JP5385839B2 - 調光器及びそれを用いた照明システム - Google Patents

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Description

本発明は、調光器及びそれを用いた照明システムに関するものである。
従来より、照明器具の調光レベルを調整するための調光信号を出力する調光器と、調光器からの調光信号に基づいて照明器具への電力供給をオン/オフする電源開閉手段とを有し、照明器具の調光レベルを調整する照明システムが提供されている(例えば特許文献1参照)。この照明システムでは、調光器に設けられた調光つまみの操作量に応じてデューティ比率の異なる調光信号が調光器から電源開閉手段に出力され、電源開閉手段は、調光信号のデューティ比率に応じて照明器具への電力供給のオン/オフを切替制御し、また照明器具への供給電力を制御することで照明器具の調光レベルを調整する。
特開2006−185601号公報(段落[0015]−段落[0069]、及び、第1図−第5図)
上述した特許文献1のような照明システムでは、所定台数以上の照明器具が接続されると、各照明器具への調光信号による電流値の総和が定常的に過電流保護回路の閾値電流を超えることになり、この場合、過電流保護回路を機能させることで調光信号を停止させていた。また、設置状況によっては調光信号線の長さが100m以上になる場合もあり、その接続方法も多種多様であることから、調光信号線の線間に容量が生じ、この容量によってデューティ信号のパルス立ち上がり時に過渡的な過電流が流れる場合があった。しかしながら、この過渡的な過電流はごく短時間しか流れないものであり、この過電流を検出しないようにしても問題がないことから、過渡的な過電流によって過電流保護回路が働かないように、デューティ信号の立ち上がりから10μsec程度の過電流保護禁止時間を設定した調光器も提案されている。
ところで、調光信号線の線間容量により発生する過渡的な過電流は、システムの設置状態などに応じて変化するものであるため、例えば線間容量が予想以上に増加した場合には、過渡的な過電流が流れる時間が長くなって過電流保護回路が働いてしまう可能性があった。また、上記の不具合を回避するために過電流保護禁止時間を長くすることも考えられるが、この場合、定常的な過電流に対して適切に保護できない可能性があった。以上のことから、オンデューティ時間が最小となるデューティ信号であっても定常的な過電流に対する保護機能が働くように、過電流保護禁止時間を最小のオンデューティ時間以下の短い時間に設定するのが一般的であるが、この場合、定常的な過電流は検出できるものの、過渡的な過電流による誤動作に対して十分に効果が得られるものではなかった。
本発明は上記問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、回路への負担を抑えつつ、過渡的な過電流による誤動作を低減させた調光器及びそれを用いた照明システムを提供することにある。
本発明の調光器は、所定の電圧値の直流電源を生成する電源回路部と、所定の範囲内で移動自在に操作可能な操作子を有し、照明器具の調光レベルを調整するための操作手段と、操作子の操作に応じて、操作子の移動位置に基づいたデューティ比率のデューティ信号を生成する調光制御手段と、デューティ信号に応じて、照明器具の調光レベルを調整する調光信号を出力する信号出力手段と、照明器具への調光信号による電流値が第1の閾値電流を超えると調光制御手段によるデューティ信号の生成を停止させる第1の過電流保護手段と、負荷電流が第1の閾値電流以上に設定された第2の閾値電流を超えると電源回路部による直流電源の生成を停止させる第2の過電流保護手段とを備え、調光制御手段は、デューティ信号の各周期ごとに、デューティ信号のパルス立ち上がりから過電流保護禁止時間が経過するまでの間、第1の過電流保護手段による保護動作を禁止させており、過電流保護禁止時間をT1、デューティ信号の周期をT2、デューティ信号の最小オンデューティ時間をT3、第1の閾値電流をI1、第2の閾値電流をI2とすると、過電流保護禁止時間T1が、T3≦T1≦(I1×T2)/I2を満たすように設定されることを特徴とする。
この調光器において、調光制御手段は、電源投入後におけるデューティ信号の最初の周期において、パルス立ち上がりから第1の閾値電流以上の電流が継続して流れる時間を計時する計時手段を有し、過電流保護禁止時間が、計時手段による計時時間の整数倍の時間に設定されるのが好ましい。
