
【0040】
また、上記電源接続用開口に口金を装着しないで、電源接続用開口にスパイク、ポールなどの照明装置本体に直接接続して、照明装置を構成することもできる。この場合は、無口金小形電球直列体の両端を電源に直接接続することができる。
【0041】
外囲器の形状は、一般照明用電球と置換可能な電球を提供する場合には、一般照明用電球と同じ形状のPS形またはG形のバルブ形状が望ましいが、PS形に替えてT形としてもよい。しかし、本発明は、一般照明用の電球と置換することのみを目的とするものではないから、外囲器の形状はどのようなものであってもよい。たとえばC形(灯明形)、G形(小丸球形)、シャンデリア球形、A、FE、GR、PAR、PS、R、RP、PK、S形など、さらには任意の異形形状たとえば多面体形状、フルーツ類似形状などの象形形状、抽象形状などであってもよい。
【0042】
次に、アタッチメントについて説明する。
【0043】
アタッチメントは、本発明の特徴部分の一つであり、無口金小形電球を支持するとともに、電源への電気接続のために重要な役割を担っている。アタッチメントの板体部は、基体の広口のグローブ接続用開口の内側に嵌合する。好ましくはグローブと協働して閉じた空間を形成する。
【0044】
また、アタッチメントは、基体にねじなどの固着具または接着等により固定される。
【0045】
さらに、アタッチメントの電球装着部は、無口金小形電球を支持するとともに、無口金小形電球直列接続体の両端の一対の導体を電源接続用開口へ導出する。
【0046】
さらにまた、アタッチメントの支持体起立部は、アタッチメントと別体または一体の支持体が起立する部分である。すなわち、支持体はアタッチメントから起立している。
【0047】
無口金小形電球直列体について説明する。
【0048】
無口金小形電球のうち無口金とは、基本的に金属製や合成樹脂製の口金を使用していない電球であって、たとえばバルブの端部をピンチ成形して封止したピンチシール構造、ビードガラスを用いて封止したビード封止構造、ガラスバルブの端部をバーナーで加熱し溶融して封止した構造などをいう。そして、外部リード線の処理については、外部リード線をピンチ封止部に沿って添わせたウエッジベース構造、外部リード線を封止部からバルブ軸方向に直線状またはループ状に突出させた構造などであることを許容する。
【0049】
無口金小形電球のうち小形とは、ウエッジベース形電球やサブミニチュア形電球などのようにバルブが小形、小容積であるとともに、商用電源電圧に比べて約3分の1以下の低い公称定格電圧のもとで点灯される電球をいう。バルブ形状については、種々の形状であることを許容するものであるが、好ましくはT形バルブのように細長い形状である。外部リード線の導出は両端から導出される両端封止構造のものが好ましいが、片封止構造のものも許容される。
【0050】
無口金小形電球のうち電球とは、バルブ内部にフィラメントを封装している白熱電球をいう。バルブ内部には不活性ガスが封入されるが、特にクリプトンやキセノンのガスを封入することは、これらの気体は原子量が大きく熱伝導率が小さく電球内部の熱損失を少なくすることができるので、電球の小形化と長寿命化ないしは高効率化に望ましい結果をもたらす。また、封入ガスの圧力を高くするほど上記の傾向が強くなる。もちろん、点灯時の高温度において高いガス圧力に耐えるバルブ構造が要求されるのはいうまでもない。
【0051】
さらに、無口金小形電球は、低電圧で点灯されるために、一般照明用電球に比べてフィラメントが太くて、しかも短いので、寿命が長く、また振動にも強い。
【0052】
集合とは、複数の無口金小形電球をコンパクトな輪郭になるように電球相互を小間隔で配置することで、特に任意のある無口金小形電球から見て、2以上の他の無口金小形電球が小間隔で配置されていることが好ましい。小間隔とは、無口金小形電球のバルブの長さの概ね1.5倍以下好ましくは1倍以下の距離であり、無口金小形電球相互の間が接触していてもよい。
【0053】
しかし、適度の距離をおいて相互に離間していることにより、発熱部が分散されるため、温度上昇を少なくできる。
【0054】
そして、各無口金小形電球をコンパクトに集合させる好ましい手段は、バルブ軸を互いに平行に揃えて、かつバルブ軸を同心円上に、さらに望ましくは等間隔に配置することである。さらに、外囲器に収納するには外囲器の軸と無口金小形電球の軸を一致させることにより、外観が良好で、しかもコンパクトな電球にすることができる。しかし、一部の無口金小形電球を残余の無口金小形電球に対して軸方向にずらすことができ、この場合には外囲器の軸方向における長さが多少長くなるが、無口金小形電球同志による光の蹴られを少なくして有効光量を増やすことができる。
【0055】
無口金小形電球を直列接続するには、同電球の外部リード線を直接接合するか、他の導電体などの適当な接続部材を介して接続すればよい。
【0056】
無口金小形電球の公称定格電圧の総和を公称電源電圧より若干高く設定することにより、発光効率は若干低下するもののその差は殆ど気にならない一方、寿命が一層延伸した電球にすることができる。無口金小形電球の公称定格電圧の総和を公称電源電圧より若干高く設定するとは、たとえば一般的には100〜120%以下、好ましくは110%±5%の範囲にすることができる。
【0057】
次に、支持体について説明する。
【0058】
支持体は、無口金小形電球直列接続体を所定の位置にあるように支持するためのものであり、アタッチメントから起立している。無口金小形電球は、それぞれバルブを備えているために、従来の一般照明用電球のようにフィラメントのみを支持するのと違って、重量を無視できないので、支持体はそれなりに機械的強度のあるものでなければならない。
【0059】
無口金電球直列接続体を支持するための方法はどのような構成であってもよく、たとえばバルブを支持してもよいし、電球間を接続する導体または無口金小形電球直列接続体の端部を構成する導体を支持してもよい。電球に接続する導体を機械的強度のあるものにして、これを支持体としても機能させることができる。
【0060】
電球間の中間接続部を構成する導体を支持する場合は、少なくとも中間接続部を直接支持する部分は絶縁体とすることが好ましい。そうすれば、2箇所以上の中間接続部を同時に支持することもできる。絶縁性支持部は、合成樹脂たとえばポリアミドなど、またはガラスなどによって構成することができる。
【0061】
また、十分な剛性を付与するために、アタッチメントから起立する部分には金属棒を用いると、好ましい結果を得ることができる。しかし、要すれば、アタッチメントと一体に成形することができる。
【0062】
最後に、本発明の作用について説明する。
【0063】
本発明の電球装置は、無口金小形電球の複数個を直列接続してなる無口金小形電球直列接続体を、外囲器の一部を構成する基体内に固定したアタッチメントに形成した電球装着部に装着するとともに、無口金小形電球直列体をアタッチメントから起立する支持体によって支持したので、部品の成形が容易で、かつ組み立てが容易である。
【0064】
また、グローブと基体との接続部を接着するとともに、アタッチメントを基体にシールして固定することにより、防水シールが容易であり、屋内用ばかりでなく、屋外用にすることも容易である。
【0065】
さらに、無口金小形電球直列体をアタッチメントの電球装着部と支持体とで支持するので、無口金小形電球の支持の機械的強度が大きくなり、耐震性が向上する。
【0066】
さらにまた、定格消費電力20〜100Wの一般照明用電球と代替可能な電球装置にすることができる。
【0067】
しかも、無口金小形電球は低電圧で点灯するため、本質的に長寿命設計が可能で、定格寿命が交流点灯で5000〜30000時間のものを得ることができる。そして、この種の電球は、自動車用、音響機器用などとして使用されてきた結果、寿命ばらつきの少ない高信頼性のものを容易に得ることができるから、直列接続してもその信頼性を大きく崩すことがなく、したがって本発明は一般照明用電球に比べて著しく長寿命な電球装置になる。
【0068】
さらにまた、無口金小形電球としてキセノンまたはクリプトンガスを封入したものを用いることにより、長寿命を確実にすることができる。
【0069】
請求項2の発明の電球装置は、請求項1記載の電球装置において、アタッチメントは、無口金電球直列接続体の導体を支持して無口金小形電球をアタッチメントから離間させる複数の突起を備えていることを特徴としている。
【0070】
電球装置を点灯したときに、外囲器の部分的な温度過昇を回避するためには、無口金小形電球を外囲器の中心部に分散配置することが好ましい。特に無口金小形電球をアタッチメントの電球装着部に装着するために、無口金小形電球がアタッチメントに接近すると、基体が温度過昇になりやすい。
【0071】
そこで、本発明においては、アタッチメントに複数の突起を形成して、この突起によって無口金小形電球直列接続体を支持してアタッチメントから所定距離離間させるように構成している。突起には、必要に応じて導体の嵌合する溝を形成して位置ずれを防止することができる。
【0072】
請求項3の発明の電球装置は、請求項2記載の電球装置において、無口金小形電球直列接続体は、各無口金小形電球がグローブの軸とほぼ平行に配列された両端封止形であって、導体がグローブの頂部側に配設された第1の導体と開口端側に配設された第2の導体とに分離しており;支持体は無口金小形電球直列接続体の第1の導体を支持しており;アタッチメントの突起は、無口金小形電球直列接続体の第2の導体を支持している;ことを特徴としている。
【0073】
本発明は、両端封止形の無口金電球を用いる場合の最適な構成を提示するものである。すなわち、無口金小形電球直列体のグローブの頂部側の第1の導体を支持体によって支持し、アタッチメント側の第2の導体を突起によって支持することにより、各無口金小形電球をその両端で強固に支持して耐震性を向上することができる。
【0074】
請求項4の発明の電球装置は、請求項1ないし3のいずれか一記載の電球装置において、支持体は、アタッチメントの支持体起立部に一端が支持されて起立した支柱と、導体支持溝が形成され支柱の他端に配設された絶縁性支持部とを備えていることを特徴としている。
【0075】
本発明は、支持体の好ましい構成を提示するもので、支柱の先端に絶縁性支持部を備えるので、支柱には導電性の材料を用いることができる。
【0076】
請求項5の発明の電球装置は、請求項1ないし4のいずれか一記載の電球装置において、グローブの開口端は、基体のグローブ接続用開口に接着されていることを特徴としている。
【0077】
本発明は、グローブが基体に接着されることにより、基体から不用意に離脱することがないから、アタッチメントに装着する無口金小形電球の導体部分などの充電部がグローブの内部で露出していても差し支えない。したがって、充電部の絶縁処理が不要になり、その分電球装置を安価に製造することができる。
