JP3985425B2 - 調光器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、調光器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図19に従来の調光器の回路図を示す。この調光器1は、端子T1,T2間にスイッチ40を介して例えば白熱灯のような照明負荷Laと商用電源ACとの直列回路が接続される。端子T1,T2間には、チョークコイルLやコンデンサC1,C2や抵抗R2から構成される雑音防止回路Fを介してトライアックTRCが接続されており、制御部3がトライアックTRCの導通角を制御して照明負荷Laに供給する電力を制御(位相制御)することによって、照明負荷Laを調光点灯させている(例えば、特開平11−87072号公報参照)。また、端子T1,T2間にはサージ吸収素子としてサージアブゾーバZNRが接続されている。
【0003】
制御部3の端子P1,P3間には調光比設定用の可変抵抗VRが、端子P2,P3間には抵抗R1がそれぞれ接続され、可変抵抗VRのスライダ端子は制御部3の端子P2に接続されている。ここで、端子P1,P3間には一定の電圧が印加されており、可変抵抗VRの操作摘み(図示せず)を操作すると、端子P2の電圧が変化するので、制御部3では端子P2の電圧値に応じてトライアックTRCの導通角を変化させて、照明負荷Laに供給する電圧を制御していた。
【0004】
図20は調光器1の正面図であり、この調光器1では可変抵抗VRとして回転式のボリュームを用いており、調光器1の器体10の前面に可変抵抗VRの回動摘み21が回転自在に取り付けられている。また、図21は別の調光器1の正面図であり、この調光器1では可変抵抗VRとしてスライド式のボリュームを用いており、調光器1の器体10の前面には可変抵抗VRのスライド摘み22がスライド自在に取り付けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記構成の調光器1では、過負荷などにより誤って定格電流を超える過電流がトライアックTRCに流れた場合、トライアックTRCが破壊される虞があった。また、調光器1の設置条件(例えば調光器1を単独で取り付けた場合や、複数台連接した場合や、造営面に埋設されたスイッチボックスの内部に調光器1を取り付けた場合など)によっては、器体10の内部温度が上昇して構成部品の定格温度範囲を超える場合があり、トライアックTRCなどの回路部品が破損する虞があった。
【0006】
また、図22乃至図24に示すように、端子T1とトライアックTRCとの間に、可変抵抗VRの回動摘み21を調光比が最小となる操作位置まで(すなわち、左回りに一杯まで)操作したときに照明負荷LaをオフさせるオフスイッチSW1を設けた調光器1も提供されている。可変抵抗VRの操作軸23にはレバー24が取り付けられており、レバー24の後面には回動摘み21を調光比が最小となる操作位置(以下、この操作位置をオフ位置という)まで操作したときにオフスイッチSW1の操作レバー25を押圧する押圧突起24aが突設されている。この調光器1では、回動摘み21をオフ位置から右回りに回転させると、調光比が徐々に高くなるが、実使用時には調光比が高い範囲で使用されるので、回動摘み21を操作範囲の一方の端から他方の端付近まで操作しなければならず、回動摘み21の操作に手間がかかるという問題があった。
【0007】
また、図25及び図26に示すように、可変抵抗VRとしてスライド式のボリュームを用い、可変抵抗VRのスライド摘み22を調光比が最小となる操作位置まで(すなわち、下向きに一杯まで)操作したときに照明負荷LaをオフさせるオフスイッチSW1を設けたものも提供されている。ここで、可変抵抗VRの操作軸23’にはレバー24’が取り付けられており、レバー24’の後面にはスライド摘み22をオフ位置まで操作したときにオフスイッチSW1の操作レバー25を押圧する押圧突起24bが突設されている。この調光器1では、スライド摘み22をオフ位置から上向きに操作すると、調光比が徐々に高くなるが、実使用時には調光比が高い範囲で使用されるので、スライド摘み22を操作範囲の一方の端から他方の端付近まで操作しなければならず、上述と同様、スライド摘み22の操作に手間がかかるという問題があった。
【0008】
ところで、上述した図21に示す調光器1において、図32に示すように、制御部3をダイアックQ1と抵抗R11〜R14とコンデンサC12,C13とで構成するとともに、雑音防止回路FをコンデンサC11とチョークコイルLとで構成し、トライアックTRCの両端間に雑音防止回路F及びスイッチ40を介して商用電源AC及び照明負荷Laの直列回路を接続した調光器1も提供されており、制御部3では、コンデンサC12の両端電圧がダイアックQ1のブレークオーバ電圧に達すると、トライアックTRCがトリガされて導通する。トライアックTRCは一旦オンになると、次に商用電源ACの電圧波形がゼロクロス点に達するまでオン状態を保つ。すなわち、トライアックTRCは商用電源ACの電圧波形の半サイクル毎にトリガされ、次に商用電源ACの電圧波形がゼロクロス点に達するまでオン状態を保つので、可変抵抗VRを調整して、コンデンサC12の両端電圧がダイアックQ1のトリガ電圧に達するまでの時間を調整することにより、トライアックTRCの導通角を制御して、照明負荷Laを調光点灯させている。
【0009】
この調光器1では、図30及び図31に示すようにトライアックTRCや制御部3や雑音防止回路Fの回路部品を実装したプリント基板15を器体10の内部に収納しており、プリント基板15の表面には配線パターン15aが形成され、回路部品のリードを挿通する挿通孔15bが穿孔されている。そして、プリント基板15に回路部品を半田付けする際は、プリント基板15の前面側から回路部品のリードを挿通孔15bに挿通し、プリント基板15の裏面側に突出したリードの先端を曲げて、回路部品を仮止めした後、回路部品のリードを挿通孔15bの周りに形成されたランド部15cに半田付けしていた。ここで、雑音防止回路Fを構成するチョークコイルLは巻線16の両端をリード16aとして用いているが、巻線16の線径が太いためにリード16aの先端を曲げ難く、リード16aを曲げる作業(クリンチ作業)の作業性が悪かった。
【0010】
また上述した図23に示す調光器1の器体10内部には、図27、図28及び図29(c)(d)に示すようにトライアックTRCや制御部3や雑音防止回路Fなどの回路部品を実装したプリント基板(回路基板)15が納装されている。雑音防止回路Fを構成するチョークコイルLは、図29(a)(b)に示すように巻線16の両端をリード16aとして用いており、上述のように巻線16の線径が太いため、リード16aを曲げ難く、そのためこの調光器1ではリード16aを曲げる作業(クリンチ作業)を行っておらず、半田付けの際にチョークコイルLの位置がずれるなどして、半田付け作業の作業性が悪かった。
【0011】
本発明は上記問題点に鑑みて為されたものであり、請求項1乃至6の発明の目的とするところは、異常発生時に回路部品が破損するのを防止した調光器を提供することにある。また、請求項7乃至12の発明の目的とするところは、請求項1乃至6の発明の目的に加えて、操作性を向上させた調光器を提供することにある。また更に、請求項13及び14の発明の目的とするところは、請求項1乃至11の発明の目的に加えて、組立作業性を向上させた調光器を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明では、調光点灯可能な照明負荷の調光比を設定する調光比設定部と、調光比設定部によって設定された調光比で照明負荷を調光点灯させる調光点灯部と、異常状態を検出すると異常検出信号を発生する異常検出部と、異常検出部が異常検出信号を発生すると調光比を所定値以下に制限する調光比制限部とを備えるとともに、少なくともチョークコイルを有する雑音防止回路部を設け、上記各部を構成する回路部品が実装される回路基板に、上記チョークコイルの一対のリードが先端部分を折曲した状態で挿通される挿通孔と、上記一対のリードの先端部分が半田付けされるランド部と上記挿通孔との間を連通し、上記一対のリードの折曲されていない部分が挿入される連通孔とを設けたことを特徴とし、異常検出部が異常状態を検出すると、調光比制限部は照明負荷の調光比を所定値以下に制限しているので、異常発生時に調光点灯部の出力を抑制することができ、調光点灯部の構成部品に加わるストレスを低減し、構成部品が破損するのを防止できる。さらに、チョークコイルのリードは先端部分を折曲した状態で挿通孔に挿通され、さらに連通孔を通してランド部まで移動されるから、チョークコイルのリードを回路基板の挿通孔に挿通する前に、先端部分を折り曲げるクリンチ作業を行うことができ、且つリードの折曲部分と連通孔の端縁とを係止させることによりチョークコイルを回路基板に仮止めできるから、回路基板の組立作業の作業性を向上させることができる。