本発明の照明システムは、上記の調光器と、調光器からの調光信号に応じて光源の調光レベルが調整される照明器具とを備えることを特徴とする。
回路への負担を抑えつつ、過渡的な過電流による誤動作を低減させた調光器及びそれを用いた照明システムを提供することができるという効果がある。
本発明に係る照明システムを示す概略回路図である。 同上の概略構成図である。 同上を構成する調光器を示し、(a)は分解斜視図、(b)は正面図である。 同上を構成する調光器の電子回路の一例を示す回路図である。 同上の動作特性を示すグラフである。 同上を構成する調光器の動作を説明するためのタイミングチャートである。 同上を構成する調光器の電源特性を示すグラフである。 (a),(b)は同上を構成する調光器の動作を説明するための別のタイミングチャートである。 同上を構成する別の調光器の動作を説明するためのタイミングチャートである。
本発明に係る調光器及びこの調光器を用いた照明システムの実施形態を図1〜図9に基づいて説明する。なお、図1では、調光器1に接続される照明器具2が1台の場合を示しているが、複数台の照明器具2を接続してもよく、この場合、複数の照明器具2を信号線L1を介して直列的に接続してもいいし、信号線L1を分岐させて並列的に接続してもよい。
本実施形態の照明システムは、図2に示すように、例えば光源として蛍光灯Laを用い、蛍光灯Laを調光点灯させる点灯制御回路31を具備する照明器具2と、信号線L1を介して調光レベルを制御する調光信号を照明器具2へ出力する調光器1とを具備する。この調光信号は、例えば振幅が+12Vのパルス信号であり、周波数は1kHzに設定されている。なお、図2中の3は、調光器1及び照明器具2への給電を切り替えるための切替スイッチであり、この切替スイッチ3がオン(図2中の上側の接点に接続)されることによって、調光器1及び照明器具2に対して商用交流電源ACから交流電力が供給されるようになっている。
照明器具2の点灯制御回路31は、蛍光灯Laの点灯・消灯の切り替えを行うとともに、信号線L1を介して入力される調光信号のデューティ比率に基づいて、蛍光灯Laの調光レベルを調整する機能を有している。そして、図5に示すように、調光信号のオンデューティ(調光信号の周期に対するオン区間の比率)が5%以下であれば調光レベルが最大となり、オンデューティが95%以上であれば調光レベルが最小となるように設定されている。また、オンデューティが5%よりも大きく且つ95%未満の範囲では、オンデューティに対する照度レベルが逆比例となるように設定されている。すなわち、オンデューティが5%のときが照明器具2の調光上限であり、オンデューティが5%よりも低い調光信号が入力された場合であっても、オンデューティが5%のときと同じ調光レベルに設定される。
そのため、調光器1が照明器具2に接続されていない場合であっても、点灯制御回路31はオンデューティが5%以下の調光信号が入力されていると判断し、蛍光灯Laを点灯(全点灯)させることができるのである。また、調光器1が故障などによって調光信号の出力が行えなくなった場合でも、蛍光灯Laが消灯するのを防止することが可能になる。なお、本実施形態では、調光下限時における調光レベルが、蛍光灯Laが消灯する消灯状態に設定されている。また、図5中の実線aはオンデューティ比率を表しており、実線bは調光レベルを表している。ここに、上記の設定は一例であって、使用形態に合わせて適宜設定することが可能である。
調光器1は、図3(a)に示すように、JIS等で規格化されたワイドハンドル型スイッチを埋込配設するために用いられる取付枠(図示せず)への取り付けが可能なケース50を備える。このケース50は、前面が開口する矩形箱状に形成された合成樹脂製のボディ51と、このボディ51の開口を閉塞する形でボディ51に取り付けられる合成樹脂製のカバー52とで構成されている。そして、ボディ51に設けられた各取付突起51aを、カバー52に設けられた各取付爪52aにそれぞれ嵌合させることで、カバー52がボディ51に取り付けられ、ケース50が組み立てられる。
また、調光器1は、調光信号を出力する調光制御回路21(図1参照)が実装された調光回路基板20と、商用交流電源ACからの供給電力を整流及び降圧する電源回路が実装された電源回路基板10とを備え、絶縁素材からなる絶縁シート53を介して各基板10,20が前後方向に重ねられた状態でケース50内に収納されている。電源回路基板10と調光回路基板20との間は接続ケーブル54により電気的に接続されており、この接続ケーブル54を介して電源回路基板10から調光回路基板20に所定の電圧値(本実施形態では12V)の直流電力が供給される。
