JP3986081B1 - 木造建築物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】組立柱1および組立梁2は、それぞれ断面形状を同じくする木質棒状の主材3,4、副材5,6、および補剛材7から構成されている。組立柱1は、直交する二方向に柱副材5の幅分の間隔をあけて3本ずつ柱主材3を平行配置し、当該柱主材3,3間に、柱主材3の材軸方向から見て柱副材5が格子状となるように、柱副材5を2本ずつ直交する方向に交互に積層して配置する。また、組立梁2は、直交する二方向に梁副材6の幅分の間隔をあけて3本ずつ梁主材4を平行配置し、当該梁主材4,4間に、梁主材4の材軸方向から見て梁副材6が格子状となるように、梁副材6を2本ずつ直交する方向に交互に積層して配置する。また、柱副材5,5および梁副材6,6間には補剛材7を介装する。
【選択図】図1
Description
また、特許文献2では、複数本の細長の木質単位素材を接着により集束して中空構造材を形成するとともに、この中空構造材の一部を切欠いて他の中空構造材を順次、連結固定することを特徴とする建築物の木造骨組構造に関する発明が開示されている。
また、特許文献2に記載された発明の場合、細長の木質単位素材を使用しているため、単位素材を自由に変形させることができ、反りの問題は生じないが、中空構造材同士を接合する際に中空構造材の一部を切欠く必要があるため、施工に手間が掛かるという問題がある。
本発明では、断面形状を同じくする棒状の主材および副材を用いて組立柱および組立梁を構成しているので、安価な辺材を利用することができ、材料費を低く抑えることができる。また、平行配置された主材間に副材を格子状に配置して一体に組み立てる構成としているので、熟練技術を必要とせず、施工が容易であることに加え、様々な断面寸法の柱および梁の製作が可能となる。
また、前記補剛材を粘弾性体とすれば、粘弾性体が制震材として機能するので、地震や強風に対する制振効果が期待できる。
このように、本発明では、組立柱の側面から側方に突出する副材および補剛材に組立梁を接合するとともに、組立柱の側面および組立梁の上下面からそれぞれ側方または上下方向に突出する副材および補剛材に壁パネルを接合し、組立梁の側面から側方に突出する副材および補剛材に床パネルを接合する構成としているので、特別な接合部を設ける必要がなく、施工性の向上を図ることができる。
図1に本発明に係る木造建築物を構成する組立柱および組立梁の斜視図を、図2に柱梁接合部の平面図および立面図をそれぞれ示す。
本組立柱1および組立梁2は、それぞれ断面形状を同じくする木質棒状の主材3,4および副材5,6(以下、組立柱の主材を柱主材、副材を柱副材と呼び、組立梁の主材を梁主材、副材を梁副材と呼ぶことにする。)から構成されており、本実施形態では、18mm×18mmの正方形断面を有する棒材を使用している。
なお、補剛材7として、木材に替えて粘弾性体を使用すれば、粘弾性体が制震材として機能するので、地震や強風に対する制振効果が期待できる。
また、組立梁2の両端部は、梁副材6および補剛材7が配設されておらず、梁主材4のみから構成されており、組立柱1の側面から側方に90mm程度突出する柱副材5,5および補剛材7,7間に梁主材4を挿入し、釘や接着剤などを用いて柱副材5および補剛材7に梁主材4を固定する。
壁パネル10は、対向する一対の外部パネル15,15と、当該外部パネル15,15間に配される内部パネル16と、内部パネル16と各外部パネル15との間にそれぞれ設けられる断熱部17とから構成されている。内部パネル16および外部パネル15の厚さはそれぞれ柱主材3の幅と同じになっており、内部パネル16は、9mm厚の下地板12を二枚重ね合わせた構成とされ、外部パネル15は、9mm厚の仕上板11と下地板12とを貼りあわせた構成になっている。また、断熱部17は、所定の間隔で配設された厚さ18mmの桟材14,14間に断熱材13を配した構成とされ、厚さは柱副材5の幅と同じになっている。
組立柱1と組立梁2で囲まれた構面内に壁パネル10を設置する場合は、組立柱1の側面から側方に突出する柱副材5および補剛材7と、組立梁2の上下面から上下方向に突出する梁副材6および補剛材7を断熱部17に挿入して釘や接着剤などで固定する。