【0078】
請求項6の発明の電球装置は、請求項1ないし5のいずれか一記載の電球装置において、無口金小形電球は、ガラスバルブ内にキセノンが封入されていることを特徴としている。
【0079】
本発明は、キセノンを封入した無口金小形電球を用いるので、さらに長寿命であるとともに、色温度の高い発光が得られる。
【0080】
請求項7の発明の電球装置は、一端に開口端を備え透光部を有するグローブ、ならびに一端に相対的に広口のグローブ接続用開口、他端に相対的に細口の電源接続用開口および内部にグローブ接続用開口に向かって開口するとともに電源接続用開口に連通する案内筒部を備えグローブの開口端にグローブ接続用開口が接続する基体を含んで構成された外囲器と;基体のグローブ接続用開口内に嵌合した板体部、電球装着部および基体の案内筒部に嵌合するとともに電球装着部に連通する筒体を備えたアタッチメントと;アタッチメントの電球装着部に装着された電球と;を具備していることを特徴としている。
【0081】
本発明は、アタッチメントを変えるだけで種々の電球を装着することができる電球装置を提示するものである。すなわち、基体には、電源接続用開口に連通するとともに、グローブ接続用開口に向かって開口する案内筒部を、その内部に形成している。また、アタッチメントには、基体の案内筒部に嵌合する筒体を形成している。アタッチメントの電球装着部は、装着する電球に応じて最適な構造にすればよい。
【0082】
したがって、たとえばクリプトン電球のようにねじ込み口金を備えた単一の電球を装着する場合には、電球装着部にE17形口金に適合するねじ込みソケットを配設すればよい。また、低電圧ハロゲン電球を単一で装着したい場合には、そのG4形、GY6.35形口金に適合するソケットを配設すればよい。無口金小形電球を用いてもよい。
【0083】
なお、クリプトン電球および低電圧ハロゲン電球の定格寿命はともに2000時間であり、一般照明用の電球の1000時間の倍である。
【0084】
請求項8の発明の電球装置は、請求項7記載の電球装置において、電球は、複数の片封止形の無口金小形電球が集合してなり、アタッチメントの電球装着部に装着され、かつ一対の導体がアタッチメントを貫通してその背面側で直列接続されているとともに両端の導体が電源接続用開口側へ導出された無口金小形電球直列接続体を構成していることを特徴としている。
【0085】
本発明は、複数の片封止形の無口金小形電球を用い、その両端の導体をアタッチメントを貫通してその背面側で直列接続するので、導体だけでも無口金小形電球を強固に装着することができ、別に支持体を配設しなくてもよい。
【0086】
請求項9の発明の電球装置は、請求項7記載の電球装置において、電球装着部に配設された電球ソケットを具備しており;電球は、ソケットに装着されている;ことを特徴としている。
【0087】
本発明は、電球をソケットに装着するので、電球装着が容易である。
【0088】
請求項10の発明の電球装置は、請求項9記載の電球装置において、グローブは、基体に対して着脱自在であり;グローブおよび基体の間を防水的にシールする第1の防水シール手段を具備している;ことを特徴としている。
【0089】
本発明において、第1の防水シール手段は、基体またはアタッチメントに配設したOリングなどのパッキングであることを許容する。この場合、パッキングは、グローブの開口端との間で防水シールを行う。
【0090】
また、グローブの開口端の外周にパッキングを配設してもよい。この場合は、基体のグローブ接続用開口の内周面またはアタッチメントの外周面との間で防水シールを行うようにすればよい。
【0091】
本発明は、グローブが基体に対して着脱自在であるから、外囲器内の電球が断線した場合にはグローブを取り外して電球を交換することができる。電球のソケットは電球を装着している状態で充電部が露出していないので、グローブを取り外しても安全である。
【0092】
また、第1の防水シール手段によってグローブが防水シールされているから、グローブから浸水しないので、屋外で使用することができる。
【0093】
請求項11の発明の電球装置は、請求項7ないし10のいずれか一記載の電球装置において、グローブおよびアタッチメントの間を防水的にシールする第2の防水シール手段と;アタッチメントを基体に防水的に固定する第3の防水シール手段と;基体の案内筒部とアタッチメントの筒体との間に介在してそれらの間を防水的にシールする第4の防水シール手段と;を具備していることを特徴としている。
【0094】
本発明は、グローブ側からの浸水のみならず基体特に電源接続用開口側からの浸水をも防止して、より十分な防水構造を提示するものである。そのため、グローブとアタッチメントとで防水的に閉じた空間を形成する。
【0095】
グローブは、基体に対して固着されている場合に好適であるが、要すればグローブを着脱自在である場合にも適用することができる。後者の場合に、請求項10における第1の防水シール手段と本発明における第2の防水シール手段とを兼ねることができる。
【0096】
第3の防水シール手段は、アタッチメントを基体に固定するときにアタッチメントを基体に対して防水するものである。
【0097】
上記固定にねじなどの固着具を用いる場合、シリコーンシーラーを施与すれば防水シールできるので、このシリコーンシーラーは第2の防水シール手段を構成する。
【0098】
また、固着具にOリングなどのパッキングを装着してもよい。
【0099】
第4の防水シール手段は、Oリングなどのパッキングを基体の案内筒部またはアタッチメントの筒体に装着することにより、実現することができる。アタッチメントの筒体が基体の案内筒部の外側に嵌合する場合には、基体の案内筒部に、また案内筒部の内側に嵌合する場合にはアタッチメントの筒体にパッキングを装着すると、組み立てが容易である。組み立ての容易性を重視しないなら、それぞれ上記と反対にすることもできる。
【0100】
請求項12の発明の電球装置は、請求項11記載の電球装置において、グローブとアタッチメントとによって包囲された空間の圧力が所定より高くなったときに第4の防水シール手段を制御して内外の圧力を調整する圧力調整手段を具備していることを特徴としている。
【0101】
本発明は、グローブおよびアタッチメントによって形成される空間内に電球の点滅によって外部から空気および水蒸気が侵入しないようにして、グローブ内の結露を防止したものである。
【0102】
第4の防水シール手段を制御するとは、内部空間の圧力が所定より高くなった際に、第4の防水シール手段を自動的に、かつ一時的にシール作用を解除することである。内部の空気を第4のシール手段の制御により逃がした後は再び防水シール作用を行う。
【0103】
上記の作用を行わせるため、第4の防水シール手段がパッキングからなる場合に、一部の部分において、内部空間の圧力が高まると、パッキングが移動するように構成するとともに、その移動の際にシール作用を解除するように構成する。内部圧力が平衡すると、パッキングが自己の弾力によって元の位置に戻り、再び防水シール作用を行う。外部の圧が高いときには、第4の防水シール手段があるため、グローブ内は低圧力の状態に維持される。
【0104】
請求項13の電球装置は、請求項1ないし12のいずれか一記載の電球装置において、電源接続用開口に装着された口金を具備していることを特徴としている。
【0105】
本発明は、一般照明用などの電球と同様な感覚で電球装置を使用できるようにしたものである。
【0106】
口金は、形状としてはE形と称されるねじ込み式、BA形と称されるさし込み式、P形、B形などのいずれでもよいが、一般にはE形が広く普及しているので、互換性の観点からはE形が好ましい。また、口金の大きさは径のサイズによっていくつかのタイプがあり、本発明は本質的にはどのようなタイプでもよいが、定格消費電力20〜100Wの一般照明用電球に代替可能な電球を得る場合には、E26形またはE17形が適当である。
【0107】
口金を外囲器に配設するには、基体が合成樹脂製の場合には成形により基体を得るので、口金の取付に適した構造を採用することができる。たとえば基体の一方の端部に小径部を一体に成形し、小径部に口金を嵌合し、接着するか小径部に係止用の小孔を設けて口金の外側からポンチで口金を変形させ小孔内に圧入することにより固定することができる。また、小径部にスリットを形成して無口金小形電球直列接続体の一方の導電体をこのスリットを介して口金に配線することができる。
【0108】
請求項14の発明の照明装置は、照明装置本体と;照明装置本体に支持された請求項1ないし13のいずれか一記載の電球装置と;を具備していることを特徴としている。
【0109】
本発明において、照明装置本体としては、通常の白熱電球用の各種照明器具の他に、先端にソケットを配設し、基端を設置面に設立したポール、基台から起立し、先端にソケットを配設したスタンド、基端が尖頭状をなして地中に差し込むことができる構造で先端に本発明の電球装置を固定できるように構成したスパイク照明器具などに適応させることができる。外囲器内に配設する電球に印加すべき電圧が低いときには、複数の照明装置を直列接続して商用電源に接続するか、降圧トランスを介して電源に接続する。
【0110】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0111】
図1は、本発明の電球装置の第1の実施形態を示す断面図である。
【0112】
図2は、同じく平面図である。
【0113】
図において、1は外囲器、2は口金、3はアタッチメント、4は無口金小形電球直列接続体、5は支持体である。
【0114】
本実施形態の外囲器1は、図1に示すようにグローブ1aおよびグローブ1aの開口端1a1が接続された基体1bから構成されている。
【0115】
グローブ1aは、透明なガラス製でT形をなしている。
【0116】
基体1bは、図1に示すようにBMC材からなる実質的に遮光性の材料で成形したものである。そして、一端にグローブ1aの開口端に接続する相対的に広口のグローブ接続用開口1b1、他端に形成された相対的に細口の電源接続用開口1b2、中間に形成されたスカート部1b3および電源接続用開口1b2に連通するとともに基体1b内においてグローブ接続用開口1b1に向かって開口する案内筒部1b4を備えて杯状をなしている。
【0117】
グローブ接続用開口1b1には、周溝1b5が形成されている。
【0118】
スカート部1b3の内面側には、孔を備えたボス1b6が適当数一体に形成されている。
【0119】
電源接続用開口1b2の周囲には、ねじ溝1b7が形成されている。
【0120】
グローブ1aを基体1bに接続するには、基体1bの周溝1b5にシリコーン接着剤Bを充填してから、グローブ1aの開口端1a1を周溝内に挿入する。接着剤Bが固化すれば、外囲器は完成する。後述するように、アタッチメント3の周縁も基体1bと協働して周溝1b5を拡大しているので、グローブ1aはアタッチメント3に対しても気密に接着される。したがって、この場合の接着剤Bは、グローブ1aおよびアタッチメント3の間を防水的にシールする防水シール手段の作用をも担当している。