ケース50の前面側には矩形板状の化粧パネル55が取り付けられ、さらに後述の可変抵抗器30に取り付けられる調光つまみ56が、化粧パネル55の略中央部に設けられた円形の挿通孔55aを通して前方に突出する形で配置されている。また、化粧パネル55及び調光つまみ56には、図3(b)に示すように調光つまみ56の操作量(回転量)を利用者に知らしめるためのガイド表示55b,56aがそれぞれ設けられている。したがって、利用者は、各ガイド表示55b,56aを確認しながら調光つまみ56を回転操作することで、可変抵抗器30の抵抗値を変化させて、蛍光灯Laの調光レベルを調整することができる。
なお、調光つまみ56は、ガイド表示56aが取付状態における最下点(図3(b)に示す位置)を0度として、時計回りに約300度まで回転可能になっており、回転角度が大きいほど可変抵抗器30の抵抗値が大きくなるように設定されている。そして、本実施形態では、調光つまみ56の回転角度が0度の位置を消灯位置、300度の位置を全点灯位置としており、調光つまみ56が消灯位置に位置する場合には蛍光灯Laが消灯状態(調光レベルが0%)に設定され、調光つまみ56が全点灯位置に位置する場合には蛍光灯Laが全点灯状態(調光レベルが100%)に設定される。
電源回路基板10は、ケース50に収納された状態でボディ51の背面に設けられた開口部から露出し、電力線L2が接続される接続端子11(図1参照)を有し、電力線L2を介して商用交流電源ACに接続されている。また、電源回路基板10には、商用交流電源ACから供給される交流電力を、例えば12Vの直流電力に変換するAC−DC変換回路(電源回路部)と、負荷電流が所定の電流値(後述する第2の閾値電流)を超えるとAC−DC変換回路からの直流電力の供給を停止させる過電流検出回路(第2の過電流保護手段)12とが実装されている。
調光回路基板20は、ロータリー式の可変抵抗器30を含む複数の回路部品が実装されており、図1に示すように、各回路部品により構成される調光制御回路(調光制御手段)21、信号出力回路(信号出力手段)22、過電流検出回路(第1の過電流保護手段)23、及び降圧回路24を備える。そして、この調光回路基板20には、電源回路基板10から12Vの直流電力が接続ケーブル54を介して供給されるようになっている。ここに、本実施形態では、調光つまみ56と可変抵抗器30とで操作手段が構成されている。
調光制御回路21は、降圧回路24によって例えば5Vまで降圧された電力をその動作電力として動作し、可変抵抗器30の抵抗値に基づいたデューティ比率のパルス波からなるデューティ信号を出力するマイコン21aを備える。マイコン21aは、可変抵抗器30の抵抗値が、例えば調光つまみ56の回転角度が30度以下となる抵抗値の場合には、デューティ信号のオンデューティを95%に設定する。また、マイコン21aは、調光つまみ56の回転角度が270度以上となる場合には、デューティ信号のオンデューティを5%に設定し、それ以外ではデューティ信号のオンデューティが回転角度に対して逆比例となるように設定する(図5参照)。
信号出力回路22は、調光制御回路21からのデューティ信号に応じて、蛍光灯Laの調光レベルを変化させるための調光信号を出力する。この調光信号は、調光制御回路21からのデューティ信号と同じデューティ比率に設定されたパルス波であり、振幅は電源回路基板10からの入力電圧である12Vに設定されている。
過電流検出回路23は、照明器具2への調光信号による電流値が定常的に所定の電流値(後述する第1の閾値電流)を超えると、調光制御回路21によるデューティ信号の生成を停止させて調光レベルを0%とし、蛍光灯Laを消灯させる機能を有する。
次に、調光器1の調光制御回路21、信号出力回路22、過電流検出回路23、降圧回路24、及び周辺回路の具体例について、図4を参照しながら説明する。なお、図4中の電圧Vccは電源回路基板10からの入力電圧であり、ここでは+12Vに設定されている。また、出力端子25,25間には、ノイズなどによる誤動作を防止するため、調光信号のインピーダンスを下げるための抵抗R4が接続されている。