【0013】
請求項2の発明では、請求項1の発明において、上記異常検出部は、照明負荷に流れる負荷電流を検出し、負荷電流が所定の定格電流を超えると異常検出信号を発生する過電流検出手段からなることを特徴とし、負荷電流が定格電流を超えると、過電流検出手段が異常検出信号を発生し、調光比制限部が照明負荷の調光比を所定値以下に制限しているので、調光点灯部の構成部品に過電流が流れ、構成部品が破損するのを防止できる。
【0014】
請求項3の発明では、請求項1の発明において、上記異常検出部は、調光器内部の温度を検出し、検出温度が所定のしきい値を越えると異常検出信号を発生する温度検出手段からなることを特徴とし、検出温度が所定のしきい値を越えると、温度検出手段が異常検出信号を発生し、調光比制限部が照明負荷の調光比を所定値以下に制限しているので、調光点灯部の構成部品の温度上昇が低下し、構成部品が破損するのを防止できる。
【0015】
請求項4の発明では、請求項1乃至3の発明において、調光比制限部は、調光比制限部は、調光比設定部により設定される調光比の最大値を上記所定値にクランプすることによって、調光比の最大値を所定値以下に制限することを特徴とし、請求項1乃至3の発明と同様の作用を奏する。
【0016】
請求項5の発明では、請求項1乃至3の発明において、上記調光比設定部は調光比設定用の操作摘みを有し、操作摘みの操作位置に応じて調光比の設定値を連続的に変化させており、調光比制限部は、操作摘みの操作量に応じて変化する調光比の変化量を低下させることによって、調光比の最大値を所定値以下に制限することを特徴とし、調光比制限部は、操作摘みの操作量に応じて変化する調光比の変化量を低下させているので、操作摘みにより調光比の設定を細かく行うことができる。
【0017】
請求項6の発明では、請求項1乃至5の発明において、上記異常検出部が異常検出信号を発生すると、異常状態の発生を報知する異常状態報知部を備えて成ることを特徴とし、異常状態報知部の報知によりユーザに異常状態の発生を知らしめることができる。
【0018】
請求項7の発明では、請求項1乃至6の発明において、上記各部を収納する調光器本体の内部には照明負荷をオフさせるオフスイッチが収納されており、上記調光比設定部は、調光器本体の操作面に露出して設けられた調光比設定用の操作摘みを有し、操作摘みの操作位置に応じて調光比を最小値から最大値まで連続的に変化させており、操作摘みが操作範囲の両端位置まで操作されたときに上記オフスイッチを押圧する押圧部を操作摘みに設けたことを特徴とし、操作摘みが操作範囲の一方の端まで操作されたときに押圧操作されるオフスイッチのみを設けた場合は、操作摘みが主として操作範囲の他方の端の近傍で使用される際、照明負荷の消灯時と調光点灯時とで操作摘みの操作量が多くなり、操作性が悪くなるが、操作摘みが操作範囲の両端位置まで操作されたときに押圧操作されるオフスイッチを設けているので、照明負荷の消灯時と調光点灯時とで操作摘みの操作量を少なくでき、操作性を向上させることができる。
【0019】
請求項8の発明では、請求項7の発明において、上記操作摘みは、操作面に回動自在に設けられた回転式操作摘みからなり、回転式操作摘みを右回りに回転させると調光比が徐々に高くなることを特徴とし、回転式操作摘みを右回りに回転させると調光比が徐々に高くなるので、回転式操作摘みの操作方向が感覚的にわかりやすい。
【0020】
請求項9の発明では、請求項7の発明において、上記操作摘みは、上記操作摘みは、操作面に回動自在に設けられた回転式操作摘みからなり、回転式操作摘みを左回りに回転させると調光比が徐々に高くなることを特徴とし、主として調光比の高い範囲で照明負荷を調光点灯させる場合、回転式操作摘みを左回りに一杯まで回して照明負荷を消灯させた位置と、所望の調光比で照明負荷を点灯させる操作位置との間で回転式操作摘みを操作することになり、回転式操作摘みを左回りに一杯まで回すと照明負荷が消灯し、回転式操作摘みを右回りに所望の操作位置まで回すと照明負荷が調光点灯するから、回転式操作摘みの操作方向が感覚的にわかりやすい。
【0021】
請求項10の発明では、請求項7の発明において、上記操作摘みは、上記操作摘みは、操作面に上下方向又は左右方向の内の何れかの方向においてスライド自在に設けられたスライド式操作摘みからなり、スライド式操作摘みを上向き又は右向きにスライドさせると調光比が徐々に高くなることを特徴とし、スライド式操作摘みを上向き又は下向きにスライドさせると調光比が徐々に高くなるので、スライド式操作摘みの操作方向が感覚的にわかりやすい。
【0022】
請求項11の発明では、請求項7の発明において、上記操作摘みは、操作面に上下方向又は左右方向の内の何れかの方向においてスライド自在に設けられたスライド式操作摘みからなり、スライド式操作摘みを下向き又は左向きにスライドさせると調光比が徐々に高くなることを特徴とし、主として調光比の高い範囲で照明負荷を調光点灯させる場合、スライド式操作摘みを下向き又は左向きに一杯までスライドさせて照明負荷を消灯させた位置と、所望の調光比で照明負荷を点灯させる操作位置との間でスライド式操作摘みを操作することになり、スライド式操作摘みを下向き又は左向きに一杯までスライドさせると照明負荷が消灯し、スライド式操作摘みを上向き又は右向きに所望の操作位置までスライドさせると照明負荷が調光点灯するから、スライド式操作摘みの操作方向が感覚的にわかりやすい。
【0023】
請求項12の発明では、請求項7乃至11の発明において、調光器本体は、細長で長手方向に3組の器具取付部を有する開口窓を備えた取付枠の器具取付部と係止離脱自在に係止する取付手段を有し、開口窓から操作面を露出させた状態で取付枠に取り付けられ、上記開口窓の長手方向に沿う方向の調光器本体の寸法を上記開口窓の長手方向寸法の略3分の1に形成したことを特徴とし、調光器本体を他の配線器具と共に取付枠に並設することができる。
【0025】
請求項13の発明では、請求項1乃至12の発明において、上記挿通孔の形状は、チョークコイルの一対のリードの先端部分が互いに反対方向に折曲された状態で挿通されるような形状に形成されたことを特徴とし、請求項の発明と同様の作用を奏する。
【0026】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0027】
(参考例1)
本発明の参考例1を図1乃至図2を参照して説明する。この調光器1は、端子T1,T2間に例えば白熱灯のような照明負荷Laと商用電源ACの直列回路を接続すると共に、端子T1,T2間に例えばトライアックのような半導体開閉素子2を接続し、この半導体開閉素子2の導通角を調光制御回路3aで制御して照明負荷Laに供給する電力を制御(位相制御)することにより、照明負荷Laを調光点灯させている。また、半導体開閉素子2に流れる負荷電流が所定の定格電流を超えると異常検出信号を発生する過電流検出回路3bを設けており、調光制御回路(調光点灯部)3aは過電流検出回路(過電流検出手段)3bが異常検出信号を発生すると、照明負荷Laの調光比を所定の調光比L1(%)以下に制限している。ここに、調光制御回路3a及び過電流検出回路3bから制御部3が構成される。また、端子T1,T2間には従来周知の回路構成を有する雑音防止回路Fが接続されており、半導体開閉素子2のスイッチングにより発生するノイズが商用電源ACや照明負荷Laに出力されるのを防止している。