【0121】
図3は、本発明の電球装置の第1の実施形態における基体の側面図である。
【0122】
図4は、同じく平面図である。
【0123】
基体1bは、図1および図2を参照して説明した他に以下の構造を備えている。すなわち、グローブ接続用開口1b1の周溝1b5内には、グローブ1aを浮かせるための枠部1b8が数カ所分散して一体に形成されている。
【0124】
また、基体1bのスカート部1b3には、スカート部1b3を貫通する小孔1b9が形成されている。この小孔1b9は、グローブ1aおよびアタッチメント3によって構成された空間の圧力を後述するように外部へ逃がすためのものである。
【0125】
口金2は、ねじ込み式のE26形で、電源接続用開口1b2にねじ溝1b7にねじ込んで装着されている。
【0126】
図5は、本発明の電球装置の第1の実施形態におけるアタッチメントの正面図である。
【0127】
図6は、同じく平面図である。
【0128】
アタッチメント3について、図1、図2、図5および図6を参照して説明する。アタッチメント3は、板体部3a、電球装着部3b、支持体起立部3c、突起3d、ねじ挿通孔3eおよび筒体3fを備えている。
【0129】
板体部3aは、基体1bのグローブ接続用開口1b1内に嵌合しており、さらにグローブ接続用開口1b1の周溝1b5に接して周溝1b5を拡大している。
【0130】
電球装着部3bは、アタッチメント3の中央において板体部3aからグローブ1a側へ突出して形成され、4個の小孔3b1が等間隔で形成されている。
【0131】
支柱起立部3cは、アタッチメント3の中心に形成された孔である。
【0132】
突起3dは、電球装着部3bの小孔3b1に隣接して形成されている。
【0133】
ねじ挿通孔3eは、板体部3aの基体1bのボス1b6に対向する位置に形成されている。
【0134】
筒体3fは、アタッチメント3の背面側へ突出し、かつ開口していて、その周囲には周溝3f1が形成されている。
【0135】
図5に示すように、周溝3f1は、一部が板体側において切欠され、かつ周溝3f1の機能上の底部となる部分の幅の図において約上半分に浅い縦溝3f2が形成されている。
【0136】
周溝3f1にはOリング6が装着される。Oリング6は、通常時には縦溝3f2の部分を横断しない。
【0137】
Oリング6および周溝3f1は、筒体3fおよび案内筒部1b4の間を防水的にシールする防水シール手段を構成している。
【0138】
また、縦溝3f2は、圧力調整手段を構成している。
【0139】
そうして、アタッチメント3は、タッピングねじ7を基体1bのボス1b6にねじ込むことにより、基体1bに固定される。
【0140】
無口金小形電球直列接続体4は、4個の無口金小形電球4a、この電球間を接続する中間導体4b1および両端から延在する一対の端部導体4b2から構成されている。
【0141】
無口金小形電球4aは、両端封止構造で、T形で細長いバルブ4a1、バルブ4a1内部に封装したフィラメント4a2、バルブ4a1の両端に形成したピンチ封止式の封止部4a3および封止部4a3から外部に導出されたループ状の外部リード線4a4を備えている。
【0142】
また、無口金小形電球4aは、本実施形態においてはバルブ径10mm、全長43mm、不活性ガスとしてキセノンを封入した公称定格電圧26V、公称消費電力10.6W、光束112lm、色温度2600K、定格寿命6000時間である。
【0143】
なお、他の仕様の無口金小形電球として、公称定格消費電力10W、光束90lm、色温度2500K、定格寿命20000時間、その他の構成は上記実施形態と同じものを用いることもできる。
【0144】
各無口金小形電球4aは、それぞれ管軸がグローブ1aの軸方向と平行に、かつグローブ1aの軸の同心円上に等間隔に配列されている。そして、グローブ1aの頂部側の外部リード線4a4間は、一対の中間導体4b1、4b1により接続されている。また、アタッチメント3側の外部リード線4a4は、1本の中間導体4b1および一対の端部導体4b2が接続されることによって、全体が直列接続されている。図面には表現されていないが、中間導体4b1および端部導体4b2はともに電球装着部3bの小孔3b1に挿通されている。すなわち、中間導体4b1は、アタッチメント3の裏面側から両端を小孔3b1に挿入され、アタッチメント3の表面側において、無口金小形電球4aの外部リード線4a4にスポット溶接されている。無口金小形電球直列接続体4の両端の端部導体4b2は、アタッチメント3の裏面側へ導出され、口金2の両端子に接続されている。
【0145】
支持体5は、支柱5aおよび絶縁性支持部5bから構成されている。
【0146】
支柱5aは、金属棒であり、アタッチメント3の支持体起立部3cに植立されている。
【0147】
絶縁性支持部5bは、ポリアミド樹脂製で、支柱5aの先端に固着されており、屈曲した一対の溝5b1、5b1が下面に形成されている。
【0148】
そうして、絶縁性支持部5bの溝5b1、5b1に無口金小形電球直列接続体4の上部に位置して第1の導体を構成する中間導体4b1、4b1を必要に応じて接着剤を用いて係着する。
【0149】
以上のように、無口金小形電球直列接続体4は、その上下を中間導体4b1で支持体5およびアタッチメント3に支持されていて、外部から加わる振動に対して機械的に十分な強度を得る。
【0150】
ところで、電球装置を点灯中にグローブ1aおよびアタッチメント3により形成されている空間内の圧力が上昇すると、Oリング6が周溝3f1の切欠部において図5において(Oリング6は図示していない。)上方へ押されて変形し、Oリング6が縦溝3f2を横断する。すると、上記空間内の空気が小孔3b1を通過して筒体3f内に入り、さらに筒体3fおよび案内筒部1b4の間を通過してOリング6および縦溝3f2の間、ならびに案内筒部1b4および板体部3aの間を通過して基体1bの小孔1b9から電球装置の外部へ放散される。
【0151】
なお、電球装置が消灯してグローブ1a内が冷却すると、内部の圧力が低くなるが、Oリング6に阻止されて外部から空気が入ることはない。したがって、点滅の繰り返しによる呼吸作用によって、外部から水蒸気の形で侵入した水分がグローブ1内で結露するようなことは生じない。
【0152】
以上のような構成を備えた電球は、グローブの最大外径が70mm、全長140mm、消費電力約40Wである。
【0153】
図7は、本発明の電球装置の第2の実施形態を示す正面図である。
【0154】
図8は、同じく断面図である。
【0155】
図9は、同じくグローブを取り外した状態の平面図である。
【0156】
図において、図1と同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
【0157】
本実施形態は、クリプトン電球8を装着するとともに、グローブ1a’を着脱自在に構成して、クリプトン電球8を交換可能にしている点において異なる。
【0158】
グローブ1a’は、ポリカーボネート樹脂製で、内面をサンドブラストして粗面化することにより、光拡散性にしている。そして、グローブ1a’の開口端1a1に環状凸条1a2を形成して、グローブ1a’挿入の際のストッパとしている。また、環状凸条1a2は、開口端1aを補強する作用もある。
【0159】
基体1bおよび口金2は、図1と同一部品を用いている。
【0160】
アタッチメント3’の板体部3aは、その周囲に周溝3a1を備えている。
【0161】
周溝3a1内にOリング9を配設している。
【0162】
電球装着部3b’は、グローブ1a’側に開口しており、内部にE17形ソケットが配設されて構成されている。
【0163】
筒体3f’は、口金2側が閉塞され、内部をE17形ソケットを配設するために提供している。
【0164】
E17形ソケットの一対の端子は口金2に接続される。
【0165】
そうして、透明でバルブサイズの小さなクリプトン電球8を光拡散性で、バルブサイズが大きくてボリウム感のある一般照明用電球または電球形蛍光ランプと同様な外観の電球装置を構成することができる。
【0166】
クリプトン電球は、定格寿命が2000時間であるから、一般照明用電球より寿命が長いが、本発明の第1の実施形態では少なくとも10000時間の定格寿命が得られるのと比較すると、短いので、断線した場合には、交換できるというのは便利である。すなわち、グローブ1a’を引き抜いて取り外すことにより、クリプトン電球8を交換する。交換後は、再びグローブ1a’を基体1bのグローブ接続用開口1b1に差し込めば、グローブ1a’の開口端1a1の内面がOリング9に圧接してグローブ1a’の内部を防水的にシールする。
【0167】
図10は、本発明の電球装置の第3の実施形態を示す断面図である。
【0168】
図11は、同じくグローブを取り外した状態の平面図である。
【0169】
図において、図8と同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
【0170】
本実施形態は、単一の低電圧の無口金小形電球を装着するようにした点において異なる。
【0171】
定格電圧12Vまたは24Vの無口金小形電球10を用いるために、アタッチメント3”は、電球装着部3b”が板体部3aより高くなっているとともに、ピン形のソケットを配設している。
【0172】
グローブ1a’および基体1bは、前記第2の実施形態と同じ部品を用いている。
【0173】
口金は、基体1bの電源接続用開口1b2に装着しないで、ねじ溝1b7に直接ポールやスパイクなどの照明装置本体を接続するように構成されている。
【0174】
図12ないし図14は、本発明の電球装置の第4ないし第6の実施形態を示す
図1と同一部分については同一符号を付して説明は省略する。
【0175】
図12の第4の実施形態は、グローブ1aが球状で透明である。
【0176】
図13の第5の実施形態は、無口金小形電球が3個直列に接続されている。
【0177】
図14の第6の実施形態は、グローブ1aの頂部に反射被膜1a3が形成され、無口金小形電球4a’が片口金形である。
【0178】
【発明の効果】
請求項1ないし13の各発明によれば、グローブおよび基体によって外囲器を構成し、板体部、電球装着部を備えたアタッチメントを基体に固定したことにより、所要の耐震性が得られるとともに、組み立てが容易で、しかも部品を共用して多様な電球装置を提供することができる。
【0179】
請求項1の発明によれば、加えて集合された複数の無口金小形電球からなる無口金小形電球直列接続体をアタッチメントの電球装着部に装着し、アタッチメントから起立している支持体により支持しているので、耐震性に優れ、長寿命で、メンテナンス性に優れた電球装置を提供することができる。