降圧回路24は、レギュレータICを用いて構成されており、電源回路基板10からの入力電圧Vccを、調光制御回路21の動作電圧である電圧Vdd(例えば+5V)まで降圧している。
調光制御回路21のマイコン21aは、電圧Vddがその動作電力として印加され、マイコン21aには、可変抵抗器30の調整位置に応じた比較電圧が入力される。そして、マイコン21aは、入力された比較電圧に基づいて出力するデューティ信号のデューティ比率を設定する。
信号出力回路22は、ドライブICなどからなる駆動回路22aと、駆動回路22aの出力端子が抵抗R5を介してベース端子に接続されるスイッチング素子Q1とを備える。スイッチング素子Q1は、入力電圧Vccがエミッタ端子からコレクタ端子に印加され、駆動回路22aの出力がベース端子に入力されるように接続されるとともに、エミッタ端子とベース端子の間が抵抗R6を介して接続されている。また、スイッチング素子Q1は、駆動回路22aの出力に応じてオン・オフが制御され、これにより調光制御回路21のマイコン21aで生成されたデューティ信号が増幅されて、調光信号として出力端子25から照明器具2に出力される。
過電流検出回路23は、過電流検出用の抵抗R2と、この抵抗R2の両端間に並列に接続されたフォトカプラPC1と抵抗R3とからなる直列回路とを備える。この過電流検出回路23では、信号出力回路22のスイッチング素子Q1がオンされると抵抗R2に電流が流れ、この電流値に応じた電圧が抵抗R2の両端間に発生する。また、この電圧によって抵抗R2に並列接続されたフォトカプラPC1のフォトダイオードにも電流が流れるため、フォトカプラPC1の変換効率に応じてフォトトランジスタがオンされ、マイコン21aへの入力信号がLowレベルに設定される。なお、本実施形態では、マイコン21aへの入力信号の電圧値が所定の閾値電圧以下になると、デューティ信号の出力を停止させるようになっており、詳細については後述する。
ここで、図示は省略しているが、複数台の照明器具2を調光器1に接続する場合、信号線L1を介して各照明器具2を直列的に接続したり、信号線L1を分岐させて各照明器具2を並列的に接続することになり、またこれらの配線方法に応じて信号線L1の配線長も異なってくる。そして、上述のようにして接続された信号線L1には浮遊容量が生じることから、デューティ信号のパルス立ち上がり時にこの浮遊容量に流れ込む電流が過渡的に発生する。そのため、過電流検出回路23により上記の過電流が検出され、調光動作が停止させられる可能性があった。
そこで、本実施形態では、過電流検出回路23による保護動作を禁止する過電流保護禁止時間を設定し、デューティ信号の各周期において、パルス立ち上がりから過電流保護禁止時間が経過するまでの間は過電流検出回路23による保護動作を禁止させている。以下、図6を参照しながら具体的に説明する。なお、図6中のT1は過電流保護禁止時間、T2は調光信号PWMの周期、T4は過電流Ioc1が流れる時間をそれぞれ表している。
図6は、信号線L1に生じた浮遊容量に流れ込む過電流のタイミングチャートを示しており、時刻t1(又は時刻t2)のときに、デューティ信号と同じデューティ比率に設定された調光信号PWMの立ち上がりに同期して、浮遊容量による過電流Ioc1が短時間(図6中の時間T4の間)流れる。このとき、過電流検出回路23による検出電圧Vaは、過電流Ioc1が流れている時間T4の間だけ0Vまで低下する。ここで、本実施形態のマイコン21aでは、過電流検出回路23の検出電圧Vaが0.2Vdd以下になるとデューティ信号の出力を停止させ、また検出電圧Vaが0.4Vdd以上になるとデューティ信号の出力を開始するように設定されている。したがって、検出電圧Vaが0.4Vdd以上になるまでの時間(本例では過電流Ioc1が流れている時間T4)が過電流保護禁止時間T1よりも短ければ、この過電流Ioc1によっては保護動作は行われないため、誤動作を低減することが可能になる。
図6に示す例では、過電流Ioc1が流れている時間T4が過電流保護禁止時間T1よりも短いことから、この過電流Ioc1に対する保護動作は実行されないが、例えばこの過電流Ioc1の電流値がさらに大きい場合や、過電流Ioc1が流れている時間T4が長い場合には、検出電圧Vaが0.4Vdd以上になるまでの時間が延びるため、保護動作が行われる可能性がある。