【0028】
調光器1には、図示しない操作摘みの操作に応じて抵抗値の変化する可変抵抗器からなる調光比設定部4が設けられており、図2(a)に示すように調光比設定部4の操作摘みを、操作範囲の一方の端から他方の端まで操作すると、調光比が0%から100%までリニアに変化するように調光制御回路3aが半導体開閉素子2の導通角を制御している。
【0029】
また、半導体開閉素子2と直列に、例えば電流検出用の抵抗などからなる電流検出部6を接続してあり、過電流検出回路3bでは電流検出部6の出力から半導体開閉素子2に流れる負荷電流を検出し、この負荷電流が所定の定格電流を越えると、過電流検出信号(異常検出信号)を調光制御回路3aに出力する。調光制御回路3aは、過電流検出回路3bから過電流検出信号が入力されると、調光比設定部4により設定される調光比の最大値を所定値L1(%)にクランプしており、照明負荷Laの調光比を所定値L1(%)以下に制限している。
【0030】
すなわち、図2(b)に示すように、調光比設定部4の操作摘みが、操作範囲の一方の端(MIN)から所定の操作位置Aまで操作されると、調光制御回路3aは照明負荷Laの調光比を0%からL1(%)までリニアに変化させているが、操作摘みが操作位置Aと操作範囲の他方の端(MAX)の間にある場合、調光制御回路3aは操作摘みの操作位置に関係無く、照明負荷Laの調光比を強制的にL1(%)としている。尚、過電流検出時に調光比制限部たる調光制御回路3aは、照明負荷Laの調光比をL1(%)以下に制限しているが、この時の調光比L1(%)は、負荷電流が半導体開閉素子2の定格電流以下になるような調光比に設定されているので、半導体開閉素子2に定格電流を越える電流が流れることはなく、半導体開閉素子2が破損するのを防止できる。また、調光制御回路3aでは、過電流検出回路3bから過電流検出信号が入力されると、異常状態報知部としての発光ダイオード(LED)7を点灯させており、発光ダイオード7の点灯によって異常状態の発生を使用者に知らしめることができる。
【0031】
ところで、過電流検出時において本調光器の調光制御回路3aでは、調光比設定部4の操作摘みが所定の操作位置Aを越えると、調光比をL1(%)にクランプすることによって、照明負荷Laの調光比をL1(%)以下に制限しているが、操作摘みの操作量に応じて変化する調光比の変化量を低下させることによって(調光カーブの傾きを小さくすることによって)、調光比の最大値を所定値L1(%)以下に制限しても良い。すなわち、図2(c)に示すように、調光比設定部4の操作摘みが操作範囲の一方の端から他方の端まで操作されると、調光制御回路3aが調光比を0%からL1(%)までリニアに変化するように半導体開閉素子2の導通角を制御しても良く、操作摘みの操作量に対する調光比の変化量が小さくなるので、調光比の設定を細かく行うことができる。
【0032】
(参考例2)
本発明の参考例2を図3及び図4を参照して説明する。参考例1の調光器1では、異常検出部として負荷電流が定格電流を越えると過電流検出信号を発生する過電流検出回路3bを設けているが、本参考例では過電流検出回路3bの代わりに、調光器1の内部や周囲の温度を検出し、検出温度が予め設定された温度のしきい値を越えると異常検出信号を発生する温度検出回路(温度検出手段)3cを設けている。尚、温度検出回路3c以外の構成は参考例1と同様であるので、同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0033】
温度検出回路3cは例えばサーミスタや白金測温抵抗体などの温度センサを備え、調光器1の内部や周囲の温度を検出しており、検出温度が温度のしきい値を越えると調光制御回路3aに異常検出信号を出力する。
【0034】
温度検出回路3cの検出温度が温度のしきい値以下である場合、図4(a)に示すように調光比設定部4の操作摘みを、操作範囲の一方の端から他方の端まで操作すると、調光比が0%から100%までリニアに変化するように調光制御回路3aが半導体開閉素子2の導通角を制御している。一方、温度検出回路3cの検出温度が温度のしきい値を越え、温度検出回路3cから調光制御回路3aに異常検出信号が入力されると、調光制御回路3aでは、調光比設定部4により設定される調光比の最大値を所定値L1(%)にクランプしており、照明負荷Laの調光比を所定値L1(%)以下に制限している。すなわち、図4(b)に示すように、調光比設定部4の操作摘みが、操作範囲の一方の端(MIN)から所定の操作位置Aまで操作されると、調光制御回路3aは照明負荷Laの調光比を0%からL1(%)までリニアに変化させているが、操作摘みが操作位置Aと操作範囲の他方の端(MAX)の間にある場合、調光制御回路3aは操作摘みの操作位置に関係無く、照明負荷Laの調光比を強制的にL1(%)としている。また、調光制御回路3aでは、温度検出回路3cから異常検出信号が入力されると、異常状態報知部たる発光ダイオード7を点灯させており、発光ダイオード7の点灯によって異常状態の発生を使用者に知らしめることができる。
【0035】
ここで、温度のしきい値は、半導体開閉素子2などの回路部品の定格温度(規格温度)により決定されており、例えば定格温度よりも若干低い値に設定されている。また、温度上昇時に調光比制限部としての調光制御回路3aは、照明負荷Laの調光比をL1(%)以下に制限しているが、この調光比L1(%)は、半導体開閉素子2の温度上昇が定格温度内に収まるような調光比に設定されているので、半導体開閉素子2の温度が定格温度を越えることはなく、半導体開閉素子2が破損するのを防止できる。
【0036】
ところで、温度検出回路3cから異常検出信号が入力された場合、本調光器の調光制御回路3aでは、調光比設定部4の操作摘みが所定の操作位置Aを越えると、調光比をL1(%)にクランプすることによって、照明負荷Laの調光比をL1(%)以下に制限しているが、操作摘みの操作量に応じて変化する調光比の変化量を低下させることによって(調光カーブの傾きを小さくすることによって)、調光比の最大値を所定値L1(%)以下に制限しても良い。すなわち、図4(c)に示すように調光比設定部4の操作摘みが操作範囲の一方の端から他方の端まで操作されると、調光制御回路3aが調光比を0%からL1(%)までリニアに変化するように半導体開閉素子2の導通角を制御しても良く、操作摘みの操作量に対する調光比の変化量が小さくなるので、調光比の設定を細かく行うことができる。
【0037】
(参考例3)
本発明の参考例3を図5乃至図7を参照して説明する。本参考例の調光器1では、参考例1又は2の調光器1において、半導体開閉素子2をトライアックTRCで構成し、雑音防止回路FをコンデンサC1,C2、抵抗R2及びチョークコイルLなどから構成している。また、調光比設定部4として回転式のボリュームからなる可変抵抗VRを用い、制御部3の端子P1,P3間に可変抵抗VRを接続すると共に、端子P2,P3間に抵抗R1を接続し、可変抵抗VRのスライダ端子を制御部3の端子P2に接続してある。ここで、端子P1,P3間には一定の電圧が印加されており、可変抵抗VRを操作すると、端子P2の電圧が変化するので、制御部3では端子P2の電圧値に応じてトライアックTRCの導通角を変化させ、照明負荷Laの調光比を制御している。
【0038】
