JP3985313B2 - 内燃機関のロケーティングプレートの構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関のシャフトを軸支しつつ軸方向の位置決めを行なうロケーティングプレートの構造に関し、特に、潤滑性能を向上させる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
内燃機関のロケーティングプレートとしては、例えば、内燃機関の上下加振力を低減させるバランサシャフトの位置決めを行なうスラストプレートがある。
即ち、図5に示すように、バランサシャフト1は、シリンダブロック2に形成されたバランサシャフト室3に嵌挿され、スラストプレート4を介してシリンダブロック2に位置決めされつつ固定される。このとき、バランサシャフト1は、バランサシャフト室3に形成された第1軸受部3a及び第2軸受部3bによって、その第1ジャーナル部1a及び第2ジャーナル部1bが軸支される。そして、シリンダブロック2から突出したバランサシャフト1の軸部に、バランサシャフト1の回転駆動力が伝達されるはすば歯車(ヘリカルギヤ)5が嵌合され、バランサシャフト1端部に締結されるワッシャ6及びボルト7によってはすば歯車5が固定される。
【0003】
ところで、スラストプレート4とバランサシャフト1との間の潤滑は、シリンダブロック2の図示しないオイルギャラリからバランサシャフト室3の第1軸受部3aに供給される潤滑油の飛沫等によって行われる。このため、内燃機関の運転状態によっては、スラストプレート4とバランサシャフト1との間に供給される潤滑油の量が不足し、潤滑不足が生じるおそれがあった。
【0004】
そこで、スラストプレートの全面に亘って溝を形成することで、潤滑油保持能力を向上し、潤滑不足を防止した技術が案出された(実開平6−18725号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、潤滑油保持能力を向上させる溝は、スラストプレートの全面に亘って形成されるため、スラストプレートの形状を複雑にし、製造コストを増加させるおそれがあった。また、溝の深さだけスラストプレートが薄くなるため、スラストプレートの強度が低下するという問題点もあった。
【0006】
そこで、本発明は以上のような従来の問題点に鑑み、ロケーティングプレートの軸受孔に油溜めを設けることで、潤滑性能を向上させた内燃機関のロケーティングプレートの構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明では、シャフトを回転自由に軸支しつつ軸方向の位置決めを行なうロケーティングプレートに、そのシャフト用軸受孔内周面から該軸受孔内周面の接線方向に延び、かつ、前記シャフトの回転方向に対して反対方向に延びる切欠き部を、前記軸受孔の軸方向全長に亘って少なくとも1つ形成した。
【0008】
かかる構成によれば、内燃機関の稼働中に、潤滑油の飛沫がシャフトとロケーティングプレートとの間に供給されると、供給された潤滑油の一部が、ロケーティングプレートに形成された切欠き部の内部に溜まる。そして、切欠き部に溜まった潤滑油は、粘性があるため、シャフトの回転によって、シャフトとロケーティングプレートとの間に効率良く取り込まれる。このとき、シャフトとロケーティングプレートとの間に取り込まれた潤滑油の一部は、ロケーティングプレートの側面、即ち、スラスト面にも供給されるので、スラスト面の潤滑性能も向上する。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、添付された図面を参照して本発明を詳述する。
図1〜図3は、本発明に係るロケーティングプレートの構造を、内燃機関のバランサ装置におけるスラストプレートに適用した一実施形態を示す。
内燃機関10のシリンダブロック11には、図1に示すように、図示しないクランクシャフト上方左右であってクランクシャフトと略平行に、バランサシャフト12が嵌挿されるバランサシャフト室13が夫々形成される。バランサシャフト室13には、その開口部及び奥部にバランサシャフト12を軸支する第1軸受部14及び第2軸受部15が夫々形成される。また、第1軸受部14及び第2軸受部15に潤滑油を供給するために、オイルギャラリ16からクランクシャフトの軸受部17に潤滑油を供給する第1潤滑油供給路18と交差するように、シリンダブロック11の略水平方向に第2潤滑油供給路19が形成される。なお、第2潤滑油供給路19は、シリンダブロック11にドリル等で穿孔加工をした後、その両端部をめくら栓20によって夫々閉塞することで容易に形成できる。
【0011】
バランサシャフト12は、図2に示すように、バランサシャフト室13の第1軸受部14に支持される第1ジャーナル部12aと、バランサシャフト室13の第2軸受部15に支持される第2ジャーナル部12bと、第2ジャーナル部12bの両端に夫々設けられる断面が略半円形状のアンバランス部12c,12dと、を含んで構成される。また、第1ジャーナル部12a側のバランサシャフト12の端部には、はすば歯車21が嵌合する軸部12eが形成され、ここに、バランサシャフト12に対してはすば歯車21の位置決めを行うキー22が嵌合するキー溝12fが形成される。さらに、軸部12eと第1ジャーナル部12aとの接続部には、ロケーティングプレートとしてのスラストプレート23が嵌合する段付部12g、及び、スラストプレート23の一側面と当接する略円環形状の当接部12hが形成される。なお、当接部12hの外径は、はすば歯車21の外径と略同一径に形成される。
【0012】