【0180】
請求項2の発明によれば、加えてアタッチメントに突起を形成し、突起により無口金小形電球直列接続体アタッチメントから離間して配設したことにより、基体の温度過昇を回避しやすい電球装置を提供することができる。
【0181】
請求項3の発明によれば、加えて両端封止形の無口金小形電球を用いて、その軸をグローブの軸とほぼ平行にし、グローブの頂部側の第1の導体を支持体で支持したことにより、無口金小形電球を両端で支持して機械的強度を高めた電球装置を提供することができる。
【0182】
請求項4の発明によれば、加えて支持体が支柱とその先端に配設した絶縁性支持部からなる電球装置を提供することができる。
【0183】
請求項5の発明によれば、加えてグローブが基体に接着されていて、内部に充電部が露出している場合に好適な電球装置を提供することができる。
【0184】
請求項6の発明によれば、加えてキセノンを封入した無口金小形電球を用いていることにより、一層長寿命な電球装置を提供することができる。
【0185】
請求項7の発明によれば、加えて基体に案内筒部を形成し、アタッチメントには案内筒部に嵌合する筒体を形成したことにより、外囲器またはその一部を共用しながら種々の電球に適合する電球装置を提供することができる。
【0186】
請求項8の発明によれば、加えて複数の片口金の無口金小形電球その一対のリード線をアタッチメントの裏面側で直列接続することにより、無口金小形電球の支持が簡単な電球装置を提供することができる。
【0187】
請求項9の発明によれば、加えてアタッチメントの電球装着部にソケットを配設したことにより、クリプトン電球のような口金を備えた電球を外囲器内に装着した電球装置を提供することができる。
【0188】
請求項10の発明によれば、加えてグローブを着脱自在にするとともに、第1の防水シール手段により防水的にシールしたことにより、屋外においても使用可能で内部の電球を交換可能にした電球装置を提供することができる。
【0189】
請求項11の発明によれば、加えて第2ないし第4の防水シール手段によりグローブおよびアタッチメントによって形成された空間を防水的にシールしたことにより、防水性能が優れた電球装置を提供ことができる。
【0190】
請求項12の発明によれば、加えてグローブ内が所定の圧力より高い場合に、第4の防水シール手段を制御するように構成したことにより、グローブ内に結露を生じない電球装置を提供することができる。
【0191】
請求項13の発明によれば、加えて基体の電源接続用開口に口金を装着したことにより、通常の電球と同じ感覚で使用できる電球装置を提供することができる。
【0192】
請求項14の発明によれば、加えて請求項1ないし13の効果を有する電球装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電球装置の第1の実施形態を示す断面図
【図2】同じく平面図
【図3】本発明の電球装置の第1の実施形態における基体の側面図
【図4】同じく平面図
【図5】本発明の電球の第1の実施形態におけるアタッチメントの正面図
【図6】同じく平面図
【図7】本発明の電球装置の第2の実施形態を示す正面図
【図8】同じく断面図
【図9】同じくグローブを取り外した状態の平面図
【図10】本発明の電球装置の第3の実施形態を示す正面図
【図11】同じくグローブを取り外した状態の平面図
【図12】本発明の電球装置の第4の実施形態を示す正面図
【図13】本発明の電球装置の第5の実施形態を示す斜視図
【図14】本発明の電球装置の第6の実施形態を示す正面図
【図15】実開昭61−138160号公報に開示されている従来技術1を示す正面図
【図16】実開平2−17657号公報に開示されている従来技術2を示す要部略図
【図17】実公昭43−20603号公報に開示されている従来技術3を示す一部断面正面図
【符号の説明】
1…外囲器
1a…グローブ
1a1…開口端
1b…基体
1b1…グローブ接続用開口
1b2…電源接続用開口
1b3…スカート部
1b4…案内筒部
1b5…周溝
2…口金
3…アタッチメント
3a…板体部
3b…電球装着部
3c…支持体起立部
3d…突起
3e…ねじ挿通孔
4…無口金小形電球直列接続体
4a…無口金小形電球
4a1…バルブ
4a2…フィラメント
4a3…封止部
4a4…外部リード線
5…支持体
5a…支柱
5b…絶縁性支持部
B…シリコーン接着剤
【発明の属する技術分野】
本発明はグローブと基体とを含んで構成された外囲器内に電球を配設した電球装置およびこれを用いた照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ガラスバルブ内に複数の小形電球を直列接続して封入した電球は、従来から知られている。
【0003】
図15は、実開昭61−138160号公報に開示されている従来技術1を示す正面図である。
【0004】
図において、101はガラスバルブ、102は口金、103は導入線、104は電灯、105は導線である。
【0005】
ガラスバルブ101は、一般照明用の電球に用いられているのと同様なもので、フレアステム101aを備えている。
【0006】
電灯104は、複数直列接続され、両端の導体105を一対の導入線103に接続することにより、口金102に接続され、ガラスバルブ内に図のように直線状または図示しない環状に配設されている。また、電灯104には、白熱電球や放電灯などを用いる旨述べられている。
【0007】
そうして、上記従来技術においては、優れたディスプレイ効果を発揮するとされている。
【0008】
図16は、実開平2−117657号公報に開示されている従来技術2を示す要部略図である。
【0009】
図において、201はフレアステム、202は台、203は麦球、204は導線、205は接続具である。
【0010】
フレアステム201は、一般照明用電球のガラスバルブの封止部として採用されているもので、先端にアンカー線植立用として形成されているような突起201aが形成され、一対の導入線201bがガラスバルブ内に気密に導入されている。
【0011】
台202は、中心部に形成した中心穴をステムの突起201aに挿入することにより、ガラスバルブ(図示されてない。)内に定置されている。そして、台202の中心穴のまわりに小孔が形成されている。
【0012】
麦球203は、その複数が台202の上に配設され、一方の導線は小孔を貫通して台202の背面側へ導出して、当該一方の導線側に隣接する麦球の片側の導線と接続具205によって台202の裏面側で接続し、他方の導線は台202の表面側で当該他方の導線側に隣接する麦球の一方の導線と接続具205によって接続している。
【0013】
そうして、麦球203を固定した台202をステム201に挿入して固定するので、麦球203の固定が簡単になるとともに、各麦球203の表面に耐熱性塗料を塗布して着色することにより、多色光の電球が得られると述べられている。
【0014】
一方、ガラスバルブに代えて合成樹脂製のグローブ内に小形の電球を収納してなる電球も知られている。
【0015】
図17は、実公昭43−20603号公報に開示されている従来技術3を示す一部断面正面図である。
【0016】
図において、301は合成樹脂製のグローブ、302は小形電球、303は口金である。
【0017】
合成樹脂製のグローブ301は、適所に空気流通孔301aが形成され、開口端に口金303が装着されている。
【0018】
口金303には、小形電球302の一対の導線302a、302aがそれぞれの端子に接続されている。302bはフィラメントである。必要に応じて口金303の上部周囲にも空気流通孔303aを形成する。
【0019】
そうして、グローブが合成樹脂製であるから、軽くて、破損しにくいと述べられている。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術1および2は、いずれも一般照明用のガラスバルブをそのまま使用しようとしているので、複数の小形電球をガラスバルブ内に所要の配置にして挿入するのが困難である。
【0021】
また、耐振性に問題がある。
【0022】
すなわち、従来技術1は、ガラスバルブのネック部が狭いので、電灯104をガラスバルブ内に直線状または環状に配設するのが困難である。
【0023】
従来技術2は、やはりガラスバルブのネック部が狭いので、台202として所望の大きさのものを用いることができないし、麦球203の片側の導線のみで麦球203を支えるため、麦球203の支持が不安定となる。
【0024】
さらに、従来技術1および2は、ガラスバルブを封止する際に加熱してガラス溶着を行うので、専用のシーリング設備が必要であるし、ガラスバルブ内に十分な耐熱性のない部品を封入することができない。
【0025】
一方、従来技術3は、グローブの材料として合成樹脂を用いるので、加熱によるシーリングは不要であるが、内部に収納する小形電球の支持がその導線だけなので、耐振性が悪い。小形電球として複数の電球を直列接続した状態ではとても所定の位置に収納することはできない。
【0026】
本発明は、複数の無口金小形電球を直列接続してグローブ内に収納する場合において、所要の耐震性を付与することができるとともに、組み立てが容易な電球装置を提供することを第1の目的とする。
【0027】
また、本発明は、部品を共用化して多様な電球装置を提供可能にすることを第2の目的とする。
【0028】
さらに、本発明は、寿命の長い電球装置を提供することを第3の目的とする。
【0029】
【課題を達成するための手段】
請求項1の発明の電球装置は、一端に開口端を備え透光部を有するグローブ、ならびに一端に相対的に広口のグローブ接続用開口および他端に相対的に細口の電源接続用開口を備えグローブの開口端にグローブ接続用開口が接続する基体を含んで構成された外囲器と;基体のグローブ接続用開口内に嵌合した板体部、電球装着部および支持体起立部を備え基体に固定されたアタッチメントと;複数の無口金小形電球が集合してなりアタッチメントの電球装着部に装着されているとともに両端の導体がアタッチメントを貫通して電源接続用開口側へ導出されている無口金小形電球直列接続体と;アタッチメントの支持体起立部から起立して無口金小形電球直列接続体を支持する支持体と;を具備していることを特徴としている。
【0030】
本発明および以下の各発明において、特に指定しない限り用語の定義および技術的意味は次による。
【0031】
まず、外囲器について説明する。
【0032】
外囲器は、無口金小形電球を内部に収納して電気的、かつ機械的に無口金小形電球を保護する。
【0033】
また、外囲器は、グローブおよび基体を含んで構成され、必要に応じて無口金小形電球からの発光を光学的に処理するためにも利用することができる。たとえば外囲器を透明性の着色合成樹脂で形成して従来に比べて光量の多いカラー電球を得ることができる。また、光拡散性の材料を使用するか、光拡散性の皮膜を外囲器の外面および内面のいずれか一方または両方に形成するか、または表面を粗面化して光拡散性の電球装置にすることもできる。透明性材料からなる外囲器の内面または外面にプリズム状の部分を形成することによっても光拡散性を付与することができる。