図6は調光器1の正面図を示しており、この調光器1は、合成樹脂製のボディ11及びカバー12からなる器体(調光器本体)10と、既製の埋込型の配線器具(例えば、日本工業規格(JIS)で規定された大角形連用配線器具(JISC8304参照))を埋込配線するために用いられる取付枠(例えば、大角形金属製取付枠(JIS C8375参照))と同一の外観を呈する取付枠30とを一体に組み合わせた構造になっており、器体10の外形寸法は既製の埋込型の配線器具の2個モジュール寸法に形成されている。尚、大角形金属製取付枠に、短幅方向に3個並べて取り付けることのできるような大角形連用配線器具の寸法を1個モジュール寸法と言い、2個モジュール寸法とは1個モジュール寸法の大角形連用配線器具を短幅方向に2個並べた場合と略同じ寸法のことを言う。
【0039】
器体10はボディ11とカバー12との間に取付枠30を挟持した状態で組み合わされ、カバー12の前面(操作面)には、可変抵抗VRの操作軸に取り付けられた回動摘み(回転式操作摘み)21が回動自在に配設されており、回動摘み21を操作することにより可変抵抗VRの抵抗値を変化させ、照明負荷Laの調光比を変化させている。すなわち、可変抵抗VRの回動摘み21を左回りに回転させると、調光比が徐々に低下し(すなわち照明負荷Laが暗くなり)、可変抵抗VRの回動摘み21を右回りに回転させると、照明負荷Laの調光比が徐々に高くなる(すなわち照明負荷Laが明るくなる)。
【0040】
取付枠30は金属製で、大角形金属製取付枠の2個モジュール分の開口を閉塞し、閉塞した部分に調光器1の器体10が取り付けられており、残された開口31の両側に1個モジュール寸法の大角形連用配線器具を取着するための係止爪部32が設けてある。ここで、大角形連用配線器具は、配線器具本体の両側面に係止爪部32と係止する被係止部を備えており、一方の係止爪部32を配線器具本体の被係止部に挿入係止した状態で、かしめ用孔32aにドライバ等の工具の先端を挿入してこじることによって、他方の係止爪部32を配線器具本体の反対側の被係止部に挿入係止させることで取付枠30に取り付けられるのである。
【0041】
また、この取付枠30の両端部には、壁面に埋設された埋込ボックスに取付枠30を取り付けるためのボックスねじを挿通する長孔33と、取付枠30を壁面等の造営面に直付けするためのねじが挿通されるねじ挿通孔34と、造営面を形成する壁パネル等に取り付ける際に使用するはさみ金具(図示せず)を係止するはさみ金具係止孔35と、図示しないプレート枠を取り付けるためのプレート枠固定ねじが螺合するねじ孔36とが設けてある。
【0042】
ところで本参考例では、端子T1とトライアックTRCとの間にオフスイッチSW1,SW2を接続しており、可変抵抗VRの回動摘み21が操作範囲の両端位置まで操作されたときに、各オフスイッチSW1,SW2の操作レバー25,25’が押操作されて接点がオフするようにしてあり、各オフスイッチSW1,SW2の接点がオフすると、端子T1とトライアックTRCとの間が開放状態となって、照明負荷Laが消灯する。
【0043】
ここで、図7(a)(b)に示すように可変抵抗VRの操作軸23には略円筒状のレバー24が取り付けられており、レバー24のオフスイッチSW1,SW2側の面には押圧突起(押圧部)24aが一体に形成されている。而して、可変抵抗VRの操作軸23にレバー24を嵌入してレバー24を操作軸23に装着すれば、回動摘み21により回動される操作軸23と一体にレバー24が回動し、回動摘み21を左回りに一杯まで回すと、レバー24の押圧突起24aによりオフスイッチSW1の操作レバー25が操作されて、オフスイッチSW1の接点がオフになり、照明負荷Laが消灯する。一方、回動摘み21を右回りに一杯まで回すと、レバー24の押圧突起24aによりオフスイッチSW2の操作レバー25’が操作されて、オフスイッチSW2の接点がオフになり、照明負荷Laが消灯する。このように、回動摘み21を操作範囲の両端位置まで回転させると、オフスイッチSW1又はSW2の接点がオフになって、照明負荷Laが消灯するので、照明負荷Laを調光範囲の高い側で調光点灯させる場合は、照明負荷Laを所望の調光比で点灯させる場合の回動摘み21の操作位置と、照明負荷Laを消灯させる場合の回動摘み21の操作位置との間の距離が短くなり、図23に示した従来の調光器のように回動摘み21を左回りに一杯まで回したときに接点がオフするスイッチのみを設けた場合に比べて、調光器1の操作性が向上する。
【0044】
尚、本参考例では回動摘み21を右回りに回すと、照明負荷Laの調光比が高く(すなわち、照明負荷Laが明るく)なり、回動摘み21を左回りに回すと、照明負荷Laの調光比が低く(すなわち、照明負荷Laが暗く)しているので、回動摘み21の操作方向が感覚的にわかりやすいという利点があるが、図8に示すように、回動摘み21を左回りに回すと、照明負荷Laの調光比が高くなり(すなわち、照明負荷Laが明るくなり)、回動摘み21を右回りに回すと、照明負荷Laの調光比が低く(すなわち、照明負荷Laが暗く)なるようにしても良い。この調光器1では、主として調光比の高い範囲で照明負荷Laを調光点灯させる場合、回動摘み21を左回りに一杯まで回して照明負荷Laを消灯させた位置と、所望の調光比で照明負荷Laを点灯させる操作位置との間で回動摘み21を操作することになり、回動摘み21を左回りに一杯まで回すと照明負荷Laが消灯し、回動摘み21を右回りに所望の操作位置まで回すと照明負荷Laが調光点灯するから、回動摘み21の操作方向が感覚的にわかりやすいという利点がある。
【0045】
(参考例4)
本発明の参考例4を図9及び図10を参照して説明する。参考例3の調光器1では、調光比設定部4として回転式のボリュームからなる可変抵抗VRを用いているが、本参考例では、調光比設定部4としてスライド式のボリュームからなる可変抵抗VRを用いており、可変抵抗VRの操作軸23’に連結されたスライド摘み(スライド式操作摘み)22をカバー12の前面(操作面)に上下方向においてスライド自在に配設し、スライド摘み22を上向きにスライドさせると、照明負荷Laの調光比を高くし(すなわち、照明負荷Laが明るくし)、スライド摘み22を下向きにスライドさせると、照明負荷Laの調光比を低く(すなわち、照明負荷Laが暗く)している。尚、調光器1の基本的な構成は参考例3と同様であるので、同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0046】
本参考例の調光器1においても、参考例3と同様、端子T1とトライアックTRCとの間にオフスイッチSW1,SW2を接続しており、可変抵抗VRのスライド摘み22が操作範囲の両端位置まで操作されたときに、各オフスイッチSW1,SW2の操作レバー25,25’が押操作されて接点がオフするようにしてあり、オフスイッチSW1又はSW2の接点がオフすると、端子T1とトライアックTRCとの間が開放状態となり、照明負荷Laが消灯する。
【0047】
ここで、図10(a)(b)に示すように、可変抵抗VRの操作軸23’にはレバー24’が取り付けられており、レバー24’には側方に突出する張出部24cが一体に設けられ、張出部24cのオフスイッチSW1,SW2側の面には押圧突起24bが突設されている。而して、可変抵抗VRの操作軸23’にレバー24’を嵌入してレバー24’を操作軸23’に装着すれば、スライド摘み22によりスライド操作される操作軸23’と一体にレバー24’が往復動作し、スライド摘み22を下向きに一杯まで操作すると、レバー24’の押圧突起24bによりオフスイッチSW1の操作レバー25が操作されて、オフスイッチSW1の接点がオフになり、照明負荷Laが消灯する。一方、スライド摘み22を上向きに一杯までスライドさせると、レバー24’の押圧突起24bによりオフスイッチSW2の操作レバー25’が操作されて、オフスイッチSW2の接点がオフになり、照明負荷Laが消灯する。このように、スライド摘み22を操作範囲の両端位置までスライドさせると、オフスイッチSW1又はSW2の接点がオフになって、照明負荷Laが消灯するので、照明負荷Laを調光範囲の高い側で調光点灯させる場合は、照明負荷Laを所望の調光比で点灯させる場合のスライド摘み22の操作位置と、照明負荷Laを消灯させる場合のスライド摘み22の操作位置との間の距離が短くなり、図25に示した従来の調光器のようにスライド摘み22を下向きに一杯までスライドさせたときに接点がオフするスイッチのみを設けた場合に比べて、調光器1の操作性が向上する。