スラストプレート23は、図3に示すように、角部が丸められた略菱形形状をなし、その中心部にバランサシャフト12の段付部12gが挿通する軸受孔としての挿通孔23aが形成される。挿通孔23aは、バランサシャフト12の段付部12gとの間に所定間隔を有する内径に形成され、かかる間隔に供給される潤滑油によって摺動抵抗が低減される。また、スラストプレート23の挿通孔23aの両端には、所定寸法の面取部23bが夫々形成され、潤滑油の油溜めとして機能する。さらに、スラストプレート23の長軸の両側部には、シリンダブロック11に対してスラストプレート23を固定するボルト25が貫通するボルト貫通孔23cが夫々形成される。この他には、スラストプレート23には、挿通孔23aの内周面からその接線方向に延びる切欠き部23dが、挿通孔23aの軸方向全長に亘って少なくとも1つ(本実施形態では2つ)形成される。切欠き部23dは、バランサシャフト12の回転方向(図の矢印方向)に対して反対方向に延びるように形成される
【0013】
バランサシャフト12の第1ジャーナル部12a及び第2ジャーナル部12bと、バランサシャフト室13の第1軸受部14及び第2軸受部15と、の間には、図2に示すように、略薄肉円筒形状のメタルブッシュ26が夫々介装される。メタルブッシュ26は、第1軸受部14及び第2軸受部15の内径に夫々圧入固定され、ここに嵌合されるバランサシャフト12の摺動抵抗を低減する。また、メタルブッシュ26には、その内周面に潤滑油を保持する周溝26aが形成されると共に、その中心軸を通る直線と交差する周壁に、バランサシャフト室13の第1軸受部14及び第2軸受部15に供給される潤滑油を、周溝26aに導入する潤滑油導入孔26bが夫々形成される。
【0014】
次に、かかる構成からなるバランサ装置の作用について説明する。
内燃機関のバランサ装置を組み付ける際には、バランサシャフト室13の第1軸受部14及び第2軸受部15に、治具を使用してメタルブッシュ26を圧入する。一方、バランサシャフト12には、その段付部12gにスラストプレート23を嵌合し、軸部12eのキー溝12fにキー22を嵌合した後、はすば歯車21を軸部12eに圧入する。即ち、はすば歯車21は、従来のようにワッシャ及びボルトによって固定されず、圧入によって固定される。そして、バランサシャフト12をバランサシャフト室13の開口部からバランサシャフト室13内に嵌挿し、スラストプレート23のボルト貫通孔23cに挿通されたボルト25によって、バランサシャフト12は、シリンダブロック11に対して位置決めされつつ回転自由に固定される。
【0015】
バランサシャフト12に嵌合されたはすば歯車21には、クランクシャフトから歯車等を介して回転駆動力が伝達され、バランサシャフト12は、クランクシャフトの2倍の回転速度で夫々が反対方向に回転し、内燃機関の上下加振力が低減される。
ここで、スラストプレート23とバランサシャフト12との間の潤滑系について説明する。内燃機関の稼働中に、はすば歯車21を駆動する歯車等(図示せず)から、潤滑油の飛沫がバランサシャフト12とスラストプレート23との間に供給されると、供給された潤滑油の一部が、スラストプレート23に形成された切欠き部23dの内部に溜まる。そして、切欠き部23dに溜まった潤滑油は、バランサシャフト12の回転によって、バランサシャフト12の段付部12gとスラストプレート23の挿通孔23aとの間に取り込まれる。従って、従来のような潤滑油の飛沫を期待した潤滑方式に加え、潤滑油溜めとしての機能を有する切欠き部23dから積極的に潤滑油を供給することで、バランサシャフト12の段付部12gとスラストプレート23の挿通孔23aとの間の潤滑性能を向上することができる。
【0016】
また、このとき、バランサシャフト12の段付部12gとスラストプレート23の挿通孔23aとの間に取り込まれた潤滑油の一部は、スラストプレート23の側面とバランサシャフト12の当接部12hとの間、即ち、スラスト面にも供給されるので、スラスト面の潤滑性能を向上することもできる。
なお、本発明に係るロケーティングプレートを、図4に示すように、カムシャフト30を回転自由に軸支しつつ軸方向の位置決めを行なうスラストプレート31等に適用してもよい。即ち、内燃機関の各種シャフトを回転自由に軸支しつつ軸方向の位置決めを行なうロケーティングプレートであれば、本発明に係るロケーティングプレートの構造を採用することで、上記効果を享受することができる。
【0017】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ロケーティングプレートの切欠き部に溜まった潤滑油は、シャフトの回転によって、シャフトとロケーティングプレートとの間に効率良く取り込まれるので、潤滑性能を向上させることができる。また、取り込まれた潤滑油の一部は、ロケーティングプレートの側面、即ち、スラスト面にも供給されるので、スラスト面の潤滑性能も向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明をバランサ装置に適用した一実施形態を示し、(A)は側面断面図、(B)は正面図
【図2】 同上のバランサ装置の構成を示す斜視図
【図3】 同上のスラストプレートの詳細を示す正面図
【図4】 本発明をカムシャフト装置に適用した一実施形態を示す斜視図
【図5】 従来のバランサ装置の構成を示す断面図
【符号の説明】
10 内燃機関
12 バランサシャフト
23 スラストプレート
23a 挿通孔
23d 切欠き部
30 カムシャフト
31 スラストプレート

Claims (2)

  1. シャフトを回転自由に軸支しつつ軸方向の位置決めを行なうロケーティングプレートに、そのシャフト用軸受孔内周面から該軸受孔内周面の接線方向に延び、かつ、前記シャフトの回転方向に対して反対方向に延びる切欠き部が、前記軸受孔の軸方向全長に亘って少なくとも1つ形成されることを特徴とする内燃機関のロケーティングプレートの構造。
  2. 前記切欠き部は、前記シャフトを挟んだ対面する位置に2つ形成される構成である請求項1記載の内燃機関のロケーティングプレートの構造。
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