【0034】
さらに、外囲器の材質は、グローブがガラス、ポリカーボネート樹脂などの合成樹脂その他絶縁性を備えるとともに、機械的にある程度の強度を有し、かつ少なくとも一部に導光のための透光部があれば、どのようなものであってもよい。また、基体は、合成樹脂が好ましく、たとえばポリエステル樹脂に無機質充填材を混合してなるBMC(バルクモウルヂングコウンパンド)材、ポリエチレンテレフタレート樹脂またはポリアミド樹脂などを用いる。しかし、要すればガラスその他の材料からなることを妨げない。
【0035】
外囲器の好ましい構成は、グローブが透光性に優れたガラス、基体が加工性に優れた合成樹脂である。しかし、グローブを合成樹脂で形成するときは、透光性に優れたアクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂などを用いることができる。
【0036】
グローブが透光性を有するとは、グローブ全体が透光性である以外に、一部が透光性であってもよいという意味である。たとえばグローブの頂部の半球状部にアルミニウム蒸着による反射膜を被着して、半間接照明に供することもできる。
【0037】
基体は、透光性であってもよいが、必要に応じて非透光性にすることができる。
【0038】
グローブと基体との接続は、接着剤、溶着、機械的な係合など既知の種々の手段を用いることができる。しかし、グローブを取り外した際に無口金小形電球直列体の導体などの充電部が露出する場合には、グローブは基体から着脱不能にするのが好ましい。
【0039】
基体の電源接続用開口は、これに一般照明用電球と同一仕様の口金を装着することができる。そして、無口金小形電球直列体の両端を口金に常法により接続すれば、電球用ソケットに本発明の電球装置を装着して一般照明用電球と同じ感覚で使用することができる。
【0040】
また、上記電源接続用開口に口金を装着しないで、電源接続用開口にスパイク、ポールなどの照明装置本体に直接接続して、照明装置を構成することもできる。この場合は、無口金小形電球直列体の両端を電源に直接接続することができる。
【0041】
外囲器の形状は、一般照明用電球と置換可能な電球を提供する場合には、一般照明用電球と同じ形状のPS形またはG形のバルブ形状が望ましいが、PS形に替えてT形としてもよい。しかし、本発明は、一般照明用の電球と置換することのみを目的とするものではないから、外囲器の形状はどのようなものであってもよい。たとえばC形(灯明形)、G形(小丸球形)、シャンデリア球形、A、FE、GR、PAR、PS、R、RP、PK、S形など、さらには任意の異形形状たとえば多面体形状、フルーツ類似形状などの象形形状、抽象形状などであってもよい。
【0042】
次に、アタッチメントについて説明する。
【0043】
アタッチメントは、本発明の特徴部分の一つであり、無口金小形電球を支持するとともに、電源への電気接続のために重要な役割を担っている。アタッチメントの板体部は、基体の広口のグローブ接続用開口の内側に嵌合する。好ましくはグローブと協働して閉じた空間を形成する。
【0044】
また、アタッチメントは、基体にねじなどの固着具または接着等により固定される。
【0045】
さらに、アタッチメントの電球装着部は、無口金小形電球を支持するとともに、無口金小形電球直列接続体の両端の一対の導体を電源接続用開口へ導出する。
【0046】
さらにまた、アタッチメントの支持体起立部は、アタッチメントと別体または一体の支持体が起立する部分である。すなわち、支持体はアタッチメントから起立している。
【0047】
無口金小形電球直列体について説明する。
【0048】
無口金小形電球のうち無口金とは、基本的に金属製や合成樹脂製の口金を使用していない電球であって、たとえばバルブの端部をピンチ成形して封止したピンチシール構造、ビードガラスを用いて封止したビード封止構造、ガラスバルブの端部をバーナーで加熱し溶融して封止した構造などをいう。そして、外部リード線の処理については、外部リード線をピンチ封止部に沿って添わせたウエッジベース構造、外部リード線を封止部からバルブ軸方向に直線状またはループ状に突出させた構造などであることを許容する。
【0049】
無口金小形電球のうち小形とは、ウエッジベース形電球やサブミニチュア形電球などのようにバルブが小形、小容積であるとともに、商用電源電圧に比べて約3分の1以下の低い公称定格電圧のもとで点灯される電球をいう。バルブ形状については、種々の形状であることを許容するものであるが、好ましくはT形バルブのように細長い形状である。外部リード線の導出は両端から導出される両端封止構造のものが好ましいが、片封止構造のものも許容される。
【0050】
無口金小形電球のうち電球とは、バルブ内部にフィラメントを封装している白熱電球をいう。バルブ内部には不活性ガスが封入されるが、特にクリプトンやキセノンのガスを封入することは、これらの気体は原子量が大きく熱伝導率が小さく電球内部の熱損失を少なくすることができるので、電球の小形化と長寿命化ないしは高効率化に望ましい結果をもたらす。また、封入ガスの圧力を高くするほど上記の傾向が強くなる。もちろん、点灯時の高温度において高いガス圧力に耐えるバルブ構造が要求されるのはいうまでもない。
【0051】
さらに、無口金小形電球は、低電圧で点灯されるために、一般照明用電球に比べてフィラメントが太くて、しかも短いので、寿命が長く、また振動にも強い。
【0052】
集合とは、複数の無口金小形電球をコンパクトな輪郭になるように電球相互を小間隔で配置することで、特に任意のある無口金小形電球から見て、2以上の他の無口金小形電球が小間隔で配置されていることが好ましい。小間隔とは、無口金小形電球のバルブの長さの概ね1.5倍以下好ましくは1倍以下の距離であり、無口金小形電球相互の間が接触していてもよい。
【0053】
しかし、適度の距離をおいて相互に離間していることにより、発熱部が分散されるため、温度上昇を少なくできる。
【0054】
そして、各無口金小形電球をコンパクトに集合させる好ましい手段は、バルブ軸を互いに平行に揃えて、かつバルブ軸を同心円上に、さらに望ましくは等間隔に配置することである。さらに、外囲器に収納するには外囲器の軸と無口金小形電球の軸を一致させることにより、外観が良好で、しかもコンパクトな電球にすることができる。しかし、一部の無口金小形電球を残余の無口金小形電球に対して軸方向にずらすことができ、この場合には外囲器の軸方向における長さが多少長くなるが、無口金小形電球同志による光の蹴られを少なくして有効光量を増やすことができる。
【0055】
無口金小形電球を直列接続するには、同電球の外部リード線を直接接合するか、他の導電体などの適当な接続部材を介して接続すればよい。
【0056】
無口金小形電球の公称定格電圧の総和を公称電源電圧より若干高く設定することにより、発光効率は若干低下するもののその差は殆ど気にならない一方、寿命が一層延伸した電球にすることができる。無口金小形電球の公称定格電圧の総和を公称電源電圧より若干高く設定するとは、たとえば一般的には100〜120%以下、好ましくは110%±5%の範囲にすることができる。
【0057】
次に、支持体について説明する。
【0058】
支持体は、無口金小形電球直列接続体を所定の位置にあるように支持するためのものであり、アタッチメントから起立している。無口金小形電球は、それぞれバルブを備えているために、従来の一般照明用電球のようにフィラメントのみを支持するのと違って、重量を無視できないので、支持体はそれなりに機械的強度のあるものでなければならない。
【0059】
無口金電球直列接続体を支持するための方法はどのような構成であってもよく、たとえばバルブを支持してもよいし、電球間を接続する導体または無口金小形電球直列接続体の端部を構成する導体を支持してもよい。電球に接続する導体を機械的強度のあるものにして、これを支持体としても機能させることができる。
【0060】
電球間の中間接続部を構成する導体を支持する場合は、少なくとも中間接続部を直接支持する部分は絶縁体とすることが好ましい。そうすれば、2箇所以上の中間接続部を同時に支持することもできる。絶縁性支持部は、合成樹脂たとえばポリアミドなど、またはガラスなどによって構成することができる。
【0061】
また、十分な剛性を付与するために、アタッチメントから起立する部分には金属棒を用いると、好ましい結果を得ることができる。しかし、要すれば、アタッチメントと一体に成形することができる。
【0062】
最後に、本発明の作用について説明する。
【0063】
本発明の電球装置は、無口金小形電球の複数個を直列接続してなる無口金小形電球直列接続体を、外囲器の一部を構成する基体内に固定したアタッチメントに形成した電球装着部に装着するとともに、無口金小形電球直列体をアタッチメントから起立する支持体によって支持したので、部品の成形が容易で、かつ組み立てが容易である。
【0064】
また、グローブと基体との接続部を接着するとともに、アタッチメントを基体にシールして固定することにより、防水シールが容易であり、屋内用ばかりでなく、屋外用にすることも容易である。
【0065】
さらに、無口金小形電球直列体をアタッチメントの電球装着部と支持体とで支持するので、無口金小形電球の支持の機械的強度が大きくなり、耐震性が向上する。
【0066】
さらにまた、定格消費電力20〜100Wの一般照明用電球と代替可能な電球装置にすることができる。
【0067】
しかも、無口金小形電球は低電圧で点灯するため、本質的に長寿命設計が可能で、定格寿命が交流点灯で5000〜30000時間のものを得ることができる。そして、この種の電球は、自動車用、音響機器用などとして使用されてきた結果、寿命ばらつきの少ない高信頼性のものを容易に得ることができるから、直列接続してもその信頼性を大きく崩すことがなく、したがって本発明は一般照明用電球に比べて著しく長寿命な電球装置になる。
【0068】
さらにまた、無口金小形電球としてキセノンまたはクリプトンガスを封入したものを用いることにより、長寿命を確実にすることができる。
【0069】
請求項2の発明の電球装置は、請求項1記載の電球装置において、アタッチメントは、無口金電球直列接続体の導体を支持して無口金小形電球をアタッチメントから離間させる複数の突起を備えていることを特徴としている。
【0070】
電球装置を点灯したときに、外囲器の部分的な温度過昇を回避するためには、無口金小形電球を外囲器の中心部に分散配置することが好ましい。特に無口金小形電球をアタッチメントの電球装着部に装着するために、無口金小形電球がアタッチメントに接近すると、基体が温度過昇になりやすい。
【0071】