ところで、従来では、過電流による電源回路への負担増に伴って発熱や故障などの不具合が懸念されるため、上述した過電流保護禁止時間を比較的短時間に設定していた。具体的には、過電流保護禁止時間をデューティ信号の最小オンデューティ時間以下に設定することで、オンデューティ時間が最小となるデューティ信号で調光させた場合でも、定常的に流れる過電流に対しては保護動作が行われるようになっている。例えば、所定台数以上の照明器具2が接続された場合では、調光信号による電流値の総和が定常的に過電流検出回路23の閾値電流(第1の閾値電流)I1(図7参照)を超えることになり、この場合には過電流保護禁止時間T1の経過後に保護動作(デューティ信号の出力停止)が行われる。しかしながら、過電流保護禁止時間が短い場合には、上述したように、過渡的な過電流Ioc1の大きさや流れる時間によって誤動作の可能性が高くなるものであった。
そこで、本実施形態では、過電流保護禁止時間を長くできるように、図7に示す電源特性を備えたAC−DC変換回路を採用している。このAC−DC変換回路では、過電流検出回路23の閾値電流(第1の閾値電流)I1よりも大きな電流(第2の閾値電流)I2まで出力することが可能であるが(図7中の実線c参照)、それ以上の電流を必要とする場合には、逆に出力電圧Vbが低下するとともに、この出力電圧Vbの低下に伴って負荷電流Ibも低下する特性となっている(図7中の破線d参照)。つまり、このようなAC−DC変換回路を採用することによって、過電流検出回路23が機能するレベルの過電流による負担増を低減することができるため、過電流保護禁止時間をデューティ信号の最小オンデューティ時間よりも長くすることが可能になる。
次に、図8(a)に示すように、過電流保護禁止時間T1を、信号線L1に流れる過電流Ioc1が過電流検出回路23の閾値電流I1よりも小さくなるまでの時間に設定した場合には、突入的な過電流Ioc1による誤動作を低減できるようになるが、所定台数以上の照明器具2が接続された場合に定常的に流れる過電流に対して安全に保護できない可能性がある。例えば、極端な場合、過電流保護禁止時間T1を95%のオンデューティ時間に設定すると、過電流が略全区間に亘って流れ続けることになり、その結果、安全性及び信頼性が損なわれることになる。したがって、定常的に流れる過電流に対しては保護動作が行えるような過電流保護禁止時間T1に設定する必要がある。
そこで、本実施形態では、図8(b)に示すように過電流保護禁止時間T1を、デューティ信号の最小オンデューティ時間以上であって、且つ、その区間に流れる各周期の負荷電流Ibの平均値Iaveが過電流検出回路23の閾値電流I1以下となるように設定している。つまり、平均値Iaveが
Iave=(I2×T1)/T2≦I1 ・・・(1)
を満たすように過電流保護禁止時間T1が設定され、上記(1)式より過電流保護禁止時間T1は(2)式のように表すことができる。
T3≦T1≦(I1×T2)/I2 ・・・・(2)
なお、(2)式中のT3はデューティ信号の最小オンデューティ時間である。
本実施形態では、デューティ信号の周波数が1kHzであることから、周期T2=1000μsecであり、またデューティ信号の最小オンデューティ時間T3は、デューティが5%のときでT3=50μsecである。そして、上記の閾値電流I1=60mA、I2=150mAとすると、過電流保護禁止時間T1は、
50μsec≦T1≦(60mA×1000μsec)/150mA=400μsecとなり、したがって本実施形態によれば、過電流保護禁止時間T1を最大で400μsecに設定することが可能になる。
このように、本実施形態によれば、負荷電流Ibの平均値Iaveが過電流検出回路23の閾値電流I1以下となるように過電流保護禁止時間T1を設定しているので、各回路にかかる負担を抑えることが可能になり、しかも過電流保護禁止時間T1をデューティ信号の最小オンデューティ時間よりも長く設定しているので、過渡的な過電流による過電流検出回路23の誤動作を低減することができる。また、負荷電流Ibの平均値Iaveが閾値電流I1以下に抑えられることからAC−DC変換回路の負担も抑えることができ、その結果、AC−DC変換回路の温度上昇が抑えられて信頼性の高い調光器1を提供することができる。
なお、本実施形態では、負荷電流Ibの平均値Iaveが過電流検出回路23の閾値電流I1以下となるように過電流保護禁止時間T1を設定したが、例えば負荷電流Ibの平均値Iaveが調光器1の定格負荷電流以下となるように過電流保護禁止時間T1を設定してもよく、(3)式のように表すことができる。この場合、安全性をさらに高めることが可能になる。