【0048】
また、本参考例ではスライド摘み22を上向きにスライドさせると、照明負荷Laの調光比を高くし(すなわち、照明負荷Laが明るくし)、スライド摘み22を下向きにスライドさせると、照明負荷Laの調光比を低く(すなわち、照明負荷Laが暗く)しているので、スライド摘み22の操作方向が感覚的にわかりやすいという利点があるが、図11に示すように、スライド摘み22を下向きにスライドさせると、照明負荷Laの調光比を高くし(すなわち、照明負荷Laが明るくし)、スライド摘み22を上向きにスライドさせると、照明負荷Laの調光比を低く(すなわち、照明負荷Laが暗く)するようにしても良い。この場合、主として調光比の高い範囲で照明負荷Laを調光点灯させる際には、スライド摘み22を下向きに一杯までスライドさせて照明負荷Laを消灯させた位置と、所望の調光比で照明負荷Laを点灯させる操作位置との間でスライド摘み22を操作することになり、スライド摘み22を下向きに一杯までスライドさせると照明負荷Laが消灯し、スライド摘み22を上向きに所望の操作位置までスライドさせると照明負荷Laが調光点灯するから、スライド摘み22の操作方向が感覚的にわかりやすいという利点がある。また、本参考例ではスライド摘み22を上下方向においてスライド自在に設けているが、左右方向においてスライド自在に設けても良く、スライド摘み22を右向きにスライドさせると調光比が徐々に高くなるようにすれば、スライド摘み22の操作方向が感覚的にわかりやすいという利点がある。また、スライド摘み22を左向きにスライドさせると調光比が徐々に高くなるようにすれば、主として調光比の高い範囲で照明負荷Laを調光点灯させる場合、スライド摘み22を左向きに一杯までスライドさせて照明負荷Laを消灯させた位置と、所望の調光比で照明負荷Laを点灯させる操作位置との間でスライド摘み22を操作することになり、スライド摘み22を左向きに一杯までスライドさせると照明負荷Laが消灯し、スライド摘み22を右向きに所望の操作位置までスライドさせると照明負荷Laが調光点灯するから、スライド摘み22の操作方向が感覚的にわかりやすいという利点がある。
【0049】
(参考例5)
本発明の参考例5を図12及び図13を参照して説明する。参考例3の調光器1は、器体10と取付枠30とを一体に組み合わせて構成され、器体10の外形寸法を既製の埋込型の配線器具の2個モジュール寸法に形成しているが、本参考例では、調光器1の器体10の外形寸法を既製の埋込型の配線器具の1個モジュール寸法に形成している。尚、器体10以外の構成は参考例3と同様であるので、同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0050】
器体10は、それぞれ合成樹脂から形成された前面側のカバー12と後面側のボディ11とを結合して構成され、器体10の内部にはトライアックや制御部3などの回路部品を実装した回路基板(図示せず)を収納してある。またカバー12の前面(操作面)には、取付枠の開口から前面側に露出する突台部13が形成され、突台部13には回動摘み21が回動自在に配置されている。カバー12の長手方向における両側縁には側方に突出する各一対の係止爪14がそれぞれ突設されており、この係止爪14を合成樹脂製の取付枠に形成された被係止部と係止させることにより、器体10を合成樹脂製の取付枠に着脱自在に取り付けることができる。また突台部13の両側縁には係止凹部(図示せず)がそれぞれ開口しており、この係止凹部を金属製の取付枠に形成された係止爪部と係止させることにより、器体10を金属製の取付枠に着脱自在に取り付けることができる。
【0051】
本参考例の調光器1においても、参考例3の調光器1と同様に、端子T1とトライアックTRCとの間にオフスイッチSW1,SW2を接続しており、可変抵抗VRの回動摘み21が操作範囲の両端位置まで操作されたときに、各オフスイッチSW1,SW2の操作レバー25,25’が押操作されて接点がオフするようにしてあり、各オフスイッチSW1,SW2の接点がオフすると、端子T1とトライアックTRCとの間が開放状態となり、照明負荷Laが消灯する。
【0052】
ここで、図13(a)(b)に示すように可変抵抗VRの操作軸23には略円筒状のレバー24が取り付けられており、レバー24のオフスイッチSW1,SW2側の面には押圧突起24aが一体に形成されている。而して、可変抵抗VRの操作軸23にレバー24を嵌入してレバー24を操作軸23に装着すれば、回動摘み21により回動される操作軸23と一体にレバー24が回動し、回動摘み21を左回りに一杯まで回すと、レバー24の押圧突起24aによりオフスイッチSW1の操作レバー25が操作されて、オフスイッチSW1の接点がオフになり、照明負荷Laが消灯する。一方、回動摘み21を右回りに一杯まで回すと、レバー24の押圧突起24aによりオフスイッチSW2の操作レバー25’が操作されて、オフスイッチSW2の接点がオフになり、照明負荷Laが消灯する。このように、回動摘み21を操作範囲の両端位置まで回転させると、オフスイッチSW1又はSW2の接点がオフになって、照明負荷Laが消灯するので、照明負荷Laを調光範囲の高い側で調光点灯させる場合は、照明負荷Laを所望の調光比で点灯させる場合の回動摘み21の操作位置と、照明負荷Laを消灯させる場合の回動摘み21の操作位置との間の距離が短くなり、図23に示した従来の調光器のように回動摘み21を左回りに一杯まで回したときに接点がオフするスイッチのみを設けた場合に比べて、調光器1の操作性が向上する。
【0053】
尚、本参考例では回動摘み21を右回りに回すと、照明負荷Laの調光比が高く(すなわち、照明負荷Laが明るく)なり、回動摘み21を左回りに回すと、照明負荷Laの調光比が低く(すなわち、照明負荷Laが暗く)しているが、回動摘み21を左回りに回すと、照明負荷Laの調光比が高くなり(すなわち、照明負荷Laが明るくなり)、回動摘み21を右回りに回すと、照明負荷Laの調光比が低く(すなわち、照明負荷Laが暗く)なるようにしても良い。
【0054】
(参考例6)
本発明の参考例6を図14及び図15を参照して説明する。参考例4の調光器1は、器体10と取付枠30とを一体に組み合わせて構成され、器体10の外形寸法を既製の埋込型の配線器具の2個モジュール寸法に形成しているが、本参考例では、調光器1の器体10の外形寸法を既製の埋込型の配線器具の1個モジュール寸法に形成している。尚、器体10以外の構成は参考例4と同様であるので、同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0055】
器体10は、それぞれ合成樹脂から形成された前面側のカバー12と後面側のボディ11とを結合して構成され、器体10の内部にはトライアックや制御部3などの回路部品を実装した回路基板(図示せず)を収納してある。またカバー12の前面(操作面)には、取付枠の開口から前面側に露出する突台部13が形成され、突台部13にはスライド摘み22が左右方向においてスライド自在に配置されており、スライド摘み22を右向きにスライドさせると、照明負荷Laの調光比が高くなり(すなわち、照明負荷Laが明るくなり)、スライド摘み22を左向きにスライドさせると、照明負荷Laの調光比が低く(すなわち、照明負荷Laが暗く)なるように制御部3が調光点灯している。
【0056】
また、カバー12の長手方向における両側縁には側方に突出する各一対の係止爪14がそれぞれ突設されており、この係止爪14を合成樹脂製の取付枠に形成された被係止部と係止させることにより、器体10を合成樹脂製の取付枠に着脱自在に取り付けることができる。また突台部13の両側縁には係止凹部(図示せず)がそれぞれ開口しており、この係止凹部を金属製の取付枠に形成された係止爪部と係止させることにより、器体10を金属製の取付枠に着脱自在に取り付けることができる。
【0057】