そこで、本発明においては、アタッチメントに複数の突起を形成して、この突起によって無口金小形電球直列接続体を支持してアタッチメントから所定距離離間させるように構成している。突起には、必要に応じて導体の嵌合する溝を形成して位置ずれを防止することができる。
【0072】
請求項3の発明の電球装置は、請求項2記載の電球装置において、無口金小形電球直列接続体は、各無口金小形電球がグローブの軸とほぼ平行に配列された両端封止形であって、導体がグローブの頂部側に配設された第1の導体と開口端側に配設された第2の導体とに分離しており;支持体は無口金小形電球直列接続体の第1の導体を支持しており;アタッチメントの突起は、無口金小形電球直列接続体の第2の導体を支持している;ことを特徴としている。
【0073】
本発明は、両端封止形の無口金電球を用いる場合の最適な構成を提示するものである。すなわち、無口金小形電球直列体のグローブの頂部側の第1の導体を支持体によって支持し、アタッチメント側の第2の導体を突起によって支持することにより、各無口金小形電球をその両端で強固に支持して耐震性を向上することができる。
【0074】
請求項4の発明の電球装置は、請求項1ないし3のいずれか一記載の電球装置において、支持体は、アタッチメントの支持体起立部に一端が支持されて起立した支柱と、導体支持溝が形成され支柱の他端に配設された絶縁性支持部とを備えていることを特徴としている。
【0075】
本発明は、支持体の好ましい構成を提示するもので、支柱の先端に絶縁性支持部を備えるので、支柱には導電性の材料を用いることができる。
【0076】
請求項5の発明の電球装置は、請求項1ないし4のいずれか一記載の電球装置において、グローブの開口端は、基体のグローブ接続用開口に接着されていることを特徴としている。
【0077】
本発明は、グローブが基体に接着されることにより、基体から不用意に離脱することがないから、アタッチメントに装着する無口金小形電球の導体部分などの充電部がグローブの内部で露出していても差し支えない。したがって、充電部の絶縁処理が不要になり、その分電球装置を安価に製造することができる。
【0078】
請求項6の発明の電球装置は、請求項1ないし5のいずれか一記載の電球装置において、無口金小形電球は、ガラスバルブ内にキセノンが封入されていることを特徴としている。
【0079】
本発明は、キセノンを封入した無口金小形電球を用いるので、さらに長寿命であるとともに、色温度の高い発光が得られる。
【0080】
請求項7の発明の電球装置は、一端に開口端を備え透光部を有するグローブ、ならびに一端に相対的に広口のグローブ接続用開口、他端に相対的に細口の電源接続用開口および内部にグローブ接続用開口に向かって開口するとともに電源接続用開口に連通する案内筒部を備えグローブの開口端にグローブ接続用開口が接続する基体を含んで構成された外囲器と;基体のグローブ接続用開口内に嵌合した板体部、電球装着部および基体の案内筒部に嵌合するとともに電球装着部に連通する筒体を備えたアタッチメントと;アタッチメントの電球装着部に装着された電球と;を具備していることを特徴としている。
【0081】
本発明は、アタッチメントを変えるだけで種々の電球を装着することができる電球装置を提示するものである。すなわち、基体には、電源接続用開口に連通するとともに、グローブ接続用開口に向かって開口する案内筒部を、その内部に形成している。また、アタッチメントには、基体の案内筒部に嵌合する筒体を形成している。アタッチメントの電球装着部は、装着する電球に応じて最適な構造にすればよい。
【0082】
したがって、たとえばクリプトン電球のようにねじ込み口金を備えた単一の電球を装着する場合には、電球装着部にE17形口金に適合するねじ込みソケットを配設すればよい。また、低電圧ハロゲン電球を単一で装着したい場合には、そのG4形、GY6.35形口金に適合するソケットを配設すればよい。無口金小形電球を用いてもよい。
【0083】
なお、クリプトン電球および低電圧ハロゲン電球の定格寿命はともに2000時間であり、一般照明用の電球の1000時間の倍である。
【0084】
請求項8の発明の電球装置は、請求項7記載の電球装置において、電球は、複数の片封止形の無口金小形電球が集合してなり、アタッチメントの電球装着部に装着され、かつ一対の導体がアタッチメントを貫通してその背面側で直列接続されているとともに両端の導体が電源接続用開口側へ導出された無口金小形電球直列接続体を構成していることを特徴としている。
【0085】
本発明は、複数の片封止形の無口金小形電球を用い、その両端の導体をアタッチメントを貫通してその背面側で直列接続するので、導体だけでも無口金小形電球を強固に装着することができ、別に支持体を配設しなくてもよい。
【0086】
請求項9の発明の電球装置は、請求項7記載の電球装置において、電球装着部に配設された電球ソケットを具備しており;電球は、ソケットに装着されている;ことを特徴としている。
【0087】
本発明は、電球をソケットに装着するので、電球装着が容易である。
【0088】
請求項10の発明の電球装置は、請求項9記載の電球装置において、グローブは、基体に対して着脱自在であり;グローブおよび基体の間を防水的にシールする第1の防水シール手段を具備している;ことを特徴としている。
【0089】
本発明において、第1の防水シール手段は、基体またはアタッチメントに配設したOリングなどのパッキングであることを許容する。この場合、パッキングは、グローブの開口端との間で防水シールを行う。
【0090】
また、グローブの開口端の外周にパッキングを配設してもよい。この場合は、基体のグローブ接続用開口の内周面またはアタッチメントの外周面との間で防水シールを行うようにすればよい。
【0091】
本発明は、グローブが基体に対して着脱自在であるから、外囲器内の電球が断線した場合にはグローブを取り外して電球を交換することができる。電球のソケットは電球を装着している状態で充電部が露出していないので、グローブを取り外しても安全である。
【0092】
また、第1の防水シール手段によってグローブが防水シールされているから、グローブから浸水しないので、屋外で使用することができる。
【0093】
請求項11の発明の電球装置は、請求項7ないし10のいずれか一記載の電球装置において、グローブおよびアタッチメントの間を防水的にシールする第2の防水シール手段と;アタッチメントを基体に防水的に固定する第3の防水シール手段と;基体の案内筒部とアタッチメントの筒体との間に介在してそれらの間を防水的にシールする第4の防水シール手段と;を具備していることを特徴としている。
【0094】
本発明は、グローブ側からの浸水のみならず基体特に電源接続用開口側からの浸水をも防止して、より十分な防水構造を提示するものである。そのため、グローブとアタッチメントとで防水的に閉じた空間を形成する。
【0095】
グローブは、基体に対して固着されている場合に好適であるが、要すればグローブを着脱自在である場合にも適用することができる。後者の場合に、請求項10における第1の防水シール手段と本発明における第2の防水シール手段とを兼ねることができる。
【0096】
第3の防水シール手段は、アタッチメントを基体に固定するときにアタッチメントを基体に対して防水するものである。
【0097】
上記固定にねじなどの固着具を用いる場合、シリコーンシーラーを施与すれば防水シールできるので、このシリコーンシーラーは第2の防水シール手段を構成する。
【0098】
また、固着具にOリングなどのパッキングを装着してもよい。
【0099】
第4の防水シール手段は、Oリングなどのパッキングを基体の案内筒部またはアタッチメントの筒体に装着することにより、実現することができる。アタッチメントの筒体が基体の案内筒部の外側に嵌合する場合には、基体の案内筒部に、また案内筒部の内側に嵌合する場合にはアタッチメントの筒体にパッキングを装着すると、組み立てが容易である。組み立ての容易性を重視しないなら、それぞれ上記と反対にすることもできる。
【0100】
請求項12の発明の電球装置は、請求項11記載の電球装置において、グローブとアタッチメントとによって包囲された空間の圧力が所定より高くなったときに第4の防水シール手段を制御して内外の圧力を調整する圧力調整手段を具備していることを特徴としている。
【0101】
本発明は、グローブおよびアタッチメントによって形成される空間内に電球の点滅によって外部から空気および水蒸気が侵入しないようにして、グローブ内の結露を防止したものである。
【0102】
第4の防水シール手段を制御するとは、内部空間の圧力が所定より高くなった際に、第4の防水シール手段を自動的に、かつ一時的にシール作用を解除することである。内部の空気を第4のシール手段の制御により逃がした後は再び防水シール作用を行う。
【0103】
上記の作用を行わせるため、第4の防水シール手段がパッキングからなる場合に、一部の部分において、内部空間の圧力が高まると、パッキングが移動するように構成するとともに、その移動の際にシール作用を解除するように構成する。内部圧力が平衡すると、パッキングが自己の弾力によって元の位置に戻り、再び防水シール作用を行う。外部の圧が高いときには、第4の防水シール手段があるため、グローブ内は低圧力の状態に維持される。
【0104】
請求項13の電球装置は、請求項1ないし12のいずれか一記載の電球装置において、電源接続用開口に装着された口金を具備していることを特徴としている。
【0105】
本発明は、一般照明用などの電球と同様な感覚で電球装置を使用できるようにしたものである。
【0106】
口金は、形状としてはE形と称されるねじ込み式、BA形と称されるさし込み式、P形、B形などのいずれでもよいが、一般にはE形が広く普及しているので、互換性の観点からはE形が好ましい。また、口金の大きさは径のサイズによっていくつかのタイプがあり、本発明は本質的にはどのようなタイプでもよいが、定格消費電力20〜100Wの一般照明用電球に代替可能な電球を得る場合には、E26形またはE17形が適当である。
【0107】
口金を外囲器に配設するには、基体が合成樹脂製の場合には成形により基体を得るので、口金の取付に適した構造を採用することができる。たとえば基体の一方の端部に小径部を一体に成形し、小径部に口金を嵌合し、接着するか小径部に係止用の小孔を設けて口金の外側からポンチで口金を変形させ小孔内に圧入することにより固定することができる。また、小径部にスリットを形成して無口金小形電球直列接続体の一方の導電体をこのスリットを介して口金に配線することができる。
【0108】
請求項14の発明の照明装置は、照明装置本体と;照明装置本体に支持された請求項1ないし13のいずれか一記載の電球装置と;を具備していることを特徴としている。
【0109】