T3≦T1≦(I3×T2)/I2 ・・・・(3)
なお、(3)式中のI3(I3<I1)は調光器1の定格負荷電流(図7中のIRC2に相当)である。
次に、本発明に係る調光器1の他の例を図9に基づいて説明する。本例の調光器1では、電源投入後におけるデューティ信号の最初の1周期において、パルスの立ち上がりから過電流検出回路23の閾値電流I1以上の電流が継続して流れる時間を計時する計時機能をマイコン21aが備えており、マイコン21aによる計時時間のn倍(nは1以上の整数)の時間に過電流保護禁止時間T6が設定されるようになっている。ここに、本例では、マイコン21aにより計時手段が構成されている。
具体的には、マイコン21aが、所定の監視タイミングで検出電圧Vaが0.2Vdd以下であるか否かを監視しており、図9に示す例では検出電圧Vaが0.4Vdd以上となるまでに検出電圧Vaが0.2Vdd以下であることを4回検出している。ここで、マイコン21aの監視タイミングを3μsecとすると、マイコン21aによる計時時間T5=4×3μsec=12μsecであり、例えば過電流保護禁止時間T6=2×T5=2×12μsec=24μsecに設定される。
本例によれば、実際に計測した計時時間T5に基づいて過電流保護禁止時間T6を設定できることから、設置現場に応じた過電流保護禁止時間T6を設定できるとともに、必要最小限の過電流保護禁止時間T6の設定が可能になる。その結果、過電流検出回路23による誤動作を低減できるとともに、定常的な過電流に対する安全性を向上させることができる。また、上述の調光器1を用いることによって、回路への負担を抑えつつ、過渡的な過電流による誤動作を低減させた照明システムを提供することができる。
なお、過電流保護禁止時間T6は、マイコン21aにより計測した計時時間T5の整数倍であればよく、例えば1倍であってもいいし、3倍以上であってもよい。但し、この場合も上述した(2)式又は(3)式を満たす必要がある。また、計時手段についても本例に限定されるものではなく、検出電圧Vaが0.2Vdd以下である時間を計測できるものであれば他のものでもよい。
1 調光器
2 照明器具
12 過電流検出回路(第2の過電流保護手段)
21 調光制御回路(調光制御手段)
22 信号出力回路(信号出力手段)
23 過電流検出回路(第1の過電流保護手段)
30 可変抵抗器(操作手段)
56 調光つまみ(操作手段)

Claims (3)

  1. 所定の電圧値の直流電源を生成する電源回路部と、
    所定の範囲内で移動自在に操作可能な操作子を有し、照明器具の調光レベルを調整するための操作手段と、
    前記操作子の操作に応じて、前記操作子の移動位置に基づいたデューティ比率のデューティ信号を生成する調光制御手段と、
    前記デューティ信号に応じて、前記照明器具の調光レベルを調整する調光信号を出力する信号出力手段と、
    前記照明器具への前記調光信号による電流値が第1の閾値電流を超えると前記調光制御手段による前記デューティ信号の生成を停止させる第1の過電流保護手段と、
    負荷電流が前記第1の閾値電流以上に設定された第2の閾値電流を超えると前記電源回路部による直流電源の生成を停止させる第2の過電流保護手段とを備え、
    前記調光制御手段は、前記デューティ信号の各周期ごとに、前記デューティ信号のパルス立ち上がりから過電流保護禁止時間が経過するまでの間、前記第1の過電流保護手段による保護動作を禁止させており、
    前記過電流保護禁止時間をT1、前記デューティ信号の周期をT2、前記デューティ信号の最小オンデューティ時間をT3、前記第1の閾値電流をI1、前記第2の閾値電流をI2とすると、前記過電流保護禁止時間T1が、
    T3≦T1≦(I1×T2)/I2
    を満たすように設定されることを特徴とする調光器。
  2. 前記調光制御手段は、電源投入後における前記デューティ信号の最初の周期において、パルス立ち上がりから前記第1の閾値電流以上の電流が継続して流れる時間を計時する計時手段を有し、
    前記過電流保護禁止時間が、前記計時手段による計時時間の整数倍の時間に設定されることを特徴とする請求項1記載の調光器。
  3. 請求項1又は2記載の調光器と、前記調光器からの調光信号に応じて光源の調光レベルが調整される照明器具とを備えたことを特徴とする照明システム。
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