ここで、図15(a)(b)に示すように、可変抵抗VRの操作軸23’にはレバー24’が取り付けられており、レバー24’の側方にはオフスイッチSW1,SW2の操作レバー25,25’を押圧操作するための押圧突起24aが一体に突設されている。而して、可変抵抗VRの操作軸23’にレバー24’を嵌入してレバー24’を操作軸23’に装着すれば、スライド摘み22によりスライド操作される操作軸23’と一体にレバー24’が往復動作し、スライド摘み22を左向きに一杯まで操作すると、レバー24’の押圧突起24bによりオフスイッチSW1の操作レバー25が操作されて、オフスイッチSW1の接点がオフになり、照明負荷Laが消灯する。一方、スライド摘み22を右向きに一杯までスライドさせると、レバー24’の押圧突起24bによりオフスイッチSW2の操作レバー25’が操作されて、オフスイッチSW2の接点がオフになり、照明負荷Laが消灯する。このように、スライド摘み22を操作範囲の両端位置までスライドさせると、オフスイッチSW1又はSW2の接点がオフになって、照明負荷Laが消灯するので、照明負荷Laを調光範囲の高い側で調光点灯させる場合は、照明負荷Laを所望の調光比で点灯させる場合のスライド摘み22の操作位置と、照明負荷Laを消灯させる場合のスライド摘み22の操作位置との間の距離が短くなり、図25に示した従来の調光器のようにスライド摘み22を下向きに一杯までスライドさせたときに接点がオフするスイッチのみを設けた場合に比べて、調光器1の操作性が向上する。
【0058】
尚、本参考例ではスライド摘み22を右向きにスライドさせると、照明負荷Laの調光比を高くし(すなわち、照明負荷Laが明るくし)、スライド摘み22を左向きにスライドさせると、照明負荷Laの調光比を低く(すなわち、照明負荷Laが暗く)しているので、スライド摘み22の操作方向が感覚的にわかりやすいという利点があるが、スライド摘み22を左向きにスライドさせると、照明負荷Laの調光比を高くし(すなわち、照明負荷Laが明るくし)、スライド摘み22を右向きにスライドさせると、照明負荷Laの調光比を低く(すなわち、照明負荷Laが暗く)するようにしても良い。この場合、主として調光比の高い範囲で照明負荷Laを調光点灯させる際には、スライド摘み22を左向きに一杯までスライドさせて照明負荷Laを消灯させた位置と、所望の調光比で照明負荷Laを点灯させる操作位置との間でスライド摘み22を操作することになり、スライド摘み22を左向きに一杯までスライドさせると照明負荷Laが消灯し、スライド摘み22を右向きに所望の操作位置までスライドさせると照明負荷Laが調光点灯するから、スライド摘み22の操作方向が感覚的にわかりやすいという利点がある。また、本参考例ではスライド摘み22を左右方向においてスライド自在に設けているが、参考例4で説明したように上下方向においてスライド自在に設けても良い。
【0059】
(実施形態
本発明の実施形態を図16乃至図18を参照して説明する。参考例1乃至6の調光器1において、器体10の内部には、トライアックTRCや制御部3や雑音防止回路Fの回路部品を実装したプリント基板15を収納してある。図16(c)に示すようにプリント基板15の表面には配線パターン15aが形成されており、プリント基板15に回路部品を半田付けする際は、プリント基板15に穿設された挿通孔に回路部品のリードを挿通し、プリント基板15の反対側から突出したリードの先端を曲げて、回路部品をプリント基板15に仮止めした後、回路部品のリードを挿通孔の周りに形成されたランド部に半田付けしていた。ところで、雑音防止回路Fを構成するチョークコイルLは例えばトロイダル型のコア17に巻線16を巻回して構成され、巻線16の両端をコア17の軸方向と略直交する方向に突出させ、巻線16の両端部をリード16aとして用いている。ここで、従来例で説明したようにチョークコイルLのリード16aは他の回路部品のリードに比べて線径が太く、曲げ難いため、プリント基板15の挿通孔にリード16aを挿通した後に、リード16aを曲げる作業(クリンチ作業)がやりにくいという問題があった。
【0060】
そこで、本実施形態の調光器1では、図16(a)(b)に示すように、チョークコイルLのリード16a,16aの先端部分を、コア17の軸方向であって互いに反対側に向かって予め折曲している。一方、図16(c)に示すように、プリント基板15には、各リード16aの折曲部分16bが挿通される一対の長孔状の挿通孔15dと、各リード16aの折曲部分16bが半田付けされるランド部15cと挿通孔15dとの間を連通する一対の連通孔15eとが形成されている。ここで、各挿通孔15dの伸びる方向は略平行であって、各挿通孔15dの長さ寸法X1はリード16aの折曲部分16bの長さ寸法X2よりも若干長い寸法に形成されており、且つ、各挿通孔15dの相対的な位置関係と、各折曲部分16bの相対的な位置関係とは略同じ位置関係となっている。したがって、チョークコイルLの各リード16aは先端部分が折曲された状態で挿通孔15dに挿通することができ、挿通孔15dにリード16aの折曲部分16bを挿通した状態で、リード16aを連通孔15eに沿ってスライドさせ、その折曲部分16bをランド部15cまで移動させた後、折曲部分16bをランド部15cに半田付けしている。
【0061】
このように、本実施形態では、チョークコイルLのリード16aの先端部分を予め折曲しておき、先端部分が折曲されたリード16aを挿通孔15dに挿通し、リード16aを連通孔15eに沿ってランド部15cまで移動させ、リード16aの折曲部分16bをランド部15cに半田付けしているので、チョークコイルLのリード16aをプリント基板15の挿通孔に挿通した後で、リード16aのクリンチ作業を行う必要はなく、組立作業の作業性が向上する。また、リード16aの折曲部分16bを挿通孔15dに挿通した後、リード16aを連通孔15eに沿って移動させると、折曲部分16bと連通孔15eの端縁とが係止するので、チョークコイルLの抜け止めが行われ、チョークコイルLがプリント基板15に仮止めされるから、半田付けの際にチョークコイルLの位置がずれることはなく、組立作業の作業性が向上する。
【0062】
尚、連通孔15eの形状は上記の形状に限定されるものではなく、リード16aの挿入部位からランド部15cまでチョークコイルLを移動させる際に、他の実装部品に接触しないように適宜の形状に形成すれば良く、図16(d)に示すように連通孔15eの形状を略円弧状とし、リード16aの折曲部分16bを挿通孔15dに挿通した後に、チョークコイルLを回転させることにより、リード16aを連通孔15eに沿ってランド部15cまで移動させるようにしても良い。
【0063】
また、本実施形態ではチョークコイルLのリード16a,16の先端部分を、コア17の軸方向であって互いに反対側に向かって折曲しているが、パターン設計上の制約やDIP方向の制約などに応じた方向にリード16a,16の先端部分を折曲すれば良く、図17(a)〜(c)に示すように、リード16a,16の先端部分をコア17の軸方向と略直交する方向において互いに反対側に向けて折曲すると共に、リード16aの折曲部分16bの形状に合わせてプリント基板15に、リード16aの折曲部分16bが挿通される挿通孔15dと、挿通孔15dとランド部15cとの間を連通する連通孔15eとを形成しても良い。また、図18(a)〜(c)に示すように、リード16a,16の先端部分をコア17の軸方向と略直交する方向において互いに同じ方向に向けて折曲すると共に、リード16aの折曲部分16bの形状に合わせてプリント基板15に、リード16aの折曲部分16bが挿通される挿通孔15bを形成しても良く、挿通孔15bはランド部15cまで形成されているので、リード16aの折曲部分16bを挿通孔15bに挿通した後、リード16aを挿通孔15bに沿ってランド部15c側まで移動させることにより、リード16aの折曲部分16bをランド部15cに半田付けすることができ、挿通孔15bにより連通孔15eを兼用することができる。
【0064】
【発明の効果】