本発明において、照明装置本体としては、通常の白熱電球用の各種照明器具の他に、先端にソケットを配設し、基端を設置面に設立したポール、基台から起立し、先端にソケットを配設したスタンド、基端が尖頭状をなして地中に差し込むことができる構造で先端に本発明の電球装置を固定できるように構成したスパイク照明器具などに適応させることができる。外囲器内に配設する電球に印加すべき電圧が低いときには、複数の照明装置を直列接続して商用電源に接続するか、降圧トランスを介して電源に接続する。
【0110】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0111】
図1は、本発明の電球装置の第1の実施形態を示す断面図である。
【0112】
図2は、同じく平面図である。
【0113】
図において、1は外囲器、2は口金、3はアタッチメント、4は無口金小形電球直列接続体、5は支持体である。
【0114】
本実施形態の外囲器1は、図1に示すようにグローブ1aおよびグローブ1aの開口端1a1が接続された基体1bから構成されている。
【0115】
グローブ1aは、透明なガラス製でT形をなしている。
【0116】
基体1bは、図1に示すようにBMC材からなる実質的に遮光性の材料で成形したものである。そして、一端にグローブ1aの開口端に接続する相対的に広口のグローブ接続用開口1b1、他端に形成された相対的に細口の電源接続用開口1b2、中間に形成されたスカート部1b3および電源接続用開口1b2に連通するとともに基体1b内においてグローブ接続用開口1b1に向かって開口する案内筒部1b4を備えて杯状をなしている。
【0117】
グローブ接続用開口1b1には、周溝1b5が形成されている。
【0118】
スカート部1b3の内面側には、孔を備えたボス1b6が適当数一体に形成されている。
【0119】
電源接続用開口1b2の周囲には、ねじ溝1b7が形成されている。
【0120】
グローブ1aを基体1bに接続するには、基体1bの周溝1b5にシリコーン接着剤Bを充填してから、グローブ1aの開口端1a1を周溝内に挿入する。接着剤Bが固化すれば、外囲器は完成する。後述するように、アタッチメント3の周縁も基体1bと協働して周溝1b5を拡大しているので、グローブ1aはアタッチメント3に対しても気密に接着される。したがって、この場合の接着剤Bは、グローブ1aおよびアタッチメント3の間を防水的にシールする防水シール手段の作用をも担当している。
【0121】
図3は、本発明の電球装置の第1の実施形態における基体の側面図である。
【0122】
図4は、同じく平面図である。
【0123】
基体1bは、図1および図2を参照して説明した他に以下の構造を備えている。すなわち、グローブ接続用開口1b1の周溝1b5内には、グローブ1aを浮かせるための枠部1b8が数カ所分散して一体に形成されている。
【0124】
また、基体1bのスカート部1b3には、スカート部1b3を貫通する小孔1b9が形成されている。この小孔1b9は、グローブ1aおよびアタッチメント3によって構成された空間の圧力を後述するように外部へ逃がすためのものである。
【0125】
口金2は、ねじ込み式のE26形で、電源接続用開口1b2にねじ溝1b7にねじ込んで装着されている。
【0126】
図5は、本発明の電球装置の第1の実施形態におけるアタッチメントの正面図である。
【0127】
図6は、同じく平面図である。
【0128】
アタッチメント3について、図1、図2、図5および図6を参照して説明する。アタッチメント3は、板体部3a、電球装着部3b、支持体起立部3c、突起3d、ねじ挿通孔3eおよび筒体3fを備えている。
【0129】
板体部3aは、基体1bのグローブ接続用開口1b1内に嵌合しており、さらにグローブ接続用開口1b1の周溝1b5に接して周溝1b5を拡大している。
【0130】
電球装着部3bは、アタッチメント3の中央において板体部3aからグローブ1a側へ突出して形成され、4個の小孔3b1が等間隔で形成されている。
【0131】
支柱起立部3cは、アタッチメント3の中心に形成された孔である。
【0132】
突起3dは、電球装着部3bの小孔3b1に隣接して形成されている。
【0133】
ねじ挿通孔3eは、板体部3aの基体1bのボス1b6に対向する位置に形成されている。
【0134】
筒体3fは、アタッチメント3の背面側へ突出し、かつ開口していて、その周囲には周溝3f1が形成されている。
【0135】
図5に示すように、周溝3f1は、一部が板体側において切欠され、かつ周溝3f1の機能上の底部となる部分の幅の図において約上半分に浅い縦溝3f2が形成されている。
【0136】
周溝3f1にはOリング6が装着される。Oリング6は、通常時には縦溝3f2の部分を横断しない。
【0137】
Oリング6および周溝3f1は、筒体3fおよび案内筒部1b4の間を防水的にシールする防水シール手段を構成している。
【0138】
また、縦溝3f2は、圧力調整手段を構成している。
【0139】
そうして、アタッチメント3は、タッピングねじ7を基体1bのボス1b6にねじ込むことにより、基体1bに固定される。
【0140】
無口金小形電球直列接続体4は、4個の無口金小形電球4a、この電球間を接続する中間導体4b1および両端から延在する一対の端部導体4b2から構成されている。
【0141】
無口金小形電球4aは、両端封止構造で、T形で細長いバルブ4a1、バルブ4a1内部に封装したフィラメント4a2、バルブ4a1の両端に形成したピンチ封止式の封止部4a3および封止部4a3から外部に導出されたループ状の外部リード線4a4を備えている。
【0142】
また、無口金小形電球4aは、本実施形態においてはバルブ径10mm、全長43mm、不活性ガスとしてキセノンを封入した公称定格電圧26V、公称消費電力10.6W、光束112lm、色温度2600K、定格寿命6000時間である。
【0143】
なお、他の仕様の無口金小形電球として、公称定格消費電力10W、光束90lm、色温度2500K、定格寿命20000時間、その他の構成は上記実施形態と同じものを用いることもできる。
【0144】
各無口金小形電球4aは、それぞれ管軸がグローブ1aの軸方向と平行に、かつグローブ1aの軸の同心円上に等間隔に配列されている。そして、グローブ1aの頂部側の外部リード線4a4間は、一対の中間導体4b1、4b1により接続されている。また、アタッチメント3側の外部リード線4a4は、1本の中間導体4b1および一対の端部導体4b2が接続されることによって、全体が直列接続されている。図面には表現されていないが、中間導体4b1および端部導体4b2はともに電球装着部3bの小孔3b1に挿通されている。すなわち、中間導体4b1は、アタッチメント3の裏面側から両端を小孔3b1に挿入され、アタッチメント3の表面側において、無口金小形電球4aの外部リード線4a4にスポット溶接されている。無口金小形電球直列接続体4の両端の端部導体4b2は、アタッチメント3の裏面側へ導出され、口金2の両端子に接続されている。
【0145】
支持体5は、支柱5aおよび絶縁性支持部5bから構成されている。
【0146】
支柱5aは、金属棒であり、アタッチメント3の支持体起立部3cに植立されている。
【0147】
絶縁性支持部5bは、ポリアミド樹脂製で、支柱5aの先端に固着されており、屈曲した一対の溝5b1、5b1が下面に形成されている。
【0148】
そうして、絶縁性支持部5bの溝5b1、5b1に無口金小形電球直列接続体4の上部に位置して第1の導体を構成する中間導体4b1、4b1を必要に応じて接着剤を用いて係着する。
【0149】
以上のように、無口金小形電球直列接続体4は、その上下を中間導体4b1で支持体5およびアタッチメント3に支持されていて、外部から加わる振動に対して機械的に十分な強度を得る。
【0150】
ところで、電球装置を点灯中にグローブ1aおよびアタッチメント3により形成されている空間内の圧力が上昇すると、Oリング6が周溝3f1の切欠部において図5において(Oリング6は図示していない。)上方へ押されて変形し、Oリング6が縦溝3f2を横断する。すると、上記空間内の空気が小孔3b1を通過して筒体3f内に入り、さらに筒体3fおよび案内筒部1b4の間を通過してOリング6および縦溝3f2の間、ならびに案内筒部1b4および板体部3aの間を通過して基体1bの小孔1b9から電球装置の外部へ放散される。
【0151】
なお、電球装置が消灯してグローブ1a内が冷却すると、内部の圧力が低くなるが、Oリング6に阻止されて外部から空気が入ることはない。したがって、点滅の繰り返しによる呼吸作用によって、外部から水蒸気の形で侵入した水分がグローブ1内で結露するようなことは生じない。
【0152】
以上のような構成を備えた電球は、グローブの最大外径が70mm、全長140mm、消費電力約40Wである。
【0153】
図7は、本発明の電球装置の第2の実施形態を示す正面図である。
【0154】
図8は、同じく断面図である。
【0155】
図9は、同じくグローブを取り外した状態の平面図である。
【0156】
図において、図1と同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
【0157】
本実施形態は、クリプトン電球8を装着するとともに、グローブ1a’を着脱自在に構成して、クリプトン電球8を交換可能にしている点において異なる。
【0158】
グローブ1a’は、ポリカーボネート樹脂製で、内面をサンドブラストして粗面化することにより、光拡散性にしている。そして、グローブ1a’の開口端1a1に環状凸条1a2を形成して、グローブ1a’挿入の際のストッパとしている。また、環状凸条1a2は、開口端1aを補強する作用もある。
【0159】
基体1bおよび口金2は、図1と同一部品を用いている。
【0160】
アタッチメント3’の板体部3aは、その周囲に周溝3a1を備えている。
【0161】
周溝3a1内にOリング9を配設している。
【0162】
電球装着部3b’は、グローブ1a’側に開口しており、内部にE17形ソケットが配設されて構成されている。
【0163】
筒体3f’は、口金2側が閉塞され、内部をE17形ソケットを配設するために提供している。
【0164】
E17形ソケットの一対の端子は口金2に接続される。
【0165】
そうして、透明でバルブサイズの小さなクリプトン電球8を光拡散性で、バルブサイズが大きくてボリウム感のある一般照明用電球または電球形蛍光ランプと同様な外観の電球装置を構成することができる。
【0166】
クリプトン電球は、定格寿命が2000時間であるから、一般照明用電球より寿命が長いが、本発明の第1の実施形態では少なくとも10000時間の定格寿命が得られるのと比較すると、短いので、断線した場合には、交換できるというのは便利である。すなわち、グローブ1a’を引き抜いて取り外すことにより、クリプトン電球8を交換する。交換後は、再びグローブ1a’を基体1bのグローブ接続用開口1b1に差し込めば、グローブ1a’の開口端1a1の内面がOリング9に圧接してグローブ1a’の内部を防水的にシールする。