なお、後述する床パネルも、壁パネル10と同様の構成とされている。
図4(b)に示すように、梁用金物19は、二つの溝形鋼のウェブ同士を背中合わせに接合したような形状をしており、基礎コンクリート20の上端部が挿入される第一接合部19aと、組立梁の下面から下方に突出する梁副材および補剛材が挿入される第二接合部19bとを備えている。第二接合部19bの側面には、側方に張出した張出し部19dが形成されており、床パネルの下面を構成する外部パネル35がその上に載置される。また、第一接合部19aと第二接合部19bの側面には、釘を打ち込むための孔19cがそれぞれ設けられている。
なお、基礎コンクリート20の直上に設置される組立梁については、組立梁の下面から下方に突出する梁副材および補剛材の内側面と外側面にそれぞれ補剛材を配し、組立梁と同じ幅に形成するため、第二接合部19bの内法幅も組立梁と同じ幅となる。
また、図4(b)では、第二接合部19bの一方の側面にのみ張出し部19dが形成されているが、組立梁の両側に床パネルを構築する場合は、第二接合部19bの両側面にそれぞれ張出し部19dを形成する。
柱用金物18は、図4(a)に示すように、釘を打ち込むための孔18cが形成された平板部18aと、コンクリートに埋め込まれるフック状の棒材からなるアンカー部18bとから構成されている。
なお、基礎コンクリート20と組立梁2との間には、シート状のゴム材22を介装しておく。これにより、基礎コンクリート20と組立梁2との間に隙間が形成され、換気口として機能する。
なお、2階の組立梁2aを1階の組立柱1aに接合した後で、壁パネル10を組立柱1,1aおよび組立梁2,2aによって構成される構面に取り付けてもよい。
加えて、組立柱1の側面から側方に突出する副材5および補剛材7に組立梁2を接合するとともに、組立柱1の側面および組立梁2の上下面からそれぞれ側方または上下方向に突出する副材5,6および補剛材7に壁パネル10を接合し、組立梁2の側面から側方に突出する副材6および補剛材7に床パネル30を接合する構成としているので、特別な接合部を設ける必要がなく、施工性の向上を図ることができる。
2,2a 組立梁
3 柱主材(主材)
4 梁主材(主材)
5 柱副材(副材)
6 梁副材(副材)
7,8 補剛材
10 壁パネル
11,31 仕上板
12,32 下地板
13,33 断熱材
14,34 桟材
15,35,35a 外部パネル
16,36 内部パネル
17,37 断熱部
18 柱用金物
18a 平板部
18b アンカー部
18c,19c 孔
19 梁用金物
19a 第一接合部
19b 第二接合部
19d 張出し部
20 基礎コンクリート
21 切欠部
22 ゴム材
30,30a 床パネル
Claims (6)
- 断面形状を同じくする複数の棒材から構成された組立柱および組立梁を骨組とする木造建築物であって、
前記組立柱および前記組立梁はそれぞれ、直交する二方向に前記棒材の幅分の間隔をあけて平行配置された前記棒材からなる主材と、当該主材間に配設された前記棒材からなる副材とから構成され、
前記副材は、前記主材の材軸方向から見て格子状となるように、直交する方向に交互に積層して配置されることを特徴とする木造建築物。 - 前記棒材からなる補剛材が前記副材間に介装されていることを特徴とする請求項1に記載の木造建築物。
- 前記補剛材が粘弾性体であることを特徴とする請求項2に記載の木造建築物。
- 前記組立梁が、前記組立柱の側面から側方に突出する前記副材および前記補剛材に接合されていることを特徴とする請求項2または3に記載の木造建築物。
- 壁パネルが、前記組立柱の側面から側方に突出する前記副材および前記補剛材と、前記組立梁の上下面から上下方向に突出する前記副材および前記補剛材にそれぞれ接合されていることを特徴とする請求項4に記載の木造建築物。
- 床パネルが、前記組立梁の側面から側方に突出する前記副材および前記補剛材に接合されていることを特徴とする請求項4に記載の木造建築物。
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