上述のように、請求項1の発明は、調光点灯可能な照明負荷の調光比を設定する調光比設定部と、調光比設定部によって設定された調光比で照明負荷を調光点灯させる調光点灯部と、異常状態を検出すると異常検出信号を発生する異常検出部と、異常検出部が異常検出信号を発生すると調光比を所定値以下に制限する調光比制限部とを備えるとともに、少なくともチョークコイルを有する雑音防止回路部を設け、上記各部を構成する回路部品が実装される回路基板に、上記チョークコイルの一対のリードが先端部分を折曲した状態で挿通される挿通孔と、上記一対のリードの先端部分が半田付けされるランド部と上記挿通孔との間を連通し、上記一対のリードの折曲されていない部分が挿入される連通孔とを設けたことを特徴とし、異常検出部が異常状態を検出すると、調光比制限部は照明負荷の調光比を所定値以下に制限しているので、異常発生時に調光点灯部の出力を抑制することができ、調光点灯部の構成部品に加わるストレスを低減し、構成部品が破損するのを防止できるという効果がある。しかも、チョークコイルのリードは先端部分を折曲した状態で挿通孔に挿通され、さらに連通孔を通してランド部まで移動されるから、チョークコイルのリードを回路基板の挿通孔に挿通する前に、先端部分を折り曲げるクリンチ作業を行うことができ、且つリードの折曲部分と連通孔の端縁とを係止させることによりチョークコイルを回路基板に仮止めできるから、回路基板の組立作業の作業性が向上するという効果がある。
【0065】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、上記異常検出部は、照明負荷に流れる負荷電流を検出し、負荷電流が所定の定格電流を超えると異常検出信号を発生する過電流検出手段からなることを特徴とし、負荷電流が定格電流を超えると、過電流検出手段が異常検出信号を発生し、調光比制限部が照明負荷の調光比を所定値以下に制限しているので、調光点灯部の構成部品に過電流が流れ、構成部品が破損するのを防止できるという効果がある。
【0066】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、上記異常検出部は、調光器内部の温度を検出し、検出温度が所定のしきい値を越えると異常検出信号を発生する温度検出手段からなることを特徴とし、検出温度が所定のしきい値を越えると、温度検出手段が異常検出信号を発生し、調光比制限部が照明負荷の調光比を所定値以下に制限しているので、調光点灯部の構成部品の温度上昇が低下し、構成部品が破損するのを防止できるという効果がある。
【0067】
請求項4の発明は、請求項1乃至3の発明において、調光比制限部は、調光比制限部は、調光比設定部により設定される調光比の最大値を上記所定値にクランプすることによって、調光比の最大値を所定値以下に制限することを特徴とし、請求項1乃至3の発明と同様の効果を奏する。
【0068】
請求項5の発明は、請求項1乃至3の発明において、上記調光比設定部は調光比設定用の操作摘みを有し、操作摘みの操作位置に応じて調光比の設定値を連続的に変化させており、調光比制限部は、操作摘みの操作量に応じて変化する調光比の変化量を低下させることによって、調光比の最大値を所定値以下に制限することを特徴とし、調光比制限部は、操作摘みの操作量に応じて変化する調光比の変化量を低下させているので、操作摘みにより調光比の設定を細かく行えるという効果がある。
【0069】
請求項6の発明は、請求項1乃至5の発明において、上記異常検出部が異常検出信号を発生すると、異常状態の発生を報知する異常状態報知部を備えて成ることを特徴とし、異常状態報知部の報知によりユーザに異常状態の発生を知らしめることができるという効果がある。
【0070】
請求項7の発明は、請求項1乃至6の発明において、上記各部を収納する調光器本体の内部には照明負荷をオフさせるオフスイッチが収納されており、上記調光比設定部は、調光器本体の操作面に露出して設けられた調光比設定用の操作摘みを有し、操作摘みの操作位置に応じて調光比を最小値から最大値まで連続的に変化させており、操作摘みが操作範囲の両端位置まで操作されたときに上記オフスイッチを押圧する押圧部を操作摘みに設けたことを特徴とし、操作摘みが操作範囲の一方の端まで操作されたときに押圧操作されるオフスイッチのみを設けた場合は、操作摘みが主として操作範囲の他方の端の近傍で使用される際、照明負荷の消灯時と調光点灯時とで操作摘みの操作量が多くなり、操作性が悪くなるが、操作摘みが操作範囲の両端位置まで操作されたときに押圧操作されるオフスイッチを設けているので、照明負荷の消灯時と調光点灯時とで操作摘みの操作量を少なくでき、操作性が向上するという効果がある。
【0071】
請求項8の発明は、請求項7の発明において、上記操作摘みは、操作面に回動自在に設けられた回転式操作摘みからなり、回転式操作摘みを右回りに回転させると調光比が徐々に高くなることを特徴とし、回転式操作摘みを右回りに回転させると調光比が徐々に高くなるので、回転式操作摘みの操作方向が感覚的にわかりやすいという効果がある。
【0072】
請求項9の発明は、請求項7の発明において、上記操作摘みは、上記操作摘みは、操作面に回動自在に設けられた回転式操作摘みからなり、回転式操作摘みを左回りに回転させると調光比が徐々に高くなることを特徴とし、主として調光比の高い範囲で照明負荷を調光点灯させる場合、回転式操作摘みを左回りに一杯まで回して照明負荷を消灯させた位置と、所望の調光比で照明負荷を点灯させる操作位置との間で回転式操作摘みを操作することになり、回転式操作摘みを左回りに一杯まで回すと照明負荷が消灯し、回転式操作摘みを右回りに所望の操作位置まで回すと照明負荷が調光点灯するから、回転式操作摘みの操作方向が感覚的にわかりやすいという効果がある。
【0073】
請求項10の発明は、請求項7の発明において、上記操作摘みは、上記操作摘みは、操作面に上下方向又は左右方向の内の何れかの方向においてスライド自在に設けられたスライド式操作摘みからなり、スライド式操作摘みを上向き又は右向きにスライドさせると調光比が徐々に高くなることを特徴とし、スライド式操作摘みを上向き又は下向きにスライドさせると調光比が徐々に高くなるので、スライド式操作摘みの操作方向が感覚的にわかりやすいという効果がある。
【0074】
請求項11の発明は、請求項7の発明において、上記操作摘みは、操作面に上下方向又は左右方向の内の何れかの方向においてスライド自在に設けられたスライド式操作摘みからなり、スライド式操作摘みを下向き又は左向きにスライドさせると調光比が徐々に高くなることを特徴とし、主として調光比の高い範囲で照明負荷を調光点灯させる場合、スライド式操作摘みを下向き又は左向きに一杯までスライドさせて照明負荷を消灯させた位置と、所望の調光比で照明負荷を点灯させる操作位置との間でスライド式操作摘みを操作することになり、スライド式操作摘みを下向き又は左向きに一杯までスライドさせると照明負荷が消灯し、スライド式操作摘みを上向き又は右向きに所望の操作位置までスライドさせると照明負荷が調光点灯するから、スライド式操作摘みの操作方向が感覚的にわかりやすいという効果がある。
【0075】
請求項12の発明は、請求項7乃至11の発明において、調光器本体は、細長で長手方向に3組の器具取付部を有する開口窓を備えた取付枠の器具取付部と係止離脱自在に係止する取付手段を有し、開口窓から操作面を露出させた状態で取付枠に取り付けられ、上記開口窓の長手方向に沿う方向の調光器本体の寸法を上記開口窓の長手方向寸法の略3分の1に形成したことを特徴とし、調光器本体を他の配線器具と共に取付枠に並設できるという効果がある。
【0077】
請求項13の発明は、請求項1乃至12の発明において、上記挿通孔の形状は、チョークコイルの一対のリードの先端部分が互いに反対方向に折曲された状態で挿通されるような形状に形成されたことを特徴とし、請求項の発明と同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 参考例1の調光器のブロック図である。