【0167】
図10は、本発明の電球装置の第3の実施形態を示す断面図である。
【0168】
図11は、同じくグローブを取り外した状態の平面図である。
【0169】
図において、図8と同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
【0170】
本実施形態は、単一の低電圧の無口金小形電球を装着するようにした点において異なる。
【0171】
定格電圧12Vまたは24Vの無口金小形電球10を用いるために、アタッチメント3”は、電球装着部3b”が板体部3aより高くなっているとともに、ピン形のソケットを配設している。
【0172】
グローブ1a’および基体1bは、前記第2の実施形態と同じ部品を用いている。
【0173】
口金は、基体1bの電源接続用開口1b2に装着しないで、ねじ溝1b7に直接ポールやスパイクなどの照明装置本体を接続するように構成されている。
【0174】
図12ないし図14は、本発明の電球装置の第4ないし第6の実施形態を示す
図1と同一部分については同一符号を付して説明は省略する。
【0175】
図12の第4の実施形態は、グローブ1aが球状で透明である。
【0176】
図13の第5の実施形態は、無口金小形電球が3個直列に接続されている。
【0177】
図14の第6の実施形態は、グローブ1aの頂部に反射被膜1a3が形成され、無口金小形電球4a’が片口金形である。
【0178】
【発明の効果】
請求項1ないし13の各発明によれば、グローブおよび基体によって外囲器を構成し、板体部、電球装着部を備えたアタッチメントを基体に固定したことにより、所要の耐震性が得られるとともに、組み立てが容易で、しかも部品を共用して多様な電球装置を提供することができる。
【0179】
請求項1の発明によれば、加えて集合された複数の無口金小形電球からなる無口金小形電球直列接続体をアタッチメントの電球装着部に装着し、アタッチメントから起立している支持体により支持しているので、耐震性に優れ、長寿命で、メンテナンス性に優れた電球装置を提供することができる。
【0180】
請求項2の発明によれば、加えてアタッチメントに突起を形成し、突起により無口金小形電球直列接続体アタッチメントから離間して配設したことにより、基体の温度過昇を回避しやすい電球装置を提供することができる。
【0181】
請求項3の発明によれば、加えて両端封止形の無口金小形電球を用いて、その軸をグローブの軸とほぼ平行にし、グローブの頂部側の第1の導体を支持体で支持したことにより、無口金小形電球を両端で支持して機械的強度を高めた電球装置を提供することができる。
【0182】
請求項4の発明によれば、加えて支持体が支柱とその先端に配設した絶縁性支持部からなる電球装置を提供することができる。
【0183】
請求項5の発明によれば、加えてグローブが基体に接着されていて、内部に充電部が露出している場合に好適な電球装置を提供することができる。
【0184】
請求項6の発明によれば、加えてキセノンを封入した無口金小形電球を用いていることにより、一層長寿命な電球装置を提供することができる。
【0185】
請求項7の発明によれば、加えて基体に案内筒部を形成し、アタッチメントには案内筒部に嵌合する筒体を形成したことにより、外囲器またはその一部を共用しながら種々の電球に適合する電球装置を提供することができる。
【0186】
請求項8の発明によれば、加えて複数の片口金の無口金小形電球その一対のリード線をアタッチメントの裏面側で直列接続することにより、無口金小形電球の支持が簡単な電球装置を提供することができる。
【0187】
請求項9の発明によれば、加えてアタッチメントの電球装着部にソケットを配設したことにより、クリプトン電球のような口金を備えた電球を外囲器内に装着した電球装置を提供することができる。
【0188】
請求項10の発明によれば、加えてグローブを着脱自在にするとともに、第1の防水シール手段により防水的にシールしたことにより、屋外においても使用可能で内部の電球を交換可能にした電球装置を提供することができる。
【0189】
請求項11の発明によれば、加えて第2ないし第4の防水シール手段によりグローブおよびアタッチメントによって形成された空間を防水的にシールしたことにより、防水性能が優れた電球装置を提供ことができる。
【0190】
請求項12の発明によれば、加えてグローブ内が所定の圧力より高い場合に、第4の防水シール手段を制御するように構成したことにより、グローブ内に結露を生じない電球装置を提供することができる。
【0191】
請求項13の発明によれば、加えて基体の電源接続用開口に口金を装着したことにより、通常の電球と同じ感覚で使用できる電球装置を提供することができる。
【0192】
請求項14の発明によれば、加えて請求項1ないし13の効果を有する電球装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電球装置の第1の実施形態を示す断面図
【図2】同じく平面図
【図3】本発明の電球装置の第1の実施形態における基体の側面図
【図4】同じく平面図
【図5】本発明の電球の第1の実施形態におけるアタッチメントの正面図
【図6】同じく平面図
【図7】本発明の電球装置の第2の実施形態を示す正面図
【図8】同じく断面図
【図9】同じくグローブを取り外した状態の平面図
【図10】本発明の電球装置の第3の実施形態を示す正面図
【図11】同じくグローブを取り外した状態の平面図
【図12】本発明の電球装置の第4の実施形態を示す正面図
【図13】本発明の電球装置の第5の実施形態を示す斜視図
【図14】本発明の電球装置の第6の実施形態を示す正面図
【図15】実開昭61−138160号公報に開示されている従来技術1を示す正面図
【図16】実開平2−17657号公報に開示されている従来技術2を示す要部略図
【図17】実公昭43−20603号公報に開示されている従来技術3を示す一部断面正面図
【符号の説明】
1…外囲器
1a…グローブ
1a1…開口端
1b…基体
1b1…グローブ接続用開口
1b2…電源接続用開口
1b3…スカート部
1b4…案内筒部
1b5…周溝
2…口金
3…アタッチメント
3a…板体部
3b…電球装着部
3c…支持体起立部
3d…突起
3e…ねじ挿通孔
4…無口金小形電球直列接続体
4a…無口金小形電球
4a1…バルブ
4a2…フィラメント
4a3…封止部
4a4…外部リード線
5…支持体
5a…支柱
5b…絶縁性支持部
B…シリコーン接着剤
Claims (14)
- 一端に開口端を備え透光部を有するグローブ、ならびに一端に相対的に広口のグローブ接続用開口および他端に相対的に細口の電源接続用開口を備えグローブの開口端にグローブ接続用開口が接続する基体を含んで構成された外囲器と;
基体のグローブ接続用開口内に嵌合した板体部、電球装着部および支持体起立部を備え基体に固定されたアタッチメントと;
複数の無口金小形電球が集合してなりアタッチメントの電球装着部に装着されているとともに両端の導体がアタッチメントを貫通して電源接続用開口側へ導出されている無口金小形電球直列接続体と;
アタッチメントの支持体起立部から起立して無口金小形電球直列接続体を支持する支持体と;
を具備していることを特徴とする電球装置。 - アタッチメントは、無口金電球直列接続体の導体を支持して無口金小形電球をアタッチメントから離間させる複数の突起を備えていることを特徴とする請求項1記載の電球装置。
- 無口金小形電球直列接続体は、各無口金小形電球がグローブの軸とほぼ平行に配列された両端封止形であって、導体がグローブの頂部側に配設された第1の導体と開口端側に配設された第2の導体とに分離しており;
支持体は無口金小形電球直列接続体の第1の導体を支持しており;
アタッチメントの突起は、無口金小形電球直列接続体の第2の導体を支持している;
ことを特徴とする請求項2記載の電球装置。 - 支持体は、アタッチメントの支持体起立部に一端が支持されて起立した支柱と、導体支持溝が形成され支柱の他端に配設された絶縁性支持部とを備えていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一記載の電球装置。
- グローブの開口端は、基体のグローブ接続用開口に接着されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一記載の電球装置。
- 無口金小形電球は、ガラスバルブ内にキセノンが封入されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一記載の電球装置。
- 一端に開口端を備え透光部を有するグローブ、ならびに一端に相対的に広口のグローブ接続用開口、他端に相対的に細口の電源接続用開口および内部にグローブ接続用開口に向かって開口するとともに電源接続用開口に連通する案内筒部を備えグローブの開口端にグローブ接続用開口が接続する基体を含んで構成された外囲器と;
基体のグローブ接続用開口内に嵌合した板体部、電球装着部および基体の案内筒部に嵌合するとともに電球装着部に連通する筒体を備えたアタッチメントと;
アタッチメントの電球装着部に装着された電球と;
を具備していることを特徴とする電球装置。 - 電球は、複数の片封止形の無口金小形電球が集合してなり、アタッチメントの電球装着部に装着され、かつ一対の導体がアタッチメントを貫通してその背面側で直列接続されているとともに両端の導体が電源接続用開口側へ導出されている無口金小形電球直列接続体を構成している;
を具備していることを特徴とする請求項7記載の電球装置。 - 電球装着部に配設されたソケットを具備しており;
電球は、ソケットに装着されている;
ことを特徴とする請求項7記載の電球装置。 - グローブは、基体に対して着脱自在であり;
グローブおよび基体の間を防水的にシールする第1の防水シール手段を具備している;
ことを特徴とする請求項9記載の電球装置。 - グローブおよびアタッチメントの間を防水的にシールする第2の防水シール手段と;
アタッチメントを基体に防水的に固定する第3の防水シール手段と;
基体の案内筒部とアタッチメントの筒体との間に介在してそれらの間を防水的にシールする第4の防水シール手段と;
を具備していることを特徴とする請求項7記載の電球装置。 - グローブとアタッチメントとによって包囲された空間の圧力が所定より高くなったときに第4の防水シール手段を制御して内外の圧力を調整する圧力調整手段を具備していることを特徴とする請求項11記載の電球装置。
- 電源接続用開口に装着された口金を具備していることを特徴とする請求項1ないし12のいずれか一記載の電球装置。
- 照明装置本体と;
照明装置本体に支持された請求項1ないし13のいずれか一記載の電球装置と;
を具備していることを特徴とする照明装置。
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