【図2】 同上に用いる操作摘みの操作位置と調光比の関係を示す図であり、(a)は負荷電流が定格電流以内の場合の調光カーブであり、(b)(c)は負荷電流が定格電流を越える場合の調光カーブである。
【図3】 参考例2の調光器のブロック図である。
【図4】 同上に用いる操作摘みの操作位置と調光比の関係を示す図であり、(a)は規格温度以内の場合の調光カーブであり、(b)(c)は規格温度を越える場合の調光カーブである。
【図5】 参考例3の調光器のブロック回路図である。
【図6】 同上の正面図である。
【図7】 同上に用いる可変抵抗とスイッチの取付状態を示し、(a)は正面から見た要部拡大図であり、(b)は側方から見た要部拡大図である。
【図8】 同上の別の調光器の正面図である。
【図9】 参考例4の調光器の正面図である。
【図10】 同上に用いる可変抵抗とスイッチの取付状態を示し、(a)は正面から見た要部拡大図であり、(b)は側方から見た要部拡大図である。
【図11】 同上の別の調光器の正面図である。
【図12】 参考例5の調光器の正面図である。
【図13】 同上に用いる可変抵抗とスイッチの取付状態を示し、(a)は正面から見た要部拡大図であり、(b)は側方から見た要部拡大図である。
【図14】 参考例6の調光器の正面図である。
【図15】 同上に用いる可変抵抗とスイッチの取付状態を示し、(a)は正面から見た要部拡大図であり、(b)は下側から見た要部拡大図である。
【図16】 実施形態の調光器に用いるチョークコイル及びプリント基板を示し、(a)はチョークコイルの正面図、(b)はチョークコイルの側面図、(c)(d)はプリント基板の要部拡大図である。
【図17】 同上の別の調光器に用いるチョークコイル及びプリント基板を示し、(a)はチョークコイルの正面図、(b)はチョークコイルの側面図、(c)はプリント基板の要部拡大図である。
【図18】 同上のまた別の調光器に用いるチョークコイル及びプリント基板を示し、(a)はチョークコイルの正面図、(b)はチョークコイルの側面図、(c)はプリント基板の要部拡大図である。
【図19】 従来の調光器の回路図である。
【図20】 同上の回転式の操作摘みを有する調光器の正面図である。
【図21】 同上のスライド式の操作摘みを有する調光器の正面図である。
【図22】 同上の別の調光器の回路図である。
【図23】 同上の回転式の操作摘みを有する調光器の正面図である。
【図24】 同上に用いる可変抵抗とスイッチの取付状態を示し、(a)は正面から見た要部拡大図であり、(b)は側方から見た要部拡大図である。
【図25】 同上のスライド式の操作摘みを有する調光器の正面図である。
【図26】 同上に用いる可変抵抗とスイッチの取付状態を示し、(a)は正面から見た要部拡大図であり、(b)は側方から見た要部拡大図である。
【図27】 同上の回路部品を実装したプリント基板を示し、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図28】 同上の回路部品を実装するプリント基板の裏面図である。
【図29】 (a)は同上に用いるチョークコイルの正面図、(b)は同上に用いるチョークコイルの側面図であり、(c)(d)は同上に用いるプリント基板の要部拡大図である。
【図30】 同上の別の調光器に用いる回路基板を示し、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図31】 同上の回路基板のパターン図である。
【図32】 同上の回路図である。
【符号の説明】
1 調光器
2 半導体開閉素子
3a 調光制御回路
3b 過電流検出回路
AC 商用電源
La 照明負荷
T1,T2 端子

Claims (13)

  1. 調光点灯可能な照明負荷の調光比を設定する調光比設定部と、調光比設定部によって設定された調光比で照明負荷を調光点灯させる調光点灯部と、異常状態を検出すると異常検出信号を発生する異常検出部と、異常検出部が異常検出信号を発生すると調光比を所定値以下に制限する調光比制限部とを備えるとともに、少なくともチョークコイルを有する雑音防止回路部を設け、上記各部を構成する回路部品が実装される回路基板に、上記チョークコイルの一対のリードが先端部分を折曲した状態で挿通される挿通孔と、上記一対のリードの先端部分が半田付けされるランド部と上記挿通孔との間を連通し、上記一対のリードの折曲されていない部分が挿入される連通孔とを設けたことを特徴とする調光器。
  2. 上記異常検出部は、照明負荷に流れる負荷電流を検出し、負荷電流が所定の定格電流を超えると異常検出信号を発生する過電流検出手段からなることを特徴とする請求項1記載の調光器。
  3. 上記異常検出部は、調光器内部の温度を検出し、検出温度が所定のしきい値を越えると異常検出信号を発生する温度検出手段からなることを特徴とする請求項1記載の調光器。
  4. 調光比制限部は、調光比設定部により設定される調光比の最大値を上記所定値にクランプすることによって、調光比の最大値を所定値以下に制限することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の調光器。
  5. 上記調光比設定部は調光比設定用の操作摘みを有し、操作摘みの操作位置に応じて調光比の設定値を連続的に変化させており、調光比制限部は、操作摘みの操作量に応じて変化する調光比の変化量を低下させることによって、調光比の最大値を所定値以下に制限することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の調光器。
  6. 上記異常検出部が異常検出信号を発生すると、異常状態の発生を報知する異常状態報知部を備えて成ることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の調光器。
  7. 上記各部を収納する調光器本体の内部には照明負荷をオフさせるオフスイッチが収納されており、上記調光比設定部は、調光器本体の操作面に露出して設けられた調光比設定用の操作摘みを有し、操作摘みの操作位置に応じて調光比を最小値から最大値まで連続的に変化させており、操作摘みが操作範囲の両端位置まで操作されたときに上記オフスイッチを押圧する押圧部を操作摘みに設けたことを特徴とする請求項1記載の調光器。
  8. 上記操作摘みは、操作面に回動自在に設けられた回転式操作摘みからなり、回転式操作摘みを右回りに回転させると調光比が徐々に高くなることを特徴とする請求項7記載の調光器。
  9. 上記操作摘みは、操作面に回動自在に設けられた回転式操作摘みからなり、回転式操作摘みを左回りに回転させると調光比が徐々に高くなることを特徴とする請求項7記載の調光器。
  10. 上記操作摘みは、操作面に上下方向又は左右方向の内の何れかの方向においてスライド自在に設けられたスライド式操作摘みからなり、スライド式操作摘みを上向き又は右向きにスライドさせると調光比が徐々に高くなることを特徴とする請求項7記載の調光器。
  11. 上記操作摘みは、操作面に上下方向又は左右方向の内の何れかの方向においてスライド自在に設けられたスライド式操作摘みからなり、スライド式操作摘みを下向き又は左向きにスライドさせると調光比が徐々に高くなることを特徴とする請求項7記載の調光器。
  12. 調光器本体は、細長で長手方向に3組の器具取付部を有する開口窓を備えた取付枠の器具取付部と係止離脱自在に係止する取付手段を有し、開口窓から操作面を露出させた状態で取付枠に取り付けられ、上記開口窓の長手方向に沿う方向の調光器本体の寸法を上記開口窓の長手方向寸法の略3分の1に形成したことを特徴とする請求項7乃至11の何れか1項に記載の調光器。
  13. 上記挿通孔の形状は、チョークコイルの一対のリードの先端部分が互いに反対方向に折曲された状態で挿通されるような形状に形成されたことを特徴とする請求項1乃至12の何れか1項に記載の調光器
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